【課題を解決するための手段】
【0005】
したがって、本発明の目的は、従来技術の改良を行うことである。特に、本発明の目的は、特に携帯機器からの無線信号によって操作することができるとともに各種の電気機械的なドア錠の制御を行うように構成することができる汎用モジュールを提供することである。別の目的は、既存の錠を後付けするためのモジュールを提供することである。これらの目的を、後に更に詳しく説明するような後付け無線制御システム及び電気機械的な錠の方法によって達成することができる。
【0006】
後に説明するような後付けシステムは、既存の電気的に駆動されるドア錠の施錠及び開錠を行うために設けられた外部制御装置の後付け及び操作に関する。そのようなシステムは、後に説明するタイプの錠に特に適している。
【0007】
ドア錠は、電力による作動に応じたドアの施錠又は開錠を保持するために電気的に制御可能なロック機構を備える。例えば、ドア錠は、電気機械型であり、ドアの枠のくぼみと協働するドアのドアパネルの伸長及び引込自在な(extendable−retractable)差し錠を備える。代替的に、ロック機構は、差し錠と協働する可動シャッタを備え、可動シャッタは、典型的には、ドアの枠に設けられる。これら二つの組合せも可能である。差し錠又はシャッタは、電気機械的な駆動装置、例えば、モータ又はソレノイドによって駆動され、差し錠の場合、モータ又はソレノイドは、ドアリーフとも称されるドアパネルの内側に装着され、シャッタの場合、モータ又はソレノイドは、ストライクロック(strike lock)において典型的であるようにドアの枠の内側に装着される。
【0008】
そのような電気機械的な錠において、ロック機構は、電気的な第1の結線によってロック機構に電気的に接続した第1の電源からの電流によって駆動され、例えば、電気的なリレーを備える第1の電源装置からの電力によってロック機構を作動状態又は不作動状態にする。第1の電源、例えば、バッテリ、発電機又は公共の送電線(public power grid)は、電力を第1の電源に供給するために第2の結線によって第1の電源に電気的に接続される。例えば、リレーを備える第1の電源装置は、錠のケーシングの中又は上に任意に設けられるが、錠のケーシングから離れて設けることもできる。
【0009】
代替として、ロック機構は、駆動装置のない磁気的な錠である。
【0010】
例えば、電気的なリレーを備える第1の電源を制御するために、第1のコントローラは、第1の電源装置に機能的に接続され、第2の結線、第1の電源装置及び第1の結線を介した第1の電源からロック機構への電力を第1の電源装置によってオン又はオフにする。最も簡単な形態において、コントローラは、押しボタン又はドアの取っ手である。更に高度なシステムにおいて、コントローラは、英数字キーパッド、遠隔制御装置又は携帯電話若しくはページャのような携帯機器である。このタイプの錠は、従来のタイプであり、一般的に用いられている。
【0011】
ドア錠を制御する際の機能の拡張のために、第1の電源装置、第1の電源及び第1のコントローラに加えて外部制御装置を設ける。したがって、外部制御装置は、ドア錠を装着したときより十分後に、例えば、典型的には数年後であるとしても少なくとも1カ月後又は少なくとも1年後に設けられ、取り付けられ、かつ、操作される後付けのための追加の制御装置である。
【0012】
外部制御装置は、第1の電源とは異なる第2の電源を備え、第2の電源は、第1の電源からの電流によるロック機構の駆動に加えてロック機構を駆動するのに適した電流を供給するように構成される。
【0013】
外部制御装置は、ハウジングを備え、ハウジングの内側には、マイクロプロセッサと、携帯電話のような無線装置と通信を行うことができる短距離無線デジタルデータ信号トランシーバと、が設けられる。トランシーバは、トランシーバとマイクロプロセッサとの間のデジタルデータ信号のやり取りを行うためにマイクロプロセッサに電子的に接続される。マイクロプロセッサは、携帯電話、特に、スマートフォンのような携帯機器からのコマンドを受信するときに錠を操作するようにプログラム可能である。
【0014】
例えば、そのような場合において、APPとも称されるコンピュータアプリケーションがスマートフォンに備えられ、APPは、スマートフォンのディスプレイにおいて適切なユーザインタフェースをユーザに提供し、ドア錠の施錠及び開錠を容易にする。また、そのようなAPPを、スマートフォンが外部制御装置の周辺にあるときに外部制御装置を用いることによってドアの開錠を自動的に行うのに用いることができる。
【0015】
外部制御装置は、ハウジングの中にある電気的な第1の接続ポートを備え、接続ポートと錠との間の結線によって錠に電力を供給する。典型的には、外部制御装置は、駆動装置の位置に応じてドアパネル又はドアの枠に設けられるが、外部制御装置を、ある程度の距離を以って装着することができ、当該距離は、典型的には数メートルの範囲内であり、めったにないが10mを超える距離である。ハウジングの内側において、電気的な第1の接続ポートは、電流を第2の電源から受信するために第1のスイッチ機構を介して第2の電源に接続可能である。マイクロプロセッサは、第1のスイッチ機構に操作的に接続され、マイクロプロセッサのプログラムされた操作ステップに従って第1の接続ポートに流れる電流を第1のスイッチ機構によってオン及びオフに切り替えさせるように構成される。
【0016】
電気的な第1の接続ポートを、ソレノイド又はモータのようにロック機構を直接操作するために任意に用いてもよい。しかしながら、一部の錠は、第1の電源からの電流の供給のために開閉動作を行う電気的に操作されるリレーを有する第1の電源装置を備える。この場合、外部制御装置を、錠を直接操作するために又は第1の電源装置の電気的に操作されるリレーを操作するために用いることができる。
【0017】
例えば、ユーザ又は設置者は、ドア錠が電源装置の一部としてのリレーを備えるか否かを確認し、ドア錠がリレーを備えない場合、ロック機構に対する電気的なアクセスを与える第1の接続ポートを確認し、第3の結線を外部制御装置の第1の接続ポート及び第1の結線に電気的に接続する。マイクロプロセッサからのデジタルコマンドの受信に応答して、ロック機構は、外部制御装置によって次のように操作される。第2の電源から外部制御装置の第1の接続ポート、第3の結線及び第1の結線を介してロック機構に電流が供給される。したがって、外部制御装置は、錠を直接操作する別の機構として動作する。
【0018】
電源がリレーを備える場合、ユーザ又は設置者は、リレーが外部電流によりリレーを操作するリレーの電流入力部を備えるか否かを確認する。レーが外部電流によりリレーを操作するリレーの電流入力部を備える場合、第3の結線を第1の結線に電気的に接続する。マイクロプロセッサによるデジタルコマンドの受信に応答して、ロック機構は、次のようにして外部制御装置によって操作される。第1の接続ポート及び第3の結線を介して第2の電源からリレーに電流が供給される。したがって、外部制御装置は、第1の電源装置のリレーを操作することによって錠を操作する別の機構として動作する。
【0019】
一部のリレーは、外部電力の供給によって開錠又は施錠を行わず、ドアの施錠又は開錠を開始するためにリレーを閉じる又は切り離す電気回路を用いる。例えば、そのような回路は、簡単な押しボタンによって閉にされる。
【0020】
第1の電源装置のそのようなタイプのリレーに対して、別の形態が有用である。そのような場合に対して、外部制御装置は、2極の電線コネクタを設けた電気的な別の接続ポートを備え、2極の電線コネクタは、2極を電気的に互いに接続する又は互いに切り離すために2極の間に第2のスイッチ機構を有する。これらは、電流回路を接続する又は切り離すことによって錠を操作するために用いられる。マイクロプロセッサは、第2のスイッチ機構に操作的に接続され、マイクロプロセッサのプログラムされた操作ステップに従って2極を第2のスイッチ機構によって電気的に互いに接続する又は互いに切り離す。外部制御装置の一つ以上の別の電気的な接続ポートを、錠を施錠又は開錠するための追加の制御装置として結線を介して錠に電気的に接続することができる。
【0021】
例えば、ユーザ又は設置者は、ドア錠が電源装置の一部としてリレーを備えるか否かを確認し、電源装置がリレーを備える場合、リレーが二つの電流出力極を備えるか否かを確認し、二つの電流出力極は、二つの電流出力極が互いに電気的に接続されたか否かに応じて第1の電源装置を操作する。リレーが二つの電流出力極を備える場合、別の接続ポートの2極の電線コネクタは、第3の結線によって第1の電源装置のリレーの二つの電流出力極に電気的に接続される。マイクロプロセッサによるデジタルコマンドの受信の結果として、ロック機構は、外部制御装置によって次のように操作される。2極の電線コネクタの2極は、第1の電源装置のリレーと電流回路との間で閉じる又は切り離すように配置された第2のスイッチ機構によって電気的に互いに接続される又は切り離される。電流回路が閉じられる又は切り離される結果として、第1の電源装置によって、第1の結線を介した第1の電源からロック機構への電流の供給が操作される。
【0022】
好適な実施の形態において、外部制御装置は、錠に電流を供給することができる接続ポートと、既存の電気回路に対する接続又は切り離しに用いることができるポートと、を備える。これによって、外部制御装置を多目的に用いることができる。
【0023】
例えば、上記説明に対して、外部制御装置は、
ハウジングと、
第2の電源、例えば、ハウジングの内側に設けられたバッテリと、
ハウジングの内側のマイクロプロセッサ及び短距離無線デジタルデータ信号トランシーバであって、短距離無線デジタルデータ信号トランシーバは、携帯機器からデジタルデータコマンドを受信するように構成され、マイクロプロセッサに電気的に接続され、トランシーバとマイクロプロセッサとの間のデジタルデータ信号の伝送を行うように構成されたマイクロプロセッサ及び短距離無線デジタルデータ信号トランシーバと、
第2の電源から電力を受信するハウジングの中にある電気的な第1の接続ポートであって、この電力を、第1の接続ポートと錠との間の結線によって錠に供給し、マイクロプロセッサは、第1のスイッチ機構を介して第1の接続ポートに操作的に接続され、プログラムされた操作ステップに従って第1の接続ポートに流れる電流をオン及びオフに切り替えさせるように構成された第1の接続ポートと、
2極の間の第2のスイッチ機構を有する2極のコネクタを設けた電気的な別の接続ポートであって、電流回路に接続する又は電流回路から切り離すことによってドア錠を操作するために2極を電気的に互いに接続する又は互いに切り離し、マイクロプロセッサは、第2のスイッチ機構に操作的に接続され、プログラムされた操作ステップに従って2極を第2のスイッチ機構によって電気的に互いに接続する又は互いに切り離す電気的な別の接続ポートと、
を備える。
【0024】
任意に、別の接続ポートは、第2の2極のコネクタを設けた電気的な第2の接続ポートを備え、第2のスイッチ機構は、デフォルト状態において第2の2極のコネクタの前記2極を切り離すとともに電流の供給によって生じる動作状態において第2の2極のコネクタの2極を接続するフェイルオープンリレーを備え、別の接続ポートは、第3の2極のコネクタを有する電気的な第3の接続ポートを備え、第2のスイッチ機構は、デフォルト状態において第3の2極のコネクタの2極を接続するとともに電流の供給によって生じる動作状態において第3の2極のコネクタの2極を切り離すフェイルクローズリレーを備える。
【0025】
電圧調整のために、第1のスイッチ機構は、マイクロプロセッサにデジタル的に接続され、第1の接続ポートに接続された変圧器の電流出力部の電圧を調整するためにデジタルコマンドを受信するとともに実行する。
【0026】
そのような外部制御装置を、電気的な第1のドアロック機構に加えて補助ツールとしてドア錠を電気的に操作するために用いることができる。
【0027】
例えば、実際には、携帯機器は、短距離無線デジタルデータ信号通信を行うように構成される。施錠又は開錠前に、携帯機器と外部制御装置のマイクロプロセッサとの間に短距離無線デジタルデータ信号通信リンクを確立し、短距離無線デジタルデータ通信リンクによって携帯機器とマイクロプロセッサとの間でデジタルデータのやり取りを行う。例えば、このような最初のデータのやり取りは、認識及びハンドシェーキングのために用いられ、潜在的には、暗号化通信回路を形成するためにも用いられる。
【0028】
一旦、マイクロプロセッサがドアの施錠又は開錠のコマンドを受信する準備が整うと、携帯機器とマイクロプロセッサとの間のコマンドセッションが開始され、コマンドセッションの一部として、施錠又は開錠のための操作コマンドが携帯機器から錠に送信される。マイクロプロセッサによる操作コマンドの受信の結果として、外部制御装置の第1の接続ポートに機能的に接続されたマイクロプロセッサによって、第1の接続ポートは、第3の結線を介して錠に電流を供給する。この電流によって、錠は、対応するように施錠又は開錠される。この電流は、駆動装置に直接供給される又は駆動装置に流れる電流を制御するリレーに供給される。対応するように、磁気的な錠をこのように操作することができる。
【0029】
種々のタイプの旧式の錠に対する後付けの場合、外部制御装置を、ドア錠の電気的な要求に適合するように調整する必要がある。例えば、これを、マイクロプロセッサをプログラミングすることによって、外部制御装置の内側に変圧器を設けることによって又は外部制御装置の内部を書き換えることによって行うことができる。しかしながら、有利には、装着を容易にするために、外部制御装置には、種々の錠に対する接続のための複数の設置された代替物が既に設けられている。そのような場合、種々の代替のために、複数の接続ポートが設けられ、例えば、これらの一つ以上は、錠のロック機構の駆動装置を直接制御するために12〜24Vの範囲の電流を供給するように構成される又はフェイルオープンタイプ又はフェイルクローズタイプのドア錠のリレーによって施錠又は開錠を行うための電気的な信号を供給するように構成される。簡単なバージョンにおいて、外部制御装置は、マイクロプロセッサからのコマンドに応じて12Vと24Vの間の切替を行うことができ、後者は、正確な電圧調整を行うためにプログラム可能である。
【0030】
例えば、「フェイルオープン」状態であるドアの閉状態を保持するようにロック機構に電力を常に供給するために電源からリレーに電力が供給される場合、外部制御装置によってドア錠を開状態にするために、接続ポートを電源とリレーとの間のワイヤに順次接続するとともにリレーへの電力を遮断するためのスイッチを接続ポートに設けてもよい。
【0031】
外付けされた外部制御装置を用いることのないドア錠に既に存在する機能に加えて、駆動装置は、外部制御装置からの電流によって駆動される。例えば、駆動装置は、外部制御装置からの電流によって決定されるドアの枠のくぼみに対する差し錠の伸長又は引込を行う。代替的には、ドアの枠の可動シャッタを、デッドボルトを緩めるために駆動装置によって動かす。
【0032】
任意に、外部制御装置を、外部制御装置に有線接続された外部電源によって動作させることができる。代替的に又は付加的に、外部制御装置には、ハウジングの内側のバッテリを設け、バッテリは、電流をマイクロプロセッサに供給するためにマイクロプロセッサに電気的に接続されている。
【0033】
一部の実施の形態において、バッテリは、電流の供給のために接続ポート、例えば、第1の接続ポートに機能的に接続される。そのような場合、バッテリが適切な電圧を供給する必要がある。バッテリが12V未満の電圧を有する場合、変圧器を設けるとともに電圧をバッテリ電圧から所望の電圧まで、典型的には、12〜24Vの範囲の所望の電圧まで増大させてもよい。このように増大した電流は、各接続ポートに供給される。
【0034】
一部の実施の形態において、システムは、いわゆるスニッフィング及びそれに続くドアの不正な開放に対する安全性を増大させることもできる。スニッフィングは、不正動作であり、この場合、無線信号は、窃盗を試みる際にドアを開けるために読出し信号を後に用いる権限のない人、いわゆる「中間者」によって操作される電子的な受信機によって読み出される。
【0035】
特にスニッフィング及びハッキングに対するセキュリティを強化するために、施錠又は開錠のためのコマンドにデジタル暗号化を用いるのが有利である。例えば、コマンドセッションの一部として、セッション暗号鍵を、携帯機器、外部制御装置のマイクロプロセッサ又は協働する両方によって作成する。暗号鍵は、短距離無線デジタルデータ通信により携帯機器とマイクロプロセッサとの間でやり取りされるデジタルデータの暗号化及び暗号解読のために用いられる。
【0036】
暗号化信号のスニッフィング及び暗号化信号の後の不正使用を防止するために、好適には、暗号鍵を短期間のみ有効にする。これは、実行が予め決定された期限内に行われる場合にのみ操作コマンドが外部制御装置によって行われることを意味する。例えば、そのような予め決定された期限は、暗号化された操作コマンドの一部として提出されるデジタルタイムスタンプから実行される予め決定された期間として計算される。例えば、期間は、数秒、例えば、3秒である。
【0037】
実際的な実施の形態において、セッション暗号鍵は、最長でも予め決定された期間まで有効であり、セッション暗号鍵が暗号解読時に有効である場合にのみ操作コマンドが外部制御装置によって実行される。暗号鍵が有効でない場合、暗号解読が実行されず、外部制御装置は、施錠又は開錠を行わない。暗号解読と操作コマンドの実行の間の期間が予め決定された期間より短いために暗号解読及び操作コマンドの実行が実用的な目的のためにある程度同時(quasi simultaneously)とみなされることを強調すべきである。これらの手段は、ドアの不正な開錠のリスクを減少させる。
【0038】
所定の実施の形態において、施錠又は開錠が予め決定された期限の前である場合、暗号鍵は、外部制御装置による施錠又は開錠の瞬時までのみ有効である。したがって、施錠又は開錠が予め決定された期限の前に行われる場合、この動作は、予め決定された期限を却下し、暗号鍵は、予め決定された期限が暗号解読及び操作コマンドの実行の後である場合でも施錠又は開錠が行われるとすぐに有効性を失う。これは、一つの暗号鍵が1回の施錠又は開錠に対してのみ用いることができるとともに繰り返しの施錠又は開錠のためにセッション暗号鍵の再使用が不可能であるという利点を意味する。例えば、権限のある人による施錠が行われる場合、権限のない第三者は、施錠と開錠の間の期間が短い場合でも次の施錠動作のために同一の暗号鍵を用いることができない。
【0039】
携帯機器と協働する外部制御装置を、リモートセキュリティサーバシステムに周期的にデジタル的に接続することができる。サーバシステムを、ログファイルを受信及び格納するために用いることができ、毎日の一定の時刻の自動的な施錠又は開錠のような外部制御装置の専用パラメータ設定に関与する。そのようなセッションに対して、他のセッションの暗号化のためにデータの送信が所望される場合にセッション暗号鍵が用いられる。
【0040】
暗号化通信に関連した上記の説明から明らかなように、後付けによって旧式の鍵を最小の労力及びコストで最新の(highly advanced modern)ドア錠にアップグレードすることができる。
【0041】
上述したように、システムの多用途性を向上させるために、携帯機器、例えば、スマートフォンに適切なコンピュータアプリケーション、いわゆるAPPを設けることができる。例えば、APPを、各々が複数のドア錠の一つに接続された複数の外部制御装置にスマートフォンを関連させるために用いることができる。
【0042】
携帯機器が、複数の後付けされたドア錠に接続した同数の外部制御装置に関連する場合、方法は、以下の更に詳しく説明するステップを伴う。携帯機器と外部制御装置の一つの間のコマンドセッションを確立する前に、短距離無線デジタルデータ通信リンクを、携帯機器と複数の外部制御装置の全てのマイクロプロセッサとの間に確立し、無線デジタルデータを、例えば、暗号化を行うことなく携帯機器と複数の外部制御装置との間でやり取りする。複数の外部制御装置の各マイクロプロセッサから対応する外部制御装置の独自の識別子IDが携帯機器に送信されるとともに許可のためにチェックされる。許可された個別のIDは、携帯機器で受信されるとともに携帯機器のユーザインタフェースに表示される。その後、ユーザは、ユーザインタフェースの識別子の中から一つ以上のIDを選択し、ユーザインタフェースのポインタ操作又は施錠若しくは開錠を行う携帯機器のキーボード操作のような指示を与える。指示の結果として、特定の外部制御装置又は特定するように選択した一つ以上のIDに対応する特定するように選択した外部制御装置によってのみコマンドセッションが開始されるとともに実行される。
【0043】
代替的に又は付加的に、簡単化された方法を用いる。本実施の形態において、携帯機器、例えば、スマートフォンが外部制御装置との通信範囲内に入るとすぐに、短距離無線デジタルデータ通信リンクが携帯機器と外部通信ユニットとの間に確立される。したがって、ユーザからの動作は必要とされない。例えば、最大信号強度の約20%より上の予め決定されたレベルより上の短距離通信信号強度を有する確立された通信リンクの応答として、ユーザからの干渉のないコマンドセッションを開始し、これによって開錠が行われる。これは、携帯機器をポケット又はバッグに保持することができるユーザにとって非常に実用的であり、ドアは、ユーザがドアに近づいたときに開く。
【0044】
制御装置は、旧式の現存する既に装着された電気機械的な又は磁気的なドア錠に関連する後付けに特に適している。しかしながら、機能を向上させるために単純指標(simple character)の新型の錠に対してシステムを用いることもできる。
【0045】
用語「ドア錠」は、広く理解されるべきであり、特に、ガレージポート(garage port)及び不動産用のポート(ports for estetes)をカバーする。