(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1のように、ファンデーションを収容するための容器としては、上面開口の中皿が本体容器に着脱可能に装着されているものが一般的である。中皿には粉状のファンデーションが充填されて押し固められている。ファンデーションを使い切ったときには、本体容器から使用済みの中皿を取り出して、ファンデーションが充填された新しい中皿と交換していた。
【0003】
一方、下記特許文献2では、液状のファンデーションを化粧料容器に収容している。化粧料容器は、外容器と内容器とを備えた二重構造である。液状のファンデーションはスポンジ等の保持体に含浸されている。保持体は内容器に収容されている。内容器は外容器に着脱自在に装着される。ファンデーションを使い切ったときには、保持体を収容した内容器を外容器から取り出し、新しい内容器に交換する。従って、リフィルは、保持体を収容した内容器である。
【0004】
このような外容器と内容器を備えた化粧料容器の一例を
図16及び
図17に示している。
図16は内容器121が外容器111に装着された状態を示しており、
図17は内容器121が外容器111から外された状態を示している。外容器111は、外容器本体112と外蓋113とを備えている。内容器121は、内容器本体122と内蓋123と抜け止めリング124を備えている。抜け止めリング124は、保持体101が内容器本体122から抜けないようにするためのものであり、内容器本体122の開口縁部に装着されている。内容器本体122と内蓋123と抜け止めリング124は、何れも射出成形された射出成形品である。
【0005】
ファンデーションを使い切ったときには、保持体101だけではなく保持体101を収容した内容器121の全体を新しいものに交換する。即ち、使用済みの保持体を収容した古い内容器121を外容器111から取り外して廃棄し、未使用の保持体を収容した新しい内容器121を外容器111に装着する。
【0006】
内容器121は複数の射出成形品によって構成されており、内容器121を組み立てるためには、多くの工数が必要である。そのため、内容器121の製造コストは高く、リフィルが高価なものになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
それゆえに本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされ、化粧品用のリフィルを安価に提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであって、本発明に係る化粧品用のリフィル包装体は、液状化粧料が含浸された軟質の保持体からなるリフィルと、該リフィルを収容するための収容容器と、リフィルの詰め替えに使用するための補助具とを備え、収容容器は、合成樹脂製のシートから形成されたシート成形品であって、上面開口のリフィル収容凹部を有しており、該リフィル収容凹部にリフィルが収容されており、補助具は、リフィルを引っ掛けるためのフック部と、リフィルを狭持するための狭持部とを備えていることを特徴とする。
【0010】
該構成のリフィル包装体においては、リフィルを収容するための収容容器がシート成形品であって、簡易な包装形態となっている。また、補助具を備えているので、その補助具を用いることによってリフィルのみを容易に交換することができる。ファンデーション容器の場合を例にして具体的に説明すると、ファンデーション容器に収容されている使用済みの保持体を補助具のフック部で引っ掛けてファンデーション容器から引っ張り出す。そして、ファンデーション容器から引っ張り出した保持体を補助具の狭持部で挟んでファンデーション容器から取り外して廃棄する。その後、収容容器から新しいリフィルを取り出す。その際にも、収容容器のリフィル収容凹部からリフィルを補助具のフック部で引っ掛けて引っ張り出すことができ、そして、収容容器から引っ張り出したリフィルを補助具の狭持部で狭持して収容容器から取り出して、ファンデーション容器に装着することができる。このように補助具を用いてリフィルの詰め替え作業を行うことができるので、化粧料が手に付着しないで済む。また、保持体のみを交換することができるので、ファンデーション容器は現状のまま繰り返し使用できる。
【0011】
特に、補助具は、合成樹脂製のシートから収容容器と一体的に形成されて収容容器の周縁部の外側に切り離し線を介して切離可能に設けられており、補助具は、切り離し線の方向に沿って長い形状であって、補助具の一端部には、補助具の一方の側縁部側を向いたフック部が形成され、補助具の中途部には補助具を二つ折りに折り曲げるための折り曲げ線が形成されており、補助具の両端部が狭持部を構成していることが好ましい。このように補助具が収容容器と一体的に形成されていると、より一層安価に製造できる。そして、補助具の一端部に一方の側縁部側を向くようにしてフック部が形成されているので、補助具の中途部や他端部側を指でシートの厚み方向に掴むようにしながら先端のフック部でリフィルや使用済みの保持体を容易に引っ掛けることができる。補助具はシート成形品であるのでシートの厚み方向の力に対しては撓みやすいものの、厚み方向と直交する方向の力に対しては大きな強度がある。保持体をフック部で引っ掛ける際、フック部にはシートの厚み方向と直交する方向に力が作用することになるため、補助具がシート成形品であっても、保持体をフック部で確実に引っ掛けることができる。また、補助具を中途部の折り曲げ線で二つ折りに折り曲げることで、補助具をピンセット型とすることができる。即ち、補助具は、中途部の折り曲げ線から延びる一対の腕部を有する形態となる。補助具の一端部側が第一の腕部であり、補助具の他端部側が第二の腕部である。中途部の折り曲げ線でシートの弾性復元力が生じるので、両腕部は完全に閉じた状態にはならず、所定の開き角度に開いた状態に維持される。従って、ピンセット型となった補助具の両端部で保持体を容易に挟むことができる。尚、フック部は一方の狭持部を兼ねることになる。
【0012】
更に、補助具の他端部側には、該他端部側の所定長さ領域を折り曲げるための折り曲げ線が形成され、補助具の他端部には先鋭部が形成されていることが好ましい。該構成では、補助具を二つ折りのピンセット型にして使用する際に、補助具の他端部側の所定長さ領域を第一の腕部側に向けて例えば90度折り曲げて使用できる。そのように補助具の他端部側の所定長さ領域を第一の腕部側に折り曲げることで、保持体をより一層確実に狭持することができる。更に、補助具の他端部には先鋭部が形成されているので、保持体を狭持する際に先鋭部が保持体に引っ掛かりやすくなって、保持体をより一層確実に狭持できる。
【0013】
更に、補助具の一端部側の一方の側縁部に切欠部が形成され、該切欠部の先端側に残った部分からフック部が構成されており、補助具の中途部の折り曲げ線から一端部までの長さは、補助具の中途部の折り曲げ線から他端部側の折り曲げ線までの長さよりも長いことが好ましい。切欠部を形成することによってその先端側にフック部を形成することにより、フック部が補助具の一方の側縁部側に大きく突出することがなく、シートの無駄を少なくすることができる。一方、切欠部を形成することで補助具の一端部側が細くなる。そのため、補助具を二つ折りのピンセット型として保持体を狭持する際に、補助具のフック部が撓みやすくなる。そこで、補助具の中途部の折り曲げ線から一端部までの長さを、補助具の中途部の折り曲げ線から他端部側の折り曲げ線までの長さよりも長く設定しておくと、保持体をしっかりと狭持することができる。
【0014】
また、補助具の一端部における他方の側縁部には、コーナー部が斜めに切除された傾斜直線部が形成されていることが好ましい。リフィルをリフィル収容凹部から取り出した後に、リフィル収容凹部に残っているファンデーションを補助具の傾斜直線部で容易に掻き集めて回収することができる。そして、回収したファンデーションをリフィルと共にファンデーション容器に移すことができ、ファンデーションを無駄なく使用することができる。
【0015】
また、補助具における中途部の折り曲げ線に近い位置であって中途部の折り曲げ線の両側には、それぞれ滑り止め用凸部が形成され、中途部の折り曲げ線の両側の滑り止め用凸部と補助具の両端部との間には、補助具の長手方向に沿って延びる補強用突条が形成されており、滑り止め用凸部は、補助具の表裏両面のうち一方の面に突出し、補強用突条は、補助具の表裏両面のうち他方の面に突出していることが好ましい。補助具を二つ折りのピンセット型とする際には、滑り止め用凸部が二つ折り状態の補助具の各腕部の外面側に突出した状態となり、補強用突条が補助具の各腕部の内面側に突出した状態となるように補助具を折り曲げることが好ましい。滑り止め用凸部は中途部の折り曲げ線の両側であってその折り曲げ線に近い位置に形成されているので、ピンセット型の補助具の一対の腕部の基端部にそれぞれ滑り止め用凸部が位置する。従って、ピンセット型の補助具を指で掴む際に、それらの滑り止め用凸部に指が触れ、指が滑りにくくなる。一方、中途部の折り曲げ線から離れた位置には補強用突条がそれぞれ形成されているので、ピンセット型の補助具で保持体を狭持する際に補助具の一対の腕部が撓みにくくなって、保持体を確実に狭持できる。また、補強用突条はピンセット型とした補助具の各腕部の内面側に突出しているので、ピンセット型の補助具を指で掴む際に、補強用突条に指が触れない。従って、補助具をしっかりと指で掴むことができる。
【0016】
また、リフィル収容凹部の開口縁部にはテーパ部が形成されており、該テーパ部の下端部はリフィルの上面よりも下側に位置していることが好ましい。このようにリフィルの上面よりも下側まで延びるテーパ部を設けると、該テーパ部をガイドとして、補助具のフック部をリフィル収容凹部の壁面とリフィルとの間に容易に挿入させることができる。そのため、リフィルをフック部で容易に引っ張り出すことができる。
【0017】
また、本発明に係る化粧品用のリフィル包装用容器は、液状化粧料が含浸された軟質の保持体からなるリフィルを収容するための収容容器と、リフィルの詰め替えに使用するための補助具とを備え、収容容器は、合成樹脂製のシートから形成されたシート成形品であって、上面開口のリフィル収容凹部を有しており、補助具は、リフィルを引っ掛けるためのフック部と、リフィルを狭持するための狭持部とを備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
以上のように、収容容器がシート成形品であるので射出成形品に比して安価である。しかも、補助具によって保持体のみを詰め替えることができるので、ファンデーション容器等の化粧料容器において保持体を収容した射出成形容器を詰め替え毎に廃棄する必要がなくなる。従って、ファンデーション容器等の化粧料容器を現状のまま繰り返し使用することができ、詰め替えに際して新しい射出成形容器は不要となって、詰め替えコストを低減できる。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の一実施形態に係る化粧品用のリフィル包装体1及びリフィル包装用容器について
図1〜
図13を参酌しつつ説明する。
図1及び
図2にリフィル包装体1の展開状態を示しており、
図3及び
図4にはリフィル包装体1が二つ折りに折り畳まれた状態を示している。リフィル包装体1は、
図3及び
図4に示しているように、二つ折りの状態とされて、二点鎖線で示しているパウチ100によって密封包装されて流通される。尚、
図2に矢印Z1で示している方向を上側とし、矢印Z2で示している方向を下側として説明する。化粧品としては、液状化粧料であって、液状のファンデーションやチーク等であるが、本実施形態ではファンデーションの場合を例にして説明する。
【0021】
<全体構成>
リフィル包装体1は、ファンデーションのリフィル2と、ファンデーションを塗るための塗布具であるパフ3と、リフィル2及びパフ3を収容するためのリフィル包装用容器と、フィルム蓋5とを備えている。リフィル包装用容器は、リフィル2を収容するためのリフィル収容凹部7とパフ3を収容するためのパフ収容凹部8とを有する収容容器4と、リフィル2の詰め替えに使用される補助具6とを備えている。フィルム蓋5は、リフィル収容凹部7を密封するためのものである。
【0022】
<リフィル2>
リフィル2は、液状のファンデーションと、該ファンデーションを吸着保持するための保持体とを備えている。ファンデーションは保持体に含浸されている。保持体は、容易に変形できる柔らかい軟質のものである。保持体は、ファンデーションを吸着保持できるように多孔質の構造である。保持体は、例えばスポンジであって、合成樹脂から発泡成形されたものとしてよい。発泡樹脂としては、例えば発泡ウレタンが好ましい。リフィル2は、中心線の方向の寸法が直径よりも小さい円柱状である。リフィル2の平面視の形状は円形の他、例えば矩形であってもよい。即ち、リフィル2は、直方体であってもよい。
【0023】
<パフ3>
パフ3は柔らかい軟質のものであって、例えばスポンジ等の多孔質の発泡樹脂製のものの他、シリコン製の非発泡のものであってもよい。また、パフ3は、縫製されたものであってもよい。即ち、パフ3は、中心のクッション材が、縫製された生地で覆われた構成であってもよい。パフ3の上面の中央部には帯30が装着されている。パフ3の平面視の形状は円形の他、例えば矩形であってもよい。
【0024】
<収容容器4>
図5にリフィル包装用容器を示している。リフィル包装用容器は、一枚の合成樹脂製のシートから構成されていて、シート成形によって形成されたものである。即ち、リフィル包装用容器は、シート成形品である。リフィル包装用容器は、収容容器4と補助具6とを備えている。リフィル包装用容器を構成しているシートは、種々の合成樹脂であってよく、特に、ポリプロピレン系樹脂(PP)や非晶性ポリエチレンテレフタレート(A−PET)が好ましい。シートの厚みは、例えば0.3〜1.0mmとしてよい。収容容器4は、シートの上面にリフィル収容凹部7とパフ収容凹部8とを備えている。即ち、リフィル収容凹部7とパフ収容凹部8は、何れもシートの同一の面である上面に形成されていて、何れも上側に開口している。リフィル収容凹部7とパフ収容凹部8は所定方向に並んで配置されている。
【0025】
収容容器4は、リフィル収容凹部7を有するリフィル容器10と、パフ収容凹部8を有するパフ容器20とを備えている。リフィル容器10とパフ容器20は、一枚のシートから一体的に形成されている。リフィル容器10とパフ容器20との境界部分には両者を連結するための幅狭の連結部9が形成されており、該連結部9の中央には折り曲げ線11が直線状に形成されている。収容容器4は、折り曲げ線11によって二つの部分に区画されており、区画された一方の部分がリフィル容器10であり、他方の部分がパフ容器20である。リフィル容器10とパフ容器20は、折り曲げ線11を介して隣り合っている。リフィル容器10とパフ容器20は、折り曲げ線11と直交する方向に並んでおり、リフィル収容凹部7とパフ収容凹部8は、折り曲げ線11と直交する方向に並んでいる。リフィル容器10とパフ容器20は、折り曲げ線11を回転中心軸として互いに回動できる。従って、リフィル容器10とパフ容器20は、
図1及び
図2に示すような開いた状態から、互いの上面同士が向かい合うように二つ折りの状態とした
図3及び
図4のような閉じた状態とすることができる。
【0026】
<リフィル容器10>
リフィル容器10は、底面部12と、底面部12の周縁部から上側に延びる側面部13と、該側面部13の上端部から外側に延びるフランジ部14とを備えている。側面部13は底面部12の周縁部から上側に向けて略垂直に延びている。フランジ部14は、側面部13の上端部から外側に向けて略水平に延びている。底面部12と側面部13から、リフィル収容凹部7が形成されている。リフィル収容凹部7の上面は開口しており、その開口部からリフィル2がリフィル収容凹部7に収容される。底面部12と側面部13は、リフィル2の形状に対応した形状となっている。リフィル2が平面視円形状である場合、底面部12は円形状であり、側面部13は円筒状であり、リフィル収容凹部7の開口部も円形状である。尚、リフィル2が平面視矩形状である場合、底面部12は矩形状であり、側面部13は角型筒状であり、リフィル収容凹部7の開口部は矩形状である。側面部13の上端部がリフィル収容凹部7の開口縁部である。
【0027】
図6にも示しているように、側面部13の上端部には上側に向けて拡径していくテーパ部15が形成されている。テーパ部15は、側面部13の上端部の全周のうち一部のみに形成されている。即ち、テーパ部15は、側面部13の上端部の全周のうちの一部を切り欠くようにして形成されている。テーパ部15の個数と配置は任意であるが、本実施形態では、テーパ部15は二箇所形成されている。二箇所のテーパ部15は互いに周方向に離間している。二箇所のテーパ部15同士の間の中心角は180度よりも小さい角度である。テーパ部15は、リフィル収容凹部7に収容されたリフィル2の上面2aよりも下側の位置まで延びていることが好ましい。即ち、テーパ部15の下端部15aは、リフィル2の上面2aよりも下側に位置することが好ましい。但し、テーパ部15の下端部15aは、底面部12の上面よりも上側に離間して位置することが好ましい。
【0028】
フランジ部14は、シート成形前のシートの基準となる部分である。フランジ部14の外縁の形状は任意であって円形状であってもよいが、本実施形態では矩形状であり、具体的には、折り曲げ線11の方向が長辺の方向となる長方形状である。フランジ部14の外縁はリフィル容器10の外縁となる。フランジ部14の外縁を構成する四辺のうちの一辺に連結部9が設けられている。連結部9は一方の長辺の略中央部に形成されていて、その長さは長辺よりも短い。フランジ部14の上面には係止凹部16が形成されている。係止凹部16は連結部9や折り曲げ線11とは反対側に位置していて、他方の長辺の近傍に位置している。係止凹部16は長辺方向に間隔をあけて一対形成されている。
【0029】
<パフ容器20>
パフ容器20は連結部9によってリフィル容器10と連結されている。パフ容器20は、底面部22と、底面部22の周縁部から上側に略垂直に延びる側面部23と、該側面部23の上端部から外側に略水平に延びるフランジ部24とを備えている。底面部22と側面部23から、パフ収容凹部8が形成されている。パフ収容凹部8の上面は開口しており、その開口部からパフ3がパフ収容凹部8に収容される。底面部22と側面部23は、パフ3の形状に対応した形状となっている。パフ3が円形状であることから、底面部22は円形状であり、側面部23は円筒状であり、パフ収容凹部8の開口部も円形状である。側面部23の上端部がパフ収容凹部8の開口縁部である。パフ3がリフィル2よりも薄いことから、パフ容器20の側面部23の高さはリフィル容器10の側面部13の高さよりも低い。従って、パフ収容凹部8の深さはリフィル収容凹部7の深さよりも浅い。
【0030】
底面部22には貫通孔25が形成されている。該貫通孔25は、底面部22の中心に対して、折り曲げ線11や連結部9とは反対側にオフセットして位置している。貫通孔25の形状は略半円状である。貫通孔25の大きさは指を一本挿入できる程度である。略半円状の貫通孔25の直線部分が折り曲げ線11から遠い側に位置し、略半円状の貫通孔25の円弧状部分が折り曲げ線11に近い側に位置している。
図3及び
図4のように収容容器4を折り曲げ線11で二つ折りとした折り畳み状態から
図1及び
図2のような展開状態とする際に、貫通孔25に指を挿入してパフ容器20をリフィル容器10に対して開くことができる。詳細には、指の指紋側の面を貫通孔25の直線部分に向けて、貫通孔25の直線部分に指を引っ掛けてパフ容器20をリフィル容器10から引き離すように引っ張って回動させる。
【0031】
フランジ部24は、成形前のシートの基準となる部分である。パフ容器20のフランジ部24はリフィル容器10のフランジ部24と同一高さである。フランジ部24の外縁の形状は任意であって円形状であってもよいが、本実施形態では矩形状であり、具体的には、折り曲げ線11の方向が長辺の方向となる長方形状である。フランジ部24の外縁はパフ容器20の外縁となる。パフ容器20の長辺の長さは、リフィル容器10の長辺の長さよりも短い。フランジ部24の外縁を構成する四辺のうちの一辺に連結部9が設けられている。連結部9はフランジ部24の一方の長辺の略中央部に形成され、連結部9の長さはフランジ部24の長辺の長さよりも短い。
【0032】
フランジ部24の上面には係止凸部26が形成されている。係止凸部26は連結部9や折り曲げ線11とは反対側に位置していて、フランジ部24の他方の長辺の近傍に位置している。係止凸部26は長辺方向に間隔をあけて一対形成されている。一対の係止凸部26はリフィル容器10の一対の係止凹部16に対応した位置に形成されている。
図3及び
図4のように収容容器4を閉じた状態において、パフ容器20の一対の係止凸部26はリフィル容器10の一対の係止凹部16に嵌入している。係止凸部26が係止凹部16に嵌入することにより、収容容器4の閉じた状態が維持される。尚、パフ容器20のフランジ部24の短辺の長さとリフィル容器10のフランジ部14の短辺の長さは等しい。一方、パフ容器20のフランジ部24の長辺の長さはリフィル容器10のフランジ部14の長辺の長さよりも短い。従って、
図3のようにリフィル容器10の上にパフ容器20を重ね合わせた折り畳み状態においては、リフィル容器10のフランジ部14の長辺方向の端部がパフ容器20の外縁から外側にはみ出す。そのはみ出したリフィル容器10のフランジ部14のはみ出し部17を一方の手で掴んでリフィル容器10を固定しつつ、パフ容器20の底面部22の貫通孔25に他方の手の指を挿入して、収容容器4を
図1及び
図2のような展開状態とすることができる。
【0033】
<フィルム蓋5>
フィルム蓋5は、リフィル収容凹部7の開口部を密封している。フィルム蓋5は、リフィル容器10のフランジ部14の上面であってリフィル収容凹部7の開口部の周囲に剥離可能に貼着されている。フィルム蓋5はフランジ部14の上面に剥離可能にヒートシールされることが好ましい。そのため、フィルム蓋5は、裏面にヒートシール層を備えることが好ましい。フィルム蓋5はフランジ部14の上面に粘着剤で剥離可能に貼着されていてもよい。また、フィルム蓋5は、ガスバリア性を有することが好ましく、ガスバリア層を備えていることが好ましい。ガスバリア層としては例えばアルミ蒸着層やアルミ箔とすることができる。フィルム蓋5は、リフィル収容凹部7の開口部の形状に対応した形状であることが好ましい。本実施形態では、リフィル収容凹部7の開口部が円形状であるため、それに対応して、フィルム蓋5は円形状であることが好ましい。尚、リフィル収容凹部7の開口部が矩形状である場合には、フィルム蓋5も矩形状としてよい。フィルム蓋5の外縁には、開封用の摘み部31が外側に向けて突設されている。
【0034】
<補助具6>
補助具6は、リフィル2の詰め替え作業に使用される。補助具6は、収容容器4と共に一枚のシートから一体的に形成されている。補助具6は、収容容器4の周縁部の外側に切り離し線40を介して切離可能に形成されている。補助具6は、切り離し線40を切離することで、収容容器4から分離できる。補助具6は、リフィル容器10のフランジ部14の外縁に切り離し線40を介して連続して形成されている。補助具6は、リフィル容器10のフランジ部14の一対の長辺のうち、折り曲げ線11とは反対側の長辺の外側に設けられている。
【0035】
補助具6は、切り離し線40の方向に沿って長い形状である。補助具6は、リフィル容器10の長辺方向に沿って長い帯状である。補助具6の長手方向の長さは、リフィル容器10の長辺の長さと等しいかあるいは若干短い。補助具6の長手方向の両端部は、リフィル容器10の一対の短辺よりも外側にはみ出していない。
【0036】
図7及び
図8にリフィル容器10から切り離した補助具6を単体の状態で示している。補助具6は、長手方向の両端部のうちの一方の端部である一端部にフック部41を備えている。フック部41は、リフィル2や使用済みの保持体101を引っ掛けるためのものである。フック部41の先端部は、補助具6の両側縁部6a,6bのうちの一方の側縁部6aを向いている。補助具6の一方の側縁部6aはリフィル容器10側に位置する側縁部6aであり、補助具6の他方の側縁部6bはリフィル容器10とは反対側に位置する側縁部6bである。従って、
図1のようにフック部41はリフィル容器10側を向いている。
【0037】
フック部41は補助具6の短手方向の最大寸法よりも側方にはみ出しておらず、その最大寸法内に収まっている。補助具6の一端部側の一方の側縁部6aには切欠部42が形成されている。切欠部42は補助具6の一端部側に向けて徐々に幅広となっている。このように補助具6の一方の側縁部6aに切欠部42が形成されることにより、切欠部42よりも先端側には、切り欠かれずに残ったシートの部分が存在することになる。そのシートの残部がフック部41である。
【0038】
補助具6の一端部におけるフック部41とは反対側の他方の側縁部6bには、コーナー部が斜めに切除されることによって傾斜直線部43が形成されている。傾斜直線部43は、他方の側縁部6bからフック部41側に向けて傾斜しつつ延びている。補助具6の長手方向に対する傾斜直線部43の傾斜角度は種々であってよいが、例えば30度以上であることが好ましい。補助具6の長手方向に対する傾斜直線部43の傾斜角度が30度未満になると、フック部41の基端部が細くなって撓みやすくなりリフィル2を狭持しにくくなる。補助具6の長手方向に対する傾斜直線部43の傾斜角度が90度になると、実質上、コーナー部が切除されないこととなって傾斜直線部43が消滅する。従って、補助具6の長手方向に対する傾斜直線部43の傾斜角度は90度未満である。
【0039】
補助具6の長手方向の両端部のうち、フック部41とは反対側の端部である他方の端部、即ち長手方向の他端部には、先鋭部44が形成されている。先鋭部44の形態は種々であってよいが、本実施形態では、複数の先鋭部44が補助具6の短手方向に沿って一列に並んだ形態となっている。即ち、複数の先鋭部44はノコギリ状となっている。先鋭部44は先細りの形状であって具体的には頂角が45度以下の三角形状である。
【0040】
補助具6の長手方向の中途部には補助具6を二つ折りに折り曲げるための折り曲げ線45が形成されている。この折り曲げ線45を中央折り曲げ線45と称することとする。中央折り曲げ線45は、補助具6の短手方向に沿って直線状に延びていて、補助具6を短手方向に横断している。中央折り曲げ線45の位置は補助具6の長手方向の中央部よりも他端部側にオフセットした位置である。詳細には、中央折り曲げ線45から補助具6の一端部までの長さL1は、中央折り曲げ線45から補助具6の他端部までの長さL2よりも長い。補助具6は中央折り曲げ線45によって二つの領域に区分され、各領域が腕部46,47となる。従って、補助具6は、中央折り曲げ線45から延びる一対の腕部46,47を備えている。第一の腕部46はフック部41を有し、第二の腕部47は先鋭部44を有する。中央折り曲げ線45から補助具6の一端部までの長さL1が、中央折り曲げ線45から補助具6の他端部までの長さL2よりも長いので、第一の腕部46の長さは、第二の腕部47の長さよりも長い。
【0041】
補助具6の他端部近傍には、補助具6の他端部側の所定長さ領域を折り曲げるための折り曲げ線48が形成されている。この折り曲げ線48を端部折り曲げ線48と称することとする。端部折り曲げ線48は補助具6の短手方向に沿って直線状に延びていて、補助具6を短手方向に横断している。端部折り曲げ線48と中央折り曲げ線45は互いに平行である。端部折り曲げ線48は、補助具6の他端部から5〜10mm程度離れた位置にある。中央折り曲げ線45から補助具6の一端部までの長さL1は、中央折り曲げ線45から端部折り曲げ線48までの長さL3よりも長い。端部折り曲げ線48は、第二の腕部47の先端部近傍に形成されている。上述のように第二の腕部47の長さは第一の腕部46の長さよりも短いが、端部折り曲げ線48で第二の腕部47の先端部を折り曲げることで更に第二の腕部47の長さは短くなる。第二の腕部47は端部折り曲げ線48によって二つの領域に区分される。第二の腕部47は、中央折り曲げ線45から端部折り曲げ線48までの腕主部47aと、端部折り曲げ線48から先端側の部分である腕先部47bとを備える。L3は腕主部47aの長さである。
【0042】
補助具6の中央折り曲げ線45に近い箇所には、滑り止め用凸部として、補助具6の短手方向に延びる横突条49が形成されている。横突条49は、中央折り曲げ線45の両側にそれぞれ複数本並設されている。本数は任意であるが、片側に三本ずつ、両側合計で六本形成されている。換言すれば、第一の腕部46の基端部近傍と第二の腕部47の基端部近傍にそれぞれ滑り止め用の横突条49が三本ずつ形成されている。横突条49の幅は細く、後述する縦突条50の幅は広い。横突条49はシートの下面側に突出している。
【0043】
このように横突条49は中央折り曲げ線45に近い位置に形成されているが、中央折り曲げ線45から離れた遠い位置には、補強用突条として、補助具6の長手方向に延びる縦突条50が形成されている。第一の腕部46には、横突条49とフック部41との間に縦突条50が形成されている。第一の腕部46の縦突条50は、複数本並設されていて、具体的には二本形成されている。この二本の縦突条50のうちの一方は他方よりも長くて細い。第二の腕部47には、横突条49と端部折り曲げ線48との間に縦突条50が形成されている。第二の腕部47の縦突条50は、複数本並設されていて、具体的には二本互い平行に形成されている。この二本の縦突条50は略等しい長さである。縦突条50はシートの上面側に突出している。従って、横突条49の突出方向と縦突条50の突出方向は上下逆である。尚、横突条49がシートの下面側に突出し、縦突条50がシートの上面側に突出していてもよい。
【0044】
<詰め替え作業>
詰め替え作業には補助具6を使用する。まず、補助具6を収容容器4から切り離す。
図1及び
図2のようにリフィル包装体1を展開した後に補助具6を収容容器4から補助具6を切り離してもよいし、
図3及び
図4のようにリフィル包装体1が折り畳まれた状態で補助具6を収容容器4から切り離してもよい。
【0045】
収容容器4から切り離した補助具6を使用して、まず初めに、使用済みの保持体101を化粧料容器110から取り外す。上述のように、外容器111と内容器121とを備えた二重構造となっている化粧料容器110を例にして説明するが、内容器121を備えない構成であってもよい。内容器121に収容された保持体101を内容器121から取り出す際に補助具6を使用する。内容器121から保持体101を取り出す際には、中央折り曲げ線45や端部折り曲げ線48を折り曲げずに補助具6は
図7のように平坦な状態のままで使用する。内容器本体122の開口縁部に装着されている抜け止めリング124は内容器本体122から取り外さずに装着したままの状態とする。また、詰め替え作業に際しては、
図17のように外容器111から内容器121を取り外した状態としてもよいし、
図16のように外容器111に内容器121を装着した状態のまま取り出し作業を行ってもよい。
【0046】
図9及び
図10に保持体101を内容器121から取り出す手順を示している。
図9及び
図10では内容器本体122と抜け止めリング124のみを図示している。初めに、
図9(a)のように補助具6のフック部41を内容器本体122の側面部122aの内面と保持体101の側面との間に差し込む。フック部41におけるシートの両面のうち一方の面が内容器本体122の側面部122aの内面と対向し、一方の面が保持体101の側面と対向する。補助具6はシート製であるため薄肉である。そのため、補助具6の平板状のフック部41を内容器本体122の側面部122aの内面と保持体101の側面との間に容易に差し込むことができる。内容器本体122の開口縁部には抜け止めリング124が装着されており、抜け止めリング124は内容器本体122の開口部の中心に向けて内向きの環状鍔部124aを有している。そのため、補助具6を内容器本体122の中心側に傾けた状態としてフック部41を内容器本体122の側面部122aの内面と保持体101の側面との間に差し込む。
【0047】
次に、
図9(b)のように、補助具6をその長手方向を中心軸として略90度回転させて、フック部41の先端を内容器本体122の中心側に向ける。このようにフック部41の先端を内容器本体122の中心側に向けることで保持体101の周縁部の下面にフック部41を引っ掛けることができる。そして、
図10のように保持体101の周縁部をフック部41で持ち上げるようにして内容器本体122から保持体101を上側に引き離す。そして、保持体101の周縁部のうち例えば略半分を内容器本体122から上側に引き出した後、保持体101からフック部41を離す。内容器本体122の開口縁部に抜け止めリング124が装着されているので、保持体101からフック部41を離しても、保持体101は内容器本体122の中に戻ることはなく、保持体101の所定部分が内容器本体122の開口部から上側に引き出された状態が維持される。尚、内容器本体122から保持体101の全体を引き出してもよいし、保持体101の一部のみを引き出してもよい。
【0048】
このように保持体101の少なくとも一部を内容器本体122から引き出した後、
図8のように補助具6を中央折り曲げ線45で折り曲げて二つ折りの状態とする。即ち、補助具6をピンセット型とする。尚、補助具6を中央折り曲げ線45で折り曲げる際には、横突条49が外面側に位置し、縦突条50が内面側に位置するように折り曲げる。更に、端部折り曲げ線48を略90度折り曲げて先鋭部44を第一の腕部46側に向ける。補助具6は合成樹脂製のシートから構成されているので、中央折り曲げ線45におけるシートの弾性復元力によって、第一の腕部46と第二の腕部47は所定の開き角度を維持する。
【0049】
そして、ピンセット型の補助具6で使用済みの保持体101を狭持する。従って、第一の腕部46の先端部に位置するフック部41と、第二の腕部47の先端部に位置する先鋭部44が、保持体101を狭持するための狭持部となる。使用済みの保持体101を補助具6の一対の腕部46,47で狭持し、その保持体101を廃棄する。
【0050】
次に、
図11のようにフィルム蓋5を剥離してリフィル収容凹部7を開口させ、リフィル収容凹部7からリフィル2を取り出す。リフィル2の取り出しには補助具6を使用する。使用済みの保持体101を内容器本体122から取り出したときと同様の方法で、リフィル収容凹部7からリフィル2を取り出す。補助具6は、二つ折りのピンセット型の形態から元の平坦な形態に戻し、
図12のようにフック部41をリフィル収容凹部7に差し込んでリフィル2をリフィル収容凹部7から引き出す。リフィル収容凹部7の開口縁部にテーパ部15が一対形成されているので、何れかのテーパ部15にフック部41を接触させながらリフィル収容凹部7にフック部41をスムーズに差し込むことができる。即ち、テーパ部15は、リフィル収容凹部7にフック部41を差し込む際のガイドとして機能する。テーパ部15がリフィル2の上面2aよりも下側の位置まで延びているので、リフィル容器10の側面部13とリフィル2との間にフック部41を容易に差し込むことができる。そして、リフィル収容凹部7に差し込んだフック部41を略90度回転させてフック部41をリフィル2に引っ掛け、フック部41を持ち上げることでリフィル2の少なくとも一部をリフィル収容凹部7から引き出す。そして、補助具6を再びピンセット型に変形させてリフィル2を狭持してリフィル収容凹部7から完全に取り出し、取り出したリフィル2を内容器本体122に挿入する。
【0051】
リフィル2を取り出した後のリフィル容器10の底面部12の上面や側面部13の内面にはファンデーションが付着している。そこで、補助具6を再び平坦な状態に戻して、フック部41の背中側に形成されている傾斜直線部43を
図13(a)のように底面部12の上面に当てたり
図13(b)のように側面部13の内面に当てたりして、残存しているファンデーションを傾斜直線部43で掻き集める。掻き集めたファンデーションは、内容器本体122に挿入したリフィル2に付着させる等して、内容器本体122に移す。尚、パフ容器20のパフ収容凹部8には新しいパフ3が収容されているので、リフィル2の交換の際に、パフ3も新しいものに交換できる。
【0052】
以上のように、詰め替えの際に内容器121を交換する必要がなく、保持体101のみを交換すれば足りる。内容器121は繰り返し使用することができる。内容器121は内容器本体122と内蓋123と抜け止めリング124を備えており、それらの部材は何れも射出成形品である。また、内容器121の組み立て工数は多い。そのため内容器121の製造コストは高い。その高価な内容器121を詰め替え毎に廃棄する必要がないので、詰め替えに要するコストが低減される。一方、収容容器4は詰め替え後に廃棄されるが、収容容器4はシート成形品であるので射出成形品に比して安価である。しかも、補助具6が収容容器4と共に一枚のシートから一体的に形成されているので、補助具6が収容容器4と別体の構成に比して、リフィル包装体1をより一層安価に提供できる。
【0053】
また、リフィル包装体1が補助具6を備えているので、その補助具6を使用することで保持体101を容易に交換できる。補助具6を用いてリフィル2の詰め替え作業を行うことができるので、ファンデーションが手に付着しない。また、内容器121の抜け止めリング124も装着したままの状態で、補助具6を使用して保持体101を交換でき、詰め替えに際して抜け止めリング124を着脱する必要がない。
【0054】
補助具6がフック部41を備えているので、フック部41で保持体101を引っ掛けることができる。また、中央折り曲げ線45で補助具6を二つ折りのピンセット型として保持体101を掴むことができる。このように一つの補助具6によって、保持体101を引っ掛けて内容器121から引っ張り出すことができ、保持体101を掴むことができる。更に、端部折り曲げ線48を折り曲げることで第二の腕部47の腕先部47bを第一の腕部46側に向けることができるので、保持体101が滑りにくくなって保持体101を確実に掴むことができる。しかも、第二の腕部47の先端部に先鋭部44が形成されているので、保持体101をより一層確実に掴むことができる。
【0055】
第一の腕部46の長さL1を第二の腕部47の長さL2よりも長くしていて、特に第一の腕部46の長さL1を第二の腕部47の腕主部47aの長さL3よりも長くしているので、補助具6をピンセット型として保持体101を掴む際に、保持体101を容易に掴むことができる。第一の腕部46には切欠部42が形成されているので、先端部のフック部41が細く撓みやすい。しかしながら、第一の腕部46の長さL1が第二の腕部47の腕主部47aの長さL3よりも長いので、フック部41が撓んでも保持体101を確実に狭持できる。
【0056】
一対の腕部46,47の基端部側には横突条49が形成されているので、ピンセット型の補助具6を指で掴んで保持体101を狭持する際に、指が滑りにくく、補助具6を指で確実に掴むことができる。また、一対の腕部46,47には縦突条50が形成されているので、腕部46,47が撓みにくく、保持体101をしっかりと狭持できる。また、補助具6は、フック部41の背後に傾斜直線部43を備えているので、リフィル容器10のリフィル収容凹部7に付着したファンデーションを傾斜直線部43で掻き集めて内容器121に移すことができ、ファンデーションを無駄なく使用できる。
【0057】
尚、本実施形態では、収容容器4がパフ容器20を備えていたが、
図14のようにパフ容器20を備えずにリフィル容器10のみを備える構成であってもよい。即ち、リフィル包装体1はパフ3を備えていないものであってもよい。また、先鋭部44の形状も種々変更可能であって、
図15(a)のように中央部が尖った一つの先鋭部44であってもよいし、ナイフのように一方の側縁部6aに向けて傾斜して尖った一つの先鋭部44であってもよい。また、補助具6が収容容器4とは別体の構成であってもよい。横突条49は補助具6の短手方向に沿って延びるものではなく傾斜していてもよい。また、補助具6に滑り止め用凸部として横突条49が形成されていたが、滑り止め用凸部は突条には限られず、円形状等の各種形状の凸部であってもよい。