特許第6982024号(P6982024)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6982024再生プログラム、端末装置、および再生方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6982024
(24)【登録日】2021年11月22日
(45)【発行日】2021年12月17日
(54)【発明の名称】再生プログラム、端末装置、および再生方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/458 20110101AFI20211206BHJP
   H04N 21/442 20110101ALI20211206BHJP
   H04N 21/262 20110101ALI20211206BHJP
   G06F 3/0484 20130101ALI20211206BHJP
【FI】
   H04N21/458
   H04N21/442
   H04N21/262
   G06F3/0484 170
【請求項の数】12
【全頁数】28
(21)【出願番号】特願2019-80334(P2019-80334)
(22)【出願日】2019年4月19日
(65)【公開番号】特開2020-178281(P2020-178281A)
(43)【公開日】2020年10月29日
【審査請求日】2020年3月9日
(73)【特許権者】
【識別番号】319013263
【氏名又は名称】ヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】村山 一聖
(72)【発明者】
【氏名】大谷 悠花
(72)【発明者】
【氏名】石原 渚
(72)【発明者】
【氏名】森山 澪菜
(72)【発明者】
【氏名】松下 由佳
【審査官】 富樫 明
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2017/0032821(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2017/0164060(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00−21/858
G06F 3/0484
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
動画像を配信する配信サーバから動画像を取得する取得手順と、
取得された動画像を再生する再生手順と、
再生された動画像のうち再生開始位置と再生終了位置との入力を利用者から受付ける受付手順と、
前記動画像の再生態様を制御するための制御コンテンツを表示させる表示手順と、
をコンピュータに実行させ
前記表示手順は、前記動画像の全再生位置を模式的に示す第1アイコンと、当該第1アイコンのうち前記再生手順により再生されている再生位置と対応する位置を模式的に示す第2アイコンとを前記制御コンテンツとして表示させ、
前記受付手順は、前記再生開始位置と前記再生終了位置との入力を受付けるための第1操作であって、前記利用者の指によって前記第1アイコンが画面上で上方に持ち上げられる操作である第1操作が行われた後に前記制御コンテンツの操作が行われた場合は、当該操作に従って前記再生開始位置と前記再生終了位置との入力を受付ける
ことを特徴とする再生プログラム。
【請求項2】
前記再生手順は、前記第1操作が行われていない状態で前記制御コンテンツの操作が行われた場合は、当該操作に従って前記動画像の再生態様を変化させる、
ことを特徴とする請求項に記載の再生プログラム。
【請求項3】
記受付手順は、前記第2アイコンを介して、前記再生開始位置と前記再生終了位置との入力を受付ける
ことを特徴とする請求項またはに記載の再生プログラム。
【請求項4】
前記表示手順は、前記第2アイコンを移動可能な状態で表示させ、
前記受付手順は、利用者が前記第2アイコンを移動させた位置と対応する再生位置を前記再生開始位置若しくは前記再生終了位置とする
ことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1つに記載の再生プログラム。
【請求項5】
前記取得手順は、前記動画像のうち所定の再生位置において表示される画像のサムネイルをさらに取得し
前記受付手順は、前記第2アイコンの位置と対応するサムネイルを前記制御コンテンツと重ねて表示させる
ことを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1つに記載の再生プログラム。
【請求項6】
前記再生手順は、前記制御コンテンツを介して前記再生開始位置と前記再生終了位置との入力が行われている場合は、前記動画像の再生態様を変化させない
ことを特徴とする請求項のうちいずれか1つに記載の再生プログラム。
【請求項7】
前記取得手順は、前記配信サーバとして、前記動画像をストリーミング配信する配信サーバから前記動画像のデータを順次取得し、
前記再生手順は、前記取得手順により順次取得されたデータを用いて、前記動画像を再生する
ことを特徴とする請求項1〜のうちいずれか1つに記載の再生プログラム。
【請求項8】
受付けられた再生開始位置と再生終了位置とを示す再生情報を出力する再生情報出力手順
を前記コンピュータにさらに実行させるための請求項1〜のうちいずれか1つに記載の再生プログラム。
【請求項9】
前記再生情報出力手順は、他の利用者が閲覧可能な状態で前記再生情報を提供する提供サーバに、前記再生情報を出力する
ことを特徴とする請求項に記載の再生プログラム。
【請求項10】
前記取得手順は、前記配信サーバとして、前記利用者が選択した再生情報と対応する動画像のうち当該再生情報が示す再生開始位置から当該再生情報が示す再生終了位置までの範囲を配信する配信サーバから、前記動画像を取得する
ことを特徴とする請求項1〜9のうちいずれか1つに記載の再生プログラム。
【請求項11】
動画像を配信する配信サーバから動画像を取得する取得部と、
取得された動画像を再生する再生部と、
再生された動画像のうち再生開始位置と再生終了位置との入力を利用者から受付ける受付部と、
前記動画像の再生態様を制御するための制御コンテンツを表示させる表示部と、
を有し、
前記表示部は、前記動画像の全再生位置を模式的に示す第1アイコンと、当該第1アイコンのうち前記再生部により再生されている再生位置と対応する位置を模式的に示す第2アイコンとを前記制御コンテンツとして表示させ、
前記受付部は、前記再生開始位置と前記再生終了位置との入力を受付けるための第1操作であって、前記利用者の指によって前記第1アイコンが画面上で上方に持ち上げられる操作である第1操作が行われた後に前記制御コンテンツの操作が行われた場合は、当該操作に従って前記再生開始位置と前記再生終了位置との入力を受付ける
ことを特徴とする端末装置。
【請求項12】
端末装置が実行する再生方法であって、
動画像を配信する配信サーバから動画像を取得する取得工程と、
取得された動画像を再生する再生工程と、
再生された動画像のうち再生開始位置と再生終了位置との入力を利用者から受付ける受付工程と、
前記動画像の再生態様を制御するための制御コンテンツを表示させる表示工程と、
を含み、
前記表示工程は、前記動画像の全再生位置を模式的に示す第1アイコンと、当該第1アイコンのうち前記再生工程により再生されている再生位置と対応する位置を模式的に示す第2アイコンとを前記制御コンテンツとして表示させ、
前記受付工程は、前記再生開始位置と前記再生終了位置との入力を受付けるための第1操作であって、前記利用者の指によって前記第1アイコンが画面上で上方に持ち上げられる操作である第1操作が行われた後に前記制御コンテンツの操作が行われた場合は、当該操作に従って前記再生開始位置と前記再生終了位置との入力を受付ける
ことを特徴とする再生方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、再生プログラム、端末装置、および再生方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、種々の情報をクリッピングする技術が知られている。例えば、利用者がクリッピングの範囲を指定して、クリッピングした動画像をサーバに保存する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−310765号公報
【特許文献2】特開2014−67173号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術では、ユーザビリティが良いとは言えない場合がある。例えば、上記の従来技術では、利用者がクリッピングの範囲を指定して、クリッピングした動画像をサーバに保存するにすぎず、ユーザビリティが良いとは言えない場合がある。例えば、上記の従来技術では、動画像をサーバに保存するため、通信量の増大や記憶領域の増大を招き、必ずしもユーザビリティが良いとは言えない。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザビリティを改善することができる再生プログラム、端末装置、および再生方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る再生プログラムは、動画像を配信する配信サーバから動画像を取得する取得手順と、取得された動画像を再生する再生手順と、再生された動画像のうち再生開始位置と再生終了位置との入力を利用者から受付ける受付手順と、をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、ユーザビリティを改善することができる再生プログラム、端末装置、再生方法、配信装置、配信方法および配信プログラムを提供することができるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る再生情報の受付処理の一例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る再生情報の受付処理の一例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係るクリップ区間の配信処理の一例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係るクリップ区間の配信処理の一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る動画配信サーバの構成例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る動画像データベースの一例を示す図である。
図8図8は、実施形態に係る利用者データベースの一例を示す図である。
図9図9は、実施形態に係る再生情報データベースの一例を示す図である。
図10図10は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。
図11図11は、実施形態に係る動画配信サーバが実行する情報処理手順を示すフローチャートである。
図12図12は、実施形態に係る端末装置が実行する情報処理手順を示すフローチャートである。
図13図13は、端末装置及び動画配信サーバの機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る再生プログラム、端末装置、再生方法、配信装置、配信方法および配信プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する。)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る再生プログラム、端末装置、再生方法、配信装置、配信方法および配信プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
〔1.情報処理の一例〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る情報処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。図1の例では、再生システム1は、動画配信サーバ10と端末装置100とSNS(Social Networking Service)サーバ200とを有する。また、以下では、端末装置100を利用する利用者に応じて、端末装置100を端末装置101、102、103として説明する。また、以下では、端末装置101、102、103について、特に区別なく説明する場合には、端末装置100と記載する。
これらの各種装置は、ネットワークN(例えば、インターネット)を介して、有線又は無線により通信可能に接続される。なお、図1に示した再生システム1には、任意の数の動画配信サーバ10と任意の数の端末装置100と任意の数のSNSサーバ200とが含まれていてもよい。
【0011】
動画配信サーバ10は、動画配信サービスを提供するサーバ装置である。動画配信サービスとは、動画コンテンツを所望する利用者に対して、有料又は無料で動画コンテンツを配信するサービスである。具体的には、動画配信サーバ10は、ストリーミング方式を用いて動画コンテンツを配信する。図1に示す例では、動画配信サービス(以下、適宜「動画配信サービスSA1」と記載する。)は、端末装置100上で機能する動画配信アプリケーション(以下、適宜「動画配信アプリAP1」と記載する。)を介して配信される。
【0012】
また、動画配信サーバ10は、動画像をクリップする機能を提供する。ここで、動画像をクリップ(Clip)するとは、動画像の全再生範囲から所定の再生範囲を抽出することを指す。例えば、動画編集ソフトを用いて、利用者の端末装置等に保存されている動画像の全再生範囲のデータから所定の再生範囲のデータを切り出すことにより、動画像をクリップする方法がある。一方、クリップの対象となる動画像がストリーミング方式を用いて配信される動画像である場合には、動画像の全再生範囲のデータから所定の再生範囲のデータを切り出す方法によって動画像をクリップすることは困難である。そこで、動画配信サーバ10は、所定の再生範囲のデータを切り出す代わりに、動画像の再生開始位置と再生終了位置とを示す再生情報の指定を受け付けることにより、動画像をクリップする機能を提供する。具体的には、動画配信サーバ10は、利用者によって指定された動画像の再生開始位置と再生終了位置とを示す再生情報を取得する。そして、動画配信サーバ10は、再生情報が選択された場合は、選択された再生情報と対応する動画像のうち、再生情報が示す再生開始位置から再生情報が示す再生終了位置までの範囲をストリーミング配信する。なお、以下では、再生情報と対応する動画像のうち、再生情報が示す再生開始位置から再生情報が示す再生終了位置までの範囲、若しくは、再生情報と対応する動画像のうち、再生情報が示す区間を「クリップ区間」と記載する場合がある。
【0013】
端末装置100は、利用者により使用される情報処理装置である。例えば、端末装置100は、利用者が携帯する端末装置である。端末装置100は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。端末装置100には、動画配信サービスSA1を利用するための利用者向けのアプリである動画配信アプリAP1がインストール済みであるものとする。端末装置100は、端末装置100にインストールされた動画配信アプリAP1を実行する。なお、以下では、端末装置100を利用者と同一視する場合がある。すなわち、以下では、利用者を端末装置100と読み替えることもできる。
【0014】
また、以下では、利用者ID「U1」により特定される利用者を「利用者U1」とする場合がある。このように、以下では、「利用者U*(*は任意の数値)」と記載した場合、その利用者は利用者ID「U*」により特定される利用者であることを示す。例えば、「利用者U2」と記載した場合、その利用者は利用者ID「U2」により特定される利用者である。
【0015】
また、以下では、端末装置100を利用する利用者に応じて、端末装置100を端末装置101、102、103として説明する。例えば、端末装置101は、利用者U1により使用される端末装置100である。また、例えば、端末装置102は、利用者U2により使用される端末装置100である。また、例えば、端末装置103は、利用者U3により使用される端末装置100である。また、以下では、端末装置101、102、103について、特に区別なく説明する場合には、端末装置100と記載する。
【0016】
SNSサーバ200は、各種SNSに関するサービスを提供する情報処理装置であり、例えば、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。また、SNSサーバ200は、ブログ、マイクロブログ、ウェブページ、メッセージ、静止画像、動画像、音声等といった各種コンテンツの投稿を受付けると、受付けたコンテンツを公開することで、コンテンツに関する各種の情報をSNSの利用者の間で共有させることができる。図1に示す例では、SNSサーバ200は、利用者からクリップ区間に関するリンクの投稿を受け付けると、受付けたクリップ区間に関するリンクを公開することで、クリップ区間に関する各種の情報をSNSの利用者の間で共有させる。
【0017】
ここから、図1を用いて、実施形態に係る提供処理の流れについて説明する。図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。図1に示す例では、動画配信サーバ10は、端末装置101に動画像をストリーミング配信する(ステップS1)。具体的には、端末装置101は、動画像をストリーミング配信する動画配信サーバ10から動画像のデータを順次取得する。続いて、端末装置101は、順次取得したデータを用いて、動画像を再生する。
【0018】
続いて、端末装置101は、利用者U1の操作に従って、動画像の再生開始位置と再生終了位置との入力を受け付ける(ステップS2)。端末装置101は、動画像の再生開始位置と再生終了位置との入力を受け付けると、受け付けた再生開始位置と再生終了位置とを示す再生情報を動画配信サーバ10に出力する。
【0019】
動画配信サーバ10は、端末装置101から再生情報を取得する。動画配信サーバ10は、再生情報を取得すると、取得した再生情報を登録する(ステップS3)。
【0020】
また、動画配信サーバ10は、動画像と対応付けられた再生情報を利用者U2に提供する(ステップS4)。動画配信サーバ10は、動画像と対応付けられた再生情報を端末装置102に配信する。
【0021】
端末装置102は、動画像と対応付けられた再生情報を取得する。続いて、端末装置102は、再生情報を取得すると、動画像と対応付けられた再生情報を表示する。続いて、端末装置102は、利用者U2の操作に従って、再生情報の選択を受け付ける。端末装置102は、再生情報の選択を受け付けると、選択された再生情報を動画配信サーバ10に通知する(ステップS5)。
【0022】
動画配信サーバ10は、再生情報に関する通知を端末装置102から取得する。動画配信サーバ10は、再生情報に関する通知を取得すると、再生情報と対応する動画像のうち、再生情報が示す区間(クリップ区間)を端末装置102にストリーミング配信する(ステップS6)。端末装置102は、再生情報と対応する動画像のうち、再生情報が示す再生開始位置から再生情報が示す再生終了位置までの範囲を配信する動画配信サーバ10から、動画像を取得する。
【0023】
また、端末装置101は、動画像の再生開始位置と再生終了位置との入力を受け付けると、他の利用者が閲覧可能な状態で再生情報を提供するSNSサーバ200に、再生情報を出力する。端末装置101は、動画像の再生開始位置と再生終了位置との入力を受け付けると、受け付けた再生開始位置と再生終了位置とを示す再生情報をSNSサーバ200に投稿する(ステップS7)。
【0024】
SNSサーバ200は、端末装置101から再生情報に関する投稿を受け付ける。SNSサーバ200は、再生情報の投稿を受け付けると、受け付けた再生情報に関する投稿情報を端末装置103に配信する(ステップS8)。
【0025】
端末装置103は、再生情報に関する投稿情報を取得する。続いて、端末装置103は、再生情報に関する投稿情報を取得すると、取得した再生情報に関する投稿情報を表示する。続いて、端末装置103は、利用者U3の操作に従って、投稿情報の選択を受け付ける。端末装置103は、投稿情報の選択を受け付けると、選択された投稿情報に含まれる再生情報を動画配信サーバ10に通知する(ステップS9)。
【0026】
動画配信サーバ10は、再生情報に関する通知を端末装置103から取得する。動画配信サーバ10は、再生情報に関する通知を取得すると、再生情報と対応する動画像のうち、再生情報が示す区間(クリップ区間)を端末装置103にストリーミング配信する(ステップS10)。端末装置103は、再生情報と対応する動画像のうち、再生情報が示す再生開始位置から再生情報が示す再生終了位置までの範囲を配信する動画配信サーバ10から、動画像を取得する。
【0027】
一般的に、動画編集ソフト等のクリッピング機能は、クリップ動画のデータを端末装置100やサーバに保存する必要があるため、例えば、ストリーミング方式によって配信される公式な動画コンテンツをクリップすることは困難である。そこで、上述したように、端末装置100は、動画像を配信する配信サーバから動画像を取得する。また、端末装置100は、取得した動画像を再生する。また、端末装置100は、再生した動画像のうち再生開始位置と再生終了位置との入力を利用者から受付ける。これにより、端末装置100は、利用者がクリップを所望する区間の再生開始位置と再生終了位置とを示す再生情報を利用者から受け付けるだけで、動画像をクリップすることを可能にする。すなわち、端末装置100は、クリップ動画のデータをサーバに保存する必要がないため、ストリーミング方式によって配信される公式な動画コンテンツをクリップすることを可能にする。また、端末装置100は、クリップ動画のデータをサーバに保存する場合と比べて、通信量の増大や記憶領域の増大を招くことなく、クリップされた動画を提供することができる。したがって、端末装置100は、ユーザビリティを改善することができる。
【0028】
また、一般的に、利用者がSNSにクリップ動画を投稿するには、クリップ動画のデータをSNSサーバ200に送信(アップロード)する必要があるため、例えば、ストリーミング方式によって配信される公式な動画コンテンツをSNSで他の利用者と共有することは困難である。そこで、上述したように、端末装置100は、動画像を配信する配信サーバから動画像を取得する。また、端末装置100は、取得した動画像を再生する。また、端末装置100は、再生した動画像のうち再生開始位置と再生終了位置との入力を利用者から受付ける。これにより、端末装置100は、利用者が再生開始位置と再生終了位置とを示す再生情報をSNSに投稿することにより、ストリーミング方式によって配信される動画像のクリップ区間をSNSで他の利用者と共有することを可能にする。例えば、他の利用者がクリップされた動画を見たい場合は、他の利用者の端末装置100から動画配信サーバ10にアクセスして、他の利用者は動画配信サーバ10から配信される動画像のクリップ区間を見ることができる。したがって、端末装置100は、ユーザビリティを改善することができる。
【0029】
〔2.再生情報の受付処理の一例〕
次に、図2図3を用いて、実施形態に係る再生情報の受付処理の一例について説明する。図2は、実施形態に係る再生情報の受付処理の一例を示す図である。図2の例では、端末装置100は、動画配信サーバ10から取得した動画像を再生する。端末装置100は、再生中の動画像MCを画面に表示させる。
【0030】
また、端末装置100は、動画像MCの再生態様を制御するための制御コンテンツCCを画面に表示させる。具体的には、端末装置100は、制御コンテンツCCとして、動画像の再生位置を表示する機能であるシークバー(seek bar)を画面に表示させる。より具体的には、端末装置100は、動画像MCの全再生位置を模式的に示す第1アイコンPC1と、第1アイコンPC1のうち端末装置100により再生されている再生位置と対応する位置を模式的に示す第2アイコンPC2とをシークバーCCとして表示させる。言い換えると、第2アイコンPC2は、動画像MCの現在位置を示す印であるスライダー(slider)である。また、第1アイコンPC1は、スライダーが移動できる棒状の領域であるスライダーバー(slider bar)である。
【0031】
端末装置100は、制御コンテンツCCを介して再生開始位置と再生終了位置との入力を受付ける。具体的には、端末装置100は、再生開始位置と前記再生終了位置との入力を受付けるための第1操作が行われた状態で制御コンテンツCCの操作が行われた場合は、制御コンテンツCCの操作に従って再生開始位置と前記再生終了位置との入力を受付ける。例えば、端末装置100は、第1操作として、利用者の指UFによってシークバーが画面上で上方に持ち上げられる操作を受け付ける。
【0032】
なお、端末装置100は、第1操作が行われていない状態で制御コンテンツCCの操作が行われた場合は、制御コンテンツCCの操作に従って動画像MCの再生態様を変化させる。
【0033】
図3は、実施形態に係る再生情報の受付処理の一例を示す図である。図3の例では、端末装置100は、第1操作を受け付けると、制御コンテンツCCに含まれる領域であって、第1アイコンPC1の上方の領域に再生開始位置を入力するトリガーとなる第1入力ボタンと再生終了位置を入力するトリガーとなる第2入力ボタンとを表示する。
【0034】
端末装置100は、第2アイコンPC2を介して、再生開始位置と再生終了位置との入力を受付ける。具体的には、端末装置100は、第2アイコンPC2を移動可能な状態で表示させる。言い換えると、端末装置100は、スライダーをスライダーバー上でスライド可能な状態で表示させる。続いて、端末装置100は、利用者による第1入力ボタンの選択を受け付ける。端末装置100は、第1入力ボタンが選択された状態で利用者が第2アイコンPC2を移動させた位置と対応する再生位置を再生開始位置とする。続いて、端末装置100は、利用者による第2入力ボタンの選択を受け付ける。端末装置100は、第2入力ボタンが選択された状態で利用者が第2アイコンPC2を移動させた位置と対応する再生位置を再生終了位置とする。
【0035】
なお、端末装置100は、第1入力ボタンや第2入力ボタンを表示して再生開始位置と再生終了位置との入力を受付ける代わりに、第2アイコンPC2を介して、再生開始位置と再生終了位置との入力を受付けてもよい。具体的には、端末装置100は、第2アイコンPC2が長押しされた状態で利用者が第2アイコンPC2を移動させた位置と対応する再生位置を再生開始位置とする。また、端末装置100は、再生開始位置を受け付けた後に第2アイコンPC2が長押しされた状態で利用者が第2アイコンPC2を移動させた位置と対応する再生位置を再生終了位置とする。
【0036】
また、端末装置100は、制御コンテンツCCを介して再生開始位置と再生終了位置との入力が行われている場合は、動画像MCの再生態様を変化させない。具体的には、端末装置100は、動画像のうち所定の再生位置において表示される画像のサムネイルをさらに取得し、第2アイコンPC2の位置と対応するサムネイルを制御コンテンツCCと重ねて表示させる。例えば、端末装置100は、動画像のうち所定の間隔の再生位置において表示される画像のサムネイルを動画配信サーバ10から取得する。端末装置100は、サムネイルを取得すると、第2アイコンPC2の位置と対応するサムネイルを制御コンテンツCCと重ねて表示させる。このように、端末装置100は、サムネイルを制御コンテンツCCと重ねて表示させることにより、第2アイコンPC2の位置に合わせて動画像MCの再生態様を変化させることなく、再生開始位置と再生終了位置との入力を受け付けることができる。
【0037】
〔3.クリップ区間の配信処理の一例〕
次に、図4を用いて、実施形態に係るクリップ区間の配信処理の一例について説明する。図4は、実施形態に係るクリップ区間の配信処理の一例を示す図である。図4の例では、端末装置100は、クリップ区間に関する情報が表示される動画配信アプリAP1のコンテンツC10を表示する。端末装置100は、動画像#1が表示される領域C11と、動画像#1のタイトルや動画像#1の説明文が表示される領域と、利用者によって投稿された動画像#1のクリップ区間に関する投稿情報が表示される領域C12とを含むコンテンツC10を表示する。
【0038】
例えば、端末装置100は、ユーザ#1によって投稿された動画像#1のクリップ区間(以下、適宜「クリップ区間#11」と記載する。)に対応するリンクが貼られたコンテンツC121と「このシーンすごく好き!」といったユーザ#1によるコメントが表示される領域C12を含むコンテンツC10を表示する。例えば、端末装置100は、端末装置100の利用者の操作に従って、コンテンツC121の選択を受け付ける。端末装置100は、コンテンツC121の選択を受け付けると、コンテンツC121が選択されたことを動画配信サーバ10に通知する。
【0039】
動画配信サーバ10は、コンテンツC121の選択に関する通知を端末装置100から取得する。動画配信サーバ10は、コンテンツC121の選択に関する通知を取得すると、ユーザ#1から受け付けた再生情報が示す区間の動画像#1(クリップ区間#11)を端末装置100にストリーミング配信する。具体的には、動画配信サーバ10は、コンテンツC121の選択に関する通知を取得すると、コンテンツC121の投稿者であるユーザ#1を特定する。続いて、動画配信サーバ10は、ユーザ#1を特定すると、再生情報データベース33を参照して、ユーザ#1から受け付けた再生情報を特定する。続いて、動画配信サーバ10は、再生情報を特定すると、再生情報が指定された動画像#1を特定する。続いて、動画配信サーバ10は、ユーザ#1から受け付けた再生情報が示す区間の動画像#1(クリップ区間#11)を要求元の端末装置100にストリーミング配信する。
【0040】
また、端末装置100は、ユーザ#2によって投稿された動画像#1のクリップ区間(以下、適宜「クリップ区間#12」と記載する。)のリンクが貼られたコンテンツC122と「俳優#1が好き」といったユーザ#2によるコメントが表示される領域C12を含むコンテンツC10を表示する。例えば、端末装置100は、端末装置100の利用者の操作に従って、コンテンツC122の選択を受け付ける。端末装置100は、コンテンツC122の選択を受け付けると、コンテンツC122が選択されたことを動画配信サーバ10に通知する。
【0041】
動画配信サーバ10は、コンテンツC122の選択に関する通知を端末装置100から取得する。動画配信サーバ10は、コンテンツC122の選択に関する通知を取得すると、ユーザ#2から受け付けた再生情報が示す区間の動画像#1(クリップ区間#12)を端末装置100にストリーミング配信する。
【0042】
次に、図5を用いて、実施形態に係るクリップ区間の配信処理の一例について説明する。図5は、実施形態に係るクリップ区間の配信処理の一例を示す図である。図5の例では、端末装置100は、クリップ区間に関する投稿情報が表示されるSNSのコンテンツC20を表示する。端末装置100は、ユーザ#1のアイコンUIと、「好きなシーンがここ!!みんな見て!!」といったユーザ#1によるコメントが表示される領域C21と、ユーザ#1によって投稿されたクリップ区間#11を視聴するトリガーとなる「動画を見る」ボタンC22とを含むコンテンツC20を表示する。
【0043】
例えば、端末装置100は、端末装置100の利用者の操作に従って、「動画を見る」ボタンC22の選択を受け付ける。端末装置100は、「動画を見る」ボタンC22の選択を受け付けると、「動画を見る」ボタンC22が選択されたことを動画配信サーバ10に通知する。
【0044】
動画配信サーバ10は、「動画を見る」ボタンC22の選択に関する通知を端末装置100から取得する。動画配信サーバ10は、「動画を見る」ボタンC22の選択に関する通知を取得すると、ユーザ#1から受け付けた再生情報が示す区間の動画像#1(クリップ区間#11)を端末装置100にストリーミング配信する。具体的には、動画配信サーバ10は、「動画を見る」ボタンC22の選択に関する通知を取得すると、「動画を見る」ボタンC22の投稿者であるユーザ#1を特定する。続いて、動画配信サーバ10は、ユーザ#1を特定すると、再生情報データベース33を参照して、ユーザ#1から受け付けた再生情報を特定する。続いて、動画配信サーバ10は、再生情報を特定すると、再生情報が指定された動画像#1を特定する。続いて、動画配信サーバ10は、ユーザ#1から受け付けた再生情報が示す区間の動画像#1(クリップ区間#11)を要求元の端末装置100にストリーミング配信する。
【0045】
なお、図5に示すクリップ区間の配信処理は、以下のような流れでもよい。具体的には、ユーザ#1の端末装置100は、ユーザ#1の操作に従って、SNSサーバ200に再生情報を投稿(出力)する。例えば、ユーザ#1の端末装置100は、クリップ区間の再生開始位置と再生終了位置とを示す再生情報そのものをSNSサーバ200に投稿(出力)する。あるいは、ユーザ#1の端末装置100は、再生情報を特定する再生情報IDをSNSサーバ200に投稿(出力)してもよい。
【0046】
SNSサーバ200は、ユーザ#1の端末装置100から再生情報の投稿を受け付ける。続いて、SNSサーバ200は、ユーザ#1から再生情報の投稿を受け付けると、再生情報が埋め込まれた「動画を見る」ボタンC22を含むコンテンツC20を生成する。例えば、SNSサーバ200は、再生情報を識別する再生情報IDが埋め込まれた「動画を見る」ボタンC22を含むコンテンツC20を生成する。続いて、SNSサーバ200は、コンテンツC20を生成すると、生成したコンテンツC20を他の利用者の端末装置100に配信する。
【0047】
他の利用者の端末装置100は、再生情報IDが埋め込まれた「動画を見る」ボタンC22を含むコンテンツC20をSNSサーバ200から受信する。続いて、他の利用者の端末装置100は、コンテンツC20を受信すると、再生情報IDが埋め込まれた「動画を見る」ボタンC22を含むコンテンツC20を画面に表示する。続いて、他の利用者の端末装置100は、他の利用者の操作に従って、「動画を見る」ボタンC22の選択を受け付ける。他の利用者の端末装置100は、「動画を見る」ボタンC22の選択を受け付けると、「動画を見る」ボタンC22が選択されたことを動画配信サーバ10に通知する。
【0048】
動画配信サーバ10は、「動画を見る」ボタンC22の選択に関する通知を他の利用者の端末装置100から取得する。動画配信サーバ10は、「動画を見る」ボタンC22の選択に関する通知を取得すると、ユーザ#1から受け付けた再生情報が示す区間の動画像#1(クリップ区間#11)を端末装置100にストリーミング配信する。具体的には、動画配信サーバ10は、「動画を見る」ボタンC22の選択に関する通知を取得すると、再生情報データベース33を参照して、「動画を見る」ボタンC22に埋め込まれた再生情報IDに基づいて、再生情報を特定する。続いて、動画配信サーバ10は、再生情報を特定すると、再生情報が指定された動画像#1を特定する。続いて、動画配信サーバ10は、ユーザ#1から受け付けた再生情報が示す区間の動画像#1(クリップ区間#11)を要求元の端末装置100にストリーミング配信する。
【0049】
〔4.動画配信サーバの構成〕
次に、図6を用いて、実施形態に係る動画配信サーバ10の構成について説明する。図6は、実施形態に係る動画配信サーバ10の構成例を示す図である。図6に示すように、動画配信サーバ10は、通信部20と、記憶部30と、制御部40とを有する。
【0050】
(通信部20)
通信部20は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部20は、ネットワークNと有線または無線で接続され、端末装置100とSNSサーバ200との間で情報の送受信を行う。
【0051】
(記憶部30)
記憶部30は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。また、記憶部30は、図6に示すように、動画像データベース31と利用者データベース32と再生情報データベース33を有する。
【0052】
(動画像データベース31)
動画像データベース31は、動画像に関する各種情報を記憶する。図7を用いて、実施形態に係る動画像データベースの一例について説明する。図7は、実施形態に係る動画像データベースの一例を示す図である。図7に示す例では、動画像データベース31は、「動画像ID」、「動画像情報」、「動画像データ」といった項目を有する。
【0053】
「動画像ID」は、動画像を識別するための識別情報を示す。「動画像情報」は、動画像に関する情報を示す。例えば、「動画像情報」には、動画像のタイトルや動画像の説明文といった動画像に関する情報が格納される。「動画像データ」は、動画像データに関する情報を示す。例えば、「動画像データ」には、動画像のデータそのもの、または、動画像の格納場所を示すファイルパス名などが格納される。
【0054】
(利用者データベース32)
利用者データベース32は、利用者に関する各種情報を記憶する。図8を用いて、実施形態に係る利用者データベースの一例について説明する。図8は、実施形態に係る利用者データベースの一例を示す図である。図8に示す例では、利用者データベース32は、「利用者ID」、「利用者情報」、「傾向情報」といった項目を有する。
【0055】
「利用者ID」は、利用者を識別するための識別情報を示す。「利用者情報」は、利用者に関する情報を示す。具体的には、「利用者情報」は、利用者の属性に関する情報を含む。例えば、「利用者情報」には、利用者の性別、年齢、居住地、所得、職業といった利用者のデモグラフィック属性に関する情報や利用者の趣味や嗜好、興味や関心の分野、ライフスタイルといったサイコグラフィック属性に関する情報が格納される。「傾向情報」は、利用者が動画像を試聴する際の傾向に関する情報を示す。例えば、「傾向情報」には、利用者が入力した再生開始位置から再生終了位置までの範囲が有する特徴に基づいて推定される利用者の動画像の視聴傾向に関する情報が格納される。
【0056】
(再生情報データベース33)
再生情報データベース33は、利用者から受け付けた再生開始位置と再生終了位置とを示す再生情報に関する各種情報を記憶する。図9を用いて、実施形態に係る再生情報データベースの一例について説明する。図9は、実施形態に係る再生情報データベースの一例を示す図である。図9に示す例では、再生情報データベース33は、「再生情報ID」、「利用者ID」、「動画像ID」、「再生開始位置」、「再生終了位置」といった項目を有する。
【0057】
「再生情報ID」は、再生情報を識別するための識別情報を示す。「利用者ID」は、再生情報を入力した利用者を識別するための識別情報を示す。「動画像ID」は、再生情報が指定された動画像を識別するための識別情報を示す。「再生開始位置」は、利用者から受け付けた動画像の再生開始位置を示す。「再生終了位置」は、利用者から受け付けた動画像の再生終了位置を示す。
【0058】
(制御部40)
制御部40は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、動画配信サーバ10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部40は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0059】
図6に示すように、制御部40は、配信部41と、再生情報取得部42と、推定部43と、提案部44とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部40の内部構成は、図6に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0060】
(配信部41)
配信部41は、端末装置100に動画像を配信する。配信部41は、端末装置100に動画像をストリーミング配信する。配信部41は、端末装置100に動画像のデータを順次配信する。具体的には、配信部41は、端末装置100から動画像の配信要求を受け付けると、動画像データベース31を参照して、配信要求の対象となっている動画像を特定する。続いて、配信部41は、動画像を特定すると、特定した動画像を端末装置100にストリーミング配信する。
【0061】
また、配信部41は、動画像と対応付けられた再生情報を利用者に提供する。配信部41は、動画像と対応付けられた再生情報を端末装置100に配信する。
【0062】
また、配信部41は、再生情報と対応する動画像のうち、再生情報が示す区間(クリップ区間)を端末装置100に配信する。配信部41は、再生情報と対応する動画像のうち、再生情報が示す区間(クリップ区間)を端末装置100にストリーミング配信する。配信部41は、再生情報と対応する動画像のうち、再生情報が示す区間(クリップ区間)のデータを端末装置100に順次配信する。具体的には、配信部41は、クリップ区間の配信要求を端末装置100から受け付けると、再生情報データベース33を参照して、配信要求の対象となっている動画像と再生情報とを特定する。続いて、配信部41は、動画像と再生情報を特定すると、特定した再生情報と対応する動画像のうち、再生情報が示す再生開始位置から再生情報が示す再生終了位置までの範囲(クリップ区間)を端末装置100にストリーミング配信する。
【0063】
また、配信部41は、再生情報が選択された場合は、選択された再生情報と対応する動画像のうち、再生情報が示す再生開始位置から再生情報が示す再生終了位置までの範囲を配信する。例えば、配信部41は、端末装置100から再生情報の選択通知(再生情報の取得要求)を取得すると、再生情報データベース33を参照して、選択された再生情報を特定する。続いて、配信部41は、再生情報を特定すると、特定した再生情報と対応する動画像のうち、再生情報が示す再生開始位置から再生情報が示す再生終了位置までの範囲(クリップ区間)を端末装置100にストリーミング配信する。
【0064】
(再生情報取得部42)
再生情報取得部42は、利用者が端末装置100を介して入力した情報であって、動画像の再生開始位置と再生終了位置とを示す再生情報を取得する。再生情報取得部42は、再生情報を取得すると、取得した再生情報を再生情報データベース33に登録する。具体的には、再生情報取得部42は、端末装置100から再生情報を取得すると、再生情報の取得元となる利用者を識別する利用者IDと、再生情報が指定された動画像を識別する動画像IDと、取得した再生情報とを対応付けて再生情報データベース33に格納する。
【0065】
(推定部43)
推定部43は、動画像のうち、利用者が入力した再生開始位置から再生終了位置までの範囲が有する特徴に基づいて、利用者が動画像を試聴する際の傾向を推定する。具体的には、推定部43は、再生情報データベース33を参照して、利用者が入力した再生開始位置から再生終了位置までの範囲を特定する。また、推定部43は、再生情報データベース33を参照して、利用者が再生情報を指定した動画像を特定する。続いて、推定部43は、特定した動画像のうち、指定された再生情報が示す区間(クリップ区間)が有する特徴に基づいて、利用者が動画像を試聴する際の傾向を推定する。
【0066】
例えば、推定部43は、クリップ区間に含まれる画像が有する特徴に基づいて、利用者が動画像を試聴する際の傾向を推定する。例えば、推定部43は、クリップ区間に含まれる画像に写っている人物に基づいて、利用者が動画像を試聴する際の傾向を推定する。例えば、推定部43は、クリップ区間に含まれる画像に写っている人物のうち、所定の人物(例えば、俳優)が所定の閾値を超えて登場する場合は、所定の人物は利用者が好きな人物(例えば、利用者が好きな俳優)であると推定する。
【0067】
また、推定部43は、利用者が動画像の盛り上がっているシーン(クライマックスのシーン)を所定の閾値を超えてクリップしていると判定すると、利用者は動画像の盛り上がっているシーン(クライマックスのシーン)が好きであると推定する。あるいは、推定部43は、利用者が動画像の静かなシーンを所定の閾値を超えてクリップしていると判定すると、利用者は動画像の静かなシーンが好きであると推定する。
【0068】
上記のような推定処理は、例えば、SVM(Support Vector Machine)、DNN(Deep Neural Network)、RNN(Recurrent Neural Network)、CNN(Convolution Neural Network)、LSTM(Long short-term memory)等といった各種の学習モデルにクリップ区間の特徴を学習させ、学習モデルが学習した特徴に基づいて、利用者の傾向を推定することで実現することができる。具体的には、推定部43は、利用者のクリップ区間を学習モデルに入力した際に、利用者のクリップ区間が有する特徴が出力されるように、学習モデルの学習を行う。そして、推定部43は、学習モデルが学習した特徴に基づいて、利用者が動画像を試聴する際の傾向を推定する。なお、推定部43は、利用者のクリップ区間を学習モデルに入力した際に、利用者が動画像を試聴する際の傾向が出力されるように、学習モデルの学習を行ってもよい。そして、推定部43は、学習モデルが学習した傾向に基づいて、利用者が動画像を試聴する際の傾向を推定してもよい。
【0069】
(提案部44)
提案部44は、推定部43により推定された傾向に応じた情報を利用者に提案する。例えば、提案部44は、推定部43によって利用者が好きな俳優が推定されると、利用者が好きな俳優が出演している動画像を利用者に提案する。また、提案部44は、推定部43によって利用者が好きなシーンが推定されると、利用者が好きなシーンを提案する。
【0070】
また、提案部44は、利用者に対し、推定部43により推定された傾向が類似する他の利用者に関する情報を提案する。例えば、提案部44は、他の利用者が視聴する動画像に関する情報を提案する。例えば、提案部44は、推定部43により推定された好きな俳優が類似する他の利用者が視聴する動画像に関する情報を提案する。例えば、提案部44は、推定部43により推定された好きなシーンが類似する他の利用者が視聴するシーンに関する情報を提案する。
【0071】
〔5.端末装置の構成〕
次に、図10を用いて、実施形態に係る端末装置100の構成について説明する。図10は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。図10に示すように、端末装置100は、通信部110と、入力部120と、出力部130と、測位システム140と、制御部150とを有する。
【0072】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、動画配信サーバ10とSNSサーバ200との間で情報の送受信を行う。
【0073】
(入力部120、出力部130)
入力部120は、利用者から各種操作を受け付ける入力装置である。例えば、入力部120は、キーボードやマウスや操作キー等によって実現される。出力部130は、各種情報を表示するための表示装置であり、すなわち、画面である。例えば、出力部130は、液晶ディスプレイ等によって実現される。なお、端末装置100にタッチパネルが採用される場合には、入力部120と出力部130とは一体化される。また、以下の説明では、出力部130を画面と記載する場合がある。
【0074】
(測位システム140)
測位システム140は、GPS等の測位システムを用いて、端末装置100の現在位置を特定するセンサである。例えば、測位システム140は、複数の衛星から発信された信号を用いて、端末装置100の現在位置を算出し、算出した現在位置を出力する。
【0075】
(制御部150)
制御部150は、CPUやMPU等によって、端末装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(再生プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムは、ウェブブラウザと呼ばれるアプリケーションプログラムに該当する。また、制御部150は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0076】
図10に示すように、制御部150は、要求部151と、操作制御部152と、表示処理部153とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部150の内部構成は、図10に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0077】
(要求部151)
例えば、要求部151は、操作制御部152からSNSを利用するためのコンテンツの配信要求を受信した場合は、受信したコンテンツの配信要求をSNSサーバ200に対して送信する。また、要求部151は、操作制御部152から動画像の配信要求を受信した場合は、受信した動画像の配信要求を動画配信サーバ10に対して送信する。
【0078】
また、要求部151は、操作制御部152から再生情報の取得要求を受信した場合は、受信した再生情報の取得要求を動画配信サーバ10に対して送信する。また、要求部151は、操作制御部152から再生情報の選択通知(再生情報の取得要求)を受信した場合は、受信した再生情報の取得要求を動画配信サーバ10に対して送信する。図4に示す例では、要求部151は、操作制御部152からコンテンツC121に対応する再生情報の取得要求を受信した場合は、コンテンツC121に対応する再生情報の取得要求を動画配信サーバ10に対して送信する。
【0079】
また、要求部151は、操作制御部152からクリップ区間の配信要求を受信した場合は、受信したクリップ区間配信要求を動画配信サーバ10に対して送信する。図5に示す例では、要求部151は、操作制御部152から「動画を見る」ボタンC22に対応するクリップ区間の配信要求を受信した場合は、「動画を見る」ボタンC22に対応するクリップ区間の配信要求を動画配信サーバ10に対して送信する。
【0080】
(操作制御部152)
操作制御部152は、入力部120を介して受け付けた利用者の操作にしたがって、各種制御を実行する。例えば、操作制御部152は、利用者が入力部120に対してSNSを利用するためのコンテンツの選択操作を行った場合は、SNSを利用するためのコンテンツの配信要求を要求部151に出力する。また、操作制御部152は、利用者が入力部120に対して動画像を選択する操作を行った場合は、動画像の配信要求を要求部151に出力する。
【0081】
また、操作制御部152は、利用者が入力部120に対して再生情報を選択する操作を行った場合は、再生情報の取得要求を要求部151に出力する。図4に示す例では、操作制御部152は、利用者が入力部120に対してコンテンツC121を選択する操作を行った場合は、コンテンツC121に対応する再生情報の取得要求を要求部151に出力する。
【0082】
また、操作制御部152は、利用者が入力部120に対してクリップ区間を選択する操作を行った場合は、クリップ区間の配信要求を要求部151に出力する。図5に示す例では、操作制御部152は、利用者が入力部120に対して「動画を見る」ボタンC22を選択する操作を行った場合は、「動画を見る」ボタンC22に対応するクリップ区間の配信要求を要求部151に出力する。
【0083】
また、操作制御部152は、入力部120を介して受け付けたスクロール操作やタップ操作等、利用者の操作の内容を表示処理部153に出力する。例えば、操作制御部152は、入力部120を介して動画配信アプリAP1を起動する操作を受け付けた場合は、動画配信アプリAP1のコンテンツを表示する表示要求を表示処理部153に出力する。
【0084】
(表示処理部153)
表示処理部153は、受信したコンテンツまたは表示されるコンテンツを出力部130に表示し、上述した表示処理を実行する。例えば、表示処理部153は、制御部150が、端末装置100にあらかじめインストールされた再生プログラムを実行することで、図10に示すように、取得部154、再生部155、表示部156、受付部157、および再生情報出力部158として動作し、表示処理を実行する。取得部154、再生部155、表示部156、受付部157、および再生情報出力部158は、例えば、CPUやMPU等によって、再生プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。
【0085】
(取得部154)
取得部154は、動画像を配信する配信サーバから動画像を取得する。具体的には、取得部154は、配信サーバとして、動画像をストリーミング配信する配信サーバから動画像のデータを順次取得する。
【0086】
また、取得部154は、動画像と対応付けられた再生情報を取得する。また、取得部154は、再生情報に関する投稿情報を取得する。
【0087】
また、取得部154は、動画像のうち所定の再生位置において表示される画像のサムネイルをさらに取得する。例えば、取得部154は、動画像のうち所定の間隔の再生位置において表示される画像のサムネイルを動画配信サーバ10から取得する。
【0088】
また、取得部154は、配信サーバとして、利用者が選択した再生情報と対応する動画像のうち再生情報が示す再生開始位置から再生情報が示す再生終了位置までの範囲を配信する配信サーバから、動画像を取得する。
【0089】
(再生部155)
再生部155は、取得された動画像を再生する。具体的には、再生部155は、取得部154により順次取得されたデータを用いて、動画像を再生する。図2に示す例では、再生部155は、動画配信サーバ10から取得した動画像を再生する。再生部155は、再生中の動画像MCを画面に表示させる。
【0090】
また、再生部155は、再生開始位置と再生終了位置との入力を受付けるための第1操作が行われていない状態で制御コンテンツの操作が行われた場合は、操作に従って動画像の再生態様を変化させる。図2に示す例では、再生部155は、第1操作が行われていない状態で制御コンテンツCCの操作が行われた場合は、制御コンテンツCCの操作に従って動画像MCの再生態様を変化させる。
【0091】
また、再生部155は、制御コンテンツを介して再生開始位置と再生終了位置との入力が行われている場合は、動画像の再生態様を変化させない。図3に示す例では、再生部155は、制御コンテンツCCを介して再生開始位置と再生終了位置との入力が行われている場合は、動画像MCの再生態様を変化させない。
【0092】
(表示部156)
表示部156は、動画像の再生態様を制御するための制御コンテンツを表示させる。具体的には、表示部156は、動画像の全再生位置を模式的に示す第1アイコンと、第1アイコンのうち再生部155により再生されている再生位置と対応する位置を模式的に示す第2アイコンとを制御コンテンツとして表示させる。例えば、表示部156は、第2アイコンを移動可能な状態で表示させる。
【0093】
図2に示す例では、表示部156は、動画像MCの再生態様を制御するための制御コンテンツCCを画面に表示させる。具体的には、表示部156は、制御コンテンツCCとして、動画像の再生位置を表示する機能であるシークバーを画面に表示させる。より具体的には、表示部156は、動画像MCの全再生位置を模式的に示す第1アイコンPC1と、第1アイコンPC1のうち表示部156により再生されている再生位置と対応する位置を模式的に示す第2アイコンPC2とをシークバーCCとして表示させる。
【0094】
図3に示す例では、表示部156は、受付部157によって第1操作が受け付けられると、制御コンテンツCCに含まれる領域であって、第1アイコンPC1の上方の領域に再生開始位置を入力するトリガーとなる第1入力ボタンと再生終了位置を入力するトリガーとなる第2入力ボタンとを表示する。また、表示部156は、第2アイコンPC2を移動可能な状態で表示させる。言い換えると、表示部156は、スライダーをスライダーバー上でスライド可能な状態で表示させる。
【0095】
また、表示部156は、第2アイコンの位置と対応するサムネイルを制御コンテンツと重ねて表示させる。図3に示す例では、表示部156は、取得部154によって動画像のうち所定の再生位置において表示される画像のサムネイルが取得されると、第2アイコンPC2の位置と対応するサムネイルを制御コンテンツCCと重ねて表示させる。表示部156は、取得部154によってサムネイルが取得されると、第2アイコンPC2の位置と対応するサムネイルを制御コンテンツCCと重ねて表示させる。
【0096】
また、表示部156は、取得部154によって再生情報が取得されると、動画像と対応付けられた再生情報を表示する。図4に示す例では、表示部156は、クリップ区間に関する情報が表示される動画配信アプリAP1のコンテンツC10を表示する。表示部156は、動画像#1が表示される領域C11と、動画像#1のタイトルや動画像#1の説明文が表示される領域と、利用者によって投稿された動画像#1のクリップ区間に関する投稿情報が表示される領域C12とを含むコンテンツC10を表示する。また、表示部156は、ユーザ#1によって投稿された動画像#1のクリップ区間(以下、適宜「クリップ区間#11」と記載する。)のリンクが貼られたコンテンツC121と「このシーンすごく好き!」といったユーザ#1によるコメントが表示される領域C12を含むコンテンツC10を表示する。
【0097】
また、表示部156は、取得部154再生情報に関する投稿情報が取得されると、取得された再生情報に関する投稿情報を表示する。図5に示す例では、表示部156は、クリップ区間に関する投稿情報が表示されるSNSのコンテンツC20を表示する。表示部156は、ユーザ#1のアイコンUIと、「好きなシーンがここ!!みんな見て!!」といったユーザ#1によるコメントが表示される領域C21と、ユーザ#1によって投稿されたクリップ区間#11を視聴するトリガーとなる「動画を見る」ボタンC22とを含むコンテンツC20を表示する。
【0098】
(受付部157)
受付部157は、再生された動画像のうち再生開始位置と再生終了位置との入力を利用者から受付ける。具体的には、受付部157は、制御コンテンツを介して再生開始位置と再生終了位置との入力を受付ける。より具体的には、受付部157は、第1操作が行われた状態で制御コンテンツの操作が行われた場合は、操作に従って再生開始位置と再生終了位置との入力を受付ける。例えば、受付部157は、第2アイコンを介して、再生開始位置と再生終了位置との入力を受付ける。例えば、受付部157は、利用者が第2アイコンを移動させた位置と対応する再生位置を再生開始位置若しくは再生終了位置とする。
【0099】
図2に示す例では、受付部157は、制御コンテンツCCを介して再生開始位置と再生終了位置との入力を受付ける。具体的には、受付部157は、再生開始位置と前記再生終了位置との入力を受付けるための第1操作が行われた状態で制御コンテンツCCの操作が行われた場合は、制御コンテンツCCの操作に従って再生開始位置と前記再生終了位置との入力を受付ける。例えば、受付部157は、第1操作として、利用者の指UFによってシークバーが画面上で上方に持ち上げられる操作を受け付ける。
【0100】
図3に示す例では、受付部157は、第2アイコンPC2を介して、再生開始位置と再生終了位置との入力を受付ける。続いて、受付部157は、利用者による第1入力ボタンの選択を受け付ける。受付部157は、第1入力ボタンが選択された状態で利用者が第2アイコンPC2を移動させた位置と対応する再生位置を再生開始位置とする。続いて、受付部157は、利用者による第2入力ボタンの選択を受け付ける。受付部157は、第2入力ボタンが選択された状態で利用者が第2アイコンPC2を移動させた位置と対応する再生位置を再生終了位置とする。
【0101】
なお、受付部157は、第1入力ボタンや第2入力ボタンを表示して再生開始位置と再生終了位置との入力を受付ける代わりに、第2アイコンPC2を介して、再生開始位置と再生終了位置との入力を受付けてもよい。具体的には、受付部157は、第2アイコンPC2が長押しされた状態で利用者が第2アイコンPC2を移動させた位置と対応する再生位置を再生開始位置とする。また、受付部157は、再生開始位置を受け付けた後に第2アイコンPC2が長押しされた状態で利用者が第2アイコンPC2を移動させた位置と対応する再生位置を再生終了位置とする。
【0102】
また、受付部157は、第1入力ボタンや第2入力ボタンを表示して再生開始位置と再生終了位置との入力を受付ける代わりに、再生された動画像のうち再生開始位置と再生終了位置との入力を利用者から音声入力によって受け付けてもよい。
【0103】
また、受付部157は、利用者の操作に従って、再生情報の選択を受け付ける。受付部157は、再生情報の選択を受け付けると、選択された再生情報を動画配信サーバ10に通知する。
【0104】
また、受付部157は、利用者の操作に従って、投稿情報の選択を受け付ける。受付部157は、投稿情報の選択を受け付けると、選択された投稿情報に含まれる再生情報を動画配信サーバ10に通知する。
【0105】
(再生情報出力部158)
再生情報出力部158は、受付けられた再生開始位置と再生終了位置とを示す再生情報を出力する。具体的には、再生情報出力部158は、受付部157によって再生開始位置と再生終了位置との入力が受け付けられると、受け付けられた再生開始位置と再生終了位置とを示す再生情報を動画配信サーバ10に出力する。
【0106】
また、再生情報出力部158は、他の利用者が閲覧可能な状態で再生情報を提供する提供サーバに、再生情報を出力する。具体的には、再生情報出力部158は、再生開始位置と再生終了位置との入力を受け付けると、受け付けた再生開始位置と再生終了位置とを示す再生情報をSNSサーバ200に投稿(出力)する。
【0107】
〔6.動画配信サーバが実行する情報処理のフロー〕
次に、図11を用いて、実施形態に係る動画配信サーバが実行する情報処理の手順について説明する。図11は、実施形態に係る動画配信サーバが実行する情報処理手順を示すフローチャートである。図11に示す例では、動画配信サーバ10は、動画像の配信要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS101)。動画配信サーバ10は、動画像の配信要求を受け付けていないと判定した場合(ステップS101;No)、再生情報の入力を受け付けたか否かを判定する(ステップS105)。
【0108】
一方、動画配信サーバ10は、動画像の配信要求を受け付けたと判定した場合(ステップS101;Yes)、再生情報が指定されているか否かを判定する(ステップS102)。動画配信サーバ10は、再生情報が指定されていると判定した場合(ステップS102;Yes)、再生情報が示す範囲をストリーミング配信する(ステップS103)。続いて、動画配信サーバ10は、再生情報が示す範囲をストリーミング配信すると、再生情報の入力を受け付けたか否かを判定する(ステップS105)。
【0109】
また、動画配信サーバ10は、再生情報が指定されていないと判定した場合(ステップS102;No)、動画像の最初からストリーミング配信する(ステップS104)。続いて、動画配信サーバ10は、動画像の最初からストリーミング配信すると、再生情報の入力を受け付けたか否かを判定する(ステップS105)。
【0110】
動画配信サーバ10は、再生情報の入力を受け付けていないと判定した場合(ステップS105;No)、処理を終了する。一方、動画配信サーバ10は、再生情報の入力を受け付けたと判定した場合(ステップS105;Yes)、動画像と対応付けて再生情報を登録する(ステップS106)。
【0111】
〔7.端末装置が実行する情報処理のフロー〕
次に、図12を用いて、実施形態に係る端末装置が実行する情報処理の一例について説明する。図12は、実施形態に係る端末装置が実行する情報処理手順を示すフローチャートである。図12に示す例では、端末装置100は、動画像の配信を受け付けて動画像を再生する(ステップS201)。
【0112】
続いて、端末装置100は、動画像の配信を受け付けて動画像を再生すると、再生情報の入力操作が行われたか否かを判定する(ステップS202)。端末装置100は、再生情報の入力操作が行われていないと判定した場合(ステップS202;No)、再生情報の入力操作が行われるまで待機する。
【0113】
一方、端末装置100は、再生情報の入力操作が行われたと判定した場合(ステップS202;Yes)、再生情報の入力を受け付ける(ステップS203)。端末装置100は、再生情報の入力を受け付けると、指定されたサーバに再生情報を出力する(ステップS204)。
【0114】
〔8.変形例〕
上述した実施形態に係る再生システム1は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、再生システム1の他の実施形態について説明する。なお、実施形態と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
【0115】
〔8−1.アプリケーションの配信〕
動画配信サーバ10は、端末装置100に実施形態に係る再生プログラムを配信することで、端末装置100を制御してもよい。具体的には、配信部41は、端末装置100に制御情報を配信することで、動画像を配信する配信サーバから動画像を取得する取得処理と、取得された動画像を再生する再生処理と、再生された動画像のうち再生開始位置と再生終了位置との入力を利用者から受付ける受付処理と、を実行させるよう端末装置100を制御する。
【0116】
〔8−2.人気がある範囲の提案〕
推定部43は、動画像のうち、複数の利用者が入力した再生開始位置から再生終了位置までの範囲が有する特徴に基づいて、各利用者が動画像を試聴する際の傾向を推定する。例えば、推定部43は、複数の利用者が入力した再生開始位置から再生終了位置までの範囲が有する特徴に基づいて、人気のあるクリップ区間を推定する。提案部44は、推定部43により推定された傾向に応じた情報を利用者に提案する。例えば、提案部44は、推定部43より推定された人気のあるクリップ区間を利用者に提案する。
【0117】
〔9.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る端末装置100は、取得部154と再生部155と受付部157を備える。取得部154は、動画像を配信する配信サーバから動画像を取得する。再生部155は、取得された動画像を再生する。受付部157は、再生された動画像のうち再生開始位置と再生終了位置との入力を利用者から受付ける。
【0118】
これにより、端末装置100は、クリップ区間の再生開始位置と再生終了位置とを示す再生情報を利用者から受け付けるだけで、動画像をクリップすることを可能にする。すなわち、端末装置100は、クリップ動画のデータをサーバに保存する必要がないため、ストリーミング方式によって配信される公式な動画コンテンツをクリップすることを可能にする。また、端末装置100は、クリップ動画のデータをサーバに保存する場合と比べて、通信量の増大や記憶領域の増大を招くことなく、クリップされた動画を提供することができる。したがって、端末装置100は、ユーザビリティを改善することができる。
【0119】
また、端末装置100は、利用者が再生開始位置と再生終了位置とを示す再生情報をSNSに投稿することにより、ストリーミング方式によって配信されるクリップ区間をSNSで他の利用者と共有することを可能にする。例えば、他の利用者がクリップ区間を見たい場合は、他の利用者の端末装置100から動画配信サーバ10にアクセスして、他の利用者は動画配信サーバ10から配信されるクリップ区間を見ることができる。したがって、端末装置100は、ユーザビリティを改善することができる。
【0120】
また、実施形態に係る端末装置100は、表示部156をさらに備える。表示部156は、動画像の再生態様を制御するための制御コンテンツを表示させる。受付部157は、制御コンテンツを介して再生開始位置と再生終了位置との入力を受付ける。
【0121】
これにより、端末装置100は、例えば、利用者にとって扱いやすいシークバーを用いて、再生開始位置と再生終了位置との入力を受付けることを可能にする。
【0122】
また、再生部155は、再生開始位置と再生終了位置との入力を受付けるための第1操作が行われていない状態で制御コンテンツの操作が行われた場合は、操作に従って動画像の再生態様を変化させる。受付部157は、第1操作が行われた状態で制御コンテンツの操作が行われた場合は、操作に従って再生開始位置と再生終了位置との入力を受付ける。
【0123】
これにより、端末装置100は、利用者が第1操作を行うことでクリップ機能を利用したいという意思表示を示していない場合は、通常のシークバーによる機能を妨げることがない。そして、端末装置100は、利用者が第1操作を行うことでクリップ機能を利用したいという意思表示を示した場合にだけ、再生開始位置と再生終了位置との入力を受付けることができる。
【0124】
また、表示部156は、動画像の全再生位置を模式的に示す第1アイコンと、第1アイコンのうち再生部155により再生されている再生位置と対応する位置を模式的に示す第2アイコンとを制御コンテンツとして表示させる。受付部157は、第2アイコンを介して、再生開始位置と再生終了位置との入力を受付ける。また、表示部156は、第2アイコンを移動可能な状態で表示させる。受付部157は、利用者が第2アイコンを移動させた位置と対応する再生位置を再生開始位置若しくは再生終了位置とする。
【0125】
これにより、端末装置100は、利用者がスライダーをスライダーバー上で移動させるだけで、容易に再生開始位置と再生終了位置とを指定することを可能にする。
【0126】
また、取得部154は、動画像のうち所定の再生位置において表示される画像のサムネイルをさらに取得する。受付部157は、第2アイコンの位置と対応するサムネイルを制御コンテンツと重ねて表示させる。また、再生部155は、制御コンテンツを介して再生開始位置と再生終了位置との入力が行われている場合は、動画像の再生態様を変化させない。
【0127】
これにより、端末装置100は、クリッピング中の動画像の再生状態に関わらず、利用者がサムネイルを指標として素早く適切な範囲をクリッピングすることを可能にする。
【0128】
また、取得部154は、配信サーバとして、動画像をストリーミング配信する配信サーバから動画像のデータを順次取得する。再生部155は、取得部154により順次取得されたデータを用いて、動画像を再生する。また、取得部154は、配信サーバとして、利用者が選択した再生情報と対応する動画像のうち再生情報が示す再生開始位置から再生情報が示す再生終了位置までの範囲を配信する配信サーバから、動画像を取得する。
【0129】
これにより、端末装置100は、クリップ動画のデータをサーバに保存する必要がないため、ストリーミング方式によって配信される公式な動画コンテンツをクリップすることを可能にする。また、端末装置100は、クリップ動画のデータをサーバに保存する場合と比べて、通信量の増大や記憶領域の増大を招くことなく、クリップされた動画を提供することができる。したがって、端末装置100は、ユーザビリティを改善することができる。
【0130】
また、実施形態に係る端末装置100は、再生情報出力部158をさらに備える。再生情報出力部158は、受付けられた再生開始位置と再生終了位置とを示す再生情報を出力する。
【0131】
これにより、端末装置100は、ユーザが手軽にクリッピングすることを可能にする。また、端末装置100は、ユーザが手軽にクリッピング動画を持ち運ぶことを可能にする。
【0132】
また、再生情報出力部158は、他の利用者が閲覧可能な状態で再生情報を提供する提供サーバに、再生情報を出力する。
【0133】
これにより、端末装置100は、ユーザが手軽にクリッピング動画をSNSで他の利用者と共有することを可能にする。
【0134】
また、実施形態に係る動画配信サーバ10は、配信部41を備える。配信部41は、端末装置100に制御情報を配信することで、動画像を配信する配信サーバから動画像を取得する取得処理と、取得された動画像を再生する再生処理と、再生された動画像のうち再生開始位置と再生終了位置との入力を利用者から受付ける受付処理と、を実行させるよう端末装置100を制御する。
【0135】
これにより、動画配信サーバ10は、端末装置100におけるユーザビリティを改善することを可能にする。
【0136】
また、実施形態に係る動画配信サーバ10は、再生情報取得部42をさらに備える。再生情報取得部42は、利用者が端末装置100を介して入力した情報であって、動画像の再生開始位置と再生終了位置とを示す再生情報を取得する。配信部41は、再生情報が選択された場合は、選択された再生情報と対応する動画像のうち、再生情報が示す再生開始位置から再生情報が示す再生終了位置までの範囲を配信する。
【0137】
これにより、動画配信サーバ10は、再生開始位置と再生終了位置とを示す再生情報に基づいて、クリップ区間を端末装置100に配信することができる。
【0138】
また、実施形態に係る動画配信サーバ10は、推定部43と提案部44をさらに備える。推定部43は、動画像のうち、利用者が入力した再生開始位置から再生終了位置までの範囲が有する特徴に基づいて、利用者が動画像を試聴する際の傾向を推定する。提案部44は、推定部43により推定された傾向に応じた情報を利用者に提案する。
【0139】
これにより、動画配信サーバ10は、利用者の傾向に基づいて、利用者に対して新たな動画像の視聴や新たなクリップ区間の投稿を促すことができる。
【0140】
また、提案部44は、利用者に対し、推定部43により推定された傾向が類似する他の利用者に関する情報を提案する。また、提案部44は、他の利用者が視聴する動画像に関する情報を提案する。
【0141】
これにより、動画配信サーバ10は、他の利用者の傾向を踏まえて、利用者に対して新たな動画像の視聴や新たなクリップ区間の投稿を促すことができる。
【0142】
また、推定部43は、動画像のうち、複数の利用者が入力した再生開始位置から再生終了位置までの範囲が有する特徴に基づいて、各利用者が動画像を試聴する際の傾向を推定する。提案部44は、推定部43により推定された傾向に応じた情報を利用者に提案する。
【0143】
これにより、動画配信サーバ10は、利用者の間で人気のあるクリップ区間を利用者に対して提案することができる。また、動画配信サーバ10は、利用者の間で人気が出そうなクリップ区間の投稿を利用者に対して促すことができる。
【0144】
〔10.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る端末装置100および動画配信サーバ10は、例えば図13に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図13は、端末装置100および動画配信サーバ10の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を備える。
【0145】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0146】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、所定の通信網を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを所定の通信網を介して他の機器へ送信する。
【0147】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の端末装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して端末装置へ出力する。
【0148】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0149】
例えば、コンピュータ1000が端末装置100および動画配信サーバ10として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部150または制御部40の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0150】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0151】
〔11.その他〕
また、上記実施形態及び変形例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0152】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0153】
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0154】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、受付部は、受付手段や受付回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0155】
1 再生システム
10 動画配信サーバ
20 通信部
30 記憶部
31 動画像データベース
32 利用者データベース
33 再生情報データベース
40 制御部
41 配信部
42 再生情報取得部
43 推定部
44 提案部
100 端末装置
110 通信部
120 入力部
130 出力部
140 測位システム
150 制御部
151 要求部
152 操作制御部
153 表示処理部
154 取得部
155 再生部
156 表示部
157 受付部
158 再生情報出力部
200 SNSサーバ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13