特許第6983219号(P6983219)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 浙江三花股▲分▼有限公司の特許一覧

<>
  • 特許6983219-流量制御装置 図000002
  • 特許6983219-流量制御装置 図000003
  • 特許6983219-流量制御装置 図000004
  • 特許6983219-流量制御装置 図000005
  • 特許6983219-流量制御装置 図000006
  • 特許6983219-流量制御装置 図000007
  • 特許6983219-流量制御装置 図000008
  • 特許6983219-流量制御装置 図000009
  • 特許6983219-流量制御装置 図000010
  • 特許6983219-流量制御装置 図000011
  • 特許6983219-流量制御装置 図000012
  • 特許6983219-流量制御装置 図000013
  • 特許6983219-流量制御装置 図000014
  • 特許6983219-流量制御装置 図000015
  • 特許6983219-流量制御装置 図000016
  • 特許6983219-流量制御装置 図000017
  • 特許6983219-流量制御装置 図000018
  • 特許6983219-流量制御装置 図000019
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6983219
(24)【登録日】2021年11月25日
(45)【発行日】2021年12月17日
(54)【発明の名称】流量制御装置
(51)【国際特許分類】
   F16K 3/04 20060101AFI20211206BHJP
   F16K 3/314 20060101ALI20211206BHJP
   F16K 11/074 20060101ALI20211206BHJP
【FI】
   F16K3/04 Z
   F16K3/314 B
   F16K11/074 Z
【請求項の数】16
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2019-501633(P2019-501633)
(86)(22)【出願日】2017年6月21日
(65)【公表番号】特表2019-521303(P2019-521303A)
(43)【公表日】2019年7月25日
(86)【国際出願番号】CN2017089290
(87)【国際公開番号】WO2018010525
(87)【国際公開日】20180118
【審査請求日】2019年1月22日
(31)【優先権主張番号】201610554086.1
(32)【優先日】2016年7月12日
(33)【優先権主張国】CN
(31)【優先権主張番号】201610556458.4
(32)【優先日】2016年7月12日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】505241533
【氏名又は名称】浙江三花智能控制股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZHEJIANG SANHUA INTELLIGENT CONTROLS CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】特許業務法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲ユ▼ 毓 敏
(72)【発明者】
【氏名】姜 華 遠
(72)【発明者】
【氏名】呉 智
(72)【発明者】
【氏名】張 瑶 瑶
(72)【発明者】
【氏名】陸 鴻 民
【審査官】 小岩 智明
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2015/0233476(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0238517(US,A1)
【文献】 国際公開第2002/059515(WO,A1)
【文献】 実開昭57−056271(JP,U)
【文献】 米国特許第6626203(US,B1)
【文献】 中国実用新案第202612714(CN,U)
【文献】 中国実用新案第200955608(CN,Y)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16K 3/00 − 3/36 ,31/04
11/072−11/076
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
装着キャビティを有するハウジングと、少なくとも一部が前記装着キャビティに収容される弁体アセンブリと、制御部材と、を含み、前記弁体アセンブリは、第1弁シート、第2弁シート及び伝動部分を含み、前記ハウジングは、前記装着キャビティの底側に位置する位置制限凸部及び収容部を有し、前記第1弁シートの少なくとも一部は前記収容部に位置し、位置制限凸部は第1弁シートに対して周方向位置制限を行え、前記第2弁シートの下側面の少なくとも一部は前記位置制限凸部と対向して設置され、かつ前記第2弁シートの下側面と第1弁シートの上側面とは互いに面接触して密封して設置され、
前記ハウジングは、装着キャビティの底側に位置する流通孔を少なくとも1つ有し、前記第1弁シートは、前記流通孔に対応して連通する流通弁ポートを少なくとも1つ有し、前記第2弁シートは前記伝動部分と相対的に固定して接続され、前記第2弁シートは前記伝動部分の動きで、前記第1弁シートの流通弁ポートを開閉すること、及び/又は前記流通弁ポートの開度の大きさを調節することになり、前記伝動部分は第1伝動部と第2伝動部を含み、前記第1弁シートに対して垂直な鉛直方向に、前記第1伝動部及び第2伝動部が前記伝動部分の相対的な両端に位置し、前記第1伝動部が第2弁シートの上側と組み立てられ、前記ハウジングは、前記第2伝動部に対応する通孔を有し、前記第2伝動部は前記通孔を通って前記ハウジング外に延び、前記ハウジングの外側に第1凸部が突設されており、前記制御部材のケースに第2凸部が突設されており、前記第1凸部、第2凸部は組み立てて係合され、前記ハウジングの外側には凸台部がさらに突設され、
前記制御部材のケースは前記ハウジングと組み立てられて相対的に固定して設置され、前記第1凸部、第2凸部の間は中間嵌め又は隙間嵌めであり、前記第2凸部は前記第1凸部の内周側を覆って接続され、前記第1凸部は、前記第2凸部の外周側に当接可能な止め構造を有することを特徴とする流量制御装置。
【請求項2】
前記伝動部分は接続具、伝動具を含み、第1伝動部は接続具の下端部分に形成され、下に向けて前記第2弁シートまでに延び、前記第2伝動部は伝動具の上端部分に形成され、上に向けて前記通孔を通じることになり、前記第1凸部は前記第2伝動部の外周側に設置され、前記第1凸部の内周側と前記第2伝動部の外周側との間の隙間は前記第2凸部の側壁の肉厚より大きいことを特徴とする請求項1に記載の流量制御装置。
【請求項3】
前記第1凸部の内周側と第2凸部の外周側との間の隙間は0mm〜0.15mmであり、前記第1凸部は、前記ハウジングの外側が凸となって伸びてなる少なくとも3つの凸ブロック状構造、或いは少なくとも2つの板状曲り形構造であり、前記凸ブロック状構造或いは板状曲り形構造の内側面には弧形面が凹となって設けられ、前記弧形面は前記第2凸部の外周側と向き合い、且つ前記第2凸部の外周側との間に隙間を有し、前記第2凸部はリング状の柱体、或いは少なくとも2つの板状曲り形構造であり、前記第2凸部の周方向の幅は前記第1凸部の周方向の幅より大きいことを特徴とする請求項2に記載の流量制御装置。
【請求項4】
前記第1凸部の内周側と第2凸部の外周側との間の隙間は0.025mm〜0.125mmであり、前記ハウジングの外側は複数個のリブを含み、前記ハウジングは、前記リブの他端と一体接続される固定部を含み、前記制御部材のケースは、前記固定部と組み立てる固定係合部を有し、前記固定部と固定係合部とはネジ接続方式によって固定され、或いはリベット接続方式によって固定され、前記第1凸部は前記凸台部と一体接続され、前記凸台部から上に向けて凸となって伸びて設置されており、前記ハウジングが前記制御部材のケースと組み立てる場合、前記第1凸部は鏡面対称又は中心対称で前記第2凸部の外周側に配置されることを特徴とする請求項3に記載の流量制御装置。
【請求項5】
前記鉛直方向に沿って、前記凸台部の頂側面と前記第2凸部の頂端とは向き合って設置されて且つ両者の間には隙間を有し、前記隙間が0mm〜3.5mmであり、前記ハウジングの外側は、一端が前記凸台部の外周側に延びて且つ前記凸台部と一体接続されて形成される複数個のリブを含み、前記第1凸部は前記凸台部の頂側面から上に向けて凸となって伸びて設置され、前記鉛直方向から見ると、前記凸台部の内周側の径は、前記第1凸部の内周側の径より小さく、或いは、前記凸台部は径方向に沿って内に前記通孔に向けて延びることを特徴とする請求項3に記載の流量制御装置。
【請求項6】
前記鉛直方向に沿って、前記凸台部の頂側面と当該第2凸部の頂端とは向き合って設置されて且つ両者の間には隙間を有し、当該隙間が0mm〜3.5mmであり、前記リブの一端が前記凸台部の外周側に延びて且つ前記凸台部と一体接続されて形成され、前記第1凸部は前記凸台部の頂側面から上に向けて凸となって伸びて設置され、前記鉛直方向から見ると、前記凸台部の内周側の径は、前記第1凸部の内周側の径より小さく、或いは、前記凸台部は径方向に沿って内に前記通孔に向けて延びることを特徴とする請求項4に記載の流量制御装置。
【請求項7】
前記伝動部分は接続具と、前記装着キャビティに位置する位置制限部を含む伝動具とを含み、前記ハウジングは位置制限凹部、第1止め部、及び第2止め部を形成し、前記位置制限部は前記位置制限凹部に対応して位置し、前記伝動部分は前記制御部材の伝動出力部の動きで、前記ハウジングに対して第1位置と第2位置との間に回動し、前記伝動部分が第1位置に位置する場合、前記位置制限部は第1止め部に当接し、前記伝動部分が第2位置までに回動した場合、前記位置制限部は第2止め部に当接し、前記第1凸部の周方向における一部は前記第1止め部、第2止め部の外周側に位置し、前記第1凸部の周方向における他の一部の内周側は前記位置制限凹部を囲んで形成することを特徴とする請求項1〜5のうち何れか一項に記載の流量制御装置。
【請求項8】
前記接続具は伝動具と組み立てられ、前記第1伝動部は前記接続具の下端に形成され、前記伝動具の上端はハウジング外に延び、前記第2伝動部は前記伝動具の上端に一体設置され、前記伝動具は位置制限部と前記第2伝動部とを一体形成し、前記伝動具は、前記接続具の上端と組み立てて固定される主体部をさらに含み、前記第2伝動部は前記主体部から上に向けて凸となって伸びて前記ハウジング外に延び、前記位置制限部は主体部の径方向に沿って前記主体部の周側の一部に凸となって伸ばされ、且つ前記位置制限部は前記主体部から上に凸となって前記ハウジングに形成された位置制限凹部に伸び込み、前記制御部材は、前記伝動具に駆動力を供給可能である伝動出力部を有し、前記第2伝動部は前記伝動出力部と機械的に接続されることを特徴とする請求項6に記載の流量制御装置。
【請求項9】
伝動具は主体部と、位置制限部とを含み、前記主体部は、前記ハウジングと軸周り回転係合される軸周り回転部と、接続部とを含み、前記ハウジングは、前記軸周り回転部に対応して設置される軸周り回転係合部を有し、前記軸周り回転係合部は前記軸周り回転部を収容する軸周り回転凹部を有し、前記軸周り回転凹部は前記通孔と連通し、前記接続部は軸周り回転部と一体に接続されて段階状に形成され、前記位置制限部は前記接続部の周側の一部に一体接続されることを特徴とする請求項6に記載の流量制御装置。
【請求項10】
前記伝動部分は接続具、伝動具を含み、当該接続具と伝動具とが組み立てられ、前記接続具は第2弁シートの上側と組み立てられ、前記伝動具の上端はハウジング外に延び、前記第1伝動部は接続具の下端部分に形成され、前記第2伝動部は伝動具の上端部分に形成され、前記流量制御装置は、一端が前記第2伝動部と組み立てて固定され、他端が前記制御部材の伝動出力部と組み立てて固定されるアダプターをさらに含み、前記アダプターは前記ハウジングの外側に設置され、位置制限部が形成され、前記制御部材は、前記位置制限部に対応して設置される位置制限凹部、第1止め部、及び第2止め部を含み、前記位置制限凹部は前記アダプターの位置制限部を収容し、前記伝動出力部は第1位置と第2位置とを含み、前記伝動出力部はハウジングに対して前記第1位置と前記第2位置との間に回動可能であり、前記伝動出力部が第1位置に位置する場合、前記位置制限部は第1止め部に当接し、前記伝動出力部が第2位置まで回動した場合、前記位置制限部は第2止め部に当接することを特徴とする請求項1〜5のうち何れか一項に記載の流量制御装置。
【請求項11】
前記アダプターは、前記第2伝動部と機械的に接続される主体部と、前記制御部材の伝動出力部と機械的に接続されるアダプター伝動部とをさらに含み、前記位置制限部は、前記主体部から径方向オーバーハング状で設置され、当該主体部の周側の一部に配置され、
前記位置制限凹部は、前記制御部材のハウジング基台から外に向けて凸となって伸びてなり、前記第1止め部と第2止め部とは前記位置制限凹部の内側に位置し、且つ一体接続される構造であり、前記第1止め部と第2止め部との間には、ガイド側面が一体接続し形成されており、前記アダプターの主体部の周側は当該ガイド側面と相対的に軸周り回転係合され、前記位置制限部は、前記位置制限凹部の内壁と相対的に軸周り回転係合される案内曲面を少なくとも1つ有することを特徴とする請求項10に記載の流量制御装置。
【請求項12】
流量制御装置であって、装着キャビティを有するハウジングと、少なくとも一部が前記装着キャビティに収容される弁体アセンブリと、を含み、前記弁体アセンブリは、第1弁シート、第2弁シート及び伝動部分を含み、前記ハウジングは、前記装着キャビティの底側に位置する位置制限凸部及び収容部を有し、前記第1弁シートの少なくとも一部は前記収容部に位置し、位置制限凸部は第1弁シートに対して周方向位置制限を行え、前記第2弁シートの下側面の少なくとも一部は前記位置制限凸部と対向して設置され、かつ前記第2弁シートの下側面と第1弁シートの上側面とは互いに面接触して密封して設置され、
前記ハウジングは、装着キャビティの底側に位置する流通孔を少なくとも1つ有し、前記第1弁シートは、前記流通孔に対応して連通する流通弁ポートを少なくとも1つ有し、前記第2弁シートは前記伝動部分と相対的に固定して接続され、前記第2弁シートは前記伝動部分の動きで、前記第1弁シートの流通弁ポートを開閉すること、及び/又は前記流通弁ポートの開度の大きさを調節することになり、前記伝動部分は第1伝動部と第2伝動部を含み、前記第1弁シートに対して垂直な鉛直方向に、前記第1伝動部及び第2伝動部が前記伝動部分の相対的な両端に位置し、前記第1伝動部が第2弁シートの上側と組み立て固定され、前記ハウジングは、前記第2伝動部に対応する通孔を有し、前記第2伝動部は前記通孔を通って前記ハウジング外に延び、
前記伝動部分は、前記第2伝動部と一体形成され、前記ハウジングと軸周り回転係合される軸周り回転部をさらに含み、前記ハウジングは、前記ハウジングの内側から前記軸周り回転部がある側に向けて凸となって伸びて設置される軸周り回転係合部が対応して設けられており、前記軸周り回転係合部は前記軸周り回転部を収容する軸周り回転凹部を有し、前記軸周り回転凹部は前記通孔と連通し、前記軸周り回転係合部の内周側は軸周り回転部の外周側と軸周り回転係合され、
前記伝動部分は接続具、伝動具を含み、当該接続具と伝動具とが組み立てられ、前記接続具は第2弁シートの上側と組み立てられ、前記伝動具の上端はハウジング外に延び、前記第1伝動部は接続具の下端部分に形成され、前記第2伝動部は伝動具の上端部分に形成され、前記流量制御装置は、一端が前記第2伝動部と組み立てて固定され、他端が伝動出力部と組み立てて固定されるアダプターをさらに含み、前記アダプターは前記ハウジングの外側に設置され、位置制限部が形成され、前記ハウジングは、前記位置制限部に対応して設置される位置制限凹部、第1止め部、及び第2止め部を含み、前記位置制限凹部は前記アダプターの位置制限部を収容し、前記伝動出力部は第1位置と第2位置とを含み、前記伝動出力部はハウジングに対して前記第1位置と前記第2位置との間に回動可能であり、前記伝動出力部が第1位置に位置する場合、前記位置制限部は第1止め部に当接し、前記伝動出力部が第2位置まで回動した場合、前記位置制限部は第2止め部に当接し、
前記アダプターは、前記第2伝動部と機械的に接続される主体部と、伝動出力部と機械的に接続されるアダプター伝動部とをさらに含み、前記位置制限部は、前記主体部から径方向オーバーハング状で設置され、当該主体部の周側の一部に配置され、
前記位置制限凹部は、ハウジング基台から外に向けて凸となって伸びてなり、前記第1止め部と第2止め部とは前記位置制限凹部の内側に位置し、且つ一体接続される構造であり、前記第1止め部と第2止め部との間には、ガイド側面が一体接続し形成されており、前記アダプターの主体部の周側は当該ガイド側面と相対的に軸周り回転係合され、前記位置制限部は、前記位置制限凹部の内壁と相対的に軸周り回転係合される案内曲面を少なくとも1つ有し、
前記アダプターの前記主体部の下端に位置決め凹部が設置されており、前記第2伝動部は位置決めポカヨケ部を有し、前記伝動部分が位置する鉛直方向に沿って、前記位置決めポカヨケ部は前記位置決め凹部に収容され、かつ両者は相対的に固定され、それに、前記位置決め凹部と位置決めポカヨケ部とによって、位置制限可能なミスマッチ防止構造が形成されていることを特徴とする流量制御装置。
【請求項13】
前記伝動部分は、軸周り回転部と一体形成されて段階状に形成される接続部をさらに含み、前記鉛直方向に沿って、前記軸周り回転係合部の頂側は前記接続部と対向して設置されて当接することを特徴とする請求項12に記載の流量制御装置。
【請求項14】
前記軸周り回転係合部は第1位置制限区、第2位置制限区を含み、前記第1位置制限区と第2位置制限区とは交わって設置され、前記第1位置制限区は前記軸周り回転部の外側面と軸周り回転係合され、前記軸周り回転係合部の内周側に前記第1位置制限区が形成され、前記軸周り回転係合部の頂側に前記第2位置制限区が形成され、前記第2位置制限区は前記接続部の頂側面に当接し、前記鉛直方向に対して垂直な平面上に、前記第2位置制限区の径方向幅は前記接続部の径方向幅より小さいことを特徴とする請求項13に記載の流量制御装置。
【請求項15】
前記軸周り回転部は円柱状であり、前記伝動部分は前記ハウジングに対して第1位置と第2位置との間に回動し、前記軸周り回転部は前記伝動部分の動きで、前記ハウジングに対して時計回り又は反時計回りに往復回動可能であり、前記軸周り回転係合部はハウジングの内側に一体形成されるとともに、装着キャビティがある側に向けて凸となって伸びることを特徴とする請求項12〜14のうち何れか一項に記載の流量制御装置。
【請求項16】
前記伝動部分は、軸周り回転部と一体形成されて段階状に形成される接続部をさらに含み、前記鉛直方向に沿って、前記軸周り回転係合部と前記接続部とは当接し、前記接続部は柱状であり、前記軸周り回転部の外周長さは前記接続部の外周長さより小さいことを特徴とする請求項15に記載の流量制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2016年7月12日に中国特許庁に提出された、出願番号が201610554086.1であって発明名称が「流量制御装置」である中国特許出願、及び出願番号が201610556458.4であって発明名称が「流量制御装置」である中国特許出願の優先権を主張するものであり、その全体が引用により本出願に組み込まれる。
【0002】
本発明は熱交換分野の流量制御装置に関する。
【背景技術】
【0003】
電気自動車の熱管理システムには、一般的に熱交換器と、駆動電機と、ケトルと、電動水ポンプと、管路によって循環に接続され、クーラントの流れ方向を切換えることに利用可能である流路切換え素子と、放熱水タンク高温区と、高圧PTCと、を少なくとも含むクーラント循環システムが含まれ、例えば、ハイブリッド自動車についても、通常、PTC加熱装置を増やすことによりエンジン余熱の不足を補填し、この場合、クーラントを切換えてPTC加熱装置へ通じさせる必要があるかもしれず、PTC加熱装置を切換える過程において、クーラントの流れ方向を切換える必要もある。
【0004】
現在、クーラント流路切換え素子はハイブリッド及び純粋な電気自動車の産業で、よく広く用いられており、例えば、電機でピストン弁を駆動し、前記ピストン弁はその弁ボディーに、弁体軸で歯車減速機構と接続する弁体アセンブリを装着し、弁体アセンブリが密封する位置を変更するために、歯車減速機構は、電機駆動で弁体アセンブリを動かして往復直線運動を実現する。しかしながら、ピストン弁に採用される密封リングはゴム材料で作られ、活動弁体の押圧では過変形又は破損しやすいので、長期間の使用後に、クーラント路の密封性能は極めて低下しやすく、内部リークを形成する可能性があり、新しい密封リングを交換した上で引き続き使用可能であるから、使用に影響を及ぼすことになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、内部の密封性能を向上可能な流量制御装置を供給することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を実現するために、本発明に係る流量制御装置は、装着キャビティを有するハウジングと、少なくとも一部が前記装着キャビティに収容される弁体アセンブリと、制御部材と、を含み、前記弁体アセンブリは、第1弁シート、第2弁シート及び伝動部分を含み、前記ハウジングは、前記装着キャビティの底側に位置する位置制限凸部及び収容部を有し、前記第1弁シートの少なくとも一部は前記収容部に位置し、位置制限凸部は第1弁シートに対して周方向位置制限を行え、前記第2弁シートの下側面の少なくとも一部は前記位置制限凸部と相対的に設置され、かつ前記第2弁シートの下側面と第1弁シートの上側面とは互いに面接触して密封して設置され、前記ハウジングは、装着キャビティの底側に位置する流通孔を少なくとも1つ有し、前記第1弁シートは、前記流通孔に対応して連通する流通弁ポートを少なくとも1つ有し、前記第2弁シートは前記伝動部分と相対的に固定して接続され、前記第2弁シートは前記伝動部分の動きで、前記第1弁シートの流通弁ポートを開閉すること、及び/又は前記流通弁ポートの開度の大きさを調節することになり、前記伝動部分は第1伝動部と第2伝動部を含み、前記第1弁シートに対して垂直な鉛直方向に、前記第1伝動部及び第2伝動部が前記伝動部分の相対的な両端に位置し、前記第1伝動部が第2弁シートの上側と組み立てられ、前記ハウジングは、前記第2伝動部に対応する通孔を有し、前記第2伝動部は前記通孔を通って前記ハウジング外に延び、前記ハウジングの外側に第1凸部が突設されており、前記制御部材のケースに第2凸部が突設されており、前記第1、第2凸部は組み立てて係合されるとの技術案を採用する。
【0007】
従来技術と比較すると、本発明は、前記第1、第2弁シートの間が密封して設置されることにより、製品の密封性能が向上できる。
【0008】
本発明のもう一つの目的は、内部の密封性能を向上可能なもう一つの流量制御装置を供給することにある。
【0009】
上記目的を実現するために、本発明に係る流量制御装置は、装着キャビティを有するハウジングと、少なくとも一部が前記装着キャビティに収容される弁体アセンブリと、を含み、前記弁体アセンブリは、第1弁シート、第2弁シート及び伝動部分を含み、前記ハウジングは、前記装着キャビティの底側に位置する位置制限凸部及び収容部を有し、前記第1弁シートの少なくとも一部は前記収容部に位置し、位置制限凸部は第1弁シートに対して周方向位置制限を行え、前記第2弁シートの下側面の少なくとも一部は前記位置制限凸部と相対的に設置され、かつ前記第2弁シートの下側面と第1弁シートの上側面とは互いに面接触して密封して設置され、前記ハウジングは、装着キャビティの底側に位置する流通孔を少なくとも1つ有し、前記第1弁シートは、前記流通孔に対応して連通する流通弁ポートを少なくとも1つ有し、前記第2弁シートは前記伝動部分と相対的に固定して接続され、前記第2弁シートは前記伝動部分の動きで、前記第1弁シートの流通弁ポートを開閉すること、及び/又は前記流通弁ポートの開度の大きさを調節することになり、前記伝動部分は第1伝動部と第2伝動部を含み、前記第1弁シートに対して垂直な鉛直方向に、前記第1伝動部及び第2伝動部が前記伝動部分の相対的な両端に位置し、前記第1伝動部が第2弁シートの上側と組み立て固定され、前記ハウジングは、前記第2伝動部に対応する通孔を有し、前記第2伝動部は前記通孔を通って前記ハウジング外に延び、前記伝動部分は、前記第2伝動部と一体形成され、外周側が前記ハウジングと軸周り回転係合される軸周り回転部をさらに含み、前記ハウジングは、前記軸周り回転部を収容する軸周り回転凹部を有する軸周り回転係合部が対応して突設されており、前記軸周り回転凹部は前記通孔と連通し、前記軸周り回転係合部の内周側は軸周り回転部の外周側と軸周り回転係合されるとの技術案を採用する。
【0010】
従来技術と比較すると、本発明は、前記第1、第2弁シートの間が密封して設置されることにより、製品の密封性能が向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】第1実施形態に係る流量制御装置の斜視組合せ模式図である。
図2図1に示す流量制御装置の斜視部分剖視図であり、流量制御装置の弁ボディー部材及びハウジングの組合せ関係を概略的に示す。
図3図1に示す流量制御装置の一部斜視分解図であり、流量制御装置のハウジングと制御部材の組合せ関係を概略的に示す。
図4図2に示す流量制御装置の配付ハウジングの斜視模式図である。
図5図4に示す配付主体の斜視平面模式図である。
図6図2に示す流量制御装置の弁ボディー部材の斜視組合せ模式図である。
図7図6に示す弁ボディー部材のもう一つの角度からの斜視組合せ模式図である。
図8図6に示す弁ボディー部材の斜視分解図である。
図9図4に示す配付主体と第1、第2弁シートとが組合せる斜視平面図である。
図10図9に示す配付主体と第1、第2弁シートとが組合せるもう一つの角度からの斜視平面図である。
図11図6に示す弁ボディー部材と制御部材とが組合せる斜視模式図である。
図12図11に示す組合せ具の斜視模式図である。
図13図3に示すハウジングの蓋体と伝動具とが組み立てる前の斜視模式図である。
図14】第2実施形態に係る流量制御装置の斜視組合せ模式図である。
図15図14に示す流量制御装置の弁ボディー部材の斜視組合せ模式図である。
図16図15に示す弁ボディー部材の斜視分解模式図である。
図17図14に示すハウジングの蓋体と伝動具とが組み立てる前の斜視模式図である。
図18図15に示す弁ボディー部材の伝動具の斜視模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1図5を参照して示すように、前記流量制御装置100は熱交換システム、例えば、車両用空調システム又は家庭用空調システム等に適用可能であり、具体的には、前記流量制御装置に流通する流通媒体は水、水と他の液体との混合液体、又は熱伝導能力を有する他の冷却液体であることができ、前記流量制御装置は、流通媒体の配付を制御して流通媒体と熱交換システムの他の作動媒体とを熱交換させ、さらに前記流量制御装置の媒体出口の流量を調節し配付することにより熱交換システム流路の流通媒体を制御することで、当該熱交換システム流路の制御性能を向上して最適化することができる。
【0013】
前記流量制御装置100は新エネルギー車の空調システムの管路に設置され、空調システムのHVAC流路、電池冷却流路、及び電池加熱システム流路の間の切換えの実現のために適用可能であり、前記流量制御装置のマルチパス制御構造の設置により、当該流量制御装置は同じ入口からの作動媒体を比例に応じて異なる出口に配付し、前記流量制御装置は2つ又は複数個の熱交換システム回路に位置可能であり、前記熱交換システムに合わせて流路切換えを行うことができ、且つ熱交換システムの異なる流路の作動媒体の流量の比例配付を実現することができる。
【0014】
前記流量制御装置は、配付主体11、蓋体12を含むハウジング1と、弁体アセンブリ2と、制御部材3とを含み、前記配付主体は、上側に装着開口を有する装着キャビティ101を有し、具体的に装着開口を配付主体の上端口として定義可能であり、前記弁体アセンブリ2は前記装着開口から当該装着キャビティ101に置かれ、且つ少なくとも一部が当該装着キャビティに収容され、さらに、前記配付主体11と前記蓋体12とは組み立てられ、具体的には、当該配付主体11と前記蓋体12とはそれぞれねじ装着孔が設置されており、ねじ素子4によって両者を組み立てて相対的な固定設置を実現可能であり、前記ハウジング1と制御部材3ともネジ接続方式により組み立てる。
【0015】
前記ハウジング1は少なくとも1つの入口、少なくとも1つの出口を有し、本実施形態では、ハウジング1は入口管路102である第1管路と、第1出口管路103である第2管路と、第2出口管路104である第3管路とを有し、これにより、前記ハウジング1は入口1021、第1出口1031及び第2出口1041を有し、ワンインおよびツーアウトの三方構造が形成されており、具体的には、前記配付主体11と蓋体12とを合わせて前記装着キャビティ101を形成し、前記入口、第1出口及び第2出口は、熱交換システム回路の接続管路と合わせることができ、具体的には、前記ハウジングの入口管路102、第1出口管路103及び第2出口管路104は当該配付主体と一体形成される構造であってよい。図6図8を結合して示すように、前記弁体アセンブリ2は少なくとも一部が前記装着キャビティ101に収容され、前記弁体アセンブリ2は第1弁シート21、第2弁シート22及び伝動部分23を含み、前記ハウジング1は、前記装着キャビティの底側に位置する位置制限凸部13、収容部1011を有し、具体的には、位置制限凸部、収容部1011はともに扇形の外郭を有し、当該収容部と前記位置制限凸部とはハウジング内に相補設置され、ここでは、「相補設置」とはハウジングの底部領域についてのことであるように定義され、前記収容部は当該底部領域の一部に占め、且つ位置制限凸部は当該底部領域の他の一部に占め、特に平面視で、ハウジング内の底部領域の範囲内に前記収容部と位置制限凸部とは相補設置されている。前記第1弁シート21は少なくとも一部が前記収容部1011に位置するが、位置制限凸部13は第1弁シートに対して周方向位置制限を行い得、これにより、第1弁シート21はハウジングに対して相対的に固定設置されており、ここでは、「相対的に固定設置する」ことは、第1弁シートが許可範囲内に運動可能であることを指すように定義され、前記第1弁シート21は当該収容部1011内に位置するので、位置制限凸部13とも略相補設置になって前記位置制限凸部に対応することができ、前記第1弁シート21は略扇形で設置されるので、第1弁シートの体積を減少して材料コストを低減可能であり、それに、前記第1弁シートの下側面と前記ハウジングとは直接に接触することで密封して設置され、或いは密封具を別に設置することにより密封され、前記第1弁シートの上側面と第2弁シートとは接触され、当該第1弁シートの下側面とその上側面とは背中合せて設置され、第2弁シートの下側面と当該第1弁シートとは接触され、第2弁シートの上側面と当該第2弁シートの下側面とは背中合せて設置される。説明の便宜上、ここでは、前記第1弁シート21、第2弁シートに対して垂直な方向を鉛直方向として定義し、具体的には、当該鉛直方向は第1、第2弁シートがある平面に対して垂直であり、つまり、第2弁シートが回動する中心軸線方向であり、前記装着キャビティの軸線方向或いは伝動部分の軸線方向でも理解可能であり、前記第1弁シート21の下側面は前記位置制限凸部13の上側面131より低く、前記第1弁シートの上側面は前記位置制限凸部13の上側面より高く、又は前記位置制限凸部13の上側面と高さが同じであり、前記第2弁シートの下側面と当該位置制限凸部の上側面とは少なくとも一部が相対的に設置され、前記鉛直方向には、前記第2弁シートの下側面と前記位置制限凸部の上側面との間に隙間を有し、当該隙間は前記第1弁シートの厚さサイズ以下であり、具体的には、前記第1弁シートの厚さサイズは3mm〜9mmであり、例えば、4mm、5mm、6mm、7mm等サイズであり、当該第1弁シートが薄すぎると、製造成形しにくくて構造強さがよくなくなり、厚すぎると、全体製品の高さサイズが相対的に増加され、小型化に良くなくて原材料コストが相対的に増加することになる。
【0016】
前記位置制限凸部13の両側にそれぞれ第1止め部132、第2止め部133が形成され、当該第1止め部、第2止め部は位置制限凸部の両側の側辺領域に形成され、当該側辺領域は位置制限凸部の上側面131と交差設置され、それに、当該第1止め部及び/又は第2止め部は、第1弁シートの側辺と相対的に設置されるためのものであり、第1弁シート21は第1当接部2101、第2当接部2102を有し、第1弁シートにとって、当該第1弁シートは外形が扇形である主体部210を有し、当該主体部は、前記第1、第2当接部と扇形になるように設置される弧形部を含む。前記第1当接部2101と第1止め部132とは相対的に設置され、第2当接部2102と第2止め部133とは相対的に設置され、これにより、前記第1、第2止め部は前記第1弁シートに対して周方向位置制限を行え、具体的には、前記第1弁シート21と前記位置制限凸部との間には隙間の存在が許可され、つまり、前記第1弁シート21と前記ハウジングとの間は隙間嵌めであり、前記第1当接部2101と前記位置制限凸部の第1止め部132との間に隙間を有し、当該隙間が2mmより小さく、及び/又は、前記第2当接部2102と第2止め部133との間に隙間を有し、当該隙間が2mmより小さく、前記第1弁シート21とハウジングの位置制限凸部13の両側は、第1弁シート21がハウジング内に便利に装着されると同時に、第1弁シートと第2弁シートとの間の密封性能にも影響を及ぼさないように、以上の隙間嵌めを採用する。
【0017】
前記第2弁シート22の下側面は少なくとも一部が前記位置制限凸部の上側面131と相対的に設置され、前記鉛直方向に、前記第2弁シート22の下側面と前記位置制限凸部の上側面131とは少なくとも一部が相対的に設置され、前記第2弁シートの下側面と前記位置制限凸部の上側面131との間に隙間を有し、当該隙間が0.8mmより小さく、この設置方式は、前記第2弁シートが第1弁シートに対して回動する過程において受けられる摩擦抵抗を低減し、第2弁シートの活動性能を保証することができ、また、前記位置制限凸部13の上側面131は、略扇形である位置制限面に形成され、第1弁シート21が第2弁シートからの下向きの圧力、又は流通媒体から印加される下向きの圧力を受ける場合、必要に応じて、位置制限凸部の上側面は位置制限を供給可能であり、第2弁シートの動作の安定性の向上に有利し、前記第2弁シート22の下側面は第1弁シートの上面に沿って往復回動し、つまり、前記第2弁シートは可動弁シートであり、当該第2弁シートに対して、前記第1弁シートは相対的な固定弁シートとし、前記第2弁シートは第1弁シートの上側面に沿って転回運動し、このような往復回動の動作方式は直線型往復動作方式に対して、流通弁ポートの開閉を保証すると同時に、動作ストロークに必要な空間を縮減可能であり、製品の体積に有利である。前記第2弁シート22の下側面の粗さは当該第2弁シートの上側面以下であり、前記第1弁シート21の上側面の粗さは当該第1弁シートの下側面以下であり、第1弁シートの上側面、第2弁シートの下側面は接触摩擦面として、粗さの要求が相対的に高く、複数回の設計及び繰り返すテストにより、前記第1弁シートの上側面の表面粗さは0.03μmより大きくかつ0.5μmより小さく、及び/又は前記第2弁シートの下側面の表面粗さは0.03μmより大きくかつ0.5μmより小さく、例えば、表面粗さは0.03μm、0.04μm、0.05μm、0.06μm、0.07μm、0.08μm、0.09μm、0.1μm、0.2μm、0.3μm、0.4μm、0.45μm、0.485μm、又は上記範囲内の他の任意数値であることにより、第1、第2弁シートの間の密封を保証可能であり、例えば、液体の流通媒体に対してインナー密封を実現し、流通媒体を制御する性能に内部リークで影響を及ぼすことを防止し、相対的には、第1弁シートの下側面、第2弁シートの上側面は非摩擦面として、粗さの要求が相対的に低くて製造コストを低減する。
【0018】
前記第1、第2弁シートはともにセラミックス弁シート又は金属弁シートであるから、各弁シートは高耐摩耗性、高融点、高硬さであって高温で酸化しにくく、例えば、セラミックス弁シートは酸、アルカリ、塩に対して良好な耐食性能力を有するので、長期間で異なる温度において繰り返して使用されると、セラミックス弁シート又は金属弁シートは良好な密封効果を保持可能であり、ゴム材質に対して、経時変化現象が発生しにくく、流量制御装置の性能が保証でき、さらに、前記第1、第2弁シートはそれぞれ上、下弁シートとし、各自の外形が扇形設置を採用し、両者の相対的な接触面積が小さいから、両者の間の摩擦力を減少可能であることにより、電機へのトルク要求を低減し、摩擦力が大きすぎて流量制御装置が運動できないことを防止し、また、コストの低減、製品全体の重量の減少にも有利である。
【0019】
前記ハウジング1の配付主体11は、装着キャビティの底側に位置する少なくとも1つの流通孔を有し、当該少なくとも1つの流通孔は前記少なくとも1つの出口と連通し、前記第1弁シート21は、ハウジングの流通孔に対応して連通する少なくとも1つの流通弁ポートを有し、前記流通弁ポートの数は前記流通孔の数と等しく、又は等しくなく、例えば、第1弁シート21に1つの流通弁ポートが設置される場合、前記ハウジングの流通孔は1つ又は2つであってよく、或いは、例えば、前記第1弁シート21に2つの流通弁ポートが設置される場合、前記ハウジングの流通孔は1つ又は2つであってよく、具体的には、必要に応じて成形製造を行い得、適用の場合、システム管路の必要に応じて前記流通弁ポート及び前記流通孔の数を増加、又は減少することもでき、前記第2弁シート22は扇形開口220を含み、当該扇形開口が当該第1弁シートの流通弁ポートの一部と位置合わせて導通する場合、そのうちの1つの出口を開けることができ、前記第2弁シート22と前記伝動部分23とは相対的に固定接続され、前記流量制御装置の制御部材3は、前記伝動部分23を動かして動作させる駆動力を供給可能であり、前記伝動部分23により前記第2弁シート22を動かし、前記伝動部分23の上端と制御部材とは機械的に接続され、且つ当該上端とハウジング1との間は密封して設置されており、前記第1弁シートの上側面と第2弁シートの下側面とは接触され、前記第2弁シート22は前記伝動部分23の動きで、前記第1弁シートの流通弁ポートを開閉する、及び/又は前記流通弁ポートの開度の大きさを調節することになり、また、鉛直方向に、前記第2弁シート22の下側面は前記位置制限凸部13と相対的に設置され、且つ第1弁シートの上側面と接触され、これにより、当該流量制御装置の作動媒体は流通弁ポートに流れ、作動媒体が第1、第2弁シートの間から漏れることを防止する。
【0020】
図4図10を参照して示すように、前記ハウジングの流通孔は、装着キャビティの底側に位置する第1流通孔111と、第2流通孔112とを含み、前記ハウジングは第1出口が第1流通孔と連通し、当該第2出口が第2流通孔と連通し、前記第1弁シート21の流通弁ポートは、第1流通孔に対応して連通する第1流通口211と、第2流通孔に対応して連通する第2流通口212と、を含み、具体的には、前記第1弁シートは、扇形主体部の内側に一体形成される離隔部214を有し、前記第1流通口211、第2流通口212が前記離隔部214の両側に形成されることにより、前記流量制御装置は、前記入口管路102と前記第1、第2出口管路のうちの少なくとも1つとを連通可能な流通チャンネルを有する。前記第2弁シート22は前記伝動部分23の動きで、前記第1弁シート21の第1流通口211及び/又は第2流通口212を開けることができ、前記第2弁シートの扇形開口220は第1流通口211及び/又は第2流通口212と連通し、第1流通口211を開けることにより、前記ハウジングの入口管路と第1出口管路との導通を実現可能であり、第2流通口212を開けることにより、前記入口管路と第2出口管路との導通を実現可能であり、前記伝動部分23は、前記第2弁シートを制御して転回運動させることができることにより、前記入口管路から前記第1出口管路及び第2出口管路に配付する流量比例を調節し、具体的には、前記第1、第2流通口が同時に開けて前記第1流通口211の開度が増加される場合、前記第2流通口212の開度は減少され、或いは前記第2流通口212の開度が増加される場合、前記第1流通口211の開度は減少される。
【0021】
また、図2を結合して示すように、前記ハウジング1の配付主体11は仕切部113、第1配付キャビティ114、及び第2配付キャビティ115が形成されており、前記仕切部113は、ハウジングの底側から一体延びて設置され、前記位置制限凸部13と一体形成されており、前記第1配付キャビティ114と第2配付キャビティ115とはそれぞれ当該仕切部113の両側に位置し、ハウジングは第1流通孔111が前記第1配付キャビティ114と通じて前記第2流通孔112が前記第2配付キャビティ115と通じることにより、作動媒体を配付して第1、第2流通孔から各自に対応する第1、第2配付キャビティに流入させることができ、さらに、前記第1配付キャビティ114の底側には、前記離隔板の一方側の壁面と接続される弧形接続面を有する第1導流部1141が形成されており、及び/又は前記第2配付キャビティ115の底側には、前記離隔板の他方側の壁面と接続される弧形接続面を有する第2導流部1151が形成されており、作動媒体をガイドして順調に通過させ、流体抵抗をできるだけ減少することができる。
【0022】
具体的には、前記第2弁シート22が第1弁シートに対して第1位置と第2位置との間に動作することにより、第2弁シート22が第1位置に位置する場合、当該第2弁シートは第1流通口211、第1出口管路103を開けて導通するとともに、第2流通口212、第2出口管路104を閉めて導通をカットオフし、第2弁シート22が第2位置に位置する場合、当該第2弁シートは第2流通口212、第2出口管路104を開けて導通するとともに、第1流通口211、第1出口管路103を閉めて導通をカットオフする。さらに、第2弁シート22の動作過程において、前記第2弁シート22が第1位置に到着する場合、前記第1流通口211は最大開度までに開けて前記第2流通口212は開度が零であり、この場合、当該第1流通口の通流面積が最大であって当該第2流通口の通流面積が最小であり、前記第2弁シート22が第2位置に到着する場合、前記第1流通口211は開度が零であって前記第2流通口212は最大開度までに開け、この場合、第1流通口の通流面積が最小であって第2流通口の通流面積が最大であり、前記第2弁シート22が第1、第2位置の間に動作する場合、前記第1流通口211、第2流通口212は同時に開けられ、前記第1流通口211の開度と前記第2流通口212の開度との和は、前記第1流通口の最大開度又は第2流通口の最大開度と等しく、つまり、両者の通流面積の和は、第1、第2流通口のいずれか1つの最大通流面積と等しく、これにより、前記流量制御装置は、作動媒体に対する比例配付を実現可能であり、それに、第1、第2弁シートの間に密封して設置されるから、製品の密封性能を大幅に向上可能であり、作動媒体が第1、第2弁シートの間から漏れることを防止し、前記ハウジングの第1流通孔111、第2流通孔112は、扇形又は三日月形又はウエスト形で設置され、これに対して、第1流通口211、第2流通口212は扇形又は三日月形又はウエスト形で設置され、第2弁シートの第1、第2流通口の流通面積の増加又は減少の過程に従って、作動媒体の流量は段階的に増加、又は減少され、流通弁ポートが閉じる、又は開く過程において、開弁特性と閉弁特性とが相対的な一致をよく保持させることができ、システム運転の場合、システム流量の調節を行う場合に性能が安定である。
【0023】
前記流量制御装置は、全体が略扇形である密封具24をさらに含み、当該密封具は前記収容部1011に位置し、且つ第1弁シート21に対応して設置され、両者は、前記位置制限凸部13と相補する領域に位置し、具体的には、当該密封具は第1弁シート21とともに収容部1011に置かれ、前記密封具24は、扇形又は三日月形又はウエスト形で設置される第1通孔241、第2通孔242が形成されており、前記第1通孔241はハウジングの第1流通孔111に対応して設置され、前記第2通孔242はハウジングの第2流通孔112に対応して設置され、或いは、前記第1通孔241は第1弁シートの第1流通口211に対応して設置され、前記第2通孔242は第1弁シートの第2流通口212と対応して設置されることにより、作動媒体の順調な通過を便利にさせて流体抵抗を減少し、前記密封具24はそれぞれ、ハウジング1の底壁、第1弁シート21に当接接触され、当該密封具24は前記第1弁シート21の下側面と接触してハウジングと接触することにより、密封が実現され、前記第1弁シートに対して垂直な鉛直方向上に、前記密封具は前記第1弁シートの下側面と前記ハウジングとの間に介在され、前記ハウジングは、前記密封具を収容する位置決め凹溝1012を有し、当該位置決め凹溝は密封具24に対応して設置されることにより、作動媒体がハウジングと第1弁シートとの間から漏れることを防止する。
【0024】
図3図7図8を参照して示すように、前記伝動部分23の一端には、第2弁シート22の上側面と相対的に固定される第1伝動部231が形成され、第2弁シート22の上側面は当該第1伝動部を収容する固定凹部221を有し、前記伝動部分の他端には、ハウジング外に延びて設置される第2伝動部232が形成され、つまり、前記第1伝動部231及び第2伝動部232は当該伝動部分の相対的な両端に位置し、具体的には、前記ハウジング1の蓋体12は、前記第2伝動部232に対応して設置される通孔121を有し、前記第2伝動部は当該通孔を通って外へ延び、引き続き図11図12を参照して示すように、前記流量制御装置は、前記ハウジングの外側に設置されるアダプター5をさらに含み、アダプターの一端は前記第2伝動部232と凹凸構造によって組み立てられて相対的な固定が実現され、アダプターの他端は前記制御部材3の伝動出力部31と内外スプラインの合わせによって組み立てられて相対的な固定が実現され、前記アダプターを設置することにより、伝動部分、制御部分の伝動出力部を互いに組み立てて相対的な固定を実現することができ、伝動部分23の動作の制御可能性を向上することができ、具体的には、前記アダプター5は、第2伝動部232と相対的に組み立てられる主体部50と、当該主体部50から径方向オーバーハング状で設置され、且つ当該主体部の中心軸線の周側の一部に配置される位置制限部51と、伝動出力部31と機械的に接続されるアダプター伝動部52と、を含む。
【0025】
前記制御部材3は位置制限凹部321、第1止め部322、及び第2止め部323を含み、当該位置制限凹部は、位置制限部51を対応収容可能であり、さらに、前記制御部材3のハウジング基台32から外に凸となって伸びてなり、前記第1止め部322と第2止め部323とは一体形成されて前記位置制限凹部321の内側に位置し、前記第1止め部322と第2止め部323との間にはガイド側面324が一体形成されており、前記アダプターの主体部50の周側は当該ガイド側面324と相対的に軸周り回転係合され、具体的には、前記主体部の外周側は当該ガイド側面と接触して良いが、接触しなくてもよく、前記位置制限部51は少なくとも1つの案内曲面を有し、具体的には、前記案内曲面が連続に延びる弧形曲面である、或いは互いに接続、又は離間して設置される第1案内曲面511、第2案内曲面512であることを含み、当該第1案内曲面、第2案内曲面はそれぞれ弧形曲面であり、当該第1、第2案内曲面は前記位置制限凹部321の内壁と相対的に軸周り回転係合され、本実施形態では、前記位置制限部51は第1止め係合部513、第2止め係合部514を含み、且つ当該第1、第2止め係合部が、当該位置制限部の周方向に沿って設置される両端に一体形成されており、具体的には、前記位置制限部51は単一の凸ブロック状であって且つアダプター5の主体部の周側から延び、第1止め係合部513、第2止め係合部514は当該位置制限部の両外側面であり、或いは、前記位置制限部51はアダプター5の周側から凸となって伸びる第1凸ブロック、第2凸ブロックであり、つまり、第1、第2凸ブロックの間に間隔をもって設置され、前記第1凸ブロック、第2凸ブロックの内側は相対的に近接し且つ向き合って設置されており、当該第1凸ブロック、第2凸ブロックの外側は相対的に離間し且つ背中合せに設置されており、前記第1止め係合部は前記第1凸ブロックの外側であり、第2止め係合部は前記第2凸ブロックの外側に形成され、前記伝動出力部31は少なくとも2つの作動位置を含み、具体的には、当該伝動出力部は少なくとも、第1位置及び第2位置との2つの作動位置を実現可能であり、前記伝動出力部31が第1位置に位置する場合、前記位置制限部51の第1止め係合部513は第1止め部322に当接し、前記伝動出力部31が時計回り又は反時計回り方向に第2位置までに回動した場合、前記位置制限部51の第2止め係合部514は第2止め部323に当接する。前記伝動出力部31が第1位置又は第2位置に位置する場合、前記伝動部分23は対応に第2弁シートを動かして前記流通弁ポートを開ける、又は閉めることになり、前記伝動出力部31は前記第1位置、第2位置の間に運動し、前記第1弁シートは第2弁シートに対して、開けることから閉めることまでの動作ストロークを完成し、前記流量制御装置は、前記第2伝動部232の周側と前記ハウジングの通孔121の内壁との間に密封して設置される密封リング25をさらに含み、作動媒体が通孔処から漏れることを防止する。具体的には、前記制御部材の伝動出力部31が前記第2伝動部を駆動することに従って、第2伝動部232の動きで、前記第1伝動部231は前記第2弁シート22を動かして第1弁シート21に対して転回運動させ、前記第2弁シートは前記第1伝動部231の動きで、前記第1弁シートの第1流通口と第2流通口とのうちの少なくとも1つを開ける、又は閉めることになり、前記伝動出力部31が第1位置に位置する場合、前記第1流通口211は最大開度までに開けて前記第2流通口212は開度が零であり、前記伝動出力部が第2位置に回動する場合、前記第1流通口211は開度が零であって前記第2流通口212は最大開度までに開ける。
【0026】
前記アダプター5と前記第2伝動部232とのうちの一方は位置決め凹部を有し、もう一方は位置決めポカヨケ部を有し、具体的には、前記アダプター5の主体部の下端に位置決め凹部501が設置されており、第2伝動部232は位置決めポカヨケ部233を有し、前記伝動部分23が位置する鉛直方向に沿って、前記位置決めポカヨケ部233は前記位置決め凹部501に収容され、かつ両者は相対的に固定され、それに、前記位置決め凹部と位置決めポカヨケ部とによって、位置制限可能なミスマッチ防止構造が形成されており、取付後にも、両者が互いに周方向で捩れることを防止可能である。前記位置決め凹部501は少なくとも1つの位置決め平面502を有し、前記位置決めポカヨケ部は少なくとも1つの位置決め平面2331を有し、前記位置決め凹部の位置決め平面と前記位置決めポカヨケ部の位置決め平面とは当接し、及び/又は、前記位置決め凹部は少なくとも1つの位置決め曲面503を有し、前記位置決めポカヨケ部は少なくとも1つの位置決め曲面2332を有し、前記位置決め凹部の位置決め曲面と前記位置決めポカヨケ部の位置決め曲面とは当接する。
【0027】
図2図3図6図8図11図13を参照して示すように、前記伝動部分23は接続具234、伝動具235、及び弾性素子236を含み、当該接続具の下端と第2弁シートとは組み立てられて相対的に固定され、当該接続具の上端と伝動具とは組み立てられて相対的に固定され、前記伝動具の下端は、前記接続具の上端を対応して収容固定する滞在防止凹部を有し、前記第1伝動部231は接続具の下端部分に形成され、下に向けて前記第2弁シートに延びることになり、前記第2伝動部232は前記伝動具の上端に形成され、当該伝動具の上端は外に向けて前記ハウジングを貫通することにより、制御部材の動力出力を受け入れることができ、具体的には、前記伝動部分23の接続具と第2弁シートとのうちの一方は少なくとも2つの固定爪部2341が設けられており、もう一方はそれぞれ当該固定凸部と合わせる固定凹部が設置されており、例えば、第2弁シートの固定凹部221であり、前記少なくとも2つの固定爪部は鏡面対称で設置され、前記第2弁シート22は前記固定爪部の動きで、第1弁シート21に対して周方向の転回運動を行い、前記弾性素子236の下側は前記固定爪部2341の径方向外側に係合保持され、当該弾性素子の上側は伝動具の下側に当接し、さらに、前記弾性素子236の下端は前記接続具234の周側の凸肋2342上に係合保持され、当該弾性素子の上端は伝動具235の周側の凸肋2351上に係合保持され、これにより、弾性素子236は前記伝動部分23の主体中段領域に締結し係合保持され、伝動部分の構造強さが増加され、伝動部分23が外力の過衝撃を受けることも防止可能であり、その時弾性緩衝が供給される。
【0028】
前記伝動部分23は、第2伝動部232と一体形成される軸周り回転部237と、接続部238と、をさらに含み、前記軸周り回転部237の外周側と前記ハウジング1の蓋体12とは軸周り回転係合され、前記ハウジング1は、ハウジングの内側から前記軸周り回転部に向けて凸となって伸びて設置され、前記軸周り回転部を収容する軸周り回転凹部1220を有する軸周り回転係合部122が対応して突設されており、前記軸周り回転凹部1220が前記通孔121と連通し、当該軸周り回転係合部122の内周側と軸周り回転部237の外周側とが軸周り回転係合されることにより、周方向位置制限は実現され、前記伝動部分は前記ハウジングに対して第1位置と第2位置との間に回動し、当該軸周り回転部237は前記伝動部分23の動きで、前記ハウジングに対して時計回り又は反時計回りに往復回動し、具体的には、当該軸周り回転部237は前記第1位置から時計回り又は反時計回りに前記第2位置までに回動し、これにより、弁体アセンブリの運動位置を制御することができ、伝動部分の動作制御性能を向上可能であり、前記軸周り回転係合部122はハウジングの一方側に一体形成されるとともに、装着キャビティが位置する一方側に向けて凸となって伸びることになり、構造が簡単である。前記軸周り回転部は円柱状であり、前記接続部238は柱状であり、前記接続部238と軸周り回転部237とは一体形成されて段階状に形成され、前記鉛直方向に沿って、前記軸周り回転係合部と前記接続部とは当接し、軸向位置制限が実現され、上記周方向位置制限を結合することにより、当該伝動部分の同軸度をさらに向上し、前記伝動部分のスキューを防止することができる。前記軸周り回転係合部は、交わって設置される第1位置制限区と第2位置制限区を含み、前記第1位置制限区は前記軸周り回転部の外側面に当接し、具体的には、前記軸周り回転係合部の内周側面は前記第1位置制限区を形成し、軸周り回転係合部の頂側面は、前記接続部の頂側面に当接する前記第2位置制限区を形成し、当該第1位置制限区と軸周り回転部とが周方向で位置制限し、第2位置制限区と接続部とが軸向で位置制限することにより、弁体アセンブリの周方向及び軸向位置制限を実現可能であり、弁体アセンブリが軸向鉛直方向にずれることを低減可能であり、弁体アセンブリの同軸度を向上することができ、さらに、前記鉛直方向に対して垂直な平面上に、両者の間の運動摩擦抵抗をさらに低減するように、前記第2位置制限区の径方向幅は前記接続部の径方向幅より小さい。
【0029】
前記制御部材のケースは前記ハウジング1と組み立てられて相対的に固定設置されており、具体的には、前記ハウジングの蓋体12と制御部材とを対応して組み立てることができ、前記ハウジングと前記制御部材のケースとはネジ接続方式によって固定され、或いはリベット接続方式によって固定され、前記ハウジングは固定部123を含み、前記制御部材のケースは、前記固定部と組み立てる固定係合部325を有し、前記固定部と固定係合部とはネジ接続方式によって固定され、或いはリベット接続方式によって固定され、当該固定部はネジ固定区又はリベット固定区とすることになり、具体的には、前記制御部材3と前記蓋体12とはネジ接続方式、又は半田接続方式、又はリベット接続方式によって組み立てられ、前記ハウジング1は、他の外部機器に組み立てるための外接固定枠124が一体形成されており、当該外接固定枠は、固定孔1241と、固定孔内に係合保持される防振リング1242と、を含み、環境震動による流量制御装置への影響を減少する。
【0030】
前記ハウジング1の外側には第1凸部125が突設されており、具体的には、前記制御部材のケースと組み立てるように、当該第1凸部が蓋体12の外側に設置され、前記制御部材のケースには第2凸部326が突設されており、前記第1、第2凸部は組み立てて係合されることにより、前記ハウジングと前記制御部材のケースとが予め位置決めることを補助可能であって組み立てを便利にさせ、前記ハウジングと前記制御部材のケースとを互いに組み立てる精度を向上可能であり、両者が多くずれて前記弁体アセンブリに対してせん断応力を発生させることを防止し、これにより、弁体アセンブリの同軸度を改善して伝動部分の動作制御性能を向上することができ、前記第1、第2弁シートはよく貼り合わせることにより、両弁シートの間の液漏れの引き起こしを避け、前記伝動部分と前記伝動出力部との間の同軸度及び前記弁体アセンブリそのものの同軸度を向上し、同軸度不良による各接続部分の間のせん断応力の増加を低減する。前記第1凸部125、第2凸部326の間は締まり嵌め又は中間嵌めが可能であり、このように設置すれば、両者は貼り合わせが最も緊密であって揺動可能性が最も低くに下降し、或いは、前記第1、第2凸部の間は隙間嵌めを採用し、相対な取付が容易であり、且つ隙間の大きさを制御することにより組み立て精度を保証可能であればよく、前記第2凸部326は前記第1凸部125の内周側を覆って接続され、前記第1凸部125は、前記第2凸部の外周側に当接可能な止め構造を有し、第1凸部125は前記第2伝動部232の外周側に相対的に設置され、前記第1凸部の内周側と前記第2伝動部の外周側との間の隙間は前記第2凸部の側壁の肉厚より大きくすることにより、前記第2凸部326が前記第1凸部125の内周側に覆われることを便利にさせ、第1、第2凸部を組み立てて係合されることにより、第1凸部は第2凸部の外周側に対して周方向位置制限を行え、前記ハウジング1と制御部材ケースとが組み立てたあとの前記弁体アセンブリの同軸度を向上可能であり、本実施形態では、前記第1凸部125は、前記ハウジングの外側が凸となって伸びてなる少なくとも3つの凸ブロック状構造であり、当然ながら、他の実施形態では、前記第1凸部は少なくとも2つの板状曲り形構造であってもよく、前記第2凸部はリング状柱体であり、当然ながら、前記第2凸部は少なくとも2つの板状曲り形構造であってもよく、当該第2凸部は前記第1凸部と対応して設置されればよく、前記第2凸部の周方向の幅は前記第1凸部の周方向の幅より大きくなることにより、第1、第2凸部の間が強固な制限位置を実現可能であることを保証し、前記凸ブロック状構造又は板状曲り形構造である第1凸部の内側面には弧形面1251が凹となって設けられており、当該弧形面は、上記の第2凸部の外周側に当接するための止め構造とすることになり、前記弧形面は前記第2凸部の外周側と向き合い、且つ前記第2凸部326の外周側との間には隙間を有し、例えば、前記第1凸部の内周側と第2凸部の外周側との間の隙間は0mm〜0.15mmであり、さらには、前記第1凸部の内周側と第2凸部の外周側との間の隙間は0.025mm〜0.125mmであることができ、このように、当該隙間の大きさを制御することにより、組み立て精度が保証され、前記ハウジングと制御部材のケースとの間のずれ量によって弁体アセンブリの同軸度が低減されることも防止可能であり、前記第1凸部と第2凸部とを組み立てて係合されることにより、各組み立て金具の累計誤差による不利影響を低減可能であり、具体的には、制御部材内と弁ボディー内の運動部材が接続する場合に受けられるせん断力を減少可能であり、前記ハウジングと制御部材のケースが前記ねじ素子4で接続された後にもたられたせん断応力を低減可能であり、これにより、前記流量制御装置の弁体アセンブリの運動部分、例えば、前記接続具、伝動具、アダプター及び第1、第2弁シートを保護することができる。
【0031】
前記ハウジングの外側にはさらに凸台部126が突設されており、前記第1凸部125は当該凸台部126と一体形成され、具体的には、当該第1凸部125は当該凸台部126から上に凸となって伸びて設置され、前記ハウジングと前記制御部材のケースとが組み立てられる場合、当該第1凸部125は鏡面対称、又は中心対称で前記第2凸部326の外周側に配置され、前記鉛直方向に沿って、前記凸台部126の頂側面と当該第2凸部326の頂端とは向き合って設置され、且つ両者の間には隙間を有し、当該隙間は0mm〜3.5mmであり、相対的に低減可能であり、前記ハウジングと制御部材ケースとを組み立てる場合に互いに位置合わせて位置決めることをより容易に行い、両者の共平面性が良くなくて揺動を発生させることを防止する。
【0032】
前記ハウジングの外側は、一端が前記凸台部126の外周側に延びる複数個のリブ127を含み、ハウジングの厚さをできるだけ低減すると同時に、ハウジングの構造強さを両立し、前記リブ127は一端が前記凸台部126と一体形成され、他端が前記ハウジングの固定部123を一体形成し、前記第1凸部125は前記凸台部126の頂側面から上に向けて凸となって伸びて設置され、構造設計がより簡単で強さが良いことになり、前記鉛直方向から見ると、前記凸台部126の内周側の径は前記第1凸部の内周側の径より小さく、或いは、前記凸台部126は径方向に沿って内に前記通孔121処に向けて延び、つまり、前記凸台部126は前記第1凸部125よりも前記通孔121の設置に近接する。
【0033】
当然ながら、図14図18を参照して示すように、他の実施形態では、アダプターを設置しないこともでき、以下、前の実施形態とは異なることを主に説明し、本実施形態では、前記伝動部分6は、伝動部分の相対的な両端に位置する第1伝動部601、第2伝動部602を含み、具体的には、前記伝動部分6の他端、例えば、第2伝動部602は前記制御部材の伝動出力部と内外スプラインによって合わせて組み立てられることにより相対的な固定が実現され、前記伝動部分6は接続具61、伝動具62を含み、前記第1伝動部601は当該接続具の下端部分に一体設置されており、伝動具62の上端はハウジング外に延び、前記第2伝動部602は当該伝動具の上端に一体設置され、当該ハウジング7は、当該第2伝動部が通じられてハウジング外に延びる通孔700を有し、前記伝動部分6は、前記ハウジング7の装着キャビティ701内に位置する位置制限部63をさらに含み、前記ハウジング7は位置制限凹部71、第1止め部72及び第2止め部73が形成され、前記位置制限部63は少なくとも一部が当該位置制限凹部71に位置し、前記伝動部分6は前記伝動出力部の動きで、第1位置と第2位置との間にハウジングに対して往復回動し、前記伝動部分が第1位置に位置する場合、前記位置制限部63は第1止め部72に当接し、前記伝動部分が第2位置までに回動した場合、前記位置制限部63は第2止め部73に当接し、前記伝動部分を正確的に第1、第2位置の間に位置制限することができる。前記第2伝動部と前記位置制限部とは離間して設置され且つ組み立てて接続されることができ、当然ながら、本実施形態のように、第2伝動部602と前記位置制限部63とは一体形成されることもでき、前記伝動部分が前記位置制限部63、第2伝動部602を一体形成することにより、当該位置制限部が位置制限位置に到達することは第2伝動部に正確に伝達され、さらに伝動システムに伝達されることができ、位置制限部63の運動正確度を向上可能であり、位置制限部と第2伝動部とが離間して設置される構造と比較すると、位置制限を適時に行って遅れ位置制限による弁ポート調節性能を避けることができ、位置制限部63がハウジング内に設置されて第2伝動部602がハウジング外に設置され、前記ハウジングで互いに隔てられることから、伝動過程において位置制限部が受けられた衝撃を解消可能であり、位置制限過程において瞬時の停止によるギヤ伝動システムへの過衝撃を相対的に減少可能である。
【0034】
前記伝動具62と前記接続具61とのうちの一方は位置決め凹部603を有し、もう一方は位置決めポカヨケ部604を有し、本実施形態では、前記伝動具62は位置決め凹部603を有して接続具61は位置決めポカヨケ部604を有するが、前記接続具61は位置決め凹部を供給して前記伝動具62は位置決めポカヨケ部を供給することであってもよく、前記鉛直方向に沿って、前記位置決めポカヨケ部604と前記位置決め凹部603とは組み立てられて相対的に固定され、それに、前記位置決め凹部と位置決めポカヨケ部とは、互いに位置決めることが可能であるミスマッチ防止構造が形成されている。
【0035】
前記伝動具62は、前記接続具61の上端とを組み立てられて相対的に固定される主体部620を有し、前記第2伝動部602は当該主体部620から上に凸となって伸びて前記ハウジング7外に伸ばされ、前記位置制限部63は当該主体部620の周側の一部に一体形成されており、具体的には、当該位置制限部63は主体部の中心軸線を囲んで当該主体部の一部の周辺に配置され、それに、当該位置制限部は前記主体部から上に凸となって前記位置制限凹部71に伸び込み、前記制御部材の伝動出力部702は、前記伝動部分のために駆動力を供給可能であり、前記第2伝動部602は当該伝動出力部702と機械的に接続され、動力伝達を順調に実現することができる。
【0036】
さらには、前記伝動具の主体部620は、前記ハウジング7と軸周り回転係合される軸周り回転部621と、接続部622とを含み、前記ハウジング7は、前記軸周り回転部に対応して設置される軸周り回転係合部74を有し、当該軸周り回転係合部は、当該軸周り回転部を収容し、前記通孔700と連通する軸周り回転凹部741を有し、前記軸周り回転部621の外側と前記軸周り回転係合部74の内側とは軸周り回転係合されることになり、前記接続部622と軸周り回転部621とは一体形成されて段階状に形成され、具体的には、前記軸周り回転部621は円柱状であり、前記接続部622は柱状であり、且つ軸周り回転部の外周長さが前記接続部の外周長さより小さく、前記位置制限部63は当該接続部622の周側の一部と一体形成され、前記流量制御装置は密封具605をさらに含み、前記ハウジングは係着凸部75が一体凸となって伸びており、当該密封具605は前記係着凸部75外周側に係合保持され、これにより、ハウジングを密封して流体媒体が外に漏れることを防止する。
【0037】
前記位置制限部63は、前記接続部622の径方向に沿って外に凸となって伸びる第1延び部631、及び/又は当該前記接続部及び/又は第1延び部から前記位置制限凹部が位置する方向に向けて凸となって伸ばされ、例えば、前記鉛直方向に向けて凸となって伸びて設置される、又は当該鉛直方向とわずかな角度を有する方向に向けて上に凸となって伸びて設置される第2延び部632を含み、当該第1延び部631、第2延び部632の少なくとも1つは前記位置制限凹部と合わせることで、伝動部分に対する位置制限が実現可能であり、前記係着凸部75は前記位置制限部の外周側に位置し、前記係着凸部と前記軸周り回転係合部とは同じ側に向けて凸となって伸ばされ、必要に応じて、例えば、前記係着凸部と前記位置制限部との隙間が小さすぎる場合、当該係着凸部の内周側は位置制限部の外周側に対して位置制限を行うことができ、当該位置制限部がずれることを防止する。本実施形態では、前記位置制限部63は、当該位置制限部の周方向に沿って設置される両端に一体形成される第1止め係合部633、第2止め係合部634を含み、具体的には、前記位置制限部63は伝動具の周側から単一の凸ブロック状で延び、第1止め係合部633、第2止め係合部634は当該位置制限部の両外側面であり、或いは、前記位置制限部63は伝動具の周側から凸となって伸びる第1凸ブロック、第2凸ブロックであり、つまり、第1、第2凸ブロックの間に間隔を持って設置され、前記第1凸ブロック、第2凸ブロックの内側は相対的に近接し且つ向き合って設置されており、当該第1凸ブロック、第2凸ブロックの外側は相対的に離間し且つ背中合せに設置されており、前記第1止め係合部は前記第1凸ブロックの外側であり、第2止め係合部は前記第2凸ブロックの外側に形成され、前記伝動部分が第1位置に位置する場合、前記第1止め係合部633は第1止め部に当接し、前記伝動部分が時計回り又は反時計回り方向に第2位置までに回動した場合、前記第2止め係合部は第2止め部に当接する。前記伝動出力部702が伝動部分6を動かして第1位置又は第2位置に位置させる場合、前記伝動部分は対応に第2弁シートを動かして前記流通弁ポートを開ける又は閉めることになり、前記伝動出力部702は前記第1位置、第2位置の間に運動し、前記第1弁シートは第2弁シートに対して、開けることから閉めることまでの動作ストロークを完成する。
【0038】
本実施形態では、前記ハウジング7は、前記装着キャビティが形成される配付主体703と、蓋体704とを含み、前記第2伝動部602は前記蓋体から外に延び、前記軸周り回転係合部74は蓋体の一方側に一体形成されるとともに、前記鉛直方向に沿って前記装着キャビティに向けて凸となって伸ばされ、前記第1止め部72と当該軸周り回転係合部74の外周側とは一体形成され、前記第2止め部73と当該軸周り回転係合部74の外周側とは一体形成され、前記位置制限凹部71は、前記軸周り回転係合部の外周側に形成され、且つ前記第1、第2止め部の間の領域で延びて形成されている。前記位置制限部63の内外両側でそれぞれ第1曲面6301及び/又は第2曲面6302を有し、前記位置制限凹部71の両側にはそれぞれ第1位置制限面7101、第2位置制限面7102が形成されており、前記第1止め部72は第1位置制限面、第2位置制限面と交わって設置され、前記第2止め部73は第1位置制限面、第2位置制限面と交わって設置され、前記第1曲面6301、第2曲面6302はそれぞれ、前記位置制限凹部71の第1位置制限面7101、第2位置制限面7102と相対的に設置される。
【0039】
留意すべきは、上記の実施例が、本発明を説明するだけものであり、本発明が説明する技術案を限定することがなく、本明細書が上記の実施例を参照することにより、本発明を既に詳しく説明したにも関わらず、当業者が理解すべきのように、当業者は依然として本発明に対して修正、又は均等の置換を行うことができ、本発明の精神及び範囲を逸脱しない一切の技術案及びその改善について、いずれも本発明の請求保護の範囲内に含まれるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18