(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記制御装置は、前記下かごの昇降中において、前記上かご検出部が前記上かごを検出しない非検出状態に移行すると、前記下かごの昇降を中止する、または前記下かごを昇降開始時の位置に戻すように前記下かご昇降装置を制御する、請求項1に記載の食器洗い機。
前記下かごが前記本体内に配置可能な高さ位置に存在することを検出する下かご検出部と、前記下かご検出部が前記下かごを検出しない非検出状態のときに、前記開閉扉の移動を制止する開閉扉ロック装置と、を有する、請求項7に記載の食器洗い機。
前記下かごの左右両側それぞれに位置する前記引き出し部の側壁部が、前記開閉扉が前記本体の開口部を閉じているときに前記上かごの左右両側にまで延在するように設けられている、請求項7に記載の食器洗い機。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
【0011】
なお、発明者らは、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するものであって、これらによって請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
【0012】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1に係る食器洗い機の構成について、
図1から
図5を用いて、説明する。
【0013】
図1は、本実施の形態1に係る食器洗い機の斜視図である。
図2から
図5は、同食器洗い機のそれぞれ異なる状態を示す概略的断面図である。なお、図中において、X軸方向は前後方向、Y軸方向は左右方向、Z軸方向は上下方向を示す。
【0014】
図1および
図2に示すように、本実施の形態の食器洗い機10は、本体12と、引き出し部20を備える開閉扉14と、上かご16および下かご18などで構成される。本体12は、前方に開口する開口部12aを備える。開閉扉14は、本体12の開口部12aを開閉する。上かご16および下かご18は、本体12の開口部12aを通過し、前後方向(X軸方向)に移動可能に、収納時において、本体12の内部空間12bに配置される。
【0015】
食器洗い機10の本体12は、略直方体形状(直方体形状を含む)で構成され、例えばキッチンカウンタ(図示せず)などに組み込まれる。
【0016】
開閉扉14は、上述したように、前後方向(X軸方向)にスライド移動可能に構成される。これにより、開閉扉14は、本体12の開口部12aを開閉する。
【0017】
具体的には、開閉扉14は、上方に開口する引き出し部20を、本体12の内部空間12b側(開閉扉14の後面14a側)に、一体的に備える。引き出し部20は、
図2に示すように、本体12の内部空間12bにおける側壁面12cに設けられるガイドレール22に沿って、前後方向にスライド可能に支持される。これにより、開閉扉14は、スライド移動可能な引き出し部20とともに、前後方向にスライド移動する。その結果、開閉扉14は、本体12の開口部12aを開閉する。
【0018】
上かご16および下かご18は、
図3に示すように、例えば食器Wなどを収容して、本体12の内部空間12bに収納可能に構成される。上かご16および下かご18は、例えばステンレスワイヤーなどを用いて形成される。
【0019】
なお、本明細書で記載する「かご」は、食器Wの支持が可能で、かつ、食器Wを洗浄する洗浄液(例えば、水など)が通過可能な貫通穴を備える部材を意味する。したがって、「かご」には、例えば複数の貫通穴が形成されたプレート状の部材も含まれる。
【0020】
上かご16は、
図3に示すように、開閉扉14が本体12の開口部12aを閉じている状態(以降、「クローズ状態」と記す場合がある)において、下かご18の上方に配置された状態で、内部空間12b内に収納される。
【0021】
上側洗浄ノズル24は、収納された上かご16の下方(上かご16と下かご18との間)の内部空間12b内に配置される。上側洗浄ノズル24は、洗浄液を噴出して、上かご16内に収容される食器Wなどを洗浄する。同様に、下側洗浄ノズル26は、収納された下かご18の下方の内部空間12b内に配置される。下側洗浄ノズル26は、洗浄液を噴出して、下かご18内に収容される食器Wなどを洗浄する。
【0022】
具体的には、上側洗浄ノズル24および下側洗浄ノズル26は、上方に向かって洗浄液を噴出する複数のノズル孔24a、26aを備える。このとき、上側洗浄ノズル24および下側洗浄ノズル26は、上下方向(Z軸方向)に延在する回転中心線C1、C2を中心として回転しながら、洗浄液を噴出する。
【0023】
つまり、開閉扉14がクローズ状態のとき、上側洗浄ノズル24および下側洗浄ノズル26は、回転しながら複数のノズル孔24a、26aから洗浄液を上方に噴出させる。そして、噴出する洗浄液で、上方に配置される上かご16および下かご18に収容される食器Wを洗浄する。そのため、上側洗浄ノズル24および下側洗浄ノズル26のそれぞれに洗浄液を供給するポンプ28が、本体12に設けられている。
【0024】
また、上かご16および下かご18は、それぞれ、洗浄前の食器Wを収容する、または洗浄後の食器Wを取り出すために、前後方向(X軸方向)に移動可能に構成される。
【0025】
なお、本実施の形態の場合、上かご16および下かご18は、ユーザの手作業によって前後方向にスライド移動するように構成される。
【0026】
具体的には、上かご16は、
図4に示すように、本体12の側壁面12cに設置されるスライドレール30を介して、本体12の内部空間12bの前後方向(X軸方向)にスライド移動可能に収納される。一方、下かご18は、前後方向にスライド移動可能な開閉扉14の引き出し部20の内部に配設される。そのため、上かご16を前方にスライド移動させる場合、
図4に示すように、予め開閉扉14を前方にスライド移動させる必要がある。
【0027】
また、下かご18を収納する引き出し部20は、
図1に示すように、開閉扉14の後面14a側の前壁部20dと、左右の側壁部20aと、後壁部20bを有する。引き出し部20の側壁部20aは、上かご16の左右両側の上面までは囲うように、上下方向(Z軸方向)に延在して設けられる。一方、引き出し部20の後壁部20bは、上かご16までは延在せず、例えば本体12の内部空間12bに下かご18が収納された状態で、下かご18の上面の高さ程度で設けられる。具体的には、後壁部20bは、上かご16が、前後方向(X軸方向)に移動して引き出し部20の上方に配置できる程度の高さで、下かご18の後方を囲うように設けられる。
【0028】
つまり、引き出し部20の側壁部20aは、少なくとも上かご16の左右両側の上面までは囲うように延在する。これにより、洗浄中において、上かご16内に収容される食器Wに付着する汚れ(例えば、食物のカスなど)が、本体12の内部空間12bの側壁面12cに付着することを抑制する。すなわち、上側洗浄ノズル24から噴出された洗浄液によって吹き飛ばされた食器Wの汚れは、引き出し部20の側壁部20aに付着する。この場合、
図2に示すように、引き出し部20は、本体12の外部に移動可能に構成されている。そのため、側壁部20aが無い場合に、本体12の内部空間12bの側壁面12cに付着する汚れを取り除く場合と比べて、引き出し部20を引き出すことにより、側壁部20aに付着した汚れを、容易に取り除くことができる。すなわち、食器洗い機10が掃除しやすくなる。
【0029】
また、下かご18は、前後方向(X軸方向)にスライド移動するのみならず、上下方向(Z軸方向)にも移動する、すなわち昇降するように構成される。具体的には、
図5に示すように、下かご18の上方に上かご16が存在しない場合、すなわち、上方視(Z軸方向視)において、下かご18全体が上かご16に対して前方の位置まで引き出されている場合、下かご18の昇降が可能となる。
【0030】
上記下かご18を昇降させるために、本実施の形態の食器洗い機10は、下かご昇降装置32と、操作パネル34と、後述する複数のセンサと、制御装置46と、開閉扉ロック装置48などを、さらに有する。下かご昇降装置32は、引き出し部20の底部に配置され、下かご18を昇降させる。操作パネル34は、下かご昇降装置32を操作する際に、ユーザによって操作される。開閉扉ロック装置48は、後述する状況に応じて、開閉扉14の移動を制止する。
【0031】
また、下かご昇降装置32は、
図5に示すように、ステージ32aと、Xリンク機構32bと、図示しない駆動源などで構成される。ステージ32aは、昇降させる下かご18が載置される。Xリンク機構32bは、ステージ32aを昇降させる。駆動源は、Xリンク機構32bを駆動して、ステージ32aを昇降させる。なお、駆動源は、例えばモータやシリンダなどが例示される。
【0032】
下かご昇降装置32のステージ32aの下方には、下側洗浄ノズル26が配置される。そのため、ステージ32aは、洗浄液が通過可能な網目状に形成されている、または複数の貫通穴を備える。
【0033】
下かご昇降装置32のXリンク機構32bは、引き出し部20の左右両側の側壁部20aのそれぞれの内側面に沿って、前後方向に設けられる。そして、下側洗浄ノズル26は、左右のXリンク機構32bの間に配置される。
【0034】
操作パネル34は、
図1に示すように、開閉扉14の後面14a側の上部近傍に設けられる。そのため、開閉扉14が本体12の開口部12aを閉じている状態(クローズ状態)において、操作パネル34は、本体12内に収納される。
【0035】
また、操作パネル34は、
図1および
図6に示すように、昇降操作ボタン34aと、ディスプレイ34bと、スピーカー34cなどを備える。昇降操作ボタン34aは、例えば押下操作により、下かご昇降装置32を昇降させる。ディスプレイ34bは、ユーザに対して情報を画像として提供する。スピーカー34cは、ユーザに対して情報を音声として提供する。なお、ディスプレイ34bや、スピーカー34cは、開閉扉14の前面側に設けてもよい。
【0036】
昇降操作ボタン34aは、例えば下かご18を上昇させる「UP」ボタンと、下かご18を降下させる「DOWN」ボタンなどで構成される。
【0037】
ディスプレイ34bは、表示画像を介して、ユーザに対して、例えば下かご18が昇降中であることの報知や、下かご18が上昇できない異常状態であることを警告する。つまり、ディスプレイ34bは、食器洗い機10の報知部や警告部として機能する。なお、ディスプレイ34bは、例えば洗浄液の温度や洗浄時間などの情報を、画像で、ユーザに、さらに提供するように構成してもよい。
【0038】
スピーカー34cは、音声を介して、ユーザに対して、例えば下かご18が昇降中であることの報知や、下かご18が上昇できない異常状態であることを警告する。つまり、スピーカー34cは、ディスプレイ34bと同様に、食器洗い機10の報知部や警告部として機能する。なお、スピーカー34cは、例えば食器Wの洗浄の完了などを音声で通知する構成としてもよい。
【0039】
上述の複数のセンサは、開閉扉検出センサ36、上かご検出センサ38、複数の下かご検出センサ40、42、44などである。複数のセンサのそれぞれは、予め設定された位置に上かご16や下かご18が存在するか否かを検出し、検知情報を制御装置46に出力する。
【0040】
具体的には、開閉扉検出センサ36は、例えば接触式センサで構成され、開閉扉14が、本体12の開口部12aを閉じている状態(クローズ状態)か否かを検出する。本実施の形態の場合、下かご18は、開閉扉14の引き出し部20に収納される。そのため、開閉扉検出センサ36は、
図3に示すように、上かご16と下かご18とが、上下に並んで本体12内に収納されている状態か否かを検出する。具体的には、
図3に示すように、開閉扉14の引き出し部20の後方下端側に取り付けられた接触プレート20cが前後方向(X軸方向)に移動する。そして、クローズ状態において、接触プレート20cが、開閉扉検出センサ36と接触する。これにより、開閉扉検出センサ36は、開閉扉14の引き出し部20が本体12内に収納された、クローズ状態であることを検出する。なお、
図2などに示すように、本体12の後方壁12dに凹部12eを形成し、凹部12e内に、開閉扉検出センサ36を配設することが好ましい。これにより、本体12の後方寸法を小さくできる。また、後方寸法が規格化されている場合、内部空間12bを広くできる。これにより、より多くの食器Wを収容して、洗浄できる。
【0041】
上かご検出センサ38は、例えば接触式センサで構成される。上かご検出センサ38は、
図5に示すように、開閉扉14が最大限前方に移動している状態(以降、「フルオープン状態」と記す場合がある)において、上昇する下かご18との衝突を回避できる位置(退避位置)に、上かご16が存在するか否かを検出する。なお、上記退避位置は、上かご16が本体12の内部空間12bの最奥に存在するときの位置に相当する。具体的には、上かご16が前後方向(X軸方向)において、本体12の後方に移動し、退避位置に収納されると、上かご16と上かご検出センサ38が接触する。これにより、上かご検出センサ38は、上かご16が退避位置に存在する状態であることを検出する。
【0042】
下かご検出センサ40、42、44は、以下で具体的に説明するように、下かご18の状態を検出するための、一連のセンサを構成する。
【0043】
まず、下かご検出センサ40は、
図5に示すように、下かご昇降装置32で上昇することが可能な位置(上昇可能位置)に下かご18が存在する否かを検出する。具体的には、下かご検出センサ40は、上方視において、退避位置に存在する上かご16に対して、下かご18全体が上かご16よりも前方に位置しているか否かを検出する。なお、上記上昇可能位置とは、本実施の形態の場合、開閉扉14がフルオープン状態において、開閉扉14の引き出し部20内の下かご18の位置に相当する。
【0044】
下かご検出センサ40は、例えば接触式センサで構成されるが、直接、下かご18とは接触しない位置に配置される。つまり、下かご検出センサ40は、本体12の開口部12aの底面側から突出する、上述した引き出し部20の接触プレート20cと対向する位置に設置される。このとき、開閉扉14の引き出し部20が引き出されると、接触プレート20cが前後方向(X軸方向)に移動する。そして、開閉扉14がフルオープン状態において、接触プレート20cが、下かご検出センサ40と接触する。これにより、下かご検出センサ40は、開閉扉14がフルオープン状態であることを検出する。つまり、下かご検出センサ40は、下かご18が上昇可能位置に存在する状態であることを検出する。
【0045】
下かご検出センサ42は、下かご昇降装置32で昇降される下かご18が、下限位置に存在する状態か否かを検出する。
【0046】
下かご検出センサ42は、例えば接触式センサで構成されるが、直接、下かご18とは接触しない位置に配置される。つまり、下かご検出センサ42は、引き出し部20の前壁部20dの底面近傍側で、下かご昇降装置32のステージ32aの前方下面と対向する位置に設置される。このとき、下かご昇降装置32のステージ32aが上下方向(Z軸方向)に移動すると、ステージ32aが、下かご検出センサ42と接触する。これにより、下かご検出センサ42は、下かご18が下限位置に存在することを、間接的に検出する。
【0047】
下かご検出センサ44は、下かご昇降装置32で昇降される下かご18が、上限位置に存在する状態か否かを検出する。なお、上限位置とは、下かご18の上端が上かご16の下端を越えない、下かご18の位置に相当する。具体的には、本実施の形態の場合、上限位置は、上かご16を前後方向(X軸方向)にスライド移動させるスライドレール30の下端高さLHが、下かご18の越えない位置として設定される。これにより、昇降中の下かご18と上かご16との衝突が回避される。
【0048】
下かご検出センサ44は、例えば接触式センサで構成されるが、直接、下かご18とは接触しない位置に配置される。つまり、下かご検出センサ44は、引き出し部20の前壁部20dで、上限位置に相当する下かご昇降装置32のステージ32aの前方上面と対向する位置に設置される。このとき、下かご昇降装置32のステージ32aが上下方向(Z軸方向)に移動すると、ステージ32aが、下かご検出センサ44と接触する。これにより、下かご検出センサ44は、下かご18が上限位置に存在することを、間接的に検出する。
【0049】
なお、下かご18の上限位置または下限位置に存在する状態を検出する下かご検出センサ42、44は、下かご18が以下の状態にある場合、省略可能である。例えば、下かご昇降装置32のステージ32aが最大限上昇したときに下かご18が上限位置に存在し、最大限降下したときに下かご18が下限位置に存在する場合などが相当する。
【0050】
以上のように、下かご検出センサ40、42、44は構成され、下かご18の状態を検出し、検知情報を制御装置46に出力する。
【0051】
制御装置46は、上記操作パネル34および開閉扉検出センサ36、上かご検出センサ38および複数の下かご検出センサ40、42、44を用いて、下かご昇降装置32を制御する。
【0052】
具体的には、
図6に示すように、制御装置46は、操作パネル34の昇降操作ボタン34a、開閉扉検出センサ36、上かご検出センサ38、および下かご検出センサ40〜44からの信号に基づいて、操作パネル34のディスプレイ34bとスピーカー34c、下かご昇降装置32の駆動源、および開閉扉ロック装置48などを制御する。
【0053】
制御装置46は、例えば回路基板と、回路基板に搭載される処理デバイス、記憶デバイスおよび各デバイスを接続する回路パターンなどから構成される。処理デバイスは、例えばCPUなどが例示される。記憶デバイスは、例えばRAMメモリ、ROMメモリなどが例示される。処理デバイスは、上記の各種センサなどから入力される信号を、記憶デバイスに記憶されているプログラムに基づいて処理する。そして、処理デバイスは、処理結果に基づいて、下かご昇降装置32などを制御する制御信号を生成する。
【0054】
具体的には、制御装置46は、例えばユーザが昇降操作ボタン34aを押したとき、以下のように制御する。
【0055】
まず、上かご検出センサ38が上かご16の退避位置の状態を検出した場合、制御装置46は、押下操作などを介して昇降操作ボタン34aから入力される信号に基づいて、制御信号を生成する。生成された制御信号は、下かご昇降装置32に出力される。これにより、下かご昇降装置32は、下かご18を上昇させるまたは降下される。
【0056】
一方、ユーザが昇降操作ボタン34aを押したときに、上かご検出センサ38が上かご16の退避位置の状態を検出していない場合、制御装置46は、下かご昇降装置32による下かご18の昇降を実行しないように制御する。つまり、例えユーザが昇降操作ボタン34aの「UP」ボタンを押しても、下かご18は上昇しない。これにより、昇降中の下かご18と上かご16との衝突が、回避される。
【0057】
この場合、制御装置46は、操作パネル34のディスプレイ34bおよびスピーカー34cの、少なくとも一方を用いて、画面表示または音などにより、ユーザに警告する。具体的には、例えばスピーカー34cから警告音を出力しながら、ディスプレイ34bに、上かご16が退避位置に存在しない旨のメッセージを表示する。これにより、ユーザは、昇降操作ボタン34aを押しても、下かご18が昇降しない理由などを知ることができる。そして、上かご16を本体12内に、さらに押し込んで、退避位置に配置するように、ユーザに促すことができる。この場合、下かご18が昇降できないときには赤色に点灯し、昇降可能なときには緑色に点灯または消灯するLEDなどの表示部を、表示パネルに設けてもよい。
【0058】
さらに、下かご昇降装置32が下かご18を昇降中に、上かご検出センサ38が上かご16の検出状態から非検出状態に移行した場合、制御装置46は、下かご18の昇降を中止するように、下かご昇降装置32を制御する。これにより、例えば下かご18の上昇中に、ユーザが上かご16を前方、すなわち下かご18の上方にスライド移動させた場合でも、上かご16と下かご18との衝突を回避できる。
【0059】
なお、上記では、制御装置46が下かご18の昇降を中止する制御を例に説明したが、これに限られない。制御装置46は、例えば下かご18の昇降を直ちに中止し、その後すぐに、下かご18を昇降開始時の位置に戻すように制御してもよい。これにより、上かご16と下かご18との衝突を確実に回避できる。
【0060】
また、上かご検出センサ38が退避位置に存在する上かご16を検出し、かつ下かご検出センサ40が上昇可能位置に存在する下かご18を検出している状態(
図5に示す状態)で、ユーザが昇降操作ボタン34aを押した場合、制御装置46は、下かご18を昇降させるように制御してもよい。これにより、下かご18の上方に上かご16が確実に存在しない状態で、下かご18を昇降させることができる。その結果、上かご16と下かご18との衝突を、より確実に回避できる。
【0061】
また、下かご昇降装置32で下かご18の昇降中に、下かご検出センサ42、44のいずれかが下かご18を検出した場合、下かご18が下限位置または上限位置に到達している。この場合、制御装置46は、下かご昇降装置32を、下かご18の昇降を終了するように制御する。
【0062】
このとき、下かご検出センサ42が下限位置の下かご18を検出していないときに、下かご検出センサ40が下かご18の検出状態から非検出状態に移行した場合、下かご18を降下させずに開閉扉14を閉じるように、ユーザが操作している状態に相当する。そのため、制御装置46は、スピーカー34cを介して、ユーザに警告する。それとともに、制御装置46は、開閉扉14の移動を制止する開閉扉ロック装置48を制御する。開閉扉ロック装置48は、ユーザが、さらに開閉扉14を閉じないように、開閉扉14の移動を制止する。
【0063】
なお、開閉扉ロック装置48は、例えば本体12内の底部に設けられ、ロックピン(図示せず)とロックピンを進退させるソレノイド(図示せず)などで構成される。つまり、開閉扉ロック装置48は、ロックピンが前進して開閉扉14(引き出し部20)に形成された係止穴(図示せず)に係合すると、開閉扉14の移動が制止される。一方、ロックピンが係止穴から後退すると、開閉扉14は移動可能な状態になる。これにより、本体12内の配置可能な高さ位置に下かご18が存在しない場合において、下かご18と、本体12の内部空間12b内に収納されている上かご16や上側洗浄ノズル24との衝突を回避できる。
【0064】
つまり、制御装置46は、上かご16と下かご18との衝突を回避しながら、食器洗い機10の下部に位置する下かご18の昇降動作を制御する。
【0065】
上述したように、上記食器洗い機10によれば、ユーザは、下かご18を上昇させた状態で、洗浄前の食器Wの収容や、洗浄後の食器Wの取り出しを行うことができる。これにより、大きく腰をかがめるなどのユーザに対する負担を、大幅に軽減できる。
【0066】
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2に係る食器洗い機110の構成について、
図7を用いて、説明する。
【0067】
図7は、本実施の形態に係る食器洗い機110の概略的断面図である。
【0068】
図7に示すように、本実施の形態の食器洗い機110は、本体112と開閉扉の引き出し部120の構成が、実施の形態1の食器洗い機10とは異なる。そこで、以下では、上記異なる点を中心に説明する。
【0069】
なお、実施の形態1の構成要素と実質的に同一の構成要素には、同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0070】
つまり、本実施の形態の食器洗い機110は、
図7に示すように、本体112の内部空間を上下に分離して構成する点で、実施の形態1と異なる。具体的には、本体112の内部空間を、上かご16が配置される上側内部空間112cと、下かご18が配置される下側内部空間112dとに分離して、個別に収納する。
【0071】
上側内部空間112cは、上側開口部112aを介して外部と連通する。下側内部空間112dは、上側開口部112aと異なる下側開口部112bを介して外部と連通する。
【0072】
開閉扉14は、本体112の上側開口部112aと下側開口部112bの両方を開閉する。
【0073】
開閉扉14の引き出し部120は、下側内部空間112dに収容される。
【0074】
具体的には、開閉扉14は、上方に開口する引き出し部120を、本体112の下側内部空間112d側(開閉扉14の後面14a側)に、一体的に備える。引き出し部120は、
図7に示すように、本体112の下側内部空間112dの側壁面に設けられるガイドレール22によって、前後方向にスライド可能に支持される。これにより、開閉扉14は、スライド移動可能な引き出し部120とともに、前後方向にスライド移動する。
【0075】
このとき、引き出し部120を構成する、前壁部120d、左右の側壁部120aおよび後壁部120bは、下かご18の上面までは囲うように、上下方向(Z軸方向)に延在して設けられる。これにより、引き出し部120は、本体112の下側内部空間112d内に収納される。
【0076】
上記構成によれば、上かご16に収容される食器Wと、下かご18に収容される食器Wとを、異なる洗浄条件(例えば、洗浄液の種類、洗浄時間など)で洗浄できる。
【0077】
また、上かご16または下かご18のいずれか一方に収容されている食器Wのみを個別に洗浄し、他方に収容されている食器Wを洗浄せずにそのまま保管することもできる。
【0078】
異なる洗浄を行う場合、上側洗浄ノズル24とポンプ28との間と、下側洗浄ノズル26とポンプ28との間に、別々に開閉弁(図示せず)が設けられる。これにより、洗浄する食器Wの量に応じて、上かご16または下かご18を選択して食器Wを収容して洗浄できる。そのため、エネルギ(電力)消費を抑えることができる。さらに、洗浄液、例えば水などを節約できる。
【0079】
なお、本実施の形態の食器洗い機110も、上述の実施の形態1も同様に、ユーザは、下かご18を上昇した状態で、下かご18への食器Wの収容や、下かご18からの食器Wの取り出しを、容易に行うことができる。これにより、大きく腰をかがめるなどのユーザに対する負担を、大幅に軽減できる。
【0080】
(実施の形態3)
以下、本発明の実施の形態3に係る食器洗い機210の構成について、
図8を用いて、説明する。
【0081】
図8は、本実施の形態3に係る食器洗い機210の概略的断面図である。
【0082】
図8に示すように、本実施の形態の食器洗い機210は、本体の開口部を開閉する開閉扉の構成や動作などが、実施の形態1、2の食器洗い機10、110とは異なる。そこで、以下では、上記異なる点を中心に説明する。
【0083】
なお、実施の形態1、2の構成要素と実質的に同一の構成要素には、同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0084】
つまり、本実施の形態の食器洗い機210は、
図8に示すように、開閉扉214が前後方向(X軸方向)にスライド移動せず、本体212に対して起倒可能(前倒可能)に構成されている点で、実施の形態1、2と異なる。具体的には、開閉扉214の起倒動作により、本体212の開口部212aが開閉される。
【0085】
本実施の形態の食器洗い機210の場合、実施の形態1、2の食器洗い機とは異なり、開閉扉214の起倒にしたがって、下かご218は前後方向に移動しない。つまり、本体212の内部空間212b内に配置されたままとなる。
【0086】
そのため、本実施の形態の下かご218は、下面側に、複数の車輪218aを備える。ユーザは、下かご218の車輪218aを介して、下かご218を前後方向(X軸方向)に移動させる。これにより、下かご218は、開閉扉214の後面214a上に配置された下かご昇降装置232上に引き出される。このとき、下かご218は、本体212の内部空間212bの左右側の側壁面212cに設けられるレール248で、本体212の内部空間212b内で支持される。そして、下かご218の車輪218aが、レール248を転動することにより、前方に引き出される。
【0087】
また、下かご支持部を構成するレール250が、下かご昇降装置232のステージ232a上に設けられる。レール250は、開閉扉214が前倒状態において、下かご218の車輪218aがレール248を転動して引き出された後に、引き続いて、車輪218aが転動する。これにより、下かご218は、前方に移動して、下かご昇降装置232のステージ232aの上方に配置されたレール250上に支持される。
【0088】
また、下かご検出センサ240は、下かご昇降装置232のステージ232aの前方先端の突出部232cに配設される。下かご検出センサ240は、実施の形態1、2と同様に、下かご218全体が下かご昇降装置232上に載置されている状態を検出する。さらに、下かご検出センサ240は、移動する下かご218をレール250上で止めるストッパとしても機能する。これにより、下かご218の下かご昇降装置232からの脱落を防止する。
【0089】
そして、制御装置(図示せず)は、上かご検出センサ38が退避位置に存在する上かご16を検出し、かつ下かご検出センサ240が下かご昇降装置232に下かご218が載置されている状態を検出すると、下かご218を昇降させるように、下かご昇降装置232を制御する。これにより、昇降中の下かご218と上かご16との衝突が、回避できる。
【0090】
なお、本実施の形態の食器洗い機210も、上述の実施の形態と同様に、ユーザは、下かご218を上昇させた状態で、下かご218への食器Wの収容や、下かご218からの食器Wの取り出しを、容易に行うことができる。これにより、大きく腰をかがめるなどのユーザに対する負担を、大幅に軽減できる。
【0091】
以上、複数の実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれらの実施の形態によって限定されない。
【0092】
例えば、各実施の形態では、開閉扉検出センサ、上かご検出センサ、複数の下かご検出センサを、接触式センサで構成した例で説明したが、これに限られない。例えば、磁気センサや静電容量センサなどの非接触式センサで構成してもよい。
【0093】
また、各実施の形態では、開閉扉ロック装置を、ロックピンと、ロックピンを進退させるソレノイドで構成した例で説明したが、これに限らない。例えば、ロックピンを、モータやシリンダなどによって進退させる構成としてもよい。
【0094】
また、各実施の形態では、下かご全体が、本体の外部に存在する状態で昇降する構成を例に説明したが、これに限らない。例えば、少なくとも下かごの一部が本体の開口部の下にある状態で下かごを昇降させる構成としてもよい。つまり、下かごの上方に、上かごが存在しなければ、下かごの後方側部分が本体内に存在する状態で、下かごを昇降させる構成としてもよい。
【0095】
また、各実施の形態では、
図5に示すように、下かごの上端が上かごの下端を越えないように、下かごを上昇させる構成を例に説明したが、これに限られない。例えば、下かごの上端が上かごの下端を越えて昇降する構成としもよい。つまり、下かごを上かごと同一の高さ位置まで上昇させる構成としてもよい。この場合、上かごと下かごとの衝突を回避するために、下かごとの衝突を確実に回避できる退避位置で、上かごを固定するロック機構を設けることが好ましい。ロック機構は、例えば下かご検出センサが、下限位置の下かごを検出していないときに、上かごの移動を制止するように構成すればよい。
【0096】
また、各実施の形態では、下かごが載置されるステージを、Xリンク機構を用いて昇降させる下かご昇降装置の構成を例に説明したが、これに限らない。例えば、ラックアンドピニオンや昇降シリンダなどを用いて、下かごを昇降させる下かご昇降装置の構成としてもよい。
【0097】
また、各実施の形態では、上かごと下かごの前後方向のスライド移動を、ユーザが手作業で実行する例で説明したが、これに限らない。例えば、上かごを前後方向にスライド移動させる、上かごスライド装置を設けてもよい。この場合、上かごスライド装置を操作するために、スライド操作ボタンなどを操作パネルに設けることが好ましい。
【0098】
また、各実施の形態では、下かごを昇降させる下かご昇降装置の操作を、ユーザが操作パネルの昇降操作ボタンを介して実行する例で説明したが、これに限らない。例えば、開閉扉を開いた際に、下かごの上方に上かごが存在しない場合、ユーザが操作することなく、自動的に、下かご昇降装置で下かごを上昇させる構成としてもよい。これにより、作業性が向上する。
【0099】
また、各実施の形態では、昇降する下かごとの接触を回避するために、退避位置に上かごが存在する状態を検出する上かご検出センサを設けている。そして、上方視において、下かご全体が上かごの前方に位置する場合、下かごを昇降させる構成を例に説明したが、これに限られない。例えば、ユーザが昇降操作ボタンを押したときに、下かごを昇降させる前に、以下のように動作させてもよい。具体的には、上記状態において、例えば自動的に、上かごを退避位置に移動させる構成としてもよい。また、上記状態において、上かごが退避位置に存在することを確認するように、ディスプレイまたはスピーカーを介して、ユーザに指示する構成としてもよい。これにより、上かごと下かごとの衝突を、未然に回避できる。
【0100】
また、各実施の形態では、
図1に示すように、下かごを昇降させる操作パネルを、開閉扉の後面に配設した例で説明したが、これに限らない。例えば、開閉扉の前面に設けてもよい。さらに、操作パネルは、食器洗い機から離れた位置、例えば食器洗い機が組み込まれたキッチンカウンタの前面に設けてもよい。この場合、操作パネルは、有線または無線を介して、食器洗い機と通信する構成が好ましい。これにより、操作性が向上する。
【0101】
また、各実施の形態では、食器Wを収容するかごが2つの場合を例に説明したが、これに限らない。例えば、広義には、少なくとも2つのかごを有し、最下位のかごが昇降する構成であれば、かごの数は任意でよい。
【0102】
また、各実施の形態では、上かご検出センサを、本体の内部空間内に突出させて配設する構成を例に説明したが、これに限られない。例えば、開閉扉検出センサと同様に、本体の後方壁に凹部を設け、凹部内に上かご検出センサを配設してもよい。これにより、上かごの収容容積を大きくして、より多くの食器Wを収容できる。
【0103】
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
【0104】
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
【0105】
以上で説明したように、本発明の食器洗い機は、前方に開口する開口部を備える本体と、開口部を開閉する開閉扉と、開口部を通過するように前後方向に移動可能に本体内に配置される下かごと、下かごの上方で、かつ、開口部を通過するように前後方向に移動可能に本体内に配置される上かごを有する。さらに、食器洗い機は、下かごを昇降させる下かご昇降装置と、上方視において、下かご全体が上かごに対して前方に位置する場合に、下かごを昇降させるように下かご昇降装置を制御する制御装置を備える。
【0106】
この構成によれば、ユーザは、大きく腰をかがめることなく、食器洗い機の下かごへの食器の収容や、下かごからの食器の取り出しを容易にできる。
【0107】
また、本発明の食器洗い機は、退避位置に存在する上かごを検出する上かご検出部を有し、制御装置は、上かご検出部が上かごを検出している間、下かごを昇降させるように下かご昇降装置を制御してもよい。これにより、上かごと下かごの衝突を回避できる。
【0108】
また、本発明の食器洗い機は、制御装置が、下かごの昇降中において、上かご検出部が上かごを検出しない非検出状態に移行すると、下かごの昇降を中止する、または昇降開始時の位置に戻すように下かご昇降装置を制御してもよい。これにより、下かごの上昇中にユーザが不用意に上かごを前後方向に移動させても、上かごと下かごの衝突を回避できる。
【0109】
また、本発明の食器洗い機は、下かごを昇降させる昇降操作部を有し、制御装置は、上かご検出部が上かごを検出しない非検出状態のときに、昇降操作部が操作された場合、下かごを昇降させないように下かご昇降装置を制御してもよい。これにより、下かごの上方に、上かごが存在する場合における、上かごと、上昇する下かごとの衝突を回避できる。
【0110】
また、本発明の食器洗い機は、上かご検出部が上かごを検出しない非検出状態のときに、昇降操作部が操作された場合、ユーザに警告する警告部を有してもよい。これにより、操作したにもかかわらず下かごが上昇しない異常な状態を、ユーザに容易に知せることができる。
【0111】
また、本発明の食器洗い機は、制御装置が、下かごの上端が上かごの下端を越えない位置まで、下かごを上昇させるように下かご昇降装置を制御してもよい。これにより、上かごと下かごの衝突を、より確実に回避できる。
【0112】
また、本発明の食器洗い機は、下かご昇降装置が下かごを昇降している間、昇降中であることを報知する報知部を有してもよい。これにより、下かごを目視することなく、下かごが昇降中であることを、ユーザは容易に認識し、適切に対処することができる。
【0113】
また、本発明の食器洗い機は、開閉扉が、上方に開口する開口部を備える引き出し部を備え、下かごと下かご昇降装置は引き出し部内に設けられ、上かごは本体内に設ける構成としてもよい。これにより、周囲(例えば、床やパッキンなど)に、皿などの汁が飛び散るのを防止して、周囲が汚れることを抑制できる。
【0114】
また、本発明の食器洗い機は、下かごが本体内の配置可能な高さ位置に存在することを検出する下かご検出部と、下かご検出部が下かごを検出しない非検出状態のときに、開閉扉の移動を制止する開閉扉ロック装置を有してもよい。これにより、開閉扉を閉じたときに、本体内の配置可能な高さ位置に存在しない下かごが、本体内の上かごに衝突することを回避できる。
【0115】
また、本発明の食器洗い機は、下かごの左右両側のそれぞれに位置する引き出し部の側壁部を、開閉扉が本体の開口部を閉じているときに上かごの左右両側にまで、延在するように設けてもよい。これにより、汁飛びをより抑制でき、食器洗い機を容易に掃除できる。
【0116】
また、本発明の食器洗い機は、本体内を、下かごが配置される下側内部空間と、上かごが配置される上側内部空間とに分離する。さらに、下側内部空間は、下側開口部を介して外部と連通し、上側内部空間は、下側開口部と異なる上側開口部を介して外部と連通する。そして、開閉扉は、上側開口部および下側開口部を開閉するように構成してもよい。これにより、食器の量などに応じて、適切な内部空間に食器を収容して、選択的に洗浄できる。その結果、電力や水などの洗浄液の消費を低減できる。
【0117】
また、本発明の食器洗い機は、開閉扉が、起倒可能に本体に設けられ、開閉扉の後面に設けられ、開閉扉が前倒状態のときに、開閉扉の上方に移動する下かごを支持する下かご支持部を有する。さらに、下かご昇降装置は、開閉扉の後面に設けられ、下かご昇降装置は、下かごを支持した状態の下かご支持部を昇降させるように構成してもよい。