【実施例】
【0083】
以下の実施例は、本発明による好ましい方法を記載する。しかしながら、これらの実施例は例示のために与えられ、実施例中の何も本発明の範囲全体に対する限定としてとられるべきではないことが理解されるべきである。加えて、精製されたメバロネートを用いて行われたすべての実施例は未精製材料を用いて行ってもよい。
【0084】
実施例1
プラスミドおよびE.coli株の構築
Enterpcoccus faecalis V583のmvaE(アセチル−CoAアセチルトランスフェラーゼ/HMG−CoA還元酵素、GenBank番号AAG02438)およびmvaS(HMG−CoAシンターゼ、GenBank番号AAG02439)をコードする遺伝子セグメントをそのゲノムDNA(ATCCから入手)から増幅した。これらのセグメントは、IPTG誘導Trcプロモータ−−lacオペレータの制御下でベクター(pBR322由来の骨格、アンピシリンマーカー、lacIq、rrnB転写終了配列を持つ)に挿入されプラスミドpSE1を得た(配列番号1)。
【0085】
XL−1 Blue株の化学的にコンピテントなE.coli細胞(endA1 gyrA96(nal
R)thi−1 recA1 relA1 lac glnV44 F’[::Tn10 proAB
+ lacI
q Δ(lacZ)M15]hsdR17(rΚ
− mΚ
+))は、Sambrook−Maniatis(Green,M.R.;Sambrook,J.Ed.Molecular Cloning:A Laboratory Manual、第4版、2002年)に概説された手順を使用してプラスミドpSE1を用いて形質転換した。
【0086】
実施例2
メバロノラクトン製造
E.coli SE1株を、220rpmのオービタルシェーカーに置かれた37℃でインキュベートされた1Lコニカルフラスコ内の培地250mL中にアンピシリン100μg/リットルを補足したLB培地で10時間増殖させ、3のOD600に達した。これは、Infors社の5リットルバイオリアクタにおける生成での接種材料として使用された。1.75リットルの産生培地(15g/lのグルコース、7g/lのKH
2PO
4、1g/lのNH
4Cl、5g/lの酵母菌抽出物、1g/lのクエン酸、10mgのMnSO
4、2g/lのMgSO
4、200mg/lのFeSO
4、および10mg/lのチアミン−HClを含有)をバイオリアクタ内で250mLの接種材料と混ぜ合わせた。pHは20%NH
4OHを用いて7で維持された。温度を32℃で維持した。2リットル/分(LPM)で空気をスパージし、撹拌は700rpmで維持した。接種してから10時間後、1mlの1M IPTGをバイオリアクタに添加した。消泡剤を必要に応じて添加した。グルコース濃度は、2時間間隔でバイオリアクタに600g/lのグルコース溶液を添加することで約10g/lに維持した。バイオリアクタの動作は48時間で停止された。細胞は0.45マイクロフィルタを使用して培養液から分離し、透明な培養液を得た。メバロノラクトン濃度は発酵終了時点で40g/lであることが判明した。
【0087】
実施例3
メバロノラクトン精製
実施例2の透明な培養液を、ロータリーエバポレータにおける蒸発により400mLの体積になるまで濃縮し、20%H
2SO
4の添加によりpH2まで酸性化した。溶液がNaClで飽和するまでNaClを添加した。800mLの酢酸エチルを得るために200mLを4回使用して酢酸エチルにメバロノラクトンを抽出した。これをロータリーエバポレータで200mLまで濃縮した。メバロノラクトンを酢酸エチルから150mLの10M NaOH溶液に逆抽出した。酸性化およびエチル抽出ステップを繰り返し、酢酸エチルをすべて蒸発させて、95%超の純度のメバロノラクトンを得た。
【0088】
実施例4
プラスミドおよび藍色細菌株の構築
Enterococcus faecalis V583のmvaE(アセチル−CoAアセチルトランスフェラーゼ/HMG−CoA還元酵素、GenBank番号AAG02438)およびmvaS(HMG−CoAシンターゼ、GenBank番号AAG02439)をコードする遺伝子セグメントをそのゲノムDNA(ATCCから入手)から増幅する。これらのセグメントは、構築プロモータ(constitutive promoter)psbA1の制御下でベクターMCSに挿入され、プラスミドpMSE1を得る。
【0089】
構築物は、製造業者の手順(Invitrogen、GeneArt(登録商標) Synechococcus Protein Expression Kit、文献番号MAN0009792、16〜17ページ)に従って、プラスミドpMSE1を使用してCyanobacterium Synechococcus elongatus株PCC7942ゲノムに挿入され、株S.elongatus MSE1を得る。
【0090】
実施例5
メバロノラクトンの光合成産生
S.elongatus MSE1株を、50mMのNaHCO
3および10mg/lのチアミンを補足したBG−11培地で増殖させる。細胞は、細胞培地から15cm離して置かれた8つの86cmの20W蛍光灯により提供され蛍光(55μEs
−1m
−2)下で30℃でインキュベートした1リットルRouxボトルの培地600mL中で増殖させ、5%CO
2を含む空気により通気した。毎日細胞培地の全体積の10分の1を細胞培地から除去する。その後、同体積の0.5M NaHCO
3を含有する新鮮培地を細胞培地に添加する。NaHCO
3を含む細胞培地のpHは、毎日10 NHClにより7.5に調節される。これを10日間行う。
【0091】
実施例6
アセテートからのメバロノラクトンの製造
E.coli SE1株を、220rpmのオービタルシェーカーに置かれた37℃でインキュベートされた15mlチューブ内の培地5mL中にアンピシリン100μg/リットルを補足したLB培地で10時間増殖させ、3のOD600に達した。これは、250ml振とうフラスコにおける生成での接種材料として使用された。50mlの産生培地(5g/lの酢酸ナトリウム、7g/lのKH
2PO
4、1g/lのNH
4Cl、5g/lの酵母菌抽出物、1g/lのクエン酸、10mgのMnSO
4、2g/lのMgSO
4、200mg/lのFeSO
4、および10mg/lのチアミン−HClを含有)を振とうフラスコ内で5mLの接種材料と混ぜ合わせた。pHは20%NH
4OHを用いて7で維持された。温度を32℃で維持した。接種してから10時間後、25μlの1M IPTGをフラスコに添加した。アセテート濃度は、6時間間隔で振とうフラスコに300g/lの酢酸ナトリウム溶液を添加することで約2g/lに維持した。動作は72時間で停止された。細胞は0.45マイクロフィルタを使用して培養液から分離し、透明な培養液を得た。メバロノラクトン濃度は発酵終了時点で8g/lであることが判明した。
【0092】
実施例7
グリセロールからのメバロノラクトンの製造
E.coli SE1株を、220rpmのオービタルシェーカーに置かれた37℃でインキュベートされた15mlチューブ内の培地5mL中にアンピシリン100μg/リットルを補足したLB培地で10時間増殖させ、3のOD600に達した。これは、250ml振とうフラスコにおける生成での接種材料として使用された。50mlの産生培地(10g/lのグリセロール、7g/lのKH
2PO
4、1g/lのNH
4Cl、5g/lの酵母菌抽出物、1g/lのクエン酸、10mgのMnSO
4、2g/lのMgSO
4、200mg/lのFeSO
4、および10mg/lのチアミン−HClを含有)を振とうフラスコ内で5mLの接種材料と混ぜ合わせた。pHは20%NH
4OHを用いて7で維持された。温度を32℃で維持した。接種してから10時間後、25μlの1M IPTGをフラスコに添加した。グリセロール濃度は、6時間間隔で振とうフラスコに400g/lのグリセロール水溶液を添加することで約5g/lに維持した。動作は72時間で停止された。細胞は0.45マイクロフィルタを使用して培養液から分離し、透明な培養液を得た。メバロノラクトン濃度は発酵終了時点で15g/lであることが判明した。
【0093】
実施例8
合成気体からのメバロノラクトンの製造
合成気体(さまざまな比率でのCO
2、CO、およびH
2の混合物)からのメバロノラクトンの製造は、Kiriukhinらにより記載され(「Mevalonate production by engineered acetogen biocatalyst during continuous fermentation of syngas or CO
2/H
2 blend」、Bioprocess Biosyst.Eng.2014年、37巻、245〜260ページ)、本明細書にその全体が組み込まれている。
【0094】
実施例9
プラスミドおよび酵母菌株の構築
プロモータおよびターミネータDNA配列は、カナダのBiobasic,Inc.により合成された。E.faecalisの酵素mvaEおよびmvaS(A110G)のコドン最適化遺伝子配列はBiobasicniyoriにより合成された。TDH3プロモータおよびADH1ターミネータの制御下でmvaEを、ならびにTEF1プロモータおよびACT1ターミネータの制御下のmvaS(A110G)をコードする配列はベクター(2ミクロンの起点、URA3マーカー、およびアンピシリンマーカーを含有)にクローニングされ、プラスミドpVS19(配列番号2)を得た。
【0095】
酵母菌S.cerevisiae CEN.PK2−1C(MATa;ura3−52;trpl−289;leu2−3,112;his3Δ1;MAL2−8
C;SUC2)は、Sambrook−Maniatis(Green,M.R.;Sambrook,J.Ed.Molecular Cloning:A Laboratory Manual、第4版、2002年)に概説される手順を使用してプラスミドpVS19を用いて形質転換され、株S.cerevisiae VS19を得た。
【0096】
実施例10
スクロースからのメバロノラクトンの製造
S.cerevisiae VS19株を、220rpmのオービタルシェーカーに置かれた30℃でインキュベートされた15mlチューブ内の5mLのCMグルコース培養液マイナスウラシル(Teknovaカタログ番号C8140)培地で72時間増殖させた。細胞は0.45マイクロフィルタを使用して培養液から分離し、透明な培養液を得た。メバロノラクトン濃度は発酵終了時点で1.2g/lであることが判明した。
【0097】
実施例11
初期リアクター条件
固定床リアクターの設定
反応は、高精度マスフローコントローラにより制御された3つのガスラインと、液体原料を高精度ポンプを介して運搬する1つの液体供給ラインとを備えた高圧小規模試験ユニット(
図1)で行われる。ユニットは、3ゾーン炉により外部から加熱されたステンレススチール固定床リアクターと共に動作するが、リアクターの出口流は、熱交換器を介して冷却され、液体およびガス状生成物の分離および収集のために容器のシステムに向けられる。反応温度は触媒床に挿入された熱電対でモニタされた。液体生成物およびガス流の両方がガスクロマトグラフィーで分析された。
【0098】
触媒および供給原料
試験は、Grace(DAVICAT SIAL3113)により供給された市販の非晶質SiO
2/Al
2O
3触媒およびZeolyst Inc.により供給された市販のZSM−5(SiO
2/Al
2O
3比23−CBV2314)を用いて行われた。両方の場合において、触媒は粉末形態で供給された。非晶質SiO
2/Al
2O
3は提供されたままで使用した。ZSM−5触媒は、アンモニウムをH
+形態に転換するために、500℃で3時間、空気中で焼成した。次いで試料を、使用前に粉砕して100〜180μmの粒径になるように篩過した。試験は、メバロノラクトンの10wt%水溶液および20wt%水溶液ならびに10wt%デヒドロメバロノラクトン(アンヒドロメバロノラクトンとも呼ばれる)を用いて行われた。
【0099】
触媒充填
まず、グラスウールのプラグをリアクターに挿入して詰めた後、リアクターに必要な触媒量を充填した。その上に別のグラスウールのプラグを挿入し、その後リアクターをユニットに接続した。
【0100】
実験手順および条件
メバロノラクトン転換試験は、適切な量(14.3g)の触媒が充填されたダウンフローステンレススチール固定床リアクターで行われた。触媒は30分間空気中300℃でその場で前処理した。供給材料導入の前に、不活性ガス(N
2)流下で所望の反応温度および圧力に達した。所望の反応条件に達するとすぐに、メバロノラクトン水溶液(10wt%メバロノラクトン)を高精度ポンプを用いて充填された管状リアクターに供給した。圧力を維持するために、少量のN
2流(50cm
3/分)を液体供給材料と一緒に供給した。反応は1時間
−1または2時間
−1の毎時重量空間速度(WHSV)を用いて36barの圧力で行われた。WHSVは全液体供給材料(溶液)に基づいて計算された。定常状態活動測定を、各条件について約2時間のオンストリーム後に行った。液体は、トラップ(約10℃)で収集されたが、ガス状試料はガスサンプリングバッグに収集された。
【0101】
生成物分析
ガス状生成物の分析は、直列バイパス構成で2つの検出器(FIDおよびTCD)および3つのカラム(MS、Porapak N、およびAl
2O
3/KCl)を備えたGCで行った。液体はGC−MSで分析した。
【0102】
表1−実施例11の反応条件
【表1】
【0103】
非晶質SiO
2/Al
2O
3を利用した反応の液体生成物のGC−MSによる分析によると、調査した温度のいずれでも生成物中に供給材料(すなわち、メバロノラクトン)の存在は示されず、研究した条件においてメバロノラクトンの完全な転換が達成されたことが示唆される。GC−MSによる液体生成物および温度の関数としてのガス状生成物の組成は、それぞれ表2および表3に提示される。
【0104】
表2−非晶質SiO
2/Al
2O
3で得られたGC−MSによる液体生成物の分析
【表2】
【0105】
液体層で得られた主な生成物はアンヒドロメバロノラクトンであった。したがって、低温では脱水反応のみが生じる。限られた量のCO
2はいくらかのC
6炭化水素と一緒にガス状生成物中で検出された。
【0106】
温度が300℃まで上昇すると、液体生成物は2つの別個の層、すなわち、上層を成す油相と、エマルションに似ており下部にたまっている水相とに分離した。2つの相は分離され、別個に分析された。水相は、主に3−メチル−2−ブタノン、3−メチル−3−ブテン−1−オール、およびアンヒドロメバロノラクトンからなり、脱水および開環反応の両方が起こったことが示された。油相は非常に複雑で、低濃度の150種類以上の化合物からなっていた。表2に示す分析は1.5%超の濃度で検出された成分を表す。この相中の最も豊富にある化合物はベンゼン環を有する芳香族炭化水素であった。少量のイソプレンが、300℃で油相および水相の両方で検出された。ガス状生成物(表3)は、CO
2生成物の増加(高い程度の激しいクラッキング反応)および少量の軽質炭化水素を示した。
【0107】
温度を400℃まで上げた場合、液体生成物は、エマルション状テクスチャの均質な一相生成物へと戻る。この場合、アンヒドロメバロノラクトンは検出されず、主要生成物は3−メチル−2−ブタノンであった。C
1〜C
5の範囲の相当量の軽質アルカンおよび軽質オレフィンも生成され、このような高温(400℃)では、ラクトン供給材料の広範囲の脱炭酸およびクラッキングが起こることが示された。
【0108】
表3−非晶質SiO
2/Al
2O
3で得られたガス状生成物の分析
【表3】
【0109】
ZSM−5を用いた触媒の結果
非晶質SiO
2/Al
2O
3について言えば、未転換メバロノラクトンはZSM−5触媒を用いた、調査した温度のいずれの液体生成物においても検出されなかった。これは、メバロノラクトンの完全な転換はZSM−5を用いて研究された条件下でも達成されたことを示す。GC−MSによる液体生成物および温度の関数としてのガス状生成物の組成は、それぞれ表4および表5に提示される。
【0110】
200℃において、反応の液体生成物はエマルション状均質溶液であった。得られる主な生成物は無水形態のメバロノラクトンおよび3−メチル−2−ブタノンである。限られた量のCO
2がガス生成物で検出された。非晶質シリカ−アルミナと比較して、脱水メバロノラクトンのみが200℃で観察された場合、いっそう多くの酸性ZSM−5触媒は脱水だけでなく脱炭酸も触媒した。
【0111】
400℃においては、液体生成物は2つの別個の層、すなわち、上層を成す油相と、水性エマルション状相とに分離した。2つの相は再び分離され、別個に分析された。水相は主に酢酸/プロパン酸、アセトン、およびトルエンからなっていた。200℃および非晶質シリカアルミナでの結果とは対照的に、3−メチル−2−ブタノンは観察されなかった。これは、広範囲の脱炭酸/クラッキング反応の発生を示す。油相は、芳香族化合物、例えば、p−キシレン、トルエン、1,2,3−トリメチルベンゼン、および1−エチル−2−メチルベンゼンから構成されていた。これらの芳香族化合物は、おそらくは、ZSM−5での中間生成物として生じるオレフィンのオリゴマー化反応の結果である。CO
2および少量の軽質炭化水素(アルカン/アルケン)は表5に示されるように気相で検出された。
【0112】
表4−ZSM−5で得られたGC−MSによる液体生成物の分析
【表4】
【0113】
表5−ZSM−5で得られたガス状生成物の分析
【表5】
【0114】
実施例12
非晶質SiO
2/Al
2O
3での温度の効果
実施例12の反応は、実施例11に記載されたものと類似の手順で行われた。
【0115】
表6−実施例12および実施例13の反応条件
【表6】
【0116】
GC−MSによる液体生成物ならびに275℃および325℃(表6の条件1および条件2)におけるガス状生成物の組成は、それぞれ表7および表8に提示される。先に調査した温度(200℃、300℃、および400℃)についての結果も比較のために提示される。GC−MSによる反応の液体生成物の分析によると、調査した温度のいずれでも生成物中に供給材料(すなわち、メバロノラクトン)の存在は示されず、研究した条件においてメバロノラクトンの完全な転換が達成されたことが示唆される。
【0117】
表7−一定のWHSVおよび圧力ならびに多様な温度での実験における非晶質SiO
2/Al
2O
3で得られたGC−MSによる液体生成物の分析
【表7】
【0118】
表8−一定のWHSVおよび圧力ならびに多様な温度での実験における非晶質SiO
2/Al
2O
3で得られたガス状生成物の分析
【表8】
【0119】
275℃で得られる主な生成物は、3−メチル−2−ブタノンであったがイソプレンは形成されなかった。325℃では、3−メチル−2−ブタノン、2−メチル−2−プロパノール、およびデヒドロメバロノラクトンと一緒に、イソプレンが測定可能な量で形成された。無水形態の存在は325℃では予期されなかったが、これは脱水が275℃でも完了していると思われたためである。しかし、この矛盾は、275℃の実験の供給材料がデヒドロメバロノラクトン(200℃でASAを用いた先の実験で得られる)であったのに対し、325℃での実験はデヒドロメバロノラクトンおよび新鮮な供給材料(すなわち、メバロノラクトン)の混合物を用いて行われたことにより説明できる。
【0120】
ガス状生成物(表8)は、温度に伴う一定のCO
2排出量の傾向は示さないが、これは再び、調査した条件で使用されるさまざまな供給材料に起因し得る。しかしながら、軽質炭化水素の濃度は温度と共に増加し、より高い程度のクラッキング反応を示すことが明らかである。
【0121】
イソプレン形成に関する最適な結果が325℃で得られたため、この温度が、非晶質SiO
2/Al
2O
3でのメバロノラクトンの脱炭酸における、WHSVおよび供給材料希釈の効果のさらなる調査のために選択された。
【0122】
実施例13
非晶質SiO
2/Al
2O
3における供給材料濃度およびWHSVの効果
実施例11に類似の手順が使用された。反応条件は表6に記載されている。表9および表10は、高いWHSVで得た、供給材料中のメバロノラクトン濃度が高い、液体生成物およびガス状生成物の組成をそれぞれ表す。参照条件(WHSV=1時間
−1、10%水溶液)もまた比較のために1番目の縦列に示される。
【0123】
しかしながら、イソプレンの産生の明らかな増加が見てとれ、これは中間生成物であるため、より短い滞留時間が好まれることが示される。2−メチル−2−プロパノール濃度でも増加が観察されたが、3−メチル−2−ブタノンの形成は影響を受けていないようである。
【0124】
主な変化は、メバロノラクトンの供給材料濃度が10wt%から20wt%に増加されたときに検出された。イソプレン形成の1桁の増加がより高い供給材料濃度で記録された。20wt%メバロノラクトン供給材料における唯一のその他主要生成物は3−メチル−2−ブタノンであった。これらの結果は、イソプレンの量を増加するためには、より高い空間速度およびより高濃度の供給材料が利用されるべきであることを示唆する。
【0125】
表9−325℃でのさまざまな供給材料組成およびWHSVでの実験における非晶質SiO
2/Al
2O
3で得られたGC−MSによる液体生成物の分析
【表9】
【0126】
表10−325℃でのさまざまな供給材料組成およびWHSVでの実験における非晶質SiO
2/Al
2O
3で得られたガス状生成物の分析
【表10】
【0127】
20%メバロノラクトン水溶液を用いた実験のさらなる分析
上述のように、20%メバロノラクトン水溶液を用いて325℃で非晶質SiO
2/Al
2O
3において行われた実験は、GC−MS分析における全生成物面積ピークに対するイソプレンの面積%としての液体生成物中のイソプレンが高い割合であることを示した。この条件はイソプレン形成に関しては最も期待できる結果を示したため、イソプレンの量を定量化するために液体生成物試料のさらなる分析を行った。第1のステップは、カール−フィッシャー法(ASTM D6304)を用いて液体生成物中の水の量を測定することから構成される。水は液体生成物中約94wt%であると分かった。これは、反応の主要生成物が水であり、液体生成物中の有機物質の濃度が<6wt%であることを示した。さらに、GC−MSのイソプレン標準物質を使用した半定量分析を行って、所望の生成物の実際の濃度を測定しようと試みた。これらの結果は、イソプレンの実際の濃度がおそらく<3wt%であり、残りは3−メチル−2−ブタノンおよびその他の特定できない成分であることを指摘した。
【0128】
実施例14
イソプレンの合成
イソプレンへのメバロノラクトン転換は、実施例11に従って、非晶質SiO
2/Al
2O
3触媒が充填されたダウンフローステンレススチール固定床リアクターで行われる。触媒は30分間空気中300℃でその場で前処理した。供給材料導入の前に、不活性ガス(N
2)流下で所望の反応温度325℃および圧力36barに達した。所望の反応条件に達するとすぐに、メバロノラクトン水溶液(600gメバロノラクトン/L)水溶液を高精度ポンプを用いて充填された管状リアクターに供給した。圧力を維持するために、少量のN
2流(50cm
3/分)を液体供給材料と一緒に供給する。反応は2時間
−1の毎時重量空間速度(WHSV)を用いて36barの圧力で行われた。WHSVは全液体供給材料(溶液)に基づいて計算された。定常状態活動測定を、約2時間のオンストリーム後に行う。液体は、トラップ(約10℃)で収集するが、ガス状試料はガスサンプリングバッグに収集する。
【0129】
供給材料濃度および空間速度を変化させた追加の実験
上記の設定を使用して、14.3mgの触媒SiO
2/Al
2O
3(粉末形態でそのまま使用される、Graceより入手したDAVICAT SIAL3133)を固定床リアクターに充填し、30分間空気中300℃]でその場で前処理する。実施例11から得た純粋メバロノラクトン水溶液を表11にまとめられているようなさまざまな条件でリアクターを通るように送り出される。各実験の主要生成物はイソプレンであり、副生成物は3−メチル−2−ブタノンである。
【0130】
表11−供給材料濃度および空間速度を変化させた追加の実験
【表11】
【0131】
実施例15
置換芳香族化合物の合成
置換芳香族化合物へのメバロノラクトン転換は、実施例11に記載されるように、非晶質ZSM−5触媒が充填されたダウンフローステンレススチール固定床リアクターで行われる。触媒は30分間空気中300℃でその場で前処理する。充填前に、ZSM−5触媒は、触媒をアンモニウムからH
+形態に転換するために、500℃で3時間、空気中で焼成した。試料を、使用前に粉砕して100〜180μmの粒径になるように篩過した。供給材料導入の前に、不活性ガス(N
2)流下で所望の反応温度(250℃、300℃、350℃)および圧力(36bar)に達する。所望の反応条件に達するとすぐに、メバロノラクトン水溶液(10%メバロノラクトン水溶液)を高精度ポンプを用いて充填された管状リアクターに供給する。圧力を維持するために、少量のN
2流(50cm
3/分)を液体供給材料と一緒に供給する。反応は1時間
−1の毎時重量空間速度(WHSV)を用いて36barの圧力で行われる。WHSVは全液体供給材料(溶液)に基づいて計算される。定常状態活動測定を、約2時間のオンストリーム後に行う。液体は、トラップ(約10℃)で収集するが、ガス状試料はガスサンプリングバッグに収集する。生成物は、液体クロマトグラフィーおよびガスクロマトグラフィーにより分析されたように、芳香族化合物および3−メチル−2−ブタノンの混合物である。
【0132】
実施例16
アンヒドロメバロノラクトンの合成
アンヒドロメバロノラクトンへのメバロノラクトン転換は、実施例11に記載されるように、非晶質ZSM−5触媒が充填されたダウンフローステンレススチール固定床リアクターで行われる。触媒は30分間空気中300℃でその場で前処理した。充填前に、ZSM−5触媒は、触媒をアンモニウムからH
+形態に転換するために、500℃で3時間、空気中で焼成した。試料を、使用前に粉砕して100〜180μmの粒径になるように篩過した。供給材料導入の前に、不活性ガス(N
2)流下で所望の反応温度(70℃、100℃、121℃、150℃)および圧力(36bar)に達する。所望の反応条件に達するとすぐに、メバロノラクトン水溶液(10%メバロノラクトン水溶液)を高精度ポンプを用いて充填された管状リアクターに供給した。圧力を維持するために、少量のN
2流(50cm
3/分)を液体供給材料と一緒に供給する。反応は1時間
−1の毎時重量空間速度(WHSV)を用いて36barの圧力で行われる。WHSVは全液体供給材料(溶液)に基づいて計算される。定常状態活動測定を、約2時間のオンストリーム後に行う。液体は、トラップ(約10℃)で収集するが、ガス状試料はガスサンプリングバッグに収集する。主要生成物は、液体クロマトグラフィーおよびガスクロマトグラフィーにより分析されたように、アンヒドロメバロノラクトンである。
【0133】
実施例17
アンヒドロメバロノラクトンの合成
アセトアセチルCoAプールは、酵素アセチルCoAアセチルトランスフェラーゼatoBにより内因的にE.coliによって生成される。第1に、HMG−CoAシンターゼ(mvaSまたはhmgS)およびHMG−CoA還元酵素(mvaEまたはhmgR)は、クローニングされて、このプールからメバロネート産生経路を提供する。最大メバロネートフラックスに加えて、BlastP(Protein−Protein Basic Local Alignment Search Tool)を使用して、さまざまな生物、例えば、Enterococcus faecalis、Staphylococcusaureus、Lactobacillus casei、Methanococcus maripaludis、およびMethanococcus voltaeからのmvaSおよびmvaEを特定する。組み合わせ検定を使用して、メバロネート産生に対する最適なセットのmvaSおよびmvaEを特定する。メバロネート産生規模を拡大するために、L.caseiからの遺伝子をもつE.coli株は1.3Lバイオリアクターで発酵される。アンヒドロメバロノラクトンを調製するために、固体酸触媒を直接、発酵培養液に添加し、加熱還流させてメバロネートの脱水を触媒する。得られるアンヒドロメバロノラクトンは、クロロホルムを使用した溶媒抽出により単離される。混ぜ合わせられた有機相を減圧下で濃縮し、粗生成物を生成する。
【0134】
実施例18
p−トルエンスルホン酸を用いたアンヒドロメバロノラクトンの合成
10gmのメバロノラクトン(実施例2で得られる)を、10時間、1gmのp−トルエンスルホン酸/トルエンの存在下で還流させた。85%のアンヒドロメバロノラクトンの収率が観察された。生成物は飽和NaHCO
3で洗浄し、シリカゲルプラグを通して、>95%純度のアンヒドロメバロノラクトン(
1H NMR)を得た。
【0135】
実施例19
酢酸サマリウムを用いたアンヒドロメバロノラクトンの合成
200mgのメバロノラクトン(実施例2で得られた)を、1mLバイアル瓶中でアルゴンガスで30分間バブリングし、5mgの酢酸サマリウムをアルゴンガス流下で添加した。バイアル瓶を密封し、振とう器内に150℃で48時間入れた。NMRで確認されるように、アンヒドロメバロノラクトンが得られた。
【0136】
実施例20
塩化第2鉄を用いたアンヒドロメバロノラクトンの合成
200mgのメバロノラクトン(実施例2で得られた)を、1mLバイアル瓶中でアルゴンガスで30分間バブリングし、4mgのFeCl
3をアルゴンガス流下で添加した。バイアル瓶を密封し、振とう器内に150℃で48時間入れた。NMRで確認されるように、アンヒドロメバロノラクトンが得られた。
【0137】
実施例21
Amberlyst(登録商標)35を用いたアンヒドロメバロノラクトンの合成
500mgのメバロノラクトン(実施例2で得られた)を10mLの水に溶解させ、10個のバイアル瓶に均等に分配した。各バイアル瓶には63mgのAmberlyst(登録商標)35wet(Dowより入手)を添加した。バイアル瓶を密封し、65psiまで加圧した後、5つのバイアル瓶を90℃まで加熱し、5つのバイアル瓶を150℃まで加熱した。100μlの試料をさまざまな時間間隔で取り除き、クエンチして、水で希釈し、LC−MSにより分析した。アンヒドロメバロノラクトンは、表12に強調されているように、形成された唯一の主要生成物であった。
【0138】
表12 Amberlyst(登録商標)35を用いたアンヒドロメバロノラクトン形成の分析
【表12】
【0139】
実施例22
アンヒドロメバロノラクトンのエテノリシス
厚いガラス壁で構成された1Lのガラスリアクターに窒素またはアルゴン下で適切な溶媒、例えば、ジクロロメタンまたはジクロロエタン(500mL)、デヒドロメバロノラクトン(0.86mol)、およびGrubbsルテニウムメタセシス触媒(0.01〜1.0mol%)を充填した。窒素下にて10〜60分間撹拌後、容器を150psiのエチレンガスで加圧し、反応液を最長24時間かけて、または方法モニタリングが反応が完了したことを示すまで40℃で撹拌する。次に、未使用エチレンを除去して回収し、反応容器を大気中に開放する。溶媒の除去に次いで、粗生成物を精製する。
【0140】
実施例23
5−ヒドロキシ−3−メチル−2−(E)−ペンテン酸のエテノリシス
厚いガラス壁で構成された1Lのガラスリアクターに窒素またはアルゴン下で適切な溶媒、例えば、ジクロロメタンまたはジクロロエタン(500mL)、5−ヒドロキシ−3−メチル−2−(E)−ペンテン酸(0.86mol)、およびGrubbsルテニウムメタセシス触媒(0.01〜1.0mol%)を充填した。窒素下にて10〜60分間撹拌後、容器を150psiのエチレンガスで加圧し、反応液を最長24時間かけて、または方法モニタリングが反応が完了したことを示すまで40℃で撹拌する。次に、未使用エチレンを除去して回収し、反応容器を大気中に開放する。溶液は水酸化ナトリウム水溶液(300〜500mL、1〜5M溶液)で処理し、水相は反応溶媒で2度抽出する。次いで、水相をpH0〜2まで酸性化し、ジクロロメタンまたはジエチルエーテル(5×100mL)で抽出する。溶媒の除去に次いで、粗生成物を精製する。
【0141】
実施例24
アンヒドロメバロノラクトンのメチルエステル
Amberlyst(登録商標)樹脂をアンヒドロメバロノラクトンのメタノール溶液に添加し、スラリーを加熱還流させる。24時間後、反応液を室温まで冷却し、フィルタにかけ、減圧下で濃縮して粗生成物を得、これは精製することなくさらなる反応で使用する。
【0142】
実施例25
5−ヒドロキシ−3−メチル−2−(Z)−ペンテン酸のメチルエステルのエテノリシス
厚いガラス壁で構成された1Lのガラスリアクターに窒素またはアルゴン下で適切な溶媒、例えば、ジクロロメタンまたはジクロロエタン、実施例24の5−ヒドロキシ−3−メチル−2−(Z)−ペンテン酸のメチルエステル、およびGrubbsルテニウムメタセシス触媒(0.01〜1.0mol%)を充填した。窒素下にて10〜60分間撹拌後、容器を150psiのエチレンガスで加圧し、反応液を最長24時間かけて、または方法モニタリングが反応が完了したことを示すまで40℃で撹拌する。次に、未使用エチレンを除去して回収し、反応容器を大気中に開放する。溶媒の除去に次いで、粗生成物を精製する。
【0143】
実施例26
アンヒドロメバロノラクトンのエチルエステル
Amberlyst(登録商標)樹脂をアンヒドロメバロノラクトンのエタノール溶液に添加し、スラリーを加熱還流させる。24時間後、反応液を室温まで冷却し、フィルタにかけ、減圧下で濃縮して粗生成物を得、これは精製することなくさらなる反応で使用する。
【0144】
実施例27
5−ヒドロキシ−3−メチル−2−(Z)−ペンテン酸のエチルエステルのエテノリシス
厚いガラス壁で構成された1Lのガラスリアクターに窒素またはアルゴン下で適切な溶媒、例えば、ジクロロメタンまたはジクロロエタン(500mL)、実施例26の5−ヒドロキシ−3−メチル−2−(Z)−ペンテン酸のエチルエステル、およびGrubbsルテニウムメタセシス触媒(0.01〜1.0mol%)を充填した。窒素下にて10〜60分間撹拌後、容器を150psiのエチレンガスで加圧し、反応液を最長24時間かけて、または方法モニタリングが反応が完了したことを示すまで40℃で撹拌する。次に、未使用エチレンを除去して回収し、反応容器を大気中に開放する。溶媒の除去に次いで、粗生成物を精製する。
【0145】
実施例28
アンヒドロメバロノラクトンのグリセロールエステル
Amberlyst(登録商標)樹脂をアンヒドロメバロノラクトンのグリセロール溶液に添加し、スラリーを加熱還流させる。24時間後、反応液を室温まで冷却し、フィルタにかけ、減圧下で濃縮して粗生成物を得、これは精製することなくさらなる反応で使用する。
【0146】
実施例29
5−ヒドロキシ−3−メチル−2−(Z)−ペンテン酸のグリセロールエステルのエテノリシス
厚いガラス壁で構成された1Lのガラスリアクターに窒素またはアルゴン下で適切な溶媒、例えば、ジクロロメタンまたはジクロロエタン、実施例28の5−ヒドロキシ−3−メチル−2−(Z)−ペンテン酸のグリセロールエステル、およびGrubbsルテニウムメタセシス触媒(0.01〜1.0mol%)を充填した。窒素下にて10〜60分間撹拌後、容器を150psiのエチレンガスで加圧し、反応液を最長24時間かけて、または方法モニタリングが反応が完了したことを示すまで40℃で撹拌する。次に、未使用エチレンを除去して回収し、反応容器を大気中に開放する。溶媒の除去に次いで、粗生成物を精製する。
【0147】
実施例30
5−ヒドロキシ−3−メチル−2−(E)−ペンテン酸のメチルエステル
Amberlyst(登録商標)樹脂を5−ヒドロキシ−3−メチル−2−(E)−ペンテン酸のメタノール溶液に添加し、スラリーを加熱還流させる。24時間後、反応液を室温まで冷却し、フィルタにかけ、減圧下で濃縮して粗生成物を得、これは精製することなくさらなる反応で使用する。
【0148】
実施例31
5−ヒドロキシ−3−メチル−2−(E)−ペンテン酸のメチルエステルのエテノリシス
厚いガラス壁で構成された1Lのガラスリアクターに窒素またはアルゴン下で適切な溶媒、例えば、ジクロロメタンまたはジクロロエタン、実施例30の5−ヒドロキシ−3−メチル−2−(E)−ペンテン酸のメチルエステル、およびGrubbsルテニウムメタセシス触媒(0.01〜1.0mol%)を充填した。窒素下にて10〜60分間撹拌後、容器を150psiのエチレンガスで加圧し、反応液を最長24時間かけて、または方法モニタリングが反応が完了したことを示すまで40℃で撹拌する。次に、未使用エチレンを除去して回収し、反応容器を大気中に開放する。溶媒の除去に次いで、粗生成物を精製する。
【0149】
実施例32
5−ヒドロキシ−3−メチル−2−(E)−ペンテン酸のエチルエステル
Amberlyst(登録商標)樹脂を5−ヒドロキシ−3−メチル−2−(E)−ペンテン酸のエタノール溶液に添加し、スラリーを加熱還流させる。24時間後、反応液を室温まで冷却し、フィルタにかけ、減圧下で濃縮して粗生成物を得、これは精製することなくさらなる反応で使用する。
【0150】
実施例33
5−ヒドロキシ−3−メチル−2−(E)−ペンテン酸のエチルエステルのエテノリシス
厚いガラス壁で構成された1Lのガラスリアクターに窒素またはアルゴン下で適切な溶媒、例えば、ジクロロメタンまたはジクロロエタン、実施例32の5−ヒドロキシ−3−メチル−2−(E)−ペンテン酸のエチルエステル、およびGrubbsルテニウムメタセシス触媒(0.01〜1.0mol%)を充填した。窒素下にて10〜60分間撹拌後、容器を150psiのエチレンガスで加圧し、反応液を最長24時間かけて、または方法モニタリングが反応が完了したことを示すまで40℃で撹拌する。次に、未使用エチレンを除去して回収し、反応容器を大気中に開放する。溶媒の除去に次いで、粗生成物を精製する。
【0151】
実施例34
5−ヒドロキシ−3−メチル−2−(E)−ペンテン酸のグリセロールエステル
Amberlyst(登録商標)樹脂を5−ヒドロキシ−3−メチル−2−(E)−ペンテン酸のグリセロール溶液に添加し、スラリーを加熱還流させる。24時間後、反応液を室温まで冷却し、フィルタにかけ、減圧下で濃縮して粗生成物を得、これは精製することなくさらなる反応で使用する。
【0152】
実施例35
5−ヒドロキシ−3−メチル−2−(E)−ペンテン酸のグリセロールエステルのエテノリシス
厚いガラス壁で構成された1Lのガラスリアクターに窒素またはアルゴン下で適切な溶媒、例えば、ジクロロメタンまたはジクロロエタン、実施例34の5−ヒドロキシ−3−メチル−2−(E)−ペンテン酸のグリセロールエステル、およびGrubbsルテニウムメタセシス触媒(0.01〜1.0mol%)を充填した。窒素下にて10〜60分間撹拌後、容器を150psiのエチレンガスで加圧し、反応液を最長24時間かけて、または方法モニタリングが反応が完了したことを示すまで40℃で撹拌する。次に、未使用エチレンを除去して回収し、反応容器を大気中に開放する。溶媒の除去に次いで、粗生成物を精製する。
【0153】
実施例36
シリカ触媒を用いたイソプレンおよびメチルビニルケトンの高選択的生成
小さな体積の固定床リアクターに、1グラムのDavisilグレード62のシリカゲルを充填し、1.4sccmの窒素キャリアガスおよび2.5μL/分流量の20wt%メバロノラクトン水溶液は同軸注入により注入しながら250℃の温度まで加熱した。加えて、60〜70℃で保持されたリアクター後蒸気トラップを使用して水および脱水メバロノラクトンを捕集し、使用されるインラインGC−FIDまたは分析の汚染を防止する。これらの条件下で、インラインGC−FIDを使用して分析されるイソプレンの面積割合は91%であり、ピーク面積の7%はメチルビニルケトンとして特定された。
【0154】
モル当量のモデル流と比較したピーク面積分析に基づいて、イソプレン流の転化率は69%超であり、61%の最小の全収率(すなわち、メバロノラクトン1モル当たりイソプレン0.61モル)、イソプレンに対して91%の選択性を示す。各場合において、「全転換」が意味するのは、45℃のカラム温度で4分以内にGC−FIDにより検出可能なメバロノラクトンの生成物への転換量を意味し、脱水メバロノラクトンへの転換を明示的に含まない。メバロノラクトンのほぼ100%が消費され、完全に他の分子に転換されていなければ、脱水メバロノラクトンへと転換されることが予測される。
【0155】
さらなる実験はリアクターにおける滞留時間を変化させたが、低流量での選択性および転化率の増加を示した。250℃で2.5μL/分流量の20wt%メバロノラクトン水溶液および14.05sccmのキャリアガス流量は、84%のイソプレンピーク面積を示し、ピーク面積の14%はメチルビニルケトンであった。モデル流と比較した収率は、56%の最小転化率に対して48%を超えるイソプレン全収率を意味する。他のパラメータは変えないままで、7.0の中程度の滞留時間、1.4sccmのキャリアガスにおいて、イソプレン選択性は86%で、ピーク面積の11%がメチルビニルケトンであり、同じ推定法により、少なくとも59%の全収率に対して67%の最小全転化率であった。
【0156】
さらなる実験はリアクターにおける温度を変化させたが、より低温でのイソプレン選択性の増加を示した。300℃、10μL/分の20%メバロノラクトン水溶液および28.13sccmの窒素を用いて、イソプレンピーク面積は72%であり、47%の全収率に対して推定転化率は少なくとも66%である。
【0157】
さらなる実験では、約200mgのAerosil380シリカ触媒を使用して水中のメバロノラクトン濃度を変化させた。300℃、5μL/分の70%メバロノラクトン水溶液および14.05sccmの窒素を用いて、生成物分布は64%のイソプレン、24%のメチルビニルケトン、2%の2−メチル−1−ブテン、および2%の2−メチル−1−プロペンを示す。温度が上昇するにつれ、メチルビニルケトンの割合は増加するが、イソプレンは減少する。350℃では、イソプレンはピーク面積の36%、メチルビニルケトンはピーク面積の33%、2−メチル−1−ブテンはピーク面積の14%、2−メチル−1−プロペンはピーク面積の6%である。400℃では、イソプレンはピーク面積の21%、メチルビニルケトンはピーク面積の39%、2−メチル−1−ブテンはピーク面積の33%、2−メチル−1−プロペンはピーク面積の6%である。
【0158】
さらなる実験は、キャリアガスを除去し、リアクターに2.5μL/分で20%メバロノラクトンを流した。250℃では、イソプレンピーク面積は91%、メチルビニルケトンは3%、2−メチル−1−プロペンは4%であった。さらに低い温度では、イソプレンへの選択性の増加が見られた。200℃では、イソプレンピーク面積は96%、メチルビニルケトン2.5%であった。150℃では、イソプレンピーク面積は98.4%に達し、メチルビニルケトン1%であった。
【0159】
したがって、リアクター温度および滞留時間を変化させることにより、格別な選択性をもってイソプレンを製造するか、またはイソプレン、メチルビニルケトン、1−メチル−2−ブテン、および1−メチル−2−プロペンの望ましい生成物分布を作り出すための中間状態に切り替えることができる。これは、本出願人の分析ツールが定量的に低沸点化合物をモニタしただけであるため、生成物分布についての制限とみなすべきではない。リアクターの生成物を分析したときにみられるその他の生成物としては、2−ブテン、1,3−ペンタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン、2−ブタノン、1,4−ペンタジエン−3−オン、1−ペンテン−3−オン、1−メチル−1,3−シクロヘキサジエン、1−メチル−1,4−シクロヘキサジエン、トルエン、1−メチルシクロヘキサ−2,4−ジエン、フェノール、クロロベンゼン、キシレン、4−ペンテン−1−イルアセテート、1−(1,2−ジメチルシクロペンタ−2−エニル)エタノン、4−アセチル−1−メチルシクロヘキセン、および脱水メバロノラクトンが挙げられるが、これらに限定されない。
【0160】
実施例37
シリカに担持されたパラジウムでのメバロノラクトンの反応
実施例36と同じ試験リアクターを使用して、シリカに担持されたパラジウムであるSilicaCat Pd0触媒およそ500mgを試験した。325℃、10μL/分の20wt%MVL水溶液および28.13sccmの窒素キャリアガスを用いて、イソプレンピーク面積はおおよそ68%、メチルビニルケトンは5%、2−メチル−1−ブテンは4%、2−メチル−1−ペンテンは6%、2−ペンテンは15%である。
【0161】
さらなる実験では、さまざまな温度範囲および条件方法試験した。触媒がまず10μL/分の20wt%MVL水溶液および28.13sccmの窒素下で275℃で保持される場合、温度の上昇により、イソプレンに対する選択性が高くなり、ほぼゼロの選択性が高収率となる375℃では75%の選択性へと増加した。しかしながら、触媒がまず400℃で保持される場合、イソプレンに対する選択性は、温度が325℃に低下するにつれ高まり、375℃ではピーク面積の40%、350℃では55%、325℃では68%である。これは、パラジウムがゆっくりと失活しながら、より優先的に他の異性体を生成することを示す。
【0162】
さらなる実験では、さまざまな時間のオンストリームを試験した。上記の温度勾配方向試験を示されるように、オンストリーム時間を長くすることにより、一般によりパラジウムが失活し、他の生成物よりも高いイソプレン選択性がもたらされる。その他の生成物は、2−ペンテン、2−メチル−1−プロペン、2−メチル−1−ブテン、メチルビニルケトン、1,3,5−トリブチルベンゼン、およびその他のベンゼン誘導体を含む。
【0163】
さらなる実験では、さまざまな滞留時間を試験した。325℃において、5μL/分の20wt%MVL水溶液および14.05sccmの窒素を用いて、イソプレンの面積割合はおおよそ78%、メチルビニルケトンは11%、2−メチル−1−ブテンは5%、および2−メチル−1−プロペンは6%である。流量を10μL/分の液体MVL溶液および28.13sccmの窒素まで増加させることで滞留時間を半分にした場合、イソプレンのピーク面積は82%までわずかに増加し、メチルビニルケトンは9%、2−メチル−1−ブテンは3%、および2−メチル−1−プロペンは6%である。15μL/分のMVL溶液および41.72sccmの窒素の流量を使用して滞留時間が3分の1まで低減された場合、イソプレンピーク面積割合は81%までわずかに減少し、メチルビニルケトンは10%、2−メチル−1−ブテンは3%、および2−メチル−1−プロペンは7%である。この結果に基づいて、中程度の滞留時間がシリカに担持されたパラジウムに好ましいことが推定される。おおよそ1gm/mLの粉末タップ密度では、500mgの触媒は、おおよそ500μLの体積を有する。325℃では、1sccmの窒素は、約2mL/分の実流量である。325℃では、1μL/分の水の流量は、おおよそ1mL/分の実流量である。したがって、10μL/分のMVL水溶液および28.13sccmの窒素を用いると、推定滞留時間の0.45秒に対して実流量は66.26mL/分の実流量であると推定できる。
【0164】
さらなる実験では、水中のMVL濃度を変化させて試験した。すべての試験は325℃、40sccmの窒素で行われた。まず、10μL/分の100%MVLの試験により、イソプレンをピーク面積80%で生成したが、平均約70%に対して86分後は58%まで低下した。メチルビニルケトンは、ピーク面積約16%、2−メチル−1−ブテンは4%、2−メチル−1−プロペンは6%で存在した。100%MVL流量を5μL/分に減少させることにより、約64%の初期イソプレンピーク面積をもたらし、これは294分かけて60%まで低下した。メチルビニルケトンは、ピーク面積約21%、2−メチル−1−ブテンは7%、2−メチル−1−プロペンは7%で存在した。5μL/分の流量での70wt%MVL水溶液を使用すると、イソプレンピーク面積は、ピーク面積が約70%となりわずかに改善された。
【0165】
実施例38
アルミナシリカでのメバロノラクトンの反応
アルミナシリカ触媒Davicat SIAL3113での試験は、実施例11に記載したリアクターを使用して行った試験に加え、実施例36に記載されている器具で行った。この追跡試験において、実施例37と類似のオンストリーム時間挙動が見られ、イソプレンに対する初期選択性はほぼゼロであったが、何時間にもわたるオンストリーム後選択性は改善された。
【0166】
Davicatの最終性能は、73%のピーク面積をイソプレンとして8%をメチルイソプロピルケトンとして示す。これは、メチルイソプロピルケトンがかなりの量で存在するが、その他の触媒もいかなる触媒試験もメチルイソプロピルケトンをほぼまったく生成せず、代わりにメチルビニルケトン形成に有利に働くという点で他の試験とは最も区別される。実施例11〜14に示される生成物のリストに加えて、1−エチル−n−メチルベンゼン、1,3,5−トリメチルベンゼン、1−メチル−3−(1−メチルエチル)ベンゼン、1,4−ジエチルベンゼン、4−エチル−1,2−ジメチルベンゼン、1,2,4,5−テトラメチルベンゼン、1,2,3,4−テトラメチルベンゼン、1,2,4,5−テトラメチルベンゼン、およびジエチルフタレートのいくつかの異性体を特定できた。Davicat SIAL3113触媒についてはオンストリーム時間に強く依存するため、示されている数字は大体の推定値としてのみみなすべきである。
【0167】
リアクター温度を変化させたさらなる実験は、300℃、28.13sccmの窒素で30μL/分の20wt%MVL水溶液では、イソプレンピーク面積は50%で始まり、300分間のオンストリームにわたって83%まで増加し、メチルイソプロピルケトンは同じ期間で20%から4%まで低下することが見て取れる。350℃、28.13sccmの窒素で30μL/分の20wt%MVL水溶液では、約73%のイソプレンピーク面積に対して、メチルイソプロピルケトンは約8%のピーク面積であった。
【0168】
圧力を変化させたさらなる実験は、高圧(500PSI)ではベンゼン誘導体が好まれ、イソプレン選択性の低下がもたらされることを示した。
【0169】
実施例39
チタニアでのメバロノラクトンの反応
AeroxideチタニアP25は、実施例36に記載されるリアクターを使用して10μL/分の20wt%MVLおよび28.13sccmの窒素、500mgの触媒を用いて250℃〜350℃の範囲の温度で試験した。350℃では、イソプレンは、63%のピーク面積を表し、メチルビニルケトンは13%、2−メチル−1−ブテンは13%、2−メチル−1−プロペンは8%であった。300℃では、イソプレンは、68%のピーク面積を表し、メチルビニルケトンは12%、2−メチル−1−ブテンは8%、2−メチル−1−プロペンは11%であった。250℃では、イソプレンは、42%のピーク面積を表し、メチルビニルケトンは49%、2−メチル−1−ブテンは6%であった。モデルイソプレン流を使用し、aMVLへの転化率を無視した実施例36に記載のものと同じ転化率推定法を使用して、250℃での転化率は少なくとも15%であり、イソプレンへの収率は6%であった。300℃での転化率は、イソプレンへの最小収率30%で44%であった。350℃での転化率は、イソプレンへの最小収率35%で55%であった。
【0170】
実施例40
触媒なしでのメバロノラクトンの反応
MVL溶液は、実施例36に記載のリアクターを通じて一切の触媒と反応させられず、おおよそ3mLのリアクター内容積が300℃〜450℃の範囲の温度で加熱されたが、触媒は充填されなかった。すべての温度において、20wt%MVL水溶液は、10μL/分で流れ、窒素キャリアガスは28.13sccmであった。300℃では、イソプレンは、ピーク総面積の8%を表し、メチルビニルケトンは84%、2−メチル−1−ブテンは8%であった。実施例36に記載のモデルイソプレン溶液に基づいて、11%の全体転化率および1%のイソプレン収率が推定される。350℃では、イソプレンは、ピーク総面積の12%を表し、メチルビニルケトンは71%、2−メチル−1−ブテンは14%、2−メチル−1−プロペンは3%であった。推定転化率は30%で、イソプレン収率は3%であった。400℃では、イソプレンは、ピーク総面積の14%を表し、メチルビニルケトンは54%、2−メチル−1−ブテンは25%、2−メチル−1−プロペンは5%であった。推定転化率は44%で、イソプレン収率は6%であった。450℃では、イソプレンは、ピーク総面積の12%を表し、メチルビニルケトンは46%、2−メチル−1−ブテンは32%、2−メチル−1−プロペンは5%であった。推定転化率は48%で、イソプレン収率は6%であった。この結果は、触媒なしでは、特にメチルビニルケトンと比較するとイソプレンは実質的にあまり好ましくないことをはっきりと示す。
【0171】
実施例41
アルミナに担持されたニッケル金属でのメバロノラクトンの反応
MVLは、実施例36に記載されたリアクターを使用して、Alfa Aesarのカタログ番号31276のシリカアルミナにおける66±5%Ni触媒で反応させた。300℃では、10μL/分の20wt%MVLおよび28.13sccmの窒素により蒸気トラップ後にインラインFIDにおいて、メタン、一酸化炭素、または水素であると推定される1つのみの目に見えるピークが生じる。イソプレン、メチルビニルケトン、メチルイソプロピルケトン、またはその他の公知の生成物は生成物流において確認されなかった。リアクター温度を250℃まで下げることにより、目に見える生成物に対する大きな変化はもたらされなかった。
【0172】
実施例42
シリカにおけるエタノールを用いたメバロノラクトンの反応
実施例36と同じ試験リアクターを使用して、1.172gmのDavisilグレード62のシリカゲルを充填し、300℃で保持した。本実施例では、3.638gmの20wt%MVL水溶液とさらなる0.402gmの無水エタノールをシリンジポンプ中で混合することにより、エタノールを共反応物質として添加し、これは2sccmの窒素と一緒にリアクター内に10μL/分で注入された。系を30分間平衡させた後、完全な生成物の分布がジクロロメタンまたは1−オクタノールのいずれかで収集され、溶媒との重なりにより生成物ピークが欠けることを回避した。本実施例では、蒸気トラップおよびインラインGC−FIDが迂回されることによって、重い高沸点分子を含む完全な生成物の収集を可能にする。ジクロロメタンおよび1−オクタノール中の生成物についての質量スペクトルは別途捕捉され、分析された。いくらかの溶媒汚染が予想され、すべての質量スペクトルと同様に、同定は常にいくらか曖昧であるため、これは、エタノールまたは任意の他の共反応物質を使用して生成される潜在的生成物を限定するものとしてみなすべきではない。
同定された化学物質を組み合わせたリストは、以下である。
・シクロブタノール
・4−ペンテン−2−オール、3−メチル−
・エタノール
・4−ペンテン−1−イルアセテート
・1,3−ジオキソラン、2−ヘプチルー4−フェニル−
・メチルビニルケトン
・エチルアセテート
・1,4−ペンタジエン−3−オン
・4−ペンテン酸エチルエステル
・ベンゼン、[(シクロヘキシルオキシ)メチル]
・ビシクロ[2.2.2]オクタ−7−エン−2−オン、5−メチレン−
・2,6−オクタジエン−1−オール、2,7−ジメチル−
・p−メンタ−1(7)−エン−9−オール
・3−シクロヘキセン−1−オール、4−メチル−1−(1−メチルエチル)−、アセテート
・2,3−エポキシカラン、(E)−
・シクロヘキサノール、1−メチル−4−(1−メチルエテニル)−、アセテート
・エタノール、2−(3,3−ジメチルシクロヘキシリデン)−、(Z)−
・5−カラノール、トランス,トランス−(+)−
・2−フラノン、2,5−ジヒドロ−3,5−ジメチル
・3−メチレンビシクロ[3.2.1]オクタ−6−エン−8−オール
・ベンゼンエタノール、α,α−ジメチル−、アセテート
・2−シクロヘキセン−1−オン、4,5−ジメチル−
・(3S,4R,5R,6R)−4,5−ビス(ヒドロキシメチル)−3,6−ジメチルシクロヘキセン
・4−アセチル−1−メチルシクロヘキセン
・シクロペンタン、1−アセチル−1,2−エポキシ−
・ケトン、1,5−ジメチルビシクロ[2.1.0]ペンタ−5−イルメチル
・デヒドロメバロン酸ラクトン
・スピロ[3.4]オクタン−5−オン
・1−フタラノール、1,3,3−トリメチル−
・9−オクタデセン−12−イン酸、メチルエステル
・2H−ピラン−2−オン、5,6−ジヒドロ−4−(2,3−ジメチル−2−ブテン−2−イル)−
・6−(p−トリル)−2−メチル−2−ヘプテノール
・4,4−ジメチルシクロヘキサジエノン
・フェナントロ[3,2−b]フラン−7,11−ジオン、1,2,3,4,8,9−ヘキサヒドロ−4,8,8−トリメチル−、(+)−
・1−ノナノール
・デカナール
・1−デカノール
・シュウ酸、イソブチルノニルエステル
・デカン酸、メチルエステル
・テトラヒドロピラン12−テトラデシン−1−オールエーテル
・炭酸、オクタデシルフェニルエステル