(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ダンパ装置のダンパプレートは、前記通風路の横断面を略2分割した形状の、第1ダンパプレートと第2ダンパプレートから構成され、該第1ダンパプレートと第2ダンパプレートの縁部に、軸部が設けられ、該軸部は、第1軸部と第2軸部に略2分割され、該第1軸部が第1ダンパプレートの縁部に設けられ、第2軸部が第2ダンパプレートの縁部に設けられ、第1軸部の端部と第2軸部の端部が相互に回転可能に連結されたことを特徴とする請求項1記載のレジスタ。
前記リテーナの両内側壁部に、前記ダンパ支持部材を係止するための係止凸部が突設され、該ダンパ支持部材の縁部に該係止凸部に係止される係止部が設けられたことを特徴とする請求項1記載のレジスタ。
前記ダンパ支持部材のカップ形状部に、半球状先端部が上流側に向けて設けられ、前記リテーナ内に枠部を介して設けた円形保持部の上流側に、該カップ形状部が嵌着されたことを特徴とする請求項1記載のレジスタ。
前記第1ダンパプレートと第2ダンパプレートに、前記カム機構のカムピンが突設され、該各カムピンは該カム機構の該自在軸受に設けたカム溝に係合し、該ダイヤル操作ノブを回動操作したとき、該連結軸、該継手軸、及び自在継手係合部を介して該自在軸受が軸の回りで回転し、該カム溝に係合する該カムピンを介して該第1ダンパプレートと第2ダンパプレートが該軸部を軸に回動することを特徴とする請求項1記載のレジスタ。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この種のクロスフィン型の薄型レジスタは、通常、送風を遮断するために、後フィンの上流側の通風路内に、ダンパプレートが回動可能に軸支され、使用時、送風を止める場合、レジスタ前面のダンパダイヤルを操作してダンパプレートを回動させ、通風路を閉鎖する。
【0006】
このため、上記レジスタは、ダンパ操作用のダンパダイヤルを、ベゼルの前面に設ける必要があり、ダンパダイヤルの配置により、レジスタの前面幅がコンパクトに制限される場合、空気吹出口の開口面積が縮小され、送風性能が低下しやすい。
【0007】
また、レジスタの側部には、ダンパプレートにダンパダイヤルの回動力を伝達する操作伝達機構を設ける必要があり、操作伝達機構のためのスペースを、リテーナの側部などに設けることにより、このスペースがレジスタの外形形状を大型化する。さらに、この種のレジスタは、使用者がレジスタを操作する場合、前フィン上に摺動可能に外嵌された操作ノブとベゼルの前面に設けられたダンパダイヤルとを、別々に操作する必要がある。
【0008】
そこで、本出願人は、上記特許文献1により、1個の操作部で、相互に直交する前フィンと後フィン及びダンパプレートを操作することができるレジスタを提案した。
【0009】
このレジスタは、1個の操作部で、前フィン、後フィン及びダンパプレートを操作することができるものの、後フィンの間を操作用の継手軸が前後に通るため、その部分の後フィンを外すこととなる。このため、後フィンを左右に振ったとき、後フィンを外した部分から中央前方に風が直進するため、後フィンによる長手方向への風向調整が乱される不具合があった。
【0010】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、後フィンによる長手方向への風向調整時の指向性を改善し、部品点数を削減し、部品の組付作業性を改善することができるレジスタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、本発明のレジスタは、
内部に通風路を有したリテーナと、
該リテーナの前部に嵌着され、空気吹出口を有したベゼルと、
該空気吹出口の内側に、回動可能に配設された前可動ルーバと、
該前可動ルーバの上流側で該前可動ルーバと直交方向に配設され、並設した複数の後フィンを回動可能に軸支した後可動ルーバと、
該後可動ルーバの上流側に配設され、ダンパプレートにより該通風路を開閉するダンパ装置と、
を備えたレジスタにおいて、
該前可動ルーバは、該空気吹出口の長手方向と平行に、回動可能に軸支された前フィンを有し、該前フィンに摺動部材が、該前フィンの長手方向と平行に摺動可能に嵌合され、ダイヤル操作ノブが、該摺動部材に回転可能に支持され、
該後可動ルーバの中央近傍に、補助後フィンを両側に有する補助後フィン部材が該後フィンと同期して回動可能に軸支され、
該補助後フィン部材の内側に、環状部材が該補助後フィン部材と平行な
支軸を介して回動可能に軸支され、
前記補助後フィン部材は、平行に配置した上下の平板部間に、前記補助後フィンを連結して構成され、前記環状部材の上部と下部が、該補助後フィン部材の支軸と平行な該支軸を介して、該平板部間に回動自在に軸支され、
1本のリンクバーが、該補助後フィン部材の該平板部上に設けた連結軸と該後フィンの連結軸とを連結して取り付けられ、
該ダイヤル操作ノブと該ダンパ装置間に配設した自在継手の継手軸が、該環状部材の内側を貫通して配置され、
該ダイヤル操作ノブの後部が、該自在継手を介して、該継手軸の前端部に連結され、
該ダンパ装置は、第1ダンパプレートと第2ダンパプレートを有するダンパプレート組付体が、該第1ダンパプレートと第2ダンパプレートを同軸上の軸部を介して回動可能に軸支され、該ダンパプレート組付体をダンパ支持部材により支持して構成され、
該ダンパ支持部材にカップ形状部が設けられ、該カップ形状部内に自在軸受が回動可能に挿入され、該継手軸の後端部が該自在軸受内に嵌入され、
該自在軸受と該ダンパプレート組付体間に、該自在軸受の回転を該ダンパプレート組付体に伝達するカム機構が、設けられ、
該ダイヤル操作ノブによる該摺動部材の摺動操作時、該継手軸の移動により該環状部材を介して該補助後フィン部材が該後フィンと同期して回動し、
該ダイヤル操作ノブの回動操作時、該自在継手の該継手軸の回転が該カム機構を介して、該ダンパプレート組付体に伝達され、該ダンパプレート組付体が開閉することを特徴とする。
【0012】
なお、この明細書において、前後は、レジスタ内の通風路の下流側(空気吹出口側)が前側、前部であり、通風路の上流側が後側、後部である。
【0013】
この発明によれば、レジスタのダイヤル操作ノブを、摺動部材とともに前フィンの長手方向に摺動操作すると、継手軸、環状部材を介して、補助後フィン部材が後可動ルーバの後フィンと同期して同方向に回動し、送風方向が空気吹出口の長手方向に曲げられる。
【0014】
このとき、後可動ルーバの後フィンは、継手軸の長手方向の動きが、環状部材と補助後フィン部材に伝達され、さらにリンクバーを介して同期回動し、ダイヤル操作ノブの長手方向への動きに応じて、後可動ルーバの向きをスムーズに変えることができる。このため、従来、摺動部材の動きを後可動ルーバに伝えるために設けていた二股係合部などの部品が不要となる。また、後可動ルーバの中央付近を通過する空気流は、補助後フィン部材により良好にガイドされ、良好な指向性をもって後可動ルーバの向きに送風することができる。
【0015】
さらに、ダンパ装置の第1ダンパプレートと第2ダンパプレートを有するダンパプレート組付体の軸部が、ダンパ支持部材により支持されるため、ダンパプレート組付体をリテーナの通風路内に組み付ける、組み付け作業時、ダンパプレート組付体を組み付けたダンパ支持部材を、通風路内の定位置に簡単に組み付けることができる。また、リテーナの壁部に、ダンパプレートの支軸用の軸孔を設ける必要がなく、軸孔による風漏れを防止することができる。
【0016】
一方、空気吹出口の短手方向に風向を変える場合、ダイヤル操作ノブを空気吹出口の短手方向に回動操作し、これにより、前フィンが短手方向に回動し、空気吹出口からの送風が、空気吹出口の短手方向に曲げられる。
【0017】
また、ダイヤル操作ノブをその中心軸の回りで回すと、自在継手、継手軸、自在軸受、及びカム機構を介してダンパ装置のダンパプレート組付体に回動力が伝わり、ダンパプレート組付体の第1ダンパプレートと第2ダンパプレートがその軸部を軸に相反方向に回動して、通風路を開閉する。このとき、ダイヤル操作ノブの回動力が、自在継手、継手軸、自在軸受、及びカム機構を介して、ダンパ装置のダンパプレート組付体に良好に伝達され、ダンパ装置の開閉を円滑に行うことができる。
【0018】
さらに、補助後フィン部材は、平行に配置した上下の平板部間に、補助後フィンを連結して構成され、環状部材の上部と下部が、補助後フィン部材の支軸と平行な支軸を介して、平板部間に回動自在に軸支され
、1本のリンクバーが、補助後フィン部材の平板部上に設けた連結軸と後フィンの連結軸とを連結して取り付けられるので、風向を調整する際、補助後フィンと後フィンを同じ方向に向け、後フィンを振ったときの、指向性を改善させることができる。
【0019】
またここで、上記ダンパ装置のダンパプレートは、通風路の横断面を略2分割した形状の、第1ダンパプレートと第2ダンパプレートから構成され、第1ダンパプレートと第2ダンパプレートの縁部に、軸部が設けられ、軸部は、第1軸部と第2軸部に略2分割され、第1軸部が第1ダンパプレートの縁部に設けられ、第2軸部が第2ダンパプレートの縁部に設けられ、第1軸部の端部と第2軸部の端部が相互に回転可能に連結される構成とすることができる。
【0020】
また、この環状部材の両内側壁部の縦方向にリブを、環状部材内を貫通する上記継手軸と接触可能に、設けることが好ましい。これによれば、ダイヤル操作ノブの操作時、継手軸が環状部材の内側を円滑に摺動し、良好な操作性で、異音を生じさせず、円滑に操作を行うことができる。
【0021】
またここで、上記リテーナの両内側壁部に、上記ダンパ支持部材を係止するための係止凸部が突設され、ダンパ支持部材の縁部に係止凸部に係止される係止部を設ける構成とすることができる。
【0022】
またここで、上記ダンパ支持部材のカップ形状部に、半球状先端部が上流側に向けて設けられ、上記リテーナ内に枠部を介して設けた円形保持部の上流側に、カップ形状部が嵌着される構成とすることができる。
【0023】
またここで、上記補助後フィン部材の上下の平板部に、支軸が突設されるとともに、連結軸が該支軸から偏倚した位置に突設され
た構成とすることができる。
【0024】
またここで、上記第1ダンパプレートと第2ダンパプレートに、上記カム機構のカムピンが突設され、各カムピンはカム機構の自在軸受に設けたカム溝に係合し、ダイヤル操作ノブを回動操作したとき、連結軸、継手軸、及び自在継手係合部を介して自在軸受が軸の回りで回転し、カム溝に係合するカムピンを介して第1ダンパプレートと第2ダンパプレートが軸部を軸に回動するように構成することができる。
【0025】
これによれば、第1ダンパプレートと第2ダンパプレートは、軸部を軸に、重ね合せた状態で通風路を開放し、軸部を中心に開いた状態で通風路を閉鎖する用に動作し、これにより、ダイヤル操作ノブを回したときの回動操作力を、カム機構を介して確実にダンパ装置に伝達し、ダイヤル操作ノブの回動操作により、第1ダンパプレートと第2ダンパプレートの相反方向への回動によって、円滑に通風路を開閉することができる。
【発明の効果】
【0026】
この発明のレジスタによれば、1個の操作部で、前フィン、後フィン及びダンパプレートを操作することができ、後フィンを振ったときの、長手方向への風向調整時の指向性を改善し、部品点数を削減し、さらに部品の組付作業性を改善することができる。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。このレジスタは、
図1〜
図4に示すように、ダクト状に形成されたリテーナ1とその前部に嵌着されたベゼル2によりケース部が形成され、ベゼル2の前面に、長方形状の空気吹出口5形成され、リテーナ1の通風路6内に、前可動ルーバ3が配設され、その上流側に後可動ルーバ4及びダンパ装置50が配設される。
【0029】
前可動ルーバ3は、
図1に示すように、空気吹出口5の長手方向と平行に配置され、回動可能に軸支された前フィン30〜32を有している。中央の前フィン30に摺動部材8が、前フィン30の長手方向と平行に摺動可能に嵌合され、ダイヤル操作ノブ7が、摺動部材8に回転可能に支持される。
図8に示すように、後可動ルーバ4は、その中央近傍に、補助後フィン40a,40bを両側に有する補助後フィン部材40が後フィン41と同期して回動可能に軸支される。補助後フィン部材40の内側には、環状部材49が補助後フィン部材40の支軸43と平行な支軸46を介して回動可能に軸支される。
【0030】
ダンパ装置50は、
図14に示すように、第1ダンパプレート51と第2ダンパプレート52を有するダンパプレート組付体70が、ダンパ支持部材60により支持され、ダンパ支持部材60を介して、通風路6内に開閉可能に装着される。ダンパプレート組付体70は、第1ダンパプレート51と第2ダンパプレート52を同軸上の軸部を介して回動可能に軸支して構成され、ダンパ支持部材60によりその軸部が支持される。
図7に示すように、ダンパ装置50を開閉操作するために、ダイヤル操作ノブ7とダンパ装置50間に、自在継手10の継手軸17が、環状部材49の内側を貫通して配置される。ダイヤル操作ノブ7の背面部は、自在継手10を介して、継手軸17の前端部に連結される。ダンパ支持部材60は、
図18に示すように、その端部にカップ形状部61が設けられ、カップ形状部61内に自在軸受21が回動可能に挿入され、継手軸17の後端部が自在軸受21内に嵌入される。
【0031】
一方、
図15に示すように、自在軸受21とダンパプレート組付体70間に、自在軸受21の回転をダンパプレート組付体70の軸部に伝達するカム機構20が、設けられる。ダイヤル操作ノブ7による摺動部材8の摺動操作時、継手軸17の移動により、環状部材49を介して補助後フィン部材40が、後フィン41と同期して回動する。さらに、ダイヤル操作ノブ7の回動操作時、自在継手10の継手軸17の回転がカム機構20を介して、ダンパプレート組付体70の軸部に伝達され、ダンパプレート組付体70が開閉するように構成される。
【0032】
すなわち、ダンパプレート組付体70を構成する第1ダンパプレート51と第2ダンパプレート52に、各々、カム機構20のカムピン56,57が突設され、各カムピン56,57は、カム機構20の自在軸受21に設けたカム溝23に係合する。これにより、ダイヤル操作ノブ7を回動操作したとき、連結軸11、継手軸17、及び自在継手係合部18を介して自在軸受21が軸の回りで回転し、カム溝23に係合するカムピン56,57を介して、第1ダンパプレート51と第2ダンパプレート52が軸部を軸に回動するようになっている。
【0033】
ベゼル2正面の空気吹出口5は、長手方向に長く短手方向に短い横長の長方形に形成され、空気吹出口5のすぐ内側に、前可動ルーバ3が長手方向(横方向)と平行に配される。前可動ルーバ3の上流側には、前可動ルーバ3と直交方向に後可動ルーバ4が、空気吹出口5の短手方向(縦方向)と平行に後フィン41を並設して配設される。前可動ルーバ3の略中央に、1個のダイヤル操作ノブ7が、前可動ルーバ3、後可動ルーバ4、及びダンパ装置50を操作するために配設される。
【0034】
なお、この実施形態では、レジスタの空気吹出口5は横方向に細長く長手方向を横方向として形成され、前可動ルーバ3はその長手方向と平行に配され、後可動ルーバ4は空気吹出口5の短手方向と平行にその後フィン41を配しているが、当該レジスタの正面形状を90度回転させ、空気吹出口を縦方向に細長い形状とし、前可動ルーバを空気吹出口の長尺方向(縦方向)と平行に配し、後可動ルーバを空気吹出口の短手方向(横方向)と平行に配設するように、レジスタを構成してもよい。
【0035】
図5に示すように、リテーナ1の前部には、嵌合係止部1dが4箇所に設けられ、ベゼル2の内側(背面側)に、嵌合係止部1dに対応して係止部が係止可能に突設される。リテーナ1内に、前可動ルーバ3、後可動ルーバ4、ダイヤル操作ノブ7とその自在継手10を含む連結機構を組み付けた状態で、ベゼル2は、リテーナ1の前部の嵌合係止部1dを用いて嵌着される。
【0036】
図6に示すように、前可動ルーバ3は、両側に板状の軸受部材29を有し、軸受部材29間に3枚の前フィン30〜32を上下に間隔をおいて、回動可能に軸支して構成される。各前フィン30〜32の両側に、支軸34が突設され、それらの支軸34が両側の軸受部材29の軸孔に嵌入され、各前フィン30〜32は上下に回動可能に軸支される。さらに、
図6に示す如く、各前フィン30〜32の一方の端部に連結軸36が突設され、これらの連結軸36間に1本のリンクバー35がリンクされ、前フィン30〜32が同期して同じ方向に回動する。また、
図6に示すように、中央の前フィン30の右側端部に、ガイド軸37が突設され、このガイド軸37は軸受部材29に設けたガイド孔に挿入され、前フィン30の回動範囲をガイドするようになっている。この前可動ルーバ3は、組み付け時、リテーナ1の前部内側に設けた凹部に、両側の軸受部材29を嵌入して、リテーナ1内に定位置に装着される。
【0037】
前可動ルーバ3の中央の前フィン30は、
図6に示す如く、その中央部に上フィン部30aと下フィン部30bが、その間に空間33を設けて上下に膨出するように形成される。つまり、中央の前フィン30は、その中央部近傍を上フィン部30aと下フィン部30bにより、上下に分け、間に空間33を設けるように形成され、平行に配置された上フィン部30aと下フィン部30bには、
図7、
図11に示すように、ダイヤル操作ノブ7の摺動部材8が、前フィン30の長手方向(水平横方向)に沿って摺動可能に嵌め込まれる。
【0038】
カップ状に形成された摺動部材8には、
図7に示すように、その左右の壁部に、4本のスリット8aが設けられ、これらのスリット8aに、上フィン部30aと下フィン部30bを嵌入することにより、摺動部材8は、前フィン30上に、左右横方向に摺動可能に装着される。また、摺動部材8の背面側端部、つまり前フィン30の背面側に突き出して背面側端部に、自在継手10の取付板9が、摺動部材8に設けた係止爪8cと取付板9に設けた係止部9aを係止させて嵌着される。また、摺動部材8内には、
図7に示す如く、荷重付与部材39が、摺動時に適度な荷重を付与するように、前フィン30の縁部に当接して取り付けられる。これにより、摺動部材8は前フィン30に対し適度な荷重を付与され、左右方向に摺動可能に取り付けられる。
【0039】
さらに、
図7に示すように、取付板9の中央に軸孔9bが設けられ、摺動部材8の前端部に軸孔8bが形成され、それらの軸孔8b、9bに、自在継手10の連結軸11が挿通される。摺動部材8の軸孔8bから突出する連結軸11の前部には、所定の回動範囲内で回動可能にダイヤル操作ノブ7が装着され、連結軸11の前端部に、固定ねじ7aと取付座7bを用いて、ダイヤル操作ノブ7が締め付け固定される。さらにダイヤル操作ノブ7の前部には固定ねじ7aを覆ってカバー部7cが嵌着される。これにより、ダイヤル操作ノブ7は、連結軸11の前端部に取り付けられ、ダイヤル操作ノブ7をその軸の回りで回動操作すると、摺動部材8に対し連結軸11がその軸の回りで回動する。
【0040】
一方、
図7に示すように、連結軸11の後部側つまり自在継手10側には、自在継手10の主要部となるフランジ部14が設けられ、フランジ部14の前側に係合凹部14aが連結軸11の外周部分に設けられ、ガタツキ防止用と節度感付与用に、板ばね部材14bが取付板9の背面側に設けられる。板ばね部材14bは、その凸部が係合凹部14aに、ばね弾性をもって嵌合可能に設けられ、ダイヤル操作ノブ7を持って連結軸11を回したとき、所定の角度位置(ダンパの開放位置と閉鎖位置)で、凸部が係合凹部14aに弾性嵌合する。これにより、ダンパ装置50の操作機構は、適度なクリック感を生じつつ、ダンパの開放位置と閉鎖位置を保持させ、且つ連結軸11のガタツキを防止している。
【0041】
自在継手10は、
図7に示すように、継手軸17の前端部に、二股状の揺動連結部15を設け、揺動連結部15の内側に、揺動連結部材13を継手軸17の軸と直交する軸の回りで回動可能に軸支する。さらに、揺動連結部材13は、フランジ部14の背面側に、継手軸17の軸と直交し且つ揺動連結部材13と直交する軸の回りで回動可能に連結される。これにより、自在継手10は、連結軸11と継手軸17間で軸と直交する全ての方向に回転揺動可能で、且つ連結軸11の軸の回りの回転力を継手軸17に伝達可能として、自在継手機構を構成する。
【0042】
さらに、継手軸17の背面側端部に、略直方体形状の自在継手係合部18が設けられ、自在継手係合部18の上下にピン19が突設される。この自在継手係合部18は、
図22に示す如く、ダンパ装置50のソケット状の自在軸受21内に挿入され、そこに係合するようになっている。つまり、自在継手係合部18の上下のピン19は、自在軸受21内に設けた係合溝24に係合し、自在継手10は自在軸受21に対し継手軸17の軸の回りの回転を伝達しながら、傾動可能に連結される。自在軸受21は、
図16、
図21に示すように、円形穴を有したソケット状に形成され、その内壁に、2本の係合溝24が軸方向に形成され、自在継手係合部18の上下のピン19がこの係合溝24に係合する。
【0043】
一方、
図10、
図11に示すように、自在継手10の継手軸17は、補助後フィン部材40の内側を前後に貫通するとともに、補助後フィン部材40内に軸支された環状部材49の内側を貫通して配設される。補助後フィン部材40は、
図8に示すように、後可動ルーバ4の略中央位置に配置され、上下に突出した支軸43を介して、リテーナ1内の軸受部材47により回動可能に軸支される。さらに、補助後フィン部材40は、上部と下部に間隔をおいて、平行に配置された平板部42を有し、上下両側の平板部42の縁部両側に掛け渡すように、補助後フィン40a、40bが、両平板部42の両側縁部に、縦に固定される。
【0044】
後可動ルーバ4は、前可動ルーバ3の上流側の通風路6内に、前可動ルーバ3と直交方向に配設される。後可動ルーバ4は、
図8に示す如く、略中央に補助後フィン部材40を配置し、その両側に例えば5本の後フィン41を、縦方向に配置して構成され、後フィン41は、左右横方向に間隔をおいて並設される。また、後可動ルーバ4は、上部と下部に配置した板状の軸受部材47に、補助後フィン部材40と各後フィン41の上下の支軸43が、回動可能に嵌入して組み付けられる。リテーナ1内への組み付け時、上下の軸受部材47は、その間に補助後フィン部材40と各後フィン41を組み付けた状態で、リテーナ1内の上壁と下壁の内側に設けた凹部(
図3)に、嵌め込まれて装着される。
【0045】
後可動ルーバ4の略中央に位置する補助後フィン部材40は、
図8,10,11に示す如く、正面視を方形枠状として形成され、左右に間隔を置いて補助後フィン40a、40bが上下の平板部42間に設けられる。上部の平板部42上に、支軸43が上向きに突設され、下部の平板部42の下面に、支軸43が上部の支軸43と同軸位置に下向きに突設される。補助後フィン部材40は、他の後フィン41と同様に、後可動ルーバ4を軸支する上下の軸受部材47に設けた軸孔に、各支軸43を嵌入し、上下の支軸43を介して、左右に回動可能に軸支される。また、補助後フィン部材40と5本の後フィン41の上部には、各々、それらの支軸43から離れた偏倚位置に、連結軸44が突設され、1本のリンクバー45がそれらの連結軸44間にリンクされる。
【0046】
一方、
図19、
図20に示すように、補助後フィン部材40内には、継手軸17を貫通させるための、縦長の環状部材49が、その上部と下部に設けた軸支部48により、左右に回動可能に軸支される。環状部材49は、正面視で長円形に形成され、両側側壁の内側面に、細いリブ49aが縦方向に突設される。このリブ49aは、環状部材49内に挿通された継手軸17が、ダイヤル操作ノブ7の操作に応じて、左右に揺動したとき、リブ49aに継手軸17を接触させ、円滑に継手軸17の動きを補助後フィン部材40に伝達し、継手軸17の上下の摺動時に、継手軸17をスムーズに摺動させるようになっている。
【0047】
また、環状部材49により、従来必要としていた二股係合部や扇形歯部などの部材が不要となる。つまり、ダイヤル操作ノブ7を左右に操作したとき、摺動部材8の左右方向の動きが、継手軸17を介して環状部材49に伝達され、その動きが環状部材49から補助後フィン部材40に伝達され、後可動ルーバ4の左右方向の回動となる。このため、従来、後可動ルーバ4の後フィン41を回動させるために設けていた二股係合部や扇形歯部などの部材は不要となる。
【0048】
図19に示す如く、補助後フィン部材40の上下の平板部42の内側面に、支軸46が内側に向けて突設され、長円形の環状部材49の上部と下部に設けた軸支部48の軸孔に、上下の支軸46が嵌入され、環状部材49は、補助後フィン部材40の内側で、左右に回動可能に軸支される。
図10に示すように、継手軸17が環状部材49の内側に挿通され、継手軸17の背面側の先端に設けた自在継手係合部18は、自在軸受21内に嵌め込まれ、自在軸受21はダンパ装置50のダンパ支持部材60のカップ形状部61内に回動可能に嵌め込まれる。
【0049】
ダンパ装置50は、上記のように、ダンパプレートが、通風路6の横断面を略2分割した形状の、第1ダンパプレート51と第2ダンパプレート52を備えて構成される。第1ダンパプレート51と第2ダンパプレート52の縁部に、軸部が設けられ、軸部は、第1軸部53と第2軸部54に略2分割される。第1軸部53が第1ダンパプレート51の縁部に設けられ、第2軸部54が第2ダンパプレート52の縁部に設けられ、第1軸部53の端部と第2軸部54の端部が同軸上で連結される。
【0050】
ダンパ装置50のダンパプレート組付体70は、第1ダンパプレート51と第2ダンパプレート52からなり、
図13に示すように、ダンパ支持部材60によって回動可能に支持され、ダンパ支持部材60を介して、通風路6内に開閉可能に装着される。第1ダンパプレート51は、
図17(a)に示すように、プレート本体51aの上に軟質シート51bを重ねて取り付け、軟質シート51bの上から覆うようにカバー部51cをプレート本体51aに固定して構成される。第1ダンパプレート51のプレート本体51aの長辺縁部には、第1軸部53が、2片に分かれ、間隔をおいて形成される。また、プレート本体51aの中間部に、フック状のカムピン56が外側を向けて突設され、このカムピン56を介して第1ダンパプレート51に開閉方向の回動力が付与され構造である。
【0051】
同様に、第2ダンパプレート52は、
図17(b)に示すように、プレート本体52aの下に軟質シート52bを取り付け、さらに軟質シート52bの下から覆うようにカバー部52cをプレート本体52aに固定して構成される。プレート本体52aの長辺縁部には、第2軸部54が、間隔をおいて2片に分かれて、形成される。第1軸部53の端部と第2軸部54の端部は、相互に回転可能に連結される。また、プレート本体52aの中間部に、フック状のカムピン57が外側を向けて突設され、このカムピン57を介して第2ダンパプレート52に開閉方向の回動力が付与される構造である。
【0052】
上記カムピン56,57の先端に球体部が形成され、この球体部が、
図15に示す如く、カム機構20の自在軸受21の外周部に設けたカム溝23に係合保持される。自在軸受21のカム溝23の横断面形状は、カムピン56,57の球体部を確実に保持して回動可能な形状に形成され、カムピン56,57は自在軸受21の回動に従動して、円滑に移動するように組み付けられる。
【0053】
図15、
図16に示す如く、ダンパプレート組付体70の第1ダンパプレート51と第2ダンパプレート52は、それらの第1軸部53と第2軸部54が、同軸上で回動可能に、連結されて組み付けられる。このとき、各カムピン56,57は、外側に突出し、ダンパ支持部材60のカップ形状部61の開口61bから内部に挿入され、内側に配設された自在軸受21のカム溝23に係合する。また、第1ダンパプレート51と第2ダンパプレート52は、
図23に示すように、所定角度まで開いた状態で、通風路6を閉鎖する形状に形成される。
【0054】
ダンパ支持部材60は、ダンパプレート組付体70を開閉可能に支持し、リテーナ1の通風路6に、装着するための部材である。ダンパ支持部材60は、
図18に示すように、長尺の支柱部62の両端部に、係止支持部63,64を設け、各係止支持部63,64には、リテーナ1内に係止させるための係止凹部63a,64aが形成され、さらにダンパプレート組付体70の第1軸部53と第2軸部54の端部を回動可能に軸支する軸孔63b、64bが各係止支持部63,64に、同軸上に形成される。
【0055】
さらに、
図18に示す如く、支柱部62の中間部に、カップ状のカップ形状部61が設けられる。カップ形状部61は、前部に円形開口を有し、背面部に半球状先端部61aを有して形成され、半球状先端部61aには、上記カムピン56,57を導入するための開口61bが上下に形成される。
図16に示すように、カップ形状部61内には、自在軸受21が所定の角度範囲で回動可能に挿入され、自在軸受21内に嵌入される継手軸17の自在継手係合部18から回動力を受けた自在軸受21は、カップ形状部61内で所定角度範囲で回動する。
【0056】
この自在軸受21の回動によって、第1ダンパプレート51と第2ダンパプレート52は、カムピン56,57を介して開閉動作する。カップ形状部61は、リテーナ1の背面側からリテーナ1内に挿入され、リテーナ1内に設けた円形保持部1b(
図5)内に嵌着される。このために、カップ形状部61の外周部は円形保持部1b内に嵌合可能な形状に形成され、且つカップ形状部61の前部には、リテーナ1内の枠部1aを嵌め込むためのスリット61dが形成される。
【0057】
また、カップ形状部61の両側に、軸孔61cが形成され、上記ダンパプレート組付体70の第1軸部53と第2軸部54の内側端部がこの軸孔61cに嵌合されるようになっている。軸孔63b、64b及び軸孔61cは同軸上に位置し、ダンパプレート組付体70の第1軸部53と第2軸部54からなる軸部が、これら軸孔63b、64b及び軸孔61cによってダンパ支持部材60上で回動可能に軸支される。
【0058】
第1ダンパプレート51と第2ダンパプレート52からなるダンパプレート組付体70を、リテーナ1内に組み付ける場合、先ず、
図14に示す如く、第1軸部53と第2軸部54を、係止支持部63,64の軸孔63b、64bに嵌合させ、組み付けた状態とする。次に、リテーナ1の背面側から、ダンパプレート組付体70付きのダンパ支持部材60を差し入れ、ダンパ支持部材60の係止支持部63,64の係止凹部63a,64aを、リテーナ1内の係止凸部1c(
図5)に係止させ、これによりダンパプレート組付体70とダンパ支持部材60とからなるダンパ装置50が、リテーナ1内の所定位置に取り付けられる。
【0059】
このように、リテーナ1内の係止凸部1cにダンパ支持部材60の係止支持部63,64の係止凹部63a,64aを係止させるだけで、ダンパ装置50を定位置に簡単に組み付けることができ、且つリテーナ1の側壁に軸孔を穿設する必要がなく、軸孔の隙間からの風漏れを防止することができる。
【0060】
上記のように、ダイヤル操作ノブ7は、連結軸11が、上記構成の自在継手10を介して、出力軸側の継手軸17に連結され、連結軸11、自在継手10、継手軸17、自在軸受21等から回転伝達機構が構成される。これにより、ダイヤル操作ノブ7を持って摺動部材8を左右方向に摺動操作したとき、その動きが環状部材49を介して後可動ルーバ4に伝達され、ダイヤル操作ノブ7を上下方向に傾動(回動)操作したとき、前可動ルーバ3が傾動し、さらにその状態で、ダイヤル操作ノブ7を回したとき、回転伝達機構を介して、ダイヤル操作ノブ7の回動力が継手軸17から自在軸受21に伝達される。
【0061】
ダンパ装置50では、第1ダンパプレート51と第2ダンパプレート52を回動操作するために、
図14、
図15に示す如く、第1ダンパプレート51のカムピン56が自在軸受21の端部に設けたカム溝23に係合し、第2ダンパプレート52のカムピン57が自在軸受21の端部に設けた反対側のカム溝23に係合する。第1ダンパプレート51と第2ダンパプレート52は、
図13、
図14に示す如く、第1軸部53と第2軸部54が連結された状態で、ダンパ支持部材60によって保持され、通風路6内の上流側に開閉可能に取り付けられる。
【0062】
これにより、上記ダイヤル操作ノブ7を、その軸の回りで回動操作したとき、その回動力が自在継手10の連結軸11、継手軸17を介して自在軸受21に伝達され、自在軸受21に設けたカム溝23が、カムピン56,57を介して第1ダンパプレート51と第2ダンパプレート52を回動させ、
図22のように通風路6を開放し、
図23のように通風路6を閉鎖する。
【0063】
ダイヤル操作ノブ7は、前可動ルーバ3の前フィン30〜32とともに上下に傾動し、摺動部材8とともに左右に移動する。このため、その上下傾動と左右移動を行いつつ、軸の回りで回動操作したとき、その回動力を、カム機構20を介してダンパ装置50の第1ダンパプレート51及び第2ダンパプレート52に伝達するように、自在継手10、自在継手係合部18及び自在軸受21を介して連結される。自在継手10は、上記の如く連結軸11に対し揺動連結部15及び揺動連結部材13を介して全方向に傾動可能に連結される。
【0064】
上記構成のレジスタは、自動車の車内のインストルメントパネルやダッシュボードの部分に、そのリテーナ1の末端を図示しない通風ダクトに接続するようにして装着される。通風ダクトから送られる空気は、リテーナ1内の通風路6から空気吹出口5を通して吹き出される。
【0065】
図22、
図26のように、ダンパ装置50を開放し、前可動ルーバ3の前フィン30〜32と後可動ルーバ4の補助後フィン部材40及び後フィン41を、通風路6の送風方向と平行にしたニュートラル状態で、空気流は通風路6内を真直ぐに進み、補助後フィン部材40、後フィン41、及び前フィン30〜32の間を通過し、空気吹出口5から前方に吹き出される。
【0066】
このとき、後可動ルーバ4を通過する空気流は、後フィン41とともに補助後フィン部材40によっても、ガイドされ、正面に向けて空気流が指向性良く送風される。また、
図13、
図14に示すように、ダンパ装置50を支持するダンパ支持部材60のカップ形状部61に、上流側を向いて半球状先端部61aが設けられるために、送風時の空気抵抗を低減することができる。
【0067】
このような送風状態で、通風路6を閉鎖して送風を遮断する場合、ダイヤル操作ノブ7を把持して、その軸の回りで例えば時計方向に回す。これにより、ダイヤル操作ノブ7の回動力が自在継手10、自在継手係合部18から自在軸受21に伝達され、ダンパ支持部材60のカップ形状部61内で自在軸受21が回転する。そして、自在軸受21の回転がカムピン56,57を介してダンパ装置50のダンパプレート組付体70に伝達されて、ダンパプレート組付体70の第1ダンパプレート51と第2ダンパプレート52が相反方向、開方向に回転する。
【0068】
このとき、
図23に示す如く、第1ダンパプレート51が図の時計方向に回動し、第2ダンパプレート52が反時計方向に回動し、開方向に開いた第1ダンパプレート51と第2ダンパプレート52の周縁部が通風路6の内壁に当接し、通風路6がダンパ装置50により閉鎖される。このとき、リテーナ1内のダンパ装置50の上流側で、空気圧が上昇するが、ダンパプレート組付体70を支持するダンパ支持部材60が、内壁に穿設した軸孔に軸をはめ込むのではなく、内壁に突設した係止凸部1cに係止される。しかも、自在軸受21を回動可能に保持するカップ形状部61が半球状先端部61aによってほぼ閉鎖されるので、ダンパ装置50を閉鎖したときの風漏れを低減することができる。
【0069】
一方、送風状態で、送風方向を上または下に調整する場合、ダイヤル操作ノブ7を把持して前可動ルーバ3の前フィン30〜32を上または下に回動させる。ダイヤル操作ノブ7を持って上または下に回動させると、
図24、
図25に示すように、ダイヤル操作ノブ7が装着された前フィン30〜32がその両側の支軸34を軸に上または下に回動し、前フィン30〜32が斜め上方または斜め下方に傾動して、送風方向が同方向に調整される。
一方、上記のように前フィン30〜32を上にまたは下に振った送風状態で、通風路6を閉鎖して送風を遮断する場合、上記と同様、ダイヤル操作ノブ7を把持して、その軸の回りで例えば時計方向に回す。
【0070】
このとき、
図24,
図25に示すように、ダイヤル操作ノブ7の連結軸11は継手軸17に対し曲折して連結され、且つ継手軸17は自在軸受21に対し曲折して連結されるが、自在継手10及び自在継手係合部18を介して自在軸受21に連結されるため、ダイヤル操作ノブ7の回動力は円滑に自在軸受21に伝達され、カム機構20に伝達される。
【0071】
カム機構20の回転は、カムピン56,57を介してダンパ装置50のダンパプレート組付体70に伝達され、第1ダンパプレート51と第2ダンパプレート52が、相反方向に回転する。このとき、
図23に示すように、第1ダンパプレート51が図の時計方向に回動し、第2ダンパプレート52が反時計方向に回動し、第1ダンパプレート51と第2ダンパプレート52の周縁部が通風路6の内壁に当接し、通風路6がダンパ装置50により閉鎖される。
【0072】
一方、送風方向を左右に変える場合、ダイヤル操作ノブ7を摺動部材8とともに左または右に摺動させる。ダイヤル操作ノブ7を持って左または右に動かすと、摺動部材8は前フィン30上を左または右に移動する。例えば、ダイヤル操作ノブ7を左に動かすと、
図28のように摺動部材8と連結軸11が移動する。このとき、摺動部材8の連結軸11に、揺動連結部材13を介して連結される継手軸17は右に傾動し、この継手軸17の傾動によって、後可動ルーバ4の補助後フィン部材40内に配置された環状部材49が回動方向の力を受ける。これにより、補助後フィン部材40がその支軸43を軸に右に傾動(回動)する。このとき、その回動力は、後可動ルーバ4のリンクバー45を介して他の後フィン41に伝達され、各後フィン41がその支軸43を軸支に回動し、全ての後フィン41の向きが支軸43を軸にして変わり、送風方向が左に調整される。
【0073】
上記の如く後可動ルーバ4を左にまたは右に振った送風状態で、通風路6を閉鎖して送風を遮断する場合、上記と同様、ダイヤル操作ノブ7を把持して、その軸の回りで例えば時計方向に回す。
【0074】
このとき、
図27に示すように、ダイヤル操作ノブ7の連結軸11は、自在継手10、自在継手係合部18から自在軸受21に伝達され、ダンパ支持部材60のカップ形状部61内で自在軸受21が回転する。この自在軸受21の回転がカムピン56,57を介してダンパ装置50のダンパプレート組付体70に伝達されて、ダンパプレート組付体70の第1ダンパプレート51と第2ダンパプレート52が相反方向(開方向)に回転し、第1ダンパプレート51と第2ダンパプレート52の周縁部が通風路6の内壁に当接し、通風路6がダンパ装置50により閉鎖される。
【0075】
このように、1本のダイヤル操作ノブ7を操作するのみで、簡便に送風方向を上下左右に変えることができるとともに、ダンパ装置50を回動操作して、通風路6を開閉することができる。また、後可動ルーバ4の略中央位置に補助後フィン部材40を配置し、ダイヤル操作ノブ7を左または右に動かしたときの継手軸17の動きが環状部材49を介して補助後フィン部材40に伝達され、補助後フィン部材40を介して後可動ルーバ4の後フィン41を傾動させるので、二股部材や扇形係合部材を別に設ける必要がなく、部品数を減らすことができ、組み付け作業工数も削減することができる。