(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
IN端子をコンセントに接続することで給電されOUT端子を介して給電するコンセントプラグと前記コンセントプラグより給電される家電機器と前記家電機器を制御する制御端末とを備えた家電管理システムであって、
前記家電機器は、
所定の機能を提供する機能提供部と、
前記機能提供部が提供する機能の種別である種別情報を記憶する種別情報記憶部と、
前記種別情報を接続コードを介して前記コンセントプラグに送信する種別情報送信部と、
前記コンセントプラグから接続コードを介して動作条件を受信して実行する前記機能提供部と、を備え、
前記コンセントプラグは、
位置を識別するための情報である位置情報を記憶する位置情報記憶部と、
前記家電機器の種別情報送信部から接続コードを介して前記種別情報を受信する種別情報受信部と、
前記位置情報と前記種別情報とを前記制御端末に送信する位置種別情報送信部と、
前記制御端末から動作条件を受信し前記家電機器の機能提供部に動作条件を送信する機器動作制御部と、
を備え、
前記制御端末は、
前記コンセントプラグから前記位置情報と前記種別情報とを受信する位置種別情報受信部と、
前記コンセントプラグより当該コンセントプラグが設置された部屋の状態の情報である状態情報を受信する各室状態情報受信部と、
前記位置種別情報受信部が受信した位置情報及び種別情報を関連付けて記憶する位置種別情報記憶部と、
前記位置種別情報記憶部が記憶する位置情報と種別情報とに基づいて前記家電機器の動作条件を決定する動作条件決定部と、
前記動作条件決定部が決定した動作条件を対応する家電機器に接続されたコンセントプラグに送信する動作制御部と、を備え、
前記動作条件決定部は、
前記各室状態情報受信部が受信した状態情報と当該状態情報を送信したコンセントプラグの位置情報と前記位置種別情報記憶部が記憶した位置情報とに基づいて、前記状態情報を送信したコンセントプラグが属する位置情報と同一の位置情報を有するコンセントプラグに接続された家電機器に対する動作条件を決定し、
前記動作制御部は、
前記動作条件決定部が決定した動作条件を対応する家電機器に接続されたコンセントプラグに送信する家電管理システム。
IN端子をコンセントに接続することで給電され、OUT端子を介して家電機器に給電するコンセントプラグと前記コンセントプラグより給電される前記家電機器と前記家電機器を制御する制御端末とを備えた家電管理システムに対応するコンセントプラグであって、
当該コンセントプラグの位置を識別するための情報である位置情報を記憶する位置情報記憶部と、
前記家電機器であって、所定の機能を提供する機能提供部と、前記機能提供部が提供する機能の種別である種別情報を記憶する種別情報記憶部と、前記種別情報を接続コードを介して前記コンセントプラグに送信する種別情報送信部と、前記コンセントプラグから接続コードを介して動作条件を受信して実行する前記機能提供部と、を備えた前記家電機器の前記種別情報送信部から前記接続コードを介して前記種別情報を受信する種別情報受信部と、
前記位置情報と前記種別情報とを前記制御端末に送信する位置種別情報送信部と、
前記制御端末から前記動作条件を受信し前記家電機器の前記機能提供部に前記動作条件を送信する機器動作制御部と、を備え、
前記制御端末は、
前記コンセントプラグから前記位置情報と前記種別情報とを受信する位置種別情報受信部と、
前記コンセントプラグより当該コンセントプラグが設置された部屋の状態の情報である状態情報を受信する各室状態情報受信部と、
前記位置種別情報受信部が受信した位置情報及び種別情報を関連付けて記憶する位置種別情報記憶部と、
前記位置種別情報記憶部が記憶する位置情報と種別情報とに基づいて前記家電機器の動作条件を決定する動作条件決定部と、
前記動作条件決定部が決定した動作条件を対応する家電機器に接続されたコンセントプラグに送信する動作制御部と、を備え、
前記動作条件決定部は、
前記各室状態情報受信部が受信した状態情報と当該状態情報を送信したコンセントプラグの位置情報と前記位置種別情報記憶部が記憶した位置情報とに基づいて、前記状態情報
を送信したコンセントプラグが属する位置情報と同一の位置情報を有するコンセントプラグに接続された家電機器に対する動作条件を決定し、
前記動作制御部は、
前記動作条件決定部が決定した動作条件を対応する家電機器に接続されたコンセントプラグに送信する、コンセントプラグ。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような空調制御装置は、あらかじめ設置した空調制御装置や温度取得部の位置情報を入力部に入力して建物内の空調制御を行うものであった。
【0005】
ところで、この構成のもとでは、例えば家電機器である空調制御装置を追加したり、また、別の家電機器に置き換えたり、さらには他の部屋に移動した場合には、その都度位置情報と家電種別情報を入力する必要があった。
【0006】
そこで、本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、家電機器の位置を変更し、追加し、または置き換えた場合でも、位置情報や家電種別情報を都度入力する必要がない家電管理システム、コンセントプラグ、家電機器、および制御端末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そして、この目的を達成するために、本発明は、IN端子をコンセントに接続することで給電されOUT端子を介して給電するコンセントプラグと前記コンセントプラグより給電される家電機器と前記家電機器を制御する制御端末とを備えた家電管理システムであって、前記家電機器は、所定の機能を提供する機能提供部と、前記機能提供部が提供する機能の種別である種別情報を記憶する種別情報記憶部と、前記種別情報を接続コードを介して前記コンセントプラグに送信する種別情報送信部と、前記コンセントプラグから接続コードを介して動作条件を受信して実行する前記機能提供部と、を備え、前記コンセントプラグは、位置を識別するための情報である位置情報を記憶する位置情報記憶部と、前記家電機器の種別情報送信部から接続コードを介して前記種別情報を受信する種別情報受信部と、前記位置情報と前記種別情報とを前記制御端末に送信する位置種別情報送信部と、前記制御端末から動作条件を受信し前記家電機器の機能提供部に動作条件を送信する機器動作制御部と、を備え、前記制御端末は、前記コンセントプラグから前記位置情報と前記種別情報とを受信する位置種別情報受信部と、前記コンセントプラグより当該コンセントプラグが設置された部屋の状態の情報である状態情報を受信する各室状態情報受信部と、前記位置種別情報受信部が受信した位置情報及び種別情報を関連付けて記憶する位置種別情報記憶部と、前記位置種別情報記憶部が記憶する位置情報と種別情報とに基づいて前記家電機器の動作条件を決定する動作条件決定部と、前記動作条件決定部が決定した動作条件を対応する家電機器に接続されたコンセントプラグに送信する動作制御部と、を備え、前記動作条件決定部は、前記各室状態情報受信部が受信した状態情報と当該状態情報を送信したコンセントプラグの位置情報と
前記位置種別情報記憶部が記憶した位置情報とに基づいて、前記状態情報を送信したコンセントプラグが属する位置情報と同一の位置情報を有するコンセントプラグに接続された家電機器に対する動作条件を決定し、前記動作制御部は、前記動作条件決定部が決定した動作条件を対応する家電機器に接続されたコンセントプラグに送信する家電管理システムであり、これにより所期の目的を達成するものである。
【0008】
また、この目的を達成するために、本発明は、IN端子をコンセントに接続することで給電され、OUT端子を介して家電機器に給電するコンセントプラグと前記コンセントプラグより給電される前記家電機器と前記家電機器を制御する制御端末とを備えた家電管理システムに対応するコンセントプラグであって、当該コンセントプラグの位置を識別するための情報である位置情報を記憶する位置情報記憶部と、前記家電機器であって、所定の機能を提供する機能提供部と、前記機能提供部が提供する機能の種別である種別情報を記憶する種別情報記憶部と、前記種別情報を接続コードを介して前記コンセントプラグに送信する種別情報送信部と、前記コンセントプラグから接続コードを介して動作条件を受信して実行する前記機能提供部と、を備えた前記家電機器の前記種別情報送信部から前記接続コードを介して前記種別情報を受信する種別情報受信部と、前記位置情報と前記種別情
報とを前記制御端末に送信する位置種別情報送信部と、前記制御端末から前記動作条件を受信し前記家電機器の前記機能提供部に前記動作条件を送信する機器動作制御部と、を備え、前記制御端末は、前記コンセントプラグから前記位置情報と前記種別情報とを受信する位置種別情報受信部と、前記コンセントプラグより当該コンセントプラグが設置された部屋の状態の情報である状態情報を受信する各室状態情報受信部と、前記位置種別情報受信部が受信した位置情報及び種別情報を関連付けて記憶する位置種別情報記憶部と、前記位置種別情報記憶部が記憶する位置情報と種別情報とに基づいて前記家電機器の動作条件を決定する動作条件決定部と、前記動作条件決定部が決定した動作条件を対応する家電機器に接続されたコンセントプラグに送信する動作制御部と、を備え、前記動作条件決定部は、前記各室状態情報受信部が受信した状態情報と当該状態情報を送信したコンセントプラグの位置情報と
前記位置種別情報記憶部が記憶した位置情報とに基づいて、前記状態情報を送信したコンセントプラグが属する位置情報と同一の位置情報を有するコンセントプラグに接続された家電機器に対する動作
条件を決定し、前記動作制御部は、前記動作条件決定部が決定した動作条件を対応する家電機器に接続されたコンセントプラグに送信する、コンセントプラグであり、これにより所期の目的を達成するものである。
【0009】
また、この目的を達成するために、本発明は、家電機器であって、所定の機能を提供する機能提供部と、前記機能提供部が提供する機能の種別である種別情報を記憶する種別情報記憶部と、前記種別情報を接続コードを介してコンセントプラグに送信する種別情報送信部と、を備え、前記機能提供部は、制御端末であって、前記コンセントプラグから当該コンセントプラグの位置を識別するための情報である位置情報と前記家電機器の機能提供部が提供する機能の種別である種別情報とを受信する位置種別情報受信部と、前記コンセントプラグより当該コンセントプラグが設置された部屋の状態の情報である状態情報を受信する各室状態情報受信部と、前記位置種別情報受信部が受信した位置情報及び種別情報を関連付けて記憶する位置種別情報記憶部と、前記位置種別情報記憶部が記憶する位置情報と種別情報とに基づいて前記家電機器の動作条件を決定する動作条件決定部と、前記動作条件決定部が決定した動作条件を対応する家電機器に接続されたコンセントプラグに送信する動作制御部と、を備え、前記動作条件決定部は、前記各室状態情報受信部が受信した状態情報と当該状態情報を送信したコンセントプラグの位置情報と
前記位置種別情報記憶部が記憶した位置情報とに基づいて、前記状態情報を送信したコンセントプラグが属する位置情報と同一の位置情報を有するコンセントプラグに接続された家電機器に対する動作条件を決定し、前記動作制御部は、前記動作条件決定部が決定した動作条件を対応する家電機器に接続されたコンセントプラグに送信する制御端末、の前記動作条件決定部が決定した前記動作条件を前記コンセントプラグから接続コードを介して受信して実行する、家電機器であり、これにより所期の目的を達成するものである。
【0010】
また、この目的を達成するために、本発明は、制御端末であって、コンセントプラグから当該コンセントプラグの位置を識別するための情報である位置情報と家電機器の所定の
機能を提供する機能提供部が提供する機能の種別である種別情報とを受信する位置種別情報受信部と、前記コンセントプラグより当該コンセントプラグが設置された部屋の状態の情報である状態情報を受信する各室状態情報受信部と、前記位置種別情報受信部が受信した位置情報及び種別情報を関連付けて記憶する位置種別情報記憶部と、前記位置種別情報記憶部が記憶する位置情報と種別情報とに基づいて前記家電機器の動作条件を決定する動作条件決定部と、前記動作条件決定部が決定した動作条件を対応する家電機器に接続されたコンセントプラグに送信する動作制御部と、を備え、前記動作条件決定部は、前記各室状態情報受信部が受信した状態情報と当該状態情報を送信したコンセントプラグの位置情報と
前記位置種別情報記憶部が記憶した位置情報とに基づいて、前記状態情報を送信したコンセントプラグが属する位置情報と同一の位置情報を有するコンセントプラグに接続された家電機器に対する動作条件を決定し、前記動作制御部は、前記動作条件決定部が決定した動作条件を対応する家電機器に接続されたコンセントプラグに送信し、前記家電機器の前記機能提供部は、前記コンセントプラグから接続コードを介して前記決定した動作条件を受信して実行する、制御端末であり、これにより所期の目的を達成するものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、家電機器の位置を変更し、追加し、または別の家電機器に置き換えた場合でもその都度位置情報や家電種別情報を入力する手間を低減することができる家電管理システム等を得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、並びに、ステップ(工程)及びステップの順序などは、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
【0014】
また、本発明を実施するための形態において、家電及び家電機器とは、主に家庭で使用される電気機器、電気器具、電気機械である。
【0015】
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態1に係る家電管理システムの構成について
図1〜
図3を参照しながら説明する。なお
図1は、家電管理システム1の概略図。
図2は、家電管理システムの機能ブロック図、
図3は、制御端末、家電機器、コンセントプラグの構成図である。
[家電管理システムの基本構成]
家電管理システム1は、複数の家電機器2と、コンセントプラグ4と、制御端末5とで構成される。本実施の形態においては、家電機器2の構成の例示として、例えば室内空間6の空気環境(例えば、清浄度、湿気)を制御する空気清浄機21と加湿器22として例示する。ただし、家電機器2として空気清浄機21や加湿器22の他に、換気扇23など他の家電機器2を適宜登場させて理解に供する。
【0016】
家電管理システム1は、家屋内に配置される。そして家電機器2及び制御端末5は、例えば家屋内であって分割された複数の室内空間6のいずれかの場所に配置される。
図1においては、室内空間6は4つの部屋、すなわち部屋01、部屋02、部屋03、部屋04に分割されており、各室内空間6には、1または複数個のコンセント7にコンセントプラグ4が接続されている。
【0017】
コンセントプラグ4は、接続コード3を介して家電機器2に給電可能に接続されている。
【0018】
制御端末5と家電機器2とは、屋内ネットワーク30を介して通信可能に接続されている。なお、通信方式は有線方式、無線方式のどちらであってもよく、情報の送受信ができればどんな方式でも良い。
【0019】
以下、家電管理システム1の各構成要素について説明する。
[空気清浄機]
空気清浄機21は、機能提供部251と、種別情報記憶部252と、種別情報送信部253と、状態情報送信部254と、を備えている。
【0020】
機能提供部251は、空気清浄機能を提供する。具体的には、機能提供部251は、吸込口211と、吐出口212と、ファン(図示せず)とを備える。そして機能提供部251は、ファンを回転させることにより、吸込口211から吐出口212に空気を導く。すなわち機能提供部251は、吸込口211を介して内部に室内空間6の空気を吸込み、吸い込んだ空気を、フィルター(図示せず)を介することで埃等を捕獲して埃等のない空気のみ再び室内空間6へ吹出すことで、室内空間6の空気を浄化する。なお、機能提供部251とは、家電機器が提供する機能を示すものであり、空気清浄機では空気清浄機能、加湿器22では加湿機能、換気扇23では換気機能、エアコンでは温度調節機能というように、家電機器2により異なる。また機能提供部251は、家電機器2がコンセントプラグ4を介して制御端末5からの動作条件を受信することで、当該動作条件に従って動作する。言い換えると、制御端末5が機能提供部251を制御することが可能である。
【0021】
種別情報記憶部252は、機能提供部251が提供する機能を有する家電機器2の種別を記憶する。すなわち、ここでは「空気清浄機」を記憶するものである。
【0022】
種別情報送信部253は、種別情報記憶部252が記憶する種別情報をコンセントプラグ4へ送信する。
【0023】
また、状態情報送信部254は、空気清浄機21が設置されている部屋の環境を示す情報である、温度、湿度、気圧、明度(明るさ)、空気の汚染度(埃の量)、空気の組成に関する情報(二酸化炭素濃度等)、臭気、騒音量、消費電力、窓の開閉状態、部屋の換気量、空気清浄機21の動作状況(オン状態、オフ状態、提供機能の強弱等)等の状態情報を送信する。
[加湿器]
加湿器22は、内部に例えば保持している水から水蒸気を発生する蒸気発生部(図示せず)を設けている。上方には前記水蒸気を室内空間6に噴出す噴出口221を設けている。
【0024】
加湿器22は、機能提供部261と、種別情報記憶部262と、種別情報送信部263と、状態情報送信部264と、を備えている。
【0025】
機能提供部261は、加湿機能を提供する。具体的には、内部に例えば水蒸気を発生する蒸気発生部(図示せず)と水蒸気を室内空間6に噴出す噴出口221とを備えることで、室内空間6を加湿する。
【0026】
種別情報記憶部262は、機能提供部261が提供する機能を有する家電機器2の種別を記憶する。すなわち、ここでは「加湿器」を記憶するものである。
【0027】
種別情報送信部263は、種別情報記憶部262が記憶する種別情報をコンセントプラグ4へ送信する。
【0028】
また、状態情報送信部264は、加湿器22が設置されている部屋の環境を示す情報である、温度、湿度、気圧、明度(明るさ)、空気の汚染度(埃の量)、空気の組成に関する情報(二酸化炭素濃度等)、臭気、騒音量、消費電力、窓の開閉状態、部屋の換気量、加湿器22の動作状況(オン状態、オフ状態、提供機能の強弱等)等の状態情報を送信する。
[換気扇]
換気扇23には、室内空間6の空気を吸気する吸気口231と、室内空気を室外に排出する排気口232と、吸気口231と排気口232との間においての空気の流れを作るファン233と、を設けている。
【0029】
換気扇23には、機能提供部271と、種別情報記憶部272と、種別情報送信部273と、状態情報送信部274と、を備えている。
【0030】
機能提供部271は、換気機能を提供する。具体的には、室内空間6の空気を外部に排出するファンを備えることで、室内空間6を換気する。
【0031】
種別情報記憶部272は、機能提供部271が提供する機能を有する家電機器2の種別を記憶する。すなわち、ここでは「換気扇」を記憶するものである。
【0032】
種別情報送信部273は、種別情報記憶部272が記憶する種別情報をコンセントプラグ4へ送信する。
【0033】
また、状態情報送信部274は、換気扇23が設置されている部屋の環境を示す情報である、温度、湿度、気圧、明度(明るさ)、空気の汚染度(埃の量)、空気の組成に関する情報(二酸化炭素濃度等)、臭気、騒音量、消費電力、窓の開閉状態、部屋の換気量、換気扇23の動作状況(オン状態、オフ状態、提供機能の強弱等)等の状態情報を送信する。
[接続コード]
接続コード3は、家電機器2に設けられ、コンセントプラグ4に接続される。接続コード3は、例えば電源コードが挙げられる。つまり、接続コード3は、コンセント7からコンセントプラグ4を介して電源供給をうける機能と、コンセントプラグ4から種別情報と動作条件を受信する機能を備える。ただし、電源コードとは独立した異なる接続コード3を設けてもよい。この場合、接続コード3は家電機器2と情報の送受信のみを行うこととなる。
[コンセントプラグ]
コンセントプラグ4は、位置情報記憶部411、421、431と、種別情報受信部412、422、432と、位置種別情報送信部413、423、433と、機器動作制御部414、424、434と、状態情報送受信部415、425、435と、を備えている。また、コンセントプラグ4は、物理的な接続部位として、IN端子とOUT端子とを備えている。
【0034】
位置情報記憶部411、421、431は、位置情報を記憶している。なお、ここで位置情報とは、コンセントプラグ4に予め記憶された文字情報や番号や符号であって、屋内ネットワーク30を介して送受信可能な情報であれば良い。また位置情報は、家電管理システム1においては部屋毎に与えられる。例えば、部屋03に属するコンセントプラグ4はすべて同一の位置情報を記憶している。そして、部屋03と異なる部屋、例えば部屋02のコンセント7に接続されたコンセントプラグ4は、部屋03のコンセント7に接続されたコンセントプラグ4とは異なる位置情報を記憶している。さらに具体的には、例えば部屋03に備えられたコンセントプラグ4の位置情報記憶部411には、「03」という番号が記憶されている。また、例えば部屋04に備えられたコンセントプラグ4の位置情報記憶部421には、「04」という番号が記憶されている。
【0035】
種別情報受信部412、422、432は、家電機器2から種別情報を、接続コード3を介して受信する。
【0036】
位置種別情報送信部413、423、433は、位置情報記憶部411、421、431に記憶された位置情報と種別情報受信部412、422、432により家電機器2から受信した種別情報とを組合せて制御端末5へ送信する。
【0037】
機器動作制御部414、424、434は、制御端末5から受信した家電機器2の動作条件を、接続コード3を介して家電機器2の機能提供部251、261、271へ送信する。
【0038】
コンセントプラグ4は、IN端子をコンセント7に接続されて給電される。また、OUT端子は家電機器2の接続コード3に接続される。コンセントプラグ4は、接続コード3を介して家電機器2に電力を供給すると共に、家電機器2との間で種別情報と動作条件を送受信する。ただし、接続コード3と電源コードとが独立している場合には、コンセントプラグ4は、接続コード3を介して家電機器2との間で種別情報と動作条件を送受信し、電源コードを介して電力を供給する。なお、コンセントプラグ4は、コンセント7に付属するものと捉えることができる。つまり、家電機器2の移動時には、家電機器2の接続コード3をコンセントプラグ4から外して、例えば他の部屋のコンセント7に接続されているコンセントプラグ4に接続するといった運用が行われる。
【0039】
なお、コンセントプラグ4の機能をコンセント7に備えてもよい。
[制御端末]
制御端末5は、位置種別情報受信部51と位置種別情報記憶部52と動作制御部54と各室状態情報受信部55と動作条件決定部53とを備えている。
【0040】
位置種別情報受信部51は、屋内ネットワーク30を介してコンセントプラグ4から送信された位置情報と種別情報とを受信する。
【0041】
位置種別情報記憶部52は、位置種別情報受信部51で受信したそれぞれのコンセントプラグ4の位置情報とコンセントプラグ4に接続されている家電機器2の種別情報とを関連付けて記憶する。
【0042】
各室状態情報受信部55は、家電機器2が設置されている部屋の状態情報と位置情報とを受信する。ここで状態情報には、部屋の環境を示す情報が含まれる。具体的には、温度、湿度、気圧、明度(明るさ)、空気の汚染度(埃の量)、空気の組成に関する情報(二酸化炭素濃度等)、臭気、騒音量等である。また、状態情報には、部屋の状況を示す情報が含まれる。具体的には、消費電力、窓の開閉状態、部屋の換気量、部屋に属するコンセントに接続された家電機器の動作状況(オン状態、オフ状態、提供機能の強弱等)等である。状態情報を送信する機器は、家電機器2以外に、例えばコンセントプラグ4自体や、部屋にコンセントプラグ4とは独立して設けられた各種センサ等を備える送信機であってもよい。なお、コンセントプラグ4とは独立して送信される場合には、当該送信機もコンセントプラグ4を介してコンセント7に接続されることで、送信機もコンセントプラグ4と同様の仕組みで位置情報を送信することができる。
【0043】
動作条件決定部53は、各室状態情報受信部55が受信した状態情報と位置情報と、さらに位置種別情報記憶部52に記憶された位置情報と種別情報とに基づいて、状態情報が属する部屋に配置された家電機器2を特定する。また、特定した家電機器2の組み合わせによって、状態情報が属する部屋に配置された家電機器2の動作条件を決定する。なお、動作条件の決定は種々考えられるため、代表される例を後述する。
【0044】
動作制御部54は、動作条件決定部53が決定した動作条件を制御の対象である家電機器2が接続されたコンセントプラグ4に送信することで、家電機器2を当該動作条件で動作させる。
【0045】
なお、各部の連携動作についてはフローチャートを利用して後述する。
【0046】
制御端末5、家電機器2、コンセントプラグ4は、
図3に示すように、一例としてマイクロコンピュータ40を備えて構成される。
【0047】
マイクロコンピュータ40は、内部にCPU31(Central Processing Unit)、RAM32(Random Access Memory)、ROM33(Read Only Memory)、インターフェイス35を備える。また、マイクロコンピュータ40は、位置種別情報記憶部52、種別情報記憶部252、262、272、位置情報記憶部411、421、431としてHDD34(Hard Disk Drive)を備え、位置種別情報受信部51、各室状態情報受信部55、種別情報送信部253、263、273、位置種別情報送信部413、423、433として機能するデバイスとしての通信モジュール36を備えている。CPU31、RAM32、ROM33、HDD34、通信モジュール36、インターフェイス35は、内部バス37を介して接続されている。インターフェイス35は、外部機器として提供される各種のデバイス38と接続されている。つまり、コンセントプラグ4の場合には、デバイス38は家電機器2であり、家電機器2の場合には、デバイス38はコンセントプラグ4である。
【0048】
CPU31は、例えばRAM32を作業領域として利用し、ROM33に記憶されているプログラムを実行し、デバイス38の動作を制御する。
【0049】
制御端末5が備える動作条件決定部53、動作制御部54、及び家電機器2、コンセントプラグ4が備える制御部(図示なし)は、ROM33に記憶されているプログラムであり、CPU31に実行されることであらかじめ決められた処理を実行し、接続されたデバイス38との間で情報(命令)を送受信する。
【0050】
HDD34やROM33、RAM32は、必ずしもこれに限らず、メモリとして機能するのであれば他種のメモリを代用可能である。
【0051】
通信モジュール36等のデバイスは、必ずしもマイクロコンピュータ40に備える必要は無く、外部接続としてもよい。
[家電管理システムの情報取得処理フロー]
続いて、
図1乃至5を参照しながら家電管理システムの情報取得処理について説明する。なお
図4は、家電管理システムの情報取得処理を示すフローチャート、
図5は、位置情報と種別情報との関係のテーブルの一例である。なお、本情報取得処理の一例は、部屋03の空気清浄機21からの情報取得処理について説明する。
【0052】
まず、コンセントプラグ4のIN端子がコンセント7に接続されると、コンセント7から電源供給され、コンセントプラグ4内のマイクロコンピュータ40により、S41において、コンセントプラグ4のOUT端子に家電機器2が接続されているかを判断し、接続されていなければ、再度S41の動作を行う。
【0053】
コンセントプラグ4は、S41において、コンセントプラグ4のOUT端子に家電機器2が接続されたと判断すると、S42に進む。
【0054】
家電機器2は、接続コード3がコンセントプラグ4のOUT端子に接続され、家電機器2に電源供給されると、S21に進み、種別情報記憶部252に予め記憶されている種別情報をコンセントプラグ4へインターフェイス35及び接続コード3を介して送信する。なお、種別情報は、「空気清浄機」であり、テキスト情報や、空気清浄機を示すユニークな情報であってもよく、家電管理システム上で「空気清浄機」を認識できる情報であれば特に限定するものではない。
【0055】
コンセントプラグ4は、S42において、種別情報受信部412によりインターフェイス35を介して、家電機器2より種別情報を受信し、S43に進む。
【0056】
コンセントプラグ4は、S43において、位置情報記憶部411に予め記憶された位置情報を読み出し、S44に進む。ここで位置情報は部屋の識別を可能な例えば「03」とする。なお、位置情報は、「03」であり、テキスト情報や、部屋情報を示すユニークな情報であってもよく、家電管理システム上で部屋「03」を認識できる情報であれば特に限定するものではない。
【0057】
コンセントプラグ4は、S44において、S42で受信した種別情報と、S43で読み出した位置情報とを、位置種別情報送信部413により通信モジュール36及び屋内ネットワーク30を介して、制御端末5に送信する。ここで、送信される種別情報は「空気清浄機」を示す情報であり、位置情報は部屋「03」を示す情報である。
【0058】
制御端末5は、家電機器2とコンセントプラグ4の動作と同期することなく、情報取得処理が開始されている。制御端末5は、S51において、屋内ネットワーク30を介してコンセントプラグ4から受信があったかを判断すし、受信がなければ、再度S51の動作を行う。
【0059】
制御端末5は、S51において、コンセントプラグ4から受信があったと判断すると、S52に進む。
【0060】
制御端末5は、S52において、位置種別情報受信部51により通信モジュール36を介してコンセントプラグ4から送信された送信された位置情報と種別情報を受信し、S53に進む。
【0061】
制御端末5は、S53において、S52にて受信した位置情報と種別情報を位置種別情報記憶部52の位置情報−種別情報テーブル60に記憶(登録)する。ここで、
図5に、位置種別情報記憶部52で記憶している位置情報−種別情報テーブル60を示す。位置情報−種別情報テーブル60には、コンセントプラグ4から送信された情報として、位置情報である「03」を示す情報と、種別情報である「空気清浄機」を示す情報とが関連付けられて、レコード61を新たに生成して記憶される。
【0062】
以上の情報取得処理により、制御端末5は、位置情報「03」が示す部屋03に、空気清浄機能を提供する「空気清浄機」が配置されていることを認識可能となる。
【0063】
以上の処理を、全ての部屋において、コンセントプラグ4が行うことにより、
図5に示した位置情報と種別情報との関係の位置情報−種別情報テープルが制御端末5内の位置種別情報記憶部52に生成される。
【0064】
図5に示された位置情報−種別情報テーブル60においては、部屋02には換気扇23が配置され、部屋03には空気清浄機21と換気扇23が配置され、部屋04には加湿器22が配置されていることがわかる。また、位置情報−種別情報テーブル60では、部屋01には家電機器2が配置されていない、若しくは家電機器2が配置されていたとしても本実施の形態の家電管理システムには対応していないことがわかる。
【0065】
なお、上記情報取得処理は、家電機器2がコンセントプラグに接続された際に、コンセントプラグ4が位置情報及び種別情報を制御端末5へ送信する場合を説明したが、コンセントプラグ4内にタイマー機能を有し、1つのコンセントプラグ4が一定時間(例えば10分)毎に、位置情報及び種別情報を制御端末5へ送信するようにしてもよい。また、位置情報−種別情報テーブル60は、例えば各レコード単位で一定時間(例えば10分)毎に削除されることで、最新の状態を維持することができる。
[家電管理システムの家電機器動作処理フロー]
続いて、
図1乃至7を参照しながら家電管理システムの家電機器動作処理について説明する。なお
図6及び7は、家電機器動作処理を示すフローチャートである。なお、本家電機器動作処理の一例は、部屋03の空気清浄機21からの状態情報に基づいて処理する場合について説明する。
【0066】
家電機器2は、S201において、現在の機器の状態情報を状態情報送信部254により、コンセントプラグ4へ、インターフェイス35及び接続コード3を介して送信する。例えば、家電機器2が空気清浄機21の場合は、当該空気清浄機21に備えられた埃センサ(図示せず)を介して取得した、状態情報を介してコンセントプラグ4に送信する。ここで送信される状態情報は、例えば「埃:多」である。なお、状態情報は、「埃:多」であり、テキスト情報や、埃が多いことを示すユニークな情報であってもよく、家電管理システム上で「埃:多」を認識できる情報であれば特に限定するものではない。
【0067】
コンセントプラグ4は、S401において、家電機器2から受信があったと判断すると、S402に進む。
【0068】
コンセントプラグ4は、S402において、状態情報送受信部415によりインターフェイス35を介して、家電機器2より状態情報を受信し、S403に進む。
【0069】
コンセントプラグ4は、S403において、位置情報記憶部411に予め記憶された位置情報を読み出し、S404に進む。ここで位置情報は部屋の識別を可能な例えば「03」とする。なお、位置情報は、「03」であり、テキスト情報や、部屋情報を示すユニークな情報であってもよく、家電管理システム上で部屋「03」を認識できる情報であれば特に限定するものではない。
【0070】
コンセントプラグ4は、S404において、S402で受信した状態情報と、S403で読み出した位置情報とを、状態情報送受信部415により通信モジュール36及び屋内ネットワーク30を介して、制御端末5に送信する。ここで、送信される状態情報は「埃:多」を示す情報であり、位置情報は部屋「03」を示す情報である。
【0071】
制御端末5は、家電機器2とコンセントプラグ4の動作と同期することなく、家電機器動作処理が開始されている。制御端末5は、S501において、屋内ネットワーク30を介してコンセントプラグ4から受信があったかを判断すし、受信がなければ、再度S501の動作を行う。
【0072】
制御端末5は、S501において、コンセントプラグ4から受信があったと判断すると、S502に進む。
【0073】
制御端末5は、S502において、各室状態情報受信部55により通信モジュール36を介してコンセントプラグ4から送信された送信された状態情報と位置情報を受信し、S503に進む。
【0074】
制御端末5は、S503において、S502にて受信した状態情報と位置情報に基づき、位置情報−種別情報テーブル60に記憶(登録)されている、受信した位置情報「03」と同一の位置情報「03」を有するレコードを抽出し、S504に進む。ここでは、レコード61、62、が抽出され、すなわち空気清浄機と換気扇が抽出される。これにより、部屋03に属する家電機器の種別、すなわち家電機器が提供する提供機能を制御端末5が把握することができる。
【0075】
制御端末5は、S504において、動作条件決定部53が、S502で受信した状態情報を基に、S503で抽出した位置情報にある家電機器(種別情報)から、状態情報の状態を改善するための連係動作条件を決定し、S505へ進む。
【0076】
制御端末5は、S505において、動作条件決定部53は、連係動作条件に合った位置情報及び家電機器(種別情報)を動作させる動作命令を、通信モジュール36及び屋内ネットワーク30を介して、コンセントプラグ4へ送信する。なお、連係動作条件の決定、すなわち連係動作については、組み合わせに応じて種々のものが考えられるため、一例のみを示す。本実施の形態では、例えば、動作条件決定部53は、「埃:多」という状態情報に基づいて、位置情報「03」に属する空気清浄機21を「強」にして、空気清浄能力が最大の状態で動作させ、空気清浄機21の動作時には換気扇23を停止させ、部屋03の内外の空気の流れを停止することで、外部の空気の流入を防ぐ。また、「埃:少」という状態情報であった場合には、位置情報「03」に属する空気清浄機21の動作を停止するとともに、状態情報に含まれる室内外温度差情報に基づいた必要最低換気量で換気扇23を動作することによって、埃の室内流入を抑えつつ、快適な室内空間を提供する。本実施の形態では、状態情報「埃:多」に対応した動作命令を行う。
【0077】
コンセントプラグ4は、S405において、制御端末5より動作命令に従うべき家電機器2を接続しているコンセントプラグ4のみ、状態情報送受信部415により、通信モジュール36及び屋内ネットワーク30を介して、制御端末5より動作命令を受信し、S406に進む。
【0078】
コンセントプラグ4は、S406において、S405で受信した動作命令に基づきコンセントプラグ4に接続された家電機器2へ、インターフェイス35及び接続コード3を介して送信する。
【0079】
家電機器2は、空気清浄機21であり、S202において、インターフェイス35及び接続コード3を介してコンセントプラグ4から受信した動作命令に基づき、機能提供部251が動作を行う。本実施の形態では、状態情報が「埃:多」であったため、制御端末5からの制御命令は、位置情報「03」に属する空気清浄機21を「強」にして、空気清浄能力が最大の状態で動作させることを示す動作命令であり、部屋「03」の空気清浄機21を「強」で動作させる。また、位置情報「03」に属する換気扇23及びそれと接続しているコンセントプラグ4も、上述処理フローに従い、制御端末5より動作命令を受信しており、本実施の形態では、制御端末5からの制御命令は、位置情報「03」に属する換気扇23を停止させることを示す動作命令であり、部屋「03」の換気扇23を停止させる。
【0080】
以上により、制御端末5が部屋毎に、その部屋に属する家電機器2を連係させて動作させることが可能になる。
【0081】
なお、上記家電機器動作処理は、家電機器2内にタイマー機能を有し、一定時間(例えば10分)毎に、状態情報及び位置情報を制御端末5へ送信するようにする。
【0082】
また、本実施の形態では、家電機器2から、状態情報及び位置情報を一定時間毎に制御端末5に送信するとしたが、制御端末5がホストとなり、位置情報−種別情報テーブル60に記憶(登録)されている家電機器2に対して、レコード順に、ポーリングで、状態情報を送信するように指示し、その指示に対応するように、家電機器2から、状態情報及び位置情報を制御端末5に送信するようにしてもよい。
【0083】
また、家電機器2は部屋に備え付けのものではなく、別途、使用者が配置する部屋を自由に選択することができるものが多い。そして、従来のように、家電機器2を移動する度にどの部屋に配置したかを登録するようなシステムは、家電機器2に対しては現実的ではない。これに対して、本実施の形態に係る家電管理システム1では、コンセントプラグ4を介して位置情報が取得できるため、例えば、家電機器2を異なる部屋に移動させた場合であっても、新たに接続されたコンセントプラグ4から自動的に位置情報を取得することができるため、制御端末5はこれを容易に把握することができる。よって使用者が面倒な位置登録などを都度行う必要が無く、使い勝手のよい家電管理システム1を実現できる。
【0084】
(変形例)
なお、コンセントプラグ4に予め記憶される位置情報は、メモリに対して電気的に記憶するものであっても良い。しかしながら、この場合にはコンセントプラグ4の位置情報を容易に変更することができない。よって、コンセントプラグ4に、例えば、01から10までを選択可能な物理スイッチを設け、使用者が部屋毎に物理スイッチの番号を変更する構成としてもよい。この場合、物理スイッチが位置情報記憶部411、421、431に対応し、この物理スイッチにて選択された番号が読み取られて制御端末5に送信されるようにしてもよい。
【0085】
また、コンセント7とコンセントプラグ4とを一体化させ、各部屋のコンセント7にコンセントプラグ4と同様の機能を備えるようにしてもよい。この場合には、家電機器2を移動させる場合にコンセントプラグ4も一緒に移動させてしまうというミスを防止することができると共に、コストダウンを図ることができる。
【0086】
また、位置情報記憶部411、421、431で記憶する位置情報は必ずしも制御端末5上で割当てた部屋番号と一致する必要はなく、家電機器2の位置情報記憶部411、421、431と制御端末5上の割り当てた部屋番号が関連付けられることで、各部屋における家電機器2を制御することが可能であるとする。