(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0016】
[情報処理システムSの概要]
まず、本明細書において前提となる情報処理システムSの概要について説明する。
図1及び
図2は、本明細書において前提となる情報処理システムSの概要を説明するための図である。情報処理システムSは、所定のエリアに出入りする人を管理するために用いられるシステムである。所定のエリアは、例えば、オフィス内及び店舗内等である。情報処理システムSは、撮像装置1と、情報処理装置2とを有する。
【0017】
撮像装置1は、撮像エリアを撮像した撮像画像を生成するカメラであり、所定のエリアを撮像エリアとして撮像可能な位置に設置されている。撮像画像は、動画像であってもよいし、静止画像であってもよい。撮像装置1は、例えば、撮像範囲が360度である全天球型のカメラであるが、これに限らず、撮像範囲が360度未満である従来型のカメラであってもよい。
【0018】
情報処理装置2は、所定のエリア(例えば撮像エリア)の撮像画像を処理する装置であり、例えばサーバである。撮像装置1及び情報処理装置2は、ネットワークNに接続されている。
【0019】
以下において、
図1及び
図2を参照しながら、情報処理システムSの処理の流れについて説明する。
図1に示す例において、まず、情報処理装置2は、撮像装置1が撮像した撮像画像を取得する(
図1の(1))。情報処理装置2は、取得した撮像画像である第1撮像画像に基づいて、所定のエリアにいる人の特徴を特定する(
図1の(2))。
【0020】
図2(a)に示す撮像画像G1は、人物Tが所定のエリアに入場した後に撮像された第1撮像画像である。情報処理装置2は、
図2(a)に示す撮像画像G1に含まれている人物Tの特徴を特定する。
【0021】
図1に戻り、情報処理装置2は、第1撮像画像及び第2撮像画像に基づいて、所定のエリアから退場した人である退場者の特徴を、当該退場者が退場した時刻とともに記録する(
図1の(3))。第2撮像画像は、第1撮像画像よりも後に生成(撮像)された撮像画像である。
【0022】
図2(b)に示す撮像画像G2は、人物Tが所定のエリアから退場した後に撮像された第2撮像画像である。この場合において、情報処理装置2は、
図2(a)、(b)に示す撮像画像G1、G2において、人物Tが含まれている第1状態から、当該人物Tが含まれない第2状態に変化した人物Tを退場者として、当該人物Tの特徴と、第1状態から第2状態に変化した変化時刻とを関連付けて記録する。
【0023】
図1に戻り、情報処理装置2は、第3撮像画像に基づいて、退場者が戻ってきたか否かを判定する(
図1の(4))。第3撮像画像は、変化時刻から所定の時間が経過するまでの間に生成された撮像画像である。
【0024】
図2(c)に示す撮像画像G3は、人物Tが所定のエリアに戻った後に撮像された第3撮像画像である。この場合において、情報処理装置2は、撮像画像G3に含まれている人物Tの特徴が、変化時刻に関連付けて記録した退場者の特徴(撮像画像G1に基づいて特定された人物Tの特徴)と同一である場合に、当該退場者が所定のエリアに戻ってきたと判定する。
【0025】
図1に戻り、そして、情報処理装置2は、上記判定の結果に基づく結果情報を外部装置に通知する(
図1の(5))。外部装置の詳細については後述する。このようにすることで、情報処理システムSは、所定のエリアから出た人が当該所定のエリアに戻ったことを特定することができる。
【0026】
例えば、情報処理システムSの利用者は、当該情報処理システムSをオフィス内における従業員の行動を追跡する追跡システムとして用いることができる。オフィス内には、机及びパーティション等、様々な物が配置されているため、撮像装置1の死角となる場所が存在し得る。この場合において、オフィス内にいる従業員が撮像装置1の死角に入ってしまうと、撮像装置1が撮像した撮像画像に当該従業員が含まれなくなり、当該従業員の行動の追跡を続けることができなくなってしまう。また、死角が無いように撮像装置1を設置しようとすると、設置する撮像装置1の数が多くなり、追跡システムを導入する費用が増大してしまう。
【0027】
しかしながら、情報処理装置2は、従業員が撮像装置1の死角に入った場合に、当該従業員(退場者)の特徴を記録し、当該従業員が撮像装置1の死角から出た場合に、当該従業員が戻ってきた(現れた)と判定した結果に基づく結果情報を外部装置に通知する。このようにすることで、情報処理装置2は、従業員が撮像装置1の死角に入った場合であっても、当該従業員が撮像装置1の死角から出た場合に当該従業員の行動の追跡を再開することができる。これにより、情報処理装置2は、オフィス内に撮像装置1の死角がある場合であっても、少ない数の撮像装置1でオフィス内における従業員の行動を追跡することができる。その結果、情報処理装置2は、追跡システムを導入するためにかかる費用を低減させることができる。
以下、第1の実施の形態について説明する。
【0028】
<第1の実施の形態>
[オフィスに戻った人を特定する]
図3及び
図4は、第1の実施の形態における情報処理システムS1の概要を説明するための図である。情報処理システムS1は、所定のエリアに入場する入場者を認証するために用いられる認証システムとして機能する。第1の実施の形態における所定のエリアは、オフィス内を含む。情報処理システムS1は、認証装置3をさらに有する。
【0029】
認証装置3は、所定のエリアに入場する入場者を認証する外部装置であり、例えば、オフィスに入場する入場口に設置された入場ゲートである。認証装置3は、オフィスに入場するためのドアの錠を制御するために設置された電子錠装置であってもよい。認証装置3は、ネットワークNに接続されている。
【0030】
第1の実施の形態における撮像装置1は、入場ゲートの外側(オフィスの外側)とオフィス内とが撮像可能な位置に設置されている。なお、オフィスの入場口がドアで仕切られており、オフィス内からドアの外側が視認できない場合、ドアの外側からオフィス内までを撮像する複数の撮像装置1が設置されていてもよい。
【0031】
例えば、オフィスで働いている人にはIC(Integrated Circuit)カードが配布されており、認証装置3は、当該ICカードに基づいて人を認証する。認証装置3は、人を認証すると、当該認証装置3が備えるゲートを開放する。
図4(a)は、ある日において人物Tが初めてオフィスに入場する際(例えば出社する際等)の認証装置3の動作を模式的に表した図である。
図4(a)の状態M1は、認証装置3のゲートが閉じている状態を示し、状態M2は、認証装置3のゲートが開いた状態を示す。
【0032】
図4(a)の状態M1に示す例において、人物Tが認証装置3に近づき、認証装置3の所定の場所にカードCをかざすと、認証装置3は、当該カードCに基づいて人物Tを認証する。認証装置3が人物Tを認証すると、状態M2に示すように認証装置3のゲートが開放され、人物Tは入場ゲートを通ってオフィスに入場することができる。
【0033】
オフィスに入場した人物Tが、オフィスから退場した後に、再びオフィスに入場するために認証装置3に近づくと、情報処理装置2は、退場者が所定のエリアに戻ってきたこと、換言すると、認証装置3に近づいた人が所定のエリアから退場した退場者であることを示す結果情報を認証装置3に通知する。この場合、認証装置3は、情報処理装置2が通知した結果情報を受けると、ICカードに基づく人の認証を行わずにゲートを開放する。
【0034】
図4(b)は、ある日において人物Tがオフィスに再入場する際の認証装置3の動作を模式的に表した図である。
図4(a)の状態M3は、認証装置3のゲートが閉じている状態を示し、状態M4は、認証装置3のゲートが開いた状態を示す。
【0035】
図4(b)の状態M3に示す例において、人物Tが認証装置3に近づくと、情報処理装置2は、当該人物Tを含む撮像画像に基づいて当該人物Tが退場者であると判定し、当該判定の結果に基づく結果情報を認証装置3に通知する。認証装置3は、情報処理装置2が通知した結果情報を受けると、状態M4に示すように人物Tを認証せずにゲートを開放する。
【0036】
このようにすることで、情報処理システムS1は、人がオフィスに入場するごとに、当該人が入場ゲートを通るための操作(ICカードを認証装置3の所定の場所にかざす操作等)を行う手間を省くことができる。
以下、第1の実施の形態における情報処理装置2の構成について説明する。
【0037】
[第1の実施の形態における情報処理装置2の構成]
図5は、第1の実施の形態における情報処理装置2の構成を示す図である。情報処理装置2は、通信部21と、記憶部22と、制御部23とを有する。通信部21は、ネットワークNに接続するためのネットワークインターフェイスであり、例えばLAN(Local Area Network)コントローラを含んで構成されている。
【0038】
記憶部22は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びハードディスク等の記憶媒体である。記憶部22は、制御部23が実行するプログラムを記憶している。
【0039】
制御部23は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。制御部23は、記憶部22に記憶されたプログラムを実行することにより、撮像画像取得部231、特徴特定部232、変化記録部233、判定部234及び通知部235として機能する。
【0040】
撮像画像取得部231は、通信部21を介して、所定のエリアの撮像画像を撮像装置1から取得する。撮像画像取得部231は、例えば、撮像装置1が撮像画像を撮像するごとに、当該撮像画像を取得する。
【0041】
特徴特定部232は、撮像画像取得部231が取得した第1撮像画像に含まれている人の特徴を特定する。特徴特定部232は、例えば、第1撮像画像に含まれている人の顔(眼鏡の有無、眼鏡の形状等)、体形、服装、姿勢、持ち物等の複数の特徴点を抽出することにより、当該人の特徴を特定する。特徴特定部232は、撮像画像取得部231が撮像画像を取得するごとに、当該撮像画像に含まれている人の特徴を特定する。例えば、第1撮像画像に複数の人が含まれている場合、特徴特定部232は、人ごとに当該人の特徴を特定する。
【0042】
変化記録部233は、所定のエリアから退場した退場者の特徴を、当該退場者が退場した時刻に関連付けて記録する。具体的には、変化記録部233は、第1撮像画像と第2撮像画像とにおいて、人が含まれている第1状態から、当該人が含まれない第2状態に変化した人である退場者の特徴を、第1状態から第2状態に変化した変化時刻に関連付けて記憶部22に記憶させる。
【0043】
より具体的には、変化記録部233は、第1撮像画像に基づいて特徴を特定された人が、第2撮像画像に含まれていない場合、当該第1撮像画像に基づいて特定された人の特徴を、当該第2撮像画像が生成された時刻を変化時刻として関連付けて記憶部22に記憶させる。
【0044】
判定部234は、変化時刻から所定の時間(例えば1時間、当日等)が経過するまでの間に撮像画像取得部231が取得した第3撮像画像に基づいて、退場者が所定のエリアに戻ってきたか否かを判定する。具体的には、判定部234は、第3撮像画像において、変化記録部233が変化時刻に関連付けて記憶部22に記憶させた退場者の特徴と同一の人の特徴を特徴特定部232が特定したか否かに基づいて、退場者が所定のエリアに戻ってきたか否かを判定する。
【0045】
より具体的には、判定部234は、記憶部22に記憶されている一以上の退場者の特徴のうち、当該退場者の特徴と関連付けて記憶部22に記憶されている変化時刻に対応する第3撮像画像に基づいて特定された人の特徴と同一の退場者の特徴があるか否かに基づいて、退場者が所定のエリアに戻ってきたか否かを判定する。「人の特徴と同一の退場者の特徴」は、例えば、人の特徴(撮像画像から抽出された複数の特徴点)と、退場者の特徴(記憶部22に記憶されている退場者の複数の特徴点)とが一致する割合が予め定められた閾値以上である場合である。
【0046】
判定部234は、第3撮像画像において、変化記録部233が変化時刻に関連付けて記憶部22に記憶させた退場者の特徴と同一の人の特徴を特徴特定部232が特定した場合に、退場者が所定のエリアに戻ってきた(特徴特定部232が特徴を特定した人が退場者である)と判定する。
【0047】
通知部235は、通信部21を介して、判定部234が判定した結果に基づく結果情報を認証装置3に通知する。具体的には、通知部235は、判定部234によって退場者が所定のエリアに戻ってきたと判定した場合、通信部21を介して、当該退場者が所定のエリアに戻ってきたことを示す再入場情報を、結果情報として認証装置3に通知する。
【0048】
認証装置3は、所定のエリアに人が入場する前に情報処理装置2から再入場情報の通知を受けている場合に、所定のエリアに入場する人を認証しない。この場合、認証装置3は、再入場情報の通知を受けたことに応じてゲートを開放する。一方、認証装置3は、所定のエリアに人が入場する前に情報処理装置2から再入場情報の通知を受けていない場合に、所定のエリアに入場する人を認証する。この場合、認証装置3は、例えば、ICカードに基づいて所定のエリアに入場する人を認証する。このようにすることで、認証装置3は、人が入場するごとに当該人を認証するための処理(ICカードに基づいて人を認証する処理)を省くことができる。
【0049】
上記において外部装置が認証装置3である例を説明したが、これに限らない。例えば、オフィスで働く各従業員が使用する不図示の通信端末であってもよい。通信端末は、例えば、スマートフォン及びPC(Personal Computer)等である。この場合、通知部235は、退場者が所定のエリアに戻ってきたことを示す再入場情報を通信端末に通知してもよい。このようにすることで、例えば、通知された再入場場を受けた通信端末を使用する従業員は、他の従業員の所在(オフィスに戻ったこと)を確認することができる。
【0050】
また、外部装置は、オフィスを警備する警備員が使用する通信端末であってもよい。例えば、当該警備員が入場ゲートを監視する場合、一度確認した人を再度確認する警備員の手間を省くことができる。これにより、情報処理装置2は、人が入場するごとに確認する警備員の監視の負担を軽減することができる。
【0051】
また、外部装置は、オフィスで働く従業員の上司(同僚)が使用する通信端末であってもよい。この場合、通知部235は、退場者が所定のエリアに戻ってきたことを示す再入場情報とともに、当該退場者の直前のスケジュールを通信端末に通知してもよい。例えば、記憶部22には、各従業者のスケジュール(例えば、会議及び出張等)と、当該従業者に関する情報(例えば従業者の特徴等)とが記憶されている。この場合において、通知部235は、判定部234が所定のエリアに戻ってきたと判定した退場者の特徴によって特定される従業者の直前のスケジュールを通信端末に通知する。このようにすることで、上司は、オフィスに戻ってきた従業者がどこに行っていたのかを把握することができる。
【0052】
[情報処理システムS1の処理]
続いて、情報処理システムS1の処理の流れについて説明する。
図6は、情報処理システムS1の処理の流れを示すシーケンス図である。本処理は、情報処理装置2の撮像画像取得部231が、通信部21を介して撮像装置1によって撮像された第1撮像画像を取得したことを契機として開始する(S1)。
【0053】
特徴特定部232は、第1撮像画像に含まれている人の特徴を特定する(S2)。撮像画像取得部231は、通信部21を介して、第1撮像画像よりも後に生成された第2撮像画像を撮像装置1から取得する(S3)。特徴特定部232は、第2撮像画像に含まれている人の特徴を特定する(S4)。
【0054】
変化記録部233は、第1撮像画像と第2撮像画像とにおいて、人が含まれている第1状態から当該人が含まれない第2状態に変化した退場者がいるか否かを判定する(S5)。変化記録部233は、第1状態から第2状態に変化した退場者がいないと判定した場合(S5においてNOの場合)、処理をS3に戻す。一方、変化記録部233は、第1状態から第2状態に変化した退場者がいると判定した場合(S5においてYESの場合)、当該退場者の特徴を、第1状態から第2状態に変化した変化時刻に関連付けて記憶部22に記憶させる(S6)。
【0055】
撮像画像取得部231は、通信部21を介して、変化時刻から所定の時間が経過するまでの間に撮像された第3撮像画像を撮像装置1から取得する(S7)。特徴特定部232は、第3撮像画像に含まれている人の特徴を特定する(S8)。
【0056】
判定部234は、第3撮像画像において、変化記録部233が変化時刻に関連付けて記憶部22に記憶させた退場者の特徴と同一の人の特徴を特徴特定部232が特定したか否かを判定する(S9)。判定部234は、退場者の特徴と同一の人の特徴を特徴特定部232が特定していないと判定した場合(S9においてNOの場合)、処理をS7に戻す。
【0057】
一方、判定部234が退場者の特徴と同一の人の特徴を特徴特定部232が特定したと判定した場合(S9においてYESの場合)、通知部235は、通信部21を介して、当該退場者が所定のエリアに戻ってきたことを示す再入場情報を、認証装置3に通知する(S10)。そして、認証装置3は、情報処理装置2から通知された再入場情報を受けると、人を認証せずにゲートを開放する(S11)。
【0058】
[第1の実施の形態における効果]
以上説明したとおり、情報処理装置2は、第1撮像画像及び第2撮像画像において第1状態から第2状態に変化した退場者の特徴を変化時刻に関連付けて記録する。情報処理装置2は、第3撮像画像に基づいて退場者が所定のエリアに戻ってきたと判定した場合に再入場情報を認証装置3に通知する。そして、認証装置3は、再入場情報の通知を受けると、人を認証せずにゲートを開放する。このようにすることで、情報処理システムS1は、人がオフィスに入場するごとに、当該人が入場ゲートを通るための操作を行う手間を省くことができる。
【0059】
<第2の実施の形態>
[店舗に戻った人を特定する]
続いて、第2の実施の形態について説明する。第1の実施の形態における情報処理装置2は、オフィスに戻った人を特定する。これに対して、第2の実施の形態における情報処理装置2は、店舗に戻った人を特定する。以下に、第1の実施の形態と異なる部分について説明する。第1の実施の形態と同じ部分については適宜説明を省略する。
【0060】
図7は、第2の実施の形態における情報処理システムS2の概要を説明するための図である。情報処理システムS2は、所定のエリアに入場した入場者が当該所定のエリアに戻った人(退場者)であることを管理者に提示するために用いられる情報提示システムとして機能する。第2の実施の形態における所定のエリアは、店舗内を含む。管理者は、例えば店舗の店員である。入場者は、例えば店舗の顧客である。情報処理システムS2は、管理端末4をさらに有する。
【0061】
管理端末4は、店舗を管理する管理者が使用する端末であり、例えば、スマートフォン及びPC等である。管理端末4は、ネットワークNに接続されている。管理端末4は、情報処理装置2から通知された結果情報を管理者に提示する。具体的には、情報処理装置2が再入場情報を結果情報として管理端末4に通知すると、当該管理端末4は、入店した顧客が再入店した顧客であることを管理者に提示する。
【0062】
このようにすることで、管理者は、入店した顧客が再入店した顧客であることを認識することができる。これにより、例えば、管理者は、入店した顧客が店舗内の商品に興味を持っている蓋然性が高いことを把握することができる。その結果、情報処理システムS2は、店員の接客を支援することができる。
以下、第2の実施の形態における情報処理装置2の構成について説明する。
【0063】
[第2の実施の形態における情報処理装置2の構成]
図8は、第2の実施の形態における情報処理装置2の構成を示す図である。制御部23は、記憶部22に記憶されたプログラムを実行することにより、算出部236としてさらに機能する。
【0064】
通知部235は、判定部234によって退場者が所定のエリアに戻ってきたと判定した場合、通信部21を介して、当該退場者が所定のエリアに戻ってきたことを示す再入場情報を、結果情報として管理端末4に通知する。管理端末4は、例えば、再入場情報の通知を受けると、店舗に入店した顧客が再入店した顧客であることを示すメッセージをディスプレイに表示する。
【0065】
通知部235は、再入店した顧客が直前に入店したときの行動を示す情報をさらに通知してもよい。具体的には、まず、特徴特定部232は、第1撮像画像に含まれている人の特徴を特定するとともに、複数の第1撮像画像に基づいて、特徴を特定した人が所定の時間以上(例えば1分以上等)にわたって滞在していた位置をさらに特定する。特徴特定部232が特定する位置は、例えば、店舗内の位置座標、又は店舗内に配置された複数の商品棚の中のいずれかを示す棚番号等である。
【0066】
続いて、変化記録部233は、特徴特定部232が特定した位置を退場者の特徴に関連付けて記憶部22に記憶させる。そして、通知部235は、退場者が所定のエリアに戻ってきたこととともに、当該退場者の特徴に関連付けて記憶部22に記憶された位置を管理端末4に通知する。
【0067】
図9は、店舗内を模式的に表した図である。
図9に示す例において、店舗には、商品棚である棚R1、R2が配置されている。例えば、人物Tが店舗に最初に入店したときにおいて、棚R2に5分にわたって滞在していたとする。この場合において、人物Tが店舗を出た後に再度店舗に入った場合に、通知部235は、当該人物Tが店舗に戻ってきたことと、当該人物Tが最初に入店したときに所定の時間以上にわたって滞在していた棚R2を示す棚番号とを管理端末4に通知する。
【0068】
その後、管理端末4は、店舗に入店した顧客が再入店した顧客であることと、当該顧客が最初に入店したときに所定の時間以上にわたって棚R2に滞在していたこととを示すメッセージをディスプレイに表示する。このようにすることで、店員は、再入店した顧客が棚R2内の商品に興味を持っている蓋然性が高いことを把握することができる。
【0069】
通知部235は、店舗に再入場した顧客の再入場者数を管理端末4に通知してもよい。具体的には、まず、算出部236は、所定の期間(例えば当日)内に所定のエリアに戻ってきた退場者の数である再入場者数を算出する。そして、通知部235は、算出部236が算出した再入場者数を管理端末4に通知する。通知部235は、例えば、日ごとに再入場者数を管理端末4に通知する。このようにすることで、管理者は、顧客が再入場した回数を把握することができる。
【0070】
通知部235は、所定の期間内に初めて店舗に入った顧客の人数に基づく情報を管理端末4にさらに通知してもよい。具体的には、まず、算出部236は、所定の期間内に初めて所定のエリアに入った人の数である新入場者数をさらに算出する。そして、通知部235は、新入場者数及び再入場者数、又は新入場者数に対する再入場者数の割合を管理端末4に通知する。このようにすることで、管理者は、どのくらいの割合で顧客が再入場したかを把握することができる。
【0071】
通知部235は、顧客が店舗を出てから戻ってくるまでの時間の統計値を管理端末4に通知してもよい。具体的には、まず、算出部236は、退場者が所定のエリアから退場してから当該所定のエリアに戻ってくるまでの回帰時間の統計値をさらに算出する。算出部236は、例えば、回帰時間の長さごと(例えば30分、1時間、1時間30分等)に統計値を算出する。
【0072】
そして、通知部235は、算出部236が算出した統計値を管理端末4に通知する。例えば、短時間(例えば30分以内)に何度も店舗を出入りする顧客は店舗の商品に興味を持って再入店した顧客である蓋然性が低い。管理者は、情報処理装置2から通知された統計値を用いることにより、上記のような顧客による再入場者数を除外することができる。これにより、管理者は、通知された再入場者数のうち、店舗の商品に興味を持った顧客による再入場者数を把握することができる。
【0073】
[変形例]
上記において、所定のエリアが店舗である例を説明したが、これに限らない。例えば、所定のエリアはイベント会場であってもよい。この場合において、通知部235は、変化記録部233が記憶部22に特徴を記憶させた退場者の人数と、算出部236が算出した再入場者数とを、イベントを管理する管理者が使用する管理端末4に通知する。このようにすることで、例えば、休憩等で一時的に中断していたイベントを再開する場合において、イベント会場から出た参加者が全員戻ってきたことが当該イベントを再開する条件である場合、管理者は、情報処理装置2から通知された退場者の人数と再入場者数とを確認することにより、参加者が全員戻ってきたか否かを把握することができる。
【0074】
[第2の実施の形態における効果]
以上説明したとおり、情報処理装置2は、退場者が所定のエリアに戻ってきたと判定した場合に再入場情報を管理端末4に通知する。そして、管理端末4は、店舗に入店した顧客が再入店した顧客であることを示すメッセージをディスプレイに表示する。このようにすることで、管理者は、入店した顧客が再入店した顧客であることを認識することができる。これにより、例えば、管理者は、入店した顧客が店舗内の商品に興味を持っている蓋然性が高いことを把握することができる。その結果、情報処理システムS2は、店員の接客を支援することができる。
【0075】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、第1の実施の形態にかかる情報処理装置2は、第2の実施の形態において説明した算出部236をさらに有してもよい。この場合、情報処理装置2は、算出部236が算出した再入場者数、又は再入場者数の統計値を外部装置である通信端末に通知してもよい。
【0076】
また、例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。