【実施例1】
【0033】
図1は、本発明の第一実施例であって、アダプター取付用プレートをアダプタ―に固定する前の状態を示した構造説明用の斜視図である。
図1に示すようにアダプタ―取付用プレート200の下に、灯具接続具300の上端に設けられた第一の鍔部350が吊下ボルト(吊下部材)320a、吊下ボルト(吊下部材)320b、吊下ボルト(吊下部材)320cによって吊下げられている。吊下ボルト(吊下部材)320bに対向する位置にも、吊下ボルト(吊下部材)が設けられているが、図示は省略する。第一の鍔部350の下には円筒状の第一の側壁部340が形成され、第一の側壁部340の下端には照明器具取付部310が形成されている。照明器具取付部310には、照明器具の本体パイプ700が固定されている。なお、本体パイプ700は照明器具本体の最上部であるが、照明器具本体の全体図は省略する。
【0034】
この状態では、開口部カバー400は、本体パイプ700で支えられており、開口部330は覆われていない。アダプタ―110からは電源ケーブル112が引き出され、一方本体パイプ700からは灯具接続具300の内部を通って配線ケーブル510が引き出されていて、電源ケーブル112の先端に電源コネクタ114、配線ケーブル510の先端に配線コネクタ502が設けられている。そして開口部330から電源コネクタ114と配線コネクタ502が引き出されている。
【0035】
図2は、本発明の第一実施例であって、アダプタ―取付用プレートをアダプターに固定した状態を示した構造説明用の斜視図である。
図2に示すように、アダプタ―取付用プレート200の内穴210がアダプター110の出没片116と係合している。この状態では照明器具本体が固定された照明器具取付装置100は、天井に固定されており、手で支える必要がない。作業者は、照明器具取付装置100をアダプタ―110に固定した後に、電源コネクタ114と配線コネクタ502とを接続する。
【0036】
図3は、本発明の第一実施例であって、開口部カバーを取り付けた状態を示した構造説明用の一部切欠斜視図である。
図2の状態から開口部カバー400が上方に持ち上げられる途中の状態を示している。電源コネクタ114と配線コネクタ502とで接続された電源ケーブル112と配線ケーブル510が、灯具接続具300内に収められた後に、開口部カバー400が上方に持ち上げられ、開口部カバー400のボルト穴324aを貫通した吊下ボルト320aに長ナット322aが螺合することで、開口部カバー400の第二の鍔部352が灯具接続具300の第一の鍔部350に固定される。吊下ボルト320cと長ナット322bも同様である。
【0037】
図4は、本発明の第一実施例であって、開口部カバーを取り付けた状態を示した外観の斜視図である。
図3の状態から開口部カバー400を定位置まで持ち上げた状態が
図4である。開口部カバー400のボルト穴324aから出ている吊下ボルト320aに長ナット322aが、ボルト穴324bから出ている吊下ボルト320cに長ナット322bが各々螺合されて、開口部カバー400が灯具接続具300に固定される。
【0038】
図5は、本発明の第二実施例であって、アダプター取付用プレートをアダプタ―に固定する前の状態を示した構造説明用の斜視図である。
図5を用いて本発明の第二実施例を説明する。第二実施例の第一実施例と異なるところは、開口部カバーの形状である。他の構成は第一実施例と同じであるから説明を省略する。
【0039】
灯具接続具300がアダプター110に固定される前の状態を示しているのは
図1と同じであるが、開口部カバーが第一実施例と異なり左右に半割された第一の開口部カバー410と第二の開口部カバー420の2つの部品から構成されている。そして第二の開口部カバー420の上部内周に上部係合溝430が、下部内周に下部係合溝440が設けられている。第一の開口部カバーにも同様に係合溝が設けられているが図示は省略する。
【0040】
電源コネクタ114と配線コネクタ502とが接続された後に、第一の開口部カバー410と第二の開口部カバー420とが灯具接続具300の開口部330を覆うように接合される。このとき第二の開口部カバー420の上部係合溝430と下部係合溝440が各々アダプター取付用プレート200の外周と第一の鍔部350の外周に係合する。第一の開口部カバーの上部係合溝(図示省略)と下部係合溝(図示省略)も同様に各々アダプター取付用プレート200の外周と第一の鍔部350の外周に係合する。
【0041】
図6は、本発明の第二実施例であって、開口部カバーを取り付けた状態を示した外観の斜視図である。灯具接続具300の開口部(図示省略)が第一の開口部カバー410と第二の開口部カバー420とによって完全に覆われている。
【0042】
図7は、本発明の第三実施例であって、引掛シーリングローゼットにアダプターを取り付ける状態を示す斜視図である。引掛シーリングローゼット800はその下面に係合孔810を備え、係合孔810が下向きになるように天井に設置される。引掛シーリングローゼット800は天井裏に敷設される屋内配線に接続され、引掛シーリングローゼット800の係合孔810は内部に屋内配線に電気的に接続された端子を備えている。アダプター110は円柱形をしており、その上面には、係合孔810と力学的及び電気的に接続する引掛プラグ850を備え、引掛シーリングローゼット800に矢符aの方向に嵌め込んだ後に矢符bの方向に回転させることで、ワンタッチで装着できる構造になっている。
【0043】
アダプタ―110は、水平方向に突出する突出部118を左右両側に備えており、突出部118の上面は、アダプター取付用プレート200が載置できるように上面に水平面を備えた形状をしている。突出部は2個に限られるものではない。
【0044】
図8及び
図9は、アダプター取付用プレート100を示している。アダプター取付用プレート200は、アダプター110の断面形状に沿った内穴210を備え、アダプター110は内穴210によって、アダプター110の下方から嵌り込んで上方に抜ける構造になっている。
【0045】
そして、アダプター取付用プレート200は
図10(a)に示すように、アダプター110の下方からアダプター取付用プレート200の内穴210を突出部118が切欠穴部214a及び214bの位置にくるように合せてアダプター110に嵌め込み(矢符c)、次にアダプター110からアダプター取付用プレート200を上方に抜け出させ、
図10(b)に示すようにアダプター110上においてアダプター取付用プレート200を90度回転させて(矢符d)、その後下降(矢符e)させるとアダプター110の突出部118上にアダプター取付用プレート200を載置することができる。
【0046】
なお、アダプター取付用プレート200をアダプタ―110の突出部118上に載置した後にアダプター取付用プレート200が振動等で回転して切欠穴部214a、214bがアダプター110の突出部118の位置まで戻ってしまうとアダプター110からアダプター取付用プレート200が脱落してしまう恐れがある。そこで、アダプター取付用プレート200には、
図8及び
図9に示すように、切欠穴部214a、214bにストッパー202a、202b、202c、202dが設けられている。
【0047】
最後に、
図11を用いて第三実施例の構成を説明する。
図11は、本発明の第三実施例であって、アダプター取付用プレートをアダプタ―に固定する前の状態を示した構造説明用の一部切欠斜視図である。アダプター取付用プレート200の内穴210には、切欠穴部214bと切欠穴部214bに対向する位置に切欠穴部214a(図示省略)が設けられている。そして、アダプター取付用プレート200の下側には灯具接続具300の上端に設けられた第一の鍔部350が吊下ボルト(吊下部材)320a、320b、320cによって吊下げられている。吊下ボルト(吊下部材)320bに対向する位置にも吊下ボルト(吊下部材)が設けられているが、図示は省略する。
【0048】
アダプター110の側部には突出部118が対向して2箇所に設けられている。そして、この突出部118にアダプター取付用プレート200の切欠穴部214bを合せるようにして照明器具取付装置100を持ち上げて、回転させアダプター取付用プレート200をアダプター110の突出部118の上側に載置することになる。アダプター取付用プレート200とアダプター110以外の構成は
図1に示す第一実施例と同じであるため、その説明は省略する。