(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
吊り下げ式のドアの入口開口の開口縁面を形成するドアフレームの下端部のドアが開閉のためにスライド移動される側の面に突き当てられる板状の突き当てプレート部と、該突き当てプレート部との間に前記ドアをスライド移動可能に前記突き当てプレート部に対向配置された第一のガイドローラとを有し、前記突き当てプレート部が前記面に固定され、または、前記突き当てプレート部以外の部分が床面に固定される第一のドアガイド部と、
前記第一のドアガイド部に前記ドアのスライド方向での位置を調整可能、かつ、着脱可能に連結固定され、前記ドアの引き残し部分が配置される領域で前記ドアの下端部を前記第一のガイドローラと挟持してスライド方向にガイドするように配置された第二のガイドローラを有する第二のドアガイド部と、
を有し、
前記第一のガイドローラと、前記第二のガイドローラとは、少なくとも、いずれか一方が柔軟性を有する材料にて形成される
ことを特徴とする吊り下げ式ドアのガイド機構。
【実施例】
【0021】
図1は、本発明の実施例に係る吊り下げ式ドアのドアガイド機構1が組み込まれた自動ドア装置100の概略図である。
図2は、
図1に示した自動ドア装置100の吊り下げ式ドアのドアガイド機構1周辺部分をドアフレーム110に向かい合う側のドア120の面から視た図であり、(a)がドア120が引き残し部分を残して全開する途中の状態を示した図であり、(b)がドア120が引き残し部分を残して全開した状態を示した図である。
図3は、吊り下げ式ドアのドアガイド機構1の斜視図である。
図4は、
図1に示した自動ドア装置100の吊り下げ式ドアのドアガイド機構1周辺部分を吊り下げ式ドアのドアガイド機構1を上から視た図であり、ドアフレーム110を断面で示し、ドア120を一点鎖線で示した図である。
図5は、第二のドアガイド部50を第一のドアガイド部10から離脱させた状態の吊り下げ式ドアのドアガイド機構1の分解斜視図である。
図6は、第二のドアガイド部50を第一のドアガイド部10から離脱させた状態、かつ、第一のドアガイド部10および第二のドアガイド部50のカバー40、80を取り外した状態の吊り下げ式ドアのドアガイド機構1の分解斜視図である。
図7は、カバー40を外した第一のドアガイド部10の第一のガイドローラ33周辺部分の拡大斜視図である。
図8は、第二のドアガイド部50の分解斜視図である。
図9は、(a)が
図8に示した第二のドアガイド部50の第二のプレート本体部60を裏返した状態の第二のドアガイド部50の分解斜視図であり、(b)は、(a)に示した第二のドアガイド部50の斜視図である。
図10は、
図9に示した吊り下げ式ドアのドアガイド機構1を上から視た図であり、
図4に対応して自動ドア装置100のドアフレーム110を断面で示し、ドア120を一点鎖線で示した図である。
本発明の実施例に係る吊り下げ式ドアのドアガイド機構1は、自動ドア装置100に組み込まれるものである。
以下、自動ドア装置100の全体の構成を説明しながら吊り下げ式ドアのドアガイド機構1の詳細について説明する。
【0022】
自動ドア装置100は、いわゆる吊り下げ式ドアであり、
図1に示すように、自動ドア装置100の骨格を構成するドアフレーム110と、入口開口111を開閉可能にスライド移動されるドア120と、ドア120に近づいた人や物を検出する不図示のセンサと、ドア120を吊持するドア吊持部130と、ドア120を開閉駆動する駆動機構140と、ドア120と駆動機構140とを連結する連結具150と、吊り下げ式ドアのドアガイド機構1と、センサから出力された信号に基づいて駆動機構140を制御する制御部160と、を有する。
【0023】
ドアフレーム110は、例えば、アルミニウム材からなり、複数のメーカーによって各種形状の異なるものが市販されている。
【0024】
このドアフレーム110のフロント部分には不図示の点検カバーがドアフレーム110に着脱可能に取り付けられている。
点検カバーは、ドアフレーム110から取り外すことによって開いた開口を利用してドアフレーム110の内部に配置された各機構を容易にメンテナンスすることができるようになっている。
【0025】
センサは、ドアに近づいた人や物を検出してドアの開閉制御に必要な信号を制御部に出力するものである。
このセンサは、例えば、自動ドア装置のフロント部分に取り付けられている。
【0026】
ドア吊持部130は、連結具150に設けられた戸車151のガイド部分となるレール131を含んでドア120を吊持する部分である。
【0027】
連結具150は、ドア120駆動ベルト144の回転駆動を利用して開閉移動可能にするため、ドア120と駆動ベルト144とを連結する部分である。
【0028】
この連結具150は、ドア120の上端面に連結された状態でドア120の上方位置に配置されるように設けられた戸車151がドア吊持部130のレール131に載置されることによってドア120をドア吊持部130に吊持させるようになっている。
すなわち、ドア120は、上端部に設けられた戸車151がレール131によってガイドされることによって、スライド方向D1にガイドされながら移動するようになっている。
【0029】
駆動機構140は、
図1に示すように、駆動モータ141と、駆動モータ141に連結された駆動プーリー142と、駆動プーリー142とドア120の開閉のためのスライド方向で離れた位置に配置された従動プーリー143と、駆動プーリー142および従動プーリー143に架け渡された駆動ベルト144と、を有する。
【0030】
吊り下げ式ドアのドアガイド機構1は、ドアフレーム110に固定される第一のドアガイド部10と、第一のドアガイド部10に着脱可能に連結固定される第二のドアガイド部50と、を有する。
【0031】
まず、第一のドアガイド部10について説明する。
第一のドアガイド部10は、自動ドア装置100の入口開口111の開口縁面110bを形成するドアフレーム110の下端部のドア120が開閉のためにスライド移動される側の面110aに突き当てられる板状の突き当てプレート部21と、突き当てプレート部21との間にドア120をスライド移動可能に突き当てプレート部21に対向配置された第一のガイドローラ33とを有する。
【0032】
第一のドアガイド部10は、より具体的には、突き当てプレート部21を含んで第一のドアガイド部10の本体部分を構成する第一のプレート本体部20と、第一のガイドローラ33を含んで第一のプレート本体部20に突き当てプレート部21と第一のガイドローラ33との間隔をドア120のスライド方向D1に直交する方向D2でスライド調整可能に固定されるスライドプレート部30と、第一のガイドローラ33の一部を露出した状態で覆うカバー40と、を有する。
【0033】
第一のプレート本体部20は、ステンレス材からなる帯状部材であり、突き当てプレート部21が略直角に立ち上がるように屈曲された横断面L字状をなす。
この第一のプレート本体部20は、突き当てプレート部21以外の部分が、床面Fに沿ってドア120の下方を突き当てプレート部21に向かい合うドア120の面に対して反対側の面を超えて延びる部分(以下、床面延在プレート部22という。)になっている。
【0034】
突き当てプレート部21は、ドアフレーム110の下端部のドア120が開閉のためにスライド移動される側の面110aに固定される。
このため、突き当てプレート部21は、ドアフレーム110に固定するためのボルト等の不図示の固定部材が挿通される固定部材挿通孔21aが形成されている。
【0035】
また、突き当てプレート部21は、ドア120のスライド方向D1での両端部に、ドア120に向かい合う側の面からドアフレーム110に突き当てられる側の面に向けて下り傾斜状の傾斜面21cが形成されている。
この傾斜面21cは、ドア120がスライド移動されて突き当てプレート部21の両端部側から接触される際に、傾斜面21cによって厚みが最も小さく調整された先端部側から接触されるため、ドア120がスライド移動されて突き当てプレート部21に接触される際に発生する衝撃を小さく抑える機能をなしている。
【0036】
なお、この実施例では、突き当てプレート部21は、ドア120に向かい合う側の面に樹脂製プレート21bが固定されている。すなわち、突き当てプレート部21は、第一のプレート本体部20のステンレス材からなるプレート部分と、樹脂製プレート21bとによって構成されている。
このようにドア120に向かい合う側の面に樹脂製プレート21bが固定されることによって、突き当てプレート部21のステンレス材からなる部分がドア120に接触される場合に比して、ドア120と接触された際にドア120が滑り易くなるため、ドア120との摩擦抵抗を小さく抑えることができる。
また、樹脂製プレート21bは、一般的にドア120に用いられる材質に比べて柔らかいため、ドア120に接触した場合であってもドア120が損傷されることを防ぐことができる。
【0037】
この樹脂製プレート21bは、ドア120のスライド方向D1での両端部に上述した傾斜面21cが形成されている。
なお、この実施例では、突き当てプレート部21がドア120に向かい合う側の面に樹脂製プレート21bが固定されるものを例示したが、これに限らず、樹脂製プレート21bを固定しなくてもよい。樹脂製プレート21bを固定しない場合、第一のプレート本体部20のみが突き当てプレート部21を構成してドア120に向かい合う側の面を形成することになるが、例えば、第一のプレート本体部20自体に傾斜面21cを形成してもよい。
【0038】
また、突き当てプレート部21は、
図2に示すように、高さがドア120の下端部にもうけられた鍵121に干渉しない寸法に調整されている。
このため吊り下げ式ドアのドアガイド機構1は、突き当てプレート部21がドア120の鍵121に接触して損傷されることを防ぐことができるようになっている。
【0039】
床面延在プレート部22は、第二のドアガイド部50をドア120のスライド方向D1での位置を調整可能、かつ、着脱可能に連結固定する第二のドアガイド固定部23と、スライドプレート部30をスライド調整可能に固定するスライドプレート固定部24と、を有する。
【0040】
第二のドアガイド固定部23は、突き当てプレート部21が屈曲されて略直角方向に立ち上がる側の端部に設けられている。
この第二のドアガイド固定部23は、床面F側の面が第二のドアガイド部50の後述する連結固定部61が床面Fとの間にドア120のスライド方向D1に沿って挿入可能なスペースを形成するように段状に形成された段部23aを有する。
【0041】
この段部23aは、ドアのスライド方向D1に直交する方向D2の幅が略連結固定部61の幅になっている。
また、段部23aは、床面Fに設置される部分に対する段差が略連結固定部61の厚さになっている。
さらに、段部23aは、連結固定部61をネジ、ボルト等の螺合部材SBによって固定するための複数の螺合部材挿通孔23bがドア120のスライド方向D1に沿って間隔を空けて形成されている。
【0042】
スライドプレート固定部24は、床面延在プレート部22の第二のドアガイド固定部23とは逆側の端部に設けられている。
このスライドプレート固定部24は、スライドプレート部30の後述するガイド突片31cをスライド方向D2にガイドするガイドスリット24aと、スライドプレート部30を固定するためのナットを螺合する一対の固定用ボルト部24b、24bと、スライドプレート部30の後述する回転軸32に突き当ててスライドプレート部30をスライド移動させるボルト26を支持するボルト支持部24cと、を有する。
【0043】
ガイドスリット24aは、床面延在プレート部22の幅方向中央位置でスライドプレート部30のスライド方向D2に沿って延びるように形成されたスリットである。
このガイドスリット24aは、幅がスライドプレート部30の後述するガイド突片31cに比して僅かに大きい幅に調整されている。
【0044】
一対の固定用ボルト部24b、24bは、床面延在プレート部22の幅方向両端部に突設され、スライドプレート部30の後述する一対のボルト挿通スリット31bに挿通される部分である。
【0045】
ボルト支持部24cは、床面延在プレート部22の端部を片状に切り起して形成した切り起し片24dにボルト26を螺挿することができるボルト螺挿孔24ddが形成されている。
このボルト支持部24cは、床面延在プレート部22の幅方向中央位置でガイドスリット24aに比して床面延在プレート部22の延在端部側に設けられている。
【0046】
スライドプレート部30は、ステンレス材からなり、床面延在プレート部22の上面に重ねられてスライド移動した所定の位置で床面延在プレート部22に固定される部分であるスライドプレート本体31と、第一のガイドローラ33の回転軸32と、を有する。
【0047】
スライドプレート本体31は、床面延在プレート部22の上面に重ねた状態でボルト支持部24c側の端部にボルト支持部24cの切り起し片24dがスライド方向D2で侵入可能に形成された切り欠き部31aと、一対の固定用ボルト部24b、24bが挿通される一対のボルト挿通スリット31b、31bと、ガイド突片31cと、を有する。
【0048】
切り欠き部31aは、スライドプレート本体31の端部からの切り込み長さがスライドプレート部30のスライド方向D2への移動範囲に対応し、幅が切り起し片24dの幅より僅かい大きい幅に調整されている。
【0049】
一対のボルト挿通スリット31b、31bは、スライドプレート部30のスライド方向D2での長さがスライドプレート部30のスライド方向D2への移動範囲に対応し、幅が固定用ボルト部24bの外径より僅かに大きい幅に調整されている。
【0050】
ガイド突片31cは、スライドプレート本体31の端部の幅方向中央位置から下方に向けて突起した部分であり、ガイドスリット24a内に嵌め込まれてドア120のスライド方向D1に直交する方向D2にスライドプレート本体31をガイドするものである。
【0051】
回転軸32は、スライドプレート本体31の切り欠き部31aの切り込み方向奥側端部周辺に立設されている。
この回転軸32は、上端面にカバー40を固定するためのネジ、ボルト等の螺合部材SBが螺挿される螺合部材螺挿孔32aが形成されている。
【0052】
なお、第一のガイドローラ33は、例えば、ウレタン製であり、一般的に市販されているものを用いることができる。
第一のガイドローラ33は、ウレタン材等の柔らかい材質のものを用いることによって、ドア120の縦框と下框の段差S(
図2参照)等の影響による音を吸収することができる。
なお、第一のガイドローラ33は、ウレタン材に限らず、その他の材質を用いても構わない。
この第一のガイドローラ33は、回転軸32にベアリング33aを間に介して取り付けられる。
【0053】
カバー40は、ステンレス材からなり、第一のガイドローラ33のドア120に接触される部分を露出した状態で、第一のガイドローラ33とその周辺部分を覆うものである。
このカバー40は、天井壁41、一対の側壁42、42、および後壁43を有し、ドア120側に向いた前面、および、床面延在プレート部22に向かい合う底面が開口になっている。
【0054】
また、カバー40は、天井壁41に螺合部材SBが挿通される螺合部材挿通孔41aが形成されており、この天井壁41が回転軸32の上端面に固定されるようになっている。
カバー40は、回転軸32に固定された状態で、後壁43および一対の側壁42、42からなる下端部が床面延在プレート部22の端部縁面に沿った状態になる。
【0055】
なお、カバー40は、回転軸32を介してスライドプレート部30に固定されているため、スライドプレート部30とともにスライド移動されることによって、第一のガイドローラ33の露出部分を一定にした状態で第一のガイドローラ33とその周辺部分を覆うようになっている。
【0056】
このようなカバー40は、スライドプレート部30のスライド方向D2での幅がスライド方向の移動量を考慮した幅に調整されている。
このため、第一のガイドローラ33がドア120のスライド方向D1に直交する方向D2で突き当てプレート部21との間隙を最も小さくした位置に配置された場合、カバー40の後壁43は床面延在プレート部22の端部縁面に最も近接される。
一方、第一のガイドローラ33がドア120のスライド方向D1に直交する方向D2で突き当てプレート部21との間隙を最も大きくした位置に配置された場合、カバーの後壁43の端部は床面延在プレート部22の端部縁面に最も近接された状態に比して隙間を拡大させて配置される。
【0057】
なお、この実施例では、床面延在プレート部22の第二のドアガイド固定部23とスライドプレート固定部24との間の区間に螺合部材挿通孔25を形成している。
この螺合部材挿通孔25は、ドアフレーム110に固定される突き当てプレート部21に代って、第一のプレート本体部20を床面Fに固定する場合に用いることができる。
このように、第一のプレート本体部20を螺合部材挿通孔25を介して床面Fに固定する場合、突き当てプレート部21は、ドアフレーム110に固定することなく突き当てる部分としてのみ機能する。
【0058】
次に、第二のドアガイド部50について説明する。
第二のドアガイド部50は、第一のドアガイド部10にドア120のスライド方向D1での位置を調整可能、かつ、着脱可能に連結固定され、ドア120の引き残し部分120aが配置される領域でドア120の下端部を第一のガイドローラ33と挟持してスライド方向D1にガイドするように配置された第二のガイドローラ73を有する。
【0059】
第二のドアガイド部50は、より具体的には、第一のドアガイド部10に固定される部分を含む第二のプレート本体部60と、第二のガイドローラ73を含んで第二のプレート本体部60に着脱可能に連結固定される着脱可能プレート本体71と、第二のガイドローラ73の一部を露出した状態で覆うカバー80と、を有する。
【0060】
第二のプレート本体部60は、ステンレス材からなり、
図8に示すように、屈曲部分が直角に屈曲された外形L字状の板状部材である。
この第二のプレート本体部60は、ドア120のスライド方向D1に向けられ、第一のドアガイド部10に連結固定される部分となる連結固定部61と、ドア120のスライド方向D1に直交する方向D2に向けられ、着脱可能プレート部70が固定される着脱可能プレート固定部62と、を有する。
【0061】
連結固定部61は、第一のドアガイド部10の段部23aに挿入され、スライド方向D1に延在された部分を利用して、第一のガイドローラ33に対して着脱可能プレート固定部62のスライド方向D1での間隔を調整して第一のドアガイド部10に連結固定されるようになっている。
より具体的には、連結固定部61は、ドア120のスライド方向D1に沿って間隔を空けて複数の螺合部材螺挿孔61aが形成されている。
このため、連結固定部61は、段部23aに形成された複数の螺合部材挿通孔23bに対して複数の螺合部材螺挿孔61aを選択的に重ね合わせて段部23aに螺合部材SBによって固定することによって、第一のガイドローラ33に対して着脱可能プレート固定部62のドア120のスライド方向D1での間隔を調整して第一のドアガイド部に固定される。
【0062】
着脱可能プレート固定部62は、着脱可能プレート部70の後述する位置決め突片71bが挿入される位置決め孔62aと、着脱可能プレート部70をネジ、ボルト等の螺合部材によって固定するための一対の螺合部材螺挿孔62b、62bと、を有する。
【0063】
着脱可能プレート部70は、ステンレス材からなり、着脱可能プレート固定部62の面に重ねられて第二のプレート本体部60に固定される部分である着脱可能プレート本体71と、第二のガイドローラ73の回転軸72と、を有する。
【0064】
着脱可能プレート本体71は、一対の螺合部材挿通スリット71a、71aと、位置決め突片71bと、を有する。
一対の螺合部材挿通スリット71aは、第二のプレート本体部71の一対の螺合部材螺挿孔62b、62bに螺挿される螺合部材が挿通される部分である。
【0065】
位置決め突片71bは、着脱可能プレート本体71の端部の幅方向中央位置から下方に向けて突起した部分であり、位置決め孔62a内に嵌め込まれて、一対の螺合部材螺挿孔62b、62bと合わせて3点で着脱可能プレート本体71を第二のプレート本体部60に位置決め固定するための基準となる孔である。
【0066】
回転軸72は、着脱可能プレート本体71に立設されている。
この回転軸72は、上端面にカバー80を固定するためのネジ、ボルト等の螺合部材が螺挿される螺合部材螺挿孔72aが形成されている。
なお、第二のガイドローラ73は、例えば、ウレタン製であり、一般的に市販されているものを用いることができる。
第二のガイドローラ73は、ウレタン材等の柔らかい材質のものを用いることによって、ドア120の縦框と下框の段差S(
図2参照)等の影響による音を吸収することができる。
なお、第二のガイドローラ73は、ウレタン材に限らず、その他の材質を用いても構わない。
この第二のガイドローラ73は、回転軸72にベアリング73aを間に介して取り付けられる。
【0067】
このような着脱可能プレート部70は、
図6に示すように、第二のプレート本体部60の着脱可能プレート固定部62に対して、位置決め孔62a、および、一対の螺合部材螺挿孔62b、62bの合わせて3点で位置決め固定される。
【0068】
なお、着脱可能プレート部70は、
図9に示すように、第二のプレート本体部60を裏返した状態であっても、第二のプレート本体部60の表面から裏面にそれぞれ貫通形成された、位置決め孔62a、および、一対の螺合部材螺挿孔62b、62bの合わせて3点で位置決め固定することができるようになっている。
このように第二のプレート本体部60を裏返した状態で着脱可能プレート部70を固定した第二のドアガイド部50は、
図10に示すように、第一のドアガイド部10の段部23aに対して逆側の入口から連結固定部61を挿入して固定するようになっている。
このため、吊り下げ式ドアのガイド機構1は、
図4に示したものとは左右異なる方向で開閉されるドア120に対してガイド機能をなしている。
【0069】
なお、この実施例では、着脱可能プレート部70は、スライドプレート部30と同じものを用いて部品の共有化を図っている。
すなわち、着脱可能プレート部70の構成部分でスライドプレート部30と異なる表現を用いていた、着脱可能プレート本体71は、スライドプレート部30のスライドプレート本体31に相当する。
より具体的には、一対の螺合部材挿通スリット71a、71aが、一対のボルト挿通スリット31b、31bに相当し、位置決め突片71bがガイド突片31cに相当する。
【0070】
カバー80は、ステンレス材からなり、第二のガイドローラ73のドア120に接触される部分を露出した状態で、第二のガイドローラ73とその周辺部分を覆うものである。
このカバー80は、天井壁81、一対の側壁82、82、および後壁83を有し、ドア120側に向いた前面、および、第二のプレート本体部60に向かい合う底面が開口になっている。
【0071】
また、カバー80は、天井壁81に螺合部材が挿通される螺合部材挿通孔81aが形成されており、この天井壁81が回転軸72の上端面に固定されるようになっている。
カバー80は、回転軸72に固定された状態で、後壁83および一対の側壁82、82の下端が第二のプレート本体部60の外周縁面に沿った状態になる。
なお、この実施例では、第二のドアガイド部50のカバー80が、第一のドアガイド部10のカバー40と同じものを用いて部品の共有化を図っている。
【0072】
このような吊り下げ式ドアのドアガイド機構1は、
図4および
図10に示すように、突き当てプレート部21を入口開口111の開口縁面を形成するドアフレーム110の下端部のドア120が開閉のためにスライド移動される側の面110aに固定することよって、第二のガイドローラ73がドア120の引き残し部分120aが配置される領域に配置される。
より具体的には、突き当てプレート部21をドアフレーム110の開口端縁面110bの角のドア120がスライド移動される側の面110aに固定する。
すると、開口端縁面110bの近傍に第二のガイドローラ73を配置することができる。この状態から、ドア120の引き残し部分120aに隠れる範囲で、第一のガイドローラ33に対して着脱可能プレート固定部62のスライド方向D1での間隔を長くするように、第二のドアガイド部50を第一のドアガイド部10に固定することによってスライド方向D1での第二のガイドローラ73の位置を調整することができる。
このため、ドア120が引き残し部分120aを残して全開された状態では、第二のガイドローラ73が自動ドア装置100の入口開口111を通過する人の邪魔にならないようになっている。
しかも、ドア120の引き残し部分120aが配置される領域は、ドア120のスライド方向D1ではドア120の引き残し部分120aのスペースを確保することができ、ドア120のスライド方向D1に直交する方向D2では干渉するものが配置され難いため、広いスペースを確保することができる。
【0073】
また、吊り下げ式ドアのドアガイド機構1は、
図4および
図10に示すように、第一のガイドローラ33と第二のガイドローラ73のドア120のスライド方向D1に直交する方向D2での間隔がドア120を挟持することができる間隔に調整されている。
この第一のガイドローラ33と第二のガイドローラ73の間隔は、第一のドアガイド部10のスライドプレート部30をスライド移動することによって容易に調整することができる。
なお、第二のガイドローラ73は、突き当てプレート部21に比してドア120に近接した位置に配置されている。
このため、第二のガイドローラ73は、ドア120に対してスライドプレート部30よりも優先的に接触されるようになっている。
【0074】
制御部160は、ボックス内にマイクロコンピュータが収容されており、不図示の電線によって、上述したセンサ、駆動機構140の駆動モータ141に接続されている。
【0075】
この制御部160は、センサからドア120に近づいた人や物を検知した旨の信号を受信すると、ドア120を開くように駆動モータ141を駆動制御する。
【0076】
また、制御部160は、ドア120を開くように制御した後、不図示の安全光線スイッチによってドアを通過中の人や物を検知しない旨の信号を受信すると、ドア120を閉じるように駆動モータ141を駆動制御する。
【0077】
このような自動ドア装置100は、ドア120が開閉される場合、ドア120の上端部に設けられた戸車151がレール131によってガイドされ、ドア120の下端部が吊り下げ式ドアのドアガイド機構1によってガイドされる。
より具体的には、
図4に示すように、ドア120の下端部が第一のガイドローラ33と第二のガイドローラ73に挟持された状態でスライド移動される。
また、自動ドア装置100は、ドア120が安全面を考慮して引き残し部分120aを残した状態で全開状態となるため、ドア120の全開状態において第二のガイドローラ73が入口開口111に干渉せずドア120の引き残し部分120aに隠れるようになっている。
このため、吊り下げ式ドアのドアガイド機構1が入口開口111を通過する人の邪魔になることがない。
【0078】
本発明の実施例に係る吊り下げ式ドアのドアガイド機構1は、ドアフレーム110に突き当てられた突き当てプレート部21をドアフレーム110に固定し、あるいは、突き当てプレート部21以外の部分を床面Fに固定する第一のドアガイド部10に対して、第二のドアガイド部50が、ドア120のスライド方向D1での位置を調整可能、かつ、着脱可能に連結固定される。このため、本発明の実施例に係る吊り下げ式ドアのガイド機構1は、第一のドアガイド部10のみ設置場所に固定すればよく、しかも、前記第一のドアガイド部10に、第二のドアガイド部50がドア120のスライド方向D1での位置を調整可能に連結固定することができる。
また、本発明の実施例に係る吊り下げ式ドアのガイド機構1は、第二のガイドローラ73が、ドア120の引き残し部分120aが配置される領域でドア120の下端部を第一のガイドローラ33と挟持してスライド方向D1にガイドするように配置されている。このため、本発明の実施例に係る吊り下げ式ドアのガイド機構1は、第二のガイドローラ73が配置されるスペースが、ドア120のスライド方向D1ではドア120の引き残し部分120aのスペースを確保することができ、ドア120のスライド方向D1に直交する方向D2では干渉するものが配置されないため、ドア120のスライド方向D1およびそれに直交する方向D2で広いスペースを確保することができるので、第二のガイドローラ73の寸法の適用範囲を拡大することができ、結果的に、様々な規格品のローラを利用することができる。
したがって、本発明の実施例に係る吊り下げ式ドアのガイド機構は、設置作業が容易であり、かつ、汎用性がある。
【0079】
また、本発明の実施例に係る吊り下げ式ドアのドアガイド機構1は、突き当てプレート部21が、ドア120がスライド移動される側の面に樹脂製プレート21bが固定されているので、ドア120と接触された際に発生する摩擦抵抗を小さく抑えることができ、結果的に、ドア120の損傷およびドア120がスライド移動される際の騒音を防ぐことができる。
【0080】
また、本発明の実施例に係る吊り下げ式ドアのドアガイド機構1は、突き当てプレート部21が、ドア120のスライド方向D1での両端部にドア120に向かい合う側の面からドアフレーム110の下端部に突き当てられる側の面に向けて下り傾斜状の傾斜面21cが形成されている。
このため、本発明の実施例に係る吊り下げ式ドアのガイド機構1は、ドア120がスライド移動されて突き当てプレート部21の両端部側から接触される際に、傾斜面21cによって厚みが最も小さく調整された先端部側から接触されるため、ドア120がスライド移動されて突き当てプレート部21に接触される際に発生する衝撃を小さく抑え、結果的に、ドア120の損傷およびドア120がスライド移動される際の騒音を防ぐことができる。
【0081】
また、本発明の実施例に係る吊り下げ式ドアのドアガイド機構1は、第一のドアガイド部10が突き当てプレート部21を含む第一のプレート本体部20と、第一のガイドローラ33を含んで第一のプレート本体部20に突き当てプレート部21と第一のガイドローラ33との間隔をドア120のスライド方向D1に直交する方向D2でスライド調整可能に固定されるスライドプレート部30と、を有する。
このため、本発明の実施例に係る吊り下げ式ドアのガイド機構1は、スライドプレート部30をドア120のスライド方向D1に直交する方向D2でスライド移動することによって、突き当てプレート部21と第一のガイドローラ33との間隔を調整することができ、結果的に、ドア120のスライド方向D1に直交する方向D2で第一のガイドローラ33と第二のガイドローラ73との間隔を調整することができるので、第一のガイドローラ33と第二のガイドローラ73との間隔をドア120を挟持する最適な間隔に容易に調整することができる。
【0082】
また、本発明の実施例に係る吊り下げ式ドアのドアガイド機構1は、第二のドアガイド部50が、第一のドアガイド部10に連結固定される部分を含む第二のプレート本体部60と、第二のガイドローラ73を含んで第二のプレート本体部60に着脱可能に固定される着脱可能プレート部70と、を有し、第二のプレート本体部60が、ドア120のスライド方向D1に向けられ、第一のガイド部10に連結固定される部分となる連結固定部61と、ドア120のスライド方向D1に直交する方向D2に向けられ、着脱可能プレート部70が固定される着脱可能プレート固定部62と、を有する外形L字形状の板状部材であり、着脱可能プレート部70が第二のプレート本体部60の両面に固定可能になっており、着脱可能プレート部70が第二のプレート本体部60に固定される面を表裏で変更することによって、ドア120の左右異なる方向での開閉に対してドア120のガイド機能をなしている。
このため、本発明の実施例に係る吊り下げ式ドアのガイド機構1は、ドア120の左右異なる方向での開閉に対してドア120のガイド機構として用いることができる。
【0083】
本発明の実施例に係る吊り下げ式ドアのドアガイド機構1は、自動ドア装置100に組み込まれるものを例示したが、これに限らず、吊り下げ式ドアであれば、例えば、手動のドアに組み込まれてもよい。
【0084】
以上、本発明者によってなされた発明を、上述した発明の実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、上述した発明の実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。