特許第6983847号(P6983847)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6983847
(24)【登録日】2021年11月26日
(45)【発行日】2021年12月17日
(54)【発明の名称】鞍乗型電動車両
(51)【国際特許分類】
   B62J 45/00 20200101AFI20211206BHJP
   B62J 6/022 20200101ALI20211206BHJP
   B62J 6/22 20200101ALI20211206BHJP
   B62J 23/00 20060101ALI20211206BHJP
   B62J 43/16 20200101ALI20211206BHJP
   B62M 7/12 20060101ALI20211206BHJP
【FI】
   B62J45/00
   B62J6/022
   B62J6/22
   B62J23/00 A
   B62J43/16
   B62M7/12
【請求項の数】12
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2019-192187(P2019-192187)
(22)【出願日】2019年10月21日
(65)【公開番号】特開2021-66290(P2021-66290A)
(43)【公開日】2021年4月30日
【審査請求日】2020年5月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】000010076
【氏名又は名称】ヤマハ発動機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】特許業務法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】森井 保宏
【審査官】 田中 成彦
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−176695(JP,A)
【文献】 国際公開第2019/159828(WO,A1)
【文献】 国際公開第2019/082615(WO,A1)
【文献】 中国特許出願公開第108528578(CN,A)
【文献】 国際公開第2013/137029(WO,A1)
【文献】 特開2014−110205(JP,A)
【文献】 特開2019−043286(JP,A)
【文献】 特開2018−043744(JP,A)
【文献】 特開2016−111775(JP,A)
【文献】 特開平07−087607(JP,A)
【文献】 中国特許出願公開第104986266(CN,A)
【文献】 中国実用新案第202783526(CN,U)
【文献】 米国特許出願公開第2017/0225615(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2015/0367733(US,A1)
【文献】 独国特許出願公開第102017210946(DE,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62J 45/00
B62J 6/022
B62J 6/22
B62J 23/00
B62J 43/16
B62M 7/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動モータと、
前記駆動モータへ電力を供給するバッテリと、
前記バッテリを充電するための充電コネクタと、
前記充電コネクタが内部に配置され、前方に下がる傾斜領域を外面に含み、前記傾斜領域に開口を含むフロントカウルと、
前記開口の開閉を可能にするように前記フロントカウルに取り付けられたリッドであって、前記リッドは前記開口を閉じる状態で車幅方向に離れた一対の外側エッジを含む外形になっており、前記一対の外側エッジは前記車幅方向に最も離れた一対の離隔外端部を含み、前記一対の外側エッジは前記一対の離隔外端部からそれぞれ下方向にあるほど相互に接近する一対の外側下方傾斜部を含むリッドと、
前記フロントカウルの前記傾斜領域に発光面を有し、前記発光面は前記一対の外側エッジにそれぞれ対向する一対の内側エッジおよび外方向に凸となる一対の第2外側エッジを含む外形になっており、前記一対の内側エッジは前記車幅方向に最も離れた一対の離隔内端部を含み、前記一対の内側エッジは前記一対の離隔内端部からそれぞれ下方向にあるほど相互に接近する一対の内側下方傾斜部を含むライトと、
を含む、鞍乗型電動車両。
【請求項2】
請求項1に記載された鞍乗型電動車両において、
前記リッドの前記一対の外側エッジは、外方向に凸となる一対の凸状のエッジであり、
前記発光面の前記一対の内側エッジは、前記外方向に凹となる一対の凹状のエッジである、鞍乗型電動車両。
【請求項3】
請求項1又は2に記載された鞍乗型電動車両において、
前記一対の内側エッジのそれぞれの最上端及び最下端を結んだ線分に前記リッドが重なる、鞍乗型電動車両。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載された鞍乗型電動車両において、
前記発光面は、相互に分離されている第1発光面及び第2発光面を含み、
前記一対の内側エッジは、前記第1発光面の第1内側エッジ及び前記第2発光面の第2内側エッジである、鞍乗型電動車両。
【請求項5】
請求項1から3のいずれか1項に記載された鞍乗型電動車両において、
前記発光面の前記外形は、前記リッドの側方及び下方に位置して前記リッドを囲む連続一体的な形状である、鞍乗型電動車両。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1項に記載された鞍乗型電動車両において、
前記発光面の前記一対の内側エッジは、前記一対の離隔内端部からそれぞれ上方向にあるほど相互に接近する一対の内側上方傾斜部を含む、鞍乗型電動車両。
【請求項7】
請求項6に記載された鞍乗型電動車両において、
前記発光面の前記一対の内側上方傾斜部のそれぞれの最上端は、前記リッドの最上端部よりも低い位置にある、鞍乗型電動車両。
【請求項8】
請求項6に記載された鞍乗型電動車両において、
前記発光面の前記一対の内側上方傾斜部のそれぞれの最上端は、前記リッドの最上端部よりも高い位置にある、鞍乗型電動車両。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか1項に記載された鞍乗型電動車両において、
前記リッドの前記一対の外側エッジは、前記一対の離隔外端部からそれぞれ上方向にあるほど相互に接近する一対の外側上方傾斜部を含む、鞍乗型電動車両。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか1項に記載された鞍乗型電動車両において、
前記ライトは、デイタイムランニングライトである、鞍乗型電動車両。
【請求項11】
請求項1から10のいずれか1項に記載された鞍乗型電動車両において、
前記リッドは、施錠及び解錠の遠隔操作が可能になっている、鞍乗型電動車両。
【請求項12】
請求項1から11のいずれか1項に記載された鞍乗型電動車両において、
前記ライトは、前記バッテリの充電中を含む所定期間に点灯又は点滅するようになっている、鞍乗型電動車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鞍乗型電動車両に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、フロントカウルに開口が設けられ、開口の内側にケーブルが配置され、開口が蓋部材で閉塞される電動二輪車が開示されている。フロントカウルには、種々のライトが設けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012−176695号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
蓋部材は、意匠上又は構造上の理由から非矩形になることがある。そのような蓋部材は、左右に幅が広い部分と幅が狭い部分を有する。フロントカウルの面積は狭いので、周知のライトを、蓋部材の幅の狭い部分の左右に配置せざるを得ないなど、配置に制限があった。
【0005】
本発明は、設計の自由度を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明に係る鞍乗型電動車両は、駆動モータと、前記駆動モータへ電力を供給するバッテリと、前記バッテリを充電するための充電コネクタと、前記充電コネクタが内部に配置され、前方に下がる傾斜領域を外面に含み、前記傾斜領域に開口を含むフロントカウルと、前記開口の開閉を可能にするように前記フロントカウルに取り付けられたリッドであって、前記リッドは前記開口を閉じる状態で車幅方向に離れた一対の外側エッジを含む外形になっており、前記一対の外側エッジは前記車幅方向に最も離れた一対の離隔外端部を含み、前記一対の外側エッジは前記一対の離隔外端部からそれぞれ下方向にあるほど相互に接近する一対の外側下方傾斜部を含むリッドと、前記フロントカウルの前記傾斜領域に発光面を有し、前記発光面は前記一対の外側エッジにそれぞれ対向する一対の内側エッジを含む外形になっており、前記一対の内側エッジは前記車幅方向に最も離れた一対の離隔内端部を含み、前記一対の内側エッジは前記一対の離隔内端部からそれぞれ下方向にあるほど相互に接近する一対の内側下方傾斜部を含むライトと、を含む。
【0007】
本発明によれば、発光面をリッドに近づけることができるので、設計の自由度を向上させることができる。
【0008】
(2)(1)に記載された鞍乗型電動車両において、前記リッドの前記一対の外側エッジは、外方向に凸となる一対の凸状のエッジであり、前記発光面の前記一対の内側エッジは、前記外方向に凹となる一対の凹状のエッジであってもよい。
【0009】
(3)(1)又は(2)に記載された鞍乗型電動車両において、前記一対の内側エッジのそれぞれの最上端及び最下端を結んだ線分に前記リッドが重なってもよい。
【0010】
(4)(1)から(3)のいずれか1項に記載された鞍乗型電動車両において、前記発光面は、相互に分離されている第1発光面及び第2発光面を含み、前記一対の内側エッジは、前記第1発光面の第1内側エッジ及び前記第2発光面の第2内側エッジであってもよい。
【0011】
(5)(1)から(3)のいずれか1項に記載された鞍乗型電動車両において、前記発光面の前記外形は、前記リッドの側方及び下方に位置して前記リッドを囲む連続一体的な形状であってもよい。
【0012】
(6)(1)から(5)のいずれか1項に記載された鞍乗型電動車両において、前記発光面の前記一対の内側エッジは、前記一対の離隔内端部からそれぞれ上方向にあるほど相互に接近する一対の内側上方傾斜部を含んでもよい。
【0013】
(7)(6)に記載された鞍乗型電動車両において、前記発光面の前記一対の内側上方傾斜部のそれぞれの最上端は、前記リッドの最上端部よりも低い位置にあってもよい。
【0014】
(8)(6)に記載された鞍乗型電動車両において、前記発光面の前記一対の内側上方傾斜部のそれぞれの最上端は、前記リッドの最上端部よりも高い位置にあってもよい。
【0015】
(9)(1)から(8)のいずれか1項に記載された鞍乗型電動車両において、前記リッドの前記一対の外側エッジは、前記一対の離隔外端部からそれぞれ上方向にあるほど相互に接近する一対の外側上方傾斜部を含んでもよい。
【0016】
(10)(1)から(9)のいずれか1項に記載された鞍乗型電動車両において、前記ライトは、デイタイムランニングライトであってもよい。
【0017】
(11)(1)から(10)のいずれか1項に記載された鞍乗型電動車両において、前記リッドは、施錠及び解錠の遠隔操作が可能になっていてもよい。
【0018】
(12)(1)から(11)のいずれか1項に記載された鞍乗型電動車両において、前記ライトは、前記バッテリの充電中を含む所定期間に点灯又は点滅するようになっていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】第1の実施形態に係る鞍乗型電動車両の全体斜視図である。
図2図1に示す鞍乗型電動車両の内部構造図である。
図3】フロントカウルの外面の一部を示す図である。
図4】第2の実施形態においてフロントカウルの外面の一部を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。但し、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲において様々な態様で実施することができ、以下に例示する実施形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
【0021】
[第1の実施形態]
図1は、実施形態に係る鞍乗型電動車両の全体斜視図である。鞍乗型電動車両は、電動二輪車であるが、車輪の数は問わない。鞍乗型電動車両は、例えば不整地走行用の四輪車両であってもよい。鞍乗型電動車両は、オンロードタイプであっても、オフロードタイプであっても、スクータタイプであってもよい。
【0022】
本実施形態において、方向は、鞍乗型電動車両の直進方向を基準にする。例えば、図1の矢印F及びBは、それぞれ、前方向及び後方向を示す。上下方向は、前方向を基準とした上下方向であり、左右方向は、前方向を基準とした左右方向である。
【0023】
図2は、図1に示す鞍乗型電動車両の内部構造図である。鞍乗型電動車両は車体フレーム10を備えている。車体フレーム10の前端部にはフロントフォーク12が左右方向に回転可能に支持されている。フロントフォーク12の下端部には前輪14が回転可能に支持されている。フロントフォーク12の上端部には操舵のためのハンドル16(図1)が設けられている。車体フレーム10の後下部にはリアユニット18が上下方向に揺動可能に支持されている。リアユニット18の後端部には後輪20が回転可能に支持されている。車体フレーム10の後上部には運転者が座るシート22(図1)が設けられている。
【0024】
鞍乗型電動車両は、駆動輪である後輪20を駆動する駆動モータ24を備えている。駆動モータ24は例えば三相交流モータである。駆動モータ24は車体フレーム10に支持されている。駆動モータ24の駆動力はベルト26等の伝達部材を介して後輪20に伝達される。これに限らず、駆動モータ24は前輪14を駆動してもよいし、前輪14と後輪20の両方を駆動してもよい。
【0025】
鞍乗型電動車両は、駆動モータ24に供給する電力を蓄えるバッテリ28を備えている。バッテリ28は例えばリチウムイオン電池である。バッテリ28はシート22の下方向に配置されている。充電コネクタ30が、ケーブル32を介してバッテリ28と電気的に接続されている。充電時において、充電コネクタ30には、給電プラグ(図示せず)が挿入されて充電を行えるようになっている。
【0026】
図1に示すように、鞍乗型電動車両は、フロントカウル34を有する。フロントカウル34は、車体フレーム10(図2)の前端部に、車幅方向(左右方向)に広がり上下方向に延びる。フロントカウル34の内部に充電コネクタ30(図2)が配置されている。フロントカウル34は、前方に下がる傾斜領域36を外面に含む。
【0027】
図3は、フロントカウル34の外面の一部を示す図である。フロントカウル34は、傾斜領域36に開口38を有する。開口38の内側には、充電コネクタ30が位置する。
【0028】
[リッド]
鞍乗型電動車両は、リッド40を有する。本実施形態では、リッド40は、充電用リッドであって充電コネクタ30を覆う。リッド40は、収納ボックス用のフタであってもよい。リッド40は、フロントカウル34に取り付けられている。リッド40は、フロントカウル34の開口38の開閉を可能にする。図3の例では、開口38よりもリッド40が小さく、開口38の内側にリッド40が位置し、開口38の周縁とリッド40の周縁が対向している。変形例として、開口38よりもリッド40が大きくてもよい。その場合、リッド40の外周端部が開口38の周縁を覆うように位置する。リッド40は、施錠及び解錠の遠隔操作を可能としても良い。例えば、図示しないイグニッションキーの隣にボタンがあり、それを押すと、リッド40が開くようになっていてもよい。
【0029】
図3に示すリッド40は、六角形状となっている。六角形の角が丸い形状になっていてもよい。リッド40は、上下方向の両側に上エッジ42及び下エッジ44を有する。上エッジ42及び下エッジ44は、車幅方向に並行に延びる。上エッジ42及び下エッジ44は、直線であってもよいし、曲線であってもよい。曲線は、外方向に凸であっても凹であってもよい。上エッジ42及び下エッジ44は、同じ長さでもよいし、異なる長さでもよい。図3の例では、上エッジ42よりも下エッジ44が短い。上エッジ42よりも下エッジ44が長くてもよい。
【0030】
[一対の外側エッジ]
リッド40の外形は、開口38を閉じる状態で、車幅方向に離れた一対の外側エッジ46を含む。一対の外側エッジ46は、上エッジ42及び下エッジ44を挟む位置にある。外側エッジ46と上エッジ42及び下エッジ44のそれぞれとの間の内角は、鈍角になっている。そのため、一対の外側エッジ46は、外方向(車幅方向に沿って離れる方向)に、凸となる一対の凸状のエッジになっている。外側エッジ46は、直線を含んでよいし、全体的に曲線であってもよい。一対の外側エッジ46は、リッド40の中心(車幅方向の中心)を通って車幅方向に直交する線Lに対して線対称になっている。
【0031】
[一対の離隔外端部]
一対の外側エッジ46は、車幅方向に最も離れた一対の離隔外端部48を含む。離隔外端部48は、凸状のエッジの頂点にある。リッド40は、一対の離隔外端部48の間で、車幅方向に最も広くなっている。一対の離隔外端部48は、図3に示すように下エッジ44よりも上エッジ42に近い位置にあってもよく、上エッジ42及び下エッジ44からの距離が等しい位置にあってもよく、上エッジ42よりも下エッジ44に近い位置にあっても良い。一対の離隔外端部48は、それぞれ、リッド40の中心(車幅方向の中心)からの距離が等しくなっている。
【0032】
[一対の外側上方傾斜部]
一対の外側エッジ46は、一対の外側上方傾斜部50を含む。一対の外側上方傾斜部50は、一対の離隔外端部48からそれぞれ上方向にあるほど相互に接近する。外側上方傾斜部50は、直線であってもよいし、曲線であってもよい。一対の外側上方傾斜部50は、リッド40の中心(車幅方向の中心)を通って車幅方向に直交する線Lに対して線対称になっている。
【0033】
[一対の外側下方傾斜部]
一対の外側エッジ46は、一対の外側下方傾斜部52を含む。一対の外側下方傾斜部52は、一対の離隔外端部48からそれぞれ下方向にあるほど相互に接近する。外側下方傾斜部52は、直線であってもよいし、曲線であってもよい。一対の外側下方傾斜部52は、リッド40の中心(車幅方向の中心)を通って車幅方向に直交する線Lに対して線対称になっている。
【0034】
[ライト]
鞍乗型電動車両は、ライト54を有する。ライト54は、デイタイムランニングライトである。ライト54は、図2に示すバッテリ28の充電中を含む所定期間に点灯又は点滅するようになっている。ライト54は、フロントカウル34の傾斜領域36に発光面56を有する。発光面56は、第1発光面56A及び第2発光面56Bを含む。第1発光面56A及び第2発光面56Bは、相互に分離されている。第1発光面56A及び第2発光面56Bは、リッド40の中心(車幅方向の中心)を通って車幅方向に直交する線Lに対して線対称になっている。
【0035】
[一対の内側エッジ]
発光面56の外形は、一対の外側エッジ46にそれぞれ対向する一対の内側エッジ58を含む。一対の内側エッジ58は、第1発光面56Aの第1内側エッジ58A及び第2発光面56Bの第2内側エッジ58Bである。一対の内側エッジ58は、外方向に凹となる一対の凹状のエッジである。一対の内側エッジ58のそれぞれの最上端及び最下端を結んだ線分LSにリッド40が重なる。内側エッジ58は、直線を含んでよいし、全体的に曲線であってもよい。一対の内側エッジ58は、リッド40の中心(車幅方向の中心)を通って車幅方向に直交する線Lに対して線対称になっている。
【0036】
[一対の離隔内端部]
一対の内側エッジ58は、車幅方向に最も離れた一対の離隔内端部60を含む。離隔内端部60は、凹状のエッジの窪みの最も深い位置にある。図3に示すように、一対の離隔内端部60は、内側エッジ58の最下端よりも内側エッジ58の最上端に近い位置にあってもよく、内側エッジ58の最下端及び最上端のいずれからも等しい距離にあってもよく、内側エッジ58の最上端よりも内側エッジ58の最下端に近い位置にあってもよい。一対の離隔内端部60は、それぞれ、リッド40の中心(車幅方向の中心)からの距離が等しくなっている。
【0037】
[一対の内側上方傾斜部]
一対の内側エッジ58は、一対の内側上方傾斜部62を含む。一対の内側上方傾斜部62は、一対の離隔内端部60からそれぞれ上方向にあるほど相互に接近する。内側上方傾斜部62は、リッド40の外側上方傾斜部50に対向しており、両者は平行であってもよいし、非平行であってもよい。内側上方傾斜部62の最上端は、リッド40の最上端部よりも低い位置にある。
【0038】
[一対の内側下方傾斜部]
一対の内側エッジ58は、一対の内側下方傾斜部64を含む。一対の内側下方傾斜部64は、一対の離隔内端部60からそれぞれ下方向にあるほど相互に接近する。内側下方傾斜部64は、リッド40の外側下方傾斜部52に対向しており、両者は平行であってもよいし、非平行であってもよい。内側上方傾斜部62の最下端は、リッド40の最下端部よりも高い位置にある。
【0039】
本実施形態によれば、発光面56をリッド40に近づけることができるので、設計の自由度を向上させることができる。
【0040】
発光面56(第1発光面56A及び第2発光面56Bの全体)の外形は、一対の内側エッジ58の他に、一対の第2外側エッジ66を有する。一対の第2外側エッジ66のそれぞれは、一対の内側エッジ58の対応する1つに応じた形状になっている。詳しくは、第2外側エッジ66は、内側エッジ58の内側上方傾斜部62及び内側下方傾斜部64に沿った形状(例えば平行なエッジ)になっている。また、一対の第2外側エッジ66は、リッド40の一対の外側エッジ46に対応して、外方向(車幅方向に沿って離れる方向)に、凸となる一対の凸状のエッジになっている。
【0041】
第2外側エッジ66の最上端は、リッド40の最上端部よりも高い位置にある。内側エッジ58と第2外側エッジ66を接続する第2上エッジ68は、外方向(車幅方向に沿って離れる方向)に上がるように傾斜している。第2外側エッジ66の最下端は、リッド40の最下端部よりも高い位置にある。内側エッジ58と第2外側エッジ66を接続する第2下エッジ70は、リッド40の下エッジ44と平行になっている。
【0042】
[第2の実施形態]
図4は、第2の実施形態においてフロントカウルの外面の一部を示す図である。
【0043】
[リッド]
リッド240の一対の外側エッジ246は、上方向に最も高い位置に、一対の離隔外端部248を有する。一対の外側エッジ246は、一対の離隔外端部248からそれぞれ下方向にあるほど相互に接近する。上エッジ242及び下エッジ244は、それぞれ、外方向に凸の曲線になっている。
【0044】
[ライト]
発光面256の外形は、リッド240の側方及び下方に位置してリッド240を囲む連続一体的な形状である。ただし、図4の例では、発光面256は、リッド240の上方を避けている。
【0045】
[一対の内側エッジ]
発光面256の外形は、一対の内側エッジ258を含む。一対の内側エッジ258は、外方向に凹となる一対の凹状のエッジである。一対の内側エッジ258のそれぞれの最上端及び最下端を結んだ線分LSにリッド240が重なる。内側エッジ258は、直線を含んでよいし、全体的に曲線であってもよい。一対の内側エッジ258は、リッド240の中心(車幅方向の中心)を通って車幅方向に直交する線Lに対して線対称になっている。
【0046】
[一対の離隔内端部]
一対の内側エッジ258は、車幅方向に最も離れた一対の離隔内端部260を含む。離隔内端部260は、凹状のエッジの窪みの最も深い位置にある。一対の離隔内端部260は、それぞれ、リッド240の一対の離隔外端部248に対向する。
【0047】
[一対の内側上方傾斜部]
一対の内側エッジ258は、それぞれ、一対の内側上方傾斜部262を含む。一対の内側上方傾斜部262は、一対の離隔内端部260からそれぞれ上方向にあるほど相互に接近する。内側上方傾斜部262の最上端は、リッド240の最上端部よりも高い位置にある。
【0048】
[一対の内側下方傾斜部]
一対の内側エッジ258は、一対の内側下方傾斜部264を含む。一対の内側下方傾斜部264は、一対の離隔内端部260からそれぞれ下方向にあるほど相互に接近する。内側下方傾斜部264は、リッド240の外側エッジ246に対向しており、両者は平行であってもよいし、非平行であってもよい。内側上方傾斜部262の最下端は、リッド240の最下端部よりも低い位置にある。
【0049】
発光面256の外形は、リッド240の下方で一対の内側エッジ258を接続する内方下エッジ272を有する。内方下エッジ272は、複数の直線を組み合わせた形状であってもよいし、リッド240の下エッジ244に対応する形状(例えば下エッジ244に平行なエッジからなる形状)であってもよい。
【0050】
発光面256の外形は、一対の第2外側エッジ266を有する。一対の第2外側エッジ266のそれぞれは、一対の内側エッジ258の対応する1つの窪む方向(外方向)に凸になっている。詳しくは、第2外側エッジ266は、内側エッジ258の内側上方傾斜部262及び内側下方傾斜部264に沿った形状になっている。第2外側エッジ266は、内側上方傾斜部262及び内側下方傾斜部264の少なくとも一方に平行なエッジを含む形状であってもよい。
【0051】
第2外側エッジ266の最上端は、リッド240の最上端部よりも高い位置にある。内側エッジ258と第2外側エッジ266を接続する第2上エッジ268は、外方向(車幅方向に沿って離れる方向)に上がるように傾斜している。第2外側エッジ266の最下端は、リッド240の最下端部よりも低い位置にある。一対の第2外側エッジ266を接続する第2下エッジ270は、内方下エッジ272に平行なエッジを含んでもよいし、図4に示すように両者が非平行であってもよい。
【0052】
[実施形態の概要]
(1)鞍乗型電動車両は、駆動モータ24と、前記駆動モータ24へ電力を供給するバッテリ28と、前記バッテリ28を充電するための充電コネクタ30と、前記充電コネクタ30が内部に配置され、前方に下がる傾斜領域36を外面に含み、前記傾斜領域36に開口38を含むフロントカウル34と、前記開口38の開閉を可能にするように前記フロントカウル34に取り付けられたリッド40であって、前記リッド40は前記開口38を閉じる状態で車幅方向に離れた一対の外側エッジ46を含む外形になっており、前記一対の外側エッジ46は前記車幅方向に最も離れた一対の離隔外端部48を含み、前記一対の外側エッジ46は前記一対の離隔外端部48からそれぞれ下方向にあるほど相互に接近する一対の外側下方傾斜部52を含むリッド40と、前記フロントカウル34の前記傾斜領域36に発光面56を有し、前記発光面56は前記一対の外側エッジ46にそれぞれ対向する一対の内側エッジ58を含む外形になっており、前記一対の内側エッジ58は前記車幅方向に最も離れた一対の離隔内端部60を含み、前記一対の内側エッジ58は前記一対の離隔内端部60からそれぞれ下方向にあるほど相互に接近する一対の内側下方傾斜部64を含むライト54と、を含む。
【0053】
(2)(1)に記載された鞍乗型電動車両において、前記リッド40の前記一対の外側エッジ46は、外方向に凸となる一対の凸状のエッジであり、前記発光面56の前記一対の内側エッジ58は、前記外方向に凹となる一対の凹状のエッジであってもよい。
【0054】
(3)(1)又は(2)に記載された鞍乗型電動車両において、前記一対の内側エッジ58のそれぞれの最上端及び最下端を結んだ線分LSに前記リッド40が重なってもよい。
【0055】
(4)(1)から(3)のいずれか1項に記載された鞍乗型電動車両において、前記発光面56は、相互に分離されている第1発光面56A及び第2発光面56Bを含み、前記一対の内側エッジ58は、前記第1発光面56Aの第1内側エッジ58A及び前記第2発光面56Bの第2内側エッジ58Bであってもよい。
【0056】
(5)(1)から(3)のいずれか1項に記載された鞍乗型電動車両において、前記発光面256の前記外形は、前記リッド240の側方及び下方に位置して前記リッド240を囲む連続一体的な形状であってもよい。
【0057】
(6)(1)から(5)のいずれか1項に記載された鞍乗型電動車両において、前記発光面56の前記一対の内側エッジ58は、前記一対の離隔内端部60からそれぞれ上方向にあるほど相互に接近する一対の内側上方傾斜部62を含んでもよい。
【0058】
(7)(6)に記載された鞍乗型電動車両において、前記発光面56の前記一対の内側上方傾斜部62のそれぞれの最上端は、前記リッド40の最上端部よりも低い位置にあってもよい。
【0059】
(8)(6)に記載された鞍乗型電動車両において、前記発光面256の前記一対の内側上方傾斜部262のそれぞれの最上端は、前記リッド240の最上端部よりも高い位置にあってもよい。
【0060】
(9)(1)から(8)のいずれか1項に記載された鞍乗型電動車両において、前記リッド40の前記一対の外側エッジ46は、前記一対の離隔外端部48からそれぞれ上方向にあるほど相互に接近する一対の外側上方傾斜部50を含んでもよい。
【0061】
(10)(1)から(9)のいずれか1項に記載された鞍乗型電動車両において、前記ライト54は、デイタイムランニングライトであってもよい。
【0062】
(11)(1)から(10)のいずれか1項に記載された鞍乗型電動車両において、前記リッド40は、施錠及び解錠の遠隔操作が可能になっていてもよい。
【0063】
(12)(1)から(11)のいずれか1項に記載された鞍乗型電動車両において、前記ライト54は、前記バッテリ28の充電中を含む所定期間に点灯又は点滅するようになっていてもよい。
【0064】
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、実施形態で説明した構成は、実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えることができる。
【符号の説明】
【0065】
10 車体フレーム、12 フロントフォーク、14 前輪、16 ハンドル、18 リアユニット、20 後輪、22 シート、24 駆動モータ、26 ベルト、28 バッテリ、30 充電コネクタ、32 ケーブル、34 フロントカウル、36 傾斜領域、38 開口、40 リッド、42 上エッジ、44 下エッジ、46 外側エッジ、48 離隔外端部、50 外側上方傾斜部、52 外側下方傾斜部、54 ライト、56 発光面、56A 第1発光面、56B 第2発光面、58 内側エッジ、58A 第1内側エッジ、58B 第2内側エッジ、60 離隔内端部、62 内側上方傾斜部、64 内側下方傾斜部、66 第2外側エッジ、68 第2上エッジ、70 第2下エッジ、234 フロントカウル、240 リッド、242 上エッジ、244 下エッジ、246 外側エッジ、248 離隔外端部、256 発光面、258 内側エッジ、260 離隔内端部、262 内側上方傾斜部、264 内側下方傾斜部、266 第2外側エッジ、268 第2上エッジ、270 第2下エッジ、272 内方下エッジ、L 線、LS 線分。
図1
図2
図3
図4