(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記折り畳み動作案内溝は、少なくとも部分的に、前記第2パネルの前記サイドプレートのそれぞれの前記サイドプレート案内ピンと、前記第1パネルと前記第2パネルを接続するそれぞれの前記ヒンジ手段の前記水平ヒンジ軸との間の距離と等しい半径の円形部分を有する請求項1に記載の組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニット。
前記ドア部材は、更に、前記水平なヒンジ手段によって前記第2パネルに接続された第3パネルと、前記水平なヒンジ手段によって前記第3パネルに接続された第4パネルとを含み、
前記第4パネルは、前記第4パネルの側部エッジの各々に、前記第4パネルのサイドプレートを備え、
前記第4パネルの各々の前記サイドプレートは、前記第4パネルのそれぞれの前記側部エッジに固定的に接続され、前記第4パネルの前記側部エッジの方向と平行な方向に伸びており、
前記第4パネルの各々の前記サイドプレートは、前記第4パネルの前記側部エッジの範囲を超えて伸びるサイドプレート上方第1端と、サイドプレート対向第2端とを有し、
各々の前記サイドプレート上方第1端は、前記第4パネルの前記サイドプレートから離れる方向に伸びる水平なサイドプレート・ヒンジピンを備え、
各々の前記サイドプレート対向第2端は、サイドプレート案内ピンを備え、
前記サイドプレート・ヒンジピンは、前記第3パネルと前記第4パネルとを接続している前記ヒンジ手段の前記水平ヒンジ軸と少なくともおおむね同軸のサイドプレート・ヒンジピン軸を規定し、
前記第4パネルは、更に、前記第4パネルの前記側部エッジの各々に、前記第4パネルの案内プレートを備え、
前記第4パネルの各々の前記案内プレートは、案内プレート上端と、対向する案内プレート下端とを有し、
各々の前記案内プレート上端は、前記第4パネルの前記案内プレートから離れる方向に前記第1溝の中へ伸びる第4案内ピンを備え、
各々の前記案内プレート下端は、前記第4パネルの前記案内プレートから離れる方向に前記第2溝の中へ伸び、かつ第5案内ピン軸を規定する第5案内ピンを備え、
前記第4パネルの前記サイドプレートの前記サイドプレート・ヒンジピンは、前記案内プレート上端にヒンジ的に接続されており、
前記ドア部材は、更に、前記第3パネルと前記第4パネルとの各々の側部に、第2折り畳み動作制御部材を含み、
各々の前記第2折り畳み動作制御部材は、
前記第3パネルのそれぞれの側部エッジにヒンジ的に接続された、第2折り畳み動作制御部材上端と、
第2折り畳み動作制御部材ヒンジ軸の周囲で、それぞれの前記案内プレート下端にヒンジ的に接続された、第2折り畳み動作制御部材下端と、
を有し、
各々の前記第2折り畳み動作制御部材は、更に、第2折り畳み動作案内溝を含み、
前記第4パネルの前記サイドプレートのそれぞれの前記サイドプレート案内ピンは、前記第2折り畳み動作案内溝の中へ伸びる、
請求項1または2に記載の組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニット。
前記第2折り畳み動作案内溝は、少なくとも部分的に、前記第4パネルの前記サイドプレートのそれぞれの前記サイドプレート案内ピンと、前記第3パネルと前記第4パネルを接続するそれぞれの前記ヒンジ手段の前記水平ヒンジ軸との間の距離と等しい半径の円形部分を有する請求項3に記載の組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニット。
前記案内プレート上端にヒンジ的に接続されている、前記第2パネルの前記サイドプレートの各々のサイドプレート・ヒンジピンは、それぞれの前記第2案内ピンと同じ高さに位置し、
前記案内プレート上端にヒンジ的に接続されている、前記第4パネルの前記サイドプレートの各々のサイドプレート・ヒンジピンは、前記第4案内ピンと同じ高さに位置している、
請求項3または4に記載の組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニット。
各々の前記縦スロットは、前記第1パネルのそれぞれの前記側部エッジに取り付けられた第1パネル・サイドプレートに備えられる請求項7に記載の組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニット。
各々の前記第2縦スロットは、前記第3パネルのそれぞれの前記側部エッジに取り付けられた第3パネル・サイドプレートに備えられる請求項8に記載の組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニット。
前記第1案内ピンと前記第2案内ピンと前記第3案内ピンと前記第4案内ピンと前記第5案内ピンのうち少なくとも1つが、その端に、円盤形拡張部、望ましくはローラーを備える請求項3ないし6のいずれか一項に記載の組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニット。
少なくとも1つの前記折り畳み動作案内溝は、前記ドア部材の前記閉位置で、それぞれのサイドプレート案内ピンを受けてロックするために、折り畳み動作制御部材下端近くの端にワイドニングを含む及び/または案内面を含む請求項13に記載の組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニット。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、ドアパネルの折り畳み動作が代わりの方法で実現される、組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニットを提供することである。本発明の目的は、特に、妥当に機能するために、一対の対向し、垂直に配置され、その間でドア開口部を規定するサイド支持案内手段の不整列に、より敏感でない、組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニットを提供することである。更に、本発明の目的は、先行技術に関して、比較的多数のパネルに、より少ない溝が必要とされる、組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニットを提供することである。更に、本発明の目的は、特に上の位置のパネルが十分に支持され、下がらないか、または下がりにくくなるので、より重いパネルを使用可能な、組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によれば、目的の少なくとも1つが、
一対の対向し、垂直に配置され、その間でドア開口部を規定するサイド支持案内手段を含み、各々の前記サイド支持案内手段は、並んで配置された第1溝と第2溝とを含み、前記第1溝は、ドア開口部の高さに垂直に伸びる第1溝主要部を有し、前記第2溝は、垂直に伸びる第2溝主要部と、組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニットの上部の第2溝湾曲部とを有し、前記第2溝湾曲部は、前記第2溝主要部に接続しており、
複数のパネルを含むドア部材を含み、
前記パネルは、前記ドア開口部を閉じるために前記パネルが同一平面上で直立して整列した閉位置から、前記パネルが前記組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニットの上部で水平位置に折り畳まれて水平に1つが他の上部に積み重ねられる、前記ドア開口部を通してのアクセスを可能とするアクセス位置までの、前記サイド支持案内手段に沿った折り畳みの上下移動に適した長方形パネルであって、各々の前記パネルは、上部の水平エッジと、下部の水平エッジと、2つの側部エッジとを有し、前記ドア部材は、更に、前記複数のパネルのうち隣接したパネルの前記水平エッジをアコーディオンのように一緒に接続する複数の水平なヒンジ手段を含み、各々の前記ヒンジ手段は、水平ヒンジ軸を規定し、前記パネルは、前記閉位置では、対向する前記サイド支持案内手段の前記第1溝の間で広がり、
前記複数のパネルは、少なくとも、第1パネルと、前記第1パネルに前記水平なヒンジ手段によって接続された第2パネルとを含み、
前記第2溝は、更に、前記第2溝湾曲部に接続された、水平に伸びる第2溝端部を有し、前記第2溝は、少なくともおおむね前記ドア開口部の高さに伸び、
前記第1パネルは、前記第1パネルの各々の前記側部エッジの上部近傍に、前記第1パネルから離れてそれぞれの前記第2溝の中へ伸びている第1案内ピンのような、前記サイド支持案内手段で前記第1パネルを案内し支持するための装置を備え、前記案内し支持するための装置は、更に、前記ドア部材の下方のパネルの折り畳み動作を開始する操作のために配置されており、
前記第2パネルは、前記第2パネルの前記側部エッジの各々に、前記第2パネルのサイドプレートを備え、前記第2パネルの各々の前記サイドプレートは、前記第2パネルのそれぞれの前記側部エッジに固定的に接続され、前記第2パネルの前記側部エッジの方向に平行な方向に伸び、前記第2パネルの各々の前記サイドプレートは、前記第2パネルの前記側部エッジの範囲を超えて伸びるサイドプレート上方第1端と、サイドプレート対向第2端とを有し、各々の前記サイドプレート上方第1端は、前記第2パネルの前記サイドプレートから離れる方向に伸びる水平なサイドプレート・ヒンジピンを備え、各々の前記サイドプレート対向第2端は、サイドプレート案内ピンを備え、前記サイドプレート・ヒンジピンは、前記第1パネルと前記第2パネルとを接続している前記ヒンジ手段の前記水平ヒンジ軸と少なくともおおむね同軸のサイドプレート・ヒンジピン軸を規定し、
前記第2パネルは、更に、前記第2パネルの側部エッジの各々に、前記第2パネルの案内プレートを備え、前記第2パネルの各々の前記案内プレートは、案内プレート上端と、対向する案内プレート下端とを有し、各々の前記案内プレート上端は、前記第2パネルの前記案内プレートから離れる方向に前記第1溝の中へ伸びる第2案内ピンを備え、各々の前記案内プレート下端は、前記第2パネルの前記案内プレートから離れる方向に前記第2溝の中へ伸び、かつ第3案内ピン軸を規定する第3案内ピンを備え、前記第2パネルの前記サイドプレートの前記サイドプレート・ヒンジピンは、前記案内プレート上端にヒンジ的に接続されており、
前記ドア部材は、更に、前記第1パネルと前記第2パネルとの各々の側部に、折り畳み動作制御部材を含み、各々の前記折り畳み動作制御部材は、前記第1パネルのそれぞれの前記側部エッジにヒンジ的に接続された、折り畳み動作制御部材上端と、折り畳み動作制御部材ヒンジ軸の周囲で、それぞれの前記案内プレート下端にヒンジ的に接続された、折り畳み動作制御部材下端とを有し、
各々の前記折り畳み動作制御部材は、更に、折り畳み動作案内溝を含み、前記第2パネルの前記サイドプレートのそれぞれの前記サイドプレート案内ピンは、前記折り畳み動作案内溝の中へ伸びる、
組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニットによって、得られることである。望ましくは、前記折り畳み動作案内溝は、少なくとも部分的に、前記第2パネルの前記サイドプレートのそれぞれの前記サイドプレート案内ピンと、前記第1パネルと前記第2パネルを接続するそれぞれの前記ヒンジ手段の前記水平ヒンジ軸との間の距離と等しい半径の円形部分を有する。本発明の組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニットによって、特に、パネルに接続された折り畳み動作案内溝によって、パネルの折り畳み動作制御部材は、特許文献1で知られるように一対の対向し垂直に配置されたサイド支持案内手段に接続される代わりに、今や、パネルに接続されている。これらの発明の特徴によって、折り畳み動作は、対向し、垂直に配置されたサイド支持案内手段の整列に、より敏感でなくなり、従って、環境の影響に、より敏感でなくなる。更に、サイドプレートと、第2パネルのサイドプレートの各々のサイドプレート案内ピンが中へ伸びる折り畳み動作案内溝を有する案内プレートとの組み合わせが、第1パネル及び第2パネルのための支持機能を提供するので、パネルが後方に傾いていて、それによって折り畳み動作を妨げる危険性なしに、特許文献1で知られる組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニットと比べて、より重い第1パネル及び第2パネルを使用可能である。本発明によれば、このように、耐火性パネルまたはガラス製のパネルさえ備える組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニットを提供することができる。これに加えて、第2パネルのサイドプレートのサイドプレート案内ピンが折り畳み動作案内溝の中へ伸びているので、溝は案内ピンを囲み、それによってドア部材が閉位置の際のロック機能をパネルに提供する。このロック機能によれば、パネルがタイミング悪く折り畳まれることと、例えば突風により閉位置の際ドア部材が不必要に開がれることとが、防がれる。これに加えて、ロック機能と折り畳みのタイミングが、とりわけ、折り畳み動作案制御部材の各々の案内プレートに対するヒンジ可能な接続により決まるので、折り畳み動作案制御部材ヒンジ軸の位置を調節することによって、ロック機能とタイミングを最適化することができる。
【0006】
本発明による組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニットの更なる実施形態では、前記第2案内ピンは、前記サイドプレートに備えられる第2案内ピン・スロット内に可動に配置されるという点で、そして、ロックばねを備え、前記ロックばねの一端は前記サイドプレートに固定的に取り付けられ、前記ロックばねの他端は前記案内プレートの前記上端、特に前記第2案内ピンに取り付けられるという点で、前記ロック機能が改良される。この方法では、パネルが上げられ、サイドプレート案内ピンがはずされて、折り畳みが継続できるようにロックばねが中で押されるまで、ロックばねは、サイドプレート案内ピンがロック位置に留まるように、案内プレートの下端を下向きに押す。それから、少なくとも1つの前記折り畳み動作案内溝は、前記ドア部材の前記閉位置で、それぞれのサイドプレート案内ピンを受けてロックするために、折り畳み動作制御部材下端近くの端にワイドニングを含む及び/または案内面を含むことが望ましい。
【0007】
本発明による組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニットの実施形態では、前記ドア部材は、更に、前記水平なヒンジ手段によって前記第2パネルに接続された第3パネルと、前記水平なヒンジ手段によって前記第3パネルに接続された第4パネルとを含み、前記第4パネルは、前記第4パネルの側部エッジの各々に、前記第4パネルのサイドプレートを備え、前記第4パネルの各々の前記サイドプレートは、前記第4パネルのそれぞれの前記側部エッジに固定的に接続され、前記第4パネルの前記側部エッジの方向と平行な方向に伸びており、前記第4パネルの各々の前記サイドプレートは、前記第4パネルの前記側部エッジの範囲を超えて伸びるサイドプレート上方第1端と、サイドプレート対向第2端とを有し、各々の前記サイドプレート上方第1端は、前記第4パネルの前記サイドプレートから離れる方向に伸びる水平なサイドプレート・ヒンジピンを備え、各々の前記サイドプレート対向第2端は、サイドプレート案内ピンを備え、前記サイドプレート・ヒンジピンは、前記第3パネルと前記第4パネルとを接続している前記ヒンジ手段の前記水平ヒンジ軸と少なくともおおむね同軸のサイドプレート・ヒンジピン軸を規定し、
前記第4パネルは、更に、前記第4パネルの前記側部エッジの各々に、前記第4パネルの案内プレートを備え、前記第4パネルの各々の前記案内プレートは、案内プレート上端と、対向する案内プレート下端とを有し、各々の前記案内プレート上端は、前記第4パネルの前記案内プレートから離れる方向に前記第1溝の中へ伸びる第4案内ピンを備え、各々の前記案内プレート下端は、前記第4パネルの前記案内プレートから離れる方向に前記第2溝の中へ伸び、かつ第5案内ピン軸を規定する第5案内ピンを備え、前記第4パネルの前記サイドプレートの前記サイドプレート・ヒンジピンは、前記案内プレート上端にヒンジ的に接続されており、
前記ドア部材は、更に、前記第3パネルと前記第4パネルとの各々の側部に、第2折り畳み動作制御部材を含み、各々の前記第2折り畳み動作制御部材は、前記第3パネルのそれぞれの側部エッジにヒンジ的に接続された、第2折り畳み動作制御部材上端と、第2折り畳み動作制御部材ヒンジ軸の周囲で、それぞれの前記案内プレート下端にヒンジ的に接続された、第2折り畳み動作制御部材下端とを有し、各々の前記第2折り畳み動作制御部材は、更に、第2折り畳み動作案内溝を含み、前記第4パネルの前記サイドプレートのそれぞれの前記サイドプレート案内ピンは、前記第2折り畳み動作案内溝の中へ伸びる。望ましくは、前記第2折り畳み動作案内溝は、少なくとも部分的に、前記第4パネルの前記サイドプレートのそれぞれの前記サイドプレート案内ピンと、前記第3パネルと前記第4パネルを接続するそれぞれの前記ヒンジ手段の前記水平ヒンジ軸との間の距離と等しい半径の円形部分を有する。この実施形態では、第3パネル及び第4パネルの折り畳み動作が、第1パネル及び第2パネルの折り畳み動作と同じ方法で引き起こされる。これに加えて、第2パネルと第3パネルを接続するヒンジ手段の結果、閉位置からアクセス位置までを形成するドア部材の折り畳み動作は、第1パネルが水平位置にまで折り畳まれた後にのみ第2パネルと第3パネルとの間の折り畳み動作が開始され、第2パネルが水平位置にまで折り畳まれた後にのみ第3パネルと第4パネルの間の折り畳み動作が開始される。ドア部材が第5パネル及び第6パネルを含む場合、第5パネル及び第6パネルは、それぞれ、第3パネル及び第4パネルなどと同様に構成されることは明らかである。ドア部材が奇数枚のパネルから成る場合、ヒンジ手段で第1パネルに接続されている1枚のパネル(望ましくは上の1つ)は、例えば1つの追加溝を必要とするだけの特許文献1に記載されているのと同じ方法で、支持され案内されうる。
【0008】
それから、前記案内プレート上端にヒンジ的に接続されている、前記第2パネルの前記サイドプレートの各々のサイドプレート・ヒンジピンは、それぞれの前記第2案内ピンと同じ高さに位置し、前記案内プレート上端にヒンジ的に接続されている、前記第4パネルの前記サイドプレートの各々のサイドプレート・ヒンジピンは、前記第4案内ピンと同じ高さに位置しているとき、簡単で効率的な方法で、正しい折り畳み動作が実現されうる。
【0009】
本発明による組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニットの更なる実施形態では、前記第2案内ピンと前記第3案内ピンとの間の距離は、前記第2パネルの鉛直高さの50%から70%まで、望ましくは第2パネルの鉛直高さの約60%であって、前記第4案内ピンと前記第5案内ピンとの間の距離は、前記第4パネルの鉛直高さの50%から70%まで、望ましくは前記第4パネルの鉛直高さの約60%である。この方法では、比較的かなり重いパネルを使うことができ、なお、組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニットの寿命の間、適当な折り畳み動作を提供する。
【0010】
本発明による組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニットの実施形態では、各々の前記折り畳み動作制御部材上端は、スライドピンを含み、前記第1パネルの各々の前記側部エッジは、縦スロットを備え、それぞれの前記スライドピンは、前記縦スロットの中へ伸び、各々の前記第2折り畳み動作制御部材上端は、第2スライドピンを含み、前記第3パネルの各々の前記側部エッジは、第2縦スロットを備え、それぞれの前記第2スライドピンは、前記第2縦スロットの中へ伸びる。これにより、ドア部材のアクセス位置で、それぞれのパネルの水平位置が正確になることが保証される。例えば、耐火性パネルまたはガラス製のパネルが使われる場合に、各々の前記縦スロットは、前記第1パネルのそれぞれの前記側部エッジに取り付けられた第1パネル・サイドプレートに備えられ、各々の前記第2縦スロットは、前記第3パネルのそれぞれの前記側部エッジに取り付けられた第3パネル・サイドプレートに備えられれば、パネル自体にスロットを備える必要がなく、有利になりうる。
【0011】
水平位置に折り畳まれた際のパネルの重さを支えるために、本発明による実施形態の組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニットの一対の対向し、垂直に配置されたサイド支持案内手段は、支持びょう又は支持スロットのような支持部材を含み、前記第2パネルの前記側部エッジの前記範囲を超えて伸びる、前記第2パネルの各々の前記サイドプレート上方第1端は、第1傾斜面を有し、及び/又は、前記第4パネルの前記側部エッジの前記範囲を超えて伸びる、前記第4パネルの各々の前記サイドプレート上方第1端は、第2傾斜面を有し、前記第1傾斜面と前記第2傾斜面の各々は、前記ドア部材の前記アクセス位置で、それぞれの前記支持部材により支持される。望ましくは、前記第1案内ピンと前記第2案内ピンと前記第3案内ピンと前記第4案内ピンと前記第5案内ピンのうち少なくとも1つが、その端に、円盤形拡張部、望ましくはローラーを備える。
【0012】
本発明の更なる面では、組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニットであって、一対の対向し、垂直に配置され、その間でドア開口部を規定するサイド支持案内手段を含み、各々の前記サイド支持案内手段は、並んで配置された第1溝と第2溝とを含み、前記組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニットは、前記サイド支持案内手段に沿った折り畳みの上下移動に適した、長方形の第1パネルと長方形の第2パネルと長方形の第3パネルと長方形の第4パネルとを含むドア部材を含み、前記ドア部材は、更に、前記第1パネルと前記第2パネルの各々の側部に折り畳み動作制御部材を含み、 各々の前記折り畳み動作制御部材は、前記第1パネルと前記第3パネルのそれぞれに、それぞれの前記側部エッジにヒンジ的に接続された、折り畳み動作制御部材上端と、折り畳み動作制御部材ヒンジ軸の周囲で、それぞれの前記案内プレート下端にヒンジ的に接続された、折り畳み動作制御部材下端とを有し、各々の前記折り畳み動作制御部材は、更に、折り畳み動作案内溝を含み、前記第2パネルに取り付けられたサイドプレートのそれぞれの前記サイドプレート案内ピンは、前記折り畳み動作案内溝の中へ伸び、望ましくは、前記折り畳み動作案内溝は、少なくとも部分的に、前記第2パネルの前記サイドプレートのそれぞれの前記サイドプレート案内ピンと、前記第1パネルと前記第2パネルを接続するそれぞれの前記ヒンジ手段の前記水平ヒンジ軸との間の距離と等しい半径の円形部分を有する。
【0013】
本発明による組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニットの非限定的で典型的な実施形態が示される図面に関連して、本発明を更に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1A】閉位置での、本発明による組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニットの実施形態を模式的に、斜視図で示す。
【
図1B】
図1Aの組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニットの案内手段を模式的に、特に、第1溝と、第2溝湾曲部に接続された水平に伸びる第2溝端部を有する第2溝とを更に詳細に表して、斜視図で示す。
【
図2A】上方の3つのパネルが水平位置に折り畳まれた位置での、
図1Aによる組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニットの実施形態を模式的に、斜視図で示す。
【
図2B】上方の3つのパネルが水平位置に折り畳まれた位置での、
図1Aによる組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニットの実施形態を模式的に、右側面図で示す。
【
図2C】上方の3つのパネルが水平位置に折り畳まれた位置での、
図1Aによる組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニットの実施形態を模式的に、左側面図で示す。
【
図3A】
図2による組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニットの実施形態を模式的に、特に、水平位置に折り畳まれた第1パネルと第2パネルとを(案内手段なし)、斜視図で示す。
【
図3B】
図2による組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニットの実施形態を模式的に、特に、水平位置に折り畳まれた第1パネルと第2パネルとを(案内手段なし)、左側面図で示す。
【
図4A】整列する(閉)位置での、
図1Aの組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニットの第3パネルと第4パネルを、斜視図で示す。
【
図4B】第2パネルが水平位置の方へ折り畳まれている位置での、
図1Aの組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニットの第3パネルと第4パネルを、右側面図で示す。
【
図4C】第2パネルが水平位置の方へ折り畳まれている位置での、
図1Aの組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニットの第3パネルと第4パネルを、左側面図で示す。
【
図4D】第2パネルが水平位置にある位置での、
図1Aの組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニットの第3パネルと第4パネルを、左側面図で示す。
【
図5A】
図1Aの組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニットの第2パネルのサイドプレートを模式的に、側面図で示す。
【
図5B】
図1Aの組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニットの第2パネルのサイドプレートを模式的に、平面図で示す。
【
図6A】
図1Aの組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニットの第2パネルの案内プレートを模式的に、側面図で示す。
【
図6B】
図1Aの組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニットの第2パネルの案内プレートを模式的に、平面図で示す。
【
図7A】
図1Aの組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニットの第2パネルの折り畳み動作制御部材を模式的に、側面図で示す。
【
図7B】
図1Aの組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニットの第2パネルの折り畳み動作制御部材を模式的に、平面図で示す。
【
図8】
図1Aの組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニットの第1パネル・サイドプレートと第3パネル・サイドプレートを模式的に、平面図で示す。
【
図9A】本発明による組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニットの、ロックばねを備えたドア部材を、閉位置からアクセス位置まで折り畳む第1ステップを模式的に示す。
【
図9B】本発明による組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニットの、ロックばねを備えたドア部材を、閉位置からアクセス位置まで折り畳む第1ステップを模式的に示す。
【
図9C】本発明による組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニットの、ロックばねを備えたドア部材を、閉位置からアクセス位置まで折り畳む第1ステップを模式的に示す。
【
図9D】本発明による組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニットの、ロックばねを備えたドア部材を、閉位置からアクセス位置まで折り畳む第1ステップを模式的に示す。
【
図9E】本発明による組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニットの、ロックばねを備えたドア部材を、閉位置からアクセス位置まで折り畳む第1ステップを模式的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1Aでは、閉位置での、本発明による組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニットの実施形態が模式的に、斜視図で示されている。組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニット1は、一対の対向し、垂直に配置されたサイド支持案内手段2、3(ここでは、左支持案内手段2と、右支持案内手段3とも呼ぶ)とを含み、サイド支持案内手段2、3は、サイド支持案内手段2、3の間で、壁4Aにおけるドア開口部4を規定する。組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニット1は、更に、複数の長方形のパネル6、7、8、9、10、10´を含むドア部材5を含み、長方形のパネル6―10´は、前記ドア開口部4を閉じるためにパネル6―10´が同一平面上で直立して整列した、
図1Aに示される閉位置から、前記ドア開口部4を通してのアクセスを可能とするアクセス位置までの、前記支持案内手段2、3に沿った折り畳みの上下移動に適している。アクセス位置では、パネル6―10´は全て、組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニット1の上部で水平位置に折り畳まれており、水平に1つが他の上部に積み重ねられている(
図2Aでは、全てのパネルではないが、パネル6、7、8で示される)。図では、より明確にドア開口部4を示すために、パネル6―9、10´は、ドア開口部4の幅にわたって部分的にのみ広がって示されているが、実際は、閉位置で、パネル6―10´がサイド支持案内手段2、3の対向する第1溝11の間に広がるように、パネル10で示されているように、パネル6―9、10´は、ドア開口部4の幅にわたって完全に広がる幅を有することは明らかである。同じ理由で、より明確に図でドアユニット1の構成要素を示すために、他の図で、ドアパネルは、幅を減じて示されている。
【0016】
左支持案内手段2の
図1Bに示されるように、左支持案内手段2は、並んで配置された第1溝11と第2溝12とを含む。第1溝11は、ドア開口部4の高さに垂直に伸びる第1溝主要部11Aを有する。第2溝12は、垂直に伸びる第2溝主要部12Aと、組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニット1の上部の、第2溝湾曲部12Bとを有する。第2溝湾曲部12Bは、第2溝主要部12Aに接続している。第2溝12は、更に、第2溝湾曲部12Bに接続された、水平に伸びる第2溝端部12Cを有する。
図1Aに見られるように、第2溝12は、少なくともおおむねドア開口部4の高さに伸びる。右支持案内手段3が同様に構成されることは明らかであるが、左支持案内手段2に関して鏡映である。
【0017】
図2に示されるように、ドア部材5の各々のパネル6―10´は、上部の水平エッジ6A―10´Aと、下部の水平エッジ6B―10´Bと、2つの側部エッジとを有し、側部エッジのうち左側の側部エッジ(すなわち、左支持案内手段2に近い方)は、文字Cで示され(
図2Aでは6Cのみ示される)、右側の側部エッジ(すなわち、右支持案内手段3に近い方)は、文字Dで示される(
図2Aでは6Dのみ示される)。
【0018】
ドア部材5は、更に、パネル6―10´のうち隣接したパネルの水平エッジをアコーディオンのように一緒に接続する複数の水平ヒンジ手段13を含む。各々のヒンジ手段13は、それぞれ水平ヒンジ軸13Aを規定する。
【0019】
図1Aに示される組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニット1の実施形態では、複数のパネルは、少なくとも、第1パネル6と、それぞれの水平ヒンジ手段13によって第1パネル6に接続された第2パネル7とを含む。ドア部材5は、更に、それぞれの水平ヒンジ手段13によって第2パネル7に接続された第3パネル8と、それぞれの水平ヒンジ手段13によって第3パネル8に接続された第4パネル9とを含む。ドア部材5は、なお更に、それぞれの水平ヒンジ手段13によって第4パネル9に接続された第5パネル10と、それぞれの水平ヒンジ手段13によって第5パネル10に接続された第6パネル10´とを含む。他の実施形態では、パネルの数は違っていても良いことは明らかである。
【0020】
図3Aと
図3Bに示されるように、第1パネル6は、
図1Aで示される各々の第2溝12の中へ第1パネル6から離れて伸びる第1案内ピン14を、側部エッジ6C(図では1つだけ示される)の各々の上方近くに備える。示される実施形態では、第1案内ピン14は、第1パネル6に固定された三角形のプレート上に配置され、前記三角形のプレートは、望ましくは、サイドプレート30と一体的に形成される。
【0021】
第2パネル7は、第2パネル7のサイドプレート15(
図5にも示される)を、側部エッジの各々に備える。第2パネル7の各々のサイドプレート15は、第2パネル7の側部エッジ7Cのそれぞれに固定的に接続され、第2パネル7に沿って、側部エッジ7Cの方向と平行な方向に伸びる。第2パネル7の各々のサイドプレート15は、第2パネルの側部エッジ7Cの範囲を超えて伸びるサイドプレート上方第1端15Aと、サイドプレート対向第2端15Bとを有する。各々のサイドプレート上方第1端15Aは、第2パネル7のサイドプレート15から離れる方向に伸びる水平なサイドプレート・ヒンジピン16を備える。各々のサイドプレート対向第2端15Bは、サイドプレート案内ピン17を備える。サイドプレート・ヒンジピン16(
図5参照)は、第1パネル6と第2パネル7とを接続している、それぞれのヒンジ手段の水平ヒンジ軸13Aと少なくともおおむね同軸のサイドプレート・ヒンジピン軸16Aを規定する。
【0022】
たとえば
図3Aと
図3Bに示されるように、第2パネル7は、更に、第2パネル7の側部エッジの各々に、第2パネルの案内プレート18を備える。案内プレート18は、
図6Aと
図6Bにも示されている。第2パネルの案内プレート18の各々は、案内プレート上端18Aと、対向する案内プレート下端18Bとを有する。各々の案内プレート上端18Aは、第2パネル7の案内プレート18から離れる方向に、第1溝11の中へと伸びる第2案内ピン19(
図1Aに示されるように)を備える。各々の案内プレート下端18Bは、第3案内ピン軸20Aを規定し、第2パネル7の案内プレート18から離れる方向に、第2溝12の中へと伸びる第3案内ピン20(第2パネルについては示されないが、後述されるように、構成が第2パネルと同じである第4パネルについて、
図2Bに示されている)を備える。
図3Aに示されるように、第2パネル7のサイドプレート15のサイドプレート・ヒンジピン16は、案内プレート上端18Aにヒンジ的に接続されており、特に、案内プレート上端18Aのスリーブ21の中へ伸びる。
【0023】
ドア部材5は、更に、第1パネル6と第2パネル7との各々の側部に、
図7Aと
図7Bにも示される、折り畳み動作制御部材22を含む。各々の折り畳み動作制御部材22は、第1パネル6のそれぞれの側部エッジ6Cにヒンジ的に接続された、折り畳み動作制御部材上端22Aと、折り畳み動作制御部材ヒンジ軸22C(例えば、第3パネルと第4パネルに関する
図4Aを参照。後述されるように、第4パネルの構成は第2パネルの構成と同じである)の周囲で、各々の案内プレート下端18Bにヒンジ的に接続された、折り畳み動作制御部材下端22Bとを有する。各々の折り畳み動作制御部材22は、更に、第2パネル7のサイドプレート15のサイドプレート案内ピン17のそれぞれが中へ伸びる、折り畳み動作案内溝22Dを含む。折り畳み動作案内溝22Dは、少なくとも部分的に、第2パネル7のサイドプレート15のそれぞれのサイドプレート案内ピン17と、第1パネル6と第2パネル7とを接続するそれぞれのヒンジ手段13の水平ヒンジ軸13Aとの間の距離と等しい半径を有する円形部分を有する。他の実施形態においては、互いに関して角の下に位置する一連の短い直線部分によって、折り畳み動作案内溝が形成しうることができる点に留意してほしい。
図4Aの実施形態で見られるように、折り畳み動作案内溝22Dは、折り畳み動作案内溝22Dの端から端までのうち主要部分にわたって、それぞれのサイドプレート案内ピン17を囲んで、ドア部材が閉位置にあるときの、ロック機能をドア部材に提供する。折り畳み動作の間、適切な支持を提供するために、折り畳み動作案内溝は、溝を通ってサイドプレート案内ピン17が動く全ての行路にわたって、それぞれのサイドプレート案内ピン17を囲む必要がない点に留意してほしい。なぜなら、折り畳みの間、特定の瞬間に、それぞれのサイドプレート15のそれぞれのサイドプレート上方端15Aが支持スロット40、41、42により支持されるからである。
【0024】
ここで、本発明による組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニットのドア部材を、閉位置からアクセス位置まで折り畳む第1ステップを模式的に示す
図9A〜
図9Eを参照する。ドア部材5は、ロックばね50を備える。
図9Aでは、ドア部材5は、全てのパネル6−9が垂直に位置する閉位置にある。第2案内ピン19は、サイドプレート15に備えられた第2案内ピン・スロット51内に可動に配置される。ロックばね50は、サイドプレート15に固定して取り付けられた一端と、サイドプレート15の上端に、示された実施形態では第2案内ピン19に取り付けられた他端と、を備える。この方法では、サイドプレート案内ピン17がロック位置に留まるように、ロックばね50は、案内プレート下端18Bを下向きに押す。
図9Bでは、ドア部材5が上向きに動かされて、パネル6が水平位置に折り畳まれ始める。ロックばね50により、他のものの中で、他のパネル7−9が垂直のままであることに留意してほしい。上方のパネル6が水平位置にあるとき(
図9Cと、詳細には
図9CA及び
図9CBに示される)も、ロックばね50は、サイドプレート案内ピン17をロック位置に留める。ドア部材5が更に上向きに動かされたとき(
図9D)、ロックばね50は、押されて短くなり(
図9DC)、その結果、サイドプレート案内ピン17が解放されるように(
図9DD)ロックばね50が押されて、折り畳みが継続できる(
図9E)。折り畳み動作制御部材22は、更に、正確な折り畳みを保証する点に留意してほしい。サイドプレート案内ピン17を、望ましい方向に、より正しく持ち上げて案内するために、少なくとも1つの折り畳み動作案内溝22Dは、折り畳み動作制御部材下端22B近くの端に、ドア部材5が閉位置の際のそれぞれのサイドプレート案内ピン17を受け止めロックするためのワイドニング52を含む。案内面53も、このために備えられうる。
【0025】
図4には、整列する(閉)位置での、
図1Aの組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニット1の第3パネル8と第4パネル9が斜視図で示されている。第3パネル8と第4パネル9の構成は、それぞれ、第1パネル6と第2パネル7の構成と基本的に同じである。異なるのは、第1パネル6の第1案内ピン17と同等の案内ピンを第3パネル8は備えていないことだけである。その代わり、第3パネル8は、それぞれのヒンジ手段13によって第2パネルにヒンジ的に接続されている。これについての第3パネルと第4パネルの説明に関しては、第1パネル6と第2パネル7の構成及び相互接続についての、上述された説明を参照する。たとえば、第4パネル9と第3パネル8を接続する第2折り畳み動作制御部材22は、第2パネル7と第1パネル6を接続する折り畳み動作制御部材22と同じである。そして、第4パネル9の案内プレートから離れる方向に、第1溝11の中へと伸びる第4案内ピンは、第2パネル7の案内プレート18から離れる方向に、第1溝11の中へと伸びる第2案内ピン19(
図1Aに示されるように)と同じである。更に、第3案内ピン軸20Aを規定し、第2パネル7の案内プレート18から離れる方向に第2溝内12に伸びる第3案内ピン20と同様に、第5パネル10の案内プレートの各々の案内プレート上端は、第5案内ピン軸を規定し、第4パネル9の案内プレートから離れる方向に第2溝内12に伸びる第5案内ピンを備える。したがって、第3パネル8と第4パネル9の同じ構成には、第1パネル6と第2パネル7で使用されたのと同じ参照番号が、例えば
図3および
図4の中で使用されている。同じことが、第5パネル10と第6パネル10´の構成及び相互接続についても当てはまる(
図1では、第5パネル10と第6パネル10´を接続するサイドプレート、案内プレート、折り畳み動作制御部材などは示されていない点に留意してほしい)。以下同様である。
【0026】
図3と
図4に見られるように、案内プレート上端15Aにヒンジ的に接続されている第2パネル7のサイドプレート15の、各々のサイドプレート・ヒンジピン16は、それぞれの第2案内ピン19と同じ高さに位置する。そして、案内プレート上端15Aにヒンジ的に接続されている第4パネル9のサイドプレート15の、各々のサイドプレート・ヒンジピン16は、第4案内ピン19と同じ高さに位置している。
【0027】
示された実施形態では、第2案内ピン19と第3案内ピン20との間の距離は、第2パネル7の鉛直高さの50%から70%まで、望ましくは第2パネル7の鉛直高さの約60%であって、同じことが第4パネル9の構成にも当てはまる。
【0028】
示された実施形態では、各々の折り畳み動作制御部材上端22Aは、スライドピン32を含み、第1パネル6、第3パネル8、第5パネル10の各々の側部エッジは、縦スロット31を備える。望ましくは、縦スロット31は、第1サイドプレート30または第3サイドプレート30または第5サイドプレート30にそれぞれ備えられて(
図8も参照)、サイドプレート30が、それぞれのパネルのそれぞれの側部エッジに取り付けられる。この縦スロット31の中へ、それぞれのスライドピン32が伸びて、閉位置からアクセス位置まで(逆も同じ)のパネルの折り畳み動作を制御する助けとなるよう、案内される。
【0029】
図1Bに示されるように、一対の対向し、垂直に配置されたサイド支持案内手段2、3は、支持部材、示された実施形態では支持スロット40、41、42(他の実施形態では、支持びょうを代わりに使用できる)を含む。これらの支持スロット40、41、42では、それぞれのパネルのそれぞれの側部エッジの範囲を超えて伸びる、それぞれのサイドプレート15のそれぞれのサイドプレート上方端15Aは、それぞれのパネルの水平位置、すなわちドア部材のアクセス位置において伸びる。たとえば
図5Bに示されるように、サイドプレート上方端15Aは、サイドプレート上方端15Aを支持スロット40、41、42の中へ導く助けをするよう、第1傾斜面15Eを有する。
【0030】
(付記1)
組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニットであって、
一対の対向し、垂直に配置され、その間でドア開口部を規定するサイド支持案内手段を含み、
各々の前記サイド支持案内手段は、並んで配置された第1溝と第2溝とを含み、
前記第1溝は、ドア開口部の高さに垂直に伸びる第1溝主要部を有し、
前記第2溝は、垂直に伸びる第2溝主要部と、前記組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニットの上部の第2溝湾曲部とを有し、
前記第2溝湾曲部は、前記第2溝主要部に接続しており、
前記組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニットは、複数のパネルを含むドア部材を含み、
前記パネルは、前記ドア開口部を閉じるために前記パネルが同一平面上で直立して整列した閉位置から、前記パネルが前記組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニットの上部で水平位置に折り畳まれて水平に1つが他の上部に積み重ねられる、前記ドア開口部を通してのアクセスを可能とするアクセス位置までの、前記サイド支持案内手段に沿った折り畳みの上下移動に適した長方形パネルであって、
各々の前記パネルは、上部の水平エッジと、下部の水平エッジと、2つの側部エッジとを有し、
前記ドア部材は、更に、前記複数のパネルのうち隣接したパネルの前記水平エッジをアコーディオンのように一緒に接続する複数の水平なヒンジ手段を含み、
各々の前記ヒンジ手段は、水平ヒンジ軸を規定し、
前記パネルは、前記閉位置では、対向する前記サイド支持案内手段の前記第1溝の間で広がり、
前記複数のパネルは、少なくとも、第1パネルと、前記第1パネルに前記水平なヒンジ手段によって接続された第2パネルとを含み、
前記第2溝は、更に、前記第2溝湾曲部に接続された、水平に伸びる第2溝端部を有し、
前記第2溝は、少なくともおおむね前記ドア開口部の高さに伸び、
前記第1パネルは、前記第1パネルの各々の前記側部エッジの上部近傍に、前記第1パネルから離れてそれぞれの前記第2溝の中へ伸びている第1案内ピンのような、前記サイド支持案内手段で前記第1パネルを案内し支持するための装置を備え、
前記案内し支持するための装置は、更に、前記ドア部材の下方のパネルの折り畳み動作を開始する操作のために配置されており、
前記第2パネルは、前記第2パネルの前記側部エッジの各々に、前記第2パネルのサイドプレートを備え、
前記第2パネルの各々の前記サイドプレートは、前記第2パネルのそれぞれの前記側部エッジに固定的に接続され、前記第2パネルの前記側部エッジの方向に平行な方向に伸び、
前記第2パネルの各々の前記サイドプレートは、前記第2パネルの前記側部エッジの範囲を超えて伸びるサイドプレート上方第1端と、サイドプレート対向第2端とを有し、
各々の前記サイドプレート上方第1端は、前記第2パネルの前記サイドプレートから離れる方向に伸びる水平なサイドプレート・ヒンジピンを備え、
各々の前記サイドプレート対向第2端は、サイドプレート案内ピンを備え、
前記サイドプレート・ヒンジピンは、前記第1パネルと前記第2パネルとを接続している前記ヒンジ手段の前記水平ヒンジ軸と少なくともおおむね同軸のサイドプレート・ヒンジピン軸を規定し、
前記第2パネルは、更に、前記第2パネルの側部エッジの各々に、前記第2パネルの案内プレートを備え、
前記第2パネルの各々の前記案内プレートは、案内プレート上端と、対向する案内プレート下端とを有し、
各々の前記案内プレート上端は、前記第2パネルの前記案内プレートから離れる方向に前記第1溝の中へ伸びる第2案内ピンを備え、
各々の前記案内プレート下端は、前記第2パネルの前記案内プレートから離れる方向に前記第2溝の中へ伸び、かつ第3案内ピン軸を規定する第3案内ピンを備え、
前記第2パネルの前記サイドプレートの前記サイドプレート・ヒンジピンは、前記案内プレート上端にヒンジ的に接続されており、
前記ドア部材は、更に、前記第1パネルと前記第2パネルとの各々の側部に、折り畳み動作制御部材を含み、
各々の前記折り畳み動作制御部材は、
前記第1パネルのそれぞれの前記側部エッジにヒンジ的に接続された、折り畳み動作制御部材上端と、
折り畳み動作制御部材ヒンジ軸の周囲で、それぞれの前記案内プレート下端にヒンジ的に接続された、折り畳み動作制御部材下端と、
を有し、
各々の前記折り畳み動作制御部材は、更に、折り畳み動作案内溝を含み、
前記第2パネルの前記サイドプレートのそれぞれの前記サイドプレート案内ピンは、前記折り畳み動作案内溝の中へ伸びる、
組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニット。
【0031】
(付記2)
前記折り畳み動作案内溝は、少なくとも部分的に、前記第2パネルの前記サイドプレートのそれぞれの前記サイドプレート案内ピンと、前記第1パネルと前記第2パネルを接続するそれぞれの前記ヒンジ手段の前記水平ヒンジ軸との間の距離と等しい半径の円形部分を有する付記1に記載の組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニット。
【0032】
(付記3)
前記ドア部材は、更に、前記水平なヒンジ手段によって前記第2パネルに接続された第3パネルと、前記水平なヒンジ手段によって前記第3パネルに接続された第4パネルとを含み、
前記第4パネルは、前記第4パネルの側部エッジの各々に、前記第4パネルのサイドプレートを備え、
前記第4パネルの各々の前記サイドプレートは、前記第4パネルのそれぞれの前記側部エッジに固定的に接続され、前記第4パネルの前記側部エッジの方向と平行な方向に伸びており、
前記第4パネルの各々の前記サイドプレートは、前記第4パネルの前記側部エッジの範囲を超えて伸びるサイドプレート上方第1端と、サイドプレート対向第2端とを有し、
各々の前記サイドプレート上方第1端は、前記第4パネルの前記サイドプレートから離れる方向に伸びる水平なサイドプレート・ヒンジピンを備え、
各々の前記サイドプレート対向第2端は、サイドプレート案内ピンを備え、
前記サイドプレート・ヒンジピンは、前記第3パネルと前記第4パネルとを接続している前記ヒンジ手段の前記水平ヒンジ軸と少なくともおおむね同軸のサイドプレート・ヒンジピン軸を規定し、
前記第4パネルは、更に、前記第4パネルの前記側部エッジの各々に、前記第4パネルの案内プレートを備え、
前記第4パネルの各々の前記案内プレートは、案内プレート上端と、対向する案内プレート下端とを有し、
各々の前記案内プレート上端は、前記第4パネルの前記案内プレートから離れる方向に前記第1溝の中へ伸びる第4案内ピンを備え、
各々の前記案内プレート下端は、前記第4パネルの前記案内プレートから離れる方向に前記第2溝の中へ伸び、かつ第5案内ピン軸を規定する第5案内ピンを備え、
前記第4パネルの前記サイドプレートの前記サイドプレート・ヒンジピンは、前記案内プレート上端にヒンジ的に接続されており、
前記ドア部材は、更に、前記第3パネルと前記第4パネルとの各々の側部に、第2折り畳み動作制御部材を含み、
各々の前記第2折り畳み動作制御部材は、
前記第3パネルのそれぞれの側部エッジにヒンジ的に接続された、第2折り畳み動作制御部材上端と、
第2折り畳み動作制御部材ヒンジ軸の周囲で、それぞれの前記案内プレート下端にヒンジ的に接続された、第2折り畳み動作制御部材下端と、
を有し、
各々の前記第2折り畳み動作制御部材は、更に、第2折り畳み動作案内溝を含み、
前記第4パネルの前記サイドプレートのそれぞれの前記サイドプレート案内ピンは、前記第2折り畳み動作案内溝の中へ伸びる、
付記1または2に記載の組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニット。
【0033】
(付記4)
前記第2折り畳み動作案内溝は、少なくとも部分的に、前記第4パネルの前記サイドプレートのそれぞれの前記サイドプレート案内ピンと、前記第3パネルと前記第4パネルを接続するそれぞれの前記ヒンジ手段の前記水平ヒンジ軸との間の距離と等しい半径の円形部分を有する付記1に記載の組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニット。
【0034】
(付記5)
前記案内プレート上端にヒンジ的に接続されている、前記第2パネルの前記サイドプレートの各々のサイドプレート・ヒンジピンは、それぞれの前記第2案内ピンと同じ高さに位置し、
前記案内プレート上端にヒンジ的に接続されている、前記第4パネルの前記サイドプレートの各々のサイドプレート・ヒンジピンは、前記第4案内ピンと同じ高さに位置している、
付記3または4に記載の組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニット。
【0035】
(付記6)
前記第2案内ピンと前記第3案内ピンとの間の距離は、前記第2パネルの鉛直高さの50%から70%まで、望ましくは第2パネルの鉛直高さの約60%であって、
前記第4案内ピンと前記第5案内ピンとの間の距離は、前記第4パネルの鉛直高さの50%から70%まで、望ましくは前記第4パネルの鉛直高さの約60%である、
付記3または4または5に記載の組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニット。
【0036】
(付記7)
各々の前記折り畳み動作制御部材上端は、スライドピンを含み、
前記第1パネルの各々の前記側部エッジは、縦スロットを備え、
それぞれの前記スライドピンは、前記縦スロットの中へ伸びる、
付記1ないし6のいずれか一つに記載の組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニット。
【0037】
(付記8)
各々の前記第2折り畳み動作制御部材上端は、第2スライドピンを含み、
前記第3パネルの各々の前記側部エッジは、第2縦スロットを備え、
それぞれの前記第2スライドピンは、前記第2縦スロットの中へ伸びる、
付記3または付記3に従属する場合の付記4ないし7のいずれか一つに記載の組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニット。
【0038】
(付記9)
各々の前記縦スロットは、前記第1パネルのそれぞれの前記側部エッジに取り付けられた第1パネル・サイドプレートに備えられる付記7に記載の組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニット。
【0039】
(付記10)
各々の前記第2縦スロットは、前記第3パネルのそれぞれの前記側部エッジに取り付けられた第3パネル・サイドプレートに備えられる付記8に記載の組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニット。
【0040】
(付記11)
一対の対向し、垂直に配置されたサイド支持案内手段は、支持びょう又は支持スロットのような支持部材を含み、
前記第2パネルの前記側部エッジの前記範囲を超えて伸びる、前記第2パネルの各々の前記サイドプレート上方第1端は、第1傾斜面を有し、
及び/又は、前記第4パネルの前記側部エッジの前記範囲を超えて伸びる、前記第4パネルの各々の前記サイドプレート上方第1端は、第2傾斜面を有し、
前記第1傾斜面と前記第2傾斜面の各々は、前記ドア部材の前記アクセス位置で、それぞれの前記支持部材により支持される、
付記1ないし10のいずれか一つに記載の組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニット。
【0041】
(付記12)
前記第1案内ピンと前記第2案内ピンと前記第3案内ピンと前記第4案内ピンと前記第5案内ピンのうち少なくとも1つが、その端に、円盤形拡張部、望ましくはローラーを備える付記1ないし11のいずれか一つに記載の組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニット。
【0042】
(付記13)
前記第2案内ピンは、前記サイドプレートに備えられる第2案内ピン・スロット内に可動に配置され、
ロックばねの一端は前記サイドプレートに固定的に取り付けられ、前記ロックばねの他端は前記案内プレートの前記上端、特に前記第2案内ピンに取り付けられる、
付記1ないし12のいずれか一つに記載の組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニット。
【0043】
(付記14)
少なくとも1つの前記折り畳み動作案内溝は、前記ドア部材の前記閉位置で、それぞれのサイドプレート案内ピンを受けてロックするために、折り畳み動作制御部材下端近くの端にワイドニングを含む及び/または案内面を含む付記13に記載の組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニット。
【0044】
(付記15)
組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニットであって、
一対の対向し、垂直に配置され、その間でドア開口部を規定するサイド支持案内手段を含み、
各々の前記サイド支持案内手段は、並んで配置された第1溝と第2溝とを含み、
前記組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニットは、前記サイド支持案内手段に沿った折り畳みの上下移動に適した、長方形の第1パネルと長方形の第2パネルと長方形の第3パネルと長方形の第4パネルとを含むドア部材を含み、
前記ドア部材は、更に、前記第1パネルと前記第2パネルの各々の側部に折り畳み動作制御部材を含み、
各々の前記折り畳み動作制御部材は、
前記第1パネルと前記第3パネルのそれぞれに、それぞれの前記側部エッジにヒンジ的に接続された、折り畳み動作制御部材上端と、
折り畳み動作制御部材ヒンジ軸の周囲で、それぞれの前記案内プレート下端にヒンジ的に接続された、折り畳み動作制御部材下端と、
を有し、
各々の前記折り畳み動作制御部材は、更に、折り畳み動作案内溝を含み、
前記第2パネルに取り付けられたサイドプレートのそれぞれの前記サイドプレート案内ピンは、前記折り畳み動作案内溝の中へ伸び、
望ましくは、前記折り畳み動作案内溝は、少なくとも部分的に、前記第2パネルの前記サイドプレートのそれぞれの前記サイドプレート案内ピンと、前記第1パネルと前記第2パネルを接続するそれぞれの前記ヒンジ手段の前記水平ヒンジ軸との間の距離と等しい半径の円形部分を有する、
組立式折り畳みオーバーヘッドドアユニット。