特許第6983097号(P6983097)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6983097機器設置用スタンドおよび送風機システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6983097
(24)【登録日】2021年11月25日
(45)【発行日】2021年12月17日
(54)【発明の名称】機器設置用スタンドおよび送風機システム
(51)【国際特許分類】
   F16M 1/00 20060101AFI20211206BHJP
   F16M 3/00 20060101ALI20211206BHJP
   F16M 11/00 20060101ALI20211206BHJP
   F16M 11/04 20060101ALI20211206BHJP
   F16M 11/10 20060101ALI20211206BHJP
   F16M 11/18 20060101ALI20211206BHJP
   F16M 11/20 20060101ALI20211206BHJP
   F16M 11/22 20060101ALI20211206BHJP
   F16M 11/34 20060101ALI20211206BHJP
   F16M 11/38 20060101ALI20211206BHJP
   F16M 13/00 20060101ALI20211206BHJP
【FI】
   F16M1/00 N
   F16M1/00 R
   F16M1/00 T
   F16M3/00 Z
   F16M11/00 B
   F16M11/04 L
   F16M11/10 J
   F16M11/18 A
   F16M11/20 D
   F16M11/20 Q
   F16M11/22 A
   F16M11/34
   F16M11/38 B
   F16M13/00 S
【請求項の数】13
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2018-68597(P2018-68597)
(22)【出願日】2018年3月30日
(65)【公開番号】特開2019-178743(P2019-178743A)
(43)【公開日】2019年10月17日
【審査請求日】2020年8月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100118762
【弁理士】
【氏名又は名称】高村 順
(72)【発明者】
【氏名】小倉 洋佑
【審査官】 福田 信成
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭57−011592(JP,U)
【文献】 特開2017−145933(JP,A)
【文献】 特開平05−180462(JP,A)
【文献】 実公昭48−043853(JP,Y1)
【文献】 特開2006−220838(JP,A)
【文献】 実開昭53−028523(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2016/0327201(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16M 1/00
F16M 3/00
F16M 11/00
F16M 11/04
F16M 11/10
F16M 11/18
F16M 11/20
F16M 11/22
F16M 11/34
F16M 11/38
F16M 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
両端部が床面に接地する接地部とされ、上向きに凸形状とされた状態で既定の間隔を空けて床面上に平行に配置される一対の脚体と、
前記一対の脚体間に配置される機器の側面と係わり合って前記機器を保持する保持部と、
前記一対の脚体間を連結する一対の補強部品と、
前記脚体と前記補強部品とが重なり合った重複領域を、前記一対の脚体を並べた方向と垂直な方向に貫通して前記脚体と前記補強部品とを締結するネジ部品と、
前記ネジ部品の中心軸を軸とした前記補強部品に対する前記脚体の回転角度を制限する回転制限部と、
を備え
前記回転制限部は、前記脚体の回転角度が90度未満であり、前記一対の脚体の上端部が互いに近づく方向への前記脚体の回転角度を、前記一対の脚体の上端部が互いに離れる方向への前記脚体の回転角度よりも小さく制限すること、
を特徴とする機器設置用スタンド。
【請求項2】
前記回転制限部は、前記補強部品に配置されていること、
を特徴とする請求項1に記載の機器設置用スタンド。
【請求項3】
前記回転制限部は、前記補強部品の伸長方向における前記重複領域の少なくとも片側において、前記脚体と離間した状態で、前記軸の方向において前記脚体と重なる位置まで前記補強部品から前記脚体側に突出していること、
を特徴とする請求項2に記載の機器設置用スタンド。
【請求項4】
前記回転制限部は、前記補強部品の伸長方向における前記重複領域の両側に設けられていること、
を特徴とする請求項3に記載の機器設置用スタンド。
【請求項5】
前記回転制限部は、前記補強部品の一部が前記脚体側に折り曲げられている折り曲げ部であること、
を特徴とする請求項2から4のいずれか1つに記載の機器設置用スタンド。
【請求項6】
前記回転制限部は、前記補強部品における前記脚体側の面から突出した突出部であること、
を特徴とする請求項2から4のいずれか1つに記載の機器設置用スタンド。
【請求項7】
前記回転制限部は、前記脚体に配置されていること、
を特徴とする請求項1に記載の機器設置用スタンド。
【請求項8】
前記回転制限部は、前記脚体の伸長方向における前記重複領域の少なくとも片側において、前記補強部品と離間した状態で、前記軸の方向において前記補強部品と重なる位置まで前記脚体から前記補強部品側に突出していること、
を特徴とする請求項7に記載の機器設置用スタンド。
【請求項9】
前記回転制限部は、前記脚体の伸長方向における前記重複領域の両側に設けられていること、
を特徴とする請求項8に記載の機器設置用スタンド。
【請求項10】
前記回転制限部は、前記重複領域に重ねて配置される別体部品に設けられていること、
を特徴とする請求項1に記載の機器設置用スタンド。
【請求項11】
前記回転制限部は、前記補強部品の伸長方向における前記重複領域の少なくとも片側において、前記脚体と離間した状態で、前記軸の方向において前記脚体と重なる位置まで前記別体部品から前記補強部品側に突出していること、
を特徴とする請求項10に記載の機器設置用スタンド。
【請求項12】
前記回転制限部は、前記補強部品の伸長方向における前記重複領域の両側に設けられていること、
を特徴とする請求項11に記載の機器設置用スタンド。
【請求項13】
請求項1から12のいずれか1つに記載の機器設置用スタンドに送風機が保持されていること、
を特徴とする送風機システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、脚体に設置物を取り付けて保持する機器設置用スタンドおよび送風機システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から物の設置を容易にするためにスタンドが用いられている。スタンドには、梱包および搬送の容易性を考慮した組立式とされて、需要者によって組み立てられて設置物が取り付けられるものがある。
【0003】
特許文献1には、一対の固定部材を互いに平行に且つ間隔を空けて床面に載置し、一対の固定部材の端部を着脱自在に連結する取付部材の二対の両端部を固定部材の両端部へ差し込み連結することで、一対の固定部材と一対の取付部材とが矩形の環状に連結されるスタンドが開示されている。
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載されたスタンドは、床面に接触する部分が環状に連結され、ネジ等の固定部品を使用しない構造であるため部品間の固定の信頼性が懸念される。
【0005】
そこで、送風機などの重量物を設置するスタンドには、間隔を空けて平行に配置される一対の脚体と両脚体間を連結する補強部品とがネジにより締結され、両脚体間に設置物を保持する構造のスタンドが用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平11−253255号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このような構造のスタンドは、一対の脚体と補強部品とが組み立てられた後に設置物が取り付けられるものがある。設置物の取り付け時には、両脚体間に設置物を配置するために完成時の適正な姿勢から脚体を傾ける必要がある。このため、スタンドは、脚体と補強部品とを締結するネジが緩んだ状態とされた仮固定状態とされる。このため、脚体が、脚体と補強部品とが締結するネジを中心軸として回転し易くなり、スタンドの姿勢が不安定となるため、設置物の取り付け作業が困難であった。
【0008】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、設置物の取り付け作業が容易な機器設置用スタンドを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる機器設置用スタンドは、両端部が床面に接地する接地部とされ、上向きに凸形状とされた状態で既定の間隔を空けて床面上に平行に配置される一対の脚体と、一対の脚体間に配置される機器の側面と係わり合って機器を保持する保持部と、を備える。機器設置用スタンドは、一対の脚体間を連結する一対の補強部品と、脚体と補強部品とが重なり合った重複領域を、一対の脚体を並べた方向と垂直な方向に貫通して脚体と補強部品とを締結するネジ部品と、ネジ部品の中心軸を軸とした補強部品に対する脚体の回転角度を制限する回転制限部と、を備える。回転制限部は、脚体の回転角度が90度未満であり、一対の脚体の上端部が互いに近づく方向への脚体の回転角度を、一対の脚体の上端部が互いに離れる方向への脚体の回転角度よりも小さく制限する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、設置物の取り付け作業が容易な機器設置用スタンドが得られる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施の形態1にかかる機器設置用スタンドに送風機が取り付けられたおよび送風機システムを示す斜視図
図2】本発明の実施の形態1にかかる機器設置用スタンドの斜視図
図3】本発明の実施の形態1にかかる機器設置用スタンドにおける第1の脚体部品の傾斜部と第1の補強部品との分解斜視図
図4】本発明の実施の形態1にかかる機器設置用スタンドにおける第1の補強部品の側面図
図5】本発明の実施の形態1にかかる機器設置用スタンドにおける第1の脚体部品の傾斜部と第1の補強部品との取り付け部の斜視図
図6】本発明の実施の形態1にかかる機器設置用スタンドにおける第1の脚体部品および第2の脚体部品が回転可能な範囲を示す模式図
図7】本発明の実施の形態1にかかる機器設置用スタンドにおける回転制限部の変形例を示す模式図
図8】本発明の実施の形態1にかかる機器設置用スタンドにおける回転制限部の変形例である別体回転制限部を示す斜視図
図9】本発明の実施の形態1にかかる別体回転制限部の変形例にかかる別体回転制限部を示す斜視図
図10】本発明の実施の形態1にかかる回転制限部の変形例を示す側面図
図11】本発明の実施の形態1にかかる回転制限部の変形例を示す側面図
図12】本発明の実施の形態1にかかる第1の脚体に設けられた回転制限部を示す平面図
図13】本発明の実施の形態1にかかる第1の脚体に設けられた回転制限部を示す断面図
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明の実施の形態にかかる機器設置用スタンドおよび送風機システムを図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0013】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる機器設置用スタンド1に送風機2が取り付けられた送風機システムを示す斜視図である。図2は、本発明の実施の形態1にかかる機器設置用スタンド1の斜視図である。図3は、本発明の実施の形態1にかかる機器設置用スタンド1における第1の脚体部品12aの傾斜部122aと第1の補強部品21aとの分解斜視図である。図4は、本発明の実施の形態1にかかる機器設置用スタンド1における第1の補強部品21aの側面図である。図5は、本発明の実施の形態1にかかる機器設置用スタンド1における第1の脚体部品12aの傾斜部122aと第1の補強部品21aとの取り付け部4の斜視図である。図6は、本発明の実施の形態1にかかる機器設置用スタンド1における第1の脚体部品12aおよび第2の脚体部品12bが回転可能な範囲を示す模式図である。
【0014】
本実施の形態1にかかる送風機システム100は、機器設置用スタンド1に送風機2が取り付けられて保持されている。本実施の形態1にかかる機器設置用スタンド1は、両端部が床面に接地する接地部とされ、上向きに凸形状とされた状態で既定の間隔を空けて床面上に平行に配置される一対の脚体11と、互いに平行に配置されて一対の脚体11間を連結する一対の補強部品21と、を有して構成され、一対の脚体11間に設置物である送風機2を保持する組み立て式のスタンドである。
【0015】
送風機2は、機器設置用スタンド1の一対の脚体11間に設置される設置物である。送風機2は、送風機2の両側面における上部から突出して設けられた第1取り付け突出部2aが、一対の脚体11の上部に嵌め込まれ、送風機2の両側面における下部から突出して設けられた第2取り付け突出部2bが、一対の脚体11に取り付けられた取り付け板14に嵌め込まれることで、機器設置用スタンド1に取り付けられている。
【0016】
一対の脚体11は、両端部が床面に接地する接地部とされ、上向きに凸形状とされた状態で、既定の間隔を空けて床面上に平行に配置される第1の脚体12と第2の脚体13とからなる。第1の脚体12は、折り曲げ形状を有する2つの脚体部品である第1の脚体部品12aと、第2の脚体部品12bとが接合されて構成されており、下側の部分が二股に分岐したY形状を有する。
【0017】
第1の脚体部品12aは、第1の垂直部121aと、傾斜部122aと、第2の垂直部123aとを有する。
【0018】
第1の垂直部121aは、伸長方向が鉛直方向とされて、第1の脚体部品12aにおける上側に配置されている。第1の垂直部121aには、送風機2の側面における上部から突出して設けられた第1取り付け突出部2aが嵌め込まれて第1の脚体12に送風機2を取り付けるための取り付け孔124が設けられている。取り付け孔124の開口形状は、円形形状である。取り付け孔124は、一対の脚体11間に配置される送風機2と係わり合って送風機2を保持する保持部である。
【0019】
第2の垂直部123aは、伸長方向が鉛直方向とされて、第1の脚体部品12aにおける下側に配置されている。第2の垂直部123aの下端部には、接地部となる車輪3が取り付けられている。
【0020】
傾斜部122aは、伸長方向が鉛直方向に対して傾斜した方向とされて、第1の垂直部121aと第2の垂直部123aとを接続する。傾斜部122aは、第2の垂直部123a側から第1の垂直部121a側に向かうにしたがって第2の脚体部品12bに近づく方向に傾斜している。傾斜部122aには、図3に示すようにボルト5を挿通させるための締結用孔125が設けられている。
【0021】
第2の脚体部品12bは、取り付け孔124が設けられていないこと以外は第1の脚体12と同じ構造を有する。すなわち、第2の脚体部品12bは、第1の垂直部121bと、傾斜部122bと、第2の垂直部123bとを有する。第1の垂直部121bは、第1の脚体部品12aの第1の垂直部121aに対応する。傾斜部122bは、第1の脚体部品12aの傾斜部122aに対応する。第2の垂直部123bは、第1の脚体部品12aの第2の垂直部123aに対応する。
【0022】
第1の脚体部品12aと第2の脚体部品12bとは、第1の垂直部121aと第1の垂直部121bとがネジ締結されることにより一体とされている。ネジ締結は、ボルトを用いる場合と、ボルトおよびナットを用いる場合とを含む。
【0023】
第1の脚体部品12aの傾斜部122aと第2の脚体部品12bの傾斜部122bとは、送風機2を取り付けるための取り付け板14により連結されている。取り付け板14は、傾斜部122aと傾斜部122bとにネジ締結されている。取り付け板14には、第1の脚体12に送風機2を取り付けるために送風機2の側面における下部から突出して設けられた第2取り付け突出部2bが嵌め込まれる取り付け孔15が設けられている。取り付け孔15は、一対の脚体11間に配置される送風機2と係わり合って送風機2を保持する保持部である。
【0024】
第2の脚体13は、車輪3が取り付けられていないこと以外は第1の脚体12と同じ構造を有する。すなわち、第2の脚体13は、折り曲げ形状を有する2つの脚体部品である第1の脚体部品13aと、第2の脚体部品13bとが接合されて構成されており、Y形状を有する。
【0025】
第1の脚体部品13aは、第1の脚体部品12aに対応している。第1の脚体部品13aは、第1の垂直部131aと、傾斜部132aと、第2の垂直部133aとを有する。第2の脚体部品13bは、第2の脚体部品12bに対応している。第2の脚体部品13bは、第1の垂直部131bと、傾斜部132bと、第2の垂直部133bとを有する。
【0026】
第1の垂直部131aには、送風機2の側面における上部から突出して設けられた不図示の第1取り付け突出部2aが嵌め込まれて第2の脚体13に送風機2を取り付けるための取り付け孔134が、設けられている。取り付け孔134の開口形状は、円形形状である。
【0027】
第1の脚体部品13aと第2の脚体部品13bとは、第1の垂直部131aと第1の垂直部131bとがネジ締結されることにより一体とされている。ネジ締結は、ボルトを用いる場合と、ボルトおよびナットを用いる場合とを含む。
【0028】
第1の脚体部品13aの傾斜部132aと第2の脚体部品13bの傾斜部132bとは、送風機2を取り付けるための取り付け板14により連結されている。取り付け板14は、傾斜部132aと傾斜部132bとにネジ締結されている。取り付け板14には、第1の脚体12に送風機2を取り付けるために送風機2の側面における下部から突出して設けられた第2取り付け突出部2bが嵌め込まれる取り付け孔15が設けられている。
【0029】
一対の補強部品21は、第1の補強部品21aと第2の補強部品21bとを有する。一対の補強部品21は、一対の補強部品21と一対の脚体11とが重複する重複領域である取り付け部4を、一対の脚体11を並べた方向と垂直な方向に貫通するネジ部品を用いて、一対の脚体11とネジ締結されている。ネジ締結は、ネジ部品として、ボルトを用いる場合と、ボルトおよびナットを用いる場合とを含む。すなわち、第1の補強部品21aは、第1の脚体12の第1の脚体部品12aの傾斜部122aと重複する取り付け部4aにおいてネジ締結され、また、第2の脚体13の第1の脚体部品13aの傾斜部132aと重複する取り付け部4bにおいてネジ締結されている。第2の補強部品21bは、第1の脚体12の第2の脚体部品12bの傾斜部122bと重複する取り付け部4cにおいてネジ締結され、また、第2の脚体13の第2の脚体部品13bの傾斜部132bと重複する取り付け部4dにおいてネジ締結されている。本実施の形態1では、一対の補強部品21は、ボルト5およびナット6により一対の脚体11に固定されている。なお、以下では、取り付け部4a、取り付け部4b、取り付け部4cおよび取り付け部4dを区別しない場合には、取り付け部4と呼ぶ場合がある。
【0030】
第1の補強部品21aは、平板状の平坦部211における両端側の領域に、ボルト5を挿通させるための締結用孔215を有する。締結用孔215の開口形状は、円形形状である。第1の補強部品21aは、取り付け部4aおよび取り付け部4bの周囲に回転制限部212を有する。すなわち、第1の補強部品21aは、伸長方向の両端側に回転制限部212を有する。回転制限部212は、取り付け部4におけるネジ部品を中心軸とした、補強部品21に対する脚体11の回転範囲を制限する。すなわち、回転制限部212は、取り付け部4におけるネジ部品を中心軸とした、補強部品21に対する脚体11の回転角度を制限する。同様に、第2の補強部品21bも、伸長方向の両端側に回転制限部212を有する。以下では、第1の補強部品21aの取り付け部4a側の端部側に設けられた回転制限部212を例に、回転制限部212について説明する。
【0031】
第1の脚体部品12aの傾斜部122aと第1の補強部品21aとは、傾斜部122aの締結用孔125と第1の補強部品21aの締結用孔215とが同軸とされて、ボルト5およびナット6により固定される。したがって、ネジ部品であるボルト5を軸とした回転は、第1の脚体部品12aの締結用孔125の中心軸を軸とした回転と換言できる。また、ネジ部品であるボルト5を軸とした回転は、第1の補強部品21aの締結用孔215の中心軸を軸とした回転と換言できる。
【0032】
機器設置用スタンド1は、設置物が取り付けられる前に、一対の脚体11と一対の補強部品21との仮固定状態まで組み立てられる。仮固定状態は、取り付け部4において一対の脚体11と一対の補強部品21とを締結するネジ部品の締め付けが緩んでおり、一対の脚体11が一対の補強部品21に対してネジ部品を中心軸として回転可能な状態である。すなわち、仮固定状態においては、取り付け部4aでは、第1の脚体部品12aの傾斜部122aと第1の補強部品21aとを締結するボルト5の締め付けが緩んでおり、傾斜部122aが第1の補強部品21aに対してボルト5を中心軸として回転可能な状態である。取り付け部4b、取り付け部4cおよび取り付け部4dにおいても同様である。
【0033】
回転制限部212は、取り付け部4におけるネジ部品の中心軸を軸とする脚体11の回転範囲を制限するために、補強部品21において脚体11側に折り曲げられた折り曲げ部とされている。第1の補強部品21aにおいては、図3から図5に示すように、仮固定状態の取り付け部4aにおけるボルト5の中心軸を軸とする第1の脚体部品12aの回転範囲を制限するために、第1の脚体部品12aの傾斜部122a側に折り曲げられた第1折り曲げ部213aと第2折り曲げ部214aとが、回転制限部212として取り付け部4a側の端部側の領域に設けられている。すなわち、第1折り曲げ部213aと第2折り曲げ部214aとは、第1の補強部品21aの伸長方向における取り付け部4aの両側において、第1の脚体部品12aと離間した状態で、ボルト5の中心軸の方向において第1の脚体部品12aと重なる位置まで第1の補強部品21aから第1の脚体部品12a側に突出した突出部からなる回転制限部212である。
【0034】
同様に、第1の補強部品21aにおいては、仮固定状態の取り付け部4bにおけるボルト5の中心軸を軸とする第1の脚体部品13aの回転範囲を制限するために、第1折り曲げ部213bと第2折り曲げ部214bとが、取り付け部4b側の端部側の領域に設けられている。
【0035】
第1折り曲げ部213aは、第1の補強部品21aの伸長方向における取り付け部4a側の端部が第1の脚体部品12aの傾斜部122a側に折り曲げられた折り曲げ部である。第2折り曲げ部214aは、第1の補強部品21aの側部が第1の脚体部品12aの傾斜部122a側に折り曲げられた折り曲げ部である。すなわち、第2折り曲げ部214aは、第1の補強部品21aの伸長方向における取り付け部4a側の端部側において、第1の補強部品21aの伸長方向において締結用孔215を挟んで第1折り曲げ部213aが設けられた側と反対側に設けられて、平坦部211の側部が第1の脚体部品12aの傾斜部122a側に折り曲げられた折り曲げ部である。
【0036】
第1折り曲げ部213bは、第1の補強部品21aの伸長方向における取り付け部4b側の端部が第1の脚体部品13aの傾斜部132a側に折り曲げられた折り曲げ部である。第2折り曲げ部214bは、第1の補強部品21aの側部が第1の脚体部品13aの傾斜部132a側に折り曲げられた折り曲げ部である。すなわち、第2折り曲げ部214bは、第1の補強部品21aの伸長方向における取り付け部4b側の端部側の領域において、第1の補強部品21aの伸長方向において締結用孔215を挟んで第1折り曲げ部213bが設けられた側と反対側に設けられて、平坦部211の側部が第1の脚体部品13aの傾斜部132a側に折り曲げられた折り曲げ部である。
【0037】
第1折り曲げ部213aが脚体取り付け面216から突出した突出寸法213cは、仮固定状態の第1の脚体部品12aの回転を第1折り曲げ部213aで止めることができる寸法であればよい。第1折り曲げ部213bが脚体取り付け面216から突出した突出寸法213cは、仮固定状態の第1の脚体部品13aの傾斜部132aの回転を第1折り曲げ部213bで止めることができる寸法であればよい。
【0038】
第2折り曲げ部214aが脚体取り付け面216から突出した突出寸法214cは、仮固定状態の第1の脚体部品12aの回転を第2折り曲げ部214aで止めることができる寸法であればよい。第2折り曲げ部214bが脚体取り付け面216から突出した突出寸法214cは、仮固定状態の第1の脚体部品13aの傾斜部132aの回転を第2折り曲げ部214bで止めることができる寸法であればよい。
【0039】
上述したように、仮固定状態では、ネジ部品の締め付けが緩んでおり、第1の脚体部品12aの傾斜部122aは、第1の補強部品21aに対してネジ部品の中心軸を軸として回転可能である。この場合、傾斜部122aは、たとえば傾斜部122aの側面位置が図5において第1側面位置24aで示される第1の回転位置に回転可能である。第1の回転位置は、第1の脚体部品12aにおける締結用孔125よりも鉛直上方の部分が、第1の脚体部品12aの締結用孔125および第1の補強部品21aの締結用孔215よりも第1の補強部品21aの伸長方向において第1の補強部品21aの中心側に回転した回転位置である。
【0040】
また、傾斜部122aは、たとえば傾斜部122aの側面位置が図5において第2側面位置24bで示される第2の回転位置に回転可能である。第2の回転位置は、第1の脚体部品12aにおける締結用孔215よりも鉛直下方の部分が、第1の脚体部品12aの締結用孔125および第1の補強部品21aの締結用孔215よりも第1の補強部品21aの伸長方向において第1の補強部品21aの中心側に回転した回転位置である。
【0041】
第1折り曲げ部213aと第2折り曲げ部214aとが第1の脚体部品12aの傾斜部122a側に折り曲げられていることにより、仮固定状態の機器設置用スタンド1における第1の脚体部品12aが、傾斜部122aが取り付け部4aに取り付けられるボルト5の中心軸を軸として回転する場合に、傾斜部122aが第1折り曲げ部213aまたは第2折り曲げ部214aと接触することにより、第1折り曲げ部213aまたは第2折り曲げ部214aが回転を阻害する障害物の役割を果たすことで第1の脚体部品12aの回転が制限される。
【0042】
第1の補強部品21aの伸長方向における第1折り曲げ部213aと第2折り曲げ部214aとの間隔である間隔22aは、第1の脚体部品12aの傾斜部122aの幅である幅22bよりも大きくされる。そして、第1の脚体部品12aの傾斜部122aと第1の補強部品21aとは、第1の脚体部品12aの締結用孔125と第1の補強部品21aの締結用孔215とが同軸とされて、ボルト5およびナット6により固定されている。
【0043】
したがって、図5に示すように、第1の補強部品21aの伸長方向において、第1折り曲げ部213aに対向する第1の脚体部品12aの側面と第1折り曲げ部213aとの間、および第2折り曲げ部214aに対向する第1の脚体部品12aの側面と第2折り曲げ部214aとの間には、隙間23が形成される。そして、第1の補強部品21aの伸長方向における隙間23の寸法である隙間寸法22cを調整することにより、上述した仮固定状態における、第1の補強部品21aに対する第1の脚体部品12aの適正な姿勢からの回転範囲を、すなわち鉛直方向からの第1の脚体部品12aの回転範囲を、任意の範囲に限定することが可能となる。
【0044】
また、第1折り曲げ部213aと第2折り曲げ部214aとは、隙間23を介して第1の脚体部品12aの傾斜部122aを挟む配置とされる。これにより、機器設置用スタンド1の組み立てにおいて第1折り曲げ部213aと第2折り曲げ部214aとが、第1の脚体部品12aの傾斜部122aと第1の補強部品21aとの位置合わせを行う際の位置合わせの案内役となり、第1の脚体部品12aの傾斜部122aと第1の補強部品21aとのネジ締結作業が容易になる。これにより、機器設置用スタンド1では、機器設置用スタンド1の組み立て性が改善されている。
【0045】
特に、送風機の取り付け寸法31dが大きい場合には、一対の脚体11間の距離である第1の脚体部品12aと第2の脚体部品12bとの間の距離が長く、第1の脚体部品12aおよび第2の脚体部品12bと第1の補強部品21aとのネジ締結作業の作業性が悪化し易い。しかしながら、機器設置用スタンド1では、第1折り曲げ部213aと第2折り曲げ部214aとが、第1の脚体部品12aの傾斜部122aと第1の補強部品21aとの位置合わせを行う際の位置合わせの案内役となるため、第1の脚体部品12aおよび第2の脚体部品12bと第1の補強部品21aとのネジ締結作業の作業性が大きく改善される。
【0046】
本実施の形態1では、図6に示すように、第1の脚体12および第2の脚体13における、取り付け方向への可動範囲角度31bは、取り外し方向への可動範囲角度31cよりも小さく設定する。取り付け方向は、送風機2を機器設置用スタンド1に取り付ける場合に第1の脚体12および第2の脚体13を回転させる方向であり、第1の脚体12の第1の垂直部121aと、第2の脚体13の第1の垂直部131aとが互いに近づく方向である。すなわち、取り付け方向は、一対の脚体11の上端部が互いに近づく方向である。取り外し方向は、送風機2を機器設置用スタンド1から取り外す場合に第1の脚体12および第2の脚体13を回転させる方向であり、第1の脚体12の第1の垂直部121aと、第2の脚体13の第1の垂直部131aとが互いに離れる方向である。すなわち、取り外し方向は、一対の脚体11の上端部が互いに離れる方向である。
【0047】
取り付け方向への可動範囲角度31bは、第1の脚体12および第2の脚体13が鉛直方向に沿った姿勢から取り付け方向へ回転可能とされる角度の範囲である。取り外し方向への可動範囲角度31cは、第1の脚体12および第2の脚体13が鉛直方向に沿った姿勢から取り外し方向へ回転可能とされる角度の範囲である。そして、取り付け方向への可動範囲角度31bと取り外し方向への可動範囲角度31cとの合計が、第1の脚体12および第2の脚体13の各々が回転可能な角度の範囲である可動範囲角度31aとなる。
【0048】
本実施の形態1では、回転制限部212は、第1の脚体12および第2の脚体13の可動範囲角度31aが90度未満であり、第1の脚体12および第2の脚体13の取り付け方向への可動範囲角度31bを取り外し方向への可動範囲角度31cよりも小さく制限する。これにより、第1の脚体12および第2の脚体13は、取り付け方向への倒れこみ量が取り外し方向への倒れ込み量よりも小さくなり、送風機2の取り付け時に送風機の取り付け寸法31dの間隔を保ちやすくなる。これらの回転範囲は、図5に示す隙間寸法22cを調整することで任意の可動範囲に調整することが可能である。
【0049】
そして、上述した構成を有する回転制限部212は、第1の補強部品21aおよび第2の補強部品21bにおいて、伸長方向の両端部に設けられている。
【0050】
つぎに、機器設置用スタンド1の組み立ておよび送風機2の設置方法について説明する。まず、第1の脚体部品12aと第2の脚体部品12bとをネジ締結することにより第1の脚体12が形成される。また、第1の脚体部品13aと第2の脚体部品13bとをネジ締結することにより第2の脚体13が形成される。つぎに、第1の脚体12および第2の脚体13の各々に、取り付け板14がネジ締結される。機器設置用スタンド1は、送風機2が取り付けられる前に、一対の脚体11と一対の補強部品21との仮固定状態まで組み立てられる。
【0051】
つぎに、一対の脚体11の間に送風機2を挟んだ状態で送風機2が機器設置用スタンド1に取り付けられる。機器設置用スタンド1に送風機2を取り付ける際には、送風機2の一方の側面から突出して設けられた第2取り付け突出部2bが、第1の脚体12に取り付けられた取り付け板14の取り付け孔15に嵌め込まれる。また、送風機2の他方の側面から突出して設けられた第2取り付け突出部2bが、第2の脚体13に取り付けられた取り付け板14の取り付け孔15に嵌め込まれる。
【0052】
つぎに、送風機2の一方の側面から突出して設けられた第1取り付け突出部2aが、第1の脚体部品12aの第1の垂直部121aに設けられた取り付け孔124に嵌め込まれる。また、送風機2の他方の側面から突出して設けられた第1取り付け突出部2aが、第1の脚体部品13aの第1の垂直部131aに設けられた取り付け孔124に嵌め込まれる。
【0053】
仮固定状態の機器設置用スタンド1は、第1の補強部品21aおよび第2の補強部品21bの両端に設けられた回転制限部212により、第1の脚体部品12a、第2の脚体部品12b、第1の脚体部品13a、および第2の脚体部品13bの可動範囲角度31aが制限される。そして、第1の脚体部品12a、第2の脚体部品12b、第1の脚体部品13a、および第2の脚体部品13bの姿勢が、仮固定状態の適正な姿勢基準から、あらかじめ設定された傾斜範囲内で傾斜した姿勢で保たれる。したがって、第1の脚体12および第2の脚体13は、仮固定状態においても鉛直方向に対して大きく傾斜することがなく、不安定とならずに仮固定状態の適正な姿勢に近い姿勢を保持できる。このため、機器設置用スタンド1を立てて設置することが可能となる。
【0054】
これにより、仮固定状態の機器設置用スタンド1への送風機2の取り付けが容易になり、また、ボルト5を増し締めして適正な姿勢で第1の補強部品21aと第1の脚体部品12aをボルト5とナット6との摩擦によって固定する際に、取り付け部4aにおけるネジ締結作業の作業性が大きく向上し、機器設置用スタンド1の組み立て性が向上する。そして、これらの効果は、第1の脚体12または第2の脚体13の接地部として車輪3が設けられた構成においても得られる。
【0055】
なお、第1の補強部品21aは、取り付け部4a側の端部側の領域において第1折り曲げ部213aと第2折り曲げ部214aとのいずれか一方を備えてもよい。また、第1の補強部品21aは、取り付け部4b側の端部側の領域において第1折り曲げ部213bと第2折り曲げ部214bとのいずれか一方を備えてもよい。すなわち、第1の補強部品21aは、第1の補強部品21aの伸長方向における取り付け部4の少なくとも片側に、回転制限部を有していてもよい。
【0056】
また、回転制限部として、第1の補強部品21aにおける対向する両側面が第1の脚体部品12aの傾斜部122a側に折り曲げられた折り曲げ部を設けてもよい。たとえば、第1の補強部品21aにおいて第2折り曲げ部214aが折り曲げられた側と対向する側面が第1の脚体部品12aの傾斜部122a側に折り曲げられた折り曲げ部と、第2折り曲げ部214aとを回転制限部として設けてもよい。これにより、取り付け方向への第1の脚体部品12aの回転と、取り外し方向への第1の脚体部品12aの回転との両方を制限できる。
【0057】
また、回転制限部212は、第1の補強部品21aおよび第2の補強部品21bにおいて、伸長方向における少なくとも1つの端部領域に設けられてもよい。これにより、第1の補強部品21aおよび第2の補強部品21bにおいて回転制限部212が設けられた領域の取り付け部4において、上述した効果が得られる。
【0058】
また、一対の補強部品21は、平板状の部品ではなく、パイプなどからなる棒状の部品であってもよい。
【0059】
また、上記においては、第1の補強部品21aが第1の脚体部品12aの傾斜部122aおよび第1の脚体部品13aの傾斜部132aにネジ締結される場合を例に示したが、一対の脚体11の寸法などの諸条件にもよるが、第1の補強部品21aが第1の脚体部品12aの第2の垂直部123aと第1の脚体部品13aの第2の垂直部133aとにネジ締結される構成とすることも可能である。
【0060】
なお、本実施の形態1においては、送風機2の機器設置用スタンド1への設置方法として、第2取り付け突出部2bを取り付け孔15に嵌め込み、第1取り付け突出部2aを取り付け孔124に嵌め込んで、ボルト5を増し締めして補強部品21と脚体11とを固定する構造で説明したが、この構造に限らず、例えば、送風機2の側面上部に設けた孔と機器設置用スタンド1の取り付け孔124とにボルトを通してナットで固定し、送風機2の側面下部に設けた孔と機器設置用スタンド1の取り付け孔15とにボルトを通してナットで固定し、ボルト5を増し締めして補強部品21と脚体11とを固定する構造としてもよい。
【0061】
つぎに、回転制限部の変形例について説明する。図7は、本発明の実施の形態1にかかる機器設置用スタンド1における回転制限部の変形例を示す模式図である。図7に示す例では、第1の補強部品21aの取り付け部4a側の端部側において、第1の補強部品21aの伸長方向において締結用孔215を挟んで第1折り曲げ部213aが設けられた側と反対側に設けられて、平坦部211の側部が第2折り曲げ部214aと同じ側に折り曲げられた折り曲げ部である第1折り曲げ部217と、上述した第2折り曲げ部214aとが回転制限部となる。このような変形例にかかる回転制限部においても、上述した回転制限部212と同様の効果が得られる。
【0062】
図8は、本発明の実施の形態1にかかる機器設置用スタンド1における回転制限部の変形例である別体回転制限部25を示す斜視図である。回転制限部は、補強部品および脚体と独立した別部品であってもよい。別体回転制限部25は、一対の補強部品21と一対の脚体11とが重複する重複領域である取り付け部4に重ねて配置される別体部品である。
【0063】
別体回転制限部25は、上述した第1の補強部品21aにおける取り付け部4a側と同じ構造を有する。すなわち、別体回転制限部25は、平坦部251と、第1折り曲げ部252と、第2折り曲げ部253と、締結用孔254とを有する。平坦部251は、第1の補強部品21aにおける平坦部211に対応する。第1折り曲げ部252は、第1の補強部品21aにおける第1折り曲げ部213aに対応する。第2折り曲げ部253は、第1の補強部品21aにおける第2折り曲げ部214aに対応する。締結用孔254は、第1の補強部品21aにおける締結用孔215に対応する。
【0064】
そして、別体回転制限部25は、第1の脚体部品12aの傾斜部122aと、上述した第1の補強部品21aにおいて回転制限部が設けられてない構造を有する補強部品26と、別体回転制限部25とがこの順で重ねられた状態で、ボルト5およびナット6により固定される。すなわち、別体回転制限部25は、補強部品26の第1面261側に別体回転制限部25が重ねられ、補強部品26の第2面262側に第1の脚体部品12aの傾斜部122aが重ねられた状態で、上記の3部品がボルト5およびナット6により固定される。
【0065】
また、別体回転制限部25は、傾斜部122aの締結用孔125と、補強部品26に設けられた締結用孔263と、別体回転制限部25の締結用孔254とが同軸とされて、ボルト5およびナット6により固定される。そして、第1折り曲げ部252と第2折り曲げ部253とは、補強部品26の伸長方向において第1の脚体部品12aの傾斜部122aと離間し、ボルト5の中心軸の方向において第1の脚体部品12aと重なる位置まで平坦部251から第1の脚体部品12a側に突出した状態で配置される。
【0066】
上記のように構成された別体回転制限部25を用いる場合も、上述した回転制限部212と同様の効果が得られる。なお、別体回転制限部25は、第1折り曲げ部252と第2折り曲げ部253とのいずれか一方を備えてもよい。すなわち、別体回転制限部25は、補強部品26の伸長方向における取り付け部4aの少なくとも片側に、回転制限部を有していてもよい。
【0067】
図9は、本発明の実施の形態1にかかる別体回転制限部25の変形例にかかる別体回転制限部27を示す斜視図である。別体回転制限部27は、平坦部271と、第1折り曲げ部272と、第2折り曲げ部273と、締結用孔274とを有する。別体回転制限部27は、別体回転制限部25において、第1折り曲げ部252と第2折り曲げ部253との折り曲げ方向を平坦部271に対して反対方向とした構造を有する。別体回転制限部27は、別体回転制限部27と、第1の脚体部品12aの傾斜部122aと、補強部品26とがこの順で重ねられた状態で、ボルト5およびナット6により固定される。
【0068】
上記のように構成された別体回転制限部27を用いる場合も、上述した回転制限部212と同様の効果が得られる。なお、別体回転制限部27は、第1折り曲げ部272と第2折り曲げ部273とのいずれか一方を備えてもよい。すなわち、別体回転制限部27は、補強部品26の伸長方向における取り付け部4aの少なくとも片側に、回転制限部を有していてもよい。
【0069】
図10は、本発明の実施の形態1にかかる回転制限部の変形例を示す側面図である。図10に示すように、ボルト5を挿通させるための締結用孔414を備えた平板状の補強部品41は、ボルト5の中心軸の方向において第1の脚体部品12aと重なる位置まで第1面411側から第2面412側に向けて貫通して突出する突起物である2本のピン413が取り付けられている。この場合、第2面412が、第1の脚体部品12a側の面となる。そして、2本のピン413は、回転制限部として機能する。第2面412からのピン413の突出寸法は、第1の脚体部品12aの回転をピン413で止めることができる寸法であればよい。
【0070】
上記のように構成された補強部品41を用いる場合も、上述した回転制限部212と同様の効果が得られる。なお、補強部品41は、補強部品41の伸長方向における取り付け部4の少なくとも片側に、ピン413を有していてもよい。
【0071】
図11は、本発明の実施の形態1にかかる回転制限部の変形例を示す側面図である。図11に示すように、ボルト5を挿通させるための締結用孔424を備えた平板状の補強部品42は、ボルト5の中心軸の方向において第1の脚体部品12aと重なる位置まで、第1の脚体部品12a側の面となる第2面422から突出する2つの突出部423が設けられている。第2面422が向く側と反対側を向く第1面421は、平坦面とされている。そして、2本の突出部423は、回転制限部として機能する。第2面422からの突出部423の突出寸法は、第1の脚体部品12aの回転を突出部423で止めることができる寸法であればよい。
【0072】
上記のように構成された補強部品42を用いる場合も、上述した回転制限部212と同様の効果が得られる。なお、補強部品42は、補強部品42の伸長方向における取り付け部4の少なくとも片側に、突出部423を有していてもよい。
【0073】
図12は、本発明の実施の形態1にかかる第1の脚体43に設けられた回転制限部を示す平面図である。図13は、本発明の実施の形態1にかかる第1の脚体43に設けられた回転制限部を示す断面図である。図13は、図12におけるXIII−XIII線における断面図である。回転制限部は、脚体に設けられてもよい。
【0074】
図13に示すように、第1の脚体43は、ボルト5を挿通させるための締結用孔433を有し、上述した補強部品26と対向する第1面431に、ボルト5の中心軸の方向において補強部品26と重なる位置まで、第1の脚体43側から補強部品26側に突出した回転制限部である突出部432が設けられている。突出部432は、第1の脚体43の伸長方向において補強部品26を挟んだ両側に、すなわち第1の脚体43の伸長方向において重複領域である取り付け部4aの両側に、補強部品26と離間した状態で配置されている。第1面431からの突出部432の突出寸法は、第1の脚体部品12aの回転を突出部432で止めることができる寸法であればよい。
【0075】
上記のように構成された第1の脚体43を用いる場合も、上述した回転制限部212と同様の効果が得られる。なお、第1の脚体43は、第1の脚体43の伸長方向における取り付け部4の少なくとも片側に、突出部432を有していてもよい。
【0076】
上述したように、本実施の形態1にかかる機器設置用スタンド1は、第1の補強部品21aにおける取り付け部4aの周囲に回転制限部212を備えることにより、第1の補強部品21aと第1の脚体部品12aとが仮固定状態であっても、第1の補強部品21aに対するボルト5の中心軸を軸とした第1の脚体部品12aの回転範囲が制限される。すなわち、仮固定状態において、第1の補強部品21aと第1の脚体部品12aとの適正な位置関係から第1の脚体部品12aが大きく傾斜することがない。したがって、仮固定状態における第1の脚体部品12aの姿勢が、仮固定状態の適正な姿勢から、あらかじめ設定された傾斜範囲内で傾斜した姿勢で保たれる。
【0077】
また、機器設置用スタンド1は、第1の補強部品21aおよび第2の補強部品21bにおいて、取り付け部4b、取り付け部4cおよび取り付け部4dの周囲に回転制限部212を備えることにより、仮固定状態における第2の脚体部品12b、第1の脚体部品13a、および第2の脚体部品13bの姿勢が、仮固定状態の適正な姿勢から、あらかじめ設定された傾斜範囲内で傾斜した姿勢で保たれる。
【0078】
これにより、第1の脚体12および第2の脚体13は、傾斜が制限されるため仮固定状態においても鉛直方向に対して大きく傾斜することがなく、仮固定状態の適正な姿勢に近い姿勢を保持でき、機器設置用スタンド1が不安定とならない。このため、仮固定状態の機器設置用スタンド1への送風機2の取り付けが容易になり、また、ボルト5を締め増して一対の補強部品21と一対の脚体11とを固定する際に、取り付け部4におけるネジ締結作業の作業性が大きく向上し、機器設置用スタンド1の組み立て性が向上する。そして、これらの効果は、第1の脚体12または第2の脚体13の接地部として車輪3が設けられた構成においても得られる。
【0079】
また、機器設置用スタンド1は、第1の補強部品21aおよび第2の補強部品21bにおいて、伸長方向における両端部に回転制限部212を備えることにより、取り付け部4b、取り付け部4cおよび取り付け部4dにおけるネジ締結作業の作業性が大きく向上し、機器設置用スタンド1の組み立て性が向上する。
【0080】
また、機器設置用スタンド1は、第1の脚体部品12aの傾斜部122aと第1の補強部品21aとを取り付け部4aにおいてネジ締結により締結するために位置合わせする際に、第1折り曲げ部213aと第2折り曲げ部214aとが、第1の脚体部品12aの傾斜部122aと第1の補強部品21aとの位置合わせの案内役の役割を果たす。これにより、機器設置用スタンド1は、第1の脚体部品12aと第1の補強部品21aとのネジ締結作業の作業性が大きく向上し、機器設置用スタンド1の組み立て性が向上する。また、第1の補強部品21aおよび第2の補強部品21bにおいて、取り付け部4b、取り付け部4cおよび取り付け部4dの周囲に回転制限部212を備えることにより、取り付け部4b、取り付け部4cおよび取り付け部4dにおいても同様の効果が得られる。
【0081】
機器設置用スタンド1は、機器設置用スタンド1の設置現場で組み立てて設置物を設置する場合に有効である。そして、機器設置用スタンド1は、特に設置物が重い場合、たとえば農事用または畜産用に用いられる大型の送風機を保持する場合における設置作業性の改善により効果的である。
【0082】
したがって、本実施の形態1にかかる機器設置用スタンド1は、設置物の取り付け作業が容易となり、また組み立て性が向上する、という効果を奏する。
【0083】
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、実施の形態における技術同士を組み合わせることも可能であるし、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
【符号の説明】
【0084】
1 機器設置用スタンド、2 送風機、2a 第1取り付け突出部、2b 第2取り付け突出部、3 車輪、4,4a,4b,4c,4d 取り付け部、5 ボルト、6 ナット、11 脚体、12,43 第1の脚体、12a,13a 第1の脚体部品、12b,13b 第2の脚体部品、13 第2の脚体、14 取り付け板、15,124,134 取り付け孔、21,26,41,42 補強部品、21a 第1の補強部品、21b 第2の補強部品、22a 間隔、22b 幅、22c 隙間寸法、23 隙間、24a 第1側面位置、24b 第2側面位置、25,27 別体回転制限部、31a 可動範囲角度、31b 取り付け方向への可動範囲角度、31c 取り外し方向への可動範囲角度、31d 送風機の取り付け寸法、121a,121b,131a,131b 第1の垂直部、122a,122b 傾斜部、123a,123b,133a,133b 第2の垂直部、125,215,254,263,274,414,424,433 締結用孔、132a,132b 傾斜部、211,251,271 平坦部、212 回転制限部、213a,213b,217,252,272 第1折り曲げ部、213c,214c 突出寸法、214a,214b,253,273 第2折り曲げ部、216 脚体取り付け面、261,411,421,431 第1面、262,412,422 第2面、413 ピン、423,432 突出部、100 送風機システム。
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