(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、アンケート処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0024】
(実施の形態1)
本実施の形態において、第一のルート、第二のルートの少なくとも2つの異なるルートから入手されたアンケート情報に対する回答情報であり、少なくとも2種類のユーザから送信された回答情報を受信し、ユーザの種類を区別可能に、回答情報を蓄積し、利用するアンケート処理システムについて説明する。
【0025】
さらに、本実施の形態において、ユーザの種類ごとに、回答情報を統計処理するアンケート処理システムについて説明する。
【0026】
なお、ここで説明するアンケート処理システムは、エンゲージメントシステムと言っても良い。エンゲージメントシステムとは、ここでは、従業員が組織の目標達成に向けて、自発的に自らの力を発揮しようとし、社員も組織も成長するというエンゲージメントを実現するためのシステムである。また、組織とは、例えば、いわゆる企業、個人事業、地方公共団体、町内会等であり、広く解する。組織は、例えば、何らかの仕事を行う組織である。組織の種類等は問わないことは好適である。
【0027】
図1は、本実施の形態におけるアンケート処理システムAの概念図である。アンケート処理システムAは、アンケート処理装置1、1または2以上の第一端末装置2、1または2以上の第二端末装置3、および1または2以上の第三端末装置4を備える。
【0028】
アンケート処理装置1は、例えば、クラウドサーバ、ASPサーバ等のサーバ装置であり、その種類は問わない。アンケート処理装置1は、エンゲージメント装置と言っても良い。
【0029】
第一端末装置2は、後述する第一種のユーザが使用する端末装置であり、いわゆるパーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等、その種類は問わない。
【0030】
第二端末装置3は、後述する第二種のユーザが使用する端末装置であり、いわゆるパーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等、その種類は問わない。第二端末装置3は、例えば、印刷物に印刷されたコードを読み取り可能な装置である。なお、第二種のユーザは、第一種のユーザとは、組織にとって、異なる種類のユーザである。また、ユーザとは、従業員、構成員と言っても良い。
【0031】
第三端末装置4は、後述する第二種のユーザが使用する端末装置であり、いわゆるパーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等、その種類は問わない。第三端末装置4は、例えば、イントラネットの端末であり、複数の第二種のユーザの共用の端末である。なお、第三端末装置4は、例えば、第三種のユーザが使用する端末装置であっても良い。第三種のユーザは、第一種および第二種のユーザとは、異なる種類のユーザである。
【0032】
図2は、本実施の形態におけるアンケート処理システムAのブロック図である。
図3は、アンケート処理システムAを構成するアンケート処理装置1のブロック図である。
【0033】
アンケート処理装置1は、格納部11、受信部12、処理部13、送信部14、および出力部15を備える。
【0034】
格納部11は、アンケート情報格納部111、ユーザ情報格納部112、回答情報格納部113、および個別スコア表格納部114を備える。
【0035】
受信部12は、コード情報受信部121、アンケート指示受信部122、および回答情報受信部123を備える。
【0036】
処理部13は、蓄積部131、および統計処理部132を備える。
【0037】
送信部14は、アクセス先情報送信部141、およびアンケート情報送信部142を備える。
【0038】
第一端末装置2は、第一格納部21、第一受付部22、第一処理部23、第一送信部24、第一受信部25、および第一出力部26を備える。
【0039】
第二端末装置3は、第二格納部31、第二受付部32、第二処理部33、第二送信部34、第二受信部35、および第二出力部36を備える。
【0040】
第三端末装置4は、第三格納部41、第三受付部42、第三処理部43、第三送信部44、第三受信部45、および第三出力部46を備える。
【0041】
アンケート処理装置1を構成する格納部11は、には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、後述するアンケート情報、後述するユーザ情報、後述する回答情報、後述する個別スコア表である。
【0042】
アンケート情報格納部111は、1または2以上のアンケート情報が格納される。アンケート情報とは、ユーザに実施するアンケートに関する情報である。アンケート情報は、通常、アンケートの内容を示す情報を含む。アンケート情報は、例えば、アンケート画面の情報でも良い。
【0043】
アンケート情報は、例えば、アンケートの項目に関する2以上の項目情報を含む。項目情報は、例えば、組織の項目に関する情報である。項目は、例えば、組織に関する質問であっても良い。また、項目は、例えば、組織に関する質問に対応付いていても良い。2以上の項目には、例えば、組織の総合的な事項に関する総合的項目と組織の個別的な項目である個別項目とがある。なお、総合的項目は、通常、抽象度の高い質問に対する項目である。また、個別項目は、通常、抽象度がより低い質問(より具体的な質問)に対する項目である。また、項目情報格納部111の2以上の項目情報は、例えば、4つの総合的項目の項目情報と64の個別項目の項目情報とを有する。また、項目は、例えば、2以上のうちのいずれかの対象に対応する。対象は、ファクターと言っても良い。また、対象は、組織に関わる事項と言っても良い。また、項目情報は、例えば、項目を識別する項目識別子、質問情報を有する。また、項目識別子は、例えば、ID、項目名等である。項目識別子は、質問情報そのものでも良い。質問情報は、質問を示す情報である。なお、質問とは、通常、アンケートの質問である。なお、事項は、対象や項目と言っても良い。
【0044】
また、第一種のユーザが行う回答に対するアンケート情報と、第二種のユーザが行う回答に対するアンケート情報とは、同じであることは好適であるが、異なっていても良い。
【0045】
ユーザ情報格納部112は、1または2以上のユーザ情報が格納される。ユーザ情報は、ユーザに関する情報である。ユーザは、組織の構成員である。ユーザ情報格納部112に格納されているユーザ情報に対応するユーザは、例えば、管理されているユーザであり、第一種のユーザである。第一種のユーザは、例えば、正社員、準正社員等である。ユーザ情報は、通常、ユーザを識別するユーザ識別子を有する。ユーザ識別子は、例えば、ユーザID、メールアドレス、電話番号などである。ユーザ情報は、例えば、メールアドレス、ユーザが所属する組織を識別する組織識別子、ユーザが所属する部署を識別する部署識別子、性別、年齢、役職等を識別する役職識別子のうちの1以上の情報を有する。なお、本実施例において、ユーザの種類は、主として、第一種、第二種の2種類であるが、第三種等を含めて、3種類以上でも良い。
【0046】
また、ユーザ情報格納部112には、通常、第二種の1以上のユーザのユーザ情報は格納されていない。第二種のユーザとは、管理されていないユーザである。第二種のユーザは、例えば、アルバイト、派遣社員等である。
【0047】
回答情報格納部113は、2以上の回答情報が格納される。回答情報は、アンケートに対するユーザの回答である。回答情報は、通常、2以上の質問(項目)に対する回答の情報であるが、一つの質問(項目)に対する回答の情報でも良い。回答情報は、回答者であるユーザの種類が識別可能に格納されている。回答情報は、例えば、フラグに対応付いている。フラグとは、ユーザの種類を示す情報である。回答情報は、例えば、回答者であるユーザの種類に応じて、異なる記憶領域に格納されている。
【0048】
回答情報は、ユーザ識別子、または組織識別子、または組織識別子と部署識別子に対応付いていても良い。同一の組織の2以上の回答情報の集合を組織回答情報と言っても良い。つまり、単に回答情報と言う場合は、後述する構成員回答情報でも良いし、組織回答情報でも良いし、項目回答情報でも良い。
【0049】
一の組織回答情報は、一の組織の2以上の構成員の回答の情報の集合である。一の組織回答情報は、2以上の各構成員に対応する2以上の構成員回答情報を有する。構成員回答情報は、構成員が項目に対する質問に回答した結果を含む情報である。構成員回答情報は、2以上の項目回答情報を有する。構成員回答情報は、通常、項目の数の項目回答情報を有する。項目回答情報は、項目識別子と回答情報とを有する。この場合、回答情報は、質問に対する回答に関する情報である。回答情報は、例えば、満足度情報を有する。満足度情報とは、項目に対する構成員の満足の度合いに関する回答を示す情報である。満足度情報は、例えば、項目に対する満足度を特定する情報である。満足度情報は、2以上のクラスに分類される。満足度情報は、例えば、1から5のいずれかの自然数を採り得る。ただし、満足度情報は、例えば、A、B、Cといった、ランクや順序を有する評価値でも良いし、1から100までのいずれかの自然数でも良い。また、回答情報は、例えば、満足度情報と期待度情報とを有する。期待度情報は、項目に対する構成員の期待の度合いに関する回答を示す情報である。期待度情報は、例えば、項目に対する期待度を特定する情報である。期待度情報は、2以上のクラスに分類される。期待度情報は、例えば、1から5のいずれかの自然数を採り得る。ただし、期待度情報は、例えば、A、B、Cといった、ランクや順序を有する評価値でも良いし、1から100までのいずれかの自然数でも良い。なお、構成員とは、例えば、企業の従業員、学校の職員、役所の職員等であるが、企業の役員等も含んでいても良い。
【0050】
なお、総合的項目は、例えば、会社に満足している度合いを示す会社満足度、仕事に満足している度合いを示す仕事満足度、上司に満足している度合いを示す上司満足度、職場に満足している度合いを示す職場満足度等である。また、個別項目は、例えば、自社の事業優位性、戦略目標の発信と伝達、全体的な連帯感、評価・給与の妥当性等である。
【0051】
また、組織回答情報は、通常、組織識別子に対応付いている。組織識別子は、組織名、組織を識別するID等である。また、組織回答情報は、組織の1以上の属性値に対応付いていることは好適である。属性値は、例えば、組織の業種を示す業種識別子(例えば、銀行、アパレル、メーカーなど)、組織の規模を分類する規模識別子(例えば、大企業、中小企業、個人事業など)、本社の地域を示す地域識別子等である。また、組織回答情報は、例えば、2以上の各種類識別子に対応付いている1以上の回答情報の集合である。
【0052】
個別スコア表格納部114には、個別スコア表が格納される。個別スコア表は、ここでは、満足度情報と期待度情報とを与えた場合に、項目スコアが決定される情報である。個別スコア表は、ここでは、例えば、満足度情報の軸と期待度情報の軸とを有する表であり、表の各セルに個別スコアが記載され、満足度情報と期待度情報とが決定した場合に、項目スコアが決定される表である。かかる個別スコア表は、満足度情報が示す満足度が大きいほど、大きい項目スコアが取得され、期待度情報が示す期待度が小さいほど、大きい項目スコアが取得される表であることは好適である。
【0053】
なお、項目スコアは、満足度情報と期待度情報とをパラメータとする演算式により決定されても良い。なお、かかる演算式は、満足度情報をパラメータとする増加関数であり、期待度情報をパラメータとする減少関数であることは好適である。
【0054】
また、満足度情報と期待度情報と項目スコアとのセットを複数、機械学習により学習させ、取得した学習情報を用いて、項目スコアが決定されても良い。かかる場合、満足度情報と期待度情報と学習情報に適用し、機械学習により、項目スコアが取得される。なお、ここでの機械学習は、例えば、SVR、深層学習、決定木等が利用可能である。ただし、機械学習のアルゴリズムは問わない。
【0055】
受信部12は、各種の情報や指示を受信する。各種の情報や指示とは、例えば、後述するコード情報、後述するアンケート指示、回答情報である。
【0056】
コード情報受信部121は、第二端末装置3からコード情報を受信する。コード情報は、コードに関する情報である。コードは、例えば、印刷物に印刷されたコードであり、第二種のユーザの第二端末装置3が受け付けたコードである。コードは、例えば、QRコード(登録商標)、バーコードなどの図柄のコードである。但し、コードは、例えば、数字列、英数字列などの文字列でも良い。コード情報は、コードそのものでも良いし、コードに埋め込まれた情報でも良い。第二端末装置3におけるコードの受け付けとは、通常、コードの読み取りである。ただし、第二端末装置3におけるコードの受け付けとは、コードのユーザによる入力や、他の方法による受け付けでも良い。また、コード情報は、後述するアクセス先情報と同じでも良い。
【0057】
アンケート指示受信部122は、アンケート指示を受信する。アンケート指示は、アンケート画面を端末装置に出力するための指示である。アンケート指示は、例えば、第一種のユーザの第一端末装置2が受け付けたアクセス先情報に対する指示により構成されたものである。かかる場合、例えば、アンケート指示は、ユーザ識別子を有する。ただし、アンケート指示は、ユーザ識別子を有しなくても良い。また、アンケート指示は、例えば、第二種のユーザが使用する第三端末装置4からのアンケート情報の送信指示である。なお、アクセス先情報に対する指示により構成されたアンケート指示とは、端末装置に表示されたアクセス先情報(例えば、URL、URI等)を当該端末装置のユーザが指示(押下または選択と言っても良い)したことにより構成された指示である。
【0058】
回答情報受信部123は、1または2以上の回答情報を受信する。回答情報受信部123は、例えば、第一種の1以上のユーザの回答情報を受信する。ここでの回答情報は、各項目に対応する項目回答情報でも良いし、一の構成員の1以上の項目に対する回答の集合を含む構成員回答情報でも良い。第一種のユーザの回答情報は、第一のルートにより入手したアンケート情報に対する、第一種のユーザの回答に関する情報である。
【0059】
回答情報受信部123は、例えば、第二種の1以上のユーザの回答情報を受信する。第一種のユーザの回答情報は、第二のルートにより入手したアンケート情報に対する、第二種のユーザの回答に関する情報である。ここで、ルートは、例えば、アンケート情報が端末装置に表示されるまでのユーザの手続きである。ただし、ルートは、アンケート処理装置1が回答情報を受信するまでのルートでも良い。また、ルートは、ユーザが使用する端末装置の種類によって異なっても良い。さらに、第二のルートと第一のルートとは、通常、異なるルートである。
【0060】
回答情報受信部123は、第一種のユーザの第一端末装置2から、ユーザ識別子に対応付けられている回答情報を受信することは好適である。
【0061】
回答情報受信部123は、アンケート情報に対応する回答情報を第一端末装置2から受信する。
【0062】
回答情報受信部123は、例えば、アンケート情報に対応する回答情報を第二端末装置3から受信する。
【0063】
回答情報受信部123は、例えば、アンケート情報に対応する回答情報を第三端末装置4から受信する。
【0064】
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、蓄積部131、統計処理部132が行う処理である。
【0065】
蓄積部131は、第一種のユーザの回答情報と第二種のユーザの回答情報とを区別可能に回答情報格納部113に蓄積する。区別可能に回答情報を蓄積することは、例えば、フラグを付して第一種のユーザの回答情報を蓄積し、フラグを付さずに第二種のユーザの回答情報を蓄積することである。区別可能に回答情報を蓄積することは、例えば、フラグを付さずに第一種のユーザの回答情報を蓄積し、フラグを付して第二種のユーザの回答情報を蓄積することである。区別可能に回答情報を蓄積することは、例えば、第一種のユーザの回答情報と第二種のユーザの回答情報とに、異なるフラグを付して回答情報を蓄積することである。区別可能に回答情報を蓄積することは、例えば、第一種のユーザからの回答情報を、ユーザ識別子に対応付けて蓄積することである。区別可能に回答情報を蓄積することは、例えば、第一種のユーザの回答情報と第二種のユーザの回答情報とを異なる記憶領域に蓄積することである。異なる記憶領域とは、例えば、異なるフォルダ、異なるデータベース、異なる装置等である。
【0066】
なお、ユーザの種類が3以上である場合、蓄積部131は、3種類以上のユーザからの回答情報を区別可能に回答情報格納部113に蓄積することは好適である。
【0067】
また、蓄積部131は、回答情報を外部の回答情報格納部113に蓄積しても良い。かかる場合、格納部11は、回答情報格納部113を有さなくても良い。
【0068】
統計処理部132は、回答情報格納部113の2以上の回答情報を、ユーザの種類ごとに統計処理する。統計処理の内容は、問わない。統計処理は、例えば、2以上の回答情報の集計である。集計の処理内容も問わない。
【0069】
統計処理部132は、例えば、図示しない項目スコア取得手段と総合スコア取得手段とを有する。
【0070】
項目スコア取得手段は、2以上の各組織回答情報に含まれる2以上の各項目の構成員の分の回答情報を統計処理し、項目スコアを組織ごと及び項目ごとに取得する。
【0071】
項目スコア取得手段は、例えば、組織ごと及びユーザの種類ごと及び項目ごとに、項目スコアを取得する。
【0072】
項目スコア取得手段は、例えば、組織ごと及びユーザの種類ごとに、2以上の各項目の回答情報に含まれる満足度情報を統計処理し、項目スコアを組織ごと及びユーザの種類ごと及び項目ごとに取得する。項目スコア取得手段は、例えば、組織ごと及びユーザの種類ごと及び項目ごとに、満足度情報の平均値を算出し、かかる平均値を項目スコアとして、項目識別子と対に、図示しないバッファまたは格納部11に蓄積しても良い。また、項目スコア取得手段は、例えば、組織ごと及びユーザの種類ごと及び項目ごとに、構成員の属性値に応じて、異なる重み付けをして、満足度情報の加重平均値を算出し、かかる加重平均値を項目スコアとして、項目識別子と対に、図示しないバッファまたは格納部11に蓄積しても良い。なお、構成員の属性値は、例えば、役職、勤続年数、性別等である。例えば、項目スコア取得手段は、勤続年数が長い従業員の満足度情報を、短い従業員の満足度情報と比較して、重みを重くして、加重平均を算出しても良い。
【0073】
項目スコア取得手段は、少なくとも一部の項目に対して、満足度情報と期待度情報とを用いて、組織ごと及びユーザの種類ごとに項目スコアを取得する。なお、満足度情報と期待度情報とを用いて項目スコアを取得する対象の項目は、例えば、個別項目である。
【0074】
項目スコア取得手段は、例えば、満足度情報が高ければ高いスコアになり、期待度情報が低ければ高いスコアになるように、項目スコアを取得することは好適である。
【0075】
項目スコア取得手段は、例えば、2以上の各組織について、2以上の各項目について、回答情報が有する満足度情報の平均値と回答情報が有する期待度情報の平均値とを算出し、2つの平均値を用いて、項目ごとに項目スコアを取得する。
【0076】
項目スコア取得手段は、例えば、個別スコア表に、満足度情報と期待度情報とを適用し、項目ごとに、項目スコアを取得しても良い。また、項目スコア取得手段は、例えば、個別スコア表に、満足度情報の統計処理結果と期待度情報の統計処理結果とを適用し、項目ごとに、項目スコアを取得しても良い。項目スコア取得手段は、例えば、個別スコア表に、満足度情報の平均値と期待度情報の平均値とを適用し、項目ごとに、項目スコアを取得しても良い。項目スコア取得手段は、例えば、個別スコア表に、満足度情報の加重平均値と期待度情報の加重平均値とを適用し、項目ごとに、項目スコアを取得しても良い。なお、加重平均値は、構成員の属性値に基づく、加重平均値である。
【0077】
項目スコア取得手段は、例えば、満足度情報の平均値をパラメータとする増加関数であり、期待度情報の平均値をパラメータとする減少関数を用いて、項目ごとに、項目スコアを算出しても良い。
【0078】
総合スコア取得手段は、2以上の各組織回答情報に対して、2以上の項目スコアを用いて、総合スコアを取得する。総合スコアは、各組織に対する総合的なスコアである。総合スコア取得手段は、通常、2以上の各項目スコアが良好なスコアほど、高い総合スコアを取得する。総合スコアは、エンゲージメントスコアと言っても良い。
【0079】
総合スコア取得手段は、例えば、各組織のユーザの種類ごとに、総合スコアを取得することは好適である。
【0080】
総合スコア取得手段は、以下のようにスコア調整機能を用いて、総合スコアを取得することは好適である。スコア調整機能は、満足度情報と期待度情報との相関の度合いに関する相関情報を用いてスコアを調整する機能である。なお、ここで、スコア調整機能は、満足度情報と期待度情報との相関が大きいほど、高い総合スコアとなるようにすることは好適である。
【0081】
総合スコア取得手段は、例えば、組織ごと及びユーザの種類ごとに、2以上の項目スコアを用いて、各組織及びユーザの種類ごとに、仮の総合的なスコアである仮総合スコアを取得し、2以上の各項目の満足度情報と期待度情報との相関の度合いに関する相関情報を取得し、当該相関情報を用いて、相関の度合いが大きいほど、スコアが大きくなるように、仮総合スコアから総合スコアを取得する。なお、相関情報は、2以上の項目の満足度情報の集合と期待度情報の集合との相関値であっても良いし、2以上の各項目の満足度情報と2以上の各項目の期待度情報との差異が閾値以下の項目数をパラメータとする増加関数とする演算式により算出される値でも良いし、2以上の各項目の満足度情報と2以上の各項目の期待度情報との差異が閾値以下であり、満足度情報の方が小さい項目数をパラメータとする減少関数とする演算式により算出される値でも良い。つまり、相関情報を取得するアルゴリズムは問わない。
【0082】
総合スコア取得手段は、総合的項目に対する項目スコアと個別項目に対する項目スコアとの両方を用いて、かつ総合的項目に対する項目スコアを個別項目に対する項目スコアと比較して、重みを大きくして、総合スコアを取得することは好適である。
【0083】
総合スコア取得手段は、例えば、「総合スコア=α×総合的項目に対する項目スコアの統計的スコア+β×個別項目に対する項目スコアの統計的スコア」により、総合スコアを算出しても良い。なお、ここで、(α>β)であることは好適である。つまり、総合スコア取得手段は、総合的項目に対する項目スコアを個別項目に対する項目スコアと比較して、重みを大きくして、総合スコアを取得することは好適である。また、例えば、「α=0.7,β=0.3」である。なお、総合的項目に対する項目スコアの統計的スコアは、例えば、総合的項目に対する項目スコアの平均値、または加重平均等である。個別項目に対する項目スコアの統計的スコアは、例えば、個別項目に対する項目スコアの平均値、または加重平均等である。
【0084】
また、総合スコア取得手段は、例えば、「仮総合スコア=α×総合的項目に対する項目スコアの統計的スコア+β×個別項目に対する項目スコアの統計的スコア」により、仮総合スコアを算出し、さらに上記のスコア調整機能により、スコア調整を行い、総合スコアを算出しても良い。さらに、総合スコア取得手段は、例えば、複数の組織の総合スコアを用いて、各組織の総合スコアの偏差値を算出し、かかる偏差値を、最終的な総合スコアとしても良い。
【0085】
送信部14は、各種の情報を送信する。各種の情報とは、例えば、後述するアクセス先情報、アンケート情報、統計処理結果、項目スコア、総合スコア等である。
【0086】
アクセス先情報送信部141は、1以上のユーザにアクセス先情報を送信する。アクセス先情報送信部141は、アクセス先情報を含む送信情報を1以上のユーザに送信しても良い。当該1以上の各ユーザは、ユーザ情報格納部112に格納されているユーザ情報に対応する第一種のユーザである。当該1以上の各ユーザは、ユーザ情報格納部112に格納されている1以上のユーザ情報が有する1以上のユーザ識別子で識別されるユーザである。なお、送信情報とは、アクセス先情報を含む情報であれば良く、例えば、メールの情報である。
【0087】
アクセス先情報送信部141は、例えば、ユーザ情報格納部112に格納されている1以上の各ユーザ情報が有するメールアドレスが示す先に、格納部11に格納されているアクセス先情報をメール送信する。
【0088】
アクセス先情報送信部141は、例えば、ユーザ情報格納部112に格納されている1以上の各ユーザ情報が有するメールアドレスが示す先に、1以上の各ユーザ情報が有する格納部11に格納されているアクセス先情報をメール送信する。
【0089】
なお、アクセス先情報は、アンケートの回答のための画面にアクセスするための情報である。アクセス先情報は、直接的にアンケート画面にアクセスするための情報でなくても良く、間接的にアンケート画面にアクセスするための情報でも良い。間接的にアンケート画面にアクセスするための情報とは、例えば、アンケートの説明画面の情報である。そして、アンケートの説明画面の次には、例えば、アンケート画面が続いて出力される。また、アクセス先情報は、例えば、URL、URI等である。当該アクセス先情報は、アンケート画面のURL等であることが好適であるが、アンケート画面に辿り着くための画面のURL等でも良い。
【0090】
アンケート情報送信部142は、例えば、第一端末装置2からのアンケート指示の受信に応じて、アンケート情報を第一端末装置2に送信する。
【0091】
アンケート情報送信部142は、例えば、コード情報の受信に応じて、アンケート情報を第二端末装置3に送信する。
【0092】
アンケート情報送信部142は、例えば、アンケート指示の受信に応じて、アンケート情報を第三端末装置4に送信する。
【0093】
アンケート情報を第一端末装置に送信することは、アンケート指示の受信の後に、他の指示の受信によりアンケート情報を第一端末装置2に送信することでも良い。
【0094】
出力部15は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、ユーザの種類ごとの統計処理結果である。各種の情報とは、例えば、項目スコア、総合スコアである。
【0095】
また、出力とは、通常、外部の装置への送信であるが、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念であると考えても良い。
【0096】
第一端末装置2を構成する第一格納部21には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、第一種のユーザを識別するユーザ識別子である。各種の情報は、例えば、第一受信部25が受信した情報である。
【0097】
第一受付部22は、各種の指示や情報等を受け付ける。各種の指示や情報等とは、例えば、アンケート指示、回答情報、スコア等の出力指示等である。アンケート指示は、アクセス先情報に対するユーザの指示でも良いし、アクセス先情報に対するユーザの指示により、第一処理部23により構成された指示でも良い。スコア等の出力指示とは、統計処理部132が行った統計処理結果であるスコア等の出力の指示である。第一受付部22は、例えば、表示されているアクセス先情報に対するユーザの指示を受け付ける。
【0098】
ここで、受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。各種の指示や情報等とは、例えば、スコア等出力指示、組織回答情報、アンケートの回答情報等である。
【0099】
各種の指示や情報等の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。端末受付部22は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0100】
第一処理部23は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、第一受信部25が受信した情報を表示されるデータに構成する処理である。各種の処理とは、例えば、第一受付部22が受け付けた指示等を送信する指示等に構成する処理である。各種の処理とは、例えば、第一受付部22がアクセス先情報に対する指示を受け付けた場合、アンケート指示を構成する処理である。
【0101】
第一送信部24は、各種の指示や情報等をアンケート処理装置1に送信する。各種の指示や情報等とは、例えば、第一処理部23が構成した指示、第一受付部22が受け付けた指示や情報等である。
【0102】
第一受信部25は、各種の情報をアンケート処理装置1から受信する。各種の情報とは、例えば、アクセス先情報、送信情報、アンケート情報、統計処理結果、項目スコア、総合スコアである。
【0103】
第一出力部26は、各種の情報を取得する。各種の情報とは、例えば、第一受付部22が受け付けた情報、第一受信部25が受信した情報、第一処理部23が構成した情報である。各種の情報とは、例えば、アクセス先情報、送信情報、アンケート情報、統計処理結果、項目スコア、総合スコアである。送信情報は、例えば、アクセス先情報を含むメールである。
【0104】
第二端末装置3を構成する第二格納部31には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、コード情報である。各種の情報は、例えば、第二受信部35が受信した情報である。
【0105】
第二受付部32は、各種の指示や情報等を受け付ける。各種の指示や情報等とは、例えば、コード情報、回答情報等である。ここで、受け付けとは、バーコードまたはQRコード(登録商標)等のコードの読み込み、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどをのうちの1以上の動作を含む概念である。
【0106】
各種の指示や情報等の入力手段は、カメラやタッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。端末受付部22は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0107】
第二処理部33は、各種の処理とは、例えば、第二受信部35が受信した情報を表示されるデータに構成する処理である。各種の処理とは、例えば、第二受付部32が受け付けた指示等を送信する指示等に構成する処理である。
【0108】
第二送信部34は、各種の指示や情報等をアンケート処理装置1に送信する。各種の指示や情報等とは、例えば、第二処理部33が構成した指示、第二受付部32が受け付けた指示や情報等である。
【0109】
第二受信部35は、各種の情報をアンケート処理装置1から受信する。各種の情報とは、例えば、アンケート情報である。
【0110】
第二出力部36は、各種の情報を取得する。各種の情報とは、例えば、第二受付部32が受け付けた情報、第二受信部35が受信した情報、第二処理部33が構成した情報である。各種の情報とは、例えば、アンケート情報である。
【0111】
第三端末装置4を構成する第三格納部41は、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、第三端末装置4を識別する機器識別子である。各種の情報は、例えば、第三受信部45が受信した情報である。
【0112】
第三受付部42は、各種の指示や情報等を受け付ける。各種の指示や情報等とは、例えば、アンケート指示、回答情報等である。ここで、受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
【0113】
各種の指示や情報等の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。端末受付部22は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0114】
第三処理部43は、各種の処理とは、例えば、第三受信部45が受信した情報を表示されるデータに構成する処理である。各種の処理とは、例えば、第三受付部42が受け付けた指示等を送信する指示等に構成する処理である。
【0115】
第三送信部44は、各種の指示や情報等をアンケート処理装置1に送信する。各種の指示や情報等とは、例えば、第三処理部43が構成した指示、第三受付部42が受け付けた指示や情報等である。
【0116】
第三受信部45は、各種の情報をアンケート処理装置1から受信する。各種の情報とは、例えば、アンケート情報である。
【0117】
第三出力部46は、各種の情報を取得する。各種の情報とは、例えば、第三受付部42が受け付けた情報、第三受信部45が受信した情報、第三処理部43が構成した情報である。各種の情報とは、例えば、アンケート情報である。
【0118】
格納部11、アンケート情報格納部111、ユーザ情報格納部112、回答情報格納部113、個別スコア表格納部114、第一格納部21、第二格納部31、および第三格納部41は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0119】
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。
【0120】
受信部12、コード情報受信部121、アンケート指示受信部122、回答情報受信部123、第一受信部25、第二受信部35、および第三受信部45は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0121】
処理部13、蓄積部131、統計処理部132、第一処理部23、第二処理部33、および第三処理部43は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部13の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0122】
送信部14、アクセス先情報送信部141、アンケート情報送信部142、出力部15、第一送信部24、第二送信部34、および第三送信部44は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0123】
第一出力部26、第二出力部36、および第三出力部46は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。第一出力部26等は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0124】
次に、アンケート処理システムAの動作について説明する。まず、アンケート処理装置1の動作例について、
図4、
図5のフローチャートを用いて説明する。
【0125】
(ステップS401)処理部13は、第一種のユーザに対するアンケート開始のタイミングか否かを判断する。アンケート開始のタイミングであればステップS402に行き、アンケート開始のタイミングでなければステップS407に行く。なお、アンケート開始のタイミングは、例えば、ユーザからアンケート開始の指示を受け付けたタイミング、予め設定されていた時刻になったこと等である。
【0126】
(ステップS402)処理部13は、カウンタiに1を代入する。
【0127】
(ステップS403)処理部13は、i番目の第一種のユーザが存在するか否かを判断する。i番目の第一種のユーザが存在すればステップS404に行き、i番目の第一種のユーザが存在しなければステップS401に戻る。なお、処理部13は、例えば、ユーザ情報格納部112に、i番目のユーザ情報が存在するか否かにより、i番目の第一種のユーザが存在するか否かを判断する。
【0128】
(ステップS404)処理部13は、格納部11からアクセス先情報を取得し、当該アクセス先情報を有する送信情報を取得する。なお、送信情報は、例えば、アクセス先情報を有するメールである。なお、処理部13は、ユーザ情報格納部112のi番目のユーザ情報が有するアクセス先情報を取得し、当該アクセス先情報を有する送信情報を構成しても良い。また、処理部13は、格納部11から送信情報を取得しても良い。つまり、ユーザにより、アクセス先情報は同じでも異なっていても良い。
【0129】
(ステップS405)アクセス先情報送信部141は、ステップS404で取得された送信情報を、i番目のユーザ情報に対応する送信先に送信する。なお、i番目のユーザ情報に対応する送信先は、例えば、i番目のユーザ情報が有するメールアドレス、またはi番目のユーザ情報が有する電話番号等により識別される送信先である。
【0130】
(ステップS406)処理部13は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS403に戻る。
【0131】
(ステップS407)アンケート指示受信部122は、アンケート指示を受信したか否かを判断する。アンケート指示を受信した場合はステップS408に行き、アンケート指示を受信しなかった場合はステップS414に行く。
【0132】
(ステップS408)処理部13は、ステップS407で受信されたアンケート指示が有するユーザ識別子が、ユーザ情報格納部112で管理されているか否かを判断する。アンケート指示が有するユーザ識別子がユーザ情報格納部112で管理されている場合はステップS409に行き、管理されていない場合はステップS415に行く。なお、ステップS407で受信されたアンケート指示は、ユーザ識別子を有さない場合は、ユーザ識別子がユーザ情報格納部112で管理されていないことは言うまでもない。
【0133】
(ステップS409)処理部13は、フラグ(変数)に「第一種ユーザ」を代入する。なお、「第一種ユーザ」は、第一種のユーザであることを示す情報であれば何でも良い。
【0134】
(ステップS410)処理部13は、アンケート情報をアンケート情報格納部111から取得する。なお、このアンケート情報は、フラグ「第一種ユーザ」に対応するアンケート情報でも良いし、ユーザの種類に依らない共通のアンケート情報でも良い。
【0135】
(ステップS411)アンケート情報送信部142は、ステップS410で取得したアンケート情報を、アンケート指示を送信してきた第一端末装置2に送信する。
【0136】
(ステップS412)回答情報受信部123は、回答情報を受信したか否かを判断する。回答情報を受信した場合はステップS413に行き、回答情報を受信しなかった場合はステップS412に戻る。なお、予め決められた時間以内で回答情報を受信できなかった場合に、タイムアウトしても良いことは言うまでもない。
【0137】
(ステップS413)蓄積部131は、フラグ「第一種ユーザ」に対応付けて、ステップS412で受信された回答情報を回答情報格納部113に蓄積する。ステップS401に戻る。
【0138】
(ステップS414)コード情報受信部121は、コード情報を受信したか否かを判断する。コード情報を受信した場合はステップS415に行き、コード情報を受信しなかった場合はステップS420に行く。なお、コード情報の受信は、コード情報に対応するURLで特定されるウェブページへのアクセスであると考えても良い。
【0139】
(ステップS415)処理部13は、フラグ(変数)に「第二種ユーザ」を代入する。なお、「第二種ユーザ」は、第二種のユーザであることを示す情報であれば何でも良い。
【0140】
(ステップS416)処理部13は、アンケート情報をアンケート情報格納部111から取得する。なお、このアンケート情報は、フラグ「第二種ユーザ」に対応するアンケート情報でも良いし、ユーザの種類に依らない共通のアンケート情報でも良い。
【0141】
(ステップS417)アンケート情報送信部142は、ステップS416で取得したアンケート情報を、第二端末装置3に送信する。
【0142】
(ステップS418)回答情報受信部123は、回答情報を受信したか否かを判断する。回答情報を受信した場合はステップS419に行き、回答情報を受信しなかった場合はステップS418に戻る。
【0143】
(ステップS419)蓄積部131は、フラグ「第二種ユーザ」に対応付けて、ステップS418で受信された回答情報を回答情報格納部113に蓄積する。ステップS401に戻る。
【0144】
(ステップS420)統計処理部132は、統計処理の開始指示を受け付けたか否かを判断する。統計処理の開始指示を受け付けた場合はステップS421に行き、統計処理の開始指示を受け付けなかった場合はステップS430に行く。なお、統計処理の開始指示は、ここでは、組織識別子とユーザの種類識別子を有する、とする。
【0145】
(ステップS421)統計処理部132は、統計処理の開始指示が有する組織識別子とユーザの種類識別子とに対応する2以上の回答情報を回答情報格納部113から取得する。回答情報等とは、例えば、各個別項目の回答情報、各総合的項目の回答情報である。
【0146】
(ステップS422)統計処理部132は、ステップS421で取得した2以上の回答情報を用いて、各種のスコアを算出する。なお、スコアの算出とは、スコアの取得と同意義である、とする。また、スコア算出処理について、
図6のフローチャートを用いて説明する。
【0147】
(ステップS423)受信部12は、スコア等出力指示を受け付けたか否かを判断する。スコア等出力指示を受け付けた場合はステップS424に行き、スコア等出力指示を受け付けない場合はステップS401に戻る。スコア等出力指示は、ここでは、組織識別子とユーザの種類識別子とを有する。
【0148】
(ステップS424)処理部13は、ステップS423で受け付けられたスコア等出力指示が有する組織識別子とユーザの種類識別子とを取得する。
【0149】
(ステップS425)処理部13は、ステップS424で取得した組織識別子およびユーザの種類識別子の組と対になる2以上の項目スコアと、項目スコアと対になる項目識別子とを、格納部11または図示しないバッファから取得する。つまり、処理部13は、項目識別子と項目スコアとの組を、項目の数だけ、取得する。
【0150】
(ステップS426)処理部13は、ステップS424で取得した組織識別子およびユーザの種類識別子の組と対になる総合スコアを格納部11または図示しないバッファから取得する。
【0151】
(ステップS427)処理部13は、ステップS425、ステップS426で取得した情報から、出力する情報を構成する。
【0152】
(ステップS428)出力部15は、ステップS427で構成された情報を出力する。ステップS401に戻る。なお、ここでの出力とは、通常、スコア等出力指示を送信してきた第一端末装置への送信である。また、出力する情報に、項目識別子と項目スコアとの組、総合スコアが含まれることは好適である。ただし、項目スコアとの組、総合スコア等は、統計処理結果の例であり、統計処理の内容は問わないことは、上述した通りである。
【0153】
なお、
図4のフローチャートにおいて、アンケート指示はユーザ識別子を有さなくても良い。かかる場合、例えば、回答情報受信部123は、回答情報とユーザ識別子とを受信する。そして、ステップS413において、回答情報受信部123が受信したユーザ識別子が管理されたユーザ識別子であるか否かを判断し(ステップS408と同様の動作)、管理されたユーザ識別子である場合は、蓄積部131は、フラグ「第一種ユーザ」に対応付けて、ステップS412で受信された回答情報を回答情報格納部113に蓄積する。また、管理されたユーザ識別子でない場合は、蓄積部131は、フラグ「第二種ユーザ」に対応付けて、ステップS412で受信された回答情報を回答情報格納部113に蓄積する。
【0154】
また、
図4のフローチャートにおいて、蓄積部131は、フラグに対応付けて、回答情報を回答情報格納部113に蓄積した。しかし、蓄積部131は、ユーザの種類が区別可能なように回答情報を回答情報格納部113に蓄積すれば良く、その手段は問わない。
【0155】
さらに、
図4、
図5のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0156】
次に、ステップS422のスコア算出処理の例について、
図6のフローチャートを用いて説明する。
【0157】
(ステップS601)統計処理部132は、カウンタiに1を代入する。
【0158】
(ステップS602)統計処理部132は、ステップS421で取得した回答情報の中に、i番目の個別項目の項目識別子が存在するか否かを判断する。i番目の個別項目の項目識別子が存在する場合はステップS603に行き、存在しない場合はステップS609に行く。
【0159】
(ステップS603)統計処理部132は、ステップS421で取得した回答情報の中の、i番目の個別項目の項目識別子と対になる、すべての構成員の満足度情報を取得する。
【0160】
(ステップS604)統計処理部132は、ステップS603で取得した満足度情報を統計処理し、統計満足度情報を算出する。なお、ここで、統計処理部132は、例えば、ステップS603で取得した満足度情報の平均値である統計満足度情報を算出する。そして、統計処理部132は、i番目の個別項目の項目識別子と対に、算出した統計満足度情報を格納部11または図示しないバッファに蓄積する。
【0161】
(ステップS605)統計処理部132は、ステップS307で取得した回答情報の中の、i番目の個別項目の項目識別子と対になる、すべての構成員の期待度情報を取得する。
【0162】
(ステップS606)統計処理部132は、ステップS605で取得した期待度情報を統計処理し、統計期待度情報を算出する。なお、ここで、統計処理部132は、例えば、ステップS603で取得した期待度情報の平均値である統計期待度情報を算出する。そして、統計処理部132は、i番目の個別項目の項目識別子と対に、算出した統計期待度情報を格納部11または図示しないバッファに蓄積する。
【0163】
(ステップS607)統計処理部132は、統計満足度情報と統計期待度情報とを用いて、着目している組織のi番目の個別項目の項目スコアを取得する。なお、統計処理部132は、統計満足度情報と統計期待度情報とを、個別スコア表格納部114の個別スコア表に適用し、i番目の個別項目の項目スコアを取得する。そして、統計処理部132は、i番目の個別項目の項目識別子と対に、取得した項目スコアを格納部11または図示しないバッファに蓄積する。
【0164】
(ステップS608)統計処理部132は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS602に戻る。
【0165】
(ステップS609)統計処理部132は、カウンタjに1を代入する。
【0166】
(ステップS610)統計処理部132は、ステップS307で取得した回答情報の中に、j番目の総合的項目の項目識別子が存在するか否かを判断する。j番目の総合的項目の項目識別子が存在する場合はステップS611に行き、存在しない場合はステップS614に行く。
【0167】
(ステップS611)統計処理部132は、ステップS307で取得した回答情報の中の、j番目の総合的項目の項目識別子と対になる、すべての構成員の満足度情報を取得する。
【0168】
(ステップS612)統計処理部132は、ステップS611で取得した満足度情報を統計処理し、統計満足度情報を算出する。なお、ここで、統計処理部132は、例えば、ステップS611で取得した満足度情報の平均値である統計満足度情報を算出する。そして、統計処理部132は、j番目の総合的項目の項目識別子と対に、算出した統計満足度情報を格納部11または図示しないバッファに蓄積する。
【0169】
(ステップS613)統計処理部132は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS610に戻る。
【0170】
(ステップS614)統計処理部132は、個別項目のすべての項目スコアを、格納部11または図示しないバッファから取得する。なお、個別項目の項目スコアは、ステップS607で取得されたスコアである。
【0171】
(ステップS615)統計処理部132は、ステップS614で取得したすべての項目スコアから、個別項目の総合的なスコアを取得する。例えば、統計処理部132は、ステップS614で取得したすべての項目スコアの平均値を算出し、当該平均値を個別項目の総合的なスコアとして取得する。
【0172】
(ステップS616)統計処理部132は、総合的項目のすべての項目の統計満足度情報を、格納部11または図示しないバッファから取得する。
【0173】
(ステップS617)統計処理部132は、ステップS616で取得したすべての項目の統計満足度情報を統計処理し、総合的項目の統計満足度情報を算出する。統計処理部132は、例えば、ステップS616で取得したすべての項目の統計満足度情報の平均値を算出し、総合的項目の統計満足度情報として取得する。
【0174】
(ステップS618)統計処理部132は、ステップS615で取得した個別項目の総合的なスコアと、ステップS617で取得した総合的項目の統計満足度情報とから、仮総合スコアを算出する。なお、統計処理部132は、例えば、演算式「仮総合スコア=α×総合的項目の統計満足度情報+β×個別項目の総合的なスコア」により、仮総合スコアを算出する。
【0175】
(ステップS619)統計処理部132は、すべての個別項目の満足度情報の集合と、すべての個別項目の期待度情報の集合とから、満足度情報の集合と期待度情報の集合と相関に関する相関情報を取得する。
【0176】
(ステップS620)統計処理部132は、ステップS619で取得した相関情報を用いて、ステップS618で取得した仮総合スコアを調整し、総合スコアを取得する。上位処理にリターンする。なお、統計処理部132は、相関情報が示す相関の度合いが大きいほど、高い総合スコアとなるように、総合スコアを取得する。
【0177】
次に、第一端末装置2の動作例について説明する。第一端末装置2の第一受信部25は、例えば、アクセス先情報を含む送信情報(例えば、メール)をアンケート処理装置1から受信する。そして、第一受付部22は、送信情報の出力指示を、第一種のユーザから受け付ける。次に、送信情報の出力指示の受け付けに応じて、第一処理部23は、受信された送信情報を表示するデータ構造に変更する。次に、第一出力部26は、アクセス先情報を含む送信情報を表示する。
【0178】
次に、ユーザは、例えば、表示された送信情報を読み、当該送信情報が有するアクセス先情報に対して、指示を入力した(選択した)とする。なお、指示の入力とは、例えば、クリック、またはダブルクリックである。次に、第一受付部22は、アンケート指示を受け付ける。次に、第一処理部23は、送信するアンケート指示を構成する。なお、アンケート指示は、ここでは、ユーザ識別子を有さなくても良い。次に、第一処理部23は、アンケート指示をアンケート処理装置1に送信する。
【0179】
次に、第一受信部25は、アンケート指示の送信に応じて、アンケート処理装置1からアンケート情報の取得のためのログイン画面の情報を受信する。そして、第一処理部23は、アンケート処理装置1へのログイン画面を構成する。次に、第一出力部26は、ログイン画面を表示する。
【0180】
次に、ユーザは、ログイン画面に対して、ユーザ識別子、またはユーザ識別子とパスワード等のログインに必要な情報を入力する。すると、第一受付部22は、ユーザ識別子等を受け付ける。次に、第一送信部24は、ユーザ識別子等をアンケート処理装置1に送信する。
【0181】
次に、ユーザ識別子等の送信に応じて、アンケート処理装置1における認証処理の結果が認証許可である場合、第一受信部25は、アンケート情報をアンケート処理装置1から受信する。そして、第一処理部23は、表示するアンケート情報(アンケート画面と言っても良い)を構成する。次に、第一出力部26はアンケート画面を表示する。なお、認証処理は周知技術であるので、説明を省略する。
【0182】
次に、ユーザがアンケート画面に対して、回答を入力する。すると、第一受付部22は回答情報を受け付ける。そして、ユーザの指示により、第一送信部24は、回答情報をアンケート処理装置1に送信する。なお、第一送信部24は、回答情報に対応付けて、ユーザ識別子をも送信することは好適である。また、第一送信部24がユーザ識別子を送信しなくとも、先に送信したユーザ識別子と、今回送信する回答情報とがアンケート処理装置1で対応付けられても良い。
【0183】
また、ユーザ(通常、管理者等の特定のユーザ)が、スコア等の出力指示を第一端末装置2に入力した、とする。すると、第一受付部22は、スコア等の出力指示を受け付ける。なお、スコア等の出力指示は、ここでは、組織識別子とユーザの種類識別子とを有する、とする。
【0184】
次に、第一処理部23は、受け付けられたスコア等の出力指示から、送信するスコア等の出力指示を構成する。そして、第一送信部24は、構成されたスコア等の出力指示をアンケート処理装置1に送信する。
【0185】
次に、第一受信部25は、項目ごとの項目スコア、総合スコア等を受信する。そして、第一処理部23は、出力する項目スコア、総合スコア等の画面を構成する。次に、第一出力部26は、構成された画面を出力する。
【0186】
次に、第二端末装置3の動作例について説明する。アンケート処理装置1で管理されていない第二種の1以上のユーザに、例えば、コード(例えば、QRコード)が印刷された用紙が配布された、とする。そして、第二種のユーザは、第二端末装置3にコードを読み込ませる(カメラで撮影する)、とする。すると、第二受付部32は、コードを読み取る。なお、ここでは、コードには、第二端末装置3にアクセスするためのアクセス先情報が埋め込まれている、とする。そして、第二処理部33は、コードからアクセス先情報を取得する。次に、第二送信部34は、アクセス先情報を用いて、アンケート処理装置1にアクセスする。
【0187】
そして、第二受信部35は、アンケート情報をアンケート処理装置1から受信する。そして、第二処理部33は、表示するアンケート画面を構成する。次に、第二出力部36はアンケート画面を表示する。
【0188】
次に、第二種のユーザがアンケート画面に対して、回答を入力する。すると、第二受付部32は回答情報を受け付ける。そして、ユーザの指示により、第二送信部34は、回答情報をアンケート処理装置1に送信する。なお、第二送信部34は、通常、回答情報に対応付けて、ユーザ識別子を送信しない。
【0189】
次に、第三端末装置4の動作例について説明する。ユーザは、第三端末装置4に対して、アンケート指示を入力する。すると、第三受付部42は、アンケート指示を受け付ける。次に、第三処理部43は、送信するアンケート指示を構成する。次に、第三送信部44は、アンケート指示をアンケート処理装置1に送信する。
【0190】
そして、アンケート指示の送信に応じて、第三受信部45は、アンケート情報をアンケート処理装置1から受信する。そして、第三処理部43は、表示するアンケート画面を構成する。次に、第三出力部46はアンケート画面を表示する。
【0191】
次に、第二種のユーザがアンケート画面に対して、回答を入力する。すると、第三受付部42は回答情報を受け付ける。そして、ユーザの指示により、第三送信部44は、回答情報をアンケート処理装置1に送信する。なお、第三送信部44は、通常、回答情報に対応付けて、ユーザ識別子を送信しない。
【0192】
以下、本実施の形態におけるアンケート処理システムAの具体的な動作について説明する。アンケート処理システムAの概念図は
図1である。
【0193】
今、アンケート情報格納部111には、
図7に示すアンケート情報管理表が格納されている、とする。アンケート情報管理表は、アンケート情報を管理する表である。アンケート情報は、ここでは、複数の項目情報を有する。項目情報は、アンケートの項目に対応する情報である。項目情報は、組織(ここでは、企業)の構成員(ここでは、従業員)に対するアンケートの項目を示す情報である。項目情報は、ここでは、「設問No」「種類」「ファクター」「項目」「質問:期待度」「質問:満足度」を有する。「設問No」は設問を識別するIDであり、項目識別子の一例である。「種類」は項目の種類を示す情報であり、ここでは、総合的項目または個別項目のいずれかを採り得る。「ファクター」は項目の中位概念であり、対象と言っても良い。「項目」は項目の内容を示す情報である。なお、「項目」を項目識別子である、と考えても良い。「質問:期待度」は期待度情報を取得するための質問である。「質問:満足度」は満足度情報を取得するための質問である。また、アンケート情報格納部111は、各項目を1〜5の5段階の回答を受け付けることを示す情報が格納されている、とする。
【0194】
また、ユーザ情報格納部112には、
図8に示すユーザ情報管理表が格納されている、とする。ユーザ情報管理表は、第一種のユーザを管理する表である。ユーザ情報管理表は、「ID」「ユーザ識別子」「氏名」「パスワード」「性別」「年齢」「組織識別子」「部署識別子」「役職」「送信先識別子」を有するレコードを、多数、格納している。「ID」は、レコードを識別する情報である。「送信先識別子」は、ここではメールアドレスである。ユーザ情報管理表のユーザ情報は、図示しない手段により、登録された情報である。
【0195】
また、回答情報格納部113には、例えば、
図9に示すように、2以上の回答情報(ここでは、回答情報は構成員回答情報)が格納され得る、とする。回答情報格納部113の回答情報には、ここでは、組織識別子、ユーザ識別子に対応付いている。また、管理されていない第二種のユーザの回答情報には、組織識別子は対応付いているが、ユーザ識別子には対応付いていない、とする。また、回答情報に、ユーザの種類識別子が対応付いていることは好適である。また、901は、組織識別子「A社」で識別される組織の一の従業員「S03」の回答情報である。901の回答情報は、ユーザの種類を示す種類識別子「第一種」に対応付いている。組織識別子「A社」で識別される組織の回答情報は、2以上の従業員の回答情報を含む。回答情報は、「項目識別子」「期待度情報」「満足度情報」を有するレコードを多数(63以上)有する。なお、項目識別子が1〜4の項目のレコードは、総合的項目のレコードであり、期待度情報を有さない。そして、901の回答情報を構成する期待度情報、満足度情報は、従業委員が、
図7に示すアンケート情報管理表の「質問:期待度」「質問:満足度」に対して行った回答から取得された情報である。そして、かかる回答は、ここでは、1から5までの自然数のいずれかによる回答である。また、ここでは、「質問:期待度」に対する期待度情報が1である場合、期待度が最も低く、5である場合、期待度が最も高い。また、「質問:満足度」に対する満足度情報が1である場合、満足度が最も低く、5である場合、満足度が最も高い。
【0196】
さらに、個別スコア表格納部114には、
図10に示す個別スコア表が格納されている。個別スコア表は、「期待度情報」「満足度情報」「スコア」を有する2以上のレコードを管理している。「期待度情報」は、例えば、期待度情報の平均値である。「期待度情報」は、例えば、期待度情報の平均値の範囲を示す情報でも良い。「期待度情報」の属性値である「期待度の値1」「期待度の値2」・・・「期待度の値N」は、具体的な値または範囲の情報である。また、「満足度情報」は、例えば、満足度情報の平均値である。「満足度情報」は、例えば、満足度情報の平均値の範囲を示す情報でも良い。「満足度情報」の属性値である「満足度の値1」「満足度の値2」・・・「満足度の値N」は、具体的な値または範囲の情報である。「スコア」は、ここでは、項目スコアを示す情報である。「スコア」の属性値である「スコア1」「スコア2」・・・「スコアN」は、具体的な値である。
【0197】
また、格納部11には、
図11に示す送信情報が格納されている。送信情報は、アクセス先情報(1101)を有する。アクセス先情報は、ここでは、アンケート情報にアクセスするためのURLである。
【0198】
かかる状況において、以下の4つの具体例について説明する。具体例1は、第一種のユーザが第一端末装置2を用いて、アンケートに回答し、回答情報がアンケート処理装置1に蓄積される場合である。具体例2は、第二種のユーザが第二端末装置3を用いて、アンケートに回答し、回答情報がアンケート処理装置1に蓄積される場合である。具体例3は、第二種のユーザが第三端末装置4を用いて、アンケートに回答し、回答情報がアンケート処理装置1に蓄積される場合である。具体例4は、アンケートの回答情報を統計処理する場合である。
【0199】
(具体例1)
アンケート処理装置1の処理部13は、図示しない時計を参照し、現在時刻を取得する。そして、処理部13は、アンケート処理装置1に予め設定された設定時刻に、現在時刻がなった場合に、第一種のユーザに対するアンケート開始のタイミングになった、と判断する。
【0200】
次に、処理部13は、格納部11から送信情報(
図11)を取得する。そして、アクセス先情報送信部141は、取得された送信情報を、
図8に示すユーザ情報管理表で管理されている各ユーザのメールアドレスを用いて、第一種の各ユーザに送信情報を送信する。
【0201】
次に、第一種の各ユーザの第一端末装置2は、
図11の送信情報を受信する。そして、第一端末装置2は、当該送信情報を表示する。そして、ユーザ「井上C男」は、アクセス先情報(1101のURL)を指示した、とする。次に、第一受付部22は、アンケート指示を受け付ける。次に、第一処理部23は、第一格納部21のユーザ識別子「S03」を取得し、当該ユーザ識別子「S03」を有するアンケート指示を構成する。次に、第一処理部23は、当該アンケート指示をアンケート処理装置1に送信する。
【0202】
次に、アンケート処理装置1の受信部12は、ユーザ識別子「S03」を有するアンケート指示を受信する。そして、処理部13は、ユーザ情報管理表を参照し、受信されたユーザ識別子「S03」がユーザ情報管理表に管理されている、と判断する。そして、処理部13は、フラグ(変数)に「第一種ユーザ」を代入し、少なくとも一時的に格納部11に蓄積する。また、処理部13は、ユーザ識別子「S03」も、少なくとも一時的に格納部11に蓄積することは好適である。
【0203】
次に、処理部13は、
図7のアンケート情報管理表をアンケート情報格納部111から取得する。そして、アンケート情報送信部142は、取得したアンケート情報を、アンケート指示を送信してきた第一端末装置2に送信する。
【0204】
次に、第一端末装置2の第一受信部25は、アンケート指示の送信に応じて、アンケート情報を受信する。そして、第一処理部23は、受信されたアンケート情報を用いて、アンケート画面を構成する。次に、第一出力部26はアンケート画面を表示する。アンケート画面は、例えば、
図7のアンケート情報の各総合項目の満足度、および各個別項目の期待度と満足度を、1〜5の5段階のうち、いずれであるかを回答するための画面である。
図7のアンケート情報から、かかるアンケート画面を構成する処理は公知技術であるので、詳細な説明を省略する。なお、アンケートの回答を入力するための画面を出力する前に、アンケートを説明する
図12のような画面が出力されることは好適である。
【0205】
そして、ユーザは、第一端末装置2に対して、各総合項目の満足度、および各個別項目の期待度と満足度の設問に対して、1〜5のうちのいずれかの数字を入力または指示等した、とする。そして、ユーザは、第一端末装置2に対して、回答情報の送信指示を入力した、とする。
【0206】
すると、第一受付部22は、回答情報の送信指示を受け付ける。次に、第一処理部23は、各総合項目の満足度、および各個別項目の期待度と満足度の設問に対するユーザの回答を用いて、送信する回答情報を構成する。送信する回答情報は、例えば、設問ごとの、項目識別子(
図7の設問No)とユーザの回答の組の集合の情報である。次に、第一送信部24は、回答情報をアンケート処理装置1に送信する。
【0207】
次に、アンケート処理装置1の回答情報受信部123は、第一端末装置2から回答情報を受信する。そして、蓄積部131は、格納部11のフラグ「第一種ユーザ」を読み出し、当該種類識別子「第一種ユーザ」に対応付けて、受信された回答情報を回答情報格納部113に蓄積する。
【0208】
以上の処理により、第一種ユーザの回答情報であることが分かる態様で、回答情報が蓄積された。なお、蓄積部131は、格納部11のユーザ識別子「S03」も、回答情報に対応付けることは好適である。さらに、蓄積部131は、当該ユーザ識別子「S03」と対になる組織識別子「A社」を
図8に示すユーザ情報管理表から取得し、当該組織識別子「A社」も、回答情報に対応付けることは好適である。
【0209】
(具体例2)
今、第二種の1以上のユーザ(ここでは、例えば、アルバイトの従業員)に対して、
図13に示す用紙が配布された、とする。
図13の用紙の1301は、アンケート情報にアクセスするためのアクセス先情報(ここでは、URL)が埋め込まれたコードである。そして、第一種のユーザ(ここでは、管理者の社員)が、第二種の1以上のユーザに対して、
図13に示す用紙のコードを、自分の第二端末装置3を用いて、アンケート画面にアクセスし、アンケートに回答するように、指示した、とする。
【0210】
次に、第二種の一のユーザは、コード1301を、自分の第二端末装置3で読み込んだ、とする。すると、第二受付部32は、コードを読み取る。なお、ここでは、コードには、第二端末装置3にアクセスするためのアクセス先情報が埋め込まれている、とする。そして、第二処理部33は、コードからアクセス先情報を取得する。次に、第二送信部34は、コード1301に埋め込まれたコード情報を用いて、アンケート処理装置1にアクセスする。つまり、第二送信部34は、コード情報をアンケート処理装置1に送信した、とする。
【0211】
次に、アンケート処理装置1のコード情報受信部121は、コード情報を受信する。そして、処理部13は、フラグ(変数)に「第二種ユーザ」を代入する。次に、処理部13は、アンケート情報(
図7)をアンケート情報格納部111から取得する。次に、アンケート情報送信部142は、取得したアンケート情報を、コード情報を送信してきた第二端末装置3に送信する。
【0212】
次に、第二端末装置3の第二受信部35は、アンケート情報をアンケート処理装置1から受信する。そして、第二処理部33は、アンケート画面を構成する。次に、第二出力部36はアンケート画面を表示する。なお、アンケート画面は、例えば、具体例1で説明したアンケート画面と同様、各総合項目の満足度、および各個別項目の期待度と満足度を、1〜5の5段階のうち、いずれであるかを回答するための画面である。
【0213】
次に、第二種のユーザがアンケート画面に対して、回答を入力する。すると、第二受付部32は回答情報を受け付ける。そして、ユーザの指示により、第二送信部34は、回答情報をアンケート処理装置1に送信する。なお、第二送信部34は、通常、回答情報に対応付けて、ユーザ識別子を送信しない。
【0214】
次に、アンケート処理装置1の回答情報受信部123は、第二端末装置3から回答情報を受信する。そして、蓄積部131は、格納部11のフラグ「第二種ユーザ」を読み出し、当該種類識別子「第二種ユーザ」に対応付けて、受信された回答情報を回答情報格納部113に蓄積する。
【0215】
以上の処理により、第二種ユーザの回答情報であることが分かる態様で、回答情報が蓄積された。
【0216】
(具体例3)
第二種のユーザ(ここでは、例えば、派遣社員)は、社内に設置されているイントラネットの端末である第三端末装置4の画面のボタンを押下した、とする。なお、このボタンには、アクセス先情報(ここでは、URL)が対応付けられ、当該アクセス先情報によりアクセスできるアンケート画面のウェブページにサクセスできる、とする。
【0217】
すると、第三端末装置4の第三受付部42は、アンケート指示を受け付ける。次に、第三処理部43は、送信するアンケート指示を構成する。次に、第三送信部44は、アンケート指示をアンケート処理装置1に送信する。
【0218】
次に、アンケート処理装置1のアンケート指示受信部122は、アンケート指示を受信する。次に、処理部13は、受信されたアンケート指示はユーザ識別子を有さず、予め決められたバッファにもユーザ識別子が格納されていない、と判断し、フラグ(変数)に「第二種ユーザ」を代入する。なお、ここで、本ルートは、上記の第二のルートとも異なるので、処理部13は、フラグに「第三種ユーザ」を代入しても良い。ただし、ここでは、フラグに「第二種ユーザ」を代入した、として説明する。
【0219】
次に、処理部13は、アンケート情報をアンケート情報格納部111から取得する。次に、アンケート情報送信部142は、取得したアンケート情報を、第二端末装置3に送信する。
【0220】
次に、第二端末装置の第三受信部45は、アンケート情報をアンケート処理装置1から受信する。そして、第三処理部43は、表示するアンケート画面を構成する。次に、第三出力部46はアンケート画面を表示する。
【0221】
次に、第二種のユーザがアンケート画面に対して、回答を入力する。すると、第二受付部32は回答情報を受け付ける。そして、ユーザの指示により、第二送信部34は、回答情報をアンケート処理装置1に送信する。なお、第二送信部34は、通常、回答情報に対応付けて、ユーザ識別子を送信しない。
【0222】
次に、アンケート処理装置1の回答情報受信部123は、第二端末装置3から回答情報を受信する。そして、蓄積部131は、格納部11のフラグ「第二種ユーザ」を読み出し、当該種類識別子「第二種ユーザ」に対応付けて、受信された回答情報を回答情報格納部113に蓄積する。
【0223】
以上の処理により、第二種ユーザの回答情報であることが分かる態様で、回答情報が蓄積された。
【0224】
(具体例4)
今、例えば、組織識別子「A社」の全従業員(アンケートの対象の全員)の回答情報が、ユーザの種類識別子に対応付けて、アンケート処理装置1に蓄積され、統計処理部132は、統計処理を開始する、と判断した、とする。
【0225】
そして、ここでは、統計処理部132は、第一に、組織識別子「A社」に対応し、種類識別子「第一種ユーザ」に対応する複数の回答情報に対する統計処理を実施し、第二に、組織識別子「A社」に対応し、種類識別子「第二種ユーザ」に対応する複数の回答情報に対する統計処理を実施する、とする。また、本具体例において、組織識別子「A社」および種類識別子「第一種ユーザ」に対応する複数の回答情報に対する統計処理についてのみ説明し、その他のグループの回答情報に対する統計処理については、その説明を省略する。
【0226】
まず、統計処理部132は、組織識別子「A社」とユーザの種類識別子「第一種ユーザ」とに対応する2以上の回答情報を回答情報管理表(
図9)から取得する。
【0227】
次に、統計処理部132は、取得した回答情報から、個別項目ごとに、種類識別子「第一種ユーザ」に対応するすべての構成員の満足度情報を取得する。次に、統計処理部132は、取得した満足度情報の平均値を、各個別項目の統計満足度情報として取得する。また、統計処理部132は、取得した期待度情報の平均値を、各個別項目の統計期待度情報として取得する。次に、統計処理部132は、統計満足度情報と統計期待度情報とを、
図10の個別スコア表に適用し、各個別項目の項目スコアを取得する。そして、統計処理部132は、各個別項目の項目識別子と対に、取得した項目スコアをバッファに蓄積する。
【0228】
次に、統計処理部132は、各総合的項目の項目識別子に対応する、種類識別子「第一種ユーザ」に対応するすべての構成員の満足度情報を取得する。そして、統計処理部132は、総合的項目ごとに、取得した満足度情報の平均値を算出し、当該平均値を統計満足度情報として取得する。次に、統計処理部132は、各総合的項目の項目識別子と対にして、各総合的項目の統計満足度情報をバッファに蓄積する。
【0229】
次に、統計処理部132は、すべての個別項目のすべての項目スコアの総合的なスコアを取得する。ここでは、統計処理部132は、すべての個別項目のすべての項目スコアの平均値を取得する。
【0230】
次に、統計処理部132は、すべての項目の統計満足度情報を統計処理し、総合的項目の統計満足度情報を算出する。ここでは、統計処理部132は、すべての項目の統計満足度情報の平均値を、総合的項目の統計満足度情報として取得する。
【0231】
次に、統計処理部132は、例えば、演算式「仮総合スコア=0.7×総合的項目の統計満足度情報+0.3×個別項目の総合的なスコア」により、仮総合スコアを算出する。
【0232】
次に、統計処理部132は、すべての個別項目の満足度情報の集合と、すべての個別項目の期待度情報の集合とから、満足度情報の集合と期待度情報の集合と相関に関する相関情報を取得する。
【0233】
次に、統計処理部132は、取得した相関情報を用いて、取得した仮総合スコアを調整する。また、統計処理部132は、他社の仮総合スコアを調整した値をも用いて、偏差値を取得する。かかる偏差値が総合スコアである。ここで、統計処理部132は、組織識別子「A社」で識別される組織の総合スコアを「68.0」と算出した、とする。そして、統計処理部132は、組織識別子「A社」および種類識別子「第一種ユーザ」に対応付けて、総合スコア「68.0」をバッファに蓄積する。なお、他社の仮総合スコアを調整した値の算出は、「A社」の値の算出と同様に行う。
【0234】
そして、アンケート処理装置1は、以上の処理を、組織識別子「A社」および種類識別子「第二種ユーザ」と対になる他の回答情報に対しても行う。そして、組織識別子「A社」および種類識別子「第二種ユーザ」と対になる回答情報に対して、各個別項目の項目スコア、および総合スコアが算出され、少なくともバッファに一時蓄積された、とする。
【0235】
そして、例えば、A社の人事部の部長が、スコア等の出力指示を第一端末装置2に対して入力した、とする。かかる出力指示は、組織識別子「A社」および種類識別子「第一種ユーザ」を有する、とする。
【0236】
次に、第一端末装置2の第一受付部22は、かかるスコア等の出力指示を受け付ける。次に、第一処理部23は、受け付けられたスコア等の出力指示から、送信するスコア等の出力指示を構成する。そして、第一送信部24は、構成されたスコア等の出力指示をアンケート処理装置1に送信する。
【0237】
次に、アンケート処理装置1の受信部12は、スコア等出力指示を受信する。次に、処理部13は、受信されたスコア等出力指示が有する組織識別子「A社」と種類識別子「第一種ユーザ」とを取得する。
【0238】
次に、処理部13は、組織識別子「A社」およびユーザの種類識別子「第一種ユーザ」の組と対になる2以上の項目スコアと、項目スコアと対になる項目識別子とを、格納部11または図示しないバッファから取得する。つまり、処理部13は、項目識別子と項目スコアとの組を、項目の数だけ、取得する。
【0239】
また、処理部13は、組織識別子「A社」およびユーザの種類識別子「第一種ユーザ」の組と対になる総合スコア「68.0」を格納部11または図示しないバッファから取得する。
【0240】
そして、処理部13は、取得した情報から、出力する情報を構成する。次に、出力部15は、構成された情報をA社の人事部の部長の第一端末装置2に送信する。
【0241】
次に、第一端末装置2の第一受信部25は、項目ごとの項目スコア、総合スコア等を受信する。そして、第一処理部23は、出力する項目スコア、総合スコア等の画面を構成する。次に、第一出力部26は、構成された画面を出力する。かかる画面例は、
図14である。
図14の1401は、A社の第一種ユーザの総合スコア「68.0」である。また、1402は、各総合的項目の項目スコアである。ここで、総合的項目は、会社、上司、仕事、職場である。また、1403は、個別項目の項目スコアである。なお、1403を含む領域を拡大した図が
図15である。
図15において、1501は、個別項目の期待度情報の平均値である。1502は、個別項目の満足度情報の平均値である。
【0242】
以上、本実施の形態によれば、アンケート情報を異なるルートで入手したユーザの種類ごとに、ユーザから送信された回答情報を分類し、利用できる。
【0243】
なお、本実施の形態によれば、例えば、正社員とアルバイトといった、異なる種類の構成員ごとにアンケートの回答情報を蓄積でき、利用できる。
【0244】
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態におけるアンケート処理装置1を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、アンケートの2以上の回答情報が格納される回答情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、第一種の1以上のユーザが第一のルートにより入手したアンケート情報に対する回答情報を受信し、かつ第二種の1以上のユーザが第二のルートにより入手したアンケート情報に対する回答情報を受信する回答情報受信部と、前記第一種のユーザの回答情報と前記第二種のユーザの回答情報とを区別可能に、前記回答情報受信部が受信した回答情報格納部に蓄積する蓄積部として機能させるためのプログラムである。
【0245】
また、
図16は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態のアンケート処理装置1等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
図16は、このコンピュータシステム300の概観図であり、
図17は、システム300のブロック図である。なお、
図16、
図17は、エンゲージメントシステムを実現するコンピュータの外観等を示す図である。
【0246】
図16において、コンピュータシステム300は、CD−ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
【0247】
図17において、コンピュータ301は、CD−ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、CD−ROMドライブ3012等に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0248】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態のアンケート処理装置1等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM3101に記憶されて、CD−ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD−ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0249】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態のアンケート処理装置1等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0250】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0251】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0252】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0253】
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。つまり、アンケート処理装置1は、スタンドアロンで動作しても良い。アンケート処理装置1がスタンドアロンで動作する場合、受付部12は、ユーザ等から指示や情報等を受け付ける。また、出力部15は、情報等を表示、音出力、表示装置へ送信したりする。
【0254】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。