技術分野
エネルギー供給システムに設けられた複数の熱源機器に関する運転計画を作成する運転計画作成技術
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
しかしながら、このような従来技術では、運転指針条件を定式化する際の定式化パターンとして、ハード制約型およびソフト制約型の2つの定式化パターンが設定可能であり、それぞれの運転指針条件をこれらのうちいずれか1つの定式化パターンとして設定することになるが、これら以外の定式化パターンとして適用することができず、かつ、これらの定式化パターンのみではオペレータの要求を適確に表現できない場合があったため、オペレータの要求を十分に満たした運転計画を得ることができない、あるいは得るために多大な定式化調整作業を要するという問題点があった。
例えば、指標値を必ず指定した水準値以下にしたい場合であって、かつ、指標値が水準値より小さければ小さいほど望ましい、という要求を運転指針条件に設定したい場合がある。このような場合にハード制約型パターンで定式化すると、指標値が水準値よりさらに小さくなる解が存在していても、そのような解は得られにくい。また、ソフト制約型パターンで定式化した場合には、指標値が水準値以下となる解が存在するのに他の条件によっては水準値を満たさない解が得られる場合がある。
一方、指標値を必ずしも指定した水準値以下にする必要はないが、なるべく水準未達成量が小さくなってほしい場合であって、かつ、指標値が水準値より小さければ小さいほど望ましいが、この要求程度は水準値を満たさない範囲よりは小さい、という要求を運転指針条件に設定したい場合がある。このような場合にソフト制約型パターンで定式化すると、指標値が水準値よりさらに小さくなる解が存在していても、そのような解は得られにくい。また、ソフト制約型パターンで定式化し、かつ、求める水準より小さい水準を意図的に設定すると、指標値が求める水準値より小さくなる解が得られやすくなるが、水準値を超えた最小化が他のソフト制約の水準未達成量最小化よりも必要以上に優先されて、他のソフト制約の水準未達成量が大きくなった解が得られる場合がある。また、ハード制約型として定式化すると、水準を満たさなくてもよいのに、水準を満たす実行可能解がないために解が得られない場合がある。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、オペレータの要求により近い運転計画を、より少ない定式化調整作業で提供することを目的としている。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
このような目的を達成するために、本発明にかかる運転計画作成装置は、複数の熱源機器を発停制御して需要エネルギーを生成する過程を評価するための指標ごとに、前記指標に対して求められる運転指針条件を設定し、これら運転指針条件を定式化して得られた、前記運転指針条件の目的関数および制約条件を示す定義式を含む最適化問題について最適化演算を実行し、得られた演算結果に基づいて前記熱源機器の発停を示す運転計画を・・・ 続きを
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【発明の効果】
本発明によれば、第1の定式化パターンによれば、運転指針条件に対して、指標値を必ず指定した水準値以下にしたく、かつ、指標値が水準値より小さければ小さいほど望ましい、という要求を最適化問題の定義式に表現できる。
また、第2の定式化パターンによれば、運転指針条件として、指標値を指定した水準値より必ずしも小さくする必要はないが、なるべく水準未達成量を小さくしたい場合であって、かつ、指標値が水準値より小さければ小さいほど望ましいが、この要求程度は水準値を満たさない範囲よりは小さい、という要求を最適化問題の定義式に表現できる。
また、これら第1および第2の定式化パターンの両方を含む場合には、ユーザ(オペレータ)が、これらの定式化パターンのうちから、運転指針条件に対して要求に応じて適切な任意の定式化パターンを選択できる。これにより、ユーザの要求を、より正確に最適化問題の定式化に反映させることが可能となるため、ユーザの要求により近しい運転計画を得ることができる。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】 運転計画作成装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】 エネルギー供給システムのモデル構成例である。
【図3】 ハード制約+目的型パターンに関する定義式を示す説明図である。
【図4】 ソフト制約+目的型パターンに関する定義式を示す説明図である。
【図5】 運転計画作成処理を示す説明である。
【図6】 第1の実施の形態にかかる運転計画作成処理を示すフローチャートである。
【図7】 第2の実施の形態にかかる運転計画作成処理を示すフローチャートである。
【図8】 第3の実施の形態にかかる運転計画作成処理を示すフローチャートである。
10…運転計画作成装置、11…上位網I/F部、12…操作入力部、13…画面表示部、14…通信I/F部、15…記憶部、15A…計画対象期間データ、15B…設備モデルデータ、15C…契約データ、15D…予測負荷データ、15E…実績データ、15F…運転指針条件データ、16…演算処理部、16A…データ取得部、16B…運転指針条件設定部、16C…定式化パターン選択部、16D…定式化処理部、16E…運転計画作成部、20…エネルギー供給システム、30…熱源運転制御システム、40…上位装置、L1…上位回線、L2…通信回線。
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