【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 公開者 グーグル株式会社 公開ウェブサイトのアドレス https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.naver.line.android&hl=ja 公開日 2016年6月2日 公開者 アップル インコーポレイテッド 公開ウェブサイトのアドレス https://itunes.apple.com/us/app/line/id443904275 公開日 2016年6月7日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図面を用いて実施形態に係るデータ表示方法、データ表示プログラム、通信システム及び情報処理端末について説明する。実施形態に係るデータ表示方法は、メッセージングサービスに登録される情報処理端末がビーコン送信装置から送信されるデータを受信すると、ユーザの利用に合わせて受信したデータの表示を制御する方法であるとして説明する。また、データ表示プログラムは、情報処理端末で実行されるプログラムである。さらに、通信システムは、サーバと、ビーコン送信装置と、情報処理端末とから構成され、情報処理端末におけるデータの表示を制御するシステムである。
【0025】
〈通信システム〉
図1に示すように、通信システム1では、サーバ10と、複数のビーコン送信装置20(20A,20B,・・・,20E)と、情報処理端末30とを有し、サーバ10と情報処理端末30とがインターネット等のネットワーク50を介して接続される。
図1では、3台のビーコン送信装置20A,20B及び20Cのみを図示するが、通信システム1が有するビーコン送信装置20の数は限定されない。また、
図1では、1台の情報処理端末30のみ図示するが、通信システム1が有する情報処理端末の数は限定されない。
【0026】
ネットワーク50は、1以上の情報処理端末30と、情報処理装置10を連結する役割を行う。すなわち、ネットワーク50は、情報処理端末30が情報処理装置10に接続した後、データを送受信することができるように接続経路を提供する通信網を意味する。ネットワーク50は、例えば、LANs(local area networks)、WANs(wide area networks)、MANs(metropolitan area networks)、ISDNs(integrated service digital networks)などの有線ネットワークや、無線LANs、CDMA(code division multiple access)、ブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)、衛星通信などの無線ネットワークを網羅することができるが、本発明の範囲はそれらに限定されるものではない。
【0027】
図2を用いて、通信システム1における処理の概要を説明する。この通信システム1は、情報処理端末30が、ビーコン送信装置20が配信するデータを受信し、データを表示するものである。通信システム1を利用してデータ配信を行なう店舗60には、複数のビーコン送信装置20A〜20Cが設置される。ここで、各ビーコン送信装置20A〜20Cは、同一の第1グループに属する。また、各ビーコン送信装置20A〜20Cは、同一の「アカウントID」を使用するものとする。さらに、この第1グループに属するビーコン送信装置20A〜20Cは、同一の内容のデータを配信するものとする。このとき、ビーコン送信装置20は、データ自体を送信するのではなく、自装置を識別する「送信装置ID」を送信することができる。
【0028】
図2では、第1ビーコン送信装置20AのIDは、「d11」であり、第2ビーコン送信装置20BのIDは、「d12」が設定される。また、第1ビーコン送信装置20Aは、送信データとして「d11」を送信する。さらに、第2ビーコン送信装置20Bは、送信データとして「d12」を送信する。
【0029】
情報処理端末30は、第1ビーコン送信装置20Aから「d11」を受信すると、この「d11」に対応するデータをサーバ10から取得し、
図2中の(1)に示すように、取得したデータを表示部M10に表示する。次に、情報処理端末30が、第2ビーコン送信装置20Bから「d22」を受信すると、この「d12」に対応するデータをサーバ10から取得し、
図2中の(2)に示すように、取得したデータを表示部M20に表示する。
【0030】
上述したように、第1ビーコン送信装置20A及び第2ビーコン送信装置20Bは同一グループに属する。すなわち、同一グループは、同一のデータを配信する。そのため、「d11」に対応するデータと「d12」に対応するデータは同一である。したがって、情報処理端末30は、
図2中の(2)に示すように、同一のデータを何度も表示することとなる。また、情報処理端末30は、データを受信すると、ユーザに音や振動で受信を通知するが、何度も受信が通知されると、ユーザはこの度に情報処理端末30が受信するデータ確認することとなり、不要な行動を強いられることになる。
【0031】
なお、情報処理端末30におけるデータの表示方法は、
図2に示す例に限定されない。すなわち、
図2では、第1ビーコン送信装置20Aから受信した「d11」に基づいて表示したデータと、第2ビーコン送信装置20Bから受信した「d12」に基づいて表示したデータとを一画面に含めて表示する例を示すが、これに限定されない。
【0032】
したがって、通信システム1では、仮に、情報処理端末30において、一度、表示をした時点でそれより後の、同一グループのビーコン送信装置と対応するデータの表示を制限した場合、指定されたグループのビーコン送信装置から配信されるデータはそれ以降表示及び通知をしないように指定することができる。
【0033】
《ビーコン送信装置》
各ビーコン送信装置20は、送信データとして、「自装置を識別する識別子」又は「配信対象のデータ」を送信する送信部21を具備する。このビーコン送信装置20は、例えば、無線LAN、赤外線、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信に係る規格を利用し、送信データを送信する。また、配信対象のデータは、例えば、店舗等が販売又は提供する商品等に関する情報、割引クーポンのデータ、ポイント付与のデータ、メッセージングサービスで利用するスタンプなどのコンテンツデータ、友達追加に利用するデータ等である。
【0034】
ビーコン送信装置20は、店舗等内に配置される。また、ビーコン送信装置20が送信するデータは、ビーコン送信装置20に対して所定の領域内に存在し、同一の通信規格の通信インタフェースを備える装置によって受信される。具体的には、ビーコン送信装置20が送信したデータは、店舗等にユーザが存在する期間、ビーコン送信装置20の周辺に存在するユーザが所持する情報処理端末30に受信される。
【0035】
以下、各ビーコン送信装置20が送信するデータの識別子を、「送信装置ID」とする。また、各ビーコン送信装置20が送信する「送信装置ID」には、
図3を用いて後述するように、配信対象のデータである「送信データ」と関連付けられる。なお、「送信データ」は、この送信データを受信する情報処理端末30において、ディスプレイにデータを表示させるためのデータであってもよいし、ディスプレイに表示されるデータの識別子(例えば、URL)であってもよい。
【0036】
上述したように、通信システム1では、複数のビーコン送信装置20によってグループが形成される。ここで、同一グループに属するビーコン送信装置20から送信される「送信装置ID」は、同一の「送信データ」に関連付けられるものとする。また、同一のグループに属する送信装置20は、通信システム1において、同一の「アカウントID」を使用するものとして説明する。なお、通信システム1では、「アカウントID」に代えて「グループID」を使用してもよい。また、「アカウントID」を「グループID」と考えてもよい。
【0037】
図1に示す例において、第1ビーコン送信装置20Aと第2ビーコン送信装置20Bとは同一のグループである第1グループに属するものとする。また、第3ビーコン送信装置20Eは、第1グループには属さないものとする。なお、各グループに含まれるビーコン送信装置20の数は限定されない。
【0038】
《サーバ》
サーバ10は、中央処理装置(CPU)11、記憶装置12及び通信インタフェース(通信I/F)13等を備える情報処理装置である。サーバ10は、ビーコン送信装置20の識別子である送信装置IDと、各ビーコン送信装置20が使用するアカウントIDとを関連づけて記憶装置12に記憶する。また、サーバ10は、各アカウントIDと、情報処理端末30のディスプレイに表示させる表示データの情報とを関連付けて記憶装置12に記憶する。これにより、情報処理端末30から送信される送信装置IDを含むリクエスト信号を受信すると、送信装置IDに対応するデータを特定して情報処理端末30に送信することができる。
【0039】
例えば、記憶装置12は、
図3に示すように、「グループID」と、「アカウントID」と、「送信装置ID」と、「送信データ」とを関連付けるデータを記憶する。
図3に示すデータは、送信装置IDが「d11」、「d12」、「d13」及び「d14」で識別される送信装置は、グループIDが「gr1」のグループに属し、アカウントID「ac1」が付与されることを特定する。また、
図3に示すデータは、送信装置ID「d11」〜「d14」に対応し、サーバ10は情報処理端末30に、送信データ「D1」を送信することを規定する。ここで、送信データ「D1」,「D2」は、情報処理端末30においてディスプレイに表示する表示データであってもよいし、ディスプレイに表示可能なデータを特定する表示データの識別子(例えば、URL)であってもよい。
【0040】
サーバ10のCPU11は、受信部111、選択部112、送信処理部113、登録処理部114及び判定処理部115として処理を実行する。
【0041】
受信部111は、情報処理端末30から送信されるリクエスト信号を受信する。このリクエスト信号は、送信装置IDと、このリクエスト信号の送信元である情報処理端末30の識別情報を含む。
【0042】
選択部112は、受信部111が受信したリクエスト信号に従い、記憶装置12から、送信対象のデータを選択する。具体的には、選択部112は、リクエスト信号に含まれる送信装置IDと関連づけられるデータを選択する。
【0043】
送信処理部113は、選択部112が選択したデータを送信する。
【0044】
また、受信部111は、情報処理端末30から非表示リクエスト信号を受信する。この非表示リクエスト信号は、グループのID又は送信装置IDと、この非表示リクエスト信号の送信元である情報処理端末30のIDを含む。
【0045】
登録処理部114は、受信部111が受信した非表示リクエスト信号に含まれるグループのID又は送信装置IDと、情報処理端末30のIDを関連付けて非表示データ121として記憶装置12に記憶させる。この非表示データ121は、情報処理端末30がデータの表示を制限するビーコン送信装置20が属するグループを特定するデータである。
【0046】
判定処理部115は、非表示データ121が記憶装置12に記憶されている場合、受信部111が新たに受信したリクエスト信号に含まれる情報処理端末30のIDが、非表示データに含まれるか否かを判定ことができる。また、非表示データ121に情報処理端末30のIDが含まれる場合、判定処理部115は、リクエスト信号に含まれる送信装置IDの送信装置が属するグループのIDが、非表示データ121に含まれるか否かを判定することができる。または、判定処理部115は、リクエスト信号に含まれるグループIDが、非表示データ121に含まれるか否かを判定することができる。判定処理部115は、判定の結果、グループIDが非表示データ121に含まれない場合、データを表示対象と判定することができる。
【0047】
また、登録部114は、送信処理部113が送信したデータと対応するグループのIDと、このデータを送信した情報処理端末30のIDを関連付けて送信履歴データ122として記憶装置12に記憶させる。この送信履歴データ122は、情報処理端末30で同一のデータを複数回表示させるのを制限するためのデータである。
【0048】
判定処理部115は、送信履歴データ122が記憶装置12に記憶されている場合、受信部111が新たに受信したリクエスト信号に含まれる情報処理端末30のIDが、送信履歴データに含まれるか否かを判定することができる。また、送信履歴データ122に情報処理端末30のIDが含まれる場合、判定処理部115は、リクエスト信号に含まれる送信装置IDの送信装置が属するグループのIDが、送信履歴データ122に含まれるか否かを判定することができる。または、判定処理部115は、リクエスト信号に含まれるグループIDが、送信履歴データ122に含まれるか否かを判定することができる。判定処理部115は、判定の結果、グループIDが送信履歴データ122に含まれない場合、データを表示対象と判定することができる。すなわち、すでに送信したデータを再度送信することを制限することができる。
【0049】
ここで、送信処理部113は、判定処理部115で判定処理が実行された際、表示対象と判定された場合にのみデータを送信し、表示対象と判定されない場合には、データは送信しない。
【0050】
《情報処理端末》
情報処理端末30は、ユーザがメッセージングサービスを利用可能な端末である。この情報処理端末30には、メッセージングアプリがインストールされているものとする。この情報処理端末30は、メッセージングサービスを利用の際、メッセージであるデータを受信すると、音や振動により、ユーザに通知し、ディスプレイ36に表示する。
【0051】
図1を用いて、情報処理端末30の構成について説明する。情報処理端末30は、CPU(中央処理装置)31、記憶装置33、通信I/F(インタフェース)34、操作入力手段35、ディスプレイ36、スピーカ37等を備える端末である。この情報処理端末30は、サーバ10が提供するメッセージングサービスに登録するとともに、記憶装置33に表示プログラムPを記憶し、この表示プログラムPを実行することで、CPU31が受信部311、取得部312、受付部313、通知部314、表示処理部315、第1登録部316、第1判定部317、更新部318、第2登録部319、第2判定部320、第3登録部321及び第3判定部322としての処理を実行することができる。言い換えれば、記憶装置33に記憶される表示プログラムPは、情報処理端末30に、受信機能と、取得機能と、受付機能と、通知機能と、表示処理機能と、第1登録と、第1判定機能と、更新機能と、第2登録機能と、第2判定機能と、第3登録機能と、第3判定機能とを実現させる。なお、
図1においては、メッセージングアプリを図示していないが、表示プログラムPは、メッセージングアプリの一部であってもよい。
【0052】
通信I/F34は、ネットワーク50を介したデータの送受信を実行する。また、通信I/F34は各ビーコン送信装置20が送信するビーコンデータの受信を実行する。なお、ネットワーク50を介したデータの送受信と、ビーコン送信装置20が送信するビーコンデータの受信は、異なる通信規格が利用されるため、異なる手段で実行される。しかしながら、以下の説明では、便宜的に、通信I/F34がサーバ10との通信及びビーコン送信装置20との通信の双方を実行するものとして説明する。
【0053】
操作入力手段35は、操作ボタンやタッチパネル等、ユーザが操作信号の入力に利用する手段である。操作入力手段35は、メッセージングアプリの実行で利用されるデータや操作信号等を入力する他、ネットワーク50を利用した他のサービス等を利用する際の操作信号を入力することができる。
【0054】
ディスプレイ36は、例えば液晶ディスプレイ等の情報処理端末30で必要なテキストデータや画像データが出力される手段である。スピーカ37は、音声データの出力に利用される。その他、情報処理端末30は、マイク、カメラ、バイブレーター等を備えていてもよい。
【0055】
受信部311は、ビーコン送信装置20から送信されるデータを受信する。このデータは、上述したように、「送信装置ID」である。または、このデータは、「送信データ」、「送信装置ID」及び「グループID」を含むデータである。以下の説明において、ビーコン送信装置20から受信したデータが「送信装置ID」のみを含むとき、この受信データを「第1データ」とする。また、ビーコン送信装置20から受信したデータが「送信装置ID」及び「グループID」を含むとき、この受信データを「第2データ」とする。
【0056】
取得部312は、受信部311が受信したデータが第1データであるとき、送信装置IDと対応するデータを、サーバ10から取得する。データを取得するため、取得部312は、送信装置IDを含むリクエスト信号をサーバ10に送信する。また、リクエスト信号は、サーバ10が情報処理端末30を特定するための情報処理端末30の識別情報を含む。この識別情報は、例えば、情報処理端末30が利用するIPアドレスやポート番号であり、以下の説明において、「端末ID」とする。
【0057】
受付部313は、ユーザの操作に従って、受信データの通知及び表示を制限するビーコン送信装置20に対応するグループの指定を受け付ける。
【0058】
通知部314は、受信部311がデータを受信すると、データの受信を音や振動を発生させてユーザに通知することができる。
【0059】
表示処理部315は、受信部311が受信したデータと対応するデータをディスプレイ36に表示する。ここで、表示処理部315は、判定部317,320,322で表示対象と判定されたデータを表示対象とする。
【0060】
第1登録部316は、受付部313で指定されたグループのIDを、非表示データ331として記憶装置33に登録する。すなわち、非表示データ311は、非表示とするデータと対応するグループのIDを含むデータである。また、非表示データ311は、非表示が登録された時刻情報を含む。
【0061】
第1判定部317は、受信部311で新たに第1データ又は第2データを受信すると、データを送信したビーコン送信装置20が、通知及び表示を制限するグループに指定されているか否かを判定し、表示を制限されていない場合に表示対象と判定する。具体的には、第1判定部317は、受信したデータが含む送信装置IDが、非表示データ331に含まれる場合、表示を制限するグループに指定されていると判定する。また、第1判定部317は、表示を制限するグループに指定されていない場合、受信した送信装置IDで識別されるビーコン送信装置20が属するグループのIDと対応するデータを表示対象と判定する。
【0062】
更新部318は、受付部313で表示を制限するグループのIDが指定された後、所定時間が経過すると、当該グループのIDを削除して非表示データ331を更新する。すなわち、更新部318は、非表示データ311の時刻情報に基づいて、例えば、ユーザによって非表示が指定された後、所定時間(例えば、24時間)が経過すると、グループIDを非表示データ311から削除する。これにより、非表示を指定したとしても、非表示が無期限で継続されるものではない。
【0063】
第2登録部319は、表示処理部314でデータを表示すると、表示したデータに対応するグループのIDを表示履歴データ332として登録する。また、表示履歴データ332は、データを表示した表示時刻を含む。
【0064】
第2判定部320は、新たに第1データ又は第2データを受信すると、データを送信したビーコン送信装置20が属するグループのIDが表示履歴データ332に含まれるか否かを判定するとともに、含まれない場合に表示対象と判定する。
【0065】
また、第2判定部320は、グループのIDが非表示データ331に含まれる場合であっても、前回表示した表示時刻から所定時間経過した場合、表示対象と判定する。または、更新部318は、表示履歴データ322にグループのIDが登録された後、又は、前回表示された後、所定時間が経過したタイミングで、グループのIDを表示履歴データ332から削除してもよい。
【0066】
第3登録部321は、ユーザによって操作入力部35を介して入力される所定の操作に関する履歴を操作履歴データ333として記憶する。例えば、操作の履歴とは、Webページの閲覧履歴、インターネットを利用した商品の購入履歴、メッセージングサービスにおいて他のユーザや店舗等を「友達」として登録した友達登録履歴等が含まれる。ここで、「友達登録」することにより、例えば、メッセージングサービスにおいて、特定のデータの送受信や表示を可能となる。
【0067】
第3判定部322は、新たに第1データ又は第2データを受信すると、データを送信したビーコン送信装置20が属するグループと対応付けられるデータと関連する操作が、ユーザによる過去の操作の操作履歴データに含まれるか否かを判定する。また、第3判定部322は、操作履歴データに含まれるか否かにより表示対象とするか否かを判定する。
【0068】
このとき、操作履歴データ333に操作がされた時刻を含み、第3判定部322は、操作時刻から所定時間経過したか否かを判定に利用してもよい。または、更新部318は、特定の履歴については、操作履歴データ333に登録がされた後、所定時間が経過したタイミングで、グループのIDを操作履歴データ333から削除してもよい。例えば、第3判定部322は、特定のWebページを閲覧後、所定時間内は、特定のデータを表示対象としたり、非表示対象としたり判定してもよい。
【0069】
〈第1実施形態(情報処理端末において表示制限を判定)〉
図4に示すシーケンス図を用いて、通信システム1における第1実施形態の場合の処理の流れを説明する。第1実施形態は、ユーザによって表示制限が入力されると、データ受信時に情報処理端末30において通知及び表示の要否を判定するものである。
【0070】
まず、第1ビーコン送信装置20Aが、送信装置IDを送信する(S101)。
【0071】
情報処理端末30は、送信装置IDを受信すると、受信した送信装置ID及び情報処理端末30の端末IDを、サーバ10に送信する(S102)。
【0072】
サーバ10は、送信装置IDを受信すると、受信した送信装置IDに対応するデータを特定する(S103)。また、サーバ10は、特定したデータを、端末IDで特定される情報処理端末30に送信する(S104)。
【0073】
情報処理端末30は、データの受信を音や振動によって通知し、受信したデータをディスプレイ36に表示する(S105)。なお、ステップS103で特定するデータ及びステップS104で送信するデータは、ステップS105で表示するデータの識別情報(例えば、URL)であってもよい。データが識別情報である場合、ステップS105では、この識別情報を利用してデータを取得した後、表示する。
【0074】
その後、情報処理端末30は、ユーザによって入力された非表示操作を受け付ける(S106)。非表示データが受け付けされた情報処理端末30は、非表示が特定されたグループを特定する(S107)。例えば、ステップS104で送信されたデータにグループを特定する情報が含まれていてもよいし、ステップS106で非表示の操作が入力された際に、グループの情報をサーバ10から取得してもよい。
【0075】
また、情報処理端末30は、特定されたグループを非表示対象のグループとして登録する(S108)。すなわち、第1グループをデータの表示を制限するグループに設定する。
【0076】
その後、第1ビーコン送信装置20Aが、送信装置IDを送信する(S109)。
【0077】
情報処理端末30は、第1ビーコン送信装置20Aが、データの表示が制限されるグループに属するか否かを判定する(S110)。第1ビーコン送信装置20Aは、表示が制限される第1グループに属する。したがって、情報処理端末30は、ステップS109で受信したデータの受信通知及び表示は実行しない(
図4中の「非表示」)。なお、第1ビーコン送信装置20AがステップS109で送信する送信装置IDとともにグループを特定する情報を送信してもよい。または、情報処理端末30が、ステップS109で受信する送信装置IDを利用して、サーバ10からグループを特定する情報を取得してもよい。
【0078】
また、第2ビーコン送信装置20Bが、送信装置IDを送信する(S111)。
【0079】
情報処理端末30は、第2ビーコン送信装置20Bが、データの表示が制限されるグループに属するか否かを判定する(S112)。第2ビーコン送信装置20Bは、表示が制限される第1グループに属する。したがって、情報処理端末30は、ステップS112で受信したデータの受信通知及び表示は実行しない(
図4中の「非表示」)。なお、第2ビーコン送信装置20BがステップS111で送信する送信装置IDとともにグループを特定する情報を含んでいてもよい。または、情報処理端末30が、ステップS111で受信する送信装置IDを利用して、サーバ10からグループを特定する情報を取得してもよい。
【0080】
さらに、第3ビーコン送信装置20Eが、送信装置IDを送信する(S113)。
【0081】
情報処理端末30は、第3ビーコン送信装置20Eが、データの表示が制限されるグループに属するか否かを判定する(S114)。第3ビーコン送信装置20Eは、表示が制限されるグループに属さない。したがって、情報処理端末30は、受信した送信装置ID及び情報処理端末30の端末IDを、サーバ10に送信する(S115)。
【0082】
サーバ10は、送信装置IDを受信すると、受信した送信装置IDに対応するデータを特定する(S116)。また、サーバ10は、特定したデータを、端末IDで特定される情報処理端末30に送信する(S117)。
【0083】
情報処理端末30は、データの受信を音や振動によって通知し、受信したデータをディスプレイ36に表示する(S118)。なお、ステップS116で特定するデータ及びステップS117で送信するデータは、ステップS118で表示するデータの識別情報(例えば、URL)であってもよい。データが識別情報である場合、ステップS105では、この識別情報を利用してデータを取得した後、表示する。
【0084】
これにより、情報処理端末30は、ユーザが通知及び表示を不要として登録されたグループのデータを受信したとしても、データの受信を通知及び表示することがない。したがって、ユーザは、不要な動作を強いられることがないため、通信システム1を快適に利用することができる。また、情報処理端末30は、送信装置IDの受信毎に、表示するデータをサーバ10等の情報処理装置から取得する必要がないため、不要なデータの送受信による通信量を低減させることもできる。
【0085】
〈第2実施形態(情報処理端末において表示制限を判定)〉
図5に示すシーケンス図を用いて、通信システム1における第2実施形態の場合の処理の流れを説明する。第2実施形態は、データ受信時に情報処理端末30において表示の要否を判定するものである。具体的には、情報処理端末30は、操作履歴データ333に記憶されるデータを参照して表示の要否を判定する。ここでは、操作履歴として「友達登録」がされているかを判定し、友達登録されている場合に受信するデータを通知及び表示するものとする。なお、以下の説明において、情報処理端末30では、第1グループのみが「友達登録」されているものと判定する。
【0086】
まず、第1ビーコン送信装置20Aが、送信装置IDを送信する(S201)。
【0087】
情報処理端末30は、送信装置IDを受信すると、受信した送信装置ID及び情報処理端末30の端末IDを、サーバ10に送信する(S202)。
【0088】
サーバ10は、送信装置IDを受信すると、受信した送信装置IDに対応するデータを特定する(S203)。また、サーバ10は、特定したデータを、端末IDで特定される情報処理端末30に送信する(S204)。なお、ステップS203で特定するデータ及びステップS204で送信するデータは、情報処理端末30で表示する表示対象データであってもよいし、表示対象データの識別情報(例えば、URL)であってもよい。データが識別情報である場合、情報処理端末30は、データを表示する際にこの識別情報を利用してデータを取得する。また、ステップS203で特定するデータ及びステップS204で送信するデータは、第1ビーコン送信装置20Aが属するグループのIDを含む。
【0089】
情報処理端末30は、第1ビーコン送信装置20Aに対応づけられているアカウントID又はグループIDが友達登録されているか否かを判定する(S205)。第1ビーコン送信装置20Aは、友達登録される第1グループに属する。
【0090】
したがって、情報処理端末30は、ステップS204で受信したデータの受信通知及び表示を実行する(S206)。
【0091】
その後、第3ビーコン送信装置20Eが、送信装置IDを送信する(S207)。
【0092】
情報処理端末30は、送信装置IDを受信すると、受信した送信装置ID及び情報処理端末30の端末IDを、サーバ10に送信する(S208)。
【0093】
サーバ10は、送信装置IDを受信すると、受信した送信装置IDに対応するデータを特定する(S209)。また、サーバ10は、特定したデータを、端末IDで特定される情報処理端末30に送信する(S210)。なお、ステップS203で特定するデータ及びステップS204で送信するデータは、情報処理端末30で表示する表示対象データ又は表示対象データの識別情報(例えば、URL)と、第3ビーコン送信装置20Eが属するグループのIDを含む。
【0094】
情報処理端末30は、第3ビーコン送信装置20Eに対応づけられているアカウントが友達登録されているか否かを判定する(S211)。第3ビーコン送信装置20Eは、友達登録されるグループに属さない。
【0095】
したがって、情報処理端末30は、ステップS210で受信したデータの受信通知及び表示を実行しない(
図5中の「非表示」)。
【0096】
これにより、情報処理端末30は、ユーザが友達登録された店舗等のグループのデータ受信したとき、受信を通知し受信したデータを表示する。友達登録された店舗等はユーザがもともと興味関心を持っていると考えられる。したがって、ユーザは、非表示データの登録をする必要もなく、データの受信通知及び表示を制限することができる。また不要なデータ確認をする必要がないため、通信システム1を快適に利用することができる。
【0097】
〈第3実施形態(サーバにおいて表示制限を判定)〉
図6に示すシーケンス図を用いて、通信システム1における第3実施形態の場合の処理の流れを説明する。第3実施形態は、ユーザによって表示制限が入力されると、サーバ10において情報処理端末30における表示の要否を判定するものである。本実施形態において端末IDは情報処理端末30に紐づくアカウント識別子を含んでもよい。
【0098】
まず、第1ビーコン送信装置20Aが、送信装置IDを送信する(S301)。
【0099】
情報処理端末30は、送信装置IDを受信すると、受信した送信装置ID及び情報処理端末30の端末IDを、サーバ10に送信する(S302)。
【0100】
サーバ10は、送信装置IDを受信すると、受信した送信装置IDに対応するデータを特定する(S303)。また、サーバ10は、特定したデータを、端末IDで特定される情報処理端末30に送信する(S304)。
【0101】
情報処理端末30は、データの受信を通知し、受信したデータをディスプレイ36に表示する(S305)。なお、ステップS303で特定するデータ及びステップS304で送信するデータは、ステップS305で表示するデータの識別情報(例えば、URL)であってもよい。データが識別情報である場合、ステップS305では、この識別情報を利用してデータを取得した後、表示する。
【0102】
その後、情報処理端末30は、ユーザによって入力された非表示操作を受け付ける(S306)。非表示データが受け付けされた情報処理端末30は、送信装置IDと、端末IDを含む非表示リクエスト信号を送信する(S307)。
【0103】
サーバ10は、非表示リクエスト信号を受信すると、非表示リクエスト信号に含まれる送信装置IDの装置が属するグループを特定する(S308)。また、サーバ10は、特定されたグループを非表示対象のグループとして端末IDと対応付けて登録する(S309)。すなわち、第1グループをデータの表示を制限するグループに設定する。
【0104】
その後、第1ビーコン送信装置20Aが、送信装置IDを送信する(S310)。
【0105】
情報処理端末30は、送信装置IDを受信すると、ステップS310で受信した送信装置ID及び情報処理端末30の端末IDを、サーバ10に送信する(S311)。
【0106】
サーバ10は、第1ビーコン送信装置20Aが、データの表示が制限されるグループに属するか否かを判定する(S312)。第1ビーコン送信装置20Aは、表示が制限される第1グループに属する。その結果、サーバ10は、ステップS311で送信された送信装置IDと対応するデータを情報処理端末30に送信しない(
図6中の破線)。したがって、情報処理端末30ではデータの受信通知及び表示が実行されない。
【0107】
また、第2ビーコン送信装置20Bが、送信装置IDを送信する(S313)。
【0108】
情報処理端末30は、送信装置IDを受信すると、ステップS313で受信した送信装置ID及び情報処理端末30の端末IDを、サーバ10に送信する(S314)。
【0109】
サーバ10は、第2ビーコン送信装置20Bが、データの表示が制限されるグループに属するか否かを判定する(S112)。第2ビーコン送信装置20Bは、表示が制限される第1グループに属する。。その結果、サーバ10は、ステップS314で送信された送信装置IDと対応するデータを情報処理端末30に送信しない(
図6中の破線)。したがって、情報処理端末30ではデータの受信通知及び表示が実行されない。
【0110】
さらに、第3ビーコン送信装置20Eが、送信装置IDを送信する(S316)。
【0111】
情報処理端末30は、送信装置IDを受信すると、ステップS316で受信した送信装置ID及び情報処理端末30の端末IDを、サーバ10に送信する(S317)。
【0112】
サーバ10は、第3ビーコン送信装置20Eが、データの表示が制限されるグループに属するか否かを判定する(S318)。第3ビーコン送信装置20Eは、表示が制限されるグループに属さない。
【0113】
したがって、サーバ10は、送信装置IDに対応するデータを特定する(S319)。また、サーバ10は、特定したデータを、端末IDで特定される情報処理端末30に送信する(S320)。
【0114】
情報処理端末30は、ステップS320でデータを受信すると、受信通知及び表示を実行する(S321)。
【0115】
これにより、情報処理端末30は、ユーザが通知及び表示を不要として登録されたグループのデータを受信したとしても、データの受信を通知及び表示することがない。したがって、ユーザは、不要な動作を強いられることがないため、通信システム1を快適に利用することができる。また、サーバ10は、情報処理端末30の送信装置IDの受信毎に、情報処理装置30にデータを送信する必要がないため、不要なデータの送受信による通信量を低減させることもできる。
【0116】
〈第4実施形態(サーバにおいて表示制限を判定)〉
図7に示すシーケンス図を用いて、通信システム1における第4実施形態の場合の処理の流れを説明する。この第4実施形態は、ユーザによって表示制限が入力されると、サーバ10において情報処理端末30における表示の要否を判定するものである。本実施形態において端末IDは情報処理端末30に紐づくアカウント識別子を含んでもよい。
【0117】
まず、第1ビーコン送信装置20Aが、送信装置IDを送信する(S401)。
【0118】
情報処理端末30は、送信装置IDを受信すると、受信した送信装置ID及び情報処理端末30の端末IDを、サーバ10に送信する(S402)。
【0119】
サーバ10は、送信装置IDを受信すると、受信した送信装置IDに対応するデータを特定する(S403)。また、サーバ10は、特定したデータを、端末IDで特定される情報処理端末30に送信する(S404)。
【0120】
情報処理端末30は、データの受信を通知し、受信したデータをディスプレイ36に表示する(S405)。なお、ステップS403で特定するデータ及びステップS404で送信するデータは、ステップS405で表示するデータの識別情報(例えば、URL)であってもよい。データが識別情報である場合、ステップS405では、この識別情報を利用してデータを取得した後、表示する。また、ステップS403で特定するデータ及びステップS404で送信するデータは、第1ビーコン送信装置20Aに対応するアカウントIDまたは第1ビーコン送信装置20Aが属するグループのIDを含む。
【0121】
その後、情報処理端末30は、ユーザによって入力された非表示操作を受け付ける(S406)。非表示データが受け付けされた情報処理端末30は、アカウントIDまたはグループIDと、端末IDを含む非表示リクエスト信号を送信する(S407)。
【0122】
サーバ10は、非表示リクエスト信号を受信すると、非表示リクエスト信号に含まれるアカウントIDまたはグループIDで特定されるグループを非表示対象のグループとして登録する(S408)。すなわち、第1グループをデータの表示を制限するグループに設定する。
【0123】
その後の処理は、
図6を用いて上述したステップS310〜S321と同一であるため、同一の符号を付して説明を省略する。
【0124】
これにより、情報処理端末30は、ユーザが通知及び表示を不要として登録されたグループのデータを受信したとしても、データの受信を通知及び表示することがない。したがって、ユーザは、不要な動作を強いられることがないため、通信システム1を快適に利用することができる。また、サーバ10は、情報処理端末30の送信装置IDの受信毎に、情報処理装置30にデータを送信する必要がないため、不要なデータの送受信による通信量を低減させることもできる。
【0125】
〈第5実施形態(サーバにおいて表示制限を判定)〉
図8に示すシーケンス図を用いて、通信システム1における第5実施形態の場合の処理の流れを説明する。第5実施形態は、ユーザによって表示制限が入力されると、サーバ10において情報処理端末30における表示の要否を判定するものである。
【0126】
まず、第1ビーコン送信装置20Aが、送信装置IDを送信する(S501)。
【0127】
情報処理端末30は、送信装置IDを受信すると、受信した送信装置ID及び情報処理端末30の端末IDを、サーバ10に送信する(S502)。
【0128】
サーバ10は、送信装置IDを受信すると、受信した送信装置IDに対応するデータを特定する(S503)。
【0129】
サーバ10は、ステップS503でデータを特定すると、特定したデータを、過去に情報処理端末30に送信したか否かを判定することで、データが送信対象であるか否かを判定する(S504)。具体的には、データの送信先である情報処理端末のIDと、当該情報処理端末に送信したデータと対応するグループIDとが関連付けられる送信履歴データを参照し、ステップS502で受信した端末IDと、ステップS503で特定したデータと対応するグループIDとが関連付けられるか否かを判定する。また、端末IDとグループIDとが関連付けられていない場合、データを送信対象と判定する。
【0130】
サーバ10は、データを送信対象と判定すると、ステップS503で特定したデータをステップS502で受信した端末IDで特定される情報処理端末30に送信する(S505)。
【0131】
また、サーバ10は、データを送信対象と判定すると、端末IDとグループIDとを関連付けて送信履歴データに登録する(S506)。具体的には、サーバ10は、情報処理端末30の端末IDと第1グループのIDとを送信履歴データに登録する。
【0132】
情報処理端末30は、データの受信を通知し、受信したデータをディスプレイ36に表示する(S507)。なお、ステップS503で特定するデータ及びステップS505で送信するデータは、ステップS507で表示するデータの識別情報(例えば、URL)であってもよい。データが識別情報である場合、ステップS507では、この識別情報を利用してデータを取得した後、表示する。
【0133】
その後、第2ビーコン送信装置20Bが、送信装置IDを送信する(S508)。
【0134】
情報処理端末30は、送信装置IDを受信すると、ステップS508で受信した送信装置ID及び情報処理端末30の端末IDを、サーバ10に送信する(S509)。
【0135】
サーバ10は、送信装置IDを受信すると、受信した送信装置IDに対応するデータを特定する(S510)。
【0136】
また、サーバ10は、ステップS510でデータを特定すると、データが送信対象であるか否かを判定する(S511)。送信履歴データにおいて、情報処理端末30のIDと、第2ビーコン送信装置20Bが属する第1グループのIDとは関連付けられている。したがって、サーバ10は、ステップS510で特定したデータを、送信対象外と判定する。その結果、サーバ10は、ステップS509で送信された送信装置IDと対応するデータを情報処理端末30に送信しない(
図8中の破線)。したがって、情報処理端末30ではデータの受信通知及び表示が実行されない。
【0137】
また、第3ビーコン送信装置20Eが、送信装置IDを送信する(S512)。
【0138】
情報処理端末30は、送信装置IDを受信すると、ステップS512で受信した送信装置ID及び情報処理端末30の端末IDを、サーバ10に送信する(S513)。
【0139】
サーバ10は、送信装置IDを受信すると、受信した送信装置IDに対応するデータを特定する(S514)。
【0140】
サーバ10は、ステップS514でデータを特定すると、データが送信対象であるか否かを判定する(S515)。送信履歴データにおいて、情報処理端末30のIDと、第3ビーコン送信装置20Eが属するグループIDとは関連付けられていない。したがって、サーバ10は、ステップS510で特定したデータを、送信対象と判定する。
【0141】
サーバ10は、ステップS514で特定したデータを、端末IDで特定される情報処理端末30に送信する(S516)。
【0142】
また、サーバ10は、データを送信対象と判定すると、端末IDとグループIDとを関連付けて送信履歴データに登録する(S517)。具体的には、サーバ10は、情報処理端末30の端末IDと第3ビーコン送信装置20Eが属するグループのIDとを送信履歴データに登録する。
【0143】
情報処理端末30は、ステップS320でデータを受信すると、受信通知及び表示を実行する(S321)。
【0144】
これにより、情報処理端末30は、ユーザが通知及び表示を不要として登録されたグループのデータを受信したとしても、データの受信を通知及び表示することがない。したがって、ユーザは、不要な動作を強いられることがないため、通信システム1を快適に利用することができる。また、サーバ10は、情報処理端末30の送信装置IDの受信毎に、情報処理端末30にデータを送信する必要がないため、不要なデータの送受信による通信量を低減させることもできる。
【0145】
上述した実施形態においては、情報処理端末30のCPU31が表示プログラムPを実行することにより、実現するものとして説明した。一方、情報処理端末30において、CPU31だけでなく、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各処理を実現してもよい。また、これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、上記実施の形態に示した複数の機能を1つの集積回路により実現されることとしてもよい。LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。
【0146】
また、本発明の表示プログラムPは、コンピューター読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよい。記憶媒体は、例えば、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)、CF(Compact Flash)、SD(Secure Digital)等の半導体記憶デバイスや、フレキシブルディスク(Flexible Disk)等の磁気記憶媒体、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)等の光学記憶媒体である。なお、記憶媒体はこれらの例に限られず、表示プログラムPを記憶可能であれば、どのようなデバイスまたは媒体であってもよい。情報処理端末(例えば、情報処理端末30)は、例えば、記憶媒体に記憶された表示プログラムPを読み出し、読み出した表示プログラムPを実行することによって、上記実施の形態に示した複数の機能部の機能を実現する。また、本発明の表示プログラムPは、インターネット等を介してダウンロードされることにより、情報処理端末30に提供されてもよい。情報処理端末(例えば、情報処理端末30)は、例えば、インターネット等を介してダウンロードした表示プログラムPを実行することにより、上記実施の形態に示した複数の機能部の機能を実現する。
【0147】
具体的には、
図9に示すように、情報処理端末30は、受信回路311a、取得回路312a、受付回路313a、通知回路314a、表示処理回路315a、第1登録回路316a、第1判定回路317a、更新回路318a、第2登録回路319a、第2判定回路320a、第3登録回路321a及び第3判定回路322aを有する制御回路31aと、表示プログラムP等を記憶する記憶装置33と、通信I/F34と、操作入力部35と、ディスプレイ36と、スピーカ37とから構成されてもよい。それぞれの機能は、上記実施形態に示した同様の名称を有する各部と同様である。