特許第6983657号(P6983657)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6983657
(24)【登録日】2021年11月26日
(45)【発行日】2021年12月17日
(54)【発明の名称】分注器
(51)【国際特許分類】
   A61M 35/00 20060101AFI20211206BHJP
【FI】
   A61M35/00 Z
【請求項の数】13
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2017-548367(P2017-548367)
(86)(22)【出願日】2015年12月3日
(65)【公表番号】特表2017-536963(P2017-536963A)
(43)【公表日】2017年12月14日
(86)【国際出願番号】US2015063759
(87)【国際公開番号】WO2016090152
(87)【国際公開日】20160609
【審査請求日】2018年11月27日
(31)【優先権主張番号】62/087,015
(32)【優先日】2014年12月3日
(33)【優先権主張国】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】517194748
【氏名又は名称】623・メディカル,リミテッド・ライアビリティ・カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100099623
【弁理士】
【氏名又は名称】奥山 尚一
(74)【代理人】
【識別番号】100107319
【弁理士】
【氏名又は名称】松島 鉄男
(74)【代理人】
【識別番号】100125380
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 綾子
(74)【代理人】
【識別番号】100142996
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 聡二
(72)【発明者】
【氏名】ロゼフスキー,ジョナサン
【審査官】 伊藤 孝佑
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第05516006(US,A)
【文献】 特表2011−530392(JP,A)
【文献】 特表2009−507540(JP,A)
【文献】 国際公開第2010/073546(WO,A1)
【文献】 米国特許第03429310(US,A)
【文献】 英国特許出願公告第01255666(GB,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 35/00
A61M 5/42
A61M 13/00
A61M 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
vapocoolant分注器であって、
第1の部分、及び前記第1の部分と結合され、折り畳み可能なチャンバを画定する第2の部分を有する筐体と、
加圧されたvapocoolantを含むように構成される容器であって、前記筐体の中に位置付けられる、前記容器と、
前記容器を選択的に開くための弁部材であって、前記容器の出口から延在するように構成されるアクチュエータ部分、及び前記容器の出口と封止可能に係合する封止部材を備える、前記弁部材と、
前記筐体の前記第1の部分に一体化されると共に前記筐体の前記第2の部分の中に位置付けられ、前記アクチュエータ部分に係合するように構成されるストッパ部材と、
使用前の前記分注器の内部空間の汚染を防止するための、及び/または無菌性を維持するためのカバーアセンブリであって、前記筐体の前記第1または前記第2の部分に解除可能に結合されるカバーアセンブリと、を備え、
前記アクチュエータ部分は、前記折り畳み可能なチャンバの折り畳み時及び前記ストッパ部材との係合時に前記弁部材を作動させ、前記封止部材の前記容器の前記出口との係合を解除することで前記vapocoolantを放出させ、
前記第1の部分及び前記第2の部分のうちの一方が、前記第1の部分及び前記第2の部分のうちのもう一方の外周よりも大きい寸法の内周を有し、前記第1の部分が、前記第2の部分の共通の長手方向軸と共に、共通の長手方向軸に沿って平行移動して、前記折り畳み可能なチャンバを折り畳むように構成され、
前記容器が、前記筐体の前記第2の部分の中に位置付けられる、分注器。
【請求項2】
前記第1の部分または前記第2の部分が、係合部材を備え、前記カバーアセンブリが、対応する係合部材を備え、よって、前記カバーアセンブリの回転が、前記筐体から前記カバーアセンブリを解放させる、請求項1に記載の分注器。
【請求項3】
内向き側及び外向きの皮膚対向側を有する吸収性材料であって、前記内向き側で前記vapocoolantを受容するように前記弁部材から位置付けられる、前記吸収性材料を更に備える、請求項1または2に記載の分注器。
【請求項4】
前記ストッパ部材が、前記容器の出口の少なくとも一部分及び前記弁部材の少なくとも一部分を受容するように寸法決定される凹部を有する表面を備える、請求項1に記載の分注器。
【請求項5】
前記筐体内に統合された剛性のスカートを更に備え、前記剛性のスカートが、前記ストッパ部材から延在する、請求項1に記載の分注器。
【請求項6】
前記剛性のスカートが、環状リングの中で終端し、前記環状リングに固定的に保持される吸収性材料を更に備え、前記吸収性材料が、内向き側及び外向きの皮膚対向側を有し、前記吸収性材料が、前記弁部材から遠位に位置付けられ、前記内向き側で前記内容物vapocoolantを受容するように構成される、請求項5に記載の分注器。
【請求項7】
前記筐体に解除可能に取り付けられるカバーアセンブリを更に備え、前記筐体が係合部材を有し、前記カバーアセンブリが、前記カバーアセンブリに対する前記第1の部分の回転が前記筐体から前記カバーアセンブリを解放するように構成される、対応する係合部材を有する、請求項1に記載の分注器。
【請求項8】
前記筐体に解除可能に取り付けられるカバーアセンブリを更に備え、前記筐体が係合部材を有し、前記カバーアセンブリが、前記第1の部分の前記第2の部分に向かう平行移動が前記筐体から前記カバーアセンブリを解放するように構成される、対応する係合部材を有する、請求項5に記載の分注器。
【請求項9】
前記カバーアセンブリが、解放時に前記筐体に接続された状態を維持するように構成される、または、前記カバーアセンブリが、消毒薬を有するprepパッドを備える、請求項7または8に記載の分注器。
【請求項10】
前記分注器が、
前記vapocoolantが前記容器内に含まれ、前記カバーアセンブリが前記筐体の前記第1または前記第2の部分から解放される、第1の状態に、及び
前記第1及び前記第2の部分が互いに近接して付勢されて、前記折り畳み可能なチャンバを折り畳み、前記アクチュエータを前記ストッパ部材と係合させて、前記出口から前記封止部材を係合解除し、ある量の前記vapocoolantが放出されることを可能にする、第2の状態に遷移するように構成される、請求項1〜9のいずれか一項に記載の分注器。
【請求項11】
前記カバーアセンブリが、前記筐体から係合解除するように構成される、請求項10に記載の分注器。
【請求項12】
前記第1の部分が、係合部材を備え、前記カバーアセンブリが、前記カバーアセンブリに対して前記第1の部分が回転するように構成される、対応する係合部材を備え、または、前記第1の部分が、係合部材を備え、前記カバーアセンブリが、前記第1の状態への遷移中に、共通の長手方向軸に沿って、前記第1の部分を前記第2の部分に向かって平行移動させるように構成される、対応する係合部材を備え、
前記第1の状態から前記第2の状態への前記遷移が、共通の長手方向軸に沿って前記第2の部分に向かう前記第1の部分の平行移動によってなされ、
前記第2の状態が、実質的に前記第1の状態に戻すように可逆的に付勢される、請求項10または11に記載の分注器。
【請求項13】
計量した量の前記vapocoolantが放出され、または、前記量のvapocoolantが、連続的に放出される、請求項10に記載の分注器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、分注器に関する。具体的には、筐体であって、容器を受容するように寸法決定される筐体と、容器の内容物を放出するための、ユーザによって係合可能なアクチュエータと、を備える。
【背景技術】
【0002】
注射は、人々並びに動物に薬剤を送達するために、世界中で毎日数百万回用いられている。しばしば、注射は、針が挿入されるときに相当な痛みを伴い得る、痛みに対して非常に敏感である身体の領域において行われる。vapocoolantを使用して注射部位の近傍の皮膚を冷却することが知られているが、既存の技法及びデバイスは、用いることが難しくなる可能性があり、注射部位に損傷が生じる場合があり、また、引火性の、または環境に優しくない材料を用いる場合がある。注射部位からの所望の距離を維持しながら、十分な量及び持続時間のvapocoolantを展開することは、そのようなデバイス及び方法の広範囲にわたる受け入れを妨げる問題点のうちの1つに過ぎない。vapocoolantを展開した後の短い時間ウインドウ内で操作し、注射することは、既存のシステムの別の欠点である。分注デバイスをシリンジなどの注射デバイスに結合させることが知られているが、そのようなデバイスのカスタマイゼーションは、経費の増加及びエンドユーザの不満足につながる。インク、薬剤、指示薬、及び同類のものを注入するといった他の応用例には、この目的に有用なデバイスの設計、使い易さ、及び単純性において類似する改善の余地がある。本開示は、改善された分注器デバイスを提供する。
【発明の概要】
【0003】
第1の実施形態では、分注デバイスが提供される。本デバイスは、第1の部分、及び折り畳み可能なチャンバを画定する、第1の部分と係合される第2の部分を有する筐体と、加圧された内容物を含むように構成される容器であって、筐体の中に位置付けられる、容器と、容器を選択的に開くための弁部材であって、容器から延在するように構成されるアクチュエータ部分、及び容器と封止可能に係合される封止部材を備える、弁部材と、筐体の第2の部分の中に位置付けられ、アクチュエータ部分に係合するように構成される、ストッパ部材であって、折り畳み可能なチャンバが折り畳まれたときに、アクチュエータ部分がストッパ部材によって係合され、内容物を放出するために容器から封止部材を係合解除する、ストッパ部材と、を備える。
【0004】
第1の実施形態の1つの態様において、第1の部分及び第2の部分は、第1の部分及び第2の部分のうちのもう一方の外周よりも大きい寸法の内周を有し、第1の部分は、第2の部分の共通の長手方向軸と共に、共通の長手方向軸に沿って平行移動して、折り畳み可能なチャンバを折り畳むように構成される。別の態様において、単独で、または第1の実施形態の以前の態様のいずれかと組み合わせて、容器は、筐体の第2の部分の中に固定的に位置付けられる。
【0005】
別の態様において、単独で、または第1の実施形態の以前の態様のいずれかと組み合わせて、分注器は、筐体の第1または第2の部分に解放可能に結合されるカバーアセンブリを更に備え、第1の部分または第2の部分は、係合部材を備え、カバーアセンブリは、対応する係合部材を備え、よって、カバーアセンブリの回転は、筐体からカバーアセンブリを解放させる。
【0006】
別の態様において、単独で、または第1の実施形態の以前の態様のいずれかと組み合わせて、分注器は、内向き側及び外向きの皮膚対向側を有する吸収性材料であって、内向き側で内容物を受容するように弁部材から位置付けられる、吸収性材料を更に備える。
【0007】
第2の実施形態では、分注するためのアセンブリが提供される。本アセンブリは、折り畳み可能なチャンバとして構成される筐体であって、vapocoolantの容器を受容するように寸法決定される、筐体と、筐体の中に固定的に位置付けられ、容器の出口の少なくとも一部分を受容し、出口と封止可能に係合するアクチュエータに係合するように構成される、ストッパ部材と、随意に、折り畳み可能なチャンバ内に位置付けられる容器と、を備える。
【0008】
第2の実施形態の1つの態様において、分注器は、内容物を含むように構成される容器を更に備え、容器は、封止可能に係合される弁部材を更に備え、弁部材がアクチュエータを備え、アクチュエータは、折り畳み可能なチャンバの折り畳み時及びストッパ部材との係合時に、弁部材を作動させて、ある量の内容物の放出を可能にするように構成される。
【0009】
1つの態様において、アセンブリは、容器を更に備え、容器は、内容物を含むように構成され、容器は、封止可能に係合される弁部材を備え、弁部材は、アクチュエータを備え、アクチュエータは、折り畳み可能なチャンバの折り畳み及びストッパ部材との係合時に、弁部材を作動させて、ある量の内容物の放出を可能にするように構成される。
【0010】
第2の実施形態の別の態様において、単独で、または以前の態様のいずれか1つと組み合わせて、筐体の長手方向軸に沿った、第2の部分に対する第1の部分の直線状の平行移動は、折り畳み可能なチャンバを折り畳む。
【0011】
第2の実施形態の別の態様において、単独で、または以前の態様のいずれか1つと組み合わせて、ストッパ部材は、出口の少なくとも一部分及び弁部材の少なくとも一部分を受容するように寸法決定される凹部を有する表面を備える。
【0012】
第2の実施形態の別の態様において、単独で、または以前の態様のいずれか1つと組み合わせて、アセンブリは、筐体内に剛性のスカートを更に備え、剛性のスカートは、ストッパ部材から延在する。第2の実施形態の別の態様において、単独で、または以前の態様のいずれか1つと組み合わせて、剛性のスカートは、環状リングの中で終端する。
【0013】
第2の実施形態の別の態様において、単独で、または以前の態様のいずれか1つと組み合わせて、アセンブリは、環状リングに固定的に保持される吸収性材料を更に備え、吸収性材料は、内向き側及び外向きの皮膚対向側を有し、吸収性材料は、弁部材から遠位に位置付けられ、内向き側で内容物を受容するように構成される。
【0014】
第2の実施形態の別の態様において、単独で、または以前の態様のいずれか1つと組み合わせて、アセンブリは、筐体に解除可能に取り付けられるカバーアセンブリを更に備え、筐体は、係合部材を有し、カバーアセンブリは、カバーアセンブリに対する第1の部分の回転が筐体からカバーアセンブリを解放するように構成される、対応する係合部材を有する。
【0015】
第2の実施形態の別の態様において、単独で、またはゲスト筐体のいずれか1つと組み合わせて、筐体は、係合部材を有し、カバーアセンブリは、第1の部分の第2の部分に向かう平行移動が筐体からカバーアセンブリを解放するように構成される、対応する係合部材を有する。第2の実施形態の別の態様において、カバーアセンブリは、解放時に筐体に接続された状態を維持するように構成される。
【0016】
第2の実施形態の別の態様において、単独で、または以前の態様のいずれか1つと組み合わせて、カバーアセンブリは、消毒薬を有するprepパッドを備える。
【0017】
第2の実施形態の別の態様において、単独で、または以前の態様のいずれか1つと組み合わせて、内容物は、1つ以上のvapocoolant及び/または薬剤を含む。
【0018】
第3の実施形態では、分注器が提供され、該分注器は、第1の部分、及び第1の部分と結合される第2の部分を有し、第1の部分及び第2の結合された部分は、折り畳み可能なチャンバを形成する、筐体と、内容物を含む容器と、弁部材であって、出口からの内容物の流れを選択的に制御するために、容器の出口から延在するように構成されるアクチュエータ部分、及び容器と封止可能に係合する封止部材を備える、弁部材と、筐体の中に固定的に位置付けられ、折り畳み可能なチャンバの折り畳み時にアクチュエータに係合するように構成される、ストッパ部材と、筐体の第1または第2の部分に解除可能に結合されるカバーアセンブリと、を備える。分注器は、内容物が容器内に含まれ、カバーアセンブリが筐体の第1または第2の部分から解放される、第1の状態に、及び第1及び第2の部分が互いに近接して押し付けられて、折り畳み可能なチャンバを折り畳み、アクチュエータをストッパ部材と係合させて、出口から封止部材を係合解除し、ある量の内容物が放出されることを可能にする、第2の状態に遷移するように構成される。
【0019】
第3の実施形態の1つの態様において、カバー部材は、筐体から係合解除するように構成される。別の態様において、単独で、または第3の実施形態の以前の態様のいずれかと組み合わせて、第1の部分は、係合部材を備え、カバーアセンブリは、カバーアセンブリに対して第1の部分が回転するように構成される、対応する係合部材を備える。
【0020】
別の態様において、単独で、または第3の実施形態の以前の態様のいずれかと組み合わせて、第1の状態から第2の状態への遷移は、共通の長手方向軸に沿って第2の部分に向かう第1の部分の平行移動によってなされる。別の態様において、単独で、または第3の実施形態の以前の態様のいずれかと組み合わせて、第2の状態は、実質的に第1の状態に戻すように可逆的に付勢される。
【0021】
別の態様において、単独で、または第3の実施形態の以前の態様のいずれかと組み合わせて、解放される内容物の量は、計量した量である。別の態様において、単独で、または第3の実施形態の以前の態様のいずれかと組み合わせて、内容物は、vapocoolantを含み、放出された量のvapocoolantは、人間の皮膚温度を少なくとも5°F低下させることができる。別の態様において、単独で、または第3の実施形態の以前の態様のいずれかと組み合わせて、内容物は、vapocoolantを含み、該量のvapocoolantが、連続的に放出される。
【0022】
第4の実施態様では、アセンブリが提供され、該アセンブリは、内容物を分注することができる容器を受容するように構成され、そこを通る開口部を有する筐体と、筐体に結合されるか、またはそれと統合され、容器の弁アセンブリの少なくとも一部分を受容するように構成されるストッパ本体と、ストッパ部材に可撓的に取り付けられるアクチュエータ部材であって、アクチュエータ部材が第1の方向に移動したときに、筐体の開口部に進入するように構成される突出部を有する、アクチュエータ部材と、随意に、筐体内に位置付けられる容器と、を備える。
【0023】
別の態様において、単独で、または第4の実施形態の以前の態様のいずれかと組み合わせて、ストッパ本体は、カバーアセンブリから突出する細長いタブを受容する貫通スロットを備え、細長いタブは、カバーアセンブリをストッパ本体に固定し、細長いタブは、アクチュエータ部材と動作可能に係合して、ストッパ本体からカバーアセンブリを解放するように構成される。
【0024】
別の態様において、単独で、または第4の実施形態の以前の態様のいずれかと組み合わせて、ストッパ本体は、カバーアセンブリから突出する細長いタブを受容する貫通スロットを備え、細長いタブは、カバーアセンブリをストッパ本体に固定し、細長いタブは、ストッパ本体からカバーアセンブリを解放するように、アクチュエータ部材の突出部の一部分と動作可能に係合するように構成される。
【0025】
別の態様において、単独で、または第4の実施形態の以前の態様のいずれかと組み合わせて、アセンブリは、正のヘッド圧力下である量の内容物を含む傾斜弁を有する容器を更に備え、アセンブリは、内容物が容器内に含まれ、アクチュエータ部材の突出部がストッパ本体からカバーアセンブリの細長いタブを解放可能に係合解除する、第1の状態に、及びアクチュエータの突出部が容器に係合し、傾斜弁を付勢してある量の内容物を放出する、第2の状態に遷移するように構成される。
【0026】
別の態様において、単独で、または第4の実施形態の以前の態様のいずれかと組み合わせて、アセンブリは、ストッパ本体に係合されるカバーアセンブリを更に備え、カバーアセンブリは、アクチュエータ部材と動作可能に係合し、カバーアセンブリは、随意に、消毒薬を有するprepパッドを備える。
【0027】
別の態様において、単独で、または第4の実施形態の以前の態様のいずれかと組み合わせて、内容物は、1つ以上のvapocoolant及び/または薬剤を含む。
本開示のこれらの及び他の目的、態様、及び特徴は、添付の図面と合わせて読んだときに、好ましい実施形態の以下の詳細な説明からより良く理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本開示の一実施形態による分注器を例示する図である。
図2図1の線2−2に沿って切断した断面図、及びその分解図である。
図3図1の線2−2に沿って切断した断面図、及びその分解図である。
図4】本開示の別の実施形態による分注器を例示する図である。
図5図1の線5−5に沿って切断した断面図、及びその分解図である。
図6図1の線5−5に沿って切断した断面図、及びその分解図である。
図7図4及びその代替の実施形態の分注器の分解図を表し、分注器の動作を示す。
図7A図4及びその代替の実施形態の分注器の分解図を表し、分注器の動作を示す。
図8】本開示の更に別の実施形態による分注器を例示する図である。
図8A】本開示の更に別の実施形態による分注器を例示する図である。
図9図1の線9−9に沿って切断した断面図、及びその分解図である。
図10図1の線9−9に沿って切断した断面図、及びその分解図である。
図11】本開示の別の実施形態による分注器を例示する図である。
図12図11の分注器の上面図である。
図13図12の線13−13に沿って切断した断面図である。
図14図11の分注器の分解図である。
図15】本開示の更に別の実施形態による分注器を例示する図である。
図16図15の分注器の上面図である。
図17図16の線17−17に沿って切断した断面図である。
図18図15の分注器の分解図である。
図19】デバイスの使用を例示する、本発明の分注器の1つの実施形態の図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
第1の実施形態において、分注器は、分注可能な組成物を含む容器を受容するようにサイズ決定される折り畳み可能なチャンバを提供するために配設される筐体を備える。1つの態様において、分注可能な組成物は、分注可能な組成物が加圧ガスの追加または支援を伴わずに圧力下にあるように、周囲温度において大気圧よりも高い、容器の中の上部空間圧力を提供する。1つの態様において、分注器は、1つ以上のvapocoolantを含む容器を備える。
【0030】
1つの実施形態において、筐体は、好ましくは、2つの部分によって形成され、第1の部分が第2の部分の一部分を受容するように配設されるので、該2つの部分が互いに組み立てられたときに、該2つの部分は、容器を受容するように構成される折り畳み可能なチャンバを作り出す。他の実施形態において、筐体は、容器を受容し、該容器が移動することを可能にするように配設され、よって、該容器の弁アセンブリは、その内容物を放出するよう作動する。
【0031】
1つの態様において、容器は、弁部材を備える。1つの実施形態において、弁部材は、それに沿って出口が形成される伸長軸を有する、細長い管を含む。2つの筐体部分の互いに対する平行移動によってアクチュエータが作動すると、弁が容器の中へ付勢され、出口へのアクセスが提供され、容器内のvapocoolantの放出を可能にする。別の実施形態において、弁部材は、傾斜弁を含む。
【0032】
1つの実施形態において、分注デバイスは、容器を受容するようにサイズ決定される折り畳み可能なチャンバを備える筐体と共に構成され、よって、筐体部分が共通の長手方向軸に沿って反対方向に平行移動して、折り畳み可能なチャンバを折り畳むときに、容器をストッパ部材に向かう方向へ移動させ、弁部材のアクチュエータ部分に係合する。
【0033】
1つの態様において、本デバイスは、vapocoolantの皮膚への局所適用を提供することが意図される。皮膚によって、無傷の粘膜、口腔、鼻腔路、及び口唇を含むことが意図される。1つの態様において、本デバイスは、注射と関連付けられる痛みの管理を提供することが意図され、該痛みとしては、例えば、IVの開始時、軽度の外科的手技、及び損傷による痛みの一時的な緩和、例えば捻挫、打撲、切り傷、擦過傷、及び虫刺されなどの局所麻酔が挙げられるが、これらに限定されない注射前の麻酔が挙げられる。本デバイスはまた、顔面筋疼痛の管理も提供することができる。分注器は、非侵襲性の経口(口を通して)、局所(皮膚)、経粘膜(鼻、頬側/舌下、膣、眼、及び直腸)及び乳児または成人への吸入分注のための、エーテルまたはフルオロカーボンなどの低沸点溶媒中に溶解または分注または分配される、薬剤などの他の組成物を分注するように構成することができる。本分注器によって分注することができる他の組成物としては、例えば刺青のための、または別様には兆候を示す皮膚のマーキングのための消せるまたは消せないインク、例えば蛍光インクを挙げることができる。
【0034】
分注可能な組成物は、他の組成物とすることができるものと理解されるが、以下に続く例示的な実施例及び議論は、ここで開示される分注器の様式及び方法を説明するために、vapocoolantの使用を記載する。
【0035】
分注器が、例えば「vapocoolant分注器」として、vapocoolantと共に用いられると、該vapocoolantが放出され、皮膚と接触させ、接触時に瞬間的な冷却効果を生じる。1つの態様において、分注器は、ミストスプレーまたはストリームスプレーのいずれかで、エアゾールの形態でvapocoolantを提供するように構成される。皮膚または粘膜と接触すると、分注されたvapocoolantは、皮膚と関連付けられる低い蒸発速度及び温度範囲のため直ちに蒸発し、vapocoolantの即時の蒸発によって、適用部位において瞬間的な冷却効果を引き起こす。分注されたvapocoolantによって生じる適用部位の温度の急速な低下は、末梢神経系を構成するC線維及びAデルタ線維の神経伝導速度を低下させ、したがって、とりわけ、脊髄への侵害受容を低下させると考えられる。生じる冷却の量または持続時間は、数ある変数の中でも、使用するvapocoolant、周囲温度及び高度、皮膚温度、ストリームの形状及び/または適用部位からのvapocoolantの分注距離、vapocoolantの分注の持続時間に関連する。例えば、適用部位からの距離が増加するにつれて、vapocoolantの(液滴、霧、及び/またはストリームのいずれかとしての)分散は、適用部位の周りの全表面積と共に増加する。これは、vapocoolant液滴のサイズの減少をもたらし、したがって、該液滴の蒸発速度を増加させ、皮膚の有効温度の変化を改善する。この距離と冷却速度との関係は、当然、物理的な限度を有し、本分注器は、更に下で論じられるように、放出されたvapocoolantが適用部位に接触する前に進行する距離を最適化するように構成することができる。1つの態様では、更に下で論じられるように、vapocoolantを皮膚に接触させる持続時間、並びに距離及び持続時間の組み合わせが制御される。1つの態様において、vapocoolantの皮膚への露出の量及び持続時間は、皮膚温度が40°F(4.4℃)よりも低くならない程度である。1つの態様において、vapocoolantの皮膚への露出の量及び持続時間は、下で更に説明されるように、皮膚の表面に対して所定の距離からvapocoolantを分注するようにデバイスを構成することによって制御される。所定の距離は、vapocoolantの性質、及び皮膚とvapocoolantとの接触の予想持続時間に基づいて決定することができる。
【0036】
容器は、vapocoolantを含むことに適した任意の材料で構成することができ、典型的には、大気圧を僅かに超える圧力を伴う。適切な材料としては、ステンレス鋼及びアルミニウムなどの金属、プラスチック、補強プラスチック、ガラス、及びセラミックが挙げられる。
【0037】
筐体の1つの部分には、適切な構造が提供され、該構造は、アクチュエータ部分を受容し、2つの筐体部分のうちの一方または両方がある距離だけ横断した後に、弁を実質的に静止させる。弁部材のアクチュエータ部分を静止させた後に筐体部分と共に容器を更に横断させると、弁部材の弁部分を開かせて、容器内からのvapocoolantの分注に影響を及ぼす。他の態様において、弁または筐体に組み込まれるばねの復元力は、容器及び弁をその以前の非作動位置に戻す。所望であれば、筐体部分がどれだけ長く押圧位置に保持されているかにかかわらず、2つの筐体部分が折り畳まれる度に所定の計量された投与量のvapocoolantが分注されるように、カムデバイスを筐体と関連付けることができる。
【0038】
本開示の分注器は、1つの変形例において、容器のvapocoolantを使い切るまで連続的に使用され、次いで、廃棄されることが意図される。デバイスは、複数回、更には複数の患者にも使用することができる。当然、デバイスは、単に単一の患者に使用し、そのような使用の後に廃棄することができる。
【0039】
筐体の2つの筐体部分は、容器の周りに組み立てることができる。1つの態様において、筐体部分は、共通の長手方向軸の周りを互いに対して回転するために係合して、折り畳み可能なチャンバを折り畳むように構成される。別の態様において、2つの部分は、共通の長手方向軸に対して反対方向に平行移動させるように構成される。
【0040】
筐体部分のうちの1つは、ユーザの指が係合するようにサイズ決定され、構成される一対の対向する翼様の付属物を組み込むことができ、ユーザの親指は、筐体部分のうちの1つを押圧するように用いられる。
【0041】
筐体は、金属、ガラス、またはセラミックで作製することができる。1つの態様において、筐体及びその構成要素のいずれかまたは全ては、例えば射出成型、圧縮成型、回転成型、3D印刷、及び同類のものが挙げられる、任意の所望の方法によって、プラスチックで作製することができる。容器は、vapocoolantに適切な任意の材料、例えば、大気を超える圧力で液体及び/またはガスを含むことができるプラスチック、金属、ガラス、またはセラミック材料のものとすることができる。容器は、0.1〜1000mLのvapocoolantを保持するようにサイズ決定することができる。1つの態様において、容器は、約3.5液量オンス(103.5mL)を含むようにサイズ決定される。他の態様において、容器は、0.5mL、1mL、2mL、5mL、10mL、25mL、50mL、75mL、200mL、500mL、若しくは750mL、またはそれ以上のvapocoolantを保持するようにサイズ決定される。
【0042】
vapocoolantは、vapocoolantとしての使用に適した特性を有する任意の液体または液体の組み合わせとすることができる。そのような特性としては、低毒性、低引火性、及び低可燃性が挙げられ、並びに/または典型的な若しくは想定される最終使用温度/圧力条件での適切な沸点及び蒸気圧を有する材料が挙げられる。1つの態様では、1つ以上のハロゲン化炭化水素をvapocoolantとして使用することができる。他の態様において、適切なvapocoolantは、ヒドロクロロフルオフォオレフィン、塩化水素カーボンヒドロフルオロオレフィン、ヒドロカーボン、ヒドロオレフィン、パーフルオロカーボン、パーフルオロカーボン、パーフルオロオレフィン、パークロロカーボン、パークロロオレフィン、またはそれらの混合物、例えば、1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン及び1,1,1,2−テトラフルオロエタン混合物のような、米国暖房冷凍空調学会(ASHRAE)によって規定される1つ以上の冷媒を含む。1つ以上の化学化合物、例えば薬剤を、vapocoolant中に少なくとも部分的に分散または分注または溶解させることができる。1つの態様において、容器の内容物は、加圧空気または不活性ガスを伴わずに、周囲大気圧を超えるそれ自体の上部空間圧力、例えば周囲温度で1.01〜約3気圧を提供する。例えば、1つ以上のvapocoolant、または1つ以上のvapocoolant及び1つ以上のヒドロフルオロカーボンアルカン(HFA)の組み合わせによって、1〜3気圧の圧力(約15psi〜約45psi)を達成することができ、これらは、本開示の容器の中に安全に含むことができる。この加圧空気または他のガスを伴わない上部空間圧力は、例えば、95%のvapocoolantの混合物及び5%のHFAの混合物、例えば、95重量%の1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン及び5重量%の1,1,1,2−テトラフルオロエタンを提供することによって得ることができる。他の組み合わせが、上部空間圧力を達成するために可能であり、また、本開示によって包含される。Vapocoolantとしては、ハロゲン非含有流体が、vapocoolantの液体供給物の上側の蒸気空間に放出に適した圧力を提供することによって、自己推進剤として動作することができるのであれば、局所皮膚適用に適した、1つ以上のハロゲン非含有低沸点流体を挙げることができる。
【0043】
以下、図1図3を参照すると、分注器の一実施形態は、全般的に、参照数字10によって示され、それぞれ、互いに結合させるように構成される、第1の筐体部分101及び第2の筐体部分102を含む、細長い筐体100を有するように表され、例示的に示されるように、各部分は、本質的に円筒形状を有して示され、部分102の外径は、部分102が部分101の中で摺動可能に受容されるように、部分101の内径よりも小さい。筐体部分は、図面に示される円筒形状以外の他の形状を有することができる。この配設において、2つの筐体部分101、102は、互いに結合させて、内側に折り畳み可能なチャンバ99を形成することができ、該チャンバは、矢印S2によって示されるように、第1の筐体部分101の第2の筐体部分102に向かう平行移動時に折り畳むことができる。分注器は、少なくとも、カバーアセンブリが取り外され、チャンバ99が折り畳まれていない第1の状態、及び筐体部分が互いに向かって移動し、チャンバが折り畳まれて容器の内容物を分注する第2の状態をとる。
【0044】
第2の筐体部分102は、筐体100の長手方向軸A−Aに沿って本質的に中心に置かれた、凹部116を提供するストッパ部材112と一体化される。第2の収容部分102は、ストッパ部材112及び凹部116を本質的に包囲する、突出した壁110を有する。突出した壁110は、筐体100の組み立て時に、第1の収容部分101の内面によって密に受容される。第2の筐体部分102上の外向きに延在するリップ(図示せず)は、第1の収容部分101上の溝の中に形成される当接面(図示せず)に係合して、部分が互いから垂直に分離することは防止するが、部分の互いに向かう平行移動は可能にする。リップ及び溝は、Oリングなどの封止手段を含むことができる。第1の筐体部分101の遠位端部101cは、矢印101dによって示されるように、分注動作中に、第2の筐体102の外径に沿って横断する。チャンバ99は、内容物122、例えばvapocoolantをその中に含むことができる容器120を受容する。容器120の内容物は、容器120の内側の圧力が周囲圧力よりも大きくなるように加圧されている。
【0045】
分注器10の折り畳み可能なチャンバ99の中に存在するときに、容器120は、容器120の開口部130の中に位置付けられる弁部材132を含む。弁部材132は、容器120からの内容物122を含み、制御された放出を可能にするためのアクチュエータ134を備える(弁部材132は、図2において閉位置で示される)。弁部材132は、封止部材136備え、該封止部材は、アクチュエータ134と協働してストッパ部材112の中に形成されるオリフィスまたはノズル135を通して内容物122を放出する。1つ以上のOリング(図示せず)を、封止部材136との封止配設で、開口部130の中に位置付けることができる。弁部材132を第1の閉位置に戻す際に支援するために、1つ以上のばね(図示せず)を使用することができる。1つの態様において、直立したまたは逆さま双方の位置で機能する連続作動を有する従来の押し下げ弁、例えばCoster Technologie Speciali S.p.A.,Italyによって販売されている弁を使用することができる。
【0046】
分注器10の折り畳み可能なチャンバ99の中に存在するときに、容器120は、アクチュエータ134が凹部116によって受容されるように配置される。容器120は、典型的には、容器120の中の弁部材132と関連付けられ、そこに固定する出口構造126を提供する、クリンプ115において終端する傾斜側壁を有する。弁部材132は、弁部材132が移動し、封止部材136が開口部130から離れて移動したときに、容器120の内容物と流体連通している開口部137を有することができる。容器120は、突出壁110によって少なくとも部分的に包囲され、よって、分注器が第1の状態から第2の状態に移動し、折り畳み可能なチャンバ99が折り畳まれたときに、容器は、本質的には、筐体100の長手方向軸A−Aに沿った直線状の経路の中を横断することができる。
【0047】
図2及び図3に示されるように、第1の収容部分101は、カバーアセンブリ118の対応する係合部材109と協働する係合部材107を備える。係合部材107は、対応する2つの部分の(矢印S1で表されるような)ねじ様の回転を提供して、カバーアセンブリ118の解放に影響を及ぼすように、螺旋様またはねじ様の軌道構成で配設することができる。更に、係合部材は、筐体部分101上の係合部材109及びカバーアセンブリ118上の係合部材109によって逆転させることができる。係合部材107及び109は、それぞれの筐体部分101及びカバーアセンブリ118の対応する外径及び内径の周りの実矧ぎ構成、カムローブ構成、または従来のナットボルト様溝とすることができる。係合部材は、カバー118に対する筐体部分101の回転が分注器からカバー118を解放するように配設される。
【0048】
随意に、第2の収容部分102は、筐体部分102の遠位端部に結合される、吸収性材料の浸漬パッド142を備えることができる。浸漬パッド142は、上面142a及び下面142bを有し、上面は、排出される内容物122を受容するために、オリフィス(またはノズル)135に対して実質的に垂直になるように構成される。浸漬パッド142は、浸漬パッド142の外周を受け入れるようにサイズ決定される溝117を介して、筐体部分102に固定される。カバーアセンブリ118は、使用前の分注器10の内部空間の汚染を防止するための、及び/または無菌性を維持するための、剥離タブを備えることができる。カバーアセンブリ118は、随意に、prepパッド(図示せず)を含むことができ、これは例えば、カバーアセンブリ118の解放前に使用して、容器120の内容物を分注する前に被検体の部位を処置するために使用することができる、アルコールまたは消毒薬に浸漬される。
【0049】
したがって、1つの態様において、分注器100は、例えばカバー118に取り付けられた剥離タブ(図示せず)を剥がすことによって露出されるprepパッドを使用して、被験体上の部位の「prep(準備)」を提供する。露出されるprepパッドを有する分注器10は、被験体の部位を殺菌するために使用することができる。prepパッドはまた、例えば注射の後に使用されるバンデージとして機能するように構成することもできる。
【0050】
prepパッドの使用後に、または部位のいかなるprepも必要とされない場合、分注器10は、第1の筐体部分101に対するカバーアセンブリ118の回転が分注器10からのカバーアセンブリ118及び随意にprepパッドの解放を提供するように構成される。この回転はまた、第1の起動状態を促進することもできる。本開示の1つの態様では、カバーと、随意のprepパッドと、容器を伴う筐体と、アクチュエータと、随意の吸収性パッドとの組み合わせが、アセンブリを構成する。
第2の状態において、例えば手の親指または他の指を使用して、第2の筐体部分102に向かう(矢印101aの方向の)長手方向軸Aに沿った第1の筐体部分101の垂直な平行移動は、弁部材132を開かせて、弁部材の位置がストッパ部材に対して固定され、容器が弁部材に対して移動して、容器120の内容物の放出を可能にする。したがって、分注器100は、2段階の起動過程(回転−平行移動)を行うように構成することができ、該過程では、prepパッド150が露出され、適用部位で使用された後の、カバーアセンブリ118に対する第1の筐体部分101の回転は、カバーアセンブリ118(及び結合されているprepパッド150)の解放を提供し、その後の軸Aに沿った第1の筐体101及び第2の筐体102の互いに対する平行移動は、容器120の内容物を被検体の適用部位に向かって放出させる。
【0051】
別の態様では、随意の温度センサ700が第1の筐体部分101の外面に固定されて示され、例えば容器の内容物の適用部位に近接する被検体の皮膚からの赤外線の熱を検出し、温度を表示するか、または閾値温度、例えば容器の使用中の赤色光/緑色光または緑色光を示すように配設される。センサ700は、閾値温度の設定点を有する、ユーザが動作させるパッシブセンサとすることができる。センサ700は、量子検出器、サーモパイルセンサ、マイクロ電気機械システム(MEMS)超低電力センサ、または熱電対検出器とすることができる。例えば、バッテリ電力源及びオン/オフスイッチを有するTMP006IRサーモパイルセンサ(Texas Instruments)を、緑色及び/または赤色発光ダイオード(LED)に結合し、第1の筐体部分101に固定して筐体に載置することができる。
【0052】
以下、図4図6を参照すると、分注器の代替の実施形態は、全般的に、参照数字20によって示され、それぞれ、互いに結合されるように構成される、第1の筐体部分201及び第2の筐体部分202を含む、細長い筐体を有するように表され、例示的に示されるように、各部分は、本質的に円筒形状であり、一方の部分の外径は、もう一方部分の内径よりも小さい。部分は、円筒以外の形状を有することができる。1つの筐体部分には、筐体200の長手方向軸A−Aに沿って空間的に位置付けられる凹部216を有するストッパ部材210が含まれ、ストッパ部材210は、環状リング209において遠位に終端する、近位に延在する剛性のスカート207を有する。剛性のスカート207は、環状リング209において剛性のスカート207の遠位端部に固定されるリング240の周りに懸架される浸漬パッド250を支持する。
【0053】
分注器20のこの配設では、2つの部分を互いに及びストッパ部材210と結合させることができ、内側の折り畳み可能なチャンバ99を提供し、該チャンバは、第1の状態から、下で更に論じられるように、2つの部分の互いに向かう平行移動時に、折り畳み可能なチャンバ99を折り畳むことができる第2の状態に移行させることができる。筐体部分201は、その中に含まれる内容物122を有することができる容器220の受容を提供する。分注器20の折り畳み可能なチャンバ99の中に存在するときに、容器220は、容器220からの内容物122を含み、制御された放出を可能にするためのアクチュエータ234を備える弁部材232を含む(弁部材232は部分的に開いた位置で示される)。弁部材232は、封止部材236を備え、該封止部材は、アクチュエータ234と協働してストッパ部材210の中に形成されるオリフィス235を通して内容物122を放出する。弁部材232は、封止部材236が出口230から離れて移動したときに、容器220の内容物と流体連通している開口部233を有することができる。1つ以上のOリング(図示せず)を、封止部材236との封止配設で、容器220の開口部230の周りに位置付けることができる。弁部材232を閉位置に戻す際に支援するために、1つ以上のばね(図示せず)を使用することができる。分注器の折り畳み可能なチャンバの中に存在するときに、容器220は、アクチュエータ234が凹部216によって受容されるように配置される。容器220は、典型的には、傾斜側壁を有し、また、折り畳み可能なチャンバ99が折り畳まれるときに、容器220が筐体200の長手方向軸A−Aに沿って本質的に直線状の経路の中を横断することができるように筐体200の中に位置付けられる。
【0054】
第1の筐体部分201は、第2の収容部分202の環状縁部211の周りに延在する剛性のスカート207の中の開口部207aを通してカバー部材218に係合するタブ部材214を有する、突出部213を含む。タブ部材214は、分注器が第1の状態から第2の状態に移動したときに、カバー部材218の近位リム221と係合するように構成され、よって、第1の状態において、カバー部材218は、第2の筐体部分202上に固定可能に保持される。カバー部材218の内面及び筐体部分202の外面は、カバー部材218が筐体部分202上に解放可能に保持されるように、噛合突出部及び凹部などの噛合保持部材215によって形成することができる。タブ部材214、ストッパ部材210、及びカバー部材218の構成は、vapocoolantの放出前の第2の状態への遷移中に、カバー部材218の解放を提供する。筐体部分201が押圧されてチャンバ99の折り畳みを開始するときに、タブ部材214は、リム221に係合し、保持部材215を解放させ、よって、図7に例示されるように、カバー部材218が、筐体部分202から解放される。この構成及び配設において、分注器20は、カバー部材218によって覆われる弁部材232及びノズルを備え、無菌または半無菌のアセンブリを提供する。カバー部材218の遠位端部は、随意に、例えばアルコールまたは消毒薬に浸漬した、prepパッド250を含むことができる。
【0055】
prepパッド250及び/または240を用いて、温度の変化によって変色させることができる感温性のサーモクロミック材料を含み、少なくとも該材料の一部分を皮膚に放出することができる。インク様の(または塗料様の)材料を、皮膚の適用部位に「スタンプ」することができ、皮膚の適用部位へのvapocoolantの分注が、色の変化としてユーザに視覚的に示される。そのようなサーモクロミック材料としては、ロイコ染料(例えば、スピロラクトン、フルオラン誘導体、スピロピラン、及びフルギド)、及び液晶(例えば、コレステリルノナノアートまたはシアノビフェニル)などが知られている。
【0056】
所望であれば、随意のプルタブ225が、カバー部材218の遠位端部を密封または別様には封止することができ、汚染を防止し、prepパッド250を覆う。使用前に、エンドユーザは、プルタブ225を取り外し、prepパッド250からのサーモクロミック材料で皮膚に印を付け、図7に示されるようにカバー部材218を解放するように第1の状態から第2の状態への遷移を開始させ、分注器が第2の状態に付勢されたときに内容物の分注を可能にし、随意にサーモクロミック材料の変化に視覚的に注目して、そのように用いられた場合には、vapocoolantの蒸発によって適用部位の温度が低下することを確実にすることができる。別の態様において、サーモクロミック材料は、ユーザが皮膚適用部位に近接してサーモクロミック材料を適用する、例えばスワイプすることができるように、剥離プルタブの後側に配置される。代替的に、上で論じたような温度センサを用いて、皮膚の適用部位に近づける、またはそれを確認することができ、該皮膚の適用部位を所望の温度または温度閾値未満にさせて、その後の侵襲的手順における痛みの低減を促進する。
【0057】
1つの変形例において、容器120、220は、補充できない。このように、少なくとも1回使用したときに、または内容物を使い切ったときに、分注器10、20は、廃棄することができる。別の変形例において、容器120、220に接続される弁部材132、232は、容器120、220に内容物を補充するために使用することができる。
【0058】
ストッパ部材と、筐体の折り畳み可能なチャンバ構成と組み合わせたアクチュエータとの固定関係は、アクチュエータが、第1の状態において、容器出口の封止部材との封止関係を維持すること、及び第2の状態への遷移を可能にすることを提供し、該第2の状態では、筐体の第1の部分が、(筐体の長手方向軸Aに沿った筐体の第1及び第2の部分の直線状の平行移動を介して)筐体の第2の部分に向かって付勢され、アクチュエータをストッパ部材に係合させ、該アクチュエータが容器に対して前方に移動しないように拘束する。したがって、アクチュエータ134、234をストッパ部材の凹部内で受容することで、アクチュエータ134、234もまた、更に長手方向に移動しないように拘束される。したがって、ユーザが第1及び第2の部分を互いに向かって平行移動させ続けると、容器は、アクチュエータ134、234に対して移動して、封止部材136、236を開き、vapocoolantを、容器120、220からオリフィス/ノズル135、235を通して適用部位の上へ分注させる。
【0059】
ユーザが筐体の第1の部分を開放したときに、ばねまたは他のエネルギー貯蔵手段(図示せず)を用いて、第1の部分及び容器を第1の状態に戻すことができる。所望であれば、カムデバイス(図示せず)は、第1の部分及び/またはストッパ部材と関連付けることができ、よって、筐体の第1の部分を押すまたは回す度に、どのくらい長く押圧した位置に保持されたか、または回されたかにかかわらず、所定の計量した投与量のvapocoolantが分注される。そのようなカムデバイスは、一般に知られている。
【0060】
図4図7を特に参照すると、(例えば、2つの)翼様の付属物205が、筐体部分101、201の近位端部の近くを反対方向に延在していることが分かる。これらの付属物は、それぞれの遠位に面する円弧面を含み、ユーザの指を第1の筐体201の両側で受容して、分注器10、20の安全な握持を容易にし、それにより、親指を使用して、第1の筐体部分201を押圧して、折り畳み可能なチャンバを折り畳み、容器220の内容物を分注することができる。
【0061】
1つの使用様式において、分注器10、20は、使い捨てであり、その場合、容器120、220は、筐体部分101、102の螺入関係、または筐体部分201、202の結合関係のため、交換できない。したがって、容器120、220を使用したとき、または使い切ったときに、分注器10、20全体を廃棄することができる。代替的に、1つの使用様式において、分注器10、20は、再使用可能であり、その場合、容器120、220は、弁部材132、232を介して、または分解によって、容器120、220を交換し、そして再度組み立てることによって、補充または交換される。
【0062】
適用部位の周りに位置付けられると、第1の筐体部分201を第2の筐体部分202の中へ付勢することによって折り畳み可能なチャンバ99が折り畳まれて、アクチュエータ134、234を、凹部116、216においてストッパ部材112、210に係合させ、容器120、220の出口から封止部材136、236を解放させて、ある期間にわたって内容物の放出を可能にする。
【0063】
1つの態様において、カバー部材218は、上で説明される様式に類似する様式で解放された後に、筐体部分202に接続したままにすることができる。したがって、図7Aに示されるように、コネクタ特徴217は、筐体部分202及びカバー部材218に接続される。コネクタ特徴217は、テザー、一体ヒンジ、ヒンジピン、コード、またはチェーンのうちの1つ以上とすることができ、また、筐体部分の材料と同じ材料で作製することができる。1つの態様において、prepパッドは、接続蓋の外側に位置し、剥離タブは、蓋の内面に位置し、また、バンデージを含むことができる。
【0064】
以下、図8図10を参照すると、分注器300は、以下、長手方向軸Aに関して説明される。分注器300は、片手、「ペン様」または「エアブラシ様」の感覚でユーザに提供するように構成される。示されるように、ストッパ本体340に鋭角で可撓的に取り付けられるアクチュエータ部材331は、突出部材337を有する。アクチュエータ部材331は、一体ヒンジまたは従来のヒンジで可撓的に取り付けることができる。アクチュエータ部材331は、ユーザが片手で制御することを可能にするために、使用中の人間工学的な制御のための指グリップまたは他のテクスチャ加工した面を含むことができる。筐体301は、全般的に、分注するための内容物を有する容器320を受容するために、概して円筒の内部空間を有する。
【0065】
分注器300は、カバーアセンブリ375及び筐体本体アセンブリ310を有する。カバーアセンブリ375は、アルコールprepパッドまたは他の消毒薬とすることができるprepパッド345を受容するように構成される、カバー本体338を含む。パッド345は、カバー本体338の表面に固定し、タブ327を有する剥離カバー328によって覆うことができる。
【0066】
アクチュエータ部材331は、筐体301の外面の周りに位置する一対の指ガイド309の間に位置付けられるストッパ本体340の外面から延在する。筐体301は、カバー本体338の細長いタブ329がストッパ本体340を通って延在することを可能にし、また、遠位端部329aがアクチュエータ部材331の突出部材337の表面337aに係合することを可能にするように構成される、ストッパ本体340を通る貫通スロット323を有する、部分的に閉じた端部325を有する。遠位端部329aは、タブまたはカムローブ様の特徴などの、該遠位端部をストッパ本体340に固定する特徴を有する。
【0067】
別の態様では、図8Aに示されるように、リング様の特徴が分注器300の筐体から突出する。リング様の特徴は、人間の指を収容するように構成される。リング様の特徴は、遠位端部を有し、密に離間され、様々なサイズの人間の指の汎用的な嵌合を可能にする、2つの半剛性で可撓的な湾曲した突出部309aを備えることができる。したがって、ユーザは、分注が必要になるまで、片手の指に分注器を維持することができる。突出部309aは、スナップオン式特徴309bによって、再使用のために筐体320の外面に可逆的にスナップ嵌めするように構成することができる。
【0068】
図9及び図10を参照すると、分注器300は、図8の切断線9−9に沿って示される。突出部材337は、カバーアセンブリ375からの細長いタブ329の遠位端部329aに係合するための表面337aを有する。第1の状態では、アクチュエータ部材331が、ユーザによって軸A−Aに対してほぼ垂直な方向に筐体301に向かって移動され、表面337aが、細長いタブ329の遠位端部329aに係合し、カバーアセンブリ375を筐体301から解放させる。第2の状態では、アクチュエータ部材331の筐体301に向かう更なる平行移動が、部材337を容器320に接触する筐体301の開口部361に進入させて、筐体301の中で容器を枢動または傾動させる。容器320が傾動して傾斜弁392を作動させるにつれて、ストッパ本体340の中に固定的に位置付けられる弁ステム332を封止部材341(フランジ)から分離させ、例えば傾斜させ、vapocoolantを容器320から開口部333を通して弁ステム332及びノズル316に分注することを可能にする。ノズル316は、凹部316bにおいてストッパ本体340の中に固定される近位端部316aを有する。カバー本体338は、筐体301の特徴323cを収容するようにサイズ決定される凹部特徴323a、323bと共に構成される。容器320は、環状溝付き首部319を有することができ、該環状溝付き首部は、環状突起319aなどの、筐体301の内面に存在する特徴によって受容することができる。
【0069】
傾斜弁アセンブリ392は、容器の頂部開口部の外周を画定する外周容器ビード(図示せず)を収容する外周環状チャネルなどの従来の技法を使用して容器320に固定的に結合させることができる。剛性の弁ステム332は、例えばグロメット(図示せず)の上部分及び下部分を挟む環状フランジによって適所で保持される、グロメットの中央孔にぴったりと係合することができる。弁ステムは、グロメットの内側ボアの直径よりも大きい直径のフランジを形成する基部により第1の端部が閉じられた中空管によって形成することができ、基部フランジの上面は、グロメットフランジの下面に対して封止することに適している。ステムの管状部分の側壁は、一般に、ステム332の内側ボアと、ステム基部とグロメットフランジとの間の界面との流体連通を提供する、1つ以上の開口部333を備える。容器320を横向きに移動または傾動させるアクチュエータ部材331及び部材337を介して、グロメットから延在する弁ステムの一部分を横向きに傾動させ、及び/または押圧することによって、グロメットフランジと弁基部との間の封止界面が破壊または分断され、したがって、弁ステムの内側ボアを、容器320に含まれるvapocoolantと流体連通させる。容器320は、僅かに加圧されているので、容器のvapocoolantは、弁及びノズル316を通して分注される。閉じられたときに、弁は、いかなる水分または空気も容器に進入しないように構成される。他の弁アセンブリまたは設計を使用することができる。
【0070】
第3の実施形態は、上で詳細に説明されており、以下、動作方法を説明する。容器320は、傾斜弁392によってその中に含まれるvapocoolantを有し、また、カバーアセンブリ375に解放可能に結合される筐体301と統合されるストッパ本体340によって受容される。1つの態様では、タブ327を引っ張ることによって剥離カバー328を取り外し、アクセスする前に冷却するべき患者の殺菌部位のためのアルコールパッド345を露出させる。代替的に、アルコールパッド345を露出させずに、カバーアセンブリ375全体を取り外すことができる。矢印Xによって示されるように、アクチュエータアセンブリ331が容器320に向かって平行移動され、それによって、矢印Z(図9)によって示されるように、表面337aが細長いタブ329の遠位端部329aに係合することを可能にし、凹部特徴323bを付勢してストッパ本体340の特徴323cの上を摺動させて、筐体301からカバーアセンブリ375を解放する。カバーアセンブリ375を筐体301から分離することによって、アクチュエータアセンブリ331を容器320に向かって更に(連続的に、例えば1段階で、または順次的に、例えば2段階で)平行移動させ、開口部361を通って進入することによって部材337を容器320に接触させることができ、傾斜弁392に、ノズル316を通してvapocoolantを放出させる。ユーザは、指ガイド309の補助によって、分注器300を片手で制御可能に把持することができ、よって、ユーザは、もう一方の手で、分注器300及びシリンジまたはブレードを制御された様式で操作することができる。したがって、本分注器は、「第3の手」を必要とすること、または一方のデバイスを下に置いてもう一方のデバイスを使用してアクセスするといった必要性を回避する。
【0071】
図11図14を参照すると、分注器の別の実施形態が、全般的に、400で示される。分注器は、加圧された内容物422を充填した容器402を保持する空洞403を備える、筐体401を有する。筐体401は、部分的に閉じた端部425を有する。ノズル416は、凹部440bにおいてストッパ本体440の中に固定される。ノズル416は、vapocoolantの流れを分割するためのマイクロミスト部材を備えることができ、よって、該流れは、vapocoolantのより微細なミストを作る際に支援する渦を作る1つ以上のチャネルの中で再度組み合わせることができる。筐体401の内部空洞403は、外周封止406を備えることができ、該外周封止は、容器402に係合して該容器を筐体の中に保持し、また、周囲環境から筐体の内部空間を隔離する。弁部材432は、ストッパ本体440の中の凹部と係合するアクチュエータ434を含む容器402の開口部の中に提供され、よって、ユーザによって容器402に力が印加されて容器が押圧されたときに、上で説明したように弁部材432が開いて、容器402からノズル416に内容物を分注し、該内容物が分注器から分注される。1つの実施形態において、筐体は、筐体401から反対方向に延在する(例えば、2つの)翼様の付属物405を備える。これらの付属物405は、それぞれの遠位に面する表面405aを含み、ユーザの指を筐体401の両側で受容して、分注器の安全な把持を容易にし、それにより、図19に示されるように、親指を使用して、容器を押圧して、容器の内容物を分注することができる。
【0072】
いくつかの実施形態において、筐体401は、アートワークまたは他の指示を備える。更に他の実施形態において、筐体401は、小児患者と共に使用するための統合されたバンデージまたはステッカーを備える。
【0073】
カバーアセンブリ418は、キャップ450を含んで提供され、該キャップは、筐体401の端部または首部452の上に嵌合して、ノズル416を閉じ、無菌または半無菌のアセンブリを提供する。キャップ450及び/または首部452は、封止部材452aを備えることができ、該封止部材は、キャップ及びネックのもう一方に係合して、キャップと首部との間に比較的密な嵌合を作り出して、キャップを筐体上に保持する。キャップ450の簡単な取り外しを提供するために、ハンドル454がキャップ450に取り付けられる。1つの実施形態において、キャップ450及びハンドル454は、プラスチックで作製され、ハンドルは、テザー様の様式で構成され、よって、ハンドル454は、比較的可撓性であり、キャップから離れて操作することができる。ハンドル454は、突出部456を備え、該突出部は、筐体401の中に形成されるスロット458に係合し、よって、ハンドルは、突出部456をスロット458の中へ挿入することによって、筐体に対して適所に固定することができる。スロット及び突出部は、突出部とスロットとの係合がハンドルを筐体に対して適所に固定するが、ユーザがスロットからハンドルを取り外すことを可能にして、キャップを取り外すことを可能にするように寸法決定され、構成される。1つの実施形態において、ハンドル及びスロットは、分注器の占有面積を最小にするために、貯蔵中に筐体401の壁に対してハンドルを静置するように構成される。カバーアセンブリ418を取り外すために、ユーザは、ハンドル454を把持し、スロット458から突出部456を引っ張る。ユーザは、次いで、ハンドルに力を印加して、筐体401の首部452からキャップ450を引っ張る。
【0074】
分注器を使用していないときに、ハンドルを図10及び図11の貯蔵位置に維持するために、キャップの不用意な取り外しを防止するラップまたは封止460をハンドル454及び筐体401の周りに適用することができる。ラップまたは封止460は、ハンドル及び筐体の周りに巻き付けるプラスチック、箔、または他の類似するバンド若しくはシートを備えることができる。ラップまたは封止460は、アートワークまたは指示を備えることができ、及び/またはバンデージ若しくはステッカーと統合することができる。ラップまたは封止は、ハンドル454の露出した遠位端部454aを把持し、ハンドルがラップまたは封止を破壊するように、図面で見たときに、ハンドルを下向きに引っ張ることによって容易に破壊することができる。封止が破壊されると、ハンドルを引っ張って、筐体の首部からキャップ450を解放することができる。ハンドルを引っ張ったときの封止の破断を容易にするために、適切な刻み線または他の脆弱構造461を封止に提供することができる。
【0075】
図15図19を参照すると、全般的に500で、図11図14を参照して上で説明したデバイスに類似する分注器の別の実施形態が示される。分注器は、加圧された内容物522を充填した容器502を保持する空洞503を備える、筐体501を有する。筐体501は、部分的に閉じた端部525を有する。ノズル516は、凹部540bにおいてストッパ本体540の中に固定される。筐体501の内部空洞503は、外周封止506を備えることができ、該外周封止は、容器502に係合して該容器を筐体の中に保持し、また、周囲環境から筐体の内部空間を隔離する。弁部材532は、ストッパ本体540の中の凹部と係合するアクチュエータ534を含む容器502の開口部の中に提供され、よって、ユーザによって容器502に力が印加されて容器が押圧されたときに、上で説明したように弁部材532が開いて、容器502からノズル516に内容物を分注し、該内容物が分注器から分注される。1つの実施形態において、筐体は、筐体501から反対方向に延在する(例えば、2つの)翼様の付属物505を備える。これらの付属物505は、それぞれの遠位に面する表面505aを含み、ユーザの指を筐体501の両側で受容して、分注器の安全な把持を容易にし、それにより、図19に示されるように、親指を使用して、容器を押圧して、容器の内容物を分注することができる。
【0076】
カバーアセンブリ518は、キャップ550を含んで提供され、該キャップは、筐体501の端部または首部452の上に嵌合して、ノズル516を閉じ、無菌または半無菌のアセンブリを提供する。キャップ550は、首部452に形成されるスロット453に嵌合し、キャップと首部との間に比較的密な嵌合を作り出して、キャップを筐体上に保持する。キャップ550の簡単な取り外しを提供するために、ハンドル554がキャップ550に取り付けられる。1つの実施形態において、キャップ550及びハンドル554は、プラスチックで作製され、ハンドルは、テザー様の様式で構成され、よって、ハンドル554は、比較的可撓性であり、キャップから離れて操作することができる。ハンドル554は、突出部556を備え、該突出部は、筐体501の中に形成されるスロット558に係合し、よって、ハンドルは、突出部556をスロット558の中へ挿入することによって、筐体に対して適所に固定することができる。スロット及び突出部は、突出部とスロットとの係合がハンドルを筐体に対して適所に固定するが、ユーザがスロットからハンドルを取り外すことを可能にして、キャップを取り外すことを可能にするように寸法決定され、構成される。1つの実施形態において、ハンドル及びスロットは、分注器の占有面積を最小にするために、貯蔵中に筐体501の壁に対してハンドルを静置するように構成される。カバーアセンブリ518を取り外すために、ユーザは、ハンドル554を把持し、スロット558から突出部556を引っ張る。ユーザは、次いで、ハンドルに力を印加して、筐体501の首部552からキャップ550を引っ張る。
【0077】
分注器を使用していないときに、ハンドルを図15及び図16の貯蔵位置に維持するために、キャップの不用意な取り外しを防止するラップまたは封止560をハンドル554及び筐体501の周りに適用することができる。ラップまたは封止560は、ハンドル及び筐体の周りに巻き付けるプラスチック、箔、または他の類似するバンド若しくはシートを備えることができる。ラップまたは封止は、ハンドル554の露出した遠位端部554aを把持し、ハンドルがラップまたは封止を破壊するように、図面で見たときに、ハンドルを下向きに引っ張ることによって容易に破壊することができる。封止が破壊されると、ハンドルを引っ張って、筐体の首部からキャップ550を解放することができる。ハンドルを引っ張ったときの封止の破断を容易にするために、適切な刻み線または他の脆弱構造561を封止に提供することができる。
【0078】
図15図19の実施形態において、筐体501の首部552は、首部552の遠位端部552aがノズル516からある距離に配置されるように伸長される。首部の端部552aとノズルとの間の距離は、ノズルと適用部位との間の距離を変化させることができるように、首部を相対的により長く、またはより短くすることによって調整することができる。この距離を変動させることによって、部位に適用される内容物の温度を変動させる、または制御することができる。例えば、より長い首部は、より短い首部と比較して、適用部位に接触する前に内容物をより暖めることを可能にする。この様式で、適用部位での内容物の温度は、異なるvapocoolant、異なる適用及び/若しくは用途、または同類のものについて制御することができる。
【0079】
本分注器がvapocoolantを分注するために用いられるときには、局所麻酔が行われる患者の皮膚上の場所が決定され、分注器10、20、または300が皮膚の上側に、または皮膚と接触して所望の場所に位置付けられる。1つの態様において、分注器は、提供部位から約4〜9cm(1.5〜4インチ)離れて作動される。特定の態様において、分注器は、弁部材が作動してvapocoolantを放出する前に、適用部位と直接接触して配置することができる。他の態様において、分注器は、適用部位の上側に配置し、固定位置に維持することができ、または代替的に、適用部位の上側を前後の直線様式で、または円形運動でスイープすることが得きる。
【0080】
1つの態様において、分注器は、ユーザの片手で操作するように構成され、よって、もう一方の手は、適用部位に対して自由に注射または別の行為を進める。この態様では、例えば長く延びた脚の長さに沿って多数の注射が必要とされる静脈瘤の処置のために、反復性であるが人間工学的な「スプレー注射」手順を容易にすることが可能である。これに関して、健康開業医による分注器及び医療用デバイスの恒常的な操作が必要でなく、したがって、より効果的で完全な手技の最終的な結果を促進する。
【0081】
1つの態様において、分注器は、1回に約1〜10秒またはそれ以上にわたってvapocoolantを放出するように構成することができる。1つの態様において、分注器は、1〜2秒、3〜5秒、6〜10秒、またはそれ以上にわたってvapocoolantを放出するように構成される。他の態様において、分注器は、連続的にvapocoolantを放出するように構成される。他の態様において、分注器は、断続的にvapocoolantを放出するように構成され、例えば、カムデバイスを使用して、所定の継続時間で、計量した量のvapocoolantが分注される。
【0082】
vapocoolantが流れている間、またはvapocoolantの流れが止まった直後のいずれかに、続いて、皮膚にアクセスすること、例えばシリンジの針を所望の深さまで貫通させること、カテーテル若しくは他の医療用デバイスを挿入すること、または同類のことができる。開示される分注器を使用する際には、その後に、皮下、筋肉内、または皮内などの様々なタイプの真皮/皮下アクセスを用いることができる。
【0083】
所望であれば、追加の注射を同じ場所または異なる場所に行うことができる。同じまたは異なる部位での多数の注射過程中に、所望に応じて、追加のvapocoolantを分注して、その部位での皮膚の麻酔を維持することができる。注射過程中に容器のvapocoolantを使い果たした場合は、該容器を筐体から取り外し、交換容器と交換するか、または補充することができる。注射過程が完了したときに、分注器は、適切に廃棄することができ、または分注器は、他の手順によって補充し、及び/または再使用することができる。
【0084】
現在説明されているデバイス及びアセンブリは、自己注射の前に注射部位を麻痺させる必要がある人、例えば、臀部、または下脚部、背部、肩部、その他などの他の場所に近接した注射にとって好都合である。
【0085】
したがって、このようにして、本開示は、患者の皮膚にvapocoolantを分注して、例えばvapocoolantの麻酔効果の利益を享受する、及び/または医療処置が行われる場合に、vapocoolantの麻酔効果の利益を享受する、効果的な方法を提供し、よって、注射または他の侵襲的手順は、痛みを伴わないか、または痛みが少ない。現在の開示は、審美的向上のための注射と関連した使用に限定されない。むしろ、任意の侵襲的手順及び/または他の医療用デバイスと組み合わせて、または注射器、カテーテル、インサーター、若しくは侵襲的であり、患者に痛みをもたらす可能性がある他の医療用デバイスと共に使用することができる。
【0086】
当然、当業者によって、その意図する趣旨及び範囲から逸脱することなく、本開示の教示の様々な変化、修正、及び変更を想定することができる。
【0087】
したがって、本開示は、単に添付の特許請求の範囲の用語によって限定される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図7a
図8
図8a
図9
図10
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図19