(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6983843
(24)【登録日】2021年11月26日
(45)【発行日】2021年12月17日
(54)【発明の名称】廃棄物脱水固化設備
(51)【国際特許分類】
B09B 3/00 20060101AFI20211206BHJP
C10L 5/48 20060101ALI20211206BHJP
C10L 5/44 20060101ALI20211206BHJP
【FI】
B09B3/00 301Q
B09B3/00 301W
C10L5/48
C10L5/44
B09B3/00 301Z
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2019-162218(P2019-162218)
(22)【出願日】2019年9月5日
(65)【公開番号】特開2021-37500(P2021-37500A)
(43)【公開日】2021年3月11日
【審査請求日】2020年3月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】594206646
【氏名又は名称】株式会社小熊鉄工所
(74)【代理人】
【識別番号】100092691
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 勇治
(74)【代理人】
【識別番号】100199543
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 隆史
(72)【発明者】
【氏名】小熊 靖生
【審査官】
齊藤 光子
(56)【参考文献】
【文献】
特開2007−307460(JP,A)
【文献】
特開平09−165589(JP,A)
【文献】
特表平10−501569(JP,A)
【文献】
特開2013−031945(JP,A)
【文献】
特開2007−136274(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B09B 1/00−5/00
C10L 5/44,48
F26B 3/00,5/00,21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
順次投入されてくる廃棄物を破砕する破砕部と、該破砕部から排出される廃棄物を貯留して定量給送する定量給送部と、並列する二個のスクリュウの回転により廃棄物を移送圧縮して脱水及び固化する脱水固化部と、該定量給送部からの廃棄物を該脱水固化部に制御給送するサージビンと、該脱水固化部から排出される廃棄物の固化物を冷却搬送する冷却用コンベヤ部と、該脱水固化部から脱水されて無害化処理される廃棄物の廃水を溜める廃水溜部と、該冷却用コンベヤ部からの固化物を収容可能なメッシュコンテナ部と、該固化物に風を吹き付けて該メッシュコンテナ部のメッシュ部分の隙間から水分を飛ばして送風乾燥する送風乾燥部とを具備してなり、上記定量給送部は、上記破砕部から排出される廃棄物を貯留する貯留ホッパー及び貯留ホッパー内の廃棄物を定量給送する給送機構を備え、該給送機構は回転自在に並列配置された二個のスクリュウからなり、上記脱水固化部内の廃棄物の量の低下信号を受けて二個のスクリュウが回転して貯留ホッパー内に貯留された廃棄物を順次定量給送落下させるように構成され、上記脱水固化部及び上記サージビンにあっては、上記定量給送部から順次定量給送される廃棄物は上記サージビンを介して脱水固化部に給送量が制御されて落下給送され、脱水固化部に落下給送された廃棄物は並列する二個のスクリュウの回転により移送圧縮して廃棄物の廃水の脱水及び廃棄物を固化する構造とされていることを特徴とする廃棄物脱水固化設備。
【請求項2】
上記廃棄物中の磁性体からなる金属くずを除去する磁選機を備えてなることを特徴とする請求項1記載の廃棄物脱水固化設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主として、パルパー粕、スクリーン粕等のペーパースラッジ、廃プラスチック、木くず等の工場から出る各可燃性の廃棄物から固形燃料を製造する際に用いられる廃棄物脱水固化設備に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来この種の廃棄物脱水固化設備として、並列する二個のスクリュウの回転により移送圧縮して脱水及び固化する構造のものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第5776975号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら上記従来構造の場合、例えば、板紙業界で発生するペーパースラッジ等の水分を多く含む廃棄物の脱水固化にあっては、脱水固化された廃棄物の固化物の含水率は高く、固化物を燃料として用いるには燃焼効率が低くなり、あるいは、水を多く含むので固化物の重量が大きくなり、固化物の輸送コストが高くなることがあるという不都合を有している。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明はこのような不都合を解決することを目的とするもので、本発明のうちで、請求項1記載の発明は、順次投入されてくる廃棄物を破砕する破砕部と、該破砕部から排出される廃棄物を貯留して定量給送する定量給送部と、並列する二個のスクリュウの回転により廃棄物を移送圧縮して脱水及び固化する脱水固化部と、該定量給送部からの廃棄物を該脱水固化部に制御給送するサージビンと、該脱水固化部から排出される廃棄物の固化物を冷却搬送する冷却用コンベヤ部と、該脱水固化部から脱水され
て無害化処理される廃棄物の廃水を溜める廃水溜部と、該冷却用コンベヤ部からの固化物を収容可能なメッシュコンテナ部と、該固化物に風を吹き付けて該メッシュコンテナ部のメッシュ部分の隙間から水分を飛ばして送風乾燥する送風乾燥部とを具備し
てなり、上記定量給送部は、上記破砕部から排出される廃棄物を貯留する貯留ホッパー及び貯留ホッパー内の廃棄物を定量給送する給送機構を備え、該給送機構は回転自在に並列配置された二個のスクリュウからなり、上記脱水固化部内の廃棄物の量の低下信号を受けて二個のスクリュウが回転して貯留ホッパー内に貯留された廃棄物を順次定量給送落下させるように構成され、上記脱水固化部及び上記サージビンにあっては、上記定量給送部から順次定量給送される廃棄物は上記サージビンを介して脱水固化部に給送量が制御されて落下給送され、脱水固化部に落下給送された廃棄物は並列する二個のスクリュウの回転により移送圧縮して廃棄物の廃水の脱水及び廃棄物を固化する構造とされていることを特徴とする廃棄物脱水固化設備にある。
【0006】
又、請求項2記載の発明は、上記廃棄物中の磁性体からなる金属くずを除去する磁選機を備えてなることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明は上述の如く、請求項1記載の発明にあっては、順次投入されてくる廃棄物は破砕部により破砕され、定量給送部は破砕部から排出される廃棄物を貯留して定量給送し、定量給送部からの廃棄物はサージビンにより脱水固化部に給送量が制御されて給送され、脱水固化部の並列する二個のスクリュウの回転により廃棄物は移送圧縮されて脱水及び固化され、脱水固化部から排出される廃棄物の固化物は冷却用コンベヤ部により冷却搬送され、一方、脱水固化部から脱水され
て無害化処理される廃棄物の廃水は廃水溜部に溜められ、冷却用コンベヤ部からの固化物はメッシュコンテナ部に収容され、送風乾燥部はメッシュコンテナ部に収容された固化物に風を吹き付けてメッシュコンテナ部のメッシュ部分の隙間から水分を飛ばして送風乾燥することになり、
かつ、上記定量給送部は、上記破砕部から排出される廃棄物を貯留する貯留ホッパー及び貯留ホッパー内の廃棄物を定量給送する給送機構を備え、該給送機構は回転自在に並列配置された二個のスクリュウからなり、上記脱水固化部内の廃棄物の量の低下信号を受けて二個のスクリュウが回転して貯留ホッパー内に貯留された廃棄物を順次定量給送落下させるように構成され、上記脱水固化部及び上記サージビンにあっては、上記定量給送部から順次定量給送される廃棄物は上記サージビンを介して脱水固化部に給送量が制御されて落下給送され、脱水固化部に落下給送された廃棄物は並列する二個のスクリュウの回転により移送圧縮して廃棄物の廃水の脱水及び廃棄物を固化する構造とされ、したがって、廃棄物を固化物に固化成形することができると共に廃棄物を脱水して含水率の低い固化物を得ることができ、例えば、ペーパースラッジ等の水分を多く含む廃棄物にあっても、脱水固化された廃棄物の固化物の含水率を低くすることができ、脱水固化された固化物を燃焼効率の高い燃料として用いることができ、しかも、固化物の含水率を低く抑えることができ、水分の低下による廃棄物の重量を低く抑えることができ、固化物の輸送コストを低減することができる。
【0008】
又、請求項2記載の発明にあっては、上記廃棄物中の磁性体からなる金属くずを除去する磁選機を備えているので、廃棄物中の金属を取り除いて良好な固形燃料を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の実施の形態例の全体構成系統説明図である。
【
図2】本発明の実施の形態例の破砕部の説明側断面図である。
【
図3】本発明の実施の形態例の定量給送部の説明側断面図である。
【
図4】本発明の実施の形態例の定量給送部の説明平面図である。
【
図5】本発明の実施の形態例の脱水固化部及びサージビンの説明側断面図である。
【
図6】本発明の実施の形態例のサージビンの説明平面図である。
【
図7】本発明の実施の形態例の脱水固化部の説明平面図である。
【
図8】本発明の実施の形態例のメッシュコンテナ部及び送風乾燥部の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1乃至
図8は本発明の実施の形態例を示し、
図1の如く、大別して、順次投入されてくる廃棄物Wを破砕する破砕部1と、破砕部1から排出される廃棄物Wを貯留して定量給送する定量給送部2と、並列する二個のスクリュウS・Sの回転により廃棄物Wを移送圧縮して脱水及び固化する脱水固化部3と、定量給送部2からの廃棄物Wを脱水固化部3に制御給送するサージビン4と、脱水固化部3から排出される廃棄物Wの固化物Dを冷却搬送する冷却用コンベヤ部5と、脱水固化部3から脱水された廃棄物Wの廃水Hを溜める廃水溜部6と、冷却用コンベヤ部5からの固化物Dを収容可能なメッシュコンテナ部7と、固化物Dに風Kを吹き付けてメッシュコンテナ部7のメッシュ部分Rの隙間から水分Eを飛ばして送風乾燥する送風乾燥部8とを備えて構成されている。
【0011】
この場合、上記破砕部1にあっては、人為的又は機械的に順次投入されてくるペーパースラッジ等の廃棄物Wを破砕する構造とされ、この場合、
図2の如く、破砕機体1aに回転刃1bを回転自在に配置すると共に固定刃1cを配置し、破砕機体1aの上部に廃棄物Wの投入口部1dを配置し、投入口部1dに投入された廃棄物Wを支点軸1fを中心として押圧シリンダ1eにより揺動押圧する押圧部材1gからなる押圧機構1hを配設し、廃棄物Wを押圧部材1gにより押圧すると共に回転刃1bと固定刃1cとの協動により破砕し、破砕された廃棄物Wを落下させる構造となっている。
【0012】
また、この場合、上記定量給送部2にあっては、
図1の如く、上記破砕部1から排出される廃棄物Wを第一の搬送コンベヤC
1及び第二の搬送コンベヤC
2を介して貯留する貯留ホッパー2a及び貯留ホッパー2a内の廃棄物Wを定量給送する給送機構2bを備えてなり、この場合、上記給送機構2bは、
図3、
図4の如く、貯留ホッパー2aを備えた給送機体2cに二個のスクリュウ2d・2dを回転自在に並列配置し、二個のスクリュウ2d・2dをモータ2eにより回転させ、脱水固化部3内の廃棄物Wの量の低下信号を受けて二個のスクリュウ2d・2dが回転し、スクリュウ2d・2dの回転により貯留ホッパー2a内に貯留された廃棄物Wを順次定量給送して落下口2fから落下させるように構成している。
【0013】
また、上記脱水固化部3及び上記サージビン4、所謂、給送制御装置にあっては、
図1の如く、上記定量給送部2から順次定量給送される廃棄物Wは第三の搬送コンベヤC
3を介して上記サージビン4に給送され、サージビン4に給送された廃棄物Wは脱水固化部3に給送量が制御されて落下給送され、脱水固化部3に落下給送された廃棄物Wは並列する二個のスクリュウS・Sの回転により移送圧縮して脱水及び固化する構造とされ、この場合、
図5、
図6、
図7の如く、脱水固化機体3aに二個のスクリュウS・Sを回転自在に並列配置し、脱水固化機体3aに受入口3bが形成され、二個のスクリュウS・SをモータMにより回転させ、脱水固化機体3aにダイスプレート3cを配置し、ダイスプレート3cに二個のスクリュウS・Sの回転により移送圧縮されて成形された廃棄物Wの固化物Dが吐出する複数個の吐出口3d・3d・・が形成され、例えば、直径25mm、50mm等の丸棒状に成形されて吐出される固化物Dが適宜長さ、例えば20mm、30mmの長さ宛に切断して排出する構造とされ、この脱水固化機体3aの周囲壁に廃棄物Wの廃水Hが流下する複数個の吐水口3e・3eが形成されてなり、又、この場合、ホッパー4aを備えた制御給送機体4bに受入口4cが形成され、二個のスクリュウ4d・4dを回転自在に並列配置し、二個のスクリュウ4d・4dをモータ4eにより回転させ、二個のスクリュウ4d・4dの回転によりホッパー4a内に貯留された廃棄物Wの給送量を制御し、給送量の制御により脱水固化部3のモータMの負荷防止を図り、廃棄物Wを落下口4fから落下させるように構成されている。
【0014】
しかして、上記サージビン4は上記定量給送部2の落下口2fからの廃棄物Wを受入口4cで受け入れて二個のスクリュウ4d・4dにより給送量が制御されて落下口4fを介して脱水固化部3に制御給送し、脱水固化部3はサージビン4の落下口4fからの廃棄物Wを受入口3bで受け入れて二個のスクリュウS・Sの回転により移送圧縮して廃棄物Wの固化物D・・が複数個の吐出口3d・3d・・から棒状に複数個吐出されると共に上記脱水固化機体3aの周囲壁の複数個の吐水口3e・3eから廃棄物Wの廃水Hが流下することになる。
【0015】
5は冷却用コンベヤ部であって、
図1の如く、上記脱水固化部3から排出される廃棄物Wの固化物Dを冷却機構5aにより冷却して搬送する構造とされ、この場合、
図8の如く、冷却機構5aとして、送風カバー5b、送風ダクト5c及び図示省略の送風機からなり、送風機からの風を送風ダクト5cを介して廃棄物Wの複数個の固化物D・・に吹き付けて冷却するように構成している。
【0016】
6は廃水溜部であって、
図1の如く、上記脱水固化部3から脱水された廃棄物Wの廃水Hを溜めるように構成され、廃水溜部6に溜められた廃水Hは無害化処理等がなされることになる。
【0017】
7はメッシュコンテナ部であって、
図8の如く、上記冷却用コンベヤ部5からの固化物D・・を収容可能に形成され、周囲壁の全面又は部分的にメッシュ部分Rが形成され、メッシュ部分Rは例えば、金網状や線材を縦横に交差した線材からなる部材、パンチングメタルが用いられ、メッシュ部分Rの隙間から水分Eが通過可能に構成されている。
【0018】
8は送風乾燥部であって、
図8の如く、上記メッシュコンテナ部7に送風機構8aが接続され、メッシュコンテナ部7に収容された複数個の固化物D・・に送風機構8aから風Kを吹き付けてメッシュコンテナ部7のメッシュ部分Rの隙間から水分Eを飛ばして送風乾燥するように構成されている。
【0019】
9・10は磁選機であって、上記廃棄物W中の磁性体からなる金属くずGを除去するように構成され、この場合、
図1の如く、上記第一の搬送コンベヤC
1には吊下構造の磁選機9が配設され、磁選機9により除去された金属くずGを受ける受箱Fが配置され、上記第二の搬送コンベヤC
2にはプーリー内蔵構造の磁選機10が配設され、磁選機10により除去された金属くずGを受ける受箱Fが配置され、磁選機9及び磁選機10により二段階で金属くずGを除去するように構成している。
【0020】
この実施の形態例は上記構成であるから、
図1の如く、順次投入されてくる廃棄物Wは破砕部1により破砕され、定量給送部2は、
図1、
図3、
図4の如く、破砕部1から排出される廃棄物Wを貯留して定量給送し、定量給送部2からの廃棄物Wは、
図1、
図3、
図4、
図5の如く、サージビン4により脱水固化部3に給送量が制御されて給送され、
図1、
図5、
図6、
図7、
図8の如く、脱水固化部3の並列する二個のスクリュウS・Sの回転により廃棄物Wは移送圧縮されて脱水及び固化され、脱水固化部3から排出される廃棄物Wの固化物D・・は冷却用コンベヤ部5により冷却搬送され、一方、
図1、
図5の如く、脱水固化部3から脱水された廃棄物Wの廃水Hは廃水溜部6に溜められ、
図1、
図8の如く、冷却用コンベヤ部5からの固化物D・・はメッシュコンテナ部7に収容され、送風乾燥部8はメッシュコンテナ部7に収容された固化物D・・に風Kを吹き付けてメッシュコンテナ部7のメッシュ部分Rの隙間から水分Eを飛ばして送風乾燥することになり、したがって、廃棄物Wを固化物D・・に固化成形することができると共に廃棄物Wを脱水して含水率の低い固化物Dを得ることができ、例えば、ペーパースラッジ等の水分Eを多く含む廃棄物Wにあっても、脱水固化された廃棄物Wの固化物Dの含水率を低くすることができ、脱水固化された固化物D・・を燃焼効率の高い燃料として用いることができ、しかも、固化物Dの含水率を低く抑えることができ、水分Eの低下による廃棄物Wの重量を低く抑えることができ、固化物D・・の輸送コストを低減することができる。
【0021】
例えば、具体的には、上記破砕部1に投入された廃棄物Wの含水率は約65%であり、上記脱水固化部3における脱水固化後の廃棄物Wの含水率は約30%、温度は約80℃であり、冷却用コンベヤ部5における搬送後の廃棄物Wの固化物D・・の含水率は約25%、温度は約40℃に低下し、送風乾燥部8におけるメッシュコンテナ部7に収容された廃棄物Wの固化物D・・の含水率は約15%、温度は約25℃に低下したことを測定することができ、廃棄物Wの脱水固化能力を実証することができた。
【0022】
この場合、上記廃棄物W中の磁性体からなる金属くずGを除去するように構成され、この場合、
図1の如く、上記第一の搬送コンベヤC
1には吊下構造の磁選機9が配設され、磁選機9により除去された金属くずGを受ける受箱Fが配置され、上記第二の搬送コンベヤC
2にはプーリー内蔵構造の磁選機10が配設され、磁選機10により除去された金属くずGを受ける受箱Fが配置され、磁選機9及び磁選機10により二段階で金属くずGを除去するように構成されているから、廃棄物W中の金属を取り除いて良好な固形燃料を製造することができる。
【0023】
尚、本発明は上記実施の形態例に限られるものではなく、破砕部1、定量給送部2、脱水固化部3、サージビン4、冷却用コンベヤ部5、廃水溜部6、メッシュコンテナ部7、送風乾燥部8、磁選機9・10等の構造等は適宜変更して設計される。
【0024】
以上、所期の目的を充分達成することができる。
【符号の説明】
【0025】
W 廃棄物
S スクリュウ
D 固化物
H 廃水
R メッシュ部分
G 金属くず
K 風
E 水分
1 破砕部
2 定量給送部
2a 貯留ホッパー
2b 給送機構
2d スクリュウ
3 脱水固化部
4 サージビン
5 冷却用コンベヤ部
6 廃水溜部
7 メッシュコンテナ部
8 送風乾燥部
9 磁選機
10 磁選機