(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記提案手段は、前記複数の施設情報のうち、前記目的に対応する施設情報を抽出し、前記取得手段が取得した各出発地点から、抽出した施設情報が示す施設にユーザが移動するための移動経路を検索し、各ユーザの移動時間、交通機関の乗換回数又は交通機関の移動料金に基づいて、検索した移動経路の中で少なくとも一つの移動経路を抽出し、抽出した移動経路に対応する施設情報が示す施設を目的地として提案する、
請求項1乃至6の何れか1項に記載のプログラム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、主導権の強さが弱いメンバにとっては不適切な目的地が決定されてしまうという問題がある。
【0005】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、各ユーザにとって適切な目的地を提案することができるプログラム及び情報処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の第一態様に係るプログラムは、複数の施設情報を記憶する記憶手段を備え、ユーザの端末装置と通信可能なコンピュータを、複数のユーザの指定及び目的を前記端末装置から受け付ける受付手段、前記受付手段が指定を受け付けた各ユーザの出発地点を取得する取得手段、各ユーザの出発地点及び目的に基づき、前記複数の施設情報の中から少なくとも一つの施設情報が示す施設を目的地として前記端末装置のユーザに提案する提案手段、として機能させる。
【0007】
また、本発明の第二態様に係るプログラムでは、前記記憶手段には、ユーザ毎にスケジュールが記憶され、前記提案手段は、各ユーザのスケジュールに基づき、前記複数の施設情報の中から少なくとも一つの施設情報が示す施設を目的地として提案する。
【0008】
また、本発明の第三態様に係るプログラムでは、前記スケジュールは、場所情報を含み、 前記受付手段は、日時情報を受け付け、前記取得手段は、前記日時情報が示す日時の直前の各ユーザのスケジュールに含まれる場所情報が示す場所を各ユーザの出発地点として取得する。
【0009】
また、本発明の第四態様に係るプログラムでは、前記提案手段は、各ユーザのスケジュールに基づき、日時情報を決定し、前記端末装置のユーザに提案する。
【0010】
また、本発明の第五態様に係るプログラムでは、前記受付手段は、日時情報を受け付け、前記取得手段は、前記日時情報が示す日時の各ユーザのスケジュールが空いているか否かを判定し、肯定判定した場合には、当該日時情報を確定し、否定判定した場合には、各ユーザのスケジュールに基づき、各ユーザのスケジュールが空いている日時情報を確定する。
【0011】
また、本発明の第六態様に係るプログラムでは、前記取得手段は、前記スケジュールに基づき、前記受付手段が指定を受け付けた各ユーザの嗜好を推測し、前記提案手段は、前記取得手段が推測した各ユーザの嗜好に基づき、前記複数の施設情報の中から少なくとも一つの施設情報が示す施設を目的地として前記端末装置のユーザに提案する。
【0012】
また、本発明の第七態様に係るプログラムでは、前記提案手段は、前記複数の施設情報のうち、前記目的に対応する施設情報を抽出し、前記取得手段が取得した各出発地点から、抽出した施設情報が示す施設にユーザが移動するための移動経路を検索し、各ユーザの移動時間、交通機関の乗換回数又は交通機関の移動料金に基づいて、検索した移動経路の中で少なくとも一つの移動経路を抽出し、抽出した移動経路に対応する施設情報が示す施設を目的地として提案する。
【0013】
また、本発明の第八態様に係るプログラムでは、前記コンピュータを更に、前記提案手段による提案を前記端末装置のユーザが承諾した場合、承諾された目的地を含むスケジュールを前記記憶手段に記憶する管理手段、として機能させる。
【0014】
また、本発明の第九態様に係るプログラムでは、前記管理手段は、前記提案手段による提案を前記端末装置のユーザが承諾した場合、承諾された目的地までの移動経路を含む移動スケジュールを前記記憶手段に記憶する。
【0015】
また、本発明の第十態様に係るプログラムでは、前記受付手段は、日時情報を受け付け、前記取得手段は、前記日時情報が示す日時における、前記複数の施設情報が示す施設の予約状況を取得し、前記提案手段は、前記複数の施設情報のうち、前記予約状況が空きを示す施設情報を抽出し、抽出した施設情報の中から少なくとも一つの施設情報が示す施設を目的地として提案する。
【0016】
また、本発明の第十一態様に係るプログラムでは、前記記憶手段には、ユーザの自宅の住所情報又はユーザの会社の住所情報が記憶され、前記取得手段は、前記記憶手段から、前記受付手段が指定を受け付けた各ユーザの住所情報を前記出発地点として取得する。
【0017】
また、本発明の第十二態様に係る情報処理装置は、複数の施設情報を記憶する記憶手段を備え、ユーザの端末装置と通信可能な情報処理装置であって、複数のユーザの指定及び目的を前記端末装置から受け付ける受付手段と、前記受付手段が指定を受け付けた各ユーザの出発地点を取得する取得手段と、各ユーザの出発地点及び目的に基づき、前記複数の施設情報の中から少なくとも一つの施設情報が示す施設を目的地として前記端末装置のユーザに提案する提案手段と、を備える。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、各ユーザにとって適切な目的地を提案することができる。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素及びステップに対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
【0021】
<全体構成>
図1は、本発明の実施形態(以下、適宜、「本実施形態」という。)に係る目的地提案システム1の全体構成の一例を示すブロック図である。
【0022】
本実施形態に係る目的地提案システム1は、ユーザの目的等に基づき、目的地をユーザに提案する提案処理を実行する。
【0023】
図1に示すように、目的地提案システム1は、サーバ装置10と、複数の端末装置12と、を備える。これらの装置は、インターネットや電話回線等の通信ネットワークNTを介して互いに通信可能に構成されている。
【0024】
サーバ装置10は、ユーザのスケジュールを管理しており、このスケジュールや、目的、複数のユーザの出発地点に基づき、目的地をユーザに提案する。
【0025】
複数の端末装置12は、互いに異なるユーザが所持又は操作する装置である。
【0026】
<ハードウェア構成>
図2は、サーバ装置10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0027】
図2に示すように、サーバ装置10は、制御装置20と、通信装置26と、記憶装置28と、を備える。制御装置20は、CPU(Central Processing Unit)22及びメモリ24を主に備えて構成される。
【0028】
制御装置20では、CPU22がメモリ24或いは記憶装置28等に格納された所定のプログラムを実行することにより、各種の機能的構成として機能する。この機能的構成の詳細については後述する。
【0029】
通信装置26は、外部の装置と通信するための通信インターフェース等で構成される。通信装置26は、例えば、端末装置12との間で各種の情報を送受信する。
【0030】
記憶装置28は、ハードディスク等で構成される。記憶装置28は、制御装置20における処理の実行に必要な各種プログラムや各種の情報、及び処理結果の情報を記憶する。
【0031】
なお、サーバ装置10は、専用又は汎用のサーバ・コンピュータなどの情報処理装置を用いて実現することができる。また、サーバ装置10は、単一の情報処理装置より構成されるものであっても、通信ネットワークNT上に分散した複数の情報処理装置より構成されるものであってもよい。また、
図2は、サーバ装置10が有する主要なハードウェア構成の一部を示しているに過ぎず、サーバ装置10は、サーバが一般的に備える他の構成を備えることができる。なお、端末装置12のハードウェア構成は、操作装置や表示装置等を備える他は、サーバ装置10と同様の構成を備えてもよい。
【0032】
<機能的構成>
図3は、サーバ装置10の機能的構成の一例を示すブロック図である。
【0033】
図3に示すように、サーバ装置10は、機能的構成として、例えば、記憶手段50と、受付手段52と、取得手段54と、提案手段56と、管理手段58と、を備える。記憶手段50は、メモリ24又は記憶装置28で実現される。その他の機能的構成は、制御装置20がプログラムを実行することにより実現される。
【0034】
記憶手段50は、例えば、ウェブページ50Aと、施設情報50Bと、ユーザ情報50Cと、カレンダー50Dを記憶する機能を有する。ウェブページ50Aは、後述するトップページや提案ページ等を含む。施設情報50Bは、目的毎に、目的を達成可能な施設を示す施設情報を含む。ユーザ情報50Cは、ユーザ毎に、ログインID、パスワード、ユーザ名、自宅の住所情報、会社の住所情報等を含む。カレンダー50Dは、ユーザ毎に設けられ、ユーザの年間のスケジュールを含む。目的としては、例えば、飲み会、デート、食事、会議、セミナー、遊び等が挙げられる。施設情報は、例えば、施設の名前や施設の住所情報(場所情報)等を含む。このような施設情報の名前としては、〇〇居酒屋、〇×居酒屋、〇△居酒屋、××会議室、×〇会議室等が挙げられる。スケジュールは、目的と、その目的の開始日時と、その目的の終了日時と、場所情報(住所情報)等を含む。また、スケジュールは、移動スケジュールを含んでもよい。この移動スケジュールは、移動の開始日時と、移動の終了日時と、移動経路と、移動手段等を含む。移動手段としては、電車やタクシー、バス等が挙げられる。
【0035】
受付手段52は、複数のユーザの指定及び目的を一のユーザの端末装置12から受け付ける機能を有する。また、受付手段52は、目的を遂行する日時情報を受け付けてもよい。
【0036】
取得手段54は、受付手段52が指定を受け付けた各ユーザの出発地点を取得する機能を有する。また、取得手段54は、日時情報が示す日時の直前の各ユーザのスケジュールに含まれる場所情報が示す場所を各ユーザの出発地点として取得してもよい。また、取得手段54は、日時情報が示す日時における、複数の施設情報が示す施設の予約状況を取得してもよい。また、取得手段54は、記憶手段50から、受付手段52が指定を受け付けた各ユーザの住所情報を出発地点として取得してもよい。また、取得手段54は、指定された各ユーザのカレンダー50Dに基づき、受付手段52が受け付けた日時情報が示す日時の各ユーザのスケジュールが空いているか否かを判定し、肯定判定した場合には、当該日時情報を確定し、否定判定した場合には、各ユーザのスケジュールに基づき、各ユーザのスケジュールが空いている日時情報を確定してもよい。
【0037】
提案手段56は、各ユーザの出発地点及び目的に基づき、複数の施設情報50Bの中から少なくとも一つの施設情報が示す施設を目的地として端末装置12のユーザに提案する機能を有する。具体的には、提案手段56は、各ユーザの出発地点及び目的に基づき、複数の施設情報50Bの中から少なくとも一つの施設情報を決定し、決定した施設情報が示す施設を目的地として端末装置12のユーザに提案する機能を有する。また、提案手段56は、指定された各ユーザのスケジュールに基づき、複数の施設情報の中から少なくとも一つの施設情報が示す施設を目的地として提案してもよい。また、提案手段56は、各ユーザのスケジュールに基づき、日時情報を決定し、端末装置12のユーザに提案してもよい。また、提案手段56は、複数の施設情報50Bのうち、受付手段52が受け付けた目的に対応する施設情報を抽出し、取得手段54が取得した各出発地点から、抽出した施設情報が示す施設にユーザが移動するための移動経路を検索し、各ユーザの移動時間、交通機関の乗換回数又は交通機関の移動料金に基づいて、検索した移動経路の中で少なくとも一つの移動経路を抽出し、抽出した移動経路に対応する施設情報が示す施設を目的地として提案してもよい。また、提案手段56は、複数の施設情報50Bのうち、予約状況が空きを示す施設情報を抽出し、抽出した施設情報の中から少なくとも一つの施設情報が示す施設を目的地として提案してもよい。
【0038】
管理手段58は、提案手段56による提案を端末装置12のユーザが承諾した場合、目的地を含むスケジュールを記憶手段に記憶する機能を有する。また、管理手段58は、提案手段56による提案を端末装置12のユーザが承諾した場合、承諾された目的地までの移動経路を含む移動スケジュールを記憶手段50に記憶してもよい。
【0039】
<提案処理の流れ>
図4は、目的地提案システム1の提案処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0040】
(ステップSP10)
端末装置12は、ユーザにより入力された又はアプリケーションに組み込まれたURL(Uniform Resource Locator)に基づき、ページ要求をサーバ装置10に送信する。そして、処理は、ステップSP12の処理に移行する。
【0041】
(ステップSP12)
サーバ装置10は、端末装置12から、ページ要求を受信する。これに応答して、ウェブページ50Aのうちログインページを要求元の端末装置12に送信する。そして、処理は、ステップSP14の処理に移行する。
【0042】
(ステップSP14)
端末装置12は、サーバ装置10から、ログインページを受信する。これに応答して、端末装置12は、受信したログインページを表示する。続いて、端末装置12は、ログインページにおいて、ログインID及びパスワードを含むログイン情報のユーザによる入力を受け付ける。入力を受け付けた場合、端末装置12は、ログイン情報をサーバ装置10に送信する。そして、処理は、ステップSP16の処理に移行する。なお、ログイン情報は、端末装置12に予め記憶されており、記憶されたログイン情報を送信してもよい。
【0043】
(ステップSP16)
サーバ装置10は、端末装置12から、ログイン情報を受信する。これに応答して、サーバ装置10は、受信したログイン情報と、端末装置12のユーザのユーザ情報50Cと、に基づき、ログイン処理を実行する。そして、処理は、ステップSP18の処理に移行する。
【0044】
(ステップSP18)
ステップSP12のログイン処理が成功した場合、サーバ装置10は、ウェブページ50Aの中からトップページを取得し、取得したトップページを要求元の端末装置12に送信する。そして、処理は、ステップSP20の処理に移行する。なお、サーバ装置10は、ユーザに応じたトップページを取得・送信してもよい。
【0045】
(ステップSP20)
端末装置12は、サーバ装置10から、トップページを受信する。これに応じて、端末装置12は、受信したトップページを表示する。続いて、端末装置12は、トップページにおいて検索ページへの移行ボタンの押下を受け付ける。移行ボタンの押下を受け付けられた場合、処理は、ステップSP22の処理に移行する。
【0046】
(ステップSP22)
端末装置12は、サーバ装置10と通信することで、検索ページを受信し、表示する。
【0047】
図5は、検索ページ100の一例を示す説明図である。
【0048】
図5に示すように、検索ページ100は、目的選択欄102と、日時選択欄104と、時間選択欄106と、ユーザ選択欄108と、検索ボタン110と、を含む。これらの選択欄102〜108は、施設を検索するための検索条件を選択(入力)するためのものである。具体的には、目的選択欄102は、ユーザの操作により、目的を選択することが可能である。日時選択欄104は、ユーザの操作により、日時(日時情報)を選択することが可能である。時間選択欄106は、ユーザの操作により、施設(目的地)の使用時間(使用時間情報)を選択することが可能である。ユーザ選択欄108は、ユーザの操作により、ユーザ(ユーザ指定情報)を選択・指定することが可能である。検索ボタン110は、ユーザの押下を受け付け、施設(目的地)の検索を開始するためのボタンである。
【0049】
図4に戻って、処理は、ステップSP24の処理に移行する。
【0050】
(ステップSP24)
端末装置12は、ユーザによる検索条件を受け付ける。具体的には、端末装置12は、検索ページ100において、ユーザによる、選択欄102〜108の選択を受け付ける。そして、処理は、ステップSP26の処理に移行する。
【0051】
(ステップSP26)
端末装置12は、検索ページ100において検索ボタン110の押下を受け付けると、選択欄102〜108の選択結果(入力結果)を検索条件としてサーバ装置10に送信する。そして、処理は、ステップSP28の処理に移行する。
【0052】
(ステップSP28)
サーバ装置10の受付手段52は、端末装置12から、複数のユーザの指定、日時情報、使用時間情報、目的等の検索条件を受け付ける(受信する)。これに応答して、サーバ装置10の取得手段54は、受付手段52が指定を受け付けた各ユーザの出発地点を取得する。具体的には、取得手段54は、選択欄108の選択結果(ユーザ指定情報)に対応するユーザのカレンダー50Dにおいて、検索条件に含まれる日時情報が示す日時の直前の各ユーザのスケジュールに含まれる場所情報が示す場所を各ユーザの出発地点として取得する。この直前のスケジュールがない場合には、取得手段54は、検索条件に含まれる、選択欄108の選択結果(ユーザ指定情報)に対応するユーザのユーザ情報50Cから、例えば、指定された各ユーザの自宅又は会社の住所情報を取得する。また、取得手段54は、検索条件に含まれる日時情報が示す日時における、複数の施設情報が示す施設の予約状況を不図示の予約管理装置等から取得する。なお、予約状況は、記憶手段50に記憶されてもよい。この場合、取得手段54は、複数の施設情報が示す施設の予約状況を記憶手段50から取得する。そして、処理は、ステップSP30の処理に移行する。なお、取得手段54は、検索条件に含まれる日時情報が示す日時における、指定された各ユーザのスケジュールを取得し、取得したスケジュールが空きスケジュールであるか否かを判定してもよい。この場合、肯定判定された場合には処理はステップSP30の処理に移行し、否定判定された場合にはエラーを要求元の端末装置12に出力してもよい。また、否定判定された場合、提案手段56は、各ユーザのスケジュールに基づき、上記日時情報とは異なり、且つ、各ユーザのスケジュールが空いている日時情報を決定し、端末装置12のユーザに提案してもよい。
【0053】
(ステップSP30)
サーバ装置10の提案手段56は、記憶手段50に記憶されている複数の施設情報50Bのうち、検索条件に含まれる目的に対応する施設情報を抽出する。続いて、提案手段56は、抽出した施設情報のうち、取得手段54が取得した予約状況が空きを示す施設情報を抽出する。そして、処理は、ステップSP32の処理に移行する。
【0054】
(ステップSP32)
提案手段56は、ステップSP32で抽出した施設情報が示す施設にユーザが移動するための移動経路を不図示のサーバ装置又は記憶手段50等を利用して検索する。そして、処理は、ステップSP34の処理に移行する。
【0055】
(ステップSP34)
提案手段56は、検索した移動経路の中で、各ユーザの移動時間、交通機関の乗換回数又は交通機関の移動料金に基づいて、少なくとも一つの移動経路を抽出する。例えば、提案手段56は、検索した移動経路の中で、各ユーザの移動時間が最も短い移動経路を抽出してもよい。また、提案手段56は、検索した移動経路の中で、各ユーザの乗換回数が最も低い移動経路を抽出してもよい。また、提案手段56は、検索した移動経路の中で、各ユーザの移動料金が最も安い移動経路を抽出してもよい。そして、処理は、ステップSP36の処理に移行する。
【0056】
(ステップSP36)
提案手段56は、ステップSP34で抽出した移動経路に対応する施設情報が示す施設を目的地として端末装置12に出力(提案)する。具体的には、提案手段56は、ウェブページ50Aに基づき、目的地を含む提案ページを生成し、端末装置12に送信する。そして、処理は、ステップSP38の処理に移行する。
【0057】
(ステップSP38)
端末装置12は、サーバ装置10から、提案ページを受信する。これに応答して、端末装置12は、受信した提案ページを表示する。
【0058】
図6は、提案ページ120の一例を示す説明図である。
【0059】
図6に示すように、提案ページ120は、提案欄122と、詳細欄124と、時間欄126と、承諾ボタン128と、不承諾ボタン130と、を含む。提案欄122は、提案する目的地の名前を表示する欄である。詳細欄124は、目的地の詳細情報を表示する欄である。時間欄126は、出発地点からの移動時間を表示する欄である。承諾ボタン128は、提案を承諾する場合にユーザが押下するボタンである。不承諾ボタン130は、提案を承諾しない場合にユーザが押下するボタンである。なお、提案ページ120には、出発地点から目的地点までの移動経路や移動手段も記述されていてもよい。
【0060】
図4に戻って、処理は、ステップSP40の処理に移行する。
【0061】
(ステップSP40)
端末装置12は、承諾ボタン128が押下されたか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP42の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には処理は
図4に示す一連の処理を終了する。なお、当該判定が否定判定された場合には、検索した移動経路の中で、提案した移動経路以外の移動経路に対応する目的地を提案してもよい。
【0062】
(ステップSP42)
端末装置12は、スケジュールの追加要求をサーバ装置10に送信する。そして、処理は、ステップSP44の処理に移行する。
【0063】
(ステップSP44)
サーバ装置10は、端末装置12から、追加要求を受信する。これに応答して、サーバ装置10の管理手段58は、提案して承諾された目的地を含むスケジュールを、指定された各ユーザのカレンダー50Dにそれぞれ記憶する。また、管理手段58は、出発地点から、承諾された目的地までの移動経路を含む移動スケジュールを、指定された各ユーザのカレンダー50Dにそれぞれ記憶する。また、管理手段58は、承諾された目的地から各ユーザの自宅までの移動経路を含む移動スケジュールを、指定された各ユーザのカレンダー50Dにそれぞれ記憶する。
【0064】
図7Aは、ユーザのカレンダー50Dの一例を示す図である。
図7Bは、
図7Aに示すカレンダー50Dに、スケジュールが追加された場合の一例を示す図である。
【0065】
図7Aに示すように、カレンダー50Dには、ユーザのスケジュール51が記述されている。ここで、ステップSP44でスケジュールが追加されると、
図7Bに示すように、スケジュール51Aと、移動スケジュール51Bと、移動スケジュール51Cと、が記述されるようになる。
【0066】
図4に戻って、処理は、ステップSP46の処理に移行する。
【0067】
(ステップSP46)
管理手段58は、指定された各ユーザの端末装置12に、スケジュールが追加されたことを通知する。そして、
図4に示す一連の処理が終了する。
【0068】
<効果>
以上、本実施形態では、プログラムが、複数の施設情報を記憶する記憶手段50を備え、ユーザの端末装置12と通信可能なサーバ装置10を、複数のユーザの指定及び目的を端末装置12から受け付ける受付手段52、受付手段52が指定を受け付けた各ユーザの出発地点を取得する取得手段54、各ユーザの出発地点及び目的に基づき、複数の施設情報50Bの中から少なくとも一つの施設情報が示す施設を目的地として端末装置12のユーザに提案する提案手段56、として機能させる。
【0069】
この構成によれば、各ユーザにとって適切な目的地を提案することができる。
【0070】
また、本実施形態では、記憶手段50には、ユーザ毎にスケジュール51が記憶され、提案手段56は、各ユーザのスケジュール51に基づき、複数の施設情報50Bの中から少なくとも一つの施設情報が示す施設を目的地として提案する。
【0071】
この構成によれば、各ユーザのスケジュールに基づくことで、例えば都合が合わないユーザを抑制することができ、もって、各ユーザにとってより適切な目的地を提案することができる。
【0072】
また、本実施形態では、スケジュール51は、場所情報を含み、受付手段52は、日時情報を受け付け、取得手段54は、日時情報が示す日時の直前の各ユーザのスケジュールに含まれる場所情報が示す場所を各ユーザの出発地点として取得する。
【0073】
この構成によれば、各ユーザの出発地点が適切に取得されることで、より適切な目的地を提案することができる。
【0074】
また、本実施形態では、提案手段56は、各ユーザのスケジュールに基づき、日時情報を決定し、端末装置12のユーザに提案する。
【0075】
この構成によれば、都合が合わないユーザを抑制することができ、もって、各ユーザにとってより適切な目的地を提案することができる。
【0076】
また、本実施形態では、受付手段52は、日時情報を受け付け、取得手段54は、当該日時情報が示す日時の各ユーザのスケジュールが空いているか否かを判定し、肯定判定した場合には、当該日時情報を確定し、否定判定した場合には、各ユーザのスケジュールに基づき、各ユーザのスケジュールが空いている日時情報を確定する。
【0077】
この構成によれば、都合が合わないユーザを抑制することができ、もって、各ユーザにとってより適切な目的地を提案することができる。
【0078】
また、本実施形態では、提案手段56は、複数の施設情報50Bのうち、目的に対応する施設情報を抽出し、取得手段54が取得した各出発地点から、抽出した施設情報が示す施設にユーザが移動するための移動経路を検索し、各ユーザの移動時間、交通機関の乗換回数又は交通機関の移動料金に基づいて、検索した移動経路の中で少なくとも一つの移動経路を抽出し、抽出した移動経路に対応する施設情報が示す施設を目的地として提案する。
【0079】
この構成によれば、各ユーザの移動時間、交通機関の乗換回数又は交通機関の移動料金に関し、各ユーザにとってより適切な目的地を提案することができる。
【0080】
また、本実施形態では、サーバ装置10を更に、提案手段56による提案を端末装置12のユーザが承諾した場合、承諾された目的地を含むスケジュールを記憶手段50に記憶する管理手段58、として機能させる。
【0081】
この構成によれば、ユーザの操作なしに自動的にスケジュールが記憶されるため、スケジュールを入れるユーザの手間を省略することができる。
【0082】
また、本実施形態では、管理手段58は、提案手段56による提案を端末装置12のユーザが承諾した場合、承諾された目的地までの移動経路を含む移動スケジュールを記憶手段50に記憶する。
【0083】
この構成によれば、ユーザの操作なしに自動的に移動スケジュールが記憶されるため、移動スケジュールを入れるユーザの手間を省略することができる。
【0084】
また、本実施形態では、受付手段52は、日時情報を受け付け、取得手段54は、日時情報が示す日時における、複数の施設情報が示す施設の予約状況を取得し、提案手段56は、複数の施設情報50Bのうち、予約状況が空きを示す施設情報を抽出し、抽出した施設情報の中から少なくとも一つの施設情報が示す施設を目的地として提案する。
【0085】
この構成によれば、空いていない施設が提案されることを抑制でき、もって、各ユーザにとってより適切な目的地を提案することができる。
【0086】
また、本実施形態では、記憶手段50には、ユーザの自宅の住所情報又はユーザの会社の住所情報が記憶され、取得手段54は、記憶手段50から、受付手段52が指定を受け付けた各ユーザの住所情報を出発地点として取得する。
【0087】
この構成によれば、各ユーザにとってより適切な目的地を提案することができる。
【0088】
<変形例>
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。すなわち、上記の実施形態に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。また、上記実施形態及び後述する変形例が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
【0089】
例えば、上記実施形態では、受付手段52は、ユーザの指定を受け付ける場合を説明したが、ユーザの指定を受け付けなくてもよい。この場合、受付手段52は、目的及び出発地点を端末装置12から受け付ける。そして、受付手段52が受け付けた出発地点及び目的に基づき、複数の施設情報50Bの中から少なくとも一つの施設情報が示す施設を目的地として端末装置12のユーザに提案してもよい。
【0090】
また、上記実施形態では、提案手段56は、検索条件を送信したユーザのみに提案ページを出力する場合を説明したが、提案手段56は、検索条件を送信したユーザに加え、指定されたユーザにも提案ページを出力してもよい。この場合、全てのユーザの承認が得られた場合に、管理手段58は、各ユーザのカレンダー50Dにスケジュールを追加する。
【0091】
また、上記実施形態では、取得手段54は、受付手段52が指定を受け付けた各ユーザの出発地点を取得する場合を説明したが、受付手段52が指定を受け付けた各ユーザのスケジュール51に基づき、受付手段52が指定を受け付けた各ユーザの嗜好を推測してもよい。ユーザの嗜好としては、交通費が安い移動経路を選ぶ嗜好、乗換回数が低い移動経路を選ぶ嗜好、交通費が高くても移動時間が短い移動経路を選ぶ嗜好等が挙げられる。この場合、提案手段56は、取得手段54が推測した各ユーザの嗜好に基づき、複数の施設情報50Bの中から少なくとも一つの施設情報が示す施設を目的地として端末装置12のユーザに提案する。
【0092】
また、本発明には、以下の付記も含まれる。
<付記1>
複数の施設情報を記憶する記憶手段を備え、ユーザの端末装置と通信可能なコンピュータを、
目的及び出発地点を前記端末装置から受け付ける受付手段、
前記受付手段が受け付けた出発地点及び目的に基づき、前記複数の施設情報の中から少なくとも一つの施設情報が示す施設を目的地として前記端末装置のユーザに提案する提案手段、
として機能させるためのプログラム。
【0093】
<付記2>
前記提案手段は、ユーザのスケジュールに基づき、前記複数の施設情報の中から少なくとも一つの施設情報が示す施設を目的地として前記端末装置のユーザに提案する。
【0094】
<付記3>
複数の施設情報を記憶する記憶手段を備え、ユーザの端末装置と通信可能な情報処理装置であって、
目的及び出発地点を前記端末装置から受け付ける受付手段と、
前記受付手段が受け付けた出発地点及び目的に基づき、前記複数の施設情報の中から少なくとも一つの施設情報が示す施設を目的地として前記端末装置のユーザに提案する提案手段と、
を備える情報処理装置。