特許第6983914号(P6983914)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6983914
(24)【登録日】2021年11月26日
(45)【発行日】2021年12月17日
(54)【発明の名称】煙排出電気外科用器具
(51)【国際特許分類】
   A61B 18/12 20060101AFI20211206BHJP
【FI】
   A61B18/12
【請求項の数】24
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2019-569476(P2019-569476)
(86)(22)【出願日】2018年7月20日
(65)【公表番号】特表2020-524021(P2020-524021A)
(43)【公表日】2020年8月13日
(86)【国際出願番号】US2018043009
(87)【国際公開番号】WO2019018719
(87)【国際公開日】20190124
【審査請求日】2019年12月13日
(31)【優先権主張番号】62/535,269
(32)【優先日】2017年7月21日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】512306645
【氏名又は名称】メドトロニック・アドヴァンスド・エナジー・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100140109
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 新次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100120112
【弁理士】
【氏名又は名称】中西 基晴
(74)【代理人】
【識別番号】100101373
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 茂雄
(72)【発明者】
【氏名】セジット,アレキサンダー・ジェイ
(72)【発明者】
【氏名】バリー,ジョナサン・ジェイ
(72)【発明者】
【氏名】ブラッドリー,エイミー
(72)【発明者】
【氏名】グッドウィン,ピーター
【審査官】 宮崎 敏長
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第05830214(US,A)
【文献】 国際公開第2011/114902(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2005/0090816(US,A1)
【文献】 特表2013−541972(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0131932(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 18/08 − A61B 18/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
煙排出機能を有する電気外科用器具であって、
電極と、
最小線形制限を有する吸引管腔と、
前記電気外科用器具の軸の周りに長手方向に配設された複数のスロットと、
実質的に平坦な遠位面と
を備え、
前記吸引管腔が、前記スロットと流体連通し、
各スロットが、スロット厚さ、スロット長さ、およびスロット幅を有し、
各スロット長さが、対応するスロット幅よりも大きく、
各スロット幅が、対応するスロット厚さよりも大きく、
前記最小線形制限が、各スロット幅よりも大きく、
前記遠位面の周囲における前記スロットに対応する位置が部分的に内側に凹んで形成され、少なくとも一部の煙がこの凹み部分を通して前記スロットへ案内されるようになっている、電気外科用器具。
【請求項2】
各スロット長さが、対応するスロット幅よりも2倍〜10倍大きい、請求項1に記載の電気外科用器具。
【請求項3】
各スロット厚さが、少なくとも1ミリメートルである、請求項2に記載の電気外科用器具。
【請求項4】
前記電極が、ステンレス鋼を含む、請求項1に記載の電気外科用器具。
【請求項5】
前記電極が、コーティングをさらに含む、請求項に記載の電気外科用器具。
【請求項6】
前記コーティングが、セラミックを含む、請求項に記載の電気外科用器具。
【請求項7】
前記電極が、切断縁部を含む、請求項1に記載の電気外科用器具。
【請求項8】
前記電極が、パドル形状である、請求項1に記載の電気外科用器具。
【請求項9】
ガス供給ラインをさらに備える、請求項1に記載の電気外科用器具。
【請求項10】
前記電気外科用器具が、電気外科用ペンシルである、請求項1に記載の電気外科用器具。
【請求項11】
電気外科用システムであって、
吸引源と、
高周波発生器と、
電気外科用器具であって、前記電気外科用器具が、
電極、
実質的に平坦な遠位面、
最小線形制限を有する吸引管腔、および
前記電気外科用器具の中心軸の周りに長手方向に配設された複数のスロット、を含む電気外科用器具と、を備え、
前記吸引管腔が、前記スロットと流体連通し、
各スロットが、スロット厚さ、スロット長さ、およびスロット幅を有し、
各スロット長さが、対応するスロット幅よりも大きく、
各スロット幅が、対応するスロット厚さよりも大きく、
前記最小線形制限が、各スロット幅よりも大きく、
前記遠位面の周囲における前記スロットに対応する位置が部分的に内側に凹んで形成され、少なくとも一部の煙がこの凹み部分を通して前記スロットへ案内されるようになっている、
電気外科用システム。
【請求項12】
前記電極が、ステンレス鋼を含む、請求項1に記載の電気外科用器具。
【請求項13】
前記電極が、コーティングをさらに含む、請求項12に記載の電気外科用器具。
【請求項14】
前記コーティングが、セラミックを含む、請求項13に記載の電気外科用器具。
【請求項15】
前記電極が、切断縁部を含む、請求項11に記載の電気外科用器具。
【請求項16】
前記電極が、パドル形状である、請求項11に記載の電気外科用器具。
【請求項17】
前記電気外科用器具が、電気外科用ペンシルである、請求項11に記載の電気外科用器具。
【請求項18】
ガス供給ラインをさらに備える、請求項11に記載の電気外科用器具。
【請求項19】
煙排出機能を有する電気外科用器具であって、
電極と、
中心軸と、
最小線形制限を有する吸引管腔と、
前記電気外科用器具の中心軸の周りに長手方向に配設された複数のスロットと、
実質的に平坦な遠位面と、
を備え、
電気外科用器具が、電気外科用ペンシルであり、
前記吸引管腔が、前記スロットと流体連通し、
各スロットが、スロット厚さ、スロット長さ、およびスロット幅を有し、
各スロット長さが、対応するスロット幅よりも大きく、
各スロット幅が、対応するスロットの厚さよりも大きく、
各スロット長さが、前記中心軸に実質的に平行であり、
各スロット長さが、対応するスロット幅よりも2〜10倍大きく、
前記吸引管腔の前記最小線形制限が、各スロット幅よりも大きく、
前記遠位面の周囲における前記スロットに対応する位置が部分的に内側に凹んで形成され、少なくとも一部の煙がこの凹み部分を通して前記スロットへ案内されるようになっている、
電気外科用器具。
【請求項20】
各スロット厚さが、少なくとも1ミリメートルである、請求項19に記載の電気外科用器具。
【請求項21】
空隙のない遠位面をさらに備える、請求項19に記載の電気外科用器具。
【請求項22】
前記電極が、切断縁部を含む、請求項19に記載の電気外科用器具。
【請求項23】
前記電極が、パドル電極である、請求項19に記載の電気外科用器具。
【請求項24】
前記電気外科用器具の断面が、三角形である、請求項19に記載の電気外科用器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
優先権
本出願は、2017年7月21日に出願された米国仮特許出願第62/535,269号に対する優先権の利益を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本技術は、概して、電気手術中の煙排出に関する。加えて、本開示は、電気外科用器具の電極に近接した閉塞抵抗性の煙排出に関する。
【背景技術】
【0003】
電気外科用器具などの電気外科用デバイスを使用すると、手術中に煙および焼痂などの破片が発生する場合がある。電気手術中に発生する煙を連続的に除去することが望ましい。これは、電気手術部位またはその付近に真空を適用することによって達成される場合がある。
【0004】
吸引による煙の収集は、吸引孔を煙の発生点に近接させることができる場合に最も効果的である。電気外科用器具の場合、これは、外科用器具のアクティブ電極チップの付近で煙の排出を提供することを意味する。このように近接させると、電気外科手術からの組織および焼痂が吸引管腔内に詰まり、吸引管腔を閉塞し、煙排出を停止または減少させる可能性が高くなる。使用者は一般に、電気外科用器具のアクティブな先端を洗浄し、孔の閉塞を解消しようとすることが予想される。開口部の下流で発生する小さな孔または閉塞は、取り除くのが難しく、追加の時間および労力を必要とし得るか、または煙排出性能の低下をもたらす可能性がある。煙排出装置が破片で遮断されることなく、かつ詰まったシステムを除去するための手動介入で注意が散漫することを最小限に抑えながら、煙排出機能を提供することが望ましい。
【0005】
2つの種類の閉塞がよく見られる。大きな塊が吸引管腔の開口部を遮断することが観察され、小さな塊が吸引管腔内に留まって吸引管腔を閉塞することが観察される。両方の種類の遮断は、しばしば手術を延長し、手術チームの注意をそらし、手術のためのガーゼまたはブラシなどのツールの導入を必要とする場合がある。また、視界を遮ることなく、手術部位に余分なデバイスを導入することを必要とすることなく、かつ手術中の時間および労力を吸引管腔の閉塞の修正に充てる必要なく、電気手術部位から煙を除去することも望ましい。手術中の信頼性が高く、目立たず、メンテナンスが少ない煙排出が望ましい。
【0006】
閉塞を防止する1つの方法は、吸引管腔および任意の接続された孔のサイズを大きくすることであり、これにより、詰まることなく、より大きな粒子を自由に通過させることができる。これは、流路を増加させると流量も増加し、煙排出の効率に寄与するため、一般的な解決策である。特に機器が電極に近接して配置されている場合、大型の機器は外科医の視界を遮り、小さな解剖学的特徴部にアクセスする能力を低下させる可能性がある。孔のさらに下流で吸引管腔のサイズが大きくなると、ハンドヘルド器具の人間工学的な課題も発生する。
【0007】
電気外科手術への煙排出機能の統合は、かなり以前から行われている。US5409484Aには、吸引機能を備えた基本的なハンドピースアーキテクチャを説明する例がある。
【0008】
US2009/0258590A1は、操作者の手に接続された管を通して手術部位からハンズフリーで煙を除去することを記載している。
【0009】
US5451223は、ブレード電極の付近で吸引を提供する管と、ブレードの付近の穿孔されたプレートと、を備えた器具を記載している。
【0010】
US5409484Aは、管を通過する物質を濾過するための管を備えたフィルタを記載している。
【0011】
US5836944Aは、シュラウドが電気外科ユニット器具の外面の一部の上に適合する、電気外科ユニット器具と共に使用するための取り外し可能なシュラウドを記載している。取り外し可能なシュラウドは、器具がシュラウド内に位置決めされたときに電気外科ユニット器具に含まれるハンドスイッチにアクセスするための手段を提供する開口部を有する円筒形状のハンドピースと、円筒形ハンドピースの底部長さに沿って配置されたシュートと、円筒形ハンドピースおよびシュートの遠位端の付近に配置されたテーパ付きノズルと、を含む。シュートの内部は、シュートの遠位端近くの円筒形ハンドピースの管腔に通じており、シュートの近位端は、円筒形ハンドピースの近位端を越えて延在している。この特許は、煙道にフィンを含む。
【0012】
US5431650Aは、ハンドピースおよび煙排出シュラウド装置および方法が、外科医の手術部位の視界を遮ることなく、煙排出シュラウド設計を使用して煙の収集を提供する電気外科用ユニット(ESU)装置を開示しており、これは、渦を形成することによって、手術部位の近くの気流の排出の速度および方向を制御する。
【発明の概要】
【0013】
本開示の原理によるいくつかの態様は、電極チップおよびチップの付近の煙排出システムを有する電気外科用器具に関する。煙排出システムは、破片、組織、または焼痂の堆積を容易に除去し、電気外科手術部位に近接して比較的小さな視覚プロファイルを維持しながら、下流の閉塞を防止するように設計された高アスペクト比のスロットを含む。いくつかの実施形態では、アクティブチップは、高周波エネルギーを送達する単極電極である。
【0014】
これらの利点を実現するために、スロットは、次の特徴を有してもよい。スロット幅は、残りの吸引管腔断面の最小線形制限よりも小さくすることができる。これにより、流路内部を閉塞するのに十分な大きさの粒子が、手術中に容易かつ迅速に除去され得るスロット間の介在表面によって「遮蔽」されることを確保することによって、吸引管腔内に閉塞が形成されるのを防止する。スロットの壁を形成する表面は、スロット幅よりも薄くすることができる。これにより、粒子の凝集がスロットの側壁に沿って発生する「トンネリング」効果を防止する。スロット長さは、各開口部を最大化して、可能な最高の流量を達成し、小さな粒子の飛沫同伴を促進するために、可能な限り長くすることができる。またこれにより、スロット付近の詰まりが煙排出率全体に与える影響も最小化する。
【0015】
一態様では、本開示は、煙排出能力を有する電気外科用器具を提供する。煙排出は、電極の付近の電気外科用器具の少なくとも1つのスロットを通して提供される。スロットは、吸引フィンガーグリップ上にあってもよい。電気外科用器具は、電気外科用器具の吸引管腔に通じるいくつかのスロットを有し、次いで、外科用真空システムに接続する。スロットは、幅よりも長さが長く、厚さよりも幅が広い。この設計により、スロットまたは吸引管腔の詰まりを防止する一方で、手術中の容易な清掃を可能にする。スロットは、吸引管腔の最も狭い点よりも広くすることができるため、スロットを通過する粒子は、詰まりを引き起こすことなく吸引管腔を通過することができることになる。いくつかの実施形態では、各スロットは、長さが幅よりも2〜10倍長くてもよく、各スロットは、少なくとも1ミリメートルの厚さでもよい。一実施形態では、スロットは、電気外科用器具の軸の周りに長手方向に配設されている。他の実施形態では、スロットは角度付けられて、もしくは他の方法で配置され、または他の寸法を有してもよい。スロットは、長方形、楕円形、涙滴形の形状、または他の形状であり得る。
【0016】
本開示のいくつかの特徴は、煙除去、閉塞の容易な除去、内部閉塞の防止、および手術部位の明確な視認性などの特徴を提供する。
【0017】
本開示の一実施形態において、電気外科用器具は、人間によるのではなくロボットによる使用のために設計されている。別の実施形態では、電気外科用器具は、基準、電磁コイル、RFID要素、またはナビゲーションもしくは識別の目的のための他のデバイスを含む。
【0018】
本開示は、内部閉塞を防止し、高い流量および電極に近接した状態を維持しながら、焼痂の蓄積を容易に除去できるように、適切に調整された一連の高アスペクト比のスロットを使用する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本開示の実施形態による、煙排出機能を備えた電気外科用器具を示す。
図2】一実施形態による、高アスペクト比のスロットおよびコーティングを有する電極を有する吸引フィンガーグリップを示す近接図である。
図3】一実施形態による高アスペクト比のスロットを有する吸引フィンガーグリップを示す近接図である。
図4】一実施形態による、高アスペクト比のスロットおよびコーティングを有する電極を有する吸引フィンガーグリップを示す近接図である。
図5】長手方向軸に沿って見た断面図であり、一実施形態による吸引フィンガーグリップを示す。
図6】長手方向軸に垂直に見た外観図であり、一実施形態による吸引フィンガーグリップを示す。
図7】長手方向軸に垂直に見た断面図であり、一実施形態による吸引フィンガーグリップを示す。
図8】吸引フィンガーグリップの一部の一実施形態の長手方向軸に沿った断面図を示す。
図9】長手方向軸に垂直に見た本開示の電気外科用器具の断面図である。
図10】本開示の電気外科用器具の断面図である。
図11】無線周波数発生器、吸引源、および電気外科用器具を有する本開示の実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1は、近位部分90と、遠位部分92と、電極102と、導電体110と、吸引フィンガーグリップ104と、を含む、煙排出機能を有する電気外科用器具10の一実施形態を示している。この実施形態では、導電体110および電極102は、同じ導電性物体の異なる部分である。中心軸100と同様に、ボタン130が示されている。この実施形態では、電気外科用器具10は、電気外科用ペンシルである。
【0021】
図2は、電極102と、ハンドルポート106、孔112、および中心軸100の周りに長手方向にかつ中心軸100に実質的に平行に分布するスロット108a、108b、および108cを含む吸引フィンガーグリップ104と、を含む電気外科用器具10の遠位部分92の一実施形態を示す。この実施形態では、電極102は、部分的に遠位面107のハンドルポート106内にある。この実施形態では、遠位面107は、実質的に平坦であり、いかなる開口部もなく、空隙のない電極102の周りに適合するようにサイズ決定されたハンドルポート106を有する。電極102および導電体110は、単一の導電性モノリスであってもよく、もしくは2つの異なる材料であってもよく、または他の点で互いと同一、類似、または異なる特性を有してもよい。近位部分90は、部分的に示されている。この実施形態では、電極102は、パドル形状であり、コーティング114を有する。
【0022】
図3は、遠位面107のハンドルポート106と、孔112と、中心軸100の周りに長手方向に配設されたスロット108aおよび108bと、を含む、図2に示される電気外科用器具10の吸引フィンガーグリップ104部分の一実施形態を示している。
【0023】
図4は、電極102と、導電体110と、ハンドルポート106、遠位面107、孔112、ならびにスロット108a、108bおよび108cを含む吸引フィンガーグリップ104と、を含む、電気外科用器具10の遠位部分92の一実施形態を示している。スロット108a〜cは、長方形であるか、または楕円形、三角形、もしくは涙滴形などであるがこれらに限定されない他の形状をとることができる。この実施形態では、導電体110は、ハンドルポート106を通って延在しており、かつ電極102と同じ導電性モノリスの一部である。導電体110または電極102のいずれかがハンドルポート106の内側にあってもよく、ハンドルポート106および導電体110または電極102は、それらの間に隙間がない、またはいくらかの隙間がある、またはポリマー、エポキシ、接着剤、はんだ、または別の物質などの材料で満たされた隙間があり得るように、互いに対してサイズ決定されてもよい。この実施形態では、遠位面107は、実質的に平坦であり、空隙がなく、電気外科用器具10の体内への挿入を制限する停止面または障壁として作用することができる。この実施形態では、電極102は、コーティング114を有する。電極102および導電体110は、この実施形態では平坦化されているが、平坦な、鋭利な、ブレード形の、円形の、三角形の、角度付けされた、尖った、フック形の、球形の、円筒形の、ダイヤモンド形の、ループ形の形状などを含む多くの異なる形状に配置され得る。吸引フィンガーグリップ104は、多くの異なる形状であり得、孔112は、吸引フィンガーグリップ104の多くの異なる位置に位置決めされ得る。コーティング114は、エラストマーコーティング、ガラス、ジルコニア、窒化ケイ素、酸化アルミニウム、窒化ホウ素、二酸化ケイ素、酸化ジルコニウム、窒化チタン、金、銀、ニチノール、白金、パラジウム、イリジウム、ポリマー、合金、シリコーン、セラミック、およびステンレス鋼を含むがこれらに限定されない様々な材料であり得、またはコーティング114は、米国特許第7,357,802号または米国特許第7,736,361号に記載されているものであってもよく、これらの開示は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。導電体110は、様々な材料から作製することができ、部分的または完全に電気的または熱的絶縁体で囲まれていてもよい。導電体110は、電極102と同じ材料または異なる材料で作製されていてもよい。電極102または導電体110の考えられる材料として、ステンレス鋼、金、銀、ニチノール、白金、パラジウム、イリジウム、銅、または合金が挙げられるが、これらに限定されない。電極102は、関節鏡視下手術の場合のように長くかつ薄くサイズ決定することができ、または例えば関節鏡視下手術の場合、導電体110は、ハンドルポート106をはるかに越えて延在されてもよい。電極102は、電気外科用器具10のはるか内側に延在してもよい。
【0024】
図5は、本開示の一実施形態を、孔112の中心軸100に沿って見た、図3に示される吸引フィンガーグリップ104の断面図として示している。導電体110は、吸引管腔120を半分に分割する。スロット108aは、スロット幅116を有する。
【0025】
図6は、図3に示される吸引フィンガーグリップ104の外部側面図として、本開示の一実施形態を示している。スロット108bのスロット幅116およびスロット108aのスロット長さ118を含む、スロット108a、108b、108cを有する孔112が示されている。遠位面107が示されている。すべてのスロット108a〜cは、独自の幅および長さを有していてもよい。スロットに加えて、本開示のいくつかの実施形態は、異なる寸法を有する追加の開口部を有し得る可能性がある。スロット長さ118は、スロット幅116よりも大きく、かつ1:1比よりも大きくてもよいか、または2:1比〜10:1比の範囲であってもよい。
【0026】
図7は、本開示の一実施形態、すなわち図3に示される吸引フィンガーグリップ104の断面側面図を示している。遠位面107のハンドルポート106および吸引管腔120と同様に、孔112が示されている。図7には、導電体110および電極102は存在しない。電極102は、アルゴンなどのガスによる手術用に設計することができ、ガス供給ライン99を含めることができる。いくつかの実施形態では、他のガスの供給ラインが提供され、手術中に他のガスが使用されてもよい。中心軸100が示されている。
【0027】
図8は、中心軸100に平行な方向を見た孔112の一部の一実施形態の断面図を示している。スロット幅116およびスロット厚さ122が示されている。スロット幅116は、スロット厚さ122よりも大きく、これは微粒子124がスロット108を通って吸引管腔120に容易に引き込まれることを意味する。
【0028】
図9は、電極102に垂直な方向から見た電気外科用器具10の一実施形態の断面図を示している。吸引管腔120は、その最も狭い部分に最小線形制限128を有して示されている。吸引管腔120に接続された吸引ライン126が示されている。吸引ライン126は、手術室の真空源(図示せず)に接続する。コーティング114は、電極102上に示されており、吸引フィンガーグリップ104は、電極102の周りに配設され、スロット108aおよび108bが長手方向に分布している。ガス、液体、煙、または破片は、吸引によりスロット108aおよび108bを通って吸引管腔120に移動し、吸引ライン126を通過するため、スロット108a、108bは吸引管腔120と流体連通している。スロット幅116(この図には示されていない)は、最小線形制限128よりも小さい。
【0029】
図10は、電気外科用器具10の一実施形態の断面図を示す。この実施形態では、吸引管腔120は、吸引フィンガーグリップ104および電極102に接続する前に、電気外科用器具10の大部分を通る導電性材料の中空管の形態をとる導電体110によって画定される。吸引管腔120に接続された吸引ライン126が示されている。吸引ライン126は、手術室の吸引源132(図示せず)に接続する。吸引フィンガーグリップ104は、電極102の周りに配設され、スロット108a、108b、108c、および108dが長手方向に分布している。ボタン130が示されている。
【0030】
図11は、本開示の一実施形態を示しており、電気外科用器具10は、無線周波数発生器134および吸引源132に接続されている。吸引源132は、外科用ポンプ、外科用真空、真空ポンプ、ガスポンプ、または他のデバイスであり得る。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11