(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記通信装置は、ユーザの指示に従って前記LDAPサーバに関する設定を行う設定手段であって、ユーザによって設定された認証情報を前記記憶部に格納する、前記設定手段を更に有する
ことを特徴とする請求項7から9のいずれか1項に記載の通信システム。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
【0011】
<システム構成>
図1は、本実施形態に係る通信システムの構成例を示すブロック図である。
図1では、MFP(複合機)1、LDAP(Lightweight Directory Access Protocol)サーバ3、及びPC(パーソナルコンピュータ)4がネットワーク2を介して通信可能に接続された通信システムを例示している。MFP1は、MFP1の操作を行うためのリモートユーザインタフェース(以下、「リモートUI」又は「RUI」と略記する。)を、ネットワーク2を介してPC4等の外部装置に対して提供する。PC4にはWebブラウザがインストールされている。PC4は、Webブラウザを用いてMFP1にアクセスすることにより、MFP1のRUIを使用することが可能である。
【0012】
LDAPサーバ3は、当該サーバにログインしたユーザが使用可能な、メールアドレス、電話番号、ファクシミリ番号等の個人情報のリストを管理している。本実施形態では、LDAPサーバ3は、少なくとも、MFP1において後述するSEND機能に使用可能な、電子データの送信先(送信相手)のリストを管理している。MFP1からLDAPサーバ3にログインすることにより、LDAPサーバ3によって管理されている情報を、MFP1において使用可能となる。本実施形態では、MFP1は、通信装置の一例であり、LDAPサーバ3は、MFP1(通信装置)と通信可能であり、電子データの送信宛先を管理しているサーバ装置の一例である。また、PC4は、MFP1(通信装置)と通信可能な情報処理装置の一例である。
【0013】
<MFPのハードウェア構成>
図2は、
図1に示すMFP1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。MFP1は、CPU201、ROM202、RAM203、HDD204、操作部205、プリンタ部206、スキャナ部207、及び通信部(通信インタフェース)208を備える。MFP1内のこれらのデバイスは、システムバス210を介して互いに通信可能である。
【0014】
CPU201は、システムバス210に接続された各デバイスを制御することによって、MFP1全体の動作を制御する。CPU201は、ROM202又はHDD204に記憶されたプログラムを読み出して実行することで、プリント機能、コピー機能、及びスキャン機能等の、MFP1が有する各種機能を実現する。RAM203は、CPU201が各種プログラムを実行するためのワークエリア等の一時記憶領域として使用する揮発性メモリである。なお、本実施形態では、1つのプロセッサ(CPU201)が後述する(各フローチャートに示す)各処理を実行する例を説明しているが、これに限られない。例えば、複数のプロセッサ(CPU)が協働して各処理を実行するようにMFP1を構成することも可能である。
【0015】
HDD204は、各種プログラム及びデータを記憶する不揮発性記憶装置である。HDD204には、MFP1が電子データを送信する際の送信先(送信宛先)が登録されたアドレス帳、及びMFP1が通信可能なLDAPサーバ3に関する情報(LDAPサーバ設定)が格納されている。LDAPサーバ設定には、後述するように、ユーザID及びPWから成る、LDAPサーバ3にログインするための認証情報が含まれる。本実施形態では、HDD204は、電子データの送信宛先を管理しているサーバ装置(LDAPサーバ3)にログインするための認証情報が格納される記憶手段の一例として機能する。
【0016】
操作部205は、タッチパネル機能を有するディスプレイを備えており、テンキー等のハードキーを更に備えてもよい。ユーザは、操作部205を介してMFP1に対して指示及び情報を入力できる。MFP1(CPU201)は、操作部205を用いて、MFP1のローカルユーザインタフェース(以下、「ローカルUI」又は「LUI」と略記する。)を提供する。ユーザは、LUIを用いた操作(第1操作)又はRUIを用いた操作(第2操作)により、MFP1の操作を行うことが可能である。
【0017】
プリンタ部206は、外部装置から受信された画像データ、又はスキャナ部207によって生成された画像データに基づいて、シートに画像を印刷する。スキャナ部207(読取手段)は、原稿の画像を光学的に読み取って、当該画像に対応する画像データを生成する。スキャナ部207は、自動原稿送り装置(ドキュメントフィーダ)を備えていてもよい。スキャナ部207によって生成された画像データは、プリンタ部206による印刷処理に使用されるか、HDD204に保存されるか、又は通信部208によって外部装置へ送信されうる。通信部208は、ネットワーク2に接続されており、ネットワーク2を介してLDAPサーバ3及びPC4等の外部装置と通信する。
【0018】
<MFP1における処理>
次に、
図3を参照して、MFP1において実行される処理について説明する。
図3のフローチャートに示される処理を実行するためのコンピュータプログラムは、ROM202又はHDD204に格納されており、CPU201によりRAM203にロードされて実行される。
【0019】
以下では、主として、LUIが使用される場合(即ち、操作部205を用いてMFP1の操作が行われる場合)における処理について説明している。ただし、RUIが使用される場合(即ち、PC4等の外部装置のWebブラウザを用いてネットワーク2を介してMFP1の操作が行われる場合)にも、基本的には同様の処理が行われる。このため、操作部205に表示される各画面において行うことが可能な操作と同様の操作が可能な画面を、RUIにより、PC4等の外部装置において表示することが可能である。MFP1は、外部装置において表示された画面を介して、ユーザによる操作を受け付けることが可能である。ただし、後述するLDAP取得処理(
図10のS609)は、LUIが使用される場合とRUIが使用される場合とで異なる。
【0020】
まずS101で、CPU201は、
図4(A)に示されるような、MFP1のメインメニューを示すメニュー画面400を操作部205に表示する。メニュー画面400では、コピー機能、ファクシミリ(FAX)送信機能、スキャンして送信機能(以下、「SEND機能」と称する。)、スキャンして保存機能、プリント機能、LDAPサーバ設定機能、認証機能(ログイン機能)等の、MFP1が有する様々な機能のうちで、使用する機能をユーザが選択できる。
【0021】
メニュー画面400の表示後、CPU201は、メニュー画面400においてユーザによって選択された機能に対応する処理を実行する。具体的には、CPU201は、MFP1を使用するユーザを認証する認証機能に対応するログインボタン402が押下された場合(S102で「YES」)、S103において、後述するログイン処理(
図5(A))を実行する。このログイン処理においてMFP1へのユーザのログインが成功すると、メニュー画面400の表示状態が
図4(A)に示される状態から
図4(B)に示される状態に更新される。
図4(B)では、メニュー画面400のID表示領域403に、ログインしたユーザを一意に識別可能なユーザID(本例では「UserA」)が表示されており、これは、当該ユーザIDに対応するユーザがMFP1にログイン済みであることを示している。なお、
図4(B)に示されるように、ユーザがMFP1にログインすると、メニュー画面400には、ログインボタン402に代えてログアウトボタン406が表示される。
【0022】
CPU201は、メニュー画面400において、SEND機能に対応するボタン401が押下された場合(S104で「YES」)、S105において、SEND機能に対応する、後述するSEND処理(
図7)を実行する。なお、S105において、CPU201は、電子データの送信宛先の設定を行うための操作として、LUIを用いた操作(第1操作)又はRUIを用いた操作(第2操作)を受け付ける受付手段の一例として機能する。また、CPU201は、メニュー画面400において、LDAPサーバ設定ボタン404が押下された場合(S106で「YES」)、S107において、LDAPサーバ設定機能に対応する、後述するLDAPサーバ設定処理(
図5(B))を実行する。
【0023】
ログイン処理、SEND処理又はLDAPサーバ設定処理が完了すると、CPU201は、S108で、ログアウトボタン406が押下されたか否かを判定する。CPU201は、ログアウトボタン406が押下されていない場合には、S101へ処理を戻し、押下された場合には、S109においてログアウト処理を実行する。ログアウト処理では、RAM203に保存されている、MFP1にログイン中のユーザのログイン状態情報(ログインステータス)が、ログイン中であることを示す情報から、ログイン中ではないことを示す情報に更新される。また、MFP1に保存されている、当該ユーザのユーザIDが削除される。ログアウト処理が完了すると、CPU201は、S101へ処理を戻す。この場合、メニュー画面400の表示状態は、ユーザのログアウトに従って、
図4(B)に示される状態から
図4(A)に示される状態に更新され、表示領域403にユーザIDは表示されなくなる。
【0024】
なお、
図3には、ログイン処理、SEND処理、LDAPサーバ設定処理及びログアウト処理のみが示されているが、CPU201は、メニュー画面400に示されるその他の機能についても、ユーザの操作に従って処理を実行しうる。以下では、ログイン処理、SEND処理、及びLDAPサーバ設定処理について、それぞれ具体的な処理手順の例を説明する。
【0025】
<S103:ログイン処理>
図5(A)は、ログイン処理(S103)の手順を示すフローチャートである。CPU201は、ログイン処理を開始すると、S201で、
図6(A)に示されるようなログイン画面600を操作部205に表示する。ユーザは、ログイン画面600において、入力欄601,602に、MFP1へのログインに使用するユーザID及びパスワード(PW)を入力し、ログインボタン604を押下することにより、ユーザID及びPWの入力の完了を示す指示を行う。なお、MFP1が、ユーザ認証のために外部の認証サーバを利用可能な構成を有している場合には、ユーザは、ボタン603を用いて、当該認証サーバをログイン先のデバイスとして選択できる。これにより、ユーザは、認証サーバを利用したユーザ認証をMFP1に実行させることが可能である。
【0026】
CPU201は、S202で、ユーザID及びPWの入力が完了したか否かを判定し、入力が完了していない場合には、S206で、ログイン処理をキャンセルするか否かを判定する。ログイン処理のキャンセルは、ログイン画面600のキャンセルボタンを用いてユーザから指示されうる。CPU201は、ログイン処理のキャンセルが指示された場合には、ログイン処理を終了し、指示されていない場合には、S201へ処理を戻し、ログイン画面600の表示を継続し、ユーザID及びPWの入力の完了を待ち受ける。CPU201は、ユーザID及びPWの入力が完了すると(S202で「YES」)、入力されたユーザID及びPWに基づくユーザ認証(ログイン認証)を行う。CPU201は、ユーザ認証に成功すると、S204へ処理を進め、ユーザがMFP1にログイン中であることを示すログイン状態情報と、ユーザIDとを、RAM203に保存し、ログイン処理を終了する。
【0027】
一方、CPU201は、ログイン認証に失敗すると、S205で、
図6(B)に示されるようなログインエラー画面610を、一定時間、操作部205に表示(ポップアップ表示)し、S206へ処理を進める。その後、CPU201は、ログイン処理のキャンセルが指示されない限り、上述の処理を繰り返す。
【0028】
<S107:LDAPサーバ設定処理>
図5(B)は、LDAPサーバ設定処理(S107)の手順を示すフローチャートである。CPU201は、LDAPサーバ設定処理を開始すると、S301で、
図6(C)に示されるようなサーバ設定画面620を操作部205に表示する。サーバ設定画面620は、接続対象のLDAPサーバのサーバ名及びサーバアドレスに加えて、LDAPサーバへのログイン時に必要となる認証情報であるユーザID及びPWを設定するために用いられる。ユーザは、サーバ設定画面620上でこれらの設定を入力し、OKボタンを押下することにより、入力の完了を示す指示を行う。
【0029】
CPU201は、S302で、サーバ設定画面620における設定の入力が完了したか否かを判定し、入力が完了していない場合には、S304で、LDAPサーバ設定処理をキャンセルするか否かを判定する。LDAPサーバ設定処理のキャンセルは、サーバ設定画面620のキャンセルボタンを用いてユーザから指示されうる。CPU201は、LDAPサーバ設定処理のキャンセルが指示された場合には、LDAPサーバ設定処理を終了し、指示されていない場合には、S302へ処理を戻し、設定の入力の完了を待ち受ける。CPU201は、認証情報を含む設定の入力が完了すると(S302で「YES」)、入力された当該設定を、LDAPサーバ設定としてHDD204に保存し、LDAPサーバ設定処理を終了する。
【0030】
<S105:SEND処理>
図7は、SEND処理(S105)の手順を示すフローチャートである。CPU201は、SEND処理を開始すると、S401で、RAM203に保存されている、SEND処理による電子データの送信先(送信宛先)として指定されている宛先のリスト(送信リスト)を消去することにより、保存されている送信リストを初期化する。これにより、1件も送信宛先が指定されていない状態となる。
【0031】
次にS402で、CPU201は、
図8(A)に示されるような送信設定画面800を操作部205に表示する。送信設定画面800のID表示領域801には、RAM203に保存されているユーザIDが、ログイン中のユーザのユーザIDとして表示される。更にS403で、CPU201は、ユーザによって指定された(1つ以上の)送信宛先のリストを、送信設定画面800の宛先表示領域802に表示する。なお、ユーザによって指定された送信宛先のリストは、送信リストとしてRAM203に保存されている。
【0032】
次にS404で、CPU201は、ボタン803の押下により、宛先を新規に入力することが指示されたか否かを判定し、新規入力が指示された場合にはS405へ処理を進める。S405で、CPU201は、
図8(B)に示されるような宛先入力画面810を操作部205に表示する。宛先入力画面810では、宛先として電子メールアドレスを入力欄812に入力可能な画面を示している。ただし、S405では、ユーザによる指定に従って、SMB、FTP若しくはWebDAVといったプロトコルに対応したファイルサーバ、又はインターネットFAX用の宛先を入力可能な画面が表示されてもよい。宛先入力画面810では、入力欄812に入力された宛先に電子データを送信する際に、データ分割を行うか否かを、ボタン813を用いて設定できる。
【0033】
その後、S406で、CPU201は、宛先入力画面810のOKボタンの押下により、新規宛先の入力が完了したか否かを判定し、入力が完了すると、S407へ処理を進める。S407で、CPU201は、入力欄812に入力された宛先を、RAM203に保存されている送信リストに追加する。その後、CPU201は、操作部205の表示画面を送信設定画面800に戻し、S408へ処理を進める。
【0034】
一方、S404で、CPU201は、新規入力が指示されていない場合にはS411へ処理を進める。S411で、CPU201は、ボタン804の押下により、アドレス帳を使用して送信宛先を指定することがユーザから指示されたか否かを判定する。CPU201は、アドレス帳の使用が指示された場合にはS412へ処理を進め、指示されていない場合にはS408へ処理を進める。S412で、CPU201は、アドレス帳を使用して送信宛先を指定するための、後述するアドレス帳処理(
図10)を実行し、その後、S408へ処理を進める。
【0035】
S408で、CPU201は、SEND機能による電子データの送信を開始するか否かを判定する。CPU201は、送信設定画面800のスタートボタンを用いて送信の開始がユーザから指示された場合にはS409へ処理を進め、指示されていない場合にはS413へ処理を進める。S409では、CPU201は、後述するデータ送信処理(
図9)を実行し、その後、S410へ処理を進める。一方、S413では、CPU201は、送信設定画面800のキャンセルボタンを用いてSEND処理のキャンセルが指示されたか否かを判定し、指示されていない場合にはS402へ処理を戻し、指示された場合にはS410へ処理を進める。S410で、CPU201は、RAM203に保存されている送信リストを初期化し、SEND処理を終了する。
【0036】
<S409:データ送信処理>
図9は、データ送信処理(S409)の手順を示すフローチャートである。CPU201は、データ送信処理を開始すると、S501で、スキャナ部207を用いて原稿をスキャンして、送信宛先へ送信する電子データを生成する。その後、S502〜S504で、CPU201は、RAM203に保存されている送信リストに含まれる各宛先に対して電子データを順に送信する処理を実行する。
【0037】
具体的には、S502で、CPU201は、RAM203に保存されている送信リストに含まれる宛先のうち、電子データを未送信の宛先があるか否かを判定する。CPU201は、未送信の宛先がない場合にはデータ送信処理を終了し、未送信の宛先がある場合にはS503へ処理を進める。S503で、CPU201は、送信リストから未送信の宛先を1つ選択する。更にS504で、CPU201は、通信部208を用いて、選択した宛先に対応したプロトコルで当該宛先へ電子データを送信する。電子データを送信が完了すると、CPU201は、S502へ処理を戻し、再び上述の処理を行う。
【0038】
<S412:アドレス帳処理>
図10は、アドレス帳処理(S412)の手順を示すフローチャートである。CPU201は、アドレス帳処理を開始すると、S601で、
図11(A)に示されるようなアドレス帳画面1100を操作部205に表示する。アドレス帳画面1100のID表示領域1101には、RAM203に保存されているユーザIDが、ログイン中のユーザのユーザIDとして表示される。次にS602で、CPU201は、HDD204に保存されているアドレス帳に登録済みの宛先のリストを取得し、宛先表示領域1102に表示する。
【0039】
その後、S603で、CPU201は、アドレス帳画面1100の登録編集ボタン1103の押下により、アドレス帳への宛先の登録をユーザから指示されたか否かを判定する。CPU201は、アドレス帳への宛先の登録を指示された場合にはS607へ処理を進め、指示されていない場合にはS604へ処理を進める。S604で、CPU201は、宛先表示領域1102に表示された宛先のリストから、1つ以上の宛先が、送信リストに追加すべき宛先として指定されたか否かを判定する。ユーザは、宛先表示領域1102に表示されたリストから1つ以上の宛先を選択し、OKボタンを押下することにより、1つ以上の宛先を送信リスト用に指定できる。CPU201は、1つ以上の宛先が指定された場合、S606へ処理を進め、指定された宛先を、RAM203に保存されている送信リストに追加し、アドレス帳処理を終了する。
【0040】
一方、CPU201は、S604において宛先が指定されていない場合、S605へ処理を進め、アドレス帳処理のキャンセルが、アドレス帳画面1100のキャンセルボタンを用いてユーザから指示されたか否かを判定する。CPU201は、アドレス帳処理のキャンセルが指示された場合には、アドレス帳処理を終了し、指示されていない場合には、S602へ処理を戻す。
【0041】
S603からS607へ処理を進めた場合、CPU201は、S607〜S616で、アドレス帳に新たな宛先を登録する処理を実行する。具体的には、S607で、CPU201は、
図11(B)に示されるように、宛先種別選択ダイアログ1110を、アドレス帳画面1100上に表示(ポップアップ表示)する。ユーザは、宛先種別選択ダイアログ1110を用いて、アドレス帳に登録する宛先の種別を選択可能である。CPU201は、S608で、宛先種別選択ダイアログ1110を用いて、アドレス帳への登録用の宛先をLDAPサーバ3から取得することが選択されたか否かを判定する。CPU201は、LDAPサーバ3からの取得が選択された場合にはS609へ処理を進め、選択されていない場合にはS613へ処理を進める。
【0042】
S609で、CPU201は、LUI又はRUIを用いた操作に従って、LDAPサーバ3へログインして当該サーバから送信宛先を取得する処理である、後述するLDAP取得処理(
図13又は
図15)を実行し、その後、S610へ処理を進める。その際、CPU201は、
図12(A)に示されるような、LDAPサーバ3から取得された宛先のリストを含む取得結果画面1200を、操作部205に表示する。LDAPサーバ3から取得された宛先のリストは、取得結果画面1200の宛先表示領域1201に表示される。ユーザは、宛先表示領域1201内の1つ以上の宛先を選択し、OKボタンを押下することにより、宛先の選択の完了を示す指示を行う。
【0043】
S610で、CPU201は、LDAPサーバ3から取得された宛先のリストから、ユーザによる宛先の選択が完了したか否かを判定し、選択が完了した場合にはS612へ、完了していない場合にはS611へ処理を進める。S611で、CPU201は、取得結果画面1200においてキャンセルボタンが押下されたか否かを判定し、キャンセルボタンが押下された場合には、S602へ処理を戻し、アドレス帳画面1100を操作部205に表示する。
【0044】
一方、S612で、CPU201は、LDAPサーバ3から取得された宛先のリストからユーザが選択した宛先を、HDD204に保存されているアドレス帳に登録(追加)する。その後、CPU201は、S602へ処理を戻し、アドレス帳画面1100を操作部205に表示する。この場合、S612においてアドレス帳に登録された宛先が、宛先表示領域1102に新たに表示されることになる。これにより、新たに表示された宛先を、送信リストに追加する宛先としてユーザが指定可能になる(S604,S605)。
【0045】
また、S608からS613へ処理を進めた場合、CPU201は、
図12(B)に示されるような、宛先入力画面1210を操作部205に表示する。宛先入力画面1210では、アドレス帳への登録用の宛先(電子メールアドレス)を入力欄1211に入力可能な画面を示している。ただし、S613では、宛先種別選択ダイアログ1110を用いたユーザによる選択に従って、他の種別の宛先(例えば、インターネットFAX用の宛先)を入力可能な画面が表示されてもよい。
【0046】
その後、S614で、CPU201は、宛先入力画面1210のOKボタンの押下により、宛先入力画面1210における宛先の入力が完了したか否かを判定し、入力が完了した場合にはS616へ、完了していない場合にはS615へ処理を進める。S615で、CPU201は、宛先入力画面1210においてキャンセルボタンが押下されたか否かを判定し、キャンセルボタンが押下された場合には、S602へ処理を戻し、アドレス帳画面1100を操作部205に表示する。
【0047】
一方、S616で、CPU201は、宛先入力画面1210の入力欄1211に入力された宛先を、HDD204に保存されているアドレス帳に登録(追加)する。その後、CPU201は、S602へ処理を戻し、アドレス帳画面1100を操作部205に表示する。この場合、S612においてアドレス帳に登録された宛先が、宛先表示領域1102に新たに表示されることになる。これにより、新たに表示された宛先を、送信リストに追加する宛先としてユーザが指定可能になる(S604,S605)。
【0048】
<S609:LDAP取得処理(LUI)>
MFP1において実行される上述の各処理については、ユーザによる操作が、ローカルUI(LUI)を用いて行われる場合もリモートUI(RUI)を用いて行われる場合も、同様の処理が行われうる。ただし、本実施形態では、LUIが用いられる場合とRUIが用いられる場合とで、LDAP取得処理(S609)が異なっている。本実施形態では、CPU201は、LUIを用いた操作に従ってLDAPサーバ3にログインする際には、HDD204に格納されている認証情報を使用する制御を行う。一方、CPU201は、RUIを用いた操作に従ってLDAPサーバ3にログインする際には、HDD204に格納されている認証情報を使用しないようにする制御を行う。
【0049】
まず、
図13を参照して、LUIが使用される場合に実行されるLDAP取得処理(S609)の手順について説明する。CPU201は、LDAP取得処理を開始すると、S701で、
図14(A)に示されるようなLDAP検索画面1400を操作部205に表示する。次にS702で、CPU201は、ユーザからの指示に従ってLDAPサーバ3によって管理されている情報の検索を開始するか否かを判定する。CPU201は、検索開始ボタン1403の押下により、検索の開始がユーザから指示されると、S704へ処理を進め、検索を開始する。一方、検索開始ボタン1403が押下されていなければ、S703へ処理を進め、LDAP取得処理のキャンセルが、LDAP検索画面1400のキャンセルボタンを用いてユーザから指示されたか否かを判定する。CPU201は、LDAP取得処理のキャンセルが指示された場合には、LDAP取得処理を終了し、指示されていない場合には、S702へ処理を戻す。
【0050】
S704で、CPU201は、LDAPサーバ設定処理(S107)によって登録したLDAPサーバの設定をHDD204から取得する。その後、S705で、CPU201は、通信部208を用いて、取得したLDAPサーバ設定に含まれるサーバ名及びサーバアドレスに対応するLDAPサーバ(本例ではLDAPサーバ3)にアクセス(接続)してログインを試みる。具体的には、取得したLDAPサーバ設定に含まれる認証情報(ユーザID及びPW)を用いて、LDAPサーバ3へのログインを試みる。S706で、CPU201は、LDAPサーバ3から、ログインの成功を示す応答を受信したか否か(LDAPサーバ3によるログイン認証に成功したか否か)を判定する。CPU201は、LDAPサーバ3へのログインに成功した場合にはS707へ処理を進め、失敗した場合にはS709へ処理を進める。このように、CPU201は、LUIを用いた操作に従ってLDAPサーバ3へログインする際には、認証情報の入力画面を操作部205に表示せずに、HDD204に格納されている認証情報を使用して、LDAPサーバ3へのログインを行う。
【0051】
S707で、CPU201は、ユーザがLDAP検索画面1400に入力した検索条件に基づいて、LDAPサーバ3に対する検索を実行し、検索条件を満たす1つ以上の送信宛先を、LDAPサーバ3から取得する。その後、S708で、CPU201は、
図12(A)に示されるような取得結果画面1200を操作部205に表示し、取得した宛先のリストを、当該画面の宛先表示領域1201に表示し、LDAP取得処理を終了する。
【0052】
一方、S709では、CPU201は、
図14(B)に示されるようなエラー通知画面1410を、一定時間、操作部205に表示(ポップアップ表示)する。その後、S710で、CPU201は、
図14(C)に示されるような、認証情報の入力画面1420を、操作部205に表示(ポップアップ表示)する。ユーザは、入力画面1420の入力欄1421,1422に、それぞれ、ユーザID及びPW(認証情報)を新たに入力可能である。なお、本実施形態のMFP1は、LDAPサーバ設定に含まれる認証情報を、入力画面1420の入力欄1421,1422に予め表示する機能(入力補完機能)を有していてもよい。この機能によって入力欄1421,1422の補完が行われた場合、ユーザは、入力欄1421,1422に表示されたユーザID及びPWの変更により、ユーザID及びPWを入力することが可能である。
【0053】
入力画面1420の表示後、S711で、CPU201は、入力画面1420のOKボタンの押下により、LDAPサーバ3に対する再検索の実行をユーザから指示されたか否かを判定する。CPU201は、再検索の実行をユーザから指示されていない場合、S712で、LDAP取得処理のキャンセルが、入力画面1420のキャンセルボタンを用いてユーザから指示されたか否かを判定する。CPU201は、LDAP取得処理のキャンセルが指示された場合には、LDAP取得処理を終了し、指示されていない場合には、S711へ処理を戻す。
【0054】
CPU201は、再検索の実行をユーザから指示された場合には、S711からS712へ処理を進める。S712で、CPU201は、入力画面1420においてユーザによって入力された認証情報を用いて、LDAPサーバ3へのログインを試み、S706へ処理を戻す。S706で、CPU201は、LDAPサーバ3へのログインに成功すると、上述したS707及びS708の処理を実行する。
【0055】
<S609:LDAP取得処理(RUI)>
次に、
図15を参照して、RUIが使用される場合に実行されるLDAP取得処理(S609)の手順について説明する。
図15のフローチャートでは、
図13のフローチャートと比較すると、S705がS801〜S804に置き換えられている。即ち、RUIが使用される場合には、LDAPサーバ設定に含まれる認証情報を用いてLDAPサーバ3へのログインは行われない。それに代えて、PC4では、RUIを用いた操作に従って認証情報の入力画面が表示される。PC4は、当該入力画面を介してユーザによって入力された認証情報を、MFP1へ送信する。MFP1では、PC4から受信された認証情報を使用して、LDAPサーバ3へのログインが行われる。
【0056】
具体的には、CPU201は、S704においてLDAPサーバ設定をHDD204から取得した後、S801へ処理を進め、
図14(C)に示されるような、認証情報の入力画面1420を、RUIを介してPC4において表示させる。その際、CPU201は、上述の入力補完機能の使用を禁止し、LDAPサーバ設定に含まれる認証情報を、入力画面1420の入力欄1421,1422に予め表示させないようにする。
【0057】
入力画面1420の表示後、S802で、CPU201は、入力画面1420のOKボタンの押下により、入力画面1420における認証情報(ユーザID及びPW)の入力が完了したか否かを判定する。CPU201は、認証情報の入力が完了した場合にはS804へ、完了していない場合にはS803へ処理を進める。S803で、CPU201は、LDAP取得処理のキャンセルが、入力画面1420のキャンセルボタンを用いてユーザから指示されたか否かを判定する。LDAP取得処理のキャンセルが指示された場合には、LDAP取得処理を終了し、指示されていない場合には、S802へ処理を戻す。
【0058】
S804で、CPU201は、S704において取得したLDAPサーバ設定に含まれるサーバ名及びサーバアドレスに対応するLDAPサーバ(本例ではLDAPサーバ3)にアクセス(接続)してログインを試みる。その際、CPU201は、入力画面1420において(入力欄1421,1422に)ユーザによって入力された認証情報をPC4から受信し、受信した当該認証情報を用いてLDAPサーバ3へのログインを試みる。S706で、CPU201は、LDAPサーバ3から、ログインの成功を示す応答を受信したか否か(LDAPサーバ3によるログイン認証に成功したか否か)を判定する。CPU201は、LDAPサーバ3へのログインに成功した場合にはS707へ処理を進め、失敗した場合にはS709へ処理を進める。S707又はS709以降の処理は、
図13を用いて上述した処理と同様である。
【0059】
以上説明したように、本実施形態のMFP1では、HDD204には、電子データの送信宛先を管理しているLDAPサーバ3にログインするための認証情報が格納される。CPU201は、電子データの送信宛先の設定を行うための操作として、LUIを用いた操作(第1操作)又はRUIを用いた操作(第2操作)を受け付ける。CPU201は、受け付けた操作に従って、LDAPサーバ3にログインして当該サーバから送信宛先を取得する取得処理を行う。当該取得処理において、CPU201は、LUIを用いた操作に従ってLDAPサーバ3にログインする際には、HDD204に格納されている認証情報を使用する制御を行う。一方、CPU201は、RUIを用いた操作に従ってLDAPサーバ3にログインする際には、HDD204に格納されている認証情報を使用しないようにする制御を行う。
【0060】
本実施形態によれば、LDAPサーバ3と通信可能なMFP1内に保存された認証情報を使用して、MFP1のRUIを介してLDAPサーバ3にアクセスされることを防止することが可能になる。それにより、LDAPサーバ3が管理している情報がリモートUIを介して漏洩することを防止できる。
【0061】
[その他の実施形態]
上述の実施形態では、RUIが使用される場合のLDAP取得処理では、MFP1は、S801において、外部装置(PC4)において認証情報の入力画面1420を表示させ、当該入力画面1420を介して、ユーザから認証情報の入力を受け付ける。しかし、MFP1におけるログイン処理(S103)で認証されたユーザが、MFP1にログインしている間に、RUIを用いた操作に従ってLDAPサーバ3にログインする際には、HDD204に格納されている認証情報が使用されてもよい。これにより、MFP1を使用するユーザにとっての利便性を向上させてもよい。
【0062】
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。