(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6983384
(24)【登録日】2021年11月26日
(45)【発行日】2021年12月17日
(54)【発明の名称】裏波溶接用バックシールドガス供給装置
(51)【国際特許分類】
B23K 9/16 20060101AFI20211206BHJP
【FI】
B23K9/16 L
【請求項の数】1
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2020-120236(P2020-120236)
(22)【出願日】2020年6月17日
【審査請求日】2020年6月25日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】513294002
【氏名又は名称】ケイ・エイチ工業株式会社
(72)【発明者】
【氏名】平野 健治
【審査官】
奥隅 隆
(56)【参考文献】
【文献】
特開平09−271985(JP,A)
【文献】
実開昭60−080073(JP,U)
【文献】
実開昭53−131421(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B23K 9/00−9/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
円筒体の本体11と、本体11の円筒体内部に沿って回転する回転軸12を備え、
本体11と回転軸12には、回転軸を本体内の内側に沿って回転するための深溝玉軸14を備え、対象物8は、対象物A(81)と対象物B(82)でなり、
回転軸12に接続された接続部6のフランジと、対象物A(81)の一部であるフランジがボルトナット接合され、
本体11は、バックシールドガスの供給口16を備え、
回転軸は、バックシールドガスの供給口16から、本体の内側に沿って形成された円盤状の通路である供給通路171と、前記供給通路171に連通し、排出口122に導く排出通路172を備え、
回転軸12の排出口122を、裏波溶接をする対象物8に本体の外側で接続する接続部6を備え、他端に回転軸12を回転させるポジショナー5と接続することにより、
本体11に供給されたバックシールドガスは、回転軸12に設けたガス通路17を介して、排出口122を介して、接続部から外方向に接続された裏波溶接をする対象物8に供給することを特徴とする裏波溶接用バックシールドガス供給装置。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0002】
裏波溶接時に、溶接する配管をポジショナーで固定し回転させ、バックシールドガスをホースで供給していた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
裏波溶接時に、溶接する配管をポジショナーで固定し回転させると、バックシールドガスを供給するホースが、ねじれる問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
円筒体の本体11と、本体11の円筒体内部に沿って回転する回転軸12を備え、
本体11と回転軸12には、回転軸を本体内の内側に沿って回転するための深溝玉軸14を備え、
本体11は、バックシールドガスの供給口16を備え、
回転軸は、バックシールドガスの供給口16から、本体の内側に沿って形成された円盤状の通路である供給通路171と、前記供給通路171に連通し、排出口122に導く排出通路172を備え、
回転軸の排出口を、裏波溶接をする対象物に接続し、他端を回転軸を回転させるポジショナーと接続することにより、
本体に供給されたバックシールドガスは、回転軸に設けたガス通路を介して、排出口から、裏波溶接をする対象物に供給することを特徴とする裏波溶接用バックシールドガス供給装置である。
【発明の効果】
【0005】
シールド供給するホースがもつれなくなった。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】裏波溶接用バックシールドガス供給装置の使用図
【
図2】裏波溶接用バックシールドガス供給装置治の構成 (a)断面図 (b)斜視図
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1に本発明に掛かる裏波溶接の使用例を示す。
図1においては、ポジショナー5に裏波溶接用バックシールドガス供給装置治具1を取り付け、
回転軸12に接続された接続部6のフランジと、対象物A(81)の一部であるフランジがボルトとナットで接続(ボルトナット接合)されています。
また、バルブ3をオープンにし、バックシールドガスをホース4から枝ニップル2に注入する。そして、対象物A(81)と対象物B(82)の境目を、TIG溶接にてトーチ7を近づけて溶接する。ポジショナー5で回転させながら、溶接部を1周、溶接し続ける。
【0008】
図2(a)と(b)で、裏波溶接用バックシールドガス供給装置の構成を説明する。
円筒体の本体11と、本体11の円筒体内部に沿って回転する回転軸12を備え、
本体11と回転軸12には、回転軸12を本体11内の内側に沿って回転するための深溝玉軸14を備え、
本体11は、バックシールドガスの供給口16を備え、
回転軸12は、バックシールドガスの供給口16から、本体の内側に沿って形成された円盤状の通路である供給通路171と、前記供給通路171に連通し、排出通路172を通り、排出口122に導くガス通路17を備え、
回転軸12の排出口122を、裏波溶接をする対象物A(81)と接続し、他端を、回転軸12を回転させるポジショナー5と接続することにより、
本体11に供給されたバックシールドガスを、回転軸12に設けたガス通路17を通して、
排出口122から、裏波溶接をする対象物8に供給する。
バックシールドガスは、ホース4から供給され、バルブ3を通り、枝ニップル2を通り、供給口16から本体11内部に入り、供給通路171を通り、軸通路172を通り、排出口122へと導かれる。
ポジショナー5を回転させると、回転軸12は共廻りするが、深溝玉軸14がルーズ構造となっているので、本体11は、共廻りをせず、ホース4が回転軸12と共廻りしない構成となっている。
【0009】
裏波溶接用バックシールドガス供給装置治具の回転軸12は、ポジショナー5の回転と共に同じように回転するが、裏波溶接用バックシールドガス供給装置治具の本体11は、深溝玉軸14とオイルシール15によって、ルーズ構造となっており、回転軸12が回転しても、本体11は回転せず、ホース4が絡まない構造となっている。
回転部と固定部がシールドされて、バックシールドガスが洩れない。
【符号の説明】
【0009】
1 裏波溶接用バックシールドガス供給装置
11 本体
12 回転軸
121 ポジショナー接続端
122 排出口
13 押さえフタ
14 深溝玉軸
15 オイルシール
16 供給口
17 ガス通路
171 供給通路
172 排出通路
2 枝ニップル
3 バルブ
4 ホース
5 ポジッショナー
51 回転部
6 接続部
7 溶接トーチ
8 対象物
81 対象物A
82 対象物B
P バックシールドガス
【要約】
【課題】裏波溶接時に、溶接する配管をポジショナーで固定し回転させると、バックシールドガスを供給するホースがねじれるので、固定部がルーズ構造で回転し、しかもシールされる構造の回転装置を提供する。
【解決手段】 円筒体の本体11と、本体11の円筒体内部に沿って回転する回転軸12を備え、本体11は、バックシールドガス供給口を備え、
回転軸12は、バックシールドガスの供給口16から、本体の内側に沿って形成された円盤状の通路である供給通路172と、前記供給通路172に連通し、排出口122に導く排出通路を備え、本体に供給されたバックシールドガスは、回転軸12に設けたガス通路17を介して、排出口122から、裏波溶接をする対象物8に供給することを特徴とする裏波溶接用バックシールドガス供給装置。
【選択図】
図1