(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ユーザーへ定期提供する方法により販売される商品について、前記商品を提供するサービスを管理し、前記サービスについての前記ユーザーの利用料金を管理する商品提供管理システムであって、
前記商品の情報である商品情報を取得する装置である商品情報取得装置と、
前記商品情報を処理する情報処理装置と、
前記ユーザーが有するユーザー情報端末装置に対して、商品提供についての通知を行う通信部と、
を備え、
前記商品情報取得装置は、
予め定められた検知タイミングで前記商品の残量を検知する検知部と、
前記検知部が検知した前記残量の情報である残量情報を前記情報処理装置へ通知する通知部と
を有し、
前記情報処理装置は、
商品を提供するタイミングである定期商品提供タイミングにおいて、前記商品を提供するか否かを、前記残量情報に基づいて判定する判定部を有し、
前記通信部は、
前記残量情報に含まれる前記残量が、予め設定された第1基準値以下の場合、追加の商品購入を提案する提案通知を前記ユーザー情報端末装置へ送信する、
商品提供管理システム。
前記商品の定期提供について、前記利用料金は予め定められた期間に対応する対価として予め定められた所定の金額をユーザーから徴収する、請求項1に記載の商品提供管理システム。
前記判定部が、前記商品を提供しないことを決定した場合、前記商品について前記ユーザーへの次回の商品提供に伴う前記利用料金を発生させないように精算を行う精算処理部を備える、請求項1、又は、請求項2に記載の商品提供管理システム。
前記判定部が、前記商品を提供しないことを決定した場合、前記商品について前記ユーザーへの次回の商品提供に伴う前記利用料金を減額した精算を行う精算処理部を備える、請求項1、又は、請求項2に記載の商品提供管理システム。
前記通信部は、前記残量情報に含まれる前記残量が、予め設定された第2基準値よりも多い場合、前記ユーザー情報端末装置へ次回の商品提供を休止するか否かを問い合わせる問い合わせ通知を送信する、請求項1から請求項4のうちのいずれか一項に記載の商品提供管理システム。
ユーザーへ定期提供する方法により販売される商品について、前記商品を提供するサービスを管理し、前記サービスについての前記ユーザーの利用料金を管理する商品提供管理方法であって、
前記商品の情報である商品情報を取得する商品情報取得ステップと、
前記商品情報を処理する情報処理ステップと、
前記ユーザーが有するユーザー情報端末装置に対して、商品提供についての通知を行う通信ステップと、
を備え、
前記商品情報取得ステップは、
予め定められたタイミングで前記商品の残量を検知する検知ステップを含み、
前記情報処理ステップは、
商品を提供するタイミングである定期商品提供タイミングにおいて、前記商品を提供するか否かを前記残量に基づいて判定する判定ステップ
を含み、
前記通信ステップは、前記残量が予め設定された第1基準値以下の場合、追加の商品購入を提案する提案通知を前記ユーザー情報端末装置へ送信する、
商品提供管理方法。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(本開示の基礎となった知見等)
発明者らが本開示に想到するに至った当時、所定の利用料金をユーザーが事業者に支払うことで、ユーザーが事業者から商品の定期的な提供を受けることを可能にし、ユーザーが事業者の実施するサービスを利用可能になるといった、定期購入サービスが一般的に行われていた。このようなサービスは健康食品や化粧品、雑誌等の販売で用いられており、ユーザーにとっては定期的に商品が提供されるため利便性が高かった。
また所定の期間における映画等の動画や音楽の利用について、定額で視聴し放題といった、いわゆるサブスクリプションと言われるビジネスモデルも広く受け入れられていた。
しかしながら、例えば商品の定期的な提供を受ける場合、ユーザー側の都合で商品を消費しきれず、まだかなりの残量がある状態で次の商品提供が行われてしまい、商品の保管に支障をきたすといった問題点があった。残量のある場合にユーザーが事業者へ連絡をとって、商品の提供を一時的に停止するという手続き自体は存在したが、ユーザーが事業者への連絡を忘れてしまったり手続きが煩雑であったりするという課題を発明者らは発見し、その課題を解決するために、本開示の主題を構成するに至った。
そこで本開示は、商品の残量を定量的に検知し、その残量に基づいて次回商品提供の可否と利用料金を決定することができる商品提供管理システムを提供する。
以下、図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が必要以上に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
【0010】
(実施の形態1)
以下、
図1〜
図4を用いて、実施の形態1に係る商品提供管理システム1を説明する。
[1−1.構成]
図1は、商品提供管理システム1の説明図である。商品提供管理システム1は、ユーザーUへ定期提供する方法により販売される商品Pについて、商品Pを提供するサービスを管理し、サービスについてのユーザーUの利用料金を管理する商品提供管理システムであって、商品Pの情報である商品情報を取得する装置である商品情報取得装置20を備える。
また商品提供管理システム1は、情報処理装置10を備え、情報処理装置10は、商品情報取得装置20で取得された商品情報を無線装置15やネットワーク5を介して受け取り、商品情報に基づいて商品を提供するタイミングである商品提供タイミングにおいて、商品を提供するか否かを決定し実行する。
図1では、在宅するユーザーUを点線で示し、家屋から外出したユーザーUを実線で示している。また情報処理装置10と、商品情報取得装置20と、ユーザー情報端末装置25の接続は
図1において点線の矢印で無線接続11の例を示しているが、有線接続であってもよい。無線接続11としては一般的な無線規格、具体的には、例えばWiFi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)であってもよく、他の通信規格であってもよい。
情報処理装置10は、ユーザーUが有するユーザー情報端末装置25に対して、無線接続11を介して商品提供についての通知を行う。
商品情報取得装置20は、例えば商品Pの重量を測定する重量測定装置が望ましい。商品情報取得装置20の他の態様としては、商品画像を光学的に認識するカメラや、商品の存否を検知するセンサーであってよい。商品の存否を検知するセンサーは超音波センサーや機械式のスイッチであってよい。商品情報取得装置20は、冷蔵庫7の中に配設されていてよく、ユーザーUが生活する室内に置かれていてもよい。商品Pとしては、例えば食品、化粧品、生鮮食料品、健康食品等が考えられるが、これに限らない。
情報処理装置10は、ユーザーUのリクエスト等に応じて、データを処理、保管、整理をするコンピューターやプログラムの総体、いわゆるサーバーであってよい。情報処理装置10は、事業者が管理を行うことが望ましい。
ユーザー情報端末装置25は、例えばスマートフォンやタブレット端末である。なおユーザー情報端末装置25は、タブレット型に限定されずラップトップ型やデスクトップ型でもよい。ユーザー情報端末装置25には、商品提供管理システム1に係るアプリケーションプログラムがインストールされていて、当該アプリケーションの機能によって情報処理装置10と通信する。
【0011】
図2は、商品情報取得装置20の斜視図である。ユーザーUは商品情報取得装置20の上面22に商品Pを配置する。本実施例では、商品情報取得装置20は重量測定装置であり、重量検出を行う検知部35は、ひずみゲージ式や電気抵抗線式等のセンサー素子を備え、上面22に載置された商品Pの重量を検知する。
【0012】
図3は、商品提供管理システム1の詳細な構成を示すブロック図である。商品情報取得装置20は、予め定められた検知タイミングで商品Pの残量を検知する検知部35と、検知部35が検知した残量の情報である残量情報を情報処理装置10へ通知する通知部30とを備える。もちろん商品情報取得装置20は、装置全体の制御をおこなう不図示の商品情報取得装置制御部を有してよく、また通知部30は所定の通信規格に従った無線回路やアンテナ等の通信に係わる構成を備える通信インターフェイスを含んでよい。商品情報取得装置20は無線接続11とネットワーク5を介して情報処理装置10とユーザー情報端末装置25に接続される。
ユーザー情報端末装置25は、外部装置とデータの送受信を行う端末通信部40と、ユーザーUが情報の入力を行う入力部45と、ユーザーUがデータを認識するための出力部50を備える。またユーザー情報端末装置25は、端末の制御を行う端末制御部55を有し、端末制御部55は演算やデータ処理を行う端末プロセッサー60と、データやアプリケーションに関わるプログラム等を記憶する端末記憶部65を有する。
具体的には、端末プロセッサー60は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro−processing Unit)等のプログラムを実行するプロセッサーである。端末記憶部65はデータを記憶する記憶媒体を含み、記憶媒体としては例えば、ハードディスク、フラッシュメモリー等が考えられる。また、端末制御部55としてプログラムの書き換えが不可能なワイヤードロジックを用いてもよい。端末制御部55としてワイヤードロジックを用いれば、処理速度の向上に有効である。ワイヤードロジックとしては、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などがある。また、端末制御部55として、プロセッサーとワイヤードロジックとを組み合わせて実現してもよい。端末制御部55をプロセッサーとワイヤードロジックとを組み合わせて実現すれば、ソフトウェア設計の自由度を高めつつ、処理速度を向上することができる。また、端末制御部55と、端末制御部55と別の機能を有する回路とを、1つの半導体素子で構成してもよい。別の機能を有する回路としては、例えば、A/D・D/A変換回路などがある。また、端末制御部55は、1つの半導体素子で構成してもよいし、複数の半導体素子で構成してもよい。複数の半導体素子で構成する場合、特許請求の範囲に記載の各制御を、互いに異なる半導体素子で実現してもよい。さらに、半導体素子と抵抗またはコンデンサー等の受動部品とを含む構成によって端末制御部55を構成してもよい。
【0013】
情報処理装置10は、いわゆるサーバーであり、装置全体の制御を行う制御部12と、外部装置とのデータの送受信を行う通信部18を有する。制御部12はデータの演算処理を行うプロセッサー14とデータの記憶を行う記憶部16を有する。プロセッサー14は、CPUやMPU等のプログラムを実行するプロセッサーである。記憶部16は記憶媒体17を含む。記憶媒体17としては例えば、ハードディスク、SSD(ソリッド ステート ドライブ)等が考えられる。通信部18は所定の通信規格に従った無線回路やアンテナ等の通信に係わる構成を備える通信インターフェイスを含んでよい。
プロセッサー14は、記憶部16に記憶されたプログラムを実行することで、商品Pを提供するタイミングである商品提供タイミングにおいて、商品Pを提供するか否かを、商品情報取得装置20から通知された商品Pの残量についての残量情報に基づいて判定する判定部70の機能を実現する。また同様にプロセッサー14は、ユーザーへの商品提供に伴う利用料金を精算処理する精算処理部75の機能を実現する。判定部70と精算処理部75の詳細な動作については、
図4〜
図7で説明する。
【0014】
[1−2.動作]
次に実施の形態1に係る商品提供管理システム1の動作を説明する。
図4は、実施の形態1に係る商品提供管理システム1のフローチャートである。
例えば本実施形態において、1か月に一度、定期的に商品Pを事業者がユーザーUへ提供する。月毎に定額の利用料金をユーザーUが事業者に支払う。具体的には例えば毎月15日に商品がユーザーUに届くように配送するとして、毎日午前6時、追加の購入をユーザーに提案するか否かを判定する。この判定する日時を検知タイミングと称すると、商品情報取得装置20は検知タイミングになった場合に(ステップSA1:YES)、検知部35が、商品Pの残量を検知する(ステップSA2)。具体的には検知部35は重量測定装置であって、検知部35は商品情報取得装置20の上面22に置かれた商品Pの重量を測定する。通知部30は、情報処理装置10へ残量情報を通知する(ステップSA3)。もちろんこのとき通知部30は、ユーザー情報端末装置25にも残量情報を通知してよい。
【0015】
残量情報を通知された情報処理装置10は、残量情報に基づいて商品提供をどのようにするかを判定する。具体的には残量情報について、商品Pの残量が全くないと判定部70が判定した場合(ステップSA4:YES)、情報処理装置10は追加の商品購入を提案する提案通知をユーザー情報端末装置25へ送信する処理を行う(ステップSA5)。提案通知を受信したユーザー情報端末装置25において、提案通知に対する応答の情報であって、商品の追加購入の可否についての情報である追加購入情報が入力部45を通じて入力された場合、ユーザー情報端末装置25は情報処理装置10へ追加購入情報を送信する(ステップSA11)。
追加購入情報を受信した情報処理装置10は、定期提供する商品Pとは別に、追加の商品PをユーザーUに提供し、精算処理部75は追加購入分の利用料金を加算してよい。もちろん予め定められた量以内の商品Pを追加をする場合、利用料金を新たに加算することなくサービスを継続するという態様であってもよい。
残量がゼロでない場合(ステップSA4:NO)、ステップSA6へ進む。
【0016】
さて毎月15日に商品がユーザーUに届くように配送するとして、それより所定の期間前に商品提供をおこなうかどうかを判定する日時を設け、それを定期商品提供タイミングと称する。例えば定期商品提供タイミングは毎月12日午前6時である。定期商品提供タイミングになった場合(ステップSA6:YES)、商品提供管理システム1は、商品情報取得装置20の通知部30によって検知される商品Pの残量情報を取得し、残量が第2基準値より多いかどうかを判定部70が判定する(ステップSA7)。具体的には例えば、定期的に提供される商品Pの数が6つとして、商品Pが3つある状態を第2基準値とする。
残量が第2基準値よりも多い場合には、商品提供管理システム1は、ユーザーに問い合わせることなく次回の定期商品提供を休止する処理を行う(ステップSA8)。そして商品提供管理システム1の精算処理部75は、次回の定期商品提供に伴う利用料金を発生させない精算処理を行う(ステップSA9)。残量が第二基準値よりも多くない場合(ステップSA7:NO)、次回の定期商品提供を行う(ステップSA10)。定期商品提供タイミングになっていない場合(ステップSA6:NO)、商品提供管理システム1は検知タイミングであるかどうかの判定に戻る(ステップSA1)。以下この動作を繰り返す。
【0017】
(変形実施例)
変形実施例としては、ステップSA4において、残量がゼロかどうかの判定ではなく予め定められた第1基準値と残量を比較する判定を行ってよい。具体的には例えば定期的に提供される商品Pの数が6つとして、商品Pが2つある状態を第1基準値とする。残量が第1基準値以下の場合、具体的には例えば商品情報取得装置20の検知部35で検知された残量が商品Pの1つ分である場合、追加の商品購入を提案する提案通知をユーザー情報端末装置25へ送信してよい(ステップSA5)。また同様に残量が第1基準値よりも大きい場合には、ステップSA5の動作をスキップしてステップSA6を実行する。
言い換えれば上述した残量ゼロかどうかの判定(ステップSA4)は、第1基準値をゼロとすることに相当する。
また他の変形実施例として、残量がゼロ、又は、第1基準値以下であると判定された場合に、事業者が販売員をユーザーUの自宅に訪問させて商品Pを提供するように、商品提供管理システム1が管理を行うことも考えられる。
【0018】
なお本実施の形態において第1基準値と第2基準値は、ユーザーUが設定することができてもよい。具体的にユーザーUがユーザー情報端末装置25の有するアプリケーションを用いて第1基準値や第2基準値の設定情報を入力し、情報処理装置10へ送信することで設定できてよい。
【0019】
[1−3.効果等]
以上のように、本実施の形態に係る商品提供管理システム1は、ユーザーへ定期提供する方法により販売される商品について、商品を提供するサービスを管理し、サービスについてのユーザーの利用料金を管理する商品提供管理システムであって、商品Pの情報である商品情報を取得する装置である商品情報取得装置20と、商品情報を処理する情報処理装置10と、を備え、商品情報取得装置20は、予め定められた検知タイミングで商品の残量を検知する検知部35と、検知部35が検知した残量の情報である残量情報を情報処理装置10へ通知する通知部30とを有し、情報処理装置10は、商品Pを提供するタイミングである定期商品提供タイミングにおいて、商品を提供するか否かを、残量情報に基づいて判定する判定部70を有する。
これにより、商品の残量を定量的に検知し、その残量に基づいて次回商品提供の可否と利用料金を決定することができる。そのため適量の商品がユーザーに提供される。
【0020】
本実施の形態に係る商品提供管理システム1は、商品Pの定期提供について、利用料金は予め定められた期間に対応する対価として予め定められた所定の金額をユーザーUから徴収する。
これにより、事業者は予め定められた期間内の商品Pの提供量を一定の幅に抑えることができるので、在庫量を調整しやすい。またユーザーUは予め定められた期間内に予め定められた量の商品Pの提供を受けることができる。そのため事業者にとっては事業がやりやすくなり、ユーザーも商品購入に関する満足度が向上し得る。
【0021】
本実施の形態に係る商品提供管理システム1は、判定部70が商品Pを提供しないことを決定した場合、商品PについてユーザーUへの次回の商品提供に伴う利用料金を発生させないように精算を行う精算処理部75を備える。
これにより、商品Pが提供されない場合、ユーザーUは利用料金を支払う必要がなくなる。そのため商品提供が無い場合に利用料金を支払うという理不尽な事態が生じることがなくなり、ユーザーUの商品購入に関する満足度が向上し得る。
【0022】
本実施の形態に係る商品提供管理システム1は、ユーザーUが有するユーザー情報端末装置25に対して、商品提供についての通知を行う通信部18を備え、通信部18は、残量情報に含まれる残量が、予め設定された第1基準値以下の場合、追加の商品購入を提案する提案通知をユーザー情報端末装置25へ送信する。
これにより商品Pの残量が予定よりも早く減少した場合、ユーザーUが追加の商品購入を選択しやすくなる。そのため事業者は販売の機会を得ることができ、ユーザーUは商品Pの欠乏を避けることができる。
【0023】
本実施の形態に係る商品提供管理システム1は、通信部18が、残量情報に含まれる残量が、予め設定された第2基準値よりも多い場合、ユーザー情報端末装置25へ次回の商品提供を休止するか否かを問い合わせる問い合わせ通知を送信する。
これにより商品Pの残量が予定よりも多い場合、ユーザーUが過剰な商品を抱える必要がなくなる。そのためユーザーの商品購入に関する満足度が向上し得る。
【0024】
(実施の形態2)
以下、
図5を用いて実施の形態2を説明する。
【0025】
[2−1.構成]
実施の形態2に係る商品提供管理システム1は、実施の形態1と同様な構成を備える(
図1〜
図3参照)。そのため構成については記載を省略する。
【0026】
[2−2.動作]
図5は、実施の形態2に係る商品提供管理システム1の動作を説明するフローチャートである。1か月に一度、定期的に商品Pを事業者がユーザーUへ提供する。月毎に定額の利用料金をユーザーUが事業者に支払う。具体的には例えば毎月15日に商品がユーザーUに届くように配送するとして、毎日午前6時に追加の購入をユーザーに提案するか否かを判定する。実施の形態2に係る商品提供管理システム1は、前述した実施の形態1の動作を説明した
図4におけるステップSA1からステップSA5までと同様な動作を行う。具体的には、例えば毎日午前6時に残量がゼロか否かを判定し、ゼロであればユーザーUに追加購入を提案する(ステップSB1)。
さて毎月15日に商品がユーザーUに届くように配送するとして、それより所定の期間前に商品提供をおこなうかどうかを判定する日時を設け、それを定期商品提供タイミングと称する。例えば定期商品提供タイミングは毎月12日午前6時である。
定期商品提供タイミングになった場合(ステップSB2:YES)、商品提供管理システム1は、商品情報取得装置20の通知部30によって検知される商品Pの残量情報を取得し、残量が第2基準値より多いかどうかを判定部70が判定する(ステップSB3)。
判定の結果、残量が第2基準値より多い場合(ステップSB3:YES)、ユーザーUに次の定期提供を中止するか否かを問い合わせる。具体的には、次回の定期商品提供について問い合わせる問い合わせ通知を、情報処理装置10の通信部18が、ユーザー情報端末装置25へ送信する(ステップSB4)。これに対して、ユーザーUからの回答が所定の期間内に受信されたかどうかを判定部70が判定する(ステップSB5)。具体的には、例えば情報処理装置10がユーザー情報端末装置25に対して問い合わせ通知を送信してから24時間以内にユーザーUからの回答が受信されたかどうかを判定する。所定の期間内にユーザー情報端末装置25から商品提供を休止しない旨の継続情報を受信した場合(ステップSB6:YES)、商品提供管理システム1は次回の定期商品提供を行う(ステップSB7)。またユーザーからの回答が所定の期間内に情報処理装置10が受信されない場合(ステップSB5:NO)、同様に次回の定期商品提供を行う(ステップSB7)。このとき精算処理部75は通常通り次回の商品提供に相当する月毎の利用料金をユーザーから徴収する精算をおこなう。
またユーザーUから商品提供を休止しない旨の継続情報ではなく、商品提供を休止する旨の休止情報を受け取った場合(ステップSB6:NO)、商品提供管理システム1の判定部70は、次回の定期商品提供を行わない決定をする(ステップSB8)。そして精算処理部75は、次回の定期商品提供に相当する利用料金を発生させないように精算を行う(ステップSB9)。
また判定の結果、残量が第2基準値以下の場合(ステップSB3:NO)、次回の定期商品提供を行う(ステップSB7)。このとき精算処理部75は通常通り次回の商品提供に相当する月毎の利用料金をユーザーから徴収する精算をおこなう。
[2−3.効果等]
【0027】
以上のように、本実施の形態に係る商品提供管理システム1は、判定部70が商品Pを提供しないことを決定した場合、商品PについてユーザーUへの次回の商品提供に伴う利用料金を減額した精算を行う精算処理部75を備える。
これにより商品提供管理システム1は、定期商品提供を行わない場合に利用料金を発生させないようにすることができる。そのためユーザーUとしては商品提供が行われていないのに利用料金を徴収されるという理不尽な事態が生じることがなくなり、ユーザーUの商品購入に関する満足度が向上し得る。
【0028】
本実施の形態に係る商品提供管理システム1は、次回の商品提供を休止するか否かをユーザーUに問い合わせる問い合わせ通知に対する回答であるユーザー回答情報を、所定の期間内に通信部18がユーザー情報端末装置25から受信しない場合、又は、次回の商品提供を休止しない旨の情報を含む継続情報をユーザー情報端末装置25から通信部18が受信した場合、判定部70は商品PについてユーザーUへの次回の商品提供を決定する。
これにより商品提供管理システム1は、定期的な商品提供サービスをユーザーUに行うことができる。そのため事業者は過剰に在庫を抱えることがなくなり、ユーザーUは主体的に商品提供を継続することができる。
【0029】
(実施の形態3)
以下、
図6を用いて実施の形態3を説明する。
【0030】
[3−1.構成]
実施の形態3に係る商品提供管理システム1は、実施の形態1と同様な構成を備える(
図1〜
図3参照)。そのため構成については記載を省略する。
【0031】
[3−2.動作]
図6は、実施の形態3に係る商品提供管理システム1の動作を説明するフローチャートである。実施の形態3に係る商品提供管理システム1は、前述した実施の形態1の動作を説明する
図4おけるステップSA1からステップSA5までと同様な動作を行う。ただし、本実施形態においては、一週間に一度、定期的に商品Pを事業者がユーザーUへ提供する。月毎に定額の利用料金をユーザーUが事業者に支払う。具体的には商品Pの残量を、毎日午前6時に検知して、残量が第1基準値以下の場合、追加の商品購入を提案する(ステップSC1)。
さて毎週月曜日に商品がユーザーUに届くように配送するとして、それより所定の期間前に商品提供をおこなうかどうかを判定する日時を設け、それを定期商品提供タイミングと称する。例えば定期商品提供タイミングは、商品を提供する月曜日から3日前の金曜日の午前6時である。定期商品提供タイミングになった場合(ステップSC2:YES)、商品提供管理システム1は、商品情報取得装置20の通知部30によって検知される商品Pの残量情報を取得し、残量が第2基準値より多いかどうかを判定部70が判定する(ステップSC3)。判定の結果、残量が第2基準値より多い場合(ステップSC3:YES)、商品提供管理システム1はユーザーUに問い合わせることなく、次回の定期商品提供を行わない(ステップSC4)。そして精算処理部75は、利用料金を減額した精算を行う(ステップSC5)。残量が第2基準値以下の場合(ステップSC3:NO)、商品提供管理システム1はユーザーUに対して次回の定期商品提供を行う(ステップSC6)。このとき精算処理部75は通常通り月毎の利用料金をユーザーから徴収する精算をおこなう。
なお利用料金については、例えば1週間分の商品提供を中止する場合には利用料金から一定の料率、例えば25%の減額をした精算を精算処理部75が行ってよい。
【0032】
[3−3.効果等]
以上のように、本実施の形態に係る商品提供管理システム1は、前記残量情報に含まれる残量が予め設定された第2基準値よりも多い場合、次回の定期商品提供を行わず、次回の定期商品提供に相当する利用料金を減額した精算を精算処理部75が行う。また残量が第2基準値以下の場合、商品提供管理システム1は次回の定期商品提供を行う。
これにより商品提供管理システム1は、ユーザーUの判断を待つことなく次回の定期商品提供をするかどうかを決定でき精算処理を行うことができる。そのため事業者としては処理が容易になり、ユーザーUも手間をかけることなく残量に応じて商品提供を受けることができる。
【0033】
(実施の形態4)
以下、
図7を用いて実施の形態4を説明する。
【0034】
[4−1.構成]
実施の形態4に係る商品提供管理システム1は、実施の形態1と同様な構成を備える(
図1〜
図3参照)。そのため構成については記載を省略する。
【0035】
[4−2.動作]
図7は、実施の形態4に係る商品提供管理システム1の動作を説明するフローチャートである。本実施の形態においては、一週間に一度、定期的に商品Pを事業者がユーザーUへ提供する。月毎に定額の利用料金をユーザーUが事業者に支払う。実施の形態4に係る商品提供管理システム1は、前述した実施の形態1の動作を説明する
図4おけるステップSA1からステップSA5までと同様な動作を行う。具体的には商品Pの残量を、毎日午前6時に検知して、残量が第1基準値以下の場合、追加の商品購入を提案する(ステップSD1)。
さて毎週月曜日に商品がユーザーUに届くように配送するとして、それより所定の期間前に商品提供をおこなうかどうかを判定する日時を設け、それを定期商品提供タイミングと称する。例えば定期商品提供タイミングは、商品を提供する月曜日から3日前の金曜日の午前6時である。定期商品提供タイミングになった場合(ステップSD2:YES)、商品提供管理システム1は、商品情報取得装置20の通知部30によって検知される商品Pの残量情報を取得し、残量が第2基準値より多いかどうかを判定部70が判定する(ステップSD3)。
判定の結果、残量が第2基準値より多い場合(ステップSD3:YES)、ユーザーUに次の定期提供を中止するか否かを問い合わせる。具体的には、次回の定期商品提供について問い合わせる問い合わせ通知を、情報処理装置10の通信部18が、ユーザー情報端末装置25へ送信する(ステップSD4)。これに対して、ユーザーUからの回答が所定の期間内に受信されたかどうかを判定部70が判定する(ステップSD5)。具体的には、例えば情報処理装置10がユーザー情報端末装置25に対して問い合わせ通知を送信してから24時間以内にユーザーUからの回答が受信されたかどうかを判定する。所定の期間内にユーザー情報端末装置25から商品提供を休止しない旨の継続情報を受信した場合(ステップSD6:YES)、商品提供管理システム1は次回の定期商品提供を行う(ステップSD7)。またユーザーからの回答が所定の期間内に情報処理装置10が受信されない場合(ステップSD5:NO)、同様に次回の定期商品提供を行う(ステップSD7)。このとき精算処理部75は通常通り月毎の利用料金をユーザーから徴収する精算をおこなう。
またユーザーUから商品提供を休止しない旨の継続情報ではなく、商品提供を休止する旨の休止情報を受け取った場合(ステップSD6:NO)、商品提供管理システム1の判定部70は、次回の定期商品提供を行わない決定をする(ステップSD8)。そして精算処理部75は、次回の定期商品提供に相当する利用料金を減額した精算を行う(ステップSD9)。なお利用料金については、例えば1週間分の商品提供を中止する場合には利用料金から一定の料率、例えば25%の減額をした精算を精算処理部75が行ってよい。
残量が第2基準値以下と、判定部70が判定した場合(ステップSC3:NO)、商品提供管理システム1は次回の定期商品提供を行う(ステップSD7)。このとき精算処理部75は通常通り次回の商品提供に相当する月毎の利用料金をユーザーから徴収する精算をおこなう。
[4−3.効果等]
【0036】
以上のように、本実施の形態に係る商品提供管理システム1は、判定部70が商品Pを提供しないことを決定した場合、商品PについてユーザーUへの次回の商品提供に伴う利用料金を減額した精算を行う精算処理部75を備える。
これにより商品提供管理システム1は、定期商品提供を行わない場合に利用料金を発生させないようにすることができる。そのためユーザーUとしては商品提供が行われていないのに利用料金を徴収されるという理不尽な事態が生じることがなくなり、ユーザーUの商品購入に関する満足度が向上し得る。
【0037】
(実施の形態5)
以下、実施の形態5を説明する。
【0038】
本実施の形態5に係る、商品提供管理方法は、ユーザーUへ定期提供する方法により販売される商品Pについて、商品Pを提供するサービスを管理し、サービスについてのユーザーUの利用料金を管理する商品提供管理方法であって、商品Pの情報である商品情報を取得する商品情報取得ステップと、商品情報を処理する情報処理ステップと、を備え、商品情報取得ステップは、予め定められたタイミングで商品Pの残量を検知する検知ステップを含み、情報処理ステップは、商品Pを提供するタイミングである定期商品提供タイミングにおいて、商品Pを提供するか否かを残量に基づいて判定する判定ステップを備える。
【0039】
これにより、商品の残量を定量的に検知し、その残量に基づいて次回商品提供の可否と利用料金を決定することができる。そのため適量の商品がユーザーに提供される。
【0040】
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1〜5を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態1〜5で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
【0041】
例えば、
図4〜
図7に示す動作のステップ単位は、商品提供管理システム1の各部の動作の理解を容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものであり、処理単位の分割の仕方や名称によって、本発明が限定されることはない。処理内容に応じて、さらに多くのステップ単位に分割してもよい。また、1つのステップ単位がさらに多くの処理を含むように分割してもよい。そのステップの順番は、本発明の趣旨に支障のない範囲で適宜に入れ替えてもよい。また各ステップについては、情報処理装置10、商品情報取得装置20、及び、ユーザー情報端末装置25のいずれが実行してもよい。
【課題】本開示は、定期提供される商品について残量を検知し、その残量に基づいて次回の商品提供の可否や利用料金を決定する商品提供管理システム、及び、商品提供管理方法を提供する。
【解決手段】本開示における商品提供管理システムは、ユーザーへ定期提供する方法により販売される商品について、商品を提供するサービスを管理しサービスについてのユーザーの利用料金を管理する商品提供管理システムであって、商品の情報である商品情報を取得する装置である商品情報取得装置と、商品情報を処理する情報処理装置とを備え、商品情報取得装置は、所定の検知タイミングで商品の残量を検知する検知部と、検知部が検知した残量の情報である残量情報を情報処理装置へ通知する通知部とを有し、情報処理装置は、商品を提供するタイミングである商品提供タイミングにおいて商品を提供するか否か、残量情報に基づいて判定する判定部を有する。