(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
駆動源と、該駆動源の駆動力によって流体を発生させる流体機械本体と、外部入出力を可能とするGUIを有し、前記駆動源の駆動を制御する制御装置と、有線又は無線の通信線を介して外部サーバと通信可能とする通信装置とを有する流体機械であって、
前記制御装置は、
前記流体機械の稼働情報に基づいた前記外部サーバの管理サービスを利用するか否かを確認するための画面を前記GUIに表示し、
前記管理サービスを利用する旨が前記GUIを介し入力された場合に、前記流体機械の稼働情報を前記外部サーバへ送信し、
前記管理サービスを利用しない旨が前記GUIを介し入力された場合に、前記流体機械の稼働情報を送信してよいか否かを確認するための画面を前記GUIに表示し、
前記流体機械の稼働情報を送信してよい旨が前記GUIを介し入力された場合に、前記流体機械の稼働情報を前記外部サーバへ送信するものである流体機械。
駆動源と、該駆動源の駆動力によって流体を発生させる流体機械本体と、情報の入出力を可能とするGUIを有して前記駆動源の駆動を制御する制御装置と、有線又は無線の通信線を介して通信可能とする外部サーバに出力する通信装置とを有する流体機械の管理方法であって、
前記流体機械の稼働情報に基づいた前記外部サーバの管理サービスを利用するか否かを確認するための画面を前記GUIに表示し、
前記管理サービスを利用する旨が前記GUIを介し入力された場合に、前記流体機械の稼働情報を前記外部サーバへ送信し、
前記管理サービスを利用しない旨が前記GUIを介し入力された場合に、前記流体機械の稼働情報を送信してよいか否かを確認するための画面を前記GUIに表示し、
前記流体機械の稼働情報を送信してよい旨が前記GUIを介し入力された場合に、前記流体機械の稼働情報を前記外部サーバへ送信する、流体機械の管理方法。
駆動源、該駆動源の駆動力によって流体を発生させる流体機械本体、情報の入出力を可能とするGUIを有して駆動制御する制御装置及び有線又は無線の通信線を介して通信可能とする外部サーバと通信する通信装置を有する流体機械と、前記外部サーバとからなる流体機械の管理システムであって、
前記制御装置は、
前記流体機械の稼働情報に基づいた前記外部サーバの管理サービスを利用するか否かを確認するための画面を前記GUIに表示し、
前記管理サービスを利用する旨が前記GUIを介し入力された場合に、前記流体機械の稼働情報を前記外部サーバへ送信し、
前記管理サービスを利用しない旨が前記GUIを介し入力された場合に、前記流体機械の稼働情報を送信してよいか否かを確認するための画面を前記GUIに表示し、
前記流体機械の稼働情報を送信してよい旨が前記GUIを介し入力された場合に、前記流体機械の稼働情報を前記外部サーバへ送信するものである流体機械の管理システム。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本発明を実施するための形態について図面を用いて詳細に説明する。
【0012】
本例では、流体機械として圧縮気体を生成する圧縮機を適用するものとする。圧縮機としては、空気等の気体を吸いこんで圧縮空気を吐き出す容積式や回転式(遠心式)といった種々の圧縮機構を有するものを適用することができる。
なお、本発明は圧縮機に限定するものではなく、ポンプや膨張機にも適用することができる。
【0013】
図1に、本発明を適用した一実施例である圧縮機システムAの構成を模式的に示す。圧縮機システムAは、圧縮機1a〜1c、サーバ装置200が、有線、無線又はこれらの組み合わせからなるネットワークNを介して通信可能に接続されてなる。なお、圧縮機1は必ずしも複数である必要はなく、1台の圧縮機と、1台のサーバ装置200とがネットワークを介して通信可能な構成であれば本発明を実現することができる。
【0014】
圧縮機システムAは、サーバ装置200が、圧縮機1a〜1cの稼働データを収集・分析し、圧縮機の性能管理(稼働時間・部品の異常検出・消耗品の劣化度判定等)をしたり、これらの分析結果から圧縮機の所有者等にネットワークNを介して管理サービス(寿命診断、異常報知、消耗品の交換時期の報知等)を行うことができるようになっている。稼働データとは、圧縮機の駆動時間、動力エネルギの消費量、吐出空気の温度や圧力、吸込み気体の温度や圧力、潤滑液の温度や量、軸受等の駆動部品の温度や振動、圧縮機設置環境の周囲温度、駆動に伴い発生する音量や音色、省エネ運転の運転時間等を始め、圧縮機の運転に伴って発生する種々の現象に関する情報である。
【0015】
ここで、上記性能管理を行ったり、管理サービスを提供したりするには、圧縮機から稼働データを取得する必要があるが、圧縮機製造者やサービス提供者といった稼働データ取得者が、稼働データ取得に関する権原を持たないと見做される場合には、当該稼働情報の取得について圧縮機の所有者や正当な権原を有する使用者(以下、これらを「所有者等」と呼ぶ場合がある。)から承諾を得る必要がある場合もある。また、管理サービスの提供では、サービス提供者と所有者等間でサービス提供契約を結ぶのが通常である。一般に、第三者による稼働情報の取得やサービス契約は、文書の取り交わし等をもって行われるが、その分手続処理に手間がかかる。
【0016】
そこで、本実施例では、圧縮機1a等の制御部30に備えたGUIを介して、稼働データの取得契約や管理サービス契約ができるようにしたことを特徴の一つとする。
【0017】
以下、構成について詳細に詳述する。
図1において、ネットワークNとしては、LAN、WAN、インターネット、携帯回線網及びこれらの組み合わせ等種々の通信環境ができる
。本実施例では、圧縮機1a及び1bが無線接続によって携帯回線網を介して通信するものとし、圧縮機1cが有線接続によりインターネットを介して通信適用するものとして説明する。圧縮機1a等は、基地局250と通信可能なアンテナ27を備え、圧縮機1a等の制御部には、通信I/F部34を備えることで、圧縮機1a等とサーバ装置
200とが通信を行うことができるようになっている。
【0018】
圧縮機1a等の通信I/F部34には、固有の通信ID情報が付与されており、この通信ID情報を用いて、サーバ装置200が圧縮機1a等を認識することができるようになっている。本実施例では圧縮機1aが携帯回線網を利用するものであり、通信ID情報としてSIM(subscriber identification module)−IDを用いるものとする。
また、圧縮機1cは、例えば、TCP/IP等に準拠した通信形式によってサーバ装置
200と通信を行うものであり、この場合、通信I/F部34の通信ID情報としては、MACアドレスを適用するものとする。
【0019】
サーバ装置200は、1又は複数の物理又は仮想のサーバやストレージから構成され、クラウドやフォグといった大規模データセンタによって実現することもできるし、単一のPCサーバとしても実現でき、取り扱うデータ量や演算性能に合わせて任意に構成することができる。
【0020】
また、サーバ装置200は、管理者(例えば、圧縮機管理サービスの提供者、圧縮機の所有者及びシステム管理者等)の管理端末300a、300bともネットワークNを介して通信可能に有線又は無線接続され、これら管理端末と情報の送受を行うことができるようになっている。管理端末としては、デスクトップPCや携帯端末等、種々の情報通信機器を適用することができる。
【0021】
図2に、圧縮機の構成を模式的に示す(代表として圧縮機1aの構成を示す。)。
圧縮機1aは、圧縮室に空気を吸込み、圧縮室に供給された液体(本例では油とするが水の場合もある)と共に圧縮空気を吐き出す圧縮機本体10と、これに駆動力を与えるモータ11と、モータ11に供給する電力の周波数を変換するインバータ12と、吐出空気から油と空気を衝突又は遠心作用により一次分離する気液分離機13と、一次分離された空気から油分を更に二次分離するフィルタ14と、圧縮空気を冷却ファン装置19による冷却風と熱交換することで冷却するエアクーラ15と、気液分離機13で分離された油を冷却ファン装置19による冷却風と熱交換することで冷却するオイルクーラ16と、冷却ファン装置19に供給する電力周波数を変更するファン用インバータ20と、圧縮機1aの駆動制御を行う制御部30と、各種空気の吸込み又は吐出配管系と、各部に配置して温度、圧力、振動、音を検出する各種検出装置(センサ等)と、これらを内包するパッケージ筐体48とを主に備える。なお、17aは、吸込み空気をフィルタするエアフィルタであり、17bは吸込み空気量を調整して省エネ運転を図る吸込み絞り弁であり、18は、圧縮機本体11側への吐出空気の逆流を禁止する逆止弁であり、21は、逆止弁18の上流側の空気を大気等に放気して省エネ運転等を図るための放気電磁弁であり、22はオイルフィルタであり、27は基地局250と通信電波を送受するアンテナ27である。
【0022】
検出装置としては、モータ11のコイル温度をサーミスタで検出するモータ温度センサS1、モータ11の軸受の振動を検出するモータ軸受センサS2、圧縮機本体の吸込み空気圧力を検出する吸込圧力センサS3、圧縮機のロータ軸受の振動を検出する軸受センサS4、圧縮機本体から吐き出す圧縮空気
圧力を検出する吐出圧力センサS5、逆止弁の下流側の空気圧力(ユーザ圧力)を検出するユーザ側圧力センサS6及びパッケージ吸込み口23の近傍に配置して、圧縮機1aを設置する周囲環境の温度を検出する周囲温度センサS7を備える。これら各種センサの検出値は、不図示の制御線を介して制御部30に出力されるようになっている。制御部30は、各センサ情報に基づいて圧縮機1aの運転制御を行うようになっている。
【0023】
図3に、制御部30の機能的構成を模式的に示す。制御部30は、演算部31、通信I/F部34、記憶部35、入出力I/F部38を備え、これらが内部結線(バスや基板配線)を介してデータの送受を行うことができるようなっている。演算部
31は、マイコン等の半導体チップを備え、記憶部35に予め格納された制御プログラムとの協働によって、圧縮機1aの制御機能部を構成する。本実施例では、圧縮機1aの運転制御部32と、稼働情報収集部33を構成する。稼働情報収集部33は、上記各センサからの検出値の収集や、インバータ12、20の出力周波数を収集し、記憶部35に稼働データとして記憶・保存する機能を有する。稼働データ37は、後述する管理サービスや稼働データ送信に関する所有者等の承諾を得た後、通信I/F部34を介してサーバ装置200に出力されたり、後述する外部メモリに転送する際に利用されたりするようになっている。
【0024】
通信I/F部34は、圧縮機1aのパッケージ外部又は内部に設置したアンテナ39と接続し、後述する稼働データ37の送信契約や管理サービス契約が成立したときに、サーバ装置
200に稼働データ37を送信したり、サーバ装置
200から種々のデータを受信するようになっている。なお、有線接続の場合、通信I/F部34は有線ポートと接続する。
【0025】
記憶部35は、半導体メモリやハードディスク等の電気・磁気的或いは光学的な記憶媒体からなる。運転制御プログラムや種々の情報の記憶・更新を行う。本実施例では、契約状況情報36及び上述の稼働データ37を記憶するようになっている。
【0026】
契約状況情報36とは、後述するGUI42を介した管理サービス契約や稼働データ送信契約を所有者等に案内するタイミングや案内の内容を管理する為に利用する情報である。具体的には、圧縮機1aが初回起動であるかといった情報や、2回目以降の起動に再度案内処理をする必要があるか否かといったことを示す情報を記憶する。即ち初回起動であれば、管理サービス契約や稼働データ送信契約の案内処理を実行し、2回目以降の起動であれば、前回起動時に案内処理ができず、所定時間の経過を待ってから再度案内処理を実行する為の時間情報等を記憶する。
【0027】
入出力I/F部は、後述するUI40(ユーザインタフェース)を介して、圧縮機ユーザからの操作指示の入力を受けたり、表示装置に圧縮機1aの各種稼働情報や設定情報等を表示させる機能部である。
【0028】
図4に、入出力I/F部38のUI40の外観構成を示す。UI40は、筐体41に、GUI(グラフィックユーザI/F)42と、機械式の電源ONボタン43及び電源OFFボタン44と、メニューボタン45と、各種操作ボタン46と、USB(登録商標)等の外部出力端子を格納する端子ボックス47とを備える。タッチパネルとしては静電式、圧電式或いは赤外線式等の種々の形式の入力装置を適用できる。筐体41は、正面にGUI42等を配置し、裏面側に演算部31といった制御部品を配置し、正面側を圧縮機1aのパッケージ外部に露出するようになっている。また、本実施例では、筐体41を圧縮機1aに一体的に固定設置するものとするが、圧縮機1aと着脱可能に設置する構成としてもよい。なお、メニューボタン45を押下することで、GUI42に種々の操作メニュー項目が操作可能に表示されるようになっている。
【0029】
圧縮機の所有者等は、GUI42を介して、圧縮機1aの各種圧力設定パラメータの操作を行うとともに、後述するデータ送信契約や管理サービス契約の手続画面を観察することができるようになっている。
なお、メニューボタン45を押下することで、GUI42に種々の操作メニュー項目が操作可能に表示されるようになっている。
【0030】
図5に、データ送信契約や管理サービス契約の手続に表示するGUI42の画面例及び表示項目例を模式的に示す。
タイトル欄50は、現在の画面に表示する内容の項目名を表示する欄である。本実施例では、通信の接続状況を操作する際の「通信環境確認」や管理サービス契約やデータ送受信契約手続を操作する際の「所有者等確認」、「送信データ等案内」及び「意思表示確認」といった項目名を表示するようになっている。
【0031】
テキスト欄51は、手続内容や各種の説明をテキストで表示する欄である。戻るボタン52は、前画面等に画面を戻す際に押下するボタンである。YESボタン
55及びNOボタン56は、テキスト欄51に表示されたテキスト内容に回答する際のボタンである。OKボタン53は、テキスト欄51に表示された問い等に承諾する際のボタンである。次ボタン54は、次画面に遷移する際に押下するボタンである。
ステータス欄60は、現在時刻や通信の状態をマーク等で表示する欄である。本図では、接続する通信形式毎に接続状態を示すようになっている。例えば、携帯通信網を利用する場合には、
演算部31は携帯回線マーク61を表示し、電波強度の強弱に応じて携帯通信マークのアンテナ数を適宜表示する。接続が確立しないときには、演算部31は「圏外」を表示する。また、接続が確立中に圧縮機1aから稼働データが送信されるときには、演算部31は、送信中マーク63を適宜表示するようになっている。なお、通信マーク62は他の通信接続形式での通信確立有無を示すものであり、例えば、有線でインターネット接続する場合に、接続確立中は表示し、未確立の場合は非表示とする。
【0032】
以上の構成を有する圧縮機システムAの処理の流れを、
図6のフロー図及び
図7〜
図11に示す画面遷移を用いて説明する。本処理は、制御部30によって実行されるものである。なお、以下の処理は通信形式として携帯通信網を利用する場合を例として説明する。また、圧縮機1aを初回起動する場合を例として説明する。
【0033】
まず、S100で、UI40の電源ONボタン43(
図4参照)が、ユーザによって押下されると、演算部31は、記憶部35からプログラムを読み出し、起動処理を開始する。このときGUI42には、起動中画面が表示される。
【0034】
起動処理が完了すると
、S102で、演算部31は、GUI42に通信接続を確立することができるか否かの診断を行うために、GUI42に「通信環境確認」画面を表示し、テキスト欄51に、「アンテナ設置や通信線が接続されているかを確認する旨」のメッセージを表示する(画面:
図7(a))。ユーザによって次ボタン54が押下されると、演算部31は、通信I/F部34に、通信の確立処理開始を指示する。通信I/F部34は、アンテナ39から接続要求のプッシュ通信を行い基地局250からの応答を待つ。
【0035】
S104で、基地局250からの接続応答がある場合(S104:Y)、演算部31は、GUI42のテキスト欄51に、「通信の利用が可能な環境である旨」及び「圧縮機の管理サービスを利用するかを問う旨」を表示する(図面:
図7(b))。ここで、ユーザによって次ボタン54が押下されることで、演算部31は、S106の「所有者等確認」処理に進む。逆に、S104で、基地局
250からの応答が無い場合(S104:N)、演算部31は、S130からS140の再接続処理や接続待機の処理に進む。
【0036】
具体的には、S130で、演算部31は、GUI42のテキスト欄51に、「通信環境が圏外である旨」、「アンテナ等の設置環境の確認を促す旨」のメッセージを表示し、更に、再接続処理をする場合の次ボタン54及び再接続しない場合のOKボタン53を表示する(画面:
図7(c))。
【0037】
S132で、演算部31は、再接続(リトライ)指示(次ボタン54の押下入力)或いは再接続しない指示(OKボタン
53の押下入力)を待ち、再接続の場合(S132:Y)は、S134に進み、再接続しない場合(S132:N)は、S138に進む。
【0038】
再接続(リトライ)の場合、S134で、演算部31は、通信I/F部34に、再度通信の確立処理を指示し、通信が確立した場合(S134:Y)、S106の「所有者等確認」処理に進む。逆に、リトライしても通信が確立できない場合(S134:N)、演算部31は、S136に進み、契約状況情報36に通信エラーを記憶し、S138の処理に進む。なお、次回以降の起動時には、演算部31がこの通信エラーの記録に基づいて、管理サービス契約や稼働データ送信の案内処理を表示する。或いは通信エラーを記録した後も、通信I/F部34が基地局250との接続リトライを繰り返し、通信確立したことを契機に案内処理に復帰してもよい。
【0039】
S138は、S132でユーザ指示が再接続(リトライ)しない指示であったときと、S134で再接続処理をするも通信が確立できなかったときとに、所定時間をおいて再度通信環境の確認を所有者等に案内する処理である。 具体的には、S138で、演算部31は再表示タイマをセットし、S140で、所定時間の経過を確認する。所定時間が経過したとき(S140:Y)、演算部31は、S102に戻り、再度通信環境の確認処理画面を再表示する(画面:
図7(a))。なお、本実施例では、この再表示までの所定時間は既定の時間(例えば、時、日、週等)とするが、圧縮機の起動回数に応じて再表示するか否かを判断してもよいし、再表示するためのカウントはせずに、別途、メニュー画面からの操作に応じてS102の処理を再開するようにしてもよい。
【0040】
次いで、通信が確立してからの説明に移る。
S106で、演算部31は、「所有者等確認処理」を行う。即ち演算部31は、GUI42に、「所有者等確認」画面を表示し、テキスト欄51に、「ユーザが圧縮機の所有者或いは使用許諾のある者であるかを問う旨」を表示するとともに、YESボタン55、NOボタン56を表示する(画面:
図8(a))。つまり、圧縮機の稼働情報の所有権は、圧縮機の所有者や貸与品である場合には正当な使用権原を有する使用者に帰属する場合もあることから、契約主体が稼働データの正当権原者であるかを確認することができる。
【0041】
S108で、演算部31は、ユーザがYESボタン55の入力を受けた場合(S108:Y)はS110に進み、NOボタン56の入力を受けた場合(S108:N)は、S138の再表示タイマのセット処理に進む。
【0042】
S110で、演算部は、管理サービス契約に先んじて、GUI42に「圧縮機1aの稼働データを外部送信する旨」及び「送信する稼働データ例」を表示する(画面:
図8(b))。即ちサービス提供者側に稼働情報が提供される事と、提供される稼働情報を特定する事とを契約前に説明し、契約が他人への情報提供を承諾すること及び提供する情報の種別の意思決定を明確にすることができる。
【0043】
更に、演算部31は、ユーザからの次ボタン54の入力を受け付けると、稼働情報の利用目的に関する説明をGUI42のテキスト欄51に表示する(画面:
図8(c))。例えば、利用目的としては「製品・営業・サービス向上に利用する旨」であり又「利用規約の内容を確認する旨」の説明を所有者等に促すことである。なお、
図8(b)、(c)の画面では、戻るボタン52も表示し、所有者等が前画面の内容を任意に再確認できるようになっている。
演算部31は、所有者等から、
図8(c)に表示した次ボタン54の入力を受け、S112の処理に進む。
【0044】
S112で、演算部31は、「意思表示確認」の処理を行う。即ち演算部31は、GUI42に意思表示確認画面を表示し、「管理サービスの利用有無の旨」を表示する(画面:
図9(a))。また、同時にYESボタン55と、NOボタン56とを表示する。表示内容に対する回答方法を明示することで、所有者等の稼働データ送信に対する意思決定が明確になるといえる。なお、同画面で、演算部31は「YESボタンを押下することで、稼働データの送信開始となる旨」も表示し、YESの回答が管理サービスの享受意思及び稼働データ送信の承諾意思となる旨を所有者等に明確に報知する。
【0045】
S114で、演算部31は、YESボタン55の入力を受け付けると(S114:Y)S116に進み「登録内容確認」処理を行う。演算部31は、GUI42に現契約内容及び当該契約内容で良いか否かのポップアップ表示70aを表示する(画面:
図9(b))。具体的には、テキスト欄51の色とは異なる背景色のポップアップ表示70aに、現契約内容が「管理サービス希望である旨」をテキスト表示し、この内容で良いか否かの回答として、ポップアップ表示用YESボタン70b及びNOボタン70cを表示する。契約内容の再表示及び承諾可否の最終確認を行うことで、回答に対する所有者等の意思表示が更に明確となる。
【0046】
S118で、演算部31は、ポップアップ表示用YESボタン70bの入力を受け付けると(S118:Y)、S120の処理に進む。逆に、演算部31は、ポップアップ表示用NOボタン70cの入力を受け付けると、ポップアップ表示70aを非表示にして、S112の「意思表示確認」に戻り、GUI42の表示を「管理サービスの利用有無の旨」を示す表示に戻す(画面:
図9(a))。
【0047】
S120で、演算部31は、稼働情報収集部33によって圧縮機1aの各部から稼働データの収集を開始し、通信I/F部34からサーバ装置
200に稼働データの送信を行う。稼働データを送信する間、演算部31は、GUI42のステータス欄60に送信中マーク63を表示する(
図9(c)等参照)。そして、これ以降、演算部31は、送信した稼働データに基づく管理サービスに関する種々の情報をサーバ装置
200から受け取り、圧縮機1aの種々の制御に利用したり、GUI42に当該サービスに関する情報を表示したりするようになる。
【0048】
S122で、演算部31は「顧客登録処理」を行う。即ち演算部31は、GUI42に「顧客登録の案内を示す旨」のメッセージと、顧客登録に必要な情報を表示する。顧客登録に必要な情報とは、圧縮機1aに固有の番号(記号)や所有者等(顧客)に固有の番号(記号)である。本実施例では、圧縮機1aに固有の番号等として製造番号(U12345)を用いるものとし、所有者等に固有の番号としてSIM(6789)を用いるものとする。製造番号は予め制御部30の記憶部35に記憶されており、SIMは通信I/F部
34に予め記憶されたものを演算部31が読み取ることで表示を行うようになっている。
【0049】
なお、本実施例において、顧客登録は所有者等の任意であり、演算部31は、GUI42の顧客登録画面にYESボタン55及びNOボタン56も表示する。S124において、演算部31がYESボタン55の入力を受け付けると(S124:Y)、演算部31は、S126に進み、顧客登録用HP(ホームページ)の電子アドレスをGUI42に表示し、その後、本フローを抜ける。所有者等は、他の通信端末等によって顧客登録用HPにアクセスし、製造番号やSIMを始め氏名・住所・所有者等の業務形態と言った情報を登録することで、以降サービス提供者が特定顧客と特定圧縮機を対応づけて把握することができる。また、演算部31は、NOボタン56の入力を受け付けると、本フローを抜ける。
【0050】
次いで、S114で、所有者等から管理サービスの利用を受けない旨の回答(S114:N)を演算
部31が受け付けた場合の処理について説明する。本実施例の特徴の一つとして、管理サービスの提供を所有者等が受けない場合であっても、稼働データの送信に許諾可否を所有者等に問い合わせる点がある。
【0051】
演算部31は、S114で、NOボタン56の入力を受け付けると(S114:N)、
S150で、「稼働データの送信可否」の処理を行う。即ち演算部31は、GUI42に「サーバ装置に、稼働データを送信することの承諾を問う旨」を表示し、YESボタン55とNOボタン56から送信可否を問うようになっている(画面:
図10(a))。
【0052】
S152で、演算部31は、YESボタン55の入力を受け付けると(S152:Y)、S154に進み「登録内容確認」処理を行う。具体的には、演算部31は、GUI42に現契約内容及び当該契約内容で良いか否かのポップアップ表示71aを表示する(画面:
図10(b))。具体的には、テキスト欄51の色とは異なる背景色のポップアップ表示71aに、現契約内容が「稼働データ送信許諾の旨」をテキスト表示し、この内容で良いか否かの回答として、ポップアップ表示用YESボタン71b及びNOボタン71cを表示する。ここでも、契約内容の再表示及び承諾可否の最終確認を行うことで、回答に対する所有者等の意思表示が更に明確となる。
【0053】
S156で、演算部31は、 ポップアップ表示用YESボタン71bの入力を受け付けると(S156:Y)、S158の処理に進む。逆に、演算部31は、ポップアップ表示用NOボタン71cの入力を受け付けると(S156:N)、ポップアップ表示71aを非表示にして、S150の「稼働データ送信可否」の処理に戻る。
【0054】
S158で、演算部31は、稼働情報収集部33によって圧縮機1aの各部から稼働データの収集を開始し、通信I/F部34からサーバ装置50に稼働データの送信を行う。稼働データを送信する間、演算部31は、GUI42のステータス欄60に送信中マーク63を表示する(
図10(c)等参照。)。
【0055】
S160で、演算部31は「顧客登録案内」の処理を行う。即ち演算部31は、GUI42に「顧客登録の案内を示す旨」及び「顧客登録により管理サービスの試行を受けることができる旨」にメッセージと、顧客登録に必要な情報とを表示、(画面:
図10(c))。管理サービスの試行とは、所定期間の管理サービス提供、簡易バージョンの管理サービス提供或いはこれら両方による提供等である。S162で、演算部31は、YESボタン55の入力を受け付けると(S162:Y)、S164に進み、顧客登録用HP(ホームページ)の電子アドレスをGUI42に表示し、その後、S126と同様に、所有者等によって顧客登録が行われると、管理サーバ00からの試行バージョンの管理サービスの提供を開始する。
【0056】
また、演算部31は、NOボタン56の入力を受け付けると(S162:N)、本フローを抜ける。
【0057】
最後に、管理サービスの提供も稼働データの送信も未承諾の場合について説明する。
演算部31は、S152でNOボタン56の入力を受け付けると(S152:N)、S170で、「未承諾確認」処理を行う。即ち演算部31は、GUI42に、「所有者等が管理サービス等利用しない意思であるかを確認する旨」を表示し、YESボタン55及びNOボタン56を表示して、「YESの場合は通信回線を遮断する旨」等を表示する(画面:
図11(a))。
【0058】
S172で、演算部31は、YESボタン55の入力を受け付けると(S172:Y)、S174で、GUI42に通信を遮断する旨のポップアップ表示72aを表示する(画面:
図11(b))。逆に,S172で、演算部31は、NOボタン
56の入力を受け付けると、S150に戻る。
【0059】
S174で、演算部31は、「登録内容確認」処理を行う。即ち、演算部31は、GUI42に「通信回線を遮断する旨」を表示するとともにポップアップ表示用YESボタン72bと、ポップアップ表示用NOボタン72cとを表示する。
S176で、演算部31は、ポップアップ表示用YESボタン72bの入力を受け付けると(S17
6:Y)、S178に進み、通信回線の遮断を行い本フローを抜ける。また、演算部31は、ポップアップ表示用NOボタン72cの入力を受け付けると、S170に戻る。
【0060】
このように、本実施例によれば、圧縮機稼働データの所有者等が稼働データを他者に送信する際の承諾有無の意思表示を、圧縮機に設置された制御装置から簡便に行うことができる。また、当該稼働データに基づく管理サービス提供の有無についてもその意思表示を簡便に行うことができる。特に、圧縮機といった装置や機器を大量に所有する所有者等が、それら装置、機器ごとに稼働データ送信承諾の手続を別途文書等でやり取りするのは煩雑であるところ、本実施例によれば、装置・機器から直接簡便に意思表示を行うことができる。
【0061】
また、本実施例によれば、管理サービス契約と稼働データ送信契約を圧縮機の制御装置から同時に行うことができる。
【0062】
また、本実施例によれば、管理サービス契約が不要な場合であっても稼働データ送信は承諾する場合にも柔軟に対応することができる。
【0063】
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は上記種々の構成や処理に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で、種々の置換・変更が可能であることはいうまでもない。例えば、本実施例では、管理サービス契約の案内を行った後に、稼働データ送信の承諾可否について案内する順番であるが、これが逆であってもよい。
【0064】
また、本実施例ではS126やS164の顧客情報登録は、所有者等が他の情報通信端末を用いて手続する例を説明したが、ソフトウェアキーボード機能を備えて、GUI42から顧客情報登録を行えるようにしてもよい。