特許第6981936号(P6981936)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6981936人力駆動車用制御装置および推進力調整システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6981936
(24)【登録日】2021年11月22日
(45)【発行日】2021年12月17日
(54)【発明の名称】人力駆動車用制御装置および推進力調整システム
(51)【国際特許分類】
   B62M 6/45 20100101AFI20211206BHJP
   B62M 6/50 20100101ALI20211206BHJP
【FI】
   B62M6/45
   B62M6/50
【請求項の数】7
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2018-157165(P2018-157165)
(22)【出願日】2018年8月24日
(65)【公開番号】特開2020-29224(P2020-29224A)
(43)【公開日】2020年2月27日
【審査請求日】2020年8月17日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002439
【氏名又は名称】株式会社シマノ
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】高山 仁志
【審査官】 渡邊 義之
(56)【参考文献】
【文献】 欧州特許出願公開第02902307(EP,A2)
【文献】 特開2016−107738(JP,A)
【文献】 特開2002−019684(JP,A)
【文献】 特開平10−081289(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62M 6/40− 6/75
B62J 45/413
B60L 1/00− 3/12
B60L 7/00− 13/00
B60L 15/00− 58/40
B60T 7/12− 8/1769
B60T 8/32− 8/96
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1クランクアームと第2クランクアームとを含む人力駆動車の角度情報を検出する検出部と、
前記人力駆動車の推進力を調整する推進力調整機構を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記検出部の検出値が第1所定角度関連値以上であり、前記人力駆動車が鉛直方向に対して傾斜方向に傾いている状態、かつ、前記第1クランクアームおよび前記第2クランクアームの一方が、前記第1クランクアームおよび前記第2クランクアームの他方に対して前記傾斜方向の反対側に位置する状態において、
前記第1クランクアームおよび前記第2クランクアームの一方の回転角度位置が少なくとも第1所定範囲に含まれる場合に、前記推進力調整機構を第1モードで制御し、
前記第1クランクアームおよび前記第2クランクアームの他方の回転角度位置が少なくとも第2所定範囲に含まれる場合に、前記推進力調整機構を前記第1モードとは異なる第2モードで制御し、
前記第1モードにおける前記推進力調整機構の第1推進力調整度合と、前記第2モードにおける前記推進力調整機構の第2推進力調整度合との差が所定値以上になるように前記推進力調整機構を制御し、
前記推進力調整機構は、前記人力駆動車の推進をアシストするモータを含み、
前記第1推進力調整度合および前記第2推進力調整度合は、人力駆動力に対する前記モータによるアシスト力の比に関するものであり、
前記制御部は、
前記第1モードにおいて、前記人力駆動力に対する前記アシスト力の比が第1所定比以下になるように前記モータを制御し、
前記第2モードにおいて、前記人力駆動力に対する前記アシスト力の比が第2所定比以上になるように前記モータを制御し、
前記第1所定比は、前記第2所定比以下である、人力駆動車用制御装置。
【請求項2】
第1クランクアームと第2クランクアームとを含む人力駆動車の角度情報を検出する検出部と、
前記人力駆動車の推進力を調整する推進力調整機構を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記検出部の検出値が第1所定角度関連値以上であり、前記人力駆動車が鉛直方向に対して傾斜方向に傾いている状態、かつ、前記第1クランクアームおよび前記第2クランクアームの一方が、前記第1クランクアームおよび前記第2クランクアームの他方に対して前記傾斜方向の反対側に位置する状態において、
前記第1クランクアームおよび前記第2クランクアームの一方の回転角度位置が少なくとも第1所定範囲に含まれる場合に、前記推進力調整機構を第1モードで制御し、
前記第1クランクアームおよび前記第2クランクアームの他方の回転角度位置が少なくとも第2所定範囲に含まれる場合に、前記推進力調整機構を前記第1モードとは異なる第2モードで制御し、
前記第1モードにおける前記推進力調整機構の第1推進力調整度合と、前記第2モードにおける前記推進力調整機構の第2推進力調整度合との差が所定値以上になるように前記推進力調整機構を制御し、
前記第1推進力調整度合および前記第2推進力調整度合は、前記人力駆動車の推進力を減少させる制動力に関するものであり、
前記制御部は、
前記第1モードにおいて、前記制動力が第1所定制動力以上になるように前記推進力調整機構を制御し、
前記第2モードにおいて、前記制動力が第2所定制動力以下になるように前記推進力調整機構を制御し、
前記第1所定制動力は、前記第2所定制動力以上である、人力駆動車用制御装置。
【請求項3】
前記制御部は、人力駆動力が所定駆動力以下の場合、前記第1モードおよび前記第2モードの少なくとも一方において、前記制動力が第3所定制動力以下になるように前記推進力調整機構を制御する、請求項2に記載の人力駆動車用制御装置。
【請求項4】
前記推進力調整機構は、前記制動力を調整するアクチュエータを含む、請求項2または3に記載の人力駆動車用制御装置。
【請求項5】
前記角度情報は、前記人力駆動車の操舵角、前記人力駆動車のロール角、および、前記人力駆動車のヨーレートの少なくとも1つを含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の人力駆動車用制御装置。
【請求項6】
前記制御部は、
前記検出値が前記第1所定角度関連値以上になった場合に、前記第1モードおよび前記第2モードのいずれかで前記推進力調整機構を制御し、
前記検出値が前記第1所定角度関連値以上の状態から第2所定角度関連値未満になった場合に、前記第1モードおよび前記第2モードとは異なる第3モードで前記推進力調整機構を制御する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の人力駆動車用制御装置。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか一項に記載の人力駆動車用制御装置と、
前記推進力調整機構と、を備える推進力調整システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人力駆動車用制御装置および推進力調整システムに関する。
【背景技術】
【0002】
人力駆動車の推進力を調整する推進力調整機構を制御する人力駆動車用制御装置が知られている。推進力調整機構は、人力駆動車の推進をアシストするモータを含む。従来の人力駆動車用制御装置では、人力駆動車に入力される人力駆動力に応じてモータが制御される。特許文献1は、従来の人力駆動車用制御装置の一例を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018−24416号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
人力駆動車に搭乗する搭乗者が快適に走行できることが望ましい。
本発明の目的は、人力駆動車の快適な走行に貢献できる人力駆動車用制御装置および推進力調整システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1側面に従う人力駆動車用制御装置は、第1クランクアームと第2クランクアームとを含む人力駆動車の角度情報を検出する検出部と、前記人力駆動車の推進力を調整する推進力調整機構を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記検出部の検出値が第1所定角度関連値以上であり、前記人力駆動車が鉛直方向に対して傾斜方向に傾いている状態、かつ、前記第1クランクアームおよび前記第2クランクアームの一方が、前記第1クランクアームおよび前記第2クランクアームの他方に対して前記傾斜方向の反対側に位置する状態において、前記第1クランクアームおよび前記第2クランクアームの一方の回転角度位置が少なくとも第1所定範囲に含まれる場合に、前記推進力調整機構を第1モードで制御し、前記第1クランクアームおよび前記第2クランクアームの他方の回転角度位置が少なくとも第2所定範囲に含まれる場合に、前記推進力調整機構を前記第1モードとは異なる第2モードで制御する。
前記第1側面の人力駆動車用制御装置によれば、人力駆動車が傾斜方向に傾いている状態において、クランクアームの回転角度位置に応じて人力駆動車の推進力が調整される。推進力調整機構が各種のモードで制御される場合、人力駆動力が一定の場合における人力駆動車の推進力が互いに異なる。第1モードにおける人力駆動車の推進力と、第2モードにおける人力駆動車の推進力とを等しくするためには、人力駆動力が一定の場合における人力駆動車の推進力が小さい方の一方のモードにおける人力駆動力を他方のモードにおける人力駆動力よりも大きくする必要がある。一例では、第1モードにおける人力駆動車の推進力が、人力駆動力が一定の場合において第2モードにおける人力駆動車の推進力よりも小さい場合、第1モードにおける人力駆動力を第2モードにおける人力駆動力よりも大きくする必要がある。この場合、人力駆動車に搭乗する搭乗者が上記推進力を等しくするように人力駆動車に力を加えると、人力駆動車の傾斜方向の反対側に位置するクランクアームに相対的に強い力が加えられ、人力駆動車の傾きが復帰しやすくなる。このため、人力駆動車の快適な走行に貢献できる。
【0006】
前記第1側面に従う第2側面の人力駆動車用制御装置において、前記角度情報は、前記人力駆動車の操舵角、前記人力駆動車のロール角、および、前記人力駆動車のヨーレートの少なくとも1つを含む。
前記第2側面の人力駆動車用制御装置によれば、人力駆動車の角度情報を好適に検出できるため、人力駆動車の快適な走行に貢献できる。
【0007】
前記第1または第2側面に従う第3側面の人力駆動車用制御装置において、前記制御部は、前記第1モードにおける前記推進力調整機構の第1推進力調整度合と、前記第2モードにおける前記推進力調整機構の第2推進力調整度合との差が所定値以上になるように前記推進力調整機構を制御する。
前記第3側面の人力駆動車用制御装置によれば、クランクアームの回転角度位置に応じて推進力調整機構が制御されるため、人力駆動車の快適な走行に貢献できる。
【0008】
前記第3側面に従う第4側面の人力駆動車用制御装置において、前記推進力調整機構は、前記人力駆動車の推進をアシストするモータを含む。
前記第4側面の人力駆動車用制御装置によれば、クランクアームの回転角度位置に応じてモータが制御されるため、人力駆動車の快適な走行に貢献できる。
【0009】
前記第4側面に従う第5側面の人力駆動車用制御装置において、前記第1推進力調整度合は、人力駆動力に対する前記モータによるアシスト力の比に関するものであり、前記制御部は、前記第1モードにおいて、前記人力駆動力に対する前記アシスト力の比が第1所定比以下になるように前記モータを制御する。
前記第5側面の人力駆動車用制御装置によれば、第1モードにおいて人力駆動力に対するアシスト力の比が好適な比率になるようにモータが制御されるため、人力駆動車の快適な走行に貢献できる。
【0010】
前記第4または第5側面に従う第6側面の人力駆動車用制御装置において、前記第2推進力調整度合は、人力駆動力に対する前記モータによるアシスト力の比に関するものであり、前記制御部は、前記第2モードにおいて、前記人力駆動力に対する前記アシスト力の比が第2所定比以上になるように前記モータを制御する。
前記第6側面の人力駆動車用制御装置によれば、第2モードにおいて人力駆動力に対するアシスト力の比が好適な比率になるようにモータが制御されるため、人力駆動車の快適な走行に貢献できる。
【0011】
前記第4側面に従う第7側面の人力駆動車用制御装置において、前記第1推進力調整度合および前記第2推進力調整度合は、人力駆動力に対する前記モータによるアシスト力の比に関するものであり、前記制御部は、前記第1モードにおいて、前記人力駆動力に対する前記アシスト力の比が第1所定比以下になるように前記モータを制御し、前記第2モードにおいて、前記人力駆動力に対する前記アシスト力の比が第2所定比以上になるように前記モータを制御し、前記第1所定比は、前記第2所定比以下である。
前記第7側面の人力駆動車用制御装置によれば、第1モードにおける人力駆動力に対するアシスト力の比が第2モードにおける人力駆動力に対するアシスト力の比よりも小さくなるようにモータが制御される。すなわち、第1モードにおける対象のクランクアームの回転角度位置が第1所定範囲に含まれる場合、第2モードにおける対象のクランクアームの回転角度位置が第2所定範囲に含まれる場合よりも、人力駆動力に対するアシスト力の比が小さくなる。この場合、第1モードにおける人力駆動車の推進力と、第2モードにおける人力駆動車の推進力とを等しくするためには、第1モードにおける人力駆動力を第2モードにおける人力駆動力よりも大きくする必要がある。人力駆動車の推進力は、人力駆動力とアシスト力との関係に基づいて規定される。人力駆動車に搭乗する搭乗者が上記推進力を等しくするように人力駆動車に力を加えると、人力駆動車の傾斜方向の反対側に位置するクランクアームに相対的に強い力が加えられ、人力駆動車の傾きが復帰しやすくなる。このため、人力駆動車の快適な走行に貢献できる。
【0012】
前記第4側面に従う第8側面の人力駆動車用制御装置において、前記第1推進力調整度合および前記第2推進力調整度合は、人力駆動力に対する前記モータによるアシスト力の比に関するものであり、前記制御部は、前記第1推進力調整度合が前記第2推進力調整度合よりも小さくなるように前記モータを制御する。
前記第8側面の人力駆動車用制御装置によれば、第1モードにおける人力駆動力に対するアシスト力の比が第2モードにおける人力駆動力に対するアシスト力の比よりも小さくなるようにモータが制御される。すなわち、第1モードにおける対象のクランクアームの回転角度位置が第1所定範囲に含まれる場合、第2モードにおける対象のクランクアームの回転角度位置が第2所定範囲に含まれる場合よりも、人力駆動力に対するアシスト力の比が小さくなる。この場合、第1モードにおける人力駆動車の推進力と、第2モードにおける人力駆動車の推進力とを等しくするためには、第1モードにおける人力駆動力を第2モードにおける人力駆動力よりも大きくする必要がある。人力駆動車に搭乗する搭乗者が上記推進力を等しくするように人力駆動車に力を加えると、人力駆動車の傾斜方向の反対側に位置するクランクアームに相対的に強い力が加えられ、人力駆動車の傾きが復帰しやすくなる。このため、人力駆動車の快適な走行に貢献できる。
【0013】
前記第3側面に従う第9側面の人力駆動車用制御装置において、前記第1推進力調整度合は、前記人力駆動車の推進力を減少させる制動力に関するものであり、前記制御部は、前記第1モードにおいて、前記制動力が第1所定制動力以上になるように前記推進力調整機構を制御する。
前記第9側面の人力駆動車用制御装置によれば、第1モードにおいて好適な制動力になるように推進力調整機構が制御されるため、人力駆動車の快適な走行に貢献できる。
【0014】
前記第3または第9側面に従う第10側面の人力駆動車用制御装置において、前記第2推進力調整度合は、前記人力駆動車の推進力を減少させる制動力に関するものであり、前記制御部は、前記第2モードにおいて、前記制動力が第2所定制動力以下になるように前記推進力調整機構を制御する。
前記第10側面の人力駆動車用制御装置によれば、第2モードにおいて好適な制動力になるように推進力調整機構が制御されるため、人力駆動車の快適な走行に貢献できる。
【0015】
前記第3側面に従う第11側面の人力駆動車用制御装置において、前記第1推進力調整度合および前記第2推進力調整度合は、前記人力駆動車の推進力を減少させる制動力に関するものであり、前記制御部は、前記第1モードにおいて、前記制動力が第1所定制動力以上になるように前記推進力調整機構を制御し、前記第2モードにおいて、前記制動力が第2所定制動力以下になるように前記推進力調整機構を制御し、前記第1所定制動力は、前記第2所定制動力以上である。
前記第11側面の人力駆動車用制御装置によれば、第1モードにおける制動力が第2モードにおける制動力よりも大きくなるようにモータが制御される。すなわち、第1モードにおける対象のクランクアームの回転角度位置が第1所定範囲に含まれる場合、第2モードにおける対象のクランクアームの回転角度位置が第2所定範囲に含まれる場合よりも、人力駆動車の制動力が大きくなる。この場合、第1モードにおける人力駆動車の推進力と、第2モードにおける人力駆動車の推進力を等しくするためには、第1モードにおける人力駆動力を第2モードにおける人力駆動力よりも大きくする必要がある。人力駆動車の推進力は、人力駆動力と制動力との関係に基づいて規定される。人力駆動車に搭乗する搭乗者が上記推進力を等しくするように人力駆動車に力を加えると、人力駆動車の傾斜方向の反対側に位置するクランクアームに相対的に強い力が加えられ、人力駆動車の傾きが復帰しやすくなる。このため、人力駆動車の快適な走行に貢献できる。
【0016】
前記第3側面に従う第12側面の人力駆動車用制御装置において、前記第1推進力調整度合および前記第2推進力調整度合は、前記人力駆動車の推進力を減少させる制動力に関するものであり、前記制御部は、前記第1推進力調整度合が前記第2推進力調整度合よりも大きくなるように前記推進力調整機構を制御する。
前記第12側面の人力駆動車用制御装置によれば、第1モードにおける制動力が第2モードにおける制動力よりも大きくなるようにモータが制御される。すなわち、第1モードにおける対象のクランクアームの回転角度位置が第1所定範囲に含まれる場合、第2モードにおける対象のクランクアームの回転角度位置が第2所定範囲に含まれる場合よりも、人力駆動車の制動力が大きくなる。この場合、第1モードにおける人力駆動車の推進力と、第2モードにおける人力駆動車の推進力を等しくするためには、第1モードにおける人力駆動力を第2モードにおける人力駆動力よりも大きくする必要がある。人力駆動車に搭乗する搭乗者が上記推進力を等しくするように人力駆動車に力を加えると、人力駆動車の傾斜方向の反対側に位置するクランクアームに相対的に強い力が加えられ、人力駆動車の傾きが復帰しやすくなる。このため、人力駆動車の快適な走行に貢献できる。
【0017】
前記第9〜第12側面のいずれか1つに従う第13側面の人力駆動車用制御装置において、前記制御部は、人力駆動力が所定駆動力以下の場合、前記第1モードおよび前記第2モードの少なくとも一方において、前記制動力が第3所定制動力以下になるように前記推進力調整機構を制御する。
前記第13側面の人力駆動車用制御装置によれば、人力駆動力が所定駆動力以下の場合、クランクアームの回転角度位置にかかわらず制動力が小さくなるように推進力調整機構が制御される。このため、人力駆動車の快適な走行に貢献できる。
【0018】
前記第4側面に従う第14側面の人力駆動車用制御装置において、前記第1推進力調整度合は、前記人力駆動車の推進力を減少させる制動力に関するものであり、前記第2推進力調整度合は、人力駆動力に対する前記モータによるアシスト力の比に関するものである。
前記第14側面の人力駆動車用制御装置によれば、クランクアームの回転角度位置に応じて推進力調整機構が制御されるため、人力駆動車の快適な走行に貢献できる。
【0019】
前記第9〜第14側面のいずれか1つに従う第15側面の人力駆動車用制御装置において、前記推進力調整機構は、前記制動力を調整するアクチュエータを含む。
前記第15側面の人力駆動車用制御装置によれば、クランクアームの回転角度位置に応じてアクチュエータが制御されるため、人力駆動車の快適な走行に貢献できる。
【0020】
前記第1〜第15側面のいずれか1つに従う第16側面の人力駆動車用制御装置において、前記制御部は、前記検出値が前記第1所定角度関連値以上になった場合に、前記第1モードおよび前記第2モードのいずれかで前記推進力調整機構を制御し、前記検出値が前記第1所定角度関連値以上の状態から第2所定角度関連値未満になった場合に、前記第1モードおよび前記第2モードとは異なる第3モードで前記推進力調整機構を制御する。
前記第16側面の人力駆動車用制御装置によれば、人力駆動車の傾きが小さい場合に第3モードで推進力調整機構が制御されるため、人力駆動車の快適な走行に貢献できる。
【0021】
本発明の第17側面に従う推進力調整システムは、前記人力駆動車用制御装置と、前記推進力調整機構と、を備える。
前記第17側面の人力駆動車用制御装置によれば、人力駆動車が傾斜方向に傾いている状態において、クランクアームの回転角度位置に応じて人力駆動車の推進力が調整される。推進力調整機構が各種のモードで制御される場合、人力駆動力が一定の場合における人力駆動車の推進力が互いに異なる。第1モードにおける人力駆動車の推進力と、第2モードにおける人力駆動車の推進力とを等しくするためには、人力駆動力が一定の場合における人力駆動車の推進力が小さい方の一方のモードにおける人力駆動力を他方のモードにおける人力駆動力よりも大きくする必要がある。一例では、第1モードにおける人力駆動車の推進力が、人力駆動力が一定の場合において第2モードにおける人力駆動車の推進力よりも小さい場合、第1モードにおける人力駆動力を第2モードにおける人力駆動力よりも大きくする必要がある。この場合、人力駆動車に搭乗する搭乗者が上記推進力を等しくするように人力駆動車に力を加えると、人力駆動車の傾斜方向の反対側に位置するクランクアームに相対的に強い力が加えられ、人力駆動車の傾きが復帰しやすくなる。このため、人力駆動車の快適な走行に貢献できる。
【発明の効果】
【0022】
本発明の人力駆動車用制御装置および推進力調整システムによれば、人力駆動車の快適な走行に貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】実施形態の推進力調整システムを含む人力駆動車の側面図。
図2図1の推進力調整システムの構成を示すブロック図。
図3図1の人力駆動車のクランクにおいて、第1所定範囲の一例を示す側面図。
図4図1の人力駆動車のクランクにおいて、第2所定範囲の一例を示す側面図。
図5図1の人力駆動車用制御装置が実行する制御の一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0024】
<実施形態>
図1を参照して、推進力調整システム1を含む人力駆動車Aについて説明する。
ここで、人力駆動車は、走行のための原動力に関して、少なくとも部分的に人力を用いる車両を意味し、電動で人力を補助する車両を含む。人力以外の原動力のみを用いる車両は、人力駆動車には含まれない。特に、内燃機関のみを原動力に用いる車両は、人力駆動車には含まれない。図示される人力駆動車Aは、電気エネルギーを用いて人力駆動車Aの推進を補助する電動補助ユニットEを含む自転車である。具体的には、図示される人力駆動車Aは、トレッキングバイクである。人力駆動車Aは、フレームA1、フロントフォークA2、前輪WF、後輪WR、ハンドルH、および、ドライブトレインBをさらに含む。
【0025】
ドライブトレインBは、チェーンドライブタイプに構成される。ドライブトレインBは、クランクC、フロントスプロケットD1、リアスプロケットD2、および、チェーンD3を含む。クランクCは、フレームA1に回転可能に支持されるクランク軸C1、および、クランク軸C1の両端部のそれぞれに設けられる一対のクランクアームC2を含む。各クランクアームC2の先端には、ペダルPDが回転可能に取り付けられる。なお、ドライブトレインBは、任意のタイプから選択でき、ベルトドライブタイプ、または、シャフトドライブタイプであってもよい。
【0026】
一対のクランクアームC2は、第1クランクアームC21および第2クランクアームC22を含む。第1クランクアームC21は、クランク軸C1の一方の端部に設けられる。本実施形態では、第1クランクアームC21は、人力駆動車Aの中心平面に対してフレームA1の右側に設けられる。第2クランクアームC22は、クランク軸C1の他方の端部に設けられる。本実施形態では、第2クランクアームC22は、人力駆動車Aの中心平面に対してフレームA1の左側に設けられる。
【0027】
フロントスプロケットD1は、クランク軸C1と一体に回転するようにクランクCに設けられる。リアスプロケットD2は、後輪WRのハブHRに設けられる。チェーンD3は、フロントスプロケットD1およびリアスプロケットD2に巻き掛けられる。人力駆動車Aに搭乗する搭乗者によってペダルPDに加えられる人力駆動力は、フロントスプロケットD1、チェーンD3、および、リアスプロケットD2を介して後輪WRに伝達される。
【0028】
電動補助ユニットEは、人力駆動車Aの推進をアシストするように動作する。電動補助ユニットEは、例えばペダルPDに加えられる人力駆動力に応じて動作する。電動補助ユニットEは、モータE1を含む。モータE1は、例えば減速機構を介してクランクCに接続される。電動補助ユニットEは、人力駆動車Aに搭載されるバッテリBTから供給される電力によって動作する。
【0029】
人力駆動車Aは、車輪の数に対応する制動装置BDをさらに含む。本実施形態では、前輪WFに対応する制動装置BD、および、後輪WRに対応する制動装置BDが人力駆動車Aに設けられる。2つの制動装置BDは、互いに同じ構成を有する。制動装置BDは、例えば人力駆動車Aの回転体DRを制動するディスクブレーキ装置である。回転体DRは、人力駆動車Aの前輪WFおよび後輪WRのそれぞれに設けられるディスクブレーキロータである。一例では、人力駆動車AのハンドルHに設けられる操作装置BLの操作に応じて、対応する制動装置BDが機械的または電気的に駆動される。なお、制動装置BDは、人力駆動車AのリムRを制動するリムブレーキ装置であってもよい。
【0030】
制動装置BDは、人力駆動車Aの回転体DRを制動する制動部BP、および、制動部BPを駆動する電動駆動部EDを含む。制動部BPは、回転体DRに接触可能な一対の摩擦部材、および、一対の摩擦部材を介して回転体DRを挟持するキャリパBP1を含む。制動部BPは、電動駆動部EDにより電気的に駆動されることによって回転体DRを制動する。具体的には、一対の摩擦部材が回転体DRと接触するようにキャリパBP1が電気的に駆動され、摩擦部材と回転体DRとの接触によって回転体DRが制動する。電動駆動部EDは、モータおよびソレノイドの少なくとも一方を含む。電動駆動部EDは、例えばバッテリBTから供給される電力、または、バッテリBTとは別の電力供給源から供給される電力によって動作する。電力供給源は、人力駆動車Aの車輪に搭載されるダイナモ等を含む。
【0031】
図2を参照して、推進力調整システム1の構成について説明する。
推進力調整システム1は、人力駆動車用制御装置10と、推進力調整機構20とを備える。人力駆動車用制御装置10は、第1クランクアームC21と第2クランクアームC22とを含む人力駆動車Aの角度情報を検出する検出部12と、人力駆動車Aの推進力を調整する推進力調整機構20を制御する制御部14とを備える。検出部12は、1または複数のセンサを含む。一例では、検出部12は、加速度センサ、傾斜角センサ、および、角速度センサの少なくとも1つを含む。検出部12は、人力駆動車AのフレームA1、クランクC、および、ハンドルHの少なくとも1つに設けられる。角度情報は、人力駆動車Aの操舵角、人力駆動車Aのロール角、および、人力駆動車Aのヨーレートの少なくとも1つを含む。人力駆動車Aの操舵角は、例えばハンドルHの回転角度である。検出部12は、検出した角度情報を制御部14に出力する。
【0032】
制御部14は、CPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro Processing Unit)である。制御部14は、例えば電動補助ユニットEのハウジングE2内に収容される。人力駆動車用制御装置10は、各種の情報を記憶する記憶部16をさらに備える。記憶部16は、不揮発性メモリおよび揮発性メモリを含む。記憶部16は、例えば制御のための各種プログラム、および、予め設定される情報等を記憶する。
【0033】
制御部14は、人力駆動車Aの推進をアシストするように人力駆動力に応じてモータE1を制御する。具体的には、制御部14は、人力駆動力に応じてモータE1によるアシスト力が変化するようにモータE1を制御する。人力駆動力は、クランクCに与えられる回転トルク、クランクCの回転速度、および、クランクCの回転トルクとクランクCの回転速度との積である仕事率の少なくとも1つで示される。モータE1によるアシスト力は、例えば減速機構を介したモータE1の出力である。モータE1によるアシスト力は、クランクCの回転トルク、クランクCの回転速度、および、仕事率の少なくとも1つで示される。
【0034】
制御部14は、人力駆動車Aの推進力が増加または減少するように推進力調整機構20を制御する。人力駆動車Aの推進力は、人力駆動力と推進力調整機構20の調整力との関係に基づいて規定される。人力駆動車Aの推進力が増加するように推進力調整機構20が制御される場合、人力駆動力に対するクランクアームC21、C22の抗力が小さくなる。人力駆動車Aの推進力が減少するように推進力調整機構20が制御される場合、人力駆動力に対するクランクアームC21、C22の抗力が大きくなる。推進力調整機構20は、人力駆動車Aの推進をアシストするモータE1、および、人力駆動車Aの推進力を減少させる制動力を調整するアクチュエータ22の少なくとも一方を含む。人力駆動車Aの制動力は、例えばN、N/kg、および、kgf等の単位で表記される。アクチュエータ22は、モータE1および電動駆動部EDの少なくとも一方を含む。アクチュエータ22にモータE1が含まれる例では、モータE1は回生可能に構成される。アクチュエータ22に含まれる電動駆動部EDは、人力駆動車Aの後輪WRに対応する電動駆動部EDを含むことが好ましい。
【0035】
制御部14は、検出部12の検出値が第1所定角度関連値以上であり、人力駆動車Aが鉛直方向に対して傾斜方向に傾いている状態、かつ、第1クランクアームC21および第2クランクアームC22の一方が、第1クランクアームC21および第2クランクアームC22の他方に対して傾斜方向の反対側に位置する状態において、推進力調整機構20を第1モードまたは第2モードで制御する。第1所定角度関連値は、例えば人力駆動車Aがコーナーを走行していることが想定される関連値に基づいて予め設定される。人力駆動車Aの傾斜方向は、人力駆動車Aの左右方向における傾きの方向を示す。一例では、制御部14は、人力駆動車Aがコーナーを走行していることが想定される場合、推進力調整機構20を第1モードまたは第2モードで制御する。
【0036】
図3に示されるように、制御部14は、第1クランクアームC21および第2クランクアームC22の一方の回転角度位置が少なくとも第1所定範囲RAに含まれる場合に、推進力調整機構20を第1モードで制御する。以下では、第1クランクアームC21および第2クランクアームC22の一方の回転角度位置を第1回転角度位置と称する。第1回転角度位置は、人力駆動車Aの中心平面に対して人力駆動車Aの傾斜方向とは反対側に位置するクランクアームC21、C22の回転角度位置である。第1回転角度位置は、例えばクランクアームC21、C22の中心線CLを基準に規定される。本実施形態では、人力駆動車Aが左コーナーを走行する場合、第1回転角度位置は、第1クランクアームC21の回転角度位置である。また、人力駆動車Aが右コーナーを走行する場合、第1回転角度位置は、第2クランクアームC22の回転角度位置である。図3は、人力駆動車Aが左コーナーを走行している状態における第1クランクアームC21と第1所定範囲RAとの関係の一例を示す。
【0037】
第1所定範囲RAは、クランクアームC21、C22の一方が人力駆動車Aの走行に影響を与えるクランクアームC21、C22の範囲である。第1所定範囲RAは、例えばクランクアームC21、C22の中心線CLを基準に規定される。一例では、第1所定範囲RAは、人力駆動車Aの進行方向側における上死点から下死点までの範囲を含む。好ましい例では、第1所定範囲RAは、人力駆動車Aの進行方向側において、クランクアームC21、C22が上死点を基準に10°〜160°回転した範囲を含む。さらに好ましい例では、第1所定範囲RAは、人力駆動車Aの進行方向側において、クランクアームC21、C22が上死点を基準に20°〜140°回転した範囲を含む。さらに好ましい例では、第1所定範囲RAは、人力駆動車Aの進行方向側において、クランクアームC21、C22が上死点を基準に30°〜120°回転した範囲を含む。図3に示される二点鎖線は、第1クランクアームC21が上死点を基準に30°回転した状態、および、第1クランクアームC21が上死点を基準に120°回転した状態を示す。
【0038】
図4に示されるように、制御部14は、第1クランクアームC21および第2クランクアームC22の他方の回転角度位置が少なくとも第2所定範囲RBに含まれる場合に、推進力調整機構20を第1モードとは異なる第2モードで制御する。以下では、第1クランクアームC21および第2クランクアームC22の他方の回転角度位置を第2回転角度位置と称する。第2回転角度位置は、人力駆動車Aの中心平面に対して人力駆動車Aの傾斜方向に位置するクランクアームC21、C22の回転角度位置である。第2回転角度位置は、例えばクランクアームC21、C22の中心線CLを基準に規定される。本実施形態では、人力駆動車Aが左コーナーを走行する場合、第2回転角度位置は、第2クランクアームC22の回転角度位置である。また、人力駆動車Aが右コーナーを走行する場合、第2回転角度位置は、第1クランクアームC21の回転角度位置である。図4は、人力駆動車Aが左コーナーを走行している状態における第2クランクアームC22と第2所定範囲RBとの関係の一例を示す。
【0039】
第2所定範囲RBは、クランクアームC21、C22の他方が人力駆動車Aの走行に影響を与えるクランクアームC21、C22の範囲である。第2所定範囲RBは、例えばクランクアームC21、C22の中心線CLを基準に規定される。一例では、第2所定範囲RBは、人力駆動車Aの進行方向側における上死点から下死点までの範囲を含む。好ましい例では、第2所定範囲RBは、人力駆動車Aの進行方向側において、クランクアームC21、C22が上死点を基準に10°〜160°回転した範囲を含む。さらに好ましい例では、第2所定範囲RBは、人力駆動車Aの進行方向側において、クランクアームC21、C22が上死点を基準に20°〜140°回転した範囲を含む。さらに好ましい例では、第2所定範囲RBは、人力駆動車Aの進行方向側において、クランクアームC21、C22が上死点を基準に30°〜120°回転した範囲を含む。図4に示される二点鎖線は、第2クランクアームC22が上死点を基準に30°回転した状態、および、第2クランクアームC22が上死点を基準に120°回転した状態を示す。
【0040】
図2に示されるように、制御部14は、第1モードにおける推進力調整機構20の第1推進力調整度合と、第2モードにおける推進力調整機構20の第2推進力調整度合との差が所定値以上になるように推進力調整機構20を制御する。各推進力調整度合は、推進力調整機構20の出力に関する大きさを示す。一例では、各推進力調整度合は、モータE1によるアシスト力、人力駆動力に対するアシスト力の比、および、人力駆動車Aの制動力の少なくとも1つに関する大きさを示す。第1推進力調整度合と第2推進力調整度合との差は、人力駆動力が一定の場合における人力駆動車Aの推進力の差と相関を有する。所定値は、0を含まない。一例では、制御部14は、人力駆動力が一定の場合における人力駆動車Aの推進力を互いに異ならせるように、推進力調整機構20を各種のモードで制御する。
【0041】
制御部14は、例えば以下の第1例〜第3例の少なくとも1つに従って推進力調整機構20を制御する。
第1例では、制御部14は、人力駆動力に対するモータE1によるアシスト力の比を調整するように推進力調整機構20を制御する。推進力調整機構20は、人力駆動車Aの推進をアシストするモータE1を含む。第1推進力調整度合は、人力駆動力に対するモータE1によるアシスト力の比に関するものである。第2推進力調整度合は、人力駆動力に対するアシスト力の比に関するものである。制御部14は、第1推進力調整度合が第2推進力調整度合よりも小さくなるようにモータE1を制御する。
【0042】
制御部14は、検出部12の検出値が第1所定角度関連値以上になった場合に、第1モードおよび第2モードのいずれかで推進力調整機構20を制御する。制御部14は、第1モードにおいて、人力駆動力に対するアシスト力の比が第1所定比以下になるようにモータE1を制御する。第1所定比は、例えば推進力調整機構20を第1モードで制御する場合において、人力駆動車Aの角度情報とは異なる情報に応じてモータE1を制御する場合よりも、人力駆動力に対するアシスト力の比が小さくなるように設定される。人力駆動車Aの角度情報とは異なる情報に応じてモータE1を制御する場合には、例えば人力駆動力だけに応じてモータE1を制御する場合等が含まれる。
【0043】
制御部14は、第2モードにおいて、人力駆動力に対するアシスト力の比が第2所定比以上になるようにモータE1を制御する。第1所定比は、第2所定比以下である。一例では、人力駆動力が一定の場合において、第1モードにおける人力駆動車Aの推進力が第2モードにおける人力駆動車Aの推進力よりも小さくなる。人力駆動車Aの推進力は、例えば人力駆動力とアシスト力との関係に基づいて規定される。第1所定比と第2所定比とが等しい場合、制御部14は、第1モードにおいて、人力駆動力に対するアシスト力の比が第1所定比未満になるようにモータE1を制御する。なお、第1所定比は、推進力調整機構20を第1モードで制御する場合において、人力駆動車Aの角度情報とは異なる情報に応じてモータE1を制御する場合と、人力駆動力に対するアシスト力の比が実質的に同じになるように設定されてもよい。この場合、第2所定比は、推進力調整機構20を第2モードで制御する場合において、人力駆動車Aの角度情報とは異なる情報に応じてモータE1を制御する場合よりも、人力駆動力に対するアシスト力の比が大きくなるように設定される。
【0044】
制御部14は、検出部12の検出値が第1所定角度関連値以上の状態から第2所定角度関連値未満になった場合に、第1モードおよび第2モードとは異なる第3モードで推進力調整機構20を制御する。第2所定角度関連値は、例えば第1所定角度関連値以下である。制御部14は、第3モードにおいて、人力駆動車Aの角度情報とは異なる情報に応じてモータE1を制御してもよく、第3所定比以上になるようにモータE1を制御してもよい。第3所定比は、第1所定比以上である。制御部14は、通常の制御として第3モードの制御を継続してもよく、所定条件が成立すると第3モードの制御を終了してもよい。制御部14は、例えば検出部12の検出値が第2所定角度関連値未満になってから所定時間経過した場合、所定条件が成立すると判定する。
【0045】
第2例では、制御部14は、人力駆動車Aの制動力を調整するように推進力調整機構20を制御する。推進力調整機構20は、人力駆動車Aの制動力を調整するアクチュエータ22を含む。一例では、制御部14は、人力駆動車Aの制動力を調整するようにモータE1および電動駆動部EDの少なくとも一方を制御する。第1推進力調整度合は、人力駆動車Aの推進力を減少させる制動力に関するものである。第2推進力調整度合は、人力駆動車Aの推進力を減少させる制動力に関するものである。制御部14は、第1推進力調整度合が第2推進力調整度合よりも大きくなるように推進力調整機構20を制御する。
【0046】
制御部14は、検出部12の検出値が第1所定角度関連値以上になった場合に、第1モードおよび第2モードのいずれかで推進力調整機構20を制御する。制御部14は、第1モードにおいて、人力駆動車Aの制動力が第1所定制動力以上になるように推進力調整機構20を制御する。制御部14は、第2モードにおいて、人力駆動車Aの制動力が第2所定制動力以下になるように推進力調整機構20を制御する。第2所定制動力は、例えば人力駆動車Aの制動力が実質的に作用しないように設定されることが好ましい。第1所定制動力は、第2所定制動力以上である。一例では、人力駆動力が一定の場合において、第1モードにおける人力駆動車Aの推進力が第2モードにおける人力駆動車Aの推進力よりも小さくなる。人力駆動車Aの推進力は、例えば人力駆動力と制動力との関係に基づいて規定される。第1所定制動力と第2所定制動力とが等しい場合、制御部14は、第2モードにおいて、人力駆動車Aの制動力が第2所定制動力未満になるように推進力調整機構20を制御する。
【0047】
制御部14は、人力駆動力が所定駆動力以下の場合、第1モードおよび第2モードの少なくとも一方において、人力駆動車Aの制動力が第3所定制動力以下になるように推進力調整機構20を制御する。所定駆動力は、例えば人力駆動車Aの推進をアシストするためにモータE1の駆動を開始する人力駆動力の閾値に基づいて予め設定される。一例では、所定駆動力は0である。第3所定制動力は、例えば人力駆動車Aの制動力が実質的に作用しないように設定されることが好ましい。第3所定制動力は、第1所定制動力および第2所定制動力以下である。一例では、第3所定制動力は0である。また、制御部14は、人力駆動車Aの走行速度が所定走行速度以下の場合、第1モードおよび第2モードの少なくとも一方において、人力駆動車Aの制動力が第3所定制動力以下になるように推進力調整機構20を制御する。所定走行速度は、例えば人力駆動車Aに搭乗する搭乗者が安定して走行可能な速度に基づいて予め設定される。
【0048】
制御部14は、検出部12の検出値が第1所定角度関連値以上の状態から第2所定角度関連値未満になった場合に、第1モードおよび第2モードとは異なる第3モードで推進力調整機構20を制御する。制御部14は、第3モードにおいて、人力駆動車Aの制動力が第4所定制動力以下になるように推進力調整機構20を制御する。第4所定制動力は、例えば人力駆動車Aの制動力が実質的に作用しないように設定されることが好ましい。第4所定制動力は、第1所定制動力、第2所定制動力、および、第3所定制動力以下である。一例では、第4所定制動力は0である。制御部14は、通常の制御として第3モードの制御を継続してもよく、所定条件が成立すると第3モードの制御を終了してもよい。
【0049】
第3例では、制御部14は、第1モードにおいて人力駆動車Aの制動力を調整するように推進力調整機構20を制御し、第2モードにおいて人力駆動力に対するモータE1によるアシスト力の比を調整するように推進力調整機構20を制御する。推進力調整機構20は、人力駆動車Aの推進をアシストするモータE1、および、人力駆動車Aの制動力を調整するアクチュエータ22を含む。第1推進力調整度合は、人力駆動車Aの推進力を減少させる制動力に関するものである。第2推進力調整度合は、人力駆動力に対するモータE1によるアシスト力の比に関するものである。
【0050】
制御部14は、検出部12の検出値が第1所定角度関連値以上になった場合に、第1モードおよび第2モードのいずれかで推進力調整機構20を制御する。制御部14は、第1モードにおいて、人力駆動車Aの制動力が第1所定制動力以上になるように推進力調整機構20を制御する。制御部14は、第2モードにおいて、人力駆動力に対するアシスト力の比が第2所定比以上になるようにモータE1を制御する。一例では、人力駆動力が一定の場合において、第1モードにおける人力駆動車Aの推進力が第2モードにおける人力駆動車Aの推進力よりも小さくなる。制御部14は、人力駆動力が所定駆動力以下の場合、第1モードにおいて、人力駆動車Aの制動力が第3所定制動力以下になるように推進力調整機構20を制御する。
【0051】
制御部14は、検出部12の検出値が第1所定角度関連値以上の状態から第2所定角度関連値未満になった場合に、第1モードおよび第2モードとは異なる第3モードで推進力調整機構20を制御する。制御部14は、第3モードにおいて、人力駆動車Aの角度情報とは異なる情報に応じてモータE1を制御してもよく、第3所定比以上になるようにモータE1を制御してもよく、人力駆動車Aの制動力が第4所定制動力以下になるように推進力調整機構20を制御してもよい。制御部14は、通常の制御として第3モードの制御を継続してもよく、所定条件が成立すると第3モードの制御を終了してもよい。
【0052】
本実施形態では、制御部14は、上記第1例および上記第2例に従って推進力調整機構20を制御する。制御部14は、例えば以下のとおり推進力調整機構20を制御する。
制御部14は、例えばアシスト条件が成立すると判定した場合、上記第1例に従って推進力調整機構20を制御することが好ましい。アシスト条件は、第1アシスト条件および第2アシスト条件の少なくとも一方を含む。制御部14は、人力駆動車Aの走行速度が第1走行速度以下の場合、第1アシスト条件が成立すると判定する。第1走行速度は、例えば人力駆動車Aに搭乗する搭乗者が安定して走行可能な速度に基づいて予め設定される。制御部14は、人力駆動車Aが上り坂を走行する場合、第2アシスト条件が成立すると判定する。上記各アシスト条件が成立する場合に人力駆動車Aの制動力が調整されると、人力駆動車Aの走行に関する安定性が低下することがある。このため、制御部14は、アシスト条件が成立すると判定した場合、上記第1例に従う制御を積極的に実行することが好ましい。
【0053】
制御部14は、例えば制動条件が成立すると判定した場合、上記第2例に従って推進力調整機構20を制御することが好ましい。制動条件は、第1制動条件、第2制動条件、第3制動条件、第4制動条件、第5制動条件、第6制動条件、および、第7制動条件の少なくとも1つを含む。制御部14は、バッテリ残量が所定残量以下の場合、第1制動条件が成立すると判定する。所定残量は、例えば制動装置BDの駆動に必要な電力、および、人力駆動車Aのランプの点灯に必要な電力等に基づいて予め設定される。制御部14は、バッテリBTの温度が第1温度以上の場合、第2制動条件が成立すると判定する。第1温度は、例えばバッテリBTの積極的な使用を抑制することが望まれる温度に基づいて予め設定される。制御部14は、モータE1の温度が第2温度以上の場合、第3制動条件が成立すると判定する。第2温度は、例えばモータE1の積極的な使用を抑制することが望まれる温度に基づいて予め設定される。
【0054】
制御部14は、路面抵抗が所定抵抗以下の場合、第4制動条件が成立すると判定する。所定抵抗は、例えば人力駆動車Aの推進をアシストする必要性が低いことが想定される路面抵抗に基づいて予め設定される。制御部14は、人力駆動車Aのロール角が所定ロール角以上の場合、第5制動条件が成立すると判定する。所定ロール角は、例えば第1所定角度関連値から推定される人力駆動車Aのロール角よりも大きい角度に設定される。制御部14は、人力駆動車Aが下り坂を走行する場合、第6制動条件が成立すると判定する。制御部14は、人力駆動車Aの推進をアシストできない場合、第7制動条件が成立すると判定する。人力駆動車Aの推進をアシストできない場合には、例えば人力駆動車Aの走行速度が第2走行速度以上の場合が含まれる。第2走行速度は、道路交通法に基づいて予め設定される。上記各制動条件が成立する場合、人力駆動車Aの推進をアシストするためのモータE1の駆動が望まれない。このため、制御部14は、制動条件が成立すると判定した場合、上記第2例に従う制御を積極的に実行することが好ましい。なお、制御部14は、アシスト条件および制動条件にかかわらず、推進力調整機構20を適宜制御してもよい。
【0055】
人力駆動車Aは、第1検出部24Aおよび第2検出部24Bをさらに含む。第1検出部24Aは、クランクアームC21、C22の回転角度位置を検出する。第1検出部24Aは、例えばクランクアームC21、C22の回転位相、回転量、および、回転方向等を検出する回転角度センサを含む。第1検出部24Aは、第1クランクアームC21および第2クランクアームC22の一方に設けられる。一例では、クランクアームC21、C22の一方の回転角度位置が検出されることによって、クランクアームC21、C22の他方の回転角度位置が推定される。第1検出部24Aは、検出したクランクアームC21、C22の回転角度位置に関する情報を制御部14に出力する。
【0056】
第2検出部24Bは、人力駆動力を検出する。第2検出部24Bは、1または複数のセンサを含む。人力駆動力がクランクCの回転トルクで示される場合、第2検出部24Bは、クランクCの回転トルクを検出するトルクセンサを含む。人力駆動力が仕事率で示される場合、第2検出部24Bは、クランクCの回転トルクを検出するトルクセンサ、および、クランクCの回転速度を検出する磁気センサを含む。トルクセンサは、第1クランクアームC21および第2クランクアームC22にそれぞれ設けられる。磁気センサは、第1クランクアームC21および第2クランクアームC22の一方に設けられる。第2検出部24Bは、検出した人力駆動力に関する情報を制御部14に出力する。
【0057】
人力駆動車Aは、人力駆動車Aの走行状態、および、人力駆動車Aの走行環境の少なくとも一方を検出する第3検出部24Cをさらに含んでいてもよい。人力駆動車Aの走行状態には、人力駆動車Aの走行速度および人力駆動車Aの前後方向の傾き等が含まれる。人力駆動車Aの走行環境には、バッテリ残量、バッテリBTの温度、モータE1の温度、および、路面抵抗等が含まれる。第3検出部24Cは、例えば人力駆動車Aの走行状態、および、人力駆動車Aの走行環境において、推進力調整機構20の制御に用いられる要素を検出する1または複数のセンサを含む。第3検出部24Cは、検出した各種の情報を制御部14に出力する。
【0058】
図5を参照して、人力駆動車用制御装置10が実行する制御の一例について説明する。
制御部14は、ステップS11において、検出部12から人力駆動車Aの角度情報を取得する。制御部14は、ステップS12において、検出部12の検出値が第1所定角度関連値以上か否かを判定する。制御部14は、ステップS12において、検出部12の検出値が第1所定角度関連値未満であると判定した場合、ステップS11に処理を戻す。一方、制御部14は、ステップS12において、検出部12の検出値が第1所定角度関連値以上であると判定した場合、ステップS13の処理に移行する。
【0059】
制御部14は、ステップS13において、第1回転角度位置が第1所定範囲RAに含まれるか否かを判定する。制御部14は、ステップS13において、第1回転角度位置が第1所定範囲RAに含まれると判定した場合、ステップS14の処理に移行する。制御部14は、ステップS14において、推進力調整機構20を第1モードで制御する。制御部14は、ステップS13において、第1回転角度位置が第1所定範囲RAに含まれないと判定した場合、ステップS15の処理に移行する。
【0060】
制御部14は、ステップS15において、第2回転角度位置が第2所定範囲RBに含まれるか否かを判定する。制御部14は、ステップS15において、第2回転角度位置が第2所定範囲RBに含まれると判定した場合、ステップS16の処理に移行する。制御部14は、ステップS16において、推進力調整機構20を第2モードで制御する。制御部14は、ステップS15において、第2回転角度位置が第2所定範囲RBに含まれないと判定した場合、ステップS17の処理に移行する。なお、制御部14は、第1回転角度位置が第1所定範囲RAに含まれないと判定し、第2回転角度位置が第2所定範囲RBに含まれないと判定した場合、推進力調整機構20を直前の制御に用いたモードで制御してもよく、第1モード、第2モード、および、第3モードのうちの予め設定されたモードで推進力調整機構20を制御してもよい。
【0061】
制御部14は、ステップS17において、検出部12の検出値が第2所定角度関連値未満か否かを判定する。制御部14は、ステップS17において、検出部12の検出値が第2所定角度関連値以上であると判定した場合、ステップS13に処理を戻す。一方、制御部14は、ステップS17において、検出部12の検出値が第2所定角度関連値未満であると判定した場合、ステップS18の処理に移行する。制御部14は、ステップS18において、推進力調整機構20を第3モードで制御する。以上の処理を経て、ステップS11〜ステップS18の処理を終了する。制御部14は、例えば人力駆動車Aが走行している間、ステップS11〜ステップS18の処理を繰り返す。
【0062】
<変形例>
上記実施形態に関する説明は、本発明に従う人力駆動車用制御装置および推進力調整システムが取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本発明に従う人力駆動車用制御装置および推進力調整システムは、例えば以下に示される上記実施形態の変形例、および、相互に矛盾しない少なくとも2つの変形例が組み合わせられた形態を取り得る。以下の変形例において、実施形態の形態と共通する部分については、実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
【0063】
・制御部14の制御内容は、任意に変更可能である。第1変形例では、制御部14は、第1回転角度位置が第1所定範囲RAに含まれる直前において、第1モードの制御に緩やかに近づけられるように推進力調整機構20を制御する。第1回転角度位置が第1所定範囲RAに含まれる直前には、第2回転角度位置が第2所定範囲RBに含まれなくなってから第1回転角度位置が第1所定範囲RAに含まれるまでの期間が含まれる。第2変形例では、制御部14は、第2回転角度位置が第2所定範囲RBに含まれる直前において、第2モードの制御に緩やかに近づけられるように推進力調整機構20を制御する。第2回転角度位置が第2所定範囲RBに含まれる直前には、第1回転角度位置が第1所定範囲RAに含まれなくなってから第2回転角度位置が第2所定範囲RBに含まれるまでの期間が含まれる。
【0064】
第3変形例では、制御部14は、第1モードにおいて人力駆動力に対するモータE1によるアシスト力の比を調整するように推進力調整機構20を制御し、第2モードにおいて人力駆動車Aの制動力を調整するように推進力調整機構20を制御する。第1推進力調整度合は、人力駆動力に対するモータE1によるアシスト力の比に関するものである。第2推進力調整度合は、人力駆動車Aの推進力を減少させる制動力に関するものである。制御部14は、第1モードにおいて、人力駆動力に対するモータE1によるアシスト力の比が第1所定比以下になるようにモータE1を制御する。制御部14は、第2モードにおいて、人力駆動車Aの制動力が第2所定制動力以下になるように推進力調整機構20を制御する。一例では、人力駆動力が一定の場合において、第1モードにおける人力駆動車Aの推進力が第2モードにおける人力駆動車Aの推進力よりも大きくなる。制御部14は、人力駆動力が所定駆動力以下の場合、第2モードにおいて、人力駆動車Aの制動力が第3所定制動力以下になるように推進力調整機構20を制御する。第3変形例におけるその他の制御は、上記第3例と実質的に同じである。
【0065】
・第1所定比と第2所定比との関係は、任意に変更可能である。一例では、第1所定比は、第2所定比よりも大きい。制御部14は、上記第1例に従う制御において、第1推進力調整度合が第2推進力調整度合よりも大きくなるようにモータE1を制御してもよい。制御部14は、例えば第1モードにおいて、人力駆動力に対するアシスト力の比が第1所定比以上になるようにモータE1を制御する。制御部14は、例えば第2モードにおいて、人力駆動力に対するアシスト力の比が第2所定比以下になるようにモータE1を制御する。一例では、人力駆動力が一定の場合において、第1モードにおける人力駆動車Aの推進力が第2モードにおける人力駆動車Aの推進力よりも大きくなる。
【0066】
・第1所定制動力と第2所定制動力との関係は、任意に変更可能である。一例では、第1所定制動力は、第2所定制動力未満である。制御部14は、上記第2例に従う制御において、第1推進力調整度合が第2推進力調整度合よりも小さくなるようにモータE1を制御してもよい。制御部14は、例えば第1モードにおいて、人力駆動車Aの制動力が第1所定制動力以下になるように推進力調整機構20を制御する。制御部14は、例えば第2モードにおいて、人力駆動車Aの制動力が第2所定制動力以上になるように推進力調整機構20を制御する。一例では、人力駆動力が一定の場合において、第1モードにおける人力駆動車Aの推進力が第2モードにおける人力駆動車Aの推進力よりも大きくなる。
【0067】
・角度情報に含まれる要素は、任意に変更可能である。一例では、角度情報は、人力駆動車Aの操舵角、人力駆動車Aのロール角、および、人力駆動車Aのヨーレートの少なくとも1つに代えてまたは加えて、人力駆動車Aに搭乗する搭乗者の傾き、人力駆動車Aのロール角速度、人力駆動車Aのヨー角加速度、および、人力駆動車Aの重心位置の少なくとも1つを含む。
【0068】
・人力駆動車Aの種類は、任意に変更可能である。第1変形例では、人力駆動車Aは、ロードバイク、マウンテンバイク、クロスバイク、シティサイクル、カーゴバイク、または、リカンベントである。第2変形例では、人力駆動車Aは、キックスケータである。
【符号の説明】
【0069】
1…推進力調整システム、10…人力駆動車用制御装置、12…検出部、14…制御部、20…推進力調整機構、22…アクチュエータ、A…人力駆動車、C21…第1クランクアーム、C22…第2クランクアーム、E1…モータ、RA…第1所定範囲、RB…第2所定範囲。
図1
図2
図3
図4
図5