特許第6981569号(P6981569)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6981569
(24)【登録日】2021年11月22日
(45)【発行日】2021年12月15日
(54)【発明の名称】蓄電池システム
(51)【国際特許分類】
   H01M 50/291 20210101AFI20211202BHJP
   H01M 50/24 20210101ALI20211202BHJP
   H01M 50/289 20210101ALI20211202BHJP
【FI】
   H01M50/291
   H01M50/24
   H01M50/289 101
【請求項の数】7
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2021-139753(P2021-139753)
(22)【出願日】2021年8月30日
【審査請求日】2021年8月31日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000003067
【氏名又は名称】TDK株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115738
【弁理士】
【氏名又は名称】鷲頭 光宏
(74)【代理人】
【識別番号】100121681
【弁理士】
【氏名又は名称】緒方 和文
(72)【発明者】
【氏名】森田 秀世
(72)【発明者】
【氏名】上原 雄司
【審査官】 近藤 政克
(56)【参考文献】
【文献】 特開2019−079738(JP,A)
【文献】 特開2018−181639(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 50/291
H01M 50/24
H01M 50/289
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒状体と、前記筒状体の下部開口部を閉塞する底板と、前記筒状体の上部開口部を閉塞する天板とを有する筐体本体と、
前記筐体本体に収容されたバッテリモジュールと、
前記底板に固定され、前記バッテリモジュールを位置決めする下部固定部材と、
前記バッテリモジュールの上部に固定された上部固定部材と、
前記下部固定部材と前記上部固定部材を連結する連結部材と、を備えることを特徴とする蓄電池システム。
【請求項2】
前記下部固定部材は、前記バッテリモジュールを第1の水平方向に位置決めする第1の位置決め機構と、前記バッテリモジュールを前記第1の水平方向と直交する第2の水平方向に位置決めする第2の位置決め機構とを含むことを特徴とする請求項1に記載の蓄電池システム。
【請求項3】
前記連結部材は、前記下部固定部材を係合させることによって前記下部固定部材と連結され、前記上部固定部材をネジ止めすることによって前記上部固定部材と連結されることを特徴とする請求項1又は2に記載の蓄電池システム。
【請求項4】
前記連結部材は、垂直部と、前記垂直部の下端が折り曲げられてなる第1の係合部を有し、
前記下部固定部材は、前記第1の係合部と係合する第2の係合部を有することを特徴とする請求項3に記載の蓄電池システム。
【請求項5】
前記連結部材は、板状体又は棒状体を折り曲げ加工した構造を有することを特徴とする請求項4に記載の蓄電池システム。
【請求項6】
前記筒状体は、筒状に巻回された一枚の金属板からなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の蓄電池システム。
【請求項7】
前記筒状体を構成する前記金属板は、前記底板を構成する金属板の厚みよりも薄いことを特徴とする請求項6に記載の蓄電池システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は蓄電池システムに関し、特に、バッテリモジュールが筐体本体に収容された構造を有する蓄電池システムに関する。
【背景技術】
【0002】
バッテリモジュールが筐体本体に収容された構造を有する蓄電池システムとしては、特許文献1に記載された蓄電池システムが知られている。特許文献1に記載された蓄電池システムにおいては、筐体本体を貫通するネジを用いて、筐体本体に収容したバッテリモジュールを固定している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017−111914号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、筐体本体を貫通するネジを用いてバッテリモジュールを固定すると、筐体本体の防水性及び防塵性が低下するという問題があった。このような問題を解決するためには、バッテリモジュールを固定する固定機構を筐体本体の内部に設ければ良いが、バッテリモジュールが高密度に収容される場合、バッテリモジュールの下部を固定する固定機構に対する作業が困難であった。
【0005】
したがって、本発明は、バッテリモジュールが筐体本体に高密度に収容される場合であっても、バッテリモジュールの固定作業を容易に行うことが可能な蓄電池システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明による蓄電池システムは、筒状体、筒状体の下部開口部を閉塞する底板及び筒状体の上部開口部を閉塞する天板を有する筐体本体と、筐体本体に収容されたバッテリモジュールと、底板に固定されバッテリモジュールを位置決めする下部固定部材と、バッテリモジュールの上部に固定された上部固定部材と、下部固定部材と上部固定部材を連結する連結部材とを備えることを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、下部固定部材と上部固定部材を連結する連結部材を用いていることから、底板にあらかじめ下部固定部材を固定し、バッテリモジュールにあらかじめ上部固定部材を固定した状態で連結部材を用いて両者を連結することにより、バッテリモジュールを筐体本体の内部に固定することが可能となる。これにより、バッテリモジュールが筐体本体に高密度に収容される場合であっても、バッテリモジュールの固定作業を容易に行うことが可能となる。
【0008】
本発明において、下部固定部材は、バッテリモジュールを第1の水平方向に位置決めする第1の位置決め機構と、バッテリモジュールを第1の水平方向と直交する第2の水平方向に位置決めする第2の位置決め機構とを含んでいても構わない。これによれば、下部固定部材によってバッテリモジュールの水平位置が固定され、連結部材によってバッテリモジュールの垂直位置が固定されることになる。
【0009】
本発明において、連結部材は、下部固定部材を係合させることによって下部固定部材と連結され、上部固定部材をネジ止めすることによって上部固定部材と連結されるものであっても構わない。これによれば、下部固定部材と連結部材のネジ止め作業などが不要であり、両者を係合させることによって連結することが可能となる。しかも、上部固定部材と連結部材をネジ止めすることにより、バッテリモジュールの垂直位置を強固に固定することが可能となる。この場合、連結部材は、垂直部と垂直部の下端が折り曲げられてなる第1の係合部を有し、下部固定部材は第1の係合部と係合する第2の係合部を有していても構わない。これによれば、下部固定部材と連結部材を容易に係合させることが可能となる。さらに連結部材は、板状体又は棒状体を折り曲げ加工した構造を有するものであっても構わない。これによれば、連結部材を単一の部材によって構成することが可能となる。
【0010】
本発明において、筒状体は、筒状に巻回された一枚の金属板からなるものであっても構わない。これによれば、高い防水性を得ることできるとともに、部品点数が少ないことから軽量化を図ることが可能となる。また、一枚の金属板を折り曲げることによって筒状体を作製することができるため、製造コストも低減される。この場合、筒状体を構成する金属板は、底板を構成する金属板の厚みよりも薄くても構わない。これによれば、よりいっそうの軽量化を図ることが可能となる。
【発明の効果】
【0011】
このように、本発明によれば、バッテリモジュールが筐体本体に高密度に収容される場合であっても、バッテリモジュールの固定作業を容易に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、本発明の一実施形態による蓄電池システム1の外観を示す略斜視図である。
図2図2は、蓄電池システム1から天板20を取り外した状態を示す略分解斜視図である。
図3図3は、蓄電池システム1から天板20及び配線管カバー40を取り外した状態を示す略分解斜視図である。
図4図4は、蓄電池システム1から筒状体10、天板20及び配線管カバー40を取り外した状態を示す略斜視図である。
図5図5は、蓄電池システム1から筒状体10、天板20及び配線管カバー40を取り外した状態を示す略分解斜視図である。
図6図6は、下部固定部材61の拡大図である。
図7図7は、下部固定部材61の拡大図である。
図8図8は、下部固定部材61の拡大図である。
図9図9は、上部固定部材62の拡大図である。
図10図10は、固定部材65のネジ止め部分の拡大図である。
図11図10は、棒状体の先端をU字型に折り曲げ加工した構造を有する連結部材63を用いた例を説明するための略斜視図である。
図12図12は、下部固定部材61と連結部材63の係合部分の拡大図である。
図13図13は、下部固定部材61と連結部材63の係合部分の拡大図である。
図14図14は、上部固定部材62と連結部材63のネジ止め部分の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。
【0014】
図1は、本発明の一実施形態による蓄電池システム1の外観を示す略斜視図である。
【0015】
図1に示すように、本実施形態による蓄電池システム1は、筒状体10、天板20及び底板30からなる筐体本体2と、筐体本体2に収容されたバッテリモジュールB1,B2及び制御ボックスHと、筐体本体2に固定された配線管カバー40とを備える。これら各部材10,20,30,40は、いずれも金属材料からなる。図1に示すように、蓄電池システム1は、固定金具6を介して土台7に固定される。さらに、蓄電池システム1には、バッテリモジュールB1,B2又は制御ボックスHに接続される配線を保護する配線管8が設けられている。配線管8を通る配線は、バッテリモジュールB1,B2に直接接続されていても構わないし、制御ボックスHを介してバッテリモジュールB1,B2に接続されていても構わない。配線管8は、配線管カバー40によって覆われる。
【0016】
図2は、蓄電池システム1から天板20を取り外した状態を示す略分解斜視図である。また、図3は、蓄電池システム1から天板20及び配線管カバー40を取り外した状態を示す略分解斜視図である。
【0017】
図2及び図3に示すように、筒状体10は、一枚の金属板、例えば先塗装材が筒状に折り曲げ加工された部材であり、正面板11、背面板12、側面板13,14を備えている。正面板11及び背面板12はXZ面を構成し、側面板13,14はYZ面を構成する。したがって、正面板11及び背面板12と側面板13,14は互いに垂直である。正面板11と背面板12はY方向に向かい合い、側面板13と側面板14はX方向に向かい合う。本実施形態において用いる筒状体10は、Y方向における長さ(奥行き)よりも、X方向における長さ(幅)の方が大きい。つまり、XZ面が長側面を構成し、YZ面が短側面を構成する。
【0018】
このように、本実施形態においては、一枚の金属板が折り曲げ加工されてなる筒状体10を用いていることから、筒状体10にはつなぎ目が1箇所しか存在せず、高い防水性を得ることが可能となる。特に、筒状体10の材料として先塗装材を使用すれば、大幅なコストダウンが図ることができる。
【0019】
筒状体10の側面板13には配線管8を通すための開口部が設けられており、開口部の周囲は筒状のカバー部材50で覆われている。配線管8は、動力線を通すための配線管と、信号線を通すための配線管に分かれており、これら2つの配線管8がそれぞれガイド51,52を介して外部に導出される。筐体本体2に配線管カバー40が取り付けられると、カバー部材50の開口部50aが配線管カバー40で覆われ、これにより筐体本体2への水分や粉塵の侵入が防止される。
【0020】
天板20は、筒状体10の上部開口部を閉塞するとともに、配線管カバー40の上部を覆う形状を有している。天板20には、ネジ22をネジ止めするためのネジ穴21が設けられており、これによって、天板20と配線管カバー40がネジ22によって直接固定される。一方、底板30は筒状体10の下部開口部を閉塞する。
【0021】
図4及び図5は、それぞれ蓄電池システム1から筒状体10、天板20及び配線管カバー40を取り外した状態を示す略斜視図及び略分解斜視図である。
【0022】
図4及び図5に示すように、底板30には、一対の下部固定部材61,61がネジ止めされている。下部固定部材61は、一枚の金属板が折り曲げ加工された構成を有している。一対の下部固定部材61,61のX方向における間隔は、筐体本体2に収容されるバッテリモジュールB1,B2のX方向における長さとほぼ同じか僅かに広く設計されており、これにより一対の下部固定部材61,61は、バッテリモジュールB1,B2のX方向における位置決め機構として機能する。
【0023】
下部固定部材61の拡大図である図6図8に示すように、下部固定部材61は、底板30と接する水平部61aと、バッテリモジュールB1,B2をX方向に位置決めする垂直部61bと、垂直部61bの上端部に設けられた水平部61cとを有している。水平部61a,61cはXY平面を構成し、垂直部61bはYZ平面を構成する。垂直部61bには固定部材66がネジ止めされており、下部固定部材61は固定部材66を介して底板30に固定される。下部固定部材61は、バッテリモジュールB1,B2を収容する前に、あらかじめ底板30に固定しておく。垂直部61bには切り欠き61dが設けられており、バッテリモジュールB1,B2を収容する際、バッテリモジュールB1,B2に設けられた位置決めタブ79を切り欠き61dに挿入することにより、バッテリモジュールB1,B2がY方向に位置決めされる。つまり、下部固定部材61の切り欠き61dは、バッテリモジュールB1,B2のY方向における位置決め機構として機能する。このように、下部固定部材61は、バッテリモジュールB1,B2をX方向及びY方向に位置決めする役割を果たす。但し、下部固定部材61単独では、バッテリモジュールB1,B2を固定する機能は有していない。
【0024】
一方、バッテリモジュールB1,B2には、一対の上部固定部材62,62が固定されている。上部固定部材62は、一枚の金属板が折り曲げ加工された構成を有している。上部固定部材62の拡大図である図9に示すように、上部固定部材62は、バッテリモジュールB1,B2の上端面に係止される水平部62aと、バッテリモジュールB1,B2の上部側面を覆う垂直部62bと、垂直部62bからX方向における外側に折り曲げられた水平部62cと、水平部62cから上方(Z方向)に折り曲げられた垂直部62dとを有している。水平部62a,62cはXY平面を構成し、垂直部62b,62dはYZ平面を構成する。水平部62aは、固定部材64とともにバッテリモジュールB1,B2にネジ止め固定される。固定部材64は、制御ボックスHの位置決め及び固定に用いられる。垂直部62bと水平部62cの境界部分にはスリット62eが設けられており、スリット62eには固定部材65が挿入される。固定部材65は、図10に示すようにバッテリモジュールB1,B2ネジ止めされている。これにより、上部固定部材62は、バッテリモジュールB1,B2の上部に固定される。
【0025】
下部固定部材61と上部固定部材62は、連結部材63によって連結される。連結部材63は金属などからなる板状体からなり、Z方向に延在する垂直部63a及びその端部を折り曲げ加工した部分を有している。このように、板状体の垂直部63aを用い、その端部を折り曲げ加工すれば、連結部材63の強度を高めることができる。図6及び図7に示すように、連結部材63の下端にはXY平面を構成する水平部63bが設けられており、この水平部63bが下部固定部材61の水平部61cと係止するよう連結される。つまり、連結部材63の水平部63bは第1の係合部を構成し、第2の係合部を構成する下部固定部材61の水平部61cと重なり合うことにより、両者が連結される。一方、連結部材63の上端にはXY平面を構成する水平部63cが設けられており、この水平部63cが上部固定部材62の水平部62cにネジ止めされる。
【0026】
これにより、連結部材63の水平部63bを下部固定部材61の水平部61cに係止した状態で、連結部材63の水平部63cと上部固定部材62の水平部62cをネジ止めすれば、上部固定部材62、連結部材63及び下部固定部材61によってバッテリモジュールB1,B2が下方に押しつけられ、底板30に固定される。底板30に対するバッテリモジュールB1,B2の押しつけ強度は、水平部62c,63bにネジ止めするネジの回転数によって調整可能である。このように、本実施形態においては、下部固定部材61、上部固定部材62及び連結部材63からなる固定部材によって、バッテリモジュールB1,B2が底板30に位置決め固定される。
【0027】
以上説明したように、本実施形態による蓄電池システム1は、底板30に固定された下部固定部材61と、バッテリモジュールB1,B2に固定された上部固定部材62と、下部固定部材61と上部固定部材62を連結する連結部材63を備えていることから、バッテリモジュールB1,B2を容易に筐体本体2に固定することが可能となる。また、バッテリモジュールB1,B2を固定するための治具を筒状体10に設ける必要がないことから、筒状体10を構成する金属板として薄い金属板を用いることも可能となる。しかも、下部固定部材61と連結部材63をネジ止めするのではなく、水平部61c,63bを係合させることにより両者を連結していることから、バッテリモジュールB1,B2を収容した後、下方におけるネジ止め作業などが不要である。これにより、バッテリモジュールB1,B2の下方における作業スペースを確保する必要がなく、筐体本体2にバッテリモジュールB1,B2を高密度に収容することが可能となる。
【0028】
尚、本発明において連結部材63が板状体である必要はなく、図11に示すように金属などからなる棒状体の先端をU字型に折り曲げ加工した構造であっても構わない。この場合、U字型の折り曲げ部分63dが第1の係合部を構成する。図11に示す例では、棒状の連結部材63を2本用いてバッテリモジュールB1,B2を固定している。
【0029】
このような構造を有する連結部材63を用いる場合、図12及び図13に示すように、下部固定部材61の水平部61cに折り曲げ部分63dと係合可能な開口部61eを設け、開口部61eに折り曲げ部分63dの先端を通過させた後、連結部材63を軸方向に約90度回転させることにより、開口部61eに折り曲げ部分63dを係合させることができる。この場合、連結部材63の上部をネジ切りしておき、図14に示すように、ナット67を用いて連結部材63を上部固定部材62にネジ止めすれば、上部固定部材62と連結部材63を固定することができる。
【0030】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
【符号の説明】
【0031】
1 蓄電池システム
2 筐体本体
6 固定金具
7 土台
8 配線管
10 筒状体
11 正面板
12 背面板
13,14 側面板
20 天板
21 ネジ穴
22 ネジ
30 底板
40 配線管カバー
50 カバー部材
50a 開口部
51,52 ガイド
61 下部固定部材
61a,61c 水平部
61b 垂直部
61d 切り欠き
61e 開口部
62 上部固定部材
62a,62c 水平部
62b,62d 垂直部
62e スリット
63 連結部材
63a 垂直部
63b,63c 水平部
63d 折り曲げ部分
64〜66 固定部材
67 ナット
79 タブ
B1,B2 バッテリモジュール
H 制御ボックス
【要約】
【課題】バッテリモジュールの固定作業を容易に行うことが可能な蓄電池システムを提供する。
【解決手段】蓄電池システム1は、筒状体10、筒状体10の下部開口部を閉塞する底板30及び筒状体10の上部開口部を閉塞する天板20を有する筐体本体2と、筐体本体2に収容されたバッテリモジュールB1,B2と、底板30に固定されバッテリモジュールを位置決めする下部固定部材61と、バッテリモジュールB1,B2の上部に固定された上部固定部材62と、下部固定部材61と上部固定部材62を連結する連結部材63とを備える。これにより、底板30にあらかじめ下部固定部材61を固定し、バッテリモジュールB1,B2にあらかじめ上部固定部材62を固定した状態で連結部材63を用いて両者を連結することにより、バッテリモジュールを筐体本体の内部に固定することができる。
【選択図】図5
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14