特許第6983859号(P6983859)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6983859入口グリッドの防氷及び除氷のための動的共振システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6983859
(24)【登録日】2021年11月26日
(45)【発行日】2021年12月17日
(54)【発明の名称】入口グリッドの防氷及び除氷のための動的共振システム
(51)【国際特許分類】
   B64D 15/16 20060101AFI20211206BHJP
   B06B 1/02 20060101ALI20211206BHJP
   B06B 1/04 20060101ALI20211206BHJP
   B06B 1/06 20060101ALI20211206BHJP
   F02C 7/00 20060101ALN20211206BHJP
   F02C 7/055 20060101ALN20211206BHJP
   F02C 7/057 20060101ALN20211206BHJP
【FI】
   B64D15/16
   B06B1/02 A
   B06B1/04
   B06B1/06
   !F02C7/00 F
   !F02C7/055
   !F02C7/057
【請求項の数】5
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2019-231113(P2019-231113)
(22)【出願日】2019年12月23日
(62)【分割の表示】特願2016-163520(P2016-163520)の分割
【原出願日】2016年8月24日
(65)【公開番号】特開2020-63042(P2020-63042A)
(43)【公開日】2020年4月23日
【審査請求日】2020年1月14日
(31)【優先権主張番号】14/833,306
(32)【優先日】2015年8月24日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】504019881
【氏名又は名称】ロッキード マーティン コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】LOCKHEED MARTIN CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100095898
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 満
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(72)【発明者】
【氏名】ウィリアム シュナイダー
(72)【発明者】
【氏名】イヴェット ウッド
(72)【発明者】
【氏名】アンドリュー ペドゥチ
【審査官】 志水 裕司
(56)【参考文献】
【文献】 英国特許出願公告第01543584(GB,A)
【文献】 仏国特許出願公開第02964739(FR,A1)
【文献】 特許第6637856(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B64D 15/00
B06B 1/00
B60H 1/00
B64D 33/00
F02C 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムであって、
流入する空気流の歪みを低減するように構成された入口グリッドと、
前記入口グリッドに結合された振動デバイスと、
前記振動デバイスに通信可能に結合され、該振動デバイスに振動信号を送信するように構成されたコントローラと、
を含み、
前記振動信号は、前記入口グリッドが固有周波数で共振し、それによって該入口グリッド上の氷を粉砕及び防止するように構成されたモード形を該入口グリッドに誘導するように、前記振動デバイスに該入口グリッドを振動させるように作動可能であ
前記振動デバイスは第1の振動デバイスであり、前記振動信号は第1の振動信号であり、前記固有周波数は第1の固有周波数であり、前記モード形は第1のモード形であり、
システムが、前記入口グリッドに結合された第2の振動デバイスを更に含み、
前記コントローラは、前記第2の振動デバイスに第2の振動信号を送信するように更に構成され、
前記第2の振動信号は、前記入口グリッドが第2の固有周波数で共振し、それによって該入口グリッド上の氷を粉砕及び防止するように構成された第2のモード形を誘導するように、前記第2の振動デバイスに該入口グリッドを振動させるように作動可能であり、
前記第1の振動デバイス及び前記第2の振動デバイスは、同時に作動し、
前記第1のモード形及び前記第2のモード形は、前記入口グリッド上の1又は2以上の波腹で重なる、ことを特徴とするシステム。
【請求項2】
前記第1の振動デバイスは第1の励起方向を有し、前記第2の振動デバイスは第2の励起方向を有することを特徴とする請求項に記載のシステム。
【請求項3】
前記振動デバイスは、圧電振動子及び油圧振動子を含む群から選択されたものであることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記振動デバイスは、電磁振動子を含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記コントローラは、前記入口グリッド上の氷蓄積に十分な大気条件の存在を検出することに応答して前記振動デバイスに前記振動信号を送信することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の開示は、一般的に空気流れ機構に関し、より具体的には、入口グリッドの防氷及び除氷のための動的共振システム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
吸気システムは、空気流に与える乱流及び干渉を最小にすることによってエンジン効率及び出力を最大にするように工夫される。吸気システムはまた、タービン、空調システム、及び換気システムに必要な空気流を供給することができる。いくつかの環境、設計、及び美観上の配慮は、十分な空気流を供給する吸気システムの機能に影響を与える場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の開示により、入口グリッドの防氷及び除氷のための動的共振システム及び方法に関連付けられた欠点及び問題は、低減又は排除することができる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
一実施形態において、システムは、流入する空気流の歪みを低減するように構成された入口グリッドを含む。システムはまた、入口グリッドに結合された振動デバイスと、振動デバイスに通信可能に結合されたコントローラとを含むことができる。コントローラは、入口グリッドが固有周波数で共振して入口グリッドにモード形を誘導するように、振動デバイスをして入口グリッドを振動させる振動信号を振動デバイスに送信することができる。モード形は、入口グリッド上の氷を粉砕及び防止することができる。
【0005】
一実施形態において、方法は、コントローラを使用して、入口グリッド上の氷の蓄積に十分な大気条件を検出する段階を含み、入口グリッドは、入口グリッドを通過する空気流の歪みを低減するように構成される。本方法は、コントローラを使用して、入口グリッドに結合された振動デバイスに振動信号を送信する段階を更に含む。本方法は、振動信号に応答する振動デバイスにより、入口グリッドの固有周波数で入口グリッドを共振させ、それによって入口グリッドにモード形を誘導する段階を更に含む。モード形は、入口グリッド上の氷を粉砕及び防止することができる。
【0006】
本発明の開示の技術的利点は、防氷システムの振動励起によってカバーされる入口グリッドのパーセンテージを最適化することにより、氷結条件中に入口グリッドを通って流れる空気のより大きい容積を可能にすることを含む。別の技術的利点は、共振周波数で作動させて入口グリッド上に複数のモード形の同時重ね合わせを生成することによるシステムによって消費される電力の量の低減である。別の技術的利点は、時間の短いバーストにわたって低レベルの動的励起を利用し、それによって機械的疲労を低減することにより、防氷システムへの構造的損傷を防止することを含むことができる。他の技術的利点は、以下の図面、説明、及び特許請求の範囲から当業者には容易に明らかであろう。更に、特定の利点を先に列挙したが、様々な実施形態は、列挙した利点の全て、一部を含むか、又は全く含まない場合がある。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】ある一定の実施形態による例示的動的共振システムの斜視図である。
図2】ある一定の実施形態による動的共振システムの例示的ブロック図である。
図3】ある一定の実施形態により図1及び図2のシステムによって利用することができる動的共振方法を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の開示のより深い理解を容易にするために、ある一定の実施形態の以下の例を与えている。以下の例は、本発明の開示の範囲を制限又は定義すると読み取るべきではない。本発明の開示の実施形態及びその利点は、同様の数字が同様及び対応する部分を示すのに使用されている図1図3を参照することによって最も良く理解される。
【0009】
吸気システムは、空気流に与える乱流及び干渉を最小にすることによってエンジン効率及び出力を最大にするように工夫される。吸気システムはまた、タービン、空調システム、及び換気システムに必要な空気流を供給することができる。いくつかの環境、設計、及び美観上の配慮は、十分な空気流を供給する吸気システムの機能に影響を与える場合がある。
【0010】
例えば、航空機は、時折、ある一定の航空機外面及び構成要素への氷の蓄積に至る大気条件を通って飛ぶ。氷の蓄積が発生しやすい極めて重要な構成要素は、エンジン入口グリッド空気流直線化装置である。入口グリッドは、空気歪み及び非対称空気流を低減することにより、均一な空気流をエンジンに供給する。入口グリッドが氷を蓄積する場合に、流入する空気の空気力学的流れは、十分に低減される場合があり、エンジン性能低下及び/又はエンジン失速をもたらす。
【0011】
入口グリッド上の氷の増加は、いくつかのシナリオの下で発生する場合がある。ある一定の高度及び温度では、過冷却水(すなわち、霧氷、0℃よりも低い液体形態の水)が入口グリッドとの衝突で凍結した時に飛行中氷結が発生する場合がある。霧氷は、典型的に前縁上に形成し、入口グリッドを特に氷蓄積を受けやすくする。
【0012】
入口グリッド上の氷の蓄積を回避するために、飛行計画は、大気氷結条件を回避するように修正される。しかし、飛行計画修正は、非効率ルート及び燃料消費増大をもたらす。蓄積氷を溶かす加熱素子の使用のような他の解決法は、有意な電力消費を必要とする。機械式ワイパーシステムのような更に他の救済策は、ワイパーが除去することができる入口グリッド面積に限界がある。
【0013】
入口グリッド上の氷の蓄積を粉砕及び防止するために、本発明の開示の実施形態は、1又は2以上の振動デバイスを使用して入口グリッドに振動励起を印加する。1又は2以上の振動デバイスは、入口グリッドの1又は2以上の固有周波数及びモード形を同時に励起する動的励起力を導入する。
【0014】
入口グリッドの固有又は共振周波数は、入口グリッド内の振動が他の非共振周波数でのものよりも大きい振幅で応答する周波数を表している。振動運動のパターンは、モード形として公知である。モード形は、1又は2以上の節点及び波腹を有することができる。モード形の節点は、振動変位を殆んど又は全く受けず、一方、モード形の波腹は、固有周波数で発生された振動力に起因して最大変位を受ける。システム(例えば、入口グリッド)は、無数の固有周波数を有する。従って、入口グリッドの固有周波数の1又は2以上で振動デバイスによって発生された小さい振動力は、モード形の1又は2以上の波腹で大きい振動力を生成することができる。
【0015】
一部の実施形態において、1又は2以上の振動デバイスの位置及び励起方向は、入口グリッドのモード応答のカバレージ面積を最大にするように最適化される。得られるグリッドの多重周波数加速は、氷分子が入口グリッドの振動面に結合するのを妨げることができる。
【0016】
入口グリッドに振動励起を印加するために1又は2以上の振動デバイスを使用して、既存のデバイスでは達成されないいくつかの技術的利点が得られる。本発明の開示の実施形態は、防氷システムの振動励起によってカバーされる入口グリッドのパーセンテージを最適化することにより、氷結条件中に入口グリッドを通って流れる空気のより大きい容積を可能にすることができる。本発明の開示の別の技術的利点は、一部の実施形態が、共振周波数で作動させて複数のモード形の同時重ね合わせを入口グリッド上に生成することにより、システムによって消費される電力の量を低減することである。更に別の利点は、一部の実施形態が、時間の短いバーストにわたって低レベルの動的励起を利用して機械的疲労を低減することにより、防氷システムの構造損傷を防止することである。図1図3は、入口グリッドの防氷及び除氷のための動的共振システム及び方法の更なる詳細を示している。
【0017】
図1は、例示的動的共振システム100の斜視図を示している。システム100は、入口グリッド110及び振動デバイス120a〜120n(集合的に振動デバイス120)を含む。振動デバイス120は、入口グリッド110内に振動エネルギを駆動し、氷閉塞を排除して氷の更なる蓄積を防止するように作動させることができる。
【0018】
入口グリッド110は、吸気を容易にするように作動可能なあらゆる適切なデバイスを表している。一部の実施形態において、入口グリッド110は、流入する空気の乱流を最小にし、十分な空気流を航空機のエンジンに供給する空気流直線化装置として作用する。
【0019】
入口グリッド110の材料は、1又は2以上の振動デバイス120が振動エネルギを入口グリッド110内に駆動することを可能にするのに十分に剛性であるあらゆる適切な材料とすることができる。一部の実施形態において、入口グリッド110の材料は、システム100の空気流及び設計要件によって決定付けられる。例えば、市販の及び住宅のための空調システムは、耐久性があって長期持続性のある金属材料を入口グリッド110に使用することができる。一部の実施形態において、入口グリッド110は、ジェット機及びヘリコプターのような特定用途の一部とすることができる。これらの実施形態において、入口グリッド110は、より軽量の複合又はプラスチック材料とすることができる。
【0020】
図示の実施形態において、入口グリッド110は、正方形断面入口を有する正方形の形状であるように示されている。しかし、円形形状、ハニカム、及び六角形のセルを含むあらゆる適切な断面形状を入口グリッド110によって利用することができる。同様に、入口グリッド110は、用途及び環境に基づいてあらゆる適切な形状及び材料とすることができる。例えば、入口グリッド110が飛行機又はヘリコプターで利用される時に、入口グリッド110は、流線形であり、航空機の本体と共形であり、並びに必要な空気流レベルに対処するように成形することができる。
【0021】
入口グリッド110の固有周波数は、入口グリッド110の寸法、形状、長さ、質量、及び材料に基づいて変わる場合がある。入口グリッド110に振動エネルギを誘導するために、システム100は、1又は2以上の振動デバイス120を利用することができる。
【0022】
振動デバイス120は、入口グリッド110に機械的振動を生成するように作動可能であるあらゆる適切なデバイスを表している。必要な振動力の大きさ及び周波数に基づいて、振動デバイス120は、均一なタイプの振動デバイス、又は異なるデバイスの組合せを含むことができる。例えば、一部の実施形態において、振動デバイス120は、高い周波数(例えば、200〜2000Hz)で作動する圧電振動子を含むことができる。一部の実施形態において、振動デバイス120は、より低い周波数(例えば、50〜1000Hz)で作動する電磁振動子を含むことができる。ある一定の実施形態において、振動デバイス120は、広い作動周波数範囲をもたらすために統合させることができる。
【0023】
振動デバイス120のいくつかの特性及び作動パラメータは、入口グリッド110の誘導されるモード形のカバレージ面積を最適化するように制御することができる。これらのパラメータは、以下に限定されるものではないが、振動デバイス120によって誘導される固有周波数、入口グリッド110上の振動デバイス120の位置、振動デバイス120の励起方向、振動デバイス120によって発生される周波数の大きさ、及び印加される振動力の持続時間を含む。
【0024】
一部の実施形態において、各入口グリッド110の設計は、モード形の特定の固有周波数及び分布を決定するために試験される。振動デバイス120を適正に調節して配置することにより、振動デバイス120の作動の数及び持続時間を低減することができる。作動パラメータを最適化すると、システム100を作動するのに要求される電力消費が低減される。
【0025】
一部の実施形態において、振動デバイス120aは、入口グリッド110に1又は2以上の固有周波数を生成する。固有周波数を生成するように振動デバイス120aを調節すると、入口グリッド110にモード形を発生させることができる。固有周波数によって発生されたモード形は、入口グリッド110に1又は2以上の波節及び波腹を含む。そして、振動デバイス120aは、機械エネルギをモード形の波腹内に駆動し、入口グリッド110の振動移動を波腹で増大させることができる。波腹を適正に調節して入口グリッド110に位置付けることにより、誘導された振動エネルギは、入口グリッド110の有意な部分にわたって氷の蓄積を防止することができる。
【0026】
例えば、振動デバイス120aは、入口グリッド110にわたって分散された波腹を生成するように位置付けて、そのような周波数で作動させることができる。振動デバイス120aは、次に、振動エネルギを波腹内に駆動することができる。波腹内に駆動された励起エネルギの大きさは、環境条件(例えば、気温、エンジン吸気要件)及び空気流のようないくつかの要素に基づいて制御することができる。波腹での振動力は、次に、入口グリッド110上での氷の蓄積を防止することができる。
【0027】
一部の実施形態において、振動デバイス120は、異なる励起方向を有することができる。振動デバイス120の励起方向は、入口グリッド110において波腹の変位方向に影響を与える場合がある。振動デバイス120は、任意の適切な励起方向で振動するように傾斜させて、入口グリッド110内に駆動された振動エネルギを最適化することができる。
【0028】
例えば、振動デバイス120aは、横波を入口グリッド110に生成する第1の方向に振動することができ、一方、振動デバイス120bは、縦波を入口グリッド110に生成する第2の方向に振動することができる。また、複数の振動デバイス120は、入口グリッド110に対して異なる角度で振動することができる。例えば、振動デバイス120aは、複数のモード形を入口グリッド110に励起するために30°で傾斜させることができる。このようにして、単一振動デバイス120aは、複数のモード形を入口グリッド110に発生させることができる。
【0029】
一部の実施形態において、各振動デバイス120は、入口グリッド110の異なる固有周波数で作動して異なるモード形を誘導することができる。一部の実施形態において、1又は2以上の振動デバイス120は、第1の固有周波数で作動させることができ、一方、1又は2以上の追加の振動デバイス120は、異なる固有周波数で作動させることができる。選択された固有周波数によって生成されたモード形を重ね合わせ、及び/又は分散させて、入口グリッド110の最適カバレージをもたらすことができる。
【0030】
本発明の開示の範囲から逸脱することなく修正、追加、又は省略をシステム100に行うことができる。例えば、振動デバイス120は、システム100の全体的な性能を改善するために、1又は2以上の他の防氷技術と組み合わせることができる。例えば、入口グリッド110は、疎水材料で製造することができ、又は水の蓄積に抵抗する疎水性コーティングで被覆することができる。
【0031】
更に、システム100は、航空機の一部として入口グリッド110を使用すると説明しているが、システム100は、あらゆる適切な環境に適用することができる。例えば、システム100は、凍りつくような天候における機器又は極地気候における換気システム(例えば、船舶及び石油プラットホーム)のような氷結条件を受ける他の吸気システムに使用することができる。別の例として、システム100は、排気システム上に実装することができる。例えば、システム100は、加熱、換気、及び空調(HVAC)システムの排気スクリーン上に実装することができる。氷の蓄積を排除及び防止するだけでなく、排気スクリーンを共振させると、排気スクリーンの外側からのデブリを防止及び除去することができる。従って、システム100は、氷、デブリ、及び/又は他の閉塞物がスクリーン又はグリッド上に蓄積するのを防止するためにあらゆる適切な状況及び環境において実施することができる。
【0032】
図2は、動的共振システム200の例示的ブロック図200を示している。システム200は、コントローラ210、信号発生器220、及び振動システム230を含む。図示の実施形態において、コントローラ210は、信号発生器220を利用して振動信号222を振動システム230に送信する。
【0033】
コントローラ210は、信号発生器220を利用して振動デバイス120によって発生された振動エネルギを調節するように作動可能なあらゆる適切なデバイスを表している。振動デバイス120は、次に、入口グリッド110の個別のモード周波数を励起し、調節された周波数で定常状態振動運動を生成することができる。振動運動は、氷の蓄積を妨げ、及び/又は入口グリッド110上のあらゆる既存の氷を分離し、その結果、遮られない空気流が維持される。
【0034】
コントローラ210は、あらゆる適切な物理的形態を取ることができる。一例としてかつ制限ではなく、コントローラ210は、内蔵型コントローラ210、システムオンチップ(SOC)、シングルボードコンピュータシステム(SBC)(例えば、コンピュータオンモジュール(COM)又はシステムオンモジュール(SOM)のような)、デスクトップコンピュータシステム、ラップトップ、又はノートコンピュータシステム、コンピュータシステムのメッシュ、サーバ、タブレットコンピュータシステム、又はこれらの2又は3以上の組合せとすることができる。必要に応じて、コントローラ210は、1又は2以上のコントローラ210を含むか、単体又は分散型であるか、複数の位置に及ぶか、複数の機器に及ぶか、又は1又は2以上のネットワークにおいて1又は2以上のクラウド構成要素を含むことができるクラウド内に常駐することができる。必要に応じて、1又は2以上のコントローラ210は、実質的な空間的又は時間的制限なしに、本明細書に説明又は図示する1又は2以上の方法の1又は2以上の段階を実行することができる。
【0035】
図示の実施形態において、コントローラ210は、インタフェース212、プロセッサ214、及びメモリ216を含む。本発明の開示は、特定の配置における特定の数の特定の構成要素を有する特定のコントローラ210を説明かつ図示するが、本発明の開示は、あらゆる適切な配置におけるあらゆる適切な数のあらゆる適切な構成要素を有するあらゆる適切なコントローラを考えている。
【0036】
特定の実施形態において、インタフェース212は、コントローラ210、信号発生器220、及び振動システム230間の通信(例えば、パケットベースの通信のような)に向けて1又は2以上のインタフェースをもたらすハードウエア、ソフトウエア、又はその両方を含む。一例としてかつ制限ではなく、インタフェース212は、イーサネット(登録商標)又は他の有線ネットワークと通信するネットワークインタフェースコントローラ(NIC)又はネットワークアダプタ、又は無線ネットワークと通信する無線NIC(WNIC)又は無線アダプタ(Wi−Fiネットワークのような)を含むことができる。本発明の開示は、あらゆる適切なネットワーク、及びネットワークのためのあらゆる適切なインタフェース212を考えている。一例としてかつ制限ではなく、コントローラ210は、アドホックネットワーク、ローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、又はインターネットの1又は2以上の部分、又はこれらの2又は3以上の組合せと通信することができる。これらのネットワークの1又は2以上の部分は、有線又は無線とすることができる。一例として、コントローラ210は、無線PAN(WPAN)(例えば、Bluetooth(登録商標)WPANのような)、Wi−Fiネットワーク、WI−MAXネットワーク、セルラー電話ネットワーク(例えば、移動通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))ネットワークのような)、又は他の適切な無線ネットワーク、又はこれらの2又は3以上の組合せと通信することができる。コントローラ210は、必要に応じて、これらのネットワークのいずれに対しても、あらゆる適切なインタフェース212を含むことができる。インタフェース212は、必要に応じて、1又は2以上のインタフェース212を含むことができる。本発明の開示は、特定の通信インタフェースを説明かつ図示しているが、本発明の開示は、あらゆる適切なインタフェースを考えている。
【0037】
特定の実施形態において、プロセッサ214は、コンピュータプログラムを構成するもののような命令を実行するためのハードウエアを含む。一例としてかつ制限ではなく、命令を実行するために、プロセッサ214は、命令を内部レジスタ、内部キャッシュ、及び/又はメモリ216から検索(あるいは、フェッチ)し、信号を復号かつ実行し、次に、1又は2以上の結果を内部レジスタ、内部キャッシュ、及び/又はメモリ216に書き込むことができる。特定の実施形態において、プロセッサ214は、データ、命令、又はアドレスのための1又は2以上の内部キャッシュを含むことができる。本発明の開示は、必要に応じて、あらゆる適切な数のあらゆる適切な内部キャッシュを含むプロセッサ214を考えている。本発明の開示は、必要に応じて、あらゆる適切な数のあらゆる適切な内部レジスタを含むプロセッサ214を考えている。必要に応じて、プロセッサ214は、1又は2以上の算術論理ユニット(ALU)を含むか、マルチコアプロセッサであるか、又は1又は2以上のプロセッサ214を含むことができる。本発明の開示は、特定のプロセッサ214を説明かつ図示しているが、本発明の開示は、あらゆる適切なプロセッサ214を考えている。
【0038】
特定の実施形態において、メモリ216は、プロセッサ214が実行する命令、又はプロセッサ214が演算するデータを格納する主メモリを含む。一例としてかつ制限ではなく、プロセッサ214は、命令をメモリ216から内部レジスタ又は内部キャッシュに取り込むことができる。命令を実行するために、プロセッサ214は、命令を内部レジスタ又は内部キャッシュから検索して復号することができる。命令の実行中又は後に、プロセッサ214は、1又は2以上の結果(中間又は最終結果とすることができる)を内部レジスタ又は内部キャッシュに書き込むことができる。プロセッサ214は、次に、それらの結果の1又は2以上をメモリ216に書き込むことができる。特定の実施形態において、プロセッサ214は、1又は2以上の内部レジスタ、又は内部キャッシュ、又はメモリ216内の命令のみを実行し、かつ1又は2以上の内部レジスタ、又は内部キャッシュ、又はメモリ216内のデータのみに対して演算する。1又は2以上のメモリバス(各々が、アドレスバス及びデータバスを含むことができる)は、プロセッサ214をメモリ216に結合することができる。
【0039】
特定の実施形態において、1又は2以上のメモリ管理ユニット(MMU)は、プロセッサ214とメモリ216の間に常駐し、かつプロセッサ214によって要求されたメモリ216へのアクセスを容易にする。特定の実施形態において、メモリ216は、ランダムアクセスメモリ(RAM)を含む。このRAMは、必要に応じて、揮発性メモリとすることができる。必要に応じて、このRAMは、動的RAM(DRAM)又は静的RAM(SRAM)とすることができる。更に、必要に応じて、このRAMは、シングルポート又はマルチポートRAMとすることができる。特定の実施形態において、メモリ216は、不揮発性半導体メモリである。特定の実施形態において、メモリ214は、読取専用メモリ(ROM)を含む。必要に応じて、このROMは、マスクプログラムROM、プログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、EAROM(EAROM)、又はフラッシュメモリ、又はこれらの2又は3以上の組合せとすることができる。本発明の開示は、あらゆる適切なRAMを考えている。メモリ216は、必要に応じて、1又は2以上のメモリ216を含むことができる。本発明の開示は、特定のメモリを説明かつ図示しているが、本発明の開示は、あらゆる適切なメモリを考えている。
【0040】
信号発生器220は、電子信号を生成するように作動可能なあらゆる適切なデバイスを表している。信号発生器220は、反復又は非反復信号を生成することができる。信号発生器220は、正弦波、鋸歯パターン、パルス信号、方形波、及び三角形波を含むがこれらに限定されないデジタル及び/又はアナログ波形を生成することができる。信号発生器220は、あらゆる適切な周波数範囲(例えば、1〜50,000Hz)内で作動させることができる。
【0041】
コントローラ210は、信号発生器220を利用して振動信号222を振動デバイス120aに送信することができる。一部の実施形態において、コントローラ210は、固有の振動信号222を1又は2以上の振動デバイス120の各々に送信する。振動デバイス120aは、次に、振動信号222に従って振動することができる。
【0042】
例えば、コントローラ210は、信号発生器220を利用して、振動信号222を使用して100Hzの正弦波を振動デバイス120aに送信することができる。振動デバイス120aは、振動信号222を受信して100Hzで振動する。一部の実施形態において、100Hzは、入口グリッド110の固有周波数であり、振動デバイス120aの振動は、100Hzの固有周波数に対応するモード形を誘導する。固有周波数で入口グリッド110を共振させることにより、小さい入力の大きさが、氷の蓄積を防止する大きい振動応答をもたらすことができる。
【0043】
振動システム230は、振動エネルギを入口グリッド110に駆動して測定する1又は2以上の振動デバイス120及び/又はセンサを含む。ある一定の実施形態において、システム200は、加速度計、振動センサ、速度センサ、及び温度センサを含むがこれらに限定されないあらゆる数のセンサを含むことができる。センサを利用する実施形態において、センサは、コントローラ210が振動デバイス120の調節を動的に調節することを可能にするフィードバックをコントローラ210に供給することができる。一部の実施形態において、コントローラ210は、センサからのフィードバックを受信して振動デバイス120の周波数信号を調節する比例積分微分(PID)コントローラとして作動する。
【0044】
ある一定の実施形態において、コントローラ210は、1又は2以上の共振周波数を入口グリッド110に生成するために振動デバイス120に複数の振動信号222を送信することができる。複数の共振周波数が各振動デバイス120の位置及び励起方向と組み合わされる時に、入口グリッド110の振動応答は、複数のモード形の同時重ね合わせを生成することができる。入口グリッド110の得られる多重周波数加速は、システム200が入口グリッド110上の氷の蓄積を防止する機能を増大させることができる。
【0045】
一部の実施形態において、コントローラ210は、入口グリッド110上への氷の蓄積を防止する受動システムとして作動する。コントローラ210は、入口グリッド110の予め決められた共振周波数のリストを格納することができる。図1に説明するように、これらの格納された周波数は、入口グリッド110の寸法、形状、重さ、及び材料に基づいて入口グリッド110に対して調節することができる。コントローラ210は、次に、入口グリッド110上の氷の蓄積を防止するために振動デバイス120に格納された共振周波数の1又は2以上を送信することができる。一部の実施形態において、コントローラ210は、一定期間にわたって格納された共振周波数のいくつかを送信する。例えば、コントローラ210は、第1の期間(例えば、30秒、1分、5分)にわたって第1の格納された共振周波数で振動デバイス120aを作動し、次に、第2の期間のための別の共振周波数に切り換わることができる。このようにして、コントローラ210は、単一振動デバイス120aを使用して様々なモード形を入口グリッド110に誘導することができる。
【0046】
一部の実施形態において、コントローラ210は、振動システム230の1又は2以上のセンサによって供給されたフィードバックを用いて能動コントローラとして作動する。能動システムとして作動すると、追加の技術的利点を得ることができる。例えば、入口グリッド110に氷が蓄積し始めた場合に、入口グリッド110の質量又は剛性が変わる場合がある。これは、機械的共振を入口グリッド110に引き起こす固有周波数に影響を与える場合がある。センサ(例えば、加速度計及び振動センサ)からのフィードバックを使用して、コントローラ210は、共振周波数が見出されるまで振動デバイス120の周波数を調節することができる。振動エネルギが入口グリッド110から蓄積した氷を除去する時に、コントローラ210は、機械的共振を入口グリッド110に維持するために振動デバイス120に送信された周波数を調節し続けることができる。
【0047】
システム100の電力消費を最小にするために、一部の実施形態において、コントローラ210は、入口グリッド110上の氷の蓄積に至る大気条件の存在を検出することに応答して振動信号222を振動デバイス120に送信する。例えば、コントローラ210は、空気が予め決められた温度範囲(例えば、−20℃〜0℃)内にあると決定することに応答して、振動信号222を振動デバイス120に送信することができる。大気条件としては、航空機が雲の中を進んでいるか、降雨の中を飛んでいるか、又は特定の高度(例えば、30,000フィート)よりも上空を飛んでいるか否かを含むこともできる。一部の実施形態において、コントローラ210は、飛行計画又は気象報告に従って振動信号222を予め決められた時間に送信する。
【0048】
コントローラ210は、あらゆる適切な期間にわたって振動信号222を送信することができる。例えば、コントローラ210は、設定された作動スケジュール(例えば、5分オン、1分オフ、5分オン)に従って振動信号222を振動デバイス120aに送信することができる。一部の実施形態において、コントローラ210は、コントローラ210が、入口グリッド110上の氷の蓄積に至る可能性がある大気条件の存在を検出する間に、振動信号222を送信することができる。
【0049】
コントローラ210のようなブロック図200の構成要素は、インタフェース、ロジック、メモリ、及び他の適切な要素を含むことができる。インタフェースは、入力を受信し、出力を送り、入力及び/又は出力を処理し、かつ他の適切な作動を実行する。インタフェースは、ハードウエア及びソフトウエアを含むことができる。ロジックは、構成要素の作動を実行する。例えば、ロジックは、入力から出力を生成する命令を実行する。ロジックは、ハードウエア、ソフトウエア、及び他のロジックを含むことができる。ロジックは、コンピュータ可読媒体又はあらゆる他の適切な有形媒体のような1又は2以上の固定有形媒体に符号化することができ、かつコンピュータによって実行された時に作動を実行することができる。プロセッサのような特定のロジックは、構成要素の作動を管理することができる。プロセッサの例は、1又は2以上のコンピュータ、1又は2以上のマイクロプロセッサ、1又は2以上のアプリケーション、及び他のロジックを含む。本発明の範囲から逸脱することなく修正、追加、又は省略をシステム200に行うことができる。例えば、一部の実施形態において、コントローラ210及び信号発生器220は、振動デバイス120に統合することができる。別の例として、振動デバイス120は、油圧駆動式デバイスとすることができる。
【0050】
図3は、例示的動的共振方法300を示す流れ図である。段階310で、コントローラ210は、入口グリッド110を通る空気の現在の大気条件を検出する。大気条件は、氷が入口グリッド110上に蓄積する場合がある可能性を示すあらゆる適切な条件とすることができる。大気条件は、以下に限定されるものではないが、温度読取値、降水量測定値、気象報告(例えば、雲タイプ及び形成)、及び高度を含むことができる。
【0051】
段階320で、コントローラ210は、大気条件が入口グリッド110上の氷の蓄積に至る可能性があるか否かを決定する。イエスである場合に、シーケンスは、段階330に進み、ノーである場合に、シーケンスは、段階310に進んで大気条件検査を再開することができる。このようにして、コントローラ210は、振動デバイス120の作動を氷結条件に制限することにより、入口グリッド110上の氷の蓄積を防止するのに要求される電力を低減することができる。
【0052】
段階330で、コントローラ210は、入口グリッド110に結合された少なくとも1つの振動デバイス120に振動信号222を送信する。コントローラ210は、信号発生器220を利用して、振動デバイス120に送信する特定の周波数を選択することができる。例えば、コントローラ210は、入口グリッド110に対して調節される予め決められた数の共振周波数を格納することができる。
【0053】
段階340で、振動デバイス120は、振動信号222を受信して振動信号222に従った周波数で振動することができる。段階350で、コントローラ210は、1又は2以上のセンサを利用して、振動デバイス120の振動が固有周波数で共振するように入口グリッド110を誘導しているか否かを決定することができる。例えば、入口グリッド110は、振動信号222に従って振動する振動デバイス120に対する振幅応答を決定するために1又は2以上の加速度計又は振動センサを有することができる。入口グリッド110が固有周波数で共振していない場合に、シーケンスは、段階360に進むことができる。シーケンスが固有周波数で振動している場合に、シーケンスは、段階370に進むことができる。
【0054】
段階360で、コントローラ210は、少なくとも1つの振動デバイス120に送信された振動信号222を修正することができる。少なくとも1つの振動デバイス120が振動する周波数を調節することにより、コントローラ210は、入口グリッド110の固有周波数を決定することができる。一部の実施形態において、入口グリッド110の固有周波数は、入口グリッド110の質量又は剛性を増大させる場合がある氷の蓄積に起因して変わる場合がある。コントローラ210は、入口グリッド110の固有周波数を決定するまで振動信号222を調節し続けることができる。
【0055】
段階370で、振動デバイス120は、振動し続けて、1又は2以上のモード形を入口グリッド110に誘導するために入口グリッド110を固有周波数で共振させる。そして、モード形の振動エネルギは、入口グリッド110上の氷の蓄積を防止することができる。
【0056】
コントローラ210は、振動信号222をあらゆる適切な期間にわたって振動デバイス120に送信し続けることができる。例えば、コントローラ210は、過冷却水を含有する雲に入る前に振動信号222を送信し、航空機が雲を出るまで作動し続けることができる。一部の実施形態において、入口グリッド110は、極地気候内の建屋上の換気システムの一部とすることができる。コントローラ210は、氷結性の降水がある間、振動信号222を送信することができる。
【0057】
様々な実施形態は、上述の段階の一部、全てを実行するか、又は全く実行しない場合がある。例えば、ある一定の実施形態において、単一デバイスから方法300の各段階を実行するために、コントローラ210及び振動デバイス120を組み合わせることができる。更に、ある一定の実施形態は、異なる順序で又は並行してこれらの段階を実行することができる。更に、1又は2以上の段階は、繰り返すことができる。システム100のいずれの適切な構成要素も、方法の1又は2以上の段階を実行することができる。
【0058】
本発明の開示の範囲は、当業者が理解すると考えられる本明細書に説明かつ図示する例に対する全ての変更、置換、変形、代替、及び修正を包含する。本発明の開示の範囲は、本明細書に説明又は図示する例示的実施形態に限定されない。更に、特定の構成要素、要素、機能、作動、又は段階を含むように本発明の開示が本明細書でそれぞれの実施形態を説明かつ図示するが、これらの実施形態のいずれも、当業者が理解すると考えられる本明細書のいずれかの箇所に説明又は図示する構成要素、要素、機能、作動、又は段階のあらゆる組合せ又は置換を含むことができる。
【0059】
例えば、図1は、振動デバイス120a〜120nを示し、例示的実施形態を振動デバイス120aを使用して示すが、他の振動デバイス120の1又は2以上は、構造及び機能が類似又は異なっているが、振動デバイス120aを使用して説明するアクションを実行することができる。更に、振動デバイス120a〜120nの説明は、あらゆる数の構成要素(1〜n)を表し、必ずしも4つの図示の振動デバイス120に限定されない。
【0060】
更に、特定の機能を実行するように適応され、配置され、それが可能であり、そのように構成され、そのように有効にされ、そのように作動可能であり、又はそのように作動する装置又はシステム、又は装置又はシステムの構成要素への特許請求の範囲における言及は、それ又はその特定の機能が起動され、オンにされ、又はアンロックされるか否かに関わらず、その装置、システム、又は構成要素がそのように適応され、配置され、それが可能であり、そのように構成され、そのように有効にされ、そのように作動可能であり、又は作動する限り、その装置、システム、又は構成要素を包含する。
【0061】
以下に本発明の実施態様を記載する。
(実施態様1)方法であって、コントローラにより、入口グリッド上の氷の蓄積に十分な大気条件を検出する段階であって、該入口グリッドが、該入口グリッドを通過する空気流の歪みを低減するように構成されている、前記検出する段階と、前記コントローラにより、前記入口グリッドに結合された第1の振動デバイスに第1の振動信号を送信し、前記入口グリッドに結合された第2の振動デバイスに第2の振動信号を送信する段階と、前記第1の振動信号に応答して前記第1の振動デバイスにより、前記入口グリッドを該入口グリッドの第1の固有周波数で共振させ、それによって該入口グリッドに第1のモード形を誘導する段階と、前記第2の振動信号に応答して前記第2の振動デバイスにより、前記入口グリッドを該入口グリッドの第2の固有周波数で共振させ、それによって該入口グリッドに第2のモード形を誘導する段階と、を含み、
前記第1のモード形及び前記第2のモード形は、前記入口グリッド上の1又は2以上の波腹で構造的に重なり、前記入口グリッド上の氷を粉砕及び防止する、ことを特徴とする方法。
(実施態様2)前記第1の振動デバイスは第1の励起方向を有し、前記第2の振動デバイスは第2の励起方向を有することを特徴とする実施態様1に記載の方法。
(実施態様3)前記第1の振動デバイス及び前記第2の振動デバイスは、圧電振動子及び油圧振動子を含む群から選択されたものであることを特徴とする実施態様1に記載の方法。
(実施態様4)前記第1の振動デバイス及び前記第2の振動デバイスは、電磁振動子を含むことを特徴とする実施態様1に記載の方法。
(実施態様5)前記コントローラは、氷蓄積に十分な前記大気条件がもはや存在しないと決定することに応答して前記第1の振動デバイス及び前記第2の振動デバイスに前記第1の振動信号及び前記第2の振動信号を送信する段階を停止することを特徴とする実施態様1に記載の方法。
(実施態様6)ロジックを含む非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体であって、
前記ロジックがプロセッサによって実行されると、
入口グリッドを通る空気流の歪みを低減するように構成された前記入口グリッド上の氷の蓄積に十分な大気条件を検出し、
前記入口グリッドに結合された第1の振動デバイスに第1の振動信号を送信し、前記入口グリッドに結合された第2の振動デバイスに第2の振動信号を送信し、
前記第1の振動信号に応答して前記第1の振動デバイスにより、前記入口グリッドを前記入口グリッドの第1の固有周波数で共振させ、それによって該入口グリッドに第1のモード形を該入口グリッドに誘導し、
前記第2の振動信号に応答して前記第2の振動デバイスにより、前記入口グリッドを前記入口グリッドの第2の固有周波数で共振させ、それによって該入口グリッドに第2のモード形を該入口グリッドに誘導するように作動可能であり、
前記第1のモード形及び前記第2のモード形は、前記入口グリッド上の1又は2以上の波腹で構造的に重なり、前記入口グリッド上の氷を粉砕及び防止する、ことを特徴とする媒体。
(実施態様7)前記第1の振動デバイスは第1の励起方向を有し、前記第2の振動デバイスは第2の励起方向を有することを特徴とする実施態様6に記載の非一時的媒体。
(実施態様8)前記第1の振動デバイス及び前記第2の振動デバイスは、圧電振動子、油圧振動子、及び電磁振動子から構成された群から選択されることを特徴とする実施態様6に記載の非一時的媒体。
(実施態様9)前記ロジックは、前記ロジックがプロセッサによって実行されると、
氷の蓄積による前記入口グリッドの質量又は剛性の増大を検出し、
質量又は剛性の前記増大による固有周波数の変化を補償するように前記第1の振動デバイスに送信される前記第1の振動信号を修正する、ように更に作動可能である、ことを特徴とする実施態様6に記載の非一時的媒体。
【符号の説明】
【0062】
100 動的共振システム
110 入口グリッド
120 振動デバイス
図1
図2
図3