(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0006】
異なる光照明システム及び/又は発光ダイオード(「LED」)の実施例は、添付の図面を参照して以下にさらに詳細に説明される。これらの実施例は、相互に排他的ではなく、一実施例において見出される特徴は、追加の実装を達成するために、1つ以上の他の実施例において見出される特徴と組み合わせられ得る。したがって、添付の図面に示された実施例は、例示目的のためにのみ提供されており、それらは、本開示をいかなる方法においても限定することを意図するものではないことが理解されるであろう。同様の参照符号は全体を通して同様の要素を指す。
【0007】
本明細書では、第1、第2などの用語は、種々の要素を記載するために用いられ得るが、これらの要素はこれらの用語によって限定されるべきではないことが理解されるであろう。これらの用語は、1つの要素を別の要素から区別するためにのみ使用され得る。例えば、本発明の範囲から逸脱することなく、第1の要素は第2の要素と称され得、同様に、第2の要素は第1の要素と称され得る。本明細書中で使用される場合、用語「及び/又は」は、関連する列挙されたアイテムの1つ以上の任意の及びすべての組み合わせを含み得る。
【0008】
層、領域、又は基板などのある要素が、他の要素の「上に(on)」ある又は「上へ(onto)」延在すると称される場合、それは、直接他の要素の上にあり若しくは他の要素の上へ延在することができるか、又は、介在要素が存在することもできると理解されるであろう。対照的に、ある要素が「直接上に(directly on)」ある又は「直接上へ(directly onto)」延在すると称される場合、介在要素は存在しない。要素が「接続されている」又は「結合されている」と称される場合、要素は、他の要素に直接接続され又は結合され得る、及び/又は、1つ以上の介在要素を介して他の要素に接続され又は結合され得る。対照的に、要素が「直接接続(directly connected)」又は「直接結合(directly coupled)」されていると称される場合、その要素と他の要素との間に介在要素は存在しない。これらの用語は、図中に示される任意の方向に加えて、要素の異なる方向を包含することが意図されることが理解されるであろう。
【0009】
「下(below)」、「上(above)」、「上方(upper)」、「下方(lower)」、「水平(horizontal)」又は「垂直(vertical)」などの相対的な用語は、本明細書では、図示のように、ある要素、層又は領域と別の要素、層又は領域との関係を説明するために使用され得る。これらの用語は、図示される方向に加えて、デバイスの異なる方向を包含することが意図されることが理解されるであろう。
【0010】
半導体発光デバイス(LED)又は光出力発光デバイス、例えば紫外線(UV)又は赤外線(IR)の光出力を放射するデバイスは、現在利用可能な最も効果的な光源の1つである。これらのデバイス(以下「LED」と称する)は、発光ダイオード、共振空洞発光ダイオード、垂直空洞レーザダイオード、端面発光レーザなどを含み得る。それらのコンパクトなサイズ及び低電力要求のため、例えば、LEDは、多くの異なる用途にとって魅力的な候補になり得る。例えば、それらが、カメラ及び携帯電話などの携帯型バッテリ給電デバイス用の光源(例えば、フラッシュライト及びカメラフラッシュ)として用いられ得る。それらはまた、例えば、自動車照明、ヘッド・アップ・ディスプレイ(HUD)照明、園芸照明、街灯、ビデオ用のトーチ、一般照明(例えば、家庭、店舗、オフィス及びスタジオ照明、劇場/舞台照明及び建築照明)、拡張現実(AR)照明、仮想現実(VR)照明、ディスプレイ用のバックライト及びIR分光法のために用いられうる。単一のLEDは、白熱光源より暗い光を提供しうるため、より多くの明るさが要望又は要求される用途のためには、LEDの多接合デバイス又はアレイ(例えば、モノリシックLEDアレイ、マイクロLEDアレイなど)が用いられうる。
【0011】
開示された対象の実施形態によれば、LEDアレイ(例えば、マイクロLEDアレイ)は、
図1A、1B、及び/又は1Cに示されるようなピクセルのアレイを含んでもよい。LEDアレイは、LEDアレイセグメントの精密制御を必要とするものなどの任意の用途に使用することができる。LEDアレイ内の画素は、個々にアドレス指定可能であることができ、グループ/サブセット内でアドレス指定可能であることができ、又はアドレス指定不能であることができる。
図1Aでは、画素111を有するLEDアレイ110の上面図が示される。LEDアレイ110の3×3部分の分解図も
図1Aに示されている。3×3の分解図に示されるように、LEDアレイ110は、約100μm以下(例えば、40μm)の幅w1を有するピクセル111を含み得る。ピクセル間のレーン113は、約20μm以下(例えば、5μm)の幅w2で分離され得る。レーン113は、
図1B及び1Cに示され、本明細書にさらに開示されるように、ピクセル間にエアギャップを提供し得、又は他の材料を含み得る。1つのピクセル111の中心から隣り合うピクセル111の中心までの距離d1は、約120μm以下(例えば、45μm)であり得る。本明細書で提供される幅及び距離は例示に過ぎず、実際の幅及び/又は寸法は変化し得ることが理解されるであろう。
【0012】
対称行列に配置された矩形ピクセルが
図1A、B及びCに示されているが、任意の形状及び配置の画素が、本明細書に開示される実施形態に適用され得ることが理解されるであろう。例えば、
図1AのLEDアレイ110は、100×100マトリクス、200×50マトリクス、対称マトリクス、非対称マトリクスなどの任意の適用可能な配置における10,000ピクセルを超える画素を含み得る。また、ピクセル、マトリクス、及び/又は基板の複数のセットは、本明細書に開示される実施形態を実装するために、任意の適用可能なフォーマットで配列され得ることも理解されよう。
【0013】
図1Bは、例示的なLEDアレイ1000の断面図を示す。示されるように、ピクセル1010、1020、及び1030は、分離セクション1041及び/又はn型コンタクト1040が、ピクセルを互いに分離するように、LEDアレイ内の3つの異なるピクセルに対応する。一実施形態によれば、ピクセル間の空間は、エアギャップによって占められ得る。示されるように、ピクセル1010は、例えばサファイア基板などの任意の適用可能な基板上に成長され得るエピタキシャル層を含み、エピタキシャル層1011から除去され得る。コンタクト1015から遠位の成長層の表面は、実質的に平坦であり得、又はパターン化され得る。p型領域1012は、pコンタクト1017に近接して配置され得る。活性領域1021は、n型領域及びp型領域1012に隣接して配置され得る。あるいは、活性領域1021は、半導体層又はn型領域と、p型領域1012との間にあり得、活性領域1021が光ビームを放射するように電流を受け取り得る。pコンタクト1017は、SiO
2層1013及び1014並びに金属層1016(例えばメッキ銅)と接触し得る。n型コンタクト1040は、Cuなどの適用可能な金属を含み得る。金属層1016は、反射性であり得るコンタクト1015と接触し得る。
【0014】
特に、
図1Bに示すように、n型コンタクト1040は、ピクセル1010、1020、及び1030の間に形成されるトレンチ1130内に堆積され得、エピタキシャル層を越えて延在し得る。分離セクション1041は、変換材料1050の全部(図示のように)又は一部を分離し得る。LEDアレイは、かかる分離セクション1041無しに実装され得、又は分離セクション1041は、エアギャップに対応し得ることが理解されよう。分離セクション1041は、n型コンタクト1040の延長であり得、その結果、分離セクション1041は、n型コンタクト1040(例えば、銅)と同じ材料から形成される。あるいは、分離セクション1041は、n型コンタクト1040とは異なる材料から形成され得る。一実施形態によれば、分離セクション1041は、反射性材料を含み得る。分離セクション1041及び/又はn型コンタクト1040内の材料は、例えば、n型コンタクト1040及び/又は分離セクション1041の堆積を含む又は堆積を可能にするメッシュ構造を適用するなど、任意の適用可能な方法で堆積され得る。コンバータ材料1050は、
図2Aの波長変換層205と類似の特徴/特性を有し得る。本明細書に記載されるように、1つ以上の追加層が、分離セクション1041をコーティングし得る。かかる層は、反射層、散乱層、吸収層、又は任意の他の適用可能な層であり得る。1つ以上のパッシベーション層1019は、nコンタクト1040をエピタキシャル層1011から完全に又は部分的に分離し得る。
【0015】
エピタキシャル層1011は、サファイア、SiC、GaN、シリコンを含む励起されたときに光子を放出するために適用可能な任意の材料から形成され得、より詳しくは、AlN、AlP、AlAs、AlSb、GaN、GaP、GaSb、InN、InP、InAs、InSbを含むが、これらに限定されないIII〜V族半導体、ZnS、ZnSe、CdSe、CdTeを含むがこれらに限定されないII〜VI族半導体、Ge、Si、SiCを含むが、これらに限定されないIV属半導体、及びそれらの混合物又は合金、から形成され得る。これらの例示的な半導体は、それらが存在するLEDの典型的な発光波長において、約2.4〜約4.1の範囲の屈折率を有し得る。例えば、GaNなどのIII−窒化物半導体は、500nmで約2.4の屈折率を有し、InGaPなどのIII−リン化物半導体は、600nmで約3.7の屈折率を有し得る。LEDデバイス200に結合されるコンタクトは、AuSn、AuGa、AuSi又はSAC半田などの半田から形成され得る。
【0016】
n型領域は、成長基板上に成長させることができ、例えば、バッファ又は核形成層等の調製層、及び/又は成長基板の除去を容易にするように設計された層を含む、異なる組成及びドーパント濃度を含む半導体材料の1つ以上の層を含むことができる。これらの層は、n型であるか、意図的にドープされていなくてもよいし、又はp型デバイス層であることさえもできる。これらの層は、発光領域が効率的に発光するために望ましい、特定の光学的、材料的、又は電気的特性のために設計され得る。同様に、p型領域1012は、意図的にドープされていない層又はn型層を含む、異なる組成、厚さ、及びドーパント濃度の複数の層を含み得る。電流は、p−n接合(例えば、コンタクトを介して)を介して流れるように生じ得、ピクセルは、材料のバンドギャップエネルギーによって少なくとも部分的に決定される第1波長の光を生成し得る。ピクセルは、直接的に光を放射(例えば、通常又は直接発光LED)し得、又は発光された光の波長をさらに変更して第2波長の光を出力するように作用する波長変換層1050(例えば、蛍光体変換LED、「PCLED」など)に光を放射しし得る。
【0017】
図1Bは、例示的構成におけるピクセル1010、1020、及び1030を有する例示的LEDアレイ1000を示すが、LEDアレイ内のピクセルは、複数の構成のうちの任意の1つにおいて提供され得ることが理解されよう。例えば、ピクセルは、フリップチップ構造、垂直注入薄膜(VTF)構造、多接合構造、薄膜フリップチップ(TFFC)、横型デバイスなどであり得る。例えば、横方向LEDピクセルはフリップチップLEDピクセルと類似し得るが、電極を基板又はパッケージに直接接続するために上下逆さまにされなくてもよい。また、TFFCは、フリップチップLEDピクセルに類似し得るが、(薄膜半導体層を指示しないままで)成長基板を除去し得る。対照的に、成長基板又は他の基板は、フリップチップLEDの一部として含まれ得る。
【0018】
活性領域1021によって放射された光が1つ以上の中間層(例えば、フォトニック層)を通過し得るように、波長変換層1050は活性領域1021によって放射された光の経路内にあり得る。実施形態によれば、波長変換層1050は、LEDアレイ1000内に存在しなくてもよい。波長変換材料1050は、1つの波長の光を吸収して異なる波長の光を放出する、透明又は半透明のバインダ又はマトリクス内の蛍光体粒子、又はセラミック蛍光体素子などの任意の発光性材料であり得る。波長変換層1050の厚さは、使用される材料、又はLEDアレイ1000又は個々のピクセル1010、1020、及び1030が配列される用途/波長に基づいて決定され得る。例えば、波長変換層1050は、約20μm、50μm又は200μmであり得る。波長変換層1050は、図示されるように、各個々のピクセル上に提供され得、又はLEDアレイ1000全体にわたって配置され得る。
【0019】
一次光学系1022は、1つ以上のピクセル1010、1020、及び/又は1030上にあってもよく、光が活性領域101及び/又は波長変換層1050から一次光学系を通過することを可能にし得る。一次光学系を介する光は、一般に、一次光学系1022を介して放射される光の光強度が、理想的な拡散放射体から観察された場合、入射光の方向と表面法線との間の角度のコサインに直接比例するように、ランベルト分布パターンに基づいて放射され得る。当然のことながら、一次光学系1022の1つ以上の特性は、ランベルト分布パターンとは異なる光分布パターンを生成するように修正され得る。
【0020】
レンズ1065及び導波路1062の一方又は両方を含む二次光学系は、ピクセル1010、1020、及び/又は1030を備え得る。二次光学系は、複数のピクセルを有する
図1Bに示される実施例にしたがって議論されるが、二次光学系は、単一ピクセルに対して提供されてもよいことが理解されよう。二次光学系は、入射光を拡散するため(発散光学系)、又は入射光を平行ビームに集めるため(コリメート光学系)に使用され得る。導波路1062は、誘電体材料、金属化層などでコーティングされ得、入射光を反射又は再方向付けするために設けられ得る。代替の実施形態では、照明システムは、波長変換層1050、一次光学系1022、導波路1062、及びレンズ1065のうちの1つ又は複数を含まなくてもよい。
【0021】
レンズ1065は、SiC、酸化アルミニウム、ダイヤモンド等、又はそれらの組み合わせ等の、任意の適用可能な透明材料から形成され得るが、これらに限定されない。レンズ1065は、レンズ1065からの出力ビームが所望の測光仕様を効率的に満たすように、レンズ1065に入力される光ビームを変更するために使用され得る。さらに、レンズ1065は、例えば、複数のLEDデバイス200Bの点灯及び/又は非点灯外観を決定することによって、1つ以上の美的目的を果たし得る。
【0022】
図1Cは、LEDアレイ1100の三次元図の断面図を示す。図示されるように、LEDアレイ1100内のピクセルは、nコンタクト1140を形成するように充填されるトレンチによって分離され得る。ピクセルは、基板1114上に成長されることができ、pコンタクト1113、p−GaN半導体層1112、活性領域1111、及びn−GaN半導体層1110を含むことができる。この構造は、一実施例としてのみ提供され、本明細書に提供される開示を実施するために、1つ以上の半導体層又は他の適用可能な層を追加、除去、又は部分的に追加又は除去し得ることが理解されるであろう。コンバータ材料1117は、半導体層1110(又は他の適用可能な層)上に堆積され得る。
【0023】
図示のように、パッシベーション層1115は、トレンチ1130内に形成され得、nコンタクト1140(例えば、銅コンタクト)は、トレンチ1130内に堆積され得る。パッシベーション層1115は、1つ以上の半導体層からnコンタクト1140の少なくとも一部を分離し得る。実施形態によれば、nコンタクト1140又は他の適用可能な材料がピクセル間に完全又は部分的な光学的アイソレーションをもたらすように、トレンチ内では、nコンタクト1140又は他の適用可能な材料はコンバータ材料1117内へと延在し得る。
【0024】
開示された内容の実施形態によれば、拡張可能な膜は、拡張可能なテープ上にマウントされたコンポーネント(例えば、波長変換層、ダイなど)間の空間を拡張するように構成され得、その結果、コンバータコンポーネント間のレーンが拡張される。拡張されたレーンは、スペーサ材料又は光学的アイソレーション材料などの1つ以上の側壁材料、又は1つ以上の追加のコンポーネント(例えば、拡張可能な膜上に既にある波長変換層と同じ又は異なる特性を有する1つ以上の波長変換層)の適用を可能にし得る。スペーサ材料は、2つ以上のコンポーネントを分離するように構成された任意の適用可能な材料であり得、本明細書に開示されているように、発光デバイスとの整列を可能にするための分離を可能にし得る。光学的アイソレーション材料は、分布ブラッグ反射体(DBR)層、反射性材料、吸収性材料などであり得る。側壁材料は、コンポーネントの1つ以上の側壁に適用され得、又は、それらが少なくとも部分的に拡張されたレーンの形態をとるようにレーン内に堆積され得る。代替的に又は付加的に、1つ以上のコンポーネントをレーン内に堆積させ得る。その後、拡張可能な膜を収縮させ、その結果、拡張したレーンをより小さな幅に収縮させることができる。その後、側壁材料の全部又は一部と共にコンポーネントは、発光デバイス上にマウントされ得、発光デバイスは、例えば、限定されるものではないが、窒化ガリウム(GaN)メサ、LED、光活性材料、導体などであり得る。
【0025】
本開示のいくつかの例では、波長変換層が具体的に使用されるが、本開示によれば、任意の適用可能なコンポーネント(例えば、(複数の)波長変換層、(複数の)半導体層、(複数の)ダイ、(複数の)基板など)が、拡張可能な膜に適用され得ることが理解されよう。
【0026】
波長変換層は、限定されるものではないが、1つ以上の適用可能な発光性材料又は光学的散乱材料、例えば、本明細書中に既に開示された蛍光体粒子又は他の粒子を含有し得る
【0027】
図1Dは、小型アドレス指定可能LEDピクセルシステムの側壁に及び/又はレーン内に側壁材料を適用するステップを伴うフローチャート1200を示す。
【0028】
開示された内容の一実施形態によれば、
図1Dのステップ1201で、
図1Eの平面図にも示されるように、複数のコンポーネント1340は拡張されていない拡張可能な膜1310上にマウントされ得る。明瞭にするために、
図1Eは、3つの異なる状態における同じ拡張可能な膜を示す。1310は拡張されていない状態の拡張可能な膜を示し、1320は拡張された状態の拡張可能な膜を示し、1330は拡張され且つ収縮された後の拡張可能な膜を示す。後述するように、収縮された拡張可能な膜1330は、拡張される前の拡張可能な拡張1310と同じサイズに収縮し得、又は異なるサイズに収縮し得る。
【0029】
複数のコンポーネント1340は、接着剤を介したボンディング、マイクロコネクタ、又は1つ以上の物理的コネクタ等の任意の適用可能な技術を使用してマウントされ得る。一例として、接着剤は、スピンオン・プロセスを用いて塗布され得る。張可能な膜は、青色テープ、白色テープ、UVテープ、又は可撓性の/拡張可能な膜へのマウントを可能にする他の任意の適切な材料であり得る。コンポーネント1340間に作製されるレーン1311間の距離w5は小さく、約50μmなどであり得る。一実施形態では、レーン1311の距離は、20μmであり得る。
【0030】
図1Dのステップ1202において、
図1Eにも示されるように、拡張可能な膜1310は、1320の拡張可能な膜によって示されるように拡張され得る。拡張は、拡張されていない拡張可能な膜1310が、拡張可能な膜1320の拡張状態に対して実質的に線形的に拡張するように、等方性拡張であり得る。非限定的な例として、拡張は等方性であり得、その結果、左方向に20μm拡張すると、膜の中心は左に10μmシフトし、拡張可能な膜全体は20μmだけ線形的に拡張する。開示された主題の一実施形態によれば、拡張可能な膜は、結果として生じる拡張した膜1320に基づいて予め決定され得るか又は検出可能であり得る非線形な方法で拡張し得る。一例として、非線形拡張は、拡張可能な膜のエッジに向かってより大きな量の拡張を生じ、中心に向かってより小さな量の拡張を生じさせるものであり得る。代替的な例として、非線形拡張は、拡張を引き起こすメカニズムが位置する所で、より大きな量の拡張を生じさせるものであり得る。拡張を生じさせるメカニズムは、例えば、熱源、クランプ、引っ張りメカニズムなどを介するものであり得る。一例として、拡張可能な膜は、高い制御忠実度で徐々に温度を上昇させることに基づいて膜を拡張させることを可能にする熱化学拡張を介して拡張し得る。温度が下がると膜は収縮し得る。
【0031】
図1Eに示されるように、レーン1311を作製するコンポーネント1340間の距離は、拡張されていない拡張可能な膜1310上の元の距離w5から、レーン1321についてのより大きな距離w6まで増加し得る。距離w6は、本明細書で述べられるように、側壁材料をコンポーネント1340の側壁に適用するのに十分であり得る。
【0032】
図1Dのステップ1203において、
図1Eにも示されるように、側壁材料1350は、コンポーネント1340間の拡張空間の少なくとも一部内に適用され得る。側壁材料は、任意の適用可能なスペーサ材料、又は、(複数の)分布ブラッグ反射体(DBR)層、反射性材料、吸収性材料などの光学的アイソレーション材料であり得る。特定の例として、側壁材料は、ステンレス鋼又はアルミニウムを含み得る。DBR層は、SiO
2及びTiO
2、SiO
2及びZrO
2、SiC及びMgO、SiC及びシリカ、GaAs及びAlAs、ITO、又は、a−Si及びa−Siの層を含み得るがこれらに限定されない。波長変換層340間の空間w6の量は、側壁材料1350の適用を可能にし得る。
【0033】
図1Dのステップ1204において、
図1Eにも示されるように、拡張可能な膜は、拡張可能な膜1330によって示されるように収縮され得る。収縮は、収縮した膜1330が、収縮した膜1330の状態まで実質的に線形的に収縮するように、等方性収縮を生じ得る。非限定的な実施例として、収縮は等方性であり得、したがって、中心に向かう20μmの収縮は、膜の左側及び右側の両方を中心に向かって10μmだけ収縮させるという結果になり得る。開示された主題の一実施形態によれば、拡張可能な膜は、結果として生じる拡張した膜に基づいて予め決定され得るか又は検出可能であり得る非線形な方法で拡張し得る。非限定的な実施例として、非線形収縮は、拡張可能な膜の頂部エッジによって、より大きな収縮量をもたらし、拡張可能な膜の底部エッジによって、より小さな拡張量を生じ得る。代替的な例として、非線形拡張は、拡張を引き起こすメカニズムが位置する所で、より小さな量の拡張を生じさせるものであり得る。
【0034】
本明細書において開示されるように、拡張していない拡張可能な膜1310上のレーン1311又は収縮した拡張可能な膜1330におけるレーン1331を作製するコンポーネント1340間の空間w5又はw7の量は、側壁材料の適用を許容し得ないことに留意されたい。
図1Eを参照すると、特定の非限定的な例として、w5は幅50μm、w6は幅100μm、w7は幅20μmであり得る。本実施例では、w7は、隣り合う波長変換層1340の側壁に適用される側壁材料1350間の幅として計算されているので、本実施例では、w7はw5未満である(20μm幅対50μm幅)ことに留意されたい。
【0035】
拡張可能な膜は拡張され得、拡張していない拡張可能な膜上に配置された波長変換層の間に1つ以上の波長変換層を堆積する。配置されるべき1つ以上の波長変換層は、拡張されていない拡張可能な膜上に配置された波長変換層と同じ特性(例えば、ピーク波長発光、蛍光体粒子の種類、寸法など)を有し得る。代替的に又は付加的に、配置されるべき1つ以上の波長変換層は色の変化を可能にし得、1つ以上の波長変換層は、拡張していない拡張可能な膜上に配置される波長変換層とは異なる特性を有し得る。
図1Fは、本明細書に開示されるように、元々配置されていた波長変換層の間のレーン内に1つ以上の波長変換層を適用するステップを伴うフローチャート1300を示し、このレーンは、拡張可能膜を拡張することによって作製される。
【0036】
開示されている主題の一実施形態によれば、
図1Fのステップ1301において、
図1Gの上面図を介しても示されるように、複数の波長変換層1341が、拡張していない拡張可能な膜1310上にマウントされ得る。明確にするために、
図1Fは、3つの異なる状態における同じ拡張可能な膜を示す。1310は拡張していない状態の拡張可能な膜を示し、1325は拡張状態の拡張可能な膜を示し、1335は拡張し且つ収縮した後の拡張可能な膜を示す。後述するように、収縮した拡張可能な膜1335は、拡張される前の拡張可能な膜1310と同じサイズに収縮し得、又は異なるサイズに収縮し得る。
【0037】
複数の波長変換層1341は、接着剤を介したボンディング、マイクロコネクタ、又は1つ以上の物理的コネクタ等の任意の適用可能な技術を使用してマウントされ得る。一例として、接着剤は、スピンオン・プロセスを用いて塗布され得る。拡張可能な膜は、青色テープ、白色テープ、UVテープ、又は可撓性/拡張可能な膜へのマウントを可能にする他の任意の適切な材料であってもよい。波長変換層1341間に作製されるレーン1311間の距離w5は小さく、約50μmなどであり得る。一実施形態では、レーン1311の距離は、20μmであり得る。
【0038】
図1Fのステップ1302において、
図1Gにも示されるように、拡張可能な膜1310は、1325の拡張可能な膜によって示されるように拡張され得る。拡張は、拡張されていない拡張可能な膜1310が、拡張可能な膜1320の拡張状態に対して実質的に線形的に拡張するように、等方性拡張であり得る。非限定的な例として、拡張は等方性であり得、その結果、左方向に100μm拡張すると、膜の中心は左に50μmシフトし、拡張可能な膜全体は100μmだけ線形的に拡張する。開示された主題の一実施形態によれば、拡張可能な膜は、結果として生じる拡張された膜1325に基づいて予め決定され得るか又は検出可能であり得る非線形な方法で拡張し得る。一例として、非線形拡張は、拡張可能膜のエッジに向かってより大きな量の拡張を生じ、中心に向かってより小さな量の拡張を生じさせるものであり得る。代替的な例として、非線形拡張は、拡張を引き起こすメカニズムが位置する所で、より大きな量の拡張を生じさせるものであり得る。拡張を生じさせるメカニズムは、例えば、熱源、クランプ、引っ張りメカニズムなどを介するものであり得る。一例として、拡張可能な膜は、高い制御忠実度で徐々に温度を上昇させることに基づいて膜を拡張させることを可能にする熱化学拡張を介して拡張し得る。温度が下がると膜は収縮し得る。
【0039】
図1Gに示されるように、レーン1311を作製するコンポーネント1340間の距離は、拡張していない拡張可能な膜1310上の元の距離w5からレーン1326についてのより大きな距離w8まで増加し得る。本明細書において述べられるように、距離w8は、1つ以上の追加の波長変換層を適用するのに十分であり得る。
【0040】
図1Fのステップ1303では、
図1Gにも示されるように、1つ以上の追加の波長変換層1342及び1343が、波長変換層1341間の拡張空間の少なくとも一部内に適用され得る。追加の波長変換層は、波長変換層1341と同じであり得るか、又は波長変換層1341とは異なり得る。実施例によれば、波長変換層1341は、赤色ピーク波長を放射するように構成され得、波長変換層1342は、緑色ピーク波長を放射するように構成され得、波長変換層1343は、青色ピーク波長を放射するように構成され得る。
【0041】
実施形態によれば、拡張可能な膜1310は、例えば
図1Gにける水平方向などの第1の方向において拡張し得、そうすると、第1のタイプの波長変換層1342は、水平拡張によって作製される空間に堆積される。拡張可能な膜は、
図1Gの垂直方向などの第2の方向において拡張し得、そうすると、第2のタイプの波長変換層1343は、垂直拡張によって生成される空間内に堆積される。第1の方向及び第2の方向への拡張は、同時に発生し得るか、又は、順次発生し得る。
【0042】
図1Fのステップ1304において、
図1Gにも示されるように、拡張可能な膜は、拡張可能な膜1335によって示されるように収縮し得る。収縮は、等方性収縮を生じ得、そうすると、収縮した膜1335は、収縮した膜1335の状態まで実質的に線形的に収縮する。非限定的な実施例として、収縮は等方性であり得、したがって、中心に向かう20μmの収縮は、膜の左側及び右側の両方を中心に向かって10μmだけ収縮させるという結果になり得る。開示された主題の一実施形態によれば、拡張可能な膜は、結果として生じる拡張した膜に基づいて予め決定され得るか又は検出可能であり得る非線形な方法で拡張し得る。非限定的な実施例として、非線形収縮は、拡張可能な膜の頂部エッジによって、より大きな収縮量をもたらし、拡張可能な膜の底部エッジによって、より小さな拡張量を生じ得る。代替的な例として、非線形拡張は、拡張を引き起こすメカニズムが位置する所で、より小さな量の拡張を生じさせるものであり得る。
【0043】
本明細書において開示されるように、拡張されていない拡張可能な膜1310上のレーン1311又は収縮した拡張可能な膜1335におけるレーン1333を作製する波長変換層1341間の空間w5又はw9の量は、波長変換層の適用を許容し得ないことに留意されたい。
図1Gを参照する特定の非限定的な実施例として、w5は幅50μm、w8は幅140μm、w9は幅10μmであり得る。この実施例では、w9がw5未満(10μm幅対50μm幅)であることに留意されたい。
【0044】
図1Hは、拡張された拡張可能な膜1320及びつぶれた拡張可能膜(the collapsed expandable film)1330の断面図を示す。
図1Hに示すように、拡張された拡張可能な膜1320は、幅w6の幅を有する広いレーンを可能にする。つぶれた拡張可能な膜1330は、側壁材料1350を有する波長変換層1340間のレーン幅が、より広い幅w6未満のw7まで減少するように収縮する。
【0045】
本明細書に開示される一実施形態によれば、
図1Iに示すように、コンポーネント1511を拡張可能な膜1510上にマウントし、拡張可能な膜を拡張し、コンポーネント1511の側壁に側壁材料1512を適用し、拡張可能な膜1510をつぶすことにより、隣り合う2つの側壁材料1512間に狭いレーン1520が生じ得る。非限定的な実施例として、かかる狭いレーンは、側壁材料1512が隣り合うコンポーネント1511の側壁に適用されるDBR層である場合に存在し得る。狭いレーンは、
図1Dのステップ1204で本明細書に開示されているように、コンポーネント1511間の間隔が、発光デバイス上にマウントするためにコンポーネント1511を整列させることができるような幅を有し得る。具体的には、狭いレーンの幅は、コンポーネント1511がそれぞれの発光デバイスに直接対向して配置されることを可能にし得、したがって、拡張可能な膜上の複数の波長変換層は、複数の発光デバイス上に実質的に同時にマウントされ得る。このアライメントの視覚的表現を
図1Nに示す。
【0046】
本明細書に開示される一実施形態によれば、
図1Jに示されるように、コンポーネント1511を拡張可能な膜上にマウントし、拡張可能な膜を拡張し、隣り合うコンポーネント1511間に作製されるレーン内に側壁材料1513を適用し、拡張可能な膜1510をつぶすことにより、2つの隣り合うコンポーネント1511間の充填されたレーンを生じ得る。非限定的な例として、かかる充填されたレーンは、側壁材料1513が吸収性材料又は反射性材料である場合に存在し得る。吸収性又は反射性材料は、拡張可能な膜が拡張している間にレーンに注入され得、したがって、拡張可能な膜が拡張している間に又は拡張可能な膜がつぶれている間に、レーンの形態とみなされる。充填されたレーンは、コンポーネント1511間の充填された間隔が、発光デバイス上へのマウントのためにコンポーネント1511を整列させることを可能にするような幅を有し得る。具体的には、充填されたレーンの幅は、それぞれのコンポーネント1511がそれぞれの発光デバイスに直接対向して配置されることを可能にし得、したがって、拡張可能な膜上の複数の波長変換層は、複数の発光デバイス上に実質的に同時にマウントされ得る。このアライメントの視覚的表現を
図1Nに示す。
【0047】
本明細書に開示される一実施形態によれば、
図1Kに示すように、コンポーネント1511を拡張可能な膜上にマウントし、拡張可能な膜を拡張させ、隣り合う波長変換層511間に作製されるレーン内に側壁材料1512及び513を適用し、拡張可能な膜510をつぶすことにより、隣接する2つの側壁材料512間に充填されたレーンを生じ得る。この実施形態によれば、第1の側壁材料1512は、隣り合う波長変換層の側壁に適用され得、第2の側壁材料1513は、隣り合う側壁材料1512間のレーンに注入され得る。側壁材料1512及び1513の両方は、拡張可能な膜が拡張されている間に適用されてもよい。特定の非限定的実施例として、側壁材料1512は、1つ以上のDBR層であり得、隣り合うコンポーネント1511の側壁に直接適用され得る。側壁材料1513は、吸収性材料又は反射性材料であり得る。吸収性又は反射性材料は、拡張可能な膜が拡張している間にレーンに注入され得、したがって、拡張可能な膜が拡張している間に又は拡張可能な膜がつぶれている間に、レーンの形態とみなされる。側壁材料1512及び1513の組み合わせ幅は、コンポーネント1511間の間隔が発光デバイス上にマウントするためにコンポーネント1511を配列することを可能にし得る。具体的には、側壁材料1512及び1513の幅は、それぞれのコンポーネント1511がそれぞれの発光デバイスに直接対向して配置されることを可能にし得、したがって、拡張可能な膜上の複数の波長変換層は、複数の発光デバイス上に実質的に同時にマウントされ得る。このアライメントの視覚的表現を
図1Nに示す。
【0048】
本明細書に開示される一実施形態によれば、
図1Lに示すように、コンポーネント1511(例えば波長変換層)を拡張可能な膜上にマウントし、拡張可能な膜を拡張し、コンポーネント1511の側壁に側壁材料1512を適用し、拡張可能な膜1510をつぶすことにより、隣り合う側壁材料1512間に空間を生じさせないことができる。非限定的な実施例として、空間は、側壁材料1512が隣り合うコンポーネント1511の側壁に適用されるDBR層である場合に存在しないことができる。隣り合う側壁材料1512は、コンポーネント1511間の間隔が、発光デバイス上へマウントするためにコンポーネント1511を整列させることを可能にするような幅を有し得る。具体的には、隣り合う側壁材料1512の幅は、それぞれのコンポーネント1511がそれぞれの発光デバイスに直接対向して配置されることを可能にし得、したがって、拡張可能な膜上の複数の波長変換層は、複数の発光デバイス上に実質的に同時にマウントされ得る。このアライメントの視覚的表現を
図1Nに示す。
【0049】
開示された対象の一実施形態によれば、拡張可能な膜は、アフィン変形の後に収縮することができる。特に波長変換層が配置されている所で、拡張可能な膜上の応力の蓄積を低減するために、
図1Mに示すように、拡張可能な膜の厚さパターンが実装され得る。拡張可能な膜1620は、より厚い部分1621及びより薄い部分1622など、様々なレベルの厚さを含み得る。波長変換層1610は、上部ブロック1601に示されるように、拡張可能な膜のより厚いセクション1621上にマウントされ得、したがって、拡張可能な膜が拡張又は収縮すると、マウントされた波長変換層1610に起因する追加の応力の全部又は一部は、より厚いセクション1621の追加厚さの結果として、補償され、正規化される。
【0050】
拡張した拡張可能な膜は、
図1Mの下部ブロック1602に示されている。図示されるように、より厚いセクション1621は、拡張可能な膜が拡張していない状態から拡張した状態に変化するにつれて、その幅w11を実質的に維持し得る。より薄いセクション1622は、幅w9及びw10の差によって示されるように、拡張及び収縮の大部分を経験し得る。w9はw10よりも小さい。ここで、w9は、拡張可能な膜が拡張していない間のより薄いセクションの幅に対応し、w10は、拡張可能な膜が拡張している場合のより薄いセクションの幅に対応する。一実施形態によると、拡張可能な膜のより厚いセクションは、拡張可能な膜のより薄いセクションの少なくとも2倍の厚さである。
【0051】
一実施形態によれば、
図1Mにも示されるように、拡張可能な膜に接触する波長変換層1610の面の表面積は、波長変換層1610がマウントされる拡張可能な膜のより厚いセクション1621の表面積よりも大きくてもよい。
【0052】
正方形及び/又は矩形のパターンが、拡張可能な膜のより厚いセクション及びより薄いセクションを表すように記載されているが、拡張可能な膜のより厚いセクション及びより薄いセクションを可能にする任意の適用可能なパターンが実装され得ることが理解されよう。かかるパターンは、円形特徴、楕円形特徴、十字形特徴、非対称特徴などを含み得る、これらに限定されない。
【0053】
一実施形態によれば、1つ以上のコンポーネントがつぶされることができる膜(a collapsible film)上に配置され、一旦配置されると、膜がつぶされ、コンポーネント間の空間が減少するような、つぶされることができる膜が開示される。この実施形態によれば、側壁材料は、つぶされることができる膜がつぶされる前に追加され得、一旦つぶされることができる膜がつぶされると、側壁材料を追加するのに十分なスペースがコンポーネント間に存在しないことができる。
【0054】
図1Nに示されるように、波長変換層1720は、ピクセル1775を作製するために、LEDアレイ1700の発光デバイス1770に取り付けられ得る。
図1Nにおいて、発光デバイス1770は、GaN層1750、活性領域1790、1つ以上のコンタクト1780、パターンサファイア基板(PSS)1760、及び波長変換層1720を含み得る。波長変換層1720は、本明細書に開示される主題によれば、収縮した拡張可能な膜1710上に示される。収縮した拡張可能な膜1710は、波長変換層1720間の距離が波長変換層1720が発光デバイス1770と整列し、発光デバイス1770に取り付けられることを可能にするように収縮されていることができる。より具体的には、拡張可能な膜1719の拡張中に波長変換層1720間に作製される間隔と、側層材料又は追加の波長変換層1720の適用と、拡張可能な膜1710の収縮とは、波長変換層1720を発光デバイス1770上へマウントすることを可能にする。
【0055】
図1Nに示すように、側壁材料1730は、波長変換層1720に適用され得る。波長変換層1720は、GaN層1750上にマウントされ得、パターンサファイア基板(PSS)パターン1760は、GaN層1750と波長変換層との間に配置され得る。活性領域1790は、波長変換層1720に向かって少なくとも部分的に発光するように構成され得、発光デバイス1770は、コンタクト1780を含み得る。光学的アイソレータ材料1740は、GaN層1750の側壁に適用され得る。拡張可能な膜1710は、例えば、波長変換層1720が発光デバイス1770に取り付けられた後に、波長変換層1720から除去され得る。
【0056】
一例として、
図1Nのピクセル1775は、
図1A〜
図1Cのピクセル111に対応し得る。具体的には、
図1Aに示すように、ピクセル111は、波長変換層1720が発光デバイス1770上にマウントされた後に、
図1Nの画素1775に対応し得る。ピクセル111又は1775が活性化されると、エミッタのそれぞれの活性領域1790は、光を生成することができる。(拡張可能な膜1710が除去された後)、光は、波長変換層1720を通過し得、実質的にピクセル1775の表面から放射され得る。そして、波長変換層1720の側壁に到達する光は、側壁材料1730のために側壁から逃れなくてもよく、側壁材料1730のために側壁と交差するときに反射され得る。
【0057】
図2Aは、一実施形態におけるLEDデバイス取り付け領域318において基板に取り付けられたLEDアレイ410を有する電子回路基板を示す上面図である。電子回路基板はLEDアレイ410と共に、LEDシステム400Aを表す。さらに、パワー電力モジュール312は、Vin 497で電圧入力を受け取り、接続性及び制御モジュール316からの制御信号をトレース418B上で受け取り、トレース418A上でLEDアレイ410に駆動信号を提供する。LEDアレイ410は、パワーモジュール312からの駆動信号を介してオン及びオフにされる。
図2Aに示す実施形態では、接続性及び制御モジュール316は、トレース418Cを介してセンサモジュール314からセンサ信号を受信する。
図1Nのピクセル1775は、
図2AのLEDアレイ410のピクセル内のピクセルに対応し得、
図1D〜1Mに開示される技術によって製造され得る。
【0058】
図2Bは、回路基板の2つの表面に電子部品がマウントされた2チャンネル集積LED照明システムの一実施形態を示す。
図2Bに示すとおり、LED照明システム400Bは、第1表面445Aを含み、第1表面445Aは、その上に取り付けられたAC/DCコンバータ回路412と、調光信号及びACパワー信号を受信するための入力とを有する。LEDシステム400Bは、第2表面445Bを含み、第2表面445Bは、その上に取り付けられたLEDアレイ410と、調光インターフェース回路415と、DC−DCコンバータ回路440A及び440Bと、マイクロコントローラ472を有する接続性及び制御モジュール416(この例では無線モジュール)とを有する。LEDアレイ410は、2つの独立したチャネル411A及び411Bによって駆動される。代替的実施形態では、単一チャネルは、LEDアレイに駆動信号を提供するために用いられることができ、又は任意の数の複数チャネルは、LEDアレイに駆動信号を提供するために用いられることができる。
【0059】
LEDアレイ410は、2つのグループのLEDデバイスを含み得る。例示的な実施形態では、グループAのLEDデバイスは第1チャネル411Aに電気的に結合され、グループBのLEDデバイスは第2チャネル411Bに電気的に結合される。2つのDC−DCコンバータ440A及び440Bの各々は、LEDアレイ410内のLEDA及びBのそれぞれのグループを駆動するために、それぞれ単一のチャネル411A及び411Bを介して、それぞれの駆動電流を提供し得る。LEDグループのうちの1つのLEDは、第2LEDグループのLEDとは異なる色点を有する光を放出するように構成され得る。LEDアレイ410によって放出される光の合成色点の制御は、それぞれ、個々のDC/DCコンバータ回路440A及び440Bによって、単一のチャネル411A及び411Bを介して印加される電流及び/又はデューティサイクルを制御することによって、ある範囲内で調整されうる。
図2Bに示される実施形態は、(
図2Aに記載されるように)センサモジュールを含まないが、代替的実施形態は、センサモジュールを含み得る。
【0060】
図示されたLED照明システム400Bは、LEDアレイ410と、LEDアレイ410を動作させるための回路と、が単一の電子回路基板上に設けられた統合システムである。回路基板499の同じ表面上のモジュール間の接続は、例えば、電圧、電流、及び、モジュール間の制御信号を交換するために、表面又は表面下の、トレース431、432、433、434、及び435などの相互接続又は金属化(図示せず)によって、電気的に結合され得る。回路基板499の対向する表面上のモジュール間の接続は、ビア及び金属化(図示せず)などの基板相互接続によって電気的に結合され得る。
【0061】
実施形態によれば、LEDアレイが駆動回路及び制御回路とは別の電子回路基板上にあるLEDシステムが提供され得る。他の実施形態によれば、LEDシステムは、LEDアレイを、駆動回路とは別の電子回路基板上の電子機器の一部と共に有することができる。例えば、LEDシステムは、LEDアレイとは別の電子回路基板上に配置されたLEDモジュールとパワー変換モジュールとを含み得る。
【0062】
実施形態によれば、LEDシステムは、マルチチャネルLEDドライバ回路を含み得る。例えば、LEDモジュールは、埋め込まれたLED較正及び設定データ、並びに、例えば、3つのグループのLEDを含んでもよい。当業者は、任意の数のLEDグループが1つ以上の用途と一致して使用され得ることを認識するであろう。各グループ内の個々のLEDは、直列又は並列に配置され、異なる色点を有する光が提供され得る。例えば、暖白色光が第1LEDグループによって提供され、冷白色光が第2LEDグループによって提供され、中間色の白色光が第3グループによって提供され得る。
【0063】
図2Cは、データバス304を含む車両パワー302を含む車両ヘッドランプシステム300の一例を示す。センサモジュール307は、環境条件(例えば、周囲の光条件、温度、時間、雨、霧など)、車両条件(駐車中、動作中、速度、方向)、他の車両、歩行者、物体の存在/位置などに関するデータを提供するために、データバス304に接続され得る。センサモジュール307は、
図2Aのセンサモジュール314と類似又は同一であり得る。AC/DCコンバータ305は、車両電力302に接続され得る。
図1Nのピクセル1775は、
図2Cのアクティブヘッドランプ330のピクセル内のピクセルに対応し得、
図1D〜1Mに開示される技術にしたがって製造され得る。
【0064】
図2CのAC/DCコンバータ312は、
図2BのAC/DCコンバータ412と同一か、又はこれに類似し得、車両パワー302からACパワーを受け取っり得る。それは、AC−DCコンバータ412について
図2Bに記載されるように、ACパワーをDCパワーに変換し得る。車両ヘッドランプシステム300は、AC/DCコンバータ305、接続性及び制御モジュール306、及び/又はセンサモジュール307によって提供される、又はそれらに基づいて提供される1つ以上の入力を受信する活性ヘッドランプ330を含み得る。一例として、センサモジュール307は、歩行者が十分に照明されないように歩行者の存在を検出することができ、これは、運転者が歩行者を見る可能性を低下させる。そのようなセンサ入力に基づいて、接続性及び制御モジュール306は、出力データが活性ヘッドランプ330内に収容されたLEDアレイ内のLEDのサブセットを作動させるように、AC/DCコンバータ305から供給される電力を使用して、活性ヘッドランプ330にデータを出力することができる。LEDアレイ内のLEDのサブセットは、起動されると、センサモジュール307が歩行者の存在を感知した方向に光を発することができる。歩行者がもはや車両ヘッドランプシステムを含む車両の経路内にいないことを確認する更新データを、センサモジュール207が提供した後に、LEDのこれらのサブセットは不活性化され得、又は、そうでなければそれらの光ビーム方向が変更されてもよい。
【0065】
図3は、アプリケーションプラットフォーム560、LEDシステム552及び556、ならびに光学系554及び558を含む、例示的なシステム550を示す。LEDシステム552及び556は、
図1D〜Mに開示される技術によって生成されるLEDアレイを含み得る。LEDシステム552は、矢印561aと561bとの間に示される光ビーム561を生成する。LEDシステム556は、矢印562aと562bとの間に光ビーム562を生成し得る。
図3に示す実施形態では、LEDシステム552から放射される光は、二次光学系554を通過し、LEDシステム556から放射される光は、二次光学系554を通過する。代替的実施形態では、光ビーム561及び562は、任意の二次光学系を通過しない。二次光学系は、1つ以上の光ガイドであり得るか、又は1つ以上の光ガイドを含み得る。1つ以上の光ガイドは、エッジライトであり得るか、又は光ガイドの内部エッジを画定する内部開口を有し得る。LEDシステム552及び/又は556は、1つ以上の光ガイドの内部エッジ(内部開口光ガイド)又は外部エッジ(エッジライト光ガイド)に光を注入するように、1つ以上の光ガイドの内部開口に挿入され得る。LEDシステム552及び/又は556のLEDは、光ガイドの一部であるベースの外周の周囲に配置されてもよい。実施形態によれば、ベースは熱伝導性であり得る。実施形態によれば、ベースは、光ガイドにわたって配置された放熱要素に結合され得る。放熱要素は、熱伝導性ベースを介してLEDによって生成された熱を受け取り、受け取った熱を放散するように構成されてもよい。1つ以上の光ガイドは、LEDシステム552及び556によって放出される光を、例えば、勾配、面取り分布、狭い分布、広い分布、角度分布などを用いて所望の方法で成形することを可能にする。
【0066】
例示的な実施形態では、システム550は、カメラ・フラッシュシ・システムの携帯電話、屋内住宅又は商業照明、街路照明などの屋外照明、自動車、医療装置、AR/VR装置、及びロボットデバイスであり得る。
図2Aに示されるLEDシステム400A及び
図2Cに示される車両ヘッドランプシステム300は、例示的実施形態におけるLEDシステム552及び556を示す。
【0067】
アプリケーションプラットフォーム560は、本明細書で説明するように、ライン565を介するパワーバスを介して又は他の適応可能な入力を介して、LEDシステム552及び/又は556にパワーを提供する。さらに、アプリケーションプラットフォーム560は、LEDシステム552及びLEDシステム556の動作のために、ライン565を介して入力信号を提供し得、この入力は、ユーザの入力/好み、検知された読み、予めプログラムされた、又は自律的に決定された出力などに基づき得る。1つ以上のセンサは、アプリケーションプラットフォーム560のハウジングの内部又は外部であり得る。代替的にあるいは付加的に、
図2AのLEDシステム400に示されるように、各LEDシステム552及び556は、それ自体のセンサモジュール、接続性及び制御モジュール、電力モジュール、及び/又はLEDデバイスを含み得る。
【0068】
実施形態において、アプリケーションプラットフォーム560、センサ及び/又はLEDシステム552及び/又は556センサは、視覚データ(例えば、LIDARデータ、IRデータ、カメラを介して収集されたデータなど)、音声データ、距離ベースのデータ、移動データ、環境データなど、又はそれらの組み合わせなどのデータを収集し得る。データは、物体、個人、車両などの物理的アイテム又は構成要素と関連付けられ得る。例えば、検出装置は、ADAS/AVベースのアプリケーションのためのオブジェクト近接データを収集し得、これは、物理的なアイテム又は構成要素の検出に基づく検出及びその後の動作を優先し得る。データは、例えば、IR信号などのLEDシステム552及び/又は556によって光信号を放射し、放射された光信号に基づくデータの収集に基づいて収集され得る。データは、データ収集のために光信号を放出するコンポーネントとは異なるコンポーネントによって収集され得る。続いて、検出装置は、自動車上に配置され、垂直共振器表面発光レーザ(VCSEL)を用いてビームを放出することができる。1つ以上のセンサは、放射されたビーム又は他の任意の適用可能な入力に対する応答を検知し得る。
【0069】
例示的な実施形態では、アプリケーションプラットフォーム560は、自動車を表し得、LEDシステム552及びLEDシステム556は、自動車ヘッドライトを表し得る。様々な実施形態では、システム550は、LEDが選択的に活性化されて操作可能な光を提供することができる操作可能な光ビームを有する自動車を表し得る。例えば、LEDのアレイは、形状又はパターンを画定若しくは投影し、又は道路の選択された部分のみを照明するために使用され得る。例示的な実施形態では、LEDシステム552及び/又は556内の赤外線カメラ又は検出器ピクセルは、照明を必要とするシーンの部分(道路、歩行者交差など)を識別するセンサ(例えば、
図2A及び
図2Cのセンサモジュール314に類似の)であり得る。
【0070】
実施形態を詳細に説明してきたが、当業者であれば、本発明の概念の意図から逸脱することなく、本明細書に記載した実施形態に修正を加え得ることを理解するであろう。したがって、本発明の範囲は、図示及び説明された特定の実施形態に限定されることを意図するものではない。特徴及び要素は、特定の組み合わせで上述されているが、当業者は、各特徴又は要素は、単独で又は他の特徴及び要素との任意の組み合わせで使用されることができることを理解するであろう。さらに、本明細書に記載の方法は、コンピュータ又はプロセッサによる実行のためのコンピュータ読取可能媒体に組み込まれたコンピュータ・プログラム、ソフトウェア、又はファームウェアにおいて実施することができる。コンピュータ読取可能媒体の例には、電子信号(有線又は無線接続を介して送信される)及びコンピュータ読取可能記憶媒体が含まれる。コンピュータ読取可能記憶媒体の例としては、読出専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内部ハードディスク及びリムーバブルディスクなどの磁気媒体、光磁気媒体、CD−ROMディスクのような光媒体、及びデジタル多用途ディスクが挙げられるが、これらに限定されない。