特許第6982019号(P6982019)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6982019
(24)【登録日】2021年11月22日
(45)【発行日】2021年12月17日
(54)【発明の名称】モジュール式車椅子システム
(51)【国際特許分類】
   A61G 5/04 20130101AFI20211206BHJP
   B60L 53/35 20190101ALI20211206BHJP
   B60L 15/20 20060101ALI20211206BHJP
   G05D 1/02 20200101ALI20211206BHJP
【FI】
   A61G5/04 707
   B60L53/35
   B60L15/20 J
   G05D1/02 H
【請求項の数】14
【外国語出願】
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2019-52592(P2019-52592)
(22)【出願日】2019年3月20日
(65)【公開番号】特開2019-195615(P2019-195615A)
(43)【公開日】2019年11月14日
【審査請求日】2021年5月7日
(31)【優先権主張番号】15/937,071
(32)【優先日】2018年3月27日
(33)【優先権主張国】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】507342261
【氏名又は名称】トヨタ モーター エンジニアリング アンド マニュファクチャリング ノース アメリカ,インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100147555
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 公一
(74)【代理人】
【識別番号】100123593
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 宣夫
(74)【代理人】
【識別番号】100214798
【弁理士】
【氏名又は名称】栗山 拓也
(72)【発明者】
【氏名】ダグラス エー.ムーア
【審査官】 松江 雅人
(56)【参考文献】
【文献】 特開2000−056832(JP,A)
【文献】 特開2002−224164(JP,A)
【文献】 特開2018−000410(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2017/0340498(US,A1)
【文献】 国際公開第2008/151345(WO,A2)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0029697(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61G 3/00−5/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
モジュール式車椅子システムであって、
上部構成要素と、
前記上部構成要素及び他の上部構成要素の何れかに取り外し可能に連結するように構成された自律動力付基部と、を備え、
前記自律動力付基部は、
前記自律動力付基部に、前記上部構成要素が前記自律動力付基部から分離されたかどうかを判定させ、
前記自律動力付基部を、前記上部構成要素が前記自律動力付基部から取り外されたという判定に応じて所定の位置に移動させる、
ように構成されるコントローラを備え、
一つ又は複数の前記上部構成要素及び前記他の上部構成要素は、前記自律動力付基部に通信可能に連結され、前記自律動力付基部を運転するための命令を出力するように構成されるユーザインターフェースを備える、モジュール式車椅子システム。
【請求項2】
前記自律動力付基部は、前記自律動力付基部に近接した物体を検出するように構成された一つ又は複数のセンサを備え、
前記コントローラは、前記自律動力付基部を、前記一つ又は複数のセンサから受信したデータに基づいて前記所定の位置に移動させるように構成される、請求項1に記載のモジュール式車椅子システム。
【請求項3】
前記一つ又は複数のセンサは、レーザスキャナ、静電容量式変位センサ、ドップラー効果センサ、渦電流センサ、超音波センサ、磁気センサ、光学センサ、レーダセンサ、ソナーセンサ、LIDARセンサのうちの少なくとも一つを含む、請求項2に記載のモジュール式車椅子システム。
【請求項4】
前記自律動力付基部は、前記自律動力付基部に近接する物体を捉えるように構成された一つ又は複数のカメラを備え、
前記コントローラは、前記自律動力付基部を、前記一つ又は複数のカメラによって捉えられた画像に基づいて前記所定の位置に移動させるように構成される、請求項1に記載のモジュール式車椅子システム。
【請求項5】
前記自律動力付基部は、前記上部構成要素を他の基部に移すように構成された一つ又は複数のレールを備える、請求項1に記載のモジュール式車椅子システム。
【請求項6】
前記自律動力付基部は、前記上部構成要素の前記自律動力付基部との連結を検出するように構成された一つ又は複数のセンサを備える、請求項1に記載のモジュール式車椅子システム。
【請求項7】
前記所定の位置は、前記自律動力付基部を充電するように構成された充電所である、請求項1に記載のモジュール式車椅子システム。
【請求項8】
モジュール式車椅子システムのための自律動力付基部であって、
上部構成要素に連結するように構成された連結機構と、
ネットワークインターフェースハードウェアと、
コントローラであって、
前記ネットワークインターフェースハードウェアを用いて、他の基部に配置された他の上部構成要素に関連した位置情報を受信し、
前記上部構成要素が前記自律動力付基部から取り外されたかどうかを判定し、
他の上部構成要素に関連した前記位置情報と前記上部構成要素が前記自律動力付基部から取り外されたという判定とに基づいて、前記他の上部構成要素の位置に移動させる、
ように構成される、コントローラと、
を備える、自律動力付基部。
【請求項9】
前記自律動力付基部は、前記自律動力付基部に近接した物体を検出するように構成された一つ又は複数のセンサを備え、
前記コントローラは、前記自律動力付基部を、前記一つ又は複数のセンサから受信したデータに基づいて第2の位置に移動させるように構成される、請求項8に記載の自律動力付基部。
【請求項10】
前記自律動力付基部は、前記上部構成要素の前記自律動力付基部との連結を検出するように構成された一つ又は複数のセンサを備える、請求項8に記載の自律動力付基部。
【請求項11】
モジュール式車椅子システムであって、
上部構成要素と、
前記上部構成要素に取り外し可能に連結するように構成された自律動力付基部と、を備え、
前記自律動力付基部は、
前記自律動力付基部が目的地に到着したかどうかを判定し、
前記自律動力付基部から取り外された前記上部構成要素を探し、
前記自律動力付基部が前記目的地に到着したという判定に応じて前記上部構成要素に近接する所定の位置に移動し、
前記自律動力付基部に車両から前記目的地の情報を受信させ、前記自律動力付基部及び前記上部構成要素は、前記車両内に配置される、
ように構成されるコントローラを備える、モジュール式車椅子システム。
【請求項12】
前記コントローラは、前記自律動力付基部に、前記車両から前記上部構成要素の位置情報を受信させるように構成される、請求項11に記載のモジュール式車椅子システム。
【請求項13】
前記コントローラは、前記自律動力付基部に、前記上部構成要素を受け取るように構成された一つ又は複数のレールを延ばさせるように構成される、請求項11に記載のモジュール式車椅子システム。
【請求項14】
前記自律動力付基部は、前記上部構成要素を検出するように構成された一つ又は複数のセンサを備える、請求項11に記載のモジュール式車椅子システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、概して、モジュール式車椅子システムに関し、より詳細には、自律動力付基部と自律動力付基部に取り外し可能に連結する椅子構成要素とを含むモジュール式車椅子システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の車椅子は、容積が大きく、車椅子のユーザが車椅子から降りて他の輸送機関(例えば、車両、飛行機など)の座席に座ったときに保管場所に配置される必要がある。ユーザは、保管場所に車椅子を配置するために他の人の手助けを必要とする場合がある。
【0003】
従って、ユーザが他の人の手助けを必要とする場合がある車椅子システムに関して、必要性が存在する。
【発明の概要】
【0004】
一実施形態では、上部構成要素と、上部構成要素に取り外し可能に連結するように構成された自律動力付基部と、を含む。自律動力付基部は、一つ又は複数のプロセッサと、一つ又は複数のメモリモジュールと、一つ又は複数のメモリモジュールに格納された機械可読な命令であって、一つ又は複数のプロセッサによって実行されるとき、自律動力付基部に、上部構成要素が自律動力付基部から分離されたかどうかを判定させ、自律動力付基部を、上部構成要素が自律動力付基部から分離されたという判定に応じて位置に移動させる、機械可読な命令と、を含む。
【0005】
他の実施形態では、自律動力付基部は、上部構成要素に連結されるように構成された連結機構と、一つ又は複数のプロセッサと、一つ又は複数のメモリモジュールと、一つ又は複数のメモリモジュールに格納された機械可読な命令であって、一つ又は複数のプロセッサによって実行されるとき、自律動力付基部に、上部構成要素が自律動力付基部から取り外されたかどうかを判定させ、自律動力付基部を、上部構成要素が自律動力付基部から取り外されたという判定に応じて位置に移動させる、機械可読な命令と、を含む。
【0006】
さらに他の実施形態では、モジュール式車椅子システムは、上部構成要素と、上部構成要素に取り外し可能に連結するように構成された自律動力付基部と、を含む。自律動力付基部は、一つ又は複数のプロセッサと、一つ又は複数のメモリモジュールと、一つ又は複数のメモリモジュールに格納された機械可読な命令であって、一つ又は複数のプロセッサによって実行されるとき、自律動力付基部に、自律動力付基部が目的地に到着したかどうかを判定させ、自律動力付基部に、自律動力付基部から取り外された上部構成要素を探させ、自律動力付基部を、自律動力付基部が目的地に到着したという判定に応じて上部構成要素に近接する所定の位置に移動させる、機械可読な命令と、を含む。
【0007】
本開示の実施形態によって提供されるこれら及び追加の特徴は、図面と併せて、以下の詳細な説明の観点からより十分に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、本明細書に示され且つ記載された一つ又は複数の実施形態に係る、モジュール式車椅子システムを示す。
図2図2は、本明細書に示され且つ記載された一つ又は複数の実施形態に係る、外部要素と通信するモジュール式車椅子の自律動力付基部を示す。
図3A図3Aは、本明細書に示され且つ記載された一つ又は複数の実施形態に係る、上部構成要素を他の動力付基部に移す自律動力付基部を示す。
図3B図3Bは、本明細書に示され且つ記載された一つ又は複数の実施形態に係る、上部構成要素を他の動力付基部に移す自律動力付基部を示す。
図3C図3Cは、本明細書に示され且つ記載された一つ又は複数の実施形態に係る、上部構成要素を他の動力付基部に移す自律動力付基部を示す。
図4図4は、本明細書に示され且つ記載された一つ又は複数の実施形態に係る、車両に運び入れられる自律動力付基部及び上部構成要素を示す。
図5図5は、本明細書に示され且つ記載された一つ又は複数の実施形態に係る、複数の上部構成要素に適合する自律動力付基部を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図面において明らかにされる実施形態は、本質的に例示的及び典型的なものであり、本開示を限定することを意図したものではない。例示的な実施形態の以下の詳細な説明は、図面と共に読まれると理解されることができ、同様の構造は同様の参照番号で示される。
【0010】
本明細書に記載された実施形態は、モジュール式車椅子システムを対象とする。モジュール式車椅子システムは、上部構成要素と、上部構成要素に取り外し可能に連結する自律動力付基部と、を含む。自律動力付基部は、一つ又は複数のプロセッサと、一つ又は複数のメモリモジュールと、一つ又は複数のメモリモジュールに格納された機械可読な命令であって、一つ又は複数のプロセッサによって実行されるとき、自律動力付基部に、上部構成要素が自律動力付基部から分離されたかどうかを判定させ、自律動力付基部を、上部構成要素が自律動力付基部から分離されたという判定に応じて位置に移動させる、機械可読な命令と、を含む。本モジュール式車椅子システムは、ユーザが動力付基部から上部構成要素(例えば、カスタマイズされた椅子)を取り外して上部構成要素を使用し続けることを可能にする。例えば、ユーザが車両に乗車したとき、彼は、車両内の手動基部上に椅子を配置することにより、そのカスタマイズされた椅子を使用し続けることができる。上部構成要素が自律動力付基部から取り外されたとき、自律動力付基部は、ユーザが第三者から如何なる手助けも必要としないように、自律的に所定の場所へと運転することができる。加えて、自律動力付基部が上部構成要素から取り外されているため、自律動力付基部は比較的小さいスペース内に配置され得る。
【0011】
図1を参照すると、モジュール式車椅子100の一実施形態が記載されている。モジュール式車椅子100は、上部構成要素110と、自律動力付基部120と、を含む。実施形態では、上部構成要素110は、モジュール式車椅子100のユーザを支持するように構成された椅子とすることができる。ある実施形態では、上部構成要素110は、例えば、食料を運搬するための皿などの物体を支持するように構成された構成要素とすることができる。上部構成要素110は、ユーザインターフェース114と、連結機構112と、を含むことができる。ユーザインターフェース114は、ユーザからモジュール式車椅子100を移動するための命令を受信するように構成された入力デバイスとすることができる。例えば、入力デバイスは、モジュール式車椅子100を運転するためにユーザが操作することができるジョイスティックとすることができる。ユーザは、ジョイスティックを制御することにより、自律動力付基部120の移動方向及び速度を制御することができる。ユーザインターフェース114は、図2を参照して以下に説明されるように、命令を自律動力付基部120に送信するために、自律動力付基部120に通信可能に連結され得る。
【0012】
自律動力付基部120は、一つ又は複数の主車輪122と、一つ又は複数の補助車輪124と、を含むことができる。ある実施形態では、自律動力付基部120は、一つ又は複数の補助車輪124を含まなくてもよい。ある実施形態では、自律動力付基部120は、例えば、ジャイロスコープセンサ、加速度計などのセンサによって取得される、ヨー、ピッチ及び/又はロールのデータに基づく自己平衡機能を有することができる。
【0013】
自律動力付基部120は、上部構成要素110の連結機構112に連結するように構成された連結機構126を含むことができる。連結機構126及び連結機構112は、自律動力付基部120を上部構成要素110に連結する任意の機械的連結機構とすることができる。例えば、連結機構126はメス継手部分とすることができ、連結機構112はオス継手部分とすることができる。ある実施形態では、連結機構126及び連結機構112は、連結するように互いに引き寄せ合う磁性構成要素である。
【0014】
自律動力付基部120は、一つ又は複数のカメラ132と、一つ又は複数の近接センサ134と、連結検出センサ136と、を含む。一つ又は複数のカメラ132及び一つ又は複数の近接センサ134は、自律動力付基部120が自律運転することを可能にするために用いられ得る。ある実施形態では、自律動力付基部120は、一つ又は複数のカメラ132を含まなくてもよい。連結検出センサ136は、上部構成要素110が自律動力付基部120に連結されたか否かを検出する。ある実施形態では、自律動力付基部120は、連結検出センサ136を含まなくてもよい。一つ又は複数のカメラ132、一つ又は複数の近接センサ134及び連結検出センサ136の詳細は、図2を参照して以下に詳細に記載されるであろう。
【0015】
図2は、本明細書に示され且つ記載された一つ又は複数の実施形態に係る、自律動力付基部120を概略的に示す。自律動力付基部120は、一つ又は複数のプロセッサ204と一つ又は複数のメモリモジュール206とを含むコントローラ202を含む。一つ又は複数のプロセッサ204の各々は、機械可読な且つ実行可能な命令を実行することができる任意のデバイスとすることができる。従って、一つ又は複数のプロセッサ204の各々は、コントローラ、集積回路、マイクロチップ、コンピュータ、又は任意の他のコンピューティングデバイスとすることができる。一つ又は複数のプロセッサ204は、自律動力付基部120の様々なモジュール間の信号の相互の接続を提供する通信パス280に連結される。従って、通信パス280は、任意の数のプロセッサ204を互いに通信可能に連結することができ、通信パス280に連結されたモジュールが分散コンピューティング環境で動作することを可能にする。特に、モジュールの各々は、データを送信及び/又は受信することができるノードとして動作することができる。本明細書で用いられるとき、用語「通信可能に連結される」は、連結される構成要素が、例えば、導電媒体を介した電気信号、空気を介した電磁信号、光導波路を介した光信号などのデータ信号を互いに交換することができることを意味する。
【0016】
従って、通信パス280は、例えば、導線、導電性トレース、光導波路などの、信号を伝送することができる任意の媒体から形成され得る。ある実施形態では、通信パス280は、Wi-Fi(登録商標)、ブルートゥース(登録商標)、近距離無線通信(NFC)など、無線信号の伝送を容易にすることができる。さらに、通信パス280は、信号を伝送することができる媒体の組み合わせから形成されてもよい。一実施形態では、通信パス280は、プロセッサ、メモリ、センサ、入力デバイス、出力デバイス及び通信デバイスなどの構成要素に電気的データ信号を送信することを可能にするように協働する導電性トレース、導線、コネクタ及びバスの組合せを備える。従って、通信パス280は、例えば、LINバス、CANバス、VANバスなどの車両バスを備えることができる。加えて、用語「信号」は、媒体を通して伝搬することが可能な、DC、AC、正弦波、三角波、方形波、振動などの波形(例えば、電気的、光学的、磁気的、機械的、電磁気)を意味することに留意されたい。
【0017】
一つ又は複数のメモリモジュール206は、通信パス280に連結される。一つ又は複数のメモリモジュール206は、機械可読な且つ実行可能な命令が一つ又は複数のプロセッサ204によってアクセスされ得るように、RAM、ROM、フラッシュメモリ、ハードドライブ、又は機械可読な且つ実行可能な命令を格納することができる任意のデバイスを備えることができる。機械可読な且つ実行可能な命令は、例えば、プロセッサによって直接的に実行され得る機械言語、又は、機械可読な且つ実行可能な命令にコンパイル若しくはアセンブルされ、一つ若しくは複数のメモリモジュール206に格納され得るアセンブリ言語、オブジェクト指向プログラミング(OOP)、スクリプト言語、マイクロコードなどの任意の世代の任意のプログラミング言語(例えば、1GL、2GL、3GL、4GL、又は5GL)で書かれたロジック又はアルゴリズムを備えることができる。或いは、機械可読な且つ実行可能な命令は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)構成及び特定用途向け集積回路(ASIC)のいずれか又はそれらの同等のものを介して実装されるロジックなどのハードウェア記述言語(HDL)で書かれてもよい。従って、本明細書に記載の方法は、事前にプログラムされたハードウェア要素として、又はハードウェアとソフトウェアの構成要素の組み合わせとして、任意の従来のコンピュータプログラミング言語で実装され得る。
【0018】
図2を参照すると、自律動力付基部120は、通信パス280に連結された一つ又は複数の電動機212を含むことができる。一つ又は複数の電動機212は、一つ又は複数の主車輪122(図1参照)と接続され、トルクを一つ又は複数の主車輪122に提供する。一つ又は複数の電動機は、通信パス280に連結され、コントローラ202から命令を受信する。例えば、コントローラ202は、一つ又は複数の電動機212の回転速度及び回転方向を制御することができる。
【0019】
さらに図2を参照すると、自律動力付基部120は、一つ又は複数のカメラ132を含む。一つ又は複数のカメラ132は、紫外線波長帯、可視光波長帯、又は赤外線波長帯の放射線を検出することができる感知素子(例えば、画素)のアレイを有する任意のデバイスとすることができる。一つ又は複数のカメラ132は、任意の解像度を有することができる。一つ又は複数のカメラ132は、全方位カメラ又はパノラマカメラを含むことができる。
【0020】
一つ又は複数のカメラ132は、通信パス280に連結され、自律動力付基部120の他の構成要素と通信する。一つ又は複数のカメラ132は、自律動力付基部120の外部の環境の画像を捉えることができる。一つ又は複数のメモリモジュール206は、一つ又は複数のカメラ132から受信した画像を処理するための命令を含むことができる。例えば、一つ又は複数のプロセッサ204は、一つ又は複数のメモリモジュール206における命令を実装して、一つ又は複数のカメラ132からの画像を処理し、自律動力付基部120に近接する物体を識別する。任意の画像処理技術が、一つ又は複数のカメラ132からの画像を処理するために用いられ得る。コントローラ202は、識別された物体に基づいて、例えば、一つ又は複数の電動機212を制御して自律動力付基部120を運転することにより、自律動力付基部120の方向及び速度を制御することができる。
【0021】
さらに図2を参照すると、一つ又は複数の近接センサ134は、通信パス280に連結される。一つ又は複数の近接センサ134は、一つ又は複数の近接センサ134とそのすぐ近くの物体との間の距離を検出し、その近接情報を自律動力付基部120のコントローラ202に通信する。一つ又は複数の近接センサ134は、一つ又は複数の近接センサ134に対する物体の近接性を示す近接信号を出力することができる任意のデバイスとすることができる。ある実施形態では、一つ又は複数の近接センサ134は、レーザスキャナ、静電容量式変位センサ(capacitive displacement sensor)、ドップラー効果センサ、渦電流センサ、超音波センサ、磁気センサ、光学センサ、レーダセンサ、ソナーセンサ、LIDARセンサなどを含むことができる。ある実施形態は、一つ又は複数の近接センサ134を含まなくてもよい。ある実施形態では、自律動力付基部120は、一つ又は複数の近接センサ134からの信号に基づいて、車両に近接する障害物の存在を判定するように構成され得る。コントローラ202は、識別された障害物に基づいて、例えば、一つ又は複数の電動機212を制御して自律動力付基部120を運転することにより、自律動力付基部120の方向及び速度を制御することができる。
【0022】
連結検出センサ136は、通信パス280に連結される。実施形態では、連結検出センサ136は、連結検出センサ136と図1における上部構成要素110との間の距離を検出する近接センサとすることができ、その近接情報を自律動力付基部120のコントローラ202に通信する。ある実施形態では、連結検出センサ136は、自律動力付基部120上の物体の重量を測定する重量センサとすることができる。一つ又は複数のメモリモジュール206は、連結検出センサ136からのデータに基づいて取り外し事象が発生したかどうかを判定するための命令を含むことができる。例えば、ある実施形態では、コントローラ202は、連結検出センサ136と上部構成要素110との間の距離を検出する連結検出センサ136から距離情報を受信し続け、その距離が閾値よりも大きくなった場合、コントローラ202は取り外し事象が発生したと判定する。他の例として、コントローラ202は、自律動力付基部120上の物体の重量を測定する重量センサから重量情報を受信し続け、その重量が閾値よりも小さくなった場合に、コントローラ202は取り外し事象が発生したと判定する。
【0023】
さらに図2を参照すると、自律動力付基部120は、通信パス280が衛星アンテナ222を自律動力付基部120の他のモジュールに通信可能に連結するように、通信パス280に連結された衛星アンテナ222を含む。衛星アンテナ222は、全地球測位システムの衛星から信号を受信するように構成される。特に、一実施形態では、衛星アンテナ222は、全地球測位システムの衛星により送信された電磁気信号をやり取りする一つ又は複数の導電要素を含む。受信した信号は、一つ又は複数のプロセッサ204により、衛星アンテナ222の位置又は衛星アンテナ222の近傍に位置付けられる物体の位置(例えば、緯度及び経度)を示すデータ信号に変換される。データ信号は、上部構成要素110や車両などの他の物体に対する自律動力付基部120の位置を決定するために用いられ得る。ある実施形態では、自律動力付基部120は、衛星アンテナ222を含まなくてもよい。
【0024】
自律動力付基部120は、自律動力付基部120を、携帯デバイス250、リモートサーバ260、車両270、又は上部構成要素110のユーザインターフェース114に通信可能に連結するためのネットワークインターフェースハードウェア232を含む。ネットワークインターフェースハードウェア232は、通信パス280がネットワークインターフェースハードウェア232を自律動力付基部120の他のモジュールに通信可能に連結するように、通信パス280に連結される。ネットワークインターフェースハードウェア232は、無線ネットワークを介してデータを送信及び/又は受信することができる任意のデバイスとすることができる。従って、ネットワークインターフェースハードウェア232は、任意の無線通信基準にしたがってデータを送信及び/又は受信するための通信用トランシーバを含むことができる。例えば、ネットワークインターフェースハードウェア232は、例えば、ワイアレスフィディリティー(Wi-Fi(登録商標))、WiMax(登録商標)、ブルートゥース、IrDA、無線USB、Z-Wave(登録商標)、ZigBee(登録商標)などの無線コンピュータネットワークを通じて通信するためのチップセット(アンテナ、プロセッサ、機械可読な命令など)を含むことができる。ある実施形態では、ネットワークインターフェースハードウェア232は、自律動力付基部120がブルートゥース通信を介して情報を携帯デバイス250(例えば、スマートフォン)と交換することを可能にするブルートゥーストランシーバを含む。
【0025】
さらに図2を参照すると、携帯デバイス250上で実行されている様々なアプリケーションからのデータは、携帯デバイス250からネットワークインターフェースハードウェア232を介して自律動力付基部120に提供され得る。携帯デバイス250は、ネットワークインターフェースハードウェア232及びネットワーク240と通信可能に連結するためのハードウェア(例えば、チップセット、プロセッサ、メモリなど)を有する任意のデバイスとすることができる。特に、携帯デバイス250は、上述した無線コンピュータネットワークの一つ又は複数を通じて通信するためのアンテナを含むことができる。さらに、携帯デバイス250は、ネットワーク240と通信するための携帯アンテナを含むことができる。従って、携帯アンテナは、任意の世代(例えば、1G、2G、3G、4G、5Gなど)のモバイル通信基準にしたがってデータを送信及び受信するように構成され得る。携帯デバイス250の特定の例は、限定されないが、スマートフォン、タブレットデバイス、電子書籍リーダ、ラップトップコンピュータなどを含む。実施形態では、携帯デバイス250は、自律動力付基部120を制御するためのソフトウェアアプリケーションを含むことができる。例えば、ソフトウェアアプリケーションは、携帯デバイス250の現在の位置と共に、携帯デバイス250の現在の位置へと運転するように自律動力付基部120に指示する自律動力付基部120に対する命令を送信することができる。他の例として、携帯デバイス250に格納されたソフトウェアアプリケーションは、携帯デバイス250のユーザが自律動力付基部120の運転方向及び速度を制御することができるように、ユーザインターフェース114と同様のユーザインターフェースを表示してもよい。
【0026】
ネットワーク240は、概して、モバイル通信基準にしたがってデータを受信及び送信するように構成された複数の基地局を含む。基地局は、公衆交換電話網(PSTN)及びバックホール(backhaul)ネットワークなどの有線システムを通じてデータを受信及び送信するようにさらに構成されている。ネットワーク240は、例えば、広域ネットワーク、メトロポリタンエリアネットワーク、インターネット、衛星ネットワークなどのバックホールネットワークを介してアクセス可能な任意のネットワークをさらに含むことができる。従って、基地局は、概して、一つ又は複数のアンテナと、トランシーバと、様々な有線及び/又は無線ネットワークを通じてデータを交換するための機械可読な命令を実行するプロセッサと、を含む。
【0027】
従って、ネットワーク240は、一つ又は複数のサーバ(例えば、リモートサーバ260)にアクセスするための、ネットワークインターフェースハードウェア232又は携帯デバイス250による無線アクセスポイントとして利用され得る。リモートサーバ260は、概して、プロセッサと、メモリと、ネットワーク240を介してリソースを供給するチップセットと、を含む。リソースは、処理と、記憶装置と、ソフトウェアと、ネットワーク240を介したリモートサーバ260から自律動力付基部120への情報と、を提供することを含むことができる。ある実施形態では、リモートサーバ260は、自律動力付基部120がリモートサーバ260と通信することによって自律的に運転することができるように、自律動力付基部120のための自律運転アルゴリズムを含むことができる。ある実施形態では、自律動力付基部120は、自律運転のために用いられるデータを受信することができる。例えば、自律動力付基部120は、自律動力付基部120の現在の位置に基づいてリモートサーバ260からマップデータを受信することができる。他の例として、自律動力付基部120は、一つ又は複数のカメラ132及び一つ又は複数の近接センサ134によって取得された生データをリモートサーバ260に送信し、リモートサーバ260から処理済データを受信することができる。ネットワークインターフェースハードウェア232は、ネットワーク240を介して任意の数のサーバに通信可能に連結され得ることを理解されるべきである。
【0028】
ネットワークインターフェースハードウェア232は、ネットワーク240に通信可能に連結されることができ、ネットワーク240を介して車両270と通信することができる。実施形態では、自律動力付基部120は、車両270から位置情報を受信することができる。例えば、自律動力付基部120は、車両270の現在の位置及び/又は車両270の目的地を受信することができる。自律動力付基部120はまた、車両270から車両270の内部マップを受信することもできる。ある実施形態では、自律動力付基部120は、車両270の速度情報を受信することができる。
【0029】
インターフェースハードウェア232は、ネットワーク240に通信可能に連結されることができ、ネットワーク240を介してユーザインターフェース114と通信することができる。実施形態では、自律動力付基部120は、ユーザインターフェース114から動作命令を受信し、その動作命令に基づいて一つ又は複数の電動機212を制御して自律動力付基部120を運転することができる。
【0030】
図3A乃至3Cは、本明細書で示され且つ記載された一つ又は複数の実施形態に係る、他の基部にモジュール式車椅子の上部構成要素を移すことを示す。図3Aを参照すると、自律動力付基部120は、+/−x軸方向に沿ってスライドすることができる一対のスライドレール312及び314を含むことができる。ある実施形態では、自律動力付基部120は、単一のスライドレール又は3つ以上のスライドレールを含むことができる。スライドレール312及び314は、モータ(例えば、リニアモータ)によって動作され、+/−x軸方向に沿って移動することができる。スライドレール312及び314は、図3Bに示されるように自律動力付基部120に連結された構成で始まる上部構成要素110に連結及び支持され得る。自律動力付基部120は、例えば、一つ又は複数のカメラ132、一つ又は複数の近接センサ134などの様々なセンサを用いて手動基部330を検出し、図3Bに示されるように手動基部330と並ぶことができる。次に、自律動力付基部120は、上部構成要素110が手動基部330の方に移動するように、+x方向にスライドレール312及び314を移動することができる。ある実施形態では、手動基部330は、車両が走行している間、上部構成要素110上のユーザが上部構成要素110に着席したままでいることができるように、車両内の車両の床に連結され、上部構成要素110を受け入れるように構成され得る。
【0031】
図3Cにおいて、上部構成要素110は、手動基部330上に配置される。自律動力付基部120は、上部構成要素110の手動基部330へのスライド後に、上部構成要素110が自律動力付基部120から取り外されたと判定する。ある実施形態では、自律動力付基部120は、連結検出センサ136が自律動力付基部120上で物体を検出しないとき、自律動力付基部120から取り外されたと判定する。上部構成要素110が自律動力付基部120から取り外されたという判定に応じて、自律動力付基部120は、所定の位置350に移動する。実施形態では、自律動力付基部120は、充電デバイス340が配置されてそのバッテリを充電し始める充電場所に移動することができる。ある実施形態では、自律動力付基部120は、車両内の保管場所に移動することができる。例えば、ある実施形態では、自律動力付基部120が上部構成要素110を車両内の手動基部のうちの一つに移し、上部構成要素110が自律動力付基部120から取り外されたと判定されると、自律動力付基部120は、車両の後部又はトランクベッドに自律的に移動することができる。ある実施形態では、自律動力付基部120は、車両と通信して車両に特定の動作を行うように指示することができる。例えば、自律動力付基部120は、トランクに入ってトランクベッドの上に載置されることを可能にするために、車両と通信してトランクドアを開くことができる。(例えば、図11参照)。他の例として、自律動力付基部120は、自律動力付基部120が傾斜路を登ることができるように、後部ドアを開けて傾斜路を提供するように車両に指示してもよい。他の例として、車両はリフトシステムを含むことができ、自律動力付基部120がリフトシステムに自律動力付基部120をトランクベッドへと持ち上げて置くように指示してもよい。
【0032】
図3A乃至3Cは上部構成要素110を自律動力付基部120から他の基部に移すための機構としてスライドレールを示しているが、任意の他の機構が上部構成要素110を移すために用いられてもよい。例えば、自律動力付基部120は、上部構成要素110を持ち上げて上部構成要素110を手動基部330に移す一つ又は複数の持ち上げアームを含むことができる。他の例として、上部構成要素110は、ユーザによって自律動力付基部120から手動基部330に手動で移されてもよい。
【0033】
図4は、本明細書に示され且つ記載された一つ又は複数の実施形態に係る、上部構成要素を探して上部構成要素へと移動する自律動力付基部を示す。実施形態では、自律動力付基部120及び上部構成要素110は、車両410によって運搬される。自律動力付基部120は、トランクベッド415上に配置されることができ、上部構成要素110は車両410の床に取り付けられる手動基部420上に配置され得る。自律動力付基部120は、車両410と通信し、車両410から目的地情報を受信することができる。自律動力付基部120は、車両410から受信した目的地情報に基づいて自律動力付基部120がその目的地に到着したかどうかを判定することができる。例えば、自律動力付基部120は、例えば衛星アンテナ222を用いて自律動力付基部120の現在の位置を識別し、その現在の位置と目的地情報とを比較することができる。現在の位置が目的地情報と同じである場合、自律動力付基部120は、自律動力付基部120が目的地に到着したと判定する。他の例として、自律動力付基部120は、自律動力付基部120が車両410のイグニッションがオフにされたという信号を受信したとき、自律動力付基部120が目的地に到着したと判定してもよい。
【0034】
自律動力付基部120が目的地に到着したという判定後、自律動力付基部120は、車両410内の上部構成要素110を探すことができる。例えば、自律動力付基部120は、車両410から上部構成要素110についての位置情報を受信することができる。車両410は、例えば、手動基部420上の重量センサ、手動基部420上の近接センサ又は車両410内の上部構成要素110の画像を捉える車内カメラなどの様々なセンサに基づいて、車両410内の上部構成要素110の位置を識別することができる。ある実施形態では、自律動力付基部120は、一つ又は複数のカメラ132を用いて上部構成要素110の画像を捉えて処理することにより、上部構成要素110を識別することができる。
【0035】
次に、自律動力付基部120は、自律動力付基部120が目的地に到着したという判定に応じて、上部構成要素110に近接する所定の位置に移動する。例えば、自律動力付基部120は、図4の点線に沿って移動し、上部構成要素110の隣にある車両410のドアの前に留まる。自律動力付基部120は、車両410に、対応するドアを開けるように指示することができる。次に、自律動力付基部120は、様々な連結機構を使用することによって上部構成要素110を受け取ることができる。例えば、自律動力付基部120は、手動基部420上に配置された上部構成要素110に向かってスライドレールを伸ばし、上部構成要素を受け取ることができる。他の例として、自律動力付基部120又は車両410の一つ又は複数の持ち上げアームは、上部構成要素110を持ち上げて、上部構成要素110を自律動力付基部120に移してもよい。
【0036】
図5は、本明細書に示され且つ記載された一つ又は複数の実施形態に係る、複数の上部構成要素に適合する自律動力付基部を示す。実施形態では、第一上部構成要素510は第一手動基部512上に配置され、第二上部構成要素520は第二手動基部522上に配置され、第三上部構成要素530は第三手動基部532上に配置されている。第一ユーザ516は第一上部構成要素510上に座ることができ、第二ユーザ526は第二上部構成要素520上に座ることができ、第三ユーザ536は第三上部構成要素530上に座ることができる。実施形態では、第一ユーザ516は、自律動力付基部120に無線信号を送信する携帯デバイス514を用いて自律動力付基部120を呼び出すことができる。他の実施形態では、第一ユーザ516は、自律動力付基部120に無線信号を送信するユーザインターフェース518を用いて自律動力付基部120を呼び出すことができる。第一ユーザ516は、ユーザインターフェース518を操作することによって自律動力付基部120の移動を制御することができる。
【0037】
自律動力付基部120は、携帯デバイス514又はユーザインターフェース518の位置を受信し、第一上部構成要素510へと運転することができる。実施形態では、自律動力付基部120は、第一手動基部512から他の手動基部に上部構成要素510を移すことができる。例えば、自律動力付基部120は、第一ユーザ516が第三ユーザ536と交流することができるように、上部構成要素510を受け取り、第一ユーザ516を彼に指定された位置、例えば手動基部542に移すことができる。
【0038】
同様に、第二ユーザ526及び第三ユーザ536は、自律動力付基部120を呼び出し、携帯デバイス524若しくは534又はユーザインターフェース528若しくは538を操作することにより、指定された位置へと自律動力付基部120に指示することができる。
【0039】
本明細書に記載された実施形態は、モジュール式車椅子システムを対象とする。モジュール式車椅子システムは、上部構成要素と、上部構成要素に取り外し可能に連結するように構成された自律動力付基部と、を含む。自律動力付基部は、一つ又は複数のプロセッサと、一つ又は複数のメモリモジュールと、一つ又は複数のメモリモジュールに格納された機械可読な命令であって、一つ又は複数のプロセッサによって実行されるとき、自律動力付基部に、上部構成要素が自律動力付基部から分離されたか否かを判定させ、上部構成要素が自律動力付基部から分離されたという判定に応じて所定の位置に移動させる、機械可読な命令と、を含む。本モジュール式車椅子システムは、ユーザが動力付基部から上部構成要素(例えばカスタマイズされた椅子)を取り外し、上部構成要素を使い続けることを可能にする。例えば、ユーザが車両に入るとき、彼は、車両内の手動基部に椅子を配置することにより、カスタマイズされた椅子を使用し続けることができる。上部構成要素が自律動力付基部から取り外されるとき、自律動力付基部は、ユーザが第三者から如何なる手助けも必要としないように、自律的に所定の場所へと運転することができる。加えて、自律動力付基部が上部構成要素から取り外されるため、自律動力付基部は比較的小さいスペース内に配置され得る。
【0040】
用語「実質的に」及び「約」は、任意の定量比較、値、測定、又は他の表現に起因する可能性がある固有の不確実性の度合いを表すために本明細書で利用され得ることに留意されたい。これら用語はまた、問題となっている主題の基本的機能に変化をもたらすことなく、定量表現が記載された参考文献とは異なる可能性がある度合いを表すために本明細書において利用される。
【0041】
特定の実施形態が本明細書に例示及び記載されているが、特許請求する主題の精神及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正が行われ得ることを理解されたい。さらに、特許請求される主題の様々な態様が本明細書に記載されているが、そのような態様は組み合わせて利用される必要はない。それ故、添付の特許請求の範囲は、特許請求する主題の範囲内のそのようなすべての変更及び修正を網羅することを意図したものである。
【0042】
[例1]
モジュール式車椅子システムであって、
上部構成要素と、
前記上部構成要素に取り外し可能に連結するように構成された自律動力付基部と、を備え、前記自律動力付基部は、
一つ又は複数のプロセッサと、
一つ又は複数のメモリモジュールと、
前記一つ又は複数のメモリモジュールに格納された機械可読な命令であって、前記一つ又は複数のプロセッサによって実行されるとき、
前記自律動力付基部に、前記上部構成要素が前記自律動力付基部から分離されたかどうかを判定させ、
前記自律動力付基部を、前記上部構成要素が前記自律動力付基部から取り外されたという判定に応じて位置に移動させる、
機械可読な命令と、
を備える、モジュール式車椅子システム。
[例2]
前記自律動力付基部は、前記自律動力付基部に近接した物体を検出するように構成された一つ又は複数のセンサを備え、
前記一つ又は複数のメモリモジュールに格納された前記機械可読な命令は、前記一つ又は複数のプロセッサによって実行されるとき、前記自律動力付基部に、前記一つ又は複数のセンサから受信したデータに基づいて所定の位置に移動させる、例1に記載のモジュール式車椅子システム。
[例3]
前記一つ又は複数のセンサは、レーザスキャナ、静電容量式変位センサ、ドップラー効果センサ、渦電流センサ、超音波センサ、磁気センサ、光学センサ、レーダセンサ、ソナーセンサ、LIDARセンサのうちの少なくとも一つを含む、例2に記載のモジュール式車椅子システム。
[例4]
前記自律動力付基部は、前記自律動力付基部に近接する物体を捉えるように構成された一つ又は複数のカメラを備え、
前記一つ又は複数のメモリモジュールに格納された前記機械可読な命令は、前記一つ又は複数のプロセッサによって実行されるとき、前記自律動力付基部に、前記一つ又は複数のカメラによって捉えられた画像に基づいて前記位置に移動させる、例1に記載のモジュール式車椅子システム。
[例5]
前記自律動力付基部は、前記上部構成要素を他の基部に移すように構成された一つ又は複数のレールを備える、例1に記載のモジュール式車椅子システム。
[例6]
前記自律動力付基部は、前記上部構成要素の前記自律動力付基部との連結を検出するように構成された一つ又は複数のセンサを備える、例1に記載のモジュール式車椅子システム。
[例7]
前記自律動力付基部は、一つ又は複数のモジュール式車椅子を備える、例1に記載のモジュール式車椅子システム。
[例8]
前記上部構成要素は、前記自律動力付基部に通信可能に連結し且つ前記自律動力付基部を運転するための命令を出力するように構成されたユーザインターフェースを備える、例1に記載のモジュール式車椅子システム。
[例9]
前記位置は、前記自律動力付基部を充電するように構成された充電所である、例1に記載のモジュール式車椅子システム。
[例10]
自律動力付基部であって、
上部構成要素に連結するように構成された連結機構と、
一つ又は複数のプロセッサと、
一つ又は複数のメモリモジュールと、
前記一つ又は複数のメモリモジュールに格納された機械可読な命令であって、前記一つ又は複数のプロセッサによって実行されるとき、
前記自律動力付基部に、前記上部構成要素が前記自律動力付基部から取り外されたかどうかを判定させ、
前記自律動力付基部を、前記上部構成要素が前記自律動力付基部から取り外されたという判定に応じて位置に移動させる、
機械可読な命令と、
を備える、自律動力付基部。
[例11]
前記自律動力付基部は、前記自律動力付基部に近接した物体を検出するように構成された一つ又は複数のセンサを備え、
前記一つ又は複数のメモリモジュールに格納された前記機械可読な命令は、前記一つ又は複数のプロセッサによって実行されるとき、前記自律動力付基部に、前記一つ又は複数のセンサから受信したデータに基づいて所定の位置に移動させる、例10に記載の自律動力付基部。
[例12]
前記一つ又は複数のセンサは、レーザスキャナ、静電容量式変位センサ、ドップラー効果センサ、渦電流センサ、超音波センサ、磁気センサ、光学センサ、レーダセンサ、ソナーセンサ、LIDARセンサのうちの少なくとも一つを含む、例11に記載の自律動力付基部。
[例13]
前記自律動力付基部は、前記上部構成要素の前記自律動力付基部との連結を検出するように構成された一つ又は複数のセンサを備える、例10に記載の自律動力付基部。
[例14]
前記自律動力付基部は、一つ又は複数のモジュール式車椅子を備える、例10に記載の自律動力付基部。
[例15]
前記位置は、前記自律動力付基部を充電するように構成された充電所である、例10に記載の自律動力付基部。
[例16]
モジュール式車椅子システムであって、
上部構成要素と、
前記上部構成要素に取り外し可能に連結するように構成された自律動力付基部と、を備え、
前記自律動力付基部は、
一つ又は複数のプロセッサと、
一つ又は複数のメモリモジュールと、
前記一つ又は複数のメモリモジュールに格納された機械可読な命令であって、前記一つ又は複数のプロセッサによって実行されるとき、
前記自律動力付基部に、前記自律動力付基部が目的地に到着したかどうかを判定させ、
前記自律動力付基部に、前記自律動力付基部から取り外された前記上部構成要素を探させ、
前記自律動力付基部を、前記自律動力付基部が前記目的地に到着したという判定に応じて前記上部構成要素に近接する所定の位置に移動させる、
機械可読な命令と、
を備える、モジュール式車椅子システム。
[例17]
前記自律動力付基部及び前記上部構成要素は、車両内に位置付けられ、
前記一つ又は複数のメモリモジュールに格納された前記機械可読な命令は、前記一つ又は複数のプロセッサによって実行されるとき、前記自律動力付基部に、前記車両から前記目的地の情報を受け取らせる、例16に記載のモジュール式車椅子システム。
[例18]
前記自律動力付基部及び前記上部構成要素は、車両内に位置付けられ、
前記一つ又は複数のメモリモジュールに格納された前記機械可読な命令は、前記一つ又は複数のプロセッサによって実行されるとき、前記自律動力付基部に、前記車両から前記上部構成要素の位置情報を受信させる、例16に記載のモジュール式車椅子システム。
[例19]
前記一つ又は複数のメモリモジュールに格納された前記機械可読な命令は、前記一つ又は複数のプロセッサによって実行されるとき、前記自律動力付基部に、前記上部構成要素を受け取るように構成された一つ又は複数のレールを延ばさせる、例16に記載のモジュール式車椅子システム。
[例20]
前記自律動力付基部は、前記上部構成要素を検出するように構成された一つ又は複数のセンサを備える、例16に記載のモジュール式車椅子システム。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図4
図5