(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0011】
[システムの構成]
図1を参照し、本実施形態の録画再生装置1を含む動画配信システムについて説明する。同図に示す動画配信システムは、録画再生装置1、視聴端末3、動画配信サーバ5、コメントサーバ7、および配信者端末9で構成される。各装置は、ネットワークを介して通信可能に接続される。録画再生装置1と視聴端末3は、ユーザ宅内のネットワークを介して接続されてもよい。なお、
図1に示した装置の数は一例であり、これに限るものではない。
【0012】
配信者端末9は、動画を配信する配信者が使用する端末である。本実施形態では、配信者がテレビ放送番組を実況する実況動画を配信する例について説明する。テレビ放送番組の実況動画とは、例えば、配信者がテレビ放送番組を視聴しながら話をする動画である。実況動画の視聴者は、配信者と同じテレビ放送番組を見ながら、実況動画を見ることで、配信者と共にテレビ放送番組を視聴できる。
【0013】
動画配信サーバ5は、配信者端末9から受信した動画をネットワークを介して視聴者に配信するサーバである。動画配信サーバ5は、配信者端末9から受信した実況動画をリアルタイムで配信するとともに、動画配信サーバ5の記憶装置に格納する。動画配信サーバ5は、リアルタイムで実況動画を配信するだけでなく、タイムシフトで実況動画を配信する。
【0014】
コメントサーバ7は、視聴者が動画に対して入力したコメントを受信し、受信したコメントを動画の視聴者に対して配信するサーバである。コメントサーバ7は、動画ごとに、受信したコメントを受信時刻とともにコメントサーバ7の記憶装置に格納しておく。実況動画の場合、リアルタイムで視聴する視聴者がコメントを投稿できる。配信者は、投稿されたコメントを読んだり、コメントに対してリアクションしたりする。視聴者がタイムシフトで実況動画を視聴する場合、コメントサーバ7は、実況動画に対して投稿されたコメントを再生時間(タイムスタンプ)に合わせて視聴者に配信する。これにより、タイムシフトで実況動画を視聴する視聴者も、リアルタイムで実況動画を視聴した視聴者の投稿したコメントを見ることができる。
【0015】
録画再生装置1は、テレビ放送番組を受信して録画し、ユーザの求めに応じて録画したテレビ放送番組を再生する装置である。録画再生装置1は、動画配信サーバ5の配信する動画を再生することもできる。録画再生装置1は、テレビ放送番組を再生する際、テレビ放送番組の再生画面とともに動画配信サーバ5から受信した実況動画の再生画面を表示した画面を視聴端末3に出力する。
【0016】
視聴端末3は、録画再生装置1の出力する画面を表示する端末である。視聴端末3には、例えば、テレビ、ディスプレイ、あるいは携帯端末などの表示装置を備える端末を利用できる。
【0017】
[録画再生装置の構成]
次に、
図2を参照し、録画再生装置1の構成の一例について説明する。
図2に示す録画再生装置1は、録画部11、配信要求部12、表示制御部13、および蓄積部14を備える。録画再生装置1が備える各部は、演算処理装置、記憶装置等を備えたコンピュータにより構成して、各部の処理がプログラムによって実行されるものとしてもよい。このプログラムは録画再生装置1が備える記憶装置に記憶されており、磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリなどの記録媒体に記録することも、ネットワークを通して提供することも可能である。
【0018】
録画部11は、テレビ放送番組を受信し、テレビ放送番組を蓄積部14に保存する。
【0019】
配信要求部12は、動画の配信要求を動画配信サーバ5へ送信して、動画の配信を要求する。テレビ放送番組の実況動画の配信を要求する際、配信要求部12は、配信要求に、チャンネルと放送時間、番組名などのテレビ放送番組を特定するためのメタ情報を含める。動画配信サーバ5は、配信要求を受信すると、配信要求に含まれるメタ情報で特定されるテレビ放送番組の実況動画の配信を開始する。実況動画の配信要求は、テレビ放送番組のメタ情報に加えて配信者を指定する情報を含んでもよい。この場合、動画配信サーバ5は、指定した配信者による当該テレビ放送番組の実況動画の配信を開始する。
【0020】
表示制御部13は、ユーザからの指示に応じて、蓄積部14に保存されたテレビ放送番組を再生すると同時に、そのテレビ放送番組の実況動画を再生する。テレビ放送番組とそのテレビ放送番組の実況動画とは、メタ情報によって結びつけられる。表示制御部13は、蓄積部14に保存されたテレビ放送番組を選択するためのユーザインタフェースおよび動画配信サーバ5の配信する動画を選択するためのユーザインタフェースを提供する。
【0021】
具体的には、表示制御部13は、蓄積部14に保存されたテレビ放送番組の一覧を表示して、ユーザから再生するテレビ放送番組の選択を受け付ける。表示制御部13は、テレビ放送番組の再生要求を受けると、そのテレビ放送番組のメタ情報を配信要求部12へ送信する。配信要求部12は、そのテレビ放送番組の実況動画の配信を動画配信サーバ5へ要求する。表示制御部13は、実況動画の配信を受けて、蓄積部14に保存されたテレビ放送番組を再生すると同時に、実況動画を再生する。
【0022】
あるいは、表示制御部13は、動画配信サーバ5の配信する実況動画の一覧を表示して、ユーザから再生する実況動画の選択を受け付ける。配信要求部12は、選択された実況動画の配信を動画配信サーバ5へ要求する。表示制御部13は、実況動画に対応するテレビ放送番組を再生するとともに、動画配信サーバ5が配信する実況動画を再生する。
【0023】
表示制御部13は、実況動画を再生する際、実況動画に対して入力されたコメントをコメントサーバ7から受信して表示画面に重畳させてもよい。
【0024】
蓄積部14は、テレビ放送番組の録画を保存する。蓄積部14は、テレビ放送番組のチャンネルと放送時間などのメタ情報を保持する。蓄積部14は、録画再生装置1が備える記憶装置であってもよいし、録画再生装置1に接続した外部の記憶装置であってもよい。
【0025】
なお、録画再生装置1は、録画部11と蓄積部14だけを備え、視聴端末3が配信要求部12と表示制御部13を備えてもよいし、録画再生装置1と視聴端末3との間に配置された別の装置が配信要求部12と表示制御部13を備えてもよい。
【0026】
[動画配信システムの動作]
次に、
図3および
図4のシーケンス図を参照し、動画配信システムの処理の流れの一例について説明する。
【0027】
図3は、テレビ放送時の動画配信システムの処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【0028】
テレビ放送が開始すると、ステップS101にて、録画再生装置1は、テレビ放送番組の録画を開始する。
【0029】
ステップS111にて、配信者は、テレビ放送番組を実況する生放送番組の配信を開始する。例えば、配信者端末9は、配信開始を動画配信サーバ5へ通知して生放送番組の配信を開始する。配信者がテレビ放送番組の実況配信をする場合、配信者端末9は、配信者が実況するテレビ放送番組のメタ情報を動画配信サーバ5へ通知する。
【0030】
ステップS112にて、動画配信サーバ5は、配信者端末9から生放送番組を受信し、視聴者へ配信すると同時に、生放送番組を実況動画として記憶装置に格納する。動画配信サーバ5は、実況動画に、テレビ放送番組のメタ情報および生放送番組の配信開始時刻を付与しておく。視聴者は、テレビ放送番組を見ながら、配信者による生放送番組をリアルタイムで視聴できる。
【0031】
ステップS113にて、テレビ放送番組が終了すると、配信者は、生放送番組の配信を終了する。配信者は生放送番組の配信を続けてもよい。
【0032】
図4は、録画再生装置1に録画したテレビ放送番組を視聴する時の動画配信システムの処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【0033】
ステップS201にて、ユーザは、録画再生装置1を操作し、録画したテレビ放送番組の再生を開始する。
【0034】
ステップS202にて、録画再生装置1は、再生するテレビ放送番組に対応する実況動画の配信を動画配信サーバ5に要求する。具体的には、録画再生装置1は、再生するテレビ放送番組のメタ情報を含む配信要求を動画配信サーバ5へ送信する。動画配信サーバ5は、テレビ放送番組のメタ情報が付与された実況動画を検索し、検索で得られた実況動画のIDを録画再生装置1へ返却する。
【0035】
ステップS203にて、録画再生装置1は、実況動画に対応するコメントの配信をコメントサーバ7に要求する。具体的には、録画再生装置1は、実況動画のIDを含むコメント配信要求をコメントサーバ7へ送信する。
【0036】
ステップS204にて、動画配信サーバ5からの実況動画の配信が開始され、ステップS205にて、コメントサーバ7からのコメントの配信が開始される。
【0037】
ステップS206にて、録画再生装置1は、テレビ放送番組を再生すると同時に、実況動画を再生し、コメントを画面に重畳して表示する。
【0038】
[録画再生装置の動作]
次に、
図5および
図6のフローチャートを参照し、録画再生装置1の動作の一例について説明する。
【0039】
図5は、テレビ放送番組を視聴するときの録画再生装置1の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0040】
ステップS11にて、録画再生装置1は、ユーザから、再生するテレビ放送番組の選択を受け付ける。例えば、録画再生装置1は、蓄積部14に保存されたテレビ放送番組の一覧を表示し、ユーザから再生するテレビ放送番組の選択を受け付ける。
【0041】
ステップS12にて、録画再生装置1は、再生するテレビ放送番組に対応する実況動画の配信要求を動画配信サーバ5へ送信する。配信要求は、テレビ放送番組を特定するためのメタ情報として、チャンネルと放送時間、あるいはテレビ放送番組のタイトルを含む。配信要求は、配信者を指定するための配信者情報を含んでもよい。例えば、ユーザは、好みの配信者を録画再生装置1に登録しておく。録画再生装置1は、登録された配信者の配信者情報を配信要求に含めて送信する。録画再生装置1は、ユーザがよく視聴する動画の配信者を配信者情報として配信要求に含めてもよい。配信要求に複数の配信者情報を含めてもよい。
【0042】
動画配信サーバ5は、配信要求を受信すると、配信要求に応じた実況動画の配信を開始する。具体的には、動画配信サーバ5は、配信要求に含まれるテレビ放送番組のメタ情報からテレビ放送番組を特定し、特定したテレビ放送番組の実況動画を検索して配信する。対応する実況動画が複数存在する場合、対応する実況動画のリストを録画再生装置1へ送信してもよい。実況動画のリストとは、例えば、実況動画のIDのリストである。
【0043】
録画再生装置1は、実況動画のリストを受信すると、リストをユーザに提示してユーザから配信を希望する実況動画の選択を受け付けてもよいし、録画再生装置1がリストから任意の実況動画を選択してもよい。実況動画が選択されると、録画再生装置1は、実況動画の配信を動画配信サーバ5へ要求する。このときの配信要求は、実況動画のIDを含む。
【0044】
録画再生装置1は、実況動画のIDを含むコメント配信要求をコメントサーバ7へ送信して、実況動画に対応するコメントの配信をコメントサーバ7に要求してもよい。
【0045】
ステップS13にて、録画再生装置1は、蓄積部14に保存されたテレビ放送番組の再生を開始するとともに、動画配信サーバ5の配信する実況動画の再生を開始する。例えば、録画再生装置1は、テレビ放送番組の映像内に実況動画の映像を重畳した画面を視聴端末3へ出力するとともに、テレビ放送番組の音声と実況動画の音声の両方を出力する。表示画面の例は後述する。
【0046】
録画再生装置1は、テレビ放送番組と実況動画の再生タイミングが大きくずれないように、実況動画の再生位置を調節してもよい。例えば、録画再生装置1は、テレビ放送番組と実況動画の再生位置が所定の閾値以上に開いた場合、テレビ放送番組のタイムスタンプに合わせて、実況動画の再生位置を変更する。テレビ放送番組の開始時刻は特定でき、実況動画の配信開始時刻も特定できる。テレビ放送番組が早送りまたは巻き戻しされた場合、録画再生装置1は、テレビ放送番組の再生位置に合わせて実況動画の再生位置を変更する。
【0047】
図6は、実況動画を視聴するときの録画再生装置1の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図5の処理では、録画再生装置1は、ユーザが選択したテレビ放送番組に対応する実況動画の配信を要求したが、
図6の処理では、ユーザが視聴する実況動画に対応するテレビ放送番組を同時に再生する。
【0048】
ステップS21にて、録画再生装置1は、ユーザから、再生する動画の選択を受け付けて、選択された動画の配信要求を動画配信サーバ5へ送信する。例えば、録画再生装置1は、動画配信サーバ5から動画のリストを受信し、ユーザにリストを提示して動画の選択を受け付ける。録画再生装置1は、選択された動画のIDを含む配信要求を動画配信サーバ5へ送信する。
【0049】
ステップS22にて、録画再生装置1は、再生する動画に対応するテレビ放送番組の録画が存在するか否か判定する。具体的には、再生する動画にテレビ放送番組のメタ情報が付与されている場合、録画再生装置1は、動画のメタ情報から対応するテレビ放送番組を特定し、蓄積部14に対応するテレビ放送番組の録画が保存されているか否か判定する。
【0050】
再生する動画にテレビ放送番組のメタ情報が付与されていない場合、つまりテレビ放送番組の実況動画でない場合、および蓄積部14に対応するテレビ放送番組の録画が存在しない場合は、録画再生装置1は動画のみを再生する。
【0051】
再生する動画に対応するテレビ放送番組の録画が存在する場合、ステップS23にて、録画再生装置1は、蓄積部14に保存されたテレビ放送番組の再生を開始するとともに、動画配信サーバ5の配信する実況動画の再生を開始する。
【0052】
なお、録画再生装置1は、事前に、テレビ放送番組と実況動画との対応付けを得ておき、実況動画が対応付けられているテレビ放送番組のリストをユーザに提示し、ユーザの操作に応じてテレビ放送番組と実況動画の再生を開始してもよい。例えば、録画再生装置1は、任意のタイミングで、蓄積部14に保存されたテレビ放送番組のメタ情報を動画配信サーバ5へ送信し、テレビ放送番組に対応する実況動画のIDを取得し、テレビ放送番組と実況動画とを対応付けておく。再生時には、録画再生装置1は、蓄積部14に保存されたテレビ放送番組の再生を開始するとともに、実況動画のIDを配信サーバ5へ送信して実況動画の配信を受けて再生する。
【0053】
[表示画面例]
次に、
図7ないし
図10を参照し、表示画面のいくつかの例について説明する。
【0054】
図7の例では、テレビ映像100の上に実況動画の配信映像200を重畳させた。
図8の例では、実況動画の配信映像200の上にテレビ映像100を重畳させた。
図7および
図8に示すように、録画再生装置1は、いずれかの映像をメイン映像とし、メイン映像の上に他方の映像をサブ映像として重畳させた表示画面を出力してもよい。どちらの映像をメイン映像とするか、サブ映像の大きさおよび位置は任意に設定できるようにしてもよいし、メイン映像とサブ映像を切り替えられるようにしてもよい。サブ映像を一時的に非表示にできるようにしてもよい。
【0055】
メイン映像の音声とサブ映像の音声は同時に出力される。メイン映像の音声またはサブ映像の音声のいずれかのみを出力してもよい。
【0056】
コメントは、画面の右端から出現し、画面の左端へ流れるように表示される。
図7の例では、コメントは、配信映像200内だけに表示される。つまり、コメントは、配信映像200の右端から出現し、配信映像200の左端で消滅するように表示される。
図7の例において、コメントをテレビ映像100の右端から出現させて左端まで移動させて表示してもよい。
【0057】
図8の例では、配信映像200の上にテレビ映像100が重畳されるので、テレビ映像100の上にもコメントが重畳して表示されている。
図8の例において、コメントをテレビ映像100の上に表示させないようにしてもよい。例えば、テレビ映像100を重畳させた位置よりも上または下の領域のみにコメントを表示したり、配信映像200とテレビ映像100のレイヤにコメントを表示したりしてもよい。
【0058】
図9の例では、画面300内に、テレビ映像100と配信映像200が並べて表示されている。テレビ映像100と配信映像200とは、重畳されずに同じ画面300内に表示されてもよい。
図9の例では、テレビ映像100と配信映像200とを同じサイズで表示しているが、テレビ映像100と配信映像200のサイズは任意に変更できるようにしてもよい。
【0059】
図9の例では、コメントは、テレビ映像100と配信映像200の下方の領域において、いずれの映像にも重畳しないように表示される。コメントは、配信映像200に重畳して表示されてもよいし、テレビ映像100に重畳して表示されてもよい。
【0060】
図10の例では、画面300内の中央付近に画面300のサイズよりも小さいサイズでテレビ映像100が表示され、テレビ映像100の周囲の領域に配信映像200が表示されている。
図10の例では、配信映像200はテレビ映像100の右上の領域に表示されている。配信映像200が表示される位置は任意に設定できてよい。
図10の例では、配信映像200のサイズはテレビ映像100の周囲の領域内に収まるサイズであるが、テレビ映像100に重なるサイズであってもよい。テレビ映像100と配信映像200が重なる場合、配信映像200は、テレビ映像100の下に表示されてもよいし、テレビ映像100の上に重ねて表示されてもよい。
【0061】
図10の例では、コメントは、テレビ映像100の下のレイヤにおいて、画面300内の全領域に表示される。つまり、コメントは、画面300の右端から出現し、テレビ映像100の下のレイヤを、画面300の左端へ流れるように表示される。コメントは、配信映像200に上に重畳して表示されてもよいし、配信映像200の下のレイヤに表示されてもよい。なお、コメントは、画面300の一番上のレイヤに表示されてもよい。つまり、コメントは、テレビ映像100と配信映像200の上に重畳して表示されてもよい。
【0062】
なお、
図7ないし
図10のいずれの場合も、コメントを、左から右に流して表示するだけでなく、右から左、下から上、あるいは上から下に流してもよい。
【0063】
また、実況動画の生放送中に投入されたギフトに対する演出は、タイムシフトにおいて配信映像200内で再現されてもよいし、表示画面の全体で再現されてもよい。
【0064】
[変形例]
録画再生装置1は、リアルタイムで、テレビ放送番組と実況動画の生放送とを同時に表示してもよい。つまり、録画再生装置1は録画したテレビ放送番組だけでなく、リアルタイムでテレビ放送番組を視聴する際に、テレビ放送番組と実況動画の生放送とを同時に表示してよい。
【0065】
録画再生装置1は、テレビ放送番組だけでなく、ネットワークを介して配信される映像コンテンツとその映像コンテンツの実況動画を同時に表示してもよい。例えば、配信者が、映画配信サービスで配信される映画(映像コンテンツ)の実況を配信する場合、配信する実況動画に映像コンテンツのメタ情報(例えば配信サービス名と映像コンテンツ名など)を付与しておく。録画再生装置1は、実況動画を再生する際、その実況動画に付与されたメタ情報から映像コンテンツを特定し、その映像コンテンツをユーザが視聴できる環境であれば(例えば映画配信サービスに登録済である場合)、実況動画と映像コンテンツとを同じ画面内で再生する。あるいは、録画再生装置1は、映像コンテンツを再生する際、その映像コンテンツの実況動画が存在するか否かを動画配信サーバ5に問い合わせる。実況動画が存在する場合、録画再生装置1は、映像コンテンツと実況動画とを同じ画面内で再生する。映像コンテンツは映画に限らず、録画再生装置1で視聴できるものであればよい。
【0066】
また、実況動画の映像は表示せずに、音声だけをテレビ放送番組の音声とともに出力してもよいし、実況動画にクローズドキャプションが提供されている場合は、テレビ放送番組の映像に実況動画の文字情報を重畳させてもよい。
【0067】
以上説明したように、本実施形態の動画配信システムは、テレビ放送番組と実況動画を再生する録画再生装置1と実況動画を配信する動画配信サーバ5を備える動画配信システムである。録画再生装置1は、テレビ放送番組を再生するときに、テレビ放送番組を特定するためのメタ情報を含み、テレビ放送番組の実況動画の配信を要求する配信要求を送信する配信要求部12と、実況動画の配信を受けて、テレビ放送番組と実況動画とを同じ画面内に表示した表示画面を出力する表示制御部13を備える。動画配信サーバ5は、配信要求を受信すると、配信要求に含まれるメタ情報で特定されるテレビ放送番組の実況動画の配信を開始する。これにより、ユーザは、容易に、テレビ放送番組と実況動画とを同時に視聴することができる。
【解決手段】テレビ放送番組と実況動画を再生する録画再生装置1と実況動画を配信する動画配信サーバ5を備える動画配信システムである。録画再生装置1は、テレビ放送番組を再生するときに、テレビ放送番組を特定するためのメタ情報を含み、テレビ放送番組の実況動画の配信を要求する配信要求を送信する配信要求部12と、実況動画の配信を受けて、テレビ放送番組と実況動画とを同じ画面内に表示した表示画面を出力する表示制御部13を備える。動画配信サーバ5は、配信要求を受信すると、配信要求に含まれるメタ情報で特定されるテレビ放送番組の実況動画の配信を開始する。