(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6983437
(24)【登録日】2021年11月26日
(45)【発行日】2021年12月17日
(54)【発明の名称】オートロボットを利用した金属板のプレス工程自動化システム
(51)【国際特許分類】
B21D 43/00 20060101AFI20211206BHJP
B65G 47/02 20060101ALI20211206BHJP
B65G 59/04 20060101ALI20211206BHJP
B21D 43/24 20060101ALI20211206BHJP
B21D 43/18 20060101ALI20211206BHJP
【FI】
B21D43/00 B
B65G47/02
B65G59/04
B21D43/24 B
B21D43/24 C
B21D43/18 C
【請求項の数】8
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2020-190840(P2020-190840)
(22)【出願日】2020年11月17日
【審査請求日】2020年11月17日
(31)【優先権主張番号】10-2020-0123003
(32)【優先日】2020年9月23日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】520450949
【氏名又は名称】サムソン テック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】イム、ヨン テク
(72)【発明者】
【氏名】イ、テ ギル
【審査官】
石田 宏之
(56)【参考文献】
【文献】
特開2003−39127(JP,A)
【文献】
特許第5866186(JP,B2)
【文献】
実開昭59−143539(JP,U)
【文献】
特公昭55−40334(JP,B2)
【文献】
国際公開第2016/20001(WO,A1)
【文献】
実開昭61−16217(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B21D 43/00
B65G 47/02
B65G 59/04
B21D 43/24
B21D 43/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数個の金属板が高さ方向に積載されたスタック(stack)を提供するローディングユニットと、
前記ローディングユニットに配置される金属板と結合してあらかじめ設定される第1目標位置に金属板を移動させた後、前記第1目標位置から落下させる第1ロボットと、
前記第1目標位置の下側に配置され、いずれか一方向に傾いた上板部によって金属板をあらかじめ設定される第2目標位置に移動させ、金属板が1枚であるかどうかを検出するテーブルユニットと、
前記テーブルユニットに位置する金属板の上面を真空吸着してあらかじめ設定される第3目標位置に金属板を移動させた後、前記第3目標位置から落下させる第2ロボット、および
前記第3目標位置の鉛直下側に配置されて金属板が載置される下部金型と、前記下部金型の上側で昇降される上部金型からなるプレス金型部を含む、オートロボットを利用した金属板のプレス工程自動化システム。
【請求項2】
前記ローディングユニットは、
ベース部と、
前記ベース部の上面に鉛直上方に延長形成されるスティック型マグネチック部、および
前記スティック型マグネチック部の一側に並んで配置され、複数個の第1噴射孔が形成されてエアが噴射されるスティック型噴射部を含む、請求項1に記載のオートロボットを利用した金属板のプレス工程自動化システム。
【請求項3】
前記ローディングユニットは
前記ベース部の前方に配置され、前後方向に複数個のローラーが配置されて金属板を転動させる移送ベルト部をさらに含む、請求項2記載のオートロボットを利用した金属板のプレス工程自動化システム。
【請求項4】
前記第1ロボットは複数個のリンク部が連結されて多軸回動し、
前記第1ロボットは前記金属板の上面の一部を押圧しながら加圧する吸着動作が発生すると、前記金属板を真空吸着させる真空吸着ユニットをさらに含む、請求項1に記載のオートロボットを利用した金属板のプレス工程自動化システム。
【請求項5】
前記真空吸着ユニットは
前記第1ロボットのアーム(arm)の端部に結合されるパイプ状のフィンガーフレーム部と、
前記フィンガーフレーム部の下側に離隔配置される複数個の固定ブラケットと、
上部が前記固定ブラケットに貫通結合され、前記フィンガーフレーム部の鉛直下側に配置され、吸着動作が発生すると内部に配置されるエアバルブがオープンになる吸着パッド部、および
一端がエアヘッド部と連結され、他端が前記吸着パッド部の上端に連通して吸入空気が移動するノズルを含む、請求項4に記載のオートロボットを利用した金属板のプレス工程自動化システム。
【請求項6】
テーブルユニットは
四角形の上板部と、
下端が地面に固定設置され、上部に4個の互いに異なる長さの上部レッグを含むレッグフレーム部、および
前記上板部の下面と前記上部レッグの間にそれぞれ配置されて前記上板部の傾斜角度を調整する角度調整部を含む、請求項1に記載のオートロボットを利用した金属板のプレス工程自動化システム。
【請求項7】
前記上板部は4個の角のうちいずれか一つである第1角が最低高さに位置するように傾き、
前記第1角と隣接するx軸縁およびy軸縁それぞれには側壁プレートが結合される、請求項6に記載のオートロボットを利用した金属板のプレス工程自動化システム。
【請求項8】
前記上板部の下側の空間には前記x軸縁および前記y軸縁とそれぞれ並んでフォトセンサ部が形成され、
前記フォトセンサ部は上板部と側壁プレートの間の隙間に露出する、請求項7に記載のオートロボットを利用した金属板のプレス工程自動化システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は金属板をプレス加工して各種の製品、部品に成形する過程を自動化した金属板のプレス工程自動化システムに関する。
【背景技術】
【0002】
プレス工程を通じて製品、部品を生産する場合、その種類によって異なるが、大抵数回の工程を経ることになる。ここで、工程の各段階間には移送過程が必要である。一方、このような工程は所定厚さを有する一定の形状、大きさの金属板を繰り返して金型に供給する過程を含む。
【0003】
従来のプレス加工は多くの作業者を投入して金属板を移送するなどの方法が使われた。しかし、このような作業方式は安全事故を発生させる問題点があった。また、従来の加工プロセスは作業者による手作業、目視による検査などを含んでいたが、これは作業者のミスなどによって高い不良率を起こし、生産性を低下させる問題点があった。
【0004】
したがって、多様な製品、部品を生産するためのプレス工程において、工程時間を短縮し、費用を節減し、生産性と製品競争力を向上させることができる設備に対する技術的ニーズとともに、自動化工程に対するシステムの開発が切実に要求されているのが実情である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】大韓民国公開特許第10−2019−0014325号(2019.02.07.公開)
【特許文献2】大韓民国公開特許第10−2018−0170949号(2018.12.27.公開)
【特許文献3】大韓民国公開特許第10−2020−0019655号(2020.02.18.公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の実施例は前記のような問題点を解決するために案出されたものであって、プレス加工で成形される製品、部品において、自動化に最適化された各種要素技術を導入して金属板のプレス工程自動化システムを構築することを目的とする。
【0007】
また、作業者の投入を最小化して作業者のミスなどによる安全事故の発生および製品に対する不良率を減少させることを他の目的とする。これを通じて、プレス工程に対する運営信頼性を確保し、生産性を全体的に向上させることができる。また、製品の原価を節減して経営上の利益を改善することができる。
【0008】
また、本システムの各構成要素間の結合関係を容易にして各構成要素に対する維持、管理を便利にすることをさらに他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の実施例は前記のような課題を解決するために、複数個の金属板が高さ方向に積載されたスタック(stack)を提供するローディングユニット;前記ローディングユニットに配置される金属板と結合してあらかじめ設定される第1目標位置に金属板を移動させた後、前記第1目標位置から落下させる第1ロボット;前記第1目標位置の下側に配置され、いずれか一方向に傾いた上板部によって金属板をあらかじめ設定される第2目標位置に移動させ、金属板が1枚であるかどうかを検出するテーブルユニット;前記テーブルユニットに位置する金属板の上面を真空吸着してあらかじめ設定される第3目標位置に金属板を移動させた後、前記第3目標位置から落下させる第2ロボット、および前記第3目標位置の鉛直下側に配置されて金属板が載置される下部金型と、前記下部金型の上側で昇降される上部金型からなるプレス金型部を含む、オートロボットを利用した金属板のプレス工程自動化システムを提供する。
【0010】
前記ローディングユニットは、ベース部;前記ベース部の上面に鉛直上方に延長形成されるスティック型マグネチック部、および前記スティック型マグネチック部の一側に並んで配置され、複数個の第1噴射孔が形成されてエアが噴射されるスティック型噴射部を含むことができる。
【0011】
前記ローディングユニットは前記ベース部の前方に配置され、前後方向に複数個のローラーが配置されて金属板を転動させる移送ベルト部をさらに含むことができる。
【0012】
前記第1ロボットは複数個のリンク部が連結されて多軸回動し、前記第1ロボットは前記金属板の上面の一部を押圧しながら加圧する吸着動作が発生すると、前記金属板を真空吸着させる真空吸着ユニットをさらに含むことができる。
【0013】
前記真空吸着ユニットは前記第1ロボットのアーム(arm)の端部に結合されるパイプ状のフィンガーフレーム部;前記フィンガーフレーム部の下側に離隔配置される複数個の固定ブラケット;上部が前記固定ブラケットに貫通結合され、前記フィンガーフレーム部の鉛直下側に配置され、吸着動作が発生すると内部に配置されるエアバルブがオープンになる吸着パッド部、および一端がエアヘッド部と連結され、他端が前記吸着パッド部の上端に連通して吸入空気が移動するノズルを含むことができる。
【0014】
テーブルユニットは四角形の上板部;下端が地面に固定設置され、上部に4個の互いに異なる長さの上部レッグを含むレッグフレーム部、および前記上板部の下面と前記上部レッグの間にそれぞれ配置されて前記上板部の傾斜角度を調整する角度調整部を含むことができる。
【0015】
前記上板部は4個の角のうちいずれか一つである第1角が最低高さに位置するように傾き、前記第1角と隣接するx軸縁およびy軸縁それぞれには側壁プレートが結合され得る。
【0016】
前記上板部の下側の空間には前記x軸縁および前記y軸縁とそれぞれ並んでフォトセンサ部が形成され、前記フォトセンサ部は上板部と側壁プレートの間の隙間に露出され得る。
【発明の効果】
【0017】
以上で詳察した本発明の課題解決手段によると、次のような事項を含む多様な効果を期待することができる。ただし、本発明は下記のような効果をすべて発揮しないと成立されないものではない。
【0018】
本発明の一実施例に係る金属板のプレス工程自動化システムは、プレス加工で成形される製品、部品において、自動化に最適化された各種要素技術を導入することができる。
【0019】
また、作業者の投入を最小化して、作業者のミスなどによる安全事故の発生および製品に対する不良率を減少させることができる。これを通じて、プレス工程に対する運営信頼性を確保し、生産性を全体的に向上させることができる。また、製品の原価を節減して経営上の利益を改善することができる。また、本システムの各構成要素間の結合関係を容易にして各構成要素に対する維持、管理を便利にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】一実施例に係る金属板のプレス工程自動化システムの概略図である。
【
図2】
図1のローディングユニットに対する斜視図である。
【
図4】
図1の真空吸着ユニットを示す斜視図である。
【
図5】
図1のテーブルユニットに対する斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明を説明するにおいて、関連した公知の機能に対してこの分野の技術者に自明な事項であって、本発明の要旨を不要に曖昧にさせ得る恐れがあると判断される場合にはその詳細な説明を省略する。本出願で使った用語は単に特定の実施例を説明するために使われたものであって、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は文脈上明白に異なることを意味しない限り、複数の表現を含む。
【0022】
本出願で、「含む」または「有する」等の用語は、明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであって、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものなどの存在または付加の可能性をあらかじめ排除しないものと理解されるべきである。
【0023】
以下、図面を参照して本発明の具体的な実施例を詳細に説明する。
【0024】
図1は一実施例に係る金属板のプレス工程自動化システムの概略図であり、
図2は
図1のローディングユニットに対する斜視図であり、
図3は
図2のA部分拡大図であり、
図4は
図1の真空吸着ユニットを示す斜視図であり、
図5は
図1のテーブルユニットに対する斜視図であり、
図6は
図5の底面斜視図であり、
図7は
図5の平面図である。
【0025】
図1〜
図7を参照すると、本発明の一実施例に係るオートロボットを利用した金属板のプレス工程自動化システムは、ローディングユニット100、第1ロボット200、テーブルユニット300、第2ロボット400、プレス金型部500、制御部600等を含むことができる。本自動化システムは工場などの特定ゾーン(zone)内に導入され得る。本システムは各構成要素を密集するように配置して作業工程間の距離を短くすることができるため、タクトタイムを向上させることができる。
【0026】
ローディングユニット100は複数個の金属板710が高さ方向に積載されたスタック700(stack)を提供する。ここで、金属板710は例えば、自動車用車体やサッシなどの部品として使われ得る。金属板710は所定の大きさで切断加工された後、高さ方向に複数個が積載されてスタック700の形態をなす。この時、金属板710の上面および下面のうち少なくともいずれか一面にはオイル(oil)が塗布されている。その結果、スタック700形態を構成する金属板710と金属板710の間には油膜が形成され得る。
【0027】
一実施例に係るローディングユニット100は、ベース部110、スティック型マグネチック部120、スティック型噴射部130、移送ベルト部140等を含むことができる。ベース部110は地面に固定されるプレートである。スティック型マグネチック部120はベース部110の上面に鉛直上方に延長形成される。スティック型マグネチック部120は周辺に磁場を形成し、金属であるスタック700に引っ張る力を提供する。ただし、スタック700は自らの重さによってスティック型マグネチック部120の磁力のみでは移動することはできない。スタック700はローディングユニット100を通じて本システムに提供される時、移送ベルト部140を通じて移動され、スティック型マグネチック部120と接触するまで移動する。一方、スティック型マグネチック部120はスタック700に磁力を加えてスタック700を構成する金属板710と金属板710の間に微細な隙間が発生するようにする。
【0028】
スティック型マグネチック部120は鉛直上方に長く延びる。このような、スティック型マグネチック部120はケースなどに内蔵され得る。スティック型マグネチック部120はローディングユニット100に配置されるスタック700の高さより高く形成されることが好ましい。その結果、スティック型マグネチック部120はスタック700の側面の全領域に磁力を提供することができる。
【0029】
スティック型噴射部130はスティック型マグネチック部120の一側に並んで配置され、複数個の第1噴射孔132が形成され、これを通じてエアが噴射されるようにする。スティック型噴射部130はスティック型マグネチック部120と一定の間隔で結合され、スティック型マグネチック部120と平行するように延長形成される。スティック型噴射部130はスタック700が配置される方向にエアが噴射されるように第1噴射孔132が形成される。第1噴射孔132はスティック型噴射部130の長さ方向に沿って一列で整列配置されることが好ましい。
【0030】
一方、スティック型噴射部130の下端には高圧のエアを注入するホースなどが連結されている。一実施例に係るスティック型噴射部130はすべての第1噴射孔132から同時にエアが噴射されるように制御されることが好ましい。また、一実施例に係るスティック型噴射部130は本システムを通じてのプレス工程が進行される間エアが噴射されるように制御されることが好ましい。
【0031】
高圧のエアはすでにスティック型マグネチック部120により形成された微細な隙間の間に注入される。これによって、金属板710と金属板710の間の隙間はさらに広がり得、その状態が持続され得る。その結果、複数個の金属板710が積載されたスタック700から1枚の単位で金属板710を分離させることができる。
【0032】
移送ベルト部140はベース部110の前方に配置され、複数個のローラーを通じてスタック700を前後方向に転動させる役割をする。移送ベルト部140は、一側にアンローディング(unloading)されるスタック700をベース部110方向に転動させてスタック700の側面がスティック型マグネチック部120と接触できるようにスタック700を移送する。このような、移送ベルト部140は少なくとも2個以上設置されることが好ましい。
【0033】
一方、移送ベルト部140は左右方向に移動可能に配置され得る。このために、ローディングユニット100は移送ベルト部140の下側に配置され、左右方向にガイドホール152が形成されるマウント部150をさらに含むことができる。この時、移送ベルト部140の下面にはガイドホール152に挿入結合されるガイドロッド(図示されず)がさらに形成され得る。その結果、移送ベルト部140はマウント部150の上面で移動され得る。これに反し、スティック型マグネチック部120とスティック型噴射部130はベース部110に固定設置される。
【0034】
一方、ローディングユニット100はベース部110の上面に固定設置されるスティック型ストッパー部160をさらに含むことができる。スティック型ストッパー部160はスタック700がスティック型マグネチック部120と接触する位置まで移動すると、それ以上転動することを遮断してスタック700の最終的な配置位置を拘束する。また、スティック型ストッパー部160はスタック700によりスティック型マグネチック部120等が破損することを防止することができる。
【0035】
ローディングユニット100はプレス工程に使われるスタック700が円滑にローディングされ得るようにし、1枚の単位で金属板710が分離され得るようにして本システムの全体的な生産性を向上させ、作業の便宜性を大きく増大させる。
【0036】
第1ロボット200はローディングユニット100に配置される金属板710と結合してあらかじめ設定される第1目標位置に金属板710を移動させた後、第1目標位置から落下させる機能をする。第1ロボット200は複数個のリンク部が連結されて多軸回動をする。第1ロボット200は各回転軸ごとに駆動モータを使って多軸回動による作業自由度を向上させることができる。第1ロボット200は関節部による屈曲能力、回転軸による方向転換能力等を通じていずれか一位置から他の位置に金属板710を移動させることができる。
【0037】
第1ロボット200はローディングユニット100に配置される金属板710を第1目標位置に移動させた後、その位置から落下させる作業を繰り返し遂行する。このために、第1ロボット200は金属板710の上面の一部を押圧しながら加圧する吸着動作が発生すると、金属板710を真空吸着させる真空吸着ユニット210をさらに含むことができる。このような、真空吸着ユニット210は第1ロボット200のアーム(arm)の端部に結合され得る。一方、スタック700を構成する金属板710は最上に位置するものから順次第1ロボット200により移動される。これによって、スタック700の高さは次第に低くなる。
【0038】
第1ロボット200が真空吸着ユニット210を通じて金属板710と結合する地点を原点位置とすると、原点位置は毎度変わり得る。その結果、第1ロボット200はスタック700の高さを認識して吸着動作を遂行することになる。このために、第1ロボット200はローディングユニット100に配置されるスタック700に応じて作業回数を異なるように制御され得る。また、スタック700は金属板710の重さ、厚さ、個数(数量)、形などを基準として区分され得る。
【0039】
一方、第1ロボット200は金属板710をあらかじめ設定される第1目標位置に移動させた後、その位置から落下させる。この時、第1目標位置は作業空間内のいずれか一空間座標に該当するものであって、第1目標位置はスタック700の種類によって変わり得る。第1ロボット200はあらかじめ設定される作業アルゴリズムによって、金属板710を原点位置から第1目標位置に移動させる過程を精密に繰り返し遂行できる。
【0040】
真空吸着ユニット210は真空ポンプ部、フィンガーフレーム部211、固定ブラケット212、吸着パッド部213、ノズル214等を含むことができる。真空ポンプ部は第1ロボット200の外部に設置され得る。フィンガーフレーム部211は第1ロボット200のアームの端部に結合されるパイプ状を有する。フィンガーフレーム部211は例えば、対向配置される一対で構成され得る。フィンガーフレーム部211は断面が四角形、円形などの多様な形に形成され得る。
【0041】
固定ブラケット212はフィンガーフレーム部211の下側に離隔配置される複数個で構成され得る。固定ブラケット212はL字状に一端がフィンガーフレーム部211に固定される。
【0042】
吸着パッド部213は上部が固定ブラケット212に貫通結合され、フィンガーフレーム部211の鉛直下側に配置され、吸着動作が発生すると内部に配置されるエアバルブ(図示されず)がオープンになるように形成される。具体的には、吸着パッド部213は上部胴体251、下部胴体252、弾性連結部253、吸着パッド254等を含むことができる。上部胴体251は固定ブラケット212に貫通結合される部分で、内部には空気が移動する上部チャネルが形成される。下部胴体252は吸着パッド254が固定設置される部分で、内部には空気が移動する下部チャネルが形成される。
【0043】
弾性連結部253は上部胴体251と下部胴体252の間を連結しつつ、上部チャネルと下部チャネルは連通させる。また、弾性連結部253には弾性スプリングが配置されて上下方向にその長さが圧縮されたり伸長可能である。
【0044】
ノズル214は一端がエアヘッド部215と連結され、他端が吸着パッド部213の上端に連通し、吸入空気が移動する通路の役割をする。また、エアヘッド部215は空気を吸入する真空ポンプ部(図示されず)と連結され、空気を吸入する役割をする。エアヘッド部215は第1ロボット200のアームの端部に結合され得る。
【0045】
一方、下部胴体252の内部にはエアバルブが配置されて吸着動作が発生すると、弾性連結部253が圧縮されながらエアバルブがオープンになる。この時、吸着パッド部213はノズル214による空気の吸入によって金属板710を真空吸着することになる。
【0046】
テーブルユニット300は第1目標位置の下側に配置され、いずれか一方向に傾いた上板部310により金属板710をあらかじめ設定される第2目標位置に移動させ、金属板710が1枚であるかどうかを検出する。テーブルユニット300はプレス工程自動化のために第1ロボット200と第2ロボット400に補助的役割をする。テーブルユニット300は金属板710がプレス金型部500に移動される直前に金属板710をチェックすることができる。すなわち、第2ロボット400が動作するためには、その前提条件としてテーブルユニット300で金属板710に対する大きさ、形、重さおよび位置などがすべてチェックされなければならない。このために、本システムはテーブルユニット300と第2ロボット400の間で直接データが互いに交換されるように電気的に連結され得る。それだけでなく、本システムのすべての構成要素は互いに電気的に連結され得る。
【0047】
テーブルユニット300は上板部310、レッグフレーム部320、角度調整部330、側壁プレート340、フォトセンサ部350、重さセンサ部(図示されず)等を含むことができる。上板部310は例えば、四角形の形状であり、内部には空いた空間が形成され得る。一方、上板部310の上面には第1ロボット200から落下される金属板710が配置される。
【0048】
レッグフレーム部320は下端が地面に固定設置され、上部に4個の互いに異なる長さの上部レッグを含むことができる。上板部310の傾斜角度はレッグフレーム部320により調整され得る。一方、角度調整部330は上板部310の下面と上部レッグの間にそれぞれ配置されて上板部310の傾斜角度をより小さい範囲で調整することができる。
【0049】
テーブルユニット300はレッグフレーム部320、角度調整部330を通じて上板部310の傾斜角度をあらかじめ設定される値に調整することができる。その結果、四角形の上板部310は4個の角のうちいずれか一つである第1角312が最低高さに位置するように傾く。その結果、金属板710は落下後に第1角312が位置する方向に滑って移動することができる。例えば、金属板710が四角形である場合、金属板710はその角を利用してテーブルユニット300上で第2目標位置に移動され得る。
【0050】
また、側壁プレート340は第1角312と隣接するx軸縁およびy軸縁それぞれに結合される。この時、側壁プレート340はx軸縁およびy軸縁から一定の間隔離隔して(その結果、スリット状の空いた隙間が形成される。)結合され得る。側壁プレート340は金属板710がテーブルユニット300から離脱することを遮断する。側壁プレート340は特に、金属板710が四角形である場合、金属板710が第2目標位置に容易に配置されるようにガイドする。
【0051】
上板部310の下側の空間にはx軸縁およびy軸縁とそれぞれ並んでフォトセンサ部350がさらに形成され得る。この時、フォトセンサ部350は上板部310と側壁プレート340の間の隙間に露出され得る。このために、上板部310にはフォトセンサ部350が配置されるセンサブラケット(図示されず)がさらに形成され得る。
【0052】
フォトセンサ部350はx軸縁およびy軸縁とそれぞれ並んで一列で配置される複数個のセンサを含むことができる。例えば、フォトセンサ部350はx軸縁と並んで第x1センサ、第x2センサ、第x3センサおよび第x4センサが一列で配置され得る。また、フォトセンサ部350はy軸縁と並んで第y1センサ、第y2センサおよび第y3センサが一列で配置され得る。金属板710がテーブルユニット300から第2目標位置に移動することになると、金属板710の大きさに対応して例えば、第x1センサ、第x2センサ、第x3センサ、第y1センサおよび第y2センサが検出信号を生成することができる。
【0053】
また、上板部310の上面にはx軸縁およびy軸縁と平行するように複数個のピンホール360が行と列を備えて形成され得る。ピンホール360の位置は上板部310で座標を示し得る。また、このようなピンホール360には金属板710の位置を固定させる固定ピン362が挿入され得る。固定ピン362は金属板710が四角形でない場合、金属板710を第2目標位置に配置させる役割をする。
【0054】
また、上板部310の上面には、鉛直上方に配置され、上側にエアを噴射させる第2噴射孔が格子状に配置され得る。このために、上板部310の内部には第2噴射孔と連通する通路が形成されている。また、上板部310の下面には通路と連通するエア流入口370が形成され得る。一方、テーブルユニット300には外部から供給されるエアをエア流入口370に伝達するホースが連結されている。
【0055】
また、テーブルユニット300は金属板710の重さを測定する重さセンサ部をさらに含むことができる。重さセンサ部を通じて測定される重さは、使用者がディスプレイ部を通じて視覚的に認識することができる。重さセンサ部は金属板710が1枚であるかどうかをチェックする手段となる。したがって、重さセンサ部の測定値があらかじめ設定された範囲を逸脱する場合、本システムは一時的にその動作が停止され得る。
【0056】
金属板710があらかじめ設定された範囲以内の重さを有する場合、第2ロボット400はテーブルユニット300に位置する金属板710の上面を加圧して真空吸着させる。その後、第2ロボット400はあらかじめ設定される第3目標位置に金属板710を移動させた後、第3目標位置から落下させる。第2ロボット400は第1ロボット200と殆ど同じ機能を遂行する。したがって、前述した内容と重複する部分については具体的な説明を省略する。
【0057】
第2ロボット400は金属板710を移動させた後、その位置から落下させる作業を繰り返し遂行する。このために、第2ロボット400は金属板710の上面の一部を押圧しながら加圧する吸着動作が発生すると、金属板710を真空吸着させる真空吸着ユニット210をさらに含むことができる。真空吸着ユニット210については前述の通りであるため、以下具体的な説明を省略する。一方、真空吸着ユニット210は第2ロボット400のアーム(arm)の端部に結合され得る。第2ロボット400は金属板710を第2目標位置から第3目標位置に移動させる過程をあらかじめ設定されるアルゴリズムによって精密に繰り返し遂行することができる。第2ロボット400は金属板710が第3目標位置に位置すると、真空吸着ユニット210の真空状態を解除して金属板710が落下されるようにする。
【0058】
一方、第2ロボット400はテーブルユニット300で金属板710が第2目標位置に正常に位置するかどうかおよび金属板710が1枚であるかどうかをすべて満足する場合、金属板710を第3目標位置に移動させるために作動する。このために、制御部600はフォトセンサ部350および重さセンサ部の検出信号をそれぞれ受信する。そして、制御部600は第2ロボット400を制御する命令を生成する。
【0059】
プレス金型部500は下部金型510、上部金型520等を含むことができる。下部金型510は第3目標位置の鉛直下側に配置されて金属板710が載置されるようにする。第3目標位置は上部金型520が上昇位置に位置すると、その間に形成される空間すなわち、下部金型510と上部金型520の間の空間に位置する。上部金型520は下部金型510の鉛直方向に昇降される。上部金型520には金属板710を加圧するための加圧面が設けられている。上昇位置は下部金型510に金属板710が載置され得るように上部金型520が鉛直方向に上昇した位置を意味する。
【0060】
制御部600はローディングユニット100、第1ロボット200、テーブルユニット300、第2ロボット400およびプレス金型部500を制御する。制御部600は本システムの各構成要素を個別的に制御することができる。一方、本システムの各構成要素間は電気的に連結されている。また、制御部600は各構成要素から伝送されるデータを処理して本システムを統合的に制御することができる。その結果、構成要素のうちいずれか一部分で故障、事故およびその他のエラーなどが発生すると、本システムは全体的に作動が中止され得る。例えば、テーブルユニット300で金属板710の重さがあらかじめ設定される範囲を超過する場合、本システムは一時的に停止され得る。
【0061】
以上、本発明の好ましい実施例を例示的に説明したが、本発明の範囲はこのような特定の実施例にのみ限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範疇内で適切に変更可能なものである。
【要約】 (修正有)
【課題】多様な製品、部品を生産するためのプレス工程において、工程時間を短縮し、費用を節減し、生産性と製品競争力を向上させることができる設備に対する自動化工程に対するシステムを提供する。
【解決手段】複数個の金属板が高さ方向に積載されたスタック(stack)を提供するローディングユニット、第1目標位置から落下させる第1ロボット、いずれか一方向に傾いた上板部によって金属板をあらかじめ設定される第2目標位置に移動させ、金属板が1枚であるかどうかを検出するテーブルユニット、第3目標位置から落下させる第2ロボット、および前記第3目標位置の鉛直下側に配置されて金属板が載置される下部金型と、前記下部金型の上側で昇降される上部金型からなるプレス金型部を含むオートロボットを利用した金属板のプレス工程自動化システムである。
【選択図】
図1