特許第6982225号(P6982225)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6982225-家具類の支持具 図000002
  • 特許6982225-家具類の支持具 図000003
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6982225
(24)【登録日】2021年11月24日
(45)【発行日】2021年12月17日
(54)【発明の名称】家具類の支持具
(51)【国際特許分類】
   A47B 97/00 20060101AFI20211206BHJP
【FI】
   A47B97/00 D
【請求項の数】1
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2019-114605(P2019-114605)
(22)【出願日】2019年6月20日
(65)【公開番号】特開2021-204(P2021-204A)
(43)【公開日】2021年1月7日
【審査請求日】2020年11月4日
(73)【特許権者】
【識別番号】510250928
【氏名又は名称】堀田 學
(74)【代理人】
【識別番号】100102211
【弁理士】
【氏名又は名称】森 治
(72)【発明者】
【氏名】堀田 學
【審査官】 神尾 寧
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2016/104099(WO,A1)
【文献】 登録実用新案第3022426(JP,U)
【文献】 特開2007−136106(JP,A)
【文献】 特開2011−010973(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 97/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
家具類の天板と天井面間に配置される地震時における家具類の転倒、移動を防止する家具類の支持具において、具類の天板及び天井面にそれぞれ固定される固定部と、該固定部の間を結ぶ湾曲部とを備えた棒状の部材からなる支持具4個を、各支持具の湾曲部を背中合わせに等角度間隔に並べて配置し、地震時に湾曲部が変形することによって、家具類の揺れを減衰させることを特徴とする家具類の支持具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地震時における家具類の転倒や移動を防止するために使用される家具類の支持具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、地震の多発により防災意識が高まり、例えば、家屋内においては、室内に置かれた箪笥、食器戸棚、書棚等の家具類は大きな地震が発生しても、転倒したり、移動することのないように家具類の天板と天井面間を支承する家具類の支持具を使用することが多くなってきている。
【0003】
ところで、この種の家具類の支持具は、種々提案されているが、その一例として、円筒状の細長い外筒体と内筒体の二重支持筒体から形成され、ロック機構により内筒体の伸長を調節自在とするとともに、外筒体の下端部と内筒体の上端部にそれぞれフランジ部が嵌着された突っ張り棒方式のものが汎用されている。
【0004】
この家具類の支持具は、例えば、箪笥の天板に下部フランジを置き、ロック機構を緩めて天板と天井面の間の高さに合わせて伸縮自在な内筒体の長さを調節して、上部フランジを天井面に当接させ、ロック機構を締めて支持するものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平9−276061号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、従来の家具類の支持具は、家具類の転倒や移動を防止するために一定の効果は奏するものの、剛構造によって家具類の転倒や移動を防止するものであった。
【0007】
本発明は、従来の家具類の支持具とは異なる柔軟な構造によって、地震時における家具類の揺れを減衰させることができる家具類の支持具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明の家具類の支持具は、家具類の天板と天井面間に配置される地震時における家具類の転倒、移動を防止する家具類の支持具において、前記支持具が、家具類の天板及び天井面にそれぞれ固定される固定部と、該固定部の間を結ぶ湾曲部とからなり、地震時に湾曲部が変形することによって、家具類の揺れを減衰させることを特徴とする。
【0009】
この場合において、前記支持具が、板状の部材からなるようにすることができる。
【0010】
また、前記支持具が、棒状の部材からなるようにすることができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明の家具類の支持具によれば、支持具が、家具類の天板及び天井面にそれぞれ固定される固定部と、該固定部の間を結ぶ湾曲部とからなる柔軟な構造をし、地震時に、湾曲部が変形することによって、家具類の転倒や移動を防止するとともに、家具類の揺れを減衰させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の家具類の支持具の第1実施例を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。
図2】本発明の家具類の支持具の第2実施例を示し、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の家具類の支持具の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
【実施例1】
【0014】
図1に、本発明の家具類の支持具の第1実施例を示す。
この家具類の支持具1は、家具類Fの天板と天井面C間に配置される地震時における家具類の転倒、移動を防止するもので、支持具1が板状の部材からなり、家具類Fの天板及び天井面Cにそれぞれ固定される固定部11、11と、固定部11、11の間を結ぶ湾曲部12とからなり、地震時に湾曲部12が変形することによって、家具類Fの揺れを減衰させるようにしている。
【0015】
この場合において、板状の部材からなる支持具1は、鉄、ステンレススチール、アルミニウム等の金属製や合成樹脂(FRPを含む。)製のほか、竹製のものからなり、対象となる家具類の荷重を支持できる強度を備えたもの(要求される強度に合わせて、板状の部材の板厚を設定するようにする。)を用いるようにする。
特に、金属製のものは、強度(支持力)が大きいため好適に用いることができ、例えば、鋼等のばね性を備えたもの(弾性変形することによって家具類Fの揺れを減衰させることができる。)や、低降伏点のもの(弾性変形に加えて、塑性変形することによって家具類Fの揺れを減衰させたり、吸収することができる。)を選択的に用いることができる。
【0016】
固定部11、11は、湾曲部12と一体の部材(又は別部材)からなり、家具類Fの天板及び天井面Cに、接着剤、粘着剤、釘、ビス等によって、それぞれ固定されるほか、ゴム板等の高い摩擦係数を有する材料を介在させることで実質的に固定されるようにすることができる。
【0017】
固定部11、11の間を結ぶ湾曲部12は、本実施例においては、略U字状をなしているが、湾曲形状であれば、その形状は特に限定されるものでない。
【0018】
この家具類の支持具1は、本実施例においては、家具類Fの天板と天井面C間に、2個並べて配置するようにしているが、例えば、4個を2個ずつ背中合わせに並べて配置することもでき、その配置方法は特に限定されるものでない。
【0019】
この家具類の支持具1によれば、支持具1が、家具類Fの天板及び天井面Cにそれぞれ固定される固定部11、11と、固定部11、11の間を結ぶ湾曲部12とからなる柔軟な構造をし、地震時に、湾曲部12が変形することによって、家具類Fの転倒や移動を防止するとともに、家具類Fの揺れを減衰させることができる。
【実施例2】
【0020】
図2に、本発明の家具類の支持具の第2実施例を示す。
この家具類の支持具2は、家具類Fの天板と天井面C間に配置される地震時における家具類の転倒、移動を防止するもので、支持具2が棒状の部材からなり、家具類Fの天板及び天井面Cにそれぞれ固定される固定部21、21と、固定部21、21の間を結ぶ湾曲部22とからなり、地震時に湾曲部22が変形することによって、家具類Fの揺れを減衰させるようにしている。
【0021】
この場合において、棒状の部材からなる支持具2は、鉄、ステンレススチール、アルミニウム等の金属製や合成樹脂(FRPを含む。)製のほか、竹製のものからなり、対象となる家具類の荷重を支持できる強度を備えたもの(要求される強度に合わせて、棒状の部材の横断面の面積や形状(丸形、角形等)を設定するようにする。)を用いるようにする。
特に、金属製のものは、強度(支持力)が大きいため好適に用いることができ、例えば、鋼等のばね性を備えたもの(弾性変形することによって家具類Fの揺れを減衰させることができる。)や、低降伏点のもの(弾性変形に加えて、塑性変形することによって家具類Fの揺れを減衰させたり、吸収することができる。)を選択的に用いることができる。
【0022】
固定部21、21は、湾曲部22と別部材(又は一体の部材)からなり、家具類Fの天板及び天井面Cに、接着剤、粘着剤、釘、ビス等によって、それぞれ固定されるほか、ゴム板等の高い摩擦係数を有する材料を介在させることで実質的に固定されるようにすることができる。
【0023】
固定部21、21の間を結ぶ湾曲部22は、本実施例においては、なだらかな湾曲形状をなしているが、湾曲形状であれば、略U字状とする等、その形状は特に限定されるものでない。
【0024】
この家具類の支持具2は、本実施例においては、家具類Fの天板と天井面C間に、4個を背中合わせに並べて配置するようにしているが、例えば、2個又は3個を背中合わせに並べて配置することもでき、その配置方法は特に限定されるものでない。
【0025】
この家具類の支持具2によれば、支持具2が、家具類Fの天板及び天井面Cにそれぞれ固定される固定部21、21と、固定部21、21の間を結ぶ湾曲部22とからなる柔軟な構造をし、地震時に、湾曲部22が変形することによって、家具類Fの転倒や移動を防止するとともに、家具類Fの揺れを減衰させることができる。
【0026】
以上、本発明の家具類の支持具について、複数の実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に記載した構成に限定されるものではなく、各実施例に記載した構成を適宜組み合わせる等、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
【産業上の利用可能性】
【0027】
本発明の家具類の支持具は、柔軟な構造によって、地震時における家具類の揺れを減衰させることができるという特性を有していることから、地震時における家具類の転倒や移動を防止するために使用される家具類の支持具の用途に好適に用いることができる。
【符号の説明】
【0028】
C 天井面
F 家具類
1 支持具
11 固定部
12 湾曲部
2 支持具
21 固定部
22 湾曲部
図1
図2