(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
OS(オペレーティングシステム)に基づく処理を実行するメイン制御部であって、所定の機能を動作させつつ、表示部を含む一部機能を停止させる低消費電力モードに変更可能なメイン制御部と、
使用状態に基づく使用状態モードと、前記OSに付加されたデバイスドライバによって実現される、複数の前記所定の機能のそれぞれを前記低消費電力モードにおいて停止させるか否かを示す設定情報とを対応付けて記憶する設定情報記憶部と、
前記メイン制御部を前記低消費電力モードに変更するモード制御部と、
前記モード制御部が前記低消費電力モードに変更する際に、前記設定情報記憶部が記憶する前記設定情報に基づいて、前記使用状態モードに応じて、前記所定の機能の停止状態を変更する変更処理部と、
前記メイン制御部とは独立して動作し、前記低消費電力モードにおいて動作可能なサブ制御部と、
前記使用状態モードに対応する、変更可能な複数の前記所定の機能の前記設定情報を、表示部に表示させるとともに、前記所定の機能の前記設定情報を、入力部からの入力情報に基づいて変更し、変更された前記所定の機能の前記設定情報を、前記設定情報記憶部に記憶させる設定変更部と
を備え、
前記モード制御部は、前記サブ制御部を経由してイベントトリガが発生した場合に、通常の稼働状態に移行し、前記イベントトリガに対応した処理を実行した後、前記一部機能を停止した状態に再び変更し、
前記変更処理部は、前記一部機能を停止した状態に再び変更する際に、前記使用状態モードが変更されていた場合に、変更された前記使用状態モードに応じた前記所定の機能の前記設定情報に基づいて、前記所定の機能の停止状態を変更する
情報処理装置。
OS(オペレーティングシステム)に基づく処理を実行するメイン制御部であって、所定の機能を動作させつつ、表示部を含む一部機能を停止させる低消費電力モードに変更可能なメイン制御部と、使用状態に基づく使用状態モードと、前記OSに付加されたデバイスドライバによって実現される、複数の前記所定の機能のそれぞれを前記低消費電力モードにおいて停止させるか否かを示す設定情報とを対応付けて記憶する設定情報記憶部と、前記メイン制御部とは独立して動作し、前記低消費電力モードにおいて動作可能なサブ制御部とを備える情報処理装置の制御方法であって、
モード制御部が、前記メイン制御部を前記低消費電力モードに変更するステップと、
変更処理部が、前記モード制御部が前記低消費電力モードに変更する際に、前記設定情報記憶部が記憶する前記設定情報に基づいて、前記使用状態モードに応じて、前記所定の機能の停止状態を変更するステップと、
設定変更部が、前記使用状態モードに対応する、変更可能な複数の前記所定の機能の前記設定情報を、表示部に表示させるとともに、前記所定の機能の前記設定情報を、入力部からの入力情報に基づいて変更し、変更された前記所定の機能の前記設定情報を、前記設定情報記憶部に記憶させるステップと
を含み、
前記モード制御部が、前記サブ制御部を経由してイベントトリガが発生した場合に、通常の稼働状態に移行し、前記イベントトリガに対応した処理を実行した後、前記一部機能を停止した状態に再び変更し、
前記変更処理部が、前記一部機能を停止した状態に再び変更する際に、前記使用状態モードが変更されていた場合に、変更された前記使用状態モードに応じた前記所定の機能の前記設定情報に基づいて、前記所定の機能の停止状態を変更する
制御方法。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の一実施形態による情報処理装置、及び制御方法について、図面を参照して説明する。
【0019】
図1は、本実施形態によるノートPC1の一例を示す外観図である。なお、本実施形態において、情報処理装置の一例として、ノートPC1について説明する。
図1に示すように、ノートPC1は、第1筐体101と、第2筐体102と、ヒンジ機構103とを備える。
【0020】
第1筐体101は、表示部14と、カメラ27とを備える筐体であり、ヒンジ機構103により、第2筐体102と接続されている。第1筐体101には、表示部14の表示面F1が視認可能なように表示部14が配置されている。また、カメラ27は、表示部14の表示面F1と同一の第1筐体101の面に配置されている。
【0021】
第2筐体102は、少なくともキーボードなどの入力部32を有する筐体であり、ヒンジ機構103により、第1筐体101と接続されている。第2筐体102は、表面F2に入力部32が配置されており、筐体内部には、ノートPC1の主要なハードウェアが搭載されたマザーボードが格納されている。
【0022】
ヒンジ機構103(回動機構の一例)は、第1筐体101と第2筐体102とを結合しながら、第1筐体101を第2筐体102に対して、回転軸AXの周りに回動可能である。なお、本実施形態では、ノートPC1は、ヒンジ機構103−1とヒンジ機構103−2との2つのヒンジ機構を備えており、特に区別しない場合、又は任意のヒンジ機構を示す場合には、ヒンジ機構103として説明する。
【0023】
なお、以下の説明において、第1筐体101の表面(表示面F1)と第2筐体102の表面F2とのなす角度を開閉角度θと呼ぶ。ヒンジ機構103は、開閉角度θが0度から360度までの範囲で第1筐体101を回動させることができるとともに、多少のトルクがかけられても任意の開閉角度θで、その開閉角度θを維持することができる。
【0024】
次に、
図2を参照して、ノートPC1の主要なハードウェア構成について説明する。
図2は、本実施形態によるノートPC1の主要なハードウェア構成の一例を示す図である。
【0025】
図2に示すように、ノートPC1は、CPU11と、メインメモリ12と、ビデオサブシステム13と、表示部14と、チップセット21と、BIOSメモリ22と、HDD23と、オーディオシステム24と、WLANカード25と、USBコネクタ26と、カメラ27と、エンベデッドコントローラ31と、入力部32と、電源回路33と、バッテリ34と、ホールセンサ35と、近接センサ36と、加速度センサ37とを備える。
【0026】
CPU(Central Processing Unit)11は、プログラム制御により種々の演算処理を実行し、ノートPC1全体を制御している。
メインメモリ12は、CPU11の実行プログラムの読み込み領域として、又は、実行プログラムの処理データを書き込む作業領域として利用される書き込み可能メモリである。メインメモリ12は、例えば、複数個のDRAM(Dynamic Random Access Memory)チップで構成される。この実行プログラムには、OS(オペレーティングシステム)、周辺機器類をハードウェア操作するための各種ドライバ、各種サービス/ユーティリティ、アプリケーションプログラム等が含まれる。
【0027】
ビデオサブシステム13は、画像表示に関連する機能を実現するためのサブシステムであり、ビデオコントローラを含んでいる。このビデオコントローラは、CPU11からの描画命令を処理し、処理した描画情報をビデオメモリに書き込むとともに、ビデオメモリからこの描画情報を読み出して、表示部14に描画データ(表示データ)として出力する。
【0028】
表示部14は、例えば、液晶ディスプレイであり、ビデオサブシステム13から出力された描画データ(表示データ)に基づく表示画面を表示する。表示部14は、
図1に示すように、表示面F1が視認可能に第1筐体101に配置されている。
【0029】
チップセット21は、USB(Universal Serial Bus)、シリアルATA(AT Attachment)、SPI(Serial Peripheral Interface)バス、PCI(Peripheral Component Interconnect)バス、PCI−Expressバス、及びLPC(Low Pin Count)バスなどのコントローラを備えており複数のデバイスが接続される。
図2では、デバイスの例示として、BIOSメモリ22と、HDD23と、オーディオシステム24と、WLANカード25と、USBコネクタ26と、カメラ27とが、チップセット21に接続されている。
なお、本実施形態において、CPU11とチップセット21とは、メイン制御部10に対応する。
【0030】
BIOS(Basic Input Output System)メモリ22は、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)やフラッシュROMなどの電気的に書き換え可能な不揮発性メモリで構成される。BIOSメモリ22は、BIOS、及びエンベデッドコントローラ31などを制御するためのシステムファームウェアなどを記憶する。
【0031】
HDD(Hard Disk Drive)23(不揮発性記憶装置の一例)は、OS、各種ドライバ、各種サービス/ユーティリティ、アプリケーションプログラム、及び各種データを記憶する。なお、本実施形態において、OSは、例えば、Windows10(Windowsは登録商標)である。
【0032】
オーディオシステム24は、マイク241及びスピーカ242が接続され、音データの記録、再生、出力を行う。なお、マイク241及びスピーカ242は、一例として、ノートPC1に内蔵されているものとする。
【0033】
WLAN(Wireless Local Area Network)カード25は、ワイヤレス(無線)LANにより、ネットワークに接続して、データ通信を行う。WLANカード25は、例えば、ネットワークからのデータを受信した際に、データを受信したことを示すイベントトリガを発生する。
USBコネクタ26は、USBを利用した周辺機器類を接続するためのコネクタである。
【0034】
カメラ27(撮像部の一例)は、例えば、ToFカメラ(Time-of-Flight Camera)であり、画像を撮像する。カメラ27は、
図1に示すように、ラップトップモードにおいて表示部14の上部に配置されている。カメラ27は、USBインターフェースによりチップセット21と接続されている。カメラ27は、例えば、利用者を検知する際に利用される。
【0035】
エンベデッドコントローラ31(サブ制御部の一例)は、ノートPC1のシステム状態に関わらず、各種デバイス(周辺装置やセンサ等)を監視し制御するワンチップマイコン(One-Chip Microcomputer)である。また、エンベデッドコントローラ31は、電源回路33を制御する電源管理機能を有している。なお、エンベデッドコントローラ31は、不図示のCPU、ROM、RAMなどで構成されるとともに、複数チャネルのA/D入力端子、D/A出力端子、タイマ、及びデジタル入出力端子を備えている。エンベデッドコントローラ31には、それらの入出力端子を介して、例えば、入力部32、電源回路33、ホールセンサ35、近接センサ36、及び加速度センサ37などが接続されており、エンベデッドコントローラ31は、これらの動作を制御する。
【0036】
エンベデッドコントローラ31は、ACPI(Advanced Configuration and Power Interface)仕様に規定されたシステム状態(例えば、S0状態〜S5状態)に応じて、電源回路33を制御する。ここで、S0状態は、最もアクティブな状態であり、通常の稼働状態(通常動作状態)である。また、S5状態は、ソフトウェアにより電源をオフしたシャットダウン状態(電源断状態)である。
【0037】
なお、本実施形態のCPU11は、迅速にS0状態に復帰可能な低消費電力状態であるS0ix状態に対応しており、エンベデッドコントローラ31は、このS0ix状態を利用した低消費電力モード(例えば、モダンスタンバイモード)に対応した電源回路33の制御を実行する。ここで、S0ix状態は、ACPI仕様に規定されているS0状態の拡張状態であって、S0状態よりも消費電力を低減したS0ix状態である。
【0038】
また、本実施形態において、モダンスタンバイモードとは、ノートPC1の通常の動作を示す通常動作モードよりも消費電力が低い低消費電力モードである。モダンスタンバイモードでは、表示部14の表示をオフ(停止)した状態で、上述したS0ix状態と、バックグラウンド処理が実行されるS0状態とが切り替えて使用される。
【0039】
入力部32は、例えば、キーボード、ポインティング・デバイス、タッチパッドなどの入力デバイスである。入力部32は、
図1に示すように、第2筐体102の表面F2に配置されている。
【0040】
電源回路33は、例えば、DC/DCコンバータ、充放電ユニット、AC/DCアダプタなどを含んでおり、外部電源から、又はバッテリ34から供給される直流電圧を、ノートPC1を動作させるために必要な複数の電圧に変換する。また、電源回路33は、エンベデッドコントローラ31からの制御に基づいて、ノートPC1の各部に電力を供給する。
【0041】
バッテリ34は、例えば、リチウムバッテリであり、ノートPC1に外部電源から電力供給されている場合に、電源回路33を介して充電され、ノートPC1に外部電源から電力供給されていない場合に、電源回路33を介して、充電された電力をノートPC1の動作電力として出力する。
【0042】
ホールセンサ35は、例えば、第2筐体102の内部に配置され、その周囲の磁場を検出する。なお、第1筐体101には、第1筐体101を閉じた状態において、第2筐体102の内部のホールセンサ35に対向する第1筐体101の位置に永久磁石(不図示)が設置されており、ホールセンサ35は、当該永久磁石の磁場の強度を検出することで、開閉角度θが0度であるか、360度であるかを識別する処理に利用される。
【0043】
近接センサ36は、例えば、静電容量センサであり、物体の接近を検出する。
加速度センサ37は、例えば、3軸加速度センサであり、加速度を検出する。なお、ノートPC1は、2つの加速度センサ37(37A、37B)を備えており、2つの加速度センサ37(37A、37B)の検出結果は、開閉角度θの検出に利用される。加速度センサ37Aは、例えば、第1筐体101の内部に配置され、加速度センサ37Bは、例えば、第2筐体102の内部に配置されている。
【0044】
次に、
図3を参照して、本実施形態によるノートPC1の機能構成について説明する。
図3は、本実施形態によるノートPC1の機能構成の一例を示すブロック図である。
【0045】
図3に示すように、ノートPC1は、メイン制御部10と、設定情報記憶部221と、オーディオシステム24と、マイク241及びスピーカ242と、カメラ27と、エンベデッドコントローラ31と、電源回路33と、ホールセンサ35と、近接センサ36と、加速度センサ37(37A、37B)とを備える。
【0046】
なお、
図3において、ノートPC1の構成として、本実施形態の発明に関する主要な機能構成のみを記載している。
また、オーディオシステム24と、マイク241及びスピーカ242と、カメラ27と、エンベデッドコントローラ31と、電源回路33と、ホールセンサ35と、近接センサ36と、加速度センサ37(37A、37B)とについては、上述した
図2と同一であるため、ここではその説明を省略する。
【0047】
設定情報記憶部221は、例えば、BIOSメモリ22によって実現される記憶部であり、ノートPC1の使用状態に基づく使用状態モードと、OSに付加されたデバイスドライバによって実現される所定の機能をモダンスタンバイ(低消費電力モード)において停止させるか否かを示す設定情報とを対応付けて記憶する。なお、ノートPC1の使用状態には、例えば、ノートPC1を使用する使用形状、使用場所、使用時刻、電源状態などが含まれる。
ここで、
図4を参照して、設定情報記憶部221が記憶するデータ例について説明する。
【0048】
図4は、本実施形態における設定情報記憶部221のデータ例を示す図である。ここでは、一例として、使用状態が使用形状である場合について説明する。
図4に示すように、設定情報記憶部221は、「使用状態モード」と、「機能」と、「設定」とを対応付けて記憶する。ここで、「使用状態モード」は、使用形状に基づく使用状態モードであり、例えば、デスクトップモード、テントモードなどである。使用形状及び使用状態モードの詳細については、
図5を参照して後述する。
【0049】
また、「機能」は、モダンスタンバイにおいて、動作させるか否か(停止させるか否か)を設定する所定の機能を示している。また、「設定」は、モダンスタンバイにおいて各機能を動作させるか否か(停止させるか否か)の設定を示している。なお、「機能」及び「設定」は、設定情報に対応する。
【0050】
図4に示す例では、「使用状態モード」がテントモードである場合に、キーボード、WoV(Wake on Voice)、及びHPD(Human Presence Detection:人感検出)の機能が、“停止”であることを示している。
また、「使用状態モード」がデスクトップモードである場合に、キーボード、WoV、及びHPDの機能が、“動作”であることを示している。
【0051】
図3の説明に戻り、メイン制御部10は、CPU11及びチップセット21に、BIOSメモリ22及びHDD23に記憶されているプログラムを実行させることで実現される機能部であり、メイン制御部10は、OSに基づく処理を実行する。メイン制御部10は、OSに基づいて、所定の機能を動作させつつ、表示部14を含む一部機能を停止させるモダンスタンバイに変更可能である。
メイン制御部10は、モード制御部111と、キーボード処理部112と、WoV処理部113と、HPD処理部114と、状態検出部115と、変更処理部116と、設定変更部117とを備える。
【0052】
モード制御部111は、例えば、OSの一部であるパワー管理ドライバなどにより実現される機能部であり、ノートPC1のシステム状態(例えば、S0状態〜S5状態、モダンスタンバイなど)の変更を制御する。モード制御部111は、例えば、エンベデッドコントローラ31を介して、電源回路33などを制御することで、メイン制御部10を低消費電力モードに変更する制御を行う。
【0053】
モード制御部111は、モダンスタンバイに変更する際に、後述する変更処理部116に、使用状態モードに応じた各機能の設定(モダンスタンバイで停止させるか否かの設定)を変更させる。モード制御部111は、変更処理部116に各機能の設定を変更させた後に、エンベデッドコントローラ31を介して、OS(メイン制御部10)をモダンスタンバイに移行させる。モード制御部111は、一旦、メイン制御部10をS0ix状態にして、モダンスタンバイに移行させる。
【0054】
また、モード制御部111は、モダンスタンバイにおいて、バックグラウンド処理のためのイベントトリガが発生した場合に、メイン制御部10をS0ix状態からS0状態に変更し、メイン制御部10にバックグラウンド処理を実行させる。なお、バックグラウンド処理とは、表示部14の表示を伴わない処理であり、例えば、WLANカード25が受信したデータ(例えば、メールデータや、OS又はアプリケーションプログラムの更新データなど)を取得する処理などである。
【0055】
また、モード制御部111は、バックグラウンド処理の終了後に、再び、メイン制御部10をS0状態からS0ix状態に変更する。
また、モード制御部111は、エンベデッドコントローラ31を経由して、例えば、加速度センサ37や近接センサ36などからのイベントトリガが発生した場合に、通常の稼働状態(S0状態)に移行し、イベントトリガに対応した処理を実行した後、一部機能を停止した状態(S0ix状態)に再び変更する。
【0056】
キーボード処理部112は、OSに内蔵されている標準デバイスドライバなどにより実現される機能部であり、例えば、エンベデッドコントローラ31を介して、入力部32のキーボードを制御する。
【0057】
WoV処理部113は、OSに付加されたWoVドライバなどにより実現される機能部であり、音声によりノートPC1を起動するなどのWoVの機能処理を実行する。
HPD処理部114は、OSに付加されたHPDドライバなどにより実現される機能部であり、近接センサ36やカメラ27などを利用して、ノートPC1の周辺の人(例えば、利用者)を検出するHPDの機能処理を実行する。
【0058】
なお、WoVドライバ及びHPDドライバは、例えば、キーボード処理を行う標準デバイスドライバとは異なり、OSに付加されたデバイスドライバである。また、WoVの機能及びHPDの機能は、OSに付加されたデバイスドライバによって実現される所定の機能に対応する。また、デバイスドライバによって実現される所定の機能には、例えば、WoV、HPD、スマートLED、タッチパネルによる起動、スピーカ242のボリューム調整などの機能が含まれる。スマートLEDとは、モダンスタンバイ中に、例えば、メールを受信した等の通知が発生した場合に、LED(発光ダイオード)を発光させて通知を知らせる機能である。
【0059】
状態検出部115は、ノートPC1の使用状態を検出する機能部である。ここで、使用状態は、例えば、ノートPC1の使用形状であり、状態検出部115は、加速度センサ37(37A、37B)が検出したノートPC1(自装置)の加速度に基づいて、使用形状を検出する。状態検出部115は、例えば、加速度センサ37(37A、37B)の検出結果に基づいて、開閉角度θを検出し、検出した開閉角度θに基づいて、使用形状(例えば、テントモードなど)を検出する。
【0060】
ここで、
図5を参照して、ノートPC1の使用形状について説明する。
図5は、本実施形態によるノートPCの使用形状の変形例を示す図である。
図5(A)は、ノートPC1のクローズモードの使用形状(蓋が閉じた形状)を示しており、この場合、開閉角度θは、例えば、0度である。状態検出部115は、開閉角度θが0度である場合に、ノートPC1の使用形状を、蓋が閉じた形状として検出し、使用状態モードをクローズモードと判定する。
【0061】
また、
図5(B)は、ノートPC1のラップトップモードの使用形状(ラップトップ形状)を示しており、この場合、開閉角度θは、例えば、0度から190度未満(0°<θ<190°)である。状態検出部115は、開閉角度θが0度から190度未満(0°<θ<190°)である場合に、ノートPC1の使用形状を、ラップトップ形状として検出し、使用状態モードをラップトップモードと判定する。
【0062】
また、
図5(C)は、ノートPC1のテントモードの使用形状(テント形状)を示しており、この場合、開閉角度θは、例えば、190度以上360度未満(190°≦θ<360°)である。また、テントモードの使用形状(テント形状)では、ヒンジ機構103が上を向いており、加速度センサ37(37A、37B)が検出した加速度(重力加速度)の向きにより判定可能である。状態検出部115は、開閉角度θが190度以上360度未満(190°≦θ<360°)であり、ヒンジ機構103が上を向いている場合に、ノートPC1の使用形状を、テント形状として検出し、使用状態モードをテントモードと判定する。
【0063】
また、
図5(D)は、ノートPC1のスタンドモードの使用形状(スタンド形状)を示しており、この場合、開閉角度θは、例えば、190度以上360度未満(190°≦θ<360°)である。また、スタンドモードの使用形状(スタンド形状)では、第2筐体102の表面F2が下を向いており、加速度センサ37(37A、37B)が検出した加速度(重力加速度)の向きにより判定可能である。状態検出部115は、開閉角度θが190度以上360度未満(190°≦θ<360°)であり、第2筐体102の表面F2が下を向いている場合に、ノートPC1の使用形状を、スタンド形状として検出し、使用状態モードをスタンドモードと判定する。
【0064】
また、
図5(E)は、ノートPC1のタブレットモードの使用形状(タブレット形状)を示しており、この場合、開閉角度θは、例えば、360度(θ=360°)である。また、状態検出部115は、開閉角度θが360度(θ=360°)である場合に、ノートPC1の使用形状を、タブレット形状として検出し、使用状態モードをタブレットモードと判定する。
【0065】
図3の説明に戻り、変更処理部116は、例えば、各種デバイスドライバ又はBIOSなどにより実現される機能部である。変更処理部116は、モード制御部111がモダンスタンバイに変更する際に、設定情報記憶部221が記憶する設定情報に基づいて、使用状態モードに応じて、所定の機能(例えば、WoV、HPDなどの機能)の停止状態を変更する。変更処理部116は、モダンスタンバイに変更する際に、例えば、状態検出部115が検出した使用形状に基づく使用状態モード(例えば、テントモードなど)に対応する設定情報を、設定情報記憶部221から取得し、取得した設定情報に基づいて、所定の機能の停止状態を変更する。ここで、所定の機能は、デバイスドライバにより管理される機能である。
【0066】
例えば、使用状態モードがテントモードである場合に、変更処理部116は、
図4に示すような設定情報記憶部221を参照し、テントモードに対応する設定(キーボード、WoV、及びHPDの機能を停止)に変更する。変更処理部116は、例えば、WoVの機能を停止する場合に、エンベデッドコントローラ31を介して、オーディオシステム24、マイク241、及びスピーカ242などへの電源供給を停止させる。また、変更処理部116は、例えば、HPDの機能を停止する場合に、エンベデッドコントローラ31を介して、カメラ27、及び近接センサ36などへの電源供給を停止させる。
【0067】
また、例えば、使用状態モードがラップトップモードである場合に、変更処理部116は、
図4に示すような設定情報記憶部221を参照し、ラップトップモードに対応する設定(キーボード、WoV、及びHPDの機能を動作)に変更する。
なお、変更処理部116は、各機能の停止又は動作を変更する場合に、エンベデッドコントローラ31を介して、各機能に関連するハードウェアの動作を停止(例えば、電源回路33からの電源供給を停止する、等)又は動作させる。
【0068】
また、変更処理部116は、モード制御部111によって、S0状態からS0ix状態(一部機能を停止した状態)に再び変更する際に、状態検出部115によって、使用状態モードが変更されているか否かを確認する。変更処理部116は、使用状態モードが変更されていた場合に、変更された使用状態モードに応じた設定情報に基づいて、所定の機能の停止状態を変更する。
例えば、モダンスタンバイにおいて、変更処理部116は、メイン制御部10がバックグラウンド処理を実行する際に、使用状態モードが変更されていた場合に、変更された使用状態モードに応じた設定情報に基づいて、所定の機能の停止状態を変更する。
【0069】
設定変更部117は、使用状態モードに対応する設定情報を、表示部14に表示させるとともに、設定情報を、入力部32からの入力情報に基づいて変更し、変更された設定情報を、設定情報記憶部221に記憶させる。
【0070】
エンベデッドコントローラ31は、メイン制御部10とは独立して動作し、低消費電力モードにおいて動作可能なサブ制御部である。エンベデッドコントローラ31は、接続されている各種デバイスを制御するとともに、各種デバイスで発生したイベントを、イベントトリガとして、メイン制御部10に出力する。
【0071】
次に、図面を参照して、本実施形態によるノートPC1の動作について説明する。
図6は、本実施形態によるノートPC1のモダンスタンバイの移行処理の一例を示すフローチャートである。
【0072】
図6に示すように、ノートPC1のモード制御部111は、まず、モダンスタンバイへの変更要求があるか否かを判定する(ステップS101)。モード制御部111は、モダンスタンバイへの変更要求があった場合(ステップS101:YES)に、処理をステップS102に進める。また、モード制御部111は、モダンスタンバイへの変更要求がない場合(ステップS101:NO)に、処理をステップS101に戻す。
【0073】
ステップS102において、ノートPC1の変更処理部116は、使用状態モードを検出する。変更処理部116は、ノートPC1の状態検出部115に使用状態モードの検出を依頼し、状態検出部115は、例えば、上述した開閉角度θに基づいて、使用形状を検出して、使用状態モードを判定する。変更処理部116は、状態検出部115が判定した使用状態モードを取得することで、使用状態モードを検出する。
【0074】
次に、変更処理部116は、使用状態モードに対応する設定情報を設定情報記憶部221から取得する(ステップS103)。変更処理部116は、例えば、
図4に示すような使用状態モードに対応する設定情報を、設定情報記憶部221から読み出す。例えば、使用状態モードがテントモードである場合には、変更処理部116は、キーボード、WoV、及びHPDの機能が“停止”であるという設定情報を取得する。
【0075】
次に、変更処理部116は、設定情報に基づいて、各機能を停止状態又は動作状態に変更する(ステップS104)。変更処理部116は、設定情報に基づいて、例えば、キーボード、WoV、及びHPDの機能を停止させる。例えば、変更処理部116は、WoVの機能を停止する場合には、WoV処理部113に機能の停止を依頼し、WoV処理部113は、BIOS、及びエンベデッドコントローラ31などを利用して、WoVの機能を停止する。
【0076】
次に、モード制御部111は、メイン制御部10をモダンスタンバイ(S0ix状態)に移行させる(ステップS105)。モード制御部111は、モダンスタンバイとして、メイン制御部10をS0状態からS0ix状態に変更する。ステップS105の処理後に、モード制御部111は、モダンスタンバイへの移行処理を終了する。
【0077】
次に、
図7を参照して、モダンスタンバイ中の使用状態の変更に対する設定変更処理について説明する。
図7は、本実施形態によるノートPC1の使用状態の変更に対する設定変更処理の一例を示すフローチャートである。
【0078】
図7に示すように、モダンスタンバイ中に、モード制御部111は、イベントトリガが発生したか否かを判定する(ステップS201)。例えば、加速度センサ37(37A、37B)やキーボード(入力部32)からのイベントトリガをエンベデッドコントローラ31が出力し、メイン制御部10がイベントトリガを受信することで動作を開始することで、モード制御部111は、イベントトリガが発生したか否かを判定する。モード制御部111は、イベントトリガが発生した場合(ステップS201:YES)に、処理をステップS202に進める。また、モード制御部111は、イベントトリガが発生していない場合(ステップS201:NO)に、処理をステップS201に戻し、イベントトリガの発生を待つ。
【0079】
ステップS202において、モード制御部111は、メイン制御部をS0状態に移行させる。モード制御部111は、エンベデッドコントローラ31を介して、S0ix状態からS0状態に移行させる。
【0080】
次に、変更処理部116は、使用状態モードを検出する(ステップS203)。変更処理部116は、状態検出部115が判定した使用状態モードを取得することで、使用状態モードを検出する。
【0081】
次に、変更処理部116は、使用状態モードの変更があるか否かを判定する(ステップS204)。変更処理部116は、使用状態モードの変更がある場合(ステップS204:YES)に、処理をステップS205に進める。また、変更処理部116は、使用状態モードの変更がない場合(ステップS204:NO)に、処理をステップS207に進める。
【0082】
ステップS205及びステップS206の処理は、上述した
図6に示すステップS103及びステップS104の処理と同様であるため、ここではその説明を省略する。
次に、ステップS207において、モード制御部111は、メイン制御部10をS0ix状態に再び移行させる。モード制御部111は、モダンスタンバイとして、メイン制御部10をS0状態からS0ix状態に再び変更する。ステップS207の処理後に、モード制御部111は、モダンスタンバイへの移行処理を終了する。
【0083】
次に、
図8を参照して、本実施形態によるノートPC1の使用形状に対する消費電力の変化を説明する。
図8は、本実施形態によるノートPC1の使用形状に対する消費電力の変化の一例を示す図である。
【0084】
図8において、波形W1〜波形W3は、キーボード、WoV、及びHPDの各機能の停止状態(動作状態)を示している。各機能において、動作状態の場合が“ON”を示し、停止状態の場合が、“OFF”を示している。また、波形W4は、ノートPC1の消費電力の変化を示している。また、各波形の横軸は、時間を示している。
【0085】
図8に示す例では、モダンスタンバイにおいて、使用状態モードが、ラップトップモードからテントモードに変更され、さらに、ラップトップモードに戻された場合の動作について説明する。
なお、
図8に示す例の初期状態は、使用状態モードがラップトップモードであり、キーボード、WoV、及びHPDの各機能が、動作状態であり、システム状態が通常稼働状態(S0状態)であり、消費電力が、電力値PW1である。
【0086】
時刻T1において、モダンスタンバイへの変更要求により、モード制御部111及び変更処理部116は、上述した
図6に示す処理により、モダンスタンバイ(S0ix状態)に移行させる。この場合、使用状態モードがラップトップモードであるため、キーボード、WoV、及びHPDの各機能が、動作状態である。また、モダンスタンバイのS0ix状態になることで、消費電力は、電力値PW1から電力値PW2に低減する。
【0087】
次に、時刻T2において、利用者がノートPC1の使用状態モードをテントモードに変更すると、加速度センサ37(37A、37B)からのイベントトリガをエンベデッドコントローラ31が出力し、モード制御部111及び変更処理部116が、上述した
図6に示す処理により、各機能の動作状態(停止状態)を、テントモードに対応した設定に変更する。この場合、使用状態モードがテントモードであるため、キーボード、WoV、及びHPDの各機能が、停止状態である。また、キーボード、WoV、及びHPDの各機能が停止状態になることで、消費電力は、電力値PW2から電力値PW3に低減する。
【0088】
次に、時刻T3において、利用者がノートPC1の使用状態モードをラップトップモードに変更すると、加速度センサ37(37A、37B)からのイベントトリガをエンベデッドコントローラ31が出力し、モード制御部111及び変更処理部116が、上述した
図6に示す処理により、各機能の動作状態(停止状態)を、ラップトップモードに対応した設定に変更する。この場合、使用状態モードがラップトップモードであるため、キーボード、WoV、及びHPDの各機能が、動作状態である。また、キーボード、WoV、及びHPDの各機能が動作状態になることで、消費電力は、電力値PW3から電力値PW2に増大する。
このように、本実施形態によるノートPC1では、モダンスタンバイにおいて動作させる(又は停止させる)機能を、使用状態に応じて適切に設定することができる。
【0089】
次に、
図9を参照して、設定変更部117による設定情報の変更処理について説明する。
図9は、本実施形態によるノートPC1の設定情報の変更画面の一例を示す図である。
【0090】
図9に示すウインドウWD1は、表示部14に表示される設定情報の変更画面を示している。設定変更部117は、利用者の要求に応じて、設定情報記憶部221に記憶されている設定情報を読み出して、
図9に示すようなウインドウWD1を表示部14に表示する。すなわち、設定変更部117は、使用状態モードと、モダンスタンバイにおいて各機能を停止させるか否かを示す設定情報とをウインドウWD1内に表示する。
【0091】
また、設定変更部117は、ウインドウWD1において、利用者の操作による入力部32からの入力情報に基づいて、各機能の設定情報を変更可能である。この場合、設定変更部117は、変更された設定情報を、設定情報記憶部221に記憶させる。
このように、本実施形態によるノートPC1では、モダンスタンバイにおける各機能を停止させるか否かを示す設定情報を、利用者によって変更及び設定可能である。
【0092】
なお、上述した本実施形態によるノートPC1では、使用形状に基づく使用状態モードに応じて、モダンスタンバイにおいて停止させる機能の設定を変更する一例を説明したが、他の使用状態に基づく使用状態モードにも対応可能である。そこで、
図10〜
図12を参照して、使用状態モードの別の一例に対応する場合について説明する。
【0093】
図10は、本実施形態における設定情報記憶部221の別のデータ例を示す図である。
図10に示す例では、使用状態が、使用場所であり、使用状態モードが場所に基づく使用状態モードである場合の一例である。すなわち、使用状態モードは、例えば、オフィスモード、屋外モード、及び自宅モードなどである。
【0094】
図10に示す例では、「使用状態モード」がオフィスモードである場合に、WoVの機能が“停止”であり、HPDの機能が、“動作”であることを示している。また、「使用状態モード」が屋外モードである場合に、WoVの機能が“停止”であり、HPDの機能が、“停止”であることを示している。また、「使用状態モード」が自宅モードである場合に、WoVの機能が“動作”であり、HPDの機能が、“停止”であることを示している。
【0095】
この場合、状態検出部115は、例えば、WLANカード25によって接続されたアクセスポイントに基づく位置情報や、不図示のGPS(Global Positioning System)による位置情報に基づいて、例えば、オフィスモードや自宅モードなどの使用状態モードを判定する。
【0096】
この場合の変形例において、使用状態には、使用場所が含まれ、変更処理部116は、使用場所に基づく使用状態モードに対応する設定情報に基づいて、所定の機能の停止状態を変更する。
なお、この場合のモード制御部111及び変更処理部116の処理は、上述した
図6及び
図7に示す処理と基本的に同様であるため、ここではその説明を省略する。
【0097】
また、
図11は、本実施形態における使用場所と機能の設定情報の一例を示す図である。
変更処理部116は、
図11に示すように、使用場所に基づく使用状態モードに応じた設定変更を実行する。なお、WoVの機能における消費電力は、電力値A1であり、HPDの機能における消費電力は、電力値B1である。ここで、WoVの電力値A1は、HPDの電力値B1よりも小さいものとする(A1<B1)。
【0098】
図12は、本実施形態によるノートPC1の使用場所に対する消費電力の変化の一例を示す図である。
図12において、波形W5は、従来技術におけるモダンスタンバイの消費電力の波形である。また、波形W6は、本実施形態によるノートPC1におけるモダンスタンバイの消費電力の波形である。また、各波形の横軸は、時間を示している。
【0099】
図12に示す例では、使用状態モードが、オフィスモード、屋外モード、自宅モードの順に変化した場合の消費電力の変化を示している。
従来技術におけるモダンスタンバイでは、使用状態によらずに予め決められた機能を動作又は停止させているため、消費電力は、波形W5に示すように、ベースとなる電力値PWBで一定の値になる。
【0100】
これに対して、本実施形態によるノートPC1では、まず、オフィスモードにおいて、モダンスタンバイにおけるWoVの機能が停止状態であり、HPDの機能が動作状態に設定されるため(
図11を参照)、消費電力は、電力値(PWB−A1)になる(波形W6参照)。
【0101】
また、時刻T11において、使用状態モードがオフィスモードから屋外モードに変更されると、屋外モードにおいて、モダンスタンバイにおけるWoVの機能が停止状態であり、HPDの機能が停止状態に設定されるため(
図11を参照)、消費電力は、電力値(PWB−A1−B1)になる(波形W6参照)。すなわち、ノートPC1は、例えば、移動中などの屋外モードにおいて、消費電力を自動で低減することができる。
【0102】
また、時刻T12において、使用状態モードが屋外モードから自宅モードに変更されると、自宅モードにおいて、モダンスタンバイにおけるWoVの機能が動作状態であり、HPDの機能が停止状態に設定されるため(
図11を参照)、消費電力は、電力値(PWB−B1)になる(波形W6参照)。
【0103】
ここで、電力値(PWB−A1)、電力値(PWB−A1−B1)、及び電力値(PWB−B1)は、いずれも、従来技術におけるモダンスタンバイの電力値PWBよりも低い。
このように、本実施形態によるノートPC1では、モダンスタンバイにおける消費電力を、使用状態モードに応じて適切に低減することができる。
【0104】
なお、上述した本実施形態では、使用状態モードとして、使用形状に基づく使用状態モード(テントモードなど)と、使用場所に基づく使用状態モード(オフィスモードなど)とである例を説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、使用時刻に基づく使用状態モードや電源状態に基づく使用状態モードに対応させてもよい。
【0105】
すなわち、使用状態には、使用時刻が含まれ、変更処理部116は、使用時刻に基づく使用状態モードに対応する設定情報に基づいて、所定の機能の停止状態を変更するようにしてもよい。
また、使用状態には、内蔵するバッテリの電力により動作するか否か、又はバッテリの残容量を示す電源状態が含まれ、変更処理部116は、電源状態に基づく使用状態モードに対応する設定情報に基づいて、所定の機能の停止状態を変更するようにしてもよい。
【0106】
以上説明したように、本実施形態によるノートPC1情報処理装置)は、メイン制御部10と、設定情報記憶部221と、モード制御部111と、変更処理部116とを備える。メイン制御部10は、OSに基づく処理を実行するメイン制御部10であって、所定の機能を動作させつつ、表示部14を含む一部機能を停止させるモダンスタンバイ(低消費電力モード)に変更可能である。設定情報記憶部221は、使用状態に基づく使用状態モードと、OSに付加されたデバイスドライバによって実現される所定の機能をモダンスタンバイにおいて停止させるか否かを示す設定情報とを対応付けて記憶する。モード制御部111は、メイン制御部10をモダンスタンバイに変更する。変更処理部116は、モード制御部111がモダンスタンバイに変更する際に、設定情報記憶部221が記憶する設定情報に基づいて、使用状態モードに応じて、所定の機能の停止状態を変更する。
【0107】
これにより、本実施形態によるノートPC1は、使用状態に基づく使用状態モードに応じて、モダンスタンバイにおいて停止する機能、及び動作させる機能を変更することができるため、モダンスタンバイにおいて、使用状態に応じて、適切に消費電力を低減することができる。
【0108】
また、本実施形態によるノートPC1は、使用状態を検出する状態検出部115を備える。変更処理部116は、状態検出部115が検出した使用状態に基づく使用状態モードに対応する設定情報を、設定情報記憶部221から取得し、取得した設定情報に基づいて、所定の機能の停止状態を変更する。
これにより、本実施形態によるノートPC1は、状態検出部115が適切に使用状態を検出することで、モダンスタンバイにおいて、使用状態に応じて、適切に所定の機能の停止状態を変更することができる。
【0109】
また、本実施形態によるノートPC1は、自装置(ノートPC1)の加速度を検出する加速度センサ37(37A、37B)を備える。そして、使用状態には、自装置を使用する使用形状が含まれる。状態検出部115は、加速度センサ37(37A、37B)が検出した加速度に基づいて、使用形状を検出する。変更処理部116は、使用形状に基づく使用状態モード(例えば、テントモード、ラップトップモードなど)に対応する設定情報に基づいて、所定の機能の停止状態を変更する。
これにより、本実施形態によるノートPC1は、モダンスタンバイにおいて、使用形状に基づく使用状態モードに応じて、適切に所定の機能の停止状態を変更することができる。
【0110】
また、本実施形態では、使用状態には、使用場所が含まれる。変更処理部116は、使用場所に基づく使用状態モード(例えば、オフィスモード、自宅モードなど)に対応する設定情報に基づいて、所定の機能の停止状態を変更する。
これにより、本実施形態によるノートPC1は、モダンスタンバイにおいて、使用場所に基づく使用状態モードに応じて、適切に所定の機能の停止状態を変更することができる。
【0111】
また、本実施形態では、使用状態には、使用時刻が含まれ、変更処理部116は、使用時刻に基づく使用状態モード(例えば、オフィスモード、自宅モードなど)に対応する設定情報に基づいて、所定の機能の停止状態を変更するようにしてもよい。
これにより、本実施形態によるノートPC1は、モダンスタンバイにおいて、使用時刻に基づく使用状態モードに応じて、適切に所定の機能の停止状態を変更することができる。
【0112】
また、本実施形態では、使用状態には、内蔵するバッテリの電力により動作するか否か、又はバッテリの残容量を示す電源状態が含まれ、変更処理部116は、電源状態に基づく使用状態モード(例えば、バッテリ動作モード、外部電源モードなど)に対応する設定情報に基づいて、所定の機能の停止状態を変更するようにしてもよい。
これにより、本実施形態によるノートPC1は、モダンスタンバイにおいて、電源状態に基づく使用状態モードに応じて、適切に所定の機能の停止状態を変更することができる。
【0113】
また、本実施形態によるノートPC1は、メイン制御部10とは独立して動作し、低消費電力モードにおいて動作可能なエンベデッドコントローラ31(サブ制御部)を備える。モード制御部111は、エンベデッドコントローラ31を経由してイベントトリガが発生した場合に、通常の稼働状態(S0状態)に移行し、イベントトリガに対応した処理を実行した後、一部機能を停止した状態(S0ix状態)に再び変更する。変更処理部116は、一部機能を停止した状態(S0ix状態)に再び変更する際に、使用状態モードが変更されていた場合に、変更された使用状態モードに応じた設定情報に基づいて、所定の機能の停止状態を変更する。
【0114】
これにより、本実施形態によるノートPC1は、モダンスタンバイ中に、使用状態に基づく使用状態モードに変更が生じた場合に、例えば、エンベデッドコントローラ31がイベントトリガを出力した際に、変更された使用状態モードに応じて、適切に所定の機能の停止状態を変更することができる(
図8及び
図12を参照)。よって、本実施形態によるノートPC1は、モダンスタンバイにおいて、使用状態に応じて、さらに適切に消費電力を低減することができる。
【0115】
また、本実施形態では、低消費電力モードは、メイン制御部10によるバックグラウンド処理を実行可能である。変更処理部116は、メイン制御部10がバックグラウンド処理を実行する際に、使用状態モードが変更されていた場合に、変更された使用状態モードに応じた設定情報に基づいて、所定の機能の停止状態を変更する。
【0116】
これにより、本実施形態によるノートPC1は、モダンスタンバイにおいて、バックグラウンド処理を実行する際に、変更された使用状態モードに応じて、適切に所定の機能の停止状態を変更することができるため、使用状態に応じて、さらに適切に消費電力を低減することができる。
【0117】
また、本実施形態によるノートPC1は、設定変更部117を備える。設定変更部117は、使用状態モードに対応する設定情報を、表示部14に表示させるとともに、設定情報を、入力部32からの入力情報に基づいて変更し、変更された設定情報を、設定情報記憶部221に記憶させる(
図9を参照)。
【0118】
これにより、本実施形態によるノートPC1は、モダンスタンバイにおいて停止する機能、及び動作させる機能を、利用者が自由に設定変更することができる。すなわち、本実施形態によるノートPC1では、モダンスタンバイにおいて停止する機能、及び動作させる機能を、利用者ごとに柔軟に変更することができる。
【0119】
また、本実施形態による制御方法は、上述したメイン制御部10と、設定情報記憶部221とを備えるノートPC1の制御方法であって、モード制御ステップと、変更処理ステップとを含む。モード制御ステップにおいて、モード制御部111が、メイン制御部10を低消費電力モードに変更する。変更処理ステップにおいて、変更処理部116が、モード制御部111が低消費電力モードに変更する際に、設定情報記憶部221が記憶する設定情報に基づいて、使用状態モードに応じて、所定の機能の停止状態を変更する。
これにより、本実施形態による制御方法は、上述したノートPC1と同様の効果を奏し、モダンスタンバイにおいて、使用状態に応じて、適切に消費電力を低減することができる。
【0120】
なお、本発明は、上記の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上記の実施形態において、情報処理装置がノートPC1である例を説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、タブレット端末装置などの他の情報処理装置であってもよい。
【0121】
また、上記の実施形態において、使用状態が、使用形状、使用場所、使用時刻、及び電源状態である例を説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、USBやBluetooth(登録商標)などによる外部接続機器の接続状態、等、他の使用状態を用いてもよい。また、使用状態は、これらの組み合わせてあってもよいし、使用状態モードは、他の使用状態、又はこれらの使用状態の組み合わせに基づく使用状態モードであってもよい。
【0122】
また、上記の実施形態において、状態検出部115及び変更処理部116は、メイン制御部10内の独立した機能部として説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、モード制御部111、キーボード処理部112、WoV処理部113、HPD処理部114、及び状態検出部115などに含まれる形態であってもよい。
【0123】
また、上記の実施形態において、設定情報記憶部221は、BIOSメモリ22により実現される例を説明したが、これに限定されるものではなく、HDD23により実現されてもよいし、他の記憶部により実現されてもよい。
【0124】
また、上記の実施形態において、デバイスドライバによって実現される所定の機能が、WoV、HPD、スマートLED、タッチパネルによる起動、スピーカ242のボリューム調整などの機能である例を説明したが、これに限定されるものではなく、デバイスドライバにより管理される他の機能に適用してもよい。
【0125】
また、上記の実施形態において、低消費電力モードは、Windows10(Windowsは登録商標)のモダンスタンバイである例を説明したが、これに限定されるものではなく、他のOSの同様の低消費電力モードに適用してもよい。
【0126】
なお、上述したノートPC1が備える各構成は、内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述したノートPC1が備える各構成の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述したノートPC1が備える各構成における処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD−ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。
【0127】
また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部又は外部に設けられた記録媒体も含まれる。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後にノートPC1が備える各構成で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【0128】
また、上述した機能の一部又は全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。上述した各機能は個別にプロセッサ化してもよいし、一部、又は全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、又は汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。