【文献】
Qualcomm Incorporated,UCI content[online],3GPP TSG RAN WG1 #87 R1-1612072,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_87/Docs/R1-1612072.zip>,2016年11月05日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
CBまたはCBGの前記数を決定するように設定された前記送信機が、前記再送信中に前記TBのすべてのCBGを前記受信機に送ることを決定することを含む、請求項3に記載の送信機。
さらに、前記送信機が、前記再送信の後の1つまたは複数のタイムスロットにおいて前記受信機に送るべきCBまたはCBGの数を低減するようにさらに設定された、請求項3または4に記載の送信機。
前記送信機が、前の送信中の正常に復号されなかったCBまたはCBGのフィードバックに基づいて、1つまたは複数の指示を前記受信機にシグナリングすることであって、前記1つまたは複数の指示が、肯定応答(ACK)または否定応答(NACK)フィードバックで応答すべき前記TBのCBGの第1の数を前記受信機が決定することができる情報を与えるものである、1つまたは複数の指示をシグナリングすることを行うようにさらに設定された、請求項3から6のいずれか一項に記載の送信機。
前記1つまたは複数のセッティングが、前記再送信のためのHARQフィードバックタイミングを、前記送信のためのHARQフィードバックタイミングよりも長くなるように設定する、請求項9に記載の送信機。
前記受信機が、少なくとも、前の送信および再送信から受信された、正常に復号されなかった情報についての復号時間に基づいて、異なるHARQフィードバックオケージョンにおいて否定応答(NACK)フィードバックを送るべき前記TBのCBGのセットを決定するようにさらに設定された、請求項13または14に記載の受信機。
前記TBの各CBGについての前記HARQ ACKまたはNACKフィードバックを送るように設定された前記受信機が、前記受信機における全体的復号負荷にさらに基づく、請求項13から15のいずれか一項に記載の受信機。
前記受信機が、1つまたは複数の復号されていないまたは正常に復号されなかったコードブロックグループについてのACKフィードバックを送るようにさらに設定された、請求項13から17のいずれか一項に記載の受信機。
ACKフィードバックが送られた、復号されていないまたは正常に復号されなかったコードブロックグループの数が、受信機能力、前記受信機のデコーダレイテンシ、送信のコードレート、およびコードブロックグループ中のコードブロックの数のうちの1つまたは複数に基づく、請求項18に記載の受信機。
【背景技術】
【0002】
以下のセクションは、HARQ動作、トランスポートブロックセグメンテーション、および低密度パリティ検査(LDPC:low−density parity−check)コードなど、無線通信システムのいくつかの特徴の概観を与える。
【0003】
ハイブリッド自動再送要求(HARQ)動作
HSPA(高速パケットアクセス)、LTE(Long Term Evolution)およびNR(5G新しい無線)など、現代の無線通信システムは、それらのシステムのMAC(媒体アクセス制御)レイヤにおいてハイブリッドARQ(自動再送要求)プロトコルを利用する。HARQプロトコルは、送信の信頼性を向上させるために使用される。
【0004】
LTEシステムでは、ユーザ機器(UE)などの無線デバイスは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)によってダウンリンクデータ送信をネットワークによって通知される。特定のサブフレームnにおけるPDCCHの受信時に、UEは、対応する物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を復号し、後続のサブフレームn+kにおいて肯定応答(ACK)/否定応答(NACK)フィードバックを送るように要求される。
図1は、LTEにおける例示的なHARQ動作を示す。送信機は、時間送信間隔(TTI)でダウンリンクデータを通信し得る。受信機は、データを受信し、対応するPDSCHが正しく復号されたかどうかをeノードBに通知するACK/NACKフィードバックで応答し得る。
図1の例では、送信機は、2つの連続するTTI、TTI1およびTTI2を送信する。ネットワークノード、たとえばeNB、または、無線デバイス、たとえばUEなど、受信機が、データを復号することができない場合、受信機は、送信機に、データが復号されなかったことを指示するHARQフィードバック、たとえばNACKフィードバックを送り得る。一方、受信機がデータを正常に復号することができる場合、受信機はACKフィードバックを指示し得る。たとえば、図示の例は、受信機が、TTI1において送信されたデータについてNACKを送り、TTI2において送信されたデータについてACKを送ることを示している。送信機、たとえばeノードBが、ACKフィードバックを検出すると、送信機は、続いて、UEに新しいデータブロックを送ることができる。NACKがeノードBによって検出されると、元のデータブロックに対応するコード化ビットが再送信されることになる。再送信が、前に送られたコード化ビットの繰返しに基づくとき、チェイス合成(Chase combining)HARQプロトコルで動作していると言われる。再送信が、前の送信試みにおいて使用されていないコード化ビットを含んでいるとき、インクリメンタル冗長(incremental redundancy)HARQプロトコルで動作していると言われる。
【0005】
ハイブリッドARQプロトコルの重要な部分は、ソフト合成の使用である。ソフト合成の場合、受信機(ダウンリンク送信の場合、端末)は、旧来のハイブリッドARQプロトコルの場合のように、受信機がデータブロックを復号することができない場合、ソフト情報を廃棄しないが、正常な復号の確率を高めるために、前の送信試みからのソフト情報を現在の再送信と合成する。ソフト情報を使用することが、正常な復号の確率を高めるのに有用であることはよく知られている。さらに、HARQプロトコルが、再送信中に元のコード化パケットが単に繰り返されるチェイス合成モードにおいてではなく、再送信中に新しいコード化ビットが送られるインクリメンタル冗長モードにおいて動作される場合、ソフト合成利得が著しく向上され得ることがよく知られている。
【0006】
再送信シグナリングの複雑さを低減するために、LTEは、コード化ビットのための冗長バージョン(RV:redundancy version)を規定している。ダウンリンク再送信では、エボルブドノードB(eNB)は、冗長バージョンを与えることによって、コード化ビットのどのセットが含まれるかを指示する。
【0007】
トランスポートブロックセグメンテーション
現代の高データレート通信システムでは、大量のデータビットが、トランスポートブロック(TB)の単位で一度に送信される。極めて大きいブロック長の前方誤り訂正チャネルコーデックを実装することは実際的でないので、大きいTBを、コードブロック(CB)と呼ばれる複数のより小さいユニットに分割することが必要である。このプロシージャが
図2に示されている。次いで、個々のCBは、単独で符号化および復号される。
【0008】
LTEプロトコルでは、各トランスポートブロックについて、1つのHARQフィードバックビットがプロビジョニングされる。トランスポートブロック中のすべてのコードブロックが正しく復号される場合、受信機はACKを返送することになる。トランスポートブロック中のコードブロックのうちのいずれかが受信機によって正しく復号されない場合、NACKフィードバックが送信機に与えられる。そのようなフィードバックに対して、再送信は、トランスポートブロック全体のためのコード化ビットを含んでいることになる。あるコードブロックが受信機によってすでに復号されていた場合、そのようなコードブロックのための再送信された符号化ビットは、受信機にとって無益であることが観測され得る。
【0009】
5G NRシステムの場合、データレートが数十Gbpsを超える通信リンクをサポートするように規格が設計されている。その結果、トランスポートブロックは、100個を超えるコードブロックを含んでいることがある。HARQプロトコルは、トランスポートブロックごとに複数のHARQフィードバックビットを可能にすることによって拡張され得る。コードブロックは、G個のコードブロックグループ(CBG)に編成され、ここで、数Gはネットワークによって設定される。各コードブロックグループについて、1つのHARQフィードバックビットがプロビジョニングされる。受信機は、トランスポートブロックのためのG個のHARQフィードバックビットを返送することができる。そのようなフィードバックに基づいて、送信機は、受信機からのNACKフィードバックをもつコードブロックグループのためにのみ、コード化ビットを再送信することができる。この拡張プロトコルは、CBGベースHARQプロトコルと呼ばれる。
【0010】
LDPCコード
NRデータチャネルは、インクリメンタル冗長再送信に好適な低密度パリティ検査(LDPC)コードを使用する。パリティ検査行列の基本構造が、
図3に示されている。
【0011】
NR LDPCコードは、準巡回プロトグラフベースコードである。準巡回パリティ検査行列は、サイズZ×Zの矩形サブブロック(部分行列)に区分される。これらの部分行列は、単位行列の巡回置換またはヌル部分行列のいずれかである。最初の0、1または2×Zのシステマティック情報ビットは、常にパンクチャされる(パリティ検査行列(PCM:parity check matrix)の縦縞の列に対応するビットのセット)。残りのシステマティックビットの一部は常に送信されるが、残りのシステマティックビットの一部は短縮されることがある。準巡回LDPCコードのパリティ検査行列は、各整数iがZ×Z巡回置換行列のシフトを示す行列である、ベース行列を通して好都合に表される。
【0012】
覆われた矩形は、高レートコードに対応するベース行列の部分を示している。そのレートは、行列の最右部分によって表される追加のパリティビットを送信することによって低減され得る。送信されないインクリメンタル冗長部分の変数ノードに接続された検査ノードは、複雑さを低減するために、復号するときに非アクティブにされ得る。これは、より大きいパリティ検査行列がより低いコードレートのために使用されるので、復号レイテンシがコードレートに依存することを暗示する。
【0013】
受信されたデータは、行並列(row−parallel)デコーダまたはブロック並列(block−parallel)デコーダによって復号され得る。行並列デコーダは、ベース行列の1つの行(またはいくつかの互いに直交する行からなるレイヤ)を一度にハンドリングし、復号レイテンシは、ベース行列の行(またはレイヤ)の数に比例する。ブロック並列デコーダは、パリティ検査行列の1つまたは複数の非0のZ×Zサブブロックを一度にハンドリングする。それにより、復号レイテンシは、メモリ競合が回避され得るという仮定の下で、パリティ検査行列中の非0サブブロックの数に比例する。
【0014】
復号レイテンシの増加のため、極めて低いコードレートのために、追加のパリティビットと繰返しとの組合せが使用される。NRデータチャネルのためのパリティ検査行列は、Rminよりも低いコードレートについては規定されず、ここで、Rminは、範囲1/5≦R_min≦1/3内にある。コードレートRminは、LTEターボコードのマザーコードレートと同様であるが、これは、それが繰返しなしに達成される最低コードレートであるからである。
【0015】
PCMのいくつかの特性が、NRのために検討されてきた。RAN1 NR AdHocからの3GPP合意によれば、
・LDPCコードのためのレートマッチングは、サーキュラーバッファベース(LTEの場合と同じ概念)である
〇サーキュラーバッファは、システマティックビットおよびパリティビットの順序付けされたシーケンスで充填される
− FFS:サーキュラーバッファ中のビットの順序
・IR−HARQの場合、各冗長バージョン(RV)、RViは、サーキュラーバッファ上の開始ビットロケーションSiを割り振られる
・RViのIR再送信の場合、コード化ビットは、ビットロケーションSiで開始して、サーキュラーバッファから連続的に読み出される
・制限付きバッファレートマッチング(LBRM:limited buffer rate matching)がサポートされる
【0016】
パンクチャされたシステマティックビットは、後の送信中に送信され得ることに留意されたい。これは、たとえば、サーキュラーバッファに、パンクチャされたシステマティックビットを追加するが、初期送信のための開始ビットロケーションS0を0よりも大きくすることによって達成され得る。
【発明を実施するための形態】
【0044】
トランスポートブロックごとの複数のHARQフィードバックビットの導入を伴う場合でも、知られているHARQ再送信プロシージャに関するいくつかの問題が想定され得る。たとえば、高性能インクリメンタル冗長再送信の場合、受信機は、初期送信を復号するための持続時間と同じ持続時間中に、合成された受信された信号を復号することを終了しないことがある。一例として、10Gbpsがレート8/9を使用して受信機に送信されると仮定する。コードブロックが正常に復号されない場合、コードブロックのコードレートは、再送信からの受信された信号と合成した後、4/9になる。レート4/9のコードワードを復号するためのレイテンシは、レート8/9のコードワードを復号するためのレイテンシよりも約3倍高い。したがって、受信機は、初期送信中にCBの1/3超が正しくない場合、初期送信と同じ復号時間で復号することを終了することができない。受信機は、次いで、受信機が復号することを終了することができないので、送信機にNACKフィードバックを与えることになる。これは、送信機に追加の再送信を実施させることになる。しかしながら、送信機からの第3または第4の送信中のデータの大部分は、受信機が、コード化ビットのさらなる再送信を必要とせず、より多くの復号時間を必要とするにすぎないので、受信機によって実際に使用されないかまたは必要とされない。再送信は、追加のデータを通信することまたはコード化ビットの復号を促進することなしに、システム中の無線リソースおよび干渉バジェットを消費するにすぎないことがある。その上、この例におけるコードレートは、第3の再送信が必要とされる場合、さらに2/9に低減され得る。したがって、このコードレートをもつ合成されたコードワードの復号レイテンシは、再送信のためにインクリメンタル冗長が使用される場合、初期送信よりもほぼ6倍高い。
【0045】
本開示のいくつかの実施形態は、これらの問題のソリューションを与え得る。たとえば、いくつかの実施形態は、低いコードレートをもつ再送信の高い復号レイテンシによって引き起こされるデータの不要な再送信を回避する。
【0046】
いくつかの実施形態では、少なくとも受信機復号時間の考慮に基づいて、
・ 受信機は、異なるHARQフィードバックを与える
・ 送信機は、再送信について異なるコード化ビットを送り、いくつかの場合には、再送信を送らない。
〇送信機は、さらに、再送信のために使用されるタイムスロットの後のタイムスロットにおいて送信を調整し得る。
【0047】
いくつかの実施形態は、1つまたは複数の技術的利点を与え得る。いくつかの実施形態の技術的利点は、向上したシステム性能であり得る。たとえば、いくつかの実施形態は、不要な再送信を回避し得る。これは、無線リソースのより効率的な使用を可能にし、および/または不要な再送信によって引き起こされる干渉を低減し得る。いくつかの実施形態は、これらの技術的利点のすべてを有するか、いくつかを有するか、またはいずれをも有しないことがある。他の利点が当業者に明らかであり得る。
【0048】
受信機実施形態
1.1 CBGベースHARQプロトコル
受信機が、TBごとにマルチビットHARQフィードバックを使用するように設定された場合(CBG HARQプロトコルなど)、受信機は、少なくとも、複数の送信からの合成されたソフト情報の復号時間に基づいて、NACKフィードバックを送るべきコードブロックグループの数を調整し得る。たとえば、受信機は、以下のやり方のうちの1つまたは複数でコードブロックグループの数を調整し得る。
・受信機は、正しくないコードブロックを有するコードブロックグループのサブセットについてのNACKフィードバックを送り得る。
・受信機は、異なるHARQフィードバックオケージョンにおいて、正しくないコードブロックを有するコードブロックグループの異なるサブセットについてのNACKフィードバックを送り得る。
〇コードブロックグループの異なるサブセットは、異なるHARQフィードバックオケージョンにおいて、独立しているかまたは部分的に重複し得る。たとえば、受信機は、そのとき受信されたコードブロックグループの特性に基づいて、および/またはその特定の瞬間における受信機における復号負荷に基づいて、コードブロックグループの数を別様に調整し得る。
・受信機は、1つまたは複数の正しく受信されなかったCBGについて、ACKを送り得る。
〇マルチビットHARQフィードバックは、CBGのための少なくとも1つのNACKビットを含んでいることがある。
〇受信機が正しく受信されなかったCBGについてACKを送ることを選ぶ場合の、CBGの数は、以下を含む様々なパラメータに応じて変動することを可能にされ得る。
・受信機能力、特に、受信機のデコーダレイテンシ、
・第1のHARQ送信中に使用されるコードレート、
・CBG中のCBの数、
・受信機がいくつかのコードワードの並列処理のためのリソースを有する場合、受信機は、全体的復号負荷をも考慮に入れ得る。負荷が低い場合、いくつかの低レートコードワードのより高い復号レイテンシがハンドリングされ得る。
〇受信機が2つ以上のサービングセルまたは帯域幅部分からデータを受信する、UEなどの無線デバイスである場合、全体的復号負荷を考慮に入れることは、すべてのサービングセルまたは帯域幅部分からの復号負荷を考慮する。
〇受信機が2つ以上の接続されたデバイスからデータを受信する、次世代ノードB(gNB)などのネットワークノードである場合、全体的復号負荷を考慮に入れることは、すべての接続されたデバイスから受信するための復号負荷を考慮する。
【0049】
1.2 補助情報を用いたHARQプロトコル
いくつかの実施形態では、受信機は、トランスポートブロックの復号が完了していないという指示フィードバックを与える。たとえば、受信機は、前に受信されたトランスポートブロックの復号がまだ完了していないことをトランスポートブロックの送信機に指示し得る。送信機は、指示に基づいて送信機の送信または再送信を調整し得る。いくつかの実施形態では、未完了復号指示フィードバックは、通常のHARQフィードバックに加えて送られる。他の実施形態では、未完了復号指示フィードバックは、通常のHARQフィードバックの代わりに送られる。いくつかの実施形態では、受信機は、後のHARQフィードバックオケージョンにおいて、通常のHARQフィードバックを与え得る。たとえば、受信機は、完了した復号されたトランスポートブロックについて、後のHARQフィードバックオケージョンにおいて、通常のHARQフィードバックを遅延させるかまたは再送信し得る。
【0050】
送信機実施形態
2.1 一般的なHARQプロトコル
いくつかの実施形態では、送信機は、少なくとも、複数の送信からの合成されたソフト情報の受信機復号時間に基づいて、再送信中に受信機に送るべきコード化ビットの量を調整する。
【0051】
特定の実施形態では、送信機は、再送信中に送るべきコード化ビットの量を低減し得る。たとえば、いくつかの実施形態では、コード化ビットの量を低減することは、より小さい量の無線リソースを割り当てることを含む。特定の例として、より小さい量の無線リソースは、初期送信のために割り当てられた無線リソースの量よりも小さい。
【0052】
いくつかの実施形態では、送信機は、少なくとも、複数の送信からの合成されたソフト情報の受信機復号時間に基づいて、再送信のために使用されるタイムスロットの後のタイムスロットにおいて受信機に送るべきデータの量を調整する。たとえば、いくつかの実施形態では、送信機は、再送信のために使用されるタイムスロットの後のタイムスロットにおいて受信機に送るべきデータの量を低減する。いくつかの実施形態では、送信機は、再送信のために使用されるタイムスロットの後のタイムスロットにおいて受信機にデータを送らない。特定の実施形態では、送信機は、再送信のために使用されるタイムスロットの後の2つ以上のタイムスロットにおいて受信機にデータを送らない。このようにして、送信機は、受信機が、無線リソースを不必要に使用することなしに、受信機がすでに受信したコード化ビットを復号することを可能にするために、受信機に送るべきデータの量を調整し得る。
【0053】
2.2 CBGベースHARQプロトコル
いくつかの実施形態では、受信機は、マルチビットHARQフィードバックを使用するように設定される(CBG HARQプロトコルなど)。したがって、送信機は、少なくとも、複数の送信からの合成されたソフト情報の受信機復号時間に基づいて、再送信のためのコード化ビットを送るために、コードブロックグループの数を調整し得る。
【0054】
いくつかの実施形態では、再送信中に、送信機は、受信機から受信されたHARQフィードバックにおいてNACKとして指示されたコードブロックグループのサブセットからのコード化ビットを送り得る。たとえば、送信機は、トランスポートブロック全体を再送信するのを控え、代わりに、単に、それらのコードブロックグループについてのNACKフィードバックによって指示された、復号されなかったまたは正常に復号にされなかったコードブロックグループを再送信し得る。受信機が、単に、正常に復号されなかったコードブロックグループについての(または正常に復号されなかったコード化ビットを含んでいるコードブロックグループについての)NACKフィードバックを送る場合、送信機は、受信機においてこれから復号されるべきコードブロックグループを再送信することなしに、単に、それらの正常に復号されなかったコードブロックグループを再送信し得る。いくつかの実施形態では、送信機は、コードブロックグループのどのサブセットが再送信中に含まれているかを指示する。このようにして、受信機は、再送信されたコードブロックグループを以前の送信と相関させ得る。
【0055】
2.3 補助情報を用いたHARQプロトコル
いくつかの実施形態では、送信機は、受信機からの未完了復号指示フィードバックに応答して再送信を送らない。たとえば、送信機は、送信機が受信機から完了のHARQフィードバックを受信するまで、トランスポートブロック(または成分であるコードブロックグループのサブセット)の再送信を遅延させ得る。
【0056】
いくつかの実施形態では、送信機は、後のHARQフィードバックオケージョンにおける受信機からのHARQフィードバックを要求し得る。たとえば、送信機は、所定の時間期間の後に、またはいくつかのHARQフィードバックオケージョンの後に、HARQフィードバックを要求し得る。このようにして、送信機は、受信機が、HARQフィードバックを与えるように要求される前にトランスポートブロック全体を復号することを可能にし得る。
【0057】
制御された送信のためのネットワーク実施形態
LTEまたはNRシステムでは、アップリンク(UL)送信は、ネットワークスケジューリング制御下にある。ネットワークのための追加の実施形態が与えられる。
【0058】
3.1 一般的なHARQプロトコル
いくつかの実施形態では、ネットワークは、無線デバイス、たとえばUEが、ネットワークがUEにUL再送信を送るように要求するタイムスロットの後のタイムスロットにおいてネットワークに送信するものとするデータの量を、少なくとも、複数の送信からの合成されたソフト情報のネットワーク復号時間に基づいて、調整し得る。
【0059】
いくつかの実施形態では、ネットワークは、UEが、UL再送信のために使用されるタイムスロットの後のタイムスロットにおいてネットワークに送信するものとするデータの量を低減する。
【0060】
いくつかの実施形態では、ネットワークは、UEを、UL再送信のために使用されるタイムスロットの後のタイムスロットにおいてネットワークに送信するようにスケジュールしない。
【0061】
いくつかの実施形態では、ネットワークは、UEを、UL再送信のために使用されるタイムスロットの後の2つ以上のタイムスロットにおいてネットワークに送信するようにスケジュールしない。
【0062】
3.2 CBGベースHARQプロトコル
いくつかの実施形態では、UEが、マルチビットHARQフィードバックを使用するように設定された場合(CBG HARQプロトコルなど)、ネットワークは、少なくとも、複数の送信からの合成されたソフト情報の受信機復号時間に基づいて、ネットワークがUEにネットワークに再送信するように要求するコードブロックグループの数を調整し得る。
【0063】
いくつかの実施形態では、ネットワークは、正しくないコードブロックを有するコードブロックグループのサブセットを要求する。
【0064】
いくつかの実施形態では、ネットワークは、異なるスケジュールされた再送信オケージョンについて、正しくないコードブロックを有するコードブロックグループの異なるサブセットを要求する。いくつかの実施形態では、コードブロックグループの異なるサブセットは、異なるスケジュールされた再送信オケージョンについて、独立しているかまたは部分的に重複し得る。いくつかの実施形態では、ネットワークが再送信を要求する場合の、コードブロックグループの数は、以下を含むパラメータに応じて変動することを可能にされる。
・ネットワーク受信機能力、特に、受信機のデコーダレイテンシ、
・第1のHARQ送信中に使用されるコードレート、および
・CBG中のCBの数。
【0065】
HARQフィードバックタイミングのための実施形態
いくつかの実施形態では、少なくとも受信機復号時間に基づいて、異なるHARQフィードバックタイミングが使用され得る。
【0066】
4.1 一般的なHARQプロトコル
いくつかの実施形態では、異なるHARQフィードバックタイミングは、初期送信のためのより短いHARQフィードバックタイミングと、再送信のためのより長いHARQフィードバックタイミングとを使用することを含む。
【0067】
いくつかの実施形態では、異なるHARQフィードバックタイミングは、チェイス合成再送信のためのより短いHARQフィードバックタイミングと、インクリメンタル冗長再送信のためのより長いHARQフィードバックタイミングとを使用することを含む。
【0068】
いくつかの実施形態では、異なるHARQフィードバックタイミングは、前に送信されていた冗長バージョンを再送信するためのより短いHARQフィードバックタイミングと、前に送信されていなかった冗長バージョンを再送信するためのより長いHARQフィードバックタイミングとを使用することを含む。
【0069】
いくつかの実施形態では、異なるHARQフィードバックタイミングは、(第1の送信とインクリメンタル冗長を用いた再送信の両方を含む)より少数のコード化ビットを含む送信のためのより短いHARQフィードバックタイミングと、より多くのコード化ビットを含む送信のためのより長いHARQフィードバックタイミングとを使用することを含む。
【0070】
いくつかの実施形態では、異なるHARQフィードバックタイミングは、(第1の送信とインクリメンタル冗長を用いた再送信の両方を含む)高いコードレートをもつ送信のためのより短いHARQフィードバックタイミングと、より低いコードレートをもつ送信のためのより長いHARQフィードバックタイミングとを使用することを含む。
【0071】
4.2 CBGベースHARQプロトコル
いくつかの実施形態では、異なるHARQフィードバックタイミングは、少数のコードブロックグループの再送信のためのより短いHARQフィードバックタイミングと、多数のコードブロックグループの再送信のためのより長いHARQフィードバックタイミングとを使用することを含む。このようにして、HARQフィードバックタイミングは、コードブロックグループの数に基づいて復号するための推定された時間に基づき得る。
【0072】
4.3 ネットワーク実施形態
いくつかの実施形態では、異なるHARQフィードバックタイミングは、動的シグナリングを介してネットワークによってセットされる。非限定的な例は、ダウンリンク制御チャネルにおいてHARQフィードバックタイミングをセットすることを含む。
【0073】
いくつかの実施形態では、異なるHARQフィードバックタイミングは、半静的設定を介してネットワークによってセットされる。非限定的な例は、無線リソース制御レイヤ設定を介してHARQフィードバックタイミングをセットすることを含む。
【0074】
復号時間決定実施形態
復号時間は、システムが、チェイス合成再送信ポリシーを採用するのかインクリメンタル冗長再送信ポリシーを採用するのかに基づき得る。インクリメンタル冗長再送信の場合、復号時間は、一般に、増加される。初期再送信の場合、LDPCコードワードの復号時間は、使用されているコードレートに関連付けられたパリティ検査行列に著しく影響を受け得る。より低いコードレートの送信は、概して、1回の反復中で処理すべき、より多くの行および列ならびにより多くのエッジを含む、パリティ検査行列に関連付けられ得る。
【0075】
デコーダが行う反復の総数とHARQ再送信の効果とを考慮すると、他のファクタもTBの全体的復号時間に影響を及ぼし得る。たとえば、以下のファクタが、TBの復号時間を低減するのを助け得る。
・CBGのサブセットのみが間違っている場合、CBGのサブセットの復号時間は、TBのすべてのCBGを復号することと比較して比例的に低減され得る
・再送信された所与のCBGの場合、受信機はまた、各CBがそれ自体の誤り検出能力を有するので、正しくないCBのみを復号することと、前に正しく受信されたCBに対応する受信された信号を無視することとによって、レイテンシをさらに低減し得る
・いくつかの実施形態では、デコーダの早期終了が、(たとえば、パリティ検査行列を介して)使用される。リンク適応が適度に正確である場合、たいていのCBは、高速に収束するはずであり、最大回数の復号反復を必要としない。この場合、ほんのいくつかのCBは、最大回数の復号反復を必要とし得る。TB中により多くのCBがあるとき、この効果はより顕著であるはずである。したがって、早期終了を使用することは、大きいTBの長いレイテンシの問題を軽減し得る
・HARQ再送信(IRまたはチェイス合成のいずれか)では、復号は、収束する可能性が高くなり得る。たとえば、初期送信が不十分なSNRを有するとき、デコーダは、許容される最大回数の反復(たとえば、20回の反復)をとり得る。再送信中に有効SNRが改善されると、デコーダは、収束するためにより少ない反復(たとえば、<5回の反復)をとり得る。その場合、より少ない復号反復は、より低い復号レイテンシに対応し得る。
【0076】
上記のファクタが考慮に入れられる場合でも、依然として、受信機が、フィードバックが予想される前にトランスポートブロック全体を復号することを終了するのに十分な時間を有しないシナリオがある。たとえば、ネットワークノード、たとえばgNBにおけるリンク適応が、最新でないかまたは非常に粗い場合、TBは、非常に高い変調およびコーディングレートで送信され得る。その結果、受信機は、TBのCBの大部分またはすべてを正しく復号しないことがある。これは、受信機が、許容される最大回数の反復を使用して各CBを復号することと、依然としてCBの大部分またはすべてを復号することができないこととを引き起こし得る。最も厳しい事例は、TBが極めて大きく(最大TBサイズまたはその近くにあり)、TBが最大数のCBを含んでいるとき、起こり得る。
【0077】
次いで、厳密な復号時間は、多数のデコーダ実装形態選定を含む、多くのファクタに関し得る。たとえば、復号時間は、以下のファクタのうちの1つまたは複数に関し得る。
・ いくつかの実施形態では、送信と任意の再送信の両方を含む、コードレートRをもつ(再)送信のための復号レイテンシは、少なくとも、コードレートRに対応するベース行列中のレイヤの数に基づいて、推定され得る。いくつかの実施形態では、レイヤ中に含まれるすべてのベース行列の行は互いに直交する
・ いくつかの実施形態では、送信と任意の再送信の両方を含む、コードレートRをもつ(再)送信のための復号レイテンシは、少なくとも、コードレートRに対応するパリティ検査行列中の非0サブブロックの数に基づいて、推定され得る
・ いくつかの実施形態では、送信と任意の再送信の両方を含む、コードレートRをもつ(再)送信のための復号レイテンシは、少なくとも、コードレートRに対応するパリティ検査行列中の非0サブブロックの数と、ベース行列中の行の数および/またはレイヤの数との組合せに基づいて、推定され得る
・ いくつかの実施形態では、復号時間は、少なくとも、送信されたCBのすべての送信および再送信を含む、そのCBのコード化ビットの総数に基づき得る
・ いくつかの実施形態では、復号時間は、少なくとも、コードワードのすべての送信および再送信を含む、CBについて送信された異なる冗長バージョンの数に基づき得る
・ いくつかの実施形態では、復号時間は、少なくとも、CBについてコード化ビットが送信されたベース行列中の異なる列の数に基づき得る
・ いくつかの実施形態では、復号時間は、少なくとも、コード化ビットが送信されたベース行列中の異なる列の数と、ベース行列中にあるパンクチャされたシステマティックビットに関連付けられた列の数とに基づいて、決定され得る
・ いくつかの実施形態では、復号時間は、少なくとも、復号のために使用されるベース行列中の異なる行の数に基づき得る。いくつかの実施形態では、行は、その行が高レートベース行列の一部であるかどうか、または、その行が、送信された追加のパリティビットに関連付けられているかどうかに基づいて含まれる
・ いくつかの実施形態では、復号時間は、少なくとも、送信された追加のパリティビットに対応するベース行列中の列の数に基づき得る。
・ いくつかの実施形態では、復号時間は、少なくともリフティングファクタZに基づき得る。
・ いくつかの実施形態では、コードレートRをもつ(再)送信のための復号レイテンシは、コード延長および追加のパリティビットを通して達成される最低コードレートである、コードレートRminをもつ送信のための復号レイテンシによって制限され得る。より低いコードレートは、追加のパリティビットとすでに送信されたビットの繰返しとの組合せを通して達成され得る。
・ いくつかの実施形態では、コードレートRをもつ(再)送信のための復号レイテンシは、少なくとも、コードレートmax(R,Rmin)をもつパリティ検査行列またはベース行列に基づいて、推定される。
・ 新しいコード化ビットのみを含む再送信(繰返しなし)の場合、いくつかの実施形態では、復号レイテンシは、少なくとも、元の送信のコードレートの1/2にすぎないコードレートに対応するパリティ検査行列またはベース行列に基づいて、推定される。
・ いくつかの実施形態では、コードレートRをもつ(再)送信のための復号レイテンシは、少なくとも、受信機中の各コードブロックのためのソフトバッファの最大サイズに対応するコードレートをもつパリティ検査行列またはベース行列に基づいて、推定される。一例として、ソフトバッファが、2/3以上のコードレートのためのソフト情報のみを記憶することができる場合、復号レイテンシは、コードレート2/3をもつパリティ検査行列またはベース行列に基づいて推定されるべきである。
【0078】
さらなる実施形態
データ送信では、(たとえば、LDPCパリティ検査行列、規定されている場合はCBレベルCRC、規定されている場合はCBGレベルCRCを使用して)すべてのCBGが誤り検査に合格するが、TB巡回冗長検査(CRC)が不合格になる可能性がある。これが起こるとき、受信機は、どのCBGまたはどのCBが実際に正しくないかを知らないことがある。たとえば、一般に、1つのCBGのみが間違っているが、受信機は、どのCBGが正しくないコードブロックを有するかを決定することができないことがある。そのような場合、受信機は、すべてのCBGが間違っていることがあると仮定し、再送信を要求せざるを得ないことがある。
【0079】
いくつかの実施形態では、受信機は、HARQ応答においてすべてNACK(すなわち、あらゆるCBGのNACK)を返送することによって、TB全体の再送信を要求する。そのようなHARQ応答を受信すると、送信機は、次の送信機会において(インクリメンタル冗長またはチェイス合成のいずれかを使用して)完全なTBを再送信し得る。代替的に、いくつかの実施形態では、送信機は、完全なTBのCBGのサブセットを再送信する。
【0080】
いくつかの実施形態では、受信機は、上記で詳述された前の実施形態で説明された方法を使用して、HARQ応答を返送する。たとえば、受信機は、CBGのサブセット(CBG_subset1)のみがNACKでマークされ、CBGの残部(CBG_subset2)がACKでマークされた場合の、HARQ応答を返送し得る。いくつかの実施形態では、受信機は、どのCBGが、CBG_subset1とCBG_subset2とに入れられるかをランダムに選択し得る。他の実施形態では、受信機は、いくつかの基準を使用して(たとえば、チャネル推定に基づいて)、CBGおよびCBGのそれぞれのサブセットを選択し得る。受信機がCBG_subset1中のCBGの再送信を受信すると、受信機は、CBG_subset1の復号を実施し、次いで、再びTBレベルCRCを検査するために、CBG_subset1中の新たに復号されたCBGとCBG_subset2中の前に復号されたCBGとを合成し得る。
【0081】
図4は、いくつかの実施形態による、例示的な無線ネットワークを示すブロック図である。無線ネットワークは、(ユーザ機器(UE)という非限定的な用語で互換的に呼ばれることがある)無線デバイス10A〜10Nと、相互接続ネットワーク25を介して通信し得る、無線ネットワークノード20A〜20B(たとえば、eNB、gNB、基地局など)および1つまたは複数のコアネットワークノード30など、ネットワークノードとを含む、複数のノードを含む。カバレッジエリア15内の無線デバイス10は、各々、無線インターフェース上で無線ネットワークノード20と直接通信することが可能であり得る。いくつかの実施形態では、無線デバイスは、デバイスツーデバイス(D2D)通信を介して互いと通信することも可能であり得る。
【0082】
一例として、無線デバイス10Aは、無線インターフェース上で無線ネットワークノード20Aと通信し得る。すなわち、無線デバイス10Aは、無線信号を送信し、および/または無線信号を無線ネットワークノード20Aから受信し得る。無線信号は、ボイストラフィック、データトラフィック、制御信号、および/または任意の他の好適な情報を含んでいることがある。いくつかの実施形態では、無線ネットワークノード20に関連付けられた無線信号カバレッジのエリアは、セル15と呼ばれることがある。
【0083】
無線デバイス10は、無線信号上で無線ネットワークノード20または別の無線デバイス/UE10と通信することが可能な任意のタイプの無線デバイスであり得る。同様に、無線ネットワークノード20は、無線デバイス10または別のネットワークノードと通信することが可能な任意の種類の無線ネットワークノードであり得る。たとえば、ネットワークノードという用語は、無線ネットワークノード20、コアネットワークノード30、さらには外部ノード(たとえば、第三者ノード、現在のネットワークの外部のノード)などを指し得る。無線デバイス10の例示的な実施形態が、
図5および
図6に関して以下でより詳細に説明される。無線ネットワークノード20の例示的な実施形態が、
図7および
図8に関して以下で説明される。
【0084】
いくつかの実施形態では、無線ネットワークノード20は、無線ネットワークコントローラとインターフェースし得る。無線ネットワークコントローラは、無線ネットワークノード20を制御し得、いくつかの無線リソース管理機能、モビリティ管理機能、および/または他の好適な機能を与え得る。いくつかの実施形態では、無線ネットワークコントローラの機能は、無線ネットワークノード20中に含まれ得る。無線ネットワークコントローラは、コアネットワークノード30とインターフェースし得る。いくつかの実施形態では、無線ネットワークコントローラは、相互接続ネットワーク25を介してコアネットワークノード30とインターフェースし得る。
【0085】
相互接続ネットワーク25は、オーディオ、ビデオ、信号、データ、メッセージ、または前述の任意の組合せを送信することが可能な相互接続システムを指し得る。相互接続ネットワーク125は、公衆交換電話網(PSTN)、パブリックまたはプライベートデータネットワーク、ローカルエリアネットワーク(LAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、インターネット、有線または無線ネットワークなどのローカル、地域、またはグローバル通信またはコンピュータネットワーク、企業イントラネット、あるいはこれらの組合せを含む任意の他の好適な通信リンクの全部または一部分を含み得る。
【0086】
いくつかの実施形態では、コアネットワークノード30は、無線デバイス10のための通信セッションの確立および様々な他の機能性を管理し得る。コアネットワークノード30の例は、モバイルスイッチングセンター(MSC)、MME、サービングゲートウェイ(SGW)、パケットデータネットワークゲートウェイ(PGW)、運用保守(O&M:operation and maintenance)、運用サポートシステム(OSS:operations support system)、SON、測位ノード(たとえば、拡張サービングモバイルロケーションセンター(E−SMLC:Enhanced Serving Mobile Location Center))、MDTノードなどを含み得る。無線デバイス10は、非アクセス層レイヤを使用していくつかの信号をコアネットワークノードと交換し得る。非アクセス層シグナリングでは、無線デバイス10とコアネットワークノード30との間の信号は、無線アクセスネットワークを通して透過的に受け渡され得る。いくつかの実施形態では、無線ネットワークノード20は、ノード間インターフェース上で1つまたは複数のネットワークノードとインターフェースし得る。たとえば、無線ネットワークノード20Aおよび20Bは、X2インターフェース上でインターフェースし得る。
【0087】
図6はネットワークの特定の構成を示しているが、本開示は、本明細書で説明される様々な実施形態が、任意の好適な設定を有する様々なネットワークに適用され得ることを企図する。たとえば、無線ネットワークは、任意の好適な数の無線デバイス10および無線ネットワークノード20、ならびに無線デバイス間の通信、または無線デバイスと(固定電話などの)別の通信デバイスとの間の通信をサポートするのに適した任意の追加のエレメントを含み得る。本実施形態は、任意の好適な通信規格をサポートし、任意の好適な構成要素を使用する任意の適切なタイプの電気通信システムにおいて実装され得、無線デバイスが信号(たとえば、データ)を受信および/または送信する任意の無線アクセス技術(RAT)またはマルチRATシステムに適用可能である。たとえば、いくつかの実施形態は、LTEおよび/または5G NR無線アクセス技術に適用可能であり得る。いくつかの実施形態では、無線ネットワークの少なくとも一部分は、キャリアアグリゲーションのために設定され得る。
【0088】
図5は、本開示のいくつかの実施形態による、無線デバイス10のブロック図である。無線デバイス10は、たとえば、前のセクションで説明された無線デバイス(またはUE)に対応することができる。無線デバイス10は、トランシーバ12と、処理回路要素14と、メモリ16とを含む。トランシーバ12は、上記で説明されたいくつかの受信機および送信機能力を備え得る。いくつかの実施形態では、トランシーバ12は、(たとえば、アンテナを介して)無線信号を無線ネットワークノード20に送信すること、および無線信号を無線ネットワークノード20から受信することを可能にし、処理回路要素14は、無線デバイス10によって与えられるものとして本明細書で説明される機能性の一部または全部を与えるための命令を実行し、メモリ16は、処理回路要素14が実行するための命令を記憶する。
【0089】
処理回路要素14は、(たとえば、受信機または送信機によって実施されるものとして説明される実施方法を含む)上記で説明された無線デバイス10(またはUE)の機能など、無線デバイス10(またはUE)の説明される機能の一部または全部を実施するために、命令を実行し、データを操作するための、1つまたは複数のモジュールにおいて実装されたハードウェアとソフトウェアとの任意の好適な組合せを含み得る。いくつかの実施形態では、処理回路要素14は、たとえば、1つまたは複数のコンピュータ、1つまたは複数の中央処理ユニット(CPU)、1つまたは複数のマイクロプロセッサ、1つまたは複数のアプリケーション、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、1つまたは複数のフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)および/または他の論理を含み得る。いくつかの実施形態では、処理回路要素14は、
図6に関して以下で説明されるモジュールのうちの1つまたは複数を備え得る。
【0090】
メモリ16は、概して、コンピュータプログラム、ソフトウェア、論理、ルール、アルゴリズム、コード、テーブルなどのうちの1つまたは複数を含むアプリケーション、および/または処理回路要素14によって実行されることが可能な他の命令など、命令を記憶するように動作可能である。メモリの例は、コンピュータメモリ(たとえば、ランダムアクセスメモリ(RAM)または読取り専用メモリ(ROM))、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(たとえば、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))、ならびに/あるいは、無線デバイス10のプロセッサによって使用され得る情報、データ、および/または命令を記憶する、任意の他の揮発性または不揮発性、非一時的コンピュータ可読および/またはコンピュータ実行可能メモリデバイスを含む。
【0091】
無線デバイス10の他の実施形態は、上記で説明された機能性および/または(上記で説明されたソリューションをサポートするのに必要な任意の機能性を含む)任意の追加の機能性のうちのいずれかを含む、無線デバイスの機能性のいくつかの態様を与えることを担当し得る、
図5に示されている構成要素以外の追加の構成要素を含み得る。ほんの一例として、無線デバイス10は、プロセッサの一部であり得る、入力デバイスおよび回路、出力デバイス、ならびに1つまたは複数の同期ユニットまたは回路を含み得る。入力デバイスは、無線デバイス10へのデータのエントリのための機構を含む。たとえば、入力デバイスは、マイクロフォン、入力エレメント、ディスプレイなど、入力機構を含み得る。出力デバイスは、オーディオ、ビデオおよび/またはハードコピーフォーマットでデータを出力するための機構を含み得る。たとえば、出力デバイスは、スピーカー、ディスプレイなどを含み得る。
【0092】
図6は、本開示のいくつかの実施形態による、無線デバイス10中に含まれ得るモジュールの例を示すブロック図である。いくつかの実施形態では、無線ネットワークノード20は、受信モジュールA、決定モジュールB、通信モジュールC、および/または他の好適なモジュールのうちのいずれか1つまたは複数を含み得る。モジュールの機能性は、任意の好適な様式で、単一の構成要素に組み込まれるかまたはいくつかの構成要素の間で分離され得る。いくつかの実施形態では、モジュールのうちの1つまたは複数は、
図5に関して説明された処理回路要素14を使用して実装され得る。
【0093】
概して、いくつかの実施形態では、受信モジュールAは、ネットワークノードからシグナリング(たとえば、送信)を受信するための、任意の好適なインターフェースおよび/または他の回路要素を含み得る。決定モジュールBは、受信モジュールAおよび/または無線デバイス10のメモリから入力を受信し、入力に基づいて決定を行い、出力を通信モジュールに、および/または決定に従って働くように設定された無線デバイス10の他のモジュールに与えるように動作可能であり得る。たとえば、決定モジュールは、送信が正常に受信されたかどうかの決定に基づいて、HARQ ACK/NACKフィードバックを与えることを決定し得る。いくつかの実施形態では、決定モジュールは、少なくとも、複数の送信からの合成されたソフト情報の復号時間に基づいて、HARQ NACKフィードバックを調整することをさらに決定し得る。いくつかの実施形態では、決定モジュールは、トランスポートブロックの復号が完了していないと決定し、復号が完了していないことをネットワークノードに通知するフィードバック指示を与えることを決定し得る。通信モジュールCは、ネットワークノードに、(決定モジュールBから受信されたHARQ ACK/NACKフィードバックまたは指示フィードバックなどの)通信を送るように動作可能であり得る。モジュールは、本明細書で説明される様々な実施形態をサポートするために、追加のまたは異なる情報を受信し(モジュールA)、決定し(モジュールB)、通信する(モジュールC)ように設定され得る。
【0094】
図7は、本開示のいくつかの実施形態による、無線ネットワークノード20のブロック図である。上記で説明されたように、無線ネットワークノード20は、ネットワークノードの一例である。無線ネットワークノード20は、トランシーバ22、処理回路要素24、メモリ26、およびネットワークインターフェース28のうちの1つまたは複数を含み得る。トランシーバ22は、受信機および送信機能力を備え得る。いくつかの実施形態では、トランシーバ22は、(たとえば、アンテナを介して)無線信号を無線デバイス10に送信すること、および無線信号を無線デバイス10から受信することを可能にし、処理回路要素24は、無線ネットワークノード20によって与えられるものとして(または、より一般的には、ネットワークによって与えられるものとして)上記で説明された機能性の一部または全部を与えるための命令を実行し、メモリ26は、処理回路要素24が実行するための命令を記憶し、ネットワークインターフェース28は、ゲートウェイ、スイッチ、ルータ、インターネット、公衆交換電話網(PSTN)、コアネットワークノード30、または無線ネットワークコントローラなど、バックエンドネットワーク構成要素に信号を通信する。
【0095】
処理回路要素24は、(受信機または送信機によって実施されるものとして説明されるものを含む)上記で説明されたものなど、無線ネットワークノード20の(または、より一般的には、ネットワークの)説明される機能の一部または全部を実施するために、命令を実行し、データを操作するための、1つまたは複数のモジュールにおいて実装されたハードウェアとソフトウェアとの任意の好適な組合せを含み得る。いくつかの実施形態では、処理回路要素24は、たとえば、1つまたは複数のコンピュータ、1つまたは複数の中央処理ユニット(CPU)、1つまたは複数のマイクロプロセッサ、1つまたは複数のアプリケーション、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、1つまたは複数のフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)および/または他の論理を含み得る。いくつかの実施形態では、処理回路要素24は、
図8に関して以下で説明されるモジュールのうちの1つまたは複数を備え得る。
【0096】
メモリ26は、概して、コンピュータプログラム、ソフトウェア、論理、ルール、アルゴリズム、コード、テーブルなどのうちの1つまたは複数を含むアプリケーション、および/または処理回路要素24によって実行されることが可能な他の命令など、命令を記憶するように動作可能である。メモリ26の例は、コンピュータメモリ(たとえば、ランダムアクセスメモリ(RAM)または読取り専用メモリ(ROM))、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(たとえば、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))、ならびに/あるいは情報を記憶する任意の他の揮発性または不揮発性、非一時的コンピュータ可読および/またはコンピュータ実行可能メモリデバイスを含む。
【0097】
いくつかの実施形態では、ネットワークインターフェース28は、処理回路要素24に通信可能に結合され、無線ネットワークノード20のための入力を受信するか、無線ネットワークノード20からの出力を送るか、入力または出力またはその両方の好適な処理を実施するか、他のデバイスに通信するか、あるいは前述の任意の組合せを行うように動作可能な任意の好適なデバイスを指し得る。ネットワークインターフェース28は、ネットワークを通して通信するために、適切なハードウェア(たとえば、ポート、モデム、ネットワークインターフェースカードなど)と、プロトコルコンバージョン能力およびデータ処理能力を含むソフトウェアとを含み得る。
【0098】
無線ネットワークノード20の他の実施形態は、上記で説明された機能性および/または(上記で説明されたソリューションをサポートするのに必要な任意の機能性を含む)任意の追加の機能性のうちのいずれかを含む、アクセスノードの機能性のいくつかの態様を与えることを担当し得る、
図7に示されている構成要素以外の追加の構成要素を含み得る。様々な異なるタイプのアクセスノードは、同じ物理ハードウェアを有するが(たとえば、プログラミングを介して)異なる無線アクセス技術をサポートするように設定された構成要素を含み得るか、あるいは部分的にまたは完全に異なる物理構成要素を表し得る。
【0099】
図7に関して説明されたものと同様の、処理回路要素24と、インターフェース22および/または28と、メモリ26とが、(コアネットワークノード30などの)他のネットワークノード中に含まれ得る。他のネットワークノードは、随意に、(
図7で説明されたトランシーバ22などの)無線インターフェースを含むことも含まないこともある。
【0100】
図8は、本開示のいくつかの実施形態による、無線ネットワークノード20またはコアネットワークノード30など、ネットワークノード中に含まれ得るモジュールの例を示すブロック図である。いくつかの実施形態では、無線ネットワークノード20は、受信モジュールA、決定モジュールB、通信モジュールC、および/または他の好適なモジュールのうちのいずれか1つまたは複数を含み得る。モジュールの機能性は、任意の好適な様式で、単一の構成要素に組み込まれるかまたはいくつかの構成要素の間で分離され得る。いくつかの実施形態では、モジュールのうちの1つまたは複数は、
図7に関して説明された処理回路要素24を使用して実装され得る。
【0101】
概して、いくつかの実施形態では、受信モジュールAは、無線デバイス10からシグナリングを受信するための、任意の好適なインターフェースおよび/または他の回路要素を含み得る。たとえば、いくつかの実施形態では、受信モジュールは、HARQ ACK/NACKフィードバックを受信し得る。受信モジュールAは、決定モジュールBに、受信された情報を与え得、決定モジュールBは、決定を行うときにその情報を使用し得る。いくつかの実施形態では、決定モジュールは、少なくとも、複数の送信からの合成されたソフト情報の受信機復号時間に基づいて、再送信を調整することを決定し得る。決定モジュールは、したがって、通信モジュールCに再送信を通信するように命令し得る。モジュールは、本明細書で説明される様々な実施形態をサポートするために、追加のまたは異なる情報を受信し(モジュールA)、決定し(モジュールB)、通信する(モジュールC)ように設定され得る。
【0102】
以下は、いくつかの実施形態による、(無線デバイス10または無線ネットワークノード20の受信機などの)受信機において使用され得る方法、(無線デバイス10または無線ネットワークノード20の送信機などの)送信機において使用され得る方法、および(無線ネットワークノード20によって実施され得る方法などの)ネットワークにおいて使用され得る方法の例である。
【0103】
1.受信機において使用するための方法であって、本方法が、
受信機を、トランスポートブロックごとにマルチビットハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを使用するように設定することと、
少なくとも、複数の送信からの合成されたソフト情報の復号時間に基づいて、否定応答(NACK)フィードバックを送るべきコードブロックグループの数を調整することと
を含む、方法。
(たとえば、
図9参照)。
【0104】
2.受信機において使用するための方法であって、本方法が、
トランスポートブロックの復号が完了していないという指示フィードバックを与えることと、
後のHARQフィードバックオケージョンにおいて、通常のHARQフィードバックを与えることと
を含む、方法。
(たとえば、
図10参照)。
【0105】
3.送信機において使用するための方法であって、本方法が、
受信機に1つまたは複数の送信を送ることと、
受信機からHARQ NACKフィードバックを受信することと、
少なくとも、複数の送信からの合成されたソフト情報の受信機復号時間に基づいて、再送信中に受信機に送るべきコード化ビットの量を調整することと
を含む、方法。
(たとえば、
図11参照)。
【0106】
4.送信機において使用するための方法であって、本方法が、
受信機に1つまたは複数の送信を送ることと、
受信機からHARQ NACKフィードバックを受信することと、
少なくとも、複数の送信からの合成されたソフト情報の受信機復号時間に基づいて、再送信のためのコード化ビットを送るために、コードブロックグループの数を調整することと
を含む、方法。
(たとえば、
図11参照)。
【0107】
5.送信機において使用するための方法であって、本方法が、
受信機に1つまたは複数の送信を送ることと、
受信機から未完了復号指示フィードバックを受信することと、
受信機から未完了復号指示フィードバックを受信したことに応答して、再送信を送らないことと、
後のHARQフィードバックオケージョンにおける受信機からのHARQフィードバックを要求することと
を含む、方法。
(たとえば、
図12参照)。
【0108】
6.ネットワークにおける方法であって、本方法は、
UEが、ネットワークがUEにUL再送信を送るように要求するタイムスロットの後のタイムスロットにおいてネットワークに送信するものとするデータの量を、少なくとも、複数の送信からの合成されたソフト情報のネットワーク復号時間に基づいて、調整すること
を含む、方法。
【0109】
7.ネットワークにおける方法であって、本方法は、
少なくとも、複数の送信からの合成されたソフト情報の受信機復号時間に基づいて、ネットワークがUEにネットワークに再送信するように要求するコードブロックグループの数を調整すること
を含む、方法。
【0110】
8.
少なくとも受信機復号時間に基づいて、異なるHARQフィードバックタイミングを使用すること
を含む、方法。
【0111】
9.コンピュータ可読プログラムコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品であって、コンピュータ可読プログラムコードが、方法1〜8のいずれかを実施するためのプログラムコードを含む、コンピュータプログラム製品。
【0112】
以下は、いくつかの実施形態による、ノード(たとえば、無線デバイス10または無線ネットワークノード20)およびネットワークノード(たとえば、無線ネットワークノード20)の例である。
【0113】
10.
受信機を、トランスポートブロックごとにマルチビットハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを使用するように設定することと、
少なくとも、複数の送信からの合成されたソフト情報の復号時間に基づいて、否定応答(NACK)フィードバックのための調整を決定することと
を行うように動作可能な処理回路要素と、
決定された調整に従って送信機にNACKフィードバックを送ること
を行うように動作可能なインターフェースと
を備える、ノード。
【0114】
11.
トランスポートブロックの復号が完了していないと決定するように動作可能な処理回路要素と、
送信機にインジケータを通信するように動作可能なインターフェースであって、インジケータが、トランスポートブロックの復号が完了していないことを指示する、インターフェースと
を備える、ノード。
【0115】
12.
受信機に1つまたは複数の送信を送ることと、
受信機からHARQ NACKフィードバックを受信することと
を行うように動作可能な1つまたは複数のインターフェースと、
少なくとも、複数の送信からの合成されたソフト情報の受信機復号時間に基づいて、再送信を調整するように動作可能な処理回路要素と
を備える、ノード。
【0116】
13.
受信機に1つまたは複数の送信を送ることと、
受信機から未完了復号指示フィードバックを受信することと
を行うように動作可能な1つまたは複数のインターフェースと、
受信機から未完了復号指示フィードバックを受信したことに応答して、再送信を送らないことと、
後のHARQフィードバックオケージョンにおける受信機からのHARQフィードバックを要求することを決定することと
を行うように動作可能な処理回路要素と
を備える、ノードであって、
1つまたは複数のインターフェースが、後のHARQフィードバックオケージョンにおけるHARQフィードバックを要求するようにさらに動作可能である、
ノード。
【0117】
14.UEが、ネットワークがUEにUL再送信を送るように要求するタイムスロットの後のタイムスロットにおいてネットワークに送信するものとするデータの量を、少なくとも、複数の送信からの合成されたソフト情報のネットワーク復号時間に基づいて、調整するように動作可能な処理回路要素を備える、ネットワークノード。
【0118】
15.少なくとも、複数の送信からの合成されたソフト情報の受信機復号時間に基づいて、ネットワークがUEにネットワークに再送信するように要求するコードブロックグループの数を調整するように動作可能な処理回路要素を備える、ネットワークノード。
【0119】
16.少なくとも受信機復号時間に基づいて、異なるHARQフィードバックタイミングを使用するように動作可能なノード。
【0120】
図13は、無線デバイス10またはネットワークノード20など、送信機において使用するための例示的な方法1300のフローチャート図である。方法1300は、ステップ1310において始まり得る。ステップ1310において、送信機は、1つまたは複数のコードブロックグループ(CBG)に配置された複数のコードブロック(CB)を含むトランスポートブロック(TB)を含む送信を送り得る。各コードブロックグループは1つまたは複数のコードブロックを含み得、各コードブロックは複数のコード化ビットを含む。送信は、トランスポートブロックごとにマルチビットハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを使用するように設定された受信機に送られ得る。
【0121】
ステップ1320において、送信機は、トランスポートブロックのコードブロックグループのうちの1つまたは複数について、受信機からHARQ ACKまたはNACKフィードバックを受信し得る。ステップ1330において、送信機は、少なくとも受信されたHARQ ACKまたはNACKフィードバックに基づいて、再送信中に受信機に送るべきコードブロックまたはコードブロックグループの数を決定し得る。いくつかの実施形態では、ステップ1330における決定は、受信機復号ステータスまたは復号能力に基づいて、再送信中に送られるべきコードブロックまたはコードブロックグループを調整することを可能にする。たとえば、いくつかの実施形態では、コードブロックまたはコードブロックグループの数は、各HARQフィードバック受信オケージョンについて別様に決定され得る。いくつかの場合には、フィードバックに基づいて、送信機は、受信機が、再送信されるコードブロックまたはコードブロックグループの追加の復号負荷をハンドリングし得ると決定するか、あるいは、受信機が、前に送られた送信されたコードブロックグループの各々を正常に復号したまたは正常に復号しなかったと決定することができるので、送信機は、NACKフィードバックが受信されたすべてのコードブロックまたはコードブロックグループを再送信することを決定し得る。一例として、送信機は、あらゆるコードブロックまたはコードブロックグループについてのフィードバックが、このフィードバックオケージョンにおいて与えられたかどうかを決定するために、受信されたフィードバックを対応する送信と比較し得る。あらゆるコードブロックまたはコードブロックグループについてのフィードバックが与えられたとは限らない場合、送信機は、NACKフィードバックが受信された、すべてよりも少ないコードブロックまたはコードブロックグループが、再送信中に送られるべきであると決定するか、または再送信を遅延させ得る。別の例として、送信機は、受信機における復号ステータスを指示するフィードバックから情報を取得し得る。他の場合には良好な送信状態にもかかわらず、フィードバックの大部分がNACKである場合、送信機は、受信機が復号バックログを有すると決定し得、NACKフィードバックが受信されたコードブロックまたはコードブロックグループのサブセットのみに再送信を制限し得る。
【0122】
送信機は、あらゆるフィードバックオケージョンについてコードブロックおよびコードブロックグループの数を決定するか、または、いくつかの実施形態では、単に、一定数のフィードバックオケージョンの後に決定し得る。たとえば、送信機が、受信機の復号ステータスに関する情報を取得する場合、送信機は、2つ以上のフィードバックオケージョンにおいて、コードブロックまたはコードブロックグループの数を決定する際に、受信機のその復号ステータスを使用し得る。これは、送信機が、あらゆるフィードバックオケージョンの後に復号ステータスを更新することを回避することを可能にし得る。いくつかの実施形態では、送信機は、HARQフィードバックのあらゆる受信の後に受信機の復号ステータスを更新し得る。したがって、送信機は、送信されたトランスポートブロックについて受信されたHARQフィードバックに基づいて、コードブロックまたはコードブロックグループごとに再送信を制御し得る。
【0123】
いくつかの実施形態では、ステップ1330において、コードブロックまたはコードブロックグループの数が決定された後に、送信機は、随意のステップ1335に示されているように、再送信中に、決定された数のコードブロックまたはコードブロックグループを受信機に送信し得る。たとえば、送信機は、送信機がNACKフィードバックを受信したコードブロックまたはコードブロックグループの数よりも小さい数を決定し得る。送信機は、次いで、再送信中にその数のコードブロックまたはコードブロックグループのみを送り得る。このようにして、送信機は、受信されたフィードバックに基づいて再送信中に送信される量のコードブロックおよび/またはコードブロックを復号するためのより多くの時間を、受信機に与え得る。
【0124】
いくつかの実施形態では、方法1300は、1つまたは複数の追加のステップを含み得る。たとえば、いくつかの実施形態では、方法1300は、随意のステップ1340および1350を含む。ステップ1340において、送信機は、受信機から未完了復号指示フィードバックを受信し得る。たとえば、受信機は、受信機が、前に送信されたトランスポートブロックまたはそのトランスポートブロック内のすべてのコードブロックグループを復号すること(または、復号する、受信機の試み)を完了しなかったという指示を送信し得る。ステップ1350において、受信機から未完了指示フィードバックを受信したことに応答して、送信機は、再送信中に送るべきコードブロックまたはコードブロックグループの数を調整するか、再送信を送らないことを決めるか、あるいは再送信を送ることを遅延させ得る。たとえば、受信機が前の送信を復号するための十分な時間を有しなかったことが指示された場合、送信機は、過大な復号負荷で受信機に負担をかけないように、再送信中に送るべきコードブロックまたはコードブロックグループの数を低減し得る。別の例では、送信機は、再送信を送らないことを決め得る。また別の例として、送信機は、再送信を送ることを遅延させ得る。いくつかの場合には、送信機は、再送信を送る前に(たとえば、受信機が前のトランスポートブロックの復号を完了したという)さらなるフィードバックまで待ち得る。いくつかの場合には、送信機は、再送信を送るために、所定の量の時間または所定の数のフィードバックオケージョンを待ち得る。
【0125】
いくつかの実施形態では、TBが受信機におけるTB巡回冗長検査に不合格になったとき、1つまたは複数のCBGの各々についてHARQ NACKフィードバックが受信される。いくつかの実施形態では、コードブロックまたはコードブロックグループの数を決定することは、再送信中に受信機にTBのすべてのCBGを送ることを決定することを含む。いくつかの実施形態では、コードブロックまたはコードブロックグループの数を決定することは、再送信中に受信機にTBのCBGの(すべてよりも少ない)サブセットのみを送ることを含む。たとえば、受信機は、送信機に、CBGのサブセットのみを再送信するように指示し得る。
【0126】
いくつかの実施形態では、再送信中のコードブロックまたはコードブロックグループの数を決定することは、トランスポートブロックの受信されたコードブロックを復号するための受信機の復号時間にさらに基づく。たとえば、送信機は、受信機における復号負荷および/または復号能力に関する情報を取得し得る。この情報に基づいて、送信機は、再送信中に送るべきコードブロックまたはコードブロックグループの数を決定し得る。たとえば、受信機において復号負荷が高い場合、送信機は、再送信中に送るべきコードブロックまたはコードブロックグループのより低い数を決定し得る。代替的に、受信機において復号負荷が低い場合、送信機は、再送信中に送るべきコードブロックまたはコードブロックグループのより高い数を決定し得る。
【0127】
いくつかの実施形態では、CBまたはCBGの数を決定することは、HARQ NACKフィードバックが受信されたTB中のCBのサブセットのみまたはCBGのサブセットのみが再送信されるように、再送信中のCBの数を低減することを含む。たとえば、送信機は、受信機が追加の復号負荷をハンドリングすることが可能でない場合、すべてのNACKフィードバックCBまたはCBGを送るのを控え得る。
【0128】
いくつかの実施形態では、方法1300は、再送信の後の1つまたは複数のタイムスロットにおいて受信機に送るべきCBまたはCBGの数を低減するステップをさらに含み得る。たとえば、再送信の後に、送信機は、受信機における復号負荷に関する情報を取得し得る。この情報は、送信機の再送信を含む、送信機によって送信された前の送信に基づき得る。いくつかの実施形態では、送信機は、受信機が前のトランスポートブロックならびに/あるいは再送信されたコードブロックおよび/またはコードブロックグループを復号するための追加の時間を有するまで、さらなるトランスポートブロックのさらなる送信を遅延させ得る。
【0129】
いくつかの実施形態では、方法1300は、送信機が受信機に1つまたは複数の指示をシグナリングするステップをさらに含む。1つまたは複数の指示は、前の送信中に正常に復号されなかったCBまたはCBGのフィードバックに基づいて、肯定応答(ACK)または否定応答(NACK)フィードバックで応答すべきTBのCBGの第1の数を受信機が決定することができるための情報を与え得る。たとえば、送信機は、HARQフィードバックで応答すべきCBGのサブセットを決定するために、受信機と協調し得る。このようにして、受信機は、トランスポートブロックのすべてのCBGを復号することを試みるとは限らず、これは、送信機によるCBGの再送信の冗長を低減し得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の指示は、受信機に、たとえば、
図14を参照して以下で説明される受信機において使用するための方法のいずれかを実施させるように設定される。
【0130】
いくつかの実施形態では、方法1300は、受信機に、1つまたは複数のCBGのうちのどのコードブロックグループが再送信中にあるかを指示するステップをさらに含む。このようにして、受信機は、どのCGBが再送信されるかを、それらのCBGの復号を協調させるために決定し得る。
【0131】
いくつかの実施形態では、方法1300は、受信機に、HARQフィードバックタイミングのための1つまたは複数のセッティングを送るステップをさらに含む。たとえば、送信機は、受信機における復号時間に基づいて、受信機におけるHARQフィードバックタイミングを制御し得る。このようにして、HARQフィードバックタイミングは、受信機が、トランスポートブロックのすべてではないにしても、大部分についてのフィードバックを与えることを可能にするように最適にセットされ得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のセッティングは、ダウンリンク制御チャネルを介して動的に送られる。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のセッティングは、再送信のためのHARQフィードバックタイミングを、送信のためのHARQフィードバックタイミングよりも長くなるように設定する。たとえば、再送信はより低いコードレートで送られ得、これは、受信機においてより長い復号時間を必要とし得る。より長いHARQフィードバックタイミングは、受信機が、フィードバックを与えなければならなくなる前に、より低いコードレートにおける再送信を復号することを可能にし得る。
【0132】
方法1300のいくつかの実施形態は、セクション1.1、1.2、3.1、3.2、4.1、4.2、および4.3、ならびに復号時間決定について説明するセクションで説明されたいくつかの特徴など、本開示の前のセクションで説明された特徴を含むものとして説明された。方法1300のいくつかの実施形態は、(たとえば、無線デバイスまたはUEに送信する、eNBまたはgNBなど、ネットワークノードによって実施されるものとして、前のセクションで説明された特徴を含む)送信機によって実施されるものとして前のセクションで説明された他の特徴のうちのいずれかを含むように変更され得る。
【0133】
図14は、無線デバイス10および/またはネットワークノード20など、受信機において使用するための例示的な方法1400のフローチャート図である。方法1400は、ステップ1410において始まり得、受信機は、トランスポートブロック(TB)ごとにマルチビットハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを使用するように設定される。たとえば、受信機は、マルチビットHARQフィードバック自体を与えることを決定し得るか、または、受信機は、この機能性を与えるための命令を受信し得る。受信機を、マルチビットHARQフィードバックを使用するように設定することによって、受信機は、各TBのための複数のACK/NACKフィードバックビット、たとえば、各コードブロックグループのためのビットを与えるように設定され得る。
【0134】
ステップ1420において、受信機は、1つまたは複数のコードブロックグループ(CBG)に配置された複数のコードブロック(CB)から構成されたTBを含む送信を受信し得る。ステップ1430において、受信機は、TBの各CBGについてのHARQ ACKまたはNACKフィードバックを送り得る。受信機は、TBの復号ステータスに基づいて、ACK/NACKフィードバックを送り得る。たとえば、受信機は、受信機がACK/NACKフィードバックを報告する前にTBの各CBGを復号し得るかどうかに基づいて、ACK/NACKフィードバックを決定し得る。いくつかの実施形態では、受信機は、あらゆるコードブロックグループについてフィードバックを与え得る。たとえば、受信機は、正常に復号されなかったコードブロックグループに加えて、復号されていないコードブロックグループについてNACKフィードバックを与え得る。別の例として、受信機は、復号されていないものまたはそれらの一部のサブセットについてACKフィードバックを与え得る。送信機は、次の送信または再送信をスケジュールするために、送られたフィードバックを使用し得る。このようにして、受信機は、受信機における復号ステータスに基づいて、マルチビットHARQフィードバックを制御し得る。
【0135】
いくつかの実施形態では、送られたHARQ ACKまたはNACKフィードバックに基づいて、再送信が受信され得る。随意のステップ1435において、受信機は、受信機がフィードバックを与えたコードブロックまたはコードブロックグループの再送信を受信し得る。たとえば、送信機は、受信機がNACKフィードバックを与えた1つまたは複数のコードブロックまたはコードブロックグループを再送信し得る。いくつかの実施形態では、受信機は、HARQ NACKフィードバックが送られたトランスポートブロックの、コードブロックのサブセットのみまたはコードブロックグループのサブセットのみを含む送信を受信し得る。たとえば、受信機は、受信機がフィードバックを与えたコードブロックまたはコードブロックグループのサブセットのみを含む送信を受信し得る。このようにして、受信機は、再送信からの低減された復号負荷を有し得、これは、受信機が、HARQフィードバックを与える前に、前に復号されていないコード化ビットを復号するか、あるいは再送信のコード化ビットを正常に復号するかまたは正常に復号しないことを可能にし得る。
【0136】
いくつかの実施形態では、方法1400は、1つまたは複数の追加のおよび/または随意のステップを含み得る。たとえば、いくつかの実施形態では、方法1400は、ステップ1440をさらに含み得る。ステップ1440において、受信機は、送信機に、トランスポートブロックの復号が完了していないという指示を与え得る。たとえば、受信機は、受信機がHARQフィードバックを報告する前に、現在のTBが復号されないことになると決定し得る。受信機は、いくつかの理由で送信機に指示を与え得る。たとえば、送信機は、受信機への再送信またはさらなる送信中に送るべきCBGおよび/またはCBの数を調整するために、指示を使用し得る。別の例として、指示は、受信機がこのフィードバックオケージョンにおいてHARQフィードバックを与えないことになるが、次のオケージョンにおいてまたはいくつかの後のオケージョンにおいてHARQフィードバックを与えることになることを、送信機に指示し得る。このようにして、HARQフィードバックは、受信機と送信機との間でより良く協調される。
【0137】
いくつかの実施形態では、ステップ1440の場合のように、送信機にトランスポートブロックの復号が完了していないという指示を与えることに加えて、受信機はまた、復号が終了していないトランスポートブロックのコードブロックグループについて、NACKフィードバックを送り得る。このようにして、受信機は、復号が依然として進行中であることを受信機が指示する場合でも、依然としてフィードバックを与え得る。
【0138】
いくつかの実施形態では、方法1400は、TBが受信機におけるTB巡回冗長検査に不合格になったとき、CBGの各々についてHARQ NACKフィードバックを与えるステップをさらに含む。いくつかの実施形態では、方法1400は、TBのすべてのCBまたはCBGの再送信を受信するステップをさらに含む。たとえば、TBがTB CRC検査に不合格になった場合、受信機は、どのCBGが誤りであったかを知らないことがある。受信機は、その場合、すべてのCBおよびCBGについてNACKフィードバックを与え得る。それに応じて、送信機は、すべてのCBおよびCBGを再送信し得る。いくつかの実施形態では、方法1400は、TBのCBまたはCBGのサブセットの再送信を受信することをさらに含む。たとえば、受信機は、CBGのサブセットについてACKフィードバックを与え、CBGの別のサブセットについてNACKフィードバックを与え得る。このようにして、完全なTBが再送信されるとは限らないことがある。
【0139】
いくつかの実施形態では、HARQ ACKまたはNACKフィードバックを決定することは、TBの1つまたは複数のCBGのうちのCBGの第1のサブセットについて、NACKフィードバックを送るサブステップを含む。第1のサブセットは、第1のHARQフィードバックオケージョンにおいて決定された、1つまたは複数の正常に復号されなかったCBを含むCBGを含む。たとえば、受信機は、正常に復号されなかったCBGのサブセットのみについてNACKフィードバックを与え得る。いくつかの実施形態では、コードブロックグループの第1のサブセットは、第1のHARQフィードバックオケージョンによって復号が完了しなかったCBGを含まない。このようにして、受信機は、不要な再送信および無線リソースの使用を防ぐために、復号されていないCBGについてNACKフィードバックを与えるのを控え得る。
【0140】
いくつかの実施形態では、方法1400は、少なくとも、前の送信および再送信から受信された、正常に復号されなかった情報についての復号時間に基づいて、異なるHARQフィードバックオケージョンにおいて否定応答(NACK)フィードバックを送るべきTBのCBGのセットを決定するステップをさらに含む。たとえば、受信機は、復号が正常でないCBGのサブセットを決定するが、次いで、受信機がトランスポートブロックまたはその一部の有意部分の復号を完了することが可能であり得る、別のフィードバックオケージョンまで、NACKフィードバックの送信を遅延させ得る。
【0141】
いくつかの実施形態では、TBの各CBGについてHARQ ACKまたはNACKフィードバックを決定することは、受信機における全体的復号負荷にさらに基づく。いくつかの実施形態では、受信機は、2つ以上のサービングセルまたは帯域幅スライスからデータを受信する。したがって、全体的復号負荷は、各サービングセルまたは帯域幅スライスからの受信されたデータからの復号負荷に基づき得る。いくつかの実施形態では、受信機は、2つ以上の接続された無線ノードからデータを受信している。したがって、全体的復号負荷は、各無線ノードからの受信されたデータからの復号負荷に基づき得る。
【0142】
いくつかの実施形態では、方法1400は、1つまたは複数の復号されていないまたは正常に復号されなかったコードブロックグループについて、ACKフィードバックを送るステップをさらに含む。いくつかの実施形態では、ACKフィードバックが送られた、復号されていないまたは正常に復号されなかったコードブロックグループの数が、受信機能力、受信機のデコーダレイテンシ、送信のコードレート、およびコードブロックグループ中のコードブロックの数のうちの1つまたは複数に基づく。
【0143】
いくつかの実施形態では、方法1400は、1つまたは複数のCBGに配置された複数のCBを含むTBを含む再送信を受信するステップをさらに含む。方法1400は、HARQフィードバックタイミングに応じて再送信のためのACKまたはNACKフィードバックを送るステップをさらに含む。HARQフィードバックタイミングは、再送信中に受信されたCBの数またはCBGの数に基づき得る。たとえば、受信機は、受信されたCBおよび/またはCBGに適応するために、受信機のフィードバックタイミングを調整し得る。いくつかの場合には、受信機は、不要な再送信が回避されることを確実にするためにフィードバックを予想する送信機と協調し得る。
【0144】
方法1400のいくつかの実施形態は、セクション2.1、2.2、3.1、3.2、4.1、4.2、および4.3、ならびに復号時間決定について説明するセクションで説明されたいくつかの特徴など、本開示の前のセクションで説明された特徴を含むものとして説明された。方法1400のいくつかの実施形態は、(たとえば、eNBまたはgNBなど、ネットワークノードから送信を受信するUEなど、無線デバイスによって実施されるものとして、前のセクションで説明された特徴を含む)受信機によって実施されるものとして前のセクションで説明された他の特徴のうちのいずれかを含むように変更され得る。
【0145】
いくつかの実施形態では、上記で説明された方法の1つまたは複数のステップは、無線デバイス10またはネットワークノード20の1つまたは複数の構成要素を使用して行われ得る。たとえば、1つまたは複数の受信するステップ、送るステップ、送信するステップ、または指示するステップは、無線デバイス10のトランシーバ12および/またはネットワークノード20のトランシーバ22を使用して行われ得る。別の例として、1つまたは複数の決定するステップまたは調整するステップは、無線デバイス10の処理回路要素14および/またはネットワークノード20の処理回路要素24を使用して行われ得る。このようにして、上記で説明された方法のうちの1つまたは複数は、各々が送信機および/または受信機として使用され得る、無線デバイス10またはネットワークノード20によって行われ得る。
【0146】
本明細書で説明される任意のステップまたは特徴は、いくつかの実施形態を例示するにすぎない。すべての実施形態が、開示されるすべてのステップまたは特徴を組み込むことも、本明細書で描かれるかまたは説明される厳密な順序でステップが実施されることも必要とされない。その上、いくつかの実施形態は、本明細書で開示されるステップのうちの1つまたは複数に固有のステップを含む、本明細書で例示または説明されないステップまたは特徴を含み得る。
【0147】
任意の適切なステップ、方法、または機能は、たとえば、上記の図のうちの1つまたは複数に例示された構成要素および機器によって実行され得るコンピュータプログラム製品を通して実施され得る。たとえば、無線デバイス10のメモリ16またはネットワークノード20のメモリ26は、非一時的コンピュータ可読媒体のためのストレージなど、コンピュータプログラムが記憶され得るコンピュータ可読手段を備え得る。コンピュータプログラムは、処理回路要素14または24(ならびにトランシーバ12/22およびメモリ16/26など、動作可能に結合されたエンティティおよびデバイス)に、本明細書で説明される実施形態による方法を実行させる命令を含み得る。したがって、コンピュータプログラムおよび/またはコンピュータプログラム製品は、本明細書で開示される任意のステップを実施するための手段を提供し得る。
【0148】
任意の適切なステップ、方法、または機能は、1つまたは複数の機能モジュールを通して実施され得る。各機能モジュールは、ソフトウェア、コンピュータプログラム、サブルーチン、ライブラリ、ソースコード、または、たとえば、プロセッサによって実行される任意の他の形態の実行可能な命令を備え得る。いくつかの実施形態では、各機能モジュールは、ハードウェアでおよび/またはソフトウェアで実装され得る。たとえば、1つまたは複数のまたはすべての機能モジュールは、場合によってはメモリ16および/または26と協働して、処理回路要素14および/または24によって実装され得る。したがって、処理回路要素14および/または24ならびにメモリ16および/または26は、それぞれの機能モジュールが本明細書で開示される任意のステップまたは機能を実施することを可能にするために、処理回路要素14および/または24が、メモリ16および/または26から命令をフェッチし、フェッチされた命令を実行することを可能にするように配置され得る。
【0149】
発明的概念のいくつかの態様が、主に、数個の実施形態を参照しながら上記で説明された。しかしながら、当業者によって容易に諒解されるように、上記で開示された実施形態以外の実施形態が等しく可能であり、発明的概念の範囲内にある。同様に、いくつかの異なる組合せが論じられたが、すべての可能な組合せが開示されたとは限らない。当業者は、他の組合せが存在し、発明的概念の範囲内にあることを諒解するであろう。その上、当業者によって理解されているように、本明細書で開示される実施形態は、そのようなものとして他の規格および通信システムにも適用可能であり、他の特徴に関連して開示される特定の図からの任意の特徴は、任意の他の図に適用可能であり、および/または異なる特徴と組み合わせられ得る。