(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1の機首方位誤差値が、前記第1の閾値を越えているという判断に応答して、前記プロセッサは、前記第1の磁力計を較正するために、前記第1の機首方位ジャイロからのジャイロの読みを使用するように構成され;及び
前記第2の機首方位誤差値が、前記第2の閾値を越えているという判断に応答して、前記プロセッサは、前記第2の磁力計を較正するために、前記第2の機首方位ジャイロからのジャイロの読みを使用するように構成されている請求項5のシステム。
前記第1の磁力計と前記第2の磁力計が、3軸の磁力計であり、前記第1の機首方位ジャイロと前記第2の機首方位ジャイロが、3軸のジャイロスコープである請求項1のシステム。
前記第1の機首方位誤差値が、前記第1の閾値を越えているという判断に応答して、前記第1の機首方位ジャイロと関連した前記第1の磁力計を較正するために、前記第1の機首方位ジャイロからのジャイロの読みを使用すること;及び
前記第2の機首方位誤差値が、前記第2の閾値を越えているという判断に応答して、前記第2の機首方位ジャイロと関連した前記第2の磁力計を較正するために、前記第2の機首方位ジャイロからのジャイロの読みを使用することを、
さらに含む請求項18の方法。
第1の機首方位ジャイロと対になっている第1の磁力計を含む第1の機首方位基準システムと、第2の機首方位ジャイロと対になっている第2の磁力計を含む第2の機首方位基準システムとを備える乗物における軟鉄磁気擾乱を補償する方法であって、
前記第1の磁力計と前記第2の磁力計とが、乗物内の異なる位置に取り付けられており、前記方法が、以下のことからなることを特徴とする方法:
前記第1の磁力計と前記第2の磁力計から磁力計データを受信すること;
検出期間中に、前記第1の磁力計と前記第2の磁力計に基づいて、それぞれ、磁界の変化を示す第1の値と第2の値を生成すること;
前記第1の磁力計に基づく前記第1の値と、前記第2の磁力計に基づく前記第2の値との間の磁界の変化の差を判断すること;
前記磁界の変化の差が閾値を越えているという判断に応答して、
前記第1の磁力計と前記第1の機首方位ジャイロを利用する第1の1対の機首方位値と、前記第2の磁力計と前記第2の機首方位ジャイロを利用する第2の1対の機首方位値を生成すること;
前記第1の1対の機首方位値に基づいて第1の機首方位誤差値を生成し、第2の1対の機首方位値に基づいて第2の機首方位誤差値を生成すること;
前記第1の機首方位基準システムと関連した前記第1の機首方位誤差値および前記第2の機首方位基準システムと関連した前記第2の機首方位誤差値と、誤差閾値と比較すること;および
前記第1の機首方位誤差値または前記第2の機首方位誤差値のどちらかが、誤差閾値を越えていると判断したとき、前記第1の機首方位基準システムと関連した前記第1の磁力計あるいは前記第2の機首方位基準システムと関連した前記第2の磁力計を較正するために、前記第1の機首方位ジャイロまたは前記第2の機首方位ジャイロからのジャイロ機首方位値を利用すること。
前記第1の磁力計または前記第2の磁力計のどちらかから受信した磁力計データを使って、前記第1の機首方位ジャイロまたは前記第2の機首方位ジャイロを周期的に修正することからなる請求項21の方法。
さらに、前記第1の機首方位ジャイロまたは前記第2の機首方位ジャイロの方位値を、前記第1の磁力計から受信した磁力計データまたは前記第2の磁力計から受信した磁力計データと混合することからなり、誤差閾値がジャイロの誤差共分散からなる請求項21の方法。
前記第1の機首方位ジャイロまたは前記第2の機首方位ジャイロの機首方位値を、前記第1の磁力計からのデータまたは前記第2の磁力計からのデータと混合することが、カルマンフィルタを使うことをさらに含む請求項26の方法。
前記第1の機首方位基準システムと前記第2の機首方位基準システムが、主要な慣性ナビゲーションシステムと補助的な慣性ナビゲーションシステムとからなる請求項21の方法。
第1の機首方位ジャイロと対になっている第1の磁力計を含む第1の機首方位基準システムと、第2の機首方位ジャイロと対になっている第2の磁力計を含む第2の機首方位基準システムとを備える乗物における軟鉄磁気擾乱を補償する方法であって、前記第1の磁力計と前記第2の磁力計とが、乗物内の異なる位置に取り付けられており、
前記方法は:
真の磁北に対応する出力方位値を制御し、かつ、所定の許容閾値を超える軟鉄磁気擾乱を補償する反復制御ループから、前記第1の機首方位基準システムまたは前記第2の機首方位基準システムのどちらかに、補償された出力方位参照値を提供するための反復制御ループを提供することからなり;
前記反復制御ループは、以下のステップを実行するように構成されている方法:
以前の読みからのデータの変化を提供するために、前記第1の磁力計と前記第1の機首方位ジャイロからのデータを読み取り、処理すること;
以前の読みからのデータの変化を提供するために、前記第2の磁力計と前記第2の機首方位ジャイロからのデータを読み取り、処理すること;
前記第1の磁力計の値の変化と、前記第2の磁力計の値の変化とを比較すること;
比較された値のどの差も、ある期間の間中に、閾値を超えるか否かを判断すること;
前記差が、ある期間の間中に、閾値を超えることが判断されたときは;
前記第1の磁力計と前記第1の機首方位ジャイロを利用する第1の1対の機首方位値、および、前記第2の磁力計と前記第2の機首方位ジャイロを利用する第2の1対の機首方位値を生成し;
前記第1の1対の機首方位値に基づいて、第1の機首方位誤差値を、および、前記第2の1対の機首方位値に基づいて、第2の機首方位誤差値を生成し;
前記第1の機首方位基準システムと関連した第1の機首方位誤差値および前記第2の機首方位基準システムと関連した第2の機首方位誤差値と、誤差閾値とを比較し;
前記第1の機首方位誤差値または前記第2の機首方位誤差値のどちらかが、前記誤差閾値を超えていると判断されたときは、前記第1の機首方位基準システムと関連した前記第1の磁力計または前記第2の機首方位基準システムと関連した前記第2の磁力計を較正するために、ジャイロの機首方位値を利用し;および
軟鉄磁気擾乱にもかかわらず正確な機首方位を維持するために、補償された出力方位を生成するための補正された磁力計データと、前記第1の機首方位ジャイロまたは前記第2の機首方位ジャイロの機首方位値を利用すること。
前記反復制御ループは、前記第1の機首方位誤差値と前記第2の機首方位誤差値が、ジャイロドリフトに関連した前記誤差閾値を越えていない時に、前記第1の磁力計または前記第2の磁力計のどちらかから提供されたデータを用いて、前記第1の機首方位ジャイロまたは前記第2の機首方位ジャイロを周期的に補正することをさらに含む請求項31の方法。
前記第1の機首方位基準システムと前記第2の機首方位基準システムが、主要な慣性ナビゲーションシステムと補助的な慣性ナビゲーションシステムとからなる請求項31の方法。
【背景技術】
【0003】
発明の背景
伝統的に、磁北に関係する方位を提供するために使われる機首方位基準システム、たとえば、姿勢方位基準システム(Attitude and Heading Reference Systems)、空中データと姿勢方位基準システム(Air Data and Attitude Heading Reference Systems)、慣性航行システム(Inertial Navigation Systems)、あるいは、航空機で慣例的に使用されたタイプの一体型スタンバイシステム(Integrated Standby Systems)では、方位ジャイロは、磁北と関連する機首方位を提供するために、地球の磁界に依存している外部の磁力計からのデータを用いて、周期的に修正される。
しかし、そのような読み(readings)の精度は、たとえば、航空機に搭載された局所的な電気回路からのような局所的な軟鉄の存在により、著しく影響されるものであり、真の磁北に関連する磁気的な方位の算出と最終的な表示とにおいて、重要な誤りを結果として生じさせる。
これは、たとえば、その指定された飛行径路に沿って航空機を適切に案内することについて、重大な問題を結果として生じさせる。
経済的で効率的な解決策ための要望だけでなく、この問題の重要性のために、種々の試みがこれらの影響を避けるために行われたが、それらは有益であるが、目的を完全に達成するわけではなかった。
これらの望ましくない磁気擾乱(磁気妨害)を与える軟鉄の局所的な存在の影響を避けるための先行技術の1つの試みは、外部の磁力計を、最小の局所的な磁気擾乱がある航空機エリアに慎重に配置することであった。
しかし、この取り組みは、そのような軟鉄の磁気擾乱を起こすかもしれない他の電気機器から離して、磁力計を航空機の翼の上に置くことを含むので、十分に経済的であり、効率的であるとはいえなかった。
そのような取り組みは、取り付け費用がかさむことや追加の装置の費用が高くつくなどの要因が存在するために、相当な費用を必要とする。
【0004】
さらに、乗物の異なる位置に設置された複数の基準システムを使用すると、補足的に機首方位の測定を得るための能力で冗長性を提供することによって、軟鉄の影響のうちのいくつかを軽減できるかもしれないが、それは設置とメンテナンスに関して、非常に高価な解決策であることは残る問題である。
さらに、そのような複数の基準システムは、一般的には独立して動作し、また、残りのシステムの測定を考慮することによって補償するかわりに、磁気擾乱のために誤った測定を示しているユニットの動作を、普通、停止させる。
【0005】
磁北に対する正しい機首方位の提供に影響を与える軟鉄磁気擾乱のこの問題は、航空機の誘導に関して重要であるが、この問題は、航空機の計器に限定されず、機首方位基準システムを誘導に利用する他の乗物の誘導においても、同様に重要である。
従って、同じ問題が、どのような乗物や、局所的な電界/磁界の変化の結果として変動にさらされうる機首方位の源を通常必要とするどのような慣性システムでも起こりうる。
その結果、本発明は、局所的な軟鉄の擾乱が、磁気方位の決定に誤差をもたらし得る
磁気方位指示システムにも適用可能であると思われる。
【0006】
そのような問題を解決する従来技術の試みは、出願人の見解では、本願発明と同じ程度まで、効率的ではなく、または経済性が高くなく、従って、その問題を十分に解決していなかった。
他のそのような従来技術の試みの例は、出願人は、その問題を満足ゆくように解決していないと信じるが、「磁気方位の決定における磁気擾乱を補償するための方法と、この方法を実行するための装置」という表題が付けられた米国特許No.4,414,753;「自動較正付き乗物コンパスシステム」という表題が付けられた米国特許No.5,737,226;および、「可変分解能を有する乗物コンパスシステム」という表題が付けられた米国特許No.5,878,370という例に、記載されている。
磁力計の測定における誤差を補償する他の従来技術の試みの例は、出願人がここに示した問題を満足ゆくように解決していないと信じるが、「磁力計の測定における誤差の同時認識と修正のための方法と装置」という表題が付けられた米国特許No. 5,682,335;
「自動磁気補償のための方法と装置」という表題が付けられた米国特許No. 7,146,740;
「自動磁気補償のための方法と装置」という表題が付けられた米国特許No. 6,860,023;
「磁気勾配を決定するために修正要因を使用する方法」という表題が付けられた米国特許No. 5,990,679;
「地球の重力界と磁界を測定する方法を用いて乗物上の装置を調和させる方法と時給式システム」という表題が付けられた米国特許No. 5,321,631;
「コンパスの方位を較正する方法」という表題が付けられた米国特許No. 4,843,865;
「電子コンパスを備えた自動車における干渉磁界を決定する方法」という表題が付けられた米国特許No. 4,733,179;
「位相ずれの修正付き磁力計」という表題が付けられた米国特許No. 4,005,358;
という例に記載されている。
【0007】
従って、適正な誘導のためにそのようなシステムを採用している航空機または他のいかなる乗物でも、磁気方位基準システムでの磁気方位算出に対する局所的な軟鉄の影響を避けるために、効率的で経済性が高い解決策が必要であることが考えられる。
【発明を実施するための形態】
【0024】
発明の実施形態の詳細な説明
乗物のナビゲーション動作は、磁北と他のナビゲーションパラメータについて、機首方位を得るために、機首方位基準システムの使用を必要とする。
これらのシステムは、一般に、ジャイロスコープ、加速度計、および磁力計を含み、リアルタイムの位置確認(orientation)と方向情報を提供することができる3軸のセンサーシステムであるとみなされる。
その結果として、これらのシステムは、信頼でき、正確であることが必要である。
しかし、一般的に、機首方位基準システムに使用されたセンサーは、種々のタイプの誤差に影響され易い。
例えば、加速度計は乗物の突然の動きのため悪影響を受けるが、一方、ジャイロスコープは、主にセンサーの初期化に起因すると考えられるジャイロドリフトの存在により、許容できる短期間の安定性と、その後の測定値の一体化を提供するだけであり、従って、信頼できない測定値を結果として生じ、乗物の動作には潜在的に危険であることを証明することができるだけである。
さらに、磁力計もまた、局所的な磁気擾乱のため、誤った磁気測定値の影響を受けやすい。
例えば、鉄の材料(例えば、自然な磁石)の存在は、磁力計の読み取り中、主要因となる一定の硬化鉄の擾乱を起こすかもしれない。
さらに、乗物内の静止した電気回路および/または携帯できる電気回路の存在は、その電気回路の近傍に取り付けられた磁力計の測定に、軟鉄擾乱として反映される電磁界の局所的な変化を引き起こす。
そのような軟鉄擾乱は、動的に変化するかもしれず、非線形的な性質を有する。
その結果として、磁力計は、軟鉄擾乱の存在のために、周期的に監視され、かつ評価される必要があり、その後、正確な機首方位測定を提供するためには、較正される必要がある。
【0025】
従って、本願のシステムと方法は、検出期間中に、軟鉄磁気擾乱の存在による磁力計の読みと、磁北に対するジャイロ方位の両方における変化を検出することによって、機首方位基準システムでの磁気方位の計算に関する局所的な軟鉄の影響を周期的に補正するために、提供される。
もし、その変化が、予期されるジャイロドリフトと関連した所定の閾値を越えている場合、磁力計は、ジャイロ測定値に基づいて較正される。
【0026】
さらに、この提供されたシステムと方法は、検出期間中に、磁界の変化を測定し、その後、誤った測定値を示すこととその内部の磁力計を較正することについて責任がある機首方位基準システムを検出することによって、局所的な軟鉄擾乱を識別するように、乗物内の異なる位置にある機首方位基準システムの複数の装置(例えば2つ以上)において使用できる。
【0027】
以下に、添付図面を参照して、この発明の実施形態を、詳細に説明する。
例えば、以下の説明は、
図1−3を参照して、ジャイロドリフトと関連する磁気方位の差に基づいて、磁力計における軟鉄の影響を補正するために、単一の機首方位基準システムを使用する技術を記載している。
その後、その説明は、
図3−6を参照して、ジャイロドリフトと関連する差を使うことができる磁力計における局所的な軟鉄擾乱を識別し、かつ、補正するために、機首方位基準システムの2重の設置を使用する技術を記載している。
【0028】
さて、詳細に図面を参照すると、初めに
図1を参照すれば、
図1は、
図2に示したシステム100のような機首方位基準システムにおける軟鉄磁気擾乱の影響を最小化するための、この発明の現在好ましい補償方法を示すフローチャートである。
以下により詳細に説明するように、この発明の現在好ましい補償方法は、
図2に示す一体形のスタンバイ(standby)ユニット200のような装置の機首方位基準システム100に収容されたファームウェアまたはソフトウェアにおいて実行可能である。
ひとたび、この発明の現在好ましい補償方法が、以下のこの方法の説明を参照して理解されるならば、ファームウェアまたはソフトウェアにおいてこの発明の補償方法を実施することは、当業者によって容易に達成可能である。
【0029】
次に示すように、好ましくは、
図1は、たとえば機首方位基準システム100に隣接する局所的な電気回路から生じる軟鉄磁気擾乱による、機首方位システム100の精度におけるどのような定義された著しい変化に対しても繰り返し補償するために反復制御ループ10として表される、この発明の現在の好ましい補償方法によるフローチャートを、図表で示したものである。
これは、好ましくは、以下にもっと詳しく説明するように、機首方位基準システム100に関連して
図2に3軸の磁力計102として示される磁力計102の読みの変化と、前の読み取り以来の測定期間にわたる予期されるジャイロドリフトに対する、
図2の3軸のジャイロコンパス104として示される機首方位基準システムのジャイロの読みとの比較から、実施されることが好ましい。
【0030】
図1に示すように、この発明の現在の好ましい補償方法を繰り返し実行することに含まれるステップは、次の通りである。
磁力計102とジャイロ104の両方からの出力データが読み取られて処理され、磁力計102の読みの数値とジャイロ104の読みの数値のすべての変化にも対応する信号を提供する。
このステップは、
図1のブロック12に示されている。
その後、これらの信号は、比較され、前の読み取り以降において、互いに対抗するこれらの数値の実際の変化を決定する。
このステップは、
図1のブロック14に示されている。
次に、以前の読みからの検出された数値の差が、所定の許容閾値を越えているかどうかが決定され、所定の許容閾値とは、本発明によれば、以前の読み取り以降の期間にわたり、予期されるジャイロドリフトと定義されることが、好ましい。
このステップは、
図1のブロック16に示されている。
もしこの比較の結果として、その差が、予期されるジャイロドリフト、つまり許容閾値を越えている場合、この発明の現在の好ましい補償方法により、最近の機首方位を加えた実際のジャイロの変化に対応する補正された機首方位信号が提供され、この補正された機首方位信号が、機首方位基準システム100に出力され、精度を維持するために、ジャイロ機首方位を調整する。
これらのステップは、
図1のブロック18と20に示されている。
一方、もしこの検出された差が、所定の許容閾値を越えていない場合、言いかえれば、それが、この期間にわたって予期されたジャイロドリフトよりも大きくない場合は、検出された磁力計102の読みが、ジャイロ104の方位値を提供するために使用される。
これらのステップは、
図1のブロック22と20に示されている。
前述のように、また、
図1のフローチャートに示すように、これらのステップは、周期的に反復して繰り返すことを継続し、機首方位基準システム100の動作中ずっと、著しい軟鉄磁気擾乱にもかかわらず、機首方位基準システム100に対して正確な方位を維持し続ける。
【0031】
上記した
図1に示されたフローチャートは、以下のアルゴリズムによって表すことができる。
ここで、
kは、期間Δtにわたって、予期されたジャイロドリフトから抽出された正の定数とする;
ΔMHは、期間Δtにわたって、抽出された磁力計の方位の変化とする;
ΔGHは、期間Δtにわたって、抽出されたジャイロの方位の変化とする;
GHは、特定の時間において、ジャイロから抽出された方位とする;
MHは、特定の時間において、磁力計から抽出された方位とする;
ΔH = |ΔMH-ΔGH|;
ΔH≦kのとき、機首方位(Heading) = fn(GH, MH)
ΔH>kのとき、機首方位(Heading) = GH and MH=MH+ ΔH
上述のように、このアルゴリズムは、慣例的にCでプログラムされ、フリースケール(Freescale)のマイクロプロセッサーのような機首方位基準システム100のマイクロプロセッサー120に使用されるファームウェアまたはソフトウェアにおいて、容易に、実行可能である。
上述のように、このアルゴリズムは、最近の補正をジャイロコンパス104に対して施して以降の期間にわたって、磁力計102の読みとジャイロ104の測定値との間の差が、予期されたジャイロドリフトと同程度である場合のみ、方位ジャイロ104の周期的な補正に依存する。
【0032】
上記補償方法を要約すれば、好ましくは、磁力計データは、各軸について読み出され、ジャイロデータも各軸について読み出される。
ジャイロデータは、本体(body)から慣性座標に変換される。
磁力計の読み取り値に基づく機首方位の経時的な変化速度が決定される。
方位の変化速度は、ジャイロからの機首揺れ(yaw)の変化の慣性座標の速度と比較される。
次に、この発明の方法によれば、アルゴリズムは、もし、この変化速度の差が所定の閾値よりも大きければ、その変化速度における差を記録し、磁力計における軟鉄の衝撃を補正するバイアスとしてその差を用いる。
一方、もし、この差が所定の閾値よりも大きくない場合、アルゴリズムは、実際の磁力計の数値を用いて、ジャイロドリフトを補正する。
【0033】
この発明の現在の好ましい補償方法によれば、従来の拡張されたカルマンフィルタ(図示しない)も採用され、ジャイロ104の測定値と磁力計102の測定値とが混合され、磁力計102とジャイロ104の前述の差は、ジャイロの誤差の共分散となる。
【0034】
上記の方法は、局所的な軟鉄の存在に起因する擾乱が、磁気方位の算出に誤差を生じ得るどのような磁気方位指示システムにおいても採用可能である。
そのような場合には、機首方位測定軸にジャイロを置き、ジャイロの変化に対する磁力計の変化の大きさを比較することによって、局所的な磁界変化による磁力計の出力のどのような著しい変化であっても、検出して補正できる。
従って、この発明の補償方法は、
図2に示す一体形スタンバイユニット200におけるような、以下に詳述する航空機の機首方位基準システムにおいて採用されるだけでなく、第1または第2の姿勢及び機首方位基準システム、空中データ及び姿勢機首方位基準システム、又は慣性飛行システムのような他の航空機装置においても、また、局所的な電界変化の結果として変動を受けることのある方位源を必要とする乗物や慣性システムのような非航空機システムにおいても、同様に採用される。
【0035】
図2を参照すると、この発明の前述の補償方法を実行することによって性能が高められ改良された現在の好ましい一体形スタンバイユニット200の例を示す。
好ましくは、
図2に示すように、一体形スタンバイユニット200は、慣性測定ユニット210を含み、慣性測定ユニット210は、3軸の従来の加速度計212とジャイロコンパス104と磁力計102とを含み、この発明の補償方法は、上記したように、ジャイロコンパス104と磁力計102によって利用される。
好ましくは、示されたように、一体形スタンバイユニット200は、また、大気速度と高度の従来の測定用の全体空中データ測定モジュール238を含む。
一体形スタンバイユニット200は、また、好ましくは、図示されたように、ピトー管(pitot)218と静的ポート(静圧口)220により情報が供給される従来の差動圧力変換器(トランスデューサ)214と従来の絶対圧力変換器(トランスデューサ)216とを含む。
さらに、スタンバイユニット200は、好ましくは、従来のLCDディスプレイ222、バックライト224、光センサー226、内部温度センサー228、ベゼル(bezel)コントロール(制御装置)230も含む。
図2にさらに示されるように、好ましくは、マイクロプロセッサー120は、外部設定モジュール232と静的気温プローブ234から、外部入力を受け入れる。
【0036】
このように、
図2に示す上記の一体形スタンバイユニット200は、一連の温度、圧力、磁気、加速度、および速度のセンサーを備え、これらは、フリースケール(Freescale) IMXシリーズのマイクロプロセッサーのようなマイクロプロセッサーにより制御され、かつ、液晶(LCD)ディスプレイに示される。
そのように、一体形スタンバイユニット200は、指示された真の大気速度、マッハ、静的気温、高度、ピッチ、ロール、滑り角、および磁気方位を含む飛行に重要な情報の測定、計算、および表示を提供する。
必要ならば、一体形スタンバイユニット200は、さらに、GPSや他のナビゲーションセンサーをさらに増設して、進路や風、および他の航行情報の表示を提供することもできる。
【0037】
図2に示すシステム200において、初期の姿勢と機首方位の情報は、3軸加速度計212と3軸磁力計102によって決定される。
初期設定時には、乗物または航空機は、ゼロ加速度状態にあると仮定されるので、加速度計212と磁力計102の共同作業によって、航空機のピッチ、ロール、および機首方位の正確な初期状態が提供される。
【0038】
一体形スタンバイユニット200の作動段階においては、3軸速度センサーは、初期状態からの変化を監視して補償することによって、航空機の現在の飛行姿勢および機首方位を決定するために利用されることが好ましい。
速度センサーのデータに基づいて算出される角度は、通常は、一般的に千鳥足歩き(random walk)と呼ばれるランダムなドリフトを被る。
このドリフトは、通常は、信号帯域にあるノイズの統合によるものであり、従来の信号調整アルゴリズムによっては容易に取り除けない。
この発明の方法においては、このドリフトを補償するために、ジャイロの出力が、磁力計と加速度計のデータに対して周期的に再較正される。
拡張されたカルマンフィルタの変形が、対応する誤差の共分散に基づくすべてのセンサーのデータを混合すると共に、速度センサーのドリフトを周期的に補正するために使用されることが好ましい。
これらの混合および補償アルゴリズムは、航空機の飛行姿勢および機首方位の正確な推定値を提供する。
そのような混合アルゴリズムの例は、以下のように与えられる:
【数1】
上記のアルゴリズムの変形は、以下に示すように、カルマンフィルタの変形を利用して姿勢の推定値をアップデート(更新)するために使用することができる:
【数2】
【0039】
よく知られているように、通常の航空機のパネル装置においてスタンバイユニット200を取り囲む局所的な磁気環境は、すぐ近くの装置に対する電源のスイッチングの磁気的影響のような変化にさらされる。
据え付け時において、スタンバイユニット200は、その場所の環境の影響を補償するために、意図された環境において較正されることが好ましい。
しかしながら、通常のフライトの間において、種々の装置は、通常、電源のオン、オフが行われ、内部の磁力計によって測定される磁気方位に誤差が生じる。
この発明の方法は、所定の閾値を超える誤差の発生を検出して補償するΔH>kのアルゴリズムを用いて、システムがこれらの誤差を補償することができるようにする。
【0040】
多くの補償アルゴリズムが、この発明の精神と範囲を逸脱することなしに、種々のシステムに使用可能であることが、当業者であれば認識される。
従って、補償アルゴリズムは、磁力計によって測定される磁気方位の変化を、
図1に示され、かつ、以前に列挙した式
機首方位(Heading) = fn(GH, MH) 但しΔH=<k
機首方位(Heading) = GH および MH=MH+ ΔH 但し ΔH>k
で表されるような速度センサーによって測定される方位の変化に対して周期的に比較する比較的単純なアルゴリズムから、
図3のフローチャートと以下の式によって示されるように、磁力計および各軸の速度センサーの変化速度が比較されるより複雑なまたは精巧な計画(scheme)に変化できる:
以下の場合において、
XGI, YGI, ZGIは、慣性基準においてジャイロから抽出されたようなX、Y、Z軸における角度の変化を表し、XM, YM, ZMは、X、Y、Zの磁力計の読みを表し、XKI, YKI, ZKIは、慣性基準における最大の予期されるジャイロの角速度ドリフトを表わしている:
ΔX=|XGIの変化速度 - XMの変化速度|
ΔY=|YGIの変化速度- YMの変化速度|
ΔZ=|ZGIの変化速度- ZMの変化速度|
ピッチ = fn(YGI, 加速度計のデータ, 磁力計のデータ)
ロール = fn(XGI, 加速度計のデータ, 磁力計のデータ)
機首方位 = fn(ZGI, 磁力計のデータ)
ΔX>XKIのとき, XM=XM+ ΔXΔt
ΔY>YKIのとき, YM=YM+ ΔYΔt
通常、この発明の方法によれば、その変化が、速度センサーの予期されたドリフト誤差、つまり所定の閾値よりも大きい場合には、磁力計は磁界の局所的変化により影響され、速度センサーのデータは局所的な磁界の変化の影響を補償するために用いられることが仮定される 。
【0041】
図3を参照すると、
図3は、
図1に類似し、この発明の補償方法による別のフローチャートを示し、上記アルゴリズムによって表される複雑な計画(scheme)を利用する上述の方法を実現するフローチャートを示している。
図3に示す方法のステップが、この発明の精神と範囲を逸脱することなく、異なる順序で実行可能であることは、当業者には明らかなことである。
図1に示したフローチャートと同様に、
図3のフローチャートは、軟鉄の磁気擾乱による機首方位システムの精度における著しいいかなる変化も繰り返し補償するための反復制御ループ300を示している。
この補償方法の実行において、そのステップは、磁力計の読みの現在の値を保存すること;以前に格納された磁力計の値から、磁力計の読みの現在の値を減算すること;磁力計の読みの差を、変化の速度を得るための時間で除算すること;時間に対する平均の速度センサーの変化から、決定された磁力計の変化速度を減算すること;そして、もし、その差が、速度センサーの最大の予期されたドリフトよりも小さいかあるいはそのドリフトに等しい場合は、速度センサーのドリフトを補償するために磁力計データを使用することを含むことができる。
しかしながら、そうでない場合は、速度センサーのデータは、磁力計における軟鉄の影響を補償するために用いられる。
【0042】
また、上記のように、さらに精巧な計画が利用可能であり、その計画では、3軸ジャイロ104、3軸磁力計102、および3軸加速度計212を採用している
図2に示すシステム200のように、磁力計の変化速度と各軸の速度センサーの変化速度とが比較される。
例えば、この発明の補償方法は、
各軸に対する磁力計のデータを読むこと;
各軸のジャイロデータを読むこと;
ジャイロデータを本体から慣性座標に変換すること;
磁力計の読みに基づいて、時間に対する各磁気軸の変化速度を決定すること;
各磁気軸の変化速度と、同じ軸に対するジャイロの変化の慣性座標速度とを比較すること;そして
変化速度の差が所定値よりも大きい場合には、
その差を記録し、磁力計の各軸上の軟鉄衝撃を補正するためのバイアスとしてその差を使用することを含むことができる。
しかし、そうでない場合には、磁力計の値は、以下に述べられるカルマンフィルタのアルゴリズムのようなアルゴリズムにおいて用いられる:
予測(Predict)
【数3】
更新(Update)
【数4】
上記の各式は、ジャイロのドリフトを補正する場合である。
あるいは、加速度計のデータが、このアルゴリズムで用いられ、乗物の加速されない直進および水平運動のように非加速モードの期間、あるいは乗物の静止時に、磁力計のデータを増大させる。
【0043】
上記の状況において、この発明の補償方法が、
図2のシステム200におけるように、各軸に関連して採用され、この補償方法が、磁力計の各々における軟鉄の影響を比較して補償する場合に、各磁力計の予期される磁気の読み(示度)の内部モデルであって、ジャイロおよび加速度計によって決定される航空機の評価された機首方位、ピッチ、およびロールに基づいて、各磁力計の予期された値を評価するモデルが開発されている。
このモデルは、磁力計の読みを考慮することによって周期的に更新され、評価された磁力計の読みの変化は、好ましくは、各軸に対する実際の磁力計の読みの変化と比較されて、各磁力計に対する軟鉄の影響を補償するためか、あるいは、各ジャイロのドリフトを補正するために使用される。
【0044】
図3に示すように、この発明の補償方法を繰り返し実行することに含まれるステップは、磁力計102、加速度計212、およびジャイロ104のデータを読み出して処理し、磁力計の値とジャイロの値におけるすべての変化にも対応する信号を提供することを含むことができる。
このステップは、
図3のブロック312に示される。
その後、これらの信号は、互いに比較され、以前の読み取り以降の実際の変化のすべてを決定する。
このステップは、
図3のブロック314に示される。
以前の読みからの値における検出された差が、以前の読み取り以降の期間にわたって予期されたジャイロドリフトより大きい場合に、判断が行われる。
このステップは、
図3のブロック316に示される。
この比較の結果として、その差が予期されたジャイロドリフトを越える場合には、
図3に示す補償方法により、最近の磁力計の読みを加えたジャイロの変化が、磁力計の値のために用いられるが、これは
図3のブロック318に示され、磁力計の較正値はその差を用いて更新(アップデート)されるが、これは
図3のブロック320に示される。
その後、補正されたジャイロと磁力計の値が、出力されるが、これは
図3のブロック322に示される。そして、姿勢と機首方位の最良の評価(見積り)が算出されるが、これは
図3のブロック324に示される。このステップは、
図3に示すように、反復して周期的に繰り返される。
一方、検出された差が、前の読み取り以降の期間にわたって予期されたジャイロドリフトよりも小さい場合には、ジャイロの較正値は、磁力計と加速度計のデータを用いて更新される。
このステップは、
図3のブロック326に示され、その後、ブロック322に示すように、補正されたジャイロと磁力計の値は出力され、ブロック324に示すように、姿勢と機首方位の最良の評価が算出され、このプロセスは、反復して周期的に繰り返される。
【0045】
図4を参照すれば、2重の機首方位基準システムの設置における軟鉄擾乱の影響を補正するためのシステム400の例が、示されている。
システム400は、以前
図2を参照して図示して説明したように、乗物内の種々の位置に取り付けられた一体形スタンバイユニット200のような2つの機首方位基準システムを含んでいる。
各機首方位基準システム200は、磁気方位と乗物のナビゲーションのために必要な他のパラメータを測定するために利用される3組のセンサー(例えば、従来の加速度計212、ジャイロ104および磁力計102)を備える。
いくつかの実施形態において、機首方位基準システムは、姿勢方位基準装置、一体形スタンバイユニット、第1のおよび/または第2の乗物慣性ユニット、および/または、乗物の内外に置くことができ、ナビゲーションパラメータを測定することができるすべての携帯できるシステムのように、3組のセンサーを含む適当なナビゲーションシステムである。
【0046】
システム400は、2つ以上の一体形スタンバイユニット200を含み、好ましくは、それらのユニットのそれぞれが、大気速度と高度の従来の測定用の従来の差動圧力トランスデューサ214および従来の絶対圧力トランスデューサ216を含む。
さらに、スタンバイユニット200は、好ましくは、従来のLCDディスプレイ222、バックライト224、光センサー226、内部温度センサー228、および、ベゼルコントロール(制御装置)230も含む。
図4においてさらに示されるように、一体形スタンバイユニットのそれぞれは、外部設定モジュール232と静的気温プローブ234からの外部入力を受け入れるマイクロコントローラ120を含む。
【0047】
従って、
図4において示す上記の一体形スタンバイユニット200のそれぞれは、一連の温度、圧力、磁気、加速度および速度のセンサーを備え、これらはフリースケール(Freescale) IMXシリーズのマイクロプロセッサーのようなマイクロプロセッサーにより制御され、かつ液晶(LCD)ディスプレイに示される。
そのように、一体形スタンバイユニット200は、指示された真の大気速度、マッハ、静的気温、高度、ピッチ、ロール、滑り角、および磁気方位を含む飛行の重要な情報の測定、計算、および表示を提供する。
必要ならば、一体形スタンバイユニット200は、さらに、GPSや他のナビゲーションセンサーをさらに増設して、進路、風、および他の航行情報の表示も提供することができる。
さらに、システム400は、1つの慣性ナビゲーションユニット、2つの慣性ナビゲーションユニット、および/または、それらの適当な組み合わせと、組み合わされたスタンバイユニット200のような機首方位基準ユニットのどのような組み合わせを含んでもよい。
【0048】
図4に示すシステム400において、初期の姿勢と方位の情報は、2つの一体形スタンバイユニット200における3軸加速度計212と3軸磁力計102によって決定される。
初期設定時に、乗物または航空機は、ゼロ加速度状態にあると仮定されるので、加速度計212と磁力計102の組合せは、航空機のピッチ、ロール、および機首方位の正確な初期状態を提供する。
【0049】
各一体形スタンバイユニット200の作動段階において、3軸速度センサーは、初期状態からの変化を監視して補償することによって、航空機の現在の飛行姿勢および機首方位を決定するために利用されることが好ましい。
速度センサーのデータに基づいて算出される角度は、通常は、一般的に千鳥足歩き(random walk)と呼ばれるランダムなドリフトを被る。
このドリフトは、通常は、信号帯域にあるノイズの統合によるものであり、従来の信号調整アルゴリズムによっては容易に取り除けない。
このドリフトを補償するために、ジャイロの出力が、磁力計と加速度計のデータに対して、周期的に再較正される。
拡張されたカルマンフィルタの変形が、対応する誤差の共分散に基づくすべてのセンサーのデータを混合すると共に速度センサーのドリフトを周期的に補正するために、使用されることが好ましい。
これらの混合および補償アルゴリズムは、航空機の飛行姿勢および機首方位の正確な推定値を提供し、
図2を参照して以前に説明した。
【0050】
さらに、各スタンバイユニット200の内部の磁力計もまた、結果として信頼できない測定を生じさせる擾乱を被る。
特に、航空機内の種々の位置に取り付けられているスタンバイユニット200のそれぞれを取り囲む局所的な磁気環境は、近くの機器および/または乗物の中にあるかもしれない外部の電子回路(例えば、スマートフォン、コンピュータなど)の存在に対する電源のスイッチングの磁気的影響のような変化にさらされている。
磁力計に影響するこれらのタイプの軟鉄擾乱は、最初、取り付け時に補償され、それによって、スタンバイユニット200のそれぞれは、局所的な環境の影響を補償するために較正される。
その後、内部の磁力計により測定された磁気方位に誤差を生じる様々な機器が、普通、電源のオン、オフが行われるので、通常の飛行の間に、周期的な較正が必要である。
【0051】
システム400の2重の機首方位基準システムの取り付けに関しては、多数の補償テクニックを、さまざまなシステムのために使用できることが、この発明の精神と範囲を逸脱することなしに、当業者であれば認識される。
特に、システム400は、また、各スタンバイユニット200の磁力計によって測定されるような局所的な磁界の変化を比較することにより、局在する軟鉄擾乱の存在の初期からの検出を可能にする。
結果として、ナビゲーションパラメータの周期的な計算と、その後のセンサーの較正に関連するコンピュータの要件とストレージの要件は、
図1と
図3に示した技術と類似する較正プロセスを、いつ実行するかを動的に決めることによって最小化できる。
【0052】
図5を参照すると、
図4において参照されたものと類似した2重のAHRS設備において、軟鉄擾乱を繰り返し補正する方法500を示すフローチャートが提供される。
特に、502において、1つおよび/または両方のスタンバイユニット200が、乗物内の種々の設置場所で測定されるような、磁力計102と加速度計212とジャイロ104の各センサーデータを交換する。
504において、内部の磁力計102とジャイロ104に関連したセンサーデータは、読み取られ、検出期間Δtに基づいて、直前に得られた読みから、磁力計の読みのどのような変化にでも対応する信号を提供するように処理される。
【0053】
各スタンバイユニット200から得られた磁力計の変化信号は、検出期間中、内部の磁力計によって測定されるように磁界の強度と方向のどのような偏差でも反映している。
506において、各スタンバイユニット200からの磁力計の変化信号がお互いに一致しているかどうかを確認するための判断がなされる。
このことは、変化信号の差を算出することによって達成され、もし、その差が、所定閾値を越えていない場合(例えば、506において「YES」)、局所的な軟鉄磁気擾乱の徴候は、各スタンバイユニット200の内部の磁力計で検出されていなかったことになる。
その結果として、512において、スタンバイユニット200の内部の磁力計は、ジャイロドリフトを更新し、その後、更新されたジャイロドリフトを使ってジャイロセンサーを較正することによって、ジャイロの測定値を補正するために使用できる。
例えば、そのような較正は、機首方位の値を提供する磁力計の読みを使用することによって達成でき、この磁力計の読みは、検出期間中、ジャイロドリフトを更新し、その後ジャイロの測定値により減算されるために使用される。
従って、新しい機首方位は、較正されたジャイロの測定値と磁力計を使って、514で、計算できる。
【0054】
さらに、機首方位基準システムの2つ以上の装置における軟鉄磁気擾乱の徴候を検出することが、以下のアルゴリズムによって表すことができる。:
thは、局所的な磁界の予期される磁気の値から抽出された許容できる正の定数である;
ΔM1は、検出期間Δt中に、第1の機首方位基準システムと関連した磁力計の読みの変化である;
ΔM2は、検出期間Δt中に、第2の機首方位基準システムと関連した磁力計の読みの変化である;
|ΔM1−ΔM2|>thの場合、軟鉄擾乱の徴候が検出される。
【0055】
いくつかの実施例において、許容閾値は、地球の磁界のモデルから得られる理論的な磁界の値を使用して決定できる。
例えば、そのような情報は、ウェブサイトまたはどのような他の適切な情報源および/または地球の磁界と関連する情報を提供するデータベースからでも得ることができる。
いくつかの実施例では、理論的な磁界の値は、スタンバイユニット200のマイクロプロセッサー120に含められたメモリー要素に記憶され、検出期間中アクセスでき、ここで示された補償技術を識別し実行する。
【0056】
しかし、もし、各スタンバイユニット200からの磁力計の変化信号の差が、所定閾値を越えていて、2つの機首方位基準システムの間の内部の磁力計の測定値の変化が一致しないことを示している場合(たとえば、506において“NO”)、もしかしたら軟鉄磁気擾乱にさらされている機首方位基準システムを検出し、乗物内のその位置を識別するために、508において、その後の判断が必要となる。
そのような判断は、各スタンバイユニット200のために、それらの各内部の磁力計とジャイロを使用して1対の予期された方位値を計算し、各スタンバイユニット200のために、磁力計によって測定されるような予期される機首方位と、ジャイロによって測定されるような予期される機首方位との間の差(例えば、変化信号)を計算することによって達成される。
もし差が、所定閾値を越えていない場合、従って磁力計とジャイロによって測定されるような予期される機首方位の変化が、スタンバイユニット200のすべてで、一致していることを示している場合(例えば、508において“YES”)、方法500は、512に進み、ジャイロの測定値を補正するために、スタンバイユニット200の内部磁力計を使う。そのために、ジャイロドリフトを更新し、その後更新されたジャイロドリフトを使ってジャイロセンサーを較正する。
その後、514において、新しい機首方位が、較正されたジャイロの測定値と磁力計を使って、計算できる。
【0057】
しかし、もし、差が、所定閾値を越えている場合、従って磁力計とジャイロによって測定されるような予期される機首方位の変化が、スタンバイユニット200のすべてで、一致していないことを示している場合(例えば、508において“YES”)、所定閾値からの最も大きい偏差を表しているスタンバイユニットは、軟鉄擾乱に影響され易いと認定され、このため磁力計の較正を必要とする。
このことは、510において、ジャイロスコープにより得られた機首方位測定値を使って、磁力計のデータを較正することによって達成できる。
いくつかの実施例において、磁力計の較正値は、磁力計から得られた直前の機首方位測定値とジャイロから計算された現在の機首方位との差を使って、計算できる。
いくつかの実施例において、計算されたジャイロ機首方位は、スタンバイユニットのどちらか一方から得ることができ、および/または、両方のスタンバイユニットの組み合わせ(例えば平均)により、得ることができる。
【0058】
いくつかの実施例において、
図2を参照して、上記に説明したように、従来の拡張されたカルマンフィルタは、508において計算されジャイロ誤差共分散に依存する磁力計102とジャイロ104の間の前記した差を用いて、ジャイロ104の測定値を磁力102の測定値と混合するためにも、また使用できる。
【0059】
図6は、
図1と
図5を参照して以前に説明したように、予期されるジャイロドリフトと関連したデータを使って、
図4に示したような2重の機首方位基準システムにおける磁力計の軟鉄擾乱を繰り返し補正する方法600のフローチャートを示している。
特に、602において、1つおよび/またはそれ以上のスタンバイユニット200は、乗物内の種々の設置場所で測定された磁力計102、加速度計212、およびジャイロ104のセンサーデータを、交換し/受け取る。
604においては、内部の磁力計102とジャイロ104に関連するセンサーデータが、読み取られ、検出期間Δt中、直前に得られた読みから、磁力計の読みのどのような変化にも対応する信号を提供するために、処理される。
磁力計の読みは、磁界の強度と方向を提供し、検出期間中のそれらの計算された差は、局所的な磁界のどのような偏差でも反映する。
【0060】
606において、2つのスタンバイユニット200から得られた磁力計の変化信号が、たとえば、変化信号の差を計算することによって、一致しているかどうかを確認する判断がされ、もしその差が、所定閾値を越えていないならば(たとえば、606において“YES”)、局所的な軟鉄磁気擾乱は、スタンバイユニット200のそれぞれの内部の磁力計では検出されなかった。
その結果として、612において、両方のスタンバイユニット200の内部の磁力計は、ジャイロ測定値を補正するために使用でき、ジャイロドリフトを更新し、その後、更新されたジャイロドリフトを使ってジャイロセンサーを較正する。
いくつかの実施例において、そのような較正は、機首方位の値を提供する磁力計の読みを使用することによって達成でき、この磁力計の読みは、検出期間中、ジャイロドリフトを更新し、その後ジャイロの測定値から減算されるために使用される。
従って、616において、新しい機首方位が、較正されたジャイロ測定値と磁力計を使って、計算できる。
【0061】
しかし、もし、各スタンバイユニット200の磁力計の変化信号の差が、所定閾値を越えており、2つの機首方位基準システムの間の内部の磁力計の測定値の変化が一致していないことを示している場合(たとえば、606において“NO”)、1つまたは両方の機首方位基準システムのために、軟鉄磁気擾乱の結果と考えられる偏差のレベルを検出するために、608において、その後の判断が必要である。
そのような判断は、以前の読みからの値の差が、各スタンバイユニット200のための最後の読み以来、期間中予期されるジャイロドリフトと定義される所定の許容閾値を越えているかどうかを検出することによって、達成される。
もし、すべてのスタンバイユニット200で、検出期間中に、その差が、予期されるジャイロドリフトを越えていない場合(例えば、608において“YES”)、方法600は、612に進み、ジャイロドリフトを更新し、その後、更新されたジャイロドリフトを使ってジャイロセンサーを較正することによって、ジャイロの測定値を補正するために、両方のスタンバイユニット200の内部の磁力計を使用する。
その後、新しい機首方位は、較正されたジャイロの測定値と磁力計を使って、614において、計算できる。
【0062】
しかし、もし、その差が、1または両方のスタンバイユニット200の予期されるジャイロドリフトを越えているならば(例えば、608において“YES”)、予期されるジャイロドリフトからの最も大きい偏差を表しているスタンバイユニットは、軟鉄擾乱に影響され易いと認定され、磁力計の較正を必要とする。
いくつかの実施例において、両方のスタンバイユニット200は、軟鉄擾乱から影響されると考えられ、従って、並行して(例えば、同時に較正)および/または連続的に達成できる較正を必要とする。
このことは、610において、磁力計の値のために、最後の磁力計の読みを加えたジャイロの変化を使用し、及び、614において、その差を用いて磁力計のための較正値を更新することによって、達成できる。
その後、補正されたジャイロと磁力計の値は、616において、姿勢と機首方位の最善の評価を計算するために、用いられて、これらのステップは、反復して、周期的に繰り返される。
そのような補償技術は、以前に
図1−2を参照して説明したように、簡単なものから複雑なものまで及ぶ。
【0063】
いくつかの実施例において、
図2を参照して、上記で説明したような従来の拡張されたカルマンフィルタは、また、ジャイロ誤差共分散に依存して508で計算される磁力計102とジャイロ104の上記した差を用いて、ジャイロ104の測定値を磁力計102の測定値と混合するために、使用してもよい。
【0064】
特定の実施例に適用されるように、この発明の種々の新しい特徴を示し、説明してきたが、説明し図示したシステムと方法の形式と詳細の種々の省略と、代用と、変更は、発明の精神と範囲を逸脱せずに、当業者によってなし得るということが理解されるであろう。
当業者は、上記した開示と、それから発明の教えの理解に基づいて、この発明により提供され、かつ組み込まれた一般的な構造と機能性が、発明の異なる実施形態により変化することも可能であることを、理解するであろう。
従って、
図1から
図6において示した特定のシステムおよび方法は、単に図示の目的のためのものであり、システムと方法の実施例において実現されるように、発明の特定の実施例の様々な局面と機能性の十分かつ完全な理解と認識を容易にするためである。
当業者は、この発明が、記載された実施例以外でも、実施されうることを認識し、その実施例は単に説明の目的のために提示されたものであり、かつ制限のために提示されたものではなく、また、この発明は、添付の請求項によってのみ、制限されることを認識するであろう 。