特許第6981769号(P6981769)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6981769伝送システム、送信装置、および、受信装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6981769
(24)【登録日】2021年11月22日
(45)【発行日】2021年12月17日
(54)【発明の名称】伝送システム、送信装置、および、受信装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/647 20110101AFI20211206BHJP
   H04H 20/51 20080101ALI20211206BHJP
   H04H 60/82 20080101ALI20211206BHJP
   H04H 20/18 20080101ALI20211206BHJP
   H04H 20/42 20080101ALI20211206BHJP
   H04H 20/02 20080101ALI20211206BHJP
   H04L 7/04 20060101ALI20211206BHJP
【FI】
   H04N21/647
   H04H20/51
   H04H60/82
   H04H20/18
   H04H20/42
   H04H20/02
   H04L7/04
【請求項の数】6
【全頁数】25
(21)【出願番号】特願2017-88799(P2017-88799)
(22)【出願日】2017年4月27日
(65)【公開番号】特開2018-93464(P2018-93464A)
(43)【公開日】2018年6月14日
【審査請求日】2020年4月3日
(31)【優先権主張番号】特願2016-233692(P2016-233692)
(32)【優先日】2016年11月30日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000114226
【氏名又は名称】ミハル通信株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】397060072
【氏名又は名称】スカパーJSAT株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100130247
【弁理士】
【氏名又は名称】江村 美彦
(74)【代理人】
【識別番号】100167863
【弁理士】
【氏名又は名称】大久保 恵
(72)【発明者】
【氏名】尾花 毅
(72)【発明者】
【氏名】三輪 昌寛
(72)【発明者】
【氏名】荒沢 知宏
(72)【発明者】
【氏名】山▲崎▼ 好美
【審査官】 川中 龍太
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−061077(JP,A)
【文献】 特開2009−284170(JP,A)
【文献】 特開2008−211587(JP,A)
【文献】 特開2012−134812(JP,A)
【文献】 国際公開第2016/080043(WO,A1)
【文献】 特開2013−143643(JP,A)
【文献】 特開2009−089101(JP,A)
【文献】 特開2011−114469(JP,A)
【文献】 特開2011−193143(JP,A)
【文献】 特開2011−010186(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00 − 21/858
H04H 20/00 − 20/95
H04H 40/00 − 40/90
H04H 60/00 − 60/98
H04L 7/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
衛星放送信号を送信装置から受信装置にIP網を介して伝送する伝送システムにおいて、
前記送信装置は、
前記衛星放送信号を入力する入力手段と、
前記入力手段から入力された前記衛星放送信号が有する複数のトランスポンダ信号の少なくとも一部を復調してデジタルデータを得る復調手段と、
前記復調手段によって得られた各トランスポンダ信号に対応する前記デジタルデータ間の位相誤差を補正する補正手段と、
前記補正手段によって前記位相誤差が補正された前記デジタルデータをパケット化するパケット化手段と、
前記パケット化手段によって得られたパケットに対して、再生の順序およびタイミングを示す同期情報を付加する付加手段と、
前記付加手段によって前記同期情報が付加された前記パケットを、前記IP網を介して送信する送信手段と、を有し、
前記受信装置は、
前記IP網を介して伝送された前記パケットを受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された前記パケットを前記同期情報に基づいて同期した後にデジタルデータ化するデータ化手段と、
前記データ化手段によって得られた前記デジタルデータを、所定の変調方式で変調して各トランスポンダのベースバンド信号を得る変調手段と、
前記変調手段によって得られた各トランスポンダのベースバンド信号が相互に重複しない周波数に再配置する再配置手段と、
前記再配置手段によって再配置されたベースバンド信号をデジタルアナログ変換によってアナログ信号に変換するデジタルアナログ変換手段と、
前記デジタルアナログ変換手段によって得られたアナログ信号の周波数を変換し、元の前記衛星放送信号を得る周波数変換手段と、を有し、
前記送信装置が有する前記補正手段は、処理対象となる全てのトランスポンダ信号を一の同期クロック信号に基づいて前記位相誤差を補正し、
前記補正手段は、前記復調手段によって得られた各トランスポンダの前記デジタルデータのNULL TLVまたはNULL TSを削除し、前記同期クロック信号に基づいて新たなNULL TLVまたはNULL TSを挿入することで前記デジタルデータ間の前記位相誤差を補正する、
ことを特徴とする伝送システム。
【請求項2】
前記受信装置は、前記送信装置と同じ前記同期クロック信号に基づいて動作し、
前記送信装置と前記受信装置は、前記IP網内もしくは前記IP網外に存在する前記同期情報、GPS衛星から送信される前記同期情報、または、前記IP網とは異なる伝送網を伝送される前記同期情報に基づいて同期する、
ことを特徴とする請求項に記載の伝送システム。
【請求項3】
前記周波数変換手段の後段に配置され、前記衛星放送信号を分配する分配手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載の伝送システム。
【請求項4】
前記分配手段は、前記衛星放送信号に対応する電気信号を分配することを特徴とする請求項に記載の伝送システム。
【請求項5】
前記分配手段は、前記衛星放送信号に対応する電気信号を光信号に変換し、前記光信号を分配することを特徴とする請求項に記載の伝送システム。
【請求項6】
衛星放送信号を送信装置から受信装置にIP網を介して伝送する伝送システムの前記送信装置において、
前記衛星放送信号を入力する入力手段と、
前記入力手段から入力された前記衛星放送信号が有する複数のトランスポンダ信号の少なくとも一部を復調してデジタルデータを得る復調手段と、
前記復調手段によって得られた各トランスポンダ信号に対応するデジタルデータ間の位相誤差を補正する補正手段と、
前記補正手段によって前記位相誤差が補正されたデジタルデータをパケット化するパケット化手段と、
前記パケット化手段によって得られたパケットに対して、再生の順序およびタイミングを示す同期情報を付加する付加手段と、
前記付加手段によって前記同期情報が付加された前記パケットを、前記IP網を介して送信する送信手段と、を有し、
前記送信装置が有する前記補正手段は、処理対象となる全てのトランスポンダ信号を一の同期クロック信号に基づいて前記位相誤差を補正し、
前記補正手段は、前記復調手段によって得られた各トランスポンダの前記デジタルデータのNULL TLVまたはNULL TSを削除し、前記同期クロック信号に基づいて新たなNULL TLVまたはNULL TSを挿入することで前記デジタルデータ間の前記位相誤差を補正する、
ことを特徴とする送信装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、伝送システム、送信装置、および、受信装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
地上デジタル放送信号をIP(Internet Protocol)網を介して伝送する技術としては、例えば、文献1に開示された技術がある。
【0003】
特許文献1に開示された技術では、送信装置は、地上デジタル放送信号のRF信号からデジタルデータを抽出し、伝送路信号に変換してIP網に送出し、受信装置はIP網から受信したバイナリデータを、インターリーブ処理を行うことなくデジタル放送信号に再変換して出力する。
【0004】
このような技術によれば地上デジタル放送を伝送する際に、アナログ伝送方式で必要とされる高い直線性を有する高価な回路が不要になるとともに、復調してIP網を介して伝送する際に発生する遅延を低減することができる。
【0005】
また、非特許文献1に開示された技術では、受信した信号を周波数被変調波とし、レーザダイオードから出力される光を周波数変調して伝送路に出力する。
【0006】
非特許文献1に開示された技術によれば、1GHzを超える衛星放送のIF信号をそのまま周波数多重して伝送することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2012−60303号公報
【非特許文献】
【0008】
【非特許文献1】NTT技術ジャーナル 2007.5 FM一括変換技術を用いた広域映像配信
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、特許文献1に開示された技術は、地上デジタル放送に用いられているOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex)変調に最適化された方式を利用したものであることから、他の変調方式、例えば、nPSK(Phase Shift Keying)およびmAPSK(Amplitude Phase Shift Keying)(n,mは相値)や、規格の異なるベースバンド信号の場合、データが抽出できなくなるという問題がある。
【0010】
また、PSKおよびAPSK変調では、nQAMのような多値変調やOFDM変調のような周波数分割多重方式に比べ多値化が少ない代わりにbaudレートを上げることで伝送容量を増加させる。このため、受信したアナログ信号をアナログデジタル変換したそのもののデータを直接伝送しようとすると、信号が復元できるダイナミックレンジとサンプリングレートの関係から前述の伝送方式よりも伝送容量が増えてしまうという問題がある。
【0011】
また、技術文献1に開示された技術では、周波数変調はアナログ変調であるため光の強度が低下すると復調できなくなることから、伝送距離が短くなるという問題がある。このため、ヘッドエンド装置を受信装置の近くに配置する必要が生じることから、多数のヘッドエンド装置を要し、コストが高くなるという問題がある。
【0012】
また、周波数変調は原理的には周波数帯域が無限大に広がるため、被変調波の変異が大きければ伝送路の帯域を大幅に占有する問題があった。
【0013】
また、IPリニア放送を利用して伝送する場合、受信装置にセットトップボックスが必要となり、テレビジョン受像機と2つの受信装置を、テレビジョン受像機ごとに配置しなければならないことから、高価で複雑なシステムとなるという問題がある。
【0014】
さらに、複数のトランスポンダのデジタルデータが略等しい周波数の異なる基準信号でそれぞれ生成されている場合、このような基準信号の微小な位相誤差によって、あるタイミングでデジタルデータのカウント数がずれてしまう問題がある。同じタイミングで再度アナログ信号として送出されるためには、各トランスポンダの変調タイミングおよび変調クロックが各トランスポンダで同期している必要があるため、デジタルアナログ変換器や変調器をトランスポンダの個数分実装しなければならないという問題がある。
【0015】
本発明は、以上の点を鑑みてなされたものであり、衛星放送信号を、IP網を介して効率良く伝送可能な伝送システム、送信装置、および、受信装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記課題を解決するために、本発明は、衛星放送信号を送信装置から受信装置にIP網を介して伝送する伝送システムにおいて、前記送信装置は、前記衛星放送信号を入力する入力手段と、前記入力手段から入力された前記衛星放送信号が有する複数のトランスポンダ信号の少なくとも一部を復調してデジタルデータを得る復調手段と、前記復調手段によって得られた各トランスポンダ信号に対応する前記デジタルデータ間の位相誤差を補正する補正手段と、前記補正手段によって前記位相誤差が補正された前記デジタルデータをパケット化するパケット化手段と、前記パケット化手段によって得られたパケットに対して、再生の順序およびタイミングを示す同期情報を付加する付加手段と、前記付加手段によって前記同期情報が付加された前記パケットを、前記IP網を介して送信する送信手段と、を有し、前記受信装置は、前記IP網を介して伝送された前記パケットを受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された前記パケットを前記同期情報に基づいて同期した後にデジタルデータ化するデータ化手段と、前記データ化手段によって得られた前記デジタルデータを、所定の変調方式で変調して各トランスポンダのベースバンド信号を得る変調手段と、前記変調手段によって得られた各トランスポンダのベースバンド信号が相互に重複しない周波数に再配置する再配置手段と、前記再配置手段によって再配置されたベースバンド信号をデジタルアナログ変換によってアナログ信号に変換するデジタルアナログ変換手段と、前記デジタルアナログ変換手段によって得られたアナログ信号の周波数を変換し、元の前記衛星放送信号を得る周波数変換手段と、を有し、前記送信装置が有する前記補正手段は、処理対象となる全てのトランスポンダ信号を一の同期クロック信号に基づいて前記位相誤差を補正し、前記補正手段は、前記復調手段によって得られた各トランスポンダの前記デジタルデータのNULL TLVまたはNULL TSを削除し、前記同期クロック信号に基づいて新たなNULL TLVまたはNULL TSを挿入することで前記デジタルデータ間の前記位相誤差を補正する、ことを特徴とする。
このような構成によれば、衛星放送信号を、IP網を介して効率良く伝送することが可能になる。また、簡易な構成によって、トランスポンダのデジタルデータを確実に同期させることができる。
【0019】
また、本発明は、前記受信装置は、前記送信装置と同じ同期クロック信号に基づいて動作し、前記送信装置と前記受信装置は、前記IP網内もしくは前記IP網外に存在する同期情報、GPS衛星から送信される同期情報、または、前記IP網とは異なる伝送網を伝送される同期情報に基づいて同期する、ことを特徴とする。
このような構成によれば、送信装置と受信装置が高い精度で同期クロック信号を同期させることができる。
【0020】
また、本発明は、前記周波数変換手段の後段に配置され、前記衛星放送信号を分配する分配手段を有することを特徴とする。
このような構成によれば、複数のテレビジョン受像機に対して衛星放送信号を供給することができる。
【0021】
また、本発明は、前記分配手段は、前記衛星放送信号に対応する電気信号を分配することを特徴とする。
このような構成によれば、簡単な構成によって、複数のテレビジョン受像機に対して衛星放送信号を供給することができる。
【0022】
また、本発明は、前記分配手段は、前記衛星放送信号に対応する電気信号を光信号に変換し、前記光信号を分配することを特徴とする。
このような構成によれば、信号の劣化を低減しつつ、複数のテレビジョン受像機に対して衛星放送信号を供給することができる。
【0023】
また、本発明は、衛星放送信号を送信装置から受信装置にIP網を介して伝送する伝送システムの前記送信装置において、前記衛星放送信号を入力する入力手段と、前記入力手段から入力された前記衛星放送信号が有する複数のトランスポンダ信号の少なくとも一部を復調してデジタルデータを得る復調手段と、前記復調手段によって得られた各トランスポンダ信号に対応するデジタルデータ間の位相誤差を補正する補正手段と、前記補正手段によって前記位相誤差が補正されたデジタルデータをパケット化するパケット化手段と、前記パケット化手段によって得られたパケットに対して、再生の順序およびタイミングを示す同期情報を付加する付加手段と、前記付加手段によって前記同期情報が付加された前記パケットを、前記IP網を介して送信する送信手段と、を有し、前記送信装置が有する前記補正手段は、処理対象となる全てのトランスポンダ信号を一の同期クロック信号に基づいて前記位相誤差を補正し、前記補正手段は、前記復調手段によって得られた各トランスポンダの前記デジタルデータのNULL TLVまたはNULL TSを削除し、前記同期クロック信号に基づいて新たなNULL TLVまたはNULL TSを挿入することで前記デジタルデータ間の前記位相誤差を補正する、ことを特徴とする。
このような構成によれば、衛星放送信号を、IP網を介して効率良く伝送することが可能になる。また、簡易な構成によって、トランスポンダのデジタルデータを確実に同期させることができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、衛星放送信号を、IP網を介して効率良く伝送可能な伝送システム、送信装置、および、受信装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明の第1実施形態に係る伝送システムの構成例を示す図である。
図2図1に示す送信装置の構成例を示す図である。
図3図1に示す受信装置の構成例を示す図である。
図4図3に示す受信装置の詳細な構成例を示す図である。
図5】本発明の第1実施形態のプロトコルスタックを示す図である。
図6】高度BS・CS衛生放送信号の構成例を示す図である。
図7】APSK変調/復調の信号点配置の一例を示す図である。
図8】送信装置から送信されるRTPパケットの一例を示す図である。
図9】送信装置から送信されるRTCPパケットの一例を示す図である。
図10】送信装置から送信されるパケットの一例を示す図である。
図11図4に示すデジタルデータ展開部から出力される信号の一例を示す図である。
図12図4に示す加算器の動作の一例を示す図である。
図13図4に示すアナログアップコンバート部の動作の一例を示す図である。
図14】本発明の第2実施形態に係る受信装置の構成例を示す図である。
図15】本発明の第2実施形態のプロトコルスタックを示す図である。
図16】本発明の第3実施形態に係る送信装置の構成例を示す図である。
図17】本発明の第3実施形態に係る受信装置の構成例を示す図である。
図18】本発明の第3実施形態のプロトコルスタックを示す図である。
図19】本発明の第4実施形態に係る送信装置の構成例を示す図である。
図20】本発明の第4実施形態に係る受信装置の構成例を示す図である。
図21】本発明の第4実施形態のプロトコルスタックを示す図である。
図22】受信装置の後段に複数のテレビジョン受像機を接続する場合の構成例である。
図23】受信装置の後段に複数のテレビジョン受像機を接続する場合の他の構成例である。
図24】受信装置の後段に複数のテレビジョン受像機を接続する場合のさらに他の構成例である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
次に、本発明の実施形態について説明する。
【0028】
(A)本発明の第1実施形態の構成の説明
図1は、本発明の第1実施形態に係る伝送システムの構成例を示す図である。図1に示すように、本発明の第1実施形態に係る伝送システム1は、送信装置10、IP(Internet Protocol)網30、同期信号生成部40、受信装置50−1〜50−n(n>1)、テレビジョン受像機70−1〜70−nを有している。
【0029】
ここで、送信装置10は、例えば、信号配信センターに配置され、アンテナによって受信した衛星放送信号を復調してデジタルデータ化するとともに、パケット化した後にIP網30を介して受信装置50−1〜50−nに対して送信する。
【0030】
IP網30は、例えば、数百Mから数Gbps程度の高速伝送が可能なIP網によって構成され、送信装置10から送信されるパケットを、受信装置50−1〜50−nのそれぞれに伝送する。
【0031】
同期信号生成部40は、例えば、IP網30に配置され、同期情報を含むパケットを同期信号として生成し、送信装置10および受信装置50−1〜50−nに供給し、これらの装置の同期を図る。なお、同期信号生成部40は、IP網30とは独立した構成とし、IP網30に接続されるようにしてもよい。
【0032】
受信装置50−1〜50−nは、例えば、各家庭や集合住宅の管理室等に配置され、IP網30を介して伝送されたパケットを受信し、元の衛星放送信号を生成して、テレビジョン受像機70−1〜70−nに供給する。
【0033】
テレビジョン受像機70−1〜70−nは、受信装置50−1〜50−nから供給される衛星放送信号を入力し、放送信号に含まれる映像信号、音声信号、データ信号を再生し、表示部に表示するとともに、スピーカから放音する。
【0034】
図2は、図1に示す送信装置10の詳細な構成例を示す図である。図2に示すように、送信装置10は、アンテナ11、分配部12、送信ユニット13−1〜13−m(m>1)、および、HUB23を有している。
【0035】
ここで、アンテナ11は、例えば、パラボラアンテナによって構成され、図示しない人工衛星から送信される衛星放送信号を受信し、電気信号に変換して分配部12に供給する。
【0036】
分配部12は、アンテナ11から供給される電気信号を、送信ユニット13−1〜13−mに分配して供給する。
【0037】
送信ユニット13−1〜13−mは、分配部12から供給される電気信号(衛星放送信号)を復調して得られたデジタルデータをパケット化し、HUB23を介して送信する。なお、送信ユニット13−1〜13−mは、全て同様の構成とされるので、以下では、送信ユニット13−1を例に挙げて説明する。
【0038】
送信ユニット13−1は、RF(Radio Frequency)チューナ14、A/D(Analog to Digital)変換部15、PLL(Phase Locked Loop)16、復調部17、TLV(Type Length Value)同期部18、符号化部19、IPパケット生成部20、IP送受信部21、および、同期クロック再生部22を有している。
【0039】
ここで、RFチューナ14は、分配部12から供給されるRF信号から所望のトランスポンダ信号を抽出し、中間周波数の信号に変換して出力する。
【0040】
A/D変換部15は、RFチューナ14から出力される中間周波数の信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換して出力する。
【0041】
PLL16は、同期クロック再生部22から供給される同期クロック信号に基づいて所定の周波数の基準信号(例えば、正弦波)を生成してRFチューナ14に供給するとともに、同期クロック信号に基づいて所定の周波数の基準信号を生成してA/D変換部15に供給する。
【0042】
復調部17は、A/D変換部15から供給される所定のトランスポンダ信号を、例えば、PSK(Phase Shift Keying)およびAPSK(Amplitude and Phase Shift Keying)復調処理し、得られたデジタルデータ(TSおよびTLVストリーム)を出力する。
【0043】
TLV同期部18は、復調部17から出力されるTSおよびTLVストリームを、同期クロック再生部22から供給される同期クロック信号に基づいて位相誤差を補正して出力する。
【0044】
符号化部19は、TLV同期部18によって同期されたTSおよびTLVストリームに対して、外符号付加、電力拡散、内符号付加、ビットインターリーブ等の処理を施して出力する。
【0045】
IPパケット生成部20は、符号化部19から出力されるTSおよびTLVストリームを、パケット化するとともに、RTP/RTCPで規定される同期情報を付加して出力する。
【0046】
IP送受信部21は、IPパケット生成部20から出力されるパケットに対して、IPヘッダおよびUDP(User Datagram Protocol)ヘッダ、RTPヘッダ、および、RTCPヘッダ等を付加して出力する。
【0047】
同期クロック再生部22は、例えば、IEEE1588クライアントとPLLとを有し、同期信号生成部40によって生成される同期信号に基づいてPLLが生成するクロック信号の周期を調整し、同期信号に同期した同期クロック信号を生成して出力する。
【0048】
HUB23は、送信ユニット13−1〜13−mから供給されるパケットを多重化し、IP網30に対して送出する。
【0049】
図3は、図1に示す受信装置50−1〜50−nの概略の構成例を示す図である。なお、受信装置50−1〜50−nは同様の構成を有するので、以下では、受信装置50−1を例に挙げ、受信装置50として説明する。
【0050】
図3に示すように、受信装置50は、IP送受信部51、デジタルデータ展開部52、時間多重変調部53、D/A(Digital to Analog)変換部54、アナログアップコンバート部55、同期クロック再生部56、および、PLL57を有している。
【0051】
IP送受信部51は、IP網30から供給されるIPパケットを受信し、デジタルデータ展開部52に供給する。
【0052】
デジタルデータ展開部52は、IP送受信部51から供給されるパケットを、RTPに基づいて順序およびタイミングを調整する。また、デジタルデータ展開部52は、RTCPに基づいてジッタの低減処理を施すとともに、クロックスキューを調整して同期した後に出力する。
【0053】
時間多重変調部53は、デジタルデータ展開部52から出力されるパケットに対してデフレーム処理を施すとともに、変調処理およびアップコンバート処理を施して出力する。
【0054】
D/A変換部54は、時間多重変調部53から供給されるデジタル信号を、PLL57から供給される基準信号に応じてアナログ信号に変換して出力する。
【0055】
アナログアップコンバート部55は、D/A変換部54から出力されるアナログ信号を、PLL57から供給される基準信号に応じてアップコンバートして出力する。
【0056】
同期クロック再生部56は、例えば、IEEE1588クライアントとPLLとを有しており、同期信号生成部40によって生成される同期信号に基づいて、PLLが生成するクロック信号の周期を調整し、同期信号に同期した同期クロック信号を生成して出力する。
【0057】
PLL57は、同期クロック信号に基づいて所定の周波数の基準信号を生成してD/A変換部54に供給するとともに、同期クロックに基づいて所定の周波数の基準信号を生成してアナログアップコンバート部55に供給する。
【0058】
図4は、図3に示す受信装置50の詳細な構成例を示す図である。図4に示すように、受信装置50は、IP送受信部51、デジタルデータ展開部52−1〜52−m、デフレームマッピング処理部531−1〜531−m、デジタルアップコンバート部532−1〜532−m、加算器534、D/A変換部54、乗算器551,552、PLL57、加算器554、および、同期クロック再生部56を有している。
【0059】
ここで、IP送受信部51は、IP網30を介して伝送されるパケットを、トランスポンダ毎の別々のポートで受信し、対応するデジタルデータ展開部52−1〜52−mのそれぞれに供給する。より詳細には、送信ユニット13−1から送信されたパケットはデジタルデータ展開部52−1に供給され、同様にして、送信ユニット13−2〜13−mから送信されたパケットはデジタルデータ展開部52−2〜52−mにそれぞれ供給される。
【0060】
デジタルデータ展開部52−1〜52−mは、IP送受信部51から供給されるパケットを、同期クロックに基づいて順序およびタイミングを調整した後に出力する。
【0061】
デフレームマッピング処理部531−1〜531−mは、デジタルデータ展開部52−1〜52−mから出力されるパケットに対してデフレーム処理を施すとともに、変調処理を施して出力する。
【0062】
デジタルアップコンバート部532−1〜532−mは、デフレームマッピング処理部531−1〜531−mから出力されるデジタル信号を各々の帯域に周波数変換して出力する。
【0063】
加算器534は、デジタルアップコンバート部532−1〜532−mから出力されるデジタル信号を加算して出力する。
【0064】
D/A変換部54は、加算器534から出力されるデジタル信号をアナログ信号に変換して出力する。
【0065】
乗算器551,552、PLL57、および、加算器554は、アナログ信号のアップコンバータを構成し、D/A変換部54から出力されるアナログ信号をアップコンバートして出力する。すなわち、乗算器551,552は、D/A変換部54から出力されるアナログ信号に対して、PLL57から出力される正弦波信号を乗算して出力する。なお、PLL57は、同期クロック再生部56から供給される同期クロック信号に基づいて正弦波信号を生成する。加算器554は、乗算器551,552から出力される信号を加算して出力する。
【0066】
同期クロック再生部56は、IP送受信部51を介して、同期信号生成部40から受信する同期信号に基づいて同期クロック信号を生成し、デフレームマッピング処理部531−1〜531−m、デジタルアップコンバート部532−1〜532−m、および、PLL57に供給する。なお、図3では、図面を簡略化するために、同期クロック再生部56からデフレームマッピング処理部531−1〜531−mおよびデジタルアップコンバート部532−1〜532−mに接続される接続線のうち、デフレームマッピング処理部531−1およびデジタルアップコンバート部532−1に接続される接続線のみを代表して示している。
【0067】
(B)本発明の第1実施形態の動作の説明
つぎに、本発明の第1実施形態の動作について説明する。以下では、まず、同期クロック信号の生成動作について説明した後、送受信動作について説明する。
【0068】
送信装置10の同期クロック再生部22と受信装置50の同期クロック再生部56は、同期信号生成部40をマスタとし、同期クロック再生部22および同期クロック再生部56をそれぞれスレーブとして動作し、マスタが発生するマスタクロックにスレーブが同期することで、同期クロック再生部22および同期クロック再生部56が再生する同期クロック信号の周波数を同期することができる。なお、送信装置10が有する送信ユニット13−1〜13−mが有する同期クロック再生部22および受信装置50が有する同期クロック再生部56は全て同様の動作を行うことから、以下では、送信ユニット13−1を例に挙げて説明を行う。
【0069】
まず、送信ユニット13−1の同期クロック再生部22は、時刻の初期設定を行う。この時刻はずれていてもよい。つぎに、同期信号生成部40は、参照信号Aを送信ユニット13−1に対して送信する。この時、同期信号生成部40は、参照信号Aを送信した送信時刻を送信時刻T1として記録する。同期クロック再生部22は、同期信号生成部40から送信された参照信号Aを受信する。この時、同期クロック再生部22は、参照信号Aを受信した時刻を受信時刻T2として記録する。つぎに、同期信号生成部40は、送信時刻T1を同期クロック再生部22に対して送信する。以上の動作により、送信時刻T1と受信時刻T2を同期クロック再生部22が有する状態となる。
【0070】
つぎに、同期クロック再生部22は、送信時刻T1と受信時刻T2の差分値を算出し、当該差分値を遅延情報Bとして同期信号生成部40に送信するとともに、そのときの送信時刻T3を記録する。同期信号生成部40は、遅延情報Bを受信するとともに、遅延情報Bを受信した受信時刻T4を記録する。このとき、同期信号生成部40は、同期クロック再生部22から同期信号生成部40までの遅延時間を遅延情報Cとして記録する。
【0071】
つぎに、同期信号生成部40は、遅延情報Cを同期クロック再生部22へ伝送する。これにより、同期クロック再生部22は、同期信号生成部40から同期クロック再生部22への遅延情報Bと、同期クロック再生部22から同期信号生成部40への遅延情報Cを知ることができる。同期クロック再生部22は、これらの遅延情報B,Cに基づいて、同期信号生成部40と同期クロック再生部22との間の遅延時間Dを正確に計測することができる。すなわち、遅延情報B=T2−T1であり遅延情報C=T4−T3であるため、遅延時間D=(B−C)/2となり、これが負となる時は、同期クロック再生部22は、初期設定時刻を調整するとともに、時刻のずれ(進み/遅れ)に応じて、時刻を生成するクロックの発振周波数を調整する。
【0072】
以上の動作を定期的または不定期的に行うことで時刻のずれを調整することができ、同期信号生成部40と送信ユニット13−1の同期クロック再生部22の間の同期が保たれる。
【0073】
同様の動作は、送信ユニット13−2〜13−mと同期信号生成部40との間でも実行されるので、送信ユニット13−2〜13−mが有する同期クロック再生部22と同期信号生成部40の間の同期が保たれる。
【0074】
さらに、同様の動作は、受信装置50−1〜50−nと同期信号生成部40との間でも実行されるので、受信装置50−1〜50−nが有する同期クロック再生部56と同期信号生成部40の間の同期が保たれる。
【0075】
以上の動作により、送信ユニット13−2〜13−mの同期クロック再生部22と同期信号生成部40の同期が図られ、また、受信装置50−1〜50−nの同期クロック再生部56の同期が図られることから、送信ユニット13−2〜13−mの全ての同期クロック再生部22の同期が図られるとともに、送信ユニット13−2〜13−mの全ての同期クロック再生部22と受信装置50−1〜50−nの全ての同期クロック再生部56の同期が図られる。
【0076】
図5は、プロトコルスタックを示している。図5(A)に示すように、同期信号生成部40と送信装置10との間では、IEEE1588に規定されるPTP(Precision Time Protocol)に基づいて同期クロック再生部22が同期される。また、図5(B)に示すように、同期信号生成部40と受信装置50との間でも、前述の場合と同様に、IEEE1588に規定されるPTPに基づいて同期クロック再生部56が同期される。
【0077】
つぎに、送受信動作について説明する。図2に示すアンテナ11は、例えば、図6に示すようなBS左旋信号およびCS左旋信号を図示しない人工衛星から受信する。図6の例では、BS左旋信号は、2224.41〜2680.87MHzの帯域を有し、12のトランスポンダを有している。また、CS左旋信号は、2708.75〜3223.25MHzの帯域を有し、13のトランスポンダを有している。
【0078】
分配部12は、アンテナ11から供給される、図6に示すような放送信号を含む電気信号を分配して送信ユニット13−1〜13−mにそれぞれ供給する。
【0079】
送信ユニット13−1〜13−mは、図6に示す少なくとも一部のトランスポンダのそれぞれに対応しており、各トランスポンダの信号をパケット化して出力する。例えば、送信ユニット13−1は、BS左旋信号の符号「8」が付与されたトランスポンダの信号に対する処理を実行する。なお、送信ユニット13−1〜13−mの動作は同様であるので、以下では、送信ユニット13−1の動作を例に挙げて説明する。
【0080】
RFチューナ14は、例えば、分配部12から供給される電気信号から図6に示す符号「8」が付与されたトランスポンダの信号を抽出し、中間周波数に周波数変換するとともに、信号レベルを一定にして出力する。
【0081】
A/D変換部15は、RFチューナ14から出力される信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換して出力する。
【0082】
復調部17は、A/D変換部15から供給される信号に対して、例えば、PSKおよびAPSK復調を施し、得られたデジタルデータ(TSおよびTLVストリーム)を出力する。より詳細には、復調部17は、例えば、図7に示すような信号点配置に基づいてPSKおよびAPSK変調が施されているRF信号に対して、PSKおよびAPSK復調を施し、図7の信号点の横に示す4ビットのデータに変換して出力する。なお、図7に示す信号点配置は一例であり、これ以外の配置であってもよい。例えば、4ビット以外のビット数でもよい。
【0083】
TLV同期部18は、復調部17から供給されるTSおよびTLVストリームを、同期クロック再生部22から供給される同期クロック信号に基づいて、同期して出力する。より詳細には、TLV同期部18は、まず、復調部17から供給されるTSおよびTLVストリームに含まれているNULL TLVを削除する。つぎに、TLV同期部18は、同期クロック再生部22から供給される同期クロック信号に基づいて、TSおよびTLVストリームのデータレートが一定になるように、TSおよびTLVストリームに対して、NULL TLVを適宜挿入する。この結果、TLV同期部18から出力されるTSおよびTLVストリームは、略同周波数の異なる基準信号の位相誤差によってデータレートが高くまたは低くなる変化に対し、同期クロック再生部22から供給される同期クロック信号に基づいた一定のデータレートに同期される。ここで、同期クロック再生部22は、送信ユニット13−1〜13−mのそれぞれが有し、また、それぞれの送信ユニット13−1〜13−mが有する同期クロック再生部22は、同期信号生成部40から供給される同期信号に同期している。このため、送信ユニット13−1〜13−mのそれぞれが有するTLV同期部18から出力されるTSおよびTLVストリームは、同期が取れた状態となる。すなわち、複数のトランスポンダ間の同期が図られる。以上ではNULL TLVを用いて同期を取る例を説明したが、NULL TSを利用して同期を取ることもできる。なお、NULL TLVは、可変バイト長を利用しているので、NULL TSと比較すると、一つの変調スロットを超えた場合でも同期調整ができるという効果が期待できる。
【0084】
符号化部19は、TLV同期部18から出力されるTSおよびTLVストリームに対して、例えば、ARIB STD−B44(ISDB−S3)に基づいて、外符号の付加および電力拡散処理を行うとともに、内符号(LDPC)の付加を行った後、ビットインターリーブ等の処理を施して出力する。
【0085】
IPパケット生成部20は、符号化部19から出力されるTSおよびTLVストリームをフレーミング(パケット化)するとともに、同期情報を付加して出力する。より詳細には、IPパケット生成部20は、符号化部19から供給されるデジタルデータを所定の長さに分割して、図10に示すパケットを構成する「ペイロードデータ」を生成するとともに、任意に決めることができる同期クロックでカウントするパケットの順序を示す「シーケンス番号」とサンプリングレートを示す「タイムスタンプ」を付加する。さらに、RTCPパケットでは、図9に示すように、「パケット間隔ジッタ」を付加し、「最新送信レポートタイムスタンプ(LSR)」と「最新送信レポート経過時間(DSLR)」を付加することで、受信側でクロックスキューを算出することができる。
【0086】
IP送受信部21は、図10に示すように、IPパケット生成部20から供給されるRTPパケット83が付加されたデータに対して、UDPパケットおよびIPパケット81を付加して出力する。
【0087】
送信ユニット13−1〜13−mから出力される図10に示すようなパケットは、HUB23によって多重化されてIP網30に送出される。
【0088】
送信装置10から送信されたパケットは、例えば、マルチキャストまたはユニキャストによって受信装置50−1〜50−nにそれぞれ伝送される。なお、受信装置50−1〜50−nの動作は同様であるので、以下では、受信装置50−1を例に挙げ、受信装置50−1を受信装置50として図4を参照して動作を説明する。
【0089】
IP送受信部51は、図2に示す送信ユニット13−1〜13−mのそれぞれから送信されたパケットを、対応するポートによりそれぞれ受信して、デジタルデータ展開部52−1〜52−mに供給する。
【0090】
デジタルデータ展開部52−1〜52−mは、IP送受信部51から供給されるパケット(図2に示す送信ユニット13−1〜13−mからそれぞれ送信されるパケット)を入力する。
【0091】
デジタルデータ展開部52−1〜52−mは、IP送受信部51から供給されるパケットが有するRTPパケット83に含まれているシーケンス番号を参照してパケットの順序を必要に応じて変更するとともに、タイムスタンプ情報を参照してパケットの再生タイミングを特定する。この結果、デジタルデータ展開部52−1〜52−mからは、送信時と同じ順序およびタイミングで、図10に示すパケットのデータ84が出力される。
【0092】
デフレームマッピング処理部531−1〜531−mは、デジタルデータ展開部52−1〜52−mから出力されるパケットに対してデフレーム処理を施してデジタルデータを取り出すとともに、例えば、PSKおよびAPSK変調を施し、得られたデータを出力する。より詳細には、デフレームマッピング処理部531−1〜531−mは、図10に示すパケットからデータ84を取り出すとともに、取り出したデータを4ビット毎に分割し、4ビットのデータを、例えば、図7に示す信号点配置に基づいてPSKおよびAPSK変調を施して出力する。なお、前述のように、送信ユニット13−1〜13−mは、同期信号生成部40の同期信号に同期して、NULL TLVおよびNULL TSの挿入または削除により位相誤差が補正されることから、データレートが一定になり、デフレームマッピング処理部531−1〜531−mから出力されるデジタルデータは同期された状態となる。
【0093】
デジタルアップコンバート部532−1〜532−mは、デフレームマッピング処理部531−1〜531−mから供給されるデジタルデータをそれぞれアップコンバートして出力する。より詳細には、デジタルアップコンバート部532−1〜532−mは、デフレームマッピング処理部531−1〜531−mから供給されるデジタルデータを、それぞれが重複しない異なる周波数に基づいてアップコンバートすることで、例えば、図11の(1)〜(m)に示すような周波数配置を有する信号を出力する。なお、図11の(1)〜(m)は、デジタルアップコンバート部532−1〜532−mからの出力にそれぞれ対応している。
【0094】
加算器534は、デジタルアップコンバート部532−1〜532−mから出力される信号を加算して出力する。この結果、加算器534から出力される信号は、図12の上段に示す複数のトランスポンダが合成され、図12の下段に示すように複数のトランスポンダが合成された信号となる。なお、図12の例では、複数のトランスポンダは0〜略1GHzの周波数の範囲内に配置されている。
【0095】
D/A変換部54は、加算器534から出力されるデジタル信号をアナログ信号に変換して出力する。この結果、図12の下段に示す複数のトランスポンダからなるデジタル信号が、同じ周波数特性を有するアナログ信号に変換される。
【0096】
乗算器551,552、PLL57、および、加算器554は、D/A変換部54から出力されるアナログ信号をアップコンバートして出力する。この結果、図13の上段に示すD/A変換部54の出力信号は、アップコンバートされ、図13の下段に示す信号となって加算器554から出力される。図13の例では、上段に示す0〜略1GHzの周波数範囲に配置される入力信号は、下段に示すように略2.2〜略3.2GHzの周波数範囲に配置される信号として出力される。
【0097】
加算器554から出力される信号は、図5に示す、アンテナ11によって受信される信号と同じ信号であるので、このような信号をテレビジョン受像機70−1に供給することで、人工衛星からアンテナを使用して受信した場合と同様に当該衛星放送信号を再生することができる。
【0098】
以上に説明したように、本発明の実施形態では、送信装置から受信装置に対してデジタル信号を送信するようにしたので、アナログ信号を送信する場合に比較して、伝送距離を飛躍的に伸ばすことができる。
【0099】
また、本発明の実施形態では、送信装置10では、復調処理によって得られたデータを送信するようにしたので、伝送容量を少なくすることができる。
【0100】
また、本発明の実施形態では、RTP/RTCPによってパケットの並べ替えを行うとともに、再生タイミングを同期するようにしたので、音声や映像を遅延なく再生することができる。
【0101】
また、本発明の実施形態では、全ての送信ユニット13−1〜13−mが同じ同期信号生成部40から供給される同期信号に同期して動作するようにしたので、受信装置50において同じ同期クロック信号によって処理できるようになる。このため、個別の同期クロック信号を用いる場合に比較して、装置の構成を簡略化することができる。
【0102】
また、受信装置50において、同期クロック再生部56から供給される同期クロック信号に基づいて全てのトランスポンダを処理するようにしたので、1つのD/A変換部54によって全てのトランスポンダの信号をD/A変換することができる。これにより、装置の構成を簡略化することができる。また、図4に示す回路をIC(Integrated Circuit)化した場合には、さらなる小型化および低コスト化を図ることができる。
【0103】
(C)本発明の第2実施形態の構成の説明
つぎに、本発明の第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態では、送信装置10の構成は図1と同様であり、受信装置50−1〜50−nの構成が異なっているので、以下では、受信装置50−1〜50−nの構成について説明する。
【0104】
図14は、本発明の第2実施形態に係る受信装置の構成例を示す図である。なお、図14において、図2と対応する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。図14では、図2と比較すると、IP送受信部51がIP受信部71に置換され、同期クロック再生部56が同期クロック再生部72に置換されている。これら以外の構成は図2と同様である。
【0105】
ここで、同期クロック再生部72は、RTP/RTCPを利用して同期クロック信号を再生する。また、同期クロック再生部56のように、同期信号生成部40との間でPTPに基づく参照情報を授受する機能は有しない。このため、IP受信部71は、IP網30を介してIPパケットを受信する機能だけを有し、IPパケットを送信する機能を有しない。
【0106】
(D)本発明の第2実施形態の動作の説明
つぎに、本発明の第2実施形態の動作について説明する。第2実施形態では、図15(A)のプロトコルスタックに示すように、IEEEのPTPに基づいて送信装置10の送信ユニット13−1〜13−mが有する全ての同期クロック再生部22を同期させる動作は第1実施形態と同様である。これにより、送信ユニット13−1〜13−mが有する全ての同期クロック再生部22が同期する。
【0107】
一方、図15(B)に示すように、受信装置50−1〜50−nは、PTPによる同期クロック信号の同期は実行しない。すなわち、第2実施形態では、受信装置50−1〜50−nは、UDPによってリアルタイム性を確保した状態で、RTP/RTCPを利用して同期クロック再生部72が同期クロックを再生する。このとき、受信するトランスポンダのデータは全てPTPによって同期が取れているので、RTPで再生された同期クロックも同期信号生成部40に対して同期が取れた状態となる。このため、音声や映像を遅延なく再生することができる。
【0108】
以上に説明したように、本発明の第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果が期待できる。また、第2実施形態では、受信装置50−1〜50−nが同期信号生成部40との間で前述したIEEE1588のPTPに基づく処理を実行する必要がなくなることから、受信装置50−1〜50−nの構成を簡略化することができる。
【0109】
(E)本発明の第3実施形態の構成の説明
つぎに、本発明の第3実施形態について説明する。図16は本発明の第3実施形態に係る送信装置10の構成例を示す図である。なお、図16において図2と対応する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。図16では、図1と比較すると、IP送受信部21がIP送信部24に置換され、同期クロック再生部22が同期クロック再生部25に置換され、GPS受信部26が付加されている。また、図1に示す構成から同期信号生成部40が除外されている。
【0110】
ここで、IP送信部24は、IP送受信部21から同期信号生成部40との間で参照情報を授受する機能を除外したものである。また、同期クロック再生部25は、GPS受信部26から供給されるパルス信号に基づいて同期クロック信号を再生して出力する。GPS受信部26は、図示しない複数のGPS衛星から送信される時刻情報を受信し、パルス信号(例えば、1PPS(Pulse Per Second)信号)を生成して同期クロック再生部25に供給する。
【0111】
図17は、第3実施形態に係る受信装置50の構成例を示す図である。なお、図17において図3と対応する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。図3と比較すると、図17ではIP送受信部51がIP受信部71に置換され、同期クロック再生部56が同期クロック再生部73に置換されるとともに、GPS受信部74が新たに追加されている。
【0112】
ここで、IP受信部71は、IP送受信部51から同期信号生成部40との間で参照情報を授受する機能を除外したものである。また、同期クロック再生部73は、GPS受信部74から供給されるパルス信号に基づいて同期クロック信号を再生して出力する。GPS受信部74は、図示しない複数のGPS衛星から送信される時刻情報を受信し、パルス信号を生成して同期クロック再生部73に供給する。
【0113】
(F)本発明の第3実施形態の動作の説明
つぎに、本発明の第3実施形態の動作について説明する。第3実施形態では、図18(A),(B)のプロトコルスタックに示すように、送信装置10および受信装置50−1〜50−nは、PTPによる同期クロックによる同期は実行しない。第3実施形態では、同期クロック再生部25は、GPS受信部26から供給されるパルス信号(例えば、1PPS信号)に基づいて同期を行う。すなわち、GPS受信部26から供給されるパルス信号は、セシウムまたはルビジウムの原子時計による時間情報から生成されることから、非常に高い精度を有している。同期クロック再生部25は、このような高精度のパルス信号に基づいて同期クロック信号を調整することから同期クロックは高精度となる。このため、送信ユニット13−1〜13−mが有する全ての同期クロック再生部25が生成する同期クロックは高い精度で同期が図られる。
【0114】
一方、受信装置50の同期クロック再生部73は、GPS受信部74から供給される高精度のパルス信号に基づいて同期を行うことから、同期クロックは高精度となる。
【0115】
このため、送信装置10を構成する送信ユニット13−1〜13−mが有する全ての同期クロック再生部25が生成する同期クロックは高い精度で同期が図られるとともに、受信装置50が有する同期クロック再生部73が生成する同期クロックは高い精度で同期が図られることになる。このため、音声や映像を遅延なく再生することができる。
【0116】
以上に説明したように、本発明の第3実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果が期待できる。また、第3実施形態では、GPSを用いて同期クロック信号の同期を図ることから、汎用性が高いGPS受信部を流用することで、装置の製造コストを低減することができる。
【0117】
(G)本発明の第4実施形態の構成の説明
つぎに、本発明の第4実施形態について説明する。図19は本発明の第4実施形態に係る送信装置10の構成例を示す図である。なお、図19において図2と対応する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。図19では、図2と比較すると、IP送受信部21がIP送信部24に置換され、同期クロック再生部22が同期クロック再生部27に置換されるとともに、伝送網28が新たに付加されている。また、図1に示す構成から同期信号生成部40が除外されている。
【0118】
ここで、IP送信部24は、IP送受信部21から同期信号生成部40との間で参照情報を授受する機能を除外したものである。また、同期クロック再生部27は、伝送網28を伝送されるクロック信号に基づいて同期クロック信号を再生して出力する。さらに、伝送網28は、例えば、IP網30とは異なる光伝送網であり、光伝送網を伝送されるデジタル信号には、クロック信号が付加されているので、このクロック信号をクロック・データ・リカバリによって取り出すことができる。第4実施形態では、このようなクロック信号を流用することで、同期クロック再生部27が生成するクロックを同期する。
【0119】
図20は、第4実施形態に係る受信装置50の構成例を示す図である。なお、図20において図3と対応する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。図3と比較すると、図20ではIP送受信部51がIP受信部71に置換され、同期クロック再生部56が同期クロック再生部75に置換されるとともに、伝送網28が新たに追加されている。
【0120】
ここで、IP受信部71は、IP送受信部51から同期信号生成部40との間で参照情報を授受する機能を除外したものである。また、同期クロック再生部75は、伝送網28を伝送されるクロック信号に基づいて同期クロック信号を再生して出力する。さらに、伝送網28は、前述のように、IP網30とは異なる光伝送網である。受信装置50では、光伝送網を伝送されるデジタル信号に付加されているクロック信号をクロック・データ・リカバリによって取り出して流用することで、同期クロック再生部75が生成するクロックを同期する。
【0121】
(F)本発明の第4実施形態の動作の説明
つぎに、本発明の第4実施形態の動作について説明する。第4実施形態では、図21(A),(B)のプロトコルスタックに示すように、送信装置10および受信装置50−1〜50−nは、PTPによる同期クロックによる同期は実行しない。第4実施形態では、同期クロック再生部27は、伝送網28を伝送されるクロック信号を、クロック・データ・リカバリによって取り出し、このクロック信号に基づいて同期クロック再生部27が生成するクロックの周波数が一定になるように調整する。このような同期動作は、送信ユニット13−1〜13−mが有する各同期クロック再生部27において実行されるので、全ての同期クロック再生部27が生成する同期クロックが同期される。
【0122】
一方、受信装置50も同様に、伝送網28を伝送されるクロック信号を、クロック・データ・リカバリによって取り出し、このクロック信号に基づいて同期クロック再生部75が生成するクロックの周波数が一定になるように調整する。この結果、送信ユニット13−1〜13−mの全ての同期クロック再生部27と同期クロック再生部75が生成するクロックが同期する。このため、音声や映像を遅延なく再生することができる。
【0123】
以上に説明したように、本発明の第4実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果が期待できる。また、第4実施形態では、伝送網28を伝送されるクロック信号を流用することで、例えば、GPS衛星からの信号が届かない場所でもクロック信号の同期を図ることができる。
【0124】
(C)変形実施形態の説明
以上の実施形態は一例であって、本発明が上述したような場合のみに限定されるものでないことはいうまでもない。例えば、図1に示す実施形態では、受信装置50−1〜50−nには1台のテレビジョン受像機70−1〜70−nが接続されるようにしたが、複数台のテレビジョン受像機が接続されるようにしてもよい。例えば、受信装置を集合住宅の管理室に設置し、各居住者の部屋に配置されているテレビジョン受像機(複数)に対して衛星放送信号を配信するようにしてもよい。
【0125】
より詳細には、例えば、図22図24に示すように受信装置50−1の後段に複数のテレビジョン受像機が接続されるようにしてもよい。図22の例では、受信装置50−1の後段に分配器61−1を設け、分配器61−1によって分配された電気信号を、テレビジョン受像機70−1−1〜70−1−p(p>1)に供給する例を示している。なお、図22では、図1に示す受信装置50−1を例に挙げて説明しているが、受信装置50−2〜50−nについても図22と同様の構成としてもよいことはいうまでもない。
【0126】
図23は、光信号を分配する例を示している。すなわち、図23の例では、受信装置50−1の後段に電気信号を光信号に変換するE/O62−1を配置し、E/O62−1の光出力を光分配器63−1によって分配し、光信号を電気信号に変換するO/E64−1〜64−p(p>1)によって電気信号に変換した後、テレビジョン受像機70−1−1〜70−1−pに供給している。なお、図23では、図1に示す受信装置50−1を例に挙げて説明しているが、受信装置50−2〜50−nについても図23と同様の構成としてもよいことはいうまでもない。
【0127】
図24は、光信号を分配する他の例を示している。すなわち、図24の例では、受信装置50−1の後段に電気信号を分配する分配器63−1を配置し、分配器63−1によって分配された電気信号を光信号に変換するE/O62−1〜62−qを配置し、E/O62−1から出力される光信号をマルチポート光アンプ65−1によって増幅した後に分配し、O/E64−1〜64−p(p>1)によって電気信号に変換した後、テレビジョン受像機70−1−1〜70−1−pに供給している。なお、図24では、図1に示す受信装置50−1を例に挙げて説明しているが、受信装置50−2〜50−nについても図24と同様の構成としてもよいことはいうまでもない。また、図24の例では、図面を簡略化するためにE/O62−1の後段のみを例示しているが、E/O62−2〜62−qの後段についてもE/O62−1と同様の構成とすることができる。
【0128】
なお、図22図24において、受信装置50−1、分配器61−1、E/O62−1〜62−q、および、光分配器63−1等については、例えば、集合住宅の管理室や、CATVシステムのサブセンタ等に配置することができる。
【0129】
また、図22図24の構成については、集合住宅の既存の館内配線、既存の光ネットワークシステム、既存の電気ネットワークシステムを流用し、これらの配線またはネットワークに対して、本発明の電気信号または光信号を伝送するようにしてもよい。
【0130】
また、以上の実施形態では、図6に示すBS左旋信号およびCS左旋信号を処理対象としたが、これら以外の衛星放送を処理対象としてもよい。また、図6に示すトランスポンダは一例であり、これら以外のトランスポンダを対象とするようにしてもよい。
【0131】
また、図2に示す実施形態では、アンテナ11によって受信された衛星放送信号を処理対象としたが、アンテナ11以外の手段によって衛星放送信号を受信するようにしてもよい。
【0132】
また、図7に示す信号点配置は、一例であって、これ以外の配置を用いるようにしてもよい。例えば、内側と外側の円の半径が図7に示すものとは異なってもよい。あるいは、各信号点と4ビットデータの対応関係を変えてもよい。さらに、図7の例は16APSKであるが、例えば、BPSK(Binary Phase Shift Keying)、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、8PSK、または、32APSK等を用いたり、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)を含む他の方式を用いたりするようにしてもよい。
【0133】
また、以上の実施形態では、パケットの並べ替えと、再生タイミングを特定するプロトコルとしてRTPを用いるようにしたが、これ以外のプロトコルを用いるようにしてもよい。
【0134】
また、以上の実施形態では、変調および復調としては、PSKおよび16APSKを例に挙げて説明したが、これ以外の変調および復調方式を用いるようにしてもよい。例えば、多値変調(xQAM(Quadrature Amplitude Modulation)、OFDM、LTE(Long Term Evolution))や、拡散符号変調(WCDMA(登録商標)(Wideband Code Division Multiple Access)、CDMA(Code Division Multiple Access))等を用いるようにしてもよい。
【0135】
また、以上の実施形態では、送信装置10と受信装置50−1〜50−nは、IEEE1588規格に基づいて同期クロック信号を同期させるようにしたが、IEEE1588以外の方法によって同期を図るようにしてもよい。
【0136】
また、以上の第1および第2実施形態では、IP網30内に配置された同期信号生成部40がIEEE1588のマスタとして動作するようにしたが、同期信号生成部40はIP網30の外部に配置されるようにしてもよい。あるいは、送信ユニット13−1〜13−mのいずれかの同期クロック再生部22がマスタとして動作し、他の同期クロック再生部22および受信装置50の同期クロック再生部56がスレーブとして動作するようにしてもよい。もちろん、いずれかの同期クロック再生部56がマスタとして動作し、それ以外の同期クロック再生部56および同期クロック再生部22がスレーブとして動作するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0137】
1 伝送システム
10 送信装置
11 アンテナ
12 分配部(入力手段)
13−1〜13−m 送信ユニット
14 RFチューナ
15 A/D変換部
16 PLL
17 復調部(復調手段)
18 TLV同期部(補正手段)
19 符号化部
20 IPパケット生成部(パケット化手段、付加手段)
21 IP送受信部(送信手段)
22 同期クロック再生部
23 HUB
30 IP網
40 同期信号生成部
50−1〜50−n 受信装置
51 IP送受信部51(受信手段)
52−1〜52−m デジタルデータ展開部(データ化手段の一部)
531−1〜531−m デフレームマッピング処理部(データ化手段の一部、変調手段)
532−1〜532−m デジタルアップコンバート部(再配置手段の一部)
534 加算器(再配置手段の一部)
54 D/A変換部(デジタルアナログ変換手段)
551,552 乗算器(周波数変換手段の一部)
56 同期クロック再生部
57 PLL(周波数変換手段の一部)
554 加算器(周波数変換手段の一部)
70−1〜70−n テレビジョン受像機
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