(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るコンパクト容器について説明する。なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されず、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、各構造における縮尺および数等を、実際の構造における縮尺および数等と異ならせる場合がある。
【0021】
<第1実施形態>
本実施形態のコンパクト容器10は、
図1および
図2に示すように、平面視円形状の扁平容器である。コンパクト容器10は、外殻体10aと、内容器40と、内蓋30と、中蓋20と、第1弁体60と、第2弁体70と、を備える。外殻体10aは、内容器40、内蓋30、および中蓋20を覆って、内部に収容している。外殻体10aは、底部材11と、蓋部材12と、を備える。蓋部材12は、底部材11に対して回転軸O2周りに回動可能に取り付けられている。内容器40の内部には、内容物C1が収容されている。底部材11は、有底の円筒状である。
【0022】
以下では、底部材11の中心軸線(コンパクト容器10の中心軸線)を容器軸O1と呼び、容器軸O1に沿う方向を上下方向(Z軸方向)と呼ぶ。上下方向に沿って蓋部材12側(+Z側)を上側と呼び、底部材11側(−Z側)を下側と呼ぶ。容器軸O1は、回転軸O2に沿う方向と直交する。回転軸O2に沿う方向を左右方向(Y軸方向)と呼び、容器軸O1および回転軸O2の両方と直交する方向を前後方向(X軸方向)と呼ぶ。前後方向に沿って、容器軸O1に対する回転軸O2側(+X側)を後側と呼び、その反対側(−X側)を前側と呼ぶ。また、上下方向から視た平面視において、容器軸O1を通り容器軸O1に直交する方向を径方向と呼び、容器軸O1周りに周回する方向を周方向と呼ぶ。
【0023】
底部材11は、
図2に示すように、容器軸O1と同軸に配置された円板状の底板部11aと、底板部11aの外縁から上側に延びる略円筒状の筒状壁部11bと、を備える。
図1に示すように、筒状壁部11bには、径方向内側面から径方向外側に窪む第1凹部11cが形成されている。第1凹部11cは、周方向に延びている。第1凹部11cは、底板部11aの上面から筒状壁部11bの上面まで形成されている。第1凹部11cは、周方向に沿って等間隔に4つ形成されている。
【0024】
筒状壁部11bの前端部には、径方向内側面から径方向外側に窪む第2凹部11gが形成されている。
図2に示すように、第2凹部11gの径方向外側を向く内側面の上端には、径方向内側に突出する係合突起11hが形成されている。
底部材11は、
図3に示すように、底板部11aから上側に延びる係合板部11dを備える。係合板部11dは、第1凹部11c内に設けられている。係合板部11dの平面視形状は、
図1に示すように、周方向に沿って延びる円弧状である。係合板部11dは、
図3に示すように、底板部11aから上側に延びる板状の板状部11eと、板状部11eの上端部から径方向内側に突出する係合部11fと、を有する。板状部11eの表裏面は、径方向と直交する。板状部11eは、径方向に弾性変形可能である。板状部11eは、第1凹部11cにおける径方向内側を向く面から径方向内側に離れて配置されている。すなわち、係合板部11dの径方向外側には筒状壁部11bとの間に隙間が設けられている。
これにより、板状部11e(係合板部11d)の上部は、板状部11eの下端を支点として
図3に示す状態から径方向外側に弾性変形可能である。
【0025】
蓋部材12は、
図2に示すように、底部材11における筒状壁部11bの後側の端部に取り付けられている。蓋部材12は、底部材11の上端開口を開閉可能である。
なお、以下の説明における各部の位置関係は、特に断りのない限り、蓋部材12が閉じた状態における位置関係とする。
蓋部材12は、容器軸O1と同軸に配置され、下側に開口する有蓋の円筒状である。蓋部材12は、容器軸O1と同軸に配置された円板状の天板部12aと、天板部12aの外周縁から下側に延びる円筒状の筒部12bと、を備える。蓋部材12の天板部12aの下面には、鏡Mが固定される。
【0026】
筒部12bの前端部には、筒部12bの壁部を前後方向に貫通し外部と連通する孔12cが形成されている。孔12cには、開閉規制部13が配設されている。開閉規制部13の上部は、径方向内側から孔12cに挿入され、コンパクト容器10の外部に露出している。開閉規制部13の下部は、第2凹部11gに上側から挿入されている。開閉規制部13は、前側に向けて付勢されている。開閉規制部13の下部には、開閉規制部13を前後方向に貫通する係合孔部13aが形成されている。係合孔部13aは、筒状壁部11bの係合突起11hと係合している。これにより、開閉規制部13によって、蓋部材12を開くことが規制されている。蓋部材12を開く際、使用者は、開閉規制部13のうち孔12cを介して外部に露出する部分を径方向内側(後側)に押圧して、開閉規制部13を径方向内側(後側)に移動させる。これにより、係合孔部13aを底部材11の係合突起11hから外して、開閉規制部13による規制を解除でき、使用者は、蓋部材12を開くことが可能となる。
【0027】
内容器40は、底部材11の筒状壁部11bの径方向内側に配置されている。内容器40は、容器軸O1と同軸に配置され、上側に開口する扁平円筒状の容器である。内容器40の厚みは、比較的薄い。内容器40は、可撓性を有する。内容器40は、例えば、積層のフィルムや薄肉の樹脂成形品などで構成されている。内容器40の上端部には、内容器40の上端部を径方向外側において囲む円環状の取付リング41が固定されている。取付リング41は、上側に突出する係合突起41aを有する。
内容器40の内部である収容空間40aには、流動性を有する内容物C1が収容されている。内容物C1は、流動性を有していれば、液体であっても、ゲル状であっても、ゼリー状であってもよい。内容物C1は、例えば、リキッドファンデーション等の化粧品である。
【0028】
内蓋30は、内容器40の上方に配設されている。内蓋30は、内容器40の上側の開口を塞ぎ、内容器40の内部を封止している。内蓋30は、内蓋円板部31と、外側筒部33と、内側筒部34と、を備える。
内蓋円板部31は、容器軸O1と同軸に配置された円板状である。内蓋円板部31は、内容器40の上側の開口を覆っている。内蓋円板部31には、内容器40内に連通する連通孔31aが形成されている。連通孔31aは、内蓋円板部31を上下方向に貫通する円形状の孔である。連通孔31aは、容器軸O1よりも前側に形成されている。
【0029】
内蓋円板部31の上面には、上側に延びる筒状の通路形成筒部32が形成されている。通路形成筒部32の平面視形状は、
図1に示すように、前後方向に長い長円形状である。通路形成筒部32の前後方向の両端部は、通路形成筒部32の外側に向けて凸となる略半円弧状である。通路形成筒部32は、容器軸O1および連通孔31aを囲んでいる。通路形成筒部32の内側は、後述する連絡通路81となる部分である。通路形成筒部32の上面には、下側に窪む凹部32aが形成されている。凹部32aは、前後方向に延びている。凹部32aは、連絡通路81の直線部81cの左右方向両側にそれぞれ配置されている。
【0030】
内蓋円板部31の上面には、上側に延びる円筒状の第1収容筒部35および第2収容筒部36が形成されている。第1収容筒部35および第2収容筒部36は、通路形成筒部32の内側に配置されている。第1収容筒部35は、容器軸O1よりも前側に配置されている。第1収容筒部35は、通路形成筒部32の内側のうち前端部分に位置する。第1収容筒部35は、内蓋円板部31の上面において連通孔31aを囲んでいる。第1収容筒部35は、連通孔31aと同軸に配置されている。第2収容筒部36は、容器軸O1よりも後側に配置されている。第2収容筒部36は、通路形成筒部32の内側のうち後端部分に位置する。第2収容筒部36は、後述する吐出孔21bと同軸に配置されている。第2収容筒部36の内側には、支持突起38が配設されている。支持突起38は、内蓋円板部31の上面から上側に延びている。支持突起38は、第2収容筒部36と同軸に配置された細長の円柱状である。
【0031】
内蓋円板部31の下面には、内蓋円板部31の下面から下側に延びる円筒状の吸引筒部37が形成されている。吸引筒部37は、連通孔31aと同軸に配置されている。吸引筒部37の下端部は、内容器40内の内容物C1と接触している。
外側筒部33は、内蓋円板部31の外周縁から下側に延びる円筒状である。
内側筒部34は、外側筒部33よりも径方向内側において、容器軸O1と同軸に配置され、内蓋円板部31から下側に延びる円筒状である。
外側筒部33と内側筒部34との径方向の間には、取付リング41の係合突起41aが嵌合されている。係合突起41aは、外側筒部33の径方向内側面に形成された径方向内側に突出する係合突起と係合している。これにより、取付リング41を介して内容器40と内蓋30とが固定されている。外側筒部33の下端および内側筒部34の下端は、取付リング41と接触している。
【0032】
中蓋20は、底部材11の筒状壁部11bに取り付けられている。中蓋20は、内蓋30の上方に配設されている。中蓋20は、中蓋円板部21と、周壁部22と、フランジ部23と、嵌合筒部26と、を備える。
中蓋円板部21は、容器軸O1と同軸に配置された円板状である。中蓋円板部21の上面には、上側に突出する第1隆起部24、第2隆起部25および第3隆起部27が形成されている。
図1に示すように、第1隆起部24は、環状である。第1隆起部24の平面視形状は、容器軸O1と同軸に配置された円環の前端部分を後側に円弧状に窪ませた形状である。
図2に示すように、第1隆起部24の内周面は、上側に向かうに従って第1隆起部24の外側に延びる曲面状に形成されている。コンパクト容器10が閉じた状態において、第1隆起部24の内側に位置する中蓋円板部21の上面には、パフPが設置される。
【0033】
第2隆起部25は、
図1に示すように、第1隆起部24の前側に配置されている。第2隆起部25の平面視形状は、円環状である。第2隆起部25は、一部を第1隆起部24と共有して、第1隆起部24と一体的に形成されている。具体的には、第1隆起部24の前端部における後側に円弧状に窪む部分は、第2隆起部25の後端部分と共有されている。
第3隆起部27は、
図2に示すように、第2隆起部25の内側に隙間を空けて配置されている。図示は省略するが、第3隆起部27の平面視形状は、第2隆起部25と同軸に配置された円環状である。
【0034】
周壁部22は、中蓋円板部21の外周縁から下側に延びる円筒状である。周壁部22の下部は、底部材11の筒状壁部11b内に嵌合されている。
図3に示すように、周壁部22の下部には、径方向外側面から径方向内側に窪む溝22aが形成されている。溝22aは、周方向に沿って延びている。溝22aは、周方向に沿って間隔を空けて4つ形成されている。各溝22aは、第1凹部11cと径方向に対向する位置に形成されている。各溝22aには、底部材11の係合板部11dの係合部11fと係合している。これにより、周壁部22が底部材11から外れることが抑制される。周壁部22内には、内蓋30および取付リング41が嵌合されて固定されている。周壁部22の内周面には、径方向内側に窪み、取付リング41の径方向外端が係合する凹部が形成されている。これにより、内蓋30、取付リング41および内容器40が、中蓋20から外れることが抑制される。内容器40は、中蓋20に固定された状態において、底部材11の底板部11aから上方に離れて配置されている。
【0035】
フランジ部23は、周壁部22の外周面から径方向外側に延びている。フランジ部23は、全周に亘って設けられている。フランジ部23の下面は、底部材11の筒状壁部11bの上面に上側から接触している。
嵌合筒部26は、中蓋円板部21の下面から下側に延びる筒状である。嵌合筒部26は、
図1に示すように、前後方向に延びている。嵌合筒部26の前後方向の両端部は、嵌合筒部26の外側に向けて凸となる略半円弧状である。
図2に示すように、嵌合筒部26内には、内蓋30の通路形成筒部32が嵌合されている。
【0036】
中蓋20は、内蓋30との間に連通孔31aに連通する連絡通路81を画成する。本実施形態において連絡通路81は、通路形成筒部32の上側の開口が中蓋円板部21によって閉じられて形成されている。連絡通路81は、
図1に示すように、平面視で前後方向に沿って真っ直ぐに延在している。
なお、本明細書において、連絡通路が平面視で真っ直ぐに延在しているとは、平面視において連絡通路における延在方向と直交する方向の中心を繋ぐ線が、延在方向と略平行な略直線となることを含む。本実施形態では、連絡通路81の左右方向(Y軸方向)の中心を繋ぐ線は、容器軸O1を通り前後方向と平行な直線である。
【0037】
連絡通路81は、第1円形部81aと、第2円形部81bと、直線部81cと、を有する。
第1円形部81aの平面視形状および第2円形部81bの平面視形状は、円形状である。第1円形部81aは、連絡通路81の前端部である。第1円形部81aは、平面視において内蓋30の第1収容筒部35とほぼ重なっている。第2円形部81bは、連絡通路81の後端部である。第2円形部81bは、平面視において内蓋30の第2収容筒部36とほぼ重なっている。
直線部81cは、第1円形部81aと第2円形部81bとを繋いでいる。直線部81cの平面視形状は、前後方向に延びる細長の長方形状である。直線部81cの左右方向(Y軸方向)の寸法は、第1円形部81aの内径および第2円形部81bの内径よりも小さい。
【0038】
中蓋20には、連絡通路81の内圧を増減させる操作部50が配設されている。操作部50は、
図2に示すように、中蓋20の外面との間に隙間を設けた状態で配設されている。本実施形態において操作部50は、中蓋円板部21の上面との間に隙間として操作空間(隙間)82を設けた状態で配設されている。操作部50は、
図1に示すように、平面視において、第2隆起部25の内側に設けられている。操作部50は、
図2に示すように、弾性変形部51と、取付部52と、を有する。
【0039】
弾性変形部51は、中蓋円板部21の上面のうち第2隆起部25の内側に位置する部分を覆っている。弾性変形部51は、上側に凸となるドーム状である。弾性変形部51の平面視形状は、
図1に示すように、第2隆起部25と同軸に配置された円形状である。
取付部52は、
図2に示すように、弾性変形部51の外周縁から下側に延びる筒状である。取付部52は、第2隆起部25と第3隆起部27との間に嵌合されて固定されている。これにより、操作部50が中蓋20に固定されている。
操作部50は、弾性変形可能に形成されている。より詳細には、弾性変形部51が上下方向に弾性変形可能に形成されている。操作部50の材質は、例えば、エラストマー、ゴム等の軟材質である。
【0040】
中蓋20において操作部50と対向する部分、すなわち中蓋円板部21のうち操作部50の弾性変形部51と対向する部分には、操作空間82と連絡通路81とを連通する貫通孔21aが形成されている。貫通孔21aは、中蓋円板部21を上下方向に貫通する。貫通孔21aの平面視形状は、
図1に示すように、内蓋30の連通孔31aと同軸に配置された円形状である。貫通孔21aの内径は、連通孔31aの内径よりも小さい。
図2に示すように、貫通孔21aの上端は、操作空間82に開口している。貫通孔21aの下端は、連絡通路81のうち第1円形部81aに開口している。
連通された連絡通路81と操作空間82とによって、保持空間80が構成されている。
【0041】
中蓋20には、内容物C1を吐出させる吐出孔21bが形成されている。吐出孔21bは、中蓋円板部21に形成され、中蓋円板部21を上下方向に貫通する。吐出孔21bは、連絡通路81と連通している。吐出孔21bの平面視形状は、
図1に示すように、円形状である。吐出孔21bは、
図2に示すように、内蓋30の第2収容筒部36と同軸に配置されている。吐出孔21bの内径は、上側から下側に向かうに従って拡径している。
【0042】
第1弁体60は、内蓋30の連通孔31aと連絡通路81との連通、およびその遮断を切り替える弁である。本実施形態において第1弁体60は、内蓋30に配設されている。第1弁体60は、連絡通路81のうち第1円形部81a内において、内蓋30の第1収容筒部35内に嵌合されている。第1弁体60は、連通孔31aの上側を覆って、内蓋30の内蓋円板部31の上面に固定されている。第1弁体60は、逆止弁である。第1弁体60は、内容器40の収容空間40aから連絡通路81への流体の流れを許容し、連絡通路81から収容空間40aへの流体の流れを遮断する。第1弁体60としては、例えば、三点弁を用いることができる。
【0043】
第2弁体70は、中蓋20の吐出孔21bと連絡通路81との連通、およびその遮断を切り替える弁である。本実施形態において第2弁体70は、内蓋30に配設されている。
第2弁体70は、連絡通路81のうち第2円形部81b内において、内蓋30の第2収容筒部36内に配置されている。本実施形態において第2弁体70は、ピストン71と、付勢バネ74と、を有する。
ピストン71は、閉塞筒部73と、摺動部72と、を有する。閉塞筒部73は、下側に開口する有蓋の円筒状である。閉塞筒部73は、吐出孔21b、第2収容筒部36および支持突起38と同軸に配置されている。閉塞筒部73の上端部において閉塞筒部73の外径は、上側に向かうに従って縮径している。摺動部72は、閉塞筒部73の下端に接続されている。摺動部72は、閉塞筒部73の下端を外側から囲む円環状である。摺動部72は、第2収容筒部36内に、上下方向に摺動可能に嵌合されている。摺動部72は、ピストン71と内蓋30との間の空間を封止している。
【0044】
付勢バネ74は、支持突起38の周りを囲んで配設されている。付勢バネ74の下端は、内蓋30の内蓋円板部31の上面に接触している。付勢バネ74の上部は、ピストン71の閉塞筒部73内に挿入されている。付勢バネ74の上端は、閉塞筒部73と接触している。付勢バネ74は、ピストン71を上側に付勢している。付勢バネ74によってピストン71が上側に付勢されることで、閉塞筒部73の上端部が吐出孔21bに挿入され、吐出孔21bが閉塞される。これにより、第2弁体70は、吐出孔21bと連絡通路81との連通を遮断する。
【0045】
本実施形態において内容器40と内蓋30と中蓋20とは、リフィル容器10bを構成している。リフィル容器10bは、外殻体10aに対して着脱自在に設けられている。これにより、使用者は、内容器40内の内容物C1を使い切った後に、リフィル容器10bを、内容物C1が充填された新しいリフィル容器10bと交換することができる。
外殻体10aからリフィル容器10bを取り外す際、使用者は、係合板部11dの係合部11fと溝22aとの係合状態を解除する。具体的には、使用者は、係合板部11dを筒状壁部11bとの間の隙間に向けて径方向外側に弾性変形させることで、係合部11fを径方向外側に弾性変位させる。これにより、係合部11fを溝22a内から外すことができ、係合部11fと溝22aとの係合状態を解除することができる。
【0046】
以下、本実施形態のコンパクト容器10の内容物C1の吐出方法について説明する。
コンパクト容器10が未使用状態の場合、内容物C1は、収容空間40a内にのみ収容されており、連絡通路81と操作空間82とによって構成される保持空間80には、例えば空気が充填されている。
まず、使用者は、外殻体10aの蓋部材12を開いた後、操作部50の弾性変形部51を上側から押圧して下側に窪ませるように弾性変形させる。弾性変形部51が下側に窪むように弾性変形すると操作空間82内の容積が小さくなるため、操作空間82内の空気が貫通孔21aを介して連絡通路81に流れる。これにより、連絡通路81の内圧が上昇する。連絡通路81の内圧が上昇すると、連絡通路81の内圧によって第2弁体70のピストン71が下側に押圧されて、付勢バネ74に抗して下側に移動する。したがって、ピストン71の上端部、すなわち閉塞筒部73の上端部が吐出孔21bから下側に移動して、吐出孔21bの閉塞状態を解除する。これにより、連絡通路81内の空気の一部が吐出孔21bから外部へと排出され、連絡通路81の内圧が低下する。そのため、再びピストン71が付勢バネ74に押されて上側に移動し、吐出孔21bを閉塞する。このとき、第1弁体60は連絡通路81から収容空間40aへの流体の移動を遮断するため、第1弁体60によって連通孔31aが閉塞されており、連絡通路81内の空気が連通孔31aから収容空間40aに流れることが抑制される。
【0047】
次に、使用者は、操作部50に加えている押圧力を解除して、弾性変形していた弾性変形部51を元の状態に復元させる。これにより、操作空間82内の容積が増加して、操作空間82内が負圧となる。そのため、連絡通路81内の空気が貫通孔21aを介して操作空間82内に吸入される。このとき、吐出孔21bは第2弁体70によって閉塞されているため、外部から連絡通路81へ空気が入ることが抑制される。したがって、連絡通路81内から空気の一部が流出し、連絡通路81内が負圧になる。そのため、吸引筒部37および連通孔31aを介して、収容空間40a内の内容物C1が連絡通路81内に吸い上げられる。第1弁体60は収容空間40aから連絡通路81への流体の流れを許容するため、第1弁体60は、連通孔31aと連絡通路81とを連通させた状態となっており、内容物C1の流れを阻害しない。これにより、連絡通路81内に内容物C1が流入される。
【0048】
使用者は、上述した操作部50の弾性変形と復元とを複数回行うことにより、連絡通路81の空気を外部に排出するとともに、連絡通路81内に内容物C1を充填させていくことができる。連絡通路81内が内容物C1で充填されると、操作部50の弾性変形が復元した際に、貫通孔21aを介して操作空間82内に内容物C1が流入される。そのため、操作部50の弾性変形と復元とをさらに複数回行うことにより、操作空間82内に内容物C1を充填させることができる。以上により、保持空間80に内容物C1を充填させることができる。ここで、内容器40は可撓性を有するため、内容物C1の減少に伴って収容空間40aの内圧が小さくなると、内容器40が縮小変形して収容空間40aの容積が小さくなる。これにより、内容物C1が連絡通路81に流入して収容空間40a内の内容物C1の総量が減った場合であっても、収容空間40aから連絡通路81へと好適に内容物C1を送ることが可能である。
【0049】
保持空間80に内容物C1が充填された状態において、操作部50を弾性変形させると、減少した操作空間82内の容積の分だけ内容物C1が貫通孔21aを介して連絡通路81に押し出され、内容物C1で満たされた連絡通路81の内圧が上昇する。これにより、ピストン71が付勢バネ74に抗して下側に移動させられ、吐出孔21bの閉塞が解除される。したがって、操作空間82から連絡通路81内に押し出された分の内容物C1が吐出孔21bから外部へと吐出される。このようにして、使用者は、内容物C1を吐出させることができる。内容物C1は、吐出孔21bから中蓋20の上面のうち第1隆起部24の内側に吐出される。そのため、内容物C1が中蓋20の上面上から零れることを抑制できる。使用者は、パフP等によって中蓋20の上面を拭うことで内容物C1をパフP等に付着させて使用する。
【0050】
本実施形態によれば、操作部50により連絡通路81の内圧を上昇させたときに、第1弁体60は連通孔31aと連絡通路81との連通を遮断し、かつ、第2弁体70は吐出孔21bと連絡通路81とを連通させる。一方、操作部50により連絡通路81の内圧を下降させたときに、第2弁体70は吐出孔21bと連絡通路81との連通を遮断し、かつ、第1弁体60は連通孔31aと連絡通路81とを連通させる。そのため、上述したように、使用者は、操作部50によって連絡通路81の内圧の増減を行うことで、連絡通路81内を負圧にして、内容器40内の内容物C1を連絡通路81内に流入させることができる。これにより、使用者は、操作部50を操作することで、連絡通路81内に内容物C1を充填することができる。この状態で、操作部50によって連絡通路81の内圧を上昇させると、連絡通路81の内圧の上昇に対応した量だけ、内容物C1を吐出孔21bから吐出させることができる。そのため、使用者は、操作部50の操作によって上昇する連絡通路81の内圧に応じた所定量の内容物C1を吐出させることができる。したがって、本実施形態によれば、内容物C1の吐出量の調整が容易なコンパクト容器10が得られる。
【0051】
また、本実施形態によれば、連絡通路81は、平面視で真っ直ぐに延在している。そのため、例えば、中蓋20と内蓋30との間の全体に連絡通路81が形成されるような場合に比べて、連絡通路81の容積を小さくできる。これにより、使用者は、少ない回数の操作部50の操作で、連絡通路81内を内容物C1で満たすことができる。したがって、使用者は、未使用状態のコンパクト容器10を、内容物C1を吐出させることができる状態にすることが容易である。これにより、コンパクト容器10の利便性を向上できる。
特に、本実施形態のように連絡通路81が細長の直線状の直線部81cを有することで、連絡通路81の容積をより小さくできる。そのため、より少ない回数の操作部50の操作で、連絡通路81内を内容物C1で満たすことができ、コンパクト容器10の利便性をさらに向上できる。
【0052】
また、本実施形態によれば、操作部50が中蓋20の外面との間に隙間、すなわち操作空間82を設けた状態で配設され、弾性変形可能に形成されている。そして、中蓋20と操作部50との対向する部分には、操作空間82と連絡通路81とを連通する貫通孔21aが形成されている。そのため、操作部50を弾性変形させることによって、操作空間82および貫通孔21aを介して、連絡通路81の内圧を上昇させることができる。これにより、操作部50の弾性変形量に応じた分の内容物C1を吐出させることができ、内容物C1の吐出量の調整をより容易にできる。
【0053】
また、例えば、連絡通路81の内圧の増減を行う操作部50として、ピストンおよびシリンダを有するようなポンプを用いる場合、操作部50の構造が複雑化し、コンパクト容器10が大型化する場合がある。これに対して、本実施形態によれば、操作部50を弾性変形させることによって連絡通路81の内圧の増減を行うことができるため、操作部50の構造を簡易にしつつ、内容物C1の吐出量を調整しやすい。また、これにより、コンパクト容器10を小型化しやすい。
【0054】
本実施形態では、中蓋20と内蓋30との間に連絡通路81が画成されているため、例えば中蓋のみで連絡通路を構成する場合に比べて、連絡通路81の加工性を向上させることができる。この場合、容積の小さい連絡通路81(例えば、細溝状等)であっても、容易に形成できる。これにより、初期吐出時において、連絡通路81を満たすために必要な操作部50の操作回数を軽減できるので、利便性を向上させることができる。また、連絡通路81の容積を小さくすることで、内容器40内の内容物を使い切った際等、連通孔31aから連絡通路81内に内容物が流入しなくなった状態において、連絡通路81内に残留する内容物の残留量を削減できる。
【0055】
なお、本実施形態においては、下記の構成を採用することもできる。
操作部50の平面視形状は、特に限定されず、楕円形状であってもよいし、三角形状であってもよし、四角形状であっても、五角形以上の多角形状であってもよい。また、操作部50は、例えば、硬質部材で構成されたボタンであってもよい。この場合、操作部50としてのボタンは、上方付勢されている。
また、内容器40の形状は、特に限定されず、例えば、楕円筒状であってもよいし、角筒状であってもよい。
また、連絡通路81の形状は、特に限定されない。連絡通路81は、中蓋20と内蓋30との上下方向の間の全体に亘って形成されていてもよい。
また、内容器40と内蓋30と中蓋20とは、リフィル容器10bを構成していなくてもよい。すなわち、内容物C1を使い切った際に、内容器40を交換できない構成であってもよい。
【0056】
上述した実施形態では、操作部50と第2弁体70とを別体で形成した場合について説明したが、この構成のみに限らず、操作部50と第2弁体70とを一体で形成しても構わない。
上述した実施形態では、内容器40を有底筒状に形成した場合について説明したが、例えば口部を有するチューブ容器を内容器に採用しても構わない。
【0057】
<第2実施形態>
第2実施形態は、第1実施形態に対して、第2弁体の構成が異なる。なお、上記実施形態と同様の構成については、適宜同一の符号を付す等により説明を省略する場合がある。
図4および
図5に示すように、本実施形態のコンパクト容器110において、中蓋120には、取付孔121eが形成されている。取付孔121eは、
図5に示すように、中蓋120の中蓋円板部121を上下方向に貫通する。取付孔121eの平面視形状は、
図4に示すように、連絡通路81の第2円形部81bと同軸に配置された円形状である。
【0058】
中蓋円板部121には、中蓋円板部121を上下方向に貫通する複数の吐出孔121bが形成されている。複数の吐出孔121bは、取付孔121eを囲んで等間隔に配置されている。吐出孔121bは、接続孔部121cと、長孔部121dと、を有する。接続孔部121cの平面視形状は、円形状である。接続孔部121cは、
図5に示すように、連絡通路81の第2円形部81bに開口する。長孔部121dは、接続孔部121cの上側に接続されており、中蓋120の外部に開口している。長孔部121dは、接続孔部121cから、取付孔121eの中心軸を中心とする径方向の外側に延びている。
【0059】
第2弁体170は、取付孔121eに取り付けられている。第2弁体170は、取付部171と、閉塞部172と、を有する。取付部171は、上下方向に延びる有蓋の円筒状である。取付部171は、取付孔121eと同軸に配置されている。取付部171は、取付孔121eに嵌合されている。取付部171の下部の外周面には、突出する凸部171aが形成されている。凸部171aは、中蓋円板部121よりも下側に配置されている。
凸部171aは、中蓋円板部121の下面と係合している。これにより、第2弁体170が取付孔121eから上側に抜けて外れることが抑制される。
【0060】
閉塞部172は、取付部171の上端に接続されている。閉塞部172は、取付部171と同軸に配置された円板状である。閉塞部172の外径は、取付部171の外径よりも大きい。閉塞部172は、吐出孔121bよりも、取付部171の中心軸を中心とする径方向の外側に延びている。閉塞部172は、複数の吐出孔121bを上側から覆っている。
図5に示す状態において、閉塞部172の外縁部は、中蓋円板部121の上面と接触している。これにより、閉塞部172は、複数の吐出孔121bを閉塞している。閉塞部172の外周縁部は、連絡通路81の内圧が上昇すると上側に弾性変形して、吐出孔121bを開放する。これにより、第2弁体170は、連絡通路81から外部への流体の流れを許容し、中蓋120の外部から連絡通路81への流体の流れを遮断する。
【0061】
中蓋120の下面には、下側に突出するリブ128が形成されている。リブ128は、連絡通路81の第1円形部81a内に突出している。リブ128は、前後方向に延びている。リブ128は、
図4に示すように、貫通孔21aの左右方向(Y軸方向)両側に、2つずつ左右方向に並んで配置されている。左右方向に並ぶ2つのリブ128の前後方向の寸法は、貫通孔21aに近い側のリブ128の方が、貫通孔21aから遠い側のリブ128よりも大きい。
中蓋120のその他の構成は、第1実施形態の中蓋20の構成と同様である。
【0062】
図5に示すように、本実施形態のコンパクト容器110の内蓋130においては、内蓋円板部131に膨出部131b,131cが形成されている。膨出部131b,131cは、内蓋円板部131のうち上下方向の位置が内蓋円板部131の他の部分に比べて上側に位置する部分である。膨出部131bは、連絡通路81の直線部81cと上下方向に重なっている。膨出部131cは、連絡通路81の第2円形部81bと上下方向に重なっている。
【0063】
内蓋130は、第1実施形態の内蓋30と異なり、第1収容筒部35および第2収容筒部36が形成されていない。内蓋130においては、第1収容筒部35の代わりに通路形成筒部132に第1弁体60が配置される収容部が形成されている。
内蓋130のその他の構成は、第1実施形態の内蓋30の構成と同様である。コンパクト容器110のその他の構成は、第1実施形態のコンパクト容器10の構成と同様である。
【0064】
本実施形態によれば、第1実施形態と同様に操作部50を操作することによって、内容物C1を吐出させることができ、吐出される内容物C1の吐出量の調整を容易にできる。また、本実施形態によれば、吐出孔121bが第2弁体170の中心軸周りに複数設けられており、内容物C1が吐出される面積を広くできる。
また、本実施形態によれば、リブ128が設けられることで、連絡通路81の容積を小さくできる。また、本実施形態によれば、膨出部131b,131cが設けられているため、連絡通路81の上下方向の寸法を部分的に小さくでき、連絡通路81の容積をさらに小さくできる。これにより、使用者は、より少ない回数の操作部50の操作で、連絡通路81内を内容物C1で満たすことができる。したがって、コンパクト容器110の利便性をより向上できる。
【0065】
<第3実施形態>
第3実施形態は、第1実施形態に対して、操作部50の位置を変えられる点において異なる。なお、上記実施形態と同様の構成については、適宜同一の符号を付す等により説明を省略する場合がある。
図6に示すように、本実施形態のコンパクト容器210において、中蓋220の周壁部222の外周面には、全周に亘って連続して延びる周溝222aと、全周に亘って形成された凹凸部222bと、が形成されている。周溝222aは、周壁部222の外周面のうちの下端部に形成されている。凹凸部222bは、周壁部222の外周面うちのフランジ部23の下側で、かつ、周溝222aよりも上側の部分に形成されている。凹凸部222bは、周壁部222の外周面から径方向外側に突出する凸部222cが全周に亘って等間隔に複数形成されることによって形成されている。凸部222cの上端は、フランジ部23の下面に接続されている。凸部222cの径方向外端は、フランジ部23よりも径方向内側に位置する。凸部222cは、例えば、直方体状である。
中蓋220のその他の構成は、第1実施形態の中蓋20の構成と同様である。
【0066】
図7に示すように、本実施形態のコンパクト容器210において、外殻体210aの内部には、第1係合部211gと、係合板部211dと、が形成されている。
第1係合部211gは、底部材211の筒状壁部211bの内周面から径方向内側に突出している。第1係合部211gは、例えば、直方体状である。第1係合部211gは、周壁部222の凹凸部222bと周方向に係合している。より詳細には、
図6に示すように、第1係合部211gは、周方向に隣り合う凸部222c同士の間に嵌合されて、凹凸部222bに係合されている。
【0067】
係合板部211dは、第1実施形態の係合板部11dの代わりに設けられている。係合板部211dは、
図7に示すように、底部材211の第1凹部211c内に設けられ、底板部11aから上側に延びている。第1凹部211cは、第1実施形態の第1凹部11cの代わりに設けられている。第1凹部211cは、
図8に示すように、周壁部222の周溝222aの溝底面に接する接線方向に直線状に延びている。第1凹部211cのその他の構成は、第1実施形態の第1凹部11cの構成と同様である。
【0068】
係合板部211dは、
図9に示すように、底板部11aから上側に延びる板状の板状部211eと、板状部211eの上端部から径方向内側に突出する第2係合部211fと、を有する。板状部211eの表裏面は、径方向と直交する。板状部211eは、径方向に弾性変形可能である。板状部211eは、第1凹部211cにおける径方向内側を向く面から径方向内側に離れて配置されている。すなわち、係合板部211dの径方向外側には筒状壁部211bとの間に隙間が設けられている。これにより、板状部211e(係合板部211d)の上部は、板状部211eの下端を支点として
図9に示す状態から径方向外側に弾性変形可能である。
【0069】
第2係合部211fは、
図8に示すように、平面視で周溝222aの溝底面に接する接線方向に直線状に延びている。第2係合部211fは、平面視で第1凹部211cが延びる方向とほぼ平行に延びている。第2係合部211fは、板状部211eの上記接線方向の全体に亘って設けられている。
図6および
図8に示すように、第2係合部211fは、周壁部222の周溝222aに係合している。第2係合部211fは上記接線方向に延びているため、
図8に示すように、第2係合部211fのうち上記接線方向の中央部分が周溝222aに挿入されて周溝222aと係合し、第2係合部211fのうち上記接線方向の両端部は、周溝222aの外側に設けられ周溝222aと係合していない。板状部211eが径方向に弾性変形可能であるため、第2係合部211fは、径方向に弾性変位可能に配設されている。
本実施形態において、係合板部211dの平面視形状は、上記接線方向に延びる直線状である。
外殻体210aのその他の構成は、第1実施形態の外殻体10aの構成と同様である。
【0070】
本実施形態において内容器40と内蓋30(
図6〜8においては図示省略)と中蓋220とは、リフィル容器210bを構成している。リフィル容器210bは、外殻体210aに対して着脱自在に設けられている。これにより、使用者は、内容器40内の内容物C1を使い切った後に、リフィル容器210bを、内容物C1が充填された新しいリフィル容器210bと交換することができる。
コンパクト容器210のその他の構成は、第1実施形態のコンパクト容器10の構成と同様である。
【0071】
本実施形態によれば、第2係合部211fが係合する中蓋220の周溝222aが全周に亘って連続して延びているため、中蓋220と外殻体210aとの周方向の相対位置を変えた場合であっても、第2係合部211fを周溝222aに係合させることができる。そして、第1係合部211gが係合する凹凸部222bが全周に亘って形成されているため、中蓋220の周方向位置が変わった場合でも、第1係合部211gを凹凸部222bと周方向に係合させることができる。これにより、中蓋220と外殻体210aとの周方向の相対位置を変えて中蓋220を外殻体210aに設置した場合であっても、第2係合部211fによって、中蓋220が外殻体210a(底部材211)から上側に抜けて外れることを抑制できつつ、中蓋220が外殻体210aに対して周方向に回転することを規制できる。本実施形態においては、中蓋220はリフィル容器210bを構成しているため、中蓋220と外殻体210aとの周方向の相対位置を変えることで、リフィル容器210bと外殻体210aとの周方向の相対位置が変化する。
【0072】
中蓋220と外殻体210aとの周方向の相対位置を変える際、使用者は、リフィル容器210bを外殻体210aから取り外す。そして、リフィル容器210bを周方向に回転させて、外殻体210aに対するリフィル容器210bの周方向位置を任意の位置に変え、再びリフィル容器210bを外殻体210aの底部材211に上側から挿入してリフィル容器210bを外殻体210aに設置する。このとき、第1係合部211gが凸部222cの周方向の間に嵌合されるようにする。
以上により、使用者は、中蓋220の外殻体210aに対する周方向位置を変えて、操作部50の外殻体210aに対する周方向位置を変えることができる。したがって、使用者は、自らの使いやすい位置に操作部50を配置することが可能となる。これにより、コンパクト容器210の利便性を向上できる。
【0073】
また、本実施形態によれば、第2係合部211fは、周溝222aの溝底面に接する接線方向に直線状に延びているため、第2係合部211fの上記接線方向両端部は、本実施形態のように周溝222aから外れて係合していない状態となりやすく、第2係合部211fと周溝222aとが係合している部分を小さくできる。これにより、第2係合部211fを弾性変位させて周溝222aから外しやすく、第2係合部211fと周溝222aとの係合を解除しやすい。したがって、本実施形態によれば、中蓋220を外殻体210aから取り外しやすい。その結果、上述した操作部50の外殻体210aに対する周方向位置を変える作業を行う際、および内容物C1を使い切った後にリフィル容器210bを交換する作業を行う際等に、リフィル容器210bを外殻体210aから取り外しやすく、各作業の手間を低減できる。
【0074】
また、中蓋220を外殻体210aから取り外す際、中蓋220を外殻体210aに対して、例えば周溝222aの溝底面の法線方向周りに回転させようとすると、周溝222aの下面が第2係合部211fを突き上げつつ径方向外側に向けて押圧する。これにより、第2係合部211fを径方向外側に弾性変位させることができ、第2係合部211fと周溝222aとの係合を解除しやすい。
【0075】
なお、本実施形態においては、周溝222aおよび凹凸部222bが形成された周壁部222が中蓋220に設けられる構成としたが、これに限られない。例えば、内蓋に、周溝および凹凸部が形成された周壁部が備えられていてもよい。
また、上記説明した各実施形態の構成は、相互に矛盾しない範囲内において、適宜組み合わせることができる。
【0076】
<第4実施形態>
第4実施形態は、第1実施形態に対して、操作部300と第2弁体301とが一体に形成された操作ユニット360を有している点において異なる。なお、上記実施形態と同様の構成については、適宜同一の符号を付す等により説明を省略する場合がある。
図10、
図11に示すように、本実施形態のコンパクト容器302において、中蓋303の中蓋円板部21には、操作部収容部305および第1収容部306が形成されている。操作部収容部305は、中蓋円板部21における容器軸O1に対して前側に位置する部分に形成されている。具体的に、操作部収容部305は、中蓋円板部21から下側に窪むとともに、平面視で環状に形成されている。
【0077】
図11に示すように、第1収容部306は、中蓋円板部21における操作部収容部305の内側に位置する部分に、操作部収容部305と同軸に配置されている。具体的に、第1収容部306は、中蓋円板部21から下側に窪むとともに、平面視で環状に形成されている。第1収容部306内には、第1弁体60が嵌合されている。
中蓋円板部21において、第1収容部306の内側に位置する部分には、中蓋円板部21を上下方向に貫通する貫通孔312が形成されている。貫通孔312は、第1弁体60により開閉可能に構成されている。
【0078】
中蓋円板部21において、貫通孔312の内周縁からは下側に向けて連結筒部315が延設されている。連結筒部315の下端部には、連結凹部320が形成されている。
図11、
図12に示すように、連結凹部320は、連結筒部315の内周面のうち、左右方向で対向する部分が窪んで形成されている。各連結凹部320の内周面には、係止部321が形成されている。係止部321は、各連結凹部320内に前後方向に間隔をあけて2つ形成されている。また、
図11に示すように、連結筒部315の下端部には、逃げ部322が形成されている。逃げ部322は、連結筒部315の下端開口縁から上側に窪むとともに、後側に向けて開口している。
【0079】
連結筒部315の下端部には、回動部材330が左右方向に延びる回動軸O3回りに回動可能に連結されている。回動部材330は、ベース部331と、回動ピン332と、吸引筒部333と、を備えている。
【0080】
図11、
図12に示すように、ベース部331は、連結筒部315内に連結筒部315の下側から収容されている。
回動ピン332は、ベース部331から左右方向の両側に突出している。各回動ピン332は、上述した各連結凹部320内に各別に収容されている。各回動ピン332には、各連結凹部320内において係止部321が各回動ピン332の下側から係止されている。
【0081】
図11に示すように、吸引筒部333は、ベース部331から後側に向けて延設されている。具体的に、吸引筒部333は、上述した逃げ部322を通して連結筒部315よりも後側に突出している。吸引筒部333における前後方向の中間部分には、吸引筒部333の外周面から張り出す外フランジ部334が形成されている。本実施形態の回動部材330は、吸引筒部333が後側を向く連通位置、および吸引筒部333が下側を向く遮断位置の間を回動軸O3回りに回動する。
【0082】
上述したベース部331には、吸引筒部333内と上述した連結筒部315内とを連通させる連通路340が形成されている。連通路340は、左右方向から見た側面視でL字状に形成されている。連通路340は、上述した連通位置において、開口部が上側を向くことで、吸引筒部333内と連結筒部315内とを連通させる。一方、回動部材330は、
図13に示す遮断位置において、開口部が後側を向くことで、吸引筒部333内と連結筒部315内との連通が遮断される。
【0083】
図11に示すように、上述した吸引筒部333には、装着キャップ342が取り付けられている。装着キャップ342は、吸引筒部333に外挿された筒状に形成されている。装着キャップ342の内周面には、雌ねじ部が形成されている。装着キャップ342の前端開口縁には、装着キャップ342の内側に向けて突出する係止片343が形成されている。係止片343は、上述した回動部材330の外フランジ部334に外フランジ部334の前側から当接可能に構成されている。これにより、回動部材330に対する装着キャップ342の後方移動が規制されている。なお、本実施形態では、回動部材330および装着キャップ342が内蓋を構成し、吸引筒部333の内側および連通路340が内容器350に連通する連通孔を構成している。
【0084】
本実施形態の内容器350は、例えばブロー成形等によって形成されるとともに、上下方向に扁平したチューブ状に形成されている。内容器350は、中蓋303と底部材11とにより画成された空間に横たわった状態で収容されている。具体的に、内容器350は、口部351、肩部352および胴部353が前側から後側に向けてこの順に連なって形成されている。
【0085】
口部351の外周面には、雄ねじ部が形成されている。口部351は、上述した吸引筒部333が嵌合された状態で、上述した装着キャップ342に螺着されている。この際、口部351の内周面が吸引筒部333の外周面に密に接するとともに、口部351の前端開口縁が外フランジ部334に外フランジ部334の後側から密に接する。これにより、内容器350の口部351が吸引筒部333および外フランジ部334に密に装着される。なお、内容器350は、螺着以外の方法によって吸引筒部333に装着されても構わない。
【0086】
肩部352は、口部351の後端開口縁から張り出している。肩部352は、上下方向の長さが左右方向の長さよりも短くなっている。
胴部353は、肩部352の外周縁から後側に向けて延設されている。胴部353は、後側および左右方向の外側に向かうに従い上下方向の長さが漸次縮小している。本実施形態の内容器350において、少なくとも胴部353は可撓性を有している。
【0087】
ここで、上述した中蓋303には、操作ユニット360が配設されている。操作ユニット360は、操作部300および第2弁体301が一体に形成されている。
操作部300は、弾性変形部361と、フランジ部362と、取付部363と、を有している。
【0088】
弾性変形部361は、上述した実施形態と同様に上側に向けて凸のドーム状である。弾性変形部361は、第1弁体60を上側から覆っている。
フランジ部362は、弾性変形部361の外周縁から全周に亘って張り出している。フランジ部362は、中蓋円板部21の上面に上側から密に当接している。したがって、中蓋303、操作部300および第1弁体60で画成された空間は、連通孔(吸引筒部333の内側および連通路340)に連通する連絡通路370を構成している。すなわち、中蓋303は、連絡通路370の一部を構成している。
取付部363は、フランジ部362から下側に延びる筒状に形成されている。取付部363は、操作部収容部305内に嵌合されている。
【0089】
第2弁体301は、フランジ部362から後側に延設されている。具体的に、第2弁体301は、後側に向かうに従い下側に向けて延在している。第2弁体301の後端部は、中蓋円板部21の上面に中蓋円板部21の上側から当接している。第2弁体301は、フランジ部362よりも薄肉に形成されている。したがって、敷設部310の上面と第2弁体301の下面との間には、吐出隙間371が画成されている。
【0090】
中蓋303における弾性変形部361に対して後側に位置する部分には、連絡通路370と吐出隙間371との間を連通させる連通溝375が形成されている。連通溝375は、操作部収容部305内に形成された回り込み溝376と、回り込み溝376に対して前側に連なる前側溝377と、回り込み溝376に対して後側に連なる後側溝378と、を有している。
【0091】
回り込み溝376は、左右方向から見た側面視でU字状に形成されている。すなわち、回り込み溝376は、操作部収容部305の底面及び前後方向で対向する内側面に亘って形成されている。これにより、操作部収容部305内において、回り込み部376の内面と取付部363の外面との間には、U字状の隙間が形成されている。
前側溝377は、中蓋円板部21の上面において、操作部収容部305に対して前側に位置する部分に形成されている。前側溝377の前端開口部は連絡通路370内に連通している。前側溝377の後端開口部は、回り込み溝376内に連通している。
【0092】
後側溝378は、中蓋円板部21の上面において、操作部収容部305に対して後側に位置する部分に形成されている。後側溝378の前端開口部は、回り込み溝376内に連通している。後側溝378の後端開口部は、第2弁体301の後端縁(中蓋円板部21の上面との当接部分)よりも前側で終端している。後側溝378は、上述した吐出隙間371に前後方向でラップしている。これにより、連通溝375内と吐出隙間371とが連通する。なお、後側溝378は、後端部は、後側に向かうに従い上下方向の深さが漸次縮小している。
図10に示す平面視において、後側溝378は、後側に向けて凸の扇状に形成されている。すなわち、後側溝378は、後側に向かうに従い左右方向の幅が漸次拡幅されている。なお、連通溝375の形状は、連絡通路370内と吐出隙間371との間を連通させる構成であれば適宜変更が可能である。
【0093】
本実施形態のコンパクト容器302において、弾性変形部51を下側に向けて弾性変形させると、連絡通路370の容積が小さくなることで、連絡通路370の内圧が上昇する。すると、連絡通路370の内圧が連通溝375及び吐出隙間371を通じて第2弁体301に作用することで、第2弁体301がフランジ部362を起点に上側に向けて変位する。これにより、第2弁体301と中蓋円板部21の上面とが離間し、吐出隙間371が開放される。その結果、連絡通路370内の空気の一部が第2弁体301と中蓋円板部21との隙間を通じて外部に排出される。
【0094】
一方、連絡通路370の内圧上昇時において、第1弁体60は貫通孔312の閉塞状態を維持する。これにより、連絡通路370と連結筒部315内との連通が遮断され、連絡通路370内の空気が貫通孔312を通じて連結筒部315内に流れることが抑制される。
【0095】
弾性変形部51を復元させると、連絡通路370の容積が増加する。この際、第2弁体301は中蓋円板部21との当接状態が維持されることで、連絡通路370内が負圧になる。すると、連絡通路370の負圧が第1弁体60に作用することで、第1弁体60が上側に変位し、貫通孔312が開放される。これにより、連絡通路370と内容器350内とが連通する。そのため、内容器350内の内容物C1が、吸引筒部333内、連通路340および連結筒部315内を通して連絡通路370内に流入する。
そして、弾性変形部51の弾性変形と復元変形とを繰り返し行うことにより、連絡通路370内が内容物C1で満たされる。
【0096】
連絡通路370内が内容物C1で満たされた状態で、再び弾性変形部51を弾性変形させると、連絡通路370内の内容物C1が減少した連絡通路370の容積の分だけ吐出される。具体的に、内容物C1は、第2弁体301と中蓋円板部21との隙間を通じて外部に吐出される。すなわち、本実施形態において、吐出隙間371が吐出孔を構成している。
【0097】
次に、内容器350を交換作業について説明する。
内容器350を交換する場合には、外殻体10aから中蓋303や回動部材330、内容器350をまとめて取り外す。その後、
図13に示すように回動部材330を遮断位置に向けて回動させる。すると、内容器350が、中蓋303の周壁部22から下側に退避するとともに、回動部材330から下側に突出した状態で保持される。この状態で、口部351と装着キャップ342との螺着を解除する。
【0098】
続いて、新しい内容器350を装着キャップ342に装着する。その後、回動部材330を再び連通位置に向けて回動させる。これにより、内容器350が、周壁部22の内側で横たわった状態で保持される。最後に、中蓋303を外殻体10aに再度取り付けることで、内容器350の交換作業が終了する。
【0099】
本実施形態では、上述した実施形態と同様の作用効果を奏するとともに、以下の作用効果を奏する。
すなわち、本実施形態では、操作ユニット360において操作部300および第2弁体301が一体に形成されているため、部品点数の削減を図ることができる。
【0100】
本実施形態では、操作部300と中蓋303との間に連絡通路370を形成することで、第1実施形態のように中蓋303と内蓋との間に連絡通路を形成する構成に比べて上下方向での薄型化が可能になる。
【0101】
本実施形態では、内容器350をチューブ状に形成することで、連絡通路370の減圧に応じて内容器350が変形し易くなるので、操作部300の操作に伴う吐出量を安定させることができる。また、内容器350内の内容物C1が使い切り易くなるので、ランニングコストを削減できる。
【0102】
本実施形態では、回動部材330が中蓋303に回動可能に連結されているため、内容器350を中蓋303から離間させた状態で内容器350の交換作業を行うことができる。そのため、内容器350の交換作業時に内容器350と中蓋303との干渉を抑制でき、交換作業の作業性を向上させることができる。
【0103】
上述した第4実施形態では、操作ユニット360と中蓋303との間に連絡通路370を画成した場合について説明したが、この構成のみに限らず、第1実施形態のように中蓋と内蓋との間に連絡通路を形成しても構わない。
上述した第4実施形態では、内蓋に相当する回動部材330を中蓋303に対して回動可能に構成した場合について説明したが、この構成を第1実施形態等に採用しても構わない。
その他、第3実施形態の構成を第4実施形態に組み合わせる等、各実施形態の構成を適宜組み合わせることが可能である。