【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上述のように光源102の点滅パターンを解析するためには、前記カメラ103で撮影した撮影画像における各光源102の位置を把握する必要がある。しかしながら、
図6(a)に示すようにカメラ103を移動させて光源102を撮影する場合には、同図(b)〜(d)に例示するように、撮影される画像中を該光源102が移動することとなる。かかる場合、点灯状態にある光源102
onは画像中の位置を明確に認識できるが、消灯状態にある光源102
offは(撮影する条件によっては)画像中の位置を認識できないこともあり、そのような場合には、その光源102の点滅パターンを解析できず、ひいては、該光源102が発信する情報も取得できないというおそれがあった。
【0006】
本発明は、上述の問題を解消することのできる情報処理システム及び情報処理方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の観点は、
図1に符号1で例示するものであって、所定の点滅パターンでそれぞれ点滅して所定の情報を発信する複数の光源(2)と、
該点滅する複数の光源(2)を所定のフレームレートで撮影するカメラ(3)と、
該カメラ(3)によって撮影された撮影画像(
図2(a)の符号Pi参照)から特徴点(同図の符号CP1,…参照)を抽出する特徴点抽出手段(4)と、
該特徴点(CP1,…)を抽出した撮影画像(Pi)の後に撮影される後続撮影画像(
図2(b)(c)の符号Pi+1,Pi+2参照)において前記特徴点(CP1,…)を追跡する特徴点追跡手段(5)と、
該特徴点追跡手段(5)によって追跡された前記特徴点(CP1,…)の位置に基づいて消灯している消灯光源(2
off)の前記後続撮影画像(Pi+1,Pi+2)上での位置を推定する光源位置推定手段(6)と、
該後続撮影画像(Pi+1,Pi+2)において点灯している点灯光源(2
on)が前記複数の光源(2)のどの光源であるかを特定すると共に、前記光源位置推定手段(6)によって位置が推定された前記消灯光源(2
off)が前記複数の光源(2)のどの光源であるかを特定する光源特定手段(7)と、
該光源特定手段(7)が取得したデータに基づき各光源(2)の点滅パターンを取得するパターン取得手段(8)と、
該パターン取得手段(8)による取得データに基づき前記各光源(2)が発信する情報を取得する情報取得手段(9)と、
を備えたことを特徴とする情報処理システムに関する。
【0008】
本発明の第2の観点は、前記特徴点追跡手段(5)が、順次撮影される複数の後続撮影画像(Pi+1,Pi+2)の間でオプティカルフロー法を用いて前記特徴点(CP1,…)を追跡していくことを特徴とする。
【0009】
本発明の第3の観点は、前記特徴点抽出手段(4)が、前記カメラ(3)によって撮影された撮影画像(Pi)に交差する線(
図3の符号GL参照)を追加すると共に該交差する線(GL)の交点を前記特徴点(CP1,…)として抽出することを特徴とする。
【0010】
本発明の第4の観点は、前記各光源(2)が、その点滅パターンにより自身の位置情報を発信し、
前記情報取得手段(9)は、前記各光源(2)の位置情報を取得することを特徴とする。
【0011】
本発明の第5の観点は、前記各光源(2)のIDと位置情報とを対応づけて記憶するデータベース(10)、
を備え、
前記各光源(2)は、その点滅パターンにより自身のID情報を発信し、
前記情報取得手段(9)は、前記パターン取得手段(8)が取得した各光源(2)のID情報と前記データベース(10)に記憶されているデータとに基づいて該各光源(2)の位置を算出することを特徴とする。
【0012】
本発明の第6の観点は、
図1及び
図4に例示するものであって、所定の点滅パターンでそれぞれ点滅して所定の情報を発信する複数の光源(2)を所定のフレームレートで撮影する撮影工程(S1)と、
該撮影された撮影画像(Pi)から特徴点(CP1,…)を抽出する特徴点抽出工程(S2)と、
該特徴点(CP1,…)を抽出した撮影画像(Pi)の後に撮影される後続撮影画像(Pi+1,Pi+2)において前記特徴点(CP1,…)を追跡する特徴点追跡工程(S3)と、
該追跡された前記特徴点(CP1,…)の位置に基づいて消灯している消灯光源(2
off)の前記後続撮影画像(Pi+1,Pi+2)上での位置を推定する光源位置推定工程(S4)と、
該後続撮影画像(Pi+1,Pi+2)において点灯している点灯光源(2
on)が前記複数の光源(2)のどの光源であるかを特定すると共に、前記位置が推定された前記消灯光源(2
off)が前記複数の光源(2)のどの光源であるかを特定する光源特定工程(S5)と、
該光源特定工程(S5)にて取得したデータに基づき各光源(2)の点滅パターンを取得するパターン取得工程(S6)と、
該パターン取得工程(S6)にて取得した取得データに基づき前記各光源(2)が発信する情報を取得する情報取得工程(S7)と、
を備えたことを特徴とする情報処理方法に関する。
【0013】
なお、括弧内の番号などは、図面における対応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述は図面上の記載に限定拘束されるものではない。