(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
読取手段によって第1のタイミングで読み取られたポイントカードを前記統合元ポイントカードとし、前記第1のタイミングとは異なる第2のタイミングで読み取られたポイントカードを前記統合先ポイントカードとして処理する、請求項1乃至2のうちいずれか1項記載のポイントカード統合装置。
ポイントカードに関連付けて保有ポイントを記憶するポイントデータベースを管理するサーバと、前記ポイントカードを読み取る読取手段を備えたポイントカード統合装置とを備え、
前記サーバは、
前記ポイントカード統合装置からポイントカードの問合せ指令を受けると、前記ポイントデータベースを検索して該当するポイントカードの保有ポイントを前記ポイントカード統合装置に通知する通知手段と、
前記ポイントカード統合装置からポイントカードの更新後ポイントを含む更新指令を受けると、前記ポイントデータベースを検索して該当するポイントカードの保有ポイントを前記更新後ポイントに書き換える書換手段と、
を具備し、
前記ポイントカード統合装置は、
前記読取手段により読み取られた前記ポイントカードの問合せ指令を前記サーバに対して行い、前記サーバから通知された保有ポイントを統合元ポイントカードの保有ポイントまたは統合先ポイントカードの保有ポイントとして取得する取得手段と、
前記取得手段により得られた前記統合元ポイントカードの保有ポイントと前記統合先ポイントカードの保有ポイントとを合算したポイントを算出する演算手段と、
前記合算したポイントを前記統合先ポイントカードに対する更新後ポイントとして含む更新指令を前記サーバに対して行い、その後、ゼロポイントを前記統合元ポイントカードに対する更新後ポイントとして含む更新指令を前記サーバに対して行う更新手段と、
前記書換手段により前記ゼロポイントに書き換えられたことを店員に示す票を印刷する印刷手段と、
を具備するポイントカード統合システム。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、実施形態について、図面を用いて説明する。
なお、この実施形態は、スーパーマーケット、百貨店、チェーン店等に構築されるPOSシステムをポイントカード統合システムとして機能させ、店舗に設置されるPOS(Point Of Sales)端末をポイントカード統合装置として機能させる場合である。因みに、ポイントカードの統合とは、複数枚のポイントカードのポイントを1枚のポイントカードにまとめることである。この実施形態では、同一種類の2枚のポイントカードの一方を統合元ポイントカードとし、他方を統合先ポイントカードとして、統合元ポイントカードのポイントを統合先ポイントカードのポイントにまとめる場合を例示する。
【0014】
図1は、本実施形態におけるPOSシステム1の概略構成図である。POSシステム1は、POSサーバ10と、このPOSサーバ10にネットワーク20を介して接続された複数台のPOS端末30と、を備える。ネットワーク20は、有線LAN(Local Area Network)、無線LAN等である。有線LAN又は無線LANと、インターネット、電話網等の広域ネットワークとを組み合わせて、ネットワーク20を構成してもよい。
【0015】
POSサーバ10は、各POS端末30からネットワーク20を介して収集したデータに基づき、店舗全体の売上、在庫等を管理する。POSサーバ10は、1店舗に設けられる店舗サーバであってもよいし、複数の店舗を統括する本部に設けられる本部サーバであってもよい。POSサーバ10は、クラウド環境に作られたクラウドサーバ(クラウドコンピューティング)であってもよい。
【0016】
POS端末30は、買物客が購入する商品の販売データを登録処理する。そしてPOS端末30は、商品の販売データを基に買物客との商取引の代金を算出し、その代金に対する支払いを受けて商取引の決済処理を行う。
【0017】
このようなPOSシステム1は、既存のPOSシステムのハードウェアをそのまま適用することができる。
【0018】
さて、本実施形態では、以下のポイントサービスを店舗で実施する。すなわち店舗は、ポイント会員となった買物客にポイントカードCを発行する。ポイント会員は、店舗で買物を行いその会計の際に、POS端末30のオペレータである店員にポイントカードCを提示する。店舗は、ポイント会員との商取引の内容に応じてポイントを付与する。そして店舗は、付与したポイントをポイントカードC毎に累積する。ポイント会員は適宜、累積ポイントを値引、景品等の特典と交換する。
【0019】
このようなポイントサービスに対応するために、各POS端末30は、ポイントカードCのデータを読み取ることが可能なカードリーダ40を備える。カードリーダ40は、POS端末30と一体であってもよいし別体であってもよい。ポイントカードCには、カード識別情報として固有のカードIDが記録されている。つまりポイントカードCは、そのカードに記録されたカードIDによって個々に識別可能となっている。なお、ポイントカードCは、カードID以外のデータがさらに記憶されていてもよい。
【0020】
一方、POSサーバ10は、ポイントカードC毎に作成されたポイントレコード50R(
図2を参照)を保存するためのポイントデータベース50を有する。
図2は、ポイントレコード50Rの主要なデータ構造を示す模式図である。
図2に示すようにポイントレコード50Rは、カードID、累積ポイント及び更新日時の各データを含む。カードIDは、ポイント会員に対して発行されたポイントカードCの識別情報である。累積ポイントは、カードIDで識別されるポイントカードCが保有するポイントである。累積ポイントは、ポイント会員にポイントが付与された場合にはその付与分が加算される。累積ポイントは、ポイント会員がポイントを特典と交換した場合にはその交換分が減算される。更新日時は、累積ポイントが更新された最新の日時である。
【0021】
図3は、POSサーバ10の要部回路構成を示すブロック図である。POSサーバ10は、プロセッサ11、メインメモリ12、補助記憶デバイス13、時計14、通信インターフェース15及びシステムバス16を備える。そしてPOSサーバ10は、システムバス16に、プロセッサ11、メインメモリ12、補助記憶デバイス13、時計14及び通信インターフェース15を直接または信号入出力回路を介して接続してなる。POSサーバ10は、プロセッサ11、メインメモリ12及び補助記憶デバイス13と、これらを接続するシステムバス16とによってコンピュータを構成する。
【0022】
プロセッサ11は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ11は、オペレーティングシステムやアプリケーションプログラムに従って、POSサーバ10としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。
【0023】
メインメモリ12は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。メインメモリ12は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ12は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステムやアプリケーションプログラムを記憶する。またメインメモリ12は、プロセッサ11が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを不揮発性または揮発性のメモリ領域で記憶する場合もある。メインメモリ12は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ11によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。
【0024】
補助記憶デバイス13は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。例えばEEPROM(Electric Erasable Programmable Read-Only Memory)、HDD(Hard Disc Drive)、あるいはSSD(Solid State Drive)等が補助記憶デバイス13として使用される。補助記憶デバイス13は、プロセッサ11が各種の処理を行う上で使用するデータや、プロセッサ11での処理によって生成されたデータを保存する。補助記憶デバイス13は、上記のアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。補助記憶デバイス13は、前記ポイントデータベース50を記憶する。
【0025】
時計14は、POSサーバ10の時刻情報源として機能する。プロセッサ11は、時計14によって計時される時刻情報を基に、現在の日付及び時刻を計時する。
【0026】
通信インターフェース15は、ネットワーク20に接続されており、所定の通信プロトコルに従い、ネットワーク20を介して各POS端末30とデータ通信を行う。
【0027】
図4は、POS端末30の要部回路構成を示すブロック図である。POS端末30は、プロセッサ31、メインメモリ32、補助記憶デバイス33、時計34、通信インターフェース35、入力デバイス36、表示デバイス37、プリンタ38、カードリーダインターフェース39及びシステムバス310を備える。そしてPOS端末30は、システムバス310に、プロセッサ31、メインメモリ32、補助記憶デバイス33、時計34、通信インターフェース35、入力デバイス36、表示デバイス37、プリンタ38及びカードリーダインターフェース39を直接または信号入出力回路を介して接続してなる。POS端末30は、プロセッサ31、メインメモリ32及び補助記憶デバイス33と、これらを接続するシステムバス310とによってコンピュータを構成する。
【0028】
プロセッサ31は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ31は、オペレーティングシステムやアプリケーションプログラムに従って、POS端末30としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。
【0029】
メインメモリ32は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。メインメモリ32は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ32は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステムやアプリケーションプログラムを記憶する。またメインメモリ32は、プロセッサ31が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを不揮発性または揮発性のメモリ領域で記憶する場合もある。メインメモリ32は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ31によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。
【0030】
補助記憶デバイス33は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。例えばEEPROM、HDD、あるいはSSD等が補助記憶デバイス33として使用される。補助記憶デバイス33は、プロセッサ31が各種の処理を行う上で使用するデータや、プロセッサ31での処理によって生成されたデータを保存する。補助記憶デバイス33は、上記のアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。
【0031】
時計34は、POS端末30の時刻情報源として機能する。プロセッサ31は、時計34によって計時される時刻情報を基に、現在の日付及び時刻を計時する。
【0032】
通信インターフェース35は、ネットワーク20に接続されており、所定の通信プロトコルに従い、ネットワーク20を介してPOSサーバ10とデータ通信を行う。
【0033】
入力デバイス36は、操作者による各種指示の入力を受け付ける。入力デバイス36としては、タッチセンサ又はキーボードなどの周知のデバイスを、単独又は組み合わせて適用できる。また、商品に付されたバーコードを読取入力するスキャナも、入力デバイスに含まれる。
【0034】
表示デバイス37は、操作者に対して各種の情報を通知するための各種画面を表示する。表示デバイス37としては、例えば液晶表示デバイスなどの周知のデバイスを適用できる。
【0035】
プリンタ38は、レシート用紙に商取引の内容を表すレシート画像をプリントしてレシートを発行する。
【0036】
カードリーダインターフェース39は、カードリーダ40を接続してなり、このカードリーダ40との間でデータ信号を授受する。
【0037】
かかる構成のPOS端末30は、ポイントカード統合装置としての機能を実現させるために、メインメモリ32の揮発性メモリ領域の一部を、
図5に示すように第1領域321、第2領域322、第3領域323、第4領域324、第5領域325及び第6領域326として使用している。
【0038】
第1領域321は、統合元となるポイントカードC(以下、統合元ポイントカードC1と称する)のデータを記憶する領域である。第2領域322は、統合先となるポイントカードC(以下、統合先ポイントカードC2と称する)のデータを記憶する領域である。第3領域323は、統合元ポイントカードC1の統合前のポイントを記憶する領域である。第4領域324は、統合先ポイントカードC2の統合前のポイントを記憶する領域である。第5領域325は、統合元ポイントカードC1の統合後のポイントを記憶する領域である。第6領域32
6は、統合先ポイントカードC2の統合後のポイントを記憶する領域である。
【0039】
また、POS端末30は、ポイントカード統合装置としての機能を実現させるために、アプリケーションプログラムの一種としてポイントカード統合プログラムを記憶している。ポイントカード統合プログラムは、メインメモリ32または補助記憶デバイス33に記憶されている。因みに、POS端末30の譲渡は一般的に、ポイントカード統合プログラムを含む種々のプログラムがメインメモリ32又は補助記憶デバイス33に記憶された状態にて行われる。しかし、これらのプログラムがメインメモリ32又は補助記憶デバイス33に記憶されない状態で、POS端末30が譲渡される場合もある。この場合には、プログラムは、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリなどのようなリムーバブルな記録媒体に記録して譲渡される。あるいはネットワークを介してプログラムが譲渡され、このプログラムが上記の別途に譲渡されたPOS端末30の補助記憶デバイス33に書き込まれてもよい。
【0040】
ポイントカード統合プログラムは、入力デバイス36を介してポイント統合業務の実行開始が指令されると起動する。ポイント統合業務の実行開始は、例えばキーボードの所定のキー操作により指令される。あるいは表示デバイス37に表示された業務メニューに対してのタッチセンサからの検知信号により指令される。ポイント統合業務を示すバーコードをスキャナで読取入力することによって、ポイント統合業務の実行開始を指令してもよい。
【0041】
POS端末30のオペレータは、ポイント会員から2枚のポイントカードを1枚に統合したい旨の申し出を受けると、ポイント統合業務の実行開始を指令するための操作を行う。この操作により、ポイントカード統合プログラムが起動すると、POS端末30のプロセッサ31は、
図6及び
図7の流れ図に示す手順の情報処理を実行する。また、POSサーバ10のプロセッサ11は、POS端末30からのコマンドを受信することに応じて、
図8の流れ図に示す受信割込み処理を実行する。以下、
図6乃至
図8を用いて、POS端末30のポイントカード統合装置としての動作、さらにはPOSシステム1のポイントカード統合システムとしての動作について説明する。なお、以下に説明する処理の内容は一例であって、同様な結果を得ることが可能な様々な処理を適宜に利用できる。
【0042】
始めに、プロセッサ31は、Act1として第1〜第6領域321〜326をクリアする。次いでプロセッサ31は、Act2としてポイントカードCのデータが読み取られるのを待ち受ける。
【0043】
カードリーダインターフェース39を介してポイントカードCのデータが取り込まれると、プロセッサ31は、カードリーダ40でポイントカードCのデータが読み取られたと判定する。ポイントカードCのデータが読み取られたと判定すると(Act2、YES)、プロセッサ31は、Act3として統合元ポイントカードC1のデータが読み取られたか否かを判定する。具体的にはプロセッサ31は、第1領域321にデータが記憶されているか否かを確認する。第1領域321にデータが記憶されていない場合、プロセッサ31は、第1のタイミングで統合元ポイントカードC1のデータが読み取られたと判定する。統合元ポイントカードC1のデータが読み取られたと判定した場合(Act3、YES)、プロセッサ31は、Act4としてその統合元ポイントカードC1のデータに含まれるカードIDを第1領域321に格納する。その後、プロセッサ31は、Act2に戻る。すなわちプロセッサ31は、第1のタイミングよりも後の第2のタイミングでポイントカードCのデータが読み取られるのを待ち受ける。
【0044】
ここで再度、カードリーダインターフェース39を介してポイントカードCのデータが取り込まれたならば(Act2、YES)、プロセッサ31はAct3へと進む。このとき、第1領域321にはデータが記憶されているので、プロセッサ31は、統合元ポイントカードC1以外のデータが読み取られたと判定する。統合元ポイントカードC1以外のデータが読み取られたと判定した場合(Act3、NO)、プロセッサ31は、Act5として統合先ポイントカードC2のデータが読み取られたか否かを判定する。具体的にはプロセッサ31は、カードリーダ40で読み取られたポイントカードCのデータに含まれるカードIDが第1領域321に記憶されているデータと一致するか否かを確認する。カードIDが第1領域321に記憶されているデータと一致する場合、第2のタイミングで読み取られたポイントカードCは、第1のタイミングで読み取られた統合元ポイントカードC1そのものである。すなわち、統合先ポイントカードC2のデータは読み取られていない。統合先ポイントカードC2のデータが読み取られていないと判定した場合(Act5、NO)、プロセッサ31は、Act2に戻る。
【0045】
プロセッサ31は、カードIDが第1領域321に記憶されているデータと一致しておらず、統合先ポイントカードC2のデータが読み取られたと判定した場合には(Act5、YES)、Act6としてその統合先ポイントカードC2のデータに含まれるカードIDを第2領域322に格納する。
【0046】
ここにプロセッサ31を主体としたコンピュータは、カードリーダインターフェース39及びカードリーダ40と協働してAct2乃至Act6の処理を行うことにより、読取手段を構成する。
【0047】
したがってオペレータは、先ず、ポイント会員から預かった2枚のポイントカードのうち、一方の統合元ポイントカードC1のデータをカードリーダ40で読み取らせる。次にオペレータは、他方の統合先ポイントカードC2のデータをカードリーダ40で読み取らせる。そうすることにより、第1領域321には先の第1のタイミングで読み取られた統合元ポイントカードC1のカードIDが記憶され、第2領域322には後の第2のタイミングで読み取られた統合先ポイントカードC2のカードIDが記憶される。
【0048】
Act6の処理を終えると、プロセッサ31は、Act7として第1領域321に記憶されているカードIDを含む問合せコマンドを生成する。そしてプロセッサ31は、この問合せコマンドをPOSサーバ10に送信するように通信インターフェース35を制御する。この制御により、統合元ポイントカードC1のカードIDを含む問合せコマンドが、ネットワーク20を介してPOSサーバ10へと送信される。
【0049】
POSサーバ10のプロセッサ11は、通信インターフェース35を介してコマンドを受信すると、
図8の受信割込み処理を開始する。すなわちプロセッサ11は、Act31として受信コマンドが問合せコマンドであるか否かを確認する。問合せコマンドでない場合(Act31、NO)、プロセッサ31は、Act32として受信コマンドが更新コマンドであるか否かを確認する。更新コマンドでもない場合(Act32、NO)、プロセッサ31は他の処理を実行する。
【0050】
受信コマンドが問合せコマンドである場合には(Act31、YES)、プロセッサ11は、Act33としてその問合せコマンドに含まれているカードIDでポイントデータベース50を検索する。そしてプロセッサ11は、Act34として当該カードIDを含むポイントレコード50Rの有無を判定する。
【0051】
該当するポイントレコード50Rがポイントデータベース50に保存されていた場合(Act34、YES)、プロセッサ11は、Act35としてそのポイントレコード50Rから累積ポイントを取得する。そしてプロセッサ11は、Act36としてこの累積ポイントを含む正常応答コマンドを生成する。そしてプロセッサ11は、この正常応答コマンドが問合せコマンド送信元のPOS端末30へと送信されるように通信インターフェース15を制御する。
【0052】
ここに、プロセッサ11を主体としたコンピュータは、通信インターフェース15と協働してAct33乃至Act36の処理を行うことにより、通知手段を構成する。
【0053】
なお、該当するポイントレコード50Rがポイントデータベース50に保存されていない場合には(Act34、NO)、プロセッサ11は、他の処理を実行する。例えばプロセッサ11は、エラー応答コマンドを生成し、このエラー応答コマンドを、問合せコマンド送信元のPOS端末30へと送信するように通信インターフェース15を制御する。
【0054】
図6に説明を戻す。
Act7において、問合せコマンドの送信を制御したプロセッサ31は、Act8として正常応答コマンドを受信したか否かを確認する。所定時間内に通信インターフェース15を介して正常応答コマンドを受信できた場合(Act8、YES),プロセッサ31は、Act9としてその正常応答コマンドに含まれる累積ポイントを第3領域323に格納する。
【0055】
次いでプロセッサ31は、Act10として第2領域322に記憶されているカードIDを含む問合せコマンドを生成する。そしてプロセッサ31は、この問合せコマンドをPOSサーバ10に送信するように通信インターフェース35を制御する。この制御により、統合先ポイントカードC2のカードIDを含む問合せコマンドが、ネットワーク20を介してPOSサーバ10へと送信される。
【0056】
このとき、POSサーバ10のプロセッサ11は、前記の場合と同様に、
図8のAct33〜Act36の処理を実行する。
【0057】
Act10において問合せコマンドの送信を制御したプロセッサ31は、Act11として正常応答コマンドを受信したか否かを確認する。所定時間内に通信インターフェース35を介して正常応答コマンドを受信できた場合(Act11、YES),プロセッサ31は、Act12としてその正常応答コマンドに含まれる累積ポイントを第4領域324に格納する。
【0058】
ここに、プロセッサ31を主体とするコンピュータは、通信インターフェース35と協働してAct7乃至Act12の処理を実行することにより、取得手段を構成する。
【0059】
なお、Act8又はAct11において、所定時間内に正常応答コマンドを受信できなかった場合には(Act8、NO又はAct10、NO)、プロセッサ31は、他の処理を実行する。例えばプロセッサ31は、表示デバイス37にカード読取エラーのメッセージを表示させる。
【0060】
Act12の処理を終えると、プロセッサ31は、
図7の処理へと進む。すなわちプロセッサ31は、Act13として第3領域323に記憶されている累積ポイントと第4領域324に記憶されている累積ポイントとを合算する。そしてプロセッサ31は、Act14としてこの合算ポイントを第6領域326に格納する。またプロセッサ31は、Act15としてこの合算ポイントを表示デバイス37に表示させる。
【0061】
ここに、プロセッサ31を主体とするコンピュータは、Act13の処理を行うことにより、演算手段を構成する。
【0062】
このように、POS端末30においては、オペレータが、統合元ポイントカードC1と統合先ポイントカードC2の各データをそれぞれ順番にカードリーダ40で読み取らせる。この簡単な作業より、統合元ポイントカードC1の累積ポイントと統合先ポイントカードC2の累積ポイントを合算した合算ポイントが表示デバイス37に表示される。そこでオペレータは、ポイント会員にポイントカードCを統合してよいか尋ねる。そしてポイントカードCを統合してよいとの回答を得た場合、オペレータは、入力デバイス36を介してポイント統合を実施する旨の選択入力を行う。これに対し、ポイントカードCの統合を中止するとの回答を得た場合には、オペレータは、入力デバイス36を介してポイント統合を実施しない旨の選択入力を行う。具体的にはプロセッサ31は、表示デバイス37に、合算ポイントとともに「YES」、「NO」の2つのボタンを表示させる。そしてプロセッサ31は、入力デバイス36を介して「YES」ボタンが入力されたことを検知したならば、ポイント統合を実施する旨の選択が行われたと判定する。またプロセッサ31は、入力デバイス36を介して「NO」ボタンが入力されたことを検知したならば、ポイント統合を中止する旨の選択が行われたと判定する。
【0063】
Act15の処理を終えたプロセッサ31は、Act16としてポイント統合を実施するか中止するかの選択入力を受け付ける。プロセッサ31は、入力デバイス36を介してポイント統合を中止する旨の選択入力を受け付けた場合には(Act16、NO)、この処理を終了する。処理が終了することにより、表示デバイス37に表示された合算ポイント等は消去される。
【0064】
プロセッサ31は、入力デバイス36を介してポイント統合を実施する旨の入力を受け付けた場合には(Act16、YES)、Act17として第2領域322に記憶されているカードIDと第6領域326に記憶されている合算ポイントとを含む更新コマンドを生成する。そしてプロセッサ31は、この更新コマンドをPOSサーバ10に送信するように通信インターフェース35を制御する。この制御により、統合先ポイントカードC2のカードIDと合算ポイントとを含む更新コマンドが、ネットワーク20を介してPOSサーバ10へと送信される。
【0065】
図8に示すように、POSサーバ10のプロセッサ11は、更新コマンドを受信したことを検知すると(Act32、YES)、Act37としてその更新コマンドに含まれるカードIDでポイントデータベース50を検索する。そしてプロセッサ11は、Act38として当該カードIDを含むポイントレコード50Rの有無を判定する。
【0066】
該当するポイントレコード50Rがポイントデータベース50に保存されていた場合(Act38、YES)、プロセッサ11は、Act39としてそのポイントレコード50Rの累積ポイントを、更新コマンドに含まれるポイント、すなわち合算ポイントに書き換える。すなわちプロセッサ11は、ポイントデータベース50から更新コマンドに含まれるカードID、つまりは統合先ポイントカードC2のポイントレコード50Rを検出する。そしてプロセッサは、このポイントレコード50Rのポイントを、統合前のポイントから合算ポイントに書き換える。
【0067】
ここにプロセッサ11を主体とするコンピュータは、Act37乃至Act39の処理を行うことにより、書換手段を構成する。
【0068】
Act39の処理を終えると、プロセッサ11は、Act40としてポイント更新が正常に行われたことを表す正常応答コマンドを生成する。そしてプロセッサ11は、この正常応答コマンドを更新コマンド送信元のPOS端末30へと送信するように通信インターフェース15を制御する。
【0069】
なお、該当するポイントレコード50Rがポイントデータベース50に保存されていない場合には(Act39、NO)、プロセッサ11は、他の処理を実行する。例えばプロセッサ11は、エラー応答コマンドを生成し、このエラー応答コマンドを、更新コマンド送信元のPOS端末30へと送信するように通信インターフェース15を制御する。
【0070】
図7に説明を戻す。
Act17において、更新コマンドの送信を制御したプロセッサ31は、Act18として正常応答コマンドを受信したか否かを確認する。そして、所定時間内に通信インターフェース35を介して正常応答コマンドを受信できた場合(Act18、YES),プロセッサ31は、Act19として第5領域325のデータをゼロポイントとする。次いでプロセッサ31は、Act20として第1領域321に記憶されているカードIDと第5領域325に記憶されているゼロポイントとを含む更新コマンドを生成する。そしてプロセッサ31は、この更新コマンドをPOSサーバ10に送信するように通信インターフェース35を制御する。この制御により、統合元ポイントカードC1のカードIDとゼロポイントとを含む更新コマンドが、ネットワーク20を介してPOSサーバ10へと送信される。
【0071】
このとき、POSサーバ10のプロセッサ11は、前記の場合と同様に、
図8のAct37〜Act40の処理を実行する。すなわちプロセッサ11は、ポイントデータベース50から更新コマンドに含まれるカードID、つまりは統合元ポイントカードC1のポイントレコード50Rを検出する。そしてプロセッサ11は、このポイントレコード50Rのポイントを、統合前のポイントからゼロポイントに書き換える。
【0072】
Act20において更新コマンドの送信を制御したプロセッサ31は、Act21として正常応答コマンドを受信したか否かを確認する。所定時間内に通信インターフェース35を介して正常応答コマンドを受信できた場合(Act21、YES),プロセッサ31は、Act22としてプリンタ38を制御して、客控えレシート60(
図9を参照)を発行させる。またプロセッサ31は、Act23としてプリンタ38を制御して、店控えレシート70(
図10を参照)を発行させる。以上で、プロセッサ31は、ポイント統合プログラムに従った情報処理を終了する。
【0073】
図9は、客控えレシート60の一発行例である。客控えレシート60は、統合元ポイントカードC1のポイントを統合先ポイントカードC2のポイントに合算するポイント統合を終えたポイント会員に、統合先ポイントカードC2とともに渡される。
【0074】
図9に示すように、客控えレシート60には、統合先ポイントカードC2のカードIDが、新カードIDとして印字される。また、統合先ポイントカードC2の統合前の累積ポイントが統合先ポイントとして印字され、統合元ポイントカードC1の統合前の累積ポイントが統合元ポイントとして印字される。さらに、統合先ポイントカードC2の統合後のポイント、すなわち合算ポイントが総ポイントとして印字される。その他、客控えレシート60には、統合が行われた日時、POS端末30の識別情報であるレジ番号、オペレータの識別情報である責任者番号、レシートの識別情報であるレシート番号、店舗の識別情報である店舗番号等も印字される。
【0075】
図10は、店控えレシート70の一発行例である。店控えレシート70は、統合元ポイントカードC1とともに店で保管される。
【0076】
図10に示すように、店控えレシート70には、統合元ポイントカードC1のカードIDが、旧カードIDとして印字される。また、統合元ポイントカードC1の統合前の累積ポイントが統合先ポイントとして印字され、さらにこの累積ポイントに負記号を付したポイントが訂正ポイントとして印字される。さらに、統合元ポイントカードC1の統合後のポイント、すなわちゼロポイントが総ポイントとして印字される。その他、店控えレシート70には、統合が行われた日時、POS端末30の識別情報であるレジ番号、オペレータの識別情報である責任者番号、レシートの識別情報であるレシート番号、店舗の識別情報である店舗番号等も印字される。
【0077】
図7に説明を戻す。
Act18において正常応答を受信できなかった場合、プロセッサ31は、Act24として更新コマンドに含まれる統合先ポイントカードのカードIDと累積ポイントとからなる更新データをメインメモリ32にバッチ領域に保存する。同様に、Act21において正常応答を受信できなかった場合にも、プロセッサ31は、Act24として更新コマンドに含まれる統合元ポイントカードのカードIDとゼロポイントとからなる更新データをメインメモリ32にバッチ領域に保存する。こうして、バッチ領域に保存された更新データは、例えば所定の時刻になると自動的に実施されるバッチ処理により、更新コマンドとしてPOSサーバ10へと送信される。
【0078】
したがって、オペレータがポイント統合を実施する旨の選択入力を行った場合には、統合先ポイントカードC2に関連付けられてポイントデータベース50に保存されている累積ポイントが、統合元ポイントカードC1の累積ポイントと統合先ポイントカードC2の累積ポイントとを合算したポイントに更新される。また、統合元ポイントカードC1に関連付けられてポイントデータベース50に保存されている累積ポイントがゼロポイントに更新される。
【0079】
ここにプロセッサ31は、通信インターフェース35と協働してAct17乃至Act20の処理を行うことにより、更新手段を構成する。
【0080】
またプロセッサ31は、プリンタ38と協働してAct22及びAct23の処理を行うことにより、印刷手段を構成する。
【0081】
このように本実施形態のPOSシステム1によれば、POS端末30において統合元ポイントカードC1と統合先ポイントカードC2のデータをそれぞれ1回ずつ読み取らせるだけで、統合元ポイントカードC1のポイントを統合先ポイントカードC2のポイントに統合することができる。このとき、オペレータが、統合後の統合先ポイントカードC2のポイントつまりは合算ポイントや、統合元ポイントカードC1のポイントつまりはゼロポイントを入力しないので、ポイント入力ミスは起こり得ない。しかも、オペレータによる入力デバイス36への操作は、実質的にポイント統合を実施するか否かの選択操作に限られるので、非常に簡単である。
【0082】
また、統合元ポイントカードC1のポイントは、統合後は必ずゼロポイントになるので、システム全体でのポイント総数の整合性が不正になることもない。その上、統合元ポイントカードC1のポイントがゼロポイントになるのは、統合元ポイントカードC1のポイントが合算ポイントになった後である。仮に、統合元ポイントカードC1のポイントが合算ポイントになる前に、統合元ポイントカードC1のポイントをゼロにしてしまっては、統合元ポイントカードC1のポイントを更新する際にエラーが発生して更新できなかった場合に、システム全体でのポイント総数の整合性となる。本実施形態では、このような問題も回避することができる。
【0083】
また、本実施形態によれば、統合元ポイントカードC1のポイントを統合先ポイントカードC2のポイントに合算するポイント統合を終えたポイント会員に対し、POS端末30から客控えレシート60を発行することができる。客控えレシート60には、統合先ポイントカードC2のカードIDや統合前後のポイント、さらには統合元ポイントカードC1の統合前のポイント等が記録されている。したがって、ポイントカードCの統合を申し出たポイント会員に対し、統合後に持ち帰る統合先ポイントカードC2に関して適切な情報が記録された票を容易に提供することができる。
【0084】
また、本実施形態によれば、ポイントカードCの統合作業を終えたオペレータに対し、POS端末30から店控えレシート70を発行することができる。店控えレシート70には、統合元ポイントカードC1のカードIDや、統合前後のポイント等が記録されている。したがって、ポイントカードの統合を終えてオペレータが回収する統合元ポイントカードCに関して適切な情報が記録された票を店側は容易に取得することができる。
【0085】
以上、ポイントカード統合装置及びポイントカード統合システムの一実施形態を説明したが、実施形態はこれに限定されるものではなく、種々変形実施することができる。
【0086】
例えば前記実施形態において、POS端末30は、読取手段によって第1のタイミングで読み取られたポイントカードを統合元ポイントカードC1とし、第1のタイミングよりも後の第2のタイミングで読み取られたポイントカードを統合先ポイントカードC2として処理している。この点については、第2のタイミングを第1のタイミングよりも前としてもよい。つまり、先に読み取られたポイントカードを統合先ポイントカードC2とし、後から読み取られたポイントカードを統合元ポイントカードC1としてもよい。この場合も、オペレータは、先に統合先ポイントカードC2のデータをカードリーダ40で読み取らせ、その後に統合元ポイントカードC1データをカードリーダ40で読み取らせればよいので、操作が簡単である。
【0087】
また、POS端末30が第1の読取手段と第2の読取手段とを備え、例えば第1の読取手段で読み取られたポイントカードを統合元ポイントカードC1とし、第2の読取手段で読み取られたポイントカードを統合先ポイントカードC2として処理してもよい。この場合、第1の読取手段と第2の読取手段とでポイントカードを読み取る順番は特に限定されない。第1の読取手段と第2の読取手段とで同時にポイントカードを読み取ってもよい。
【0088】
前記実施形態では、同一種類の2枚のポイントカードを統合する場合を例示した。この点については、例えば、第1領域321と第3領域323との記憶領域の組を2つ設けることによって、3枚のポイントカードを統合することも可能である。すなわち
図6のAct3においては、2つの第1領域321にそれぞれカードIDが記憶されるまでは統合元ポイントカードC1の読取りと判定し、カードIDが記憶された後は統合先ポイントカードC2の読取りと判定する。そしてAct7以降において、第1領域321に係る処理については、それぞれの第1領域321に対して同様の処理を繰り返す。こうすることにより、3枚のポイントカードを統合することができる。また、同様にして4枚以上のポイントカードの統合も可能である。
【0089】
前記実施形態では、統合元ポイントカードC1と統合先ポイントカードC2のデータを読み取った後で、統合元ポイントカードC1及び統合先ポイントカードC2の統合前のポイントをPOSサーバ10から取得する場合を例示した。この点については、例えば統合元ポイントカードC1の統合前のポイントを取得してから、統合先ポイントカードC2のデータを読取るようにしてもよい。また前記実施形態では、先に統合元ポイントカードC1の統合前のポイントを取得し、後から統合先ポイントカードC1の統合先のポイントを取得したが、その順序が逆であってもよい。
【0090】
また前記実施形態では、POS端末30が、プリンタ38を駆動して、客控えレシート60及び店控えレシート70を発行する場合を例示した。この点については、客控えレシート60及び店控えレシート70の発行機能を有していなくても、簡単な操作でミスなく複数枚のポイントカードのポイントを1枚のポイントカードに統合できるという効果を奏し得るので、有していなくてもよい。また、POS端末30の外部にあるプリンタから客控えレシート60及び店控えレシート70を発行できるように、そのプリンタのコントローラにPOS端末30が第1〜第6領域321〜326のデータ等を出力するように構成することも可能である。
【0091】
前記実施形態では、店員によって操作されるPOS端末30をポイントカード統合装置として機能させる場合を例示した。POS端末30は、買物客自身が操作するセルフ式のPOS端末であってもよい。また、ポイントカード統合装置は、必ずしもPOS端末30に限定されない。ポイントカードCのカードリーダを接続してなる情報処理装置であれば、本実施形態のポイントカード統合プログラムをインストールすることによって、ポイントカード統合装置として機能させることができる。
【0092】
この他、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]統合元ポイントカードと統合先ポイントカードとを読み取る読取手段と、
前記読取手段により読み取られた前記統合元ポイントカード及び統合先ポイントカードにそれぞれ関連付けられて記憶されている保有ポイントを取得する取得手段と、
前記取得手段により得られた前記統合元ポイントカードの保有ポイントと前記統合先ポイントカードの保有ポイントとを合算したポイントを算出する演算手段と、
前記統合先ポイントカードに関連付けられた保有ポイントを前記合算したポイントに更新し、その後、前記統合元ポイントカードに関連付けられた保有ポイントをゼロとする更新手段と、
を具備するポイントカード統合装置。
[2]前記更新手段により前記統合先ポイントカードに関連付けられた保有ポイントが前記合算したポイントに更新されたことを示す票を印刷する印刷手段、
をさらに具備する[1]記載のポイントカード統合装置。
[3]前記印刷手段は、前記更新手段により前記統合元ポイントカードに関連付けられた保有ポイントがゼロに更新されたことを示す票をさらに印刷する、[2]記載のポイントカード統合装置。
[4]読取手段によって第1のタイミングで読み取られたポイントカードを前記統合元ポイントカードとし、前記第1のタイミングとは異なる第2のタイミングで読み取られたポイントカードを前記統合先ポイントカードとして処理する、[1]乃至[3]のうちいずれか1項記載のポイントカード統合装置。
[5]ポイントカードに関連付けて保有ポイントを記憶するポイントデータベースを管理するサーバと、前記ポイントカードを読み取る読取手段を備えたポイントカード統合装置とを備え、前記サーバは、前記ポイントカード統合装置からポイントカードの問合せ指令を受けると、前記ポイントデータベースを検索して該当するポイントカードの保有ポイントを前記ポイントカード統合装置に通知する通知手段と、前記ポイントカード統合装置からポイントカードの更新後ポイントを含む更新指令を受けると、前記ポイントデータベースを検索して該当するポイントカードの保有ポイントを前記更新後ポイントに書き換える書換手段と、を具備し、前記ポイントカード統合装置は、前記読取手段により読み取られた前記ポイントカードの問合せ指令を前記サーバに対して行い、前記サーバから通知された保有ポイントを統合元ポイントカードの保有ポイントまたは統合先ポイントカードの保有ポイントとして取得する取得手段と、前記取得手段により得られた前記統合元ポイントカードの保有ポイントと前記統合先ポイントカードの保有ポイントとを合算したポイントを算出する演算手段と、前記合算したポイントを前記統合先ポイントカードに対する更新後ポイントとして含む更新指令を前記サーバに対して行い、その後、ゼロポイントを前記統合元ポイントカードに対する更新後ポイントとして含む更新指令を前記サーバに対して行う更新手段と、を具備するポイントカード統合システム。
[6]統合元ポイントカードと統合先ポイントカードとを読み取る読取手段、を備えたコンピュータに、前記読取手段により読み取られた前記統合元ポイントカード及び統合先ポイントカードにそれぞれ関連付けられて記憶されている保有ポイントを取得する機能、前記取得された前記統合元ポイントカードの保有ポイントと前記統合先ポイントカードの保有ポイントとを合算したポイントを算出する機能、及び、前記統合先ポイントカードに関連付けられた保有ポイントを前記合算したポイントに更新し、その後、前記統合元ポイントカードに関連付けられた保有ポイントをゼロとする機能、を実現させるポイントカード統合プログラム。