特許第6983747号(P6983747)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6983747物品検査情報管理装置、そのプログラム及び物品検査システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6983747
(24)【登録日】2021年11月26日
(45)【発行日】2021年12月17日
(54)【発明の名称】物品検査情報管理装置、そのプログラム及び物品検査システム
(51)【国際特許分類】
   G01N 23/04 20180101AFI20211206BHJP
   G01N 23/18 20180101ALI20211206BHJP
【FI】
   G01N23/04 340
   G01N23/18
【請求項の数】4
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2018-227895(P2018-227895)
(22)【出願日】2018年12月5日
(65)【公開番号】特開2020-91170(P2020-91170A)
(43)【公開日】2020年6月11日
【審査請求日】2021年1月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000572
【氏名又は名称】アンリツ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100067323
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 教光
(74)【代理人】
【識別番号】100124268
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 典行
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼田 治
【審査官】 小野寺 麻美子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−113612(JP,A)
【文献】 特開2012−022904(JP,A)
【文献】 特開2008−026043(JP,A)
【文献】 特開2001−272253(JP,A)
【文献】 特開2005−3481(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2006/0259392(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 23/00 − G01N 23/2276
G01N 21/00 − G01N 21/958
G01N 22/00 − G01N 22/04
G01N 24/00 − G01N 24/14
G01N 27/00 − G01N 27/92
G01N 29/00 − G01N 29/52
G01J 3/00 − G01J 4/04
G01J 7/00 − G01J 9/04
G01R 33/28 − G01R 33/64
B23Q 15/00 − B23Q 15/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
生産される物品を検査する物品検査装置から出力され、前記物品の良否を判定した検査結果と該判定を行ったときの動作モードとを含む検査情報を管理する物品検査情報管理装置であって、
前記動作モードが通常検査を行う通常検査モード以外の動作モードにおける前記検査情報を受信したときに、該検査情報に対して管理者が確認すべき項目を表示する確認画面を所定のタイミングで表示し、前記管理者が入力した確認情報を前記検査情報に関連付けて記憶する制御部を備える物品検査情報管理装置。
【請求項2】
サンプルを搬送させて装置が正しく動作するか否かを確認する動作確認モードにおける前記検査情報を受信したときに、該検査情報に対して管理者が確認すべき項目を表示する確認画面を所定のタイミングで表示し、前記管理者が入力した確認情報を前記検査情報に関連付けて記憶することを特徴とする請求項1に記載の物品検査情報管理装置。
【請求項3】
生産される物品を検査する物品検査装置から出力され、前記物品の良否を判定した検査結果と該判定を行ったときの動作モードとを含む検査情報を管理する物品検査情報管理装置のプログラムであって、
前記動作モードが通常検査を行う通常検査モード以外の他の動作モードにおける前記検査情報を受信したときに、該検査情報に対して管理者が確認すべき項目を表示する確認画面を所定のタイミングで表示し、前記管理者が入力した確認情報を前記検査情報に関連付けて記憶する確認情報追加機能を、コンピュータに実現させるための物品検査情報管理装置のプログラム。
【請求項4】
請求項1に記載の物品検査情報管理装置と、生産される物品を検査する該物品検査情報管理装置に接続された物品検査装置と、を備えた物品検査システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、肉、魚、加工食品、医薬品等の被検査物の品質を検査する物品検査装置の検査情報を管理する物品検査情報管理装置、そのプログラム及び物品検査システムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、肉、魚、加工食品、医薬品等を生産する生産ラインでは、製造ラインで製造された製品を検査ラインに送り、異物混入の検査や最終的な重量の検査等を行ない、これらの検査で良品と判定されたものを最終製品として出荷している。
【0003】
特許文献1には、被検査物毎の良否判定結果や検査時の検出信号、時刻などの検査結果データを蓄積し、複数記憶された抽出条件から所望の抽出条件を選択させ、選択された抽出条件を満たす検査結果データを抽出し、表示する物品検査装置が記載されている。また、この物品検査装置は、検査結果とは別に運転状況や異常状態の有無等に関する情報の動作来歴が時刻やイベント(運転状況)とその詳細について記録されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2013−113612号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、例えば、イベントとして、通常検査とは異なる判定を要する動作モードの動作確認や再検査が、作業者によって行われた場合、その事実と結果は動作来歴として記録されるが、作業者が動作確認や再検査を正しく行ったかどうかの情報までは動作来歴に記録されない。特に、作業者が単独で行った場合の正しさ、すなわち、動作確認や再検査が管理者の承認を受けたかの記録は残らない。
【0006】
近年、生産ラインにおける品質管理は強化されてきており、検査結果の記録だけでなく、動作確認や再検査などの通常検査とは異なるイベントに対しての信頼性や確からしさの記録が要求されてきている。
【0007】
そこで、本発明は、作業者の操作で行われる動作モードであり、通常検査とは異なる動作モードで動作する物品検査装置の判定に対して管理者が確認すべき情報を表示し、管理者の確認結果を記憶できるようにして、物品検査装置の通常検査とは異なる動作モードにおける判定の信頼性を高めることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の物品検査情報管理装置は、生産される物品を検査する物品検査装置から出力され、前記物品の良否を判定した検査結果と該判定を行ったときの動作モードとを含む検査情報を管理する物品検査情報管理装置であって、前記動作モードが通常検査を行う通常検査モード以外の動作モードにおける前記検査情報を受信したときに、該検査情報に対して管理者が確認すべき項目を表示する確認画面を所定のタイミングで表示し、前記管理者が入力した確認情報を前記検査情報に関連付けて記憶する制御部を備えるものである。
【0009】
この構成により、作業者が実施した物品検査装置の通常検査とは異なる動作モードにおける検査情報に対して管理者が確認すべき項目を表示し、管理者が入力した確認情報が検査情報に関連付けて記憶される。このため、通常検査とは異なる動作モードで判定がなされた検査データを表示させ、管理者がその表示を確認した結果を入力させるため、通常検査とは異なる動作を実施する作業者の作業ミスを素早く発見ことができ、通常検査とは異なる動作モードにおける判定の信頼性が高まる。
【0010】
また、本発明の物品検査情報管理装置において、サンプルを搬送させて装置が正しく動作するか否かを確認する動作確認モードにおける前記検査情報を受信したときに、該検査情報に対して管理者が確認すべき項目を表示する確認画面を所定のタイミングで表示し、前記管理者が入力した確認情報を前記検査情報に関連付けて記憶する。
【0011】
この構成により、作業者が実施した物品検査装置の動作確認に対して、動作確認の良否判定がなされた検査データを表示させ、管理者がその表示を確認した結果を入力させるため、動作確認を実施する作業者の作業ミスを素早く発見することができ、動作確認の信頼性が高まる。
【0012】
また、本発明の物品検査情報管理装置のプログラムは、生産される物品を検査する物品検査装置から出力され、前記物品の良否を判定した検査結果と該判定を行ったときの動作モードとを含む検査情報を管理する物品検査情報管理装置のプログラムであって、前記動作モードが通常検査を行う通常検査モード以外の他の動作モードにおける前記検査情報を受信したときに、該検査情報に対して管理者が確認すべき項目を表示する確認画面を所定のタイミングで表示し、前記管理者が入力した確認情報を前記検査情報に関連付けて記憶する確認情報追加機能を、コンピュータに実現させるものである。
【0013】
この構成により、作業者が実施した物品検査装置の通常検査とは異なる動作モードにおける検査情報に対して管理者が確認すべき項目を表示し、管理者が入力した確認情報が検査情報に関連付けて記憶させることができ、通常検査とは異なる動作モードにおける判定の信頼性が高まる。
【0014】
また、本発明の物品検査システムは、請求項1に記載の物品検査情報管理装置と、生産される物品を検査する該物品検査情報管理装置に接続された物品検査装置と、を備えるものである。
【0015】
この構成により、物品検査情報管理装置に接続された物品検査装置の通常検査とは異なる動作モードにおける判定の信頼性が高まる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、物品検査装置の通常検査とは異なる動作モードにおける判定の信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は、本発明の一実施形態に係る物品検査システムの概略構成図である。
図2図2は、本発明の一実施形態に係る物品検査情報管理装置の概略ブロック図である。
図3図3は、本発明の一実施形態に係る物品検査システムの検査画像表示画面の 例を示す図である。
図4図4は、本発明の一実施形態に係る物品検査システムの画像確認画面の例を 示す図である。
図5図5は、本発明の一実施形態に係る物品検査システムの確認情報が入力された検査画像表示画面の例を示す図である。
図6図6は、本発明の一実施形態に係る物品検査システムの画像表示部に表示される画像の例を示す図であり、図6(a)は、X線検査装置の場合、図6(b)は、重量検査装置の場合、図6(c)は、金属検出装置の場合の例である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る物品検査システムついて詳細に説明する。
【0019】
図1において、本発明の一実施形態に係る物品検査システムは、製造ラインのコンベア1から搬出される飲食物等の物品Wに対する異物混入の検査および重量の検査を行い、良品と判定された物品Wを後続の出荷ラインのコンベア2へ搬出し、不良と判定された物品をライン上から排除する検査ラインの管理を行なう。
【0020】
検査ラインは、X線検査装置30と、金属検出装置40と、重量検査装置50と、選別機60とを含んで構成される。なお、検査ラインは、X線検査装置30と、金属検出装置40と、重量検査装置50のいずれか1つで構成してもよいし、いずれか2つ以上で構成してもよい。
【0021】
検査ラインで検査を行うX線検査装置30と金属検出装置40と重量検査装置50は、それぞれ、複数の動作モードで動作するようになっている。動作モードとしては、検査して良否判定を行う通常の動作モードである通常検査モードの他に、動作確認モードや再検査モードがある。
【0022】
動作確認モードは、動作確認用のサンプルを搬送させて判定し、装置が正しく動作するか否かを確認するモードであり、物品検査装置直接や外部からのリモート接続などの操作による手動でモードを切り替える場合と、動作確認用のサンプルを認識して自動的に切り替わる場合がある。また、再検査モードは、再検査が必要と判断された物品を再度搬送させ、検査基準を変更して再検査する場合や、不良と判定された物品を再度搬送させて再検査し、既に記録された当該物品の集計結果を修正する場合がある。
【0023】
X線検査装置30は、コンベア31と、物品センサ32と、X線検出部33と、判定部34とを含んで構成される。
【0024】
コンベア31は、製造ラインのコンベア1から搬出された物品Wを一端側で受け入れて他端側に搬送する。
【0025】
物品センサ32は、X線検出部33の直前に配置されており、物品WのX線検出部33への進入を検知して、その検知信号を判定部34に出力する。物品センサ32は、例えば、コンベア31を幅方向(図1の手前および奥方向)に跨ぐように対向して配置された図示しない一対の投光器および受光器からなる透過形光電センサで構成される。
【0026】
X線検出部33は、物品センサ32によって検知された物品Wに対し、コンベア31の搬送方向と直交する面に平行な幅広のX線を照射し、その物品Wを透過したX線をX線ラインセンサで検出してその位置毎の透過量を表す信号を判定部34に出力するように構成されている。
【0027】
判定部34は、X線検出部33の出力する信号に基づいて、コンベア31による物品Wの移動にともなって物品Wの位置毎のX線透過量の違いを表すイメージデータを作成し、そのイメージデータに基づいてその物品Wに対し異物の混入や欠陥の有無を判定する。
【0028】
判定部34は、動作モードと判定結果やX線検出部33によって検出されたイメージデータ等を含む情報を検査情報としてコンピュータネットワーク70を介してホストコンピュータ71に送信する。判定部34は、判定結果とは別の動作モードに対応した物品排除用の判定を検査結果情報として後段の金属検出装置40に出力する。
【0029】
金属検出装置40は、X線検査装置30から搬出される物品Wに対して金属の異物の混入の有無を検査するためのものであり、コンベア41と、物品センサ42と、磁気検出部43と、判定部44とを含んで構成される。
【0030】
コンベア41は、コンベア31から搬出される物品を一端側で受けて他端側へ搬送する。なお、このコンベア41は、X線検査装置30のコンベア31と共通化することができる。
【0031】
物品センサ42は、磁気検出部43の直前に配置されており、磁気検出部43に進入する物品Wをその直前で検知して、その検知信号を判定部44に出力する。物品センサ42は、例えば、コンベア41を幅方向(図1の手前および奥方向)に跨ぐように対向して配置された図示しない一対の投光器および受光器からなる透過形光電センサで構成される。
【0032】
磁気検出部43は、コンベア41上に磁界を発生し、この磁界中を通過する物品Wによる磁界の変化を検出する。なお、金属検出装置40は、物品Wに含まれる金属を磁石等の磁化器で着磁し、磁化された金属の残留磁気を磁気センサで検出するような構成としてもよい。
【0033】
判定部44は、物品センサ42によって検知された物品Wに対して磁気検出部43から出力される信号に基づいて、その物品Wに金属の異物が混入しているか否かを判定する。
【0034】
判定部44は、動作モードと判定結果や磁気検出部43から出力される信号の振幅及び位相の時間による変化、磁気検出部43から出力される信号から得られる判定対象値等を検査情報としてコンピュータネットワーク70を介してホストコンピュータ71に送信する。判定部44は、判定結果とは別の動作モードに対応した物品排除用の判定をX線検査装置30から受信した検査結果情報と組合せて、検査を受けた物品Wの新たな検査結果情報として、後段の重量検査装置50に出力する。
【0035】
重量検査装置50は、金属検出装置40から搬出される物品Wの重量を検査するためのものであり、コンベア51と、物品センサ52と、計量部53と、判定部54とを含んで構成される。
【0036】
コンベア51は、計量部53が物品Wの荷重を荷重センサによって計量するための秤量台として機能するように配置され、前段のコンベア41から搬出される物品Wを一端側で受けて他端側へ搬送する。
【0037】
物品センサ52は、コンベア51に搬入される物品Wを検知し、その検知信号を判定部54に出力する。物品センサ52は、例えば、コンベア51を幅方向(図1の手前および奥方向)に跨ぐように対向して配置された図示しない一対の投光器および受光器からなる透過形光電センサで構成される。
【0038】
計量部53は、物品センサ52によって検知されコンベア51に載った物品Wの荷重に対応した重量信号を判定部54に出力する。
【0039】
判定部54は、物品センサ52によって検知された物品Wがコンベア51に完全に搬入された後に計量部53から出力される重量信号に基づいて、その物品Wの重量を求め、求めた重量が許容範囲内にあるか否かを判定する。
【0040】
判定部54は、動作モードと判定結果や計量部53から出力される重量信号、求めた重量値等を検査情報としてコンピュータネットワーク70を介してホストコンピュータ71に送信する。判定部54は、判定結果とは別の動作モードに対応した物品排除用の判定を金属検出装置40から受信した検査結果情報と組合せて、検査を受けた物品Wの新たな検査結果情報を生成して、後段の選別機60に出力する。
【0041】
選別機60は、重量検査装置50から搬出される物品Wのうち、前段の各検査装置で排除物品と判定されたものをラインから排除するためのものであり、コンベア61と、物品センサ62と、排除装置63と、判定部64とを含んで構成される。
【0042】
コンベア61は、前段のコンベア51から搬出される物品Wを一端側で受けて他端側へ搬送して出荷ラインのコンベア2へ搬出する。なお、このコンベア61は出荷ラインのコンベア2と共用することもできる。
【0043】
物品センサ62は、排除装置63の直前に配置されており、コンベア61に搬入された物品Wを排除装置63の直前で検知し、その検知信号を判定部64に出力する。物品センサ62は、例えば、コンベア61を幅方向(図1の手前および奥方向)に跨ぐように対向して配置された図示しない一対の投光器および受光器からなる透過形光電センサで構成される。
【0044】
排除装置63は、判定部64からの不良信号を受ける毎に、コンベア61上の物品Wをラインから排除する。
【0045】
この排除装置63としては、コンベア61の側方から物品Wにエアを吹き付けてコンベア61上から排除するもの、レバーの回動やスライドによる物品Wをコンベア61の側方へ案内して排除するもの等を使用することができる。
【0046】
判定部64は、重量検査装置50から受信した検査結果情報の中から物品排除の判定の情報を抽出し、そのいずれかに排除物品の判定が含まれているときに、排除装置63に対して不良信号を出力して、物品センサ62で検知された物品Wをコンベア61上から排除させる。
【0047】
このような構成の検査ラインの各装置は、コンピュータネットワーク70を介してホストコンピュータ71と通信可能になっていて、ホストコンピュータ71が各装置の情報等を収集して管理している。
【0048】
ホストコンピュータ71は、図示しないCPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)と、図2に示す記憶部71bとなるハードディスク装置等の記憶装置と、入出力ポートを有する入出力部71cと、コンピュータネットワーク70に接続されて通信を行う通信部71dとを備えた制御部としてのコンピュータユニット71aによって構成され、格納されているプログラムを実行することにより各種の機能を実現するようになっている。
【0049】
ホストコンピュータ71の入力ポートには、入力部72が接続されている。入力部72は、キーボードやマウス等により構成される。
【0050】
ホストコンピュータ71の出力ポートには、表示部73が接続されている。表示部73は、液晶ディスプレイ等により構成される。
【0051】
ホストコンピュータ71は、通信部71dを介して受信される検査ラインの各装置の情報から検査情報や、集計した良品数、不良品数などをハードディスク装置に記憶して管理する。
【0052】
ホストコンピュータ71は、複数の検査ラインの各装置の通常検査モードの検査情報や通常検査モード以外の動作モードにおける検査情報を含んだ動作来歴、良品数、不良品数などもハードディスク装置に記憶して管理できるようになっている。
【0053】
ホストコンピュータ71は、例えば、動作確認モード中に判定が行われて出力された、X線検査装置30のX線検出部33によって検出されたイメージデータや、金属検出装置40の影響値などの検査情報を、管理者の確認を要する検査結果の検査情報であるとし、管理者の確認情報を検査情報に関連付けてハードディスク装置に記憶して管理できるようになっている。
【0054】
ホストコンピュータ71は、検査ラインの各装置で動作確認モード中に判定が行われて検査情報が出力されてその検査情報を受信すると、直ちにその判定に対して管理者による確認ができるような画面を表示部73に表示するようになっており、動作確認用のサンプルを物品Wとした物品WのX線検査の画像を含んだ図3に示すような検査画像表示画面を表示部73に表示する。
【0055】
図3において、チェック確認ボタン103は、後述する検査結果のチェック状態を確認するものである。閉じるボタン104は、検査画像表示画面を閉じさせるものである。
【0056】
次を表示ボタン105は、次の物品WのX線検査の画像を表示させるものである。前を表示ボタン106は、前の物品WのX線検査の画像を表示させるものである。
【0057】
チェック状態表示部107には、後述する検査結果のチェックによって設定された内容が表示される。画像表示部108には、物品WのX線検査の画像が表示される。
【0058】
チェック確認ボタン103が入力部72の操作によって選択されると、ホストコンピュータ71は、図4に示すような画像確認画面を表示する。
【0059】
図4において、登録実行ボタン109は、後述するチェックボックスのチェック状態や管理者確認部114の入力内容を対応した物品Wの検査情報と関連付けて記憶させるものである。
【0060】
キャンセルボタン110は、後述するチェックボックスのチェック状態や管理者確認部114の入力内容を記憶せずに終了させるものである。
【0061】
画像確認済チェックボックス111は、画像表示部108に表示された画像により管理者が動作確認による不良の確認を行なったか否かを入力させるものである。
【0062】
チェックAチェックボックス112は、所定のチェックAを行なったか否か、所定の状態であるか否かを入力させるものである。
【0063】
チェックBチェックボックス113は、所定のチェックBを行なったか否か、所定の状態であるか否かを入力させるものである。
【0064】
チェックAチェックボックス112とチェックBチェックボックス113は、ユーザの定義により表示名等を変えてもよい。例えば、別の管理者による確認の必要のある物品Wについてチェックを行なうようにしてもよい。
【0065】
管理者確認部114は、画像表示部108に表示された画像により、動作確認による不良の確認作業を行なった管理者の確認情報を入力させるものである。管理者の確認情報とは、管理者による動作確認による不良の確認を実施したかどうかの確認結果の情報や、表示された画像に対するコメントなど、後に残したい情報である。
【0066】
図4に示すようにチェックボックスのチェックが行なわれ、管理者確認部114に管理者の確認の入力が行なわれ、登録実行ボタン109が入力部72の操作によって選択されると、ホストコンピュータ71は、入力されたチェックボックスのチェック状態や管理者確認部114の入力内容を対応した物品Wの検査情報と関連付けて記憶させ、検査画像表示画面を図5に示すように表示する。
【0067】
図5に示すように、チェックボックスのチェック状態や管理者確認部114の入力内容がチェック状態表示部107に表示される。
【0068】
なお、画像表示部108には、X線検査装置30の場合は図6(a)に示すようなX線透過画像が表示される。
【0069】
金属検出装置40の場合は図6(c)に示すような、磁気検出部43から出力される信号の振幅及び位相の時間による変化から生成されたリサージュ波形が表示される。
【0070】
重量検査装置50の場合は図6(b)に示すような重量の時間変化を波形表示した画像が表示される。なお、物品Wの重量は、計量部53による重量信号が安定したタイミング(図中、2本の破線で挟まれたタイミング)で行なわれる。
【0071】
このように、動作確認モード中に判定が行われて出力された動作確認用のサンプルを物品Wとした物品Wの検査画像等の検査情報を表示させ、検査情報と関連付けてチェックボックスのチェック状態や管理者確認部114の入力内容を記憶しているため、動作確認を実施する作業者の作業ミスを素早く発見することができ、通常検査とは異なる動作モードにおける判定の信頼性を高めることができる。
【0072】
なお、動作モードが動作確認モードの場合について説明したが、動作モードが再検査モードの場合も同様に、判定が行われた物品Wの検査画像等を表示させ、管理者による確認の入力を実施することができる。ただし、この場合の検査結果は不良とは限らない。また、管理者による確認入力によって、再検査された物品Wに対応する既に記録されている集計結果の変更を実施させるようにすることもできる。
【0073】
また、ホストコンピュータ71は、通信部71dを介して受信される検査ラインの各装置の情報から検査情報や、集計した良品数、不良品数などを、入力部72の操作によって入力された抽出条件により抽出して、その一覧を表示部73に表示するようにしてもよく、例えば、抽出条件を動作確認の判定結果とすれば、動作確認の判定結果毎の管理者のチェック状況を一覧表示することができる。
【0074】
また、ホストコンピュータ71の入出力ポートに接続された入力部72と表示部73によって検査画像表示画面を表示させて管理者の確認情報を入力させるようにしているが、ホストコンピュータ71に無線で接続された携帯可能な端末装置で操作させるようにしてもよい。このようにすれば、管理者が検査装置やホストコンピュータから離れた場所にいても、すばやく確認することができ、動作確認を実施する作業者の作業ミスを素早く発見することができる。
【0075】
また、本発明のプログラムはホストコンピュータ71で動作するようになっており、生産される物品を検査する物品検査装置30,40,50の判定部34,44,54から前記物品の良否を判定した検査結果と該判定を行なったときの動作モードとを含む検査情報が出力され、コンピュータネットワーク70を介してホストコンピュータ71に受信される。ホストコンピュータ71で動作するプログラムは、当該検査情報を受信し、管理するように構成されている。
【0076】
このプログラムは、前記動作モードが通常検査を行う通常検査モード以外の他の動作モードにおける前記検査情報を受信したときに、該検査情報に対して管理者が確認すべき項目を認識できるように表示する確認画面を所定のタイミングで表示器73に表示させ、前記管理者が入力部72から入力した確認情報を受信した検査情報に関連付けて、ホストコンピュータ71内またはコンピュータネットワーク70に設置される図示しない記憶装置に記憶する確認情報追加機能を、コンピュータに実現させるものである。なお、図1ではホストコンピュータ71は検査情報をコンピュータネットワーク70経由で受信しているが、物品検査装置30,40,50(判定部34,44,54)を直接ホストコンピュータ71に接続しても良い。
【0077】
本発明の実施形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正及び等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
【符号の説明】
【0078】
30 X線検査装置(物品検査装置)
40 金属検出装置(物品検査装置)
50 重量検査装置(物品検査装置)
70 コンピュータネットワーク
71 ホストコンピュータ(物品検査情報管理装置)
71a コンピュータユニット(制御部)
72 入力部
73 表示部
114 管理者確認部
図1
図2
図3
図4
図5
図6