特許第6982010号(P6982010)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6982010
(24)【登録日】2021年11月22日
(45)【発行日】2021年12月17日
(54)【発明の名称】易開封剥離パウチ
(51)【国際特許分類】
   B65D 75/62 20060101AFI20211206BHJP
   B65D 33/36 20060101ALI20211206BHJP
【FI】
   B65D75/62 A
   B65D33/36
【請求項の数】24
【全頁数】43
(21)【出願番号】特願2018-564846(P2018-564846)
(86)(22)【出願日】2017年6月8日
(65)【公表番号】特表2019-517443(P2019-517443A)
(43)【公表日】2019年6月24日
(86)【国際出願番号】US2017036600
(87)【国際公開番号】WO2017214429
(87)【国際公開日】20171214
【審査請求日】2020年6月4日
(31)【優先権主張番号】62/348,062
(32)【優先日】2016年6月9日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】15/616,666
(32)【優先日】2017年6月7日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500293320
【氏名又は名称】サノヴィオン ファーマシュティカルズ インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002572
【氏名又は名称】特許業務法人平木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】カルディン,ジュリー エー.
(72)【発明者】
【氏名】チャプデレイン,エドワード エメット
(72)【発明者】
【氏名】ラウ,スティーブン エー.
【審査官】 小川 克久
(56)【参考文献】
【文献】 特表2011−509890(JP,A)
【文献】 特表2010−502341(JP,A)
【文献】 特開2007−191223(JP,A)
【文献】 特表2009−528958(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0213967(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 75/62
B65D 33/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
製品を収容および提供するためのパッケージを形成する方法であって、
第1の層ウェブおよび第2の層ウェブを提供する工程と、
前記第1および第2の層ウェブのうちの一方の少なくとも1つのパウチ領域に製品を配置する工程と、
該少なくとも1つのパウチ領域を包囲するシールによって第1の層が第2の層に接合されるように、少なくとも製品シールゾーンにおいて前記第1の層ウェブを前記第2の層ウェブにシールすることによって複合ウェブを形成する工程、および前記第1の層ウェブが前記第2の層ウェブにシールされていない、前記製品シールゾーンの外側周縁部に隣接したシールされていないヘッダゾーンを残す工程と、
前記複合ウェブから個々のパッケージを分離させるために、外側パッケージ周縁部に沿って少なくとも1つの個々のパッケージを切断する工程であって、前記パッケージに第1のタブゾーンの境界を画定するように前記シールされていないヘッダゾーン内の第1のタブ切込み位置において前記パッケージの前記第1の層を切断する工程と、前記パッケージに第2のタブゾーンの境界を画定するように前記シールされていないヘッダゾーン内の第2のタブ切込み位置において前記パッケージの前記第2の層を切断する工程と、をさらに備える、切断する工程と、
を備える方法。
【請求項2】
複合ウェブを形成する工程は、前記第1のタブゾーン内にある第1のタブシールゾーンにおいて前記第1の層ウェブを前記第2の層ウェブにシールする工程と、前記第2のタブゾーン内にある第2のタブシールゾーンにおいて前記第1の層ウェブを前記第2の層ウェブにシールする工程と、をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の層および前記第2の層に刻み目を付ける工程をさらに含み、前記第1の層および前記第2の層における前記刻み目はそれぞれ、前記製品シールゾーンの一部および前記パウチ領域の一部を横切っている、請求項1または請求項2に記載の方法。
【請求項4】
切断する工程は、前記第1のタブゾーンと前記第2のタブゾーンとの間に隙間を画定するために前記パッケージの前記第1の層および前記第2の層を切断する工程をさらに備える、請求項1または請求項2に記載の方法。
【請求項5】
製品を収容および提供するためのパッケージであって、
第1の層と、
第2の層と、
シールによって前記第1の層が前記第2の層に接合されている製品シールゾーンであって、内側周縁部および外側周縁部を有し、前記内側周縁部は、前記製品を収容するためのシールされていないパウチ領域を画定している、製品シールゾーンと、
該製品シールゾーンの前記外側周縁部に隣接したヘッダゾーンと、を備え、該ヘッダゾーンは、
第1のタブと、
第2のタブと、
前記ヘッダゾーンのシールされていない部分内の前記第1の層における第1のタブ切込みと、
前記ヘッダゾーンのシールされていない部分内の前記第2の層における第2のタブ切込みと、を備え、
前記第1のタブ切込みは、前記第2のタブ切込みと交差しておらず、
前記パッケージは、前記第1のタブと前記第2のタブとの間に隙間を画定しており、
前記第1のタブ切込みは、前記隙間の一部を画定する前記パッケージのエッジにおいて途切れており、
前記第2のタブ切込みは、前記隙間の前記一部を画定する前記パッケージの前記エッジにおいて途切れている、
製品を収容および提供するためのパッケージ。
【請求項6】
前記第1のタブは、前記第1の層が前記第2の層に接合されている第1のタブシールゾーンを備え、前記第2のタブは、前記第1の層が前記第2の層に接合されている第2のタブシールゾーンを備える、請求項5に記載のパッケージ。
【請求項7】
前記第1のタブ切込みは、前記第2のタブ切込みに対して平行でない、請求項5に記載のパッケージ。
【請求項8】
前記製品シールゾーンは、剥離抑制特徴部を備え、前記製品シールゾーンは、前記剥離抑制特徴部に隣接した前記製品シールゾーンの一部に沿う部分よりも、前記剥離抑制特徴部において、前記第1の層を前記第2の層から分離させるために使用者がより大きな力を加えることを要求する、請求項5に記載のパッケージ。
【請求項9】
前記剥離抑制特徴部は、前記第2の層からの前記第1の層の分離を妨げる剥離妨害特徴部を備え、該剥離妨害特徴部は、
圧着部、
前記第1の層および前記第2の層のうちの少なくとも一方における切込み、
前記外側周縁部を始点とする前記第1の層および前記第2の層のうちの少なくとも一方におけるエッジ切込み、
切欠、
溶接部、および
超音波溶接部
を含む群からの少なくとも1つを有する、請求項8に記載のパッケージ。
【請求項10】
前記第1の層における前記第1のタブ切込みに対応する位置において前記第2の層に切込みが設けられておらず、前記第2の層における前記第2のタブ切込みに対応する位置において前記第1の層に切込みが設けられていない、請求項5に記載のパッケージ。
【請求項11】
前記製品シールゾーンは、前記パッケージの側部エッジに沿って変化する可変の幅を有し、該可変の幅は、前記製品シールゾーンの第1の部分における第1の幅と、前記製品シールゾーンの第2の部分における、前記第1の幅より大きな第2の幅とを備え、前記製品シールゾーンの前記第1の部分は、前記第2の部分より前記ヘッダゾーンに近く、前記側部エッジに沿った前記可変の幅は、前記ヘッダゾーンとは反対の前記パッケージの端部において前記第1の層を前記第2の層から分離させるために使用者が増大した力を加えることを要求する、請求項5に記載のパッケージ。
【請求項12】
上部シールゾーンに隣接する前記製品シールゾーンの一部は、前記パッケージの前記ヘッダゾーンと反対側の端部における前記製品シールゾーンの一部よりも、前記第1の層を前記第2の層から分離させるためにより小さい力を要求する、請求項5に記載のパッケージ。
【請求項13】
前記第1の層における第1の刻み目と、前記第2の層における第2の刻み目とをさらに備え、前記第1の刻み目は、前記第2の刻み目に対して平行であり、前記第1の刻み目および前記第2の刻み目はそれぞれ、前記パッケージの一方の端部から前記パッケージの反対側の端部まで延びている、請求項5に記載のパッケージ。
【請求項14】
前記第1の層における第3の刻み目と、前記第2の層における第4の刻み目とをさらに備える、請求項13に記載のパッケージ。
【請求項15】
前記第1のタブ切込みおよび前記第2のタブ切込みは両方とも、前記パッケージのシールされていない領域に配置されている、請求項5から請求項14のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項16】
前記製品シールゾーンと、前記第1のタブシールゾーンおよび前記第2のタブシールゾーンとの間のシールされていない部分は、パッケージ周縁部の一方のエッジから前記パッケージ周縁部の反対側のエッジまで前記パッケージを横切って延びている、請求項に記載のパッケージ。
【請求項17】
前記第1のタブ切込みは、前記隙間から前記パッケージの一部を横切って前記パッケージの周縁部まで延びており、前記第2のタブ切込みは、前記隙間から前記パッケージの一部を横切って前記パッケージの周縁部まで延びている、請求項5から請求項14のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項18】
前記第1のタブ切込みは、前記パッケージの第1の側部エッジまで延びており、前記第2のタブ切込みは、前記第1の側部エッジと反対側の、前記パッケージの第2の側部エッジまで延びている、請求項5から請求項14のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項19】
前記第1のタブは、第1の触覚特徴部を備え、前記第2のタブは、第2の触覚特徴部を備え、前記触覚特徴部はそれぞれ、開口、1つまたは複数のスリット、溝、突出部および凹所から成る群から選択されている、請求項5から請求項14のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項20】
前記第1のタブは、第1の触覚特徴部を有し、前記第2のタブは、第2の触覚特徴部を備え、前記触覚特徴部はそれぞれ、開口と、開口エッジの一部に沿った鈍化エレメントとを画定しており、該鈍化エレメントは、前記第1または第2の層のうちの少なくとも一方の折り曲げられた部分を含む、請求項5から請求項14のいずれか一項に記載のパッケージ。
【請求項21】
前記第1のタブ切込みは、前記隙間から前記第1の刻み目まで延びており、前記第2のタブ切込みは、前記隙間から前記第2の刻み目まで延びている、請求項13に記載のパッケージ。
【請求項22】
製品を収容および提供するためのパッケージであって、
第1の層と、
第2の層と、
シールによって前記第1の層が前記第2の層に接合されている製品シールゾーンであって、内側周縁部および外側周縁部を有し、前記内側周縁部は、前記製品を収容するためのシールされていないパウチ領域を画定している、製品シールゾーンと、
該製品シールゾーンの前記外側周縁部に隣接したヘッダゾーンと、を備え、該ヘッダゾーンは、
第1の触覚特徴部を含む第1のタブと、
第2の触覚特徴部を含む第2のタブと、
前記ヘッダゾーンのシールされていない部分内の前記第1の層における第1のタブ切込みと、
前記ヘッダゾーンのシールされていない部分内の前記第2の層における第2のタブ切込みと、を備え、
前記第1のタブ切込みは、前記第2のタブ切込みと交差していなく、
前記パッケージは、前記第1のタブと前記第2のタブとの間に隙間を画定している、パッケージ。
【請求項23】
前記第1のタブ切込みおよび前記第2のタブ切込みは両方とも、前記パッケージのシールされていない領域に配置されている、請求項22に記載のパッケージ。
【請求項24】
前記第1のタブは、前記第1の層が前記第2の層に接合されている第1のタブシールゾーンを備え、
前記第2のタブは、前記第1の層が前記第2の層に接合されている第2のタブシールゾーンを備える、請求項22または請求項23に記載のパッケージ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、全ての国を指定国とする出願人である米国国内企業The Tapemark Companyの名において2017年6月8日にPCT国際特許出願として出願されており、2016年6月9日に出願された米国仮特許出願第62/348062号明細書および2017年6月7日に出願された米国特許出願第15/616666号明細書に対する優先権を主張するものであり、これら両出願の内容は、引用したことによりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
技術分野
本明細書に記載された技術は、パウチ領域を有するパッケージに関する。より具体的には、本明細書に記載された技術は、パウチ領域へアクセスするために層が剥離されるパッケージに関する。
【0003】
背景
多くの異なるタイプのパッケージは、材料の2つ以上の層から形成されており、これらの層は、製品を収容するためのパウチを形成するように互いにシールされ、次いで、製品へアクセスするために剥離させることができる。幾つかの技術分野において、最終的な使用のために無菌である製品へアクセスすることが望ましい。これは、医療分野における一般的な問題であり、例えば、医療分野では、医療行為において使用される製品は、製造施設や医療施設等において貯蔵されている間に加え、これらの施設への、また、これらの施設からの輸送中に無菌のまま保たれることが望ましい。幾つかのパッケージ設計では、層を掴み、層を剥離させるために、パッケージの層を分離させることが困難である。静電気が層を分離させにくくする働きをすることもある。外側パッケージ周縁部を切断するための切断プロセスが、外側周縁部において層をある程度融着させることがあり、これは、層を分離させにくくする可能性がある。
【0004】
幾つかのパッケージは、切れ目または裂け目が形成されている。この切れ目または裂け目は、製品を収容したパウチ領域の少なくとも一部へアクセスするために、使用者が、切れ目を始点としてパッケージの全ての層を裂断させることを可能にする。しかしながら、パウチ領域を横切って全ての層を裂断させることは、脆い内容物に損傷を与える可能性がある。また、パウチ領域の一方の側を横切って全ての層を裂断させることは、さらに、幾つかの状況において内容物を取り出すことを困難にする可能性がある。
【0005】
パッケージが、開封するために薄い層の手作業による分離を必要とする場合、特に、使用者の手の器用さが制限されているとき、使用者に障がいがあるとき、使用者が手袋をはめているとき、または使用者が緊急の医療必要性に対応しているとき、時間およびフラストレーションが問題となる。
【0006】
概要
本明細書に開示された実施の形態は、製品を収容および提供するためのパッケージを含む。パッケージは、第1の層と、第2の層と、剥離可能シールによって第1の層が第2の層に接合されている製品シールゾーンであって、製品を収容するためのシールされていないパウチ領域を画定する内側周縁部と、外側周縁部とを有する、製品シールゾーンと、製品シールゾーンの外側周縁部に隣接したヘッダゾーンと、を含む。ヘッダゾーンは、第1のタブと、第2のタブと、ヘッダゾーンのシールされていない部分内の第1の層における第1のタブ切込みと、ヘッダゾーンのシールされていない部分内の第2の層における第2のタブ切込みと、を含む。幾つかの実施の形態において、第1のタブ切込みは、第2のタブ切込みと交差していない。
【0007】
幾つかの実施の形態において、第1のタブは、第1の層が第2の層に接合されている第1のタブシールゾーンを備え、第2のタブは、第1の層が第2の層に接合されている第2のタブシールゾーンを備える。
【0008】
幾つかの実施の形態において、第1のタブ切込みは、製品シールゾーンと第1のタブシールゾーンとの間に配置されており、第2のタブ切込みは、製品シールゾーンと第2のタブシールゾーンとの間に配置されている。
【0009】
幾つかの実施の形態において、第1のタブ切込みは、第1の層の一部を第1の層の残りから分離しており、第2のタブ切込みは、第2の層の一部を第2の層の残りから分離している。
【0010】
幾つかの実施の形態において、パッケージは、第1のタブと第2のタブとの間に隙間を画定している。
【0011】
幾つかの実施の形態において、第1のタブ切込みは、隙間からパッケージの周縁部まで延びており、第2のタブ切込みは、隙間からパッケージの周縁部まで延びている。
【0012】
幾つかの実施の形態において、第1のタブ切込みは、パッケージの第1の側部エッジまで延びており、第2のタブ切込みは、第1の側部エッジと反対側のパッケージの第2の側部エッジまで延びている。
【0013】
幾つかの実施の形態において、パッケージの外側周縁部は、第1のタブと第2のタブとの間に隙間を画定するために製品シールゾーンに向かって内方へ延びる1つのエッジに沿った外側周縁部の一部を除き、実質的に矩形である。
【0014】
幾つかの実施の形態において、隙間は、パッケージのエッジの中央から内方へ延びている。
【0015】
幾つかの実施の形態において、第1のタブは、第1の触覚特徴部を有し、第2のタブは、第2の触覚特徴部を有する。
【0016】
幾つかの実施の形態において、各触覚特徴部は、開口、1つまたは複数のスリット、溝、突出部および凹所から成る群から選択されている。
【0017】
幾つかの実施の形態において、各触覚特徴部は、開口を画定しており、さらに、開口エッジの一部に沿って鈍化エレメントを備え、鈍化エレメントは、第1または第2の層のうちの少なくとも一方の折り曲げられた部分を含む。
【0018】
幾つかの実施の形態において、第1の触覚特徴部は第1のタブシールゾーン内に配置されており、第2の触覚特徴部は第2のタブシールゾーン内に配置されている。幾つかの実施の形態において、第1の触覚特徴部は第2の触覚特徴部と同じである。
【0019】
幾つかの実施の形態において、第1の層における第1のタブ切込みに対応する位置において第2の層には切込みが設けられていない。幾つかの実施の形態において、第2の層における第2のタブ切込みに対応する位置において第1の層には切込みが設けられていない。
【0020】
幾つかの実施の形態において、製品は、シート製品である。
【0021】
幾つかの実施の形態において、第1のタブ切込みの両側に位置するパッケージの部分はシールされておらず、第2のタブ切込みの両側に位置するパッケージの部分はシールされていない。
【0022】
幾つかの実施の形態において、第1の層および第2の層が共通の外側周縁部を共有するように、第1の層は第2の層と同一の広がりを有する。
【0023】
幾つかの実施の形態において、製品シールゾーンと、第1のタブシールゾーンおよび第2のタブシールゾーンとの間のシールされていない部分は、パッケージ周縁部の一方のエッジからパッケージ周縁部の反対側のエッジまでパッケージを横切って延びている。幾つかの例において、ヘッダのこのシールされていない部分は、山形を形成している。幾つかの例において、製品シールゾーンの外側周縁部は、第1の山形を形成している。幾つかの例において、製品シールゾーンの内側周縁部は、第2の山形を形成している。幾つかの例において、第1の山形の角度は、第2の山形の角度と等しい。幾つかの例において、第2の山形の角度は、第1の山形の角度より小さい。幾つかの例において、山形は、90度と130度との間の角度を形成している。幾つかの例において、山形は、110度と125度との間の角度を形成している。
【0024】
幾つかの実施の形態において、シールされていないパウチ領域は、五角形である。
【0025】
幾つかの実施の形態において、製品シールゾーンは、第1のタブと第2のタブとの間に配置された隙間に先端を向けられている。
【0026】
幾つかの実施の形態において、第1のタブ切込みは製品シールゾーンの一部に対して平行であり、第2のタブ切込みは製品シールゾーンの一部に対して平行である。
【0027】
幾つかの実施の形態において、第1のタブ切込みは、第2のタブ切込みに対して平行でない。
【0028】
幾つかの実施の形態において、第1のタブシールゾーンのエッジは第1のタブ切込みに対して平行であり、第2のタブシールゾーンのエッジは第2のタブ切込みに対して平行である。
【0029】
幾つかの実施の形態において、パッケージは、少なくとも2インチかつ6インチ以下の長さを有する。幾つかの実施の形態において、パッケージは、少なくとも1インチかつ3インチ以下の幅を有する。幾つかの実施の形態において、パッケージの長さは約4インチであり、パッケージの幅は約2インチである。
【0030】
本明細書に開示された実施の形態は、製品を収容および提供するためのパッケージを含む。パッケージは、第1の層と、第2の層と、剥離可能シールによって第1の層が第2の層に接合されている製品シールゾーンであって、製品を収容するためのシールされていないパウチ領域を画定する内側周縁部と、外側周縁部とを有する、製品シールゾーンと、製品シールゾーンの外側周縁部に隣接したヘッダゾーンと、を含む。ヘッダゾーンは、第1の層が第2の層に接合されている第1のタブシールゾーンを含む第1のタブと、第1の層が第2の層に接合されている第2のタブシールゾーンを含む第2のタブと、ヘッダゾーンのシールされていない部分内の第1の層における第1のタブ切込みと、ヘッダゾーンのシールされていない部分内の第2の層における第2のタブ切込みと、を含む。幾つかの実施の形態において、パッケージは、第1のタブと第2のタブとの間に隙間を画定している。
【0031】
本明細書に開示された実施の形態は、製品を収容および提供するためのパッケージを含む。パッケージは、第1の層と、第2の層と、剥離可能シールによって第1の層が第2の層に接合されている製品シールゾーンであって、製品を収容するためのシールされていないパウチ領域を画定する内側周縁部と、外側周縁部とを有する、製品シールゾーンと、製品シールゾーンの外側周縁部に隣接したヘッダゾーンと、を含む。ヘッダゾーンは、第1の層が第2の層に接合されている第1のタブシールゾーンを有する第1のタブと、第2のタブシールゾーンを有する第2のタブと、を含む。幾つかの例において、第1の層は第2の層に接合されており、第1の層における第1のタブ切込みは、ヘッダゾーンのシールされていない部分内に配置されており、第2の層における第2のタブ切込みは、ヘッダゾーンのシールされていない部分内に配置されている。幾つかの実施の形態において、第1のタブ切込みは、第1の層のみを貫通しており、第2の層を貫通しておらず、第2のタブ切込みは、第2の層のみを貫通しており、第1の層を貫通していない。
【0032】
幾つかの例において、製品シールゾーンにおいて、第1の層は、剥離可能シールによって第2の層に接合されている。
【0033】
幾つかの例において、第1のタブ切込みおよび第2のタブ切込みは両方とも、パッケージのシールされていない領域に配置されている。幾つかの例において、第1のタブは、第1の層が第2の層に接合されている第1のタブシールゾーンを備え、製品シールゾーンと、第1のタブシールゾーンおよび第2のタブシールゾーンとの間のシールされていない部分は、パッケージ周縁部の一方のエッジからパッケージ周縁部の反対側のエッジまでパッケージを横切って延びている。
【0034】
幾つかの例において、第2のタブは、第1の層が第2の層に接合されている第2のタブシールゾーンを含む。幾つかの例において、第1のタブ切込みは、隙間からパッケージの一部を横切ってパッケージの周縁部まで延びており、第2のタブ切込みは、隙間からパッケージの一部を横切ってパッケージの周縁部まで延びている。
【0035】
幾つかの例において、第1のタブ切込みは、パッケージの第1の側部エッジまで延びており、第2のタブ切込みは、第1の側部エッジと反対側のパッケージの第2の側部エッジまで延びている。
【0036】
幾つかの例において、第1のタブは、第1の触覚特徴部を有し、第2のタブは、第2の触覚特徴部を有する。幾つかの例において、各触覚特徴部は、開口、1つまたは複数のスリット、溝、突出部および凹所から成る群から選択されている。幾つかの例において、各触覚特徴部は、開口を画定している。幾つかの例において、触覚特徴部は、開口エッジの一部に沿って鈍化エレメントを有し、鈍化エレメントは、第1または第2の層のうちの少なくとも一方の折り曲げられた部分を含む。
【0037】
幾つかの例において、第1の層における第1のタブ切込みに対応する位置において第2の層に切込みが設けられておらず、第2の層における第2のタブ切込みに対応する位置において第1の層に切込みが設けられていない。幾つかの例において、第1の層および第2の層が共通の外側周縁部を共有するように、第1の層は第2の層と同一の広がりを有する。
【0038】
幾つかの例において、第1のタブ切込みは製品シールゾーンの一部に対して平行であり、第2のタブ切込みは製品シールゾーンの一部に対して平行である。
【0039】
幾つかの例において、製品シールゾーンと第1のタブシールゾーンとの間にはシールされていない部分が設けられており、製品シールゾーンと第2のタブシールゾーンとの間にはシールされていない部分が設けられている。幾つかの例において、シールされていない部分は、隣接している。幾つかの例において、シールされていない部分は、パッケージ周縁部の一方のエッジからパッケージ周縁部の反対側のエッジまでパッケージを横切って延びている。幾つかの例において、第1のタブ切込みは、第2のタブ切込みに対して平行でない。
【0040】
幾つかの例において、パッケージは、さらに、第1の層における第1の刻み目と、第2の層における第2の刻み目とを含み、第1の刻み目は第2の刻み目に対して平行である。幾つかの例において、第1の刻み目および第2の刻み目はそれぞれ、パッケージの一方の端部からパッケージの反対側の端部まで延びている。
【0041】
幾つかの例において、パッケージは、さらに、第1の層における第3の刻み目と、第2の層における第4の刻み目とを含む。幾つかの例において、第1のタブ切込みは隙間から第1の刻み目まで延びており、第2のタブ切込みは隙間から第2の刻み目まで延びている。
【0042】
幾つかの例において、製品シールゾーンは、剥離抑制特徴部を含み、製品シールゾーンは、剥離抑制特徴部に隣接した製品シールゾーンの一部に沿う部分よりも、剥離抑制特徴部において第1の層を第2の層から分離させるためにより大きな力を加えることを使用者に要求する。
【0043】
幾つかの例において、剥離抑制特徴部は、第2の層からの第1の層の分離を妨げる剥離妨害特徴部を含み、剥離妨害特徴部は、圧着部、第1の層および第2の層のうちの少なくとも一方における切込み、外側周縁部を始点とする、第1の層および第2の層のうちの少なくとも一方におけるエッジ切込み、切欠、溶接および超音波溶接を備える群からの少なくとも1つを含む。
【0044】
幾つかの例において、製品シールゾーンは、パッケージの側部エッジに沿って変化する可変の幅を有し、可変の幅は、製品シールゾーンの第1の部分における第1の幅と、製品シールゾーンの第2の部分における、第1の幅より大きな第2の幅とを有する。幾つかの例において、製品シールゾーンの第1の部分は、第2の部分よりヘッダゾーンに近く、側部エッジに沿った可変の幅は、ヘッダゾーンと反対側のパッケージの端部において第1の層を第2の層から分離させるために使用者が増大した力を加えることを要求する。
【0045】
幾つかの例において、上部シールゾーンに隣接する製品シールゾーンの一部は、パッケージのヘッダゾーンと反対側の端部における製品シールゾーンの一部よりも、第1の層を第2の層から分離させるためにより小さい力を要求する。
【0046】
幾つかの例において、製品を収容および提供するためのパッケージを形成する方法が開示されている。方法は、第1の層ウェブおよび第2の層ウェブを提供する工程と、第1および第2の層ウェブのうちの一方の少なくとも1つのパウチ領域に製品を配置する工程と、少なくとも1つのパウチ領域を包囲するシールによって第1の層が第2の層に接合されるように少なくとも製品シールゾーンにおいて第1の層ウェブを第2の層ウェブにシールすることによって複合ウェブを形成する工程、および第1の層ウェブが第2の層ウェブにシールされていない、製品シールゾーンの外側周縁部に隣接したシールされていないヘッダゾーンを残す工程と、複合ウェブから個々のパッケージを分離させるために、外側パッケージ周縁部の周りで少なくとも1つの個々のパッケージを切断する工程と、を含む。幾つかの例において、この切断する工程のステップは、パッケージに第1のタブゾーンの境界を画定するようにシールされていないヘッダゾーン内の第1のタブ切込み位置においてパッケージの第1の層を切断する工程と、パッケージに第2のタブゾーンの境界を画定するようにシールされていないヘッダゾーン内の第2のタブ切込み位置においてパッケージの第2の層を切断する工程と、をさらに含む。
【0047】
幾つかの例において、上記の方法は、さらに、第1の層および第2の層に刻み目を付ける工程を含む。幾つかの例において、第1の層および第2の層における刻み目はそれぞれ、製品シールゾーンの一部およびパウチ領域の一部を横切っている。幾つかの例において、複合ウェブを形成する工程は、第1のタブゾーン内にある第1のタブシールゾーンにおいて第1の層ウェブを第2の層ウェブにシールする工程と、第2のタブゾーン内にある第2のタブシールゾーンにおいて第1の層ウェブを第2の層ウェブにシールする工程と、をさらに含む。幾つかの例において、切断する工程のステップは、第1のタブゾーンと第2のタブゾーンとの間に隙間を画定するためにパッケージの第1の層および第2の層を切断する工程をさらに含む。
【0048】
この概要は、本願の教示のうちの幾つかの概説であり、本発明の対象の排他的または網羅的な取扱いであることは意図されていない。さらなる詳細は、詳細な説明および添付の請求項に見られる。その他の態様は、以下の詳細な説明を読みかつ理解し、以下の詳細な説明の一部を形成する図面を見ることによって当業者に明らかになるであろう。各図面は、限定する意味で解釈されるべきではない。本願の範囲は、添付の請求項およびそれらの法的均等物によって規定される。
【0049】
技術は、以下の図面に関連してより完全に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0050】
図1】幾つかの実施の形態による、第1のタブおよび第2のタブを備えるパッケージの正面図である。
図2】第1および第2のタブが反対方向に引っ張られ始めている、図1のパッケージの側面図である。
図3】3−3線に沿う、図1のパッケージの断面図である。
図4】パッケージを開封し始めるためにタブが引っ張られている、図3におけるパッケージの断面図である。
図5図1における5−5線に沿うパッケージの断面図である。
図6】パッケージを開封し始めるためにタブが引っ張られている、図5におけるパッケージの断面図である。
図7】触覚特徴部の異なる実施の形態を伴うパッケージの正面図である。
図8】触覚特徴部の異なる実施の形態を伴うパッケージの正面図である。
図9】触覚特徴部のエッジ鈍化実施形態を伴うパッケージの正面図である。
図10】パッケージを開封するプロセスの間の、図9におけるパッケージの一部の断面図である。
図11】触覚特徴部の異なる実施の形態を伴うパッケージの正面図である。
図12図11におけるパッケージの一部の断面図である。
図13】触覚特徴部の異なる実施の形態を伴うパッケージの正面図である。
図14図13におけるパッケージの一部の断面図である。
図15】触覚特徴部の異なる実施の形態を伴うパッケージの正面図である。
図16図15におけるパッケージの一部の断面図である。
図17】層に刻み目を付ける実施の形態を伴う第1の層の正面図である。
図18】層に刻み目を付ける実施の形態を伴う第2の層の正面図である。
図19】刻み目を付ける実施の形態を伴うパッケージの正面図である。
図20】層に刻み目を付ける実施の形態を伴う第1の層の正面図である。
図21】層に刻み目を付ける実施の形態を伴う第2の層の正面図である。
図22】刻み目を付ける実施の形態を伴うパッケージの正面図である。
図23】製品シールゾーンの異なる実施の形態を伴うパッケージの正面図である。
図24】1つの実施の形態によるパッケージの正面図である。
図25】1つの実施の形態による、パッケージを形成する方法を示すフローチャートである。
図26】1つの実施の形態による、組立てプロセスの間のパッケージのウェブの正面図である。
図27】1つの実施の形態による、パッケージ製造装置の概略図である。
図28】幾つかの実施の形態による、剥離抑制特徴部を有するパッケージの正面図である。
図29】剥離抑制特徴部の代替的な例を包含しているパッケージの正面図である。
図30】剥離抑制特徴部の別の代替的な例を包含しているパッケージの正面図である。
図31】剥離抑制特徴部の別の代替的な例を包含しているパッケージの正面図である。
図32】幾つかの実施の形態によるパッケージの正面図である。
図33】幾つかの実施の形態による、剥離妨害特徴部を包含しているパッケージの部分的な正面図である。
図34】代替的な剥離妨害特徴部を包含しているパッケージの部分的な正面図である。
図35】代替的な剥離妨害特徴部を包含しているパッケージの部分的な正面図である。
図36】代替的な剥離妨害特徴部を包含しているパッケージの部分的な正面図である。
図37】代替的な剥離妨害特徴部を包含しているパッケージの部分的な正面図である。
図38】代替的な剥離妨害特徴部を包含しているパッケージの部分的な正面図である。
図39】代替的な剥離妨害特徴部を包含しているパッケージの部分的な正面図である。
【0051】
本技術は、様々な変更および代替的な形式が可能であるが、その詳細は、例として図面によって示されており、詳細に説明される。しかしながら、その用途は、説明されている特定の実施の形態に限定されないことが理解されるべきである。逆に、その用途は、本技術の思想および範囲に当てはまる変更、均等物および代替例を網羅する。
【0052】
詳細な説明
本明細書に記載されたパッケージは、概して、製品を収容および提供するように構成されている。製品は、本来医療用であることができ、外科的ニーズ、製薬ニーズ、医療緊急対応者ニーズ等に関連していることができる。幾つかの実施の形態において、製品は、創傷包帯、医療ケア製品、医療装置等である。幾つかの実施の形態において、製品は、食用用途、口腔用途、スキンケア用途、美容用途等に関連していることができる可溶性フィルムなどのシート製品である。シート製品は、概して極めて薄く、その厚さ寸法より著しく大きな幅および長さ寸法を有し、例えば、その幅および長さは、厚さ寸法の少なくとも10倍であるか、またはその幅および長さは、厚さ寸法の少なくとも100倍である。シート製品は、時には、平行な側部を有する。幾つかのケースでは、創傷包帯がシート製品である。幾つかの実施の形態において、製品は、錠剤またはタブレットなどの、個人によって消費されることが意図された部分または物体を含むことができる。他の実施の形態において、製品は、個人によって消費されることが意図されていない部分または物体を含むことができる。
【0053】
概して、パッケージは、第1の層および第2の層を含むことができる。第1の層を、第2の層の上側に被覆させることができる。第1の層および第2の層が共通の外側周縁部を共有するように、第1の層および第2の層は第2の層と同一の広がりを有することができる。
【0054】
第1の層の幾つかの部分を、第2の層の対応する部分とシールまたは接合させて、1つまたは複数のシールゾーンを画定することができる。第1の層の幾つかの部分は、1つまたは複数のシールされていないゾーンを画定するように、第2の層に対して、分離しているか、シールされていないか、または接合されていないことができる。幾つかの例において、製品シールゾーンは、第1の層および第2の層が互いにシールされている部分である。製品シールゾーンは、製品を配置することができるシールされていないパッケージゾーンを包囲している。製品シールゾーンは、シールされていないパッケージゾーンを露出から保護している。
【0055】
パッケージは、ヘッダゾーンにおいて1つまたは複数のタブをさらに含む。幾つかの例において、第1の層および第2の層は、第1のタブを創出するように第1の領域において互いにシールされかつ第2のタブを創出するように第2の領域において互いにシールされている。第1のタブおよび第2のタブは、パッケージのシールされていない部分によって製品シールゾーンから分離されていることができる。パッケージのシールされていない部分は、パッケージの第1のエッジから、第1のエッジと反対側のパッケージの第2のエッジまで延びていることができる。第1のタブおよび第2のタブを、第1のタブと第2のタブとの間に隙間を画定するパッケージのエッジによって分離させることができる。
【0056】
幾つかの例において、パッケージは、パッケージの第1の側(例えば、パッケージの前部)における第1のタブ切込みと、パッケージの反対側(例えば、パッケージの後部)における第2のタブ切込みとを有する。第1のタブ切込みは、パッケージの第2の層に達しない、パッケージの第1の層を貫通した切込みである。第2のタブ切込みは、第1の層に達しない、パッケージの第2の層を貫通した切込みである。幾つかの例において、第1のタブ切込みおよび第2のタブ切込みは重なり合っていない。
【0057】
幾つかの例において、第1のタブ切込みはパッケージの第1のエッジにおいて始まっており、第1のタブと第2のタブとの間に隙間を画定するパッケージのエッジにおいて途切れている。幾つかの例において、第2のタブ切込みは、パッケージの第1のエッジと反対側のパッケージの第2のエッジにおいて始まっており、第1のタブと第2のタブとの間に隙間を画定するパッケージのエッジにおいて途切れている。幾つかの例において、第1のタブ切込みは、第2のタブ切込みと交差していない。幾つかの例において、第1のタブ切込みおよび第2のタブ切込みは両方とも、パッケージのシールされていない部分に配置されている。幾つかの例において、第1のタブ切込みは製品シールゾーンの第1のエッジに対して平行であり、第2のタブ切込みは製品シールゾーンの第2のエッジに対して平行である。幾つかの例において、第1のタブ切込みは、第2のタブ切込みに対して平行でない。
【0058】
第1および第2のタブは、1つまたは複数の触覚特徴部を含むことができる。触覚特徴部は、タブに配置された物理的特徴部であることができる。その物理的特徴部は、使用者の指がタブ上で滑るまたはスライドする可能性を低減することによってまたは使用者がタブの位置および開封中に製品を掴むための最善の位置を特定することを助けることによって、パッケージをより容易に開封させることができる。例えば、触覚特徴部は、開口、1つまたは複数のスリット、溝、突出部または凹所であることができる。触覚特徴部は、使用者が開口のエッジにおける鋭いエッジに触れることを防止する、開口のエッジの一部に沿った鈍化エレメントを備えた開口を画定することができる。
【0059】
パッケージは、第1および第2のタブを掴み、かつこれらのタブを反対方向に引っ張ることによって使用者がパッケージを開封することができるようにすることによって機能する。第1の層が第2の層から剥離させられると、シールが破壊される。これらタブを引き離すことにより、製品シールゾーンにおける第1の層と第2の層との間のシールを破壊させることによって第1の層が第2の層から分離させられる。幾つかの例において、製品シールゾーンは、山形の形状で頂点を有する。
【0060】
第1および第2のタブを引き離すことによって、シールは製品シールゾーンの頂点において最初に破壊させられる。広いシール面積は、狭いシール面積よりもシールを破壊するためにより大きな力を必要とする。頂点において、シールの幅は狭い。狭い山形は、シールを破るために比較的小さい力を必要とする。第2の層から第1の層を剥離させるために必要とされる力は、ヘッダゾーンのシールされていない領域に隣接した製品シールゾーンの一部におけるパウチの幅を横切ってシールが広くなるにしたがって大きくなる。結局、第1および第2のタブをさらに一層引き離すことにより、製品シールゾーンの側部エッジ部分はシールされない状態になり、これにより、製品パウチのシールされていない領域内に収容された製品が露出させられる。
【0061】
パッケージは、剥離抑制特徴部を画定することができる。剥離抑制部は、第1の層が第2の層から分離することを妨げることができる。剥離抑制特徴部は、第1の層および第2の層が、ヘッダゾーンと反対側のパッケージの後側エッジにおいて分離することを防止することができる。剥離抑制特徴部は、パッケージが開封されたときに製品パウチ内の製品がパッケージから飛び出るのを防止するために役立つ。
【0062】
剥離抑制特徴部は、増大した幅または広い幅と狭い幅との間で変化する幅を有する製品シールゾーンの領域を含むことができる。製品シールゾーンのより広い幅は、破壊されることに対するシールの抵抗を高める。これは、第1の層および第2の層が引き離される速度を減速させることができる。製品シールゾーンの内側周縁部は、第1および第2の層が剥離されるときに製品シールゾーンに変化する幅を提供する形状を画定していることができる。例えば、製品シールゾーンの側部エッジは、ヘッダゾーンの近傍に第1の幅を有することができ、ヘッダと反対側のパッケージの端部のより近傍に、増大した幅を有することができる。製品シールゾーンの側部エッジは、ヘッダと反対側のパッケージの端部に第3の幅を有することができる。第3の幅は、ヘッダゾーンの最も近傍の製品シールゾーンの側部エッジの幅と同じ幅であることができる。
【0063】
パッケージは、パッケージにおいて1つまたは複数の刻み目を含むこともできる。例えば、パッケージは、第1の層における第1の刻み目と、第2の層における第2の刻み目とを有することができる。第1の刻み目は第2の刻み目に対して平行であることができ、パッケージの一方の端部から他方の端部まで延びていることができる。刻み目は、パッケージを開封するときにパッケージの第1および第2の層を分離させることを補助することができる。パッケージは、第1の層における第3の刻み目と、第2の層における第4の刻み目とを含むこともできる。第1および第2のタブ切込みは、刻み目のうちの1つまたは複数と交差していることができる。
【0064】
別の例において、剥離抑制特徴部は、剥離妨害特徴部を含む。剥離妨害特徴部は、破壊されているシールに増大した抵抗を提供する。剥離抑制特徴部は、第1の層を第2の層から分離させるために使用者が増大した力を加えることを必要とする。幾つかの例において、剥離妨害特徴部は、剥離妨害特徴部の位置においてシールが完全に破壊されることを防止する。別の例において、剥離妨害特徴部は、剥離妨害特徴部の位置において、第1の層が第2の層から分離する態様を変化させる。それぞれの場合において、剥離妨害特徴部は、使用者が第1および第2の層を剥離することを減速または停止させるために触覚フィードバックを提供する。第1のタブおよび第2のタブが、剥離抑制特徴部が作動させられる程度に十分に引き離されると、使用者は、シールされていないパウチ領域から製品を取り出すことができる。剥離妨害部は、圧着部、第1および第2の層のうちの一方または両方における切込み、エッジ切込み、切欠、超音波溶接部または溶接部を含むことができる。
【0065】
様々な実施の形態は、パッケージを形成する方法をも含む。方法は、第1の層ウェブおよび第2の層ウェブを提供する工程と、第1の層ウェブまたは第2の層ウェブのいずれか一方におけるパウチ領域に製品を配置する工程と、パウチ領域を包囲するシールによって第1の層が第2の層に接合されるように、製品シールゾーンにおいて第1の層を第2の層にシールすることによって、複合ウェブを形成する工程と、製品シールゾーンの外側周縁部に隣接したシールされていないヘッダゾーンを残す工程と、を含む。第1の層ウェブは、シールされていないヘッダゾーンにおいて第2の層ウェブにシールされていない。個々のパッケージは、複合ウェブから個々のパッケージを分離させるために、外側パッケージ周縁部の周りで切断される。切断する工程は、パッケージに第1のタブゾーンの境界を画定するために、シールされていないヘッダゾーン内の第1のタブ切込み位置において第1の層を切断する工程をさらに含む。切断する工程は、パッケージに第2のタブゾーンの境界を画定するために、シールされていないヘッダゾーン内の第2のタブ切込み位置において第2の層を切断する工程も含む。幾つかの実施の形態において、第1の層および第2の層は刻み目を入れられており、第1および第2の刻み目はそれぞれ、製品シールゾーンの一部およびパウチ領域の一部を横切っている。幾つかの例において、複合ウェブを形成する工程は、第1のタブシールゾーンおよび第2のタブシールゾーンにおいて第1の層ウェブを第2の層ウェブにシールする工程を含む。第1の層および第2の層は、第1のタブゾーンと第2のタブゾーンとの間に隙間を画定するように切断することもできる。
【0066】
ここで図面を参照すると、図1は、幾つかの実施の形態によるパッケージ100の正面図を示している。パッケージは、第1の層202および第2の層を有することができる。第2の層204は、図1には示されていないが、図2図6に見ることができる。第1の層202は、第2の層204の上側に配置することができる。様々な実施の形態において、第1の層202および第2の層204が共通の外側周縁部136を共有するように、第1の層202は第2の層204と同一の広がりを有する。様々な実施の形態において、2つの層202,204が実質的に同じ形状およびサイズを有するように、第1の層202は第2の層204と同じ外側周縁部を有する。層202,204は、両層が合理的な製造公差範囲にあるように、実質的に同じ形状およびサイズであることができる。
【0067】
第1の層202は、1つまたは複数のシールゾーンにおいて第2の層204と接合させることができる。幾つかの実施の形態において、パッケージ100は、製品シールゾーン106を有する。製品シールゾーン106の内側周縁部108は、シールされていないパウチ領域110を画定していることができる。シールされていないパウチ領域110は、パッケージ100内に製品112を収容または貯蔵するように構成することができる。上述のように、製品112はシート製品を含むことができる。幾つかの実施の形態において、シールされていないパウチ領域110は、図1に示したように、不規則な五角形などの、五角形であることができる。幾つかの実施の形態において、製品シールゾーン106の複数の部分は、第1のタブ122と第2のタブ124との間に配置された隙間120に先端を向けられているか、または隙間120に向かって角度が付けられていることができる。製品シールゾーン106は、ヘッダゾーン118または使用者がパッケージを開封させ始めるパッケージ100の端部に先端を向けられているか、またはその端部に向けて角度が付けられていることができる。製品シールゾーン106の先端を向けられた、または角度が付けられた頂点101により、使用者は、シールを破壊するためにより小さな力を使用することができる。なぜならば、製品シールゾーン106の他の部分と比較して、頂点101においてシールのより小さな領域が、シールが破壊されることに抵抗するからである。頂点101において角度が付けられ、または先端を向けられていることに加え、製品シールゾーン106は、最初に破壊される剥離可能シールの部分が、剥離可能シールの後続の部分よりも、第1の層202を第2の層204から分離させるためにより小さな力を必要とするように湾曲させられているか、または段状になっていることができる。
【0068】
製品シールゾーン106は、剥離可能シールによって第1の層202が第2の層204に接合されている領域を含むことができる。剥離可能シールは、シールされていないパウチ領域110内の製品112へのアクセスを提供するために、剥離されるまで2つの層202,204を互いに固定していることができる。幾つかの実施の形態において、第1の層202および第2の層204は、製品シールゾーン106において互いに融着させることができる。
【0069】
製品シールゾーン106の外側周縁部114は、部分的に、パッケージ100の周縁部に沿って配置することができる。製品シールゾーン106の外側周縁部106の一部は、パッケージ100の内側部分を横切って延びているなど、パッケージ100の外側周縁部内に配置することができる。幾つかの実施の形態において、製品シールゾーン106の外側周縁部114の一部は、ヘッダゾーン118の一部などの、シールされていない部分116に隣接していることができる。
【0070】
パッケージ100は、ヘッダゾーン118を有することができる。ヘッダゾーン118とは、製品112を収容していないパッケージ100の部分を意味することができる。ヘッダゾーン118は、製品112にアクセスするために使用者がパッケージ100を容易に開封することを可能にするパッケージ100の部分を意味することができる。ヘッダゾーン118は、隙間120と、第1のタブ122と、第2のタブ124と、第1のタブ切込み126と、第2のタブ切込み128とを有することができる。
【0071】
幾つかの実施の形態において、パッケージ100は、第1のタブ122と第2のタブ124との間に隙間120を画定している。様々な実施の形態において、ヘッダゾーン118は隙間120を画定していることができる。隙間120は、パッケージ100の概して矩形の外形から内方へ、シールされていないパウチ領域110または製品シールゾーン106などに向かって、パッケージ100の中央に向かって延びていることができる。パッケージの外側周縁部は、隙間を画定するようにパッケージ100の中央に向かって内方へ延びていることができる。幾つかの実施の形態において、パッケージ100の外側周縁部は、タブ122,124を互いに分離させる隙間120を画定するように2つのタブ122,124の間に内方へ延びている。幾つかの実施の形態において、隙間120は、第1のエッジ138と第2のエッジ139との間で等距離であるように、パッケージ100のエッジ137の中央から内方へ延びている。幾つかの実施の形態において、隙間120は、第1のタブシールゾーン130の一部および第2のタブシールゾーン132の一部を超えて延びている。幾つかの実施の形態において、隙間120は、ヘッダゾーン118のシールされていない部分116などのような、ヘッダゾーン118内で途切れている。隙間120は、第1のタブ122と第2のタブ124との間に配置することができる。
【0072】
幾つかの実施の形態において、隙間120は、開放端部119および閉鎖端部121を有し、閉鎖端部121は、開放端部119より製品シールゾーン106に近い。幾つかの実施の形態において、閉鎖端部121は、湾曲したエッジ、山形のエッジまたは直線的なエッジを有する。
【0073】
第1のタブ122および第2のタブ124はそれぞれ、パッケージ100を開封するとき使用者によって保持されることができる。第1のタブ122は、層を互いに分離させることによって剥離可能シールの一部を破壊するために、第2のタブ124と反対方向に引っ張るまたは押すことができる。層を互いに分離させることにより、使用者は、パッケージ100を開封し、シールされていないパウチ領域内の製品へアクセスすることができる。幾つかの実施の形態において、層のうちの一方を他方の層から剥離させるなどして、第1の層202を第2の層204から分離させることによって、パッケージ100を開封させることができる。剥離可能シール領域は、一方の層が他方の層から剥離されるまで接合されている2つの層を有するように構成することができる。剥離可能シール領域は、第1の層が第2の層から分離されたときにシールが破壊されるが各層は比較的無傷のままであるように構成することができる。
【0074】
第1のタブ切込み126は、第1の層202における切込みまたは分離であることができる。第1のタブ切込み126は、ヘッダゾーン118の残りからの第1のタブ122の境界を画定していることができる。幾つかの実施の形態において、第1のタブ切込み126は、製品シールゾーン106と第1のタブシールゾーン130との間に配置されている。幾つかの実施の形態において、第1のタブ切込み126の両側に位置するパッケージ100の部分は、シールされていない。第1のタブ切込み126は、第1の層202の一部を第1の層202の別の部分から分離させることができる。幾つかの実施の形態において、第1のタブ切込み126は、第1の層202のみを貫通しており、第2の層204を貫通していないか、または第2の層204内へ達していない。幾つかの実施の形態において、第1のタブ切込み126は、第1の層202を完全に貫通しており、第2の層204内へ達していない。幾つかの実施の形態において、第1の層202における第1のタブ切込み126に対応する位置において第2の層204には切込みが存在しない。第1のタブ切込み126は、パッケージ100の外側周縁部から内方へ延びていることができる。様々な実施の形態において、第1のタブ切込み126は隙間120において途切れている。幾つかの実施の形態において、第1のタブ切込み126は、パッケージ100の外側周縁部から隙間120へ延びている。
【0075】
幾つかの実施の形態において、第1のタブ切込み126は、図1に示したように、その長さに沿って第1の層202を貫通した連続的な切込みである。幾つかの実施の形態において、第1のタブ切込み126は、一列の一連の小さな切込みなどの、ミシン目切込み線である。
【0076】
第1のタブ122は、第1のタブシールゾーン130を含むことができる。第1のタブシールゾーン130は、剥離可能シールなどのシールによって第1の層202が第2の層204に接合されている領域を含むことができる。幾つかの実施の形態において、第1のタブシールゾーン130は、第1の層202と第2の層204とが永久に接合されているか、または2つの層202,204のうちの少なくとも一方の少なくとも一部を破壊することなしには分離させることができないように、第1の層202が剥離不可能なシールによって第2の層204に接合されている領域を有することができる。幾つかの実施の形態において、シールされていない領域は、第1のタブシールゾーン130を第1のタブ切込み126から分離していることができる。
【0077】
第2のタブ切込み128は、第2の層204における切込みまたは分離であることができる。第2のタブ切込み128は、ヘッダゾーン118の残りからの第2のタブ124の境界を画定していることができる。幾つかの実施の形態において、第2のタブ切込み128は、製品シールゾーン106と第2のタブシールゾーン132との間に位置している。幾つかの実施の形態において、第2のタブ切込み128の両側に位置するパッケージ100の部分は、シールされていない。第2のタブ切込み128は、第2の層204の一部を第2の層204の別の部分から分離させることができる。幾つかの実施の形態において、第2のタブ切込み128は、第2の層204のみを貫通しており、第1の層202を貫通していないか、または第1の層202内へ達していない。幾つかの実施の形態において、第2のタブ切込み128は、第2の層204を完全に貫通しており、第1の層202内へ達していない。幾つかの実施の形態において、第2の層204における第2のタブ切込み128に対応する位置において第1の層202には切込みが存在しない。第2のタブ切込み128は、パッケージ100の外側周縁部から内方へ延びていることができる。様々な実施の形態において、第2のタブ切込み128は隙間120において途切れている。幾つかの実施の形態において、第2のタブ切込み128は、パッケージ100の外側周縁部136から隙間120へ延びている。幾つかの実施の形態において、第1のタブ切込み126および第2のタブ切込み128は、パッケージ100の周縁部の反対側のエッジまで延びている。幾つかの実施の形態において、第1のタブ切込み126は、パッケージ100の第1の側部エッジ138まで延びており、第2のタブ切込み128は、第1の側部エッジ138と反対側のパッケージ100の第2の側部エッジ139まで延びている。幾つかの実施の形態において、第1のタブ切込み126および第2のタブ切込み128は、隙間120の互いに反対の側から、パッケージ100の周縁部の対応する反対側のエッジまで延びている。
【0078】
図1は、第2のタブ切込み128を破線で示している。なぜならば、第2のタブ切込み128は、第2の層204に設けられているため、図1の前側全体図では見えていないからである。図1の実施の形態において、第2のタブ切込み128は、その長さに沿って第2の層204を貫通した連続的な切込みである。幾つかの実施の形態において、第2のタブ切込み128は、一列の一連の小さな切込みなどの、第2の層204におけるミシン目切込み線である。
【0079】
様々な実施の形態において、第1のタブ切込み126は、第2のタブ切込み128に対して平行でない。様々な実施の形態において、第1のタブ切込み126は、第2のタブ切込み128と交差していない。様々な実施の形態において、第1のタブ切込み126は、第2のタブ切込み128とクロスオーバまたは交差していない。様々な実施の形態において、第1のタブ切込み126は、第2のタブ切込み128と異なる平面にある。
【0080】
第2のタブ124は、第2のタブシールゾーン132を含むことができる。第2のタブシールゾーン132は、剥離可能シールなどのシールによって第1の層202が第2の層204に接合されている領域を含むことができる。幾つかの実施の形態において、第1の層202は、第2のタブシールゾーン132における剥離不可能なシールによって第2の層204に接合されている。幾つかの実施の形態において、シールされていない領域は、第2のタブシールゾーン132を第2のタブ切込み128から分離していることができる。幾つかの実施の形態において、製品シールゾーン106と、第1のタブシールゾーン130および第2のタブシールゾーン132との間のシールされていない部分は、パッケージ周縁部の一方のエッジからパッケージ周縁部の反対側のエッジまでパッケージを横切って延びている。
【0081】
幾つかの実施の形態において、第1のタブシールゾーン130のエッジは第1のタブ切込み126に対して平行である。幾つかの実施の形態において、第2のタブシールゾーン132のエッジは第2のタブ切込み128に対して平行である。幾つかの実施の形態において、第1のタブ切込み126は製品シールゾーン106の一部に対して平行である。幾つかの実施の形態において、第2のタブ切込み128は製品シールゾーン106の一部に対して平行である。
【0082】
幾つかの実施の形態において、パッケージ100は、第1のタブシールゾーン130を含むことができ、第2のタブシールゾーン132を含まない。幾つかの実施の形態において、パッケージ100は、第2のタブシールゾーン132を含むことができ、第1のタブシールゾーン130を含まない。幾つかの実施の形態において、パッケージ100は、第1のタブシールゾーン130および第2のタブシールゾーン132の両方を含むことができる。幾つかの実施の形態において、パッケージ100は、第1のタブ122または第2のタブ124のいずれかにおいてシールゾーンを含まない。
【0083】
様々な実施の形態において、パッケージ100は、1つまたは複数の触覚特徴部134を含むことができる。幾つかの実施の形態において、第1のタブ122および第2のタブ124はそれぞれ触覚特徴部134を含む。触覚特徴部134は、触覚特徴部134が配置されているタブの残部からの、パッケージ100における物理的な逸脱または変化であることができる。触覚特徴部134は、パッケージを開封させるときなどに、第1のタブ122または第2のタブ124を使用者が掴むのを補助することができる。幾つかの実施の形態において、触覚特徴部134は、開口、スリット、溝、突出部、凹所、くぼみ、リッジおよび突起から成る群から選択されている。触覚特徴部134は、リッジ、くぼみまたは突起などの、パッケージの突出した部分を含むことができる。触覚特徴部134は、第1の層202および第2の層204の両方を貫通した切込みなどの、切込みまたはスリットを有することができる。様々な実施の形態において、例えば、スリットまたは切込みは、材料を除去することなくパッケージ(第1のタブ122または第2のタブ124など)における隣接する材料を分離させることのみを含むことができ、スリットまたは切込みは、線であることができ、いかなる実質的な面積も有しない。幾つかの実施の形態において、触覚特徴部134は、パッケージの凹まされた、または除去された部分を含むことができる。幾つかの実施の形態において、パッケージ100の一部のみが除去され、第1のタブ122または第2のタブ124において、1つまたは複数のトレンチ、溝または凹所を形成するようになっている。幾つかの実施の形態において、パッケージ100の一部が完全に除去され、貫通孔または開口を形成するようになっている。貫通孔または開口は、円形(図1に示されいている)または楕円形(図8に示されている)など、多くの異なる形状の形態を成すことができる。正方形、矩形、三角形または不規則な形状などのその他の形状も可能である。
【0084】
幾つかの実施の形態において、第1のタブ122は触覚特徴部134を有することができ、例えば、触覚特徴部134を第1のタブシールゾーン130内に配置することができる。幾つかの実施の形態において、第2のタブ124は、第2のタブシールゾーン132内に配置された触覚特徴部134などの触覚特徴部134を有することができる。様々な実施の形態において、第1のタブの触覚特徴部134は、第2のタブの触覚特徴部134と同じであることができる。
【0085】
図2は、1つの実施の形態による、開封されようとしているパッケージ100の側面図を示している。使用者は、製品にアクセスするためにパッケージ100を開封することができる。パッケージ100を開封するために、使用者は、第1の層202を第2の層204から分離させることができる。使用者は、一方の手で第1のタブ122を、他方の手で第2のタブ124を掴むまたは保持することができる。様々な実施の形態において、使用者は、各タブにおける触覚特徴部134を掴むまたは保持することができる。使用者は、第1のタブ122を第1の方向へ、第2のタブ124を第2の方向へ引っ張ることによって層を分離させることができる。使用者が第1のタブ122を第2のタブ124から引き離すように、第1の方向は第2の方向と反対であることができる。タブ122,124を反対方向へ引っ張ることにより、製品シールゾーン106における剥離可能シールの少なくとも一部を破壊することができ、第1の層202を第2の層204から分離させることができる。図1の例に示されているように、ヘッダゾーン118に先端を向けられ、またはヘッダゾーン118に向かって角度が付けられた製品シールゾーン106は、先端を向けられていないか、または角度が付けられていないシールゾーン、または側部から側部へパッケージを横切って直線的に延びるシールゾーンと比較して、第1の層202を第2の層204から分離させるために使用者が加える必要がある力の大きさを減じることができる。層を分離させるために必要とされる力は、層が分離される方向に対して垂直にパッケージを横切って延びるシールされた領域を分離させるのとは反対に、先端または角度の先端部においてその部分を分離させることのみによる開始の結果であることができる。第1の層202が第2の層204から少なくとも部分的に分離されると、製品をパッケージ100から拾い上げ、取り出すなどのために、使用者は、シールされていないパウチ領域110へアクセスすることができる。
【0086】
図2に示されているように、タブ122,124を反対方向へ引っ張り、製品シールゾーン106におけるシールを破壊することによって、第1の層202の大部分を、第2の層204の大部分から分離させることができる。第2のタブ124の一部である第2の層204の一部など、第2の層204の一部は、第1の層202と接合されたままであることができる。同様に、第1のタブ122の一部である第1の層202の一部など、第1の層202の一部は、第2の層204と接合されたままであることができる。さらに、パッケージの、ヘッダゾーン118とは反対側の端部にある製品シールゾーン106の一部は、パッケージ100が開封されるときに無傷のままであることができる。これにより、パッケージ100が開封されるとき、第1の層202は、製品シールゾーン106の一部に沿って第2の層204と接合されたままであることができる。
【0087】
パッケージ100を開封するときに使用者を補助するために、幾つかの実施の形態において、パッケージをどのように開封するかを示すように、層202,204の一方または両方に印を印刷することができる。幾つかの実施の形態において、印は、パッケージを開封するためにどの方向に各タブが引っ張られるべきかに関する情報を含むことができる。幾つかの実施の形態において、層またはタブの一部は、タブが引っ張られるべき方向を示すように着色することができる。
【0088】
図3図6は、層、製品、シールゾーンおよびシールされていない領域の関係を説明することを補助するためのパッケージ100の概略的な断面図であり、実寸で描かれていない。例えば、図3図6において、シールされていない製品領域110およびシールされていないヘッダ部分116は、これらの領域において2つの層の間にシールが存在しないことを示すために、第1および第2の層の間に間隙を有するように示されている。しかしながら、現実には、第1および第2の層は、おそらく、シールされていない製品領域110において(製品112が介在しているところを除く)およびシールされていないヘッダ部分116において、互いにシールされていないが、互いに接触している。図3図6の概略図において、製品シールゾーン106は、理解しやすくするために別個の構造であるように見えるが、現実には、これは、別個の構造ではない層の間の結合を表している。
【0089】
図3は、1つの実施の形態による、図1における3−3線に沿うパッケージ100の断面図である。両層202,204が同じ外側境界を有するように、第1の層202を第2の層204と揃えることができる。様々な実施の形態において、第1の層202は、第2の層204と同じ寸法を有することができる。幾つかの実施の形態において、第1の層202は、第2の層204と同じ材料を含むことができる。幾つかの実施の形態において、第1の層202は、第2の層204と同じ形状を有することができる。幾つかの実施の形態において、第1の層202は、第2の層204と同じ厚さを有することができる。様々な実施の形態において、第1の層202は、第2の層204と実質的に同じであることができる。図3は、第1の層202における第1のタブ切込み126を示している。第2のタブ切込み128は示されていない。なぜならば、図3の断面図は、パッケージの第1のタブ側を向いているからである。この図において、製品シールゾーン106は断面図で示されているが、第1のタブシールゾーン130は側面図で示されている。第1の層202における第1の境界部分101は、製造プロセスの間に第1のタブ切込み126が第1の層202に形成されるとき、第1のタブ122から切り離される。しかしながら、第1の境界部分101は、第2のタブ124(図3に示されていない)に連続している。なぜならば、第1の層202および第2の層204は、第2のタブシールゾーン132において互いにシールされているからである。
【0090】
図4は、パッケージが開封されようとしているときの図3の断面図を示している。図4の視点から、第2のタブ124(図示せず)は、第1のタブ122から反対方向へ引き離されている。第1の境界部分101は、第2のタブ124の力によって第1のタブ122から引き離される。なぜならば、第1の境界部分101は第2のタブ124に連続しているからである。第2のタブ124を第1のタブ122から引き離すために十分な大きさの力が使用者によって加えられると、製品シールゾーン106の頂点150においてシールが破壊される。
【0091】
図5は、図3の反対の図を示している。図5は、図1における5−5線に沿ったパッケージの断面図を示している。図5は、第2の層204における第2のタブ切込み128を示している。図5は、さらに、第2のタブ切込み128の上方の第2のタブ124を示している。第1のタブ切込み126は示されていない。なぜならば、図5の断面図は、パッケージの第2のタブ側を向いているからである。この図において、製品シールゾーン106は断面図で示されているが、第2のタブシールゾーン132は側面図で示されている。第2の層204における第2の境界部分501は、図3に示された第1の境界部分101と同様である。第2の境界部分501は、製造プロセスの間に第2のタブ切込み128が第2の層204に形成されるとき、第2のタブ124から切り離される。第2の境界部分501は、第1のタブ122(図5に示されていない)に連続している。なぜならば、第1の層202および第2の層204は、第1のタブシールゾーン130において互いにシールされているからである。
【0092】
図6は、図4と同様に、パッケージが開封されているときの図5の断面図を示している。図6の視点から、第1のタブ122(図示せず)は、第2のタブ124から反対方向へ引き離されている。第2の境界部分501は、第1のタブ122の力によって第2のタブ124から引き離される。なぜならば、第2の境界部分501は第1のタブ122に連続しているからである。第1のタブ122を第2のタブ124から引き離すために十分な大きさの力が使用者によって加えられると、製品シールゾーン106の頂点150においてシールが破壊される。
【0093】
図7は、1つの実施の形態によるパッケージ700の正面図を示している。パッケージ700は、製品シールゾーン706と、シールされていないパウチ領域710と、第1のタブ722と、第2のタブ724と、第1のタブ切込み726と、第2のタブ切込み728とを有することができる。パッケージ700は、隙間720を画定していることができる。
【0094】
幾つかの実施の形態において、パッケージ700は、1つまたは複数の触覚特徴部734を含むことができる。幾つかの実施の形態において、触覚特徴部734は、第1の層202および第2の層204の両方を貫通した1つまたは複数のスリットまたは切込みを有することができる。スリットは、使用者の手が滑ることなく使用者がタブを保持しかつ引っ張る能力を高めることができる。このような触覚特徴部は、使用者が、微細運動段階にある、部分的に障がいを持つ、手袋をはめている、または濡れている、または滑りやすい環境において作業しているとき、特に有利であることができる。幾つかの実施の形態において、スリットはV字形であることができる。幾つかの実施の形態において、触覚特徴部734は、1つよりも多いスリットまたは切込みを有することができる。幾つかの実施の形態において、触覚特徴部734は、3つのV字形スリットなどの、少なくとも3つのスリットを有することができる。幾つかの実施の形態において、各スリットは互いに同じであることができる。幾つかの実施の形態において、スリットは、第1の層202または第2の層204から材料を除去することによって画定されていない。スリットは、切断することなどによって、層の複数の部分を、それら自体から分離させることによって、画定することができる。
【0095】
図8は、1つの実施の形態によるパッケージ800の正面図を示している。パッケージ800は、製品シールゾーン806と、シールされていないパウチ領域810と、第1のタブ822と、第2のタブ824と、第1のタブ切込み826と、第2のタブ切込み828とを有することができる。パッケージ800は、隙間820を画定していることができる。
【0096】
幾つかの実施の形態において、パッケージ800は、1つまたは複数の触覚特徴部834を含むことができる。幾つかの実施の形態において、触覚特徴部834は、楕円形の開口であることができる。開口は、第1の層202および第2の層204の両方を貫通していることができる。幾つかの実施の形態において、開口は、使用者が、彼または彼女の指先の全部または一部を開口に挿入することができるように構成されている。幾つかの実施の形態において、触覚特徴部834は、触覚特徴部834が配置されているタブの面積の少なくとも25%を占めていることができ、例えば、開口は、タブの面積の25%をカバーしているか、または除去している。幾つかの実施の形態において、触覚特徴部834は、触覚特徴部が配置されているタブの面積の少なくとも50%を占めていることができる。
【0097】
図9は、1つの実施の形態によるパッケージ900の正面図を示している。パッケージ900は、第1の層902および第2の層904(図10に示されている)を含むことができる。パッケージ900は、製品シールゾーン906、シールされていないパウチ領域910、第1のタブ922、第2のタブ924、第1のタブ切込み926、第2のタブ切込み928、第1のタブシールゾーン930および第2のタブシールゾーン932を含むことができる。パッケージ900は隙間920を画定していることができる。幾つかの実施の形態において、パッケージ900は、1つまたは複数の触覚特徴部934を含むことができる。幾つかの実施の形態において、触覚特徴部934は、図8に示されかつ図8に関して説明されたものと同様の、ただし鈍化エレメント935をも含む開口を画定していることができる。鈍化エレメント935は、触覚特徴部934が、第1および第2の層を貫通した開口を含むときなどに、触覚特徴部934のエッジを鈍らせるまたは丸みづけることができる。鈍化エレメント935は、触覚特徴部934のエッジの鋭利さを低減するように構成することができる。鈍化エレメント935は、1つまたは複数のフィン切込み936によって分離された2つ以上のフィンを有する。これらのフィンは、使用者の指が鈍化エレメントと相互作用したときに曲がり、これにより、切断エッジではなく、折り曲げられたエッジが使用者の指に接触する。鈍化エレメントは、フィンを曲げやすくするひだ937も有する。鈍化エレメント935は、開口エッジの一部に沿って位置付けられている。幾つかの実施の形態において、鈍化エレメントは、第1または第2の層のうちの少なくとも一方の折り曲げられた部分を含む。
【0098】
図10は、図9における10−10線に沿うパッケージ900の断面図を示している。図10は、使用者の指が鈍化エレメント936に接触するときのように、ひだ線937に沿って折り曲げられた曲げ位置における鈍化エレメント935を示している。幾つかの実施の形態において、鈍化エレメント935は、第2の層904によってシールされた第1の層902を有するパッケージ900の一部にわたって折り曲げることを含むことができ、これにより、一方の層は、それ自体の上へ折り返され(図10における第2の層904)、他方の層(図10における第1の層902)は、ひだ937において触覚特徴部934のエッジまたは部分を画定する。幾つかの実施の形態において、パッケージ900は、パッケージ900が製造されるときに鈍化エレメント935としての折り曲げられた部分を有することができる。代替的な実施の形態において、使用者の指は、パッケージ900を開封する前に、鈍化エレメント935を形成するように、パッケージ900の指定された部分の折曲げを生じさせることができる。
【0099】
図11は、1つの実施の形態によるパッケージ1100の正面図を示している。パッケージ1100は、製品シールゾーン1106と、シールされていないパウチ領域1110と、第1のタブ1122と、第2のタブ1124と、第1のタブ切込み1126と、第2のタブ切込み1128とを含むことができる。パッケージ1100は、隙間1120を画定していることができる。
【0100】
幾つかの実施の形態において、パッケージ1100は、1つまたは複数の触覚特徴部1134を含むことができる。幾つかの実施の形態において、触覚特徴部1134は、図11および図12に示されているように、隆起した突起を含むことができる。図12は、図11におけるパッケージ1100の一部の断面図を示している。突出した突起は、パッケージ1100を開封させるときに使用者によって掴むことができる。幾つかの実施の形態において、第1のタブ1122は、1つの隆起した突起を有し、第2のタブ1124は、1つの隆起した突起を有する。幾つかの実施の形態において、第1のタブ1122の隆起した突起は、パッケージの、第2のタブ1124の隆起した突起と同じ側にあることができる。代替的な実施の形態において、第1のタブ1122の隆起した突起は、突起が反対方向に延びることができるように、パッケージ1100の、第2のタブ1124の隆起した突起と反対側にあることができる。
【0101】
幾つかの実施の形態において、第1のタブ1122は、パッケージの各側に1つなど、2つの隆起した突起を含む。様々な実施の形態において、第2のタブ1124も、パッケージ1100の互いに反対の側に2つの隆起した突起を有することができ、これにより、各タブ1122,1124がパッケージ1100の各側に1つの隆起した突起を有する。
【0102】
図13は、1つの実施の形態によるパッケージ1300の正面図を示している。パッケージ1300は、製品シールゾーン1306と、シールされていないパウチ領域1310と、第1のタブ1322と、第2のタブ1324と、第1のタブ切込み1326と、第2のタブ切込み1328とを含むことができる。パッケージ1300は、隙間1320を画定していることができる。
【0103】
幾つかの実施の形態において、パッケージ1300は、1つまたは複数の触覚特徴部1334を含むことができる。幾つかの実施の形態において、触覚特徴部1134は、図13および図14に示されているように、複数の隆起した突起を含むことができる。幾つかの実施の形態において、第1のタブ1322は、パッケージ1300の一方の側に複数の隆起した突起を含むことができる。幾つかの実施の形態において、第1のタブ1322は、(図14に示されているように)パッケージ1300の両方の側に複数の隆起した突起を含むことができる。第2のタブ1324も、パッケージ1300の一方または両方の側に複数の隆起した突起を含むことができる。幾つかの実施の形態において、第1のタブ1322は、パッケージ1300の一方の側に複数の隆起した突起を含むことができ、第2のタブ1324は、パッケージ1300の他方の側に複数の隆起した突起を含むことができる。幾つかの実施の形態において、複数の隆起した突起を、縦横の列で配置された突起を有するなど、反復するパターンで配置することができる。
【0104】
図15は、幾つかの実施の形態によるパッケージ1500の正面図を示している。パッケージ1500は、製品シールゾーン1506と、シールされていないパウチ領域1510と、第1のタブ1522と、第2のタブ1524と、第1のタブ切込み1526と、第2のタブ切込み1528とを含むことができる。パッケージ1500は、隙間1520を画定していることができる。
【0105】
幾つかの実施の形態において、パッケージ1500は、1つまたは複数の触覚特徴部1534を含むことができる。幾つかの実施の形態において、触覚特徴部1534は、反復する切り返し部分を含むパッケージの部分などの、ジグザグ部分を含むことができる。図16に示されているように、複数の切り返し部分を形成するために、第1および第2の層の折曲げまたはひだ部分によって、パッケージ1500に模様を画定することができる。
【0106】
様々な実施の形態において、パッケージは、第1の層および/または第2の層に1つまたは複数の刻み目を含むことができる。刻み目は、シールされていないパウチ領域内の製品へアクセスするなどのために、層の一部を層の隣接する部分から裂断または分離させることを促進する、層のミシン目、溝または弱められた部分を含むことができる。幾つかの実施の形態において、刻み目は、レーザ刻み目であることができ、たとえば、層内で焼かれ、または溶融させられている。刻み目を含む幾つかの実施の形態において、パッケージは、シールゾーンに沿って層を分離させることなどをせずに、製品へアクセスするために刻み目に沿って層のうちの一方または両方を裂断させることによって開封することができる。第1および/または第2の層に刻み目を付けること含む幾つかの実施の形態において、製品シールゾーンは、剥離不能なシールを有することができ、これにより、剥離不能なシールであるシールの一部に沿って2つの層を分離させようとすると、結果として、シールに隣接した層の部分が裂断または破壊させられる。
【0107】
図17図19は、パッケージ1900の1つの実施の形態を示している。図17は、パッケージ1900のための第1の層1702の正面図を示している。図18は、パッケージ1900のための第2の層1804の正面図を示している。図19は、第1の層1702および第2の層1804を有するパッケージ1900の正面図を示している。
【0108】
幾つかの実施の形態において、第1の層1702は、パッケージの一方の側部エッジに沿うとともに、シールされていないパウチ領域の側部エッジに沿って延びる第1の刻み目1770を含むことができる。第1の層1702は、パッケージの一方の側部エッジに沿うとともに、シールされていないパウチ領域の側部エッジに沿って延びる第2の刻み目1772をさらに含むことができる。第1の層1702は、タブ切込み1726をさらに含むことができる。幾つかの実施の形態において、第1の刻み目および第2の刻み目は、図17図19に示されているように、パッケージの一方の端部からパッケージの反対側の端部まで延びている。幾つかの実施の形態において、タブ切込み1726は、隙間から刻み目1770,1772のうちの一方まで延びていることができる。
【0109】
第1の層1702と同様に、第2の層1804は、第1の刻み目1874を含むことができ、幾つかの実施の形態において、第2の刻み目1876を含むことができる。様々な実施の形態において、第1の刻み目1874および第2の刻み目1876は平行であることができる。様々な実施の形態において、第1の刻み目1874および第2の刻み目1876はそれぞれ、パッケージの一方の端部からパッケージの反対側の端部まで延びていることができる。第2の層1804も、タブ切込み1828を含むことができる。タブ切込み1828は、隙間から刻み目1874,1876のうちの一方まで延びていることができる。
【0110】
図19は、第1の層1702を上にした正面図でパッケージ1900を示している。パッケージ1900は、第1の層1702において第1の刻み目1770および第2の刻み目1772を有する。パッケージ1900は、第2の層において第1の刻み目1874および第2の刻み目1876をさらに含むことができる。パッケージ1900は、2つのタブ切込み1726および1828を含むことができる。パッケージ1900は、使用者がタブを反対方向へ引っ張り、層における刻み目のうちの一方または両方に沿って第1の層1702および/または第2の層1804を裂断させることによって、開封させることができる。
【0111】
図20図22は、パッケージ2200の1つの実施の形態を示している。図20は、パッケージ2200のための第1の層2002の正面図を示している。図21は、パッケージ2200のための第2の層2104の正面図を示している。図22は、第1の層2002および第2の層2104を含むパッケージ2200の正面図を示している。
【0112】
幾つかの実施の形態において、第1の層2002は第1の刻み目2070を含むことができ、第1の刻み目2070は、層2002のエッジまたは周縁部と交差しないように層2002内に延びている。幾つかの実施の形態において、第1の刻み目2070は、シールされていないパウチ領域内へ延びていることができる。幾つかの実施の形態において、第1の刻み目2070は、タブシールゾーンと製品シールゾーンとの間のシールされていない領域から、シールされていないパウチ領域まで延びていることができる。第1の層2002は、さらに、タブ切込み2026を含むことができる。幾つかの実施の形態において、タブ切込み2026は、隙間から刻み目2070まで延びていることができる。
【0113】
第1の層2002と同様に、第2の層2104は刻み目2174を含むことができる。刻み目2174は、刻み目2070と同様に、シールされていないパウチ領域内の、開封中に製品が露出させられ、パッケージから取り出されることができるようになる後の箇所などにおいて、途切れていることができる。第2の層2104も、タブ切込み2128を含むことができる。タブ切込み2128は、隙間から刻み目2174まで延びていることができる。
【0114】
図22は、第1の層2002における刻み目2070と、第2の層2104における刻み目2174とを備えるパッケージ2200を示している。パッケージ2200は、2つのタブ切込み2026および2128を有することができる。パッケージ2200は、使用者がタブを反対方向へ引っ張り、それぞれの層における刻み目に沿って第1の層2002および/または第2の層2104を引き剥がすことによって、開封させることができる。
【0115】
図23は、製品シールゾーン2306の異なる実施の形態を備えるパッケージ2300の正面図を示している。製品シールゾーン2306は、第2の層に接合された第1の層のより多くの領域を含むシールゾーンの一部などの、突出部分2380を含むことができる。突出部分2380は、シールゾーン2306の隣接する部分と比較して、パッケージ2300を開封させるために使用者が付加的な力を加えることを要求することができる。突出部分2380は、使用者がパッケージを開封しているとき、突出部分2380において層を分離させることなく製品がパッケージから取り出されることができるように、配置することができる。突出部分2380は、パッケージ2300をさらに開封させることなく、また、製品がパッケージ2300から飛び出るリスクを増大することなく、製品がパッケージ2300から取り出されることができることに使用者が気付かされるように付加的な力を要求することができる。
【0116】
幾つかの実施の形態において、力の増大は、製品シールゾーンの隣接する部分と比較したとき、第1の位置において製品シールゾーンに沿って層を分離させるために要求されることができる。幾つかの実施の形態において、シールはタイトであることができ、これにより、シールは、製品の、ヘッダとは反対側にあるシールの部分に沿って層を分離させるためにより大きな力を要求する。幾つかの実施の形態において、よりタイトなシールは、層を互いにシールするときにより大きな圧力が加えられることによって形成することができる。
【0117】
図24は、1つの実施の形態によるパッケージの正面図である。幾つかの実施の形態において、パッケージ100は、少なくとも1.5インチかつ9インチ以下の長さ(L)を有することができる。幾つかの実施の形態において、パッケージ100は、少なくとも1.5インチかつ6インチ以下の長さ(L)を有することができる。幾つかの実施の形態において、パッケージ100は、少なくとも2インチかつ6インチ以下の長さ(L)を有することができる。幾つかの実施の形態において、パッケージ100は、少なくとも2.5インチかつ5.5インチ以下の長さ(L)を有することができる。幾つかの実施の形態において、パッケージ100は、少なくとも3インチかつ4.5インチ以下の長さ(L)を有することができる。幾つかの実施の形態において、パッケージ100は、約3.5インチの長さ(L)を有することができる。幾つかの実施の形態において、パッケージ100は、約4インチの長さ(L)を有することができる。幾つかの実施の形態において、パッケージ100は、約8インチの長さ(L)を有することができる。
【0118】
幾つかの実施の形態において、パッケージ100は、少なくとも1.5インチの長さ(L)を有することができる。幾つかの実施の形態において、パッケージ100は、少なくとも2インチの長さ(L)を有することができる。幾つかの実施の形態において、パッケージ100は、少なくとも2.5インチの長さ(L)を有することができる。幾つかの実施の形態において、パッケージ100は、少なくとも3インチの長さ(L)を有することができる。
【0119】
幾つかの実施の形態において、パッケージ100は、4.5インチ以下の長さ(L)を有することができる。幾つかの実施の形態において、パッケージ100は、5.5インチ以下の長さ(L)を有することができる。幾つかの実施の形態において、パッケージ100は、6インチ以下の長さ(L)を有することができる。幾つかの実施の形態において、パッケージ100は、9インチ以下の長さ(L)を有することができる。
【0120】
幾つかの実施の形態において、パッケージ100は、少なくとも1インチかつ5インチ以下の幅(W)を有することができる。幾つかの実施の形態において、パッケージ100は、少なくとも1インチかつ4インチ以下の幅(W)を有することができる。幾つかの実施の形態において、パッケージ100は、少なくとも1インチかつ3インチ以下の幅(W)を有することができる。幾つかの実施の形態において、パッケージ100は、少なくとも1.5インチかつ2.5インチ以下の幅(W)を有することができる。幾つかの実施の形態において、パッケージ100は、1.95インチなどの約2インチの幅(W)を有することができる。幾つかの実施の形態において、パッケージ100は、3.9インチなどの約4インチの幅(W)を有することができる。
【0121】
幾つかの実施の形態において、パッケージ100は、少なくとも1インチの幅(W)を有することができる。幾つかの実施の形態において、パッケージ100は、少なくとも1.5インチの幅(W)を有することができる。幾つかの実施の形態において、パッケージ100は、少なくとも1.75インチの幅(W)を有することができる。
【0122】
幾つかの実施の形態において、パッケージ100は、5インチ以下の幅(W)を有することができる。幾つかの実施の形態において、パッケージ100は、4インチ以下の幅(W)を有することができる。幾つかの実施の形態において、パッケージ100は、3インチ以下の幅(W)を有することができる。幾つかの実施の形態において、パッケージ100は、2.5インチ以下の幅(W)を有することができる。
【0123】
幾つかの実施の形態において、隙間120は、パッケージ100の長さの少なくとも10%だけ延びていることができる。幾つかの実施の形態において、隙間120は、パッケージ100の長さの少なくとも15%だけ延びていることができる。幾つかの実施の形態において、隙間120は、パッケージ100の長さの少なくとも20%だけ延びていることができる。幾つかの実施の形態において、隙間120は、パッケージ100の長さの少なくとも25%だけ延びていることができる。
【0124】
幾つかの実施の形態において、第1のタブシールゾーン130および第2のタブシールゾーン132は、同じ長さ(l)を有することができる。幾つかの実施の形態において、第1のタブシールゾーン130または第2のタブシールゾーン132は、パッケージ100の端部から、第1のタブシールゾーン130の最も遠い部分または第2のタブシールゾーン132の最も遠い部分までの長さ(l)を有することができる。幾つかの実施の形態において、第1のタブシールゾーン130または第2のタブシールゾーン132は、少なくとも1インチかつ3.5インチ以下の長さ(l)を有することができる。幾つかの実施の形態において、第1のタブシールゾーン130または第2のタブシールゾーン132は、少なくとも1インチかつ2インチ以下の長さ(l)を有することができる。幾つかの実施の形態において、第1のタブシールゾーン130または第2のタブシールゾーン132は、少なくとも1.5インチかつ1.75インチ以下の長さ(l)を有することができる。幾つかの実施の形態において、第1のタブシールゾーン130または第2のタブシールゾーン132は、約1.65インチの長さ(l)を有することができる。幾つかの実施の形態において、第1のタブシールゾーン130または第2のタブシールゾーン132は、少なくとも0.5インチかつ3インチ以下の長さ(l)を有することができる。幾つかの実施の形態において、第1のタブシールゾーン130または第2のタブシールゾーン132は、少なくとも0.75インチかつ1.5インチ以下の長さ(l)を有することができる。幾つかの実施の形態において、第1のタブシールゾーン130または第2のタブシールゾーン132は、少なくとも1インチかつ1.25インチ以下の長さ(l)を有することができる。幾つかの実施の形態において、第1のタブシールゾーン130または第2のタブシールゾーン132は、約1.15インチの長さ(l)を有することができる。幾つかの実施の形態において、第1のタブシールゾーン130または第2のタブシールゾーン132は、約3.3インチの長さ(l)を有することができる。
【0125】
幾つかの実施の形態において、第1のタブシールゾーン130または第2のタブシールゾーン132は、少なくとも0.5インチの長さ(l)を有することができる。幾つかの実施の形態において、第1のタブシールゾーン130または第2のタブシールゾーン132は、少なくとも0.75インチの長さ(l)を有することができる。幾つかの実施の形態において、第1のタブシールゾーン130または第2のタブシールゾーン132は、少なくとも1インチの長さ(l)を有することができる。幾つかの実施の形態において、第1のタブシールゾーン130または第2のタブシールゾーン132は、少なくとも1.5インチの長さ(l)を有することができる。
【0126】
幾つかの実施の形態において、第1のタブシールゾーン130または第2のタブシールゾーン132は、1.25インチ以下の長さ(l)を有することができる。幾つかの実施の形態において、第1のタブシールゾーン130または第2のタブシールゾーン132は、1.5インチ以下の長さ(l)を有することができる。幾つかの実施の形態において、第1のタブシールゾーン130または第2のタブシールゾーン132は、1.75インチ以下の長さ(l)を有することができる。幾つかの実施の形態において、第1のタブシールゾーン130または第2のタブシールゾーン132は、2インチ以下の長さ(l)を有することができる。幾つかの実施の形態において、第1のタブシールゾーン130または第2のタブシールゾーン132は、3インチ以下の長さ(l)を有することができる。幾つかの実施の形態において、第1のタブシールゾーン130または第2のタブシールゾーン132は、3.5インチ以下の長さ(l)を有することができる。
【0127】
幾つかの実施の形態において、第1のタブ切込み126と第1のタブシールゾーン130との間のスペース(d)または第2のタブ切込み128と第2のタブシールゾーン132との間のスペース(d)は、少なくとも0.05インチかつ0.5インチ以下であることができる。幾つかの実施の形態において、第1のタブ切込み126と第1のタブシールゾーン130との間のスペース(d)または第2のタブ切込み128と第2のタブシールゾーン132との間のスペース(d)は、少なくとも0.1インチかつ0.25インチ以下であることができる。幾つかの実施の形態において、第1のタブ切込み126と第1のタブシールゾーン130との間のスペース(d)または第2のタブ切込み128と第2のタブシールゾーン132との間のスペース(d)は、約0.28インチ、0.15インチまたは0.14インチであることができる。
【0128】
幾つかの実施の形態において、第1のタブ切込み126と第1のタブシールゾーン130との間のスペース(d)または第2のタブ切込み128と第2のタブシールゾーン132との間のスペース(d)は、少なくとも0.05インチであることができる。幾つかの実施の形態において、第1のタブ切込み126と第1のタブシールゾーン130との間のスペース(d)または第2のタブ切込み128と第2のタブシールゾーン132との間のスペース(d)は、少なくとも0.1インチであることができる。
【0129】
幾つかの実施の形態において、第1のタブ切込み126と第1のタブシールゾーン130との間のスペース(d)または第2のタブ切込み128と第2のタブシールゾーン132との間のスペース(d)は、0.5インチ以下であることができる。幾つかの実施の形態において、第1のタブ切込み126と第1のタブシールゾーン130との間のスペース(d)または第2のタブ切込み128と第2のタブシールゾーン132との間のスペース(d)は、0.25インチ以下であることができる。
【0130】
第1の層202および第2の層204は、技術分野において一般的に知られている様々な材料および材料の組合せ、例えば、ポリエステルフィルム、スパンボンデッドオレフィン、DuPont TYVEK(登録商標)ブランドスパンボンデッドオレフィン、ポリブチレンを備える線状低密度ポリエチレン、二軸延伸ポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルム、高密度ポリエチレンフィルム、アクリロニトリルコポリマーフィルム、BP Chemicals, Inc.から提供されているBAREX(登録商標)ブランドアクリロニトリルコポリマーフィルム、キャストポリエチレンテレフタラート(PET)またはポリエチレンテレフタラートグリコール(PETG)フィルム、金属箔、アルミニウム箔、ポリ二塩化ビニリデン(PVDC)フィルム、エチレンビニルアルコールポリマ(EVOH)を含有する共押出フィルム、ポリビニルアルコール(PVA)フィルム、ポリアミドフィルム、ビニルフィルム、高密度ポリエチレン(HDPE)、ACLAR(登録商標)ブランドフィルム、冷間成形または熱成形フィルム、多層ヒートシール可能パウチフィルムまたは同じものを含有する複合ラミネーションまたはコーティングを含むことができる。様々な実施の形態において、第1の層202および第2の層204は、ヒートシール可能であるか、または超音波溶接、圧力または振動を利用してシール可能である。幾つかの実施の形態において、第1の層202および第2の層204のうちの一方のみがヒートシール可能であり、他方は、剥離可能シールを形成するための適合性材料である。1つの実施の形態において、第1および第2の層202,204のそれぞれは、DuPont TYVEK(登録商標)ブランドスパンボンデッドオレフィン、結合層およびシーラント層などのポリエステル層を含む。1つの実施の形態において、ポリエステルフィルム、結合層およびシーラント層は、1つのフィルムを形成するために共押出または積層されている。適切なシーラント層の1つの例は、他方の層に結合するために熱によって活性化される、ポリブチレンを備えた線状低密度ポリエチレンである。幾つかの実施の形態において、層202,204は、ヒートシーリング以外の方法によって接合される。例えば、層202,204は、幾つかの実施の形態において超音波溶接によって接合されてもよい。幾つかの実施の形態において、層202,204は、ヒートシーリングおよび超音波溶接の両方などの、1つより多い方法によって接合されてもよい。
【0131】
様々な実施の形態において、第1の層202および第2の層204は、実質的に不透過性である。様々な実施の形態において、第1の層202および第2の層204は、実質的に透過性である。例えば、金属箔層を含む層は実質的に不透過性であるのに対し、DuPont TYVEK(登録商標)ブランドスパンボンデッドオレフィンを含む層は透過性である。様々な実施の形態において、第1の層202および第2の層204は実質的に可撓性であるが、幾つかの実施の形態において、第1の層202または第2の層204の一方または両方は、実質的に剛性である。幾つかの実施の形態において、層のうちの一方または両方は、製品112が透明層を通して見えるように、透明である。第1の層202および第2の層204を表すために使用することができる代替的な用語は、フィルム、シート、ウェブ等を含む。
【0132】
第1の層202は、概して第2の層204と同じ広がりを持ち、上述のように、第1の層202および第2の層204は、剥離可能シールによって少なくとも部分的に接合されている。概して、剥離可能シールは、第1の層202および第2の層204の接触面の間の密封接合である。剥離可能シールは、技術分野において公知のあらゆる適切な方法によって形成することができる。様々な実施の形態において、剥離可能シールは、熱および圧力を加えることによって生じる、ヒートシールまたはメルトボンドされた関係である。代替的な実施の形態において、剥離可能シールは、第1の層202および第2の層204の接触面のうちの少なくとも一方に提供された適切な接着剤によって形成されている。少なくとも1つの実施の形態において、剥離可能シールは再シール可能であり、これにより、使用者はパッケージ100を再封鎖することができる。
【0133】
概して、剥離可能シールは、使用者が、工具を使用することなく第1の層202および第2の層204を剥離させ、それらの間の製品112へアクセスすることができるようにする強度を有するように構成されている。1つの実施の形態において、剥離可能シールの強度は、パルプ製紙産業技術協会によって出版された試験手順TAPPI T-494にしたがって、毎分12インチの走行速度で180度において引き離したときのシールの線形インチ当たり1.25〜2ポンドの範囲である。幾つかの実施の形態において、剥離可能シールの強度は、シールの線形インチ当たり1.0〜2.5ポンドの範囲である。様々な実施の形態において、剥離可能シールは、シールの線形インチ当たり0.25〜3.5インチの範囲の強度を有する。
【0134】
図25は、本明細書に開示された技術と一致するパッケージを製造する1つの方法と一致するフローチャートを示している。概して、少なくとも2つのウェブが提供され(20)、製品が一方のウェブに配置され(30)、シールされていない領域内に製品を閉じ込めるためにウェブがシールされ(40)、次いで、ウェブがパッケージに切断され(50)、隙間が切込みによって画定され、タブ切込みが形成される。図26は、切断(50)の前の、図25に関連した方法と一致する、複合ウェブ1000の一例を示している。これらの構成部分から形成されたパッケージは、製品を収容および提供するためのものであることができる。
【0135】
ウェブを提供するステップ(20)は、概して、第1の層ウェブおよび第2の層ウェブを提供することを含むが、付加的なウェブを提供することもできる。第1の層ウェブおよび第2の層ウェブは、本明細書に記載されているように、様々な異なる材料であることができる。製品を配置すること(30)は、概して、第2の層ウェブの少なくとも1つのパウチ領域に製品を配置することを含む。
【0136】
図26は、第1の層ウェブおよび第2の層ウェブを有する複合ウェブ1000を示している。複合ウェブ1000は、個々のパッケージ2600を含み、各パッケージは、パウチ領域2610と、パウチ領域2610における製品112とを有する。個々のパッケージ2600は、ウェブマトリックス2646によって互いから分離されている。
【0137】
図26および図25のステップを参照すると、様々な実施の形態において、複数の製品112は、第2の層ウェブの対応するパウチ領域2610において第2の層ウェブに配置される。剥離可能シールによって第1の層が第2の層に接合されるように、少なくともシールゾーンのうちの1つにおいて第1の層ウェブを第2の層ウェブにシールすることによって、複合ウェブ1000を形成するためにウェブがステップ40においてシールされる。幾つかの実施の形態において、製品シールゾーン、第1のタブシールゾーンおよび第2のタブシールゾーンにおいて第1の層ウェブを第2の層ウェブとシールさせることができる。図26に示された実施の形態を含む複数の実施の形態において、複合ウェブを形成することは、第1のタブ内の第1のタブシールゾーンおよび第2のタブ内の第2のタブシールゾーンにおいて第1の層ウェブを第2の層ウェブにシールすることも含む。
【0138】
ウェブは、概して、複数のパッケージを作るための大きさにされており、加工方向に極めて長くてもよく、連続的と呼ばれてもよく、1〜5個のパッケージ分またはそれ以上の加工横断方向を有してもよい。図26の複合ウェブ1000は、2つのパッケージの幅を有し、加工方向に極めて長い。“加工方向で極めて長い”という表現は、その幅より100〜1000倍長いなど、幅広であるよりも一般的に実質的により長く、しばしばロールにおいて加工されるウェブを意味するために使用される。
【0139】
図25の方法の少なくとも1つの例としての実施において、ウェブをシールすること(40)は、連続動作機械のラインで行われる。複合ウェブ1000を形成するためにシールゾーンにおいてヒートシールまたはその他のシールによって第1の層ウェブと第2の層ウェブとを接合するためにシールプレートを使用することができる。このような実施において、シールプレート自体は、内側周縁部および外側周縁部を有する製品シールゾーンをも画定する。図26に示されたウェブ実施形態において、このようなシールプレートは、個々のパッケージタブ領域内に第1のタブシールゾーンおよび第2のシールゾーンも画定する。
【0140】
複合ウェブは次いで、少なくとも1つの個々のパッケージを製造するために切断される(50)。マトリックス2646から個々のパッケージ2600を分離させるために、中央の加工方向の切断線、加工横断方向の切断線、および外側の加工方向の切断線に沿ってパッケージが切断される。ウェブマトリックス2646は、シーリングおよび切断ステップにおいてある程度の公差を許容する。
【0141】
様々な実施の形態において、切断する工程のステップ(50)は、パッケージ2600に第1のタブを画定するために第1のタブ切込み位置においてパッケージの第1の層のみを切断する工程と、パッケージに第2のタブを画定するために第2のタブ切込み位置においてパッケージの第2の層のみを切断する工程も含む。上述のように、タブ切込みは、概して、製品シールゾーン、第1のタブシールゾーンおよび第2のタブシールゾーンの外側にあり、シールされていないヘッダ領域内にある。様々な実施の形態において、各個々のパッケージは、それぞれの外側周縁部の周りでかつタブ切込み位置において打ち抜かれる。各パッケージにタブ切込みを切断する工程に加え、各パッケージに隙間を切り抜くことができる。様々な実施の形態において、各個々のパッケージは、1つの打抜きステーションおよびステップにおいて、それぞれの外側周縁部の周りでかつタブ切込み位置において打ち抜かれる。少なくとも1つの例としての実施において、打抜き(50)は、ロータリーダイステーションにおいて実施される。このような例において、ロータリーダイは、例えば、アンビルロールに押し付けられて切断することができる。その他の実施の形態において、パッケージは、外側周縁部においてナイフ切断またはギロチン切断される。
【0142】
図27は、本明細書に記載されたパッケージを形成するために使用することができるパッケージ製造装置システム2752の1つの実施の形態の概略図である。システム2752は、第1の層、第2の層およびパッケージングされる製品などの、パッケージのための投入材料を提供するための機器2754を含む。1つの実施の形態において、これらの材料はロールで提供される。望まれるあらゆる準備的切断を行うために、幾つかの実施の形態において、シーリングステーション2758の前に予備ダイステーション2756が設けられてもよい。予備ダイステーション2756は、1つまたは複数のロータリーダイ、1つまたは複数のフラットダイまたはそれらの組合せを含むことができる。幾つかの実施の形態において、準備的切断が必要とされないなどの場合、シーリングステーション2758の前にダイステーション2756は存在しない。
【0143】
シーリングステーション2758は、シールゾーンにおいてウェブを互いに接合するためにウェブをシールする工程のステップを行う。1つの実施の形態において、シーリングステーションは、異なるシールゾーンを形成するために使用される複数のヒートシールプレートを含む。1つの実施の形態において、第1のシールプレートは製品シールゾーンを形成するために使用されるが、第2のシールプレートは、第1のタブシールゾーンおよび第2のタブシールゾーンを形成するために使用される。様々な実施の形態において、シーリングステーション2758は、異なるシールゾーンを形成するために圧力法または超音波法を使用することができる。様々な実施の形態において、異なるシールゾーンを形成するために接着剤を塗布することができる。
【0144】
ダイステーション2760が設けられており、ここでは、個々のパッケージをマトリックスから分離させるために、かつ幾つかの実施の形態において2つのタブの間に隙間を画定するために、図26に関して説明したように、各パッケージが外側周縁部に沿って切断される。予備ダイステーション2760は、1つまたは複数のロータリーダイ、1つまたは複数のフラットダイまたはそれらの組合せを有することができる。パッケージは、また、第1のタブを形成するために第1のタブ切込み位置において一方の層において切断され、第2のタブを形成するために第2のタブ切込み位置において他方の層において切断される。プロセスにおいて製造された個々のパッケージを処理するために、排出機器2762も設けられている。図27の概略図は、基本的な機器構成部分を示しているが、付加的な機器がその他の処理機能を提供することができることが当業者によって認識されるであろう。
【0145】
図28は、幾つかの実施の形態による、剥離抑制特徴部を有するパッケージの正面図である。図28は、製品2812を収容および提供するためのパッケージ2800を示している。幾つかの実施の形態において、パッケージ2800は、本明細書に記載された触覚特徴部と類似の触覚特徴部2834を含む。パッケージ2800は、第1の層2802、(図28における第1の層2802の裏側における)第2の層2804、シール2807によって第1の層2802が第2の層2804に接合されている製品シールゾーン2806とから構成されている。第1の層2802および第2の層2804は、上述の形式で互いに接合されている。
【0146】
特に、第1の層2802は、1つまたは複数のシールゾーンにおいて第2の層2804と接合させることができる。図28の実施の形態において、第1の層2802および第2の層2804は、第1のタブシールゾーン2830、第2のタブシールゾーン2832および製品シールゾーン2806においてシールされている。第1の層2802および第2の層2804は、シールされていない部分2816においてシールされていない。第1の層2802および第2の層2804は、シールされていないパウチ領域2810においてもシールされていない。
【0147】
パッケージ2800は、パッケージ2800の一方の端部におけるヘッダゾーン2818と、ヘッダゾーン2818と反対側の閉鎖端部2819とを有する。ヘッダゾーン2818は、製品シールゾーン2806の外側周縁部2814に隣接している。ヘッダゾーン2818は、第1のタブ2822および第2のタブ2824を含む。ヘッダゾーン2818は、シールされていない部分2816も含む。第1のタブシールゾーン2830は、第1のタブ2822を画定している。第2のタブシールゾーン2832は、第2のタブ2824を画定している。第1のタブ2822と第2のタブ2824との間に、隙間2820がある。隙間2820は、第1のタブ2822を第2のタブ2824から分離するエッジ2821によって境界を定められている。幾つかの例において、第1のタブ切込み2826は、第2のタブ切込み2828と交差していない。これらの例において、第1のタブ切込み2826は、隙間2820の一部を画定するパッケージ2800のエッジ2821において途切れており、第2のタブ切込み2828も、パッケージ2800のエッジ2821において途切れている。
【0148】
製品シールゾーン2806は、製品シールゾーン2806の境界を画定する、内側周縁部2808および外側周縁部2814を有する。製品シールゾーン2806の内側周縁部2808は、製品2812を収容するためのシールされていないパウチ領域2810を画定している。シール2807は、第1のシールエッジ2838および第2のシールエッジ2839を有する。閉鎖端部2819は、製品シールゾーン2806の端部と見なされる。シール2807は、製品2812を露出から保護している。
【0149】
ヘッダゾーン2818は、ヘッダゾーン2818のシールされていない部分2816内の第1の層2802における第1のタブ切込み2826と、ヘッダゾーン2818のシールされていない部分2816内の第2の層2804における第2のタブ切込み2828と、も含む。図28の第2のタブ切込み2828は、破線として示されている。第1のタブ切込み2826および第2のタブ切込み2828により、使用者は、第1の層2802と第2の層2804とを剥離させ、製品2812を露出させることができる。
【0150】
使用者は、一方の手で第1のタブ2822を、他方の手で第2のタブ2824を掴み、2つのタブを反対方向へ引っ張ることによって製品2812を露出させるためにパッケージ2800を開封する。最初、シール2807は分離に抵抗する。使用者がシール2807の抵抗に対して十分な力を加えると、力は、まず製品シールゾーン2806の頂点2850においてシール2807を破壊させる。第1の層2802は、次いで、第2の層2804から剥離し始める。第1のタブ2822および第2のタブ2824は、次第に引き離され、シール2807のより多くが破壊される。最後に、第1の層2802および第2の層2804が剥離されながら、第1のシールエッジ2838および第2のシールエッジ2839が破壊される。
【0151】
幾つかの例において、使用者が製品2812を掴みかつ製品2812をパッケージから取り出すために十分にパッケージ2800が開封されると、層を分離させることができる速度を減速させることが望ましい。幾つかの例において、第1および第2の層が互いから完全に分離される可能性を減じることが望ましい。第1および第2の層が互いから完全に分離されることは、製品をパッケージから落下させることがある。こうするための1つの方法は、製品2812が次第に露出させるにしたがって、シール2807によって提供される抵抗を増大させることである。幾つかの例において、剥離抑制特徴部2880がこの機能を提供する。剥離抑制特徴部2880は、シール2807の抵抗を増大させ、第1の層2802と第2の層2804とを分離させるために使用者が付加的な力を加えることを要求する。実際には、使用者は、特定の大きさの力を加えることによって第1の速度でシール2807を引き離すことができる。第1の層と第2の層とが分離させられながら使用者が剥離抑制特徴部に達すると、剥離抑制特徴部が作動させられる。シール2807の抵抗が増大し、第1の層2802と第2の層2804との分離速度が減速する。これにより、剥離抑制特徴部2880はスピードバンプとして作用し、使用者があまりに速くパッケージ2800を剥離開封させることを防止する。使用者があまりに速くパッケージ2800を剥離開封させることは、時には、製品2812がパッケージ2800から床へ落下することにつながる。
【0152】
図28の例において、剥離抑制特徴部2880は、広がったシールゾーン部分2883を有する。第1のシールエッジ2838は、広がったシールゾーン部分2883に隣接したシールゾーン部分2881において第1の幅2857を有する。広がったシールゾーン部分2883は、第1の幅2857より大きな第2の幅2855を有する。第2のシールエッジ2839は、同様に、より狭い部分2841およびより広い部分2842を有する。
【0153】
実際には、使用者がパッケージを開封するとき、第1の層2802を第2の層2804から剥離させることは、シールを、より狭い部分2841と同時により狭い部分2838の位置において破壊させ、シールは、より広い部分2842と同時により広い部分2883の位置において破壊させられる。
【0154】
第1の層2802および第2の層2804が製品シールゾーン部分2881および2841において剥離されるとき、これは、特定の速度で層を引き離すための特定の大きさの力を要求する。使用者が、広がったシールゾーン部分2883および2842に達すると、剥離抑制特徴部が作動させられる。すなわち、広がったシールゾーン部分2883および2842において、より狭い部分2841および2881と同じ速度で第1の層と第2の層とを剥離させるために、より大きな力が要求される。その結果、使用者が均等な大きさの力を加えると、層が引き離される速度が、剥離抑制特徴部の位置において減速させられる。
【0155】
幾つかの例において、使用者が、製品シールゾーンの頂点からパッケージの後側エッジまでの距離の半分より多くパッケージの側部を剥離させたとき、剥離抑制特徴部が作動させられる。幾つかの例において、剥離抑制特徴部は、シールエッジまでの距離の半分、シールエッジまでの距離の3分の2またはシールエッジまでの距離の4分の3に配置されている。例えば、製品シールゾーンの頂点からパッケージの後側エッジまで3インチの長さを有するパッケージにおいて、剥離抑制特徴部は、頂点から1.5インチより大きい距離、頂点から1.75インチより大きい距離、頂点から2インチより大きい距離、頂点から2.25インチより大きい距離または頂点から2.5インチより大きい距離に配置することができる。
【0156】
剥離抑制特徴部の位置は、シールされていないパウチ領域に対する製品の位置に基づいて変動することができる。幾つかの例において、剥離抑制特徴部は、製品の後側エッジよりも、ヘッダゾーンの近くに配置されている。幾つかの例において、剥離抑制特徴部は、第1の層が第2の層から剥離されながら剥離抑制特徴部が作動させられたときに製品の一部が製品シール領域によってまだ包囲されているような位置に、配置されている。剥離抑制特徴部は、パッケージが剥離開封されながら剥離抑制特徴部が作動させられたときに製品の全部が露出させられないように配置することができる。
【0157】
広がったシールゾーン部分の幅は、用途に応じて変動することができる。幾つかの例において、広がったシールゾーン部分は、隣接するシールゾーン部分より50%広い。幾つかの例において、広がったシールゾーン部分は、隣接するシールゾーン部分より10%から50%までの間で広く、隣接するシールゾーン部分より25%から75%までの間で広く、隣接するシールゾーン部分より50%から100%までの間で広く、隣接するシールゾーン部分より75%から125%までの間で広く、または隣接するシールゾーン部分より100%から150%までの間で広い。幾つかの例において、広がったシールゾーン部分は、隣接するシールゾーン部分より2倍以上広い。幾つかの例において、広がったシールゾーン部分は、隣接するシールゾーン部分より50%から100%までの間で広い。
【0158】
図29は、剥離抑制特徴部の代替的な例を有するパッケージ2900の正面図である。この例において、製品シールゾーン2906は、第1のシールエッジ2938および第2のシールエッジ2939を有する。剥離抑制特徴部2980は、変化する幅を有する部分2983を有する。この例において、第1のシールエッジ2938および第2のシールエッジ2939の幅は、使用者がパッケージ2900の2つの層を引き離すとき、まず急激に増大し、次いで徐々に減少し、次いで再び急激に増大する。この幅の変化により、第1および第2の層をあまりに速くまたはあまりに大きな力で使用者が剥離させることを防止するために、使用者に触覚フィードバックが提供される。
【0159】
図30は、剥離抑制特徴部の別の代替的な例を有するパッケージ3000の正面図である。前の例と同様に、パッケージ3000は、第1のタブ切込み3026を備える第1のタブ3022と、第2のタブ切込み3028を備える第2のタブ3024と、製品シールゾーン3006と、シールされていない製品領域3010と、ヘッダゾーン3018とを有する。
【0160】
この例において、製品シールゾーン3006の側部エッジ3021は、第1の幅を有する第1のエッジ部分3031と、第2の幅を有する第2のエッジ部分3041と、第3の幅を有する第3のエッジ部分3051とを有する。第1のエッジ部分3031はヘッダゾーン3018に最も近く、したがって、使用者がパッケージを開封するときに最初に剥離される。次いで、第1のエッジ部分よりもヘッダゾーン3018から遠い第2のエッジ部分3041に到達する。第2のエッジ部分3041は第1のエッジ部分3031より大きな幅を有し、したがって、第2のエッジ部分3041は、引き離されることに対するより大きな抵抗を有する。これは、パッケージ3000が開封される速度を減速させる。部分3031,3041および3051の間のこの幅の変化により、第1および第2の層をあまりに速くまたはあまりに大きな力で使用者が剥離させることを防止するために、使用者に触覚フィードバックが提供される。幅3051は、幅3041より小さいことができる。幾つかの例において、幅3051は、第1のエッジ部分3031の幅とほぼ等しいことができる。
【0161】
図31は、剥離抑制特徴部の別の例を包含するパッケージ3100の正面図である。製品シールゾーン3106は、部分3131において第1の幅を有する側部エッジ3121を有する。一連の幅変化3141は、剥離抑制特徴部3180を形成する。この例において、パッケージ3100の第1および第2の層を剥離させるために要求される力は、まず増大し、即座に続いて減少し、使用者に触覚フィードバックを提供し、層を引き離すことができる速度を減速させる。幾つかの例において、幅変化3141は、等しい幅を有することができる。幾つかの例において、幅変化3141の幅は、例えば、パッケージの後側エッジに向かって増大または減少することができる。幾つかの例において、幅変化の増大した幅の間に、第1の幅部分3131の幅とほぼ等しい幅を有する領域を散在させることができる。幾つかの場合、幅変化3041の間の距離は、幅変化の幅と同じである。幅変化は、複数の形状を有することができる。例えば、幅変化は、直角を備える矩形、湾曲した端部、丸みづけられた端部であることができ、または不規則に形作られていることができる。剥離抑制部は、2つ、3つ、4つ、5つまたは別の数の幅変化3141を有することができる。幅変化3141は、等間隔にすることができ、閉鎖端部に近づくほど幅広であることができ、閉鎖端部に近づくほど狭幅であることができ、またはその他の離隔させられた関係を有する。
【0162】
図32は、幾つかの実施の形態によるパッケージ3200の正面図である。パッケージ3200は、シールされていないパウチ領域3210を画定する製品シールゾーン3206を有する。パッケージ3200は、第1のタブ切込み3226および第2のタブ切込み3228を有する。図32の例において、製品シールゾーン3206は、五角形の外側周縁部3214と、パウチ領域3210を画定する内側周縁部3208とを有する。図32の例において、外側周縁部3214の頂点3250は、第1の山形を形成している。製品シールゾーン3206の内側周縁部3208の頂点3254も、第2の山形を形成している。図32において、頂点3250は、頂点3254より鋭い頂点を形成している。
【0163】
比較すると、図31の例において、内側周縁部3108は、頂点3150において外側周縁部3114に対して平行である。その結果、図32の頂点3250における山形は、図31における頂点3150におけるものより鋭い。
【0164】
製品シールゾーンは、第1の側部エッジから第2の側部エッジまで垂直に延びる線と重なる製品シールゾーンの全幅として規定される横方向製品シール幅を有する。横方向製品シール幅は、パッケージの側部エッジに沿った特定の位置またはセクションにおいてパッケージの層を剥離させるために破壊される。例えば、図32を参照すると、製品シールゾーン3206は、頂点3250の近くの製品シール領域における第1の位置において、w1に等しい第1の横方向製品シール幅を有する。製品シールゾーン3206は、第1および第2の側部エッジに沿って位置するシールエッジの近くの上部製品シール領域における第2の位置において、幅w2と幅w3との合計に等しい第2の横方向製品シール幅を有する。図28の例において、パッケージ2800は、側部シールエッジ2838,2839に沿った位置において、第1の幅2857の2倍の横方向製品シール幅を有する(シールゾーン部分2881の幅がシールゾーン部分2841の幅と等しいと仮定して)。図28の例においても、パッケージ2800は、剥離抑制特徴部の位置において、第2の幅2855の2倍に等しい第2の横方向シール幅を有する(シールゾーン部分2883がシールゾーン部分2842と同じ幅を有すると仮定して)。第1の層と第2の層とを剥離させるために必要な力は、横方向シール幅に関して変化する。横方向シール幅が大きくなるほど、その箇所においてシールを破壊するためにより大きな力が要求される。
【0165】
幾つかの例において、パッケージ3200が開封されようとしているとき、より鋭い山形先端部は、シール3207の抵抗を減じる。これは、頂点3250においてシール3207を破壊することをより容易にし、パッケージはより容易に開封される。幾つかの例において、外側周縁部によって画定された頂点の山形は、90度から130度までの間の角度を有する。幾つかの例において、頂点の山形は、90度から110度までの間の角度、100度から120度までの間の角度、115度から125度までの間の角度または120度から130度までの間の角度を有する。
【0166】
山形の角度の鋭さおよび製品シールゾーン3206の幅の両方が、パッケージ3200の層を剥離させることがどれだけ容易または困難であるかに影響する。鋭い先端部は、タブ3222および3224が引き離されているときに破壊されることに対するシール3207の抵抗を減じるのに対し、頂点3250における増大した幅は、破壊されることに対するシール3207の抵抗を増大させる。頂点3250における製品シールゾーン3206の幅および山形の鋭さは、技術の特定の適用のための望みに応じて最適化することができる。
【0167】
パッケージ3200は、剥離抑制特徴部3280も有する。この例において、剥離抑制特徴部3280は、可変幅特徴部3241および剥離妨害特徴部3251を有する。剥離妨害特徴部は、第2の層からの第1の層の分離を妨げる。剥離妨害特徴部の目的は、剥離抑制特徴部の位置において破壊されることに対するシールの抵抗をさらに増大させることである。幾つかの例において、剥離妨害特徴部は、層を剥離させることができる速度を減速させる。代替的な例において、剥離妨害特徴部は、プロセスを完全に停止させ、剥離妨害特徴部の位置よりも先へ第1の層および第2の層が剥離されることを防止する。幾つかの例において、剥離妨害特徴部は、製品シールゾーンからパッケージの外側エッジまで延びている。幾つかの例において、剥離妨害特徴部は、シールされていないパウチ領域と交差していない。幾つかの例において、剥離妨害特徴部は、パッケージの外側エッジまたはシールされていないパウチ領域と交差することなく、製品シールゾーンの内側周縁部と製品シールゾーンの外側周縁部との間に画定された領域内に完全に収容されている。
【0168】
図32の例において、剥離妨害特徴部3251は、超音波溶接または熱溶接などの、シール側部エッジ3221における溶接である。代替的な例において、剥離妨害特徴部3251は、圧着、第1の層における切込み、第2の層における切込み、第1および第2の層両方における切込み、切欠、または外側周縁部において始まる一方または両方の層におけるエッジ切込みであることができる。1つの例において、圧着は、製造プロセスの間にパッケージが圧縮される位置である。剥離妨害特徴部が切込みまたは圧着である場合、剥離妨害特徴部は、層を剥離させる力を切込みまたは圧着の方向へ向けるように働き、層を分離させるように方向へ向けられる力を妨害する。剥離妨害特徴部が溶接である場合、層は永久に互いに結合される。溶接は、溶接の位置において第1の層が第2の層から剥離されることを防止する。
【0169】
図33図39は、使用することができる剥離抑制特徴部の代替的な例を提供している。これらの各図において、剥離抑制特徴部は、広がったシールゾーン部分および剥離妨害特徴部を含む。しかしながら、剥離抑制特徴部は、広がったシールゾーン部分単独、剥離妨害特徴部単独、複数の広がったシールゾーン部分、複数の剥離妨害特徴部またはこれらのあらゆる組合せを包含することができることが理解されるべきである。
【0170】
図33は、V字形の溶接、圧着または切込み3351を含む剥離抑制特徴部3280を有するパッケージ3200を示している。図33の例は、パッケージ3200のエッジ3211まで完全に延びたV字形の剥離妨害特徴部3351を示している。代替的な例において、V字形は、エッジ3211まで延びることなく、製品シールゾーン3206内に完全に収容されていることができる。
【0171】
図34は、パッケージ3200のエッジ3211に対して垂直方向にパッケージ3200の側部エッジ3211から延びる直線である剥離妨害特徴部3451を備えた、剥離抑制特徴部3280を示している。図35は、パッケージ3200の側部エッジ3211を始点とする渦巻である剥離妨害特徴部3551を有する。図39は、より大きな半径を備える渦巻形剥離妨害特徴部3951の代替的な例を示している。使用中、渦巻が切込みであるならば、製品シールゾーンの第1の層および第2の層を、渦巻の位置まで引き離すことができる。渦巻に達すると、シールを、渦巻の中央ではなく、パッケージの側部エッジ3211において破壊させることができ、第1の層および第2の層は互いにシールされたままとなる。渦巻の中央において第1の層と第2の層とを引き離すために、付加的な力が加えられなければならず、停止または減速させるために使用者に触覚フィードバックを提供する。
【0172】
図36は、剥離妨害特徴部3651を示している。剥離妨害特徴部3651は、パッケージ3200の側部エッジ3211を始点として、パッケージ3200の端部に向かって斜めに延びている。図37は、パッケージ3200の側部エッジ3211における切欠3751を有する剥離妨害特徴部を示している。図38は、ヘッダゾーンの方向に凹状の湾曲した半円形の剥離妨害特徴部を示している。代替的に、剥離妨害特徴部3851は、ヘッダゾーンとは反対の方向に凹状であることができる。別の例において、剥離妨害特徴部は、製品シールゾーンのシール側部エッジに位置する、円形の溶接であることができる。
【0173】
剥離妨害特徴部を形成する異なる方法の使用は、製造ニーズに依存する。例えば、超音波溶接は、溶接において第1の層が第2の層から剥離することを防止するための永久シールを提供することができる。しかしながら、これは、余分な製造ステップおよび付加的な製造機器を要求する。対照的に、切込みまたは切欠は、製造中に付加的な特別な機器なしに得ることができる。
【0174】
本明細書に記載された現在の技術の実施の形態は、網羅的であることは意図されていないか、または以下の詳細な説明に開示された形式そのものに技術を限定することは意図されていない。むしろ、実施の形態は、当業者が、本技術の原理および実用を認識および理解することができるように、選択および記載されている。本技術は、様々な特定の好適な実施の形態および技術に関して説明されている。しかしながら、技術の思想および範囲内にとどまりながら多くの変形態様および改良がなされてもよいことが理解されるべきである。
【0175】
本明細書および添付の請求項において使用されるとき、単数形は、内容が明確にそうでないことを指示していないかぎり、複数のそれを含むことに留意すべきである。これにより、例えば、“1つの合成物”を含有する組成への言及は、2つ以上の合成物の混合物を含む。“または”という用語は、内容が明確にそうでないことを指示していないかぎり、“および/または”を含む意味で一般的に使用されていることにも留意すべきである。
【0176】
本明細書および添付の請求項において使用されるとき、“構成された”という表現は、特定の仕事を行うまたは特定の構成を採用するように構築または構成されたシステム、装置またはその他の構造を述べていることにも留意すべきである。“構成された”という表現は、配置されかつ構成された、構築および配置された、構築された、製造および配置されたなどの他の類似の表現と互換的に使用することができる。
【0177】
本明細書における全ての出版物および特許出願は、この技術が属する分野における当業者のレベルを示す。全ての出版物および特許出願は、各個々の出版物または特許出願が特にかつ個々に引用によって示されたのと同じ程度まで引用によって本明細書に組み入れられる。本明細書に開示された出版物および特許は、それらの開示のためにのみ提供されている。本明細書では、発明者たちが、本明細書において引用されたものを含むあらゆる出版物および/または特許に先行する資格がないことの許可として解釈されるものはない。
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