【実施例】
【0014】
実施例に係るデスク装置につき、
図1から
図8を参照して説明する。以下、
図2における紙面左下側をデスク装置の正面側とし、正面側から見たときの上下左右前後方向を基準として説明する。
【0015】
本実施例のデスク装置1は、ノートパソコンP(物品)を利用する教室で使用されるものであり、天板2(天板部材)の上面2aにノートパソコンPを載置できる一方で、デスク装置1の後端部に形成された収納ユニット10に電源ケーブルC1やLANケーブルC2を接続したままのノートパソコンPを収納することで、上面2aを広く使用できるようになっている。尚、本実施例において、ノートパソコンPは、いわゆるA4ファイルサイズ(折畳まれ、かつ、収納された状態において、幅380mm、高さ260mm、奥行き45mm)として説明するが、具体的な数値を限定するものではなく、以下の数値についても同様である。さらに尚、特に断らない限りノートパソコンPは折畳まれた状態であるものとし、電源ケーブルC1に接続されるACアダプタについてはその図示を省略する。
【0016】
図1,
図2に示されるように、デスク装置1は、左右方向に長尺な上面視略長方形状に形成された板状の天板2と、該天板2を支持する左右一対の脚3,3(脚部材)と、該脚3,3の間に配置され幕板として機能する背面板12を有する収納ユニット10と、から主に構成され、天板2、脚3,3および収納ユニット10によって囲まれた前方側の空間は足入れ空間S2となっており、デスク装置1の利用者の足や手荷物等が入れられる。また、収納ユニット10における背面板12後方側の空間は収納空間S1(物品収納部)となっており、3台のノートパソコンP,P,P、AC電源に接続されたテーブルタップT、LANケーブル用のスイッチングハブH、電源ケーブルC1、LANケーブルC2等が収納される。尚、LANケーブルC2の代わりに、無線LANによりネットワークに接続されていてもよい。
【0017】
先ず、
図1〜
図5を用いて、天板2について説明する。天板2は、スチール製の板材の縁部を折曲げ成形することで形成されており(
図4参照)、天板2の上面2aには、ノートパソコンP、テキスト、筆記用具等の物品が載置される。
【0018】
図2,
図5に示されるように、天板2の下面2b(
図4参照)には、両端部それぞれにボルトナットで固定されたフック部材4,4と、該フック部材4,4の間に所定間隔置きにボルトナットで固定された3つの引出部材5,5,5と、が配設されている。フック部材4は、樹脂材の型抜き成形等により形成された正面視クランク形状であり、手荷物等が吊支され、引出部材5は、樹脂材の押出成形等により形成された正面視上向きコ字状であり、引出部材5の内部にテキスト、筆記用具等の物品が載置・収納される。また、
図5に示されるように、天板2に固定された各引出部材5の後端は収納ユニット10の背面板12に近接配置されているため、引出部材5内に収納された物品が後方側から落下し難い。
【0019】
次に、
図1,
図2を用いて、脚3について説明する。脚3は、上下方向に長尺かつ前後方向に幅広な直方体状に形成された垂直杆30と、該垂直杆30の上端部にボルトナットで固定され前方に延出する上部水平杆31と、該垂直杆30の下端部にボルトナットで固定され前方に延出する下部水平杆32と、から構成されており、垂直杆30および上部水平杆31それぞれの上面と天板2の下面2bとは、互いに面当接された状態でボルトナットにより固定されている。垂直杆30および下部水平杆32それぞれの下端部には、それぞれアジャスタ(図示略)が取付けられており、高さ位置を調整可能となっている。ここで、垂直杆30の前後寸法は80mmである。尚、垂直杆30、上部水平杆31および下部水平杆32は、溶接固定されていてもよく、限定するものではない。さらに尚、脚3,3は、アジャスタの代わりにまたは付加的に、キャスタを有していてもよく、アンカーやフック等で床に固定されていてもよい。
【0020】
次に、
図1,
図3〜
図5を用いて、収納ユニット10について説明する。収納ユニット10は、一対の脚3,3の間に固定された背面体11と、該背面体11の後面に溶接固定された3つのチャンネル杆15,15,15(物品載置部)と、一対の脚3,3の垂直杆30,30に架設されたパンチングプレート16(物品支持部材)と、により構成されており、天板2、脚3,3、背面体11、および、パンチングプレート16で囲まれた空間は収納空間S1となっている。この収納空間S1は背面体11によって足入れ空間S2とは区画されていることから、足入れ空間S2側から収納空間S1にアクセス不能となっている。尚、
図5については、説明の都合上、天板2、パンチングプレート16を点線で図示し、脚3の上部水平杆31、ピン19の図示を省略している。
【0021】
図4を参照し、背面体11は、スチール製の板材の上下縁部を後方に向けて側面視L字状に折曲げ成形することにより側面視コ字状に形成されており、後面視長方形状の板状に形成された背面板12と、該背面板12の上端部にて側面視下向きL字状に形成された上枠13と、該背面板12の下端部にて側面視上向きL字状に形成された下枠14と、を有しており、上枠13および下枠14は、互いに略平行である。ここで、背面体11の上下寸法は430mmであり、上枠13および下枠14の前後寸法は70mmである。
【0022】
図3〜
図5に示されるように上枠13は、背面板12の上端から略垂直後方に延出した板状の上端部13aと、上端部13aの後端から略垂直下方に延出した板状の後端部13bと、を備え、下枠14は、背面板12の下端から略垂直後方に延出した板状の下端部14aと、下端部14aの後端から略垂直上方に延出した板状の後端部14bと、を備え、下端部14aには、上面視楕円形状に上下方向に貫通する5つの孔14c,14c,…(
図5参照)が長手方向に向けて所定間隔置きに形成されている。ここで、上枠13および下枠14の後端部13b,14bの上下寸法は20mmである。
【0023】
下枠14は、その左右両端から略垂直下方に延出する左右一対の舌片(図示略)がボルトナットにより脚3,3にそれぞれ固定され、上枠13および下枠14の後端部13b,14bの後面は垂直杆30,30の後面30b,30bと略同一平面上に位置している。同様に、上枠13は、上枠13の上端部13aがボルトナットにより天板2に固定され、上枠13の上端部13aの上面と、天板2の下面2bと、が面当接している。また、天板2と上枠13とを固定するボルトナットは、上枠13の後端部13bによりデスク装置1の後方側から視認し難くなっている。尚、背面体11は、天板2および脚3,3に対してボルトナットの代わりに溶接固定されていてもよい。さらに尚、天板2の後面は後端部13b,14bの後面や垂直杆30,30の後面30b,30bと略同一平面上に配置されていてもよい。
【0024】
図1,
図3に示されるように、下枠14には、テーブルタップTやスイッチングハブHが下枠14に載置・収納される。また、垂直杆30,30の互いに対向する側面30c,30cには、上下方向に延びるチャンネル状に形成された配線ダクト34,34が磁石により取付けられている。これらにより、垂直杆30側に位置するテーブルタップTやスイッチングハブHの各ケーブルは、配線ダクト34に挿通されるため、目立ち難い。
【0025】
また、下枠14の下端部14aに載置されたテーブルタップTやスイッチングハブHおよびこれらの各ケーブルは、下端部14aの後端部14bにより、デスク装置1の後方側から視認し難い上に、下枠14の後方側に垂れ難い。尚、
図3に示すように、両端の孔14c,14cの間に位置する孔14c,14c,14cを中央側の孔14c’,14c’,14c’として説明する。
【0026】
次に、
図3〜
図5を用いて、チャンネル杆15について説明する。チャンネル杆15は、スチールの折曲げ成形によりチャンネル状に形成されており、左右方向に延びる板状の基部15aと、該基部15aの後端から略垂直上方に延出した板状の後端部15bと、該基部15aの前端から略垂直上方に延出した板状の前端部15cと、を備えている。また、後端部15bは、その上縁が前方側へ略180度折り返されることで後端部15bの前面と面当接する折返し片15dを有しており、当該上縁が曲状となっている(
図4参照)。ここで、チャンネル杆15の左右寸法は400mmであり、チャンネル杆15の後端部15bの上下寸法は20mmである。
【0027】
また、チャンネル杆15には、基部15aの上面に沿ってプレーンゴムで形成された厚さ5mmの緩衝シート6が接着剤を介して貼付けられている。尚、緩衝シート6は、合成ゴムや天然ゴムで形成されていてもよく、ポリウレタン等の樹脂材で形成されたゲルであってもよく、限定するものではない。
【0028】
チャンネル杆15は背面板12にその前端部15cが溶接固定されている。固定位置は、下枠14の下端部14aより70mm上方位置に位置し、下枠14に略平行となる位置であり、かつ、上枠13、下枠14、および、チャンネル杆15の各後端部13b,14b,15bは、略同一平面上に位置している。そして、チャンネル杆15の基部15a(緩衝シート6含む)上方の空間は、幅400mm、高さ350mm、奥行き60mmであるため、ノートパソコンP(幅380mm、高さ260mm、奥行き45mm)を基部15a上に載置することができる。一方、チャンネル杆15の後端部15bと下枠14の後端部14bとの間は、上下寸法50mm離間しており、この空隙を利用して下枠14の下端部14aにアクセスすることができる。
【0029】
図5に示されるように、背面板12に固定されたチャンネル杆15,15,15は、下枠14中央側の孔14c’,14c’,14c’の上方に位置している。一方で、下枠14両端側の孔14c,14cの上方にはチャンネル杆15が位置していないため、例えば、テーブルタップTを孔14cから収納空間S1内を略直線状に通過させ、後述する上部開口7を通じて天板2に当該テーブルタップTを載置することもできる。
【0030】
次に、
図3,
図4を用いて、パンチングプレート16について説明する。パンチングプレート16は、スチール製の板材の上下左右縁部を後方に向けて側面視コ字状に折曲げ成形することにより後面視長方形状の板状に形成されており、前後方向に貫通する複数の挿通孔17,17,…が上下左右方向に所定間隔置きに穿設されている。また、パンチングプレート16は折曲げ成形により角が曲状となっている。ここで、パンチングプレート16の上下寸法は200mmである。
【0031】
また、パンチングプレート16の両側端部の前端側には、正面視涙形状の係止孔18が上下二つずつ形成されており、垂直杆30,30の後面30b,30bに溶接固定された横向きT字状のピン19,19,…に係合・吊支される。すなわち、パンチングプレート16は垂直杆30,30に対して着脱可能である。この着脱に関しては、複数の挿通孔17,17,…によりパンチングプレート16が軽量化されているため取回しが良く、上述したように、垂直杆30,30の後面30b,30bと、背面体11の各後端部13b,14b,15bの後面と、が同一平面上に位置していることから、パンチングプレート16を取付け易い。
【0032】
パンチングプレート16が垂直杆30,30に取付けられた状態において、パンチングプレート16の上端と上枠13の後端部13bとの間には、収納空間S1に連通する上部開口7(開口)が垂直杆30,30の側面30c,30c間に亘って形成されている。一方、パンチングプレート16の下面は、チャンネル杆15の基部15aの下面と略同一の高さに位置合わせされており、パンチングプレート16の下面と下枠14の後端部14bとの間には、上部開口7と同様に、下部開口8(開口)が形成されている。ここで、上部開口7の上下寸法は140mmであり、下部開口8の上下寸法は50mmである。
【0033】
次に、
図1,
図6を用いて、収納空間S1における、ノートパソコンPの収納態様について説明する。ノートパソコンPは、上部開口7を利用することで、後方側に傾斜させパンチングプレート16の上端部に立てかけた状態で収納空間S1内に収納されている。このとき、ノートパソコンPの下端部はチャンネル杆15の基部15aに載置・支持されるとともに、ノートパソコンPの上端部はパンチングプレート16により支持される。尚、説明の都合上、
図6では、パンチングプレート16を二点鎖線で図示している。
【0034】
また、緩衝シート6により、ノートパソコンPをチャンネル杆15の基部15a上に載置する際の衝撃が緩和される。加えて、プレーンゴムは、スチールよりも摩擦係数が高いことから、ノートパソコンPがチャンネル杆15上から落下し難い。
【0035】
また、パンチングプレート16は、上述したように角が曲状であるため、ノートパソコンPの取出しや収納において当該ノートパソコンPと接触しても発生する摩擦力が小さいことから、ノートパソコンPの移動を円滑に案内することができる。チャンネル杆15の基部15aの上縁についても同様である。
【0036】
直接の図示は省略するが、チャンネル杆15の基部15aに載置されたノートパソコンPを前方側に傾斜させて背面板12に立てかけることで、収納ユニット10内に載置・収納することもできる。このとき、チャンネル杆15の後端部15bは、ノートパソコンPの下端部がチャンネル杆15の後方側への移動を規制する。この態様であれば、パンチングプレート16が取外されている状態であっても、ノートパソコンPを安定して載置・収納することができるため、パンチングプレート16を脚3,3から取外すために必要な作業を簡略化できるとともに、パンチングプレート16取外し後に収納空間S1が後方側に開放された状態となるため、収納空間S1内の清掃・電源ケーブルの取替え等のメンテナンスが容易である。
【0037】
次に、
図6,
図7を用いて、収納空間S1内に載置・収納されたノートパソコンPを、教室の担当試験官が取出す態様について説明する。尚、本説明において、
図1における右端のノートパソコンPを例に説明し、他のノートパソコンPについては略同態様であるため説明を省略する。さらに尚、
図6,
図7に示すように、電源ケーブルC1がチャンネル杆15上に位置する例について説明するが、電源ケーブルC1が下枠14とチャンネル杆15との間を挿通されていてもよく、限定するものではない。これは、LANケーブルC2についても同様である。
【0038】
図6に示されるように、後方側に傾斜して立かけられた状態のノートパソコンPの側方上部をそれぞれ順手で把持し、当該ノートパソコンPを後方斜め上方側へ直線状に引上げる。このようにして、
図7に示されるように、収納ユニット10内からノートパソコンPを取出すことができる。また、ノートパソコンPに追従して、当該ノートパソコンPに接続されている電源ケーブルC1やLANケーブルC2も収納空間S1から引出される。このとき、電源ケーブルC1やLANケーブルC2は、互いに近接するチャンネル杆15,15の間を挿通され当該挿通箇所において左右方向への移動が規制されていることから、ノートパソコンPを取出し易い。
【0039】
図7に示されるようにノートパソコンPを取出した状態から、ノートパソコンPの下端部が前方側を向くように略45〜90度回転させ、ノートパソコンPの本体(電源ケーブルC1やLANケーブルC2が接続された側)を親指以外の指で支持するように持ち替えた後、ノートパソコンPのヒンジ部とは反対側を天板2に当接させ、親指以外の指を抜きながらヒンジ部側を下降させて、天板2に載置する。尚、順手でノートパソコンPを把持する例について説明したが、逆手でノートパソコンPを把持してもよい。この場合には、ノートパソコンPの下端部が前方側を向くように回転させることでノートパソコンPの本体(電源ケーブルC1やLANケーブルC2が接続された側)を親指以外の指で支持した状態となるため、ノートパソコンPを持ち替えることなく、容易に天板2に載置することができる。
【0040】
また、上述したように、パンチングプレート16の下面は、チャンネル杆15の基部15aの下面と略同一の高さに位置合わせされており、パンチングプレート16の両側端部の前端側は、チャンネル杆15の後端部15bの後面と面当接していることから(
図4参照)、電源ケーブルC1やLANケーブルC2が上方に引出されても、パンチングプレート16とチャンネル杆15との間に入り込むことがない。これにより、電源ケーブルC1やLANケーブルC2をスムーズに引き出すことができる。
【0041】
電源ケーブルC1は一端がノートパソコンPと接続され他端がテーブルタップTと接続され、LANケーブルC2は一端がノートパソコンPと接続され他端がスイッチングハブHと接続されているため、ノートパソコンPを使用可能な状態のまま天板2に載置することができる。尚、取出す前のノートパソコンPが、後方側に傾斜されていない場合には、先ず、ノートパソコンPを後方側に傾斜させパンチングプレート16の上端部に立てかければよい。
【0042】
これらにより、試験官が教室内を巡回しながらノートパソコンPを準備する際に、特許文献1に記載されるような開閉天板の開閉操作が不要であるばかりか、立てかけられた状態のノートパソコンPをデスク装置1の利用者の反対側であるデスク装置1の後方側から取出せばよく、天板2までの動線が短く作業性がよい。加えて、ノートパソコンPを後方側に傾けてパンチングプレート16に立てかけた状態で、ノートパソコンPの一部は上部開口7よりも上方かつ後方側に突出しているために、取出し時に把持しやすい。
【0043】
また、ノートパソコンPは、収納された状態において、後方側に傾斜して立かけられた状態であるため、略鉛直方向に沿ったままノートパソコンPを引上げればよく、引上げる際に手や手首に大きなモーメント作用しないため作業をしやすい。
【0044】
また、ノートパソコンPは、収納された状態におけるパンチングプレート16に立てかけられた方向と、収納空間S1から引上げる際の方向と、が略同一直線状であることから、換言すれば、ノートパソコンPを把持し、引上げる際の動線が、略直線状となっている。加えて、ノートパソコンPを引上げる際の当該ノートパソコンPの重心が、引上げる際の動線に沿って移動することから、ノートパソコンPを把持し、引上げるまでの一連の作業性がよい。
【0045】
また、デスク装置1の利用者とは反対側である、デスク装置1の後方側にノートパソコンPが収納されていることから、障害となる物や者がなく、試験官がノートパソコンPを取出し、天板2に載置する作業を連続して行い易い。さらに、試験官は立った状態でこの作業を行うことができるため、短時間で多くのノートパソコンPを天板2の上に配置することができる。
【0046】
一方、天板2に載置していたノートパソコンPを収納空間S1内に収納する際には、上述した手順を逆に行えばよい。収納の際に、電源ケーブルC1やLANケーブルC2は、パンチングプレート16に沿って収納空間S1内に収納されるため、当該収納を容易に行うことができるとともに、パンチングプレート16により外部から視認され難い上に、収納ユニット10の後方に垂れ下がる等することが防止されているため、美観性を損ね難い。また、互いに近接するチャンネル杆15,15間の下方には、下枠14中央側の孔14c’が位置していないことから、当該孔14c’を通じて電源ケーブルC1やLANケーブルC2等のケーブルが垂れ下がり難い。
【0047】
また、特に使用直後のノートパソコンPを収納空間S1に収納すると、ノートパソコンP周辺の空気が温められ、当該温められた空気が上部開口7を通じて収納空間S1から流出する一方で、下部開口8、孔14c,14c,…、挿通孔17,17,…から収納空間S1内に相対的に低温の空気が流入する。これにより、収納空間S1内に熱がこもり難い。ノートパソコンPは、チャンネル杆15に載置されているため、ノートパソコンPにより孔14c(14c’)が塞がれず、収納空間S1における空気の流入・流出が確保され易い。
【0048】
また、背面体11、チャンネル杆15、および、パンチングプレート16は、上述したようにスチールの板により形成されており、スチールは熱伝導率が高いことから、ノートパソコンPの放熱効率がよい。尚、テーブルタップT、スイッチングハブH、および、これらに接続される各ケーブルについても同様である。さらに尚、背面体11、チャンネル杆15、および、パンチングプレート16は、スチール以外の熱伝導率の高い金属で形成されていてもよく、樹脂材で形成されていてもよい。
【0049】
次に、
図8を用いて、下枠14内のメンテナンス態様について説明する。尚、本説明において、
図1における右端のノートパソコンP側を例に説明し、他の部分については略同態様であるため省略する。
【0050】
図8に示されるように、常時開放されている下部開口8を介して下枠14内にはたきDを差し込み、下枠14内の清掃を行うことができる。また、下枠14には、ノートパソコンPが載置されないことから、下枠14内の清掃の際にノートパソコンPを移動させる必要が無く、下枠14内のホコリ・塵等を孔14c,14c’,…から掃出し、回収することができるため、下枠14の清掃を容易に行うことができる。加えて、下部開口8は、垂直杆30,30に亘って連続していることから、作業性がよい。尚、はたきDに限らず、雑巾やハンディモップ等を用いてもよい。
【0051】
また、清掃と同様に、電源ケーブルC1やLANケーブルC2等の交換・差替え等を行う際にも、下部開口8や孔14c,14c’,…を介して容易に作業を行うことができる。このような電源ケーブルC1やLANケーブルC2等のメンテナンスを行う際には、下部開口8や孔14c,14c’,…を介して、一時的に収納空間S1内から所望の電源ケーブルC1やLANケーブルC2等を引出してメンテナンスを行ってもよい。孔14c,14c’,…は、上述したように上面視楕円形状であるため、孔14c(14c’)を所望の電源ケーブルC1やLANケーブルC2等を挿通させた際に、孔14cが形成された下枠14の下端部14aの縁に当該電源ケーブルC1やLANケーブルC2等が引っ掛かり難くなっている。
【0052】
上述したように、チャンネル杆15とパンチングプレート16とは面当接しており、互いに近接するチャンネル杆15,15の間の隙間や、チャンネル杆15と垂直杆30との間の隙間を介して、下部開口8側とパンチングプレート16側とに渡って電源ケーブルC1やLANケーブルC2が挿通されている。これにより、チャンネル杆15の後方側に電源ケーブルC1やLANケーブルC2が垂れ下がることがなく、下枠14内に載置・挿通されたテーブルタップTやスイッチングハブHおよびこれらの各ケーブル等と交差し難いことから、ケーブル同士が絡まり難い。
【0053】
収納空間S1は、チャンネル杆15により上下に区画されていることから、テーブルタップT等の配置位置の選択自由度が高い。本実施例の下枠14であれば、チャンネル杆15上よりも相対的に空気が流れ易く、かつ、清掃が容易であることから、ホコリ・塵等が溜まり難いため、電源ケーブルC1やLANケーブルC2の差込口を有するテーブルタップTやスイッチングハブHを下枠14に配置することにより、ホコリ・塵等を要因とするショートの発生を防止し易い。また、下部開口8は常時開放されていることから、例えばテーブルタップTから、ノートパソコンP以外の機器の電源を確保することが容易であり、このときにも各ケーブル同士が絡み難い。
【0054】
以上説明したように、本実施例におけるデスク装置1は、チャンネル杆15,15,15の少なくとも下方部がデスク装置1後方側の空間に開放されているため、デスク装置1の後方側の広いスペースを利用してノートパソコンPや電源ケーブルC1やLANケーブルC2等のメンテナンスを容易に実施できる。
【0055】
また、収納空間S1は、デスク装置1の後端部に位置する脚3,3の垂直杆30,30の間に形成されていることから、足入れ空間S2を広く確保できるとともに、デスク装置1の利用者からは収納ユニット10が目立ち難い上に、天板2に特別な加工を施す(例えば特許文献1における天板の開口、開閉天板等)ことなくノートパソコンPを収納可能であることからデザイン性が優れている。
【0056】
また、チャンネル杆15,15,15が、デスク装置1後方側の空間に左右方向に延びる上部開口7によって開放されているため、この上部開口7を利用してノートパソコンPや電源ケーブルC1やLANケーブルC2等のメンテナンスを容易に実施できる。
【0057】
また、隣接するチャンネル杆15,15の隙間や、チャンネル杆15と垂直杆30との隙間から垂下する電源ケーブルC1やLANケーブルC2等を下枠14に降ろすことができるため、電源ケーブルC1やLANケーブルC2等の損傷等を最大限防止できる。
【0058】
また、下枠14が、デスク装置1後方側の空間に左右方向に延びる下部開口8によって開放されているため、この下部開口8を利用して電源ケーブルC1やLANケーブルC2等のメンテナンスを始め、下枠14内の掃除を容易に実施できる。
【0059】
また、多数の孔14c,14c,…を利用して電源ケーブルC1やLANケーブルC2等のメンテナンスを始め、棚の掃除を容易に実施できる。
【0060】
また、パンチングプレート16には、複数の挿通孔17,17,…が穿設されていることから、パンチングプレート16を取外さなくとも、収納空間S1内を視認できるため、清掃や電源ケーブルC1やLANケーブルC2等の交換のようなメンテナンスを容易に行うことができる。
【0061】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0062】
例えば、前記実施例では、デスク装置1は、教室に配置される態様として説明したが、これに限らず、事務所や会議室等に配置されてもよく、限定するものではない。また、収納空間S1に収納されたノートパソコンPの取出しについて、担当試験官が行うものとして説明したが、これに限らず、デスク装置1の利用者や他の第3者が取出してもよい。
【0063】
ノートパソコンPは、該ノートパソコンPのヒンジ部の反対側がチャンネル杆15に載置される例について説明したが、これに限らず、ノートパソコンPのヒンジ部や、側端部がチャンネル杆15に載置されてもよく、限定するものではない。同様に、ノートパソコンPの本体(電源ケーブルC1やLANケーブルC2が接続された側)側が背面板12に立てかけられてもよく、限定するものではない。
【0064】
収納空間S1には、物品としてノートパソコンPが収納される態様として説明したが、これに限らず、物品は、タブレット端末等のポータブル可能な電子機器や、テキスト・雑誌等の書籍であってもよい。本実施例の構造であれば、放熱効率が良いことから、使用に伴い発熱する電子機器であるほうが好ましい。また、A4ファイルサイズのノートパソコンPを例に説明したが、収納空間S1に出し入れ可能であれば特に限定するものではない。さらに、ノートパソコンP等のサイズによっては、背面体11やパンチングプレート16に立てかけて収納せず、基部15aから略垂直方向に立設されていてもよい。
【0065】
また、収納空間S1には、3つに分割されたチャンネル杆15,15,15それぞれに1台のノートパソコンP,P,Pが収納される態様として説明したが、これに限らず、収納空間S1内に少なくとも一台以上収納可能であればよく、適宜チャンネル杆15の本数を変更してもよい。一方で、左右方向に長尺な一本のチャンネル杆が固定されており、その上に1台以上のノートパソコンPを載置・収納可能であってもよく、チャンネル杆の本数とその上に載置・収納されるノートパソコンPの台数は等しくなくともよい。
【0066】
チャンネル杆15は、収納される上記物品のいずれかの形状や、載置・収納する数に併せて、チャンネル杆15の形状を適宜変更してもよく、天板2、脚3、背面体11、パンチングプレート16についても同様である。
【0067】
また、チャンネル杆15は、上枠13や下枠14と略平行に配設されている態様として説明したが、これに限らず、チャンネル杆15の基部15aが前方側から後方側に向かって、上方または下方に傾斜していてもよい。この態様であれば、ノートパソコンPを背面体11またはパンチングプレート16に立てかけることを案内することができる。背面板12、上枠13、下枠14についても同様である。
【0068】
物品載置部としてチャンネル杆15を例に説明したが、これに限らず、側面視ハーフパイプ状の部材、ノートパソコンPの左右端部を載置可能に固定された左右一対の部材、天板2の下面2bに吊支されているケース体等であってもよく、限定するものではない。また、背面体11の下枠14にノートパソコンPが載置されてもよく、この態様であれば、チャンネル杆が無くてもよい。さらに、物品載置部は溶接固定に限らず、ボルトナット、ピン、フック等で固定されていてもよく、押出成形等により一体成形されていてもよく、限定するものではない。これらは上枠13や、配線載置棚として説明した下枠14についても同様である。
【0069】
背面体11は、上枠13が形成されている態様として説明したが、これに限らず、天板2に固定される部分だけ舌片状に突出していてもよく、形成されていなくともよい。すなわち、背面体が脚3,3にのみ固定されている態様であってもよい。同様に、背面体が天板2にのみ固定されている態様であってもよい。また、背面体とは別に幕板が固定されていてもよく、背面体または背面板がなくてもよい。さらに、背面板12と下枠14は別体であってもよく、下枠が複数に分割され、所定間隔置きに配置されていてもよい。
【0070】
物品支持部材としてパンチングプレート16を例に説明したが、これに限らず、脚3,3に渡設されたポールや回動可能に支持されたコ字状のワイヤー等であってもよい。一方で、物品支持部材を有していなくともよい。また、下枠内に連通する下部開口8についても、垂直杆30,30間に亘って連続していなくともよい。同様に、天板部材についても、天板2に限定するものではなく、フレームと該フレームに装着されたガラスによって形成されていてもよく、限定するものではない。
【0071】
天板2は、側面視コ字状に形成された脚3,3により支持される態様として説明したが、これに限らず、3本以上の脚で支持されていてもよく、形状についても適宜選択されてよい。