特許第6983811号(P6983811)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6983811発光デバイスアセンブリ上の選択的ダイ修理
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6983811
(24)【登録日】2021年11月26日
(45)【発行日】2021年12月17日
(54)【発明の名称】発光デバイスアセンブリ上の選択的ダイ修理
(51)【国際特許分類】
   H01L 33/48 20100101AFI20211206BHJP
   H01L 33/00 20100101ALI20211206BHJP
   H01L 21/52 20060101ALI20211206BHJP
   G09F 9/00 20060101ALI20211206BHJP
【FI】
   H01L33/48
   H01L33/00 L
   H01L21/52 C
   G09F9/00 352
【請求項の数】9
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2018-556321(P2018-556321)
(86)(22)【出願日】2017年5月17日
(65)【公表番号】特表2019-522891(P2019-522891A)
(43)【公表日】2019年8月15日
(86)【国際出願番号】US2017033032
(87)【国際公開番号】WO2017205132
(87)【国際公開日】20171130
【審査請求日】2020年5月11日
(31)【優先権主張番号】62/340,692
(32)【優先日】2016年5月24日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】511001585
【氏名又は名称】グロ アーベー
【氏名又は名称原語表記】GLO AB
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】特許業務法人大塚国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100076428
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康徳
(74)【代理人】
【識別番号】100115071
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康弘
(74)【代理人】
【識別番号】100112508
【弁理士】
【氏名又は名称】高柳 司郎
(74)【代理人】
【識別番号】100116894
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 秀二
(74)【代理人】
【識別番号】100130409
【弁理士】
【氏名又は名称】下山 治
(72)【発明者】
【氏名】ダニッシュ, ファリバ
(72)【発明者】
【氏名】パターソン, フランク
(72)【発明者】
【氏名】ギャラガー, ティモシー
(72)【発明者】
【氏名】ファレンス, シャロン エヌ.
【審査官】 小濱 健太
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−366054(JP,A)
【文献】 特表2016−512347(JP,A)
【文献】 特開平11−126037(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 33/00−33/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光デバイスアセンブリを修理する方法であって、
バックプレーンおよび発光デバイスを含んだ発光デバイスアセンブリを準備する工程であって、前記発光デバイスアセンブリ内の画素の主たるサブセットが、修理発光デバイスを収容するための空きサイトを含んでいる、準備する工程と、
前記発光デバイスアセンブリ内の機能しない発光デバイスを特定するテストマップを生成する工程と、
修理ヘッドおよび修理発光デバイスのアセンブリを準備する工程であって、前記修理発光デバイスは、機能しない発光デバイスを含んだ欠陥画素内の空きサイトの鏡像である位置にのみ配置されている、準備する工程と、
前記修理発光デバイスを、前記修理ヘッドから前記欠陥画素内の前記空きサイト内の前記バックプレーンへ転写する工程と、を含む、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、さらに、
前記修理発光デバイスを成長基板から第1の転写基板へ転写する工程と、
前記修理発光デバイスを前記第1の転写基板から前記修理ヘッドに転写する工程であって、前記発光デバイスアセンブリに存在する前記発光デバイスと前記バックプレーン上の前記修理発光デバイスとが、同じ向きに配列されたp−n接合を含む、転写する工程と、を有する、方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法であって、
前記修理発光デバイスを成長基板から第1の転写基板へ転写する前記工程が、レーザーリフトオフによって実施され、
前記修理発光デバイスを前記第1の転写基板から前記修理ヘッドへ転写する前記工程が、前記第1の転写基板上の第1のUVリリーステープを選択的に紫外線に曝露することによって実施され、
前記修理発光デバイスを前記修理ヘッドから前記バックプレーンへ転写する前記工程が、修理ヘッド基板上の第2のUVリリーステープを選択的に紫外線に曝露することによって実施される、方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法であって、
前記修理発光デバイスを成長基板から第1の転写基板へ転写する前記工程が、
第1のタイプの修理発光デバイスを第1の成長基板から第1のタイプの第1の転写基板へ転写する工程と、
第2のタイプの修理発光デバイスを第2の成長基板から第2のタイプの第1の転写基板へ転写する工程と、
第3のタイプの修理発光デバイスを第3の成長基板から第3のタイプの第1の転写基板へ転写する工程と、を含み、
前記修理発光デバイスを前記第1の転写基板から前記修理ヘッドへ転写する工程が、前記第1、前記第2、および前記第3のタイプの修理発光デバイスを、前記第1、第2、および第3のタイプの第1の転写基板のそれぞれから前記修理ヘッドへ転写する工程を含む、方法。
【請求項5】
請求項1に記載の方法であって、
前記修理発光デバイスを成長基板から第1の転写基板へ転写する前記工程が、
第1のタイプの修理発光デバイスを第1の成長基板から前記第1の転写基板へ転写する工程と、
第2のタイプの修理発光デバイスを第2の成長基板から前記第1の転写基板へ転写する工程と、
第3のタイプの修理発光デバイスを第3の成長基板から前記第1の転写基板へ転写する工程と、を含み、
前記修理発光デバイスを前記第1の転写基板から前記修理ヘッドへ転写する工程が、前記第1、前記第2、および前記第3のタイプの修理発光デバイスを、同一の第1の転写基板から前記修理ヘッドへ転写する工程を含む、方法。
【請求項6】
請求項に記載の方法であって、前記第1、前記第2、および前記第3のタイプの修理発光デバイスが、前記バックプレーン上の前記欠陥画素内の前記空きサイトの位置と同じ配置で前記第1の転写基板に配列される、方法。
【請求項7】
請求項1に記載の方法であって、
前記発光デバイスアセンブリ上の前記発光デバイスが、異なるピーク波長で発光する複数のタイプの発光デバイスを含み、
前記テストマップが、複数のタイプの機能しない発光デバイスを特定する、方法。
【請求項8】
請求項1に記載の方法であって、
複数のタイプの修理発光デバイスが前記修理ヘッドから前記バックプレーンへ転写され、
同一タイプの修理発光デバイスのそれぞれは、前記バックプレーン上の特定の鏡像空きサイトで同一の前記欠陥画素内に位置する機能しない発光デバイスと同一タイプである、方法。
【請求項9】
請求項1に記載の方法であって、前記発光デバイスアセンブリが直視型ディスプレイを有し、前記発光デバイスが赤色、緑色、および青色発光ダイオードを有する、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]
本出願は、2016年5月24日に出願された米国仮出願第62/340,692号の優先権を主張するとともに、参照によって当該仮出願の全体をあらゆる目的のために援用する。
【0002】
[0002]
本発明の実施形態は概して半導体発光デバイスの製造方法に関し、特にはバックプレーンおよび発光デバイスを含む発光デバイスアセンブリの製造方法と、それを実現するための構造とに関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]
発光デバイスのような発光デバイスは、ノート型コンピュータの液晶ディスプレイやLEDテレビといった電子ディスプレイに用いられている。発光デバイスには、発光デバイス(LED)および、発光するように構成された様々な他のタイプの電子デバイスが含まれる。
【発明の概要】
【0004】
[0004]
本開示の一態様によれば、発光デバイスアセンブリの修理方法は、バックプレーンおよび発光デバイスを含んだ発光デバイスアセンブリを提供する工程と、ここで前記発光デバイスアセンブリの画素の主たるサブセットは修理発光デバイスを収容するための空きサイトを含み、前記発光デバイスアセンブリ内の機能しない発光デバイスを特定するテストマップを生成する工程と、修理ヘッドおよび修理発光デバイスのアセンブリを提供する工程と、ここで前記修理発光デバイスは、機能しない発光デバイスを含んだ欠陥画素内の空きサイトの鏡像位置にのみ配置されており、前記修理発光デバイスを、前記修理ヘッドから前記欠陥画素の前記空きサイトの前記バックプレーンに転写する工程と、を含む。
【0005】
[0005]
本開示の別の態様によれば、バックプレーンおよび発光デバイスのアセンブリの製造方法は、それぞれが中心発光デバイスを含んだ中心領域と修理発光デバイスを含んだ周辺領域とを有する複数の成長基板を提供する工程と、前記バックプレーンと転写された発光デバイスを含んだ発光デバイスアセンブリを形成するために、前記複数の成長基板の少なくとも1つの前記中心領域から前記中心発光デバイスをバックプレーンに転写する工程と、ここで前記発光デバイスアセンブリの画素の主たるサブセットは、前記修理発光デバイスを収容するための空きサイトを含んでおり、前記発光デバイスアセンブリの機能しない発光デバイスを特定するテストマップを生成する工程と、前記修理発光デバイスを前記複数の成長基板の少なくとも1つの前記周辺領域から第1の転写基板へ転写する工程と、前記修理発光デバイスを前記第1の転写基板から第2の転写基板に転写する工程と、前記修理発光デバイスを前記第2の転写基板から前記欠陥画素の前記空きサイトのバックプレーンに転写する工程と、を含む。
【0006】
[0006]
本開示の別の態様によれば、基板は、修理発光デバイスを前記基板の周辺領域に有し、中心発光デバイスを前記基板の中心領域に有する。修理発光デバイスは、前記中心領域に配列された前記中心発光デバイスの密度よりも低い密度で前記周辺領域に配列される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本開示の一実施形態に係る、基礎ピッチ領域および修理デバイス供給領域とを含んだ基板を模式的に示す図である。
図2】本開示の一実施形態にしたがって発光デバイスを基礎ピッチ領域から転写した後の図1の基板を模式的に示す図である。
図3A図2に示した例示的な転写パターンにしたがって発光デバイスを転写するための模式的なシーケンスを示す図である。
図3B図2に示した例示的な転写パターンにしたがって発光デバイスを転写するための模式的なシーケンスを示す図である。
図3C図2に示した例示的な転写パターンにしたがって発光デバイスを転写するための模式的なシーケンスを示す図である。
図3D図2に示した例示的な転写パターンにしたがって発光デバイスを転写するための模式的なシーケンスを示す図である。
図3E図2に示した例示的な転写パターンにしたがって発光デバイスを転写するための模式的なシーケンスを示す図である。
図4A】本開示の一実施形態に係る、バックプレーンおよび発光デバイスの例示的なアセンブリの平面図である。
図4B図4のバックプレーンおよび発光デバイスの例示的なアセンブリの平面図と、本開示の一実施形態に係る、関連する欠陥ダイマップとを示す図である。
図5】本開示の一実施形態に係る、デバイス供給領域から第1の転写基板(例えば箔膜フレームまたは修理デバイス供給クーポン)へのダイの転写の工程を示す平面図である。
図6】本開示の一実施形態に係る、第1の転写基板から第2の転写基板(例えば修理ヘッド)へのダイの転写の工程を第1のバックプレーンの欠陥マップの鏡像とともに示す平面図である。
図7】本開示の一実施形態に係る、第2の転写基板から第1および第2のバックプレーンへダイを転写する工程を示す垂直断面図である。
図8A】本開示の一実施形態に係る、第2の転写基板から第1および第2のバックプレーンへダイを転写する工程を示す平面図である。
図8B】本開示の一実施形態に係る、第2の転写基板から第1および第2のバックプレーンへダイを転写する工程を示す平面図である。
図9A】本開示の別の実施形態に係る、デバイス供給領域から第3のバックプレーンへダイを転写する工程を、ウエハーマッピングとともに示す平面図である。
図9B】本開示の別の実施形態に係る、デバイス供給領域から第3のバックプレーンへダイを転写する工程を、ウエハーマッピングとともに示す平面図である。
図9C】本開示の別の実施形態に係る、デバイス供給領域から第3のバックプレーンへダイを転写する工程を、ウエハーマッピングとともに示す平面図である。
図9D】本開示の別の実施形態に係る、デバイス供給領域から第3のバックプレーンへダイを転写する工程を、ウエハーマッピングとともに示す平面図である。
図9E】本開示の別の実施形態に係る、デバイス供給領域から第3のバックプレーンへダイを転写する工程を、ウエハーマッピングとともに示す平面図である。
図9F】本開示の別の実施形態に係る、デバイス供給領域から第3のバックプレーンへダイを転写する工程を、ウエハーマッピングとともに示す平面図である。
図9G】本開示の別の実施形態に係る、デバイス供給領域から第3のバックプレーンへダイを転写する工程を、ウエハーマッピングとともに示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[0016]
上述の通り本開示は一体型バックライトユニットのアセンブリとその製造方法に関するものであり、その様々な態様を以下に説明する。図面を通じて、同様の要素は同一の参照数字によって表現される。図面のサイズは原寸に比例していない。要素の1つのインスタンスが図示されている場合、要素の複製が存在しないことが明示的に説明されている場合や、そうでないこと明確に示されている場合を除き、その要素の複数のインスタンスが複製されうる。「第1」、「第2」、および「第3」といった序数は、単に同様の要素を特定するために用いられており、本開示の明細書と請求項とでは異なる序数が用いられ得る。
【0009】
[0017]
本明細書で用いられる「発光デバイス」は、光を発するように構成された任意のデバイスを表し、発光デバイス(LED)、面発光レーザ(VCSELレーザ)のようなレーザ、および適切な電気バイアスの印加に応じて光を発するように構成された他の任意の電子デバイスを非限定的な例として含む。発光デバイスは、p側接点およびn側接点とが構造の対向面上に配置される垂直構造(例えば垂直LED)を有してもよいし、p側接点がn側接点とが、構造の同じ側に配置されるラテラル構造を有してもよい。本明細書で用いられる「発光デバイスアセンブリ」は、少なくとも1つの発光デバイスがキャリア構造(例えば基板、マトリックス、または少なくとも1つの発光デバイスについて安定した機械的支持を提供するように構成された他の任意の構造を含みうる)に構造的に固定されるアセンブリを意味する。
【0010】
[0018]
本開示では、(発光デバイスのアレイやセンサデバイスのアレイのような)デバイスアレイを成長基板からターゲット基板へ転写するための方法が提供される。ターゲット基板は、複数のタイプのデバイスを任意の構成で形成することが望ましい任意の基板であってよい。説明に役立つ一例において、ターゲット基板は、発光デバイスを駆動するためのアクティブもしくはパッシブマトリクスバックプレーン基板のようなバックプレーン基板であってよい。本明細書において、「バックプレーン」または「バックプレーン基板」は、表面に複数のデバイスを取り付けるように構成された任意の基板を意味する。一実施形態において、バックプレーン基板上における隣接発光デバイスの中心間距離は、成長基板上における隣接発光デバイスの中心間距離の整数倍であってよい。発光デバイスは、1つが青色光を発するように構成され、1つが緑色光を発するように構成された2つの発光デバイスからなるグループのような、複数の発光デバイスを含みうる。発光デバイスは、1つが青色光を発するように構成され、1つが緑色光を発するように構成され、1つが赤色光を発するように構成された3つの発光デバイスからなるグループを含みうる。本明細書において、「隣接発光デバイス」は、少なくとも1つの他の発光デバイスよりも近接して配置された2つ以上の発光デバイスを意味する。本開示の方法は、発光デバイスのサブセットを成長基板上の発光デバイスアレイからバックプレーン基板に選択的に転写することを可能にする。
【0011】
[0019]
同じタイプのデバイスは、個々の初期成長基板(initial growth substrate)上で製作することができる。本明細書において、「初期成長基板」は、その上もしくはその中でデバイスを形成するために処理される基板を意味する。デバイスは、発光デバイスおよび/またはセンサデバイス(例えば光検出器)および/または他の任意の電子デバイスを含みうる。発光デバイスは、任意のタイプの発光デバイス、すなわちバーチカル発光デバイス、ラテラル発光デバイス、またはそれらの組み合わせであってよい。同一タイプのデバイスは初期成長基板のそれぞれに形成することができ、タイプは初期成長基板ごとに異なる。デバイスはそれぞれの初期成長基板に、アレイとして形成することができる。
【0012】
[0020]
直視型発光デバイスアセンブリを経済的に製造するためには、バックプレーンに組み込むための初期成長基板上で製造された発光デバイスを高い割合で利用することが望まれる。一般に、発光デバイスアセンブリは長方形の表示画面(viewing area)を与えるが、初期成長基板は典型的には円状のデバイスエリアを有している。発光デバイスを初期成長基板の長方形状の中心領域からバックプレーンに転写した後、円形基板は、そこからはデバイスが転写されない未利用の周辺領域を有しうる。本開示の方法は、バックプレーン上の修理ダイが、初期成長基板の長方形状の中心領域からバックプレーンに転写された初期ダイのpn接合と同じ方向を向いたpn接合を確実に有するように、奇数の転写ステップ(例えば少なくとも3転写ステップ)と少なくとも2つの転写基板を用いてその周辺領域からのデバイスをバックプレーンのための修理ダイとして用いるための方法である。これにより、バックプレーン上の全てのLEDダイが確実に同一方向に接続されるようにする(すなわち、バックプレーン上の全てのp側電極が、LEDダイ(ダイスとも呼ばれる)のp側と接続し、バックプレーン上の全てのn側電極がLEDダイのn側と接続することを確実にする)。
【0013】
[0021]
本開示の方法は、以下の方法の1つ以上を利用する。バックプレーン上のダイアセンブリは、欠陥ダイマップを生成するためにテストすることができる。一実施形態において、欠陥ダイは、バックプレーンを含むデバイスの動作を妨げる場合(例えば欠陥ダイが短絡を引き起こす場合)にはバックプレーンから選択的に除去されてよい。一方、欠陥ダイがバックプレーンを含むデバイスの動作を妨げない場合(例えば、動作不能または、バックプレーン上での不適切な配置/電極接触によって欠陥ダイがオープンサーキットをもたらす場合)には、欠陥ダイはバックプレーン上に残される。欠陥ダイを含んだ、バックプレーン上の各画素またはユニットは、本明細書において修理サイトと呼ぶ、空きダイ取り付け場所を有することが望ましい。欠陥マップは、各画素のダイスの電気的および/または光学的(例えば光の放射)テストに基づいて生成されてよい。修理ダイ(すなわち、発光デバイスの一例)は、成長基板の周辺領域から第1の転写基板に、その後、第1の転写基板から第2の転写基板に、そして最後に、第2の転写基板から、欠陥ダイスが位置するバックプレーン上の画素内の空き修理サイトに転写されることができる。修理ダイの色(例えば、放射光の色のようなピーク発光波長)は、欠陥マップに基づいて、各画素内の欠陥ダイの色に合わせられる。
【0014】
[0022]
図1には、ベースピッチ領域(例えば長方形の中心領域)100と、修理デバイス供給(例えば周辺)領域200とを有する基板1が示されている。基板1は、デバイスが最初に成長する成長基板、または成長基板から直接的にまたは間接的にデバイスが転写される転写基板を有しうる。基板1は、デバイス10が形成されない環状縁部除外領域300を周囲に有することができる。ベースピッチ領域100は、第1のアレイ配置で配列された、同じタイプ(ここでは第1のタイプと呼ぶ)の中心発光デバイスを含むことができる。第1のタイプの発光デバイスは、同一デバイスの複数のインスタンスであり、例えば、同一のピーク波長で光を発する発光デバイスであってよい。例えば、第1のタイプの発光デバイスは、赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード、または青色発光ダイオードであってよい。
【0015】
[0023]
一実施形態において、第1のアレイ配置は、ある特定の主方向(すなわち、第1のアレイ配置の主方向)に沿って第1の主方向ピッチPx1を有するとともに、ある特定の副方向(すなわち、第1のアレイ配置の副方向)に沿って第1の副方向ピッチPy1を有する。本明細書において、アレイ配置の主方向および副方向は、アレイ配置の単位セルが繰り返される2つの方向を意味する。長方形アレイ配置において、主方向および副方向は互いに直交してよく、x方向およびy方向と呼ばれる。
【0016】
[0024]
修理デバイス供給領域200は、第1のアレイ配置と同じであっても異なっていてもよい第2のアレイ配置で配列された、第1のタイプの追加修理発光デバイス10を含んでいる。同一の成長基板上の中心および修理発光デバイスは、同じタイプで、かつ同じピーク発光波長を有することが好ましい。第1および第2のアレイ配置が互いに異なる場合、修理デバイス供給領域200内の第2のアレイ配置のデバイスは、ベースピッチ領域100内の第1のデバイスアレイ配置のデバイスよりも大きなピッチ(すなわち、デバイス間隔)を有してよい。アレイ配置が同一の場合、領域200および100内のデバイスは同じピッチを有してよい。さらに、修理デバイス供給領域200は、発光デバイスが存在しない空きサイト11を有してよい。第2のアレイ配置は、ある特定の主方向(すなわち、第2のアレイ配置の主方向)に沿って第2の主方向ピッチPx2を有するとともに、ある特定の副方向(すなわち、第2のアレイ配置の副方向)に沿って第2の副方向ピッチPy2を有する。一実施形態において、第2の主方向ピッチは第1の主方向ピッチの第1の整数倍数であってよく、第2の副方向ピッチは第1の副方向ピッチの第2の整数倍数であってよい。本明細書において、ある数の「整数倍数」とは、その数に正の整数を乗じることによって得られる別の数を意味する。一実施形態において、第1の整数倍数および第2の整数倍数の少なくとも一方は1よりも大きい。一実施形態において、第1の整数倍数は2であり、第2の整数倍数は2である。しかし、領域100および200のアレイ配置が同一の場合、整数倍数は1に等しい。一実施形態において、空きサイト11が修理デバイス供給領域200に存在する場合、修理デバイス供給領域200における修理発光デバイス10の密度は、ベースピッチ領域100における中心発光デバイス10の密度より低くなりうる。例えば、修理デバイス供給領域200における発光デバイス10の密度は、ベースピッチ領域100における発光デバイスの密度、第1の整数倍数の逆数、および第2の整数倍数の逆数の積に等しくてよい。
【0017】
[0025]
一実施形態において、修理デバイス供給領域200の第2のアレイ配置の単位セルUは、ある特定の主方向に沿って第1の長さの第2の主方向ピッチPx2を有する第1の組の辺と、ある特定の副方向に沿って第2の長さの第2の副方向ピッチPy2を有する第2の組の辺とを有する長方形によって規定され、追加発光デバイスの1つのインスタンスを含む。
【0018】
[0026]
図2に関して、基板1のベースピッチ領域100からの中心発光デバイス10は、直接的または間接的に(中間転写基板を介して)、第2のアレイ配置のボンディングサイトを有する複数のバックプレーンに転写されることができる。ベースピッチ領域100からの発光デバイス10の転写後、ベースピッチ領域は、発光デバイス10が存在しないデバイスなし領域(device-free region)109になってよい。
【0019】
[0027]
ベースピッチ領域100の発光デバイス10は、予め定められた転写パターンおよび予め定められた転写シーケンスを用いて複数のバックプレーンに転写することができる。機能する直視型発光デバイスアセンブリを提供するために、異なる基板の異なるベースピッチ領域から提供される異なるタイプの発光デバイスを、ベースピッチ領域100からの発光デバイス10とともに用いることができる。
【0020】
[0028]
図3Aから3Eに、3つの異なるタイプのデバイス(10B、10G、10R)(例えばそれぞれ青、緑、および赤色発光LED)を、3つのバックプレーン(BP1、BP2、BP3、BP4)に転写するための例示的な転写パターンおよび例示的な転写シーケンスを示す。3つの異なるタイプのデバイス(10B、10G、10R)は、3つの転写基板または3つの成長基板、あるいはそれらの組み合わせを有することができる3つのソース基板(B、G、R)上で提供されてよい。第1の発光デバイス10Bは第1のソース基板B上で提供されてよく、第2の発光デバイス10Gは第2のソース基板G上で提供されてよく、第3の発光デバイス10Rは第3のソース基板R上で提供されてよい。
【0021】
[0029]
図3A〜3Eに、転写シーケンスの各ステップでのソース基板(B、G、R)およびバックプレーン(BP1、BP2、BP3、BP4)上における様々なデバイス(10B、10G、10R)の存在または不存在の変化を示す。図3Aは、デバイス(10B、10G、10R)を転写する前の配置に対応しており、図3Bは転写ステップ1から3の実行後の配置に対応しており、図3Cはステップ4から6の実行後の配置に対応しており、図3Dはステップ7から9の実行後の配置に対応しており、図3Eはステップ10から12の実行後の配置に対応している。なお、図3Bに示されているステップ1から3は互いに独立しているため任意の順序に入れ替えられてよく、図3Cに示されているステップ4から6は互いに独立しているため任意の順序に入れ替えられてよく、図3Dに示されているステップ7から9は互いに独立しているため任意の順序に入れ替えられてよく、図3Eに示されているステップ10から12は互いに独立しているため任意の順序に入れ替えられてよいことに留意されたい。
【0022】
[0030]
4つのソース基板(B、G、R)および4つのバックプレーン(BP1、BP2、BP3、BP4)が用いられる場合についての例示的な転写パターンおよび例示的な転写シーケンスを図示しているが、本開示の方法は、m個(mは1より大きい整数)の転写アセンブリおよびn個(nはm以上)のバックプレーンが用いられる任意の状態に適用することができる。n個の一体化された発光デバイスアセンブリを形成するため、n個のバックプレーンは、m個の転写アセンブリからのデバイスとボンディングされている。一実施形態において、nはmと等しいか、mより大きくてよい。
【0023】
[0031]
複数の転写アセンブリ、例えばm個の転写アセンブリが用意される。m個の転写アセンブリのそれぞれは、特定のソース基板(B、G、R)および、同一の2次元周期性を有する2次元アレイ内の特定のデバイス(10B、10G、10R)を有している。本明細書において、複数の構成についての同一の2次元周期性とは、複数の構成のそれぞれが特定の単位構造を有し、特定の単位構造のインスタンスが周期性の2つの独立した方向(第1の周期性方向および第2の周期性方向)に沿って繰り返され、複数の構成のすべてについて単位構造が特定の第1の周期性方向に沿って同一の第1のピッチで繰り返されるとともに、特定の第2の周期性方向に沿って同一の第2のピッチで繰り返され、第1の周期性方向と第2の周期性方向との角度が複数の構成のすべてについて等しい、ことを意味する。n個のバックプレーンのそれぞれは、m個のタイプのデバイスを取り付けるように構成された、特定の単位導電性ボンディング構成パターンの周期的な繰り返しを有する。
【0024】
[0032]
mタイプのデバイスのそれぞれは、m個の転写アセンブリのうちの特定の転写アセンブリ内のデバイスの1つであってよい。n個のバックプレーンのそれぞれにおいて、2つの別個の方向に沿った単位導電性ボンディング構造パターンのピッチは、m個の転写アセンブリのそれぞれにおけるデバイスの2次元周期性の特定のピッチの倍数であってよい。1つの実例において、デバイス(10B、10G、10R)のそれぞれは、特定の転写アセンブリ内において周期性を有することができ、第1の方向に沿って第1の周期性aを有し、(第1の方向と直交してよい)第2の方向に沿って第2の周期性bを有する。各バックプレーン内の単位導電性ボンディングパッドパターンは、第1の方向に沿って第1の周期性2a(aの整数倍数)を有し、(第1の方向と直交してよい)第2の方向に沿って第2の周期性2b(bの整数倍数)を有することができる。
【0025】
[0033]
m個の転写アセンブリのそれぞれからのデバイス(10B、10G、10R)のサブセットは、特定の転写アセンブリのそれぞれを、特定のバックプレーン上に存在するデバイスが特定のバックプレーン(BP1、BP2、BP3、BP4)にボンディング済みのデバイス(10B、10G、10R)があればそれと衝突しない位置で、特定のバックプレーン(BP1、BP2、BP3、BP4)の上に配置することにより、n個のバックプレーンのうち特定のバックプレーン(BP1、BP2、BP3、BP4)に順次転写されることができる。
【0026】
[0034]
一実施形態において、発光デバイスアセンブリの第2のアレイ配置の単位セルU1は、特定の主方向に沿って第1の長さの第2の主方向ピッチPx2を有する第1の辺の組と、特定の副方向に沿って第2の長さの第2の副方向ピッチPy2を有する第2の辺の組と、を有する長方形によって規定することができる。一実施形態において、単位セルU1は、第1のタイプの発光デバイス10R(赤色発光デバイスであってよい)と、第2のタイプの発光デバイス10G(緑色発光デバイスであってよい)と、第3のタイプの発光デバイス10B(青色発光ダイオードであってよい)と、特定の修理発光デバイスを収容するように構成された特定の空きサイトを含むことができる。したがって、単位セルは、赤色、緑色、および青色発光画素のような発光画素であって、画素内のデバイスから同時に赤色、緑色、および青色の光を放出すると観察者に白色発光画素のように見せることが可能な発光画素を形成する。あるいは、画素は、赤色光、緑色光、青色光、またはそれらの組み合わせを発することができる。
【0027】
[0035]
画素の第1、第2、第3のタイプの発光デバイス(10R、10G、10B)のそれぞれが機能すれば、そのような画素は機能する画素であり、そのような画素に修理発光デバイスを取り付ける必要はない。画素の第1、第2、第3のタイプの発光デバイス(10R、10G、10B)のいずれかが故障している場合、すなわち、機能しない場合、そのような画素は欠陥画素、すなわち機能しない画素であり、その画素に対して修理発光デバイスの取り付けを実施することができる。この場合、そのような欠陥画素の空きサイト11が、修理発光デバイスの取り付けに用いられる。欠陥画素の空きサイト11のそれぞれは、修理発光デバイスを取り付けることのできる修理サイトである。
【0028】
[0036]
一般に、発光デバイスアセンブリは、バックプレーンと、ボンディングサイトにアレイ配置された発光デバイスのインスタンスとを含んでいる。バックプレーン上のアレイ配置は、基板1上の数理デバイス供給領域200における第2のアレイ配置と同じであってもよいし、領域200における配置と異なっていてもよい。
【0029】
[0037]
修理サイトはどの発光デバイスアセンブリに対しても特定することができ、ベースピッチ領域100を含む基板1からの発光デバイスを用いて、および/または追加の、あるいは異なる基板からの発光デバイスを用いて形成されてよい。一実施形態において、修理サイトの第1セットを、1つのタイプの発光デバイス、例えば第1のタイプの発光デバイス(例えば赤色発光デバイス)の機能性に基づいて規定することができる。修理サイトの第1セットのそれぞれは、特定の修理発光デバイス(例えば赤色発光デバイス)を収容するように構成された空きサイト11であってよい。修理サイトの第1セットのそれぞれは、第1のタイプの発光デバイスの欠陥インスタンスを含む画素内に配置されてよい。同じステップを、第2および第3のタイプのデバイス(例えば緑色および青色発光デバイス)について実行することができる。
【0030】
[0038]
図4Aに、図3A〜3Eに示したアセンブリプロセス後のバックプレーン50および発光ダイオード(10R、10G、10B)のアセンブリを示す。アセンブリは、発光デバイスからの光が観察者に直接(すなわち、液晶ディスプレイの中間液晶部材を用いることなしに)見える、直射型表示デバイスであってよい。発光ダイオード(10R、10G、10B)および空き修理サイト11は、単位セルU1(すなわち画素)の2次元アレイを構成する。単位セルU1の複数のインスタンスは、2次元アレイを形成するために、2つの水平方向に沿って繰り返されてよい。2次元アレイは例えば、長方形アレイまたは六角形アレイであってよい。
【0031】
[0039]
図4Bに示すように、バックプレーン50および発光ダイオード(10R、10G、10B)のアセンブリから、(例えば電気的および/または光学的に)各画素の機能性をテストすることにより生成される。各画素は、第1のタイプの発光デバイス10R、第2のタイプの発光デバイス10G、第3のタイプの発光デバイス10B、および空き修理サイト11の1組を含む単位セルU1からなる。機能性の各故障は、第1のタイプの発光デバイス10Rの故障、第2のタイプの発光デバイス10Gの故障、または第3のタイプの発光デバイス10Bの故障に分類することができる。図4Bでは、機能的に故障しているため、あるいは(例えばボンディングステップに失敗したことにより)バックプレーンにボンディングされなかったために存在せず、機能しない各発光デバイス(10R、10G、10B)を、黒い四角で表している。機能しない第1のタイプの発光デバイス10Rを含んでいる各サイト(画素)は、第1のタイプの欠陥画素19Rとして分類され、機能しない第2のタイプの発光デバイス10Gを含んでいる各サイトは、第2のタイプの欠陥画素19Rとして分類され、機能しない第3のタイプの発光デバイス10Bを含んでいる各サイトは、第3のタイプの欠陥画素19Bとして分類される。図示を容易にするため図4Bには3つの欠陥画素しか示していないが、複数の第1、第2、および/または第3のタイプがバックプレーン50上に存在しうることに留意すべきである。
【0032】
[0040]
すべてのタイプの欠陥発光デバイス(10R、10G、10B)のマークを含んだテストマップが生成される。テストマップは、第1のタイプの欠陥画素19R、第2のタイプの欠陥画素19G,および第3のタイプの欠陥画素19Bを含むことができる欠陥画素(19R、19G、19B)における、すべての修理サイト11の座標を表す。第1のタイプの欠陥画素19R、第2のタイプの欠陥画素19G,または第3のタイプの欠陥画素19Bの1つだけの位置を含んだ、タイプ固有の派生テストマップをさらに生成してもよい。
【0033】
[0041]
発光デバイスアセンブリ内の修理サイト11は、テストマップ、またはタイプ固有のテストマップ一式に基づいて特定することができる。修理サイト11のそれぞれは、特定の修理発光デバイスを収容するように構成され、第1のタイプの発光デバイス10Rの欠陥インスタンス、第2のタイプの発光デバイス10Gの欠陥インスタンス、 または第3のタイプの発光デバイス10Bの欠陥インスタンスを含んだ画素U1内に配置される。第1のタイプの修理サイト11は第1のタイプの欠陥画素19R内の空きサイト11であり、第2のタイプの修理サイト11は第2のタイプの欠陥画素19G内の空きサイトであり、第3のタイプの修理サイト11は第3のタイプの欠陥画素19B内の空きサイト11である。
【0034】
[0042]
図5を参照すると、(成長基板であってよい)基板1のデバイス供給領域200内の発光デバイス10は、機能性がテストされてよい。発光デバイス10の、機能する(すなわち、欠陥でない)サブセット(すなわち、既知の良好なダイ、”KGD”)は、電気的および/または光学的にテストすることで特定することができる。KGDデバイス10は、第1の転写基板400に選択的に転写されてよい。第1の転写基板400は、UVリリーステープまたはフィルムを支持するフィルムフレームであってよい。第1の転写基板400は、成長基板1の形状に対応する実質的に円形状のような、任意の適切な形状を有してよい。
【0035】
[0043]
成長基板1の領域200からのKGDデバイス10は、レーザリフトオフ法のような、任意の適切な方法を用いて第1の転写基板400に選択的に転写されてよい。一実施形態において、成長基板1はサファイアウェハ、ガラスプレート、または本技術分野において既知である、レーザビームに対して透明な他の光学的に透明な物質のようなバルク物質部分と、デバイス10とバルク物質部分との間に設けられたリリースレイヤとを有することができる。レーザからのレーザビームは、各KGDデバイス10の下に位置するリリースレイヤに衝突する前にバルク物質部分を透過することができる。しかし、レーザビームは欠陥画素10の下に位置するリリースレイヤには供給されない。レーザビームは各KGDデバイス10の下のリリースレイヤの各表面部分をアブレーションすることができる。一実施形態において、リリースレイヤは、レーザビームを吸収することでアブレーションされる窒化シリコンまたは(GaNのような)半導体物質を含むことができる。この場合、レーザの波長は(248nmまたは193nmのような)紫外線波長であってよい。好ましくは、デバイス10は(例えばフレーム上の粘着性UVリリーステープによって)第1の転写基板400と接して配置され、レーザはリリースレイヤをアブレーションし、KGDデバイス10が第1の転写基板400に接着され、成長基板1に取り付けられないようにKGDデバイス10をリリースするため、基板1を通して照射される。欠陥デバイス10は依然として成長基板1に取り付けられ、第1の転写基板400上にスキップ(すなわち空き)サイト402を生成することができる。
【0036】
[0044]
例えば、図5に示すように、成長基板1は赤色発光デバイス10Rを含んだ基板である。したがって、成長基板1は、赤色発光デバイス10Rを第1の転写基板400に転写するために用いられてよい。青色および緑色発光デバイスをそれらのそれぞれの成長基板からそれぞれの転写基板に転写するために、同様のプロセスを用いることができる。したがって、それぞれ第1のタイプの発光デバイス10R、第2のタイプの発光デバイス10G、および第3のタイプの発光デバイス10Bが設けられた3つの別個の第1の転写基板を準備できるように、上述のプロセスは、各タイプの発光デバイス10について繰り返されてよい。
【0037】
[0045]
図5の挿入図に示すように、デバイス10Rは、基板1と接するn型側と、n型側の上に設けられたp型側とを用いて成長されたp-n接合(p−i−n接合を形成するために1以上の真性半導体(intrinsic)レイヤを含んでもよい)を含んでいる。デバイス10Rを第1の転写基板400へ転写した後は、p型側が基板400と接し、n側はp側の上に位置するようになる。つまり、デバイス10Rは基板400へ転写されると、逆さまに裏返された状態になる。デバイス10が基板1に接するp側を有するように形成される場合、p側とn側の配置が上述した説明と逆転する。
【0038】
[0046]
一実施形態において、第1の転写基板400に転送される発光デバイス10の機能的サブセットは、成長基板1のデバイス供給領域200上の発光デバイス10と同じ密度か、あるいはそれより低い密度を有するように選択されてよい。例えば、ベースピッチ領域100は、そこに発光デバイス10が転写される前に第1の密度で発光デバイス10を有することができ、デバイス供給領域200はそこからいずれかの発光デバイス10が転送される前に、第1の密度よりも低い第2の密度で発光デバイス10を有することができ、第1の転写基板400は第2の密度と同じかそれより低い第3のデバイス密度で転写された発光デバイス10のサブセットを有することができる。一実施形態において、第3の密度は第2の密度の1%から100%の範囲を取り得る。一実施形態において、第3の密度は第2の密度の4%から25%の範囲を取り得る。それが用いられる場合、第1の転写基板400上の発光デバイス10の密度の削減は、転写プロセス中の潜在的な機械的オーバラップを削減することによってその後の第1の転写基板400から第2の転写基板への発光デバイス10の転写プロセスを容易にするために有利に用いることができる。
【0039】
[0047]
図6に示すように、それぞれの第1の転写基板400からの修理発光デバイス10(すなわち、10R、10G、および10B)は共通の第2の転写基板500に転写されてよい。図6は、緑色および青色発光修理デバイス10Gおよび10Bが他の第1の転写基板から第2の転写基板500に既に転写された後に、赤色発光修理デバイス10Rを第2の転写基板500に転写するステップを示している。第2の転写基板500は、長方形の基板またはフレームが第1のバックプレーンとほぼ同じ形状およびサイズを有するような修理ヘッドを有してよい。修理ヘッドはその表面に粘着性UVリリースレイヤを含んでよい。修理発光デバイス10は修理ヘッド(すなわち、粘着性UVリリースレイヤ)500上の場所であって、バックプレーン50上の特定のタイプの欠陥画素19内の空きサイト11の鏡像に対応する場所に転写される。
【0040】
[0048]
例えば、1つの第1の転写基板からの第1のタイプの修理発光デバイス10Rは、バックプレーン50上の第1のタイプの欠陥画素19R内の空きサイト11の鏡像である修理ヘッド500上の場所に転写されることができる。別の第1の転写基板からの第2のタイプの修理発光デバイス10Gは、バックプレーン50上の第2のタイプの欠陥画素19G内の空きサイト11の鏡像である、同じ修理ヘッド500上の場所に転写されることができる。別の第1の転写基板からの第3のタイプの修理発光デバイス10Bは、バックプレーン50上の第3のタイプの欠陥画素19B内の空きサイト11の鏡像である、同じ修理ヘッド500上の場所に転写されることができる。転写プロセスは、修理デバイス10を第1の転写基板400によって支持しながら修理ヘッド500上の粘着テープに接するように配置することと、所望の修理デバイス10を第1の転写基板400から第2の転写基板(すなわち修理ヘッド)500にリリースするために、第1の転写基板400上のUVリリーステープの一部を選択的に紫外線で照射することと、を含んでよい。フレームが中空もしくは紫外線を透過する場合、紫外線はフレームを通してテープに与えられてよい。
【0041】
[0049]
図6の挿入図に示すように、デバイス10Rは、p型側が基板400に接し、n型側がp型側の上に位置するように位置するp−n接合を含んでいる。デバイス10Rの第2の転写基板500への転写後、n型側は基板500に接し、p側はn側の上に位置する。つまり、デバイス10Rは基板500へ転写されると、逆さまに裏返された状態になる。
【0042】
[0050]
図7および図8Aを参照すると、修理ヘッド500は、バックプレーン50のアセンブリと、(基板1の中心領域もしくは他のソースから供給されて)リペアヘッド500上のリリーステープ上に配置された発光デバイス10とが向き合うように配置されることができる。修理ヘッド500およびバックプレーン50は、各タイプの修理発光デバイス10R、10G、および10Bが欠陥画素10Dを含んだそれぞれのタイプの欠陥画素19R、19G、および19B内の空きサイト11に向かい合って位置するように互いに位置合わせされる。修理ヘッドおよび/または第1のバックプレーンが互いに向き合うように裏返されたり回転されたりした際に、修理ヘッド500上の修理デバイス10がバックプレーン50上の欠陥画素19内の空き修理サイト11と向き合うよう、修理デバイス10は、バックプレーン50上の欠陥画素の位置の鏡像で修理ヘッド50に配列されている。
【0043】
[0051]
修理デバイス10およびバックプレーン50は互いに接触させられ、修理デバイス10はメタルボンディングプロセスまたは導電性エポキシを用いてバックプレーン50上の電極にボンディングされる。続いて、修理デバイス10をUVリリーステープからリリースするための、図7に矢印で示すような、修理ヘッド500に近位である修理デバイス10の側からのUV照射により、修理デバイス10は修理ヘッド500から取り外される。
【0044】
[0052]
図8Aに、第1の修理デバイスの転写後の、バックプレーン50とその上の発光デバイス10とのアセンブリを示す。第1のタイプの欠陥画素19Rのそれぞれは、故障した第1のタイプの発光デバイス10Dと、第1の修理デバイス10Rとを含んだ、第1のタイプの修理済み画素20になる。第1の修理デバイスのそれぞれは、修理サイト(以前の空きサイト11)に位置する、機能する第1のタイプの発光デバイスである。第2のタイプの欠陥画素19Gのそれぞれは、故障した第2のタイプの発光デバイスと、第2の修理デバイス10Gとを含んだ、第2のタイプの修理済み画素20Gになる。第2の修理デバイスのそれぞれは、修理サイト(以前の空きサイト)に位置する、機能する第2のタイプの発光デバイスである。第3のタイプの欠陥画素19Bのそれぞれは、故障した第3のタイプの発光デバイスと、第3の修理デバイス10Bとを含んだ、第3のタイプの修理済み画素20Bになる。第3の修理デバイスのそれぞれは、修理サイト(以前の空きサイト)に位置する、機能する第3のタイプの発光デバイスである。
【0045】
[0053]
簡潔さのために3つの修理デバイス10R、10G、および10Bだけを図8Aに示しているが、各タイプの複数のデバイスが修理ヘッド500上に配置されうることを理解すべきである。例えば、図8Bに示すように、各タイプ(10R、10G、10B)の複数の修理デバイスが、修理ヘッド500A上に配置されうる。各タイプの複数のデバイスは、同一の転写およびボンディングプロセスの間に修理ヘッド500Aからバックプレーン51に転写されてよい。修理ヘッド500Aは、修理ヘッド500Aおよび/またはバックプレーン51が互いに向き合うように裏返されたり回転されたりした後のバックプレーン51の前面上の位置との対応を示すために、デバイス10が配置される側とは反対の裏面側から示されている。
【0046】
[0054]
上述の実施形態においては、図5に示すように、すべてのKGDデバイス10は成長基板1の領域200から第1の転写基板400に転写される。そして、選択されたKGDデバイス10(すなわち、修理デバイス)は、第1の転写基板400から第2の転写基板500へ、バックプレーン50上にマッピングされた欠陥画素19の鏡像に基づいて転送される。したがって、欠陥画素のマッピングは、第1の転写基板から第2の転写基板への転写の間に発生する。
【0047】
[0055]
図9A〜9Gに示す代替実施形態において、欠陥サイトマッピング(すなわちウェアマッピング)はプロセスにおけるより早いステップで発生する。この実施形態において、欠陥サイトマッピングは、ソース基板1から第1の転写基板への転写の間に発生する。したがって、この実施形態において、修理デバイス10は、バックプレーン上の欠陥画素19内の空き修理サイト11の位置と同じ配置で第1の転写基板上に並べられる。
【0048】
[0056]
図9Aおよび9Bに示されるように、ソースクーポン1(例えば成長基板)および第1の転写基板400が提供される。ソースクーポンおよび第1の転写基板は、第1の実施形態と同じであってもよいし、第1の実施形態と異なっていてもよい。
【0049】
[0057]
図9Cに示すように、修理デバイス10(例えばデバイス10R、10G、または10B)はレーザリフトオフまたは他の適切な方法を用いて成長基板1から第1の転写基板400に転写される。本実施形態において、3タイプすべての修理デバイス10(すなわち、赤色放射デバイス10R、緑色放射デバイス10G、および青色放射デバイス10B)は、別個の成長基板1から第1の転写基板400へ順次転写される。例えば、図9Cに示すように、緑色および青色放射デバイス10G、10Bを含んだそれぞれの成長基板1から第1の転写基板400に緑色放射デバイス10Gおよび青色放射デバイス10Bが既に転写されている。そして、赤色放射デバイス10Rが、矢印で示すように、レーザリフトオフによって成長基板の領域200から第1の転写基板400に転写される。
【0050】
[0058]
図9Dに示すように、3つのタイプの修理デバイス10R、10G、および10Bは、第1の転写基板400上の位置であって、バックプレーン52上の同じタイプの欠陥画素19R、19G、および19B内のそれぞれの空き修理サイト11の位置に配置される。3つのタイプの修理デバイス10R、10G、および10Bは、図9Eに示す第2の転写基板(例えば修理ヘッド)500B上の(欠陥画素19R、19G、および19Bに対応する)それぞれの空き修理サイト11の位置の鏡像で第1の転写基板400上に配置される。
【0051】
[0059]
図9Fに示すように、3つのタイプの修理デバイス10R、10G、および10Bは、第1の転写基板400から、第2の転写基板500B上の同じタイプの欠陥画素19R、19G、および19B内のそれぞれの空き修理サイト11の位置の鏡像に転写される。図6に関して上述したのと同じ転写方法を用いることができる。
【0052】
[0060]
そして、図9Gに示すように、3つのタイプの修理デバイス10R、10G、および10Bは、第2の転写基板500から、バックプレーン52上の同じタイプの欠陥画素19R、19G、および19B内のそれぞれの空き修理サイト11の位置に転写される。図7および図8Aに関して上述したのと同じ転写方法を用いることができる。そして、修理デバイス10R、10G、および10Bは、それぞれの修理済み画素20R、20G、および20Bを形成するために、メタルボンディングプロセスまたは導電性エポキシを用いてバックプレーン上の修理サイトにボンディングされてよい。
【0053】
[0061]
上述した実施形態では、1つのバックプレーン上に配置された修理発光デバイスおよび中心発光デバイスが同一の成長基板1から転写される。しかし、別の実施形態では、1つのバックプレーン上に配置された修理発光デバイスおよび中心発光デバイスが、異なる成長基板1から転写される。つまり、第1の成長基板からの中心発光デバイスが第1のバックプレーンに転写されてよく、同一の第1の成長基板からの修理発光デバイスが、別の第2の成長基板からの中心発光デバイスを含んだ異なるバックプレーンに転写されてよい。
【0054】
[0062]
上述したすべての実施形態において、発光デバイス10(例えば中心および修理デバイス)は、有機発光ダイオードを含むおよび/または有機発光ダイオードを構成しうる。一実施形態において、赤色放射、緑色放射、および青色放射デバイス10R、10G、および10Bは、無機発光ダイオードを含んでよい。別の実施形態において、赤色放射デバイス10Rは有機発光ダイオードを含み、緑色および青色放射デバイス10Gおよび10Bは有機発光ダイオード10Rと同一のバックプレーン上の同一の画素に配置された無機発光ダイオードを含んでよい。したがって、直射型ディスプレイデバイスの同一のバックプレーン(例えば図8A、8B、または9Gに示した50、51、または52)は、有機および無機発光ダイオードの両方を含んでよい。有機発光ダイオードは直射型ディスプレイに関してよりよい赤色放射特性を有しうる一方、無機発光ダイオードは直射型ディスプレイに関してよりよい緑色および青色放射特性を有しうるため、同一バックプレーン上での有機および無機発光ダイオードの両方の使用は有利であり得る。本明細書において、有機発光ダイオードはポリマーおよび/または低分子発光層のような有機発光層を含む。ポリマー半導体EL層は、非ドープ型ポリマー(例えば、ポリ(p−フェニレンビニレン)(PPV)、ポリ(ナフタレンビニレン)、またはポリフルオリン)またはドープ型ポリマー(例えば、電気エネルギーを光に変換するために電気的燐光(electrophosphorescence)を用いる有機金属錯体(例えばプラチナまたはイリジウム錯体)ドーパントを有する(ポリ(N−ビニルカーバゾール)母材)を含むことができる。無機発光ダイオードは、IV族、III-V族、またはII-V族の無機半導体発光材料を含む。例えば、窒化ガリウム、窒化インジウムガリウム、または窒化アルミニウムガリウムを発光材料として用いることができる。無機半導体発光ダイオードは、ナノワイヤ活性領域を有してもよいし、あるいはバルクプレーナ活性領域を有してもよい。
【0055】
[0063]
ここまで特定の好ましい実施形態について言及してきたが、本発明がそれに限定されないことが理解されよう。本技術分野における当業者には、開示された実施形態に対して様々な変更がなされうること、およびそのような変更が本発明の範囲に含まれることが意図されていることが想定されるであろう。本開示において、特定の構造および/または配置を用いる実施形態が説明されているが、そのような置換が明示的に禁止されていたり、当業者に不可能であることが知られているわけでもないかぎり、本発明は機能的に等価である他の任意の矛盾しない構造および/または配置を用いて実施されてもよいことが理解される。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8A
図8B
図9A
図9B
図9C
図9D
図9E
図9F
図9G