(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。なお、理解を容易にするために、本実施の形態に係る顔面空気カーテン生成装置1の第1ケーブル部13及び第2ケーブル部15の長さ方向をY軸方向、第1ファンユニット10及び第2ファンユニット20の対向方向をX軸方向、Y軸方向とX軸方向に垂直な方向をZ軸方向とするXYZ直交座標を設定する。また、本明細書において、「回転」は回動も意味する。また、「頭部」は、頸部を含む首、耳、顔、それぞれの少なくとも一部の部位をも含む。また、「顔面」は、顔先を含み、「カーテン」は、顔先に形成される空気流の軌跡を含む。また、図面に表される顔面空気カーテン生成装置1を形成する部材のサイズ、個数等は便宜的に示しているものである。
【0011】
<顔面空気カーテン生成装置1>
まず、顔面空気カーテン生成装置1について説明する。
図1〜
図3(A)乃至(C)に示すように、顔面空気カーテン生成装置1は、長手軸を有する板状部材11と、板状部材11の一端部12と、一端部で接続する第1ケーブル部13と、板状部材11の他端部14と一端部で接続する第2ケーブル部15と、を備える支持部16と、第1ケーブル部13の他端部に接続し、第2ケーブル部15側の方向に向けて送風可能な第1ファンユニット10と、第2ケーブル部15の他端部に接続し、第1ケーブル部13から送られる風を吸引可能な第2ファンユニット20と、を備える。
【0012】
支持部16は、長手軸を有する板状の部材であり、長手軸に沿って湾曲している板状部材11と、板状部材11の両端部にそれぞれ接続する第1ケーブル部13及び第2ケーブル部15を有する部材である。長手軸に沿った板状部材11の曲率は、顔面空気カーテン生成装置1の使用者の首、特に背部側の首の周方向の曲率と同一又は使用者の首の周方向の曲率よりも小さい。また、板状部材11の長手軸方向の長さは使用者の首の外径よりも長い。
【0013】
板状部材11には、顔面空気カーテン生成装置1を駆動するための電池が着脱可能に内蔵されている。板状部材11は、この電池を内蔵可能な程度の寸法を有する。
【0014】
板状部材11には、顔面空気カーテン生成装置1の制御を行う制御部17が内蔵されている。制御部17は、顔面空気カーテン生成装置1に含まれるファンの回転数、回転方向及び回転速度の少なくとも1つを制御し、顔面空気カーテン生成装置1の駆動を制御する。
【0015】
板状部材11の長手軸方向の一端部12には、第1ケーブル部13がその一端部で接続している。また、板状部材11の長手軸方向の他端部14には、第2ケーブル部15がその一端部で接続している。板状部材11、第1ケーブル部13及び第2ケーブル部15により形成される支持部16は、双曲線を含む二次曲線状の曲線形状を有する。このような構成により、板状部材11を基点にして支持部16を使用者に首掛けすることができ、使用者の首から前胸部にかけて顔面空気カーテン生成装置1を配置させることができる。
【0016】
第1ケーブル部13は、制御部17を介して後述する送風ファン18を駆動させるケーブル(不図示)と、ケーブルを被覆する管状部19と、により形成される部材であり、可塑性を有する部材である。
【0017】
第1ケーブル部13は、その一端部で板状部材11の一端部12に接続し、他端部で第1ファンユニット10の送風ファン18に接続する。また、板状部材11の一端部12に接続する第1ケーブル部13の一端部の近傍の部分は蛇腹状に形成されている。これにより、第1ケーブル部13の長さ、形状等を調節することが可能になり、第1ケーブル部13が可塑性を有することから、調節した長さ及び形態をキープすることも可能になる。
【0018】
また、送風ファン18に接続する第1ケーブル部13の他端部の近傍の部分も蛇腹状に形成されている(第1可変ジョイント部13a)。これにより、送風ファン18の近傍の第1ケーブル部13の配置、形態等を調節することが可能になり、第1ケーブル部13が可塑性を有することから、調整した第1ケーブル部13の形態等をキープすることが可能になる。
【0019】
また、送風ファン18に接続する第1ケーブル部13の他端部は、送風ファン18の筐体18a(第1ケーシング)に対して周方向に移動可能に接続するジョイント部(第1可変ジョイント部13a)を有する。これにより、送風ファン18を基点として送風塔18bを回動させることができるため、空気カーテンの形成個所を適宜調節することができる。
【0020】
第1ケーブル部13にはスイッチ13bが設けられており、板状部材11に内蔵されている制御部17を駆動するトリガーとして機能し、送風ファン18の駆動を制御する。なお、第1ケーブル部13の全長は、使用者の顔先からその反対側の後頭部にかけての径方向の長さよりも長い。
【0021】
図4(A)〜(C)に示すように、第1ファンユニット10は、装着状態において使用者から見て右側に位置する。また、第1ファンユニット10は、ファン18cとファン18cを格納する筐体18a(第1ケーシング)と、により形成される送風ファン18と、送風ファン18に接続し、複数の送風孔18dが形成された中空の棒状部材により形成される送風塔18bと、を備える部材である。なお、
図1、
図4(A)、
図5(B)(後述の
図7及び
図8も同様)では、それぞれ回転軸18e及び回転軸21aが回転している送風ファン18及び吸引ファン21を表しているため、羽根部18fが湾曲している。
【0022】
送風ファン18は、風を発生させるための部材であり、回転軸18eの側面に複数の羽根部18fを備えるファン18cと、ファン18cを格納し、第1開口部18h及び第2開口部18iが形成されている筐体18aと、を備える。
【0023】
送風ファン18の回転軸18eには、回転軸18eを駆動する第1駆動モータ18gが接続しており、板状部材11に内蔵されている制御部17により駆動する。
【0024】
ファン18cは、棒状の回転軸18eの側面に、等間隔かつ周方向に複数の羽根部18fを設けられたプロペラ状(スクリュー状)の部材である。なお、本実施の形態においては、回転軸18eの側面に、6枚のファン18cが60°回転対称に設けられている。
【0025】
羽根部18fは、複数のブレードにより形成される部材であり、それぞれの羽根部18fの形状は、同一又は略同一である。
【0026】
筐体18a(第1ケーシング)は、ファン18cを格納可能な寸法を有する箱状の部材である。第1ケーブル部13の他端部に第1ファンユニット10を接続した場合、第2ケーブル部15の他端部に接続された第2ファンユニット20との対向方向とは逆方向側(顔面空気カーテン生成装置1により規定される外部空間方向)の筐体18aの面の一部に、環状又は略環状の第1開口部18hが形成されている。
【0027】
筐体18aの内部にファン18cが格納された場合、回転軸18eの一端は第1開口部18hに向かって延伸する形態で配置される。また、筐体18aの周方向の側面の一部には第2開口部18iが形成されており、後述の送風塔18bの第3開口部18jと接続する。
【0028】
送風塔18bは、長手軸を有する部材であり、第3開口部18jを一端に有し、複数の送風孔18dが形成された中空の棒状部材を備える部材である。
【0029】
送風塔18bは、第3開口部18jで前述した送風ファン18と接続しており、送風ファン18から送られる風(第1空気流)は送風塔18bの内部を移動することができる。なお、送風塔18bの全長は、顔面空気カーテン生成装置1を使用者が装着した状態において、使用者の頭頂部から、送風塔18bと送風ファン18との接続端までの直線の長さの中で、本発明の効果を奏する範囲で任意に設定できる。
【0030】
また、送風塔18bは、長手軸を有する部材であり、複数の送風孔18dを有する。送風孔18d(第1流通口)は、棒状部材の長手軸に沿って直線状又は略直線状に等間隔又は略等間隔に配列しており、本実施の形態では、10個の送風孔18dが形成されている。
【0031】
送風孔18dは、支持部16の他端部側の方向に向けて送風可能に、送風塔18bに形成されている。すなわち、送風孔18dは、顔面空気カーテン生成装置1により規定される内部空間方向に向けて、送風塔18bに形成されている。
【0032】
図5(A)及び(B)に示すように、第2ファンユニット20は、第1ファンユニット10と同一又は略同一の外形形状を有する部材であり、第2ケーブル部15の他端部に接続する部材である。そのため、吸引ファン21は、回転軸21aの側面に複数の羽根部21bを備えるファン21cと、ファン21cを格納する筐体21fと、を備える。また、吸引ファン21に接続する第2ケーブル部15の他端部の近傍の部分も蛇腹状に形成されている(第2可変ジョイント部15a)。これにより、吸引ファン21の近傍の第2ケーブル部15の配置、形態等を調節することが可能になり、第2ケーブル部15が可塑性を有することから、調整した第2ケーブル部15の形態等をキープすることが可能になる。
【0033】
第2ファンユニット20の吸引ファン21は、第1ファンユニット10から第2ファンユニット20側に送られる風を吸引する機能を発揮させるための部材であり、送風ファン18と対向して配置される。そのため、第2ファンユニット20は、装着状態において使用者から見て左側に位置することとなる。また、第1ファンユニット10及び第2ファンユニット20が対向して配置された形態において、吸引ファン21の回転軸21aは、送風ファン18の回転軸18eの回転方向(第1方向)と逆方向に回転をする(第2方向)。なお、吸引ファン21の回転軸21aには、回転軸21aを駆動する第2駆動モータ21gが接続しており、板状部材11に内蔵されている制御部17により駆動する。
【0034】
また、第2ファンユニット20の吸引塔21d及び吸引孔21e(第2流通口)は第1ファンユニット10から送られる風を吸引し、第1ファンユニット10の送風塔18b及び送風孔18dとそれぞれ対向して配置される。すなわち、第2ファンユニット20を第2ケーブル部15に接続させた場合、第1ファンユニット10の直線状又は略直線状に配列する送風孔18dと、第2ファンユニット20の直線状又は略直線状に配列する吸引孔21eと、は互いにそれぞれ対向又は略対向して配置される。そのため、第1ファンユニット10と第2ファンユニット20とは、支持部16を基点として鏡像体様又は略鏡像体様に配置されている。なお、吸引ファン21の筐体21f(第2ケーシング)は、送風ファン18の筐体18a(第1ケーシング)に対応する。
【0035】
<顔面空気カーテン生成装置1の使用方法>
次に、顔面空気カーテン生成装置1の使用方法について説明する。
まず、
図3(B)及び(C)に示すように、使用者は、顔面空気カーテン生成装置1の支持部16を首に掛ける。このとき、少なくとも、第1ファンユニット10の送風ファン18及び第2ファンユニット20の吸引ファン21の一部、並びに支持部16を形成する第1ケーブル部13及び第2ケーブル部15の一部が、使用者の首(頸部)から、前胸部及び/又は心窩部の近傍に当接する。
【0036】
また、顔面空気カーテン生成装置1が使用者に装着された状態では、第1ファンユニット10の送風塔18b及び第2ファンユニット20の吸引塔21dは、使用者の前胸部から前方向(Z軸方向側)に延在している。
【0037】
そして、使用者は、送風塔18b及び吸引塔21dの位置を、顔先の所望する位置・角度に適宜調節する。
【0038】
次に、使用者は第1ケーブル部13及び第2ケーブル部15を適宜調整し、第1ケーブル部13及び第2ケーブル部15の位置、形態等を適宜調節する。
【0039】
そして、使用者は、第1ケーブル部13及び第2ケーブル部15に設けられる少なくとも一方のスイッチ13bをプッシュし、制御部17に駆動指示を送る。これにより、送風ファン18により発生した風が、送風塔18bの送風孔18dから第2ファンユニット20の吸引塔21d側に向けて噴出する。
【0040】
送風ファン18の送風孔18dから噴出された風は、吸引孔21eから吸引塔21dの内部に移動し、吸引ファン21の第1開口部21hから顔面空気カーテン生成装置1の機外に排風される。
【0041】
このような風の流れにより、使用者の顔先には、XYZ軸方向にそれぞれ所定の厚みを有する空気流が形成される。
【0042】
顔面空気カーテン生成装置1の駆動を停止させる場合には、使用者は、ケーブル部のスイッチ13bを再度プッシュし、制御部17に停止指示を送ることにより、送風ファン18の回転軸18eの回転を停止させる。また、吸引ファン21の回転軸21aの回転も停止させる。これにより、顔面空気カーテン生成装置1の使用は終了する。
【0043】
<本実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態によれば、第1ファンユニット10のファンを送風ファン18とし、第2ファンユニット20のファンを吸引ファン21として左右方向に空気流を生成するので、上→下方向に空気流を生成する場合のように横に細長く開かれることが多い口からエアロゾルを含む飛沫が入り込む恐れが少なく、また下→上方向に空気流を生成する場合のように鼻から飛沫が入り込む恐れも少ない。また、左右それぞれにファンユニットを設け一方から吹き出して他方から吸い込む構造とする。すなわち吹き出し側にも吸い込み側にもファンによる回転駆動力が作用することにより、吹き出し側のみに動力が与えられる構造に比べて、強力な空気流を生成することができる。
【0044】
また、本実施形態では特に、第1ファンユニット10が筐体18a(第1ケーシング)と、第1ケーシング内に設けられた送風ファン18及び送風ファン18を駆動する第1駆動モータ18gと、送風ファン18により誘起される空気流28を第1ケーシングの内外へ流通させる送風孔18d(第1流通口)と、を有する。また、第2ファンユニット20が筐体21f(第2ケーシング)と、第2ケーシング内に設けられた吸引ファン21及び吸引ファン21を駆動する第2駆動モータ21gと、吸引ファン21により誘起される空気流28を第2ケーシングの内外へ流通させる吸引孔21e(第2流通口)と、を有する。これにより、第1駆動モータ18gにより駆動される送風ファン18により送風孔18d(第1流通口)から吹き出させる空気流28を誘起するとともに、第2駆動モータ21gにより駆動される吸引ファン21により吸引孔21e(第2流通口)から吸い込まれる空気流28を誘起して、第1ファンユニット10から第2ファンユニット20までの空気流28を円滑に生成することができる。
【0045】
また、本実施形態では特に、筐体18a(第1ケーシング)が装着状態において使用者から見て第1ファンユニット10の外方側に隣接する略円形の第1開口部18hをさらに備える。また、送風孔18d(第1流通口)は、装着状態において使用者から見て筐体18a(第1ケーシング)の内方側に配置されている。また、筐体21f(第2ケーシング)は、装着状態において使用者から見て第2ファンユニット20の外方側に隣接する略円形の第1開口部21hをさらに備えている。また、吸引孔21e(第2流通口)は、装着状態において使用者から見て筐体21f(第2ケーシング)の内方側に配置されている。これにより、送風ファン18の回転により外方側の第1開口部18hから取り込んだ空気を内方側の送風孔18d(第1流通口)から吹き出させ、吸引ファン21の回転により内方側の吸引孔21e(第2流通口)から吸い込んだ空気を外方側の第1開口部21hから排出することで、第1ファンユニット10から第2ファンユニット20までの空気流28を円滑に生成することができる。
【0046】
また、本実施形態では特に、支持部16と第1ファンユニット10とを、支持部16に対する第1ファンユニット10の姿勢を変更可能に連結する第1可変ジョイント部13aを有する。また、支持部16と第2ファンユニット20とを、支持部16に対する第2ファンユニット20の姿勢を変更可能に連結する第2可変ジョイント部15aを有する。これにより、第1及び第2可変ジョイント部13a、15aにより第1ファンユニット10及び第2ファンユニット20の位置や向きを適宜に調整することで、空気流28(空気カーテン)の生成位置を所望に設定することができる。
【0047】
また、本実施の形態に係る顔面空気カーテン生成装置1は、着衣の外面に装着する必要はなく、使用者の首に掛けて使用することができるため、装着時及び/又は使用時における審美性も備え得る。
【0048】
<変形例>
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
【0049】
(1)空気流28の向きを逆にする場合
上記実施形態では、第1ファンユニット10のファンを送風ファン18とし、第2ファンユニット20のファンを吸引ファン21として説明してきた。しかし、第1ファンユニット10及び第2ファンユニット20が対向して配置された形態において、それぞれの回転軸を本実施の形態で例示した場合とは逆回転させることにより、第1ファンユニット10から第2ファンユニット20側に送られる風の方向とは逆方向に風を送ることができるようにしてもよい(第2空気流)。
本変形例においても、上記実施形態と同様の効果を得る。
【0050】
(2)空気流28の向きを適宜に選択可能とする場合
すなわち、制御部17は、両回転軸を選択的に回転させる制御をできるように設定してもよい。例えば、制御部17は、風を第1ファンユニット10側から第2ファンユニット20側に送ることができる第1モードと、風を第2ファンユニット20側から第1ファンユニット10側に送ることができる第2モードと、の選択的な切り替えを制御する。例えば、スイッチ13bを長押し、所定時間内での複数回のプッシュ等により、適宜、第1モード及び第2モードを所定の周期にて切り替える制御を行わせることができるように制御部17を設定してもよい。
【0051】
本変形例によれば、使用者の用途や好みに合わせ、左右方向一方側から他方側へ向かう第1空気流、及び、左右方向他方側から一方側へ向かう第2空気流、を選択的に生成させて使い分けることができるので、利便性がさらに高まる。
【0052】
(3)空気流28を交互に逆向きにする場合
すなわち、制御部17が、上記第1モード及び上記第2モードを所定周期にて交互に繰り返すようにしてもよい。
本変形例によれば、左右方向一方側から他方側(装着状態において使用者から見て右側から左側)へ向かう第1空気流、及び、左右方向他方側から一方側(装着状態において使用者から見て左側から右側)へ向かう第2空気流、が周期的に交互に生成させるので、空気流28(空気カーテン)の生成流路において偏らない均一な通風性を確保することができる。また左右方向一方側(装着状態において使用者から見て右側)に飛沫の発生源が生じている場合でも他方側(装着状態において使用者から見て左側)に飛沫の発生源が生じている場合でも、確実にその影響を半減することができる。
【0053】
(4)両側から送風して顔の前で衝突させる場合等
すなわち、上記実施の形態では、風を2方向に送風し、排風する形態を例示して説明したが、ファンによって装置外に排風しない形態であってもよい。例えば、第1ファンユニット10及び第2ファンユニット20が対向して配置された形態において、吸引ファン21の回転軸21aと、送風ファン18の回転軸18eと、を互いに逆回転させてもよい。
【0054】
このとき、送風塔18b及び吸引塔21dの先端部の少なくとも一方が開放方向に配置されるように調整する。これにより、吸引ファン21が送風ファン18と同様の機能を発揮し、両ファンにより発生した風が使用者の顔先で衝突し、使用者の顔先方向に空気流を発生させることができる(第3モード;第3空気流)。
【0055】
本変形例によれば、使用者の顔面の目の前から前方への空気流れ(第3空気流)を生成することができるので、飛沫が使用者の顔面に飛来するのを確実に防止することができる。
【0056】
なお、上記の逆で、顔面空気カーテン生成装置1において、第2ファンユニット20から第1ファンユニット10側に排風し、第1ファンユニット10から第2ファンユニット20側に排風するように形成されてもよい。
【0057】
また、第2ファンユニット20が吸引機能を発揮している場合に、第1ファンユニット10も吸引機能を発揮するように設定してもよい。
【0058】
具体的には、例えば、第1ファンユニット10及び第2ファンユニット20が対向して配置された形態において、第1ファンユニット10のファンの回転方向を、第2ファンユニット20のファンが吸引機能を発揮しているファンの回転方向とは逆方向に回転させる。これにより、使用者の顔先の空気が両ファンユニットに流れ、使用者の顔先から両ファンユニット10、20の方向に向けて、それぞれ空気流28(第4空気流)を発生させることができる。
【0059】
(5)フィルターを使用する場合
例えば、
図7に示すように、第1ファンユニット10の送風ファン18及び第2ファンユニット20の吸引ファン21に、図示しないフィルターを装着し、フィルターカバー23によりフィルターをカバーする。このような構成により、種々のウイルス、花粉、PM2.5、黄砂等の異物をフィルターによってフィルタリングすることが可能になり、空気を循環・対流させる事による空気カーテン効果だけでなく、空気フィルタリング効果による空気の除菌や、異物による機器の故障等を防止することも可能にし、異物を除去することができるようにしてもよい。なお、フィルターカバー23を第1及び第2ファンユニット10、20に、フィルターを適宜着脱可能に装着させることができるため、フィルターは容易に交換することができる。
【0060】
(6)ホルダーを設ける場合
また、
図8(A)及び(B)に示すように、顔面空気カーテン生成装置1は、顔面空気カーテン生成装置1を静置可能なホルダー24をさらに備えていてもよい。
【0061】
ホルダー24は、送風ファン18及び吸引ファン21の一部をそれぞれ包摂して固定可能な凹部25と、凹部25の両突出から面一に延在している凸部26と、を備えている。
【0062】
凸部26の先端から鉛直下向き方向の中央にかけて窪みが形成されており、第1ケーブル部13及び第2ケーブル部15、後述する突出部27のそれぞれが進入可能に設計されている。
【0063】
また、顔面空気カーテン生成装置1において、互いに対向する送風ファン18及び吸引ファン21の中央部又は中央部の近傍には突出部27が設けられている。このような構成により、例えば不使用時には、突出部27をホルダー24に静置し、本機を格納することができるようになる。
【0064】
<その他>
例えば、上記実施形態に係る顔面空気カーテン生成装置1の支持部16に緩衝機能を有するパット部を設けてもよい。これにより、使用者が顔面空気カーテン生成装置1を装着した場合に、首への負担を軽減させることができる。
【0065】
また、上記実施形態に係る顔面空気カーテン生成装置1の支持部16を板状の部材として説明したが、支持機能を奏するのであればこれに限定されない。例えば、支持部16は緩衝機能を有する素材により形成されていてもよい。この場合も、使用者が顔面空気カーテン生成装置1を装着した場合に、頭部への負担を軽減させることができる。
【0066】
また、上記実施形態では、板状部材11を基点にして支持部16を使用者に首掛けすることができる顔面空気カーテン生成装置1を例示して説明したが、これに限定されない。例えば、顔面空気カーテン生成装置1は、使用者の鼻背部の一部と同一形態を有するフックと、フックの一端部に接続し、環状に形成された第1ケーブル部13と、第1ケーブル部13の一部に接続する第1ファンユニット10と、フックの他端部に接続し、環状に形成された第2ケーブル部15と、第2ケーブル部15の一部に接続する第2ファンユニット20と、を備えて形成されていてもよい。
【0067】
このような構成により、第1ケーブル部13及び第2ケーブル部15を使用者の両耳にそれぞれ掛け、フックを使用者の鼻背部に当接させて係止することができる。
【0068】
また、第1ファンユニット10及び第2ファンユニット20の位置をそれぞれ調整することにより、使用者の鼻先及び/又は口先に適宜空気カーテンを形成することが可能である。
【0069】
また、上記実施形態では、ファン18cを複数の羽根部18fを設けられたプロペラ状(スクリュー状)の部材として説明してきたが、同様の機能を奏するのであればこれに限られるものではない。例えば、
図6に示すように、ファン18cは、シロッコファン22であってもよい。
【0070】
また、上記実施形態では、回転軸18eの側面に、6枚のファン18cが60°回転対称に設けられている形態を例に説明したが、本実施の形態で実現される流体による効果を奏することができるのであれば、ファン18cの枚数は適宜変更可能であり、同様に、ファン18cは回転軸eの側面に回転対象に設けられなくともよい。また、回転方向による風量・静圧もほぼ同じにする様にデザインされた羽根を有した回転数のコントロールが容易に可能なファン、例えば市販されている「リバーシブルフローファン」等を使用してもよい。
【0071】
また、送風孔18d及び吸引孔21eのサイズ及び数は、本実施の形態における顔面空気カーテン生成装置1の作用を奏することができ、送風塔18b及び吸引塔21dに複数形成可能であれば特に限定されるものではない。
【0072】
また、吸引孔21eのそれぞれを覆うように、適宜、吸引塔21dに整流板を設けてもよい。これにより、より効率的に顔先に空気流28を発生させることができる。
【0073】
なお、以上の説明において、外観上の寸法や大きさが「同一」「等しい」「異なる」等の記載がある場合は、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「同一」「等しい」「異なる」とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に同一」「実質的に等しい」「実質的に異なる」という意味である。
【0074】
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
【0075】
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
【解決手段】顔面空気カーテン生成装置1は、使用者の頭部に装着される支持部16と、支持部16の一端側に設けられ、支持部16の頭部への装着状態で使用者から見て左・右方向の一方側に位置して、左・右方向の一方側から左・右方向の他方側へ向かう風を吹き出し可能な第1ファンユニット10を備える。また、顔面空気カーテン生成装置1は、支持部16の他端側に設けられ、装着状態で左・右方向の他方側に位置して、左・右方向の一方側からの風を吸込み可能な第2ファンユニット20を有する。また、顔面空気カーテン生成装置1は、第1ファンユニット10から第2ファンユニット20まで左・右方向に流れる空気流により使用者の顔面の前部に空気カーテンを形成する。