(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
端末装置と、宅外ネットワークを介して前記端末装置と通信するサーバと、宅内ネットワークを介して前記端末装置と通信する機器と、を備える処理実行システムであって、
前記端末装置は、
前記宅内ネットワークを介して、前記機器との間で前記機器の初期設定時に実行される第1の処理であって、前記機器と前記端末装置とをペアリングさせる第1の処理を実行する処理部と、
前記宅外ネットワークを介して、前記端末装置の現在位置に関する現在位置情報を、前記機器のIDデータ及び前記端末装置のIDデータとともに前記サーバに逐次送信する送信部と、
前記宅内ネットワークを介して、前記機器との間で前記第1の処理が実行された後に実行される第2の処理であって、前記機器と前記端末装置とをペアリングさせる第2の処理を実行するためのアプリケーションを記憶する第2の記憶部と、を有し、
前記サーバは、
前記端末装置から送信された前記現在位置情報、前記機器のIDデータ及び前記端末装置のIDデータを受信する受信部と、
前記第1の処理が実行された際に受信した前記現在位置情報を宅内位置情報として、前記機器のIDデータ及び前記端末装置のIDデータと対応付けて記憶する第1の記憶部と、
前記宅内位置情報を記憶した後に受信した前記機器のIDデータ及び前記端末装置のIDデータの組み合わせに対応する前記宅内位置情報を前記第1の記憶部から読み出し、読み出した前記宅内位置情報と、前記宅内位置情報を記憶した後に受信した前記現在位置情報との比較に基づいて、前記端末装置が前記機器に近付いたか否かを判定する判定部と、
前記端末装置が前記機器に近付いたと判定された際に、前記アプリケーションをバックグラウンドで起動させるための指示を、前記端末装置に通知する通知部と、を有し、
前記端末装置の前記処理部は、前記サーバから通知された前記指示に基づいて、前記アプリケーションをバックグラウンドで起動させることにより、前記宅内ネットワークを介して、前記機器との間で前記第2の処理を実行する
処理実行システム。
端末装置と、宅外ネットワークを介して前記端末装置と通信するサーバと、宅内ネットワークを介して前記端末装置と通信する機器と、を備える処理実行システムにおける処理実行方法であって、
前記宅内ネットワークを介して、前記端末装置と前記機器との間で前記機器の初期設定時に実行される第1の処理であって、前記端末装置と前記機器とをペアリングさせる第1の処理を実行するステップと、
前記宅外ネットワークを介して、前記端末装置の現在位置に関する現在位置情報を、前記機器のIDデータ及び前記端末装置のIDデータとともに前記端末装置から前記サーバに逐次送信するステップと、
前記第1の処理が実行された際に前記サーバが受信した前記現在位置情報を宅内位置情報として、前記機器のIDデータ及び前記端末装置のIDデータと対応付けて前記サーバの第1の記憶部に記憶するステップと、
前記宅内位置情報を記憶した後に前記サーバが受信した前記機器のIDデータ及び前記端末装置のIDデータの組み合わせに対応する前記宅内位置情報を前記第1の記憶部から読み出し、読み出した前記宅内位置情報と、前記宅内位置情報を記憶した後に前記サーバが受信した前記現在位置情報との比較に基づいて、前記端末装置が前記機器に近付いたか否かを判定するステップと、
前記端末装置が前記機器に近付いたと判定された際に、前記宅内ネットワークを介して前記端末装置と前記機器との間で前記第1の処理が実行された後に実行される第2の処理であって、前記機器と前記端末装置とをペアリングさせる第2の処理を実行するためのアプリケーションをバックグラウンドで起動させるための指示を、前記サーバから前記端末装置に通知するステップと、
前記指示に基づいて、前記アプリケーションをバックグラウンドで起動させることにより、前記宅内ネットワークを介して、前記端末装置と前記機器との間で前記第2の処理を実行するステップと、を含む
処理実行方法。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
【0010】
なお、発明者らは、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面及び以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
【0011】
(実施の形態1)
以下、
図1〜
図8を参照しながら、実施の形態1について説明する。
【0012】
[1−1.処理実行システムの全体構成]
まず、
図1を参照しながら、実施の形態1に係る処理実行システム2の全体構成について説明する。
図1は、実施の形態1に係る処理実行システム2の全体構成を示す概念図である。
【0013】
図1に示すように、処理実行システム2は、端末装置4、録画再生機器6(機器の一例)、管理サーバ8(サーバの一例)及び配信サーバ10を備えている。
【0014】
端末装置4は、ユーザによって携帯される携帯端末装置であり、例えばスマートフォン又はタブレット端末等である。端末装置4は、宅外ネットワーク12を介して管理サーバ8及び配信サーバ10と通信可能である。また、端末装置4は、宅内(例えば、ユーザの住宅14内)で使用される場合には、宅内ネットワーク16を介して録画再生機器6とも通信可能である。
【0015】
宅外ネットワーク12と宅内ネットワーク16とは、例えばルータ18を介して相互に接続されている。
【0016】
なお、宅内ネットワーク16とは、宅内に構築された情報通信網(ネットワーク)のことであり、例えば無線LAN(Local Area Network)等によるIP(Internet Protocol)ネットワークにより構成される。一方、宅外ネットワーク12とは、宅外に構築された情報通信網のことであり、例えばインターネット等によるIPネットワークにより構成される。
【0017】
ここで、「宅内」とは、IPインターフェース出力において、送信パケットの宛先IPアドレスが親機のIPアドレスと同一サブネットワーク内に限定される場合であって、例えば住宅14内又は店舗内等を含む概念である。
【0018】
録画再生機器6は、放送番組を受信、録画及び再生するための機器であり、例えばBD(Blu−ray(登録商標) Disk)レコーダ、DVD(Digital Versatile Disk)レコーダ又はHDD(Hard Disk Drive)レコーダ等である。録画再生機器6は、宅内に設置されており、宅外ネットワーク12を介して配信サーバ10と通信可能である。なお、録画再生機器6は、宅内に設置されたテレビジョン受像機20と通信ケーブルを介して接続されている。
【0019】
管理サーバ8は、端末装置4と録画再生機器6との間のペアリング(後述する)等を管理するためのサーバであり、例えば宅外に設置されたクラウドサーバである。
【0020】
配信サーバ10は、宅外ネットワーク12を介して、録画再生機器6で録画(又は受信)した放送番組を端末装置4に配信するためのサーバであり、例えば宅外に設置されたクラウドサーバである。
【0021】
上述した処理実行システム2では、ユーザは、端末装置4を操作することにより、録画再生機器6から配信サーバ10を介して配信された放送番組を例えば宅外で視聴することができる。
【0022】
[1−2.端末装置の機能構成]
次に、
図2を参照しながら、端末装置4の機能構成について説明する。
図2は、実施の形態1に係る端末装置4の機能構成を示すブロック図である。
【0023】
図2に示すように、端末装置4は、受信部22と、記憶部24(第2の記憶部の一例)と、処理部26と、取得部28と、送信部30と、再生部32と、表示部34とを有している。
【0024】
受信部22は、宅外ネットワーク12を介して、管理サーバ8から通知された指示(後述する)を受信する。また、受信部22は、宅外ネットワーク12を介して、録画再生機器6から配信された放送番組を受信する。
【0025】
記憶部24は、処理実行システム2に用いられるアプリケーションを記憶する。このアプリケーションは、録画再生機器6から配信された放送番組を端末装置4で視聴するための各種処理を実行するためのプログラムである。また、記憶部24は、受信部22により受信した放送番組を記憶する。
【0026】
処理部26は、受信部22により受信した指示に基づいてアプリケーションをバックグラウンドで起動させることにより、宅内ネットワーク16を介して、端末装置4と録画再生機器6との間でペアリング(第2の処理)を実行する。ここで、ペアリングとは、端末装置4と録画再生機器6とを対応付ける処理である。
【0027】
なお、ペアリングには有効期間(例えば、3カ月)が設定されており、ペアリングの有効期間が経過するまでの間、録画再生機器6からペアリング相手の端末装置4に放送番組を配信することができる。一方、ペアリングの有効期間が経過した場合には、録画再生機器6からペアリング相手の端末装置4に放送番組を配信することができなくなる。
【0028】
取得部28は、GPS(Global Positioning System)衛星から発信されたGPS信号に基づいて端末装置4の現在位置(例えば、緯度及び経度)を算出し、端末装置4の現在位置に関する現在位置情報(例えば、経度緯度情報)を取得する。
【0029】
送信部30は、宅外ネットワーク12を介して、取得部28により取得された現在位置情報を、端末装置4のIDデータ及びペアリング相手の録画再生機器6のIDデータとともに管理サーバ8に逐次送信する。なお、端末装置4及び録画再生機器6の各IDデータは、例えばMAC(Media Access Control)アドレス等で構成される。送信部30は、例えば所定時間毎に現在位置情報を送信してもよく、あるいは、端末装置4が所定距離だけ移動する毎に現在位置情報を送信してもよい。また、送信部30は、後述するように、端末装置4と録画再生機器6との間でペアリング(第1の処理)が実行された際にも、現在位置情報を管理サーバ8に送信する。
【0030】
再生部32は、記憶部24に記憶された放送番組を再生する。
【0031】
表示部34は、例えばタッチパネル式の液晶表示パネルであり、再生部32により再生された放送番組を表示する。
【0032】
[1−3.管理サーバの機能構成]
次に、
図3を参照しながら、管理サーバ8の機能構成について説明する。
図3は、実施の形態1に係る管理サーバ8の機能構成を示すブロック図である。
【0033】
図3に示すように、管理サーバ8は、受信部36と、記憶部38(第1の記憶部の一例)と、判定部40と、通知部42とを有している。
【0034】
受信部36は、宅外ネットワーク12を介して、端末装置4から逐次送信された現在位置情報、端末装置4のIDデータ及び録画再生機器6のIDデータを受信する。
【0035】
記憶部38は、端末装置4と録画再生機器6との間でペアリング(第1の処理)が実行された際に受信した端末装置4の現在位置情報を宅内位置情報として、端末装置4のIDデータ及び録画再生機器6のIDデータとともに記憶する。すなわち、宅内位置情報は、端末装置4が宅内で使用される場合における、端末装置4の現在位置に関する現在位置情報である。
【0036】
判定部40は、記憶部38に記憶された宅内位置情報と、宅内位置情報が記憶された後に(宅内位置情報が端末装置4から送信された後に)受信部36が逐次受信した現在位置情報との比較に基づいて、端末装置4が録画再生機器6に近付いたか否かを判定する。具体的には、例えば宅内位置情報が示す位置と現在位置情報が示す位置との距離が約10mに縮まった際に、判定部40は、端末装置4が録画再生機器6に近付いたと判定する。
【0037】
通知部42は、端末装置4が録画再生機器6に近付いたと判定された際に、宅外ネットワーク12を介して、端末装置4に指示を通知(送信)する。この指示は、端末装置4の処理部26にアプリケーションをバックグラウンドで起動させるための(すなわち、端末装置4と録画再生機器6との間で、第2の処理としてのペアリングを実行させるための)指示である。
【0038】
[1−4.録画再生機器の機能構成]
次に、
図4を参照しながら、録画再生機器6の機能構成について説明する。
図4は、実施の形態1に係る録画再生機器6の機能構成を示すブロック図である。
【0039】
図4に示すように、録画再生機器6は、チューナ44と、録画部46と、記憶部48(第3の記憶部の一例)と、再生部50と、配信部52と、転送部54と、処理部56とを有している。
【0040】
チューナ44は、地上デジタル放送又は衛星放送により放送される放送番組を受信する。
【0041】
録画部46は、チューナ44で受信した放送番組を録画する。
【0042】
記憶部48は、録画部46で録画した放送番組を記憶する。記憶部48は、例えば録画再生機器6に内蔵されたハードディスクドライブ等である。
【0043】
再生部50は、録画部46で録画した放送番組を再生する。具体的には、再生部50は、記憶部48から放送番組を読み出し、読み出した放送番組をテレビジョン受像機20に出力する。
【0044】
配信部52は、宅外ネットワーク12(配信サーバ10)を介して、記憶部48に記憶された放送番組をペアリング相手の端末装置4に配信する。
【0045】
転送部54は、宅内ネットワーク16を介して、記憶部48に記憶された放送番組をペアリング相手の端末装置4に転送する。
【0046】
処理部56は、宅内ネットワーク16を介して、端末装置4と録画再生機器6との間でペアリングを実行する。
【0047】
[1−5.処理実行システムの動作]
[1−5−1.第1の処理の実行時における動作]
次に、
図5及び
図6を参照しながら、処理実行システム2の第1の処理の実行時における動作について説明する。
【0048】
図5は、実施の形態1に係る処理実行システム2の第1の処理の実行時における動作の流れを示す概念図である。
図6は、実施の形態1に係る処理実行システム2の第1の処理の実行時における動作の流れを示すシーケンス図である。なお、説明の都合上、
図5では、配信サーバ10の図示を省略してある。
【0049】
図5及び
図6に示すように、まず、ユーザは、宅内で端末装置4を操作することにより、宅内ネットワーク16を介して、端末装置4と録画再生機器6との間でペアリング(第1の処理)を実行する(S11、S12)。このとき、第1の処理としてのペアリングは、端末装置4と録画再生機器6との間で、例えば録画再生機器6の購入後に初めて実行される処理である。
【0050】
その後、端末装置4の取得部28は、GPS信号に基づいて、ペアリングが実行された際の現在位置情報を取得する(S13)。ここで、取得部28により取得される現在位置情報は、例えば宅内において録画再生機器6から約1〜3m離れた位置を示す情報である。その後、端末装置4の送信部30は、宅外ネットワーク12を介して、取得部28により取得された現在位置情報を、端末装置4のIDデータ及び録画再生機器6のIDデータとともに管理サーバ8に送信する(S14)。
【0051】
その後、管理サーバ8の受信部36は、宅外ネットワーク12を介して、端末装置4から送信された現在位置情報、端末装置4のIDデータ及び録画再生機器6のIDデータを受信する(S15)。その後、管理サーバ8の記憶部38は、受信した現在位置情報を宅内位置情報として、端末装置4のIDデータ及び録画再生機器6のIDデータとともに記憶する(S16)。これにより、記憶部38には、端末装置4のIDデータ及び録画再生機器6のIDデータの組み合わせ毎に、対応する1つの宅内位置情報が記憶される。
【0052】
このように端末装置4と録画再生機器6との間でペアリングが実行されることにより、録画再生機器6の配信部52は、ペアリングの有効期間が経過するまでの間、配信サーバ10を介して、録画再生機器6で録画(又は受信)した放送番組をペアリング相手の端末装置4に配信する。これにより、ユーザは、端末装置4を操作してアプリケーションを起動させることにより、配信された放送番組を例えば宅外で視聴することができる。
【0053】
[1−5−2.第2の処理の実行時における動作]
次に、
図7及び
図8を参照しながら、処理実行システム2の第2の処理の実行時における動作について説明する。
【0054】
図7は、実施の形態1に係る処理実行システム2の第2の処理の実行時における動作の流れを示す概念図である。
図8は、実施の形態1に係る処理実行システム2の第2の処理の実行時における動作の流れを示すシーケンス図である。なお、説明の都合上、
図7では、配信サーバ10の図示を省略してある。
【0055】
図7及び
図8に示すように、例えばユーザが端末装置4を携帯しながら宅外を移動している間、端末装置4の取得部28は、GPS信号に基づいて、現在位置情報を逐次取得する(S31)。端末装置4の送信部30は、宅外ネットワーク12を介して、取得部28により取得された現在位置情報を、端末装置4のIDデータ及び録画再生機器6のIDデータとともに管理サーバ8に逐次送信する(S32)。
【0056】
管理サーバ8の受信部36は、宅外ネットワーク12を介して、端末装置4から逐次送信された現在位置情報、端末装置4のIDデータ及び録画再生機器6のIDデータを受信する(S33)。
【0057】
管理サーバ8の判定部40は、受信部36が受信した端末装置4のIDデータ及び録画再生機器6のIDデータの組み合わせに対応する宅内位置情報を記憶部38から読み出す。判定部40は、読み出した宅内位置情報と、受信部36が逐次受信した現在位置情報との比較に基づいて、端末装置4が録画再生機器6に近付いたか否かを判定する。このとき、例えばユーザが端末装置4を携帯しながら宅外から宅内に移動する(帰宅する)ことにより、宅内位置情報が示す位置と現在位置情報が示す位置との距離が約10mに縮まった際に、判定部40は、端末装置4が録画再生機器6に近付いたと判定する(S34)。
【0058】
管理サーバ8の通知部42は、端末装置4が録画再生機器6に近付いたと判定された際に、宅外ネットワーク12を介して、端末装置4に第2の処理を実行するアプリケーションを起動する指示を通知する(S35)。端末装置4の受信部22は、宅外ネットワーク12を介して、管理サーバ8から通知された指示を受信する(S36)。
【0059】
端末装置4の処理部26は、受信部22で受信した指示に基づいて、ペアリング制御を実行するアプリケーションをバックグラウンドで起動させることにより(S37)、宅内ネットワーク16を介して、端末装置4と録画再生機器6との間でペアリング(第2の処理)を自動的に実行する(S38、S39)。
【0060】
以上のように、例えばユーザが端末装置4を携帯しながら帰宅した際に、端末装置4と録画再生機器6との間でペアリング(第2の処理)が自動的に実行される。ペアリングの有効期間が経過する前に、端末装置4と録画再生機器6との間でペアリング(第2の処理)が再度自動的に実行されることにより、ペアリングの有効期間が更新される。
【0061】
[1−6.効果]
上述したように、本実施の形態において、処理実行システム2は、端末装置4と、宅外ネットワーク12を介して端末装置4と通信する管理サーバ8と、宅内ネットワーク16を介して端末装置4と通信する録画再生機器6とを備える。端末装置4は、宅内ネットワーク16を介して、録画再生機器6との間で第1の処理を実行する処理部26と、宅外ネットワーク12を介して、端末装置4の現在位置に関する現在位置情報を管理サーバ8に送信する送信部30とを有する。管理サーバ8は、端末装置4から送信された現在位置情報を受信する受信部36と、第1の処理が実行された際に受信した現在位置情報を、宅内位置情報として記憶する記憶部38と、宅内位置情報と、宅内位置情報を記憶した後に受信した現在位置情報との比較に基づいて、端末装置4が録画再生機器6に近付いたか否かを判定する判定部40と、端末装置4が録画再生機器6に近付いたと判定された際に、端末装置4に指示を通知する通知部42とを有する。端末装置4の処理部26は、管理サーバ8から通知された指示に基づいて、宅内ネットワーク16を介して、録画再生機器6との間で第2の処理を実行する。
【0062】
これにより、端末装置4が録画再生機器6に近付いたと判定された際に、端末装置4と録画再生機器6との間で第2の処理を自動的に実行することができる。その結果、ユーザは、第2の処理を実行するための操作を手動で行う必要が無いため、端末装置4と録画再生機器6との間における第2の処理を実行する際の利便性を高めることができる。
【0063】
また、本実施の形態において、端末装置4は、さらに、宅内ネットワーク16を介して、録画再生機器6との間で第2の処理を実行するためのアプリケーションを記憶する記憶部24を有する。処理部26は、管理サーバ8から通知された指示に基づいて、アプリケーションを起動させる。
【0064】
これにより、管理サーバ8から通知された指示に基づいてアプリケーションを起動させることによって、端末装置4と録画再生機器6との間で第2の処理を自動的に実行することができる。
【0065】
また、本実施の形態において、処理部26は、第1の処理として、録画再生機器6と端末装置4とをペアリングさせる。
【0066】
これにより、端末装置4と録画再生機器6とをペアリングさせた際に管理サーバ8により受信された現在位置情報を、宅内位置情報として管理サーバ8に記憶させることができる。
【0067】
また、本実施の形態において、処理部26は、第2の処理として、録画再生機器6と端末装置4とをペアリングさせる。
【0068】
これにより、端末装置4が録画再生機器6に近付いたと判定された際に、端末装置4と録画再生機器6とを自動的にペアリングさせることができる。
【0069】
また、本実施の形態において、録画再生機器6は、さらに、放送番組を録画する録画部46と、録画された放送番組を記憶する記憶部48と、宅外ネットワーク12を介して、記憶部48に記憶された放送番組をペアリングした端末装置4に配信する配信部52とを有する。端末装置4は、さらに、録画再生機器6から配信された放送番組を再生する再生部32と、再生された放送番組を表示する表示部34とを有する。
【0070】
これにより、ユーザは、例えば端末装置4に配信された放送番組を宅外で視聴することができる。
【0071】
また、本実施の形態において、端末装置4は、さらに、GPSにより現在位置情報を取得する取得部28を有する。
【0072】
これにより、端末装置4の正確な現在位置を示す現在位置情報を取得することができる。
【0073】
また、本実施の形態において、管理サーバ8は、宅外ネットワーク12を介して端末装置4と通信するサーバである。管理サーバ8は、宅外ネットワーク12を介して端末装置4から送信された、端末装置4の現在位置に関する現在位置情報を受信する受信部36と、宅内ネットワーク16を介して端末装置4と録画再生機器6との間で第1の処理が実行された際に受信した現在位置情報を、宅内位置情報として記憶する記憶部38と、宅内位置情報と、宅内位置情報を記憶した後に受信した現在位置情報との比較に基づいて、端末装置4が録画再生機器6に近付いたか否かを判定する判定部40と、端末装置4が録画再生機器6に近付いたと判定された際に、宅内ネットワーク16を介して端末装置4と録画再生機器6との間で第2の処理を実行させるための指示を、端末装置4に通知する通知部42とを備える。
【0074】
これにより、端末装置4が録画再生機器6に近付いたと判定された際に、端末装置4と録画再生機器6との間で第2の処理を自動的に実行することができる。その結果、ユーザは、第2の処理を実行するための操作を手動で行う必要が無いため、端末装置4と録画再生機器6との間における第2の処理を実行する際の利便性を高めることができる。
【0075】
また、本実施の形態において、端末装置4は、宅外ネットワーク12を介して管理サーバ8と通信し、且つ、宅内ネットワーク16を介して録画再生機器6と通信する。端末装置4は、宅内ネットワーク16を介して、録画再生機器6との間で第1の処理を実行する処理部26と、宅外ネットワーク12を介して、端末装置4の現在位置に関する現在位置情報を管理サーバ8に送信する送信部30とを備える。管理サーバ8において、第1の処理が実行された際に送信した現在位置情報である宅内位置情報と、宅内位置情報の送信後に送信した現在位置情報との比較に基づいて、端末装置4が録画再生機器6に近付いたと判定された際に、処理部26は、管理サーバ8から通知された指示に基づいて、宅内ネットワーク16を介して、録画再生機器6との間で第2の処理を実行する。
【0076】
これにより、端末装置4が録画再生機器6に近付いたと判定された際に、端末装置4と録画再生機器6との間で第2の処理を自動的に実行することができる。その結果、ユーザは、第2の処理を実行するための操作を手動で行う必要が無いため、端末装置4と録画再生機器6との間における第2の処理を実行する際の利便性を高めることができる。
【0077】
また、本実施の形態において、処理実行方法は、端末装置4と、宅外ネットワーク12を介して端末装置4と通信する管理サーバ8と、宅内ネットワーク16を介して端末装置4と通信する録画再生機器6とを備える処理実行システム2における処理実行方法である。処理実行方法は、宅内ネットワーク16を介して、端末装置4と録画再生機器6との間で第1の処理を実行するステップと、宅外ネットワーク12を介して、端末装置4の現在位置に関する現在位置情報を端末装置4から管理サーバ8に送信するステップと、第1の処理が実行された際に管理サーバ8が受信した現在位置情報を、宅内位置情報として管理サーバ8の記憶部38に記憶するステップと、宅内位置情報と、宅内位置情報を記憶した後に管理サーバ8が受信した現在位置情報との比較に基づいて、端末装置4が録画再生機器6に近付いたか否かを判定するステップと、端末装置4が録画再生機器6に近付いたと判定された際に、管理サーバ8から端末装置4に指示を通知するステップと、指示に基づいて、宅内ネットワーク16を介して、端末装置4と録画再生機器6との間で第2の処理を実行するステップとを含む。
【0078】
これにより、端末装置4が録画再生機器6に近付いたと判定された際に、端末装置4と録画再生機器6との間で第2の処理を自動的に実行することができる。その結果、ユーザは、第2の処理を実行するための操作を手動で行う必要が無いため、端末装置4と録画再生機器6との間における第2の処理を実行する際の利便性を高めることができる。
【0079】
(実施の形態2)
次に、
図9を参照しながら、実施の形態2について説明する。
【0080】
[2−1.処理実行システムの動作]
図9を参照しながら、実施の形態2に係る処理実行システム2A(
図1参照)の第2の処理の実行時における動作について説明する。
図9は、実施の形態2に係る処理実行システム2Aの第2の処理の実行時における動作の流れを示すシーケンス図である。なお、本実施の形態では、上記実施の形態1と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0081】
本実施の形態に係る処理実行システム2Aでは、端末装置4と録画再生機器6との間で実行される第2の処理の内容が上記実施の形態1と異なっている。
図9に示すように、本実施の形態に係る処理実行システム2Aでは、まず、ステップS51〜S54が実行される。ステップS51〜S54はそれぞれ、上記実施の形態1で説明した
図8のステップS31〜S34と同一であるため、各ステップの説明は省略する。
【0082】
以下、ステップS55以降の各ステップについて説明する。管理サーバ8の通知部42は、端末装置4が録画再生機器6に近付いたと判定された際に、宅外ネットワーク12を介して、端末装置4に第2の処理(放送番組の転送)を実行するアプリケーションを起動する指示を通知する(S55)。端末装置4の受信部22は、宅外ネットワーク12を介して、管理サーバ8から通知された指示を受信する(S56)。
【0083】
端末装置4の処理部26は、受信部22で受信した指示に基づいて、放送番組の転送制御を実行するアプリケーションをバックグラウンドで起動させる(S57)。端末装置4の処理部26は、録画再生機器6に対して、宅内ネットワーク16を介して、記憶部48に記憶された放送番組の転送を要求する(S58)。録画再生機器6の転送部54は、端末装置4からの要求に基づいて、宅内ネットワーク16を介して、記憶部48に記憶された放送番組を転送する(第2の処理)(S59)。端末装置4の受信部22は、録画再生機器6から転送された放送番組を受信し、記憶部24に記憶させる(S60)。
【0084】
以上のように、例えばユーザが端末装置4を携帯しながら帰宅した際に、録画再生機器6で録画した放送番組が端末装置4に自動的に転送される。なお、転送する放送番組の種類は、予めユーザによって選択されるようにしてもよい。
【0085】
[2−2.効果]
本実施の形態において、処理部26は、第2の処理として、録画再生機器6に対して、記憶部48に記憶された放送番組を端末装置4に転送させる。
【0086】
これにより、端末装置4が録画再生機器6に近付いたと判定された際に、録画再生機器6から端末装置4への放送番組の転送を自動的に実行することができる。その結果、ユーザは、転送された放送番組を例えば宅外で視聴することができる。
【0087】
(変形例等)
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面及び詳細な説明を提供した。
【0088】
したがって、添付図面及び詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
【0089】
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲又はその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
【0090】
例えば、上記各実施の形態では、処理部26は、第1の処理として、録画再生機器6と端末装置4とをペアリングさせたが、これに限定されず、第1の処理として種々の処理を実行してもよい。
【0091】
例えば、上記各実施の形態では、処理部26は、第2の処理として、録画再生機器6と端末装置4とをペアリング(又は、録画再生機器6から端末装置4へ放送番組を転送)させたが、これに限定されず、第2の処理として種々の処理を実行してもよい。
【0092】
例えば、上記各実施の形態では、機器を録画再生機器6で構成したが、これに限定されず、例えば音響機器、空調機器又は調理機器等の種々の機器で構成してもよい。