【実施例1】
【0021】
図1は、本発明の実施例1に係る自動ドア装置100の概略図である。
図2は、ベルト駆動機構1の周辺を上面側から視た図であり、一部を断面で示した図である。
図3は、ベルト駆動機構1の駆動プーリー20周辺を示した斜視図である。
図4は、駆動プーリー20の要部断面図である。
図5は、ベルト駆動機構1の駆動プーリー20周辺を示した正面図であり、駆動プーリー20のフランジ21を省略した図である。
図6は、歯付きベルト40の一部を示した図である。
図7は、両端部が連結された状態の歯付きベルト40のベルト連結用具50周辺を示した斜視図である。
なお、
図1は、自動ドア装置100は、エンジンベース120内部に収容されたベルト駆動機構1が目視できるようにエンジンベース120のカバー121を外した状態になっている。
本発明の実施例に係るベルト駆動機構1は、動力の伝達に歯付きベルト40を用いたものである。
また、本発明の実施例に係る自動ドア装置100は、ベルト駆動機構1が組み込まれ、ベルト駆動機構1が歯付きベルト40に連結されたドア140を開閉駆動させるようになっている。
【0022】
自動ドア装置100は、本体フレーム110と、ベルト駆動機構1と、ベルト駆動機構1を収容するエンジンベース120と、ベルト駆動機構1によって開閉駆動されるドア140と、を有する。
【0023】
本体フレーム110は、例えばアルミニウム製であり、装置の骨格を形成するものである。
この本体フレーム110には、エンジンベース120等、自動ドア装置100の各部品が固定される。
【0024】
ベルト駆動機構1は、
図2に示すように、駆動モーター10と、減速機構11と、減速機構11の動力伝達機構を介して駆動モーター10に連結する駆動プーリー20と、従動プーリー30と、駆動プーリー20と従動プーリー30と間で環状に架け渡される歯付きベルト40と、を有する。
【0025】
駆動プーリー20は、金属製であり、歯付きベルト40を掛ける円周面上に歯付きベルト40の歯42に噛み合う複数の歯22が周方向に沿って形成されている。
なお、駆動プーリー20は、金属製に限らず、樹脂製であっても構わない。
【0026】
また、駆動プーリー20は、軸方向の両端部に略垂直に立上げられた一対のフランジ21、21が設けられている。
一対のフランジ21、21は、駆動中の歯付きベルト40が一方の端部寄りに移動した場合に、歯付きベルト40の端面40aに接触することによって、歯付きベルト40が駆動プーリー20から外れることを阻止する機能をなしている。
【0027】
また、駆動プーリー20は、
図3および
図4に示すように、歯先面22aおよび歯底面22bが、フランジ21側の両端部20a、20aから軸方向の幅の中央部20bが最底となるように両端部20a、20aから中央部20bに向けて漸次高さが低くなる同一の曲面形状をなしている。
なお、この実施例1では、駆動プーリー20は、歯先面22aおよび歯底面22bが、円弧状の曲面形状になっている。
より具体的には、駆動プーリー20は、歯先面22aおよび歯底面22bが、フランジ側の両端部20a、20aを最大高さとし、軸方向の幅の中心が最低の高さとなるように同一の円弧状の曲面形状になっている。
【0028】
従動プーリー30は、樹脂製であり、駆動プーリー20との間で歯付きベルト40を環状に架け渡すため、歯付きベルト40を掛ける円周面上に歯付きベルト40の歯42に噛み合う複数の歯32が周方向に沿って形成されている。
また、従動プーリー30は、軸方向の両端部に略垂直に立上げられた一対のフランジ31、31が設けられている。
一対のフランジ31、31は、駆動中の歯付きベルト40が一方の端部寄りに移動した場合に、歯付きベルト40の端面40aに接触することによって、歯付きベルト40が従動プーリー30から外れることを阻止する機能をなしている。
【0029】
歯付きベルト40は、合成ゴム材等を含んだ弾性を有する断面四角形状のベルトであり、この実施例では、ベルト連結用具50によって両端部が連結されることによって環状に形成されている。
この歯付きベルト40は、ベルト本体41と、ベルト本体41の内周面に形成された複数の歯42と、を有する。
なお、この実施例1の歯付きベルト40は、断面形状が厚み方向よりも幅方向を長尺にした長方形状になっている。
【0030】
この歯付きベルト40は、
図5および
図6に示すように、ベルト本体41の内周面に、歯42が形成された凸部42と、歯42が形成されない凹部43とが延在方向に沿って交互に並んで形成されている。
【0031】
ベルト連結用具50は、
図7に示すように、歯付きベルト40の各端部に固定される一対の端部固定部51、52と、一対の端部固定部51、52の間の間隔を調整可能に連結する端部間隔調整部53と、を有する。
このベルト連結用具50は、一対の端部固定部51、52に歯付きベルト40の各端部を固定した状態で、端部間隔調整部53によって一対の端部固定部51、52の間隔を調整することによって、駆動プーリー20と従動プーリー30と間で環状に架け渡される歯付きベルト40のテンションを調整できるようになっている。
【0032】
なお、この実施例1では、歯付きベルト40は、ベルト連結用具50によって両端部が連結されるものを例示したが、ベルト連結用具50を用いない無端の環状であるものを用いてもよい。
【0033】
このようなベルト駆動機構1は、駆動モーター10が駆動されることによって、減速機構11の動力伝達機構を介して連結された駆動プーリー20が回転駆動され、駆動プーリー20の回転駆動によって、従動プーリー30との間に環状に架け渡された歯付きベルト40が回転される。
【0034】
このため、歯付きベルト40は、自動ドア装置100の不図示の制御部によって駆動モーター10が、正転方向および逆転方向の両方向に回転制御されることによって、正転方向および逆転方向の両方向に回転されるようになっている。
【0035】
この歯付きベルト40は、所定のテンションを保持した状態で駆動プーリー20と従動プーリー30との間に環状に架け渡されると、
図5に示すように、駆動プーリー20の歯先面22aおよび歯底面22bに追従されるように接触される。
より具体的には、歯付きベルト40は、凸部42である歯42の歯先面42aが駆動プーリー20の歯底面22bに追従され、凹部43の面43aが駆動プーリー20の歯先面22aに追従されるように接触される。
すなわち、歯付きベルト40は、断面四角形状の幅方向を弾性を利用して撓ませることによって、凸部42である歯42の歯先面42aを駆動プーリー20の曲面形状の歯底面22bに追従させ、凹部43の面43aを駆動プーリー20の曲面形状の歯先面22aに追従させている。
【0036】
このように歯付きベルト40が、駆動プーリー20の歯先面22aおよび歯底面22bに追従できるのは、歯先面22aおよび歯底面22bの曲面形状が漸次形状を変化させて追従し易い形状になっていることが一つの要因として挙げられる。
【0037】
また、もう一つの要因として、歯付きベルト40が、歯42が形成された凸部42と、歯42が形成されない凹部43とがベルト本体41の内周面の周方向に沿って交互に並んで形成されていることが挙げられる。
換言すれば、駆動プーリー20に接触される部分となる歯付きベルト40の面が、最大厚さを形成する部分となる凸部42と、薄肉部分を形成する部分となる凹部43とで歯付きベルト40の延在方向に沿って交互に並んで形成され、凸部42が凹部43を境界として分離された領域になっているため、歯付きベルト40の歯先面42aおよび凹部43の面43aが駆動プーリー20の歯先面22aおよび歯底面22bのそれぞれの曲面形状に追従し易い形状になっていることが挙げられる。
【0038】
また、歯付きベルト40が、駆動プーリー20の歯先面22aおよび歯底面22bに追従できるさらなる要因として、歯付きベルト40の断面形状が厚み方向よりも幅方向を長尺寸法とした長方形状になっているため、追従させるために撓ませたい厚み方向が幅方向に比して薄肉になっていることが挙げられる。
【0039】
歯付きベルト40は、凸部42である歯42の歯先面42aが駆動プーリー20の曲面形状の歯底面22bに追従され、凹部43の面43aが駆動プーリー20の曲面形状の歯先面22aに追従されることによって、両端面40a、40aが駆動プーリー20のフランジ21、21に接触され難いようになっている。
より具体的には、駆動プーリー20の歯先面22aおよび歯底面22bが、フランジ21、21側の両端部20a、20aから軸方向の幅の中央部20bが最底となるように両端部20a、20aから中央部20bに向けて漸次高さが低くなる同一の曲面形状をなしているので、歯付きベルト40は、所定のテンションを保持した状態で駆動プーリー20と従動プーリー30との間に環状に架け渡された状態で回転されると、歯先面22aおよび歯底面22bの最底となる幅方向の中央部20bに戻る力が作用される。
このため、歯付きベルト40は、回転中に駆動プーリー20の一端部20a寄り、すなわち一方のフランジ21側に移動しても、最底となる中央部20bに戻されることによって、フランジ21に擦れないようになっている。
【0040】
次に、エンジンベース120について説明する。
エンジンベース120は、駆動モーター10および駆動プーリー20の軸方向先端側を開口120aに向けてベルト駆動機構1が収容される部分である。
このエンジンベース120は、自動ドア装置100のメンテナンス性を考慮して前面側を開口120aとして本体フレーム110に固定される。
【0041】
また、エンジンベース120は、
図2に示すように、駆動モーター10の軸10a方向の寸法に対応して配置された開口120aにカバー121が取付けられる。
すなわち、エンジンベース120内に軸10a方向先端側を開口120aに向けて収容されるベルト駆動機構1は、駆動モーター10が開口120a側に最も突出される部位であるため、カバー121を取り付けた状態で、カバー121が駆動モーター10に干渉しない位置にエンジンベース120の開口120aが形成されている。
【0042】
このようなベルト駆動機構1が組み込まれた自動ドア装置100は、
図1に示すように、ドア140が連結金具130によって歯付きベルト40に連結されており、歯付きベルト40の回転方向が正転方向、および、逆転方向に変化されることによって、ドア140が開閉方向にスライド移動されるようになっている。
【0043】
自動ドア装置100は、駆動モーター10が駆動されると、歯付きベルト40が、凸部42である歯42の歯先面42aを駆動プーリー20の曲面形状の歯底面22bに追従させ、凹部43の面43aを駆動プーリー20の曲面形状の歯先面22aに追従させながら回転される。
このため、歯付きベルト40は、駆動プーリー20の幅方向で駆動プーリー20の一端部20aのフランジ21側に寄った位置から最底部分を形成する中央部20bに戻るように移動させながら回転され、結果的に、両端面40a、40aを駆動プーリー20のフランジ21に接触させずに回転される。
【0044】
本発明の実施例1に係るベルト駆動機構1は、弾性を有する断面四角形状の歯付きベルト40と、歯先面22aおよび歯底面22bが、フランジ21側の両端部20a、20aから軸方向の幅の中央部20bが最底となるように両端部20a、20aから中央部20bに向けて漸次高さが低くなる同一の曲面形状をなし、駆動モーター10の動力を、従動プーリー30との間で環状に架け渡される歯付きベルト40に噛み合い伝動する駆動プーリー20と、を有するので、歯付きベルト40は、所定のテンションを保持した状態で駆動プーリー20と従動プーリー30との間に環状に架け渡された状態で回転されると、凸部42である歯42の歯先面42aが駆動プーリー20の曲面形状の歯底面22bに追従され、凹部43の面43aが駆動プーリー20の曲面形状の歯先面22aに追従されることによって、駆動プーリー20の歯先面22aおよび歯底面22bの最底となる幅方向の中央部20bに戻る力が作用される。
このため、歯付きベルト40は、回転中に駆動プーリー20の一端部20a寄り、すなわち一方のフランジ21側に移動しても、最底となる中央部20bに戻されることによって、フランジ21に擦れないようにすることができる。
従って、本発明の実施例1に係るベルト駆動機構1は、長期の使用においても歯付きベルト40が駆動プーリー20のフランジ21に接触することによる異音の発生を防ぐことができる。
【0045】
また、本発明の実施例1に係るベルト駆動機構1は、駆動プーリー20の歯先面22aおよび歯底面22bが、円弧状の曲面形状であるので、駆動プーリー20の歯先面22aおよび歯底面22bの曲面形状を容易に所望の寸法に加工することができる。
【0046】
また、本発明の実施例1に係るベルト駆動機構1は、歯付きベルト40が、ベルト連結用具50によって両端部が連結されることによって環状に形成されているので、ベルト連結用具50による歯付きベルト40にかかる荷重のバランス不均衡の影響を受け易いものの、歯付きベルト40が、回転中に駆動プーリー20の一端部20a寄り、すなわち一方のフランジ21側に移動しても、最底となる中央部20bに戻されることによって、フランジ21に擦れないようになっているので、長期の使用においても歯付きベルト40が駆動プーリー20のフランジ21に接触することによる異音の発生を防ぐことができる。
【0047】
また、本発明の実施例1に係る自動ドア装置100は、ベルト駆動機構1が組み込まれているため、本発明の実施例1に係るベルト駆動機構1と同様の効果を奏することができる。
(変形例1)
【0048】
次に、
図8を用いて本発明の実施例1に係るベルト駆動機構および自動ドア装置の変形例1について説明する。
図8は、変形例のベルト駆動機構2の周辺を上面側から視た図であり、一部を断面で示した図である。
【0049】
変形例1のベルト駆動機構2および自動ドア装置200は、ベルト駆動機構2の駆動プーリー20が駆動モーター10の軸10a方向の先端面よりも内側となる軸方向空間を利用することによって歯先面22aおよび歯底面22bの曲面形状の形成に必要な軸方向の幅を設定されている点で、実施例1のベルト駆動機構1および自動ドア装置100と異なる。
なお、その他の構成は実施例1と同様であり、実施例1と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0050】
この変形例1のベルト駆動機構2は、駆動プーリー20が駆動モーター10の軸方向の先端面に面一に近傍に端面が位置するまで軸方向の幅を拡大させている。
このため、駆動プーリー20は、の軸方向の幅を大きく確保することができ、それだけ、歯先面22aおよび歯底面22bの曲面形状の設計に関する自由度が増すことができるようになっている。
なお、この変形例では、従動プーリー30についても、駆動プーリー20の幅の拡大に対応して軸方向の幅を同様に拡大させている。
【0051】
この変形例1のベルト駆動機構2は、駆動プーリー20が、駆動モーター10の軸10aと平行に軸23が配置され、かつ、駆動モーター10の軸10a方向の先端面10bよりも内側となる軸23方向空間を利用することによって歯先面22aおよび歯底面22bの曲面形状の形成に必要な軸23方向の幅を設定しているので、駆動モーター10が軸10a方向先端側に最も突出される部位である場合、軸10a方向空間を有効に利用して駆動プーリー20の歯先面22aおよび歯底面22bの曲面形状の形成に必要な駆動プーリー20の軸23方向の幅を設定することができる。
【0052】
また、この変形例1の自動ドア装置200は、ベルト駆動機構2が駆動モーター10および駆動プーリー20の軸23方向先端側をカバー121が取付けられる開口120aに向けて収容され、かつ、開口120a側に最も突出されるベルト駆動機構2の部位である駆動モーター10の軸10a方向の寸法に対応して、カバー121が干渉することなく取付けられる位置に開口120aが形成されたエンジンベース120を有する。
このため、この変形例の自動ドア装置200は、エンジンベース120内に収容されるベルト駆動機構2の駆動モーター10が開口120a側に最も突出される部位であるため、カバー121を取り付けた状態で、駆動プーリー20の軸23方向先端側にカバー121との間に余剰空間が生まれる。
従って、この変形例1の自動ドア装置200は、軸方向空間を有効に利用して駆動プーリー20の歯先面22aおよび歯底面22bの曲面形状の形成に必要な駆動プーリー20の軸23方向の幅を設定することができる。
(変形例2)
【0053】
次に、
図9を用いて本発明の実施例1に係るベルト駆動機構1および自動ドア装置100の変形例2について説明する。
図9は、変形例2のベルト駆動機構2Aの駆動プーリー20A周辺を示した斜視図である。
【0054】
変形例2のベルト駆動機構2Aおよび自動ドア装置200Aは、ベルト駆動機構2Aの駆動プーリー20Aがフランジ21、21を有していない点で、実施例1のベルト駆動機構1および自動ドア装置100と異なる。
なお、その他の構成は実施例1と同様であり、実施例1と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0055】
この変形例2のベルト駆動機構2Aは、駆動プーリー20Aが軸方向の両端部にフランジ21、21を有していない。
駆動プーリー20Aは、歯先面22aおよび歯底面22bが、両端部20a、20aから軸方向の幅の中央部20bが最底となるように両端部20a、20aから中央部20bに向けて漸次高さが低くなる同一の曲面形状をなしている。
なお、この変形例2では、駆動プーリー20Aは、歯先面22aおよび歯底面22bが、円弧状の曲面形状になっている。
駆動プーリー20Aは、歯先面22aおよび歯底面22bが、両端部20a、20aを最大高さとし、軸方向の幅の中心が最低の高さとなるように同一の円弧状の曲面形状になっていが、実施例1と同様に必ずしも円弧状に限定されない。
【0056】
このような変形例2のベルト駆動機構2Aは、歯付きベルト40が弾性を有する断面四角形状の幅方向を弾性を利用して撓ませ、凸部42である歯42の歯先面42aが駆動プーリー20Aの曲面形状の歯底面22bに追従され、凹部43の面43aが駆動プーリー20の曲面形状の歯先面22aに追従されることによって、駆動プーリー20の歯先面22aおよび歯底面22bの最底となる幅方向の中央部20bに戻る力が作用される。
従って、この変形例2のベルト駆動機構2Aおよび自動ドア装置200Aは、駆動プーリー20Aの両端部にフランジ21が無いので、歯付きベルト40が、駆動プーリー20Aのフランジに接触することによる異音の発生を防ぐことができ、しかも、歯付きベルト40が、回転中に駆動プーリー20Aから外れることがないため、実施例1のベルト駆動機構1および自動ドア装置100と同様の効果を奏することができる。
【実施例3】
【0063】
次に、
図11を用いて本発明の実施例3に係るベルト駆動機構4および自動ドア装置400について説明する。
図11は、実施例3のベルト駆動機構4の従動プーリー70周辺を示した斜視図である。
【0064】
本発明の実施例3に係るベルト駆動機構4および自動ドア装置400は、ベルト駆動機構4の従動プーリー70が、アイドラとして機能するものであり、両端部の一対のフランジを無くし、歯付きベルト40を掛ける溝71の溝内周面71aを歯付きベルト40が従動プーリー70の両端部から外れないような曲面形状にしている点で、実施例1のベルト駆動機構1および自動ドア装置100と異なる。
なお、その他の構成は実施例1と同様であり、実施例1と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0065】
この実施例3に係るベルト駆動機構4の従動プーリー70は、樹脂製であり、
図11に示すように、駆動プーリー20との間で歯付きベルト40を環状に架け渡すために歯付きベルト40を掛ける溝71の溝内周面71aが、軸33方向の両端部70a、70aから軸33方向の幅の中央部70bが最底となるように両端部70a、70aから中央部70bに向けて漸次高さが低くなるように形成された曲面形状になっている。
【0066】
この溝内周面71aは、駆動モーター10によって回転駆動された駆動プーリー20との間で回転される歯付きベルト40が両端部から外れないような曲面形状になっている。
【0067】
なお、この実施例3では、従動プーリー70は、溝内周面71aが円弧状の曲面になっている。すなわち、従動プーリー70は、所定寸法の径をなす円に基づいた円弧状の溝内周面71aが形成されている。
このような従動プーリー70は、金型成形以外に、樹脂製の円柱状部材に溝内周面71aを削り出すことによって容易に製造することができる。
【0068】
本発明の実施例3に係るベルト駆動機構4は、従動プーリー70が、歯付きベルト40を掛ける溝71の溝内周面71aが、該従動プーリー70の軸33方向の両端部70a、70aから軸方向の幅の中央部70bが最底となるように両端部70a、70aから中央部70bに向けて漸次高さが低くなるように形成された曲面形状であり、溝内周面71aが、回転駆動された駆動プーリー20との間で回転される歯付きベルト40が該従動プーリー70の両端部から外れないような曲面形状になっている。
このため、本発明の実施例3に係るベルト駆動機構4は、従動プーリー70の両端部に従来の従動プーリーのような一対のフランジがないため、駆動プーリー20と従動プーリー70の間で歯付きベルト40を環状に架け渡す際、従動プーリー70の幅方向一端部側から溝内周面71aに向けて歯付きベルト40を容易に移動させることができる。
また、本発明の実施例3に係るベルト駆動機構4は、弾性を有する断面四角形状の幅方向を弾性を利用して撓ませ、歯付きベルト40の歯の歯先面42aを溝内周面71aの曲面形状に追従させることによって、歯付きベルト40の両端面40a、40aが溝内周面71aに接触され難くなり、しかも、歯付きベルト40が、回転中に従動プーリー70の一端部寄りに移動しても、最底となる中央部70bに戻されることによって、従動プーリー70から外れないようにすることができる。
【0069】
また、本発明の実施例3に係る自動ドア装置400は、本発明の実施例3に係るベルト駆動機構4が組み込まれているため、本発明の実施例3に係るベルト駆動機構4と同様の効果を奏することができる。
【0070】
なお、本発明の実施例1−3、および変形例に係るベルト駆動機構1、2、3、4は、駆動プーリー20の歯先面22aおよび歯底面22bが円弧状の曲面であるものを例示したが、駆動プーリー20の歯先面22aおよび歯底面22bは、フランジ21側の両端部20a、20aから軸方向の幅の中央部20bが最底となるように両端部20a、20aから中央部20bに向けて漸次高さが低くなる同一の曲面形状をなしていれば、その他の形状であっても構わない。例えば、駆動プーリー20の歯先面22aおよび歯底面22bは、楕円の一部を用いた形状であってもよい。
【0071】
以上、本発明者によってなされた発明を、上述した発明の実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、上述した発明の実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。