(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
<概要>
以下に添付図面を参照しながら、本開示の一実施形態に係る動物患者の状態管理システム1について説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0011】
本実施形態の状態管理システム1は、動物病院における動物患者の待ち状況を管理しようとするものである。本実施形態の状態管理システム1では、動物病院における動物医療従事者が、現在どのような動物患者が何名(何匹)待っているのかを容易に把握することができるようにしている。そのために、動物患者には、現在のステータスに加えてラベルを付与し、ラベルごとにどれだけの動物患者にそのラベルが付与されているのかをカウントすることができる。
【0012】
<システム構成>
図1は、本開示の第1の実施形態に係る状態管理システム1の構成例を示す図である。図示するように、本実施形態の電子カルテシステム1は、動物病院管理サーバ10(以下、サーバ10と称する)を含んで構成される。サーバ10は、ユーザ端末20及び飼い主端末30と、ネットワークNWを介して通信可能に接続されている。なお、本構成は一例であり、ある構成が他の構成を兼ね備えていたり、他の構成が含まれていたりしてもよい。
【0013】
本実施形態においてネットワークNWはインターネットを想定している。ネットワークNWは、例えば、公衆電話回線網、携帯電話回線網、無線通信網、イーサネット(登録商標)などにより構築される。
【0014】
サーバ10は、動物患者の状態を管理するコンピュータである。サーバ10は、例えば、動物病院により直接的に管理されてもよいし、動物病院を経営する組織や、少なくとも一の動物病院にかかる動物病院管理システム1を提供するサービサーにより管理されてもよい。サーバ10は、例えば、ワークステーションまたはパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、或いはクラウドコンピューティングによって論理的に実現されてもよい。
【0015】
ユーザ端末20は、動物病院に勤務する医療従事者R1が操作するコンピュータである。ユーザ端末20は、医療従事者R1が所有し、または動物医療機関より貸与されている。ユーザ端末20は、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレットコンピュータまたはパーソナルコンピュータ等であり得る。
【0016】
飼い主端末30は、動物病院に通院する動物患者の飼い主R2が操作するコンピュータである。飼い主端末30は、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレットコンピュータまたはパーソナルコンピュータ等であり得る。
【0017】
<ハードウェア構成例>
図2は、本実施形態に係るサーバ10を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示す図である。コンピュータは、少なくとも、制御部11、メモリ12、ストレージ13、通信部14および入出力部15等を備える。これらはバス16を通じて相互に電気的に接続される。
【0018】
制御部11は、サーバ10全体の動作を制御し、各要素間におけるデータの送受信の制御、及びアプリケーションの実行及び認証処理に必要な情報処理等を行う演算装置である。例えば制御部11は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサであり、ストレージ13に格納されメモリ12に展開されたプログラム等を実行して各情報処理を実施する。
【0019】
メモリ12は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性記憶装置で構成される主記憶と、フラッシュメモリまたはHDD(Hard Disc Drive)等の不揮発性記憶装置で構成される補助記憶と、を含む。メモリ12は、制御部11のワークエリア等として使用され、また、サーバ10の起動時に実行されるBIOS(Basic Input/Output System)、及び各種設定情報等を格納する。
【0020】
ストレージ13は、アプリケーション・プログラム等の各種プログラムを格納する。各処理に用いられるデータを格納したデータベースがストレージ13に構築されていてもよい。
【0021】
通信部14は、サーバ10をネットワークに接続する。通信部14は、例えば、有線LAN(Local Area Network)、無線LAN、Wi−Fi(Wireless Fidelity、登録商標)、赤外線通信、Bluetooth(登録商標)、近距離または非接触通信等の方式で、外部機器と直接またはネットワークアクセスポイントを介して通信する。
【0022】
入出力部15は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等の情報入力機器、及びディスプレイ等の出力機器である。
【0023】
バス16は、上記各要素に共通に接続され、例えば、アドレス信号、データ信号及び各種制御信号を伝達する。
【0024】
本実施形態に係るユーザ端末20及び飼い主端末30を実現するコンピュータやスマートフォン等の端末のハードウェア構成は、
図2に示すサーバ10のハードウェア構成例と同様であるため、説明を省略する。
【0025】
<サーバ10>
図3は、本実施形態に係るサーバ10のソフトウェア構成例を示す図である。サーバ10は、付与部111、表示部112、ステータス更新部113、待ち時間取得部114、統計情報生成部115、カルテDB131、ラベルDB132、ルールDB133、ステータスDB134を備える。
【0026】
付与部111、表示部112、ステータス更新部113、待ち時間取得部114、統計情報生成部115は、制御部11がストレージ13に記憶されているプログラムをメモリ12に読み出して実行することにより実現され得る。カルテDB131、ラベルDB132、ルールDB133、ステータスDB134は、メモリ12およびストレージ13が提供する記憶領域の一部として実現され得る。なお、カルテDB131、ラベルDB132、ルールDB133、ステータスDB134は、サーバ10以外の一または複数のサーバが提供する外部の記憶領域の一部として実現されてもよい。
【0027】
カルテDB131は、動物患者のカルテ情報を管理するためのデータベースである。
図4は、本実施形態に係るカルテDB131の一例を示す図である。
図4に示すように、カルテ情報は、例えば、動物患者を特定する患者IDと関連づけて管理される。また、動物患者毎のカルテ情報は、受診日毎に管理される。
【0028】
カルテ情報に含まれる項目には、
図4に示すように、動物情報、問診情報、身体所見、病歴、検査情報、診断情報、処置/投薬情報、処方情報、メモ、画像情報などがある。
【0029】
動物情報には当該動物患者が該当する動物種情報が含まれる。動物種情報の例としては、イヌ、キツネ、タヌキ、フェネック、ネコ、ハムスター、モルモット、ハツカネズミ、シマリス、タイワンリス、プレーリードッグ、モモンガ、ウサギ、サル、ミニブタ、フェレット、スカンク、ロバ、ウマ(ミニチュアホース、ファラベラ)、九官鳥、ジュウシマツ、セキセイインコ、オカメインコ、ワカケホンセイインコ、文鳥、鳩、ミズガメ、リクガメ、ヤモリ、トカゲ、ヘビ、ワニ、カエル、サンショウウオ、金魚、錦鯉、熱帯魚、エビ、カブトムシ、クワガタムシ、スズムシ、水生昆虫、カマキリ、クモ、サソリ、サソリモドキ、ウデムシ、ヒヨケムシ、ムカデ、ヤスデなどが例示されるがこの限りではない。更に、イヌにおいても、犬種(犬の品種)等の下位概念が存在し得る。動物情報は、診察カルテ情報、入院カルテ情報及び手術カルテ情報の全てに含まれうる。
【0030】
問診情報は、飼い主から取得する主観的な情報(主訴)である。例えば、「ご飯をあまり食べていない」「足に擦り傷ができている」「太ってきた」「元気がない」「鼻水が出ている」等であり、飼い主が所有する動物を見たときに観察される症状である。問診情報は、動物病院に来院した際に問診表や問診用端末等を利用して飼い主から取得することとしてもよいし、飼い主が所有する携帯端末等で事前に入力してもらい取得することとしてもよい。入院時及び手術時においても問診は行われ、入院カルテ情報及び手術カルテ情報にも問診情報は含まれうる。
【0031】
身体所見は、動物病院等において獣医師等が調べることができ、客観的な数値で表せる身体情報である。例えば「体重」「体温」「心拍」「呼吸数」等である。
【0032】
病歴とは、獣医師等が聴取した主観的な情報である。病歴は、上述した問診情報と同一になる場合も多いが、例えば「喉が赤い」というように飼い主だけでは実際に確認するのが困難な項目も含まれている。また、問診情報では「血尿が出ている」という情報が取得されたとしても、獣医師等によって診察したところ「肛門から出血している」という現病歴が聴取されることもある。
【0033】
検査情報には、少なくとも当該動物患者が過去に受けた検査の内容を含んでいる。検査情報には、過去の通院、入院又は手術において受けたことのある検査や、検診において受けたことのある検査などを含めることができる。その際に、検査に対する反応(嫌がったかどうか等、検査自体の受容性・許容性に関する情報)を関連付けて記憶することとしてもよい。
【0034】
診断情報には、少なくとも当該動物患者が過去に受けた診断の履歴が含まれている。診断情報には、過去に罹患した具体的な疾患名や怪我等の情報を含めることができる。診断情報には、過去の通院、入院又は手術において疑われた診断に関する情報を含めてもよい。
【0035】
処置/投薬情報には、当該動物患者が過去に受けた処置または投薬に関する情報を含んでいる。処置/投薬情報には、処置または投薬に対する反応(嫌がったかどうか、体調に影響を来たしたか等、処置又は投薬自体の受容性・許容性に関する情報)を関連付けて記憶することとしてもよい。処置の内容としては、例えば、肛門腺処置、爪切処置、足裏処置、耳処置、毛抜き、眼科処置、歯科処置、エリザベスカラー・腹帯など、鍼灸処置、留置、便出し、抜糸、消毒、酸素処置、催吐処置、緊急蘇生処置、水抜き、強制給餌、洗浄、圧排、マッサージ、マイクロチップ、トリミング、カテーテル、リハビリ、手術、麻酔、入院、注射、輸血、点滴、検査、放射線治療、各種ドック、介護、衛生処置、シャンプー、しつけ、サプリメント、おやつ、避妊、去勢、ノミダニ駆除、狂犬病薬、ワクチン、フード、内用薬、点耳薬、点鼻薬、点眼薬、外用薬(軟膏・クリーム)、外用薬(消毒薬・スプレー)、外用薬、フィラリア予防などが例示できるがこの限りではない。
【0036】
処方情報は、当該動物患者が過去に処方された薬剤等を含む。処方情報には、自宅にて処方された薬剤を服用できたか否か、嫌がったかどうか、体調に影響を来たしたか等、処置又は投薬自体の受容性・許容性に関する情報をユーザの携帯端末を介して取得して追加するようにしてもよい。
【0037】
メモは、診察、入院又は手術の担当医、担当看護師、担当事務などにより入力されたテキストデータである。
【0038】
画像情報は、動物患者の様子を撮影した画像である。画像情報は、静止画像であっても動画像であってもよい。
【0039】
ラベルDB132は、動物患者に付与するラベルに関する情報(以下、ラベル情報という。)を記憶する。
図5は、ラベル情報の構成例を示す図である。ラベル情報には、ラベルに対応付けて、付与条件、優先順序、色が含まれうる。付与条件は、動物患者にラベルを自動的に付与するための条件である。例えば、「新規患者」のラベルについて、カルテ情報が登録されていないことを付与条件とすることができる。例えば、「初診」のラベルについて、過去1か月の日付のカルテ情報が存在していない場合を付与条件とすることができる。例えば、「出血」や「嘔吐」などのラベルについて、問診に「出血」や「嘔吐」などのキーワードが含まれていることを付与条件とすることができる。例えば、「フィラリア」のラベルについて、直近のカルテ情報において診察の結果が「フィラリア」であり、問診に「前回と同じ症状」とのキーワードが含まれていることを付与条件とすることができる。例えば、「レントゲン済み」のラベルについて、本日のカルテ情報の検査項目に「レントゲン」が含まれていることを付与条件とすることができる。例えば、「会計待ち」のラベルについて、予約または受け付け済みの動物患者のカルテ情報に診察結果が登録されており、かつ、会計の支払いに関する項目が登録されていないことを付与条件とすることができる。優先順序は、ラベルが付与された動物患者を優先的に診察検査等するべき順序を示す。原則として先に受け付けした動物患者を診察・検査等する場合であっても、優先順序の高いラベルの付された動物患者については、受付順を問わずに先に診察・検査等を行うようにすることができる。色は、ラベルを表示する際の色である。
【0040】
ルールDB133は、動物患者の受診順序を決定するためのルールを記憶する。ルールは、カルテ情報や動物患者に付与されたラベルなど任意の情報に対するものとして設定することができる。例えば、ラベルには優先順序が設定されており、ラベルの優先順序と受付日時(待ち時間)とに応じて受診順序を決定するためのルールを設定することができる。
【0041】
ステータスDB134は、動物患者の状態を示す情報(ステータス情報)を記憶する。
図6は、ステータス情報の構成例を示す図である。ステータス情報には、動物患者を特定する患者IDに対応付けて、受付日時、ステータス及びラベルを含む。ステータスは、来院してから診察が終わるまでの状態を示す。ステータスとしては、例えば、来院して受け付けをした状態を示す受付済み、診察前の検査の受付を行った状態を示す検査待ち、現在検査中であることを示す検査中、診察を待っている状態を示す診療待ち、現在診察中であることを示す診療中、診察が終わったことを示す診療済みのいずれかとすることができる。また、診察が終わり、会計も終わり、動物病院として動物患者に対して行うべきことがなくなった状態を終了のステータスとして設定してもよい。ラベルは、動物患者に付与されたラベルを示す。ラベルには、複数のラベルが含まれうる。
【0042】
付与部111は、動物患者にラベルを付与する。付与部111は、ユーザ端末20を用いた医療従事者R1からの入力に応じて動物患者にラベルを付与することができる。付与部111はまた、自動的にラベルを付与することもできる。上述したように、付与部111は、動物患者に関するカルテ情報やステータス情報、その他取得可能な情報により、ラベル情報に含まれている付与条件が満たされている場合に、当該動物患者に対して当該ラベル情報のラベルを付与することができる。付与部111は、動物患者に付与したラベルを、当該動物患者に対応するステータス情報のラベルに設定することができる。付与部111は、動物患者にラベルを付与した場合には、飼い主端末30に付与したラベルを通知することもできる。
【0043】
表示部112は、動物患者に付与したラベルを一覧表示することができる。本実施形態では、表示部112は、ステータス情報とともにラベルを表示することができる。
【0044】
ステータス更新部113は、動物患者のステータスを更新する。ステータス更新部113は、例えば、カルテ情報の更新を検出してステータス情報のステータスを更新することができる。ステータス更新部113は、ユーザ端末20を用いた医療従事者R1からの指定に応じてステータスを更新するようにすることもできる。
【0045】
待ち時間取得部114は、動物患者の待ち時間を取得する。本実施形態では、待ち時間取得部114は、ステータス情報の受付時間から現在時刻までの時間を待ち時間として計算することができる。
【0046】
統計情報生成部115は、ラベル毎に集計を行うことができる。本実施形態では、統計情報生成部115は、ラベルごとに動物患者の数をカウントすることができる。なお、統計情報生成部115は、ラベル毎の任意の集計を行うことができる。統計情報生成部115は、例えば、ラベルごとの待ち時間の合計、平均などの集計を行ってもよい。また、統計情報生成部115は、例えば、複数のラベルの組み合わせについて、集計を行ってもよいし、例えば、あるラベルについて、同時に付与されている他のラベルごとに集計を行うようにしてもよい。
【0047】
<動作>
図7は、本実施形態の状態管理システム1の動作を説明する図である。
【0048】
サーバ10は、動物患者の受診時にはステータス情報を作成する(S401)。来院前に飼い主端末30を介して問診を行った場合には、ステータス情報は来院前に作成される。動物患者が動物病院において受付が行われると、サーバ装置10は、ステータス情報の受付時間を更新する(S402)。サーバ10は、例えば、受付システムから受付時間を取得するようにしてもよいし、医療従事者R1から患者動物と受付時間との入力を受け付けるようにしてもよい。また、サーバ10は、来院の受付とは別に、検査の受付や診察の受付が行われた場合には、受付が行われる度に受付時間を更新するようにすることができる。
【0049】
サーバ10は、カルテ情報やステータス情報、その他の取得可能な情報により付与条件が満たされるラベル情報を検索し、付与条件が満たされるラベル情報のラベルを動物患者に付与し、付与したラベルをステータス情報に設定する(S403)。また、サーバ10は、医療従事者R1から付与するべきラベルの指定を受け付けて、指定されたラベルを動物患者に付与して、付与したラベルをステータス情報に追加することもできる(S404)。
【0050】
サーバ10は、待ち患者動物の一覧を表示する(S405)。
図8は、待ち患者動物の一覧を表示する画面41の一例を示す図である。画面41には、動物病院に来院した患者動物の一覧が表示され、各患者動物について、待ち時間411、ステータス412、及びラベル413が表示される。サーバ10は、ステータス情報の受付時間から現在時刻までの時間を待ち時間411として表示することができる。また、ステータス情報のステータス及びラベルを、画面41のステータス412及びラベル413として表示することができる。サーバ10は、ラベル413を表示するにあたり、ラベル情報の色に指定されている色でラベル413を表示することができる。
【0051】
サーバ10は、ラベル毎に集計を行った集計結果を表示することができる(S406)。サーバ10は、終了のステータス以外のステータスであるステータス情報に含まれている重複ないラベルのそれぞれについて、当該ラベルが含まれているステータス情報の重複ない患者IDをカウントすることにより、当該ラベルに対応する待ち患者動物の数をカウントすることができる。
図9は、集計情報を表示する画面42の一例を示す図である。
図9に示すように、ラベル421ごとに、待ち動物患者の数422が表示されている。画面42はまた、ラベルの指定欄423を備え、指定欄423で指定されたラベル(複数でもよい。)に対応するステータス情報の患者IDをカウントして、指定されたラベルの待ち患者動物の数422を表示することもできる。
【0052】
以上のようにして、本実施形態の状態管理システム1では、動物病院においてどのような動物患者が待っているのかを容易に把握することができる。
【0053】
以上、本実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。
【0054】
<開示事項>
なお、本開示には、以下のような構成も含まれる。
[項目1](動物患者に複数のラベルを関連付け)
動物病院における動物患者の状態管理システムであって、
前記動物病院において把握されるべき前記動物患者の状態を表す複数のラベルを前記動物患者に関連付ける付与部と、
前記動物患者に対応付けて前記ラベルを記憶する記憶部と、
前記動物患者に付与された前記ラベルを表示する表示部と、
を備えることを特徴とする状態管理システム。
[項目2](ラベルの色分け)
項目1に記載の状態管理システムであって、
前記ラベルの夫々は視覚的に区別可能な特徴を有しており、
当該特徴は前記状態に応じて定められていること、
を特徴とする状態管理システム。
[項目3](ラベルの表示順序)
項目1に記載の状態管理システムであって、
前記ラベルの夫々は、前記動物患者ごとに所定の優先順位に並べられて表示され、
当該特徴は前記状態に応じて定められていること、
を特徴とする状態管理システム。
[項目4](ラベルの自動付与又は削除(他の処理や、他のラベル、所定条件に応じて)
項目1に記載の状態管理システムであって、
前記記憶部は、前記ラベルの夫々について付与条件を記憶しており、
前記付与部は、前記付与条件が満たされた場合に、当該付与条件に関連付けられた前記ラベルを前記動物患者に関連付けること、
を特徴とする状態管理システム。
[項目5](ラベルによる統計情報の生成)
項目1に記載の状態管理システムであって、
前記ラベルごとに統計情報を生成する統計情報生成部をさらに備えること、
を特徴とする状態管理システム。
[項目6](統計情報:ラベルごとの待ち時間の集計)
項目5に記載の状態管理システムであって、
前記動物患者の待ち時間を取得する待ち時間取得部をさらに備え、
前記統計情報生成部は、前記ラベルごとに前記待ち時間を集計すること、
を特徴とする状態管理システム。
[項目7](ルールベースに基づく患者順序の最適化)
項目1に記載の状態管理システムであって、
前記ラベルに応じて前記動物患者の診察順序を決定するためのルールを記憶するルール記憶部と、
前記動物患者に付与された前記ラベル及び前記ルールに基づいて、前記動物患者の前記診察順序を決定する診察順序決定部と、
をさらに備えることを特徴とする状態管理システム。
[項目8](新規ラベルのプッシュ通知機能)
項目1に記載の状態管理システムであって、
前記付与部が前記ラベルを前記動物患者に付与した場合に、前記動物患者の介護者に対して通知を行う通知部をさらに備えること、
を特徴とする状態管理システム。
【解決手段】動物病院における動物患者の状態管理システムであって、動物病院において把握されるべき動物患者の状態を表す複数のラベルを動物患者に関連付ける付与部と、動物患者に対応付けてラベルを記憶する記憶部と、動物患者に付与されたラベルを表示する表示部と、を備えることを特徴とする。