特許第6983062号(P6983062)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6983062-シート供給装置およびシート供給方法 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6983062
(24)【登録日】2021年11月25日
(45)【発行日】2021年12月17日
(54)【発明の名称】シート供給装置およびシート供給方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/683 20060101AFI20211206BHJP
   B65H 35/07 20060101ALI20211206BHJP
   H01L 21/301 20060101ALI20211206BHJP
【FI】
   H01L21/68 N
   B65H35/07 Z
   H01L21/78 M
【請求項の数】2
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-251468(P2017-251468)
(22)【出願日】2017年12月27日
(65)【公開番号】特開2019-117872(P2019-117872A)
(43)【公開日】2019年7月18日
【審査請求日】2020年10月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】000102980
【氏名又は名称】リンテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100120592
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 崇裕
(74)【代理人】
【識別番号】100184712
【弁理士】
【氏名又は名称】扇原 梢伸
(74)【代理人】
【識別番号】100192223
【弁理士】
【氏名又は名称】加久田 典子
(72)【発明者】
【氏名】毛受 利彰
【審査官】 内田 正和
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−151528(JP,A)
【文献】 特開2014−160769(JP,A)
【文献】 特開2002−104719(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/683
B65H 35/07
H01L 21/301
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
帯状の剥離シートに接着シートが仮着された原反を繰り出す繰出手段と、
前記繰出手段で繰り出される前記原反から前記接着シートを剥離して当該接着シートを供給する剥離手段と、
前記剥離手段で前記接着シートが剥離された前記剥離シートを回収する回収手段と、
前記回収手段の前段において、前記剥離シートが完全に分断されることのない分断予定線を当該剥離シートに形成する分断予定線形成手段とを備えていることを特徴とするシート供給装置。
【請求項2】
帯状の剥離シートに接着シートが仮着された原反を繰り出す繰出工程と、
前記繰出工程で繰り出される前記原反から前記接着シートを剥離して当該接着シートを供給する剥離工程と、
前記剥離工程で前記接着シートが剥離された前記剥離シートを回収手段で回収する回収工程とを有し、
前記回収手段で回収した前記剥離シートを当該回収手段から取外す前に、前記剥離シートが完全に分断されることのない分断予定線を分断予定線形成手段で前記剥離シートに形成し、当該分断予定線を前記分断予定線形成手段よりも原反繰出方向下流側に位置させる工程を実施することを特徴とするシート供給方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート供給装置およびシート供給方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、帯状の回収対象物を回収する際、回収手段の前段で当該帯状の回収対象物を切断する切断手段を備えた装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−198175号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されたRFIDラベル分割ロール製造装置(シート供給装置)では、回収対象物である台紙12A(剥離シート)は、巻取部14(回収手段)の前段で、カッタ部26によって完全に分断される構成になっている。このため、回収手段で回収した剥離シートを当該回収手段から取り外した後、巻付バッファローラ16B等(繰出手段)側に残留した剥離シートを回収手段に接続する剥離シートの脱着作業を行う際、当該シート供給装置の使用者は、繰出手段側に残留した剥離シートを、カッタ部26の駆動領域を横切るように引き出さなければならず、危険性や煩雑性を伴った作業が発生する。また、剥離シートの脱着作業を機械や装置等で構成された自動機器で行う場合でも、上記のような残留状態にある剥離シートを回収手段に接続するには、当該剥離シートの取り回し経路や取り回し距離、当該剥離シートを取り回す部材の他の部材への干渉等を考慮しなければならず、煩雑性を伴った動作が発生する。
【0005】
本発明の目的は、剥離シートの脱着作業を行う際、危険性や煩雑性を伴った作業や動作が発生することを防止することができるシート供給装置およびシート供給方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、請求項に記載した構成を採用した。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、剥離シートに分断予定線を形成するので、繰出手段側に残留した剥離シートの分断縁を分断予定線形成手段よりも原反繰出方向下流側に位置させることができる。従って、使用者や自動機器は、繰出手段側に残留した剥離シートを、分断予定線形成手段の駆動領域を横切るように引き出さなくてもよくなり、剥離シートの脱着作業を行う際、危険性や煩雑性を伴った作業や動作が発生することを防止することができる。
なお、本発明における分断予定線とは、剥離シートを貫通する切込が連続的に続くことで当該剥離シートが部分的または全体的に繋がることなく完全に分断される切込を除外する擬似的な切断線のことであり、ナイフやはさみ等の刃物を用いることなく、例えば剥離シートに張力や振動等の外力を加えることで、当該剥離シートを当該分断予定線で分断することができるものを意味する。このような分断予定線は、例えば、剥離シートを貫通する切込が断続的に続くことで、当該剥離シートが部分的に繋がった状態の擬似的な切断線、剥離シートを貫通することのない切込が連続的または断続的に続く擬似的な切断線、剥離シートを貫通することのない押し跡が連続的または断続的に続く擬似的な切断線、剥離シートにレーザ光、電磁波、熱、薬品、化学物質等を付与して当該剥離シートの特性、特質、性質、材質、組成、構成、寸法等を変更して脆弱化させた脆弱部が連続的または断続的に続く擬似的な切断線の他、剥離シートを貫通する切込と、当該剥離シートを貫通することのない切込と、当該剥離シートを貫通することのない押し跡と、当該剥離シートを脆弱化させた脆弱部との少なくとも2つが規則的または不規則的に続く擬似的な切断線等様々な擬似的な切断線が例示できる。
また、このような分断予定線は、剥離シートを分断することを目的とし、当該剥離シートに外力を加えることで、再現性のある分断縁を形成しつつ当該剥離シートを分断できる擬似的な切断線のことであり、剥離シートを分断することを目的としない単なる切込、穴または押し跡等や、剥離シートに突発的に形成される切込、穴または押し跡等は除外される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施形態に係るシート供給装置の側面図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、本実施形態におけるX軸、Y軸、Z軸は、それぞれが直交する関係にあり、X軸およびY軸は、所定平面内の軸とし、Z軸は、前記所定平面に直交する軸とする。さらに、本実施形態では、Y軸と平行な図1中手前方向から観た場合を基準とし、方向を示した場合、「上」がZ軸の矢印方向で「下」がその逆方向、「左」がX軸の矢印方向で「右」がその逆方向、「前」がY軸と平行な図1中手前方向で「後」がその逆方向とする。
【0010】
本発明のシート供給装置10は、帯状の剥離シートRLに接着シートASが仮着された原反RSを繰り出す繰出手段20と、繰出手段20で繰り出される原反RSから接着シートASを剥離して当該接着シートASを供給する剥離手段としての剥離板30と、剥離板30で接着シートASが剥離された剥離シートRLを回収する回収手段40と、回収手段40の前段において、剥離シートRLが完全に分断されることのない分断予定線を当該剥離シートRLに形成する分断予定線形成手段50とを備えている。
なお、本発明のシート供給装置10は、剥離板30で剥離された接着シートASを被着体WKに押圧して貼付する押圧手段としての押圧ローラ60と、シート供給装置10および押圧ローラ60と、被着体WKとを相対移動させる移動手段70とでシート貼付装置SAを構成している。
【0011】
繰出手段20は、原反RSを支持する支持ローラ21と、ガイドローラ22と、駆動機器としての回動モータ23Aの図示しない出力軸に支持され、ピンチローラ24とで剥離シートRLを挟み込む駆動ローラ23と、蓄積手段25とを備えている。
蓄積手段25は、分断予定線形成手段50よりも原反繰出方向上流側に設けられ、2体の蓄積ローラ25Aと、上下方向に移動するスライダ25Cを備えた駆動機器としてのリニアモータ25Bと、スライダ25Cに回転自在に支持された昇降ローラ25Dとを備えている。
【0012】
回収手段40は、駆動機器としての回動モータ41Aの図示しない出力軸に支持され、剥離シートRLを巻回して回収する回収ローラ41と、回収した剥離シートRLの量が所定量に達したことを検知するカメラや投影機等の撮像手段や、光学センサや超音波センサ等の各種センサ等によって構成された回収量検知機器42とを備え、ピンチローラ24との間に存在する剥離シートRLに所定の張力を付与して回収する構成となっている。
【0013】
分断予定線形成手段50は、前後方向に移動するスライダ51Aを備えた駆動機器としてのリニアモータ51と、スライダ51Aに回転自在に支持された切断部材としてのミシン目ロータリカッター刃52と、減圧ポンプや真空エジェクタ等の図示しない減圧手段(保持手段)によって吸着保持が可能な支持面53Aに、ミシン目ロータリカッター刃52の刃先が通る溝53Bが形成された刃受け台53とを備えている。
なお、本実施形態では、分断予定線形成手段50は、分断予定線として、剥離シートRLを貫通する切込が断続的に続くことで、当該剥離シートRLが部分的に繋がった状態の擬似的な切断線を当該剥離シートRLに形成する構成となっている。
【0014】
移動手段70は、X軸方向に移動するスライダ71Aを備えた駆動機器としてのリニアモータ71と、スライダ71Aに支持され、減圧ポンプや真空エジェクタ等の図示しない減圧手段(保持手段)によって吸着保持が可能な支持面72Aを有する支持テーブル72とを備えている。
【0015】
以上のシート供給装置10が採用されたシート貼付装置SAの動作を説明する。
先ず、図1中実線で示す初期位置に各部材が配置されたシート貼付装置SAに対し、シート貼付装置SAの使用者が同図のように原反RSをセットした後、操作パネルやパーソナルコンピュータ等の図示しない操作手段を介して、シート貼付装置SAに運転開始の信号を入力する。すると、繰出手段20および回収手段40が回動モータ23A、41Aを駆動し、原反RSを繰り出して先頭の接着シートASの繰出方向先端部が剥離板30の剥離縁30Aで所定長さ剥離されると、回動モータ23A、41Aの駆動を停止し、シート貼付装置SAがスタンバイ状態となり、当該シート貼付装置SAは、以下の貼付動作を繰り返す。
【0016】
この貼付動作は、先ず、使用者または多関節ロボットやベルトコンベア等の図示しない搬送手段が、被着体WKを支持テーブル72上に載置すると、移動手段70が図示しない減圧手段を駆動し、支持面72Aでの被着体WKの吸着保持を開始する。次いで、移動手段70がリニアモータ71を駆動し、支持テーブル72を左方へ移動させ、被着体WKが所定の位置に到達すると、繰出手段20および回収手段40が回動モータ23A、41Aを駆動し、被着体WKの移動速度に合わせて原反RSを繰り出す。これにより、図1中二点鎖線で示すように、接着シートASが剥離板30の剥離縁30Aで剥離シートRLから剥離されつつ、押圧ローラ60によって被着体WKの上面に押圧されて貼付される。
【0017】
接着シートAS全体が被着体WKに貼付された後、次の接着シートASが剥離板30の剥離縁30Aで剥離シートRLから所定長さ剥離されると、繰出手段20および回収手段40が回動モータ23A、41Aの駆動を停止し、シート貼付装置SAが再びスタンバイ状態となる。その後、接着シートAS全体が貼付された被着体WKが押圧ローラ60の左方の所定位置に到達すると、移動手段70がリニアモータ71および図示しない減圧手段の駆動を停止する。次に、使用者または図示しない搬送手段が、接着シートASが貼付された被着体WKを次の工程に搬送した後、移動手段70がリニアモータ71を駆動し、支持テーブル72を初期位置に復帰させる(以上が貼付動作)。
【0018】
ここで、シート貼付装置SAが貼付動作を繰り返し、回収した剥離シートRLの量が所定量に達したことを回収量検知機器42が検知した後、シート貼付装置SAがスタンバイ状態となると、当該シート貼付装置SAは、以下の脱着補助動作を行う。
この脱着補助動作は、先ず、分断予定線形成手段50がリニアモータ51を駆動し、ミシン目ロータリカッター刃52を前方向または後方向に移動させ、剥離シートRLに分断予定線を形成した後、シート貼付装置SAが貼付動作を1回以上行い、分断予定線を分断予定線形成手段50よりも原反繰出方向下流側(回収ローラ41側)に位置させる。そして、分断予定線形成手段50が図示しない減圧手段を駆動し、支持面53Aでの剥離シートRLの吸着保持を開始すると共に、シート貼付装置SAがランプやブザー等の図示しない警告手段を駆動し、使用者に剥離シートRLの脱着作業が必要になったことを知らせる。
【0019】
図示しない警告手段を駆動したシート貼付装置SAは、上記の貼付動作と同等の下記のサブ貼付動作を繰り返す。
このサブ貼付動作は、上記の貼付動作と同ようにして被着体WKの移動速度に合わせて原反RSを繰り出し、押圧ローラ60によって接着シートASを被着体WKの上面に貼付するも、回収手段40が回動モータ41Aを駆動する代わりに、蓄積手段25がリニアモータ25Bを駆動し、図1中二点鎖線で示すように、昇降ローラ25Dを下降させてピンチローラ24と刃受け台53との間に存在する剥離シートRLに所定の張力を付与しつつ、蓄積ローラ25A間に当該剥離シートRLを蓄積する(以上がサブ貼付動作)。
【0020】
使用者は、図示しない警告手段の警告を察知すると、シート貼付装置SAがサブ貼付動作を繰り返している間に、剥離シートRLの脱着作業を行う。
この剥離シートRLの脱着作業は、使用者が刃物等を使用せずに、剥離シートRLに外力としての張力を付与して分断予定線で剥離シートRLを分断した後、回収ローラ41で回収された剥離シートRLを当該回収ローラ41から抜き取る。その後、使用者が繰出手段20側に残留した剥離シートRLの分断縁側を回収ローラ41に接続する(以上が剥離シートRLの脱着作業)。この剥離シートRLの脱着作業の際、分断予定線が分断予定線形成手段50よりも原反繰出方向下流側に位置しているので、使用者は、当該分断予定線で分断され、繰出手段20側に残留した剥離シートRLを簡単に回収ローラ41に接続することができる。また、剥離シートRLの脱着作業を機械や装置等で構成された自動機器で行う場合でも、上記のような残留状態にある剥離シートRLであれば、簡単に回収ローラ41に接続することができる。なお、蓄積手段25は、使用者や自動機器が剥離シートRLの脱着作業を完了できる時間に対し、余裕をもって剥離シートRLを蓄積できるように昇降ローラ25Dの下降量(ストローク量)が設定されている。
【0021】
剥離シートRLの脱着作業が完了すると、使用者がスイッチやセンサ等の図示しない通知手段を介して剥離シートRLの脱着作業が終えたことをシート貼付装置SAに通知する(自動機器の場合は通知手段を介さなくてもよい)。すると、分断予定線形成手段50が図示しない減圧手段の駆動を停止し、支持面53Aでの剥離シートRLの吸着保持を解除すると共に、繰出手段20および回収手段40がリニアモータ25Bおよび回動モータ41Aを駆動し、ピンチローラ24との間に存在する剥離シートRLに所定の張力を付与しつつ、昇降ローラ25Dを初期位置に復帰させる(以上が脱着補助動作)。
なお、昇降ローラ25Dを初期位置に復帰させる間も、シート貼付装置SAは、サブ貼付動作を行うことができる。その後、シート貼付装置SAは、上記貼付動作を繰り返す。
【0022】
以上のような実施形態によれば、剥離シートRLに分断予定線を形成するので、繰出手段20側に残留した剥離シートRLの分断縁を分断予定線形成手段50よりも原反繰出方向下流側に位置させることができる。従って、使用者や自動機器は、繰出手段20側に残留した剥離シートRLを、分断予定線形成手段50の駆動領域を横切るように引き出さなくてもよくなり、剥離シートRLの脱着作業を行う際、危険性や煩雑性を伴った作業や動作が発生することを防止することができる。
【0023】
本発明における手段および工程は、それら手段および工程について説明した動作、機能または工程を果たすことができる限りなんら限定されることはなく、まして、前記実施形態で示した単なる一実施形態の構成物や工程に全く限定されることはない。例えば、繰出手段は、帯状の剥離シートに接着シートが仮着された原反を繰り出し可能なものであれば、出願当初の技術常識に照らし合わせ、その技術範囲内のものであればなんら限定されることはない(その他の手段および工程も同じ)。
【0024】
繰出手段20は、剥離シートRLに仮着された帯状の接着シート基材に閉ループ状または短寸幅方向全体の切込が形成されることで、その切込で仕切られた所定の領域が接着シートASとされた原反RSを繰り出してもよいし、帯状の接着シート基材が剥離シートRLに仮着された原反RSが採用された場合、切断手段により、接着シート基材に閉ループ状または短寸幅方向全体の切込を形成し、その切込で仕切られた所定の領域を接着シートASとしてもよし、支持ローラ21やガイドローラ22等の各ローラの代わりに板状部材やシャフト部材等で原反RSや剥離シートRLを支持したり案内したりしてもよいし、原反RSを巻回することなく例えばファンフォールド折りにして支持してもよい。
蓄積手段25は、剥離シートRLの蓄積量が限界に達したことまたは、限界に達しそうなことを検知するカメラや投影機等の撮像手段や、光学センサや超音波センサ等の各種センサ等によって構成された蓄積量検知機器を設け、当該蓄積量検知機器が蓄積手段25の蓄積量が限界に達したことまたは、限界に達しそうなことを検知すると、シート供給装置10またはシート貼付装置SAが、動作を中止し、ランプやブザー等の図示しない警告手段を駆動し、使用者に蓄積量が限界に達したことまたは、限界に達しそうなことを知らせるようにしてもよいし、分断予定線形成手段50に対する原反繰出方向下流側および原反繰出方向上流側の少なくとも一方に設けられてもよいし、リニアモータ25Bおよび昇降ローラ25Dの代わりに、大気やガス等の気体の吹き付けにより蓄積ローラ25A間に剥離シートRLを蓄積する構成としてもよいし、シート供給装置10またはシート貼付装置SAに備わっていなくてもよい。
【0025】
回収手段40は、巻回することなく例えばファンフォールド折りにして剥離シートRLを回収してもよいし、シュレッダ等で切り刻んだりして回収してもよいし、巻回したりファンフォールド折りにしたりすることなく単に集積して回収してもよい。なお、剥離シートRLの脱着作業は、回収手段40における剥離シートRLの回収方法によって異なっており、例えば、回収手段40がファンフォールド折りにして剥離シートRLを回収する場合は、回収手段40でファンフォールド折りにして回収した剥離シートRLを当該回収手段40から取り除いた後、繰出手段20側に残留した剥離シートRLをファンフォールド折りできるように回収手段40にセットする作業となる。
【0026】
分断予定線形成手段50は、切断部材で剥離シートRLを切断する際、支持面53A上で剥離シートRLが移動しないように当該剥離シートRLを吸着保持してもよいし、切断部材として、ロータリカッター刃や、刃先と峰とからなるカッター刃や、2つの刃先からなるカッター刃や、平刃のカッター刃を剥離シートRLに対して離間接近させて断続的な切込を形成してもよいし、平鋸刃のように複数の切先を有するカッター刃を剥離シートRLに対して1度または複数回離間接近させて断続的な切込を形成してもよいし、針やナイフ等の先尖り部材を剥離シートRLに対して離間接近させて断続的な切込を形成してもよいし、切断部材を剥離シートRLの面方向または面に交差する方向に移動または停止させながら、剥離シートRLを当該剥離シートRLの面方向または面に交差する方向に移動させて断続的な切込を形成してもよいし、剥離シートRLの下方から断続的な切込を形成してもよいし、断続的な切込の他、上述した様々な擬似的な切断線を形成してもよいし、刃受け台53に保持手段がなくてもよい。
【0027】
押圧手段は、シート供給装置10から供給された接着シートASを接着面の反対から保持部材で保持し、保持した接着シートASを被着体WKに押圧して貼付する駆動機器を備えた構成でもよいし、押圧ローラ60を被着体WKに離間接近させる押圧部材接離手段としての駆動機器を備え、被着体WKにストレスがかかったり損傷したりすることを防止するようにしてもよく、このような押圧部材接離手段としては、駆動機器以外に手動で押圧ローラ60を移動させるものでもよい。
【0028】
移動手段70は、被着体WKを移動させずにまたは移動させつつ、シート供給装置10および押圧ローラ60を移動させてもよいし、保持手段がなくてもよいし、シート供給装置10またはシート貼付装置SAに備わっていなくてもよい。
【0029】
シート供給装置10は、天地反転して配置したり横向きに配置したりして、接着シートASを供給してもよいし、例えば、接着シートASを複数枚ずつ段積みする接着シート段積み装置や、接着シートASを他の剥離シートに転写する転写装置等、シート貼付装置SA以外のものの構成物として使用してもよいし、接着シートASを人手で被着体WKに貼付する半自動のシート貼付装置として単独で使用してもよい。
シート貼付装置SAは、天地反転して配置したり横向きに配置したりして、接着シートASを被着体WKに貼付してもよい。
シート供給装置10またはシート貼付装置SAが、剥離シートRLに形成した分断予定線を停止させる位置は、分断予定線形成手段50よりも原反繰出方向下流側であればどこでもよく、例えば、回収手段40で巻回される前段の位置でもよいし、回収手段40で巻回された位置でもよい。
シート供給装置10またはシート貼付装置SAは、使用者が剥離シートRLの脱着作業を行う領域に扉や柵等の安全機器を設け、当該安全機器の開閉または移動等の変位を検知するスイッチやセンサ等を通知手段とし、安全機器が開いている間は、使用者が剥離シートRLの脱着作業を行っていると判断し、安全機器が閉まった時点で剥離シートRLの脱着作業が終えたことをシート貼付装置SAに通知するようにしてもよいし、使用者や自動機器が剥離シートRLの脱着作業を行っている間、サブ貼付動作を行わなくてもよい。
【0030】
剥離シートRLが部分的に繋がった状態の擬似的な切断線としてミシン目を例示できるが、当該ミシン目における切断部と非切断部との長さの割合は、どちらが長くてもよいし、切断部の長さは均一でもよいし、不均一でもよいし、非切断部の長さも均一でもよいし、不均一でもよいし、切断部と非切断部との存在割合は、どちらが多くてもよく、例えば、切断部と非切断部とがそれぞれ1ずつでもよいし、切断部が1で非切断部が2でもよいし、切断部が2で非切断部が1でもよい。
分断予定線としては、回収手段40や蓄積手段25が剥離シートRLに加える所定の張力によって、当該剥離シートRLが分断されることなく、且つ、脱着作業時に使用者や自動機器が素手または簡単な工具や部材で当該剥離シートRLを分断することができれば、そのような擬似的な切断線でもよい。
【0031】
本発明における接着シートASおよび被着体WKの材質、種別、形状等は、特に限定されることはない。例えば、接着シートASは、円形、楕円形、三角形や四角形等の多角形、その他の形状であってもよいし、感圧接着性、感熱接着性等の接着形態のものであってもよく、感熱接着性の接着シートASが採用された場合は、当該接着シートASを加熱する適宜なコイルヒータやヒートパイプの加熱側等の加熱手段を設けるといった適宜な方法で接着されればよい。また、このような接着シートASは、例えば、接着剤層だけの単層のもの、基材と接着剤層との間に中間層を有するもの、基材の上面にカバー層を有する等3層以上のもの、更には、基材を接着剤層から剥離することのできる所謂両面接着シートのようなものであってもよく、両面接着シートは、単層又は複層の中間層を有するものや、中間層のない単層又は複層のものであってよい。また、被着体WKとしては、例えば、食品、樹脂容器、シリコン半導体ウエハや化合物半導体ウエハ等の半導体ウエハ、閉回路基板、光ディスク等の情報記録基板、ガラス板、鋼板、陶器、木板または樹脂等の単体物であってもよいし、それら2つ以上で形成された複合物であってもよく、任意の形態の部材や物品なども対象とすることができる。なお、接着シートASは、機能的、用途的な読み方に換え、例えば、情報記載用ラベル、装飾用ラベル、保護シート、ダイシングテープ、ダイアタッチフィルム、ダイボンディングテープ、記録層形成樹脂シート等の任意のシート、フィルム、テープ等でもよい。
【0032】
前記実施形態における駆動機器は、回動モータ、直動モータ、リニアモータ、単軸ロボット、2軸または3軸以上の関節を備えた多関節ロボット等の電動機器、エアシリンダ、油圧シリンダ、ロッドレスシリンダ及びロータリシリンダ等のアクチュエータ等を採用することができる上、それらを直接的又は間接的に組み合せたものを採用することもできる。
前記実施形態において、ローラ等の回転部材が採用されている場合、当該回転部材を回転駆動させる駆動機器を備えてもよいし、回転部材の表面や回転部材自体をゴムや樹脂等の変形可能な部材で構成してもよいし、回転部材の表面や回転部材自体を変形しない部材で構成してもよいし、押圧ローラや押圧ヘッド等の押圧手段や押圧部材といった被押圧物を押圧するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、ローラ、丸棒、ブレード材、ゴム、樹脂、スポンジ等の部材を採用したり、大気やガス等の気体の吹き付けにより押圧する構成を採用したりしてもよいし、押圧するものをゴムや樹脂等の変形可能な部材で構成してもよいし、変形しない部材で構成してもよいし、剥離板や剥離ローラ等の剥離手段や剥離部材といった被剥離物を剥離するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、板状部材、丸棒、ローラ等の部材を採用してもよいし、剥離するものをゴムや樹脂等の変形可能な部材で構成してもよいし、変形しない部材で構成してもよいし、支持(保持)手段や支持(保持)部材等の被支持部材を支持または保持するものが採用されている場合、メカチャックやチャックシリンダ等の把持手段、クーロン力、接着剤(接着シート、接着テープ)、粘着剤(粘着シート、粘着テープ)、磁力、ベルヌーイ吸着、吸引吸着、駆動機器等で被支持部材を支持(保持)する構成を採用してもよいし、切断手段や切断部材等の被切断部材を切断または、被切断部材に切込や切断線を形成するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、カッター刃、レーザカッタ、イオンビーム、火力、熱、水圧、電熱線、気体や液体等の吹付け等で切断するものを採用したり、適宜な駆動機器を組み合わせたもので切断するものを移動させて切断するようにしたりしてもよい。
【符号の説明】
【0033】
10…シート供給装置
20…繰出手段
30…剥離板(剥離手段)
40…回収手段
50…分断予定線形成手段
AS…接着シート
RL…剥離シート
RS…原反
図1