【文献】
Ericsson,Relay selection criteria for public safety discovery[online],3GPP TSG-RAN WG2#91 R2-153597,インターネット:<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_91/Docs/R2-153597.zip>,2015年08月14日
【文献】
ETRI,Procedure for UE-to-Network Relay selection/reselection[online],3GPP TSG-RAN WG2#90 R2-152419,インターネット:<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_90/Docs/R2-152419.zip>,2015年05月15日
【文献】
Qualcomm (Rapporteur),Report of email discussion [91#31][LTE/D2D] Relay selection and reselection[online], 3GPP TSG-RAN WG2#91bis R2-154918,インターネット:<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_91bis/Docs/R2-154918.zip>,2015年10月09日
【文献】
Ericsson,Mobility aspects of UE-to-Network Relaying[online], 3GPP TSG-RAN WG2#91bis R2-154155,インターネット:<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_91bis/Docs/R2-154155.zip>,2015年09月26日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記処理回路は、前記第2のリンク情報が前記電子装置と前記基地局との間のリンク品質が第2の閾値よりも小さいことを指示する場合に、前記ユーザー装置が前記電子装置とは異なる目標中継ユーザー装置を選択する中継再選択プロセスを実行するための中継再選択トリガー情報を生成して、前記中継再選択プロセスを実行することを前記ユーザー装置に通知する請求項1に記載の電子装置。
前記処理回路は、前記第1のリンク情報が前記電子装置と前記ユーザー装置との間のリンク品質が第1の閾値より大きいことを指示し、前記第2のリンク情報が前記電子装置と前記基地局との間のリンク品質が第2の閾値より小さいことを指示し、且つ、前記隣接セル受信電力変化率情報が指示する隣接セル受信電力変化率と前記サービングセル受信電力変化率情報が指示するサービングセル受信電力変化率との差が第3の閾値より大きい場合に、前記電子装置が切り替えプロセスを実行しようとしていることを確定する請求項1に記載の電子装置。
前記処理回路は、前記第1のリンク情報が前記電子装置と前記ユーザー装置との間のリンク品質が第1の閾値より大きいことを指示し、前記第2のリンク情報が前記電子装置と前記基地局との間のリンク品質が第2の閾値より小さいことを指示し、且つ、前記隣接セル受信電力変化率情報が指示する隣接セル受信電力変化率と前記サービングセル受信電力変化率情報が指示するサービングセル受信電力変化率との差が第3の閾値より小さい場合に、前記電子装置が中継選択プロセスを実行しようとしていることを確定する請求項1に記載の電子装置。
シーン識別情報に基づいて前記シーン情報を確定し、前記シーン識別情報は、前記電子装置と前記中継ユーザー装置との間のリンク品質を示す第1のリンク情報、前記中継ユーザー装置と前記無線通信システムにおける前記電子装置へサービスを提供するサービングセルにおける基地局との間のリンク品質を示す第2のリンク情報、前記中継ユーザー装置が受信したサービングセル受信電力変化率情報及び隣接セル受信電力変化率情報を含む請求項12に記載の電子装置。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本開示の例について、添付の図面を参照してより十分に説明する。以下の説明は、本質的には単に例示的なものであり、本開示、適用または使用を限定することを意図するものではない。
【0018】
本開示が詳しくなり、その範囲を当業者に十分に伝えるように、例示的な実施例を提供する。特定の部品、デバイス、及び方法の例などの様々な特定の詳細を説明して、本開示の実施例に対する十分な理解を提供する。特定の詳細を使用する必要なく、例示的な実施例は多くの異なる形態で実施することができ、どちらも本開示の範囲を限定するものと解釈されるべきではないことは、当業者には明らかである。いくつかの例示的な実施例では、周知のプロセス、周知の構造、及び周知の技術は詳細に記載されていない。
【0019】
本開示にかかるUEは、携帯端末、コンピュータ、車載機器などの無線通信機能を有する端末を含むが、これに限られない。さらに、具体的に説明した機能に依存して、本開示にかかるUEはUE自体又はチップなどのその中の部品であってもよい。なお、同様に、本開示にかかる基地局は、例えばeNB又はチップなどのeNBにおける部品であってもよい。ひいては、本開示の技術方案は例えば、FDD(Frequency Division Duplexing、周波数分割複信)システムに適用できる。
【0020】
本開示はまず、ソース中継UEがeNB1のカバレッジ内に位置し、リモートUEがeNB1のカバレッジ内に位置せず、リモートUEがソース中継UEを介してeNB1と通信するようなシーンを検討する。そして、ソース中継UEとリモートUEは移動を開始し、ソース中継UEとリモートUEとの距離は常に接近し、つまり、PC5リンクの品質は常に良好である。ソース中継UEはeNB1から段々遠くなり、eNB2に段々近づいて、つまり、Uuリンクの品質が劣化している。
図1(a)は、上記のシーンを示す具体例である。
図1(a)に示すように、ソース中継UEとリモートUEは2つの平行な道路上で運動している。ここで、道路1は高速鉄道であって、eNB2のカバレッジ内に位置し、道路2は高速鉄道の隣にある大通りであって、山と樹木に囲まれ、いずれのeNBのカバレッジ内にもない。ソース中継UEとリモートUEはほぼ同じ速度で同一方向へ運動し、相対速度が小さいと仮定する。
図1(a)から分かるように、ソース中継UEとリモートUEとの距離が常に近く、つまり、PC5リンクの品質が常に良好である。ソース中継UEはeNB1から段々遠くなり、eNB2に段々近づいて、つまり、Uuリンクの品質が劣化し、隣接セルの信号品質が大幅に強化する。このプロセスでは、各サービスの連続性を保証するために、ソース中継UEは切り替えプロセスをまもなく実行し、即ち、eNB2がカバーするセルに切り替え、リモートUEは中継再選択プロセスをまもなく実行し、即ち、別のeNBのカバレッジ内の目標中継UEを再選択する。
【0021】
図1(b)は、Uuリンクの品質が劣化している他のシーンを示す模示図である。
図1(b)に示すように、最初、ソース中継UEがeNBのカバレッジ内に位置し、リモートUEがeNBのカバレッジ内に位置せず、リモートUEはソース中継UEを介してeNBと通信する。そして、ソース中継 UEが運動を開始して、eNBのカバレッジ内からeNBのカバレッジ外に移動し、また、その周囲に他のeNBがない。
図1(b)から分かるように、ソース中継UEとリモートUEとの距離は常に近く、つまり、PC5リンクの品質が常に良好である。ソース中継UEはeNBから段々遠くなり、つまり、Uuリンクの品質が劣化し、隣接セルのダウンリンク品質はほぼ一定又は減少し、即ち、ソース中継UEはまもなくリモートUEに変わる。このプロセスでは、各サービスの連続性を保証するために、リモートUEは中継再選択プロセスをまもなく実行して、1つのeNBのカバレッジ内の目標中継UEを再選択して、eNBとの通信を支援し、ソース中継UEは中継選択プロセスをまもなく実行して、1つのeNBカバレッジ内の中継UEを選択して、eNBとの通信を支援する。
【0022】
図1(a)と
図1(b)に示す2つのシーンで、従来の中継選択と中継再選択プロセスを実行すると、いくつかの問題がある。
図1(a)に示すシーンでは、ソース中継UEが切り替えプロセスを完了した後、リモートUEとソース中継UEとの間は、相対速度が小さく、距離が近いため、リモートUEは最初のソース中継UEを再選択する可能性が高い。このような現象が頻繁に発生すると、ネットワークに余分なシグナリングオーバーヘッドをもたらし、ソース中継UEとリモートUEの電力損失を引き起こす。従って、ソース中継UEとリモートUEのサービス中断及び巨大なシグナリングオーバーヘッドはネットワークに大きな影響を与える。
図1(b)に示すシーンでは、リモートUEの中継再選択とソース中継UEの中継選択の両方は大量の測定プロセスを必要として、多くの時間を消費し、サービス中断を引き起こし、従って、測定時間を短縮しサービス中断を減らす必要がある。
【0023】
上記の技術的問題に対して、本開示による技術的方案が提案される。
図2は、本開示の実施例による無線通信システムにおける電子装置200の構成を示した。
【0024】
図2に示すように、電子装置200は処理回路210を含むことができる。なお、電子装置200は1つの処理回路210を含んでもよいし、複数の処理回路210を含んでもよい。また、電子装置200は送受信機としての通信ユニット220などをさらに含んでもよい。
【0025】
さらに、処理回路210は様々な個別の機能ユニットを含んで様々な異なる機能及び/又は動作を実行することができる。なお、これら機能ユニットは物理的又は論理的エンティティであってもよく、異なる呼称のユニットは同一の物理的エンティティによって実現することができる。
【0026】
例えば、
図2に示すように、処理回路210は、取得ユニット211と確定ユニット212を含むことができる。
【0027】
図2に示す電子装置200において、取得ユニット211は、シーン識別情報を取得することができる。シーン識別情報は、電子装置200と無線通信システムにおけるユーザー装置との間のリンク品質を示す第1のリンク情報、電子装置200と無線通信システムにおける電子装置200へサービスを提供するサービングセルにおける基地局との間のリンク品質を示す第2のリンク情報、サービングセル受信電力変化率情報及び隣接セル受信電力変化率情報を含む。
【0028】
確定ユニット212は、電子装置が位置するシーンに関するシーン情報をシーン識別情報に基づいて確定しユーザー装置に通知して、ユーザー装置を支援して中継再選択プロセスを実行するか、又は、電子装置を支援して中継選択プロセスを実行する。
【0029】
本開示による電子装置200を使用して、当該電子装置200に接続されるユーザー装置に電子装置200のシーン情報を送信することができ、ひいては、電子装置200はユーザー装置を支援して中継再選択プロセスを行うか、又は、ユーザー装置は電子装置200を支援して中継選択プロセスを行うことができ、これによって、ユーザー装置の中継再選択プロセス及び電子装置200の中継選択プロセスを強化して、システムのパフォーマンスを向上させることができる。
【0030】
本発明の実施例によれば、無線通信システムはLTE−Aセルラー通信システムであって、電子装置200は無線通信システムにおけるソース中継UEであって、ユーザー装置は無線通信システムにおけるリモートUEであって、電子装置200とユーザー装置との間のリンクはPC5リンクであって、電子装置200と基地局との間のリンクはUuリンクであってもよい。また、リンク品質を示す第1のリンク情報及び第2のリンク情報は、例えば、RSRP(Reference Signal Receiving Power、基準信号受信電力)、RSRQ(Reference Signal Receiving Quality、基準信号受信品質)、受信信号強度指示RSSI(Received Signal Strength Indication、受信信号強度指示)及びCQI(Channel Quality Indication、信道品質指示)のうち一つ又は複数であってもよく、RSRP、RSRQ、RSSI及びCQIのうちの一つ又は複数のレベルを示すパラメータであってもよい。隣接セル受信電力変化率情報は一定期間内に電子装置200が受信した隣接セルの電力の変化量で表すことができる。同様に、サービングセル受信電力変化率情報は一定期間内に電子装置200が受信したサービングセルの電力の変化量で表すことができる。
【0031】
本開示の実施例によれば、第1のリンク情報はユーザー装置によって測定して、電子装置200の取得ユニット211に送信することができ、電子装置200は通信ユニット220を介して第1のリンク情報を受信することができる。例えば、ユーザー装置は周期的又はイベント的に第1のリンク情報に対する測定及びレポートをトリガーする。
【0032】
本開示の実施例によれば、第2のリンク情報、サービングセル受信電力変化率情報、及び隣接セル受信電力変化率情報は電子装置200の取得ユニット211によって測定することができる。例えば、電子装置200の取得ユニット211は周期的又はイベント的に上記の情報に対する測定をトリガーすることができる。
【0033】
本開示の実施例によれば、第2のリンク情報が電子装置200と基地局との間のリンク品質が第2の閾値よりも小さいことを指示する場合に、処理回路210は中継再選択トリガー情報を生成して、中継再選択プロセスを実行するようにユーザー装置に通知する。例えば、電子装置200がRSRP
Uu<threshold2を確定する(その中、RSRP
Uuが第2のリンク情報を表し、threshold2が第2のリンク情報の閾値を表す)場合に、電子装置200と基地局との間のリンク品質が悪いことを示し、通信ユニット220を介してユーザー装置へ中継再選択トリガー情報を送信して、ユーザー装置が中継再選択プロセスを実行するようにトリガーする。
【0034】
本開示の他の実施例によれば、電子装置200は第2のリンク情報をユーザー装置に直接的に送信し、中継再選択プロセスを実行する必要があることをユーザー装置によって確定してもよい。この実施例において、シグナリングオーバーヘッドを節約するために、電子装置200は第2のリンク情報を異なるレベルに数量化し、レベル情報をユーザー装置に送信してもよい。例えば、電子装置200側には、第2のリンク情報のレベルを指示するための「Uu link Quality Indicator」が付加されてもよい。RSRPを例とすると、8レベルのRSRPは3ビットの「Uu link Quality Indicator」情報によって指示され、周期的又はイベント的にユーザー装置に送信する。RSRPとそのレベル及び「Uu link Quality Indicator」のマッピング関係は次の表に示す。
【0036】
なお、RSRP0―RSRP7は全て、RSRPの閾値である。
【0037】
本開示の実施例によれば、確定ユニット212は、取得ユニット211からシーン識別情報を受信し、電子装置200が位置するシーンに関するシーン情報をシーン識別情報に基づいて確定する。ここで、電子装置200が位置するシーンには、電子装置200が切り替えプロセスを実行しようとしている第1のシーンと、電子装置200が中継選択プロセスを実行しようとしている第2のシーンが含まれる。
【0038】
本開示の実施例によれば、確定ユニット212は以下の方法によってシーン情報を確定することができる。RSRP
SPC5>threshold1且つRSRP
Uu<threshold2且つΔRSRP
n−ΔRSRP
S>threshold3である場合に、確定ユニット212は、電子装置200が切り替えプロセスを実行しようとしている第1のシーンにあると判断することができ、RSRP
SPC5>threshold1且つRSRP
Uu<threshold2且つΔRSRP
n−ΔRSRP
S<threshold3である場合に、確定ユニット212は、電子装置200が中継選択プロセスを実行しようとしている第2のシーンにあると確定することができる。その中、RSRP
SPC5は第1のリンク情報を表し、RSRP
Uuは第2のリンク情報を表し、ΔRSRP
nは隣接セル受信電力変化率情報を表し、ΔRSRP
Sはサービングセル受信電力変化率情報を表し、threshold1は第1のリンク情報の閾値を表し、threshold2は第2のリンク情報の閾値を表し、threshold3は隣接セル受信電力変化率とサービングセル受信電力変化率との差の閾値を表し、これらの三つの閾値はシステムの実際の状況に基づいて設置することができる。第1のリンク情報がthreshold1よりも大きい場合に、第1のリンクの品質が良好であることを表し、第1のリンク情報がthreshold1よりも小さい場合に、第1のリンクの品質が悪いことを表す。同様に、第2のリンク情報がthreshold2よりも大きい場合に、第2のリンクの品質が良好であることを表し、第2のリンク情報がthreshold2よりも小さい場合に、第2のリンクの品質が悪いことを表す。隣接セル受信電力変化率とサービングセル受信電力変化率の差がthreshold3よりも大きい場合に、一定期間内に電子装置200が受信した隣接セル電力の変化量が大きく、受信したサービングセル電力の変化量が小さい、つまり、電子装置200がサービングセルのエッジに位置し、隣接セルに近いことを表し、隣接セル受信電力変化率とサービングセル受信電力変化率との差がthreshold3よりも小さい場合に、一定期間内に電子装置200が受信した隣接セル電力の変化量が小さく、受信したサービングセル電力の変化量が大きい、つまり、電子装置200がサービングセルのエッジに位置し、且つ、周囲に十分に近い隣接セルがないことを表す。
【0039】
ここで、確定ユニット212がRSRP
SPC5>threshold1と判断する場合に、PC5リンクの品質が良好であることを表し、RSRP
Uu<threshold2はUuリンクの品質が悪いことを表し、ΔRSRP
n−ΔRSRP
S>threshold3は電子装置200がサービングセルのエッジに位置し、隣接セルに近いことを表すことで、確定ユニット212は、電子装置200が切り替えプロセスを実行しようとしている第1のシーンにあることを確定することができる。同様に、確定ユニット212がRSRP
SPC5>threshold1と判断する場合に、PC5リンクの品質が良好であることを表し、RSRP
Uu<threshold2はUuリンクの品質が悪いことを表し、ΔRSRP
n−ΔRSRP
S<threshold3は、電子装置200が基地局のカバレッジ外に移動していることを表すことで、確定ユニット212は、電子装置200が中継選択を実行しようとしている第2のシーンにあることを確定することができる。
【0040】
本開示の実施例によれば、電子装置200の取得ユニット211は、通信ユニット220を介してユーザー装置からRSRP
SPC5を取得することができるので、確定ユニット212によって、RSRP
SPC5>threshold1を満たすかどうかを確定する。本開示の他の実施例によれば、ユーザー装置側はRSRP
SPC5の値がRSRP
SPC5>threshold1を満たすかどうかを直接的に確定してから、確定結果を電子装置200の取得ユニット211にフィードバックすることができ、ここで、1ビットの情報「Distance Indicator」によって確定結果を表し、当該「Distance Indicator」がユーザー装置側によって維持され、周期的又はイベント的に電子装置200にレポートすることができる。例えば、「Distance Indicator」=「1」はRSRP
SPC5>threshold1を表し、「Distance Indicator」=「0」はRSRP
SPC5<threshold1を表す。また、測定結果の正確性のために、N1(N1が自然数である)個のRSRP
SPC5>threshold1イベントが連続的に発生する場合に、「Distance Indicator」を「1」に設置し、N2(N2が自然数である)個のRSRP
SPC5<threshold1イベントが連続的に発生する場合に、「Distance Indicator」を「0」に設置し、上記の2種類のイベントとも発生しない場合に、「Distance Indicator」を電子装置200に前回にレポートした「Distance Indicator」値と同じ値に設置することができる。
【0041】
本開示の実施例によれば、電子装置200の確定ユニット212は電子装置200が位置するシーンに関するシーン情報を確定した後に通信ユニット220を介してユーザー装置に通知して、第1のシーンにおいて電子装置200がユーザー装置を支援して中継再選択プロセスを実行するか、又は、第2のシーンにおいてユーザー装置が電子装置200を支援して中継選択プロセスを実行することができる。ここで、シーン情報を示すための1ビットの情報「Scenario Indicator」を増加することができ、当該「Scenario Indicator」が電子装置200側によって維持され、周期的又はイベント的にユーザー装置に送信する。例えば、「Scenario Indicator」=「0」である場合に、電子装置200が第1のシーンにあることを指示し、「Scenario Indicator」=「1」である場合に、電子装置200が第2のシーンにあることを指示し、「Scenario Indicator」が空である場合に、電子装置200が第1のシーン及び第2のシーンの以外のシーンにあることを指示する。
【0042】
ここで、電子装置200の通信ユニット220は、中継再選択トリガー情報とシーン情報を合成して送信してもよく、単独で送信してもよい。
【0043】
図3は、本開示の実施例による無線通信システムにおけるソース中継ユーザー装置とリモートユーザー装置がシグナリング伝達を行うことを示すフローチャートである。
【0044】
図3に示すように、リモートUEは、リモートUEとソース中継UEとの間のリンク品質を示す第1のリンク情報をソース中継UEに送信し、ソース中継UEはソース中継UEが位置するシーンを確定した後、シーン情報をリモートUEに通知する。
【0045】
図4は、本開示の実施例による無線通信システムにおけるソース中継ユーザー装置がリモートユーザー装置を支援して中継再選択を行うシーンを示す模示図である。
【0046】
図4に示すように、ソース中継UEは切り替えプロセスを実行しようとしている第1のシーンにある。前に述べたように、ソース中継UEとリモートUEは2つの平行な道路上で運動して、それぞれのサービスの連続性を保証するために、ソース中継UEは切り替えプロセスをまもなく実行し、即ち、eNB2がカバーするセルに切り替え、リモート UEは中継再選択プロセスをまもなく実行し、即ち、別のeNBのカバレッジ内の目標中継UEを再選択する。ここで、eNB2のカバレッジ内のUE1とUE2、及びeNB3のカバレッジ内のUE3とUE4は共にリモートUEの目標中継UEとすることができ、リモートUEは一定の規則に従って4つのUEのうち1つを再選択し、目標中継UEを介してeNB2又はeNB3との通信を行うことができる。
【0047】
しかしながら、ソース中継UEが切り替えプロセスを完了した後、リモートUEとソース中継UEとの間は、相対速度が小さく、距離が近いため、リモートUEは最初のソース中継UEを再選択する可能性が高い。このような場合に、リモートUEがUE3又はUE4を目標中継UEとして再選択したら、eNB1がX2インターフェースを介してリモートUEとソース中継UEのコンテキストをeNB3に伝送する必要があり、ソース中継UEが切り替えプロセスを完了した後、リモートUEは最初のソース中継UEを再選択し、eNB3はX2インターフェースを介してリモートUEとUE3又はUE4のコンテキストをeNB2に伝送する必要がある。このプロセスでは、リモートUEのコンテキストは2回X2インターフェースを介してeNBとの間で伝送され、システムのオーバーヘッドを増加する。逆に、リモートUEがUE1又はUE2を目標中継UEとして再選択したら、eNB1はX2インターフェースを介してリモートUEとソース中継UEのコンテキストをeNB2に送信する必要があり、ソース中継UEが切り替えプロセスを完了した後、リモートUEが最初のソース中継UEを再選択し、当該ソース中継UEもeNB2のカバレッジ内に位置するので、リモートUEのコンテキストを再伝送する必要がなく、システムのオーバーヘッドを節約することができる。従って、リモートUEが中継再選択を行う際にUE1又はUE2を再選択することができることが望ましく、即ち、リモートUEへサービスを提供する最終的な目標セルがeNB2であることが望ましい。
【0048】
上記の技術的問題を解決するために、本発明の実施例によれば、処理回路210は、さらに、実行されているA3イベントのTTT(Time to Trigger, トリガー時間)の長さを示すTTT長さ情報又は隣接セル受信信号品質情報を取得し、TTT長さ情報又は隣接セル受信信号品質情報に基づいて、ユーザー装置に対して候補目標セルを確定し、候補目標セルのそれぞれにオフセット値を設置して、ユーザー装置を支援して候補目標セルからユーザー装置へサービスを提供する最終的な目標セルを選択するようにする、という動作を実行するように配置されている。
【0049】
本開示の実施例によれば、ソース中継UEが、リモートUEに中継再選択プロセスを行うようにトリガーする場合に、ソース中継UE端にはN1個(N1が自然数である)のA3イベントのTTTが実行している状態にあり、電子装置200(例えば、電子装置200の選択ユニット、図示せず)はこれらのTTT長さ情報を取得し、前N2個のTTTを降順で選択し、その対応するセルをユーザー装置の候補目標セルとすることができ、ソース中継UEが、リモートUEに中継再選択プロセスを行うようにトリガーする場合に、ソース中継UE端には実行されている状態にあるTTTがなく、電子装置200(例えば、電子装置200の選択ユニット、図示せず)は隣接セル受信信号品質情報を取得し、隣接セル受信信号品質の降順で、前のN2個の受信信号品質に対応するセルをユーザー装置の候補目標セルとして選択することができる。ここで、N2が自然数であり、システムの実際の状況によって配置することができ、N1<N2であれば、N1個のTTT又は隣接セル受信信号品質に対応するセルを候補目標セルとする。本開示の実施例によれば、隣接セル受信信号品質情報はRSRP、RSRQ、RSSI及びCQIのうちの1つ又は複数であってもよい。
【0050】
本開示の実施例によれば、電子装置200(例えば、電子装置200における設置ユニット、図示せず)は、候補目標セルのそれぞれにオフセット値を設置することができる。同一の候補目標セルのカバレッジ内のUEが同じオフセット値を有する。例えば、
図4に示す例では、eNB2とeNB3の両方はリモートUEの候補目標セルであれば、UE1とUE2は同じオフセット値を有し、UE3とUE4は同じオフセット値を有する。
【0051】
本開示の実施例によれば、TTT長さ情報又は隣接セル受信信号品質情報によって候補目標セルのオフセット値を設置する。例えば、TTTの長さ又は隣接セル受信信号品質が大きいほど、当該TTTの長さ又は隣接セル受信信号品質に対応するセルのオフセット値が大きくなる。
【0052】
本開示の実施例によれば、電子装置200(例えば、電子装置200における設置ユニット、図示せず)は、表2に示すように、1つのTTTの長さ又は隣接セル受信信号品質とオフセット値との間のマッピングテーブルを維持することができる。表2において、RSRPによって隣接セルの受信信号品質を表し、例えばRSRQやRSSI、CQIなどの他のパラメータによって隣接セルの受信信号品質を示す場合について同様である。
【0054】
表2において、TTT0、TTT1、TTT2、TTT3…(昇順)及びRSRP0、RSRP1、RSRP2、RSRP3…(昇順)は全てTTTの長さ又は隣接セル受信信号品質の閾値であり、Bias1、Bias2、Bias3…(昇順)はオフセット値であり、電子装置200(例えば、電子装置200における設置ユニット、図示せず)は異なるTTT長さ又は隣接セル受信信号品質によって当該マッピングテーブルを探して異なるオフセット値を生成することができる。
【0055】
以降、本開示の実施例によれば、電子装置200は通信ユニット220を介して候補目標セルのセルID(identification、識別子)及び対応するオフセット値をリモートUEに送信することができる。ここで、候補目標セルのセルID及び対応するオフセット値はシーン情報及び/又は中継再選択トリガー情報と合成して一緒にリモートUEに送信してもよく、シーン情報及び/又は中継再選択トリガー情報と別々にリモートUEに送信してもよい。つまり、候補目標セルのセルID及び対応するオフセット値、シーン情報、及び中継再選択トリガー情報の3種類の情報は任意の組み合わせの方式で合成して送信してもよいし、別々に送信してもよい。
【0056】
本開示の実施例によれば、リモートUEが電子装置200から候補目標セルのセルID及び対応するオフセット値を受信した後、オフセット値に基づいて候補目標セルから目標中継UEを確定することができる。
【0057】
本開示の実施例によれば、リモートUEは下記の3種類の方法を採用して候補目標セルから目標中継UEを確定することができる。
【0059】
この実施例では、リモートUEはオフセット値の大きさに従って候補目標セルの優先度を設置し、目標中継UEを確定するまでに、候補目標セルの優先度に従って候補目標セルにおける候補目標中継UEに対して中継再選択プロセスを実行することができる。
【0060】
例えば、リモートUEはオフセット値が大きい候補目標セルの優先度を高く設置し、オフセット値が小さい候補目標セルの優先度を低く設置し、そして、優先度の降順に候補目標セルを配列し、その後、順序にリモートUEと候補目標セルにおける候補目標中継UEとの間のPC5リンクの品質を測定し、リモートUEと候補目標セルにおける候補目標中継UEとの間のPC5リンクの品質がアクセス条件を満たす場合に、測定を停止し、当該候補目標セルにおける候補目標中継UEを目標中継UEとして直接的に選択する。
【0061】
上記の方法一によれば、オフセット値がTTTの長さ又は隣接セル受信信号品質に比例し、リモートUEはオフセット値に基づいて目標中継UEを確定するので、方法の実現が容易であって、且つ、リモートUEによって確定された目標中継UEはソース中継UEがまもなく切り替えられるセルに位置する確率が大幅に増加するため、ソース中継UEが切り替えプロセスを完了した後、X2インターフェースを介してリモートUEのコンテキスト情報を伝送する必要がなくなり、シグナリングオーバーヘッドを節約し、切り替えフローを簡素化する。
【0063】
この実施例において、リモートUEはリモートUEと候補目標セルにおける候補目標中継UEとの間のリンク品質を示すリンク品質値を取得し、リモートUEと候補目標セルにおける候補目標中継UEとの間のリンク品質を示すリンク品質値とオフセット値に基づいて目標中継UEを選択することができる。例えば、リモートUEは候補目標セルに対応するオフセット値を候補目標セルにおける候補目標中継UEに対応するリンク品質値に加えて、調整リンク品質値を取得し、調整リンク品質値に基づいて中継再選択プロセスを実行する。
【0064】
ここで、リモートUEはリモートUEと全ての候補目標セルにおける候補目標中継UEとの間のPC5リンクの品質を測定し、候補目標セルに対応するオフセット値をリンク品質値に加えて調整リンク品質値を取得し、全ての候補目標セルから調整リンク品質値が最も大きいセルを目標中継UEとして選択することができる。
【0065】
上記の方法二によれば、オフセット値とPC5リンクの品質の両方を総合的に考慮したので、確定した目標中継UEがソース中継UEがまもなく切り替えられるセルに位置する確率が大幅に増加するのみならず、さらなる正確にもなる。
【0067】
この実施例において、リモートUEはリモートUEと候補目標セルにおける候補目標中継UEとの間のリンク品質を示すリンク品質値を取得することができ、リモートUEは候補目標セルにおける候補目標中継UEとそのサービング基地局との間のリンク品質を示すリンク品質値を取得し、リモートUEと候補目標セルにおける候補目標中継UEとの間のリンク品質を示すリンク品質値と、候補目標セルにおける候補目標中継UEとそのサービング基地局との間のリンク品質を示すリンク品質値と、オフセット値に基づいて目標中継UEを選択することができる。例えば、リモートUEは候補目標セルに対応するオフセット値と、リモートUEと候補目標セルにおける候補目標中継UEとの間のリンク品質値と、候補目標セルにおける候補目標中継UEとそのサービング基地局との間のリンク品質値を加算して、調整リンク品質値を取得し、調整リンク品質値に基づいて中継再選択プロセスを実行する。
【0068】
ここで、リモートUEはリモートUEと全ての候補目標セルにおける候補目標UEとの間のPC5リンクの品質を測定し、候補目標セルにおける候補目標中継UEは候補目標中継UEとそのサービング基地局との間のUuリンクの品質を測定し、これらの両方と候補目標セルに対応するオフセット値を加算して調整リンク品質値を取得し、全ての候補目標セルから調整リンク品質値が最も大きいセルを目標中継UEとして選択することができる。
【0069】
上記の方法三によれば、オフセット値、PC5リンクの品質及びUuリンクの品質を総合的に考慮するので、さらに正確になる。
【0070】
なお、上記の3つの目標中継UEを確定する方法は別々又は組み合わせて使用することができる。例えば、方法一を使用してアクセス条件を満たす目標中継UEが見つからなかった場合に、方法二又は方法三を使用して目標中継UEを探し続ける。
【0071】
本発明の実施例によれば、オフセット値がTTTの長さ又は隣接セル受信信号品質に比例し、リモートUEはオフセット値に基づいて目標中継UEを確定するので、リモートUEによって確定される目標中継UEがソース中継UEがまもなく切り替えられるセルに位置する確率が大幅に増加することで、ソース中継UEが切り替えプロセスを完了した後、X2インターフェースを介してリモートUEのコンテキスト情報を伝送する必要がなくなり、シグナリングオーバーヘッドを節約し、切り替えフローを簡素化する。
【0072】
図5は、本開示の実施例による無線通信システムにおける電子装置がリモートユーザー装置を支援して中継再選択を行うシグナリング伝達を示すフローチャートである。
図5に示すように、リモートUEはPC5リンクの品質を測定してソース中継UEにレポートする。ソース中継UEはUuリンクの品質を測定して、その後、シーン識別を行い、中継再選択プロセスをトリガーするかどうかを判断する。次に、中継再選択プロセスをトリガーする必要がある場合、ソース中継UEは中継再選択トリガー情報とシーン情報をリモートUEに通知する。次に、ソース中継UEが切り替えを実行しようとしている第1のシーンにある場合、ソース中継UEはユーザー装置に対して候補目標セルを確定し、候補目標セルのそれぞれにオフセット値を設置する。次に、ソース中継UEは候補目標セルのセルID及び対応するオフセット値をリモートUEに送信する。次に、リモートUEは中継発見のプロセスを実行する。目標中継UE1とUE3を例として、モードAでは、リモートUEは発見情報を監視し、目標中継UE1とUE3はリモートUEへ発見シグナリングを送信し、リモートUEはUE1とUE3へセルID公告リクエストを送信し、UE1とUE3はリモートUEへセルID公告応答を送信し、モードBでは、リモートUEはUE1とUE3へ中継要求情報とセルID公告リクエストを送信して、その後、発見情報を監視し、UE1とUE3はリモートUEへ発見情報とセルID公告応答を送信する。次に、リモートUEはオフセット値に基づいて中継再選択のプロセスを実行し、ここで、eNB2はeNB3よりもTTT長さが長く、又はeNB2はeNB3よりも受信信号品質が大きいため、eNB2のオフセット値はeNB3のオフセット値よりも大きく、リモートUEはUE1を最終的な目標中継UEとして選択する可能性が大きい。次に、eNB1はeNB2へリモートUEのコンテキストを送信し、フローが終了する。
【0073】
本開示の実施例によれば、第2のリンク情報が電子装置200と基地局との間のリンク品質が第2の閾値より小さいことを指示する場合に、処理回路210はさらに、電子装置200の速度調整係数を取得して、ユーザー装置のヒステリシスパラメータを調整するようにユーザー装置に通知するという動作を実行するように配置されている。
【0074】
LTEシステムにおいて、切り替えをトリガーするイベントは一般的に、高速フェージングの変化によるリンク品質の瞬間的な増加または減少を防ぐように、一定のヒステリシス効果を必要とする。また、異なるユーザーのサービスの連続性を保証するために、ヒステリシス係数は一定ではない。LTEネットワークにおいて、モビリティ管理メカニズムが、異なるユーザ速度に対して異なるヒステリシス係数を設置し、且つ、速度調整係数speedstatescalefactorによって、ヒステリシス係数の影響を調整する。Speedsatescalefactorは、3GPP TS36.300において次のように定義されている。
【0075】
SpeedStateScaleFactors information element
【0077】
SpeedStateScaleFactors ::= SEQUENCE {
【0078】
sf−Medium ENUMERATED {oDot25, oDot5, oDot75, lDot0},
【0079】
sf−High ENUMERATED {oDot25, oDot5, oDot75, lDot0}
【0082】
本発明の実施例によれば、リモートUEは中継UEを介して基地局との間の通信を行うため、リモートUEのサービス品質はPC5とUuの2つのリンクの品質によって決定され、どのリンク品質が低下してもリモートUEに中継再選択のプロセスを実行するようにトリガーするので、単純に中継UE又はリモートUEの移動速度によってヒステリシス係数を調整することはもはや合理的ではない。本発明の実施例によれば、異なるシーンに基づいてリモートUEに対して異なる調整パラメータを配置してヒステリシス係数を調整することによって、サービスの連続性を改善する。
【0083】
本発明の実施例によれば、第2のリンク情報が電子装置200と基地局との間のリンク品質が第2の閾値より小さいことを指示する場合に、電子装置200はその速度調整係数をリモートUEに通知して、電子装置200の速度調整係数によってリモートUEのヒステリシス係数を調整するようにリモートUEに通知する。ここで、速度調整係数は候補目標セルID及びオフセット値と合成して一緒にリモートUEに送信してもよく、候補目標セルID及びオフセット値とは別々にリモートUEに送信してもよい。
【0084】
本発明の実施例によれば、リモートUEは中継UEの速度調整係数を受信した後、リモートUEと中継UEとの間のリンク品質の変化率を示すリンク変化情報を取得し、中継UEの速度調整係数及び/又はリンク変化情報に基づいてリモートUEのヒステリシスパラメータを調整することができる。
【0085】
本開示の実施例によれば、リモートUEはリモートUEと中継UEとの間のPC5リンク品質を測定して、PC5リンク品質の変化率を確定することができる。ここで、リモートUEは下述した方法によってPC5リンク品質の変化率を確定することができる。N1(N1が自然数である)個のΔRSRP
SPC5>threshold1のイベントが連続的に発生する場合に、リモートUEはPC5リンク品質の変化率が大きいことを確定し、N2(N2が自然数である)個のΔRSRP
SPC5<threshold2のイベントが連続的に発生する場合に、リモートUEはPC5リンク品質の変化率が小さいことを確定し、上記の2種類のイベントとも発生していない場合に、リモートUEはPC5リンク品質の変化率が前回の結果と同じであると確定する。その中、ΔRSRP
SPC5は隣接する2回のPC5リンク品質の測定結果の差を表し、threshold1とthreshold2はΔRSRP
SPC5の閾値を表す。上記の2種類のイベントとも発生していない場合に、PC5リンク品質の変化率が前回の判定結果と同じであると判定する。PC5リンク品質の変化率はリモートUEと中継UEとの間の相対速度を反映している。
【0086】
本開示の実施例によれば、リモートUEは下述した方法によってリモートUEのヒステリシスパラメータを調整することができる。PC5リンク品質が良好であって、Uuリンク品質が悪い場合に、主にUuリンクによって中継再選択プロセスをトリガーし、即ち、ソース中継UEのモビリティによって中継再選択プロセスをトリガーする。このような場合、リモートUEはソース中継UEの速度調整係数によってリモートUEのヒステリシス係数を調整することができる。ここで、リモートUEは本分野における任意の公知の方法によってヒステリシスパラメータを調整し、例えば、中継UEの速度調整係数をリモートUEのヒステリシスパラメータに乗算して調整されたヒステリシスパラメータとすることができる。Uuリンク品質が良好であって、PC5リンク品質が悪い場合に、主にPC5リンクによって中継再選択プロセスをトリガーし、即ち、ソース中継UEとリモートUEの相対移動によって中継再選択プロセスをトリガーする。このような場合に、リモートUEはPC5リンク品質の変化率によってリモートUEのヒステリシス係数を調整することができる。UuリンクとPC5リンクの品質とも悪い場合に、リモートUEはソース中継UEの速度調整係数及びPC5リンク品質の変化率の両方によってヒステリシス係数を調整することができる。
【0087】
本発明の実施例によれば、単純に中継UE又はリモートUEの移動速度によってリモートUEのヒステリシス係数を調整するのではなく、異なるシーンによってリモートUEに対して異なる調整パラメータを配置してヒステリシス係数を調整することで、調整の正確性を向上させ、サービスの連続性を改善することができる。
【0088】
前に述べるように、ソース中継UEが切り替えを完了した後、リモートUEは再度、元のソース中継UEを再選択する可能性が高い。そのため、余分なシグナリングオーバーヘッドを避けるために、切り替えプロセスを実行した後、電子装置200の処理回路210はリモートUEへ送信する切り替え指示情報を生成してもよい。また、リモートUE側では、リモートUEが目標中継UEと接続を確立した時からタイミングを開始するように配置されているタイマーT
bmbを維持することができ、ソース中継UEが切り替えを完了するプロセスにおいて、リモートUEがソース中継UEとの接続を切断せず、即ち、その時にリモートUEは「二重接続」の状態にある。タイマーが満了した又はリモートUEがソース中継UEから切り替え指示情報を受信した後、リモートUEは最終的な中継リンク接続を再選択し、即ち、リモートUEは選択的にソース中継UE又は目標中継UEとの接続を切断する。リモートUEがソース中継UEとの接続の切断を選択すると、目標中継UEを介して基地局と通信し、リモートUEが目標中継UEとの接続の切断を選択すると、ソース中継UEを介して基地局と通信する。
【0089】
タイマーT
bmbの作用はソース中継UEが切り替えを完了する前にリモートUEがソース中継UEとの接続を切断しないことを保証することであるので、タイマーT
bmbの継続時間の設置は切り替えプロセスに要する時間と密接に相関する。
【0090】
図6は、本開示の実施例によるA3イベントに基づく切り替えプロセスを示す模示図である。
図6に示すように、A3イベントのエントリー条件を満たす場合に、トリガー遅延TTT及び切り替え準備時間を経過した後、切り替えの実行を開始し、切り替え実行時間を経過した後、切り替えが完了する。TTTの値は基地局によって異なるパラメータに基づいて配置され、切り替え準備時間は約40msであり、切り替え実行時間は約50msである。そのため、リモートUEは下記の式によってタイマーT
bmbの継続時間を確定する。
【0092】
なお、Δはマージンを表し、タイマーT
bmbが満了する前に切り替えプロセスが完了することを保証するように、システムの実際の状況によって設置することができる。
【0093】
本発明の実施例によれば、処理回路210は、さらに、切り替えプロセスを実行し、切り替えプロセスの実行結果を示す切り替え指示情報を生成して、最終的な中継リンク接続を選択するようにユーザー装置に通知するという動作を実行するように配置されている。前に述べるように、ソース中継UEが切り替えを完了する前に、リモートUEはソース中継UE及び目標中継UEと接続状態にあるので、電子装置200が生成した切り替え指示情報は最終的な中継リンク接続を選択するように、ユーザー装置がどの中継UEとの接続を切断するかを決定するのを支援する。
【0094】
本開示の実施例によれば、電子装置200がリモートUEに送信する切り替え指示情報には、切り替えプロセス成功、即ち、切り替え完了又はRRC再確立完了が含まれてもよい。
【0095】
図7は、本開示の実施例によるリモートユーザー装置が最終的な中継リンクを確定し、中継ユーザー装置が高速無線リンク回復を行うプロセスを示す模示図である。
【0096】
図7に示すように、T
bmb実行期間に、リモートUEがソース中継UEから切り替え完了又はRRC再確立完了の切り替え指示情報を受信し、且つ、切り替え指示メッセージにソース中継UEの目標セルIDが含まれる場合、リモートUEは当該ソース中継UEの目標セルIDを取得し、ソース中継UEの目標セルIDを目標中継UEによってサービングされるセルIDと比較する。
【0097】
次に、ソース中継UEの目標セルIDが目標中継UEによってサービングされるセルIDと同じである場合、ソース中継UEとリモートUEが同じ目標セルのカバレッジに移動し、それらのコンテキストが同じ基地局に記憶されることを表す。次に、タイマーT
bmbが満了する前の期間には、リモートUEはリモートUEとソース中継UEとの間のリンク品質を再測定し、更新された第1のリンク情報を取得し、リモートUEとソース中継UEとの間のリンク品質が常に所定の閾値より大きい場合、リモートUEとソース中継UEとの間のリンクが良好であることを表し、タイマーT
bmbが満了した後、リモートUEは目標中継UEとの接続を切断し、ソース中継UEを介して基地局と通信し、ソース中継UEとリモートUEとの間のリンク品質が常に所定の閾値より大きくない場合、ソース中継UEとリモート UEとの間のリンクが悪いことを表し、リモートUEはソース中継UEとの接続を切断し、目標中継UEを介して基地局と通信する。
【0098】
逆に、ソース中継UEの目標セルIDが目標中継UEが位置するセルIDと異なる場合に、ソース中継UEとリモートUEのコンテキストが異なる基地局に記憶されることを表し、T
bmbが満了することを待つ必要がなく、リモートUEはソース中継UEとの接続を直接に切断し、目標中継UEを介して基地局と通信する。
【0099】
また、T
bmbが満了する時に、リモートUEが依然として何れの切り替え指示情報も受信していない場合、リモートUEはソース中継UEとの接続を直接に切断し、目標中継UEを介して基地局と通信する。
【0100】
本発明の実施例によれば、切り替え完了又はRRC再確立完了の切り替え指示情報によって、リモートUEはソース中継UEとのリンク及び目標中継UEとのリンクからもっと適切なリンク接続を選択して、よりよいサービス品質が得られる。
【0101】
しかしながら、ソース中継UEの切り替えプロセスは、必ずしも成功するものではなく、ソース中継UEの切り替えプロセスが失敗すれば、リモートUEへ切り替え指示情報を送信してもよい。つまり、電子装置200がリモートUEに送信する切り替え指示情報は切り替えプロセス失敗を含んでもよい。
【0102】
LTE−Aシステムでは、無線リンク障害は「物理層割込み」と見なすことができる。UEはCRS(cell−specific Reference Signal,セル固有の基準信号)によってチャネル品質を推定し、予め設けられた参考閾値Q
out、Q
inと比較する。測定値がQ
outよりも低い場合、UEは現在のリンクが同期外れ状態(Out−of−sync)にあると確定し、測定値がQ
inよりも高い場合、UEは現在のリンクが同期状態(In−sync)にあると確定する。UEが現在リンクが同期外れ状態にあると確定した場合に、T310カウンターをトリガーし、T310カウンターの実行期間には、同期イベント(In−sync)が発生せず、UEは、RLF(Radio Link Failure、無線リンク障害)の発生を通知し、当該イベントを基地局にレポートする。T310タイマーは一般的に1sに設置され、L3(レイヤー3)フィルターの周期は200msであり、これにより、同期外れイベントが5回発生した後に限り、UEはRLFイベントをレポートし、これは、「早期」のRLFを防止しつつ割り込み時間を増加させる。一方、RLFが発生した後、UEはRRC再確立プロセスを開始する。ソースセルがUEに切り替えの必要があると判定し、且つ、ソースセルがUEのコンテキストを目標セルに送信する場合に限り、UEと目標セルとのRRC接続再確立プロセスの実行が成功する可能性がある。このような従来のRRC再確立プロセスの時間が長いため、UEと基地局との間の割り込み時間が長くなって、システムのパフォーマンスとユーザー体験に影響する。
【0103】
上記の技術的問題を解決するために、本開示は、1つの「Pre−RLF」イベントと1つのソース中継UE側でメンテナンスするカウンターT
RLFを定義している。ここで、カウンターT
RLFは、同期外れイベントが連続的に発生する回数をカウントするためのものである。カウンターT
RLFのカウント規則は、表3に示すように、同期イベントが発生するたびに、カウンターT
RLFがリセットされ、同期外れイベントが発生するたびに、カウンターT
RLFがインクリメントされる。
【0105】
本開示の実施例によれば、カウンターT
RLFの値がN5(1<N5<5)に達する時に、「Pre−RLF」イベントが発生すると定義する。ここで、N5は、基地局によって配置されてソース中継UEに送信するか、又は、ソース中継UEが自身の速度調整係数によって配置することができる。
【0106】
本開示の実施例によれば、切り替え指示情報が切り替えプロセスの実行が失敗したことを指示する場合に、処理回路210はさらに、中継再選択プロセスを実行した後にユーザー装置へサービスを提供する最終的な目標セルのセル識別子を取得し、最終的な目標セルが実行されているA3イベントを既に引き起こしたトリガー時間TTTを確定して、切り替えプロセスが失敗したことと最終的な目標セルのセル識別子を基地局に通知し、最終的な目標セルが引き起こした実行されているA3イベントのトリガー時間TTTが満了する時に、電子装置200が最終的な目標セルに接続するように、無線リンク回復プロセスを行うという動作を実行するように配置されている。
【0107】
本開示の実施例によれば、ソース中継UEが生成した切り替え指示情報は、「Pre−RLF」イベントの発生、即ち、切り替えプロセスが失敗したことを指示するための「Pre−RLF」指示を含んでもよい。
図7に示すように、T
bmb実行期間には、リモートUEがソース中継UEが送信した「Pre−RLF」指示を受信した場合、目標中継UEの属するセルのIDをソース中継UEにレポートする。次に、ソース中継UEは、当該目標中継UEの属するセルがTTTをトリガーしたかどうかを判断し、目標中継UEの属するセルがTTTをトリガーした場合、ソース中継UEがまもなく目標中継UEの属するセルに切り替えることを示し、すると、ソース中継UEは「Pre−RLF」指示及び目標中継UEの属するセルのIDをソース中継UEのサービング基地局に送信する。次に、ソース中継UEのサービング基地局がソース中継UEのコンテキストを目標中継UEの属するセルに伝送し、TTTが満了する時に、ソース中継UEは、高速無線リンク回復を行って、当該目標セルに再接続する。目標中継UEの属するセルがTTTをトリガーしていない場合、ソース中継UEは従来の切り替えプロセスを実行し続ける。
【0108】
このような方式によって、ソース中継UEは、目標セルへの高速RRC再確立を行うことができ、RRC再確立の時間が短縮されて、中断時間が低減され、システムのパフォーマンスを向上させる。
【0109】
前に述べたように、RSRP
SPC5>threshold1且つRSRP
Uu<threshold2且つΔRSRP
n−ΔRSRP
S<threshold3である場合に、確定ユニット212は、電子装置200が中継選択プロセスを実行しようとしている第2のシーンにあることを確定することができる。このようなシーンにおいて、電子装置200はリモートUEへオフセット値を送信することもでき、その時、オフセット値が「空」である。
【0110】
このようなシーンにおいて、ソース中継UEとリモートUEとの間のPC5リンクの品質が良好であることは、ソース中継UEとリモートUEとの間の距離が近いことを示すので、リモートUEが中継再選択を行う目標中継UEはソース中継UEに比較的に近い。つまり、ソース中継UEが中継選択を行う目標中継UEは、リモートUEが中継再選択を行う目標中継UEである可能性が高い。このような場合に、ソース中継UEが従来の中継選択プロセスを行う場合、大量の測定プロセスが発生して、長い時間がかかる。しかしながら、リモートUEがソース中継UEを支援してリモートUEの目標中継UEへアクセスすることができる場合、多くの時間とオーバーヘッドを節約することができる。
【0111】
本発明の実施例によれば、電子装置200の処理回路210は、さらに、リモートUEが中継再選択プロセスを実行した後に得られる目標中継UEに関する目標中継情報を取得し、中継選択プロセスを実行するという動作を実行するように配置され、中継選択プロセスを実行する時に、処理回路210はさらに、目標中継情報が指示する目標中継UEの発見メッセージを優先的に傍受し、目標中継UEと電子装置200との間のリンク品質が所定の閾値よりも大きいことを確定し、目標中継UEと電子装置200との間の中継接続を確立する、という動作を実行するように配置されている。
【0112】
本発明の実施例によれば、リモートUEは、ソース中継UEの中継選択プロセス実行を支援するように、中継再選択プロセスを実行した後の目標中継UE情報をソース中継UEに送信し、ソース中継UEが目標中継UE情報を取得した後、中継選択の実行中において、ソース中継UEが当該目標中継UEの発見メッセージを優先的に傍受し、ソース中継UEと当該目標中継UEとの間のPC5リンクの品質が良好である場合、ソース中継UEは当該目標中継UEとの接続を確立する。
【0113】
本発明の実施例によれば、2つ以上のリモートUEがソース中継UEに接続される場合に、これらの2つ以上のリモートUEが中継再選択プロセスを実行した後、その目標中継UEの情報をソース中継UEに送信することができる。次に、ソース中継UEは2つ以上のリモートUEによって送信される目標中継UE情報のうち重複した中継UEを選択して優先的に傍受するか、又は、ソース中継UEは2つ以上のリモートUEによって送信される目標中継UE情報から1つの中継UEをランダムに選択して優先的に傍受することができる。
【0114】
本発明の実施例によれば、ソース中継UEが中継選択を行う時に、リモートUEによって再選択された目標中継UEを優先的に傍受して、ソース中継UEの中継選択プロセスを大幅に簡素化し、時間及びシグナリングのオーバーヘッドを節約し、システムのパフォーマンスを向上させることができる。
【0115】
一方、各ソース中継UE及びリモートUEが同じ目標中継UEにアクセスする場合、目標中継UEの負荷が非常に大きく、それ自体のサービス品質に影響するだけでなく、リモートUEのサービス品質にも影響を及ぼす。この技術問題を解決するために、本発明の実施例によれば、目標中継UE側は、目標中継UEに現在アクセスしているリモートUEの数を示すための負荷率を維持することができる。
【0116】
本発明の実施例によれば、目標中継UEと電子装置200との間のリンク品質が所定の閾値よりも大きいことを確定する前に、処理回路210は、さらに、目標中継情報が指示する目標中継UEの負荷率が所定の数よりも小さいことを確定する、という動作を実行するように配置されている。
【0117】
ここで、目標中継UEの負荷率が所定の数よりも小さい場合に、ソース中継UEが当該目標中継UEにアクセスすることを許可し、目標中継UEの負荷率が所定の数よりも大きい場合、ソース中継UEが当該目標中継UEにアクセスすることを拒否する。
【0118】
図8は、本開示の実施例による目標中継ユーザー装置の負荷状況によってリモートユーザー装置の中継再選択のプロセスを確定する模示図である。
図8に示すように、ソース中継UEは目標中継UEの負荷率が含まれる目標中継UEの情報を取得することができる。次に、ソース中継UEが負荷率が所定の数よりも小さいことを確定した場合に、ソース中継UEは目標中継UEとの間のPC5リンクの品質を測定し、ソース中継UEと目標中継UEとの間のPC5リンクの品質がアクセス条件を満す場合に、ソース中継UEは目標中継UEとの接続を確立する。ソース中継UEが、負荷率が所定の数よりも大きいことを確定した場合に、当該目標中継UEにアクセスせず、従来の中継選択プロセスを実行する。
【0119】
本発明の実施例によれば、負荷率によって目標中継UEに接続されるリモートUEの数を効果的に制御して、目標中継UEが過負荷になってサービス品質を影響することを避けることができる。
【0120】
本開示の他の実施例によれば、ソース中継UEは、オフセット値を使用してソース中継UEが位置するシーンを表すことができる。この実施例において、ソース中継UEは隣接セルのTTT長さ又は受信信号品質情報を周期的又はイベント的に監視し、例えば前述の方法によって候補目標セルにオフセット値を設置することができる。さらに、ソース中継UEは、候補目標セル及びその対応するオフセット値を更新し、即ち、毎回、新たに生成された候補目標セル及びその対応するオフセット値を、前回に生成された候補目標セル及びその対応するオフセット値の代わりに使用することができる。ソース中継UEが切り替えプロセスを実行する必要がある場合に、直前に生成された候補目標セル及びその対応するオフセット値をリモートUEに送信する。つまり、ソース中継UEが、切り替えプロセスを実行しようとしていることを確定した場合に、リモートUEへシーン情報を送信せず、候補目標セル及びその対応するオフセット値を直接に送信し、ソース中継UEが、中継選択プロセスを実行しようとしていることを確定した場合に、リモートUEへシーン情報を送信せず、内容が「空」であるオフセット値を直接に送信することができる。リモートUE側では、リモートUEがソース中継UEから候補目標セルのオフセット値を受信した場合に、ソース中継UEが切り替えプロセスを実行しようとしていることを確定することができ、リモートUEがソース中継UEから内容が「空」であるオフセット値を受信した場合に、ソース中継UEが中継選択プロセスを実行しようとしていることを確定することができる。
【0121】
本開示のこの実施例によれば、オフセット値の内容によってソース中継UEが位置するシーンを確定して、シグナリングのオーバーヘッドを節約することができる。
【0122】
図9は、本開示の他の実施例による無線通信システムにおける電子装置の構成を示すブロック図である。
【0123】
図9に示すように、電子装置900は、処理回路910を含むことができる。なお、電子装置900は1つの処理回路910を含んでもよいし、複数の処理回路910を含んでもよい。また、電子装置900はさらに送受信機のような通信ユニット920などを含んでもよい。
【0124】
前に述べるように、同様に、処理回路910は様々な個別の機能ユニットを含んで様々な異なる機能及び/又は動作を実行することができる。これらの機能ユニットは物理的又は論理的エンティティであってもよく、異なる呼称のユニットは同一の物理的エンティティによって実現することができる。
【0125】
例えば、
図9に示すように、処理回路910は、監視ユニット911と、取得ユニット912と、中継再選択ユニット913とを含むことができる。
【0126】
監視ユニット911は、電子装置900と無線通信システムにおける電子装置900へ中継サービスを提供する中継ユーザー装置との間のリンク品質を監視することができる。
【0127】
取得ユニット912は、中継ユーザー装置が位置するシーンに関するシーン情報を取得する。
【0128】
中継再選択ユニット913は、シーン情報に基づいて中継再選択プロセスを実行する。
【0129】
本発明の実施例によれば、無線通信システムはLTE−Aセルラー通信システムであって、電子装置900は無線通信システムにおけるリモートUEである。
【0130】
好ましくは、シーン識別情報に基づいてシーン情報を確定し、シーン識別情報は、電子装置900と中継ユーザー装置との間のリンク品質を示す第1のリンク情報、中継ユーザー装置と無線通信システムにおける電子装置900へサービスを提供するサービングセルにおける基地局との間のリンク品質を示す第2のリンク情報、中継ユーザー装置が受信したサービングセル受信電力変化率情報及び隣接セル受信電力変化率情報を含む。
【0131】
好ましくは、シーン情報が、中継UEが切り替えプロセスを実行しようとする第1のシーンに位置することを指示する場合に、処理回路910は、さらに、候補目標セルのセル識別子と候補目標セルのそれぞれに設置するオフセット値を取得し、オフセット値に基づいて候補目標セルから目標中継UEを確定する、という動作を実行するように配置されている。
【0132】
好ましくは、処理回路910は、さらに、オフセット値の大きさに従って候補目標セルを降順に配列し、目標中継UEを確定するまでに、順序に候補目標セルにおける候補目標中継UEに対して中継再選択プロセスを実行する、という動作を実行するように配置されている。
【0133】
好ましくは、中継再選択プロセスを実行する場合に、処理回路910は、さらに、電子装置900と候補目標セルにおける候補目標中継UEとの間のリンク品質を示すリンク品質値を取得し、候補目標セルに対応するオフセット値を候補目標セルにおける候補目標中継UEに対応するリンク品質値に加えて、調整リンク品質値を取得し、調整リンク品質値に基づいて中継再選択プロセスを実行する、という動作を実行するように配置されている。
【0134】
好ましくは、処理回路910はさらに、中継UEの速度調整係数を取得し、速度調整係数に基づいてヒステリシスパラメータを調整する、という動作を実行するように配置されている。
【0135】
好ましくは、電子装置900は、さらに、電子装置900が目標中継UEと接続を確立する時にタイミングを開始するように配置されているタイマーを含み、処理回路910は、さらに、タイマーが満了する時に、電子装置900と目標中継UEとの間の接続又は電子装置900と中継UEとの間の接続を切断するための命令を生成する、という動作を実行するように配置されている。
【0136】
好ましくは、通信ユニット920が中継UEから切り替えプロセスの実行が成功したことを指示する切り替え指示情報を受信した場合に、処理回路910は、さらに、中継UEの目標セルのセル識別子を取得し、中継UEの目標セルのセル識別子と目標中継UEのサービングセルのセル識別子を比較し、比較の結果が異なる時に、電子装置900と中継UEとの間の接続を直ちに切断し、比較の結果が同じである時に、タイマーが満了する前の期間に更新された第1のリンク情報を取得し、更新された第1のリンク情報が、更新された電子装置900と中継UEとの間のリンク品質が常に所定の閾値よりも大きいことを指示する場合に、タイマーが満了した後、電子装置900と目標中継UEとの間の接続を切断する、という動作を実行するように配置されている。
【0137】
好ましくは、通信ユニット920が中継UEから切り替えプロセスの実行が失敗したことを指示する切り替え指示情報を受信した場合に、処理回路910は、さらに、中継UEが目標中継UEのサービングセルに接続するための無線リンク回復プロセスを実行するように、目標中継UEのサービングセルのセル識別子を中継UEに送信することを通信ユニット920に指示する、という動作を実行するように配置されている。
【0138】
好ましくは、シーン情報が、中継UEが中継選択プロセスを実行しようとする第2のシーンに位置することを指示する場合に、処理回路910は、さらに、中継UEを支援して中継選択プロセスを実行するように、中継再選択プロセスを実行した後に得られる目標中継UEの目標中継情報を中継UEに送信することを通信ユニット920に指示する、という動作を実行するように配置されている。
【0139】
以上のように、本開示の実施例によれば、ソース中継UEは、それが位置するシーンに関するシーン情報をリモートUEに送信することができ、ソース中継UEが切り替えを実行しようとする第1のシーンにおいて、ソース中継UEは、リモートUEがソース中継UEがまもなく切り替えられるセル内の中継UEを目標中継UEとして選択することができるように、隣接するセルに異なるオフセット値を配置してリモートUEに送信することもでき、これにより、X2インターフェースのオーバーヘッドが低減され、切り替えプロセスが簡素化される。さらに、リモートUEは、ヒステリシスパラメータの調整がもっと正確になるように、ソース中継UEの速度調整係数及び/又はリモートUEとソース中継UEとの間のリンク品質の変化率に基づいてリモートUEのヒステリシスパラメータを調整する。さらに、ソース中継UEが切り替えを完了した後に、リモートUEへ切り替え指示情報を送信することができ、これにより、切り替えが成功する場合に、リモートUEはソース中継UEと目標中継UEの間で1つの適切な中継UEを選択してアクセスし、切り替えが失敗する場合に、ソース中継UEの高速RRC再確立を実現して、中断時間を短縮することができる。また、ソース中継UEが中継選択プロセスを実行しようとする第2のシーンにおいて、リモートUEによってソース中継UEを支援して高速中継選択を実行し、中継選択プロセスを簡素化し、システムのシグナリングオーバーヘッドを低減することができる。
【0140】
次に、本開示の実施例による無線通信システムにおいて無線通信を行うための方法について
図10を参照して説明する。
図10は、本開示の実施例による無線通信方法のフローチャートを示した。
【0141】
図10に示すように、まず、ステップS1010では、無線通信システムにおける中継ユーザー装置と無線通信システムにおけるリモートユーザー装置との間のリンク品質を示す第1のリンク情報、中継ユーザー装置と無線通信システムにおける中継ユーザー装置へサービスを提供するサービングセルにおける基地局との間のリンク品質を示す第2のリンク情報と、サービングセル受信電力変化率情報及び隣接セル受信電力変化率情報が含まれるシーン識別情報を取得する。
【0142】
そして、ステップS1020では、中継ユーザー装置が位置するシーンに関するシーン情報をシーン識別情報に基づいて確定してリモートユーザー装置に通知し、リモートユーザー装置を支援して中継再選択プロセスを実行するか、又は、中継ユーザー装置を支援して中継選択プロセスを実行する。
【0143】
好ましくは、第2のリンク情報が、中継ユーザー装置と基地局との間のリンク品質が第2の閾値よりも小さいことを指示する場合に、中継再選択トリガー情報を生成して、中継再選択プロセスを実行することをリモートユーザー装置に通知することを含む。
【0144】
好ましくは、第1のリンク情報が中継ユーザー装置とリモートユーザー装置との間のリンク品質が第1の閾値よりも大きいことを指示し、第2のリンク情報が中継ユーザー装置と基地局との間のリンク品質が第2の閾値よりも小さいことを指示し、且つ、隣接セル受信電力変化率情報が指示する隣接セル受信電力変化率とサービングセル受信電力変化率情報が指示するサービングセル受信電力変化率との差が第3の閾値よりも大きい場合に、中継ユーザー装置が切り替えプロセスを実行しようとすることを確定する。
【0145】
好ましくは、方法は、さらに、実行されているA3イベントのトリガー時間TTTの長さを示すTTT長さ情報又は隣接セル受信信号品質情報を取得し、TTT長さ情報又は隣接セル受信信号品質情報に基づいて、リモートユーザー装置に対して候補目標セルを確定し、候補目標セルのそれぞれにオフセット値を設置し、リモートユーザー装置を支援して、中継再選択プロセスを実行した後にリモートユーザー装置へサービスを提供する最終的な目標セルを選択することを含む。
【0146】
好ましくは、TTT長さ情報又は隣接セル受信信号品質情報によって候補目標セルのオフセット値を取得する。
【0147】
好ましくは、方法は、さらに、第2のリンク情報が、中継ユーザー装置と基地局との間のリンク品質が第2の閾値よりも小さいことを指示する場合に、中継ユーザー装置の速度調整係数を取得して、リモートユーザー装置のヒステリシスパラメータを調整するようにリモートユーザー装置に通知することを含む。
【0148】
好ましくは、方法は、さらに、切り替えプロセスを実行し、切り替えプロセスの実行の結果を示す切り替え指示情報を生成して、最終的な中継リンク接続を選択するようにリモートユーザー装置に通知することを含む。
【0149】
好ましくは、方法は、さらに、切り替え指示情報が、切り替えプロセスの実行が失敗したことを指示する場合に、中継再選択プロセスを実行した後にリモートユーザー装置へサービスを提供する最終的な目標セルのセル識別子を取得し、最終的な目標セルが実行されているA3イベントを既に起こしたトリガー時間TTTを確定して、切り替えプロセスが失敗することと最終的な目標セルのセル識別子を基地局に通知し、最終的な目標セルが起こした実行されているA3イベントのトリガー時間TTTが満了する時に、中継ユーザー装置が最終的な目標セルに接続されるように、無線リンク回復プロセスを実行することを含む。
【0150】
好ましくは、第1のリンク情報が中継ユーザー装置とリモートユーザー装置との間のリンク品質が第1の閾値より大きいことを指示し、第2のリンク情報が中継ユーザー装置と基地局との間のリンク品質が第2の閾値より小さいことを指示し、且つ、隣接セル受信電力変化率情報が指示する隣接セル受信電力変化率とサービングセル受信電力変化率情報が指示するサービングセル受信電力変化率との差が第3の閾値より小さい場合に、中継ユーザー装置が中継選択プロセスを実行しようとすることを確定する。
【0151】
好ましくは、方法は、さらに、リモートユーザー装置が中継再選択プロセスを実行した後に得られる目標中継ユーザー装置に関する目標中継情報を取得し、中継選択プロセスを実行することを含み、中継選択プロセスを実行することは、目標中継情報が指示する目標中継ユーザー装置の発見メッセージを優先的に傍受し、目標中継ユーザー装置と中継ユーザー装置との間のリンク品質が所定の閾値より大きいことを確定し、目標中継ユーザー装置と中継ユーザー装置との間の中継接続を確立することを含む。
【0152】
好ましくは、目標中継ユーザー装置と中継ユーザー装置との間のリンク品質が所定の閾値より大きいことを確定する前に、方法は、さらに、目標中継情報が指示する目標中継ユーザー装置の負荷率が所定の数より小さいことを確定し、負荷率が目標中継ユーザー装置に現在アクセスしているリモートユーザー装置の数を示すことを含む。
【0153】
好ましくは、無線通信システムは、ロングタームエボリューションアドバンストLTE−Aセルラー通信システムである。
【0154】
次に、本開示の他の実施例による無線通信システムにおいて無線通信を行うための方法について
図11を参照して説明する。
図11は、本開示の他の実施例による無線通信方法のフローチャートを示した。
【0155】
図11に示すように、まず、ステップS1110では、リモートユーザー装置と無線通信システムにおけるリモートユーザー装置へ中継サービスを提供する中継ユーザー装置との間のリンク品質を監視する。
【0156】
次に、ステップS1120では、中継ユーザー装置が位置するシーンに関するシーン情報を取得する。
【0157】
次に、ステップS1130では、シーン情報に基づいて中継再選択プロセスを実行する。
【0158】
好ましくは、シーン識別情報に基づいてシーン情報を確定し、シーン識別情報は、リモートユーザー装置と中継ユーザー装置との間のリンク品質を示す第1のリンク情報、中継ユーザー装置と無線通信システムにおけるリモートユーザー装置へサービスを提供するサービングセルにおける基地局との間のリンク品質を示す第2のリンク情報、中継ユーザー装置が受信したサービングセル受信電力変化率情報及び隣接セル受信電力変化率情報を含む。
【0159】
好ましくは、方法は、さらに、シーン情報が、中継ユーザー装置が切り替えプロセスを実行しようとする第1のシーンに位置することを指示する場合に、リモートユーザー装置が候補目標セルのセル識別子と候補目標セルのそれぞれに設置したオフセット値を取得し、オフセット値に基づいて候補目標セルから目標中継ユーザー装置を確定することを含む。
【0160】
好ましくは、方法は、さらに、オフセット値の大きさに従って候補目標セルを降順で配列し、目標中継ユーザー装置を確定するまでに、順序に候補目標セルにおける候補目標中継ユーザー装置に対して中継再選択プロセスを実行することを含む。
【0161】
好ましくは、中継再選択プロセスを実行することは、リモートユーザー装置と候補目標セルにおける候補目標中継ユーザー装置との間のリンク品質を示すリンク品質値を取得し、候補目標セルに対応するオフセット値を候補目標セルにおける候補目標中継ユーザー装置に対応するリンク品質値に加えて調整リンク品質値を取得し、調整リンク品質値に基づいて中継再選択プロセスを実行することを含む。
【0162】
好ましくは、方法は、さらに、中継ユーザー装置の速度調整係数を取得し、速度調整係数に基づいてリモートユーザー装置のヒステリシスパラメータを調整することを含む。
【0163】
好ましくは、リモートユーザー装置は、リモートユーザー装置が目標中継ユーザー装置と接続を確立する時にタイミングを開始するように配置されているタイマーを含み、また、方法は、さらに、タイマーが満了する時に、リモートユーザー装置と目標中継ユーザー装置との間の接続又はリモートユーザー装置と中継ユーザー装置との間の接続を切断するための命令を生成することを含む。
【0164】
好ましくは、方法は、さらに、中継ユーザー装置から切り替えプロセスの実行が成功したことを指示する切り替え指示情報を受信した場合に、中継ユーザー装置の目標セルのセル識別子を取得し、中継ユーザー装置の目標セルのセル識別子と目標中継ユーザー装置のサービングセルのセル識別子を比較し、比較の結果が異なる場合に、リモートユーザー装置と中継ユーザー装置との間の接続を直ちに切断し、比較の結果が同じである場合に、タイマーが満了する前の期間に、更新された第1のリンク情報を取得し、更新された第1のリンク情報が、更新されたリモートユーザー装置と中継ユーザー装置との間のリンク品質が常に所定の閾値より大きいことを指示する場合に、タイマーが満了した後、リモートユーザー装置と目標中継ユーザー装置との間の接続を切断することを含む。
【0165】
好ましくは、方法は、さらに、中継ユーザー装置から切り替えプロセスの実行が失敗したことを指示する切り替え指示情報を受信した場合に、中継ユーザー装置が、目標中継ユーザー装置のサービングセルに接続するための無線リンク回復プロセスを実行するように、目標中継ユーザー装置のサービングセルのセル識別子を中継ユーザー装置に送信することを含む。
【0166】
好ましくは、方法は、さらに、シーン情報が、中継ユーザー装置が中継選択プロセスを実行しようとする第2のシーンに位置することを指示する場合に、中継ユーザー装置を支援して中継選択プロセスを実行するように、中継再選択プロセスを実行した後に得られる目標中継ユーザー装置の目標中継情報を中継ユーザー装置に送信することを含む。
【0167】
好ましくは、無線通信システムは、ロングタームエボリューションアドバンストLTE−Aセルラー通信システムであって、前記方法はリモートユーザー装置によって実行される。
【0168】
次に、本開示の他の実施例による無線通信システムにおいて無線通信を行うための方法について説明する。まず、リモートユーザー装置と無線通信システムにおけるリモートユーザー装置へ中継サービスを提供する中継ユーザー装置との間のリンク品質を監視する。
【0169】
次に、中継ユーザー装置と無線通信システムにおける中継ユーザー装置及びリモートユーザー装置へサービスを提供するサービングセルにおける基地局との間のリンク品質を監視する。
【0170】
次に、隣接セル受信電力変化率とサービングセル受信電力変化率を監視する。
【0171】
次に、リモートユーザー装置と中継ユーザー装置との間のリンク品質が第1の閾値より大きく、中継ユーザー装置と基地局との間のリンク品質が第2の閾値より小さく、且つ、隣接セル受信電力変化率とサービングセル受信電力変化率との差が第3の閾値より大きい場合に、隣接セル受信信号品質情報を取得し、隣接セル受信信号品質情報に基づいて、リモートユーザー装置に対して、中継再選択を実行する候補目標セルを確定し、候補目標セルのそれぞれにオフセット値を設置し、オフセット値に基づいてリモートユーザー装置の中継再選択プロセスを実行する。
【0172】
本開示の実施例による無線通信システムにおいて無線通信を行うための方法の上述した各ステップの各種の具体的な実施形態について、以上詳細に説明したので、ここでは説明を繰り返さない。
【0173】
本開示の技術は各種の製品に適用することができる。例えば、本開示において言及された基地局は、例えばマクロeNBや小eNBなどの任意のタイプの進化ノードB(eNB)として実現することができる。小eNBは、例えばピコeNB、マイクロeNBと家庭(フェムト)eNBなどのマクロセルより小さいセルをカバーするeNBである。その代わりに、基地局は、例えばNodeBと基地局トランシーバ(BTS)のような任意の他のタイプの基地局として実現してもよい。基地局は、無線通信を制御するように配置される主体(基地局装置とも呼ばれる)と、主体と異なるところに設けられる1つ又は複数のリモート無線ヘッド(RRH)とを含んでもよい。また、後述する様々なタイプの端末は、基地局機能を一時的又は半永久的に実行することによって、基地局として動作できる。
【0174】
例えば、本開示において言及されたUEは、携帯端末(例えば、スマートフォン、タブレットパーソナルコンピューター(PC)、ノートPC、携帯ゲーム端末、ポータブル/ドングルモバイルルーター、及びデジタル撮像装置)又は車載端末(例えば、カーナビゲーション装置)として実現することができる。UEはマシンツーマシン(M2M)通信を実行する端末(マシンタイプ通信(MTC)端末とも呼ばれる)として実現することもできる。なお、UEは、上記端末のそれぞれに搭載された無線通信モジュール(例えば単一チップを含む集積回路モジュール)であってもよい。
【0175】
図12は、本開示の技術を適用できるeNBの概略構成の第1の例を示すブロック図である。eNB1200は、1つ又は複数のアンテナ1210及び基地局装置1220を含む。基地局装置1220と各アンテナ1210はRFケーブルを介して互いに接続することができる。
【0176】
アンテナ1210のそれぞれは単一又は複数のアンテナ素子(例えば多入力多出力(MIMO)アンテナに含まれる複数のアンテナ素子)を含み、基地局装置1220の無線信号の送受信に使用される。
図12に示すように、eNB1200は複数のアンテナ1210を含んでもよい。例えば、複数のアンテナ1210はeNB1200に使用される複数の周波数帯域と互換性がありえる。
図12に、eNB1200に複数のアンテナ1210が含まれる例を示したが、eNB1200が単一のアンテナ1210を含んでもよい。
【0177】
基地局装置1220は、コントローラ1221、メモリ1222、ネットワークインターフェース1223及び無線通信インターフェース1225を含む。
【0178】
コントローラ1221は、例えばCPUやDSPであって、且つ、基地局装置1220の上位層の各種機能を動作させることができる。例えば、コントローラ1221は無線通信インターフェース1225で処理された信号におけるデータに基づいてデータパケットを生成し、ネットワークインターフェース1223を介して、生成したパケットを伝送する。コントローラ1221は複数のベースバンドプロセッサからのデータをバンドルして、バンドルパケットを生成し、生成されたバンドルパケットを伝送することができる。コントローラ1221は以下のような制御を実行する論理機能を有してもよく、当該制御は例えば、無線リソース制御、無線ベアラ制御、モビリティ管理、受付制御、スケジューリングなどである。当該制御は近くのeNB又はコアネットワークノードと結合して実行することができる。メモリ1222はRAMとROMを含み、コントローラ1221が実行するプログラムや各種制御データ(例えば、端末リスト、送信パワーデータ及びスケジューリングデータ)が記憶される。
【0179】
ネットワークインターフェース1223は、基地局装置1220をコアネットワーク1224の通信インターフェースに接続するためのものである。コントローラ1221はネットワークインターフェース1223を介してコアネットワークノード又は別のeNBと通信することができる。この場合、eNB1200とコアネットワークノード又は他のeNBとは論理インターフェース(例えばS1インターフェースとX2インターフェース)によって互いに接続することができる。ネットワークインターフェース1223は有線通信インターフェース又は無線バックホール回線用の無線通信インターフェースであってもよい。ネットワークインターフェース1223が無線通信インターフェースであれば、無線通信インターフェース1225によって使用される周波数帯域と比べると、ネットワークインターフェース1223はより高い周波数帯域を無線通信に使用することができる。
【0180】
無線通信インターフェース1225は、任意のセルラー通信方式(例えば、Long Term Evolution(LTE)とLTE−Advanced)をサポートし、アンテナ1210を介してeNB1200に位置するセルにおける端末への無線接続を提供する。無線通信インターフェース1225は通常、例えばベースバンド(BB)プロセッサ1226とRF回路1227を含むことができる。BBプロセッサ1226は例えば、符号化/復号化、変調/復調、多重化/多重化解除を実行するとともに、レイヤー(例えばL1、メディアアクセス制御(MAC)、無線リンク制御(RLC)、パケットデータアグリゲーションプロトコル(PDCP))の各タイプの信号処理を実行することができる。コントローラ1221の代わりに、BBプロセッサ1226は上記した論理機能の一部又は全部を有してもよい。BBプロセッサ1226は通信制御プログラムが記憶されるメモリであってもよく、或いは、プログラムを実行するように配置されるプロセッサと関連回路を含むモジュールであってもよい。プログラムの更新はBBプロセッサ1226の機能を変更させることができる。当該モジュールは基地局装置1220のスロットに挿入されるカードやブレッドであってもよい。その代わりに、当該モジュールはカードやブレッドに搭載されるチップであってもよい。同時に、RF回路1227は、例えばミキサ、フィルタ、アンプを含んで、アンテナ1210を介して無線信号を送受信することができる。
【0181】
図12に示すように、無線通信インターフェース1225は複数のBBプロセッサ1226を含むことができる。例えば、複数のBBプロセッサ1226はeNB1200に使用される複数の周波数帯域と互換性がありえる。
図12に示すように、無線通信インターフェース1225は複数のRF回路1227を含んでもよい。例えば、複数のRF回路1227は複数のアンテナ素子と互換性がありえる。
図12に、無線通信インターフェース1225が複数のBBプロセッサ1226と複数のRF回路1227を含む例を示したが、無線通信インターフェース1225は単一のBBプロセッサ1226又は単一のRF回路1227を含んでもよい。
【0182】
図13は、本開示の技術を適用できるeNBの概略構成の第2の例を示すブロック図である。eNB1330は1つ又は複数のアンテナ1340と、基地局装置1350と、RRH1360とを含む。RRH1360と各アンテナ1340はRFケーブルを介して互いに接続することができる。基地局装置1350とRRH1360は光ファイバケーブルのような高速回線を介して互いに接続することができる。
【0183】
アンテナ1340のそれぞれは単一又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナに含まれた複数のアンテナ素子)を含んで、RRH1360の無線信号の送受信に使用される。
図13に示すように、eNB1330は複数のアンテナ1340を含んでもよい。例えば、複数のアンテナ1340はeNB1330によって使用される複数の周波数帯域と互換性がありえる。
図11にeNB1330に複数のアンテナ1340が含まれる例を示したが、eNB1330は単一のアンテナ1340を含んでもよい。
【0184】
基地局装置1350は、コントローラ1351と、メモリ1352と、ネットワークインターフェース1353と、無線通信インターフェース1355と、接続インターフェース1357とを含む。コントローラ1351、メモリ1352、ネットワークインターフェース1353は
図12を参照して説明したコントローラ1221、メモリ1222、ネットワークインターフェース1223と同様である。
【0185】
無線通信インターフェース1355は任意のセルラー通信方式(例えばLTEとLTE−Advanced)をサポートし、RRH1360とアンテナ1340を介してRRH1360に対応するセクタに位置する端末への無線通信を提供する。無線通信インターフェース1355は通常、例えばBBプロセッサ1356を含んでもよい。BBプロセッサ1356は、BBプロセッサ1356が接続インターフェース1357を介してRRH1360のRF回路1364に接続される以外、
図12を参照して説明したBBプロセッサ1226と同様である。
図13に示すように、無線通信インターフェース1355は複数のBBプロセッサ1356を含んでもよい。例えば、複数のBBプロセッサ1356はeNB1330に使用される複数の周波数帯域と互換性がありえる。
図13に、無線通信インターフェース1355に複数のBBプロセッサ1356が含まれる例を示したが、無線通信インターフェース1355は単一のBBプロセッサ1356を含んでもよい。
【0186】
接続インターフェース1357は、基地局装置1350(無線通信インターフェース1355)をRRH1360に接続するためのインターフェースである。接続インターフェース1357は基地局装置1350(無線通信インターフェース1355)をRRH1360に接続する上述した高速回線における通信用の通信モジュールであってもよい。
【0187】
RRH1360は、接続インターフェース1361と無線通信インターフェース1363を含む。
【0188】
接続インターフェース1361は、RRH1360(無線通信インターフェース1363)を基地局装置1350に接続するためのインターフェースである。接続インターフェース1361は上述した高速回線における通信用の通信モジュールであってもよい。
【0189】
無線通信インターフェース1363は、アンテナ1340を介して無線信号を送受信する。無線通信インターフェース1363は通常、例えばRF回路1364を含んでもよい。RF回路1364は例えばミキサ、フィルタ、アンプを含んで、アンテナ1340を介して無線信号を送受信してもよい。
図13に示すように、無線通信インターフェース1363は複数のRF回路1364を含んでもよい。例えば、複数のRF回路1364は複数のアンテナ素子をサポートすることができる。
図13に無線通信インターフェース1363に複数のRF回路1364が含まれる例を示すが、無線通信インターフェース1363は単一のRF回路1364を含んでもよい。
【0190】
本発明の実施例による基地局は、
図12に示すeNB1400、又は、
図13示すeNB1330によって実現できる。
【0191】
図14は、本開示の技術を適用できるスマートフォン1400の概略構成の例を示すブロック図である。スマートフォン1400はプロセッサ1401、メモリ1402、記憶装置1403、外部接続インターフェース1404、撮像装置1406、センサ1407、マイク1408、入力装置1409、表示装置1410、スピーカ1411、無線通信インターフェース1412、1つ又は複数のアンテナスイッチ1415、1つ又は複数のアンテナ1416、バス1417、電池1418及び補助コントローラ1419を含む。
【0192】
プロセッサ1401は、例えばCPU又はシステムオンチップ(SoC)であり、スマートフォン1400のアプリケーション層と他の層の機能を制御することができる。メモリ1402はRAMとROMを含み、データとプロセッサ1401によって実行されるプログラムが記憶される。記憶装置1403は例えば半導体メモリとハードディスクのような記憶媒体を含むことができる。外部接続インターフェース1404は外部装置(例えばメモリカードとユニバーサルシリアルバス(USB)装置)をスマートフォン1400に接続するためのインターフェースである。
【0193】
撮像装置1406はイメージセンサ(例えば電荷結合デバイス(CCD)と相補型金属酸化物半導体(CMOS))を含み、キャプチャ画像を生成する。センサ1407は例えば測定センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び加速度センサのような1組のセンサを含んでもよい。マイク1408はスマートフォン1400に入力された音をオーディオ信号に変換する。入力装置1409は例えば表示装置1410のスクリーン上のタッチを検出するように構成されるタッチセンサ、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチを含み、ユーザーから入力された動作又は情報を受信する。表示装置1410はスクリーン(例えば液晶ディスプレイ(LCD)と有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ)を含み、スマートフォン1400の出力画像を表示する。スピーカ1411はスマートフォン1400から出力したオーディオ信号を音に変換する。
【0194】
無線通信インターフェース1412は、任意のセルラー通信方式(例えば、LTEとLTE−Advanced)をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インターフェース1412は通常、例えばBBプロセッサ1413とRF回路1414を含むことができる。BBプロセッサ1413は例えば、符号化/復号化、変調/復調、多重化/多重化解除を実行するとともに、無線通信のための各種のタイプの信号処理を実行することができる。同時に、RF回路1414は例えばミキサ、フィルタ、アンプを含んで、アンテナ1416を介して無線信号を送受信することができる。無線通信インターフェース1412はその上にBBプロセッサ1413とRF回路1414が集積化される一つのチップモジュールであってもよい。
図14に示すように、無線通信インターフェース1412は複数のBBプロセッサ1413と複数のRF回路1414を含んでもよい。
図14に、無線通信インターフェース1412に複数のBBプロセッサ1413と複数のRF回路1414が含まれる例を示したが、無線通信インターフェース1412は単一のBBプロセッサ1413又は単一のRF回路1414を含んでもよい。
【0195】
なお、セルラー通信方式の以外、無線通信インターフェース1412は、例えば短距離無線通信方式、近接通信方式や無線ローカルネットワーク(LAN)方式などの別タイプの無線通信方式をサポートすることができる。この場合、無線通信インターフェース1412は各無線通信方式に対するBBプロセッサ1413とRF回路1414を含んでもよい。
【0196】
アンテナスイッチ1415のそれぞれは、無線通信インターフェース1412に含まれる複数の回路(例えば異なる無線通信方式に使用される回路)間でアンテナ1416の接続先を切り替える。
【0197】
アンテナ1416のそれぞれは単一又は複数のアンテナ素子(例えばMIMOアンテナに含まれた複数のアンテナ素子)を含んで、無線通信インターフェース1412の無線信号の送受信に使用される。
図14に示すように、スマートフォン1400は複数のアンテナ1416を含んでもよい。
図14に、スマートフォン1400に複数のアンテナ1416が含まれる例を示したが、スマートフォン1400は単一のアンテナ1416を含んでもよい。
【0198】
なお、スマートフォン1400は各無線通信方式に対するアンテナ1416を含んでもよい。この場合に、アンテナスイッチ1415はスマートフォン1400の配置から省略されてもよい。
【0199】
バス1417はプロセッサ1401、メモリ1402、記憶装置1403、外部接続インターフェース1404、撮像装置1406、センサ1407、マイク1408、入力装置1409、表示装置1410、スピーカ1411、無線通信インターフェース1412及び補助コントローラ1419を互いに接続する。電池1418は給電線によって
図14に示すスマートフォン1400の各ブロックに電力を提供し、給電線は図面において部分的に点線によって示される。補助コントローラ1419は例えば睡眠モードでスマートフォン1400の最少の必要な機能を操作する。
【0200】
図14に示すスマートフォン1400では、
図2により説明された処理回路210及びその中の取得ユニット211と確定ユニット212、
図9により説明された処理回路910及びその中の監視ユニット911、取得ユニット912と中継再選択ユニット913は、プロセッサ1401又は補助コントローラ1419によって実現することができ、さらに、
図2により説明された通信ユニット220と
図9により説明された通信ユニット920は無線通信インターフェース1412によって実現することができる。機能の少なくとも一部はプロセッサ1401又は補助コントローラ1419によって実現してもよい。例えば、プロセッサ1401又は補助コントローラ1419はメモリ1402又は記憶装置1403に記憶された命令を実行することによって、シーン識別情報の取得、シーン情報の確定、シーン情報の取得及び中継再選択の機能を実行することができる。
【0201】
図15は、本開示の技術を適用できるカーナビゲーション装置1520の概略構成の例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置1520は、プロセッサ1521、メモリ1522、全球位置決めシステム(GPS)モジュール1524、センサ1525、データインターフェース1526、コンテンツプレーヤー1527、記憶媒体インターフェース1528、入力装置1529、表示装置1530、スピーカ1531、無線通信インターフェース1533、1つ又は複数のアンテナスイッチ1536、1つ又は複数のアンテナ1537及び電池1538を含む。
【0202】
プロセッサ1521は、例えばCPU又はSoCであって、カーナビゲーション装置1520のナビゲーション機能と他の機能を制御することができる。メモリ1522はRAMとROMを含み、データとプロセッサ1521によって実行されるプログラムを記憶する。
【0203】
GPSモジュール1524は、GPS衛星から受信したGPS信号を使用してカーナビゲーション装置1520の位置(例えば、緯度、経度、高度)を測定する。センサ1525は例えばジャイロセンサ、地磁気センサ及び気圧センサなどの1組のセンサを含んでもよい。データインターフェース1526は図示しない端末を介して例えば車載ネットワーク1541に接続し、車両が生成したデータ(例えば、車速データ)を取得する。
【0204】
コンテンツプレーヤー1527は、記憶媒体(例えば、CDとDVD)に記憶されたコンテンツを再生して、当該記憶媒体は記憶媒体インターフェース1528に挿入される。入力装置1529は例えば表示装置1530のスクリーン上のタッチを検出するように配置されるタッチセンサ、ボタン又はスイッチを含み、ユーザーから入力された動作又は情報を受信する。表示装置1530は例えばLCDやOLEDディスプレイのスクリーンを含み、ナビゲーション機能の画像又は再生されたコンテンツを表示する。スピーカ1531はナビゲーション機能の音又は再生されたコンテンツを出力する。
【0205】
無線通信インターフェース1533は任意のセルラー通信方式(例えば、LTEとLTE−Advanced)をサポートし、無線通信を実行することができる。無線通信インターフェース1533は通常、例えばBBプロセッサ1534とRF回路1535を含むことができる。BBプロセッサ1534は、例えば符号化/復号化、変調/復調、及び多重化/多重化解除を実行するとともに、無線通信に使用される各種のタイプの信号処理を実行することができる。同時に、RF回路1535は例えばミキサ、フィルタ、アンプを含んで、アンテナ1537を介して無線信号を送受信することができる。無線通信インターフェース1533はその上にBBプロセッサ1534とRF回路1535が集積化される一つのチップモジュールであってもよい。
図15に示すように、無線通信インターフェース1533は複数のBBプロセッサ1534と複数のRF回路1535を含んでもよい。
図15に、無線通信インターフェース1533に複数のBBプロセッサ1534と複数のRF回路1535が含まれた例を示したが、無線通信インターフェース1533は単一のBBプロセッサ1534又は単一のRF回路1535を含んでもよい。
【0206】
なお、セルラー通信方式の以外、無線通信インターフェース1533は、例えば短距離無線通信方式、近接通信方式と無線LAN方式などの別タイプの無線通信方式をサポートすることができる。この場合、無線通信インターフェース1533は各無線通信方式に対するBBプロセッサ1534とRF回路1535を含んでもよい。
【0207】
アンテナスイッチ1536のそれぞれは無線通信インターフェース1533に含まれる複数の回路(例えば異なる無線通信方式に使用される回路)間でアンテナ1537の接続先を切り替える。
【0208】
アンテナ1537のそれぞれは単一又は複数のアンテナ素子(例えばMIMOアンテナに含まれる複数のアンテナ素子)を含み、無線通信インターフェース1533の無線信号の送受信に使用される。
図15に示すように、カーナビゲーション装置1520は複数のアンテナ1537を含んでもよい。
図15に、カーナビゲーション装置1520に複数のアンテナ1537が含まれる例を示したが、カーナビゲーション装置1520は単一のアンテナ1537を含んでもよい。
【0209】
なお、カーナビゲーション装置1520は各無線通信方式に対するアンテナ1537を含んでもよい。この場合、アンテナスイッチ1536はカーナビゲーション装置1520の配置から省略されてもよい。
【0210】
電池1538は、給電線によって
図15に示すカーナビゲーション装置1520の各ブロックに電力を提供し、給電線は図面において部分的に点線によって示される。電池1538は車両から提供した電力を蓄積する。
【0211】
図15に示すカーナビゲーション装置1520では、
図2により説明された処理回路210及びその中の取得ユニット211と確定ユニット212、及び
図9により説明された処理回路910及びその中の取得ユニット911と中継再選択ユニット912はプロセッサ1521によって実現することができ、また、
図2により説明された通信部220と
図9により説明された通信部920は無線通信インターフェース1533によって実現することができる。機能の少なくとも一部はプロセッサ1521によって実現することができる。例えば、プロセッサ1521はメモリ1522に記憶された命令を実行することによって、シーン識別情報の取得、シーン情報の確定、シーン情報の取得及び中継再選択の機能を実行することができる。
【0212】
本開示の技術はカーナビゲーション装置1520、車載ネットワーク1541及び車両モジュール1542のうち1つ又は複数のブロックが含まれた車載システム(又は車両)1540として実現することができる。車両モジュール1542は車両データ(例えば車速、エンジン速度、故障情報)を生成して、生成されたデータを車載ネットワーク1541に出力する。
【0213】
本開示のシステムと方法では、各構成要素又は各ステップが分解及び/又は再結合することができることは明らかである。これらの分解及び/又は再結合は本開示の均等の方案とみなすべきである。さらに、上記した一連の処理を実行するステップは当然、説明の順序に沿って時系列に実行することができるが、必ずしも時系列に実行される必要はない。いくつかのステップは並行的又は互いに独立に実行されてもよい。
【0214】
以上、本開示の実施例について図面を参照して詳細に説明したが、上記した実施形態は本開示を説明するためのものであり、本開示を限定するものではないと理解すべきである。当業者にとって、本開示の精神および範囲から逸脱することがなく、上記した実施形態に対して、様々な修正及び変更が可能である。そのため、本開示の範囲は添付した特許請求の範囲及びその等価物のみによって限定される。